JPH08506417A - 糖尿病及び前糖尿症状の診断のための方法 - Google Patents

糖尿病及び前糖尿症状の診断のための方法

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Abstract

(57)【要約】 患者における糖尿病又は前糖尿症状の診断としての、 患者の血清中のグルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)に対する自己抗体を検出するための方法であって、前記患者由来の血清サンプルをGAD抗原と接触させ、そして前記サンプル中のGADに対する自己抗体の結合を前記GAD抗原により検出することを含んで成り、前記GAD抗原は増量した量のGADの65kD及び/又は67kDの(1又は複数種の)二量体又は(1又は複数種の)オリゴマーを含むGAD調製品を含んで成ることを特徴とする方法。診断キットも開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 糖尿病及び前糖尿症状の診断のための方法 発明の分野 本発明は糖尿病又は前糖尿症状を有する者の特定のための方法、そして詳しく は、大集団の個体の糖尿病及び前糖尿病(臨床的障害の発症以前の糖尿病の初期 段階)の両方を検査するための簡単、且つ有効なスクリーニング手段を提供する であろう診断アッセイに向けられる。 発明の背景 真性糖尿病は雑多な起源の病気である。インスリン依存性(IDDM)及びインス リン非依存性真性糖尿病(NIDDM)は、生存にとってのインスリンによる処置に 対する患者の依存性に生理学的に関連してサブタイプされる1。IDDMは、IDDMとH LAとのリンケージの動物モデルに類似して、病気の関係、膵臓イスレット細胞抗 原に対する自己抗体の理由により自己免疫に属する2。IDDMにおけるその病気関 連自己抗原又は抗原は、膵臓イスレットからの免疫沈殿により示されることの可 能な64,000Mrタンパク質を含むが3、それはその量の少なさ及びアッセイの困難 性を理由に現在まで同定されていない。64,000−Mr抗原に対する抗体についての イムノアッセイは、それがIDDMに対する特異的なマーカーであり、そして病気の 症状の発症に先行して存在していることを示唆する4。Stiff Man症候群の場合に おける共存するIDDMと、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)として同定さ れた64,000〜65,000−Mrニューラル抗原の認識は、Baekkeskovら5に、それらの6 4,000−Mr抗原及びGADの一致を樹立さ せた。近年、Rowleyら6はIDDM血清及びブタの脳由来のGAD調製品によるラジオ免 疫沈殿による高頻度陽性結果を述べ、そしてGADに対する抗体の検出が、IDDMに かかわる自己免疫マーカーと同じように、有用な診断試験であると提唱している 。 インスリン依存性真性糖尿病は15才未満の若い個体に優先的にかかる頻繁に生 ずる病気である。しかしながら、この病気は青年又は中年の時期において発症す ることもあり、それ故子供及び成人の両者においてIDDMについて診断及び予想の 能力を有する試験について必要とされる。IDDMの病気自体は世界中の発展した及 び経済的に発達した国々において最も高い頻度で生ずる。初期段階においてIDDM が診断できる、そして更には病気が通常の実験室検査により認識されうる以前の 前臨床段階においてIDDMが診断できることの要望が高い。日常の有用な、高感度 な、そして特異的なイムノアッセイキットによるGADに対する抗体の認識はこの 要望を満足せしめるであろう。更に、初期又は前臨床認識についての要望が、ID DMの基礎となるイスレット細胞崩壊の進行を止める特異的な免疫治療処置が開発 されつつある傾向により高まっている。かかる処置はマウスのIDDMモデルにおい て既に有効に適用されていることに注目すべきである。IDDMの自然進行の停止は 患者に数年にも及ぶインスリンの注射をなしですませる。IDDMのための診断手順 としてのGADに対する抗体についての有効なイムノアッセイの開発及び利用は、 世界中で年間百万人を超える数のアッセイキットの概算利用をもたらすであろう 。 これとは別に、糖尿病を示す成人の5〜10%はインスリン非依存性型(NIDDM )を有しているものとして最初に診断され、しかしながら数ケ月から数年に及ぶ 期間を経て、彼らはIDDMに変換する。これらの患者は成人における遅延型自己免 疫糖尿病(LADA)と呼ばれる カテゴリーに属する。このグループの患者の75〜80%はGADに対する検出可能レ ベルの抗体を有することが示されている。この試験は診断においてこれらの患者 を区別するのに幅広く利用されるようになる傾向にあり、その後のひどい合併症 の危険性を伴う糖尿病のコントロールができなくなることをもたらしうる不適切 な治療(即ち、ダイエット及び錠剤)から彼らを守る。更に、GADに対する抗体 についての試験は、遺伝的素因の理由により危険な個体に適用したとき、予想値 を有しうる。初期段階でのインスリン治療の開始は、GADに対する抗体の実証に 基づき、このシナリオを転じるであろう。 IDDMの発症には、イスレット細胞抗体(ICAs)に対する自己抗体に血清学的に かかわる自己免疫プロセス2,7を通常介する膵臓β−細胞の臨床的サイレント崩 壊が先行する。これらには、現在GAD3,4として認識されている64,000−Mrタンパ ク質、イムノフルオレセンスにより実証できるサイトプラズマICA8及びインスリ ン自己抗体9が含まれる。64,000−Mr分子に対する抗体はアッセイするのが非常 に困難であり、その理由は大量のイスレット細胞調製品からの抗原の調製の必要 性にある。しかしながら、Rowleyら6は、ブタの脳から調製した放射性ヨウ素ラ ベル化GADにより、抗体は免疫沈殿アッセイにより容易に、且つ特異的に検出さ れうることを示した。64,000−Mr抗原は、様々なその他の病気−関連自己抗原、 最も顕著には自己免疫甲状腺炎における甲状腺ペルオキシダーゼ14、自己免疫胃 炎におけるH++ATPase、及び原発性胆汁性肝硬変におけるピルベートデヒドロ ゲナーゼと同様に酵素分子である。GADは種特異的でなく、そして事実上、ヒト1 3 、ラット14及びネコ15由来の脳GADは、いづれの哺乳動物GAD調製品との抗体反 応が予期できうるほどの近縁相同性を有する。また、自己抗原は明らかに器官特 異的でな く、その理由はRowleyら6により使用された起源が脳であるからである。脳と膵 臓イスレット由来のGAD配列、即ち、GADが示される主要部位は、アレル変異16,1 7 によってのみ相違するようである。GADは少なくとも2つのアイソフォームとし て存在し18、そしてRowleyら6の調製品は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(P AGE)によるデーターによって示される通り、両方の代表物を含んでいた。 GADはγ−アミノ酪酸(GABA)、即ち、脳における主要阻害性神経伝達物質及 び膵臓イスレットにおける推定パラクリンシグナル分子を合成する。この酵素は 限定された組織分布を有し、且つGABA分泌性ニューロン及び膵臓β−細胞のサイ トプラズマの中で高度に実現される。GADの2つのアイソフォームはその相対的 な分子量に従ってGAD65及びGAD67と呼ばれている。これらのアイソフォームは2 つの異なる遺伝子の生成物であり、そしてそのアミノ酸末端領域においてのみ実 質的に相違する。 更に、GADの疎水特性を有する結合型膜タンパク質として存在しており、そし てMW96,600の非共有結合二量体として存在する20。GADのこの精製された膜形態 はIDDM血清と反応性であることがわかっているが、しかしながらこの一体型膜タ ンパク質についての配列データーはまだ得られていない20。 抗−GADについての簡単なアッセイの開発は糖尿病検索にとっての有用な手段 を担い、特に抗−GADは一過性反応性でないため、膵臓イスレットサイトプラズ マ抗原に対する感受性とは異なっている。莫大な数の研究は、抗−GADの頻度がI DDMにおいて高いだけでなく(そして発症し始めの場合はほぼ70〜80%である) 、抗−GADの安定性が数年間維持される6ことを確証する。事実、非常に長期間存 続するIDDMでも、抗−GADの頻度は高く、約60%に保たれる21。 GADに対する自己抗体は糖尿病の臨床的徴候が事実上生ずるはる か前に血流中に認められることを研究は示している。遺伝の理由及び膵臓のβ− イスレット細胞に対する抗体についての陽性の理由によりIDDMの危険性のある者 として選ばれた個体に基づく本発明による研究において、血清中の抗−GADの存 在はIDDMの後期の外観に強く相関していた22。本発明者による更なる研究におい て、抗−GADは前糖尿個体のうちの80%に由来する最初に入手した血清サンプル の中に存在し、そして糖尿病の明確なる発症の10年前においても存在する23。そ れは糖尿病の発症の数年前に存在しているため、GADオートラジオグラフィーは 病気の有用な推定マーカーであり、そして見かけ上健康であるがその後にIDDMを 発症した妊婦より獲得した血清サンプルに基づく Finland23における研究にお いて、抗GADについての陽性試験のIDDMに関する推定能力は驚くべきほど高く、 抗GADについての陰性試験に対しての相対的危険率は800倍であった。メルボルン 市において、妊娠性糖尿病(妊娠中に現われる糖尿病)を有する女性由来の貯蔵 血清に基づく研究は同様に、抗GADについての陽性試験が、かかる女性におけるI DDMの後期における発生の予測法であることを示した。 国際特許明細書第PCT/US91/06438(公開番号WO92/04632)は、患者血清サ ンプルを、膵臓β−細胞上に存在している64kDの自己抗原に特異的な自己抗体に 反応できる精製リガンドに曝露することを頼とする糖尿病又は前糖尿症状の検査 のためのアッセイを開示する。 本発明に至る研究は、GADが抗原として機能し、それ故糖尿病又は糖尿病の前 臨床段階についてのイムノアッセイにおいて自己抗体に効率的、且つ有効に結合 する分子形態を同定した。GADのモノマー形態は、稀なる例外を除き、IDDM血清 に対する抗原にはほとんど反応せず、そしてGADとの反応性を示す有効なアッセ イにとって、 その調製品は二量体又はオリゴマー形態の一定比率のGADを含まなければならな いことが明らかとなった。その結果、糖尿病又は前糖尿症状の検査のためのアッ セイにおいて増強した感度をもたらす、GADに対する自己抗体の検査において使 用する抗原の形態の最適化がこの度可能となった。 発明の概要 本発明に従い、患者の血清中のグルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)に対 する自己抗体を検出するための方法であって、患者由来の血清サンプルをGAD抗 原と接触させ、次いで前記サンプル中のGADに対する自己抗体の結合を前記GAD抗 原により検出することを含んで成り、ここで前記GAD抗原は増量した量のGADの65 kD及び/又は67kDの(1又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーを 含むGAD調製品を含んで成ることを特徴とする方法を提供する。 本発明の本詳細は血清サンプル中のGADに対する抗体の検出を特に意味しては いるが、「血清」なる語は非限定的な用語として用いているものであり、そして 本発明は血清及び血漿を一般に含む「血液」サンプル中のGADに対する自己抗体 の検出にも及んでいることが理解されるであろう。 本発明の特に好適な特徴として、本発明の方法は、GADの二量体又はオリゴマ ー形態が保持され、しかもモノマーGADに分解しない条件のもとで実施する。従 って、好ましくは、本発明は非変性条件、そして特に非還元条件のもとで実施す る。 むろん、自己抗体とGAD抗原との結合の検出は血清サンプル中の自己抗体の存 在の指標であり、それ故患者における糖尿病又は前糖尿症状の診断であることが 理解されるであろう。 更なる別の態様において、本発明は増量した量のGADの65kD及び /又は67kDの(1又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーを含む、 GAD抗原の非天然調製品を提供する。 本発明は更に、患者の血清中のGADに対する自己抗体の検出のための診断キッ トであって、GAD抗原と、このGAD抗原により患者由来の血清サンプル中のGADに 対する自己抗体の結合を検出するための手段とを含んで成り、前記GAD抗原が増 量した量のGADの65kD及び/又は67kDの(1又は複数の)二量体又は(1又は複 数の)オリゴマーを含むGAD調製品を構成していることを特徴とする、キットを 提供する。 GAD調製品における「増量した量の」(1又は複数の)二量体又は(1又は複 数の)オリゴマーについての本明細書における言及は、このGAD調製品中の(1 又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーの量が、天然GADの調製品 中の(1又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーの量より多いこと を示している。かかる多い量は、天然GADを「増量した量の」(1又は複数の) 二量体又は(1又は複数の)オリゴマーを有する画分に、例えばSDS-PAGEゲルに 基づく電気泳動分離により、又はサイズ排除クロマトグラフィーにより、分離す ることによって達成されうる。他方、かかる「増量した量の」(1又は複数の) 二量体又は(1又は複数の)オリゴマーは、天然GAD中の二量又はオリゴマーGAD の含有量を補助することにより達せられうる。 増量した量の(1又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーを有す るGAD調製品についての本明細書における言及は、50重量%より多い、より詳し くは70重量%より多い、又は90重量%よりさえも多いGADの二量体又はオリゴマ ー形態と、残りのモノマーGADとを有する「実質的に純粋な」GADの調製品をも含 む。かかる「実質的に純粋な」二量体又はオリゴマーGADは、既知の分離技術 を利用して天然のGADから適量のモノマーGADを除去することにより製造できうる 。しかしながら、他方、この二量体又はオリゴマーGADは、例えば天然又は組換 製造をモノマーGADのジスルフィド結合又はその他の手段により適当に架橋する ことによって合成できうる。 従って、一の特定の観点において、本発明は、実質的に純粋なGADの65kD及び /又は67kDの(1又は複数の)二量体又は(1又は複数の)オリゴマーを含んで 成るGAD調製品、そして特に実質的に純粋なGADの65kD及び67kDアイソフォームの ヘテロ二量体又はヘテロオリゴマーを含んで成るGAD調製品を提供する。 本発明において抗原として使用するGAD調製品における(1又は複数の)二量 体又は(1又は複数の)オリゴマーは、GADの2つのアイソフォームの一方又は 他方の凝集体であるか、又はGADの両アイソフォーム(65kD又は67kD)のヘテロ 二量体又はヘテロオリゴマーでありうる。同様に、GADはヒト又は非ヒト哺乳動 物、天然又は組換体のいづれかであってよく、そして膵臓又は脳(又はその他の CNS)GADのいづれかであってよい。 天然GADの単離のための方法は公知であり、そして例えば国際特許明細書PCT/ US91/06438(WO92/04632)に記載されている。この国際明細書は組換GADの調 製のための様々な方法も述べている。これらの方法の全ての開示内容を引用する ことで本明細書に組入れる。 本明細書及び添付の請求の範囲にわたり、何らかのことわりのない限り、「含 んで成る」なる語は、記載の要件又は要件の群を含むが、任意の他の要件又は要 件の群を排除するわけではないものと理解されるであろう。 発明の詳細な説明 本発明に係る研究において利用するGAD調製品はブタ脳から獲得し、そしてRow leyら6に記載の通りにして、哺乳動物GAD14と反応性であるモノクローナル抗体G AD1を含むアフィニティーカラムに基づいて精製した。この調製品は優先的にモ ノマーGAD(65kD及び67kD)を含むが、若干の二量及びオリゴマーGADを含んでい た。前記の通り、この調製品は例えば電気泳動により増量した量の二量体又はオ リゴマーGADを含む調製品を提供するように更に処理することができうる。 GADを天然起源から単離するとき、その主要成分は架橋していないモノマーGAD である。本発明に至る研究において、それが、「抗原性」成分であると証明され た天然GADにおける主要でない二量体/オリゴマー画分であることが発見された 。従って、糖尿病又は前糖尿患者の血清中に存在している自己抗体と効果的に結 合するため、このGADは二量体又はオリゴマー形態において存在していなくては ならず、そしてほとんどの糖尿病血清に関して、モノマーGADとはほとんど又は 全く反応性がないことが見い出されている。この発見は予測も推定もできないも のであった。 分子の自然コンホメーションを保つ未変性条件下でのゲル中のGADの分子分離 の手順を利用し、IDDMにおける自己抗体に結合するGAD分子の分子量は、「糖尿 病自己抗原」であると現在まで信じられていたGAD分子のモノマー形態のそれの ほぼ2倍である。今まで試験した糖尿病血清のほとんど全てに関し、モノマーは 、たとえ20倍又はそれより過剰のモノマーGADの存在下においてさえも自己抗体 とほとんど又は全く結合しないことを強調しておく。従って、GAD分子の二量形 態は自己抗体反応にとって最適な抗原決定基を供することに従う。更に、モノマ ーGADに対する二量体GADの量を増量す る任意の手順は、このアッセイの感度を大いに高め、且つ自己免疫インスリン依 存性真性糖尿病についての血清に基づく診断試験のためのGADの調製品の利用を 最適化する。 GADの二量及び多量形態は身体において自然に存在しているという事前の認識 があり、そして化学的手順により安定化されたかかる二量及び多量形態は糖尿病 を有する者の血清中に存在する自己抗体と反応しうることが報告されている25。 ところで、ジスルフィド結合及び/又は静電もしくは疎水性相互作用を崩壊する 還元剤の存在下で実施するこの血清反応性を検出する標準の方法は、完全に安定 化された二量体及びオリゴマーの破壊をもたらす。それ故、モノマーGADは今日 までGADの主要自己抗原形態と考えられていた。 前述の通り、本発明に従うGADに対する自己抗体についての診断アッセイの本 質的な特徴は、モノマーGADの代わりに増量した量の二量又はオリゴマーGADを含 む抗原調製品の、この二量体又はオリゴマーの破壊を回避する適当な反応条件で の利用にある。 本発明に至る研究において、全体的に異なる手順により誘導された2種類の個 別のGAD調製品を試験し、そしてそれぞれについて、IDDMを有する患者由来の血 清と反応性は二量体/オリゴマー形態におけるGADとのみである。即ち、IDDMに おける主要膵臓イスレット自己抗原は、今日まで64kDの反応体として信じられて いたものとして存在しているのではなく、分子の二量/オリゴマー形態と推定で きる120〜130kD(及びそれより大きい)GADの反応体として存在しているという 確たる証拠がある。全体的に、以下の実施例1〜8に記載の結果は、GADがIDDM 血清中のGADに対する自己抗体と反応性となるにはこの二量又はオリゴマー形態 である必要があるということを明確に確立する。従って、GAD調製品中の二量又 はオリゴマーGADの量を増量する任意の手順は、今まで利用されてきた調製品と 比較してIDDM血清中に存在する抗GADとより強く、且つ、より特異的に結合する であろう抗原性調製品をもたらすであろう。このことは換言すれば、大いに向上 した診断用途を有するより高感度なアッセイを提供する。 GADの二量/オリゴマー画分の濃縮はタンパク質生物学における当業者に自明 な数多くの方法により達成できる。これらの手順には、ゲル濾過、HPLC、アフィ ニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー等を含む数多くの 方法により達成できるGADの二量/オリゴマー形態の精製を含む。この濃縮は共 有分子間及び分子タンパク質−タンパク質間会合を形成せしめることで知られる ヘテロ−二価又はホモ−二価試験を用いるモノマーGADの古典的な架橋結合によ っても達成できうる。 増量した量の二量又はオリゴマーGAD65及び/又はGAD67を含む抗原調製品の利 用の本質的な特徴とは別に、本発明のアッセイはイムノアッセイにとって慣用の プロトコール、例えば競合イムノアッセイ、ラジオ−イムノアッセイ、酵素結合 型免疫収着アッセイ等を利用して実施できる。本発明に係る適当なアッセイプロ トコールの更なる詳細は例えばその開示内容を引用することで本明細書に組入れ る国際特許明細書PCT/US91/06438(WO92/04632)に記載されている。 本発明のこの詳細は、IDDM血清が分子GADの二量又はオリゴマー形態に優先的 に反応することを示す。従って、二量/オリゴマーGADの量又は比率が増量して いる調製品を提供する任意の方法又は手順は、IDDMの血清学的診断にとってより 有効な反応体をもたらすであろう。GADの単離のためのかかる方法には、化学的 方法及び免疫化学的分離、例えばアフィニティークロマトグラフィー手順であっ てより高収量の二量体を供するように改良されうる方法が含まれる 。同様に、モノマーGAD(組換又は天然)からの適当な架橋、又はジスルフィド 結合の形成、又はその他の手段による二量又はオリゴマー分子の生成又は安定化 をもたらす方法又は手順は、IDDM血清との強められた反応能力を有する二量体GA Dを含む調製品をもたらすであろう。 本明細書において、二量形態のGAD分子はIDDM血清と最適に反応であるエピト ープをもたらす適切な「折りたたみ」を必要としうる。最適な細胞輸送及び機能 のためと適切に折りたたまれている分子を提供するタンパク質と反応する酵素が あり、その一例はタンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)である。組換分 子又は天然モノマーのいづれかのモノマー形態におけるGADはPDIの如くの酵素の 折りたたみ作用に対して感受性であることがあり、従ってIDDM血清に対する強め られた反応体をもたらす。GAD65及びGAD67のホモ二量体及びヘテロ二量体の両者 が調製でき、そしてGAD65−GAD67のヘテロ二量体の調製は血清学的検査にとって 極めて有用な反応体を供しうることに更に注目すべきである。 本発明の更なる詳細は、例示のために含ませており、本発明を限定するのでは ない以下の実施例及び図面より明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図1は3種の代表的なIDDM血清で沈殿され、そして還元又は非還元条件の下で SDS-PAGEにより分析した(テキスト参照)125I−GADのオートラジオグラフィー による結果を示す。レーン1及び5は免疫沈殿させていない125I−GADを含み、 そしてレーン2,3,4及び6,7,8はIDDMを有する患者由来の3種の代表的 な血清で沈殿させた125I−GADを含む。還元条件下では、〜64kDで強いシグ ナルが、そして110〜130kDで弱いシグナルがあり、一方、非還元条件下では、64 kDで弱いシグナルが、そして110〜130kDで強いシグナルがあることがはっきりと 認められる。 図2は、Stiff Man症候群(SMS)を有するものを1つ含む68種のIDDM血清につ いてのエンドポイント力価検定を示し、1:2の希釈率での同一の血清について の対照ユニットの値に対してプロットしている。平均値のプロットは添加した全 GADの5〜10%に対応してプラトーに達していることに注目すべきであり、調製 品中の全GADが、高力価により判定される高ポテンシー血清でさえも沈殿できる のではないことを示唆している。 図3は3種の異常血清で沈殿させ、そして還元及び非還元条件下でのSDS-PAGE により分析した125I−GADのオートラジオグラフィーによる結果を示す。ここで 、及び図1に対する特定の対比において、沈殿した125I−GADは〜64kD成分とし てのみ泳動する。レーン1−3及び5−7は異常血清である。レーン4及び8は 典型的なIDDM血清である。典型的なIDDM血清(レーン8)は予想通り、非還元条 件下で110〜130kDの成分とのみ反応性であり、このオートラジオグラフィーのた めに利用した曝露時間において弱いシグナルが伴った(矢印)。 図4は、実験的に(A)及びヒトにおいて(B)高揚させた1:20の血清希釈 率でのGADに対する抗体を利用したGADのSDS-PAGE電気泳動後のウェスタンブロッ ティングによる結果を示す。(A)GAD65に対して高揚させたモノクローナルマ ウス抗体GAD−6、そしてGAD67に対して高揚させたポリクローナルウサギ抗体K 2;(B)レーン1、健康人;レーン2、SDS及びIDDMを有する患者;レーン3 −10、IDDMを有する患者。 図5はニトロセルロースフィルター上にスポットし、次いで検査 血清に曝露せしめたGADによるドットブロッティングによる結果を示す。上列( スポット2−10)はIDDM血清とGADとの非変性条件下(テキスト参照)での反応 を示し、ここで全ての血清が強い反応性を示し、そして一方、下列(スポット2 〜10)はMEで処理した及び煮沸したGADとの同一のIDDM血清の反応を示し、ここ では血清2及び血清3(弱い)のみが反応性を示した。スポット1は正常な血清 を示している。ここに示す血清は図4に示すものと同じである。 図6はウサギ網状赤血球溶解物(RRL)を用いての発現により天然GADの正常構 造を保持するように調製した生合成ラベル化組換GAD(25S−GAD)のオートラジ オグラフィーによる結果を示す。沈殿は代表的な陽性IDDM血清及び陰性血清で行 い、そして還元及び非還元条件下でのSDS-PAGEにより分析した。各ケースにおい て、レーン1はRRL組換GAD(19時間曝露)を含み、レーン2はIDDM血清で沈殿さ せたRRL−発現化GAD(7日曝露)を含み、そしてレーン3は正常血清で沈殿させ たRRL発現GAD(7日曝露)を含む。非還元条件下で分析した沈殿RRL−発現GADで は、主要シグナルが110〜130kDのM.W.に相当し、GADの二量体を示唆しているこ とに注目すべきである。 実施例1 本実施例は、IDDMを有する患者由来の血清中の自己抗体が、SDS−ポリアクリ ルアミドゲルにおける免疫沈殿物のオートラジオグラフィーにより示される通り 、ブタ脳GADの二量/オリゴマー形態と反応することを実証する。 Rowleyら6に記載のラジオ免疫沈殿アッセイにおいて反応性であるGAD抗原の性 質は以下のようにして調べた。Sepharose−プロテインAによる免疫沈殿後に蓄 積した抗原及び抗体より成るペレットをドデシル硫酸ナトリウムの存在下でのポ リアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)にかけ、そしてそのゲルをオートラ ジオグラフ ィーにより調べた。この沈殿物中の125I−GAD抗原を、アッセイに最初に加えた125 IでラベルしたGADと対比させた。 電気泳動に関し、サンプルを、64mMのTris-HCl、pH6.8、2%のSDS及び10%の グリセロールを含み、5%の2−メルカプトエタノールを有する又は有さないバ ッファーの中に溶かした。電気泳動を10%の分離用ゲルで行った。ゲルを乾かし 、そして2週間に至るまでオートラジオグラフィーにより調べた。 オートラジオグラフィーにより得られる典型的な結果を図1に示す。125I−G ADをIDDM血清で免疫沈殿させ、そしてその沈渣を還元剤、2−メルカプトエタノ ールを伴って、又は伴わないで、即ち、還元又は非還元条件での電気泳動により 分析した。このゲルをオートラジオグラフィーに2週間曝露した。この図におい て、レーン1及び5は免疫沈殿させていない125I−GADを含み、そしてレーン2 ,3,4及び6,7,8はIDDMを有する患者由来の3つの代表的な血清で沈殿さ せた125I−GADを含む。還元条件下で(レーン1−4)、沈殿させていないGAD 及び免疫沈殿させたGADは〜64kDのMWに相当する類似の泳動度を有していた。し かしながら、非還元条件下では(レーン5−8)、沈殿させていないGADは〜64k D及び〜110−130kDのMWに相当する泳動度を有し、一方、沈殿させたGADは〜110 −130kDのMWに相当する成分としての独占的な泳動度を有していた。 GADに対する抗体について陽性の結果を示す血清からの免疫沈殿に関し、明確 なシグナルを供するためのオートラジオグラフィーにとって必要な時間は1〜2 週間であった。還元条件下で、即ち、2−メルカプトエタノールの存在下で、GA Dに対する抗体を含むIDDM血清により沈殿したヨウ素化タンパク質は〜64kDの分 子量を有していた。二量体及びオリゴマーの分子形態が変化しない非還元条件下 では、〜64kDの分子量を有する無視できるほどの量のヨウ素化タンパク質しか沈 殿せず、一方、〜110−130kDの分子量を有するヨウ素化タンパク質に対応する強 力なシグナルが、おそらくは〜64kDの物質のオリゴマー凝集物である200kDより 大きい分子量の成分に対応する弱めのシグナルと共にあった。他方、免疫沈殿混 合物に加えられた同一の125I−GAD調製品を還元又は非還元条件のいづれかのも とでの電気泳動を利用して直接調べたとき、分子量〜64kDのヨウ素化タンパク質 の存在に対応する強力なシグナルがあった。 実施例2 本実施例は、糖尿病血清が、免疫沈殿のために利用した血清の量又はポテンシ ーとは無関係に、アフィニティー精製ブタ脳GADの試験調製品において全量のヨ ウ素化GADのごく一部のみを免疫沈殿させることを示す。 ブタ脳GADのアフィニティー精製調製品において、ごく一部のみがIDDM血清と の反応にとって適当な自己抗原形態をとっており、それはラジオイムノアッセイ における全125I−GADの5〜10%より多くを免疫沈殿させることができないとい う一貫した繰り返しの発見により示される(本発明者の研究室において試験した 1000より多くのIDDM血清に基づいて観察)。実際、任意のIDDM血清により免疫沈 殿させた放射性ヨウ素ラベル化ブタ脳GADの全量は加えた放射能の総カウント数 の5〜10%のみに相当するレベルにおいてプラトーに達し、更なる量のIDDM血清 の添加により増大は認められなかった(図2)。更に、ラジオ免疫沈殿アッセイ において陽性の反応を供するIDDM血清を通常の1:2の初期希釈率から力価検定 したとき、エンドポイント力価はほとんどのケースにおいて1:1000の血清希釈 率を超え(図2)、調製品中の125I−GADのほとんどを免疫沈殿できないことは 沈殿用血清中のポテンシーの任意の欠落によらな いことを示唆する。 実施例3 本実施例は、GAD調製品からのGADの二量体及びオリゴマー形態の除去がIDDM血 清とGADとの反応をなくさせることを示す。 ラジオ免疫沈殿アッセイにおいて、IDDM血清による125I−GADの免疫沈殿後の 残留上清液は、通常加えた初期放射能のほとんどを含む(上記参照)。電気泳動 後の残留125I−GADのオートラジオグラフィーは〜64kDの成分に対応するシグナ ルを示し、これはもとのGAD調製品中の〜64kDのシグナルにまさに匹敵する。し かしながら、高分子量の成分に対応する他のシグナルはなくなり、これらの成分 は第一免疫沈殿により完全に除去されたものである。 125I−GADの初期沈殿からのGADの二量体/オリゴマー形態のどの程度の除去 がIDDM血清との反応能力をなくしてしまうであろうかを決定する実験を行った。 従って、125I−GADの調製品を4℃で一夜、強力に陽性なIDDM血清と、又はプー ルした正常血清のいづれかに反応(即ち、吸収させ)、次いで125I−GAD−抗− GADの免疫複合体を全て除去するためにプロテインA−Sepharoseにより免疫沈殿 を行った。吸収させた上清液を次にIDDM血清又は正常ヒト血清のいづれかを用い る標準免疫沈殿アッセイにおいて抗原として用いた。その結果、強力に陽性なID DM血清による免疫沈殿(吸収)を経て誘導された上清液は一般にこの標準ラジオ 免疫沈殿アッセイにおいて抗原として機能できなかった(しかしながら、実施例 4に述べる通り、3つの異常を除く)。典型的な結果を表1に示す。IDDM血清に よる125I−GADの初期沈殿(吸収)を経て、IDDM血清による更なる沈殿は正常血 清により沈殿されうる放射能をもはや免疫沈殿させなかった。他方、正常血清に よる初期沈殿(吸収)を経て、IDDM血清により125I−GAD調製品から沈殿しうる 放射能のカウ ント数は、全く同一の条件下で試験した125I−GADの新鮮な未吸収調製品を用い て沈殿させた放射能のカウント数とまさに同等であつた。 本実施例において、125I−GADの初期沈殿を、IDDM血清又は正常血清のいづれ かにより行い、同様に第二沈殿を行い、その結果を初期沈殿なし(Nil)のもの と比較した。結果は、IDDM血清による初期沈殿はGADの反応能力を排し、一方、 正常血清による初期沈殿後は、IDDM血清に対するGADの反応能力は変化しなかっ た。 実施例4 本実施例は、IDDMのケース由来の非常に例外的な血清が精製脳GADのモノマー 形態と反応することを示す。これらの異常反応性血清の同定及び特定はIDDMの診 断におけるGADの二量体又はオリゴマー形態の重要性から逸脱しない。事実、二 量体又はオリゴマー形態でなく、モノマーのGADとのこれらの血清の非常に例外 的な免疫沈殿反応性は、免疫沈殿アッセイにおいて、IDDM血清が二量体/オリゴ マー形態におけるGADと通常、且つ典型的に反応するという本発明のデーターの 強力な確認を供する。 前述の通り、ほとんどのIDDM血清に関し、125I−GADによるラジオ免疫沈殿ア ッセイを、過剰抗体の条件下であって、これらの血清が1:100もしくは1:1000 又はそれより高い希釈率においても反応性であり続け、しかもほとんどのIDDM血 清が調製品中の全ヨウ素化GADの〜5〜10%しか反応しないという条件のもとで 実施する。 ところで、これは試験したIDDM血清の圧倒的大多数、事実上は99%を超えるも のについて観察された反応性パターンであるにもかかわらず、異常な反応性パタ ーンが3種の血清に観察された。これら3種の血清はそれぞれ1:2の希釈率に おいての標準免疫沈殿において、全ヨウ素化GADの10%より高く30%に至るまで を沈殿させた。にもかかわらず、そしてこれら3種の血清の見かけ上のポテンシ ーと関係なく、各ケースにおいて、免疫沈殿アッセイにおける反応性は血清の希 釈の後に直ちに低下し、それ故力価に関するポテンシーは事実上低かった。 上記の通りの非還元条件下でのオートラジオグラフィー後の免疫沈殿を、これ らの血清が二量体/オリゴマーと反応するかを検定するために適用した。その結 果、これらの3種の異常血清による免疫沈殿により得られたペレットはモノマー GADについてのMWに相当する成分との強い反応性を示したが、GADの二量体/オリ ゴマー形態との見かけ上の反応性は示さなかった(図3)。 調製品からのGADの二量体/オリゴマー形態の除去がこれらの異常血清の反応 性に影響を及ぼすであろうかを決定するため、125I−GADの起源として、上記の 通りIDDM血清による初期免疫沈殿(即ち、吸収)を経て得られた上清液を用いて 免疫沈殿を繰り返した(実施例3参照のこと)。この実験において、IDDM血清に よる125I−GAD調製品の初期吸収はこれら3種の血清との125I−GADの反 応性を排除しなかったが、予想通り、そして先に示した通り、それは全ての典型 的な反応性IDDM血清との反応性を有意に低下させなかった。この実験の結果を表 2に示す。 本実施例において、モノマーGADと反応する3種の異常血液についてのIDDM血 清による又は血清抜き(nil)によるGADの初期沈殿後の結果を示す。これらの血 清に関し、反応能力は初期沈殿後保持されていた。反対に、典型的なIDDM血清に ついてのGADの反応性能力は初期沈殿後に有意に低下した。 実施例5 本実施例は、GAD65及びGAD67の両者を含むGADの二量体/オリゴマー形態はIDD Mを有する患者由来の血清と反応することを示す。 ブタ脳由来のGAD調製品はGAD65及びGAD67の両方を含む。このことは、ブタ脳G AD調製品中に大量のGADのヘテロ二量形態GAD65−GAD67があるであろうことを示 唆しており、アフィニティー精製に用いられるモノクローナル抗体GAD1がGAD65 とのみ反応するという報告を供する。即ち、GAD67はGAD65との連結のみを介して アフィニティーカラムに結合しうる。 GAD65及びGAD67のヘテロ二量体がIDDMを有する患者由来の血清と反応性である という証拠は、抗原材料が、GAD6519と反応するモノクローナル抗体GAD6を用い るか、又はGAD6726とのみ反応する と言われるウサギの中で高揚させたポリクローナル抗体K2のいづれかを用いる 免疫沈殿を最初に行った後に得られた上清液である免疫沈殿研究から入手できる 。その結果を表3に示す。GAD67を除去するためにK2による初期沈殿を行った 後、IDDM血清と上清液との反応性は、初期免疫沈殿なしで得られる2600cpmから1 300cpmへと、即ち約50%低下した。一方、GAD65と反応するモノクローナル抗体G AD6による初期沈殿又は潜在IDDM血清による初期免疫沈殿後、事実上100%の、 即ち、健康な血液ドナー由来の血清を用いて認められるレベルに至るまでの反応 性の低下があった。 本実施例において、GAD調製品の初期沈殿を様々な反応体、即ち、GAD65に対す るモノクローナル抗体GAD6、GAD67に対するポリクローナルウサギ抗体K2、ID DM血清又は正常血清により行い、そしてIDDM血清又は正常血清による第二沈殿を 続けた。その結果は、IDDMと反応するGADの能力が、血清K2により中程度に、 そしてGAD6及びIDDM血清によりめざましく影響されることを示した。GAD6及び K2は完全に枯渇しているという発見から、その妨害はGAD65/GAD67のホモ二量 体及びヘテロ二量体がGAD調製品の中に存在し、そしてホモ−及びヘテロ−二量 体が共に反応性であることにあ る。 実施例6 本実施例は、自己抗原タンパク質GADの変性がそのIDDM血清との反応性に影響 することを示す。 「ウェスタン」転写イムノブロッティングは自己免疫血清と、細胞間タンパク 質を含むタンパク質成分との反応性を調べるための標準的な手順である。この手 順は通常、抗原性タンパク質を熱(煮沸)、還元剤(2−メルカプトエタノール )及び清浄剤ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)に曝露することにより変性させる 条件下で行う。このようにして決定されるポリペプチドエピトープは「コンホメ ーション」であるよりは「線形」として認識されるが、しかしながらゲルからニ トロセルロースフィルターへのタンパク質の転写後に多少の再生が生じうる。 IDDMを有する患者からの血清はウェスタンブロッティングにより、64〜65kDの MWに相当する成分を有するGADの調製品と反応する;しかしながら、実際には、 本発明者27及び他の者5,28,29の実験に従い、IDDM血清のごく一部(〜10%)の みが反応する。このことは、IDDM血清が通常、イムノブロッティングの通常の条 件下で失われるGAD分子にかかわるコンホメーションエピトープ構造と反応する であろうことを示唆する。このことは、IDDM血清が通常、GAD分子を、2−メル カプトエタノール、加熱及びドデシル硫酸ナトリウム27抜きでの非還元条件下で ドットブロットとしてニトロセルロースフィルター上に「スポット」したときに はGAD分子と反応しないことの発見(図5)と一致する。しかしながら、ドット ブロッティング手順は反応性タンパク質のゲル中での分子分離を包括しないため 、ドットブロッティング手順におけるGAD反応体の分子量についての情報は得ら れない。ドットブロッティング系において、2−メル カプトエタノールは反応を妨害しないことが見い出され、一方、GAD調製品の煮 沸はIDDM血清との反応性を失わせた。 前記の通り、ドデシル硫酸ナトリウム及び煮沸に曝露したが、ただし2−メル カプトエタノールの非存在下でのゲル電気泳動後の免疫沈殿ペレットのオートラ ジオグラフィー(GAD−抗−GAD)は、GADの二量体の分子量に相当する成分(〜1 20kD)を示す。60℃で2分間の温和な加熱に対する曝露はIDDM血清と反応する12 5 I−GADの能力の損失をもたらし、一方、2−メルカプトエタノールに対する曝 露はIDDM血清との反応能力の損失をもたらさないことが明らかになった。125I −GADを免疫沈殿アッセイにおいて使用する前に2−メルカプトエタノールで処 理した後に免疫沈殿させたペレットの非還元条件下でのオートラジオグラフィー は二量構造の保持があることを示し、二量形態の分子は加熱のない還元に対して 耐性であることが明らかであることを示唆する。 ウェスタンブロッティング及びアフィニティー精製ブタ脳GADを用いる免疫沈 殿物のゲル分析由来の結果に関して、ウェスタンブロット手順において、抗原は 血清抗体と反応に変性条件に曝露し、一方、免疫沈殿による分析では、変性条 件に対する曝露は抗原−抗体複合体の形成のとすることに注意する。 これらの結果は、GAD分子により示される反応性エピトープはタンパク質のコ ンホメーション構造により妨害されることを示唆し、そして二量又はオリゴマー 形態のGAD分子の構造であるこのエピトープと一致する。 実施例7 本実施例は、細菌発現系において生産された組換GADが免疫沈殿アッセイにお いて不活性であるが、しかしながらその組換タンパク質は強い酵素活性を示し、 それ故天然形態分子のほとんどを保持し ているにちがいないことを示す。 酵素の作用は分子のコンホメーション構造に非常に依存性であり、なぜならほ とんどの酵素の活性はそのコンホメーション構造が失われたときに容易に破壊さ れ、そしてGADは45℃で2時間の加熱により完全に失活するからである20。従っ て、酵素活性分子は通常その自然コンホメーションにおいて折りたたまれて存在 する30。 組換GAD65を細菌発現系pMAL(New England Biolabs)31の中で調製した。この 組換タンパク質はRowleyら6に記載の手順に従い、3Hでラベルしたグルタミン酸 塩からのGABAの生産による測定により強い酵素活性を有することが示され、そし て組換タンパク質の比活性は精製ブタ脳GADの比活性よりはるかに高かった。に もかかわらず、組換GAD抗原を125Iでラベルし、そして標準免疫沈殿アッセイに おいて抗原として使用したとき、それらは弱い反応性であると示された。 組換GADは従来、ELISA系において若干の成功を収めて使用されているが、しか し組換GDAを使用するかかるELISAの性能は公開の結果による判断32及びFirst In ternational GAD Antibody Workshop33の結果により、天然ブタ脳GADを使用する ラジオ免疫沈殿アッセイの性能よりかなり劣る。 即ち、IDDMを有する患者由来の血清との反応性についてのGAD分子のコンホメ ーション上の要件は酵素活性にとってのコンホメーション上の要件とは異なり、 免疫沈殿にとっての追加のコンホメーション上の要件がGAD分子の二量/オリゴ マー形態に重要に依存していることを示唆する。 実施例8 本実施例において、ウサギ網状赤血球溶解物由来の組換GADの利用が抗原反応 性を担持する分子の二量体−オリゴマー形態を樹立す る。 実施例1〜6に記載の各実験をブタ脳から免疫化学的手段により調製したGAD を用いて実施した。この調製品中の一部のGADは抽出工程中に損傷することが予 測され、そしてこの分子の二量又はオリゴマー構造は天然GADの抗原性の保護で あると予測されうる。この予測に基づき、IDDM血清の二量体又はオリゴマーGAD との独占的な反応性はこの調製法の人工物を供しうる。この場合、他の方法によ り調製されたモノマーGADはIDDM血清と反応するであろう。 様々な実験室において、種々の網状赤血球発現系において生産された組換GAD はGADに対する抗体についてアッセイするのに有効に使用されうることを樹立し ている29,34,35。もしIDDM血清がGADの二量/オリゴマー形態と反応するのに絶 対的な要件があるなら、これらの発現系に由来するGADにより、IDDMを有する患 者由来の血清により免疫沈殿した材料は、天然脳GADと同じように、二量/オリ ゴマー形態にあるであろう。 上記の仮定を以下のようにして調べた。35S−メチオニンにより生合成的にラ ベルした組換GADをSP6ポリメラーゼによるインビトロ転写、それに続くウサギ 網状赤血球溶解物を用いるインビトロ翻訳を利用して調製した。生合成的にラベ ルした35S−GADを、還元条件下でのSDS-PAGE、それに続くオートラジオグラフ ィーにより分析し、そして非常に高純度であり、ほぼ独占的に〜64kDの分子量を 有する単独のタンパク質成分より成ることを示した(図6)。 この精製された真核系発現35S−GADを上記のIDDM及び正常血清による免疫沈 殿アッセイに抗原として用いた。この結果、アフィニティー精製脳GADと同じよ うに、全放射能のごく一部のみが免疫沈殿できた。免疫沈殿させたペレット(GA D−抗−GAD)を非還元条件下での電気泳動によりタンパク質の分離後オートラジ オグラフィーに より調べ、そして前記のように、GADの二量形態のみが免疫沈殿した。この調製 品中のほとんどの35S−GADがモノマー形態であるが、大半が沈殿しないことに 注目すべきである。 参考文献
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V N, (72)発明者 ジメット,ポール ゼブ オーストラリア国,ビクトリア 3142,ト ゥーラク,リンリスゴー ロード 24

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者の血清中のグルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)に対する自己抗 体を検出するための方法であって、前記患者由来の血清サンプルをGAD抗原と接 触させ、そして前記サンプル中のGADに対する自己抗体の結合を前記GAD抗原によ り検出することを含んで成り、前記GAD抗原は増量した量のGADの65kD及び/又は 67kDの(1又は複数種の)二量体又は(1又は複数種の)オリゴマーを含むGAD 調製品を含んで成ることを特徴とする方法。 2.患者における糖尿病又は前糖尿症状を診断するための方法であって: (i)この患者から血清サンプルを獲得する;そして (ii)この患者中の糖尿病又は前糖尿症状の診断として前記サンプル中のGAD に対する自己抗体の存在を検出する; ことを含んで成り、ここで: (iii)前記サンプル中の前記自己抗体の存在は、前記サンプルをGAD抗原と接 触させ、そして前記サンプル中のGADに対する自己抗体の結合を前記GAD抗原によ り検出することにより検出するものであり、ここで前記GAD抗原は増量した量のG ADの65kD及び/又は67kDのアイソフォーム(1又は複数種の)二量体又は(1又 は複数種の)オリゴマーを含むGAD調製品を含んで成る、方法。 3.前記方法を、GADの二量体又はオリゴマー形態が保持される条件下で行う 、請求項1又は2記載の方法。 4.前記方法を、非変性条件下で行う、請求項3記載の方法。 5.前記方法を、非還元条件下で行う、請求項4記載の方法。 6.前記GAD抗原が、ヒト又は非ヒト哺乳動物の、天然又は組換体、及び膵臓 又は脳もしくはその他のCNS,GADより選ばれる、請求 項1又は2記載の方法。 7.前記GAD抗原が、50重量%より多いGADの二量体又はオリゴマー形態を含む 実質的に純粋なGADを含んで成る、請求項1又は2記載の方法。 8.前記GAD抗原が、GADの65kD及び67kDアイソフォームの一方又は他方の(1 又は複数種の)二量体もしくは(1又は複数種の)オリゴマー、及び/又は両ア イソフォームの(1又は複数種の)ヘテロダイマーもしくは(1又は複数種の) ヘテロオリゴマーを含んで成る、請求項1又は2記載の方法。 9.増量した量の、GADの65kD及び/又は67kDのアイソフォーム(1又は複数 種の)二量体又は(1又は複数種の)オリゴマーを含むGAD抗原の調製品。 10.前記GAD抗原が、ヒト又は非ヒト哺乳動物の、天然又は組換体、及び膵臓 又は脳もしくはその他のCNS,GADより選ばれる、請求項9記載の調製品。 11.前記GAD抗原が、50重量%より多いGADの二量体又はオリゴマー形態を含む 実質的に純粋なGADを含んで成る、請求項9記載の調製品。 12.前記GAD抗原が、GADの65kD及び67kDアイソフォームの一方又は他方の(1 又は複数種の)二量体もしくは(1又は複数種の)オリゴマー、及び/又は両ア イソフォームの(1又は複数種の)ヘテロダイマーもしくは(1又は複数種の) ヘテロオリゴマーを含んで成る、請求項9記載の調製品。 13.GADの65kD及び/又は67kDのアイソフォームの実質的純粋な(1又は複数 種の)二量体又は(1又は複数種の)オリゴマーを含んで成るGAD調製品。 14.GADの65kD及び/又は67kDのアイソフォームの実質的に純粋 なヘテロ二量体又はヘテロオリゴマーを含んで成るGAD調製品。 15.患者の血清中のGADに対する自己抗体の検出のための診断キットであって 、GAD抗原と、このGAD抗原によりこの患者由来の血清サンプル中のGADに対する 自己抗体の結合を検出するための手段とを含んで成り、前記抗原が増量した量の GADの65kD及び/又は67kDのアイソフォームの(1又は複数種の)二量体又は( 1又は複数種の)オリゴマーを含むGAD調製品を含んで成ることを特徴とする、 診断キット。 16.前記GAD抗原が、ヒト又は非ヒト哺乳動物の、天然又は組換体、及び膵臓 又は脳もしくはその他のCNS,GADより選ばれる、請求項15記載の診断キット。 17.前記GAD抗原が、50重量%より多いGADの二量体又はオリゴマー形態を含む 実質的に純粋なGADを含んで成る、請求項15記載の診断キット。 18.前記GAD抗原が、GADの65kD及び67kDアイソフォームの一方又は他方の(1 又は複数種の)二量体もしくは(1又は複数種の)オリゴマー、及び/又は両ア イソフォームの(1又は複数種の)ヘテロダイマーもしくは(1又は複数種の) ヘテロオリゴマーを含んで成る、請求項15記載の診断キット。
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