JPH08506108A - 希土類化合物及びそれらの製造 - Google Patents

希土類化合物及びそれらの製造

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JPH08506108A JP6516807A JP51680794A JPH08506108A JP H08506108 A JPH08506108 A JP H08506108A JP 6516807 A JP6516807 A JP 6516807A JP 51680794 A JP51680794 A JP 51680794A JP H08506108 A JPH08506108 A JP H08506108A
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リーダム,テイモシー・ジヨン
ドレイク,サイモン・ロバート
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ローン−プーラン・シミ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式[(ML3xA]y{式中、Mは希土類金属及びイットリウムの一種以上であり、Lはβ−ジケトンタイプの配位子であり、Aはポリエーテル又はポリアミンであり、そしてx及びyは各々1又は2である}の希土類化合物を提供する。これらの化合物は、超伝導体、圧電材料、マイクロ波、燃料電池、放射線検出器、光電子工学及び触媒のような応用における酸化物層の化学蒸着(CVD)のための前駆体である。それらは、空気及び湿気に安定であり、低溶融であり、低温で真空揮発性で最小の残渣しか残さず、そしてフッ素によって汚染されていない良好な品質の金属酸化物堆積を与える。これらの化合物はまた、広範囲の有機溶媒中に優れた溶解度を有し、そしてオイル潤滑添加剤としてそして燃料中で潜在的に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 希土類化合物及びそれらの製造 本発明は、希土類化合物及びそれらの製造に関する。術語“希土類”とは、本 明細書中で使用される時には、ランタニド元素及びイットリウムを意味する。 背景 ランタニドベースの物質を製造するために、化学蒸着(CVD)又はゾル−ゲ ル法のための分子状前駆体に対するかなりのニーズが存在する。これらは、マル チ金属酸化物の前駆体として潜在的に重要である。このような前駆体が容易な応 用を見い出すためには、それらは、気相中で安定でありそして良好な物質輸送特 性を有し、それが、所望の基体の上に堆積される金属又は金属酸化物のどちらか の薄い又は厚いフィルムの生成を可能にしなければならない。 このような前駆体の主な潜在的用途は、電子セラミック例えば、電子デバイス における使用のための高温超伝導セラミックの薄い又は厚いフィルム例えばYB a2Cu37-x(P.P.Edwardsら、Chemistry Brita in,1987,23〜26を参照せよ)、Pb2Sr2LnCu38-x(M.O ’Keefe及びS.Hansen、J.Am.Chem.Soc.1988,110 1506、R.J.Cavaら、Nature,(London),1 988,336,211〜214)、La2-xSrxCuO4(Bednorz及 びMuller、Z.Phys.B.Cond.Matter,1986,64 , 189〜195)、圧電材料例えばLaCuO2(Mueller−Busch baum,Angew.Chem.1989,28,1472〜74)、並びに リン及び燃料電池の合成においてである。 マルチ金属酸化物ベースのセラミックは慣用的には“加熱及び焼き付け”技術 によって作られる。D.Segal、高度なセラミック材料の化学的合成、ケン ブリッジ大学出版、ケンブリッジ、1991を参照せよ。この手法は、ボールミ ル、融解方法、及び一軸又はホット等圧プレスのような技術の使用による金属− 酸素ベースの物質(例えば、金属炭酸塩、硝酸塩又は水酸化物)の密接な混合を 基にしている。これらの方法は、それらの固有の簡便さ及び低いコストのために 魅力的であるけれども、幾つかの固有の欠点が存在する。これらは、準安定相が この手法によってはアクセスすることができないことを確実にする、酸素ガスの 流れの下での高温処理及び後アニールである。また、相異質、例えば同じ物質中 に存在するYCu2Ba37-xの正方晶系及び斜方晶系の形、そしてまた粒子境 界にしばしば見い出されるイオン性不純物(例えばBaCO3)の存在の付加的 な困難が存在する。 代わりの戦法は、金属アルコキシド又はβ−ジケトナートの使用を含む。Me hrotraら、Chem.Rev.1991,91,1287〜1302を参 照せよ。これらの化合物は、既知の化学量論、高純度、有機溶媒中への良好な溶 解度、及び不活性雰囲気中での長期安定性の結晶性固体として容易に得られ、そ して殆どの反応が室温で又はその近くで起きるほど十分に反応性である。このよ うな物質を使用することによって、分子の化学量論の細かな制御が可能であり、 そして以前には得られなかった準安定相へのアクセスが達成可能である。これら の物質は、厚 いフィルム(ゾル−ゲルスパンコーティング)又は化学蒸着(CVD)による光 学的若しくはマイクロ電子工学的応用のための極めて薄いフィルム(20Å以下 )のどちらかの生成を含む、ゾル−ゲル又はCVD法のどちらかにおける広汎な 用途を見い出す。 しかしながら、金属酸化物フィルムのための従来のランタニド前駆体は、CV Dのための商業的蒸発器/バブラー中に残される大量の残渣及び大気中での乏し い安定性において明白である幾つかの欠点を有する。フッ素化前駆体の使用はL nF3の生成をもたらし、これは、必要とされる酸化物ベースのフィルムを生成 させるためには、過熱された水蒸気又は空気のどちらかによって高められた温度 で除去しなければならない。それ故、エピタキシャル又は高品質フィルムを製造 するためには、フッ化物ベースの化合物が優れた蒸気圧及び物質輸送特性を有す るとしてもこのような錯体の使用を回避することが重要である。かくして、上で 述べたように、何ら分解なしで蒸発しそしてかなりの時間の間、即ち少なくとも CVD法の時間の長さの間、蒸気相中でそのまま留まる前駆体が必要とされる。 ランタニド金属アルコキシド及びβ−ジケトナートは良く知られた物質である 。K.S.Mazdiyasniら、Inorg.Chem.,1966,, 342〜347、K.S.Mazdiyasniら、J.Less−Commo n Met.,1973,30,105〜112、及びR.C.Mehrotr aら、金属β−ジケトン、Academic Press,London,19 78を参照せよ。それらの化学、特に加えられたルイス塩基との化学において、 かなりの程度の多様性が以前に見い出された。T.Moellerら、Gmel in Hand book of Inorganic Chemistry,Sc,Y,La− Lu希土類元素、パートD3、第8版、Springer,Berlin,19 81を参照せよ。揮発性金属前駆体を製造するための最も一般的に使用される戦 法は、金属イオンをカプセルに包み、そしてかくして別々の分子種を作り出す、 かさ張った又はその代わりにフッ素化された配位子の使用である。この現象は、 金属中心の間の減少した分子間会合に起因して起こり、そしてそれ故固体又は液 体状態における充填の配向を変える。これが、今度は、増進した熱的及び物質輸 送特性を引き起こす。この手法は、ランタニド錯体のために最近採用された。W .J.Evansら、Inorg.Chem.,1989,28,4308〜4 314、M.J.McGearyら、Inorg.Chem.,1991,30 ,1723〜1724、E.H.Barashら、Inorg.Chem.,1 993,32,497〜502及びR.E.Sievers,Science, 1978,201,217〜223を参照せよ。 それらの大きなイオン半径及び配位数のために、ランタニドは、配位的に飽和 してモノマー状錯体を生成させることが困難である。かさ張った配位子は、これ らの高度にルイス酸性の金属を配位的に飽和するそれらの能力において限られて いる。即ち、多官能化された配位子が広く使用された。[Y(OCH2CH2OM e)310;O.Poncoletら、J.Chem.Soc.,Chem.C ommun.,1989,1846〜47を参照せよ。[Y3(OCH2CH2O Me)5(acac)4;O.Poncoletら、Inorg.Chem.,1 990,29,2885〜2890を参照せよ。ランタニドの電子的及び立体的 要 求を満たすほど十分には電子に富んでいない簡単な配位子(例えばPr’O及び Bu’O)を含む他のランタニド錯体もまた存在する。D.C.Bradley ら、Polyhedron,1990,,719〜725及び10,1049 〜1056を参照せよ。これは、配位子がMeO又はEtOである、高度に会合 した又は本当にポリマー状の錯体を導くことができる。これまでのところ、ラン タニド分子状前駆体のオリゴマー化の程度を制御することは殆ど成功しなかった 。 錯体を製造するために用いることができる多数の合成の戦法が存在する。最も 一般的なルートはメタセシスを利用する。これの変形例、殊にβ−ジケトンのp Kaが低すぎる(例えばacac−H)場合のものは、反応を完了に駆り立てる ために水−アンモニア混合物を使用することである。例えば、[Ln(acac )3(H2O)];K.J.Eisentrautら、J.Am.Chem.So c.,1965,87,5254〜5259、及びG.S.Hammondら、 Inorg.Chem.,1963,,73〜75を参照せよ。T.Moel lerら、Gmelin Handbook of Inorganic Ch emistry,Sc,Y,La−Lu希土類元素、パートD3、第8版、Sp ringer,Berlin,1981を参照せよ。 これらの既知の前駆体合成は、凝集体サイズの系統的制御が限られ、そして乏 しい湿気及び熱安定性、並びに短い保存寿命を有する乏しく特徴付けられた物質 を与える。それ故、CVD又はゾル−ゲルのどちらかの応用のために適切である 、熱的に安定でかつ高度に可溶性の物質を合成することが高度に望ましい。 この目的のための化合物は、以下の物理的及び化学的基準を満足しな ければならない: - 規定された同一性及び純度、 - 取り扱いの容易さのための空気及び湿気安定性、 - 慣用的なCVDバブラーソース室中での使用のための低い融点、 - 広範囲の有機溶媒中の良好な溶解度、 - 低温でのかなりの揮発性、 - 基体温度での汚れのない熱分解、 - 望ましくない不純物を含まない堆積された層を与えること。 本発明は、これらの基準の少なくとも幾つかを満たす化合物を提供する。 本発明の化合物は、化学蒸着(CVD)技術による酸化物層の堆積のための前 駆体として使用することができる。希土類酸化物は、広範囲の進んだ物質例えば 超伝導体、圧電材料、燃料電池、光電子工学材料、放射線検出器、触媒における セラミック又はガラス層として、そして耐熱性及び耐摩耗性を与えるために、単 独で又は他の金属酸化物と組み合わせて用いられる。これらの化合物は、情報技 術、医療機器及びエネルギー保存における使用のためのデバイスを作る際に使用 することができる。 本発明の化合物は、式: [(ML3xA]y [式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上の金属を表し、 Lは二座配位子であり、Aはポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテル−アミ ンであり、そしてx及びyは各々1又は2であるが両方ともが2ではない] の希土類化合物である。それらは、式ML3Aのモノマー、又は式(M L3)A若しくは(ML3A)2の橋かけされたダイマーと見なすことができる。 二座配位子Lは、更に特別には、式: RiiiiiiCCOCHRivCORv [式中、Riiiiiiiv及びRvは、各々水素、必要に応じてフッ素若しくは フェニルによって置換された1〜6の炭素原子のアルキル、又はフッ素であり、 そしてR はまた必要に応じてフッ素、アミノ、アルキルアミノ若しくはジアル キルアミノ(これらにおいて、各々のアルキルは必要に応じてフッ素によって置 換された1〜6の炭素原子を有する)によって置換された1〜6の炭素原子のア ルキルオキシでも良い] の化合物から誘導される式: の基を含むβ−ジケトナートアニオンで良い。 好ましくは、配位子Lは、β−ジケトンから、殊にアセチルアセトン、テトラ メチルヘプタンジオン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチ ルアセトン及び1,5−ジフェニルペンタンジオンの一種以上から誘導される。 ポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテル−アミンAは、式: Ri−Y(CRiiiiiCRivv−Y)nvi [式中、Ri、Rii、Riii、Riv、Rv及びRviの各々は、水素又は1〜6の炭 素原子のアルキルであり、Yは、−O−、−NR(式中、Rは、水素若しくは1 〜6の炭素原子のアルキルである)又はこれらの混合物であり、そしてnは1〜 10である]によって表すことができる。 好ましいポリエーテルは、式: [式中、R1、R2及びR3は各々水素又は1〜4の炭素原子のアルキルであり、 そしてnは1〜10である]によって表すことができ、そして好ましいポリアミ ンは、式: [式中、R1、R2及びR3及びnは本明細書中で前に定義した通りである]によ って表すことができる。 殊に好ましいポリエーテルは、前記式中、R1及びR2は各々1〜4の炭素原子 のアルキルであり、R3は水素であり、そしてnは1〜7の整数であるもの、更 に特別にはモノグリム、ジグリム、トリグリム、テトラグリム及び/又はヘプタ グリムである。 殊に好ましいポリアミンは、前記式中、R1及びR2は各々1〜4の炭素原子の アルキルであり、R3は水素であり、そしてnは1〜3の整数であるもの、更に 特別にはtmeda、pmdeta及び/又はhmtetaである。 Aがモノグリム、テトラグリム、tmeda又はpmedtaから誘導される 時には、一般的にはモノマー状の構造、即ちML3Aが生成される。Aがトリグ リム又はヘプタグリムである時には、通常は橋かけされたダイマー状の化合物、 即ち(ML32Aが得られ、そしてジグリムでは、2つの橋かけするジグリム分 子を有するダイマー状の構造、即ち(ML3A)2を得ることができる。タイプI構造 x=1、y=1 このタイプのモノマー状構造の例は、[La(thd)3(テトラグリム)] によって示される。ランタン原子は、すべての3つの二座thdβ−ジケトン配 位子に、そしてテトラグリム配位子の5つの可能な酸素原子の3つだけに結合し ている。かくして、ランタン原子は、可能な11配位サイトよりもむしろ9配位 を取ることを好む。この錯体に関しては正方逆プリズム状形状が観察され、そし て第九配位酸素原子[O(5)]が正方形面の一つをキャップしている。この錯 体においては、グリムの配位された部分は、一つの短いLa−O結合、2.70 6(7)Å[O(2)]、並びに二つの長いLa−O結合、2.781(6)[ O(5)]及び2.751(7)Å[O(8)]を有する。この錯体の最も顕著 でかつ明らかに普通ではない特徴は、末端メトキシ結合を除いてほぼ平面的であ るテトラグリム連鎖C(9)〜C(15)の配位されていない部分の存在である 。この錯体の空間充填模型の研究は、付加的なグリム酸素中心の配位は、3つの しっかりと保持されたthdβ−ジケトン配位子の存在のためにそしてランタン 金属中心を飽和させる5つの利用可能なグリム酸素原子の3つによって望ましく ないことを示す。タイプII構造 x=2、y=1 このタイプの構造の例は、特異な結合配向を含むトリグリム配位子によって一 緒に結合された2つのEu(thd)3部分から成る[{Eu(thd)32( トリグリム)]によって示される。両方の金属原子は8配位であり、そして全体 の配位多面体はゆがめられた正方逆プリズム状である。この錯体の最も興味ある 特徴の一つは、トリグリムがキレート、そしてまた中央のエチレン架橋[C(3 7)−C(38)]による 橋かけ配位子の両方として作用することができることの観察である。この構造は 、グリム配位子のすべての4つの潜在的な橋かけサイトの利用を可能にする。 これらの錯体中の金属の配位数は8又は9であり、これがこれらの化合物の有 利な化学的及び物理的特性のための主な理由であると信じられる(以下の表1を 参照せよ)。熱的挙動を熱重量分析によって検討したが、それは、これらの物質 が気相中にそのまま揮発し、そして第一の派生的(derivative)ピー クがこれらの化合物に関する本質的に96±2%の昇華を示すことを明らかに示 す。関連する溶融挙動を示差走査熱量測定の使用によって検査したが、それは、 多座ルイス塩基配位子の添加による200〜250℃から60〜130℃への融 点の顕著な減少を示した。 本発明の化合物は、存在する希土類金属又はイットリウムの量に対して有利に 低い分子量を有する。かくして、金属原子あたりの平均分子量は、通常は200 0未満、そして好ましくは1500未満であり、そして殊に有利な場合には10 00未満であることができる。代わりの形で表現すると、金属含量は、重量で少 なくとも10%、そして好ましくは少なくとも15%で良い。 以下の表は、本発明の幾つかの化合物の例示の物理的特性を与える。 本発明の化合物は、広範囲の有機溶媒、例えば脂肪族溶媒、例えばn−ペンタ ン、ヘキサン及びヘプタン;芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン及びキシレ ン、並びに配位溶媒、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ−n− ブチルエーテル、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ピリジン及びクロロ ホルム中に優れた溶解度を有する。本当に、大多数の新しい化合物によって示さ れる顕著な溶解度は、それらが有機溶媒から析出しないことを確実にする。結晶 の形にあることが望まれる場合には、すべての有機溶媒を除去しなければならな いが、化合物は、残留する油性物質から析出される。 新しい化合物の有機溶媒中の優れた溶解度は、潤滑剤及び燃料、例えば内燃機 関のための燃料そして、更に特別には、圧縮点火(ジーゼル) エンジンのための炭化水素燃料中の添加剤としての使用のためにそれらを適切に する。この目的のためには、それらは、希土類金属として計算して重量で10〜 500ppm、好ましくは50〜200ppmの濃度で典型的には使用すること ができる。 式例えば“Ln(thd)3”[式中、Lnは任意の希土類金属又はイットリ ウムである]を有すると先行技術において述べられた化合物は、実際には配位さ れた水又はその他の付加された配位子を含む。付加されていない分子は、200 〜260℃の範囲の融点を有し、少し高い温度で蒸発が始まるオリゴマーである 。本発明者らのX線検討は、これらの化合物が2つの橋かけするthd配位子を 有するダイマー錯体、例えば[Gd2(thd)6]であることを示した。製造の 間に厳格に無水の条件が維持されない限り、それらは水和された種によってひど く汚染される。これらの種は、化合物がそれらの真空蒸発点まで加熱される時の 分子内加水分解のために予言できないように振る舞う。一般に、先行技術の化合 物の蒸発の速度は時間と共に減少し、そしてソース室は残渣によって詰まるよう になる。 これらの錯体は、ν(C----O)伸縮モードに割り当てられる1609±5、 1586±5及び1540±5cm-1での赤外吸収帯並びにν(C----C)伸縮 モードに割り当てられる1575±2及び1500±5cm-1での吸収帯を有す る。本発明の化合物においては、グリム配位子ν(C----O)帯は、グリム配位 子を含まない先行技術の化合物と比較して約50cm-1のシフトである、113 0±10cm-1領域において観察されたが、これは強いM−O結合を示す。 先行技術の化合物のオリゴマー化及び水和の理由は、金属イオンの配 位球の制御された飽和の欠如である。本発明の化合物は、それらの酸素原子がル イス塩基供与体として作用してランタニド金属イオン配位球を飽和させる線状ポ リエーテル分子を有する。付加された分子の最も外側の構造は、それらの隣の相 互作用が弱いファンデルワールス引力である炭化水素基から成る。結果として、 本発明の分子は、会合する傾向を殆ど示さず、そして先行技術の化合物のものよ りも80〜150℃低い溶融及び蒸発点を有する。更にまた、それらは、空気暴 露に際して水を取り上げない。 加えて、蒸気相中での本発明の化合物の熱安定性は、金属酸化物への熱分解の 最後のステップに先立って活性化された種を供給することによって堆積を助ける 。これは、本発明の化合物のもう一つの利点である。図9〜15を参照せよ。検 討した錯体の大多数は、それらのDSCスペクトルにおいて鋭い可逆的な融点を 示す。これらの化合物に関するTGA曲線の形は、単一の等温ステップの存在、 そして約300℃までのこれらの物質の殆ど完全な蒸発を示す。 本発明の化合物中の水の非存在は殊に重要である。以下の無水合成ルートIは 、炭化水素溶媒中に溶かされた金属アミド又はアルコキシドのどちらかの出発物 質を用い、そして優れた収率を与える。しかしながら、これらの物質は高価であ り、そして以下のルートII又はIIIは、例えばメタノール中に溶かされたより安 価な水和塩から出発して殆ど同じ良好な収率を与える。小過剰のポリエーテル又 はアミンの存在は、金属配位球から付加された水を排出するのに明らかに十分で ある。 本発明の一つの特徴によれば、前記の新しい化合物は、式: M(NR4 23又はM(OR53 [式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上の金属を表し、 R4は1〜4の炭素原子のアルキル又はトリメチルシリルであり、そしてR5は1 〜4の炭素原子のアルコキシによって必要に応じて置換された1〜4の炭素原子 のアルキルである] の希土類化合物を二座配位子LH及びポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテ ル−アミンAと反応させることによって作られる。更に特別には、この反応は、 炭化水素溶媒中で実施することができる。 この反応は: xyM(NR23+3xyLH+yA→ [(ML3xA]y+3xyR2NH {式中、R=Et、Pri若しくはSiMe3が好ましい配位子である}、又は xyM(OR)3+3xyLH+yA→ [(ML3xA]y+3xyROH {式中、R=Pri若しくはButが好ましい配位子であるが、また例えばMe、 Et、Prn若しくはMeOCH2CH2−でも良い} と表すことができる。 本発明のもう一つの特徴によれば、前記の新しい化合物は、式:MZ3(H2O )6[式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上金属を表し 、そしてZはアニオンを表す]の希土類化合物を二座配位子LHのアルカリ金属 誘導体及びポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテル−アミンAと反応させる ことによって作られる。この反応は、希土類金属のハロゲン物、カルボン酸塩、 硫酸塩又は硝酸塩を使用してアルコール溶媒中で実施することができる。 この反応は: xyMZ3(H2O)6+xy3LNa+yA→ [(ML3xA]y+3xyNaZ+6xyH2O {式中、M、L、A、x及びyは上で定義された通りであり、そしてZはハロゲ ンイオン、カルボン酸イオン、硝酸イオン又は硫酸イオンである] と表すことができる。 本発明のなおもう一つの特徴によれば、前記の新しい化合物は、希土類酸化物 、水酸化物又は炭酸塩を二座配位子LH及びポリエーテル、ポリアミン又はポリ エーテル−アミンAと反応させることによって作られる。この反応は、有機、例 えば炭化水素、又は水性溶媒中で実施することができる。それは: xy/2M23+xy3LH+yA→ [(ML3xA]y+3/2xyH2O {式中、M、L、A、x及びyは上で定義された通りである} と表すことができる。 本発明の化合物においては、金属中心は、キレート化タイプのルイス塩基配位 子、即ちグリム又はアミン、及びキレート化二座基、例えばジケトンの両方の組 み合わせた使用によって配位的に飽和されている。これは、これらのキレート化 配位子が単座配位子よりも加水分解されにくいので、本発明の新しい化合物の雰 囲気中での例外的な安定性を多分もたらす。第二に、多座配位子の使用は、モノ マーの単位の間の相互作用の可能性を減らす。第三に、予め生成されたβ−ジケ トナートの使用は(無水であれ又は水和物としてであれ)、水を含まない生成物 に導く。 かくして、無水金属ジケトン誘導体は、低いコストのルートによって、例えばア ルコール/水性媒体中のメタセシスを経由して製造された簡単な水和錯体の使用 によって製造することができる。水和された出発物質から水を除去することがで きるという観察は重要であり、そしてただ一つの等価なグリム配位子を必要とし そして過剰を必要としない。 本発明の化合物は、幾つかの場合、例えば[La(thd)3(テトラグリム )](図1参照)、[Gd(thd)32(テトラグリム)(図7参照)、[Y (thd)32(hmteta)(図3参照)及び[Gd(thd)32(ヘプ タグリム)(図6参照)において更なる新規な特性を示す。これらの錯体におい ては、多座エーテル又はアミン連鎖の一部は、ランタニド金属中心に配位されて いなくて、入ってくる金属錯体(例えば遷移金属又はランタニド)と反応して以 前には得ることができなかった金属組み合わせ、例えばLa−Cu、La−Cu2 、La−Mn、Y−Zr又はGd−Ceを合成するために使用することができ る。 以下の略号が本明細書中で使用される: 添付図面において、図1〜7は、実施例において述べられる選ばれた化合物の X線結晶学によって決定された分子構造である。 図1 [La(thd)3(テトラグリム)]−タイプI化合物の例、実施例 10を参照せよ。 図2 [Y(thd)32(トリグリム)−タイプII化合物の例、実施例2を 参照せよ。 図3 [Y(thd)32(hmteta)−ポリアミン付加物を有するタイ プII化合物の例、実施例5を参照せよ。 図4 [EuY(thd)6(トリグリム)]−単一の構造中に異なる金属原 子を有するタイプII化合物の例、実施例7を参照せよ。 図5 [Pr(thd)3(トリグリム)][Pr(thd)32(トリグリ ム)−タイプI及びタイプII構造を同時に取る化合物の例、実施例17を参照せ よ。 図6 [Gd(thd)32(ヘプタグリム)−2つの利用可能なグリム酸素 原子の付加的な存在を有するタイプII化合物の例、実施例34を参照せよ。 図7 [{Gd(thd)32(テトラグリム)]−タイプII化合物の例、実 施例33を参照せよ。 図8 [Ce(thd)3(dme)]−タイプI化合物の例、実施 例14を参照せよ。 図9〜15は、特許請求された化合物の例の特性例えば溶融及び蒸発を示す熱 重量分析チャートである。 図9 [La(thd)3(テトラグリム)] 実施例10の生成物の(a) 熱流及び(b)重量損失。 図10 [Eu(thd)32(トリグリム)] 実施例28の生成物の(a )熱流及び(b)重量損失。 図11 [Tb(thd)32(トリグリム)] 実施例38の生成物の(a )熱流及び(b)重量損失。 図12 [EuY(thd)6(トリグリム)] 実施例7の生成物の(a) 熱流及び(b)重量損失。 図13 [Pr(thd)3(トリグリム)][Pr(thd)32(トリグ リム) 実施例17の生成物の(a)熱流及び(b)重量損失。 図14 [LaTm(thd)6(トリグリム)] 実施例13の生成物の( a)熱流及び(b)重量損失。 図15 [Y(thd)32(hmteta) 実施例5の生成物の(a)熱 流及び(b)重量損失。 以下の実施例は、本発明を例示する。X線結晶構造は、PC上で操作して、ロ ーカル修正、DIFABS 2を使用してSHELX 91によって生成させた 。図面(図1〜8)においては、通例のように、明瞭にするために、tert. −ブチル基は示さない。示差走査及び熱重量分析(図9〜15)は、Polym er Laboratories PL 1500 simultaneous Thermal Analysis装置で測定した。 実施例 1.イットリウムトリス−THDジグリム [Y(thd)3(ジグリム)]2 −タイプIII化合物の実施例。 水酸化ナトリウム(12g、300ミリモル)を75mlのメタノール中に溶 かし、そして75mlのメタノール中のthdH(55.2g、300ミリモル )の溶液中に撹拌して入れる。次に、塩化イットリウム六水和物(30.4g、 100ミリモル)を100mlの暖かいメタノール中に溶かし、そしてthdN a溶液に撹拌しながら少しずつ添加する。添加を完了した後で、溶液を10分間 撹拌し、そして次に激しく撹拌しながら1リットルの水の中に注ぐ。沈殿した生 成物を直ちに濾別し、フィルター上で水で洗浄し、100mlのヘキサン中に戻 し、そして加温して溶かす。この有機溶液を残留の水及び不溶物から分離し、固 体が現れ始めるまで放散させ、次に放置して結晶化させる。生成物を濾過しそし て[Y(thd)3(H2O)]nとして真空乾燥する。 [Y(thd)3(H2O)]n(57.5g、90ミリモル)を250mlの ヘキサン中に加温しながら溶かし、ジグリム(12g、90ミリモル)を添加し 、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ 、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は61g、85%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 86〜89℃。 微量分析 測定値:C,60.8;H,9.2。 計算値 YC39699:C,61.1;H,9.1%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.19(s,CH3)、δ 3.22(s,OCH3)、δ 3.41(s,OCH2−b)、δ 3.57(s,OCH2−a)、δ 5.82(s,CH)。thd:ジグリ ムの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1490±70の分子量をもたらす(計算値 1 544)。 2.イットリウムトリス−THDトリグリム [(Y(thd)32(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 イットリウムイソプロポキシド(85g、32ミリモル)を250mlのシク ロヘキサン中に溶かし、そして次にthdH(176g、96ミリモル)を添加 し、そして溶液を2時間還流する。次に、フラスコに短いカラムを取り付け、そ して68℃で沸騰するシクロヘキサン/イソプロピルアルコール共沸混合物を除 去する。冷却すると生成物が晶出するが、次にこれを濾過しそして[Y(thd )32として真空乾燥する。 [Y(thd)32(64.8g、100ミリモル)を200mlのヘキサン 中に加温しながら溶かし、トリグリム(8.6g、50ミリモル)を添加し、そ してこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ、そ して20℃で放置して結晶化させる。 収量は65g、89%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 77〜81℃。 微量分析 測定値:C,60.8;H,9.2。 計算値 Y27413216:C,61.1;H,9.1%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1576(s)、1537(s) 、1504(s)、1490(s)、1422(s)、1302(m)、125 0(m)、1223(s)、1180(s)、1137(s)、406(w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.20(s,CH3)、δ 3.26(s,CH3)、δ 3.33(s,OCH2−c)、δ3.60(s, OCH2−b)、δ 3.74(s,OCH2−a)、δ 5.85(s,CH) 。thd:トリグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1240±75の分子量をもたらす(計算値 1 276)。 X線結晶構造−図2。 3.イットリウムトリス−HFAトリグリム [(Y(hfa)32(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 イットリウムヘキサメチルジシラジド(100g、17.5ミリモル)を40 0mlのヘキサン中に溶かし、そして次にhfaH(109g、52.5ミリモ ル)を添加し、そして溶液を2.5時間還流する。溶媒及び遊離されたhmdz Hを真空下で除去し、そして灰色がかった白の固体をクロロホルム−ヘキサンか ら再結晶した。[Y(hfa)32の収量は102g、83%である。 [Y(hfa)32(50g、7.04ミリモル)を200mlのヘキサン中 に加温しながら溶かし、トリグリム(12.3g、7.04ミリモル)を添加し 、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ 、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は48g、77%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 60〜62℃。 微量分析 測定値:C,27.5;H,1.5。 計算値 Y236203615 C,27.8;H,1.3%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1572(s)、153 3(s)、1500(s)、1493(s)、1426(m)、1306(s) 、1252(m)、1219(s)、1184(s)、1137(s)、404 (w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 3.24(s,OCH3)、δ 3.30(s,OCH2−c)、δ 3.57(s,OCH2−b)、δ 3. 72(s,OCH2−a)、δ 5.92(s,CH)。hfa:トリグリムの 積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1530±70の分子量をもたらす(計算値 1 554)。 4.イットリウムトリス−TFAテトラグリム [(Y(tfa)32(テト ラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 細かく粉砕された粉末としてのY23(20g、88.5ミリモル)を75m lのトルエン中に懸濁させ、tfaH(60ml、392ミリモル)テトラグリ ム(39.2ml、177ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を>90%の金 属酸化物が溶けるまで還流する。次に、それを濾過しそしてオイルにまで放散さ せ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は41.5g、61%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 74〜76℃。 微量分析 測定値:C,36.7;H,3.8。 計算値 Y240461817 C,36.4;H,3.5%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.26(s,CH3)、δ 3.11(s,OCH3)、δ 3.22(s,OCH2−d)、δ3.38( s,OCH2−c)、δ 3.40(s,OCH2−b)、δ 3.44(s,OCH2−a)、δ 5.91(s,CH)。tfa:テトラ グリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1460±80の分子量をもたらす(計算値 1 498)。 5.イットリウムトリス−THDヘキサメチルトリエチレンテトラミン [( Y(thd)32(HMTETA)]−タイプIII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いて、[Y(thd)3(H2O )]nを生成させる。 [Y(thd)3(H2O)]n(0.72g、1.09ミリモル)を10ml のヘキサン中に加温しながら溶かし、hmteta(0.29ml、1.09ミ リモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイ ルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は0.76g、92%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 109〜112℃。 微量分析 測定値:C,61.9;H,9.5。 計算値 Y278144124:C,62.2;H,9.6%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.20(s,CH3)、δ 2.11(s,NMe)、δ 2.34(s,NMe2)、δ 2.59(d, NCH2)、δ 5.86(s,CH)。thd:hmtetaの積分は6:1 である。 昇華:この錯体は、5x10-3トールで90〜110℃の範囲で本質的に定量 的な収量でそのまま昇華する。 ベンゼン中の凝固点降下は、1475±50の分子量をもたらす(計算値 1 506)。 X線結晶構造−図3。 6.イットリウムトリス−Ph2ACACテトラメチルエチレンジアミン [ (Y(Ph2acac)3(TMEDA)]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例3と類似の方法を用いて、[Y(Ph2acac)3nを生成させる。 [Y(Ph2acac)3n(4.0g、5.28ミリモル)を50mlのク ロロホルム中に懸濁させ、tmeda(0.62ml、5.28ミリモル)を添 加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散 させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は4.25g、92%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 160〜163℃。 微量分析 測定値:C,70.2;H,5.9。 計算値 YC514962:C,70.0;H,5.6%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 2.08(s,NMe)、δ 2.27(s,NMe2)、δ 5.86(s,CH)、δ 7.06(m, Ph)、δ 7.18(m,Ph)、δ 7.34(m,Ph)。Ph2aca c:tmedaの積分は3:1である。 質量分析測定(EI+):874[Y(Ph2acac)3(tmeda)]+( 7%)、754[Y((Ph2acac)3+(34%)及びもっと小さな質量 種。 7.イットリウム−ユウロピウムトリス−THDトリグリム [YE u(thd)6(トリグリム)]−2つの異なる金属を有するタイプII化合物の 実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いるが、量は水酸化ナトリウム (12g、300ミリモル)、thdH(55.2g、300ミリモル)、塩化 ユウロピウム六水和物(23.7g、50ミリモル)及び塩化イットリウム六水 和物(15.2g、50ミリモル)であり、[Y(thd)3(H2O)]n及び [Eu(thd)3(H2O)]nを生成させる。 [Y(thd)3(H2O)]n(28.8g、45ミリモル)及び[Eu(t hd)3(H2O)]n(31.5g、45ミリモル)を250mlのヘキサン中 に加温しながら溶かし、トリグリム(8g、45ミリモル)を添加し、そしてこ の溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ、そして2 0℃で放置して結晶化させる。 収量は62g、87%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 95〜97℃。 微量分析 測定値:C,56.4;H,8.2。 計算値 YEuC7413216:C,56.1;H,8.1%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −0.52(s,CH3)、δ 0.4(s,br,OCH3)、δ 1.26(s,CH3)、δ 8.0(s ,OCH2−c+b)、δ 9.47(s,OCH2−a)、δ 5.99(s, CH)。thd:トリグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1470±75の分子量をもたらす(計算値 1 519)。 示差走査分析及び熱重量分析を図12a及び12b中に示す。 X線結晶構造−図4。 8.イットリウム−テルビウムトリス−THDトリグリム [YTb(thd )6(トリグリム)]−2つの異なる金属を有するタイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いるが、量は水酸化ナトリウム (12g)300ミリモル)、thdH(55.2g、300ミリモル)、塩化 テルビウム六水和物(23.7g)50ミリモル)及び塩化イットリウム六水和 物(15.2g、50ミリモル)であり、[Y(thd)3(H2O)]n及び[ Tb(thd)3(H2O)]nを生成させる。 [Y(thd)3(H2O)]n(28.8g、45ミリモル)及び[Tb(t hd)3(H2O)]n(32.6g、45ミリモル)を200mlのヘキサン中 に加温しながら溶かし、トリグリム(8g、45ミリモル)を添加し、そしてこ の溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ、そして2 0℃で放置して結晶化させる。 収量は51g、82%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 88〜90℃。 微量分析 測定値:C,58.6;H,8.9。 計算値 YTbC7413216:C,58.3;H,8.7%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −0.84(s,CH3)、δ 0.1(s,br,OCH3)、δ 1.19(s,CH3)、δ 7.3(s ,OCH2−c+b)、δ 9.12(s,OCH2−a)、δ 5.44(s, CH)。thd:トリグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1440±60の分子量をもたらす(計 算値 1526)。 9.ランタントリス−THDトリグリム [La(thd)3(トリグリム) ]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いて、[La(thd)3(H 2O)]。を生成させる。 [La(thd)3(H2O)]n(20g、28ミリモル)を200mlのヘ キサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(5.0g、28ミリモル)を添加 し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散さ せ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は20.5g、82%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点 80〜83℃。 微量分析 測定値:C,57.0;H,8.9。 計算値 LaC417510:C,56.8;H,8.7%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1608(s)、1586(s) 、1575(s)、1536(s)、1504(s)、1451(s)、141 7(s)、1388(m)、1358(s)、1137(s)、403(w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.19(s,CH3)、δ 3.22(s,OCH3)、δ 3.31(s,OCH2−c)、δ 3.57( s,OCH2−b)、δ 3.69(s,OCH2−a)、δ 5.82(s,C H)。thd:トリグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、880±40の分子量をもたらす(計算値 86 6)。 10.ランタントリス−THDテトラグリム [La(thd)3(テ トラグリム)]−タイプI化合物の実施例。 水酸化ナトリウム(11g、275ミリモル)を75mlのメタノール中に溶 かし、そして75mlのメタノール中のthdH(50.6g、275ミリモル )の溶液中に撹拌して入れる。次に、塩化ランタン六水和物(34g、91ミリ モル)を100mlの暖かいメタノール中に溶かし、そしてthdNa溶液に撹 拌しながら少しずつ添加する。添加を完了した後で、溶液を10分間撹拌し、そ して次に激しく撹拌しながら1リットルの水の中に注ぐ。沈殿した生成物を直ち に濾別し、フィルター上で水で洗浄し、100mlのヘキサン中に戻し、そして 加温して溶かす。この有機溶液を残留の水及び不溶物から分離し、固体が現れ始 めるまで放散させ、次に放置して結晶化させる。生成物を濾過しそして[La( thd)3(H2O)]nとして真空乾燥する。 [La(thd)3(H2O)]n(57g、82ミリモル)を250mlのヘ キサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム(18.2g、82ミリモル)を 添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放 散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は75g、90%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点 41〜44℃。 微量分析 測定値:C,57.0;H,8.5。 計算値:C,56.7;H,8.7%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.18(s,CH3)、δ 3.09(s,CH3)、δ 3.26(s,OCH2−d)、δ3.41(s, OCH2−c)、δ 3.43(s,OCH2−b)、δ .46(s,OCH2−a)、δ 5.74(s,CH)。thd:テトラグ リムの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、865±60の分子量をもたらす(計算値 91 1)。 示差走査分析及び熱重量分析を図9a及び9b中に示す。 X線結晶構造−図1。 11.ランタントリス−HFAヘプタグリム [(La(hfa)32(ヘプ タグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [La(hfa)3nを実施例2中で述べたものと類似の方法によって製造し た。[La(hfa)32(10g、14.14ミリモル)を200mlのヘキ サン中に加温しながら溶かし、ヘプタグリム(5.0g、14.1ミリモル)を 添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放 散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は9.2g、61%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 57〜60℃。 微量分析 測定値:C,26.7;H,2.3。 計算値 La246402036:C,29.5;H,2.1%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1590(m)、1574(s) 、1530(s)、1502(s)、1486(s)、1420(s)、134 3(m)、1230(m)、1221(s)、1178(s)、1134(s) 、405(w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 3.04(s,OCH3)、δ 3.17(m,OCH2−e+f)、δ 3.29(m,OC H2−c+d)、δ 3.41(s,OCH2−b)、δ 3.44(s,OCH2 −a)、δ 5.90(s,CH)。hfa:ヘプタグリムの積分は6:1で ある。 ベンゼン中の凝固点降下は、1830±90の分子量をもたらす(計算値 1 874)。 12.ランタントリス−ACACテトラグリム [La(acac)3)(テ トラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [La(acac)3nを実施例3中で述べたものと類似の方法によって製造 した。[La(acac)32(3g、6.6ミリモル)を50mlのヘキサン 中に加温しながら溶かし、テトラグリム(1.5g)6.6ミリモル)を添加し 、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイルにまで放散させ 、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.55g、56%の無色の空気に安定な結晶である。 融点 分解>250℃。 微量分析 測定値:C,45.8;H,6.7。 計算値 LaC254311:C,45.6;H,6.5%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1591(m)、1572(s) 、1532(s)、1504(s)、1488(s)、1422(s)、134 4(m)、1232(m)、1220(s)、1176(s)、1135(s) 、404(w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 0.98(s,CH3)、δ 3.06(s,OCH3)、δ 3.20(m,OCH2−d)、δ3.42(m ,OCH2−c)、δ 3.47(s,OCH2−b)、δ 3.62(s,OC H2−a)、δ 5.83(s,CH)。aca c:テトラグリムの積分は3:1である。 13.ランタン−ツリウムトリス−THDトリグリム [LaTm(thd)6 (トリグリム)]−t@DEdDGDIDK Fの実施例。 δ 1.22(s,CH3)、δ 5.81(s,CHLa)、δ 6.35( s,CHTm)、δ 7.84(s,OCH2−c+b)、δ 14.02(s, OCH2−a)、thd:トリグリムの積分は6:1である。 昇華挙動:この錯体は高真空昇華に際してそのままに留まり、そして110〜 135℃の範囲でほぼ定量的収率で昇華する。 ベンゼン中の凝固点降下は、1520±85の分子量をもたらす(計算値 1 584)。 14.セリウムトリス−THDジメトキシエタン [Ce(thd)3(dm e)]−タイプI化合物の実施例。 水酸化ナトリウム(11g、275ミリモル)を50mlの95%エタノール 中に溶かし、そして75mlのメタノール中のthdH(50.6g、275ミ リモル)の溶液中に撹拌して入れる。次に、塩化セリウム七水和物(34.3g 、91ミリモル)及び1.2当量のジメトキシエタン(dme)を50mlの5 0%エタノール中に溶かし、そしてthdNa溶液に撹拌しながら少しずつ添加 する。添加を完了した後で、溶液を10分間撹拌すると、粗製生成物が薄茶色の 固体として析出する。これを熱いクロロホルムから再結晶して、薄茶色の結晶性 固体を製造した。 収量は24g、75%の薄茶色の空気に安定な結晶である。 融点:250℃未満では溶融しない。 微量分析 測定値:C,57.0;H,9.1。 計算値 CeC37698:C,56.9;H,8.8%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.17(s,CH3)、δ 3.06(s,OCH3)、δ 3.22(s,OCH2)、δ 5.83(s, CH)。thd:dmeの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、760±35の分子量をもたらす(計算値 78 1)。 X線結晶構造−図8。 15.セリウムトリス−THDテトラメチルエチレンジアミン [Ce(th d)3(TMEDA)]−タイプI化合物の実施例。 製造は、1.2当量のテトラメチルエチレンジアミン(tmeda)のエタノ ール性塩化セリウム溶液への添加以外は実施例14中で使用されたものと同一で あり、薄茶色の固体を生成させる。これを熱いクロロホルムから再結晶して、薄 茶色の結晶性固体を製造した。 収量は33g、79%の薄茶色の空気に安定な結晶である。 融点:190〜193℃。 微量分析 測定値:C,58.1;H,9.4。 計算値 CeC397562:C,58.0;H,9.3%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.18(s,CH3)、δ 2.07(s,NMe)、δ 3.14(s,NCH2)、δ 5.82(s, CH)。thd:tmedaの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、780±40の分子量をもたらす(計算値 80 7)。 16.セリウムトリス−THDトリグリム [Ce(thd)3(ト リグリム)]−タイプI化合物の実施例。 製造は、1.2当量のトリグリムのエタノール性塩化セリウム溶液への添加以 外は実施例14中で使用されたものと同一であり、薄茶色の固体を生成させる。 これを熱いクロロホルムから再結晶して、茶色の結晶性固体を製造した。 収量は33g、79%の茶色の空気に安定な結晶である。 融点:90〜96℃であるが多分遊離されたグリム中に溶ける。 微量分析 測定値:C,57.0;H,9.2。 計算値 CeC417710:C,56.6;H,8.9%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 1.22(s,CH3)、δ 3.22(s,OCH3)、δ 3.30(m,OCH2−c)、δ3.56(s ,OCH2−b)、δ 3.68(s,OCH2−a)、δ 5.8s(s,CH )。thd:トリグリムの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、845±50の分子量をもたらす(計算値 86 9)。 17.プラセオジムトリス−THDトリグリム [Pr(thd)3(トリグ リム)][(Pr(thd)32(トリグリム)]−混合したタイプI/II化合 物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いるが、量は水酸化ナトリウム (12g、300ミリモル)、thdH(55.2g、300ミリモル)及び塩 化プラセオジム六水和物(29.5g、100ミリモル)であり、[Pr(th d)3(H2O)]nを生成させる。 [Pr(thd)3(H2O)]n(55.6g、90ミリモル)を250ml のヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(8g、45 ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオ イルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は61g、82%の薄緑色の空気に安定な結晶である。 融点:74〜77℃。 微量分析 測定値:C,56.8;H,8.6。 計算値:C,56.7;H,8.6%。 ベンゼン中の凝固点降下は、1470±75の分子量をもたらす(計算値 1 519)。 示差走査分析及び熱重量分析を図13a及び13b中に示す。 X線結晶構造−図5。 18.プラセオジムトリス−THDテトラグリム [Pr(thd)3(テト ラグリム)]−タイプI化合物の実施例。 [Pr(thd)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Pr(thd)3(H2O)]n(60g、85ミリモル)を2 00mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム(9.3g、42ミ リモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイ ルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は63g、91%の薄緑色の空気に安定な結晶である。 融点:83〜86℃。 微量分析 測定値:C,56.7;H,8.9。 計算値 PrC437911:C,56.6;H,8.7%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1607(m)、1587(s) 、1573(m)、1538(s)、1502(m)、145 0(s)、1423(m)、1383(s)、1354(m)、1140(s) 、402(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、875±44の分子量をもたらす(計算値 91 2)。 19.プラセオジムトリス−THD HMTETA [Pr(thd)3(H MTETA)][(Pr(thd)32(HMTETA)]−混合したタイプI /II化合物の実施例。 [Pr(thd)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Pr(thd)3(H2O)]n(90g、127.5ミリモル )を300mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、hmteta(29.25 g、127.5ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。 次に、それをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は160.5g、76%の薄緑色の空気に安定な結晶である。 融点:150〜152℃。 微量分析 測定値:C,61.4;H,9.7。 計算値 Pr3123231188:C,61.8;H,9.7%。 ベンゼン中の凝固点降下は、875±44の分子量をもたらす(計算値 91 2)。 質量分析測定(EI+):1469[Pr2(thd)6(hmteta)]+( 3%)、1286[Pr2(thd)5(hmteta)]+(2%)、920[ Pr(thd)3(hmteta)]+(8%)、690[Pr(thd)3+( 70%)。 20.プラセオジムトリス−HFAジグリム [Pr(hfa)3(ジ グリム)]2−タイプIII化合物の実施例。 [Pr(hfa)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Pr(hfa)3(H2O)]n(100g、128ミリモル) を500mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ジグリム(17.1g、12 8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それを オイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は103g、87%の緑色の空気に安定な結晶である。 融点:85〜88℃。 微量分析 測定値:C,28.3;H,1.8。 計算値 PrC2117918:C,28.1;H,1.7%。 ベンゼン中の凝固点降下は、875±44の分子量をもたらす(計算値 91 2)。 質量分析測定(EI+):896[Pr(hfa)3(ジグリム)]+(14% )、762[Pr(hfa)3+(71%)及びhfa破片を含むもっと低い質 量イオン。 21.プラセオジムトリス−HFA PMDETA [Pr(hfa)3(p mdeta)]−タイプI化合物の実施例。 [Pr(hfa)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Pr(hfa)3(H2O)]n(75g、96ミリモル)を2 50mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、pmdeta(16.5g、96 ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオ イルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は62g、68%の明るい緑色の空気に安定な結晶である。 融点:>250℃。 微量分析 測定値:C,31.0;H,2.9。 計算値 PrC24266183:C,30.8;H,2.8%。 質量分析測定(EI+):935[Pr(hfa)3(pmdeta)]+(1 8%)、762[Pr(hfa)3+(64%)及びhfa破片を含むもっと低 い質量イオン。 22.ネオジムトリス−THDジグリム [Nd(thd)3(ジグリム)]2 −タイプIII化合物の実施例。 [Nd(thd)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Nd(thd)3(H2O)]n(12.5g、17.6ミリモ ル)を250mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ジグリム(2.35g、 17.6ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、 それをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は10.8g、73%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:111〜113℃。 微量分析 測定値:C,56.8;H,8.4。 計算値 NdC39396:C,56.6;H,8.3%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −1.22(s,br,CH3 )、δ 0.13(s,br,OCH3)、δ 1.32(s,CH)、δ 7 .14(s,br,OCH2−b)、δ 9.36(s,br,OCH2−a)。 thd:ジグリムの積分は3:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、790±40の分子量をもたらす(計算 値 827)。 23.ネオジムトリス−THDトリグリム [{Nd(thd)32(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 [Nd(thd)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Nd(thd)3(H2O)]n(25g、35.2ミリモル) を250mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(6.3g、35 .2ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それ をオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は19.3g、62%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:74〜77℃。 微量分析 測定値:C,57.2;H,8.6。 計算値 Nd27413216:C,56.8;H,8.4%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1604(s)、1583(m) 、1572(s)、1534(s)、1503(m)、1447(m)、141 8(s)、1393(m)、1356(s)、1135(s)、407(w)。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −1.74(s,br,CH3 )、δ −0.87(s,OCH3)、δ 8.22(s,OCH2−c)、δ 9.04(s,OCH2−b)、δ 11.78(s,OCH2−a)。thd: トリグリムの積分は6:1である。CH信号が観察されないことに注目せよ。 ベンゼン中の凝固点降下は、1525±73の分子量をもたらす(計算値 1 564)。 24.ネオジムトリス−Ph2acacテトラグリム [Nd(Ph2acac )3(テトラグリム)]−タイプI化合物の実施例。 [Nd(Ph2acac)3nの製造は、実施例3のために使用された方法と 類似である。使用された量は、[Nd(hmdZ)3n(15g)24.0ミリ モル)、Ph2acacH(16.1g、72ミリモル)及びテトラグリム(5 .3g、24ミリモル)である。 収量は22.8g、91%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:>250℃。 微量分析 測定値:C,64.2;H,5.5。 計算値 NdC355511:C,63.8;H,5.3%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ 0.12(s,br,OCH3 )、δ 2.14(s,br,Ph)、δ 3.44(s,br,Ph)、δ 7.60(s,br,OCH2−c)、δ 8.83(s,br,OCH2−b) 、δ 10.45(s,br,OCH2−a)。Ph2acac:テトラグリムの 積分は6:1である。CH信号が観察されないことに注目せよ。 25.サマリウムトリス−THDジメトキシエタン [Sm(thd)3(D ME)]−タイプI化合物の実施例。 製造は、実施例14において使用されたものと類似であるが、エタノール性塩 化サマリウム溶液(7.0g、19.2ミリモル)に1.1当量のジメトキシエ タン(dme)(1.92g、21.1ミリモル)を添加し、引き続いてこれを thdNa溶液(11.9ml、57.6ミリモル)に添加して、薄黄色の溶液 を生成させる。次に、これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結 晶化させた。 収量は10.7g、71%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:96〜98℃。 微量分析 測定値:C,56.6;H,8.9。 計算値 SmC37698:C,56.2;H,8.7%。 質量分析測定(EI+):790[Sm(thd)3(dme)]+(3%)、 700[Sm(thd)3+(53%)。 26.サマリウムトリス−HFAテトラグリム [{Sm(hfa)32(テ トラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [Sm(hfa)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法 と類似である。[Sm(hfa)3(H2O)]n(3.0g、3.8ミリモル) を40mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム(0.49g、3 .8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それ をオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.6g、74%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:90〜92℃。 微量分析 測定値:C,27.7;H,1.8。 計算値 SmC40281736:C,27.2;H,1.6%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1611(s)、1590(m) 、1575(s)、1531(s)、1502(s)、1441(m)、141 9(s)、1379(m)、1349(s)、1130(s)、409(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1710±90の分子量をもたらす(計算値 1 765)。 27.サマリウムトリス−ACACヘプタグリム [{Sm(thd)32( ヘプタグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [Sm(acac)3nの製造は、実施例3のために使用された方法と類似で ある。使用される量は、[Sm(hmdz)3n(4g、6.03ミリモル)、 acacH(1.8g、18.1ミリモル)及びヘプタグリム(2.2g、6. 03ミリモル)である。この溶液を室温で1時間撹拌し、そして次にオイルにま で放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は5.4g、71.1%の黄色の空気に安定な結晶である。 融点:分解>250℃。 微量分析 測定値:C,44.5;H,5.9。 計算値 Sm2467620:C,44.2;H,6.1%。 質量分析測定(EI+):1249[Sm2(acac)6(ヘプタグリム)]+ (1%)、796[Sm2(acac)5+(61%)、700[Sm(thd )3+(16%)及びもっと低い質量イオン。 28.ユウロピウムトリス−THDトリグリム [Eu(thd)3(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いて、[Eu(thd)3(H2 O)]nを生成させる。[EU(thd)3(H2O)]n(57.5g、90ミリ モル)を250mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(8g、4 5ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それを オイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は63.4g、97%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:111〜114℃。 微量分析 測定値:C,55.8;H,8.2。 計算値 EU27413216:C,55.7;H,8.3%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −0.55(s,br,CH3 )、δ −0.35(s,OCH3)、δ 8.99(s,OCH2−a)、δ 10.26(s,OCH2−b)、δ 11.05(s,OCH2−c+d)。t hd:トリグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1529±75の分子量をもたらす(計算値 1 580)。 示差走査分析及び熱重量分析を図10a及び10b中に示す。 29.ユウロピウムトリス−THDテトラグリム [(Eu(thd)32( テトラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用いて、[Eu(thd)3(H2 O)]nを生成させる。[Eu(thd)3(H2O)]n(80.0g、111ミ リモル)を400mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム(12 .2g、55ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次 に、それをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は79.1g、86%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:98〜100℃。 微量分析 測定値:C,56.1;H,8.6。 計算値 EU2827820:C,55.7;H,8.3%。 270MHzでのC66中の1H NMR:δ −1.04(s,br,CH3 )、δ 0.12(s,OCH3)、δ 8.36(s,OC H2−a)、δ 9.61(s,OCH2−b)、δ 12.13(s,OCH2 −c+d)。thd:テトラグリムの積分は6:1である。 ベンゼン中の凝固点降下は、1570±78の分子量をもたらす(計算値 1 624)。 30.ガドリニウムトリス−THDジメトキシエタン [Gd(thd)3( dme)]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Gd(thd)3(H2O )]nを生成させる。 [Gd(thd)3(H2O)]n(40.0g、55.23ミリモル)を40 0mlのへキサン中に加温しながら溶かし、そしてこの溶液を15分間撹拌する 。次に、真空下で溶媒を除去して灰色がかった白の固体を生成させ、これを50 mlの熱いヘキサン中に再度溶かして白い針状晶として[Gd2(thd)6]を 生成させる。 収量は37.2g、96%の無色の空気に安定な結晶である。 融点:176〜178℃。 微量分析 測定値:C,56.9;H,8.3。 計算値 GdC33576:C,56.1;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1580(m)、1571(m) 、1538(m)、1501(m)、1403(s)、1355(vs)、11 80(m)、1132(w)、475(w)、405(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1380±45の分子量をもたらす(計算値 1 414)。 質量分析測定(EI+):707[Gd(thd)3]+(1%)、6 51[Gd(thd)2(ButCOCHCO]+(26%)、524[Gd(t hd)2+(100%)及びもっと低い質量イオン。 X線分析は、この分子がダイマーであることを確認した。 [Gd2(thd)6n(10.0g、7.0ミリモル)を80mlのヘキサ ン中に加温しながら溶かし、dme(0.25ml)7.0ミリモル)を添加し 、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、この溶液を−20℃で24時 間放置して結晶化させた。 収量は9.7g、95%の無色の空気に安定な結晶である。 融点はdme配位子における溶解の証拠を示す:117〜130℃。 微量分析 測定値:C,55.9;H,8.6。 計算値 GdC37678:C,55.7;H,8.5%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1588(s)、1575(s) 、1538(s)、1505(s)、1418(s)、1357(s)、119 7(m)、1139(w)、475(w)、407(w)。 質量分析測定(EI+):797[Gd(thd)3(dme)]+(1%)、 707[Gd(thd)3+(37%)、651[Gd(thd)2(ButCO CHCO]+(26%)、524[Gd(thd)2+(100%)及びもっと 低い質量イオン。 X線分析は、この分子が8配位モノマー、[Gd(thd)3(dme)]で あることを確認した。 31.ガドリニウムトリス−THDジグリム [Gd(thd)3(ジグリム )]−タイプIII化合物の実施例。 [Gd(thd)32{実施例1及び30によって製造された}(1 0.0g、7.0ミリモル)を80mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ジ グリム(1.75ml,14.0ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で 1時間撹拌する。次に、この溶液を−20℃で24時間放置して結晶化させた。 収量は9.3g、86%の無色の空気に安定な結晶である。 融点:77〜79℃ 微量分析 測定値:C,56.0;H,8.6。 計算値 GdC39719:C,55.7;H,8.5%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1577(vs)、1536(s )、1505(vs)、1456(vs)、1376(s)、1180(m)、 1139(s)、476(m)、398(w)。 質量分析測定(EI+):797[Gd(thd)3(dme)]+(1%)、 707[Gd(thd)3+(37%)、651[Gd(thd)2(ButCO CHCO]+(26%)、524[Gd(thd)2+(100%)及びもっと 低い質量イオン。 32.ガドリニウムトリス−THDトリグリム [Gd(thd)3(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 [Gd(thd)32{実施例1及び30によって製造された}(10.0g 、7.0ミリモル)を80mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム (2.60ml、14.0ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間 撹拌する。次に、溶媒を除去してオイルを生成させ、−20℃で24時間の期間 を経るとこれから無色の結晶が生成した。 収量は定量的な無色の空気に安定な結晶である。 融点:87〜89℃。 微量分析 測定値:C,55.7;H,8.2。 計算値 Gd27413216:C,55.8;H,8.3%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1576(s)、1537(s) 、1505(s)、1490(s)、1423(s)、1358(s)、118 1(m)、1138(s)、476(m)、407(m)。 質量分析測定(EI+):707[Gd(thd)3+(17%)、651[ Gd(thd)2(ButCOCHCO]+(23%)、524[Gd(thd)2+(18%)及びもっと低い質量イオン。 ベンゼン中の凝固点降下は、1550±63の分子量をもたらす(計算値 1 591)。 X線構造解析は、分子式を確認した。 33.ガドリニウムトリス−THDテトラグリム [Gd(thd)3(テト ラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [Gd(thd)32{実施例1及び30によって製造された}(7.1g、 5.0ミリモル)を70mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム (2.22ml)10.0ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間 撹拌する。次に、溶媒を除去しそして生成したオイルを放置して結晶化させた。 収量は6.4g、78%である。 融点:88〜91℃。 微量分析 測定値:C,55.5;H,8.2。 計算値 Gd27613617:C,55.8;H,8.4%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1589(s)、1575(s) 、1538(s)、1505(s)、1359(s)、1181(m)、113 9(s)、475(mw)、406(w)。 質量分析測定(EI+):707[Gd(thd)3+(7%)、650[G d(thd)2(ButCOCHCO]+(42%)、524[Gd(thd)2+ (87%)及びもっと低い質量イオン。 X線構造解析は、図7を参照せよ。 34.ガドリニウムトリス−THDヘプタグリム [Gd(thd)3(ヘプ タグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [Gd(thd)32{実施例1及び30によって製造された}(7.1g、 5.0ミリモル)を70mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ヘプタグリム (3.50ml、10.0ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間 撹拌する。次に、溶媒を除去しそして生成したオイルを20℃で4時間放置して 結晶化させた。 収量は8.0g、91%である。 融点:82〜84℃。 微量分析 測定値:C,55.6;H,8.4。 計算値 Gd28214820:C,55.7;H,8.4%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1575(s)、1538(s) 、1505(s)、1423(s)、1358(s)、1227(ms)、11 80(m)、1137(s)、476(w)、405(w)。 質量分析測定(EI+):1509[Gd2(thd)6(トリグリム)]+(1 %)、1354[Gd2(thd)5(ButCOCHCO)]+(5 %)、[Gd2(thd)5+(24%)及びもっと低い質量イオン。 X線構造解析は、図6を参照せよ。 35.ガドリニウムトリス−THDヘキサメチルトリエチレンテトラミン [ {Gd(thd)32(hmteta)]−タイプII合物の実施例。 [Gd(thd)32{実施例1及び30によって製造された}(7.1g、 5.0ミリモル)を70mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、hmteta (2.3ml、10.0ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹 拌する。次に、溶媒を除去しそして生成したオイルを20℃で4時間放置して結 晶化させた。 収量は7.0g、84%である。 融点:91〜93℃。 微量分析 測定値:C,57.4;H,8.9。 計算値 Gd278144124:C,57.0;H,8.8%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1574(s)、1533(s) 、1501(s)、1452(s)、1371(s)、1222(m)、117 6(m)、402(w)。 質量分析測定(EI+):1643[Gd2(thd)6(hmteta)]+( 1%)、1354[Gd2(thd)5(ButCOCHCO)]+(5%)、[G d2(thd)5+(24%)及びもっと低い質量イオン。 昇華:1x10-3トールで85〜120℃の範囲にわたって優れた収率で昇華 する。 ベンゼン中の凝固点降下は、1570±78の分子量をもたらす(計 算値 1624)。 36.ガドリニウムトリス−ACACジメトキシエタン [Gd(acac)3 (dme)]−タイプI化合物の実施例。 [Gd(acac)3(dme)]の製造は、実施例3のために使用された方 法と類似である。使用される量は、[Gd(hmdz)3n(6g、9.4ミリ モル)、acacH(2.8g、28.2ミリモル)及びモノグリム(1.7m l、18.8ミリモル)である。この溶液を室温で1時間撹拌し、そして次にオ イルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は4.3g、83%の無色の空気に安定な結晶である。 融点はグリムにおける溶解の証拠を示す:126〜135℃。 微量分析 測定値:C,42.1;H,5.9。 計算値 GdC19318:C,41.9;H,5.7%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1571(s)、1534(s) 、1504(s)、1450(m)、1351(s)、1226(m)、113 5(s)、405(w)。 質量分析測定(EI+):544[Gd(acac)3(dme)]+(5%) 、454[Gd(acac)3+(17%)、355[Gd(acac)2+( 16%)及びもっと低い質量イオン。 37.テルビウムトリス−THDテトラメチルエチレンジアミン [Tb(t hd)3(tmeda)]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Tb(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Tb(thd)3(H2O)]n(10.0g、13.8ミ リモル)を60mlのヘキサン中に加温しながら溶か し、tmeda(3.2ml、27.6ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を 室温で1時間撹拌する。次に、これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放 置して結晶化させる。 収量は8.3g、72%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:98〜100℃。 微量分析 測定値:C,57.0;H,8.9。 計算値 TbC397362:C,56.8;H,8.9%。 ベンゼン中の凝固点降下は、805±37の分子量をもたらす(計算値 82 4)。 38.テルビウムトリス−THDトリグリム [{Tb(thd)32(トリ グリム)]−タイプII合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Tb(thd)3(H2O )]nを生成させる。 [Tb(thd)3(H2O)]n(10.0g、13.8ミリモル)を60m lのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(4.9ml、27.6ミリ モル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、これをオイル にまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は13.3g、89%の薄いピンクの空気に安定な結晶である。 融点:86〜89℃。 微量分析 測定値:C,55.3;H,8.2。 計算値 Tb27413216:C,55.7;H,8.3%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1609(s)、1589(s) 、1574(vs)、1536(s)、1505(s)、14 52(m)、1422(m)、1388(s)、1359(vs)、1179( m)、1131(s)、474(m)、406(m)。 質量分析測定(EI+):708[Tb(thd)3+(4%)、653[T b(thd)2(ButCOCHCO]+(12%)、524[Tb(thd)2+ (9%)及びもっと低い質量イオン。 ベンゼン中の凝固点降下は、1555±83の分子量をもたらす(計算値 1 594)。 39.テルビウムトリス−TFAテトラグリム [{Tb(tfa)32(テ トラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Tb(tfa)3(H2O )]nを生成させる。[Tb(tfa)3(H2O)]n(5.0g、6.9ミリモ ル)を200mlの暖かいヘキサン中に懸濁させ、テトラグリム(3.1ml、 13.8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、 これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は4.2g、64%の薄いピンクの空気に安定な結晶である。 融点:83〜85℃。 微量分析 測定値:C,33.0;H,3.4。 計算値 Tb240461718:C,32.9;H,3.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1583(s)、1571(s) 、1532(m)、1504(s)、1357(s)、1280(m)、122 6(m)、1182(m)、1137(s)、474(m)、405(w)。 質量分析測定(EI+):1083[Tb2(tfa)5+(2%)、 618[Tb(tfa)3+(9%)及びもっと低い質量イオン。 40.ジスプロシウムトリス−ACACテトラグリム [{Dy(acac)32(テトラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Dy(acac)3(H2 O)2nを生成させる。[Dy(acac)3(H2O)2n(3.0g、6.0 ミリモル)を60mlのエタノール中に懸濁させ、テトラグリム(2.7ml、 12ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、これ をオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.35g、41%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:明確な融点なしに親グリムにおいて溶解する。 微量分析 測定値:C,42.5;H,5.9。 計算値 Dy2406417:C,42.1;H,5.6%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1607(s)、1585(s) 、1572(m)、1534(s)、1504(s)、1454(m)、141 8(s)、1388(s)、1359(s)、1130(s)、474(m)、 404(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1115±42の分子量をもたらす(計算値 1 141)。 41.ジスプロシウムトリス−THDトリグリム [{Dy(thd)32( トリグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Dy(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Dy(thd)3(H2O)]n(2.5g、3.4ミリモ ル)を加温しながら40mlのヘキサン中に溶かし、 トリグリム(1.2ml、6.8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で 1時間撹拌する。次に、これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して 結晶化させる。 収量は3.2g、85%の薄いピンクの空気に安定な結晶である。 融点:85〜87℃。 微量分析 測定値:C,55.7;H,8.1。 計算値 Dy27413216:C,55.5;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1609(s)、1589(s) 、1574(m)、1536(vs)、1504(s)、1452(s)、14 22(m)、1388(s)、1359(vs)、1250(m)、1221( s)、1182(s)、1135(s)、404(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1565±75の分子量をもたらす(計算値 1 601)。 質量分析測定(EI+):708[Dy(thd)3+(11%)、653[ Dy(thd)2(ButCOCHCO]+(19%)、524[Dy(thd)2+(3%)及びもっと低い質量イオン。 42.ジスプロシウムトリス−THDヘプタグリム [{Dy(thd)32 (ヘプタグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Dy(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Dy(thd)3(H2O)]n(1.5g、2.1ミリモ ル)を加温しながら20mlのヘキサン中に溶かし、ヘプタグリム(1.46m l、4.1ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に 、これをオイルにまで放散させ、そ して20℃で放置して結晶化させる。 収量は1.7g、76%の薄い黄色の空気に安定な結晶である。 融点:67〜70℃。 微量分析 測定値:C,55.8;H,8.4。 計算値 Dy28214820:C,55.4;H,8.3%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1574(s)、1536(s) 、1504(vs)、1420(m)、1354(s)、1225(s)、11 78(m)、1136(s)、474(w)、403(w)。 質量分析測定(EI+):1603[Dy2(thd)6(トリグリム)]+(0 .5%)、1360[Dy2(thd)5(ButCOCHCO)]+(3%)、1 240[Dy2(thd)5+(17%)及びもっと低い質量イオン。 43.ホルミウムトリス−THDトリグリム [{Ho(thd)32(トリ グリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Ho(thd)3(H2O )]nを生成させる。[HO(thd)3(H2O)]n(2.5g、3.4ミリモ ル)を加温しながら40mlのヘキサン中に溶かし、トリグリム(1.2ml、 6.8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、こ れをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.9g、78%の薄い黄色の空気に安定な結晶である。 融点:76〜78℃。 微量分析 測定値:C,55.6;H,8.4。 計算値 Ho27413216:C,55.3;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1608(s)、1588(s) 、1574(m)、1535(vs)、1504(s)、1451(s)、14 21(m)、1388(s)、1359(vs)、1252(m)、1220( s)、1180(s)、1134(s)、403(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1550±70の分子量をもたらす(計算値 1 606)。 44.ホルミウムトリス−HFAテトラグリム [{Ho(hfa)32(テ トラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 Ho(hfa)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法と 類似である。[Ho(hfa)3(H2O)]n(1.5g、1.9ミリモル)を 20mlのエタノール中に加温しながら溶かし、テトラグリム(0.85ml、 3.8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、そ れをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.1g、89%である。 融点:72〜74℃。 微量分析 測定値:C,27.0;H,1.9。 計算値 HO240281736:C,26.8;H,1.57%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1572(s)、1531(s) 、1502(m)、1450(s)、1370(s)、1222(m)、117 5(m)、1134(s)、403(w)。 質量分析測定(EI+):1365[Ho2(hfa)5+(9%)、 786[Ho(hfa)3+(24%)、及びhfa解離に起因するもっと低い 質量イオン。 ベンゼン中の凝固点降下は、1735±83の分子量をもたらす(計算値 1 794)。 45.ホルミウムトリス−TFAヘキサメチルトリエチレンテトラミン [{ Ho(tfa)32(hmteta)]−タイプII化合物の実施例。 Ho(tfa)3(H2O)]nの製造は、実施例1のために使用された方法と 類似である。[Ho(tfa)3(H2O)]n(2.5g、3.9ミリモル)を 30mlのエタノール中に加温しながら溶かし、hmteta(1.75g、7 .8ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それ をオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は3.2g、74%の薄黄色の空気に安定な結晶である。 融点:88〜92℃。 微量分析 測定値:C,34.4;H,4.1。 計算値 Ho2425412184:C,34.1;H,3.7%。 質量分析測定(EI+):1095[Ho2(tfa)5+(5%)、624[ Ho(tfa)3+(64%)、及びtfa破片を含むもっと低い質量イオン。 46.エルビウムトリス−THDジメトキシエタン [Er(thd)3(d me)]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Er(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Er(thd)3(H2O)]n(6.0 g、8.2ミリモル)を40mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ジグリム (2.2ml、16.4ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹 拌する。次に、この溶液をオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶 化させる。 収量は6.7g、81%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:94〜96℃。 微量分析 測定値:C,55.0;H,8.8。 計算値 ErC37698:C,54.9;H,8.5%。 ベンゼン中の凝固点降下は、780±32の分子量をもたらす(計算値 80 8)。 47.エルビウムトリス−THDジグリム [Er(thd)3(ジグリム) ]−タイプIII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Er(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Er(thd)3(H2O)]n(4.25g、5.8ミリ モル)を40mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、ジグリム(1.56ml 、11.6ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に 、これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は4.17g、83%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:72〜74℃。 微量分析 測定値:C,28.1;H,4.6。 計算値 ErC39719:C,27.5;H,4.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1576(vs)、1534(s )、1504(vs)、1455(vs)、1376(s)、 1180(m)、1137(s)、473(m)、402(w)。 質量分析測定(EP+):717[Er(thd)3+(37%)、656[ Er(thd)2(ButCOCHCO]+(26%)、534[Er(thd)2+(100%)及びもっと低い質量イオン。 48.エルビウムトリス−THDトリグリム [{Er(thd)32(トリ グリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Er(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Er(thd)3(H2O)]n(20g、27.2ミリモ ル)を40mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(9.6ml、 54.4ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、 これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は17.4g、70%のピンクの空気に安定な結晶である。 融点:80〜82℃。 微量分析 測定値:C,55.3;H,8.3。 計算値 Er27413216:C,55.1;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1608(s)、1587(s) 、1573(m)、1535(vs)、1505(s)、1453(s)、14 22(m)、1386(s)、1358(vs)、1251(m)、1220( s)、1180(s)、1135(s)、405(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1570±72の分子量をもたらす(計算値 1 610)。 質量分析測定(EI+):711[Er(thd)3+(11%)、 656[Er(thd)2(ButCOCHCO]+(19%)、527[Er( thd)2+(3%)及びもっと低い質量イオン。 49.ツリウムトリス−THDトリグリム [{Tm(thd)32(トリグ リム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Tm(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Tm(thd)3(H2O)]n(1.07g、1.45ミ リモル)を20mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、トリグリム(0.6m l、2.9ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に 、これをオイルにまで放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は0.9g、77%の薄緑色の空気に安定な結晶である。 融点:65〜68℃。 微量分析 測定値:C,55.1;H,8.3。 計算値 Tm27413216:C,55.0;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1608(s)、1590(s) 、1577(vs)、1538(vs)、1506(s)、1422(vs)、 1359(v)、1286(w)、1246(w)、1226(m)、1180 (m)、1140(sm)、404(w)。 50.ツリウムトリス−THDテトラグリム [{Tm(thd)32(テト ラグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Tm(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Tm(thd)3(H2O)]n(1.07g、1.45ミ リモル)を30mlのヘキサン中に加温しながら溶かし、テトラグリム(0.6 5ml、2.90ミリモル)を添加し、そし てこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、溶媒を除去しそして生成したオイル を放置して結晶化させた。 収量は1.10g、63%の黄緑色の空気に安定な結晶である。 融点:71〜73℃。 微量分析 測定値:C,55.4;H,8.2。 計算値 Tm27613617:C,55.0;H,8.2%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1589(s)、1575(s) 、1538(s)、1505(s)、1359(s)、1181(m)、113 9(s)、475(mw)、406(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1590±84の分子量をもたらす(計算値 1 658)。 質量分析測定(EI+):719[Tm(thd)3+(7%)、662[T m(thd)2(ButCOCHCO]+(42%)、536[Tm(thd)2+ (87%)及びもっと低い質量イオン。 51.ツリウムトリス−ACACヘプタグリム [{Tm(acac)32( ヘプタグリム)]−タイプII化合物の実施例。 [Tm(acac)3nの製造は、実施例3のために使用された方法と類似で ある。使用される量は、[Tm(hmdz)3n(2g、3.1ミリモル)、a cacH(0.93ml、9.3ミリモル)及びヘプタグリム(2.2ml、6 .2ミリモル)である。この溶液を室温で1時間撹拌し、そして次にオイルにま で放散させ、そして20℃で放置して結晶化させる。 収量は2.5g、62%の黄色の空気に安定な結晶である。 融点:83〜85℃。 微量分析 測定値:C,43.2;H,6.0。 計算値 Tm2467620:C,42.9;H,5.9%。 質量分析測定(EI+):1286[Tm2(acac)6(ヘプタグリム)]+ (0.3%)、833[Tm2(acac)5+(42%)、466[Tm(a cac)3+(24%)及びもっと低い質量イオン。 52.イッテルビウムトリス−Ph2ACACペンタメチルジエチレントリア ミン [{Yb(Ph2acac)32(pmdeta)]−タイプI化合物の 実施例。 製造の第一パートは実施例3と類似の方法を用い、[Yb(Ph2acac)3nを生成させる。[Yb(acac)3n(2.0g、4.25ミリモル)を 50mlのクロロホルム中に懸濁させ、pmdeta(1.5ml、8.5ミリ モル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、それをオイル にまで放散させそして20℃で放置して結晶化させる。 収量は3.2g、92%の無色の空気に安定な結晶である。 融点:126〜130℃。 微量分析 測定値:C,64.2;H,5.8。 計算値 Yb2545663:C,63.8;H,5.5%。 質量分析測定(EI+):1016[Yb(Ph2acac)3(pmdeta )]+(19%)、842[Yb(Ph2acac)3+(7%)及びもっと低い 質量イオン。 53.イッテルビウムトリス−THDジグリム [Yb(thd)3(ジグリ ム)]−タイプI化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Yb(thd)3 (H2O)]nを生成させる。[Yb(thd)3(H2O)]n(0.8g、1. 22ミリモル)を加温しながら10mlのヘキサン中に溶かし、ジグリム(0. 34ml、2.5ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する 。次に、それをオイルにまで放散させそして20℃で放置して結晶化させる。 収量は0.74g、76%の無色の空気に安定な結晶である。 融点:72〜74℃。 微量分析 測定値:C,55.1;H,8.6。 計算値 YbC39719:C,54.7;H,8.3%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1576(vs)、1534(s )、1504(vs)、1455(vs)、1376(s)、1180(m)、 1137(s)、473(m)、402(w)。 質量分析測定(EI+):717[Er(thd)3+(37%)、656[ Er(thd)2(ButCOCHCO]+(26%)、534[Er(thd)2+(100%)及びもっと低い質量イオン。 54.イッテルビウムトリス−THDトリグリム [{Yb(thd)32( トリグリム)]−タイプII化合物の実施例。 製造の第一パートは実施例1と類似の方法を用い、[Yb(thd)3(H2O )]nを生成させる。[Yb(thd)3(H2O)]n(0.8g、1.22ミリ モル)を加温しながら20mlのヘキサン中に溶かし、ジグリム(0.34ml 、2.5ミリモル)を添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌する。次に、 それをオイルにまで放散させそして20℃で放置して結晶化させる。 収量は0.73g、66%の空気に安定な結晶である。 融点:68〜70℃。 微量分析 測定値:C,54.8;H,8.3。 計算値 Yb27413216:C,54.7;H,8.1%。 赤外分光測定(ヌジョール ν cm-1):1607(s)、1590(s) 、1577(vs)、1506(s)、1423(vs)、1359(vs)、 1288(w)、1245(w)、1222(m)、1181(m)、1136 (s)、404(w)。 ベンゼン中の凝固点降下は、1670±72の分子量をもたらす(計算値 1 712)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式 [(ML3xA]y [式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上の金属を表し、 Lは二座配位子であり、Aはポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテル−アミ ンであり、そしてx及びyは各々1又は2であるが両方ともが2ではない] の希土類化合物。 2. Lが式 の配位基を含む、請求の範囲第1項に記載の化合物。 3. Lがβ−ジケトン配位子である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 4. 配位子Lがアセチルアセトン、テトラメチルヘプタンジオン、トリフルオ ロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン及び1,5−ジフェニル ペンタンジオンの一種以上から誘導される、請求の範囲第1項に記載の化合物。 5. Aが式: [式中、R1、R2及びR3は各々水素又は1〜4の炭素原子のアルキルであり、 そしてnは1〜10である]のポリエーテルから、並びに/又は式: [式中、R1、R2及びR3及びnは本明細書中で前に定義した通りである]のポ リアミンから誘導される、請求の範囲第1〜4項のいずれか一項に記載の化合物 。 6. Aが前記ポリエーテル[式中、R1及びR2は各々1〜4の炭素原子のアル キルであり、R3は水素であり、そしてnは1〜7の整数である]から誘導され る、請求の範囲第5項に記載の化合物。 7. Aがモノグリム、ジグリム、トリグリム、テトラグリム及び/又はヘプタ グリムから誘導される、請求の範囲第5項に記載の化合物。 8. Aが前記ポリアミン[式中、R1及びR2は各々1〜4の炭素原子のアルキ ルであり、R3は水素であり、そしてnは1〜3の整数である]から誘導される 、請求の範囲第5項に記載の化合物。 9. Aがtmeda、pmdeta及び/又はhmtetaから誘導される、 請求の範囲第5項に記載の化合物。 10. Lがアセチルアセトン、テトラメチルヘプタンジオン又はジフェニルア セチルアセトンから誘導され、Aがモノグリム、テトラグリム、tmeda又は pmdetaから誘導され、xが1であり、そしてyが1である、請求の範囲第 1項に記載の化合物。 11. Lがアセチルアセトン、テトラメチルヘプタンジオン、トリフルオロア セチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン又はジフェニルアセチルアセ トンから誘導され、Aがトリグリム、テトラグリム、ヘプタグリム又はhmte taから誘導され、Xが2であり、そしてyが1である、請求の範囲第1項に記 載の化合物。 12. Lがテトラメチルヘプタンジオン又はヘキサフルオロアセチルアセトン から誘導され、Aがジグリムから誘導され、xが1であり、そしてyが2である 、請求の範囲第1項に記載の化合物。 13. Mがイットリウム、イットリウムとユウロピウム又はテルビウムとの組 み合わせ、ランタン、ランタンとツリウム、セリウム、プラセオジム、ネオジム 、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホ ルミウム、エルビウム、ツリウム又はイッテルビウムとの組み合わせである、請 求の範囲第1〜12項のいずれか一項に記載の化合物。 14. 式: M(NR4 23又はM(OR53 [式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上の金属を表し、 R4は1〜4の炭素原子のアルキル又はトリメチルシリルであり、そしてR5は1 〜4の炭素原子のアルコキシによって必要に応じて置換された1〜4の炭素原子 のアルキルである] の希土類化合物を二座配位子LH及びポリエーテル、ポリアミン又はポリエーテ ル−アミンAと反応させることを含んで成る、請求の範囲第1〜13項のいずれ か一項に記載の希土類化合物の製造方法。 15. 前記方法を炭化水素溶媒中で実施する、請求の範囲第14項に記載の方 法。 16. 式: MZ3(H2O)6 [式中、Mは希土類金属及びイットリウムから選ばれた一種以上の金属を表し、 そしてZはアニオンを表す] の希土類化合物を二座配位子LHのアルカリ金属誘導体及びポリエーテル、ポリ アミン又はポリエーテル−アミンAと反応させることを含んで成る、請求の範囲 第1〜13項のいずれか一項に記載の希土類化合物の製造方法。 17. Zがハロゲン、カルボン酸、硫酸又は硝酸アニオンであり、そして前記 反応がアルコール溶媒中で実施される、請求の範囲第16項に記載の方法。 18. 希土類酸化物、水酸化物又は炭酸塩を二座配位子LH及びポリエーテル 、ポリアミン又はポリエーテル−アミンAと反応させることを含んで成る、請求 の範囲第1〜13項のいずれか一項に記載の希土類化合物の製造方法。 19. 前記反応を金属酸化物を使用して炭化水素溶媒中で実施する、請求の範 囲第18項に記載の方法。 20. 金属原子あたり1000未満の分子量を有する、請求の範囲第1〜13 項のいずれか一項に記載の化合物。 21. 請求の範囲第1〜13項又は第20項のいずれか一項に記載の化合物の 有機溶媒中の溶液。 22. 化学蒸着法における、気相触媒反応における、又はゾル−ゲル法におけ る、請求の範囲第1〜13項又は第20項のいずれか一項に記載の化合物の使用 。 23. 請求の範囲第1〜13項又は第20項のいずれか一項に記載の化合物を その中に溶解して又は分散して有する燃料。 24. 内燃機関のための請求の範囲第23項に記載の燃料。 25. 圧縮着火エンジンのための請求の範囲第23項に記載の炭化水 素燃料。 26. 希土類金属の濃度が重量で10〜500ppm、好ましくは50〜20 0ppmである、請求の範囲第23項に記載の炭化水素燃料。 27. 希土類金属の濃度が重量で少なくとも10%、好ましくは少なくとも1 5%である、請求の範囲第21項に記載の溶液。 28. 重量で少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%の希土類金属含 量を有する、請求の範囲第1〜13項のいずれか一項に記載の化合物。
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