JPH08506075A - 貯蔵システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンテナのような大容積の貯蔵荷の貯蔵及び取り出しのための貯蔵システムの所要スペースを最小にするために、複数の貯蔵平面（１，２，３）を設けてあり、貯蔵平面が貯蔵荷（９）の設置スペース（８）を備えた互いに平行に延びる個別に駆動可能な環状のエンドレスな水平コンベヤ（４）から成っている。水平コンベヤ（４）に対して横方向に各平面内を搬送装置（１３）が延びており、この搬送装置は同じく例えば環状のエンドレスなコンベヤ装置として構成されていてよい。このような配置によって貯蔵空間が走行路のための中間室なしに最適に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】 貯蔵システム 本発明は、コンテナ及び類似のもののような特に大容積の貯蔵物の貯蔵及び取 り出しのための貯蔵システムであって、少なくとも１つの、有利には複数の貯蔵 平面を備えている形式のものに関する。 例えばコンテナのような大容積の搬送及び貯蔵物をできるだけ狭いスペースで 貯蔵することは、駅、空港、輸送積み替え場所におけるコンテナの使用量の増加 に直面して優先的な問題である。適当な貯蔵場所でのコンテナのむきだしの保管 は、前記形式の貯蔵システムにおいてはしばしばスペース不足から制限された状 態でのみ可能であり、それというのは例えば個別の貯蔵荷列間に搬送車両のため の走行路が空けておかれねばならないからである。他面では、例えば空港におけ る高架ラック貯蔵部での貯蔵も問題であり、それというのはラック貯蔵部が進入 区画線の範囲では安全性の理由から比較的に低い構成高さしか有してはならない からである。公知の高架ラック貯蔵部においても個別の貯蔵荷列間に供給車両の 走行路が空けておかれねばならない。 本発明の課題は、特に大容積の貯蔵荷のための貯蔵システムを改善して、貯蔵 部内の最適なスペース利用 が可能であるようにすることである。 本発明の前記課題は、貯蔵平面が個別に駆動可能な互いに平行に延びる環状の エンドレスな水平コンベヤから成っており、水平コンベヤが貯蔵荷のための設置 スペースを備えており、前方の端部及び後方の端部が互いにほぼ合致しており、 各貯蔵平面に貯蔵荷のための、水平コンベヤの長手方向若しくは走行方向に対し て横方向に配置された少なくとも２つの搬送装置が配属されており、１つの搬送 装置が水平コンベヤの前方の端部の前に配置されており、別の搬送装置が水平コ ンベヤの後方の端部の後ろに配置されており、この場合、搬送装置が貯蔵荷を水 平コンベヤに対して横方向に移動させて、個別に水平コンベヤから受け取り、若 しくは水平コンベヤに引き渡すようになっている。 本発明に基づく貯蔵システムによって、貯蔵荷の貯蔵のための最適なスペース 利用が可能である。互いに平行に延びる水平コンベヤ間に、もはや装入車両［貯 蔵車両］のための空間を空けておく必要がなく、さらに個別の貯蔵平面間の高さ が、貯蔵しようとする荷の高さにほぼ相応して、従って垂直方向でも水平方向で も最適なスペース利用を可能にするように選ばれる。 本発明に基づく支承部においては、例えば一辺の長さ１０ｍ、即ち全体で１０ ００ｍ³の建造物容積に、一辺の長さが１ｍよりわずかにしか小さくないコンテ ナが１０００個、貯蔵できる。 貯蔵荷の貯蔵は次のように行われる：コンテナがまず水平コンベヤに対して横 方向に延びる搬送装置上に載せられる。次いで、このコンテナは水平コンベヤに 対して横方向に、まだ少なくとも１つの貯蔵スペースが空いている水平コンベヤ の前へ走行させられる。空いている貯蔵スペースが搬送装置の直接後ろにある場 合には、コンテナは適当な引き渡し装置を用いて水平コンベヤに引き渡されて、 相応に貯蔵される。 然し乍ら、空きスペースが１つの水平コンベヤの中央の範囲にある場合には、 この水平コンベヤが周期的に長手方向に走行させられ、これによって後方の端部 に配置された搬送装置に１つのコンテナが引き渡される。横方向に延びる搬送装 置を例えば隣接の水平コンベヤまで走行させ、同時に該水平コンベヤの逆方向へ 走行させることによって、第２の水平コンベヤの後方の範囲に空きスペースが生 じ、それというのはこの水平コンベヤは相対する側で１つのコンテナを前方の搬 送装置に引き渡すからである。両方の水平コンベヤ間の任意に繰り返し可能なこ のようなリング交換（Ringtausch）によって、例えば第１の水平コンベヤの空い た設置スペースが第１の水平コンベヤの長手方向で移動させられて、終端部若し くは始端部に達し、そこで貯蔵すべき新たなコンテナが載せられる。 もちろん本発明に基づく貯蔵システムにおいては、任意の水平コンベヤがその 貯蔵荷を搬送装置上で相応 の横方向搬送によって交換することも可能であり、この場合、特別なソフトウエ アを用いた相応のコンピュータ制御による最も有利な可能性がある。 特定のコンテナの取り出しは相応の形式で貯蔵荷のリング交換によって行われ る。 水平コンベヤからこれに対して横方向に延びる搬送装置へのコンテナの引き渡 しのために、公知のローラ機構若しくは類似のものが使用されてよい。 水平コンベヤは有利にはいわゆる水平チェーンコンベヤとして構成されており 、この場合、下側区分がスペース節減の理由から上側区分にできるだけ密接させ て戻されたい。個別のチェーンコンベヤ部材が例えばチェーン及びピニオン機構 を介して互いに結合されている。 本発明に基づく貯蔵システムは特に空の航空コンテナの貯蔵のために適してい る。このようなコンテナは軽金属から成っていて、比較的大きな容積にもかかわ らず小さい重量しか有しておらず、従って１列のコンテナの搬送に際してわずか な力が生ぜしめられるだけでよい。 水平コンベヤに対して横方向に延びる搬送装置が同じく環状のエンドレスなコ ンベヤとして構成されていてよいが、例えばレール上を走行可能な搬送カート（ Transportmulde）を用いることも可能である。 本発明に基づく貯蔵システムの使用は、原理的に１ つの貯蔵平面を用いて行われているが、多くの場合に有利には上下に配置された 複数の搬送平面若しくは貯蔵平面を用いても行われる。個別の貯蔵平面への供給 のために、有利には昇降装置を用いてあり、昇降装置は貯蔵システムの入口側に 走行可能に若しくは定置に配置されている。昇降装置は例えば門形リフトとして 構成されていてよく、門形リフトの積載面若しくは支持面は対応するコンテナを 所望の搬送装置へ引き渡せるように制御される。 有利には搬送装置への供給のために複数の昇降装置を設けてあり、昇降装置は 上下に配置された複数の水平コンベヤにそれぞれ配属されている。これによって 利点として大きな供給及び取り出し速度が得られ、相応に大きな積み替え量が達 成される。 貯蔵管理をコンピュータによって行う自動化された貯蔵システムにおいて、有 利には供給範囲に個別の貯蔵荷の検出及び確認のためのセンサが設けられている 。このようなセンサは例えば不動に設置されたカメラであってよく、カメラがコ ンテナの表刷りを識別して、コンテナを例えば空港においてタイプ若しくはエア ラインの応じて区別する。コンテナがセンサによって確認されると、コンテナは 自動的な搬送システムを介して空いた貯蔵スペースに貯蔵され、この場合、コン ピュータが貯蔵スペースを記憶し、かつ貯蔵システム内での貯蔵スペースの変更 にも追随する。コンピュー タに必要なソフトウエアは原理的に、いわゆる無秩序的（chaotisch）に貯蔵さ れる自動的な貯蔵ラックのソフトウエアに相応している。この場合、個別の貯蔵 荷が隣接の貯蔵ボックス若しくはラックに貯蔵されるのではなく、個別の各貯蔵 荷にとって相応に最も好都合な貯蔵箇所がコンピュータによって選ばれる。 例えば１つの空港で特定のエアライン若しくは特定のタイプに対する空の複数 のコンテナを取り出したい場合には、貯蔵システムの一部分をコミッション範囲 として構成していると有利である。このような課題は、例えば特定の水平コンベ ヤ若しくは水平コンベヤに対して横方向に延びるローラ軌道によって引き受けら れ、これによって特定のエアラインのための前選別が問題なく行われる。 駅若しくは空港での貯蔵システムの使用に際して、コンテナの搬入及び搬出の ために４つの個別台車から成る台車列が形成されており、台車列の個別台車は互 いに同じ間隔を置いて配置されている。 個別の搬送台車の格子寸法が並べて配置された水平コンベヤの格子寸法に相応 している場合には、個別台車は水平コンベヤの前に配置された昇降装置、例えば 前述の門形クレーンによって同時に降ろされ、若しくは積み込まれ得る。従って 、個別台車の切り離し若しくは個別的な積み降ろし及び積み込みはもはや必要で はない。搬送台車の格子寸法を水平コンベヤの格子寸 法に合致させることによって、本発明に基づく貯蔵システムにおいては台車列の 手動制御も省略され、その結果、貯蔵及び取り出し若しくは搬入及び搬出のため の人件費が著しくわずかである。原則的に本発明に基づく貯蔵システムにおいて は故障の場合にのみ処置が施される。 次に本発明を図示の実施例につき詳細に説明する。 図１は３つの平面から成る貯蔵部の概略斜視図、図２はコンテナの可能な運動 方向を示すための部分的にコンテナで満たされた貯蔵部の正面斜視図、図３は１ つの貯蔵平面の概略的な平面図、及び図４は左側の４つの水平コンベヤを緩衝及 びコミッション範囲として構成された貯蔵平面の概略的な平面図である。 図１に示す貯蔵システムは３つの貯蔵平面１，２，３から成っている。個別の 貯蔵平面１，２，３は互いに並べてかつ上下に配置された複数の水平コンベヤ４ によって形成されており、水平コンベヤは互いに平行に配置されており、かつ水 平コンベヤの前方の端部５若しくは後方の端部６（図１には示されておらず）は 互いに合致している。個別の水平コンベヤ４は複数の個別部材７から成っており 、個別部材がそれぞれ１つのコンテナ９のための１つの設置スペース８を形成し ている。水平コンベヤ４は循環するエンドレスな水平チェーンコンベヤ（Horizo ntalpaternoster）１０として構成されており、水平チェーンコンベヤの上側区 分 １１が例えば前方へ、かつ水平チェーンコンベヤの見えない下側区分１２が逆方 向へ図示してない駆動装置若しくはチェーン及びピニオン機構によって周期的に 走行可能である。 水平コンベヤ４に対して横方向に各平面に搬送装置１３を配属してあり、搬送 装置は同じく水平チェーンコンベヤとして構成されていてよく、この場合、搬送 装置１３の搬送方向は水平コンベヤ４の搬送方向に対して横方向に右へ若しくは 左へ向いている。 搬送装置１３に相応する搬送装置が、貯蔵平面を形成する水平コンベヤ４の図 １では見えない端部にも配置されている（図３若しくは図４、参照）。 個別の水平コンベヤ４若しくは搬送装置１３は支え支持体１４に取り付けられ ており、個別の貯蔵平面が互いに同じ間隔で配置されている。 下側の貯蔵平面１上には搬送装置１３の前に複数のステーション１５が設けら れており、ステーションに例えば門形リフト（Portalstapler）の形の昇降装置 （図示せず）を配置してあり、昇降装置がコンテナ９を連結された台車１６から 受け取り、対応する貯蔵平面に供給する。 図２には貯蔵されたコンテナ９の搬送方向が示してある。 水平コンベヤ４の範囲では搬送が水平コンベヤ４の長手方向に可能であるのに 対して、搬送装置１３上で は搬送は水平コンベヤに対して横方向にも行われる。このようにして、対応する 自由な貯蔵スペース若しくは対応する水平コンベヤ４が制御される。 通常はローラ区域（Rollfeld）を備えた台車１６によってコンテナ９が後方へ 移動させられ、そこで個別の台車１６間で昇降装置（図示せず）によって持ち上 げられて、引き渡される。 個別の水平コンベヤ間の格子寸法（Rastermass）は 昇降装置若しくは台車１６間の格子寸法にほぼ相応しており、従って台車列の同 時的な積み降ろしが昇降装置にによって可能である。 図３の平面図に示す貯蔵平面に、搬送が表してあり、この場合には、ハッチン グされた設置スペース１７にあるコンテナ９が貯蔵システムから選び出されて、 台車１６の台車列へ搬送される。設置スペース１７がまず周期的に前方へ移動さ せられ、この場合、それぞれ水平コンベヤ４に設置されたコンテナがリング交換 （Ringtausch）の形式で隣接の水平コンベヤ４に引き渡され、最終的に対応する コンテナ９が水平コンベヤ４に達して、そこで対応する昇降リフトに供給され、 昇降リフトによって受け取られて、再び台車１６に積み込まれる。 図４の平面図においては、左側の水平コンベヤ４を緩衝範囲若しくはコミッシ ョン範囲（Puffer- bzw.Kommissionierungsbereich）として構成した実施例が示 されている。下側の水平コンベヤ４の前には緩衝区 域（Pufferzone）が設けられており、緩衝区域であらかじめ選ばれたコンテナが 前選別され、例えばローラ軌道（Rollbahn）１８を用いて昇降ステーション（Hu b-station）若しくは台車１６へ搬送される。 昇降ステーションの範囲でコンテナはそれぞれ正確に配属された位置を占め、 従って例えば、貯蔵部の制御コンピュータに接続された光学的な識別センサが配 置されていてよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンテナ及び類似のもののような特に大容積の貯蔵荷の貯蔵及び取り出しの ための貯蔵システムであって、少なくとも１つの、有利には複数の貯蔵平面を備 えている形式のものにおいて、貯蔵平面（１，２，３）が個別に駆動可能な互い に平行に延びる環状のエンドレスな水平コンベヤ（４）から成っており、水平コ ンベヤが貯蔵荷（９）のための設置スペース（８）を備えており、前方の端部（ ５）及び後方の端部（６）が互いにほぼ合致しており、各貯蔵平面（１，２，３ ）に貯蔵荷（９）のための、水平コンベヤ（４）の長手方向若しくは走行方向に 対して横方向に配置された少なくとも２つの搬送装置（１３）が配属されており 、１つの搬送装置が水平コンベヤ（４）の前方の端部（５）の前に配置されてお り、別の搬送装置が水平コンベヤ（４）の後方の端部（６）の後ろに配置されて おり、この場合、搬送装置（１３）が貯蔵荷（９）を水平コンベヤ（４）に対し て横方向に移動させて、個別に水平コンベヤ（４）から受け取り、若しくは水平 コンベヤに引き渡すようになっていることを特徴とする貯蔵システム。 ２．搬送装置（１３）が環状のエンドレスなコンベヤとして構成されている請求 項１記載の貯蔵システム 。 ３．搬送装置（１３）への供給のために昇降装置が設けられている請求項１又は ２記載の貯蔵システム。 ４．昇降装置が門形リフトとして構成されており、昇降装置の行程高さが最上位 置の貯蔵平面と最下位置の貯蔵平面との間で変化可能である請求項３記載の貯蔵 システム。 ５．搬送装置（１３）への供給のために複数の昇降装置を設けてあり、各昇降装 置が上下に配置された複数の水平コンベヤ（４）に配属されている請求項３又は ４記載の貯蔵システム。 ６．貯蔵荷導入口若しくは貯蔵荷引き渡し口の範囲に、個別の貯蔵荷（９）の検 出及び確認のためのセンサが設けられている請求項１から５のいずれか１項記載 の貯蔵システム。 ７．センサが貯蔵荷管理及び制御のためにコンピュータに接続されている請求項 ６記載の貯蔵システム。 ８．貯蔵部内での貯蔵荷の配置がいわゆる無秩序的な貯蔵システムに対応してい る請求項１から７のいずれか１項記載の貯蔵システム。 ９．貯蔵部内に、水平コンベヤ（４）若しくは搬送装置の走行方向へ延びる単数 若しくは複数のコミッション範囲が設けられている請求項１から８のいずれか１ 項記載の貯蔵システム。 10．貯蔵荷（９）が運搬のために、それぞれ同じ間隔