JPH08505147A - 骨粗鬆症の治療又は予防に関するビタミンdグリコシドの用途 - Google Patents

骨粗鬆症の治療又は予防に関するビタミンdグリコシドの用途

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JPH08505147A JP6515425A JP51542594A JPH08505147A JP H08505147 A JPH08505147 A JP H08505147A JP 6515425 A JP6515425 A JP 6515425A JP 51542594 A JP51542594 A JP 51542594A JP H08505147 A JPH08505147 A JP H08505147A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はビタミンDグリコシド、ビタミンDオルトエステルグリコシド又はそれらのアナログの投与による骨粗鬆症の治療又は予防方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 骨粗鬆症の治療又は予防に関するビタミンDグ リコシドの用途 発明の分野 本発明は医化学の分野に関する。 発明の背景 閉経期の女性は骨質量をかなり喪失し、最終的にはオステオペニアを起こして 、その後椎骨の突発性圧迫骨折と長骨の骨折を起こすことがよく知られている。 この疾患は通常閉経後骨粗鬆症として知られ、女性の寿命が少くとも60及び7 0年の年齢に達する米国及びほとんどの他の諸国双方において、大きな医療問題 を提起している。通常、骨痛と身体活動の減少をしばしば伴う疾患は、骨質量減 少のX線証拠がある、1又は2箇所の椎骨圧迫骨折により診断される。この疾患 はカルシウムを吸収する能力の減少、性ホルモン、特にエストロゲン及びアンド ロゲンレベルの減少、及びネガティブなカルシウムバランスを伴うことが知られ ている。 その疾患の治療方法はかなり多様であるが、今日まで現実に満足しうる治療は 未知である。例えば、カルシウム補給だけではその疾患を防止又は治癒する上で うまくいかず、閉経後女性にある骨質量の急速な喪失を防ぐ上 で有効であると報告された性ホルモン、特にエストロゲンの使用はその可能性の ある発癌性の心配から問題であった。他の治療では、様々な結果が報告されてい るが、多用量のビタミンD、カルシウム及びフッ化物の組合せがあった。このア プローチの主要問題は、フッ化物が網状骨と呼ばれる構造的に不健全な骨を誘導 し、加えて骨折頻度の増加と投与される多量のフッ化物に対する胃腸反応のよう ないくつかの副作用を生じることである。 米国特許第4,725,596号明細書は、下記式(I)及び(II)を有する 少くとも1種の化合物を投与することによる、骨質量の喪失で特徴付けられる代 謝性骨疾患の治療又は予防方法について開示している: 上記において、R1、R2及びR3は各々水素、ヒドロキシル、低級アルキル、ア シル及びO‐アルキルからなる群より選択され、R4は水素、ヒドロキシル、ケ ト、低級アルキル、アシル及びO‐アルキルからなる群より選択される。 カルシトリオール(1α,25‐ジヒドロキシビタミンD3)による骨粗鬆症 の治療について開示しているTilyard,M.W.ら,N.Eng.J.Med.326 357-362 (1992)及びCaniggia.A.ら,Metabolism,39:43-49(1990)参照。しかしな がら、この方法は高レベルのこれら化合物、例えば1α,25‐ジヒドロキシビ タミンD3が正常範囲より高い血中カルシウムレベルの増加及び付随する毒性を 生じるという重大な欠点を有している。 米国特許第4,410,515号明細書は、カルシウム及びリン代謝を維持す る上で活性であって、動物で低カルシウム血症を治療する上で有用である、式( III)を有する下記化合物について開示している: 上記式中、C‐22及びC‐23位間の結合は単又は二重結合である;R2は水 素、CH3又はCH2CH3である;Xは水素及び‐OR1からなる群より選択され 、ここでR1は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は 分岐鎖グリコシド残基である;但しR1のうち少くとも1つはグリコシド残基で ある。 発明の要旨 本発明は、下記式を有する化合物の有効量を動物に投与することからなる、骨 粗鬆症を有する又は骨粗鬆症になりやすい動物における骨粗鬆症の治療又は予防 方法に関する: 上記式中C‐22及びC‐23間の結合は単又は二重結合である; Y2は水素、フッ素、メチル、エチル又はOR1である; Z2はF、H又はX2である; Uは水素、‐OH又は‐O‐(C2‐C4アルキル)‐OHである; QaはCF3又はCH22である; QbはCF3又はCH3である; Rは二重結合又はエポキシ基である; X1及びX2は水素及びOR1からなる群より選択される; R1は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は分岐鎖 グリコシド残基であるか、あるいはR1は下記式のオルトエステルグリコシド部 分である: 上記式中Aはグリコフラノシル又はグリコピラノシル環を表す; R2は水素、低級アルキル(C1‐C4)、アラルキル(C7‐C10)又はアリー ルであるが、但しアリールはフェニル又はクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、 低級C1‐C4アルキル、低級C1‐C4アルコキシで置換されたフェニル、あるい はナフチルである; R3は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単 位を含む直鎖又は分岐鎖グリコシド残基である; WはCH‐CH3又はOである;及び VはCH2又はOである; 但しW及びVの双方は共にOではない;及び “===”はQa及びQb間の単結合又はQa及びQb上の水素原子であるが、但 し“===”が単結合であるときX2はHである;及び 但しR1のうち少くとも1つはグリコシド残基又はオルトエステルグリコシド部 分である。 好ましい態様の説明 本発明は下記式(IV)を有する化合物が骨粗鬆症を治療及び予防する上で有用 であるという発見に関する: 上記式中C‐22及びC‐23間の結合は単又は二重結合である; Y2は水素、フッ素、メチル、エチル又はOR1であ る; Z2はF、H又はX2である; Uは水素、‐OH又は‐O‐(C2‐C4アルキル)‐OHである; QaはCF3又はCH22である; QbはCF3又はCH3である; Rは二重結合又はエポキシ基である; X1及びX2は水素及びOR1からなる群より選択される; R1は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は分岐鎖 グリコシド残基であるか、あるいはR1は下記式(V)のオルトエステルグリコシ ド部分である: 上記式中Aはグリコフラノシル又はグリコピラノシル環を表す; R2は水素、低級アルキル、アラルキル又はアリールであるが、但しアリール はフェニル又はクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、低級C1‐C4アルキル、C1 ‐C4アルコキシで置換されたフェニル、あるいはナフチルである; R3は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は分岐鎖 グリコシド残基である; 但しR1のうち少くとも1つはグリコシド残基又はオルトエステルグリコシド部 分である; WはCH‐CH3又はOである;及び VはCH2又はOである; 但しW及びVの双方は共にOではない;及び “===”はQa及びQb間の単結合又はQa及びQb上の水素原子であるが、但 し“===”が単結合であるときX2はHである。 骨粗鬆症にかかり、式IVのビタミンDグリコシド及びオルトエステルグリコシ ドで効果がある動物は、本発明に従い治療される。好ましい動物は、勿論ヒト、 特に閉経前又は後の女性である。閉経前女性に投与される場合には、骨粗鬆症を 防止することができる。閉経後女性に投与される場合には、上記骨粗鬆症の有害 な結末を逆転して、これ以上の骨の劣化を阻止することができる。 本発明のビタミンDグリコシド及びオルトエステルグリコシドは、それらが骨 からのカルシウム代謝を行わずに腸でカルシウム吸収を促進するという独特な利 点を有している。このため、骨からのカルシウム代謝を行う1,25‐ジヒドロ キシビタミンD3とは異なり、式IVのビタミンDグリコシド及びオルトエステル グリコシドは骨粗鬆症の治療に唯一合っている。 グリコシド単位とは、グリコピラノシル又はグリコフラノシルと、それらのア ミノ糖誘導体を意味する。その残基はホモポリマーでも、そのランダム、交互又 はブロックコポリマーであってもよい。グリコシド単位は遊離ヒドロキシ基又は 基R4‐(C=O)‐でアシル化されたヒドロキシ基を有し、ここでR4は水素、 低級C1-6アルキル、C6-10置換又は非置換アリール、又はC7-16アラルキルで ある。好ましくは、R4はアセチル又はプロピオニル;フェニル、ニトロフェニ ル、ハロフェニル、低級アルキル置換フェニル、低級アルコキシ置換フェニル等 ;又はベンジル、低級アルコキシ置換ベンジル等である。 式(IV)の化合物がC‐22位に二重結合及びC‐24位にメチル基を有する 場合には、それらはビタミンD2の誘導体であり、その位置の結合が単結合であ って、C24アルキルの欠如がある場合には、それらはビタミンD3の誘導体であ る。 本発明の実施上有用な化合物は1、3、24、25又は26位に少くとも1つ のグリコシド残基を含んでいる。しかしながら、それらは2以上で5以内のグリ コシド残基を同時に含んでいてもよい。 ビタミンD3又はD2;1‐ヒドロキシビタミンD2又はD3;1,24‐ジヒド ロキシビタミンD2及びD3;1,25‐ジヒドロキシビタミンD3及びD2; 24,25‐ジヒドロキシビタミンD3又はD2;25,26‐ジヒドロキシビタ ミンD3又はD2;1,24,25‐トリヒドロキシビタミンD3又はD2;1,2 5,26‐トリヒドロキシビタミンD3又はD2から誘導されるグリコシドが好ま しい。最も好ましくは1‐ヒドロキシビタミンD3又はD2、1,25‐ジヒドロ キシビタミンD3又はD2、1,24‐ジヒドロキシビタミンD3、ビタミンDの 5,6‐エポキシ誘導体及びその代謝産物、2‐β‐(3‐ヒドロキシプロポキ シ)‐1α,25‐ジヒドロキシビタミンD3と、1,25‐(OH)2ビタミン D及び1‐(OH)ビタミンDの側鎖フルオロ誘導体のグリコシドである。20 ‐オキサ‐1α(OH)D、20‐オキサ‐1α,25(OH)23、22‐オ キサ‐1α(OH)D3及び22‐オキサ‐1α,25(OH)D3を含めた20 及び22‐オキサビタミンD誘導体と、ジヒドロタキステロール、5,6‐トラ ンスビタミンD3及びそれらの25‐ヒドロキシ誘導体のようなプソイド‐1α ‐ヒドロキシビタミンD誘導体も好ましい。下記式を有するカルシポトリオール も好ましい: Krayballe,K.,Arch.Dermatol.125:1647(1989)参照。 最も好ましいグリコシドにはビタミンD3、3β‐(β‐D‐グルコピラノシ ド);ビタミンD3、3β‐(β‐D‐フルクトフラノシド);ビタミンD3、3 β‐(ガラクトシル);ビタミンD3、3β‐(β‐マルトシド);ビタミンD3 、3β‐(β‐ラクトシド);ビタミンD3、β‐(β‐トレハロシド);ビタ ミンD3、3β‐ラフィノシド;ビタミンD3、3β‐ゲンチオビオシド;1α‐ ヒドロキシビタミンD3、3β‐(β‐D‐グルコピラノシド);1α‐ヒドロ キシビタミンD3、3β‐(β‐D‐フルクトフラノシド);1α‐ヒドロキシ ビタミンD3、3β‐(β‐セロビオシド);1α‐ヒドロキシ‐3β‐(β‐ マルトシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ‐3β‐ラフィノシルビタミンD3 ;1α‐ヒドロキシ‐3β‐ゲンチオビオシルビタミンD3;1α‐(β‐D‐ グルコピラノシル) ビタミンD3;1α‐(β‐D‐フルクトフラノシル)ビタミンD3;1α‐(β ‐ガラクトシル)ビタミンD3;1α‐(β‐マルトシル)ビタミンD3;1α‐ (β‐ラクトシル)ビタミンD3;1α‐(β‐トレハロシル)ビタミンD3;1 α‐ラフィノシルビタミンD3;1α‐ゲンチオビオシルビタミンD3;1α,2 5‐ジヒドロキシビタミンD3、3β‐(β‐D‐フルクトフラノシド);1α ,25‐ジヒドロキシビタミンD3、3β‐(β‐D‐グルコピラノシド);1 α‐(β‐D‐グリコピラノシル)‐25‐ヒドロキシビタミンD3;1α‐( β‐D‐フルクトフラノシル)‐25‐ヒドロキシビタミンD3;1α‐ヒドロ キシ‐25(β‐D‐フルクトフラノシル)‐ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ 、25‐(β‐グルコピラノシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ、25‐( β‐マルトシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ、25‐(β‐ラクトシル) ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ、25‐β‐トレハロシルビタミンD3;1α‐ ヒドロキシ、25‐ラフィノシルビタミンD3;及び1α‐ヒドロキシ、25‐ ゲンチオビオシルビタミンD3がある。1α,24‐ジヒドロキシビタミンD3、 3β‐(β‐D‐グルコピラノシド);1α,24‐ジヒドロキシビタミンD3 、3β‐(β‐D-フルクトフラノシド);1α‐(β‐D‐グリコピラノシル )‐24‐ヒドロキシビタミン D3;1α‐(β‐D‐フルクトフラノシル)‐24‐ヒドロキシビタミンD3; 1α‐ヒドロキシ‐24‐(β‐D‐フルクトフラノシル)ビタミンD3;1α ‐ヒドロキシ‐24‐(β‐グリコピラノシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキ シ、24‐(β‐マルトシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ、24‐(β‐ ラクトシル)ビタミンD3;1α‐ヒドロキシ、24‐β‐トレハロシルビタミ ンD3;1α‐ヒドロキシ、24‐ラフィノシルビタミンD3;及び1α‐ヒドロ キシ、24‐ゲンチオビオシルビタミンD3も含まれる。 ビタミンの多数ヒドロキシル化形の場合(例えば、1,25‐ジヒドロキシビ タミンD3は1、3及び25位に3つのヒドロキシ基を有する)、本発明の好ま しい化合物はすべてではない多数ヒドロキシ基がグリコシル化されたもの、最も 好ましくは多数ヒドロキシ基のうち1つだけがグリコシル化されたものである。 グリコシドは20以内のグリコシド単位を含むことができる。しかしながら、 好ましくは10未満、最も好ましくは3以下のグリコシド単位を有するものであ る。具体例はグリコシド残基に1又は2つのグリコシド単位を含むものである。 グリコピラノース、グリコフラノース環又はそれらのアミノ誘導体は全部又は 一部アシル化されても、あるいは完全に脱アシル化されていてもよい。完全に又 は一部 アシル化されたグリコシドは、脱アシル化物質の合成に際して規定された中間体 として有用である。 可能なグリコピラノシル構造の中にはグルコース、マンノース、ガラクトース 、グロース、アロース、アルトロース、イドース又はタロースがある。フラノシ ル構造の中で好ましいのは、フルクトース、アラビノース又はキシロースから誘 導されたものである。好ましいジグリコシドの中にはスクロース、セロビオース 、マルトース、ラクトース、トレハロース、ゲンチオビオース及びメリビオース がある。トリグリコシドの中で好ましいものはラフィノース又はゲンチアノース である。アミノ誘導体の中にはN‐アセチル‐D‐ガラクトサミン、N‐アセチ ル‐D‐グルコサミン、N‐アセチル‐D‐マンノサミン、N‐アセチルノイラ ミン酸、D‐グルコサミン、リキソシルアミン、D‐ガラクトサミン等がある。 2以上のグリコシド単位が単一のヒドロキシ基に存在する場合(即ち、ジ又は ポリグリコシド残基)、個別のグリコシド環は1‐1、1‐2、1‐3、1‐4 、1‐5又は1‐6結合、最も好ましくは1‐2、1‐4及び1‐6により結合 される。個別グリコシド環間の結合鎖はαでも又はβでもよい。 ヒドロキシ基の酸素結合鎖、あるいはビタミンD3又はD2に結合されたグリコ シド残基の配置はα(紙の平面外へ)でも、又はβ(紙の平面内へ)でもよい。 C‐ 3における3‐ヒドロキシ又はグリコシドキシ基の配置はβであり、独立して又 は同時にC‐1におけるヒドロキシ又はグリコシドキシの配置はαであることが 好ましい。 出発ビタミンD化合物は、当業者に周知である方法に従い製造されるか又は得 られる。特に、ビタミンD3の5,6‐エポキシ誘導体は1983年12月15 日付の日本公開特許広報JP第58‐216,178号(第83‐216,17 8号)明細書で記載されているように得られる。フルオロ誘導体はShiinaら,Ar ch.Biochem.Biophys.220:90(1983)で記載されているように製造されるか 又は得られる。20‐及び22‐オキサビタミンD誘導体の製造方法はAbe,J. ら,Vitamin D Molecular,Cellular and Clinical Endocrinology,p.310-319 ,Walter de Gruyter & Co.,Berlin(1988)により開示されている。DeLucaら の米国特許第4,719,205号明細書は、22,23‐シス‐不飽和、1‐ ヒドロキシビタミンD化合物の製造方法について開示している。Partridgeらの 米国特許第4,634,692号明細書は、1,25‐ジヒドロキシ-24(R 又はS)‐フルオロビタミンDの製造方法について開示している。日本特許出願 、公開第J55 111,460号明細書は24,24‐ジフルオロ‐25‐ヒ ドロキシビタミンD3の製造方法について開示している。 前記化合物の水溶性グリコシド誘導体はHolickの米国特許第4,410,51 5号明細書に従い得られ、その内容は参考のためすべて本明細書に組み込まれる 。ビタミンDグリコシルオルトエステル化合物は米国特許第4,521,410 号明細書に従い得られ、その内容は参考のためすべて本明細書に組み込まれる。 本発明の化合物は、経口、非経口又は局所投与用に適した薬学上許容されるキ ャリアで投与できる。それらは動物、特にヒトで骨粗鬆症を治療又は防止するい ずれかの手段で投与できる。投与量は、レシピエントの年齢、健康及び体重、も しあれば併用治療の種類、治療頻度及び望まれる効果の性質に依存する。例えば 、1α‐(β-グルコピラノシル)‐25‐ヒドロキシビタミンD3の全身1日投 与量は、約0.001〜100μg/kg、好ましくは0.01〜1.0μg/kg体重 である。通常、約0.1〜100μg/kg/日のグリコシド又はオルトエステルグ リコシドが、1日当たり1回以上の投与で、望ましい結果を得るためには有効で ある。当業者であれば、ルーチンの実験だけで、他の活性ビタミンDグリコシド 及びオルトエステルグリコシド化合物の最適投与量及び濃度を決定することがで きる。 化合物は、経口投与の場合には錠剤、カプセル、粉末薬包又は液体の溶液、懸 濁液もしくはエリキシルのような剤形で、非経口用の場合には溶液又は懸濁液の ような 処方の無菌液体で使用できる。一方、化合物はパッチ又は軟膏等で経皮投与して もよい。活性成分は、通常、組成物の総重量に基づき少くとも10-6重量%、9 0重量%以下の量で存在する。不活性な製薬上許容されるキャリアが好ましくは 用いられる。このようなキャリアの中には95%エタノール、植物油、プロピレ ングリコール、塩水溶液等がある。 本発明を一般的に記載してきており、本発明は下記例を参考にして理解される が、それは本明細書において説明のみの目的で示され、他で指摘されないかぎり 制限するためではない。 例1雄性ラットにおける1,25‐ジヒドロキシビタミンD3‐3β‐グルコシドの 生物活性 雄性ラットでの試験は、1α‐(3β‐グルコピラノシル)、25‐ジヒドロ キシビタミンD3(1,25(OH)23‐3β‐グルコシド)の可能性のある 生物活性を評価するために行った。チャールズ・リバー(Charles River)から の雄性ラットをラット食下に3日間おいた。それらはプロピレングリコール0. 1ml中で下記化合物:1,25(OH)23(0.625ηmol)、1,25( OH)23(6.25ηmol)、1,25(OH)23‐3β‐グルコシド(6 .25ηmol)のうち1つを経口投与によりうけた。コントロー ル群はプロピレングリコール0.1mlをうけた。動物に5日間投薬した。24時 間尿採取を実験の4日目に行い、5日目に血液を血清カルシウム及び1,25( OH)23濃度の測定用に集めた。表1でみられるように、1,25(OH)23は尿カルシウム排出を増加させ、コントロール値以上にカルシウムの血清濃 度を増加させた。1,25(OH)23‐3β‐グルコシド6.25ηmolも尿 中のカルシウム排出を増加させたが、血清カルシウム濃度には有意の効果を有し なかった。1,25(OH)23の血清濃度の測定では、1,25(OH)23 レベルの上昇が双方の用量で1,25(OH)23をうけたラットと1,25( OH)23‐3β‐グルコシドをうけたラットで起きることを示した。 尿カルシウムの排出に関する増加は、1,25(OH)23及び1,25(O H)23‐3β‐グルコシドが双方とも腸カルシウム吸収と骨からのカルシウム 代謝の効率を増加させている指標である。しかしながら、低及び高用量の1,2 5(OH)23のとき、正常範囲を超えて血中カルシウムを増加させる望ましく ない効果が観察された。他方、高用量の1,25(OH)23‐3β‐グルコシ ドをうけた動物は、正常範囲を超えた血中カルシウムの増加を示さなかった。 骨粗鬆症では、血中カルシウムレベルは正常である。骨粗鬆症を有効に治療す るためには、1,25(OH)23を与えて、骨細胞の同化活性を促進すること が必要である。しかしながら、上記のように、1,25(OH)23は血中カル シウムレベルで望ましくない増加を起こす。したがって、ビタミンDグリコシド 及びオルトエステルグリコシドは、1,25(OH)23の投与に伴う副作用な しに、腸カルシウム吸収及び骨カルシウム代謝の効率を生理的に増加させ、しか も1,25(OH)23の循環濃度を増加させることにより、骨粗鬆症の治療に 対して唯一有効である。 前記載から、当業者であれば容易に本発明の本質的特徴を確かめることができ 、しかもその精神及び範囲から逸脱せずに、本発明の様々な変更及び修正を行っ て、過度の実験なしに様々な用法及び条件にそれを適合させることができる。本 明細書で引用されたすべての特許明細書及び公開文献は参考のためそれら全体で 組み込まれる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 骨粗鬆症を有する又は骨粗鬆症になりやすい個体における骨粗鬆症の治 療又は予防方法であって、 上記個体に有効量の下記式を有する化合物: 〔上記式中C‐22及びC‐23間の結合は単結合又は二重結合である; Y2は水素、フッ素、メチル、エチル又はOR1である; Z2はF、H又はX2である; Uは水素、‐OH又は‐O‐(C2‐C4アルキル)‐OHである; QaはCF3又はCH22である; QbはCF3又はCH3である; Rは二重結合又はエポキシ基である; X1及びX2は水素及びOR1からなる群より選択される; R1は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は分岐鎖 グリコシド残基であるか、あるいはR1は下記式のオルトエステルグリコシド部 分である: 上記式中Aはグリコフラノシル又はグリコピラノシル環を表す; R2は水素、低級アルキル(C1‐C4)、アラルキル(C7‐C10)又はアリー ルであるが、但しアリールはフェニル又はクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、 低級C1‐C4アルキル、低級C1‐C4アルコキシで置換されたフェニル、あるい はナフチルである; R3は水素、又は残基当たり1〜20のグリコシド単位を含む直鎖又は分岐鎖 グリコシド残基である; WはCH‐CH3又はOである;及び VはCH2又はOである; 但しW及びVの双方は共にOではない;及び “===”はQa及びQb間の単結合又はQa及びQb上の水素原子であるが、但 し“===”が単結合で あるときX2はHである;及び 但しR1のうち少くとも1つはグリコシド残基又はオルトエステルグリコシド部 分である〕 を投与することからなる方法。 2. 化合物が1,25(OH)23‐3β‐グルコシドである、請求項1に 記載の方法。 3. 化合物が約0.1〜100μg/kg/日範囲の量で投与される、請求項1 に記載の方法。 4. 化合物が製薬上許容されるキャリアを含んだ医薬組成物の一部として投 与される、請求項1に記載の方法。 5. 個体が閉経期にいる又は閉経した、請求項1に記載の方法。 6. 化合物が、閉経の開始前の女性に投与される、請求項1に記載の方法。
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