JPH0428717B2 - - Google Patents

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JPH0428717B2
JPH0428717B2 JP57502412A JP50241282A JPH0428717B2 JP H0428717 B2 JPH0428717 B2 JP H0428717B2 JP 57502412 A JP57502412 A JP 57502412A JP 50241282 A JP50241282 A JP 50241282A JP H0428717 B2 JPH0428717 B2 JP H0428717B2
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vitamin
hydroxy
glycoside
glycosidic
water
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Sarii An Horitsuku
Maikuru Furanshisu Horitsuku
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MASACHUUSETSUTSU JENERARU HOSUPITARU ZA
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MASACHUUSETSUTSU JENERARU HOSUPITARU ZA
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Publication of JPH0428717B2 publication Critical patent/JPH0428717B2/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/20Carbocyclic rings
    • C07H15/207Cyclohexane rings not substituted by nitrogen atoms, e.g. kasugamycins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
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Description

請求の範囲 1 動物におけるカルシウム及びリン代謝を維持
する上で生物学的に活性な下記一般式で表わさ
れる合成化合物: (式中、炭素C−22及びC−23間の結合は単一
或いは二重結合であり、R2は水素、メチル或い
はエチルであり、Xは水素及び−OR1よりなる群
から選ばれ、R1は、グルコース、マンノース、
ガラクトース、グロース、アロース、アルトロー
ス、イドース、タロース、フラクトース、アラビ
ノース、キシロース、スクロース、セロビオー
ス、マルトース、ラクトース、トレハロース、ゲ
ンチオビオース、メリビオース、ラフイノース、
ゲンチアノース、N−アセチル−D−ガラクトサ
ミン、N−アセチル−D−グルコサミン、N−ア
セチル−D−マンノサミン、N−アセチルノイラ
ミン酸、D−グルコサミン、リキソシルアミンお
よびD−ガラクトサミンよりなる群から選ばれる
グリコシドであり、化合物当りのグリコシド単位
の総数が3以下である)。 2 C−3位の結合がβである、請求の範囲第1
項記載の化合物。 3 C−1位のXがOR1である場合、C−1位に
おける結合がαである、請求の範囲第1項記載の
化合物。 4 C−22及びC−23間の結合が単一であり、
R2=Hである、請求の範囲第1項記載の化合物。 5 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載の
化合物: 6 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載の
化合物: 7 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載の
化合物: 8 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載の
化合物: 9 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載の
化合物: 10 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載
の化合物: 11 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載
の化合物: 12 次式で表わされる、請求の範囲第1項記載
の化合物: 13 R1がグルコースである、請求の範囲第1
項記載の化合物。 14 化合物がビタミンD3−3β−D−グルコシ
ドである、請求の範囲第1項記載の化合物。 15 化合物が25−(グルコシド)−ビタミンD3
である、請求の範囲第1項記載の化合物。 16 化合物が1,25−ジヒドロキシ ビタミン
D3−3β−D−グルコシドである、請求の範囲第
1項記載の化合物。 17 化合物が25−ヒドロキシ ビタミンD3
3β−D−グルコシドである、請求の範囲第1項
記載の化合物。 18 化合物が1−ヒドロキシ−25−グルコシド
−ビタミンD3である、請求の範囲第1項記載の
化合物。明細書 技術分野 本発明はビタミンDの水溶性合成グリコシド類
及びカルシウム代謝の制御におけるその用途に関
する。 背景技術 ビタミンD3欠乏、即ちビタミンD3の代謝にお
ける障害は、くる病、腎臓骨ジストロフイー、及
び関連した骨病並びに、一般的に、低−及び高カ
ルシウム血症状態などの病気を引起こす。従つ
て、ビタミンD3及びその代謝物質は、血液のカ
ルシウム濃度を制御することにより骨構造の正常
な発育を維持する上に極めて重要である。 ビタミンD3は肝臓において速かに25−0H−D3
に転換される。低カルシウム血症に応答して、ビ
タミンの主たる循環代謝物である25−0H−D3
は、腎臓において1α,25−(OH)2D3に更に代謝
される。1α,25−(OH)2D3は、D3或いは25−
OH−D3のいずよりも迅速に作用する。更に、こ
のビタミンのジヒドロキシ形態物は非経口的に、
且つ毎日投与されるならば、生体内でD3よりも
5〜10倍強力であり、このビタミンのモノヒドロ
キシ形態よりも2〜5倍強力である(J.L.Napoli
及びH.F.Deluca,“Blood Calcium Regulators”
及びそこに引用されている文献、バーガー
(Burger)の「医化学」(Medicinal Chemistry)
第4版、第部、Manfred Wolf編、Wiley−
Interscience,1979年、725〜739頁)。 ビタミンD2、ビタミンD3或いは1;1,25;
1,24,25;24,25;25,26;或いは1,25,26
の位置においてヒドロキシル化されているそれら
の代謝物は水不溶性化合物である。薬品が水性環
境或いは胃腸管腔において比較的不溶性である場
合には、投与後の溶解性が薬品吸収における律速
段階となり得る。他方、水溶性薬品においては、
溶解が迅速に起こり、従つて、血液を通しての活
性部位への輸送を容易にする。従つて、親水性及
び/又は水溶性であり、なお且つ水不溶性薬品の
正常な生物学的特性を保つビタミンD(D3又は
D2)の形態物を提供することが望まれている。 南アメリカの植物Solanum malacoxylon(以
下「S.m.」と称する)の葉からの抽出物が、1,
25(HO)2D3と異り、そしてグリコシダーゼ酵素
で処理すると1,25(OH)2D3及び水溶性未同定
断片を生成する水溶性成分を含有していることが
確認されている〔例えば、M.R.Haussler等、
Life Sciences,18巻1049−1056(1976年);R.H.
Wasserman等、Scien−ce 194巻、853−855
(1976年);J.L.Napoli等、The Journal of
Biologi−cal Chemistry,252巻、2580−2583
(1977年)〕。 グリコシダーゼで処理すると1,25ジヒドロキ
シビタミンD3を生成する極めて類似した水溶性
成分がCestrum diurnum〔以下「c.d.」と称す
る;M.R.Hughes等、Nature,268巻、347−349
(1977年)〕という植物に見出されている。これら
のS.m.或いはC.d.からの水溶性抽出物は1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3のそれに類似した生物
学的活性を有する。 これらの植物からの水溶性成分のグリコシダー
ゼ処理の際に放出された水溶性断片の構造に関す
る今日までに存在する唯一の証拠は曖味である。
前記刊行物の著者等は、酵素的証拠、水溶性及び
化学検出試薬の使用に基づいて、その構造はおそ
らくグリコシドであると結論付けている〔N.
Peterlik及びR.H.Wasserman,FEBS Lett,56
巻:16−19(1973年)〕。しかしながら、ハンフリ
ーズ(Humphreys)〔Nature(London)New
Biology 246巻:155(1973)〕は、モリツシユ
(Molish)炭水化物試験がこの成分に対して陰性
であることを実証し、この結論について疑問を投
げかけた。 酵素反応放出前の水溶性ビタミンD3含有成分
の分子量は、1000より相当大きいこと知られてい
るので〔D.J.Humphreys,Nature(London)
New Biology 246巻:155(1973年)〕、酵素加水
分解により放出された水溶性複合断片の分子量は
584よりも相当に大きいと計算することができ、
ジヒドロキシビタミンD3の分子量は416である。
この様に酵素加水分解により放出される水溶性断
片が事実グリコシドであるならば、それは、3個
を越えるグリコシド(グリコピラノシル或いはグ
リコフラノシル)単位を有するものであろう。 更に、酵素反応放出の結果は、各種の構造と十
分に一致するものである。例えば、M.R.
Haussler等〔Life Sciences 18:1049−1056
(1976年)〕は、Charonia Iampusに由来する混
合グリコシダーゼを用いてこの水溶性成分を加水
分解することを開示している。この酵素は、現実
には下記の如き酵素の混合物である(Miles
Labo−ratories,1977年カタログ):β−グルコ
シダーゼ(11単位)、α−マンノシダーゼ(33単
位)、β−マンノシダーゼ(5.2単位)、α−グル
コシダーゼ、β−グルコシダーゼ(4.8単位)、β
−ガラクトシダーゼ(44単位)、α−ガラクトシ
ダーゼ(26単位)、α−フコシダーゼ(24単位)、
β−キシロシダーゼ(8.2単位)、β−N−アセチ
ルグルコサミニダーゼ(210単位)、α−N−アセ
チルガラクトサミニダーゼ(41単位)、及びβ−
N−アセチルガラクトサミニダーゼ(25単位)。
ピーターリカ(M.Peterlik)等〔Biochemical
and Biaphysical Research Communicat−ions
70巻:797−804(1976年)〕は、シグマ化学
(Sigma Chemical)社製のβ−グルコシダーゼ
(アーモンド)を用いたS.m.抽出物の研究におい
て、更にβ−D−ガラクトシダーゼ、及びα−D
−マンノシダーゼ活性〔シグマ化学社、1981年2
月カタログ;更にJ.Schwartz等Archiv−es of
Biochemistry and Biophysi−cs、137巻:122−
127(1970年)参照〕をも含有した酵素を利用し
た。 要するに、これらの著者により観察された結果
は、広範囲の構造に合致するものであり、そのい
ずれも良く特性化付けられていないが、たとえグ
リコシド類と証明されたにせよ、ビタミンD単位
当り少なくとも3個を越えるグリコシド単位を含
有するものである。 従つて、低カルシウム血症に対して活性であ
り、カルシウム及びリンのホメオスタシス
(homeosta−sis)を維持する、明確に定義され
良く特性付けられたビタミンDの水溶性形態物に
ついての需要が存続している。 発明の開示 従つて、本発明の目的は、ビタミンD3、ビタ
ミンD2及びそれらのヒドロキシル化代謝物の良
く特性付けられ、明確に定義された合成水溶性形
態物を提供することにある。 本発明の他の目的は、低カルシウム血症に対し
て活性であり、動物体内においてカルシウム及び
リンホメオスタシスを維持する活性を有する前記
ビタミンD類の水溶性形態物を使用することであ
る。 更に本発明の別の目的は、前記ビタミン類を含
有する薬剤組成物を提供することである。 更に又、本発明の別の目的は、前記ビタミンD
の水溶性形態物を使用することにより動物におけ
る低カルシウム血症及びカルシウム及びリン代謝
障害を治療する方法を提供することである。 以下の説明により容易に明らかとなるように、
これら及びその他の本発明の目的は、下記一般式
()で表わされる動物におけるカルシウム及び
リンホメオスタシスを維持することに生物学的に
活性である合成化合物を提供することにより達成
された: (式中、炭素C−22及びC−23間の結合は単一
或いは二重結合であり、R2は水素、−CH3或いは
−CH2CH3であり、Xは水素及び−OR1よりなる
群から選ばれ、R1は水素或いは残基当り1〜20
個のグリコシド単位を含有する直鎖或いは分岐鎖
グリコシド残基であり、該R1の少なくとも1個
はグリコシド残基である)。 発明を実施するための最良の態様 本発明は、明確に定義され且つ実質的に純粋
な、特性付けられたビタミンD3及びD2の合成の
水溶性形態物並びにこれらのビタミン類のヒドロ
キシル化誘導体を初めて提供するものである。本
発明の化合物は多くの場合において結晶性のもの
である。それらは従来の部分的に精製され、特性
付けの貧弱な1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
の推定された「グリコシド」に対して明確な進歩
を示すものである。 本発明の化合物は下記一般式()を有するも
のである: (式中、炭素C−22及びC−23間の結合は単一
或いは二重結合であり、R2は水素、−CH3或いは
−CH2CH3であり、Xは水素及び−OR1よりなる
群から選ばれ、R1は水素或いは残基当り1〜20
個のグリコシド単位を含有する直鎖或いは分岐鎖
グリコシド残基であり、該R1の少なくとも1個
はグリコシド残基である)。 グリコシド単位はグリコピラノシル或いはグリ
コフラノシル並びにそれらのアミノ糖誘導体を意
味する。上記の残基は、それらのホモポリマー、
ランダム或いは交互或いはブロツク共重合体であ
る。グリコシド単位は、遊離ヒドロキシ基、或い
【式】(R3は水素、低級アルキル、アリー ル或いはアラルキルである)でアシル化されたヒ
ドロキシ基を有する。好ましくは、R3はC1−C6
アルキルであり、最も好ましくはアセチル或いは
プロピオニル、フエニル、ニトロフエニル、ハロ
フエニル、低級アルキル置換フエニル、低級アル
コキシ置換フエニルなど、或いはベンジル、ニト
ロベンジル、ハロベンジル、低級アルキル置換ベ
ンジル、低級アルコキシ置換ベンジルなどであ
る。 一般式()の化合物がC−22位に二重結合を
有する場合には、それらはビタミンD2の誘導体
であるのに対し、その位置の結合が単一であり且
つC24アルキルがない場合には、それらはビタミ
ンD3の誘導体である。後者の方が好ましい。 本発明の化合物は1,3,24,25或いは26位に
少なくとも1個のグリコシド残基を含有する。し
かしながら、それらは又1以上5以下のその様な
グリコシド残基を同時に含有してもよい。 好ましい化合物は、ビタミンD3或いはD2,1
−ヒドロキシ−ビタミンD3或いはD2,1,25−
ジヒドロキシ−ビタミンD3或いはD2,25−ジヒ
ドロキシ−ビタミンD3或いはD2,25,26−ジヒ
ドロキシ−ビタミンD3或いはD2,1,24,25−
トリヒドロキシ−ビタミンD3或いはD2及び1,
25,26−トリヒドロキシ−ビタミンD3或いはD2
から誘導されるものである。これらの中で最も好
ましいものはビタミンD3或いはD2,1−ヒドロ
キシ−ビタミンD3或いはD2及び1−25−ジヒド
ロキシ−ビタミンD3或いはD2である。 ビタミン類の多ヒドロキシル化形態物の場合
(例えば、1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3
1,3及び25位に3個のヒドロキシ基を含有す
る)、本発明の好ましい化合物は、複数個のヒド
ロキシ基の全部未満のものがグリコシル化されて
いるもの、最も好ましくは複数のヒドロキシ基の
1個のみがグルコシル化されているものである。 これらのグリコシド類は20個までのグルコシド
単位を含有することができる。しかしながら、好
ましいものは、10個未満、最も好ましいのは3個
以下のグリコシド単位を有するものである。具体
例としては、グリコシド残基中に1或いは2個の
グリコシド単位を含有するものが挙げられる。 グリコピラノース或いはグリコフラノース環或
いはそれらのアミノ誘導体は完全に或いは部分的
にアシル化されていてもよく、或いは完全に脱ア
シル化されていてもよい。完全或いは部分的にア
シル化されたグリコシド類は、脱アシル化物質の
合成のための特定の中間体として有用である。 可能性のあるグリコピラノシル構造の中には、
グルコース、マンノース、ガラクトース、グロー
ス、アロース、アルトロース、イドース、或いは
タロースなどがある。フラノシル構造の中には、
好ましいものとして、フラクトース、アラビノー
ス、セロビオース、アルトース、ラクトース、ト
レハロース、ゲンチオビオース及びメリビオース
より誘導されたものが挙げられる。トリグリコシ
ド類の中で好ましいものは、フラクトース、アラ
ビノース、或いはキシロースから誘導されたもの
である。好ましいジグリコシド類の中には、スク
ロース、セロビオース、マルトース、ラクトー
ス、トレハロース、ゲンチオビオース、及びメリ
ビオースなどがある。トリグリコシド類の中で好
ましいものはラフイノース、或いはゲンチアノー
スである。アミノ誘導体の中には、N−アセチル
−D−ガラクトサミン、N−アセチル−D−グル
コサミン、N−アセチル−D−アンノサミン、N
−アセチルノイラミン酸、D−グルコサミン、リ
キソシルアミン、D−ガラクトサミンなどがあ
る。 1個を越えるグリコシド単位が単一ヒドロキシ
基上に存在する場合には(即ち、ジ或いはポリグ
リコシド残基)、個々のグリコシド環は1−1,
1−2,1−3,1−4,1−5或いは1−6結
合により、最も好ましくは1−2,1−4及び1
−6により結合されていてもよい。個々のグリコ
シド環同志の結合はα或いはβである。 ビタミンD3或いはD2分子に付着したヒドロキ
シ基或いはグリコシド残基の酸素結合の立体配置
はα(紙面の外側)或いはβ(紙面の内側)のいず
れでも良い。3−ヒドロキシ或いはC−3におけ
るグリコシドキシ基の立体配置がβであり、独立
に或いは同持にC−1のヒドロキシ或いはグリコ
シドキシ基の立体配置がαであることが好まし
い。又、C−24の廻りの立体配置がであるのが
好ましい。C−24において、X=Hであり、R2
=CH3或いは−CH2CH3である場合には、C−24
における立体配置は好ましくはであるのがよ
い。 本発明の化合物の具体例を下記に示す: ビタミンD3,3β−(β−D−グルコピラノシ
ド); ビタミンD3,3β−(β−D−フラクトフラノシ
ド); ビタミンD3,3β−(β−セロビオシド); ビタミンD3,3β−(β−マルトシド); ビタミンD3,3β−(β−ラクトシド); ビタミンD3,3β−(β−トレハロシド); ビタミンD3,3β−ラフイノシド; ビタミンD3,3β−ゲンチオビオシド; 1α−ヒドロキシ−ビタミンD3,3β−(β−D−
グルコピラノシド); 1α−ヒドロキシ−ビタミンD3,3β−(β−D−
フラクトフラノシド); 1α−ヒドロキシ−ビタミンD3,3β−(β−セル
ビオシド); 1α−ヒドロキシ−3β−(β−マルトシル)ビタ
ミンD3; 1α−ヒドロキシ−3β−ラフイノシル−ビタミ
ンD3; 1α−ヒドロキシ−3β−ゲンチオビオシル−ビ
タミンD3; 1α−(β−D−グルコピラノシル)−ビタミン
D3; 1α−(β−D−フラクトフラノシル)−ビタミ
ンD3; 1α−(β−セロビオシル)−ビタミンD3; 1α−(β−マルトシル)−ビタミンD3; 1α−(β−ラクトシル)−ビタミンD3; 1α−(β−トレハロシル)−ビタミンD3; 1α−ラフイノシル−ビタミンD3; 1α−ゲンチオビオシル−ビタミンD3; 1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3,3β−(β
−D−フラクトフラノシド); 1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3,3β−(β
−D−グルコピラノシド); 1α−(β−D−グリコピラノシル)−25−ヒド
ロキシ−ビタミンD3; 1α−(β−D−フラクトフラノシル)−25−ヒ
ドロキシ−ビタミンD3; 1α−ヒドロキシ−25−(β−D−フラクトフラ
ノシル)−ビタミンD3; 1α−ヒドロキシ、25−(β−セロビオシル)−
ビタミンD3; 1α−ヒドロキシ、25−(β−マルトシル)−ビ
タミンD3; 1α−ヒドロキシ、25−(β−ラクトシル)−ビ
タミンD3; 1α−ヒドロキシ、25−(β−トレハロシル)−
ビタミンD3; 1α−ヒドロキシ、25−ラフイノシル−ビタミ
ンD3; 1α−ヒドロキシ、25−ゲンチオビシル−ビタ
ミンD3。 上記誘導体の全ては又、ビタミンD2を用いて
調製することもできる。 本発明のビタミンD類のグリコシド誘導体は当
業者に公知の標準的合成方法により調製すること
ができる。これらの方法は出発ビタミンD3或い
はD2が1以上のヒドロキシ基を含むか否かによ
つて異る。ビタミンが唯一のヒドロキシ基を有す
る場合には、合成は簡単である。即ち、モノヒド
ロキシル化ビタミン(3位でヒドロキシル化)を
ベンゼン或いはトルエンなどの不活性な非極性溶
媒の還流溶液中において炭酸銀で処理し、これに
末端環(即ち、所謂単一環)のC−1′位において
適当な離脱基(L.G.)を有する完全にアシル化さ
れたグリコシド或いは完全にアシル化された直鎖
或いは分岐鎖グリコシドポリマーを添加する。次
の反応に従つて縮合が起こるが、ここでは例示の
みを目的として単一グリコシドについてのみ示さ
れている: この反応系列において、R3は前記の通りであ
り、LGは2分子求核置換反応において置換され
ることのできる臭素、塩素、ヨウ素、p−トルエ
ンスルホニルなどの通常の離脱基である。 ビタミンD3或いはD2をグリコシドポリマーと
反応させる場合には、グルコピラノシド或いはグ
リコフラノシド環中の1個以上のOCOR3基は、
グリコシド単位の総数が20を越えないことを条件
として、完全にアシル化されたグリコシド単位で
置換される。 反応は室温乃至還流条件において1〜10時間行
ない、その後冷却及び過して銀塩を除去する。
液を乾燥し、不活性溶媒を留去する。得られた
生成物を高性能液体クロマトグラフイー、ケイ酸
クロマトグラフイー、薄層予備クロマトグラフイ
ーなどの標準的な近代的精製方法の任意のものに
より精製することができる。通常二つの生成物の
混合物が得られ、それらは環結合点におけるα及
びβグリコフラノシル或いはグリコピラノシル誘
導体である。これらは通常上記クロマトグラフ法
により分離することができる。 個々の生成物を分離後、グリコシド残基は、メ
タノール中ナトリウムメトキシド或いはメタノー
ル中アンモニアなどの塩基内において脱アシル化
する。更に高性能クロマトグラフイーによる精製
を通常行い、高度に精製された生成物を得る。 出発ビタミンD(D3或いはD2)が2個のヒドロ
キシ基(例えば、1−ヒドロキシビタミンD3
或いは25−ヒドロキシビタミンD3)を有する場
合には、これらの一つは、縮合後且つグリコシド
残基の脱アシル化前、中、或いは後に最終的には
除去することのできる保護基で選択的に保護され
る必要がある。これは3個以上のヒドロキシ基が
ビタミン出発物質中に存在する場合にもあてはま
り、これらの内の全部未満のものがグリコシル化
されることを必要とする。 出発物質中のヒドロキシ基の選択的保護は、有
機化学の当業者に周知の標準的保護及び脱保護反
応を用いて行うことができる。 ビタミンD分子上の各ヒドロキシ基はそれらが
一級(例、26−OH)、二級(例、24−OH、3β−
OHなど)或いは三級(例、25−OH)のヒドロ
キシル官能基のいずれかであるという事実により
異つた反応性を有するので、選択性を達成するこ
とができる。更に、立体的考慮により、3β−OH
は、隣接ヒドロキシル官能基であると共にC10
の環外C19メチレン官能基によつて立体的に妨げ
られている1α−OHとは異つた反応性を有する。
これらの反応性の好例はホリツク(Holick)等
により、Biochemistry:10巻、2799,1971年に
例示されており、この文献には、1,25−(OH)
2−D3のトリメチルシリルエーテル誘導体をHC1
−MeOH中において温和な条件下にヒドロキシ
ル化して1,25−(OH)2−D3の3,25−ジシリ
ルエーテル及び25−モノシリルエーテル誘導体を
得ることができることが示されている。更に、3
及び1のヒドロキシルが保護されている1,25−
(OH)2−D3を得るためには、1,25−(OH)2
D3の25−モノシリルエーテル誘導体をアセチル
化して1,25−(OH)2−D3−1,3−ジアセチ
ル−25−トリメチルシリルエテールを形成するこ
とができる。アセテート類は酸加水分解に対して
極めて安定であるので、この誘導体を酸加水分解
して1,3−ジアセトキシ−25−ヒドロキシビタ
ミンD3を得ることができる。代替的手法は単に
1,25−(OH)2−D3をピリジン中の無水酢酸中
において室温で24〜48時間アセチル化して1,3
−ジアセトキシ−25−ヒドロキシビタミンD3
得ることであろう。 25−ヒドロキシビタミンD3に対して25−ヒド
ロキシル基を保護するためには、次のことを行う
ことができる:即ち、25−OH−D3は無水酢酸及
びピリジン中において還流条件下に24時間で完全
にアセチル化することができる。3−Acは室温
において12時間ケン化(95%MeOH−水中の
KOH)により選択的に除去することができる。 一度所望の保護ビタミンD誘導体が調製される
と、これを炭酸銀と反応させるか上記反応式の
如きグリコシド或いはポリグリコシド残基と反応
させ、次いで脱アシル化、脱保護基及び精製を行
う。炭酸銀以外のものを用いた方法も採用でき、
例えば、K.Igara−shi、“Advances in
Carbohydrate Chemistry and Biochemistry”
34巻、243−283、或いはC.D.Warren等Carboh−
ydrate Research、82巻:71−83(1980年)の記
載を挙げることができる。 容易に利用可能な出発ビタミンD誘導体として
は、下記のものが挙げられる: ビタミンD3; ビタミンD2; 1−ヒドロキシ−ビタミンD3; 1−ヒドロキシ−ビタミンD2; 25−OH−ビタミンD3; 25−OH−ビタミンD2; 1,24−(OH)2−ビタミンD3; 1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3; 1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD2; 24,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3; 25,26−ジヒドロキシ−ビタミンD3; 24,25−ジヒドロキシ−ビタミンD2; 1,24,25−トリヒドロキシ−ビタミンD3; 1,25,26−トリヒドロキシ−ビタミンD3。 ある種の物質、例えば、25,26−ビタミンD2
1,24,25−トリヒドロキシビタミンD2或いは
1,25,26−トリヒドロキシビタミンD2は当分
野において未だ十分に同定されていないが、しか
し、合成的に調製されるならば使用することが可
能である。 第一(或いは唯一)のグリコシド環のC−1′位
に離脱基を有するアシル化グリコシドは、例え
ば、フレツチヤー(H.G.Fletcher Jr.)の
“Methodsin Carbohydrate Chemistry”2巻:
228(1963年)或いはボナー(W.A.Bonner)の
“Journal of Organic Chemistry”26巻:908−
911(1961年)、或いはルミユー(R.U.Lemieux)
の“Methods in Carb−ohydrate Chemistry”、
第巻、221,222に記載されている方法により調
製することができる。 オリゴサツカライド中間体は、例えば、ルミユ
ー〔R.U.Lemieux、J.of Amer.Chem.Soc.97
巻:4063−4069(1975年)〕、フレシエツト〔J.M.
J.Frechet,“Polymer−Suppo−rted Reactions
in Organic Synth−esis”(1980年)407−434〕、
或いはケネデイ〔J.F.Kennedy、“Carbohydrate
Che−mistry”7巻:496−585(1975年)〕の方法
により調製することができる。 市販の糖類としては次のものが挙げられる
(Pfa−nstiehl Laboratories,Inc,):ペントー
ス類、例えば、D−アラビノース、L−アラビノ
ース、D−リキソース、L−リキソース、D−リ
ボース、D−キシロース、L−キシロースなど、
ヘキソース類、例えば、デキストロース、D−フ
ラクトース、D−ガラクトース、α−D−グルコ
ース、β−D−グルコース、L−グルコース、レ
ブロース、D−マンノース、L−マンノース、L
−ソルボースなど、ヘプトース類、例えば、D−
グルコヘプトース、D−マンノヘプツロース、セ
ドヘプツロザンなど、ジサツカライド類、例え
ば、セロビオース、3−O−β−D−ガラクトピ
ラノシル−D−アラビノース、ゲンチオビオー
ス、ラクトース類、α−ラクツロース、マルトー
ス、α−メリビオース、スクロース、トレハロー
ス、ツラノースなど、トリサツカライド類、例え
ば、メレチトース、ラフイノースなど、テトラサ
ツカライド類、例えば、スタキオースなど、ポリ
サツカライド類及びその誘導体、例えば、アラビ
ン酸、チテイン、チトザン、デキストリン、シク
ロ−デキストリン類、グリコーゲン、イヌリンな
ど。 或いは又、全合成経路(保護、縮合及び脱保
護)をプロビタミンDであるΔ5,7ステロイドジエ
ンを出発物質として用いて行うことができる。グ
リコシル化後、このプロビタミンを光化学的に開
環し、得られたプロビタミンを熱的に再配列して
グリコシル化ビタミンを得る。 ビタミンDの活性形態物は、1,25−ジヒドロ
キシビタミンD3であることが知られている。〔J.
L.Napoli及びH.F.DeLuca,“Burger's
Medicinal Chemistry”第4版、第部、728ff
頁〕。1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3グリコ
シドが低カルシウム血症状態の治療に或いは動
物、特にヒトにおけるリン及びカルシウム代謝の
制御に使用される場合には、動物の内因性グリコ
シダーゼ酵素が直接的にこのビタミンの活性形態
物を放出する。他方、このビタミンの非ヒドロキ
シル化誘導体が使用される場合には(例えば、ビ
タミンD3グリコシド)、ヒドロキシル化ビタミン
の酵素による放出に続いて、活性1,25−ジヒド
ロキシビタミンを形成するために、肝臓、次いで
腎臓においてヒドロキシル化が行われる。 本発明の水溶性グリコシル化ビタミンD複合体
は、親水性の良好な水溶性誘導体乃至優れた水溶
性の誘導体を包含する。それらは、一般的に、従
来ビタミンD3、ビタミンD2或いはそれらのヒド
ロキシル化誘導体が必要とされていた任意の用途
に使用することができる。本発明の複合体の利点
は、それらの水溶性にあり、従つて、例えば、塩
水或いは水性緩衝液のような水性媒体における投
与の容易性にある。これは、これらの複合体をビ
タミンD放出インラインポンプ、静脈内分配器な
どの装置において利用することを可能にする。そ
の他の利点としては、脂肪悪吸収症候群の治療並
びに腸における生物学的に活性形態のビタミン
D3の放出、例えば、1,25−(OH)2−D3グリコ
シド→腸→1,25−(OH)2−D3→生物学的作用
などが挙げられる。 本発明の複合体は、動物、特にヒトにおけるカ
ルシウム及びリンのホメオスタシス及び代謝の制
御を行う任意の手段により投与することが可能で
ある。例えば、投与は局所的、非経口的、皮下、
皮内、静脈内、筋肉内或いは腹腔内に行うことが
できる。これらとは別に、或いは同時に、投与は
経口的に行うこともできる。投与量は、受容者の
年令、健康及び体重、同時に行われる治療の種
類、治療の頻度及び所望とされる効果の性質に応
じて異る。一般的には、活性成分化合物の投与量
は体重Kg当り約0.1μg〜1mgである。通常、所望
の結果を得るためには、治療のための1回以上の
施用において、施用当り0.1μg〜10μg/Kgが有
効である。 本発明の化合物の更に予想外の性質は、それら
のあるものが、骨からのカルシウム放出によりも
たらされるカルシウム動員を起こすことなく腸を
通じてのカルシウム吸収の促進を示すことであ
る。骨放出によるカルシウム動員は、1,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3の共通の特徴である。本
発明の化合物のあるものにおけるそれの選択的不
存在は、腸のカルシウム輸送を刺戟することによ
つて血清カルシウム濃度の増大を促進することに
より好ましい治療結果をもたらす。重い骨の病を
有する患者にとつて、彼等の既に消耗した骨から
のカルシウムを動員するという犠牲によつて血清
カルシウム濃度を維持することは不利なことであ
る。 本発明の化合物は、経口投与用に、錠剤、カプ
セル、粉末包或いは液体溶液、懸濁液或いはエリ
キシルなど、或いは非経口用途のために、溶液或
いは懸濁液などの無菌調剤液の投与形態で使用す
ることができる。その様な組成物において、活性
成分は、通常、組成物の全重量の少なくとも1×
10-6重量%、しかも90重量%以下の量で常に存在
する。不活性な薬学的に許容可能な担体を使用す
るのが好ましい。その様な担体としては、95%エ
タノール、植物油、プロピレングリコール類、塩
水緩衝液などが含まれる。 以上、一般的に本発明を説明したが、特定の具
体例を参照することにより更に完全に理解するこ
とができる。これらの例は例示のみを目的として
示されるものであり、特に断りのない限り、本発
明を限定する趣旨のものではない。 例 1 ビタミンD3,3β−グリコシドの調製 落下漏斗及び蒸留頭部を付属した100mlの三つ
首丸底フラスコ内において、147mg(0.382ミリモ
ル)のビタミンD3が溶解された5mlの乾燥ベンゼ
ン中にベツカー(Becker)〔Biochem.Biophys.
Act:100:574−581(1965)〕の方法に従つて新
らたに調製された1.00g(3.63ミリモル)の乾燥
炭酸銀を懸濁させた。この溶液を沸とうさせた。
その時点において、25mlのベンゼンに溶解した
上記レミユー(Lemieux)の方法に従つて調製
された647mg(1.57ミリモル)のテトラ−O−ア
セチル−β−D−グルコピラノシルブロマイドを
滴下した。ベンゼンの蒸留を継続し、約1/2時間
後に更に炭酸銀(約1g)を反応液に添加した。
反応後、薄層クロマトグラフイー(20:80v/v
酢酸エチル/ヘキサン)を行つた。従たる生成物
は0.24のRfを有し、主たる生成物は0.20のRfを有
した。2時間後に反応液を冷却し、ガラスウール
を通して過して銀塩を除去した。液を無水硫
酸ナトリウム上で乾燥し、ベンゼンを窒素下に留
去した。得られ黄色油を予備μ−Porasil高圧液
体クロマトグラフカラム(寸法8mm×30cm、流速
2ml/分、溶媒15/85v/v酢酸エチル/ヘキサ
ン)にかけた。主たる生成物、9,10−セココレ
スタ−5,7,10(19)−トリエン−3β−イル−
2′,3′,4′,6′−テトラ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシドの保持時間は58分であり、ビ
タミンD中のトリエン発色団に特性的な265nmの
最大吸光度及び228nmの最小吸光度を示した。そ
の質量スペクトルは親分子イオンのピークをm/
e714,2.5%(M+)に含み、ピークを383,5%
(M−ピロニウムイオン);366,28%(M−ピロ
ニウムイオン−水)+;351,18%;331,15%(ピ
ロニウムイオン)+;271,2.5%;253,14%;
169,100%;(C8H9O4+;109,63%(C6H5O2
;及び60,20%(ギ酸メチル或いは酢酸)に作
つた。従たる生成物、9,10−セココレスタ−
5,7,10(19)−トリエン−3β−イル−2′,3′,
4′,6′−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコ
ピラノシドの保持時間は45分であり、又265nmに
おける最大吸光度及び228nmにおける最小吸光度
を示した。その質量スペクトルはm/e714の分子
イオンを示した。 58分の保持時間を有する主たる生成物を次いで
ナトリウムメトキシド及びメタノールを用いて脱
アシル化した。無水メタノール中に溶解した化合
物にナトリウム金属の小片を添加した。1/2時間
後溶液を稀酢酸で中和した。この溶液を窒素下に
乾燥し、次いで逆相高圧液体クロマトグラフカラ
ム(Radial PakA column Waters Associates,
寸法0.8×10cm、流速1ml/分、溶媒98/2v/vメ
タノール/水)にかけた。生成物、9,10−セコ
コレスタ−5,7,10(19)トリエン−3β−イル
−β−D−グルコピラノシドの保持時間は12.5分
であり、ビタミンD発色団に典型的なλnax
265nm、λnio228nmのUVスペクトルを示した。 ビタミンD3,3β−グルコシド、ビタミンD3
3α−グルコシド及びビタミンD3,3βグルコシド
アセテートの生物学的活性の試験を行つた。
Holtzmann社(米国、ウイスコンシン州、
Madison)から得られた雄の乳離れしたばかりの
ラツトにリンは適性であるがカルシウムの低い
(0.02%)ビタミンD欠乏の食飼を3−1/2週間与
えた。5匹の動物群に経口的に4μg、1μg、0.5μ
g、0.25μgビタミンD3−3β−グルコシド、1μg
のビタミンD3−3α−グルコシド或いは2μgのビ
タミンD3−3β−グルコシドアセテートを50μlの
95%エタノールに溶解したもの或いは稀釈剤単独
を投与した。24時間後に動物を殺し、小腸及び血
液を集めた。腸カルシウム輸送研究を裏返し腸袋
技術により行い、血液は血清カルシウム測定に使
用した。結果を下表に示す。
【表】 アセテート
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