JPH08504800A - ベンゾキナゾリン抗葉酸剤と保護剤との新規の組み合わせ - Google Patents

ベンゾキナゾリン抗葉酸剤と保護剤との新規の組み合わせ

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Abstract

(57)【要約】 非拮抗的葉酸類縁体の投与に伴う副作用を減少させるための、保護剤例えば葉酸又はロイコボリンのような葉酸誘導体の、非拮抗的葉酸類縁体例えばベンゾキナゾリン誘導体と組み合わせた使用、及びそのような組み合わせを含む薬剤処方が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ベンゾキナゾリン抗葉酸剤と保護剤との新規の組み合わせ 本発明は、非拮抗的葉酸類縁体と保護剤との新規の組み合わせ及びこれらの組 み合わせを用いた治療方法に関する。 ヨーロッパ特許出願0505640は、治療を受けるホストへの葉酸結合性タンパク 質結合剤の同時投与による、GAR−トランスホルミラーゼ阻害剤その他の抗葉 酸剤の治療的利用性を改善するための方法を提供している。 チミジレート合成酵素は、DNA合成に必要とされるチミジル酸のde novo合 成における最終ステップを触媒する酵素である。この酵素の阻害剤が抗腫瘍活性 を有することが予想できるとされており、そして、N10−プロパルギル−5,8 −ジデアザ葉酸のin vivo抗腫瘍活性がこの酵素に対するその阻害作用のみから 生じているということが報告されている(Jones et al.,J.Med.Chem.,29: 468(1986))。 PCT国際公開W0/91/19700は式(I)、 〔式中、点線は単結合又は二重結合を表し、 R1はC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルキル基、C1〜5アルカ ノイル基若しくはベンジル基によって置換されていてもよいアミノ、であり、 R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっており、各々、水素、フェニル、ハロ 、ニトロ、 基S(O)n8(ここにnは整数0、1又は2であり、R8はハロであるか、 又はC1〜4アルキル若しくは基NR910であり、ここにR9及びR10はともに 水素である。)、 基NR1112(ここにR11及びR12は同一又は異なっており、各々水素又はC 1〜4アルキルである。)、 基OR13(ここにR13は水素であるか、又はハロによって置換されていてもよ いC1〜4アルキル)、 C1〜4脂肪族基(基OR14又はNR1415で置換されていてもよく、ここに R14及びR15は、同一又は異なっており、各々水素又はC1〜4アルキルである 。)、 から選ばれるか、又は R2乃至R5のうちの2つが一つに結合してベンゾ基を形成しているか、又は R2乃至R5のうちの1つが基−X−Y−R16(ここにXはCH2、NR17、C O又はS(O)mであり、mは0,1又は2であり、そしてR17は水素又はC1 〜4脂肪族基であり、YはCH2、O、NR17'又はS(O)m'であり、ここにm ’は0,1又は2であり、そしてR17'は水素又はC1〜4脂肪族基である(但 しXとYとは各々がCH2のときのみ同一である。)か、又は、−X−Y− は基−O−、−NR17−、−CH=CH−若しくは−N=N−(ここにR17は前 記定義の通りである。)であり、R16はC1〜4脂肪族基であるか又は、Yに結 合している炭素原子から少なくとも1炭素原子離れた位置において基R18によっ て置換されていてよい5又は6員の芳香環であり、該5又は6員環はハロ原子に よって更に置換されていてよく、そしてR18はハロ、C1〜4アルコキシ、ニト ロ、ニトリルであるか、ハロで置換されていてよいC1〜4アルキル、、ハロ又 は基COR19(ここにR19はヒドロキシ、C1〜4アルコキシであるか又は、1 つ又は2つのカルボキシ基又はそれらのC1〜12エステルによって置換されてい てよいC1〜6アルキルであるか、又はR19は基NR2021(ここにR20及びR21 は同一又は異なっており各々水素であるか又は、ヒドロキシで置換されていて よいC1〜4アルキルである。)であるか、又はR19はアミノ酸基若しくはその エステル(ここに該アミノ酸基の第1窒素原子は該5又は6員芳香環に結合して 更なる5又は6員複素環を形成していてよい。)であるか、又はR19は該5又は 6員芳香環に結合して更なる5又は6員環を形成しているC2〜3アルキレン基 である。)であり、 R6及びR7は同一又は異なっており各々水素であるか、ヒドロキシで置換され ていてよいC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルコキシであるか、又は 一緒になってベンゾ基を形成し、 但し、R2乃至R7のうちの少なくとも1つは水素以外でありそしてR4は、R1 がヒドロキシ又はメチルのときはメトキシでない。〕の化合物又はその塩がチミ ジル酸シンターゼの阻害剤であること及び抗腫瘍活性を有していることを開示し ている。 術語「ハロ」が意味ずるのは、フルオロ、ブロモ、クロロ及びヨードである。 術語「C1〜4脂肪族基」が意味するのは、C1〜4のアルキル、アルケニル 、又はアルキニル基である。 術語「アミノ酸基」が意味するのは、天然に存するアミノ酸である。 好ましいアミノ酸基としては、グリシン基、グルタミン酸基、及びポリグルタ ミン酸基が含まれる。 該アミノ酸基が該5又は6員芳香環と結合するとき、これはCOR19が付いて いる炭素に隣接した、該芳香環の炭素原子を介している。 好ましくは該点線は二重結合である。 芳香環R16に適した置換基としては、ハロ、各々1乃至5個のハロ原子で置換 されていてよいC1〜4アルキル及びC1〜4アルコキシが含まれる。最も適し ているのは、フルオロ、クロロ、メチル、トリフルオロメチル及びメトキシより 選ばれる1つ又は2つの置換基がある(そして好ましくはフルオロである)か、 又は該芳香環に置換基が存しない。好ましい一具体例においては、−X−Y−R16 は基、 〔式中、R18は前記定義の通りであって、好ましくは前記定義の通 りの基COR19であり、そしてR22は水素又はフルオロである。〕である。 更なる好ましい一具体例においては、X−Y−R16は基、 〔ここに、H2NR19aは、グルタミン酸基又はポリグルタミン酸基であり、Zは CH2、S又はOである。〕である。 適切には、R1は、1つ又は2つのメチル基又はエチル基で置換されたアミノ 基であるか又は、R1はメチル基又はエチル基である。好ましくはR1はアミノ基 又はメチル基である。 適切には、R2乃至R5のうちの最大3つだけそして好ましくは最大2つだけが 、水素以外であり、そして各々独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、ニトロであ るか、ヒドロキシ若しくはC1〜2アルコキシで置換されていてよいC1〜3ア ルキルであるか、C1〜3アルコキシであるか、1つ若しくは2つのメチル基若 しくはエチル基で置換されていてよいアミノ、又は基S(O)n23(ここにn は0、1又は2であり、R23はC1〜4アルキル基であるか又は1つ若しくは2 つのメチル基若しくはエチル基で置換されていてよいアミノ基である。)より選 ばれるか、又は、R2乃至R5のうちの一つは基−X−Y−R24(ここにR24は基 、 (ここに、R18、R19a、R22及びZは前記定義の通りである。)である。)。 好ましい一具体例においては、R18はニトロ基又は基、 (ここに、R25、R26及びR27は同一又は異なっており各々水素又はC1〜4ア ルキル基であり、tは0乃至6の整数である。好ましくは、R25、R26及びR27 は水素でありtは0である。)である。好ましくはZはCH2又はSである。 好ましくは、R2〜R5のうちの1つは上記に定義した基−X−Y−R24である 。好ましくはR3は基−X−Y−R24である。 適切には、R6及びR7は同一又は異なっており各々水素、メチル、エチルであ るか、又はブロモ、ヒドロキシ若しくはメトキシで置換されたメチルである。好 ましくは、R7は水素であり、R6はメチルである。 好ましくは−X−Y−は基−SO2NR17−又はCH2NR17でありここにR17 は前記定義の通りである。 適切には、R17は水素又はC1〜4アルキル基又はアルケニル基であり、好ま しくはR17は水素又はメチルである。 式Iの更なる一群の化合物は、式(II)、 (式中、R1、R6、R7及び点線は前記定義の通りであり、R28乃至R31は同一 又は異なっており各々、水素、ハロ、ニトロ、基S(O)n8、基NR1112、 基OR13であるか又は、基OR14若しくはNR1415で置換されていてよいC1 〜4脂肪族基より選ばれ、ここにR8、R11、R12、R13、R14及びR15は前記 定義の通りであり、但しR28乃至R31の全てが水素であることはなく、かつR30 はR1がヒドロキシ又はメチルのときはメトキシでない。)の化合物又はそれら の塩である。 式(I)の化合物の好ましい一群は、式(III)、 (式中、R1、R6及びR7は前記定義の通りであり、R32乃至R35は同一又は異 なっており一つは基X−Y−R16であり他は同一又は異なっており各々、水素、 ハロ、ニトロ、基S(O)n8、基NR1112、基OR13又は、基OR14若しく はNR1415で置換されていてよいC1〜4脂肪族基から選ばれ、ここにX、Y 、R8、R11、R12、R13、Rl4、R15及びR16は前記定義の通りである。)の 化合物又はそれらの塩である。 式1の化合物の更なる好ましい一群は式(IV)、 (式中、R1、R6、R7及びR32乃至R35は前記定義の通りである。)の化合物 である。 好ましくは、R33は前記定義の基X−Y−R16である。 式(I)の好ましい化合物としては次のものが含まれる。 3−アミノ−9−ブロモベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オン 3−アミノ−9−エチニルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オン N−(4−((3−アミノ−1,2,5,6−テトラヒドロ−1 −オキリベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)− L−グルタミン酸 N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソベン ゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)−スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グルタ ミン酸 N−(4−((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナ ゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グルタミン酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グル タミン酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−L−グルタミン酸 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ 〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ−1−オキソ−2−イソインドリ ニル)グルタール酸 9−((4−アセチルアニリノ)メチル)−3−メチルベンゾ〔f〕キナゾリ ン−1(2H)−オン 3−メチル−9−((4−ニトロアニリノ)メチル)ベンゾ〔f〕キナゾリン −1(2H)−オン N−(4−(((3−アミノ−1,2−ジヒドロ−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)ベンゾイル)−L−グルタミン酸 3−アミノ−9−((4−ニトロアニリノ)メチル)ベンゾ〔f 〕キナゾリン−1(2H)−オン 9−((4−アセチルアニリノ)メチル)−3−アミノベンゾ〔f〕キナゾリ ン−1(2H)−オン (RS)−2−(2−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキ ソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)フェニル)−2−オキ ソエチル)グルタール酸 4−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)フェニル)−4−オキソブタン酸エチル 4−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)フェニル)−4−オキソブタン酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)グリシン N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)グリシンエ チル 式(I)のある化合物は、非対称の炭素原子を含み、従って光学異性体として 存在することが可能である。それら個々の異性体及びそれらの混合物は、本発明 の範囲に含まれる。 式(I)の化合物が、これらの化合物の望ましくない副作用を防止又は減少さ せるために以下の保護剤と組み合わせて使用できることが今や見出された。 本発明は、それらの活性を阻害することなく式(I)の化合物の 腸毒性を阻止する保護剤との組み合わせにおける、式(I)の化合物の投与に関 する。適した保護剤は、葉酸類例えば葉酸、テトラヒドロ葉酸、5−ホルミルテ トラヒドロ葉酸(ロイコボリン)又は5−メチルテトラヒドロ葉酸である。他の 保護剤としては、チミン又はチミジンが含まれる。保護剤は、経口の処方として 投与してよい。式(I)の化合物の投与の前、最中又は後に保護剤を投与するこ とは、本発明の範囲内である。好ましくは、保護剤は、式(I)の化合物の投与 の少し前、すなわち式(I)の化合物の15分乃至1時間前に投与される。 本発明はまた、非拮抗的葉酸類縁体を上記定義の保護剤と組み合わせて投与す ることを含む、組み合わせ療法にも関する。これは、、上に定義した保護剤のな い場合に使用し得るよりも、非拮抗的葉酸類縁体の一層高投与量での使用を許容 し、従って、ホストの毒性を最小限に止めつつ、より高い、より許容力な投与量 を達成することができる。保護剤の存在は、該保護剤の非存在下において利用さ れる投与量での該非拮抗的葉酸類縁体の毒性を低下させる(すなわち、保護剤の 存在下においては、同一投与量で毒性が一層低い)。 非拮抗的葉酸類縁体は、標的酵素(例えば、チミジル酸シンターゼ、グリシン アミドリボヌクレオチドトランスホルミラーゼ、又はジヒドロ葉酸レダクターゼ )に対して古典的な非拮抗阻害動力学(葉酸基質に対する)を表す葉酸の構造的 類縁体〔式(I)のベンゾキナゾリン化合物、例えば実施例1)又は2)の化合 物を含むがこれに限定されない。〕と定義される。代わりとしては、本発明の非 拮抗阻害剤は、上に定義した葉酸保護剤の存在下においても標的酵 素に働いて殺細胞性を保持する(上に定義した)葉酸の構造的類縁体と定義され る。該非拮抗阻害剤は静脈内又は腹腔内ボーラス又は注入として投与してよく、 そして保護剤は、静脈内又は腹腔内ボーラス、注入として又は経口処方として投 与してよい。古典的非拮抗阻害の定義については、I.H.Segal(1975),Enzym e kinetics, John Wiley and Sonsを参照のこと(参照によりここに導入する) 。 より具体的には、葉酸、テトラヒドロ葉酸、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸( ロイコボリン)又は5−メチルテトラヒドロ葉酸より選ばれる保護剤は、それら の抗腫瘍活性を阻止することなく式(I)の化合物の腸毒性を阻止することがで きる。 好ましくは、該非拮抗的葉酸類縁体(すなわち、非拮抗阻害剤)は、式(I) の化合物でありそして保護剤は葉酸又は5−ホルミルテトラヒドロ葉酸である。 より好ましくは、該非拮抗的葉酸類縁体(非拮抗阻害剤)は、(S)−2−(5 −(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン− 9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタール 酸、N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕 キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グ ルタミン酸、又はN−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル− オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L −グルタミン酸より選ばれる化合物であり、そして組み合わせて使用される保護 剤は、葉酸又は5−ホルミルテトラヒドロ葉酸である。最も好ましくは、化合物 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メ チル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1− オキソ−2−イソインドリニル)グルタール酸が、葉酸又は5−ホルミルテトラ ヒドロ葉酸と組み合わせて用いられる。 本発明の化合物の塩もまた、保護剤又はそれらの塩と組み合わせて用いること ができる。 本発明の化合物又は保護剤の適した塩は、アミノ基に由来する酸付加塩でも、 又は、化合物(I)若しくは保護剤に由来する陰イオン種(例えばカルボキシル 基で置換されている場合)及び陽イオンを含むものであってよい。両タイブの塩 において、治療活性はここに規定した化合物から来る部分に存し、そして他の構 成要素の同一性は、治療及び予防目的には薬剤的に患者に許容し得ることが好ま しいものの、相対的に重要性は低い。薬剤的に許容し得る酸付加塩の例としては 、鉱酸例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸及び硫酸等に由来す る塩、並びに、有機酸例えば酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リン ゴ酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、グリコール酸、グルコン酸、コハク酸及びメ タンスルホン酸及びアリールスルホン酸例えばp−トルエンスルホン酸等に由来 する塩が含まれる。化合物(I)由来の陰イオン種と陽イオンとを含む塩の例と しては、アンモニウム塩、ナトリウム及びカリウム等のアルカリ金属塩、マグネ シウム及びカルシウムの様なアルカリ土類金属塩、並びに、有機塩基によって形 成された塩、例えばモノ−、ジ−、トリ−(低級アルキル)又は(低級アルカノ ール)アミン例えばトリエタノールアミン及びジエチルアミノ−エタノールアミ ン等に由来するアミノ塩、並びにピペリジン、ピリジン、ピペラジ ン及びモルフォリンのような複素環アミンとの塩、が含まれる。薬剤的に許容し 得る塩はそのように許容し得ない塩と共に本発明の化合物の単離及び/又は精製 において有用性を有し、そして薬剤的に許容し得ない塩はまた、当該分野におい て周知の技術によって薬剤的に許容し得る塩へと変換可能であるという点におい てやはり有用である。 本発明の化合物又は塩が動物に投与される経路は、経口、局所、非経口(皮下 、皮内、筋肉内、静脈内又は直腸を含む)であってよい。該化合物又は塩が薬剤 処方形態で提供される場合(それは好ましいことであるが)、用いられる実際の 処方は勿論内科医又は獣医によって選ばれた投与経路に依存する。例えば、経口 投与が好ましいとされるときは、用いられる薬剤処方は、好ましくは、そのよう な経路に適したものである。 本発明の化合物又は塩の治療上有効な量は、例えば動物の齢及び体重、治療を 必要としているその状態及びその重症度、処方の性質、及び投与経路等を含む多 くの要因に依存し、最終的には担当の内科医又は獣医の自由裁量であろう。しか しながら、新生物増殖例えば結腸癌又は乳癌の治療のために(上述の)保護剤と 組み合わせて使用すべき(上述の)本発明の非拮抗的葉酸類縁体の有効量は、一 般には、1日あたり0.1乃至100mg/kg患者(哺乳類)体重の範囲にあり、よ り通常は、1乃至50mg/kg体重/日であろう。従って、70kgの成体哺乳類 について、1日あたりの実際の量は通常70乃至3500mgであり、そしてこの量は 1日あたり単一投与量として投与してもよく、また、より普通には、1日の総投 与量が同じであるような何回か(例えば2、3、4、5又は6回)の1日あた り部分投与量の形で投与してもよい。本発明の塩の有効量は、本化合物それ自体 の有効量に対する或る比率として決定することができる。 免疫系の疾患(例えば間接リウマチ及び組織拒絶)及び乾癬のような関連疾病 の治療のための本発明の化合物の有効量は、一般には、1日あたり0.5〜10mg /kg患者(哺乳類)体重の範囲にあるであろう。従って、70kgの成人では、 1日あたりの実際の量は、通常、1日あたり約35〜700mgであり、この量は1 日あたりの単一投与量として投与してもよく、また、より通常は、投与は間欠的 、例えば12時間間隔又は週1回であろう。本発明の塩の有効量は、本化合物それ 自体の有効量に対する或る比率として決定することができる。 細菌及び真菌感染の治療のための本発明の化合物の有効投与量は、1日あたり 0.1〜100mg/kg患者(哺乳類)体重の範囲にあり、好ましくは1日あたり1 〜50mg/kg体重の範囲にある。従って、70kgの成体哺乳類では、1日あた りの実際の投与量は、70〜3500mgであり、この量は1日あたりの単一投与量と して投与してもよく、また、より好ましくは、1日あたり総投与量が同一である ような何回か(例えば2、3、4、5又は6回)の副投与量の形で投与してもよ い。本発明の塩の有効量は、本化合物それ自体の有効投与量に対する或る比率と して決定することができる。 非拮抗的葉酸類縁体(ここに記述した本発明の化合物を含むがこれに限定され ない)と組み合わせて使用するための本発明の保護剤(例えば葉酸)の有効量は 、1日あたり1〜300mg/kg患者(哺乳類)体重の範囲にあり、好ましくは 、1日あたり5〜50mg/ kg体重の範囲にある。従って、70kg/mgの成体哺乳類では、実際の投与量 は350〜3500mgであり、この量は1日あたりの単一投与量として投与してもよ く、また、より好ましくは、1日あたりの総投与量が同一であるような何回か( 例えば2、3、4、5又は6回)の副投与量の形で投与してもよい。 本発明の化合物による新生物増殖の治療は、時には、該動物への解毒剤又は救 護剤、例えばチミジンの投与を必要とする。 ここに記述した保護剤と組み合わせて使用することのできる本発明の化合物そ れ自体は、PCT国際公開W0/91/19700に開示されているものを含むがそれらに 限られない。本発明の保護剤は、容易に入手でき、当業者に周知である。 本発明の化合物又は塩は、その儘の化学物質として投与することも可能ではあ るが、それらを薬剤処方の形で与えることが好ましい。 従って、本発明は、医療適用のための、本発明の化合物と保護剤又は上記に定 義したそれらの薬剤的に許容し得る塩とを組み合わせの形で、1つ又はより多く の薬剤的に許容し得るそれらの担体とそして所望により1つ又は他の治療成分と 共に含むものである、薬剤処方を更に提供する。 該薬剤処方は所望により、本発明の化合物又は塩と一緒に有用性をもって用い ることのできる他の治療剤、例えば、本発明の化合物又は塩の抗新生物活性を高 める能力のあるピリミジンヌクレオシド移転阻害剤等を含んでよい。担体に関連 してここに用いられている「薬剤的に許容し得る」という表現は、処方中に用い られる本発明の化合物又は塩とも、そして存在してよい如何なる他の治療剤とも 適合性であり且つ患者に有害でない、という意味で用いられている。該担体それ 自体は、本発明の化合物又は塩及び存在してよい如何なる他の治療剤をも薬剤処 方として処方化することを可能にする、薬学の分野において慣用的に用いられて いる1つ又はより多くの賦形剤よりなるものであってよい。 本発明の薬剤組成物としては、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内及び静脈内 を含む)及び直腸投与に適したものが含まれるが、最適な経路は、例えば患者の 状態及び同一性等におそらくは依存するであろう。処方は、簡便には単位投与量 形態で提供してよく、当業者に周知の如何なる方法で調製してもよい。全ての方 法は、活性成分すなわち本発明の化合物又は塩及び保護剤を担体と合わせるステ ップを含む。 一般には、処方は、活性成分を液体担体又は細かく分割された個体担体又は両 方と均一に又は親密に合わせ、次いで、必要なら、合わせた混合物を所望の処方 へと形成する。 経口投与に適した本発明の薬剤処方は、各々所定量の活性成分を含有するカプ セル、カシェー、錠、又はロゼンジのような個別の単位として提供してもよく、 粉末又は顆粒として、シロップ剤、エリキシル剤又は飲料のような水性液体又は 非水性液体中の溶液又は懸濁液として、又は水中油液体エマルジョン又は油中水 液体エマルジョンとして提供してもよい。該処方はまた、ボーラス、舐剤又はペ ーストであってもよい。 一般には、錠剤は、経口投与に適した最も簡便な薬剤処方である。錠剤は、活 性成分を薬剤的に許容し得る担体と共に圧縮又は成形することによって作ること ができる。圧縮錠は、適当な機器中にお いて、粉末又は顆粒のような自由流れ形態の活性成分を、例えば結合剤、不活性 賦形剤、滑沢剤、崩壊剤及び/又は界面活性剤等と混合して、圧縮することによ って製造することができる。鋳型成形錠は、不活性な液体賦形剤によって湿らせ た粉末化した活性成分の混合物を、適当な機器中において型で成形することによ り調製することができる。錠剤は、所望により、被覆し又は刻み目を入れてよく 、そして該活性成分のゆっくりした又は制御された放出を提供するように処方さ れてもよい。 非経口投与に適した本発明の薬剤処方としては、例えは抗酸化剤、緩衝剤、制 菌剤及び組成物を患者の血液と等張にする溶液等を含有してよい、水性及び非水 性の滅菌注射溶液、及び例えば懸濁化剤及び粘稠剤等を含んでよい水性及び非水 性の滅菌懸濁剤が含まれる。処方は、例えば密封されたアンプル及びバイアル等 の単一投与量又はマルチ投与量容器中に入れて提供してもよく、使用直前に例え ば注射用水等の滅菌液体担体の添加のみを要するものである凍結乾燥状態におい て貯蔵してもよい。即座の注射溶液及び懸濁液は、上述の種類の滅菌粉末、顆粒 及び錠剤から製造してよい。 直腸投与に適した本発明の薬剤処方は、例えばカカオ脂及びポリエチレングリ コール等を含有する坐剤として製造してよい。 式(I)の化合物及び塩は、ヒト結腸SW480腺癌細胞培養物の細胞毒性試験 (これにおいて本発明の代表的化合物が活性であることが示されている)及びヒ ト乳房MCF7腺癌細胞培養物において抗新生物活性を有する。本発明の化合物 が新生物増殖を阻止できるということがこうして確立された。従って、本発明の 化合物及び塩は、医学において、そして特に、哺乳類における黒色腫、乳腺腫及 び結腸腫のような充実性腫瘍を含む新生物増殖の治療において有用である。従っ て、本発明は、尚も更に、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩を保護剤と 組み合わせて動物に投与することを含む、動物例えば哺乳類における感受性のあ る悪性腫瘍及び白血病を治療するための方法を提供する。代わりとして、保護剤 と組み合わせた本発明の化合物又は塩も提供される。代わりとして、医学におい て用いるためのそして特に悪性腫瘍のような新生物増殖の治療において用いるた めの、保護剤と組み合わせた本発明の化合物又は塩も提供される。 本発明はまた、新生物増殖の治療のための医薬を製造するための、保護剤と組 み合わせた式(I)の化合物又はその塩の使用をも提供する。 保護剤と組み合わせて本発明の化合物又は塩による治療を必要とする該動物は 、通常、ヒトのような哺乳類である。 以下の実施例は、本発明において有用でありそして本発明を明らかにするもの である代表的化合物の製造及び薬理学的性質を説明する。これらの実施例は説明 に過ぎず、本発明の範囲を限定し又は狭めるものと解釈してはならない。 実施例1 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔 f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソインドリ ニル)グルタール酸〔化合物A〕 A. (S)−2−(4−ニトロフタルイミド)グルタール酸ジエチル ジイソプロピルエチルアミン(24ml、0.138mol)(Aldrich)を、4−ニト ロフタル酸無水物(25g、0.13mol)(東京化成)と塩酸L−グルタミン酸ジエチ ルエステル(35g、0.146mol)(Aldrich)とのトルエン(130ml)中懸濁液に 加えた。Dean-Starkトラップを利用して、反応混合物を還流下に2.5時間攪拌し た。冷却した後、溶液をジエチルエーテル(300ml)で希釈し、水(75ml) 、飽和NaHCO3溶液(50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、70℃にて真 空下に濃縮して、(S)−2−(4−ニトロフタルイミド)グルタール酸ジエチ ルを油状物として得、これは放置により白色固体へと固化した(35.8g)。融点 =65.5〜66.5℃ B. (S)−2−(4−アミノフタルイミド)グルタール酸ジエチル (S)−2−(4−ニトロフタルイミド)グルタール酸ジエチル(35.6g、94 .1mmol)と10%パラジウム−活性炭(0.5g)(Aldrich)とのエタノール(200m l)中懸濁液を、水素雰囲気下(40〜50psi)で26時間震盪した。溶液をセラ イトを通すことにより濾過し、真空下に濃縮した。残渣をクロマトグラフィーに よりシリカゲル(250g)上ジエチルエーテル:ヘキサン(4:1)で溶出させ て精製し(S)−2−(4−アミノフタルイミド)グルタール酸ジエチルを粘稠 な黄色油状物として得た(29.1g)。 C. (S)−2−(5−アミノ−1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタ ール酸ジエチル (S)−2−(4−アミノフタルイミド)グルタール酸ジエチル (10.5g、30.2mmol)のエタノール(150ml)中の溶液をアセトニトリル/C O2浴中で冷却した。濃HCl(25ml)を加え、続いて、内部温度が−40℃に 達したとき30メッシュの顆粒状Zn(10.5g、0.161mol)(Fisher)を加えた。こ の反応混合物を1.5時間この温度で攪拌し、−10℃にて更に1時間攪拌した。過 剰のZnを溶液から濾去した。10%パラジウム−活性炭(1.0g)を加え、溶液 を水素下(30〜50psi)に終夜震盪した。セライトを通すことによって触媒を 濾去し、濾液を真空下に濃縮した。残渣をシリカゲル(15g)に吸収させ、シリ カゲル(440g)上クロマトグラフィーにより酢酸エチル:塩化メチレン(1:1 4g)を用いて溶出させることによって精製した。 D. 9−ブロモメチル−3−メチルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オ ン 3,9−ジメチルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オン(4.00g、17.9 mmol)のベンゼン(2000ml)中の熱い溶液に窒素下にN−ブロモスクシンイミ ド(4.00g) 22.5mmol)を加えた。この反応混合物を還流温度の直ぐ下で30分間 攪拌し、次いで穏やかに還流しつつ30分間攪拌した。得られた懸濁液を2時間放 冷し、固形物を濾取し、70℃にて減圧下に乾燥させて9−ブロモメチル−3−メ チルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オン(4.32g、NMRにて純度83% )を得た。 E. (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ) −1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタール酸ジエチル 粗製9−ブロモメチル−3−メチルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オ ン(4.32g)と(S)−2−(5−アミノ−1−オキソ−2−イソインドリニル )グルタール酸ジエチル(4.0g、12mmol)とNaHCO3(2.0g、24mmol)と のDMF(30ml)中の溶液を、窒素下に105℃にて1.5時間攪拌した。冷却後、 酢酸(1ml、17mmol)を加え、この反応混合液をエタノールを入れた大型の丸 底フラスコへ移し替え、次いで真空下にシリカゲル(30g)上へ濃縮した。この 吸収された材料をシリカゲル上クロマトグラフィーによりメタノール:塩化メチ レン(1:24)で溶出させ、次いで固体を塩化メチレン(〜20ml)から酢酸 エチル(〜45ml)及びメタノール(〜5ml)によって沈殿させた。この白色 固体を窒素下に濾取し、高真空下に乾燥させて(S)−2−(5−(((1,2 −ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチ ル)アミノ)−1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタール酸ジエチルを得 た(3.27g)。 F. (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソイ ンドリニル)グルタール酸 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ 〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソインド リニル)グルタール酸ジエチル(3.20g、5.75mmol)の0.2N NaOH(140m l)中の溶液を窒素下に室温にて3時間攪拌した。次いでIN HClにより溶 液をpH 3にゆっくりと調節し、得られた懸濁液を手短に攪拌した。この白色固体を窒素 下に濾取し、水洗し、高真空下に乾燥させて(S)−2−(5−(((1,2− ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル )アミノ)−1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタール酸を得た(2.85)。 1H NMR(DMSO−d6/D2O,300MHz)δ:1.86-2.34(m,4H ,glu CH2,CH2),2.44(s,3H,CH3),4.25(非常に強くカップリングしたA B対,2H,glu NCH2Ar),4.58(s,2H,C9-CH2),4.67-4.75(m,1H,glu CH ),6.69-6.77(m,2H,Ar),7.37(d,J=8 Hz,1H,Ar),7.59(d,J=9 Hz, 1H,Ar),7.64(dd,J=8.2 Hz,1H,Ar),8.01(d,J=8 Hz,1H,Ar),8.22 (d,J=9 Hz,1H,Ar),9.85(s,1H,Ar) 分析: C272446・1.6H2Oとして: 理論値: C, 61.27; H,5.18 ; N,10.58 実測値: C, 61.29; H,5.18 ; N,10.57 実施例2 (S)−2−(5−(((3−アミノ−1,2−ジヒドロ−1−オキソベンゾ〔 f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソインドリ ニル)グルタール酸 A. N−(9−ブロモメチル−1,2−ジヒドロ−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−3−イル)ピバラミド N−(9−メチル−1,2−ジヒドロ−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン− 3−イル)ピバラミド(15g、48mmol)を還流ベン ゼン(4000ml)中に溶解させた。反応から熱を除去してN−ブロモコハク酸イ ミド(11.28g、64mmol、Kodak)を加えた。溶液を、還流下2時間加熱した。ベ ンゼンを真空下に除去し、残渣を少量のエタノールでスラリーとし、濾過しそし て高真空下に乾燥させてブロモメチル誘導体を得た。この生成物を、更に精製す ることなく使用した。 B. (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−1−オキソ−3−ピバラミ ドベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イ ソインドリニル)グルタール酸ジエチル (S)−2−(5−アミノ−1−オキソ−2−イソインドリニル)グルタール 酸ジエチル(2.8g)とN−(9−ブロモメチル−1,2−ジヒドロ−1−オキ ソベンゾ〔f〕キナゾリン−3−イル)ピバラミド(2.0g)とをジメチルホル ムアミド(15ml)中で115℃にて1.5時間加熱した。この反応混合物をシリカゲ ル上へ濃縮し、塩化メチレン/メタノール(97:3)で溶出させた。生成物を含 有する画分を蒸発させ、そして高真空下に終夜貯蔵した。この部分的に結晶化し た残渣油状物を酢酸エチル中に懸濁させて濾過した。固体はメタノールから再結 晶させ、濾過し、高真空下に乾燥させてジエステルを白色固体として得た(0.21 g)。 C. (S)−2−(5−(((3−アミノ−1,2−ジヒドロ−1−オキソベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソイ ンドリニル)グルタール酸 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−1−オキソ−3−ピバラミドベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−1−オキソ−2−イソイ ンドリニル)グルタール酸ジエチルの0.33M水酸化ナトリウム水溶液/テトラヒ ドロフラン(12ml、1:1)中の溶液を加熱して還流させた。反応混合物を均 質に保つために追加の水(6ml)を加え、溶液を還流下に2.5時間加熱した。 冷却した溶液を1M塩酸でpH3に調節し、沈殿を濾取し水で洗い、高真空下に 乾燥させた。この粗生成物である白色固体(0.15g)は、NMRによると所望の 二価酸の3−ピバラミドを約20%含有していた。この固体を0.5M水酸化ナトリ ウム(5ml)中に再溶解させ室温にて2日間攪拌した。溶液のpHを2に調節 し、析出した固体を濾取し、水で洗い、そして室温にて高真空下に乾燥させて該 二価酸を白色固体として得た(0.13g)。 1H NMR(DMSO−d6,300MHz);δ1.88-2.08(m, 1H),2.10-2 .30(m,3H),2.26(s,2H),4.52(d.J=5.6Hz,2H),4.65-4.75(m,1H) ,6.57(br s,2H),6.67-6.75(重なったS及びdd,2H),7.13(br t.J=5.6 Hz,1H),7.27(d,J=8.9Hz,1H),7.35(d,J=8.3Hz,1H),7.46(dd,J=8.3 ,1.1Hz,1H),7.85(d,J=8.2Hz,1H),8.00(d,J=8.9 Hz,1H),9.68(s, 1H),11.14(brs,1H),11.9-12.9(v br s 2H) 分析: C282356・2.5H2Oとして: 理論値: C,57.61;H,4.93;N,12.80 実施例3 N−4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オ キソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L− グルタミン酸 A. N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソ ベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グル タミン酸ジエチル N−(4−アミノベンゾイル)−L−グルタミン酸ジエチルエステル(6.06g 、0.0188mol)(Aldrich)及び塩化1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル −1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−スルホニル(5.84g、0.0188mol) をピリジン(55ml)に溶解させ、反応混合物を室温にて3.5時間攪拌した。真 空下にピリジンを除去し、残渣を水で洗浄して、桃色の固体を濾取した。この粗 生成物を高真空下に乾燥させ、次いでWaters Prep 500装置によりクロマトグラ フィーに付した(シリカカートリッジ、メタノール:塩化メチレン(1:4)で 溶出)。生成物をエタノールから再結晶させ高真空下に乾燥させてジエチルエス テルを得た(5.68g、51%)。 B. N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソ ベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グル タミン酸 N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソベン ゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グルタミ ン酸ジエチル(4.53g、7.6mmol)をN NaOH(64ml)中に溶解させ、溶 液を室温にて4時間攪拌 した。この溶液のpHを1N HClで3.00に調節し、固体を濾過により集め、 水で洗浄し、高真空下に乾燥させて生成物をほぼ白色の固体として得た(3.94g 、96%)。 1H NMR(DMSO−d6,300MHz)δ:1.84-1.96(m,1H,glu CH), 2.00-2.10(m,1H,glu CH),2.32(s,3H,CH3;t,2H,glu CH2に重なる), 2.71(m,2H,ArCH2),2.89(m,2H,ArCH2),4.28-4.36(m,1H,glu CH),7. 20(d,J=9Hz,2H,Ar),7.39(d,J=8Hz,1H,Ar),7.62(dd,J=8.2Hz,1H, Ar),7.74(d,J=9Hz,2H,Ar),8.44(d,J=8Hz,1H,gluNH),9.21(d,J=2H z,1H,Ar),10.73(s,1H,SO2NH),12.36(br s,2H,C02H),12.72(br s ,1H,NH) 分析: C252448S・3/2H2Oとして: 理論値: C,52.91;H,4.79;N,9.87;S,5.65 実測値: C,52.98;H,4.78;N,9.87;S,5.58 実施例4 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナ ゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グルタ ミン酸 A. N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f 〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L− グルタミン酸ジエチル 3,9−ジメチルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オン(2.0g、8.9mm ol)のべンゼン(1000ml)中の熱い溶液に窒素 下にN−ブロモコハク酸イミド(NBS)(2.0g、11mmol)を加えた。この溶 液を還流下に1時間攪拌し、次いで真空下に濃縮して粗製の9−ブロモメチル− 3−メチルベンゾ〔f〕キナゾリン−1(2H)−オンを得た。この固体をN− (4−アミノ−2−フルオロベンゾイル)−L−グルタミン酸ジエチル(T.R. Jones他、英国特許GB2175903A,1986)(6.0g、18mmol)と共にDMF(20 ml)中に懸濁させ、窒素下に100℃にて30分間攪拌した。反応混合物を冷却さ せ、N−メチルモルフォリン(1.0ml、9.1mmol)(Aldrich)を加え、溶液を 高真空下に濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより塩化メチレン :THF(5:1)で溶出させて精製した。生成物を含有する画分を真空下に濃 縮して粘稠なペーストとし、少量のジエチルエーテルに該固体を懸濁させ、窒素 下に濾過し、高真空下に乾燥させてN−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メ チル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2− フルオロベンゾイル)−L−グルタミン酸ジエチルを白色固体として得た(2.3 g)。 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナ ゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グルタ ミン酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キ ナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グル タミン酸ジエチル(2.3g、4.1mmol)の、エタノール(25ml)と0.2N Na OH(100ml)中の溶液を窒素下に室温にて3時間攪拌した。この溶液を1N HCl にてpH7に調節し、エタノールの除去するために真空下に液量を減少させた。 窒素下に攪拌しつつ1N HClでpH3へと溶液を酸性にすることによって生 成物を析出させた。この懸濁液を15分間攪拌し、窒素下に濾過し、水で洗浄し、 ラテックスシートでプレスして過剰の水を除去し、高真空下に乾燥させて、N− (4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕キナゾリ ン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル−L−グルタミン酸 を白色固体として得た(2.1g)。 1H NMR(DMSO−d6,300MHz)d:1.82-2.12(m,2H,glu CH2) ,2.29(t,J=7 Hz,2H,glu CH2),2.43(s,3H,C3-CH3),4.32-4.42(m,1H ,glu CH),4.57(d,J=6 Hz,2H,C9-CH2 ),6.39(dd,J=15.2Hz,1H,Ar) ,6.53(dd,J=9.2Hz,1H,Ar),7.30(t,J=6 Hz,1H,ArNH),7.47(dd,J= 9.9Hz,1H,Ar),7.59(d,J=9 Hz,1H,Ar),7.61(dd,J=8.2Hz,1H,Ar), 7.73(t,J=7 Hz,1H,glu NH),8.01(d,J=8 Hz,1H,Ar),8.22(d,J=9 Hz ,1H,Ar),9.85(s,1H,Ar),12.42(br s,2H,CO2H's),12.53(s,1H, N2H) 分折:C2623FN46・3/2H2O・1/3NaClとして: 理論値: C,56,49;H,4.74;N,10.14;Cl,2.12; Na,1.37 実測値: C,56.48;H,4.64;N,10.20;Cl,2.01; Na,1.30 実施例5 チミジル酸シンターゼ阻害剤である化合物A(8mg/kg)は 、静脈内ボーラスとしてビーグル犬に5日連続して投与したとき致死的であった 。対照的に、葉酸を50mg/kg経口投与した30分後に静脈内ボーラス投与した 場合には、化合物Aの20mg/kgは致死的ではなかった。同様に10mg/kg の化合物Aの連続5日の静脈内投与は単独投与のときは致死的であった。しかし 同じ投与量を、10、50、100又は200mg/kgのロイコボリン(Wellcovorin) の経口投与の30分後に投与したときは、死亡は起こらなかった。 実施例6 腎下カプセルにヒト腫瘍GC3TKを有するヌードマウスへ5日間腹腔内ボー ラス投与した3.2又は10mg/kg化合物Aは、腫瘍増殖の完全な阻止をもたら した。50mg/kgの葉酸又は200mg/kgのロイコボリンを化合物Aの腹腔 内ボーラス投与の30分前に経口投与したとき、腫瘍増殖の完全阻止が依然として 観察された。別の実験においては、保護剤の不存在下において、化合物Aの10m g/kgは完全な増殖阻止をもたらし、3.2mg/kgは89%阻止をもたらした 。化合物Aの30分前に500mg/kgの葉酸を経口投与したとき、腫瘍増殖阻止 は、葉酸の不存在下において観察されたのと有意には異ならなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月21日 【補正内容】 請求の範開 1. 式(I)、 〔式中、点線は単結合又は二重結合を表し、 R1はC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルキル基、C1〜5アルカ ノイル基若しくはべンジル基によって置換されていてもよいアミノであり、 R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっており、各々、水素、フェニル、ハロ 、ニトロ、 基S(O)n8(ここにnは整数0、1又は2であり、R8はハロであるか、 又はC1〜4アルキル若しくは基NR910であり、ここにR9及びR10はともに 水素である。)、 基NR1112(ここにR11及びR12は同一又は異なっており、各々水素又はC 1〜4アルキルである。)、 基OR13(ここにR13は水素であるか、又はハロによって置換されていてもよ いC1〜4アルキル)、 C1〜4脂肪族基(基OR14又はNR1415で置換されていても よく、ここにR14及びR15は、同一又は異なっており、各々水素又はC1〜4ア ルキルである。)、 から選ばれるか、又は R2乃至R5のうちの2つが一つに結合してベンゾ基を形成しているか、又は R2乃至R5のうちの1つが基−X−Y−R16(ここにXはCH2、NR17、C O又はS(O)mであり、mは0,1又は2であり、そしてR17は水素又はC1 〜4脂肪族基であり、YはCH2、NR17’、O又はS(O)m'であり、ここに m’は0,1又は2であり、そしてR17'は水素又はC1〜4脂肪族基である( 但しXとYとは各々かCH2のときのみ同一である。)か、又は、−X−Y−は 基−O−、−NR17−、−CH=CH−若しくは−N=N−(ここにR17は前記 定義の通りである。)であり、R16はC1〜4脂肪族基であるか又は、Yに結合 している炭素原子から少なくとも1炭素原子離れた位置においてR18によって置 換されていてよい5又は6員の芳香環であり、該5又は6員環はハロ原子によっ て更に置換されていてよく、そしてR18はハロ、C1〜4アルコキシ、ニトロ、 ニトリルであるか、ハロで置換されていてよいC1〜4アルキル、、ハロ又は基 COR19(ここにR19はヒドロキシ、C1〜4アルコキシであるか又は、1つ又 は2つのカルボキシ基又はそれらのC1〜12エステルによって置換されていてよ いC1〜6アルキルであるか、又はR19は基NR2021(ここにR20及びR21は 同一又は異なっており各々水素であるか又は、ヒドロキシで置換されていてよい C1〜4アルキルである。)であるか、又はR19はアミノ酸基若しくはそのエス テル(ここに該アミノ酸基の第1窒素原子は該5又 は6員芳香環に結合して更なる5又は6員複素環を形成していてよい。)である か、又はR19は該5又は6員芳香環に結合して更なる5又は6員環を形成してい るC2〜3アルキレン基である。)であり、 R6及びR7は同一又は異なっており各々、水素、ヒドロキシで置換されていて よいC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルコキシであるか、又は一緒に なってベンゾ基を形成し、 但し、R2乃至R7のうちの少なくとも1つは水素以外でありそしてR4は、R1 がヒドロキシ又はメチルのときはメトキシでない。〕のベンゾキナゾリン誘導体 又はその塩の投与に伴う副作用を減少させるための医薬の製造における葉酸誘導 体の使用。 2. 該葉酸誘導体が葉酸、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸又は5−メチルテト ラヒドロ葉酸から選ばれるものである、請求項1の使用。 3. 該ベンゾキナゾリン誘導体が式(III)、 (式中、R1、R6及びR7は前記定義の通りであり、R32乃至R35は同一又は異 なっており一つは基X−Y−R16であり他は同一又は異なっており各々、水素、 ハロ、ニトロ、基S(O)n8、基 NR1112、基OR13又は、基OR14若しくはNR1415で置換されていてよい C1〜4脂肪族基から選ばれ、ここにX、Y、R8、R11,R12、R13、R14、 R15及びR16は前記定義の通りである。)の化合物又はその塩である、請求項1 又は2の使用。 4. 該ベンゾキナゾリン誘導体が式(IV)、 (式中、R1、R6、R7及びR32乃至R35は前記定義の通りである。)の化合物 又はその塩である、請求項1又は2の使用。 5. 該ベンゾキナゾリン誘導体が、 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベン ゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ−1−オキソ−2−イソインド リニル)グルタール酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕 キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グ ルタミン酸 N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)−スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グル タミン酸 より選ばれるものである、請求項3の使用。 6. 新生物増殖の治療のための医薬の製造のための、請求項1に規定された式 (I)のベンゾキナゾリン誘導体との組み合わせによる葉酸誘導体の使用。 7. 免疫系の疾患及び関連する疾病の治療のための医薬の製造のための、請求 項1に規定された式(I)のベンゾキナゾリン誘導体との組み合わせによる葉酸 誘導体の使用。 8. 細菌及び真菌感染の治療のための医薬の製造のための、請求項1に規定さ れた式(I)のベンゾキナゾリン誘導体との組み合わせによる葉酸誘導体の使用 。 9. 葉酸誘導体及び請求項1に規定されたベンゾキナゾリン誘導体を1又は2 以上の薬剤的に許容し得る担体及び所望により1又は2以上の他の治療的成分と 組み合わせて含む、薬剤組成物。 10. 請求項1に規定された式(I)のベンゾキナゾリン誘導体の投与に伴う副 作用を減少させるための方法であって、その投与を必要とする噛乳類に有効量の 葉酸誘導体を、該式(I)の化合物の投与の前、同時、又は後のいずれかに投与 することを含むものである方法。 11. 哺乳類における腫瘍を治療するための方法であって、該哺乳類に請求項1 に規定された式(I)のベンゾキナゾリン誘導体の有効抗腫瘍量を有効量の葉酸 誘導体と組み合わせて投与することを含む方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェロン,ロバート アメリカ合衆国27609ノースカロライナ、 ローリー、ノールウッドドライブ 5500 (72)発明者 コーク、アーサー アメリカ合衆国47401インジアナ、ブルー ミントン、アデアアルン 3420

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 非拮抗的葉酸類縁体の投与に伴う副作用の減少のための医薬の製造におけ る保護剤の使用。 2. 該保護剤が葉酸誘導体である、請求項1の使用。 3. 該葉酸類縁体が葉酸、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸又は5−メチルテト ラヒドロ葉酸から選ばれるものである、請求項2の使用。 4. 該保護剤がチミン又はチミジンである、請求項1の使用。 5. 該非拮抗的葉酸類縁体がチミジル酸シンターゼ阻害剤である、請求項1の 使用。 6. 該チミジル酸シンターゼ阻害剤が式(I)、 〔式中、点線は単結合又は二重結合を表し、 R1はC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルキル基、C1〜5アルカ ノイル基若しくはベンジル基によって置換されていて もよいアミノ、であり、 R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっており、各々、水素、フェニル、ハロ 、ニトロ、 基S(O)n8(ここにnは整数0、1又は2であり、R8はハロであるか、 又はC1〜4アルキル若しくは基NR910であり、ここにR9及びR10はともに 水素である。)、 基NR1112(ここにR11及びR12は同一又は異なっており、各々水素又はC 1〜4アルキルである。)、 基OR13(ここにR13は水素であるか、又はハロによって置換されていてもよ いC1〜4アルキル)、 C1〜4脂肪族基(基OR14又はNR1415で置換されていてもよく、ここに R14及びR15は、同一又は異なっており、各々水素又はC1〜4アルキルである 。)、 から選ばれるか、又は R2乃至R5のうちの2つが一つに結合してベンゾ基を形成しているか、又は R2乃至R5のうちの1つが基−X−Y−R16(ここにXはCH2、NR17、C O又はS(O)mであり、mは0,1又は2であり、そしてR17は水素又はC1 〜4脂肪族基であり、YはCH2、O、NR17'又はS(O)m'であり、ここにm ’は0,1又は2であり、そしてR17'は水素又はC1〜4脂肪族基である(但 しXとYとは各々がCH2のときのみ同一である。)か、又は、−X−Y−は基 −O−、−NR17−、−CH=CH−若しくは−N=N−(ここにR17は前記定 義の通りである。)であり、R16はC1〜4脂肪族基であるか又は、Yに結合し ている炭素原子から少なくとも1炭 素原子離れた位置において基R18によって置換されていてよい5又は6員の芳香 環であり、該5又は6員環はハロ原子によって更に置換されていてよく、そして R18はハロ、C1〜4アルコキシ、ニトロ、ニトリルであるか、ハロで置換され ていてよいC1〜4アルキル、、ハロ又は基COR19(ここにR19はヒドロキシ 、C1〜4アルコキシであるか又は、1つ又は2つのカルボキシ基又はそれらの C1〜12エステルによって置換されていてよいC1〜6アルキルであるか、又は R19は基NR2021(ここにR20及びR21は同一又は異なっており各々水素であ るか又は、ヒドロキシで置換されていてよいC1〜4アルキルである。)である か、又はR19はアミノ酸基若しくはそのエステル(ここに該アミノ酸基の第1窒 素原子は該5又は6員芳香環に結合して更なる5又は6員複素環を形成していて よい。)であるか、又はR19は該5又は6員芳香環に結合して更なる5又は6員 環を形成しているC2〜3アルキレン基である。)であり、 R6及びR7は同一又は異なっており各々水素であるか、ヒドロキシで置換され ていてよいC1〜4アルキルであるか、又はC1〜4アルコキシであるか、又は 一緒になってベンゾ基を形成し、 但し、R2乃至R7のうちの少なくとも1つは水素以外でありそしてR4は、R1 がヒドロキシ又はメチルのときはメトキシでない。〕のベンゾキナゾリン誘導体 又はその塩である、請求項5の使用。 7. 該チミジル酸シンターゼ阻害剤が式(III)、 (式中、R1、R6及びR7は前記定義の通りであり、R32乃至R35は同一又は異 なっており一つは基X−Y−R16であり他は同一又は異なっており各々、水素、 ハロ、ニトロ、基S(O)n8、基NR1112、基OR13又は、基OR14若しく はNR1415で置換されていてよいC1〜4脂肪族基から選ばれ、ここにX、Y 、R8、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は前記定義の通りである。)の 化合物又はその塩である、請求項6の使用。 8. 該チミジル酸シンターゼ阻害剤が式(IV)、 (式中、R1、R6、R7及びR32乃至R35は前記定義の通りであ る。)の化合物又はその塩である、請求項6の使用。 9. 該チミジル酸シンターゼ阻害剤が、 (S)−2−(5−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベン ゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ−1−オキソ−2−イソインド リニル)グルタール酸 N−(4−(((1,2−ジヒドロ−3−メチル−1−オキソベンゾ〔f〕 キナゾリン−9−イル)メチル)アミノ)−2−フルオロベンゾイル)−L−グ ルタミン酸 N−(4−((1,2,5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−オキソベ ンゾ〔f〕キナゾリン−9−イル)−スルホンアミド)ベンゾイル)−L−グル タミン酸 より選ばれるものである、請求項7の使用。 10. 新生物増殖の治療のための医薬の製造のための、非拮抗的葉酸類縁体との 組み合わせによる保護剤の使用。 11. 免疫系の疾患及び関連する疾病の治療のための医薬の製造のための、非拮 抗的葉酸類縁体との組み合わせによる保護剤の使用。 12. 細菌及び真菌感染の治療のための医薬の製造のための、非拮抗的葉酸類縁 体との組み合わせによる保護剤の使用。 13. ともに前記定義になる保護剤及び非拮抗的葉酸類縁体を1又は2以上の薬 剤的に許容し得る担体及び所望により1又は2以上の他の治療的成分と組み合わ せて含む、薬剤組成物。 14. 非拮抗的葉酸類縁体の投与に伴う副作用を減少させるための方法であって 、その投与を必要とする哺乳類に有効量の保護剤を、該非拮抗的葉酸類縁体の投 与の前、同時、又は後のいずれかに投与 することを含むものである方法。 15. 哺乳類における腫瘍を治療するための方法であって、該哺乳類に有効抗腫 瘍量の非拮抗的葉酸類縁体を有効量の保護剤と組み合わせて投与することを含む 方法。
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