JPH08504769A - 因子Xaの新規インヒビター - Google Patents

因子Xaの新規インヒビター

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JPH08504769A
JPH08504769A JP6514525A JP51452594A JPH08504769A JP H08504769 A JPH08504769 A JP H08504769A JP 6514525 A JP6514525 A JP 6514525A JP 51452594 A JP51452594 A JP 51452594A JP H08504769 A JPH08504769 A JP H08504769A
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ブランク、テレンス・ケビン
ウェッブ、トマス・ロイ
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コルバス・インターナショナル、インコーポレイテッド
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 哺乳類の因子Xaに対する活性を有する新規な化合物、該化合物の塩およびこれらから調製される組成物が開示される。これらの新規化合物には、哺乳類の因子Xaのインヒビターとしての実質的な効能と特異性を有するペプチドアルデヒド類似体が含まれる。この種の化合物は生体外における因子Xaのインヒビターとして有用なだけでなく、哺乳類の異常な血栓症によって特徴づけられる疾患の予防と処置のための治療剤としても有用である。これらの新規化合物の製造に有用な中間体も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 因子Xaの新規インヒビター 関連出願 この出願は、1982年12月15日付で出願された米国特許出願第07/9 91,204号「因子Xaの新規インヒビター」の部分継続出願であり、該米国特 許出願の明細書および図面もこの出願の一部を成すものである。発明の分野 一つの観点によれば、本発明は、哺乳類の血液凝固の強力で特異的なインヒビ ターである化合物、薬学的に許容され得るこれらの塩および薬学的に許容され得 るこれらの組成物に関する。クロット形成の阻害は、本発明によって開示される インヒビターによる血液凝固酵素(因子Xa)の直接的な阻害に起因する。別の観 点によれば、本発明は、血液凝固プロセスの障害によって特徴づけられる疾患の 治療剤として種々の態様で該インヒビターを使用する方法に関する。さらに別の 観点によれば、本発明は該インヒビターの製造に有用な中間体に関する。発明の背景と導入 正常な止血は、クロットの形成過程(血液凝固)とクロットの溶解過程(線維 素溶解)の間の複雑なバランスの結果からもたらされる。血球、特異的血漿タン パク質および血管表面の間の複雑な相互作用によって、けがや出血がおこらない 限り、血液の流動性は保持される。 多くの重要な疾患は異常な止血に関連している。冠状動脈の血管系に関しては 、確立されたアテローム性動脈硬化性プラクの破裂に起因する異常な血栓形成は 急性心筋梗塞および不安定アンギナの主要な原因である。血栓融解治療または経 皮的な経内腔的血管形成術による閉塞性の冠状動脈血栓の治療には、緊急の消散 を必要とする冒された血管の急性血栓症的再閉鎖を伴う場合が多い。動脈血管系 に関しては、四肢の下部または腹部領域において大手術を受ける患者の多くは、 冒された四肢への血流の低減と肺塞栓症へ導く疾病素質をもたらす静脈血管系に 形成される血栓で患っている。散在性の血管内凝固障害は、いずれの血管系にお い ても、敗血性ショック、特定のウイルス性感染および癌で患っているときにみら れ、また、該凝固障害は、凝固因子の急激な消費および広範囲に及ぶ器官不全症 へ導く血管系内での生命の危険をもたらす血栓の形成によって特徴づけられる。 血液凝固は、血漿中のセリンプロテアーゼの数種の特異的酵素前駆体がタンパ ク質限定加水分解によって活性化される一連の増幅反応の完結である。この一連 の反応は、初期の止血栓の安定化に必要な不溶性フィブリンマトリックスの形成 をもたらす。活性化反応の相互作用と伝搬は、凝固の外因性および内因性経路を 経ておこなわれる[マッキー(Mackie,I,J.)およびビュル(Bul1,H.A .)、「正常な止血とその調節」、ブラッド・レヴューズ、第3巻、第237頁 〜第250頁(1989年)参照]。これらの経路は、酵素原(因子X)から形 成されるセリンプロテアーゼである因子Xaの形成においては、高度に相互依存的 で収束的である。因子Xaは、血液凝固多段階の最後から二番目の段階であって、 セリンプロテアーゼトロンビンの形成段階に触媒作用をもたらす。トロンビンは 血漿中の可溶性フィブリノゲンを切断して不溶性フィブリンを形成させる。 因子Xの生化学的特性と生理学的特性は下記の文献に概説されている: スタインベルグ(Steinberg,M)およびネマーソン(Nemerson,Y.)、「 因子Xの活性化」、止血と血栓症、第1版、第91頁〜第111頁(コルマン( Colman,R.)ら編、1982年)、および マン(Mann,K.G.)ら、「ビタミンK依存性酵素複合体の表面依存性反応 」、ブラッド、第76巻、第1頁〜第16頁(1990年)。 ヒトの因子Xは170nMの濃度で血漿中を循環する。この酵素は、分子サイズ が59,000(沈降平衡遠心分離法による測定値)または67,000(ドデシ ル硫酸ナトリウム電気泳動法による測定値)の442個のアミノ酸残基を有する 二鎖糖タンパク質である。これに関しては下記の文献に記載されている: ディスシピオ(DiScipio)ら、「ヒトのプロトロンビン、因子IX(クリスマス 因子)、因子X(スチュアート因子)およびタンパク質Sの比較」、バイオケミ スト リー、第16巻、第698頁〜第706頁、および レイフス(Leyfus)ら、「ヒト因子XをコードするcDNAの特性」、Proc.N atl.Acad.Sci.USA、第82巻、第3699頁(1984年)。 ヒト因子Xは、単一のジスルフィド結合によって連結された139個のアミノ 酸残基(Mr=16.200)を含む軽鎖サブユニットおよび303個のアミノ酸 残基(Mr=42,000)を含む重鎖サブユニットを有する。ヒト因子Xの軽鎖は 、γ−カルボキシ−グルタミン酸に翻訳後修飾された11個のグルタミン酸残基 およびβ−ヒドロキシアスパラギン酸に修飾された1個のアスパラギン酸残基を 有する。因子Xの重鎖は、分子の全てのクリコシル化残基(全体の15%)と触 媒領域を有する。 酵素前駆体である因子Xのその酵素的に活性な形態(因子Xa)へのタンパク分 解活性は、内因性または外因性の凝固経路のいずれかによっておこなわれる。内 因性経路は本質的なものと呼ばれるが、その理由は、凝固に必要な全ての要因が 血中に存在するからである[サイトウ、「正常な止血機構]、止血障害、第27 頁〜第29頁、グラン・アンド・ストラットン社発行(ラトノフおよびホルベス 編、1984年)参照]。この経路には、酵素前駆体セリンプロトロテアーゼ( 因子IXおよびXI)および非酵素的補因子(因子VIII)が含まれる、内因性経路の 開始によって、因子XIからXIaへの活性化がもたらされる。因子XIaは、因子IXか ら因子XIaへの活性化に触媒作用を及ぼす。因子Xlaは、適当なリン脂質表面上の 活性形態の因子VIIIと共にテナーズ(tenase)複合体の形成をもたらす。この複 合体は、酵素前駆体である因子Xからセリンプロテアーゼ(因子Xa)の形成に触 媒作用を及ぼし、該因子Xaは次いでクロットを形成させる。 外因性経路は非本質的なものと呼ばれるが、その理由は、因子VIIに結合して その活性化を開始する組織因子が血液外からもたらされるからである(サイトウ の前記文献参照)。この経路に含まれる主要な成分は酵素前駆体セリンプロテア ーゼ(因子VII)および膜結合タンパク質(組織因子)である。後者は、この酵 素に対して不可欠な非酵素的補因子として作用する。この経路の開始は、痕跡量 の活性化 因子VII(因子VIIa)による酵素前駆体因子VIIの活性化によったもたらされる自 触媒現象と考えられている。この場合、両方の因子は、血管の損傷部位の膜表面 上に新たに出現する組織因子と結合する。因子VIIa/組織因子複合体は、酵素前 駆体(因子X)からのセリンプロテアーゼ(因子Xa)の形成に対して直接的に触 媒作用を及ぼす。損傷組織からの出血は、外因性経路による血液凝固を開始させ る。 酵素前駆体(因子X)からその触媒的に活性な形態(因子Xa)へのタンパク分 解活性は、重鎖サブユニットのアミノ末端から52番目のアミノ酸活性ペプチド を遊離させる。内因性の活性化反応は、非酵素的補因子(因子VIIIa)との高分 子複合体中の因子IXaによる触媒作用を受ける。外因性経路を経由する因子Xaの 形成は、因子VIIaと組織因子との触媒性複合体による触媒作用を受ける。両方の 反応は、適当なリン脂質表面上において、カルシウムイオンの存在下で起こらな ければならない。因子Xの内因性または外因性の活性化によって形成される活性 生成物はα−因子Xaである。自触媒現象と考えられている第二のタンパク分解開 裂は、重鎖のカルボキシ末端から14番目のアミノ酸ペプチドの遊離を伴うβ− 因子Xaの形成をもたらす。いずれの形態の活性分子も、血漿中での凝固促進能ま たはペプチジル色素原基質の加水分解能の点で同等の触媒活性を有する。 トロンビンの形成は、触媒性のプロトロンビナーゼ複合体のアセンブリーに従 って因子Xaの触媒作用を受ける[マン、「ビタミンK依存性酵素複合体の表面依 存性反応」、Blood、第76巻、第1頁〜第16頁(1990年)参照]。この 複合体は因子Xa、非酵素的補因子Vaおよび基質プロトロンビンから成り、これら の成分は適当なリン脂質表面上で合体する。高分子複合体が効率的な触媒作用に 必要な要件を備えることにより、自然の抗凝固機構、例えば、ヘパリン−アンチ トロンビンIIIで媒介される阻害等から因子Xaは保護される[タンテとローゼン ベルグ、「ヘパリン−アンチトロンビン複合体による因子Xaの中和からの保護」 、J.Clin.Invest.、第71巻、第1383頁〜第1391頁(1983年) 参照]。さらに、プロトロンビナーゼ複合体中の因子Xaのキレート化合物形成は 、抗凝固効果を引き出すためにアンチトロンビンIIIも必要とする外因性ヘパリ ン治療効果 による阻害に対する耐性を該複合体にもたらす。 因子Xaの天然に存在するポリペプチドインヒビターとしては、優れた特異性と 効力を有するものがいくつか報告されている。ガシック(Gasic)による米国特 許第4,588,587号明細書には、医用ヒルの唾液の抗凝血活性についての記 載がある。ヒルの唾液の主成分であるアンチスタシンは、例えば、下記の文献に 記載されているように、因子Xaを阻害すると考えられていた: ツスジンスキー(Tuszynski,G.P.)ら、「転移と凝固のインヒビターと してのアンチスタシンの分離と特性」、J.Bio1.Chem.、第262巻、第97 18頁〜第9723頁(1987年)、 ナット(Nutt)ら、「因子Xaの強力なインヒビターとしてのアンチスタシンの 反復内部構造を有するアミノ酸配列」、J.Biol.Chem.、第63巻、第101 62頁〜第10167頁(1988年)、 ダンウィデー(Dunwiddie,C.)ら、「因子Xaに対するヒル由来のインヒビ ターであるアンチスタシン、酵素阻害の速度論的解析および反応部位の同定」、 J.Biol.Chem.、第264頁、第16694頁〜第16699頁(1989 年)、および ハン(Han,J.H.)ら、「抗凝血性と抗転移性を有するヒル由来タンパク 質であるアンチスタシンをコードするcDNAのクローニングと発現」、Gene、 第75巻、第47頁〜第57頁(1989年)。 因子Xaに対して選択的で強力なインヒビターとして報告されているポリペプチ ドは、例えば、下記の文献に記載されているように、最初はヒメダニ(Ornithod oros moubata)の全身抽出物から分離された: ワックスマン(Waxman,L.)ら、「凝血因子Xaの新規インヒビターであるマ ダニ抗凝血性ペプチド(TAP)」、Scince、第248巻、第593頁〜第59 6頁(1990年)、 ネーパー(Neeper,M.P.)ら、「凝血因子Xaの高選択性インヒビターであ るマダニ抗凝固性組換ペプチドの特性」、J.Bio1.Chem.、第265巻、第 17746頁〜第17752頁(1990年)、 ジョーダン(Jordan,S.P.)ら、「マダニ抗凝血性ペプチド;凝血性因子 Xaを用いる組換インヒビターの速度論的解析」、 Biochemistry、第29巻、第11095頁〜第11100頁(1990年)、 および ブラスク(V1asuk)ら、米国特許第5,239,058号(1993年8月24 日)明細書。 血漿には、因子Xaおよびリポタンパク質会合凝固インヒビター(LACI)と 呼ばれている因子VIIa−組織因子複合体に対して共通のインヒビターが含まれて いることが報告されている。LACTは276個のアミノ酸から成っており、因 子Xaのタンパク質分解活性を直接的に阻害し、また、因子VIIa−組織因子複合体 に対しては、因子Xaに依存する条件下で阻害するといわれている[ギラード(Gi rard,T.J.)ら、Nature、第338巻、第518頁〜第520頁(1989 年)参照]。 因子Xaに対するその他のポリペプチドは、例えば下記の文献に記載されている : ヤコブス(Jacobs,J.W.)ら、「黒バエの唾液腺からの凝固因子Xaのイン ヒビターの分離と特性」、Thromb.Haemostas.、第64巻、第235頁〜第2 38頁(1990年)、 コンドラ(Condra,C.)ら、「凝固因子Xaの強力なインヒビターのブラジル ヒルからの分離および構造特性」、Thromb.Haemost.、第61巻、第437頁 〜第441頁(1989年)、 ブランカンプ(Brankamp,R.G.)ら、「ギランテン;南アメリカヒルから の抗凝固剤および抗転移性タンパク質」、J.Lab.Clin.Med.、第115巻、 第89頁〜第97頁(1990年)、 ブランケンシップ(Blankenship,D.T.)ら、「ギランテンのアミノ酸配 列;南アメリカヒルの抗凝固−抗転移性成分」、Biochem.Biophys.Res.Comm un.、第166巻、第1384頁〜第1389頁(1990年)、および リグビ(Rigbi,M.)ら、「ウシ因子Xa阻害性因子および該阻害性因子を含 有する薬剤組成物」、ヨーロッパ特許出願公報第352,903号(1990年 )。 因子Xaに対する前記のポリペプチドインヒビターのほかに、下記の文献には該 酵素の低分子インヒビターが報告されている: カム(kam)ら、「トリプシンに対するイソクマリンインヒビターおよび凝血 セリンプロテアーゼに基づく機構;新規な抗凝血剤」、Biockemistry、第27巻 、第2547頁〜第2557頁(1988年)、 チドウェル(Tidwell,R.R.)ら、「合成プロテアーゼインヒビターを用 いる抗凝固法。トロンビンインヒビターに対するXaインヒビター」、Thromb.Re s.、第19巻、第339頁〜第349頁(1980年)、 ヒトミ(Hitomi,Y.)ら、「凝固系に対する新規な合成プロテアーゼインヒ ビター(FUT−175)の阻害効果」、Haemostasis、第15巻、第164頁 〜第168頁(1985年)、 ターナー(Turner,A.D.)ら、「因子IXaおよびXa並びにトロンビンに対 する不可逆的インヒビターとしてのp−アミジノエステル」、Biochemistry、第 25巻、第4929頁〜第4935頁(1986年)、および スツルツェベヒャー(Sturzbecher,J.)ら、「ウシ因子Xaおよびトロンビ ンに対する合成インヒビター。該インヒビターの抗凝固効率の比較」、Thromb. Res.、第54巻、第245頁〜第252頁(1989年)。 因子Xaに対する上記のポリペプチドインヒビターとは異なり、既知の低分子イ ンヒビターは他のセリンプロテアーゼの阻害に関しては比較的低い選択性を示す ものとされている。例えば、6−アミジノ−2−ナフチル−p−グアニジノベン ゾエートジメタンスルホネート(FUT−175)のヒト因子Xaおよびヒトトロ ンビンを同程度に阻害し、阻害定数はそれぞれ4.1μMおよび1.3μMであ る(ヒトミらの前記文献、第166頁参照)。p−アミジノフェニルα−メチル シンナメートは、ヒト因子Xa、ヒト因子XIaおよびヒトトロンビンを不可逆的に 不活性化させ、不活性化の2次反応速度定数はそれそれ9.9×104、16× 104および16×104-1min-1である(ターナーらの前記文献、第4932 頁参照)。発明の概要 一つの観点によれば、本発明は、因子Xaの触媒活性を選択的に阻害するが、因 子XIa、トロンビンまたは組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)の活性は評価 し得る程度には阻害しない化合物に関する。この種の化合物は、因子XIa、トロ ンビンおよびtPAに対して10%以下の選択百分率を示すことによって特徴づ けられる。選択百分率は、因子Xaに対するIC50を、因子XIa、トロンビンまた はtPAに対するIC50で割った値を100倍することによって定義される。I C50は、基質の回転速度を50%阻害するのに必要な試験化合物の濃度である。 これらの化合物は比較的低分子量のペプチド類似体、即ち、約1000よりも小 さな分子量を有するペプチドアルデヒドである。これらの化合物は、因子Xaは選 択的に阻害するが、因子XIa、トロンビンまたは組織プラスミノゲン活性化因子 に対しては、仮に阻害したとしても弱く阻害するに過ぎない生体外診断剤、また は特定の血栓症疾患の治療用薬剤として有用である。 本発明による新規化合物には次式(I)および(I')で表される化合物が包 含される: 式中、R1は、−(CH23−NH−C(=NH)−NH2並びに該基のモノ− およびジ−アルキル置換誘導基(各々のアルキル基は独立して選択され、その炭 素原子数は約1〜約7である)から成る群から選択される基を示し、 R2は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約6〜約1 5のアラルキル基から成る群から選択される基を示し、 R3は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約6〜約1 4のアリール基、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1 個または2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7 〜約15のアラルキル基、および炭素原子数約1〜約7のアルキル基から成る群 から選択される基を示し、 R4は、炭素原子数約1〜約12のアルキル基、炭素原子数約3〜約6のアル ケニル基、炭素原子数約6〜約14のアリール基、炭素原子数約6〜約15のア ラルキル基、炭素原子数約1〜約12のアルコキシ基、炭素原子数約3〜約8の アルケニルオキシ基、炭素原子数約6〜約14のアリールオキシ基、炭素原子数 約6〜約15のアラルキルオキシ基および炭素原子数約2〜約7のカルボキシア ルキル基から成る群から選択される基を示す。 本発明には、前記の式(I)および(I')で表される化合物の薬学的に許容 され得る塩も包含される。この種の塩には酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素 酸塩、 酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、およびその他の適当な酸付加塩(緩衝塩を含む )等が包含される。 ペプチジルアルギニンアルデヒドは水溶液中では、次式で示すように、4種の 平衡構造(A:アルギニンアルデヒド、B:水和アルデヒド、CおよびD:アミ ノシクロール)で存在することが知られている[バジャスツら、J.Med.Chem .、第33巻、第1729頁(1990年)参照]。 Rは本発明に含まれる所定の化合物の残余の部分を示す。本発明によるペプチ ドアルデヒドには、これらの定義内における全ての平衡形態のものも包含される 。 別の観点によれば、本発明は前記の新規化合物の中間体に関する。これらの中 間体には次式(II)および(II')で表れる化合物が包含される: 上式において、Arは次式(III)で表される基を示し、R1は−(CH23− NH−C(=NNO2)−NH2および該基のモノ−またはジ−アルキル置換誘導 基(各々のアルキル基は炭素原子数約1〜約7のアルキル基から独立して選択さ れる)から成る群から選択される基を示し、R2、R3およびR4は前述の式(I )および(I')の場合と同意義である: (式中、Xは水素原子、メチル基、メトキシ基、ハロゲン、エチル基およびエ トキシ基から成る群から独立して選択される基を示す)。 本発明はまた、哺乳類において、異常な血栓形成によって特徴づけられる症状 の予防と治療に係る組成物と方法も提供する。定義 本発明によってここで使用する下記の用語は、特に言及しない限り、次の様に 定義される。 「アルキル」…直鎖、分枝鎖または環状鎖を含む飽和脂肪族基、 「アルケニル」…少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖状、分枝 鎖状または環鎖状の不飽和ヒドロカルビル基。 「アリール」…共役π電子系を有する少なくとも1個の環を有する芳香族基で あって、随意に置換されていてもよい炭素環式アリール基、ヘテロ環式アリール 基およびビアリール基が含まれる。 「アラルキル」…アリール基によって置換されたアルキル基。適当なアラルキ ル基には、随意に置換されていてもよいベンジル基およびピコリル基等が含まれ る。 「メチレン」…−CH2−。 「アルキレン」…2価の直鎖状または分枝鎖状の飽和脂肪族残基。 「アルコキシ」…−OR(Rはアルキル基を示す)。 「アルケニルオキシ」…−OR(Rはアルケニル基を示す)。 「アリールオキシ」…−OR(Rはアリール基を示す)。 「アラルキルオキシ」…−OR(Rはアラルキル基を示す)。 「カルボキシアルキル」…−alk−COOH(alkはアルキレン基を示す)。 「ハロゲン」…フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子。 「薬学的に許容され得る塩」…本発明による化合物と有機酸または無機酸から 調製される塩類。実際は、塩型の化合物の使用は塩基型の化合物の使用となる。 本発明による化合物は遊離の塩基型および塩型のいずれの形態の化合物も有用で あり、これらはいずれも本発明の範囲内に包含されるものである。 さらに、下記の略語は以下の意義を有する。 「Ac」…アセチル。 「α−NpAla」…3−(1−ナフチル)アラニンまたは3−(α−ナフチ ル)アラニン。 「β−NpAla」…3−(2−ナフチル)アラニンまたは3−(β−ナフチ ル)アラニン。 「Bn」…ベンジル。 「Boc」…t−ブトキシカルボニル。 「BOP」…ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−(ジメチルアミ ノ)−ホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート。 「BPGly」…α−ビフェニルグリシン。 「ブライン(Brine)」…塩化ナトリウムの飽和水溶液。 「CDI」…カルボニルジイミダゾール。 「DCM」…ジクロロメタン。 「DIEA」…ジイソプロピルエチルアミン。 「DMF」…N,N−ジメチルホルムアミド。 「IPA」…イソプロパノール。 「MeOH」…メタノール。 「4MeV」…4−メチルバレロイル。 「NaOAc」…酢酸ナトリウム。 「NMM」…4−メチルモルホリン。 「Ph」…フェニル基。 「PhGly」…2−フェニルグリシン。 「Ppa」…保護ペプチド類似体。 「Succ」…スクシニル。 「TBSA」…ウシ血清アルブミンを0.1%含有する0.1Mトリスと0. 14M塩化ナトリウム混合液(pH7.4)。 「TEA」…トリエチルアミン。 「TFA」…トリフルオロ酢酸。 「THF」…テトラヒドロフラン。 「3−trans−PhPro」…3−トランス−フェニル−L−プロリン。図面の簡単な説明 図1は、本発明による1種または2種以上の化合物を調製するのに使用しても よい固相試薬(1)の製造法を示す反応スキームである。図1において、Bnはベ ンジルを示し、t−Buはt−ブチルを示し、Bocはt−ブトキシカルボニルを示す。 図2は、本発明による1種または2種以上の化合物の調製に用いた化合物の合 成法を示す反応スキームである。図2において、「i」はp−トルエンスルホン 酸 とベンジルアルコールを示し、「ii」はBoc−D−フェニルアラニン、BOPお よびNMMを含有するDMF溶液を示し、「iii」はカーボンブラックにパラジ ウムを10%担持した触媒と水素ガスを示す(THFの液相中)。 図3は、本発明による化合物の液相法による合成例を示す反応スキームである 。図3において、「i」は窒素雰囲気下でのt−ブチルカルバゼートとカルボニ ルジイミダゾールのDMF溶液を示し、「ii」はトリフルオロ酢酸(0℃)を示 し、「iii」は還流エタノール/水中の化合物(1)と酢酸ナトリウムを示し、 「iv」はトリフルオロ酢酸のジクロロメタン溶液(0℃)を示し、「v」はBO PおよびNMMで保護された化合物[22]のような保護ペプチド類似体(Ppa )のDMF溶液を示し、「vi」は酸性化メタノール/酢酸またはHF/アニソー ル中におけるパラジウム10%担持カーボンブラックと水素ガス(15psig)を 示し、「vii」はホルムアルデヒドの酸性化メタノール/酢酸溶液を示す。発明の詳細な説明 本発明による化合物は、因子Xaに対しては強力なインヒビターとなるが、因子 XIa、トロンビンおよび組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)はわずかに弱く 阻害するに過ぎない、という驚くべき特性を有する。従来、有効な抗血栓症剤と して報告されていた因子Xaに対する低分子インヒビターの阻害活性は選択性がな く、因子Xaとその他の凝固酵素を区別しないことが判明した。また、ペプチドア ルデヒド誘導体は因子Xaの阻害においては有効ではないとされており、このため 、該誘導体を血液凝固用のペプチドアルデヒドインヒビターとして使用するには 限界があるとされている[バジャスツら、「血液凝固のペプチドインヒビターの 設計と合成」、Folia Haematol.、ライプツィヒ、第109巻、第16頁〜第 19頁(1982年)参照]。好ましい化合物 本発明の1つの観点によれば、特定のペプチドアルデヒドのN−アシル誘導体 が提供される。これらの化合物は、因子Xaは強く阻害するが、因子XIa、トロン ビンおよびtPAはわずかに弱く阻害するに過ぎないという性質によって特徴づ けられる。次式(I)と(I')で表される化合物はこのような特性を有する化 合物である: 式中、R1は、−(CH23−NH−C(=NH)−NH2並びに該基のモノ− およびジ−アルキル置換誘導基(各々のアルキル基は独立して選択され、その炭 素原子数は約1〜約7である)から成る群から選択される基を示し、 R2は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約6〜約1 5のアラルキル基から成る群から選択される基を示し、 R3は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約6〜約1 4のアリール基、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1 個または2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7 〜約15のアラルキル基、および炭素原子数約1〜約7のアルキル基から成る群 から選択される基を示し、 R4は、炭素原子数約1〜約12のアルキル基、炭素原子数約3〜約6のアル ケニル基、炭素原子数約6〜約14のアリール基、炭素原子数約6〜約15のア ラルキル基、炭素原子数約1〜約12のアルコキシ基、炭素原子数約3〜約8の アルケニルオキシ基、炭素原子数約6〜約14のアリールオキシ基、炭素原子数 約6〜約15のアラルキルオキシ基および炭素原子数約2〜約7のカルボキシア ルキル基から成る群から選択される基を示す。 本発明には、前記の式(I)および(I')で表される化合物の薬学的に許容 され得る塩も包含される。この種の塩には酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素 酸塩、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、およびその他の適当な酸付加塩(緩衝塩 を含む)等が包含される。 好ましい置換基の説明を簡便にするために、上記の化合物を次式(Ia)と(Ia ')で示すように、P1〜P4に分ける: 好ましい化合物には、P1アミノ酸類似体残基がL−異性体残基である化合物 が含まれる。特に好ましい化合物は、R1が−(CH23−NH−C(=NH) −NH2である化合物である。 式(I)および(Ia)で表される好ましい化合物は、R2が好ましくはアラル キル基、例えば、フェニルメチル基、ジフェニルメチル基、ビフェニルメチル基 、ナフチルメチル基またはこれらの基のモノ−もしくはジ置換アルキル誘導基( 各々のアルキル基の炭素原子数は約1〜約4である)であるP2アミノ酸類似体 (L− 異性体)残基を有する化合物である。特に好ましい化合物は、R2がフェニルメ チル基、1−ナフチルメチル基または2−ナフチルメチル基である化合物である 。 式(I)と(Ia)または(I')と(Ia')で表される好ましい化合物は、R3 がアリール基もしくはアラルキル基[例えば、フェニル基、フェニルメチル基、 ジフェニルメチル基、ビフェニル基、ビフェニルメチル基、ナフチル基、ナフチ ルメチル基、またはこれらの基のモノ−もしくはジ置換アルキル誘導基(各々の アルキル基の炭素原子数は約1〜約4である)]またはシクロヘキシルメチル基 のようなアルキル基であるP3アミノ酸類似体(D−異性体)残基を有する化合 物である。特に好ましい化合物は、R3がフェニル基、フェニルメチル基、1− ナフチルメチル基または2−ナフチルメチル基である化合物である。 式(I)と(Ia)または(I')と(Ia')で表される好ましい化合物は、第三 のアミノ酸類似体残基のN−末端にN−アシル基(R4−C(O))を有する化 合物である。適当なR4としては次のものが例示される:メチル基、エチル基、 1,1−ジメチルエチル基、プロピル基、2−メチルプロピル基、2,2−ジメ チルプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シク ロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、アダマンチ ル基、アダマンチルメチル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基、1−ペンテ ニル基、2−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、2−シクロペンテニル基、フェ ニル基、フェニルメチル基、ジフェニルメチル基、ビフェニル基、ビフェニルメ チル基、ナフチル基、ナフチルメチル基、1,1−ジメチルエチルオキシ基、2 −メチルプロピルオキシ基、2,2−ジメチルプロピルオキシ基、シクロペンチ ルオキシ基、シクロペンチルメチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロ ヘキシルメチルオキシ基、アダマンチルオキシ基、アダマンチルメトキシ基、フ ェノキシ基、ベンジルオキシ基、ビフェニルメチルオキシ基、ナフチルオキシ基 、ナフチルメチルオキシ基および2−カルボキシエチル基。特に好ましい化合物 は、R4がメチル基または1,1−ジメチルエチルオキシ基である化合物である 。 本発明による好ましいペプチドアルデヒドとしては、次式[1]〜[10]で 表される化合物が例示される: 本発明の別の観点によれば、前記の式(I)と(I')で表される新規なN− アシルペプチドアルデヒド誘導体の製造に有用な中間体が提供される。これらの 中間体は次式(II)と(II')で表される: 式中、R1〜R4は式(I)と(I')の場合と同意義であり、Arはアリール基 を示す。 好ましい中間体は、Arが次式(III)で表される基を示す化合物である: 式中、各々のXは水素原子、メチル基、ハロゲンおよびエチル基から成る群か ら独立して選択される基を示す。特に好ましい中間体はArがフェニル基を示す 化合物である。 式(II)と(II')で表される好ましい中間体には、R1が−(CH23−NH −C(=NNO2)−NH2を示す化合物が含まれる。 R2、R3およびR4として好ましい基は、前記の式(I)と(I')の場合と同 様のものである。特に好ましい中間体には、R2がフェニルメチル基、1−ナフ チルメチル基または2−ナフチルメチル基を示し、R3がフェニル基、フェニル メチル基、1−ナフチルメチル基または2−ナフチルメチル基を示し、R4がメ チル基または1,1−ジメチルエチルオキシ基を示す化合物が包含される。 本発明による特に好ましい中間体としては次式[11]〜[20]で表される 化合物が例示される: 好ましい化合物の調製 本発明によるペプチドアルデヒド誘導体は固相法または液相法のいずれによっ て合成してもよい。特定の条件下、例えば、大規模合成の条件下では、本明細書 に記載の液相法が好ましい。 いずれの方法において使用する出発原料は化学薬品メーカー、例えば、アルド リッチ(Aldrich)社、バケム・バイオサイエンス社(Bachem BioScience Inc .)、シグマ(Sigma)社およびノバ・バイオケミカルズ(Nova Biochemica1s )社等からの市販品として容易に入手し得る。 これらの化合物の合成工程において、これらの方法において用いるアミノ酸誘 導体の官能基は保護基によって保護し、カップリング反応中における交差反応を 防止する。適当な保護基の例とこれらの用法は次の文献に記載されており、該記 載内容も本明細書の一部を成すものである: 「ザ・ペプタイズ:アナリシス、シンセシス、バイオロジー」、アカデミック プレス、第3巻(グロスおよびマイエンホーファー編、1981年)および第9 巻(ウデンフリエンドおよびマイエンホーファー編、1987年)。 本発明によるペプチドアルデヒド誘導体は後述の文献に記載の方法によって合 成してもよく、あるいは、ウェッブによる1991年12月13日付の米国特許 出願第07/807,474号明細書に記載された固相合成試薬と合成法による アミノ酸誘導体の逐字的化学結合法によって合成してもよい(該明細書の当該開 示内容も本明細書の一部を成すものである)。 図1に、固相合成法によってアミノ酸誘導体が結合される固相試薬の合成法を 示す。 本発明によるペプチドアルデヒドは溶液相法によって合成してもよい。好まし い方法の概要を図2および図3に示す。図2は、本発明による化合物の合成に用 いる化合物の合成プロセスを示す。図3は、本発明による化合物を溶液相で合成 するための好ましいプロセスを示す。ペプチドアルデヒドを溶液合成する別の方 法は、例えば、次の文献に記載されており、該方法を用いて式(I)と(I') で表される化合物を調製してもよい: マッコネルらの文献(J.Med.Chem.、第33巻、第86頁〜第87頁(1 989年))および該文献の引用文献、 バジャスツら、J.Med.Chem.、第33巻、第1729頁(1990年)、 カワムラら、Chem.Pharm.Bu11.、第17巻、第1902頁(1969年)、 および ソメノら、Chem.Pharm.Bu11.、第34巻、第1748頁(1986年)。 式(II)と(II')で表される本発明による中間体は図3に示す溶液相法によ って合成してもよく、この方法は該中間体の好ましい製造法である。有用性および製剤 前記の発明の背景のセクションで説明したように、因子Xaは、フィブリンクロ ットの形成を終止させる内因性および外因性の開始経路に共通の凝固カスケード における最後から二番目の反応であるトロンビンの形成反応に触媒反応をもたら す。従って、因子Xaのインヒビターはフィブリンの沈積、血栓形成および凝固タ ンパク質の消費を阻害する。本発明による化合物は、サンプル中の因子XIa、ト ロンビンまたは組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)を阻害することなく因 子Xaを選択的に阻害する生体外診断剤、または特定の血栓症疾患の治療用薬剤と して有用である。 本発明による化合物は因子Xaに対する特異性、即ち、因子Xaの触媒活性は阻 害するが、因子Xla、トロンビンおよびtPAの触媒活性は評価し得るほどには阻 害しないという特性によって特徴づけられる。因子Xaの前記インヒビターのこの 特異性は、血栓形成の阻害能を有する点で、本発明による化合物の重要な特徴で ある。この出願の実施例によって例証されるように、トロンビンに比べて因子Xa を特異的に阻害することの重要性は、因子Xaの1分子によって1分間あたりに2 00,000個のトロンビン分子が生成する凝固カスケードの増幅性を考慮する ならば容易に理解される。従って、生体外または生体内で適切な抗血栓症効果を 得るのに必要な因子Xaの選択性インヒビターの量は、このような特異性が欠如し た同等の効能を有するトロンビンインヒビターまたは他の血栓形成インヒビター に比べて著しく少なくなる。 静脈穿剌により採取した血液を吸収する手段として、真空密閉試験管を利用す ることは医学の分野では周知である[カステン(Kasten,B.L.)、「スペシ メン・コレクション」、ラボラトリー・テスト・ハンドブック、第2版、Lexi− Comp Inc.(クリーブランド)第16頁〜第17頁(ヤコブス(Jacobs,D. S.)ら編、1990年)]。この種の真空管はクロット阻害性添加剤を含んで いなくてもよい。この場合、該真空管は哺乳類の血液から血清を分離するのに有 用である。該真空管はクロット阻害性添加剤(例えば、ヘパリン塩、EDTA塩 、クエン酸塩またはシュウ酸塩)を含んでいてもよい。この場合、該真空管は哺 乳類の血液から血漿を分離するのに有用である。本発明による化合物は、血液採 取管に添加し、該採取管内に吸入される血液の凝固を防止するのに有用である。 例えば、本発明による化合物は、生体外の診断剤として有用である。 因子Xaのインヒビターは多くの血栓症疾患、例えば、心筋梗塞、不安定アンギ ナ、多発性血管内凝血症、静脈血栓に関連する合併症等の有効な治療剤となる。 さらに、これらのインヒビターは周期的に起こる血栓形成を防止し、酵素による 血栓崩壊と経皮的なトランスルミナル(transluminal)血管形成をもたらす補助 剤または結合剤(conjunctive agent)として有用である。さらにまた、因子Xa の特異的インヒビターは、下記の文献に記載のように、特定のタイプの腫瘍の転 移 性移動の抑制にも有用である: ツスジンスキーら、「転移と凝固のインヒビターである抗スタシンの分離と特 性」、J.Bio1.Chem.、第262巻、第9718頁〜第9723頁(1987 年)、および ブランキャンプら、「ギランテン;南アメリカヒルからの抗転移性タンパク質 である抗凝血剤」J.Lab C1in.Med.、第115巻、第89頁〜第97頁(1 990年)。 因子Xaの前記インヒビターの特異性は、処置される患者の止血ポテンシャルに 最低限の効果をもたらすだけで病原性血栓形成を調節できるという点において、 本発明による化合物の重要な特徴である。これによって、治療に付随する出血合 併症の発生率を低減させることができる。前記の因子XaインヒビターのtPAに 対する特異性は、冠状動脈梗塞の再潅流において血栓融解剤と併用するときには 絶対に必要である。結局、凝固カスケードにおける個々の酵素に対するインヒビ ターの特異性が高くなればなるほど、治療中におこる望ましくない副作用の発生 する確率は低くなる。従って、本発明による化合物は、特定の生体内血栓症疾患 の予防または治療のための薬理剤としても有用である。 本発明による化合物の活性を測定するためには、該化合物を緩衝液中に溶解さ せることによって、アッセイ濃度が0〜約100μMの溶液を調製する。特定濃 度の被験化合物を含有する溶液に、試験に供される酵素を添加する。インキュベ ーション後、該酵素に対する合成基質を添加する。基質の回転速度を分光光度法 によって測定する。アッセイにおける各々の被験化合物の因子Xa、因子XIa、ト ロンビンおよびtPAに対するIC50を決定する。IC50は、基質の回転速度の 50%を阻害するのに必要な被験化合物の濃度である。因子XIa、トロンビンま たはtPAに対する場合に比べて、被験化合物が因子Xaを阻害する選択性を示す ために選択百分率を用いる。因子XIa、トロンビンまたはtPAに対する特定の化 合物の選択百分率は、因子Xaに対する該化合物のIC50を100倍した値を、因 子XIa、トロンビンまたはtPAに対する該化合物のIC50で割った値である。 因子XIa、トロンビンおよびtPAに対して10以下の選択百分率を示す式(I )と(I')で表される化合物が好ましい。Xaに対する各々のインヒビターの選 択百分率は100とする。所定の化合物の選択百分率が100よりも小さいとい うことは、該化合物が、因子Xla、トロンビンまたはtPAに対するよりも因子Xa に対してより強いインヒビターとなるということを意味する。 本発明は、生体外および生体内において、因子Xaに対する強力で特異的なイン ヒビターとして有用な化合物、該化合物の薬学的に許容され得る塩および該化合 物と塩から調製される薬学的に許容され得る組成物を提供する。哺乳類における 生体内での使用態様には治療剤としての投与が含まれる。この投与により、因子 Xaの存在に起因する血管内でのフィブリンクロットの形成の予防、血栓症疾患に 起因する異常な血栓形成の予防、および血管閉塞物の除去のための化学的もしく は機械的処理に起因する再発性血栓形成の予防もしくは治療が可能となる。さら に、これらの化合物、該化合物の塩および該化合物等から調製される種々の組成 物は阻害特性を有するので、哺乳類における腫瘍の転移性移動を抑制する治療剤 として有用である。 本発明には、式(I)および(I')で表される化合物の薬学的に許容され得 る塩が包含される。これらの塩には酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、 酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、および他の適当な酸付加塩が含まれる。 本発明には、薬学的に許容されるキャリアーまたは希釈剤に本発明による化合 物を治療上有効な量配合した貯蔵後に投与される組成物が含まれる。治療用の薬 学的に許容されるキャリアーまたは希釈剤は薬学の分野において周知であり、例 えば、「レミングトンズ・ファーマシューティカル・サイエンシズ」(マック・ パブリッシング社発行、;ジェンナロ編、1985年)に記載されている。防腐 剤、安定剤、染料および香味剤を該薬剤組成物に配合してもよい。例えば、安息 香酸ナトリウム、ソルビン酸、およびp−ヒドロキシ安息香酸のエステルを防腐 剤として添加してもよく、さらに、抗酸化剤および沈澱防止剤を配合してもよい (上 記文献、第1449頁参照)。 本発明による薬剤組成物は、経口投与用には錠剤、カプセル剤またはエリキシ ル剤として、直腸内投与用には坐薬として、注射投与用には無菌溶液または懸濁 液として製剤化して使用してもよい。 注射形態の製剤は常套の形態、例えば、液状溶液または懸濁液、注射前に溶液 または懸濁液にするのに適した固体状形態、またはエマルション形態に調製する ことができる。適当なエキシピエントとしては、水、塩類液、デキストロース、 マンニトール、ラクトース、レシチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウムお よびシステインハイドロクロリド等が例示される。さらに、所望により、注射可 能な薬剤組成物は少量の非毒性の補助物質、例えば、湿潤剤およびpH緩衝剤等 を含有していてもよい。また、所望により、吸収促進剤、例えば、リポソーム等 を使用してもよい。 本発明には、異常な血栓症によって特徴づけられる哺乳類の疾患の予防法もし くは治療法も包含される。投与に必要な該組成物の治療上有効な量は、投与経路 、被処置哺乳類の種類、および問題となる特定の哺乳類の身体的特徴等によって 左右される。投与量および投与方法は最適な効能が得られるように適合させても よいが、体重、ダイエット、同時投薬および医学の分野における当業者が認識し ている他の因子によって左右される。 本発明方法を実施するに際しては、上記の化合物または組成物を単独で使用し てもよく、また、併用してもよく、さらに、他の治療剤または診断剤と併用して もよい。これらの化合物は生体内(通常は哺乳類の体内)、好ましくはヒトの体 内で使用してもよく、あるいは生体外で使用してもよい。これらの化合物を生体 内使用する場合には、該化合物または組成物を種々の方法、例えば、非経口投与 法、静脈内投与法、皮下投与法、筋肉内投与法、結腸内投与法、直腸内投与法、 鼻腔内投与法または腹腔内投与法等によって、種々の投与形態で投与すればよい 。当業者には明らかなように、有効な生体内投与量および特定の投与形式は処置 される哺乳類の年令、体重および種、使用する化合物の種類および該化合物を使 用す る特定の用途等によって左右される。有効投与量、即ち、所望の効能を得るのに 必要な投与量の決定法は当業者の技術的範囲内の事項である。典型的には、化合 物の投与量は、比較的低い量から始め、所望の効能が得られるまで増量して決定 される。 本発明による化合物の投与量は、所望の効能や治療的な指示に応じて広範囲に 変化させることができる。典型的には、投与量は約0.01〜100mg/kg(体 重)、好ましくは約0.01〜10mg/kg(体重)である。好ましい投与は一日 ずつの投与量を非経口投与、例えば静脈内投与する方法である。 本発明を理解するのを補助するために、以下の実施例において一連の実験の結 果を説明する。本発明に関する以下の実施例は本発明の範囲を特に限定するもの ではなく、当業者が理解し得る範囲内において、現在知られており、また今後開 発される本発明の種々の変形態様も、本明細書に開示されて以下の請求の範囲に 記載されている本発明に包含されるものである。 本発明を以下の実施例においてさらに説明する。実施例1〜7の反応の概要を 図1に示す。実施例18〜20の反応の概要を図2に示す。実施例14〜17、 21および22の反応の概要を図3に示す。実施例 実施例1 α−N−t−ブトキシカルボニル-Ng−ニトロアルギニナルの製造 α−N−t−ブトキシ−カルボニル−Ng−ニトロ−アルギニナル(1)の以 下の製造方法はフェレンツ(Fehrentz),J.A.およびカストロ(Castro)、B .著、シンセシス(Synthesis)第676号(1983年)の製造法の変形であ る。 Boc−Ng−ニトロアルギニンはカルバイオケミ(Calbiochem)社製品を使 用した。N−メチルピペリジン、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩お よびイソブチルクロロホルメートおよび水素化アルミニウムリチウムはアルドリ ッヒ(A1drich)社製品を使用してもよい。ジクロロメタン、酢酸エチル、メタ ノールおよびテトラヒドロフランはフィッシャー・サイエンティフィック(Fish er Scientific)社製品を使用してもよい。 約0℃に冷却されているジクロロメタン75mL中のN,O−ジメチルヒドロ キシルアミン(8.42g、94ミリモル)の懸濁物を攪拌しながら、そこにN −メチルピペリジン(11.4mL、90ミリモル)をゆっくりと加えた。溶液 を20分間攪拌し、ついで次の工程に使用のために冷却し続けた。分液漏斗中で 、Boc−Ng−ニトロアルギニン(30.0g、94ミリモル)をテトラヒド ロフラン約1400mL中で加熱することにより溶解し、窒素下で0℃に冷却し た。N−メチルピペリジン(11.4mL、90ミリモル)およびイソブチルク ロロホルメート(12.14mL、94ミリモル)の混合物を加え、混合物を1 0分間攪拌した。上記で製造された遊離ヒドロキシルアミンを同時に加え、反応 混合 物を室温に温め、ついで一夜攪拌した。 生じた沈殿物を濾過により除去し、ついでテトラヒドロフラン200mLで洗 浄した。真空下で濾液を約150mLに濃縮した後に、酢酸エチル400mLを 加え、ついで、溶液を氷冷した。冷却した溶液を0.2N塩酸75mLで2回、 0.5N水酸化ナトリウム75mLで2回、ブライン75mLで1回洗浄した後 に、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。真空中の濃縮で、固体状Boc−Ng −ニトロアルギニン−N−メチル−O−メチルカルボキサミド227g(収率7 0%)を回収した。ジクロロメタン/メタノール(シリカゲル)9:1による薄 層クロマトグラフ分析は1スポットを示した。 テトラヒドロフラン中の1N水素化アルミニウムリチウム70mLおよび乾燥 テトラヒドロフラン500mLを充填したフラスコを窒素雰囲気下に置き、−5 0℃に冷却した。乾燥テトロヒドロフラン50mL中にBoc−Ng−ニトロア ルギニン−N−メチル−O−メチルカルボキサミド(23g、66ミリモル)を 含む溶液を、反応混合物の温度を−50℃に維持しながら、ゆっくりと加えた。 冷却を中止することにより0℃に温めた後に−30℃に冷却し、その温度で、2 N硫酸水素カリウム100mL(0.2モル)を15分間かけて攪拌しながら加 えた。ついで、反応混合物を30分間室温で攪拌した。生じた混合物を濾過し、 濾液を真空下で100mLに濃縮した。濃縮物を酢酸エチル800mLで希釈し 、ついで、1N塩酸50mLで2回、飽和炭酸水素ナトリウム50mLで2回お よびブライン50mLで1回洗浄した。合わせた抽出物水溶液を酢酸エチル10 0mLで3回抽出した。酢酸エチル洗液の全てを合わせ、ついで、無水硫酸マグ ネシウム上で乾燥した。混合物を真空下で濃縮し、標題化合物13.6g(70 %)を得た。実施例2 トランス−4−(アミノメチル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル パラ−トルエンスルホネート塩の製造 トランス−4−(アミノメチル)−シクロヘキサンカルボン酸(50g、0. 318モル)、p−トルエンスルホン酸1水和物(61.7g、0.324モル )、ベンジルアルコール(250mL、2.4モル)およびトルエン250mL を合わせて、攪拌した。混合物を24時間還流し、遊離した水をディーン−スタ ーク(Dean-Stark)装置により除去した。5時間還流後に透明な溶液を得た。溶 液を室温に冷却したため、生成物は結晶化した。混合物を真空濾過し、エーテル で洗浄し、真空炉で乾燥し、128.12g(収率96%)を得た。グリーンス タイン(Greenstein)、J.P.およびウィニッツ(Winitz)、M.著、「ケミ ストリー・オブ・ディ・アミノ・アッシズ(Chemistry of the Amino Acids)」 、ロバート(Robert)E.クリーガー(Krieger)出版社(マラーバー、フロリ ダ州)第2巻、第942頁(1986年)。1 H NMR(CD3OD)δ1.05(m,2H),1.43(m,2H),1 .59(m,1H),1.85(m,2H),2.03(m,2H),2.33 (m,1H),2.35(s,3H),2.75(d,2H),5.09(s, 2H),7.23(d,2H),7.32(m,5H),7.69(d,2H) .融点154〜156℃。実施例3 1−t−ブトキシカルボニルセミカルバジデル−トランス−4−メチルシクロヘ キサンカルボン酸ベンジルエステルの製造 カルボニルジイミダゾール(3.24g、0.02モル)をジメチルホルムア ミド(DMF)45mL中に室温で窒素下溶解した。DMF45mL中のt−ブ チルカルバザート(2.48g、0.02モル)溶液を滴下して加えた。ついで 、固体状のベンジルエステル2(8.38g、0.02モル)を加えた後に30 分間にわたってトリエチルアミン3.06mLを滴下して加えた。反応物を室温 で窒素下1時間攪拌した。水100mLを加え、この混合物を酢酸エチル50m Lで3回抽出した。酢酸エチル層を合わせ、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリ ウム、ブラインの75mLで各々で2回抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し た。混合物を濾過し、溶液を濃縮して油を得た。この物質を酢酸エチル/ヘキサ ンからの再結晶により精製(融点=106〜108℃)または次の工程に直接使 用できた。1 H NMR(CDCl3)δ0.94(m,2H),1.42(m,2H),1 .45(s,9H),1.81(m,2H),2.02(m,2H),2.27 (m,1H),3.17(t,2H),5.09(s,2H),5.51(t, 1H),6.46(s,2H),7.34(m,4H).実施例4 1−(t−ブトキシカルボニル)−3−セミカルバジディル−トランス−4−チル−シクロヘキサンカルボン酸の製造 メタノール250mL中で上記の粗製Boc−ベンジルエステル3を、10% 活性炭上10%のパラジウム500mgを合わせた。5psigで1時間水素化器上 で振盪後に、混合物を透明ガラス濾過器中のけい藻土のパッドを通して濾過した 。濾液を濃縮して泡状物を得、塩化メチレンを加え、沈殿物を生成した。結晶化 した物質を濾過し、エーテルで洗浄した。これにより粗製生成物4.0g(12 .7ミリモル;化合物2から得られた収率62%)を得た。1 H NMR(CD3OD)δ0.96(m,2H),1.42(m,2H),1 .46(s,9H),1.82(m,2H),1.97(m,2H),2.18 (m,1H),3.0(t,2H).融点=185〜189℃実施例5 セミカルバジディル−トランス−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸トリフル オロ酢酸塩の製造 化合物4(315mg、1ミリモル)を0℃でトリフルオロ酢酸10mLに加 え、生じた溶液を30分間攪拌した。この後、溶液を乾燥エーテル75mLに滴 下して加えた。沈殿を生成し、この混合物を濾過し、エーテルで洗浄した。粗製 生成物をの重量は254mg(収率77%)であった。1H NMR(CD3OD )δ 1.0(m,2H),1.38(m,2H),1.43(m,1H),1 .84(m,2H),2.01(m,2H),2.22(m,1H),3.04 (d,2H).融点=154〜156℃実施例6 α−(t−ブトキシカルボニル)−Ng−ニトロアルギニナル−セミカルバゾニ ル−トランス−4−メチル−シクロヘキサンカルボン酸の製造 水45mLを含み、エタノール135mL中の5(13.7g、41.6ミリ モル)および粗製1(18.0g、59ミリモル)の溶液を、酢酸ナトリウム三 水和物(9.41g、69ミリモル)で処理し、1時間還流した。この溶液を冷 却し、ついで、0.1N塩酸中に注ぎ、酢酸エチル100mL(1回)で3回抽 出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾 燥し、小容量に濃縮した。この濁った混合物を5℃で一夜放置し、生成物を沈殿 し、濾過により分離し、真空下で乾燥した。これにより、9.9gを得、5から の収率は47%であった。1 H NMR(CD3OD)δ1.0(m,2H),1.43(s,9H),1. 45〜2.20(m,13H),3.09(d,2H),3.30(m,2H) ,4.18(bs,1H),7.10(d,1H).融点=162〜163℃実施例7 セミカルバゾン固体支持体の製造 反応容器中にメチルベンズヒドラルアミン(methyl-benzhydralamine)(MB HA)(0.8g、0.5ミリモル、0.62g/モル)樹脂を入れ、ジクロロ メタン(DCM)で1回(全ての洗浄は1〜2分間攪拌されながら溶媒10mL が必要である)、ジメチルホルムアミド(DMF)で3回、10%ジイソプロピ ルエチルアミン(DIEA)/DMFで2回、およびDMFで4回で洗浄するこ とにより、固相試薬7を製造した。DMF5mL、4−メチルモルホリン(10 2μL、1ミリモル)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−(ジメ チルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP試薬、443 mg、1ミリモル)および化合物6(500mg、1ミリモル)を加え、16時 間回転輪上で混合し、DMFで3回、10%DIEA/DMFで2回およびDM Fで3回洗浄した。ついで、樹脂をDCM、メタノールおよびエーテルで逐次洗 浄した。生じた樹脂7はニンヒドリンにより98〜99%カップリングしたこと を示した。 ついで、以下の実施例で示されるように標準t−Boc法を使用して常用ペプ チド合成器で、アミノ酸またはアミノ酸類似体を用いてN−末端で樹脂を延長し た。 ペプチド類似体の製造をアプライド・バイオシステム社製430A型ペプチド 合成器で430A取り扱い説明書中のt−Boc化学条件を使用して行った。生 じた保護ペプチドアルデヒドは酸水溶液およびホルムアルデヒドの混合物で支持 体から切断でき、ついで、水素/Pdで脱保護できる。窒素基はアルデヒドを還 元しないで、グアニジン基から除去できる。実施例8 N−t−ブトキシカルボニル−D−3−(2−ナフチル)アラニル−L−フェニ ルアラニル−L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドをアプライド・バイオシステムズ社製430A型ペ プチド合成器を使用して製造した。使用したBoc化学条件は装置取り扱い説明 書に記載の通りであった。 樹脂7(1.00g、0.500ミリモル)を、50%トリフルオロ酢酸(ジ クロロメタン中)で処理してBoc保護基を除去することにより、すぐに使用で きるようにした。洗浄し、10%ジイソプロピルエチルアミン(ジクロロメタン 中)で処理して酸性を中和した後に、連続法で市販のBoc−保護アミノ酸類を 支持試薬にカップリング(およびアミノ酸支持体鎖を延長)した。 従って、N−Boc−L−フェニルアラニンをジメチルホルムアミド中のジク ロロヘキシルカルボジイミドおよび1−ヒドロキシベンズトリアゾールを使用し て樹脂に結合した後に、50%トリフルオロ酢酸(ジクロロメタン)で処理し、 Boc保護基を除去し、洗浄し、および10%ジイソプロピルエチルアミノ(ジ クロロメタン)で洗浄し、酸性を中和した。N−Boc−D−3−(2−ナフチ ル)アラニンを同じ方法でカップリングした。最終カップリング後、50%トリ フルオロ酢酸による処理を省略した。 テトラヒドロフラン5mL、酢酸1mL、ホルムアデヒド1mLおよび1N塩 酸0.100mLを含む混合物で1時間攪拌しつつ処理することにより固相から ペプチドアルデヒドを除去した。この混合物を濾過した後に、樹脂をテトラヒド ロフラン10mLで洗浄した。合わせた濾液を水100mLで希釈し、酢酸エチ ルで抽出した。ついで、酢酸エチル相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。 ペプチドアルデヒドのニトロおよびベンジル保護基を除去するために、濃縮し たペプチドアルデヒドを10%水を含有するメタノール10mL、1N塩酸0. 300mLおよび炭素上のパラジウム0.200gの混合物中に取り、45分間 5psigで水素で処理した。混合物をけい藻土を有する微細フリット製濾過器 を通して濾過し、10%水を含有するメタノールで洗浄し、濃縮し、粗製ペプチ ドアルデヒドを得た。 ついで、生じたペプチドアルデヒドを粒度10ミクロンの細孔径300オング ストロームのC−18カラムで逆相HPLCを使用し、勾配5%〜40%アセト ニトリル範囲の水−アセトニトリル(ともに、0.1%トリフルオロ酢酸を含む )勾配で溶出して精製した。カラム画分をHPLC分析により分析し、純品を含 む画分を溜めて、凍結乾燥して、上記の生成物を得た。高速原子衝撃質量分析計 (fast atom bombardment mass spectrometry)により602.5a.m.u.の分 子量が観察された;分子量の計算値は602.3a.m.u.であった。実施例9 N−t−ブトキシカルボニル−D−2−フェニルグリシル−L−フェニルアラニ ル−L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例8に記載と同様の方法で製造し、精製した 。ここでは、まず、N−Boc−L−フェニルアラニンを樹脂7に結合し、つい で、N−Boc−D−フェニルグリシンを結合した。実施例8と同様に、最終カ ップリング工程後、50%トリフルオロ酢酸での処理を省略した。高速原子衝撃 質量分析計により、分子量538.3a.m.u.が観察された;分子量の計算値 は538.3a.m.u.であった。実施例10 N−t−ブトキシカルボニル−D−フェニルアラニル−L−3−(2−ナフチル )アラニル−L−アルギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例8に記載と同様な方法で製造し、精製した 。ここでは、まず、N−Boc−L−3−(2−ナフチル)アラニンを樹脂7に 結合し、ついでN−Boc−D−フェニルアラニンを結合した。実施例8のよう に、最終カップリング工程後、50%トリフルオロ酢酸での処理を省略した。高 速原子衝撃質量分析計により分子量602.3a.m.u.が観察された;分子量 の計算 値は602.3a.m.u.であった。実施例11 N−t−ブトキシカルボニル−D−フェニルアラニル−L−フェニルアラニル− L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例8に記載と同様な方法で製造し、精製した 。ここでは、まず、N−Boc−L−フェニルアラニンを樹脂7に結合し、つい でN−Boc−D−フェニルアラニンを結合した。実施例8のように、最終カッ プリング工程後、50%トリフルオロ酢酸での処理は省略した。高速原子衝撃質 量分析計により分子量552.5a.m.u.が観察された;分子量の計算値は5 52.6a.m.u.であった。実施例12 N−ブトキシカルボニル−D−フェニルアラニル−L−3−(1−ナフチル)ア ラニル−L−アラギニルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例8に記載と同様な方法で製造し、精製した 。ここでは、まず、N−Boc−L−3−(1−ナフチル)アラニンを樹脂7に 結合し、ついでN−Boc−D−フェニルアラニンを結合した。実施例8のよう に、最終カップリング工程後、50%トリフルオロ酢酸での処理は省略した。高 速原子衝撃質量分析計により分子量602.4a.m.u.が観察された;分子量 の計算値は602.7a.m.u.であった。実施例13 N−アセチル−D−フェニルアラニル−L−3−(1−ナフチル)アラニル−L −アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例8に記載と同様な方法で製造し、精製した 。ここでは、まず、N−Boc−L−3−(1−ナフチル)アラニンを樹脂7に 結 合し、ついでN−アセチル−D−フェニルアラニンを結合した。実施例8のよう に、最終カップリング工程後、50%トリフルオロ酢酸での処理を省略した。高 速原子衝撃質量分析計により分子量544.3a.m.u.が観察された;分子量 の計算値は544.3a.m.u.であった。実施例14 1−t−ブトキシカルボニル−セミカルバジディル−4−ジフェニルメタンの製 ジメチルホルムアミド(DMF,225mL)中カルボニルジイミダゾール( 16.2g,0.10モル)の溶液を室温で製造し、窒素下で攪拌した。ついで 、DMF(225mL)中t−ブチルカルバザート(13.2g,0.10モル )溶液を30分間にわたって滴下して加えた。つぎに、DMF(100mL)中 のジフェニルメチルアミン(18.3g、0.10モル)を30分間かけて加え た。反応物を室温で窒素下で1時間攪拌した。水(10mL)を加え、この混合 物を真空下で約150mLに濃縮した。この溶液を水(500mL)に注ぎ、酢 酸エチル(400mL)で抽出した。酢酸エチル相を1N塩酸、水、飽和炭酸水 素ナトリウム、ブライン各々75mLで2回抽出し、無水硫酸マグネシウム上で 乾燥した。混合物を濾過し、溶液を濃縮し、白色泡を29.5g(収率85%) 得た。この物質は酢酸エチル/ヘキサンから再結晶することにより精製できるが 、次の工程に使用するのに十分な純度であった:融点=142〜143℃。元素 分析(C192333): 計算値;C,66.84;H,6.79;N,12.31.実験値;C,66. 46;H,6.75;N;12.90。実施例15 セミカルバジディル−4−ジフェニルメタントリフルオロ酢酸塩の製造 ジクロロメタン(12.5mL)およびトリフルオロ酢酸(12.5mL)中 の化合物[24](3.43g、10ミリモル)の溶液を、室温で30分間攪拌 した。この後、溶液をエーテル(75mL)に滴下して加えた。沈殿物を生成し 、混合物を濾過し、エーテルで洗浄した。粗製生成物の重量は2.7g(収率8 0%)であった:融点182〜184℃。実施例16 α−N−(t−ブトキシカルボニル)−Ng−ニトロ−アルギニナル−セミカル バゾニル−4−N−ジフェニルメタンの製造 水(20mL)を含むエタノール(20mL)中の化合物[25](2.65 g、7.8ミリモル)および1(α−N−(t−ブトキシカルボニル)−Ng− ニトロ−アルギニナル、2.36g、7.8ミリモル)の溶液を酢酸ナトリウム 三水和物(1.2g、8.8ミリモル)で処理し、1時間還流した。この溶液を 冷却し、ついで、水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水、 0.1N塩酸、ブライン、で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、小容量 に濃縮し た。白色固状残渣をアセトニトリル/エーテルから再結晶した。これにより3. 2g(実施例1の化合物からの収率78%)を得た:融点=78〜79℃。実施例17 g−ニトロ−アルギニナル−セミカルバゾニル−4−N−ジフェニルメタント リフルオロ酢酸塩の製造 ジクロロメタン(5mL)およびトリフルオロ酢酸(5mL)中の化合物[2 6](1.2g、8.8ミリモル)の溶液を、室温で30分間攪拌した。この後 に、溶液をエーテル(40mL)に滴下して加えた。沈殿物を生成し、この混合 物を濾過し、エーテルで洗浄した。これにより純白色固体状塩0.51g(収率 97%)を得た:融点=159〜160℃。実施例18 L−3−(1−ナフチル)アラニン−O−ベンジルエステル−p−トルエンスホン酸塩の製造 L−3−(1−ナフチル)アラニン(25.0g、115ミリモル)、p−ト ルエンスルホン酸1水和物(24.1g、127ミリモル)、トルエン(125 0mL)およびベンジルアルコール(29.8mL、288ミリモル)を合わせ 、一夜攪拌しながら還流した。水(4.1mL)をデイーン・スタークトラップ により除去した。室温に冷却後に、生じた懸濁物をエーテル1000mLに注ぎ 、10分間攪拌した。ついで、固体を濾過し、エーテル1000mLで洗浄し、 真空下で乾燥し、標題化合物50.5g(収率92%)を得た。融点=161〜 163℃。実施例19 α−N−(t−ブトキシカルボニル)−D−フェニルアラニル−L−3−(1− ナフチル)アラニン−O−ベンジルエステルの製造 化合物[28](48.5g、101ミリモル)、Boc−D−フェニルアラ ニン(26.7g、101ミリモル)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキ シ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート (BOP、44.7g、101ミリモル)の溶液を、DMF240mL中で製造 した。反応混合物を0℃に冷却し、ついで、4−メチルモルホリン(NMM)3 3.3mLを攪拌しながら加えた。一夜攪拌後、反応混合物を水800mLに加 え、ついで酢酸エチル400mLで2回抽出した。有機層を1Nクエン酸、水、 飽和塩化ナトリウムの等容量で洗浄し、ついで、無水硫酸マグネシウム上で乾燥 した。有機層を真空下で濃縮し、固体を得た。ついで、固体を酢酸エチル/ヘキ サンから再結晶化し、純結晶の標題化合物42g(収率76%)を得た。融点= 151〜153℃。実施例20 α−N−(t−ブトキシカルボニル)−D−フェニルアラニル−L−3−(1− ナフチル)アラニンの製造 テトラヒドロフラン1000mL中の化合物[21](38g、69ミリモル )の溶液をパー装置中に入れた。反応混合物を30分間窒素ガスにより空気を追 い出し、ついで、水10mLで予め加湿した炭素上10%パラジウム38gを加 えた。パージ後に、混合物を水素ガスの30psig下で室温で2時間攪拌した 。この後に、混合物を濾過した。濾液を真空下で濃縮乾固し、標題化合物28g (収率88%)を得た。融点=113〜115℃。実施例21 α−N−(t−ブトキシカルボニル)−D−フェニルアラニル−L−3−(1− ナフチル)アラニル−L−Ng−ニトロ−アルギニナル−セミカルボゾニル−4 −N−ジフェニルメタンの製造 化合物[27](9.08g、16.7ミリモル)、化合物[22](7.7 2g、16.7ミリモル)、BOP(7.38g、16.7ミリモル)、NMM (5.27mL、48ミリモル)およびDMF50mLの溶液を調製し、0℃冷 却した。反応混合物をこの温度で2時間攪拌した。この後に、反応混合物を酢酸 エチル500mLに注いだ。水150mLを加え、この混合物を室温で20分間 攪拌した。この後、攪拌を中止し、相を分離した。有機層を分離し、ついで、飽 和クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム、水および飽和塩化ナトリウムの等容量で 洗浄し、ついで、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。有機層を濃縮乾固後に、 粗製生成物をジクロロメタンに再溶解し、ついでシリカゲルカラム上でクロマト グラフにかけ、4〜16%イソプロピルアルコール(ジクロロメタン中)で溶出 した。生成物はイソプロピルアルコール(ジクロロメタン中)が10〜14%の ところで溶出した。純品を含む画分をシリカゲル上で薄層クロマトグラフを使用 し、ジクロロメタン中10%メタノールで展開し、選別し、溜めた。溜まりを真 空下で減少し、乾固し、標題化合物7g(収率46%)を得た。融点=140〜 150℃(分解)。実施例22 N−t−ブトキシカルボニル−D−フェニルアラニル−L−3−(1−ナフチル アラニル−L−アラギニナルの製造 化合物[15](1.95g、2.15ミリモル)およびメタノール98mL の溶液をパー容器中に入れた。1M塩酸(3.9mL)、酢酸(9.8mL)お よび、数滴の水で予め加湿した炭素上10%パラジウム(1.95g)を加え、 ついで、反応混合物を30分間窒素により空気をパージした。パージ後に、混合 物を水素ガス雰囲気の15psig下室温で18時間攪拌した。この後に、炭素 上パラジウムを濾取し、濾液を真空下で濃縮し、油を得た。 油をメタノール78mL、酢酸11mL、1M塩酸0.6mLおよび37重量 %(水中)ホルムアルデヒド6mLを含む溶液に再溶解し、ついで、室温で45 分間攪拌した。この後、水200mLを加え、溶液を約200mLに真空下濃縮 した。アセトニトリル86mLを濁った濃縮液に加え、透明な溶液を得た。標題 化合物を粒度10ミクロンの細孔径300オングストロームのC−18カラムで 逆相分取HPLCを使用して溶液から精製し、水−アセトニトリル(ともに0. 1%トリフルオロ酢酸を含む)勾配で溶出した。勾配は30%〜75%アセトニ トリル−水(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)の範囲であった。標題化合物を 含む画分を50〜58%アセトニトリル−水で溶出した。画分を溜め、凍結乾燥 し、0.89g(収率69%)を得た。高速原子衝撃質量分析計により分子量6 02.3a.m.u.が観察された:分子量の計算値は602.3であった。実施例23 N−Boc−D−フェニルアラニル−L−プロピル−L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒド[23]はトロンビンの強力な阻害剤として開示さ れている。例えば、バジュツ(Bajusz)、S.等著、ホリア・ヘマトール・レイ プチッグ(Folia Haematol.Leipzig)、第109巻、第16頁(1982年) 、バジュツS.著、シンポシア・バイオロジカ・ハンガリカ(Symposia Bio1ogi ca Hungarica)、第25巻、第277頁(1984年);およびバジュツ、S. 等著、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、第 33巻、第1729頁(1990年)を参照のこと。従って、それは実施例Aに 記載のアッセイ中の比較化合物として使用するために製造された。 ペプチドアルデヒド[23]を実施例8と同様の方法で製造し、精製した。ま ず、N−Boc−L−プロリンを樹脂7に結合し、ついでN−Boc−D−フェ ニルアラニンを結合した。最終カップリング後、50%トリフルオロ酢酸での処 理を省略した。標題化合物を次の脱保護および精製後に得られた。高速原子衝撃 質量分析計により分子量502a.m.u.を観察した;分子量の計算値は502 a.m.u.であった。実施例24 N−Boc−L−(α−ビフェニル)グリシンの製造 4−ビフェニルカルボキサルデヒド15g(82ミリモル)、塩化アンモニウ ム3.4g(63ミリモル)、炭酸アンモニウム16.4g(205ミリモル) およびシアン化カリウム6.15g(94ミリモル)を、50%エタノール中( 脱イオン水中)に溶解し、アルゴン雰囲気下に置き、40℃で約12〜16時間 加熱した。その後、混合物中で生成した固体を濾取し、50%エタノール(脱イ オン水中)25mL、脱イオン水およびジエチルエーテルで逐次洗浄し、固体状 ヒダントイン30gを得た。この固体を熱メタノール中に溶解し、脱イオン水で 粉末状にした。 固体4gを1M水酸化ナトリウム80mLに加え、12〜16時間還流した。 この後、エタノール80mLおよび固体状水酸化ナトリウム3.2g(80ミリ モル)を加え、混合物を12〜16時間更に還流した。混合物を濃HClでpH 5に調整し、固体を得た。混合物を濾取し、真空下で12〜16時間乾燥し、標 題化合物2.7g(収率75%)を得た。実施例25 N−t−ブトキシカルボニル−D,L−(α−ビフェニル)グリシル−L−3− (1−ナフチル)アラニル−L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドをアプライド・バイオシステム430型ペプチド合 成器を使用して製造した。使用されたBoc化学条件は装置取り扱い説明書に記 載のとおりであった。 樹脂7(0.67〜1.00g、0.500モル アミノ基)を、50%トリ フルオロ酢酸(ジクロロメタン中)で処理してBoc保護基を除去することによ りすぐに使用できるようにした。洗浄し、10%ジイソプロピルエチルアミン( ジクロロメタン中)で処理して酸性を中和した後に、連続法で市販のBoc−保 護アミノ酸を支持試薬にカップリング(およびアミノ酸支持体鎖を延長)した。 このように、ジクロロヘキシルカルボジイミド(N−メチルモルホリン2mL 中2.0ミリモル)および1−ヒドロキシベンズトリアゾール(N−メチルモル ホリン3.3mL中2.0ミリモル)で1時間カップリング反応することにより 、N−Boc−L−3−(1−ナフチル)アラニン(N−メチルモルホリン2m L中2.0ミリモル)を樹脂に結合した後に、50%トリフルオロ酢酸(ジクロ ロメタン中)で処理し、Boc保護基を除去し、洗浄し、および10%ジイソプ ロピルエチルアミノ(ジクロロメタン中)で洗浄し、酸性を中和した。N−Bo c−D,L−α−ビフェニルグリシンを同じ方法でカップリングした。最終カッ プリング後、50%トリフルオロ酢酸での処理を省略した。 保護基のついたペプチドアルデヒドを、テトラヒドロフラン5mL、酢酸1m L、ホルムアデヒド1mLおよび1N塩酸0.100mLを含む混合物で1時間 攪拌しつつ処理することにより固相から除去した。この混合物を濾過した後に、 樹脂をテトラヒドロフラン10mLで洗浄した。合わせた濾液を水100mLで 希釈し、酢酸エチルで抽出した。ついで、酢酸エチル相を飽和塩化ナトリウムで 洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。 ペプチドアルデヒドのニトロおよびベンジル保護基を除去するために、濃縮し たペプチドアルデヒドをメタノール4.2mL、1N塩酸0.49mLおよび炭 素上パラジウム0.250gの混合物中に取り、45分間5psigで水素で処 理した。混合物をけい藻土を有する微細フリット濾過器を通して濾過し、10% の 水を含むメタノールで洗浄し、濃縮し、粗製ペプチドアルデヒドを得た。 ついで、生じたペプチドアルデヒドを粒度10ミクロンの細孔径300オング ストロームのC−18カラム(バイダック(Vydac)社製)で逆相HPLC を使用して精製し、水−アセトニトリル(ともに0.1%トリフルオロ酢酸を含 む)勾配で溶出し、勾配はアセトニトリル20%〜50%の範囲であった。カラ ム画分をHPLC分析により分析し、純品を含む画分を溜めて、凍結乾燥して、 上記の生成物を得た。高速原子衝撃質量分析計(fast atom bombardment mass s pectrometry)により664.3a.m.u.の分子量が観察された;分子量の計算 値は664.3a.m.u.であった。実施例26 モノ−O−ベンジル琥珀酸の製造 無水琥珀酸10g(10ミリモル)、ベンジルアルコール10mL(97ミリ モル)およびトリエチルアミン10mLを合わせ、混合物を加熱還流し、約5分 間還流し、ついで1時間加熱しないで攪拌した。この後に、混合物を1M塩酸2 50mLに注ぎ、酢酸エチル2〜75mLで抽出した。有機相を合わせ、脱イオ ン水で洗浄し、ブラインで洗浄し、ついで、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した 。有機相を濃縮し、油を得、静置して、結晶状の標題化合物19.6g(収率9 4%)を得た。実施例27 N−スクシニル−D−フェニルアラニル−L−3−(1−ナフチル)アラニル− L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例25に記載と同様の方法で樹脂上で製造し た。ここでは、まず、N−Boc−L−3−(1−ナフチル)アラニンを樹脂7 に結合した後に、N−Boc−D−フェニルアラニンを結合し、ついでモノ−O −ベンジル琥珀酸を結合した。 保護セミカルバゾンとして標題化合物を、−20℃で20分間アニソール0. 8mLおよびフッ化水素酸12.0mLの混合物で樹脂を処理することによりニ トロ保護基の除去と同時に固体相から除去した。室温で蒸発することによりフッ 化水素酸の除去後に、残留固体を0.1M炭酸水素アンモニウム50mL、つい で、脱イオン水100mLで抽出した。抽出物を合わせ、ジエチルエーテルで2 回抽出した。ついで水相を凍結および凍結乾燥した。 テトラヒドロフラン5mL、酢酸1mL、1M塩酸0.1mLおよび37重量 %ホルムアルデヒド(水中)1mLの溶液に凍結乾燥固体を取ることによりセミ カルバゾン保護基を除去し、ついで、室温で1時間攪拌した。この後に、水20 mLを加え、溶液を酢酸エチルで抽出した。ついで、酢酸エチル相を飽和塩化ナ トリウムで洗浄し、塩化マグネシウム上で乾燥し、真空下で約20mLに濃縮し た。アセトニトリル8.6mLを濁った濃縮物に加え、透明な溶液を得た。つい で、生じたペプチドアルデヒドを粒度10ミクロンの細孔径300オングストロ ームのC−18カラム(バイダック(Vydac)社製)で逆相HPLCを使用 して精製し、水−アセトニトリル(ともに0.1%トリフルオロ酢酸を含む)勾 配で溶出し、勾配はアセトニトリル20%〜50%の範囲であった。カラム画分 をHPLC分析により分析し、純品を含む画分を溜めて、凍結乾燥して、上記の 生成物を得た。高速原子衝撃質量分析計(fast atom bombardment mass spectro metry)により602.3a.m.u.の分子量が観察された;分子量の計算値は6 02.3a.m.u.であった。実施例28 N−(4−メチルペンタニル)−D−フェニルアラニル−L−3−(1−ナフチ ル)アラニル−L−アラギニナルの製造 上記のペプチドアルデヒドを実施例27に記載と同様に製造および精製した。 ここでは、まず、N−Boc−L−3−(1−ナフチル)アラニンを樹脂7に結 合した後に、N−Boc−D−フェニルアラニンを、ついで4−メチルバレリン 酸を結合した。高速原子衝撃質量分析計により分子量600.4a.m.u.が観 察された;分子量の計算値600.3a.m.u.であった。実施例29 N−t−ブトキシカルボニル−D−フェニルアラニル−L−(3−トランス−フ ェニル)プロリニル−L−アルギニナル 上記のペプチドアルデヒドを実施例25に記載と同様に製造および精製した。 ここでは、まず、N−Boc−L−(3−トランス−フェニル)プロリンを樹脂 7に結合した後に、N−Boc−D−フェニルアラニンを結合した。実施例A 特異性−IC50の決定 ペプチドアルデヒド[1]〜[10]の特異性を、Xa因子、XIa因子、ト ロンビンおよび組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)に対するそれら のIC50のインビトロでの測定により決定された。当分野で開示されているペプ チドアルデヒド[23]を比較として用いた。阻害剤の濃度を変更することによ り酵素およびその基質の特異的濃度を試みた。IC50はアッセイ条件下で触媒活 性の50%を阻害する阻害剤の濃度である。使用された特異的アッセイ法を以下 に示す。 表1はそれらのアッセイによる基質特異性の結果を示し、そこでは、「>25 」というのは、阻害剤濃度25μMでは阻害率が50%以下であることを意味す る。この表では、「β−NpAla」は3−(β−ナフチル)アラニンとしても 知られる3−(2−ナフチル)アラニンであり、「PhGly」は2−フェニル グリシンであり、および「α−NpAla」は3−(α−ナフチル)アラニンと しても知られる3−(1−ナフチル)アラニンである。 表2は本発明の実施例の化合物の選択性のパーセントを示している。選択性パ ーセントを(Xa因子のIC50)÷(XIa因子、トロンビンまたはtPAのい ずれかのIC50)×100と定義する。Xa因子の各々阻害剤の選択性パーセン トは、100として取られる。XIa因子、トロンビンまたはtPAの阻害剤の 選択性パーセントが100以下であるということは、Xa因子への阻害性は強い ものの、これらの酵素を阻害する活性は、活性があるとしても弱いことを意味し ている。 (a)Xa因子アッセイ 酵素活性をカビ・ダイアノスティカ(Kabi Diagnostica)社から市販のS27 65(N−a−ベンジルオキシカルボニル−D−アルギニル−L−グリシル−L −アルギニン−p−ニトロアニリド二塩酸塩)を基質として使用して測定した。 基質は使用する前に脱イオン水中に溶かした。 ヒトXa因子をエンザイム・リサーチ・ラボラトリーズ(Enzyme Research La boratories)から入手した。酵素は使用前にTBSAに希釈した。 TBSA50μL、TBSA中阻害剤またはTBSA(負の対照として)50 μLおよび2nMヒトXa因子またはTBSA(バックグランド対照として)5 0μLを適当なウェル中で合わせることによりアッセイを行った。室温で60分 間この混合物をインキュベートした後、1mMのS−2765 50μLを各々 ウェルに加え、各々ウェルの405nm(OD405nm)での初期変化率を測定し た。OD405nmを5分間10秒おきに測定した。 (b)XIa因子アッセイ 酵素活性をカビ・ダイアノスティカ社から市販のS2366(L−ピログルタ ミル−L−プロリル−L−アルギニン−p−ニトロアニリド塩酸塩)を基質とし て使用して測定した。基質は使用する前に脱イオン水中に溶かした。 ヒトXIa因子をエンザイム・リサーチ・ラボラトリーズ(Enzyme Research Laboratories)から入手した。酵素は使用前にTBSAに希釈した。 TBSA50μL、TBSA中阻害剤またはTBSA(負の対照として)50 μLおよび2nMヒトXIa因子またはTBSA(バックグランド対照として) 50μLを適当なウェル中で合わせることによりアッセイを行った。室温で60 分間この混合物をインキュベートした後、6mMのS−2366 50μLを各 々ウェルに加え、各々ウェルの405nm(OD405nm)での初期変化率を測定 した。OD405nmを5分間10秒おきに測定した。 (c)トロンビンアッセイ 酵素活性をカビ・ダイアノスティカ社から市販のS2238(D−フェニルア ラニル−L−ピペコリル−L−アルギニン−p−ニトロアニリド二塩酸塩)を基 質として使用して測定した。基質は使用する前に脱イオン水中に溶かした。 ヒトα−トロンビンをエンザイム・リサーチ・ラボラトリーズ(Enzyme Resea rch Laboratories)から入手した。酵素は使用前にTBSAに希釈した。 TBSA50μL、TBSA中阻害剤またはTBSA(負の対照として)50 μLおよび4nMのヒトα−トロンビンまたはTBSA(バックグランド対照と して)50μLを適当なウェル中で合わせることによりアッセイを行った。室温 で60分間この混合物をインキュベートした後、0.24mMのS−2238 50μLを各々ウェルに加え、各々ウェルの405nm(OD405nm)での初期 変化率を測定した。OD405nmを5分間10秒おきに測定した。 (d)tPAアッセイ 酵素活性をセンターケミ(Centerchem)社から市販のペファクローム(Pefach rome)tPA(O−メチルスルホネート−D−ヘキサヒドロチロシン−L−グリ シル−L−アルギニン−p−ニトロアニリド酢酸塩)を基質として使用して測定 した。基質は使用する前に脱イオン水中に溶かした。 ヒト組み換え型t−PA(アクチベース(Activase)(登録商標))をジェネ ンテック(Genentech)社から入手した。酵素は水で戻し、ついで、使用前にT BSAに希釈した。 TBSA50μ、TBSA中阻害剤またはTBSA(負の対照として)50μ Lおよび4nMのヒト組み換え型tPAまたはTBSA(バックグランド対照と して)50μLを適当なウェル中で合わせることによりアッセイを行った。室温 で60分間この混合物をインキュベートした後、4mMペファクロームtPA5 0μLを各々ウェルに加え、各々ウェルの405nm(OD405nm)での初期変 化率を測定した。OD405nmを5分間10秒おきに測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リプカ、ウィリアム・チャールズ アメリカ合衆国92024カリフォルニア、サ ン・ディエゴ、レッド・ロック・ドライブ 10819番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.因子Xaの触媒活性を選択的に阻害するが、因子XIa、トロンビンおよび組 織プラスミノゲン活性化因子は評価し得る程度には阻害しない分子量約1000 以下のペプチドアルデヒドであって、因子XIa、トロンビンおよび組織プラスミ ノゲン活性化因子に対して10%以下の選択百分率を示すことによって特徴づけ られる化合物。 2.次式で表される化合物または薬学的に許容され得るこれらの塩: 式中、R1は、−(CH23−NH−C(=NH)−NH2並びに該基のモノ− およびジ−アルキル置換誘導基(各々のアルキル基は独立して選択され、その炭 素原子数は約1〜約7である)から成る群から選択される基を示し、 R2は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7〜約1 5のアラルキル基から成る群から選択される基を示し、 R3は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7〜約1 4のアリール基、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1 個または2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7 〜約15のアラルキル基、および炭素原子数約1〜約7のアルキル基から成る郡 から選択される基を示し、 R4は、炭素原子数約1〜約12のアルキル基、炭素原子数約3〜約6のアル ケニル基、炭素原子数約6〜約14のアリール基、炭素原子数約7〜約15のア ラルキル基、炭素原子数約1〜約12のアルコキシ基、炭素原子数約3〜約8の アルケニルオキシ基、炭素原子数約6〜約14のアリールオキシ基、炭素原子数 約7〜約15のアラルキルオキシ基および炭素原子数約2〜約7のカルボキシア ルキル基から成る群から選択される基を示す。 3.R1が−(CH23−NH−C(=NH)−NH2である請求項2記載の化 合物。 4.R2が、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個 または2個のアルキル基によって各環が随意に置換されたフェニルメチル基、ジ フェニルメチル基、ビフェニルメチル基およびナフチルメチル基から成る群から 選択され、R3が、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される 1個または2個のアルキル基によって各環が随意に置換されたフェニル基、フェ ニルメチル基、ジフェニルメチル基、ビフェニル基、ビフェニルメチル基、ナフ チル基およびナフチルメチル基から成る群から選択される請求項3記載の化合物 。 5.R2がフェニルメチル基、1−ナフチルメチル基および2−ナフチルメチ ル基から成る群から選択され、R3がフェニル基、フェニルメチル基および2− ナフチルメチル基から成る群から選択される請求項4記載の化合物。 6.R4がメチル基、エチル基、1,1−ジメチルエチル木、プロピル基、2 −メチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ キシル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シ クロヘキシルメチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、2−プロペニ ル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、5−ヘキセニル 基、2−シクロペンテニル基、フェニル基、フェニルメチル基、ジフェニルメチ ル基、ビフェニル基、ビフェニルメチル基、ナフチル基、ナフチルメチル基、1 ,1− ジメチルエチルオキシ基、2−メチルプロピルオキシ基、2,2−ジメチルプロ ピルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロペンチルメチルオキシ基、シク ロヘキシルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、アダマンチルオキシ基、 アダマンチルメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ビフェニルメチル オキシ基、ナフチルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基および2−カルボキシエ チル基から成る群から選択される請求項5記載の化合物。 7.R4が1,1−ジメチルエチルオキシ基である請求項6記載の化合物。 8.R4がメチル基である請求項6記載の化合物。 9.R4が2−カルボキシエチル基である請求項6記載の化合物。 10.次式[1]〜[10]で表される化合物群から選択される請求項2記載 の化合物: 11.哺乳類における異常な血栓形成によって特徴づけられる疾患を予防もし くは処置するための薬剤組成物であって、薬学的に許容され得るキャリヤーおよ び該血栓形成を防止するか、または該血栓の形成量を低減させるのに治療上有効 な量の請求項1から10いずれかに記載の化合物を含有する薬剤組成物。 12.哺乳類における異常な血栓形成を防止するか、または該血栓の形成量を 低減させるのに治療上有効な量の請求項1から10いずれかに記載の化合物を哺 乳類に投与することを含む、血栓形成によって特徴づけられる哺乳類の疾患を予 防もしくは処置する方法。 13.哺乳類における異常な血栓形成を防止するか、または該血栓の形成量を 低減させるのに治療上有効な量の請求項11記載の組成物を哺乳類に投与するこ とを含む、血栓形成によって特徴づけられる哺乳類の疾患を予防もしくは処置す る方法。 14.次式で表される化合物または薬学的に許容され得るこれらの塩: または 式中、Arは次式: (式中、Xは水素原子、メチル基、ハロゲン原子およびエチル基から成る群か ら相互に独立して選択される基を示す) で表される基を示し、 R1は、−(CH23−NH−C(=NO2)−NH2並びに該基のモノ−およ びジ−アルキル置換誘導基(各々のアルキル基は独立して選択され、その炭素原 子数は約1〜約7である)から成る群から選択される基を示し、 R2は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7〜約1 5のアラルキル基から成る群から選択される基を示し、 R3は、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1個また は2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約6〜約1 4のアリール基、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1 個または2個のアルキル基によって随意に置換されていてもよい炭素原子数約7 〜約15のアラルキル基、および炭素原子数約1〜約7のアルキル基から成る群 から選択される基を示し、 R4は、炭素原子数約1〜約12のアルキル基、炭素原子数約3〜約6のアル ケニル基、炭素原子数約6〜約14のアリール基、炭素原子数約7〜約15のア ラルキル基、炭素原子数約1〜約12のアルコキシ基、炭素原子数約3〜約8の アルケニルオキシ基、炭素原子数約6〜約14のアリールオキシ基、炭素原子数 約7〜約15のアラルキルオキシ基および炭素原子数約2〜約7のカルボキシア ルキル基から成る群から選択される基を示す。 15.R1が−(CH23−NH−C(=NNO2)−NH2である請求項14 記載の化合物。 16.R2が、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択される1 個または2個のアルキル基によって各環が随意に置換されたフェニルメチル基、 ジフェニルメチル基、ビフェニルメチル基およびナフチルメチル基から成る群か ら選択され、R3が、炭素原子数約1〜約4のアルキル基から独立して選択され る1個または2個のアルキル基によって各環が随意に置換されたフェニル基、フ ェ ニルメチル基、ジフェニルメチル基、ビフェニル基、ビフェニルメチル基、ナフ チル基およびナフチルメチル基から成る群から選択される請求項15記載の化合 物。 17.R2がフェニルメチル基、1−ナフチルメチル基および2−ナフチルメ チル基から成る群から選択され、R3がフェニル基、フェニルメチル基および2 −ナフチルメチル基から成る群から選択される請求項16記載の化合物。 18.R4がメチル基、エチル基、1,1−ジメチルエチル木、プロピル基、 2−メチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ブチル基、ペンチル基、 ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、 シクロヘキシルメチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、2−プロペ ニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、5−ヘキセニ ル基、2−シクロペンテニル基、フェニル基、フェニルメチル基、ジフェニルメ チル基、ビフェニル基、ビフェニルメチル基、ナフチル基、ナフチルメチル基、 1,1−ジメチルエチルオキシ基、2−メチルプロピルオキシ基、2,2−ジメ チルプロピルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロペンチルメチルオキシ 基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、アダマンチルオ キシ基、アダマンチルメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ビフェニ ルメチルオキシ基、ナフチルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基および2−カル ボキシエチル基から成る群から選択される請求項17記載の化合物。 19.R4が1,1−ジメチルエチルオキシ基である請求項18記載の化合物 。 20.R4がメチル基である請求項18記載の化合物。 21.R4が2−カルボキシエチル基である請求項18記載の化合物。 22.次式[11]〜[20]で表される化合物群から選択される請求項14 記載の化合物:
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