JPH08504727A - 刷り本排紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 折り装置の終端部に配置されていて外周片面に沿って可動ガイド装置の配設されている羽根車を介して、該羽根車の下位に位置している排紙ベルト上に折り丁状の刷り本をずり重ね式に排紙する装置における課題は、所謂「ジャム（紙詰まり）」発生時に搬送装置の損傷を避けることである。本発明ではこの課題の解決は、ガイド装置を羽根車の外周に側方へ旋回可能に配置することによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】 刷り本排紙装置 ［技術分野］ 本発明は、請求の範囲の請求項１に上位概念として記載した通りの刷り本排紙 装置に関するものである。 ［背景技術］ 折り装置の羽根車から刷り本を排紙するための前記形式の装置は欧州特許第０ ３０７８８９号明細書に基づいて公知であり、この場合、折り丁状の刷り本は、 羽根車の上位に配置された折りブレード胴から羽根車のポケットに供給される。 その供給時に、折りブレート胴から到来する刷り本は、搬送ベルトと所謂ガイド ストリップとの間を通走する。刷り本が不都合に堆積した場合、所謂「ジャム（ 紙詰まり）」の場合、搬送ベルトとガイドストリップとの間の材料厚の増大の結 果、リミットスイッチを介して当該折り装置はスイッチ・オフにされる。 「ジャム」発生時における前記公知の装置の欠点は、装置が停止するまでにな お若干枚数の刷り本が羽根車内へ到達して、羽根車の羽根片又は羽根車自体或い は、該羽根車を片側で包囲するガイドプレートを損傷することである。このガイ ドプレートは刷り本端部を導出するために配置されている。 ［発明の開示］ 本発明の課題は、刷り本排紙装置を改良して、羽根車の領域で刷り本が不都合 に堆積した場合に、隣接した搬送装置の損傷を回避できるように構成することで ある。 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、請求項１の特徴部分に記載し た通りである。 本発明によって特に次の利点が得られる。羽根車の片側を包囲するガイド装置 のガイドプレートの離間旋回に基づいて、機械の停止時点まで、堆積した折り丁 を収容するための付加的な空間が形成される。カム軌道に倣ってガイドプレート が離間旋回することによって羽根車の下位に位置している排紙ベルトの損傷は避 けられる。これによって羽根車は所属の羽根片と共にまた該羽根車を包囲するガ イドプレート並びに排紙用の搬送ベルトは損傷から防止される。 ［図面の簡単な説明］ 図１は正常な生産状態にある本発明の排紙装置の概略側面図である。 図２はエラー発生時にガイドプレートを離間旋回させた状態で示された図１の 排紙装置の概略側面図である。 ［発明を実施するための最良の形態］ 次に図面に基づいて本発明の１実施例を詳説する。 折り丁２を折り装置から搬送する、総体的に符号１ で示したガイドベルト機構の下位には、やはり総体的に符号３で示した羽根車が 配置されており、該羽根車は折り丁２をずり重ねた状態で排紙ベルト４上に排紙 する。 羽根車３はその外周に規則的に配置した複数枚の羽根６を有しているが、図面 では若干枚の羽根が図示されているにすぎない。１本の駆動軸５上には、折り丁 の全幅に応じて複数の羽根車３が軸方向に相互間隔をおいて配置されている。羽 根６は例えば板金ストリップから成り、各板金ストリップの第１端部７は羽根車 ３のベース体８と夫々摩擦接続式又は係合接続式に結合されており、また各板金 ストリップの第２端部９は無支持状態にありかつ隣接した羽根６と相俟つて、折 り丁２を収容して移送するためのポケット１１を形成している。軸方向で見て個 々の羽根車３の間には、例えば形鋼から成る舌状片１２の形の調整可能な制動装 置が配置されており、該制動装置は、ガイドベルト機構１から前記ポケット１１ の底への折り丁２の落下を制動する。 舌状片１２の、ガイドベルト機構１寄り上端部分には、連接リンク１３の一端 が枢着されており、該連接リンクは、その他端に穿設された長穴１４を介して、 例えば架台に固定されたねじボルトと刻み目付きナット１６とから成る調整装置 １７と伝力結合されている。該調整装置１７には、ねじ孔をもった横材１８が固 定 されており、該横材は前記ねじ孔を介して、２本の平行に延在するねじスピンド ル１９，２１と螺合している。 第１のねじスピンドル１９は、前記舌状片１２の、排紙ベルト４寄り下端部を 調整するためのものであり、第２のねじスピンドル２１は、舌状片１２の下端部 に枢着されたスクレーパ２２を調整するためのものである。ガイドベルト機構１ の下位でかつ羽根車３の時計周り方向の回転方向で見て、羽根車３の外周片側に は、総体的に符号２３で示したガイド装置が折り丁２の端部をガイドするために 配設されており、該ガイド装置は例えば、羽根車３の周方向に延在していて軸方 向では相互間隔をおいて互いに並列に配置された複数のガイドプレート２４から 成っている。該ガイドプレート２４はガイドベルト機構１の下側を起点として延 びて排紙ベルト４の直ぐ手前で終わっており、かつその全長のほぼ半分のところ で、例えば羽根車３の軸５の軸心平面上で、該軸に平行な方向に延在する軸２７ 上に相互間隔をおいて、摩擦接続式又は係合接続式に配置されたクランプ体２６ によって緊定されている。 前記軸２７はその両端側で、レバー２９，３１の第１端部２８に支承されてい る。レバー２９，３１は、軸２７を起点として、羽根車３の上位に配置されたガ イドベルト機構１の方に向かって羽根車３に対して接線方向に延在し、かつ第２ 端部３２を介して、機械架 台に固定的に軸支された軸３３と摩擦結合されている。少なくとも一方のレバー ２９は、第１端部２８と第２端部３２とのほぼ中間でサイドフレームに固定され た複動式の空圧作動シリンダ３６のピストン棒３４と枢着結合されている。 空圧作動シリンダ３６は接続管部３７，３８と弁（図示せず）とを介して圧力 空気装置と接続されている。また排紙装置が正常な生産状態にある間は、図１に 示したようにレバー２９には、機械架台に固着されたリミットスイッチ４１の接 点３９が接触している。 ガイドプレート２４を支持する軸２７は少なくともその両方の最外端部で、レ バー４３の第１端部４２と係合接続式及び摩擦接続式に結合されており、前記レ バー４３の第２端部４４は、架台に固定された閉じた溝状のカム４６内に係合し てガイドされている。レバー４３の前記第２端部４４は、カム４６内を直動運動 する低摩擦係数の材料から成る滑子４７と枢着結合されている。 所謂「ジャム（紙詰まり）」の発生時には、羽根６によって形成されたポケッ ト１１の領域内へ又はガイドプレート２４と羽根６との間へ複数枚の折り丁２が 同時に到達するので、軸２７を介して結合されたガイドプレート２４は羽根車３ の外周４８から離間する。この離間は、第２端部３２を回転可能に軸３３に固着 されたレバー２９，３１の第１端部２８を離間旋回さ せることによって行なわれ、この離間旋回によってリミットスイッチ４１の接点 ３９とレバー２９との接触は解除される。リミットスイッチ４１はケーブル接続 部４９を介してこのトラブルを通報するので、空圧作動シリンダ３６には圧力空 気が給圧され、該空圧作動シリンダのピストン棒３４は押出され、ひいてはレバ ー２９，３１は旋回支点としての軸３３を中心として羽根車３の外周から離間旋 回されることになる。これによって、軸２７と摩擦接続式及び係合接続式に結合 されたガイドプレート２４も図２に示したエラー発生時位置へもたらされるので 、堆積した折り丁２は、ガイドプレートの旋回によってほぼ籠形空所の形で生じ た滞留室５２内へ落下することができ、従って羽根車３の羽根６並びに隣接した 搬送装置１，４が損傷を受けることはない。軸２７に摩擦接続式に固定されたレ バー４３と、架台に固定されていて外周から遠ざかる方向へ斜め上方にかつ直線 状に延びるカム４６とを連結させたことによって、ガイドプレート２４の排紙ベ ルト４寄りの端部５１が、エラー発生時には即座にカム４６の延在方向に斜め上 方に向かって持ち上げられ、これによって排紙ベルト４に損傷を与えることはな くなる。 ［符号の説明］ １ ガイドベルト機構、 ２ 折り丁、 ３ 羽根車、 ４ 排紙ベ ルト、 ５ 軸、 ６ 羽根、 ７ 第１端部、 ８ ベース体、 ９ 第２端部、 １１ ポケット、 １２ 舌状片、 １３ 連接リンク、 １４ 長穴、 １６ 刻み目付きナット、 １７ 調整装置、 １８ 横材、 １９ 第１ のねじスピンドル、 ２１ 第２のねじスピンドル、 ２２ スクレーパ、 ２３ ガイド装置、 ２４ ガイドプレート、 ２６ クランプ体、 ２７ 軸、 ２８ 第１端部、 ２９，３１ レバー、 ３２ 第２端 部、 ３３ 軸、 ３４ ピストン棒、 ３６ 空圧作動シリンダ、 ３ ７，３８ 接続管部、 ３９ 接点、 ４１ リミットスイッチ、 ４２ 第１端部、 ４３ レバー、 ４４ 第２端部、 ４６ カム、 ４ ７ 滑子、 ４８ 外周、 ４９ ケーブル接続部、 ５１ 端部、 ５２ 籠形空所としての滞留室

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．折り装置の終端部に配置されていて外周片面に沿って可動ガイド装置の配設 されている羽根車を介して、該羽根車の下位に位置している排紙ベルト上に折り 丁をずり重ね式に排紙する装置において、ガイド装置（２３）が、羽根車（３） の外周（４８）と前記ガイド装置（２３）との間に一時的に滞留室（５２）を形 成するように前記羽根車（３）の外周（４８）から離間運動可能に配置されてい ることを特徴とする、刷り本排紙装置。 ２．ガイド装置（２３）が、羽根車（３）の片側で羽根車の外周に沿って延びて いて互いに並列に配置された複数のガイドプレート（２４）から成り、該ガイド プレートが、前記羽根車（３）の軸平行な方向に配置された軸（２７）によって 互いに摩擦接続式及び係合接続式に結合されている、請求項１記載の刷り本排紙 装置。 ３．軸（２７）が、羽根車（３）に対して接線方向に延在するレバー（２９，３ １）の第１端部（２８）と摩擦接続式及び係合接続式に結合されており、前記レ バー（２９，３１）の第２端部（３２）、請求項２記載の刷り本排紙装置。 ４．軸（２７）がその両端部の少なくとも一方の端部で、摩擦接続式及び係合接 続式にレバー（４３）の 第１端部（４２）と結合されており、該レバー（４３）の第２端部（４４）が、 架台に固着されたカム（４６）と係合接続している、請求項１から３までのいず れか１項記載の刷り本排紙装置。 ５．架台に固着されたカム（４６）が、直線状に延びる溝として構成されている 、請求項１から４までのいずれか１項記載の刷り本排紙装置。