JPH08504677A - プレス材料を装着する方法及び金属押出しプレス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、金属押出しプレスの材料収容部の中に装填器により押出し材料を装填する方法と、押出しパンチを用いてダイにより異形材を押出しする金属押出しプレスとに関する。この方法により、副次的全時間を大幅に短縮することを目指す。本発明の方法の利点は、装填工程が、材料収容コンテナの位置とは無関係に、そして、押出し残留物を除去する際の運動経過とも無関係に行うことができ、従って、個々の装置部分を同時に走行することにより、副次的全時間が大幅に短縮される。このために、当該の金属押出しプレスは、材料装填装置（１）が、材料収容コンテナ（２）に連結され、材料収容コンテナ（２）と一緒に押出し方向に及び押出し方向とは反対の方向に走行可能であり、押出しパンチ（３）が少なくとも押出し材料（５）の長さだけ材料収容コンテナ（２）から間隔を置いて位置決め可能であるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 プレス材料を装着する方法及び金属押出しプレス装置 本発明は、金属押出しプレスの材料収容部の中に装填器を用いて押出し材料を 装填する方法と、押出しパンチを用いてダイにより異形材を押出す金属押出しプ レス装置とに関する。 異形材を製造する金属押出しプレスは、公知であり、例えばMannensman Demag Huettentechnik（マンネスマン社Ｄｅｍａｇ 冶金技術）の会社カタログ“制 御されて予め張力が与えられている押出しプレスフレームを有するアルミニウム 異形材の押出しプレス装置”の中に説明されている。これらの公知の金属押出し プレスは、押出されるべき異形材横断面を有し機械フレームの中に固定して配置 されているダイを有し、同様に機械フレームにしっかりと支承されている装填器 を更に有し、装填器とダイとの間に収容コンテナが設けられている。装填器は、 機械フレームの側方の隣の位置から装填位置へ旋回可能であり、この装填位置で 、搬送されて到来した押出し材料は材料コンテナの中にスライド挿入される。こ れは、パンチ用横材に固定されている押出しパンチを用いて行われる。押出しパ ンチは、装填器が旋回して入っている状態で材料コンテナの中に押出し材料をス ライド挿入し、後続の行程で、材料コンテナにダイが当接している状態で金属材 料をダイを通して押出し成形をする。 公知の金属押出しプレスでは、押出し残留物を除去するために、材料コンテナ をダイに対して後退させ、これにより、材料コンテナとダイとの間に間隔を得る こと、すなわち材料コンテナとダイ間に押出し残留物せん断機により押出し残留 物をせん断除去するのために必要な間隔を得ることが必要であり、これが通常行 われている。材料コンテナを後退させる間、装填器は、旋回されて戻された位置 に位置決めされており、従ってこの領域の材料コンテナは、妨げられずに通過で きる。押出し残留物を除去した後、まず初めに材料コンテナが、ダイに向かって 動かされてその始位置に戻され、次いで装填器が新押出し材料と一緒に旋回され て入り込み、押出しプレス装置は、材料コンテナに材料が挿入されることにより 再び装填される。 前述の公知の機械の欠点は、新押出し材料の装填動作が、材料コンテナがダイ の直接前の接触開始位置に到達しないと開始できないことにある。金属押出しプ レスの生産性は本質的に、押出しプレスの副次的時間に影響されるので、すなわ ち、装置の走行時間、押出し残留物の除去、新押出し材料の装填等に影響される ので、副次的時間の短縮は、生産性の向上に直接につながる。 以上のことを基礎にして、本発明の課題は、副次的全時間を大幅に短縮するこ とを可能にする、金属押出しプレスを迅速に装填する方法と、この方法を実施す る金属押出しプレス装置とを提供することにある。 上記課題を解決できる本発明の方法は、次の行程を特徴とする。 ａ） 押出し終了時に材料収容コンテナが、押出し方向とは反対の方向に走行し てダイから間隔を置く。 ｂ） ａ）と同時に、押出しパンチが、材料収容コンテナから出る。 ｃ） ダイの中の押出し残留物が、せん断されて除去される。 ｄ） 工程ａ）〜ｃ）と同時に、押出し線の側方に位置する装填器が、新押出し 材料と一緒に、押出し方向とは反対の方向に走行し、それと同時に押出しパンチ へ向かって動かされる。 ｅ） 押出しパンチと材料収容コンテナとの間に充分な間隔が得られるとただち に、押出しパンチと材料収容コンテナはともに停止され、装填器が押出し材料と 一緒に装填位置に動かされる。 ｆ） 押出しパンチが、押出し方向に送られて、押出し材料を材料収容コンテナ の中にスライド挿入する。 ｇ） 材料の長手方向軸線重心が材料収容コンテナの中に入るとただちに、装填 器が、その始位置に戻る。 ｈ） ダイの前で行われるせん断工程が終了すると、材料収容コンテナと装填器 と押出しパンチとが一緒に、ダイ向かって走行して押出し位置に到達する。 本発明の方法の重要な利点は、装填動作が、材料コンテナ位置とも、押出し残 留物を除去する際の運動経過とも無関係に実行可能であり、従って個々の装置部 分を同時に走行させることにより、副次的全時間を大幅に短縮できる。 ダイと、押出し材料を収容する材料収容コンテナと、材料装填装置と、押出し パンチと、押出し残留物をせん断除去するせん断機とを具備する本発明の方法を 実施する金属押出しプレス装置は、材料装填装置が、材料収容コンテナに連結さ れ、材料収容コンテナと一緒に押出し方向に及び押出し方向とは反対の方向に走 行可能であり、押出しパンチが少なくとも押出し材料の長さだけ材料収容コンテ ナから間隔を置いて位置決め可能であることを特徴とする。 材料装填装置と材料コンテナとを一緒に走行させることにより、装填器をその 装填位置へ動かすことが、材料コンテナとダイとの間に自由空間を得るために材 料コンテナが戻される間に、可能となる。押出しパンチが材料コンテナから所要 間隔を得るとただちに、材料装填装置は、走行して又は旋回して入り込み、これ により新押出し材料を装填位置に置くことができる。 有利には、押出しパンチ及び材料収容コンテナの位置を監視するために電気式 又は電子式距離センサ装置が設けられている。押出し制御の全経過は、通常のよ うに自動的に実行され、これは、運動経過を計算機の中に記憶することにより可 能となる。 運動経過を相応に形成することにより、押出し残留物のせん断行程と、材料装 填行程とをほぼ同時に終了できる。これにより副次的時間を大幅に短縮でき、ひ いては装置の全生産性を向上できる。 図面には本発明の方法の行程が、略示されている金属押出しプレスに基づいて 示されている。 それぞれ工程ａ）〜ｅ）に対応する５つの作業行程での金属押出しプレス装置 の大幅に簡単化された平面図である第１図〜第５図に個々の装置部分の位置が示 されている。その右隣にはそれぞれ装填器の領域内の横断面が示されている。 装置部分は、次のように参照番号が付けられている。 装填器 １ 材料収容コンテナ ２ 押出しパンチ ３ ダイ ４ 押出し材料 ５ 第１図（工程ａ）では、装填器１は外方へ旋回した待機位置にあり、従って、 材料収容コンテナ２に対してずれている。外部のスライダ装置（図示せず）によ り押出し材料５は、装填器１の収容部の中にスライド挿入される。 押出し終了時に材料収容コンテナ２は、せん断位置（第２図（工程ｂ）に走行 する、すなわち、このせん断位置ではダイ４と材料収容コンテナ２との間に、押 出し残留物せん断機のせん断動作のために充分な自由空間が得られる。同時に、 材料収容コンテナ２と一緒に、これに固定されている装填器１が、ダイ４に対し て後退した位置に走行する。材料収容コンテナ２及び装填器１が走行する間に押 出しパンチ３も、材料収容コンテナ２から出てその後退位置に走行する。 第３図（工程ｃ）では、装填器１は、旋回されて中間位置に到達しており、押 出しパンチは、なおも、材料収容コンテナ２から出て戻る途中にある。この位置 では押出し材料５は、すでのその装填位置の近くにあり、押出し残留物のせん断 工程は、なおも継続している。 第４図（工程ｄ）では、せん断工程は、なおもまだ終了しておらず、押出しパ ンチ３は、その終位置に到達し、装填器１は、旋回されて装填位置に到達してい る。この位置では、押出しパンチ３と材料収容コンテナ２との間に、新押出し材 料５を旋回して入れるために充分な空間が存在し、材料収容コンテナ２とダイ４ との間にはなおも、押出し残留物をせん断除去するための場所が存在する。 第５図（工程ｅ）では、押出しパンチ３はすでに、押出し方向に動き始めてお り、押出し材料５を材料収容コンテナ２の中にスライドする。押出し材料５の長 手方向軸線重心が材料収容コンテナ２の中に入るとただちに、装填器１は旋回し てその始位置に戻り、押出しパンチ３は材料５を材料収容コンテナ２の中に引き 続き挿入し、材料収容コンテナ２及び押出しパンチ３は一緒に、ダイ４へ向かっ て動く。ダイ４が材料収容コンテナ２に到達するとただちに、新押出し工程が開 始する。この工程が終了するとただちに、以上の工程から成る作業周期が、新た に繰返される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１月９日 【補正内容】 請求の範囲（補正） １． 押出しパンチを用いてダイを通して異形材を押出し成形するために金属押 出しプレスの材料収容部の中に材料装填装置により押出し材料を装填する方法に おいて、次の工程を有する特徴とする押出し材料を装填する方法。 ａ） 押出し終了時に材料収容コンテナが、押出し方向とは反対の方向に走行 してダイから間隔を置く。 ｂ） ａ）と同時に、押出しパンチが、材料収容コンテナから出る。 ｃ） ダイの中の押出し残留物が、せん断されて除去される。 ｄ） 工程ａ）〜ｃ）と同時に、押出し線の側方に位置する装填器が、新押出 し材料と一緒に、押出し方向とは反対の方向に走行し、それと同時に押出しパン チへ向かって動かされる。 ｅ） 押出しパンチと材料収容コンテナとの間に充分な間隔が得られるとただ ちに、押出しパンチと材料収容コンテナは双方とも停止され、材料装填装置が押 出し材料と一緒に、押出しパンチ軸線に対して半径方向に装填位置に動かされる 。 ｆ） 押出しパンチが、押出し方向に送られて、押出し材料を材料収容コンテ ナの中にスライド挿入する。 ｇ） 材料の長手方向軸線重心が材料収容コンテナの中に入るとただちに、材 科装填装置が、半径方向に動かされてその始位置に戻る。 ｈ） ダイの前で行われるせん断工程が終了すると、材料収容コンテナと材料 装填装置と押出しパンチとが一緒に、ダイに向かって走行して押出し位置に到達 する。 ２． ダイと、押出し材料を収容する材料収容コンテナと、材料装填装置と、押 出しパンチと、押出し残留物をせん断除去するせん断機とを具備し、前記押出し パンチが少なくとも押出し材料の長さだけ前記材料収容コンテナから間隔を置い て位置決め可能であり、押出し材料が前記押出しパンチにより前記材料収容コン テナの中にスライド挿入可能である請求の範囲第１項に記載の方法を実施する金 属押出しプレスにおいて、 前記材料装填装置（１）が、前記材料収容コンテナ（２）に連結され、前 記材料収容コンテナ（２）と一緒に押出し方向に及び押出し方向とは反対の方向 に走行可能であることを特徴とする金属押出しプレス。 ３． 押出しパンチ（３）及び材料収容コンテナ（２）の位置を監視するために 電気及び／又は電子距離センサ装置が設けられていることを特徴とする請求の範 囲第２項に記載の金属押出しプレス。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｌ Ｖ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 押出しパンチを用いてダイを通して異形材を押出し成形するために、金属 押出しプレス装置の材料収容部の中に装填器により押出し材料を装填する方法に おいて、次の工程を特徴とする押出し材料を装填する方法。 ａ） 押出し終了時に材料収容コンテナが、押出し方向とは反対の方向に走行 してダイから間隔を置く。 ｂ） ａ）と同時に、押出しパンチが、材料収容コンテナから出る。 ｃ） ダイの中の押出し残留物が、せん断されて除去される。 ｄ） 工程ａ）〜ｃ）と同時に、押出し線の側方に位置する装填器が、新押出 し材料と一緒に、押出し方向とは反対の方向に走行し、それと同時に押出しパン チへ向かって動かされる。 ｅ） 押出しパンチと材料収容コンテナとの間に充分な間隔が得られるとただ ちに、押出しパンチと材料収容コンテナはともに停止され、装填器が押出し材料 と一緒に装填位置に動かされる。 ｆ） 押出しパンチが、押出し方向に送られて、押出し材料を材料収容コンテ ナの中にスライド挿入する。 ｇ） 材料の長手方向軸線重心が材料収容コンテナの中に入るとただちに、装 填器が、その始位置に戻る。 ｈ） ダイの前で行われるせん断工程が終了すると、材料収容コンテナと装填 器と押出しパンチとが一緒に、ダイ向かって走行して押出し位置に到達する。 ２． ダイと、押出し材料を収容する材料収容コンテナと、材料装填装置と、押 出しパンチと、押出し残留物をせん断除去するせん断機とを備え、請求の範囲第 １項に記載の方法を実施する金属押出しプレス装置において、 前記材料装填装置（１）が、前記材料収容コンテナ（２）に連結され、前 記材料収容コンテナ（２）と一緒に押出し方向に及び押出し方向とは反対の方向 に走行可能であり、前記押出しパンチ（３）が少なくとも押出し材料（５）の長 さだけ前記材料収容コンテナ（２）から間隔を置いて位置決め可能であることを 特徴とする金属押出しプレス装置。 ３． 押出しパンチ（３）及び材料収容コンテナ（２）の位置を監視するために 電気的又は電子的距離センサ装置が設けられていることを特徴とする請求の範囲 第２項に記載の金属押出しプレス装置。