JPH08504312A - デジタル半二重送信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 デジタル半二重送信方法が提供される。１つの加入者の送信許可の間に加入者へ情報を送信できるようにするために、選択された数（N-1）のブロックが、そのブロックの元の全時間巾（t）よりも短い時間周期中に、送信許可を有する加入者（MS A）から、受信許可を有するベースステーション（BS）へ送信され；受信許可を有するベースステーション（BS）は、ブロックの実際の送信周期及び第１及び第２の保護周期（301,302）だけ減少されたブロックの元の全時間巾（t）を利用して、送信許可を有する加入者へ逆方向情報（203）及び時間同期情報（202）を送信し；そして受信許可を有するベースステーション（BS）は、上記保護周期（301,302）の少なくとも１つの間に、送信許可を有していない少なくとも１つの加入者（MS B）へ情報を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】 デジタル半二重送信方法発明の分野 本発明は、無線システムにおいて加入者ステーションとベースステーションと の間でデジタル半二重送信を行う方法に係る。先行技術の説明 本発明は、移動交換機、ベースステーション及び移動無線を備えた半二重ＦＤ ＭＡ移動無線システムであって、各セルが１つ以上の無線チャンネルを有するよ うなセルラー構成を有する移動無線システムに関する。 半二重のＦＤＭＡ移動無線システムにおいては、移動無線がその送信中に信号 を受信できないので、送信許可中に移動無線に割り込んで移動無線に信号を送信 することは通常は不可能である。この問題は、本出願人の並列な特許出願「デジ タル半二重送信方法（Mehod for digital semi-duplex transmission）」（ＦＩ ９３４２３０）において、所定の間隔で移動無線の送信に割り込みそしてベース ステーションにより送信される逆方向信号を聴くことによって解決されている。 半二重移動無線の無線部分の方向を受信の前に送信から受信へと反転しそして信 号処理の後に再び受信から送信へと反転するには、ある保護周期を逆方向信号の 両側に必要とする。送信されるべき情報の規則的なフレーム構造により、スピー チ又はデータを送信するトランシーバが皆無であっても、即ち逆方向情報が送信 されないときでも、このような保護周期がしばしば繰り返し使用される。実際に 、これは、フレーム構造が常時アイドル時間を含むことを意味する。発明の要旨 本発明の目的は、全二重のＦＤＭＡ及びＴＤＭＡ移動無線システムとは異なり 半二重のＦＤＭＡ移動無線システムでは移動無線がその送信中に受信を行えない ことにより生じる問題を解消することである。受信許可を有するベースステーシ ョンのような無線ステーションは、送信許可を有する加入者ステーションへいか なる種類の情報も送信することはできない。受信許可を有するベースステーショ ンは、送信許可を有する加入者ステーションの送信に割り込むことはできない。 本発明の目的は、上記の問題、即ち送信許可を有する半二重移動無線の送信に いかに割り込み、そして送信許可を有する加入者ステーションのスピーチ又はデ ータ送信を遮断したり妨げたりせずに、この加入者ステーションへ逆方向信号を いかに送信するかという問題を解消することである。本発明の別の目的は、上記 問題を解決するために必要とされる保護周期によって生じるベースステーション の信号容量の浪費に関連した問題を解消することである。というのは、送信許可 を有する加入者ステーションはこれら保護周期中に送信も受信もできないからで ある。 トランシーバ間でデジタル半二重送信を行うこの新規な方法は、選択された数 のスピーチ又はデータブロックを、そのスピーチ又はデータブロックの元の全時 間巾よりも短い時間周期中に、送信許可を有する加入者ステーションから、受信 許可を有するベースステーションへ送信し；受信許可を有するベースステーショ ンは、ブロックの実際の送信周期及び第１及び第２の保護周期だけ減少されたブ ロックの元の全時間巾を利用して、送信許可を有する加入者ステーションへ逆方 向情報及び時間同期情報を送信し；そして受信許可を有するベースステーション は、上記保護周期の少なくとも１つの間に、送信許可をもたない少なくとも１つ の加入者ステーションへ情報を送信するという段階を備えたことを特徴とする本 発明の方法によって達成される。 本発明の考え方は、次のように要約することができる。送信されるべきスピー チ又はデータ情報は、固定時間巾のブロックで構成されるので、選択された数の 次々のブロックが集められて、それらの元の時間巾よりも短い時間周期中に無線 経路を経て送信される。従って、これらブロックの元の時間巾と送信時間との間 の差に対応する周期は、受信許可を有するトランシーバから、送信許可を有する トランシーバヘ逆方向情報及びタイミング同期情報を送信するのに使用できる。 送信許可を有する無線ステーションがそのトランシーバを送信から受信へ切り換 えて逆方向チャンネル情報を受け取るとき、及びそれに対応して、そのトランシ ーバを受信から送信へ切り換えるときには、トランシーバの切り換えに要する時 間が、加入者ステーションが送信も受信もできない保護周期となる。本発明は、 受信許可を有するベースステーションが、送信許可を有する加入者ステーション 以外の加入者ステーションへ保護周期中に情報を送信できるという考え方に基づ いている。 本発明の方法の効果は、送信許可を有する加入者ステーションから送信される 情報に切断を生じることなく、受信許可を有するベースステーションから、送信 許可を有する加入者ステーションへ逆方向情報を送信できることである。これは 特にスピーチ情報の送信及び耐エラー性能の低い長時間データ送信に重要な特徴 を有する。 本発明の別の効果は、本発明による逆方向信号チャンネルの確立に使用される 規則的なフレーム構造が、保証された最大周期中に逆方向信号の成功裡な送信を 確保することである。逆方向信号に比較的長いフレームを使用すると、短い時間 巾の無線チャンネル干渉によって生じる解読エラーのおそれが低減される。 トランシーバ間でデジタル半二重の送信を行う方法の更に別の効果は、受信許 可を有するベースステーションが、送信許可を有する加入者ステーション以外の 加入者ステーションへ保護周期中に情報を送信することにより保護周期を利用で きることである。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。 図１は、フレーム構造を示す図で、本発明によるスピーチ又はデータ情報の率 の変更を示す図である。 図２は、本発明によるマルチフレーム構造を示す図である。 図３は、本発明による送信フレームのフレーム構造を示す図である。 図４は、第１及び第２の保護周期が個別のエンティティを形成する状態におい て本発明による送信フレームのフレーム構造を示す図である。 図５は、第１及び第２の保護時間が多数の個別のエンティティを形成する状態 において本発明による送信フレームのフレーム構造を示す図である。 図６ａないし６ｃは、本発明による方法を用いた無線システムの周波数及び時 分割の図である。好ましい実施例の詳細な説明 図１は、フレーム構造を示す図で、本発明によるスピーチ又はデータ情報の率 の変更を示す図である。ある時間周期ｔが図示されており、その間に情報信号が 生じる。この信号は、既にデジタル形態のデータ信号であるか、或いは音声信号 をサンプリング及び／又はデジタルエンコードする必要のあるスピーチ信号であ る。時間周期ｔは、Ｎ−１個の送信フレーム即ち時間スロットに分割され、１つ の時間スロットが参照番号１００で示されている。各時間スロットには、所定量 のデジタル情報が挿入される。本発明によれば、各時間スロット１００において 送信されるべき情報の送信率は、その情報を短い時間スロット１０１に挿入でき るように変更される。元の時間スロットの長さはＴで示され、そして新たな時間 スロットの長さは、送信率を変更することにより形成され、例えば、元の時間周 期即ちマルチフレームの時間巾を単一フレームだけ短縮すべき場合は、式（（Ｎ −１）／Ｎ）＊Ｔにより形成される。もちろん、率の変更を大きくして、この式 の数値１を、もっと大きな数値に置き代えてもよい。このように、多数の自由フ レームを得ることができる。ここに述べる解決策では、送信率は、時間巾Ｔをも つスピーチブロックが、時間巾（（Ｎ−１）／Ｎ）＊Ｔをもつフレームにおいて 転送されるように選択され、ここで、各（Ｎ−１）番目のスピーチブロックは、 スピーチ情報を送信するのに必要とされない（（Ｎ−１）／Ｎ）＊Ｔの時間周期 をもつことになる。従って、各時間単位（Ｎ−１）＊Ｔに一度づつ余分なフレー ム１０２が得られ、信号送信に使用できる。 図２は、本発明によるマルチフレームｔの構造を示している。図２において、 フレーム１０２は自由のままとされ、即ち逆方向情報の送信に使用できる。この 場合に、フレーム１０２はマルチフレームの１８番目の時間スロット即ちフレー ムに配置される。各通常の、即ち順方向の時間スロット１ないし１７の間には、 順方向情報及び信号データ２０５が送信される。これは時間スロット５で示され ており、これはフレーム２０６に詳細に示されている。チャンネルの送信に使用 される本発明による逆方向信号チャンネル、即ち時間スロット１８又はフレーム １０２について以下に詳細に説明する。これは、先ず、送信許可を有する加入者 ステーションがその送信器をスイッチオフしそしてその受信器をスイッチオンす るに充分な時間をもつようにするための保護周期２０１を備えている。この逆方 向フレームは、次いで、時間同期情報又は周波数同期情報である同期情報２０２ を備えている。次いで、このフレームは、逆方向情報、例えば、逆方向信号チャ ンネル２０３に指定されたスペースを備えている。最後に、このフレームは、再 び保護周期２０４を備え、この間に、送信許可を有するトランシーバは、これを 送信モードに戻すように切り換えるに充分な時間を有する。周期ｔ、即ちマルチ フレームのうちの１つのフレーム（ここでは１０２）は、送信している移動無線 の送信に対して逆方向の信号を送るのに使用される。保護周期は、当該移動無線 及び移動無線システムの両方に対するアイドル時間である。これらは、移動無線 がそのトランシーバを送信から受信へそしてその逆に切り換えるに充分な時間を もつために必要とされる。受信許可を有しそして逆方向情報を送信するベースス テーションは、保護周期を必要とせず、保護周期中であっても信号を送信するこ とができる。 図３は、本発明による送信フレームのフレーム構造を示している。図３におい て、単一フレーム３００に対応する周期は、より短い周期、即ち第１保護周期３ ０１と、第２保護周期３０２と、送信許可を有する加入者ステーションへベース ステーションが逆方向信号を送信するところの周期３０３とに分割される。保護 周期３０１、３０２の間には、ベースステーションは、そのカバー域内の他の加 入者ステーションへ信号を送信する。この信号は、多数の又は全ての移動無線に 意図された放送型の送信である。更に、この信号は、特定の加入者ステーション 又は加入者ステーショングループにアドレスされてもよい。 図４は、第１及び第２の保護時間が２つの個別のエンティティを形成する状態 における本発明の送信フレームのフレーム構造を示している。図示された状態に おいては、第１保護周期３０１及び第２保護周期３０２は、同じ受信者に意図さ れた共通の信号エンティティを形成する。一方、保護周期３０１、３０２の両方 が、異なる受信者に意図されるか又は各受信者に異なる応答を発生する個別の信 号エンティティＳ１、Ｓ２を形成してもよい。 図５は、第１及び第２の保護周期３０１及び３０２が各々多数の個別のエンテ ィティＳ３、Ｓ４、Ｓ５、Ｓ６、Ｓ７で構成される状態における本発明の送信フ レームのフレーム構造を示している。これらのエンティティは、同じ受信者に意 図されてもよいし、異なる受信者に意図されてもよい。又、多数の次々の逆方向 信号ブロックにおいて転送される信号エンティティが、所望の受信者へ転送され るより大きな情報エンティティを形成してもよい。本発明の範囲は、保護周期が 共通の信号エンティティを形成する場合と、保護周期が個別の信号事象として使 用されるか又は更に小さな部分に分割される場合の両方をカバーする。 図６ａないし６ｃは、本発明の方法を用いた無線システムにおける周波数及び 時分割の図である。図示された事象は、同時に生じる。 図６ａは、加入者ステーションＭＳ Ａがアップリンク情報を送信し（６０１ 及び６０２）、そしてそのトランシーバＴＸ／ＲＸを送信周波数Ｆ１から受信周 波数Ｆ２へ間欠的に同調し、ベースステーションからの逆方向送信６０３を聴く 状態を示している。又、この図は、ベースステーションからの逆方向送信６０３ の両側に保護周期６０４も示している。 図６ｂは、加入者ステーションＭＳ Ｂが保護周期６０４の間であってもべー スステーションＢＳからの送信をいかに受け取るかを示している。従って、加入 者ステーションＭＳ ＢのトランシーバＲＸは、受信周波数Ｆ２を聴くように連 続的に同調される。これにより、加入者ステーションＭＳ Ｂは、ベースステー ションＢＳが加入者ステーションＭＳ Ａにアドレスされた逆方向情報を送信す る周期を除く全ての時間にベースステーションＢＳからの送信を受け取る。これ により、ベースステーションは、保護周期中に加入者ステーシヨンＭＳ Ｂへ信 号メッセージを送信する。 図６ｃは、ベースステーションＢＳが加入者ステーションＭＳ Ａにより送信 されたＦ１アップリンク情報を受信する（６０５、６０６）状況を示している。 同時に、加入者ステーションＭＳ Ｂは、ベースステーションＢＳから周波数Ｆ ２の送信も受け取る（６０７、６０８）。保護周期６０４がスタートすると、加 入者ステーションＭＳ Ａは、そのトランシーバを聴取モードに切り換え始め、 そして加入者ステーションＭＳ Ｂは、ベースステーションからの送信を聴取す る。加入者ステーション ＭＳ Ａは、そのトランシーバを受信へ切り換えた後 に、ベースステーションから逆方向チャンネル送信を受け取る。保護周期６０９ の間に、加入者ステーションＭＳ Ｂは、ベースステーションから情報を受信す る許可を有する。保護周期が経過すると、加入者ステーションＭＳ Ａは、再び ベースステーションへアップリンク情報を送信し始め、そしてベースステーショ ンは、加入者ステーションＭＳ Ｂへ順方向情報を送信する。 添付図面及びそれに関連した説明は、本発明の考え方を単に示すものに過ぎな い。無線システムにおいて加入者ステーシヨンとベースステーションとの間でデ ジタル半二重送信を行う本発明の方法は、請求の範囲内でその細部を変更するこ とができる。本発明は、主として、半二重ＦＤＭＡ無線システムを参照して以上 に説明したが、他の無線システムにも適用できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｈ０４Ｑ 7/26 7/30 7/38 (72)発明者 ヘイスカリ ミカ フィンランド エフイーエン‐02120 エ スプー リースタポルク ４ベー30

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．無線システムにおいて加入者ステーションとベースステーションとの間で デジタル半二重送信を行う方法において、 選択された数（N-1）のスピーチ又はデータブロックを、そのスピーチ又はデ ータブロックの元の全時間巾（t）よりも短い時間周期中に、送信許可を有する 加入者ステーション（MS A）から、受信許可を有するベースステーション（BS） へと送信し； 受信許可を有するベースステーション（BS）は、ブロックの実際の送信周期及 び第１及び第２の保護周期（各々301,302）だけ減少されたブロックの元の全時 間巾（t）を利用して、送信許可を有する加入者ステーションへ逆方向情報（203 ）及び時間同期情報（202）を送信し；そして 受信許可を有するベースステーション（BS）は、上記保護周期（301,302）の 少なくとも１つの間に、送信許可を有していない少なくとも１つの加入者ステー ション（MS B）へ情報を送信する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 ２．受信許可を有するベースステーション（BS）は、上記保護周期（604）中 に、多数の加入者ステーション（MS B）又は全ての加入者ステーションへアドレ スされた情報を送信する請求項１に記載の方法。 ３．上記保護周期（301,302;604）は部分（S3-S7）に分割され、受信許可を有 するベースステーション（BS）は、これら部分の各々の間に異なる加入者ステー ション（MS B）へ情報を送信する請求項１又は２に記載の方法。