JPH08503888A - 家庭廃棄物の処理方法及び設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ａ）受け取り（１）、貯蔵（２）、開封（３）及び散水中のふるいｂ）洗浄（５）と遠心分離（６）ｃ）乾燥（７）、選別（８）及びリサイクル可能な廃棄物の取り出しｄ）（ａ）（ｂ）（ｃ）の段階を経た後、廃棄物の種類によっては骨材を得るために粉砕（１１）及び再乾燥（１２）

Description

【発明の詳細な説明】 家庭廃棄物の処理方法及び設備 本発明は家庭廃棄物の処理方法及びその再生利用や骨材を得るために設けられ た専用設備を目的としたものである。 家庭廃棄物及びごみは一般に以下のもので構成されている： −有機物２５％：野菜、果物、台所の生ごみ等 −リサイクル可能な物質５０％：紙、ボール紙、ぼろきれ、皮、プラスチック等 −不活性物質２５％：石、ガラス、鉄及び非鉄金属、陶器等 従来から以上の廃棄物及びごみの処理方法が研究されてきた。 今までに知られた方法として以下のものが挙げられる： −周知のあらゆる公害のリスクを伴うごみ捨て −エネルギー回収または回収を伴わない焼却 第１の方法は、排煙浄化が正常に行われない場合、広範囲の大気汚染を生む。 この設備には莫大な投資が必要であるだけでなく、エネルギーを大量消費するた め、運営コストも高い。 第２の方法は、理論的にエネルギー回収のメリットが あるが、都市暖房など、直ちにこのエネルギーを分配するための基盤施設が必要 である。従って、この方法は可燃性物質の多いごみを使った上、寒冷国でしか実 現不可能である。 第３の方法は家庭廃棄物やごみから堆肥を作る方法である。この技術は現在よ く知られ、その結果も興味深い。しかしながら、この方法は家庭ごみの中に含ま れている廃棄物の一部しか活用しない。従って、この方法は、作業員が悪臭等の 環境公害を伴う過酷な条件下で、取扱作業や選別作業を行うことを前提としてい る。 さらに、得られた堆肥は非常に湿気を帯びており、長距離輸送が困難であるば かりか、農業で使用する場合、その湿気や公害のため、利用者を満足させること ができない。 本発明は、公害、悪臭、汚れ等、処理を行う作業員の苦痛を最小限度にとどめ 、廃棄物の選別後、ストックや輸送、また肥料として簡単に散布できる乾燥した 固体物、特に顆粒状のものが得られる家庭廃棄物の処理方法及び設備の実現を目 的としたものである。 これにあたって、本発明による家庭廃棄物の処理方法は基本的に以下のプロセ スを特徴とする： ａ）洗浄、遠心分離による脱水、乾燥。 ｂ）（ａ）で挙げた３つの作業を行う前に、廃棄物の受け取り、ストックの後、 袋からの取り出し、脱水による ふるいわけが行われる。 ｃ）選別及びその状態でリサイクル可能な廃棄物の処理。 ｄ）（ａ）（ｂ）（ｃ）の段階を経た後、特に有機物等の廃棄物の種類によって は、骨材を得るために、粉砕及び、粉砕物の乾燥が行われる。 これ以外の本発明の利点及び特徴は、以下、本発明の理想的な実施例として示 した設計図を参考にしながら明らかにしていく。 −図は本発明による方法を用いた家庭廃棄物処理工場の見取り図を示す。図面に 示すように、本発明による家庭廃棄物の処理方法を用いた設備には、廃棄物の受 け取り及びストック用のタンク１が設けられている。タンク１には周知のタイプ の換気装置、これも周知の廃棄物散水装置がついている。タンク１に処理物の脱 水システムを備えることもできる。このタンクには、スクリューコンベヤまたは ベルトコンベヤタイプの周知のコンベヤ装置が設けられ、そこからホッパ２に流 れる。コンベヤシステムの調節は必要に応じて行われる。 ホッパ２の後、袋から取り出し装置３（できれば散水装置付き）に流れ、この 装置で袋を開け、スクリューコンベヤまたはベルトコンベヤを通ってふるいわけ 機４に移る。袋から取り出し装置には歯が付いた粉砕機が備えられ、袋を開けた 後、廃棄物を大ざっぱに粉砕する。ふるいわけ機４で細かい廃棄物と粉塵とを分 ける。この装 置は散水システムも備えている。この後、廃棄物の洗浄機５に入る。特に水平ま たは垂直軸の回転ドラムで構成された洗浄機５は、常時グリースの再利用や回収 をしながら再生水を使って洗浄する。 その後、処理物はコンベヤ（ベルトコンベヤまたはスクリューコンベヤ）によ って、洗浄水を処理装置の方へ排出する遠心分離機６へと移される。遠心分離機 ６は、連続して機能する回転沈殿器を使って行われる。遠心分離機６からコンベ ヤによって乾燥機７に流れる。 内部コンベヤを備えた乾燥機は、換気装置（Ｃ、ＡＩＲ参照）により連続再生 される乾燥エアーを使って処理物を除湿する。その後、処理物は選別される。 使用システムは熱ポンプと熱交換機を組み合わせた従来の方法である。乾燥エ アーの温度は３０度〜３８度が望ましい。水はエアーの除湿によって回収される 。 乾燥機７を出た処理物は次にコンベヤで手選別ゾーンに移される。序文で示し たように、廃棄物の種類別に、コンベヤ上で選別が行われる。 選別機の中にある選別コンベヤは同系統または同タイプの処理物を受け取る。 処理物は非腐敗可燃性物質、プラスチック、ぼろぎれ、ボール紙その他に分類さ れる。プレス機９で大きな塊にした後、ストック１０される。この後、それぞれ 適応した装置でリサイクルされる。 食品・植物の生ごみ等、腐敗性有機物はコンベヤによ って粉砕機に移される。粉砕機で骨材をつくる。粉砕は専門家が適応し得る方法 でなされる。得られた骨材は徹底的に脱水するため、乾燥機１２にかけられる。 乾燥機の温度は約３８度である。乾燥後、得られた骨材は周知の方法で、使用上 の便宜のため、袋詰めされる。 ストック、供給（１−２）、袋からの取り出し３、ふるいわけ４の各装置は、 水を回収する予洗を行うので湿気を伴うが、そのため、洗浄５や遠心分離機６の 作業が容易になっている。 この湿気の多いプロセスは本発明の特徴の１つで、それによって悪臭等、不純 物や公害を殆どなくして、廃棄物やごみの処理作業を行うことができる。乾燥し たプロセスは、無機物では乾燥７、選別８、プレス９の各装置で、有機物ではさ らに、取扱いが簡単で、乾燥した処理物が得られるよう、粉砕１１、乾燥１２の 装置が加わる。有機物の場合、特に肥料として散布できるよう、乾燥した骨材の 形で仕上げられる。 本発明の実施により、湿気や不純物が散水、洗浄、乾燥によって取り除かれて いるので、従来の堆肥作りの方法のように、これらの湿気や不純物が地面に移る ことなく、農業において廃棄物を利用することができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 以下のプロセスを特徴とする家庭廃棄物の処理方法：ａ）受け取り、ス トック、袋からの取り出し、散水による選別。 ｂ）洗浄、遠心分離。 ｃ）乾燥、選別、その状態でリサイクル可能な廃棄物の処理。 ｄ）（ａ）（ｂ）（ｃ）の段階を経た後、廃棄物の種類によっては骨材を得るた めに、粉砕及び再度乾燥が行われる。