JPH08502619A - 再充電可能なセル或いはセル・パック用接点構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 消費者が挿入可能な電池パック構造体（７０）は、正端子（６８）と負端子（６６）とを有する複数の実質的に平行パイプ形状の再充電可能なセル（６１，６２，６３）を備える。１つのセルの正端子は、隣接するセルの負端子に結合される。前記セルの少なくとも一方の端子に絶縁部（１７）を用いて、端子の位置をずらし、消費者が挿入可能な一次電池の充電を防止する。前記セルは、前記セルのずれた端子（それぞれ６８，６６）と嵌合するように配列されかつ構成された、充電用接点（７６，８６）を有する筐体（７４）内に配される。このようにして、前記セルは、端子が中央に位置する消費者によって挿入される一次セルとは、端子が一致しない。

Description

【発明の詳細な説明】 再充電可能なセル或いはセル・パック用接点構造 発明の技術分野 本発明は、概して言えば再充電可能なセル一般に関し、特に再充電可能なセル またはセル・パック用接点構造体に関する。 発明の背景 消費者が挿入可能なセル、即ち、収縮包装（shrink wrap）で包まれた予め収 納されるセルは、典型的に、接点領域が中央に配置されたセル端子を有する。例 えば、多くの円筒形セルおよびプリズム状セル（prismatic cell）でも、正端子 （positivc terminal）は中央に配された隆起した接点領域を有し、一方負接点 端子（negative contact terminal）はセルの対向端の表面全体を覆う。消費者 向け携帯用製品の製造者が、かれらの製品として再充電可能なセルまたはセル・ パックを提供する場合、製造者は再充電不可のセル即ち一次セルの充電をさせな いよう注意しなければならない。現在のところ、殆どの再充電可能な電池も再充 電不可の電池も同一の充電器構造体に物理的に納まるため、消費者には危険要素 を、そして製造者には製造物責任をもたらすことがある。 予め収納される再充電可能なセル・パックまたは予め収納 される再充電可能な電池パックを有する製品は、通常、当該製品に給電するため の給電接点と、電池またはセル・パックを充電するための充電接点とを有する。 アルカリ・セルのような多くの一次セルを充電することは危険なので、一次セル を有する電池パックは、通常充電接点を有することはない。消費者が挿入可能な 再充電可能なセルは、一次セルと同様簡単に充電器に挿入される。消費者に再充 電不可能なセルを充電器に挿入させないようにする唯一のものは、警告ラベルだ けである。したがって、再充電可能なセルおよびそれらの各充電器を物理的に変 更することによって、再充電可能なセルの充電のみを可能とすると共に、典型的 な消費者挿入型再充電不可能なセル即ち一次セルの再充電を防止する必要性があ る。 発明の概要 消費者が挿入可能なセルのための再充電可能なセル用接点構造は、正端子と負 端子とを有する実質的に平行なパイプ形状をした再充電可能なセルと、少なくと も前記端子の一方に設けられる絶縁部とから成り、消費者によって挿入されるセ ルとは異なるように端子をずらしてある。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明にしたがって用いられるセルの斜視図である。 第２図は、本発明によるセルの斜視図である。 第３図は、本発明によるセル・パックの斜視図である。 第４図は、本発明による筐体内のセル・パックの分解斜視図である。 好適実施例の詳細な説明 第１図を参照して、好ましくは、プリズム状の再充電可能なセル１０が示され る。セル１０は、好ましくは一端を正端子１４、対向端を負端子１２として有す る実質的に平行パイプ状である。セル１０は、好ましくは消費者向け電池に典型 的に見られる突出した先端ではなく、平坦な正端子を有する。第２図を参照して 、本発明によるセル２０は、セルの端子の一方に設けられた絶縁手段１７を更に 含み、中央に位置付けられる消費者によって挿入されるセルの端子に対して、端 子の位置をずらす。前記絶縁手段は、セル端子の所定領域、好ましくは正端子と の電気的な接触を防止する、遮蔽物質または絶縁物質であれば、どのようなの形 状のものでもよい。絶縁部１７は、正端子の残りの２領域１６，１７を露出状態 とする。セル１０または２０をニッケル金属水素化物（nickel metal hydride） ，ニッケル・カドミウム，リチウム・イオン，亜鉛空気，鉛酸，あるいはいずれ かのセル用化学物質（cell chemistry）で形成し得ることは、本発明の適用範囲 内である。 第３図を参照して、複数の再充電可能なセル（６１，６２，６３）を有するセ ル・パック５０の斜視図が示される。セル ６１，６２，６３は、この場合も、好ましくは実質的に平行パイプ形状のプリズ ム状セルである。図示のように、好ましくは金属或いは鋼鉄製のストラップであ る結合手段５４が、１つのセルの正端子を隣接するセルの負端子と結合する。結 合手段５４は、短絡やその他の有害な状態からさらに保護するするように、ニク ロムの帯状体で形成することもできる。３つのセル（６１，６２，６３）は、好 ましくは、これら３つのセル周囲に収縮包装５２を用いることによって「パック 」を形成する。 第４図を参照して、第３図のセル・パック５０を電子製品用筐体構造体７０に 収容した状態が示される。この筐体構造体は、バッテリ・パック筐体自体でも、 双方向無線機（two-way radio），ページャまたはコンピュータのような携帯用 電子製品の一部でもよい。構造体７０は、筐体７４内の各端子７６，８６に結合 するための正端子５４および負端子５４を有する、複数の実質的に平行パイプラ イン形状の再充電可能なセル（６１，６２，６３）から成る。筐体構造体７０内 の端子７６，８６は、それぞれ回路線７７，８７によってそれぞれ端子７８，８ ８に接続され、充電器（図示せず）に接続される。カバー７２がセル上に配置さ れる。前記セルは、セルの端子の少なくとも一方に絶縁部を設け、端子位置をず らすことによって、消費者が挿入可能な一次セルの充電を防止する手段（１７） を有する。セルは充電用接点（７６，８６）を有する筐体７４内に納まり、充電 用接点はセルのずれた端子（それぞれ６８，６６）と一致するように配列され、 かつ構成される。このようにして、本発明のセルまたはセル・ パックは、消費者によって挿入される一次セルの端子と嵌合できないようにする 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接点構造を有する再充電可能な電池セルであって： 正端子と負端子とを有する、実質的にプリズム形状の再充電可能なセル； 前記正および負端子は各々平坦であり、各々実質的に前記セルの一端を覆う前 記再充電可能なセル；および 前記端子の少なくとも一方に設けられ、前記端子の一部の電気的接触を禁止す る遮蔽手段； から成ることを特徴とする再充電可能な電池セル。 ２．前記再充電可能な電池セルは平行パイプ形状のセルであることを特徴とする 請求項１記載の再充電可能な電池セルの接点構造。 ３．前記再充電可能な電池セルは、ニッケル金属水素化物，ニッケル・カドミウ ム，リチウム・イオン，亜鉛空気，および鉛酸から成る群から選択されることを 特徴とする請求項１記載の再充電可能な電池セルの接点構造。 ４．セル接点構造を含む再充電可能な電池を有する電池パックであって： 正端子と負端子とを有する、実質的にプリズム形状の複数の再充電可能なセル ； 前記正および負端子は各々平坦であり、各々前記セルの一端を覆う前記可充電 セル； １つのセルの前記正端子を、それに隣接する他のセルの前記負端子に結合する 結合手段；および 前記端子の少なくとも一方に設けられ、前記端子の一部の 電気的接触を禁止する遮蔽手段； から成ることを特徴とする電池パック。 ５．前記結合手段は、隣接するセル間に結合された金属製ストラップから成るこ とを特徴とする請求項４記載の電池パック。 ６．前記セルの端子の少なくとも一方に設けられる前記遮蔽手段は、前記セル端 子のほぼ中央に配置されることを特徴とする請求項４記載の電池パック。 ７．前記再充電可能なセルは平行パイプ形状のセルであることを特徴とする請求 項４記載の電池パック。 ８．前記再充電可能なセルは、ニッケル金属水素化物，ニッケル・カドミウム， リチウム・イオン，亜鉛空気，および鉛酸から成る群から選択されることを特徴 とする請求項４記載の電池パック。 ９．前記構造は前記複数のセル周囲に収縮包装を更に含むことを特徴とする請求 項４記載の電池パック。 １０．消費者が挿入可能な電池パック構造体であって： 正端子と負端子とを有する、実質的にプリズム形状の複数の再充電可能なセル ； １つのセルの前記正端子を、それに隣接する他のセルの前記負端子に結合する 結合手段； 前記セルの充電を防止する絶縁手段であって、前記セルの端子の少なくとも一 方に設けられ、前記端子の位置をずらすようにした前記絶縁手段；および 前記セルのずれた端子と嵌合するように配列され構成された、充電用接点を有 する筐体； から成ることを特徴とする電池パック構造体。 １１．前記結合手段は、隣接するセル間に結合された金属製ストラップから成る ことを特徴とする請求項１０記載の電池パック構造体。