JPH08502091A - ノボラック樹脂混合物 - Google Patents

ノボラック樹脂混合物

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JPH08502091A JP6509202A JP50920294A JPH08502091A JP H08502091 A JPH08502091 A JP H08502091A JP 6509202 A JP6509202 A JP 6509202A JP 50920294 A JP50920294 A JP 50920294A JP H08502091 A JPH08502091 A JP H08502091A
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Abstract

(57)【要約】 分子量分布が少なくとも50%重なり、溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なっている、少なくとも2種類のノボラック樹脂の混合物を提供する。その様なノボラック樹脂の製造法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】ノボラック樹脂混合物 発明の背景 本発明は、スペクトルのi線領域で特に感度が高いポジ型フォトレジスト組成 物に特に有用な、異なった溶解速度を有する、アルカリに可溶なノボラック樹脂 の混合物、およびその製造法に関する。 フォトレジスト組成物は、コンピュータチップや集積回路の製造における様な 、小型の電子部品を製造するためのマイクロ平版印刷法に使用される。一般的に これらの方法では、まず、集積回路の製造に使用するシリコンウエハーの様な基 材にフォトレジスト組成物の薄い被膜を施す。次いで被覆した基材を焼き付けて フォトレジスト組成物中の溶剤を蒸発させ、被覆を基材上に固定する。次に、基 材の焼き付けられた被覆表面を放射線で像様露光する。 この放射線露光により、被覆表面の露光区域が化学的に変換される。可視光線 、紫外(UV)光、電子線およびX線放射エネルギーが、マイクロ平版印刷で今 日一般的に使用されている種類の放射線である。この像様露光の後、被覆した基 材を現像溶液で処理し、基材の被覆表面の、放射線で露光した、または露光しな かった区域を 除去する。 ノボラック樹脂は、液体フォトレジスト配合物中の重合体状バインダーとして 使用されることが多い。これらの樹脂は一般的に、ホルムアルデヒドおよび1種 またはそれより多い多置換フェノールの縮合反応を、酸触媒、例えばシュウ酸、 の存在下で行なうことにより製造される。フォトレジスト組成物には、ネガ型と ポジ型の2種類がある。ネガ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると 、レジスト組成物の放射線に露出された区域が現像溶液に溶解し難くなる(例え ば架橋反応が起こる)が、フォトレジスト被覆の非露光区域はその様な溶液に対 して比較的溶解し易いままである。こうして、露光されたネガ型レジストを現像 剤で処理することにより、フォトレジスト被覆の非露光区域が除去され、被覆中 に陰画像が形成される。それによって、その下にある、フォトレジスト組成物が 堆積していた基材表面の所望の部分が表に出る。 他方、ポジ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると、フォトレジス ト組成物の放射線に露出された区域が現像剤に対してより可溶性になり(例えば 転位反応が起こる)、露光されなかった区域は現像剤溶液に対して比較的不溶性 のままである。この様に、露光されたポジ型フォトレジストを現像剤で処理する ことにより、被覆の露光された区域が除去され、フォトレジスト被覆 中に陽画像が形成される。やはり、その下にある基材表面の所望の部分が表に出 る。 この現像操作の後、部分的に保護されていない基材を基材エッチング剤溶液ま たはプラズマガスなどで処理することができる。エッチング剤溶液またはプラズ マガスは、基材の、現像の際にフォトレジスト被覆が除去された部分をエッチン グする。基材の、フォトレジスト被覆がまだ残っている区域は保護され、したが って基材に、放射線に対する画像露光に使用したフォトマスクに対応するエッチ ングパターンが形成される。その後、フォトレジスト被覆の残留区域を剥離工程 で除去し、清浄なエッチングされた基材表面を残すことができる。場合により、 現像工程の後で、エッチング工程の前に、残留するフォトレジスト層を熱処理し 、その下の基材に対する密着性およびエッチング溶液に対する耐性を強化するの が望ましい。 ポジ型フォトレジスト組成物は、一般的に解像力およびパターン転写特性がよ り優れているので、現在、ネガ型レジストよりも好まれている。フォトレジスト の解像度は、レジスト組成物が、露光および現像の後に、フォトマスクから基材 に高度の画像縁部の鋭さをもって転写できる最小の特徴として定義される。今日 の多くの製造用途には、1ミクロン未満のオーダーのレジスト解像度が必要であ る。さらに、現像されたフォトレジスト壁の 輪郭が基材に対して垂直に近いことが非常に望ましい。レジスト被覆の現像区域 と非現像区域の間がその様に区分けされていることにより、マスク画像が基材上 に精確にパターン転写される。発明の概要 先行技術には、組成は同じであるが、分子量が異なった2種類のノボラック樹 脂の混合物が記載されている。これらの樹脂の分子量分布は、2種類の異なった 分子量の準分布からなるので、その様な樹脂は双峰性(bimodal)として特徴付 けられている。 本発明は、類似した分子量および類似した分子量分布を有するが、それぞれが 異なった溶解速度を有する樹脂の混合物を使用することにより、フォトレジスト 組成物用の改良されたノボラック樹脂が得られる、という驚くべき発見に関連し ている。分子量分布に類似した様式における溶解速度分布を測定する方法は知ら れていないが、本発明の樹脂は双峰溶解速度(BDR)樹脂として特徴付けるこ とができよう。BDR樹脂は、下記の特徴を有する樹脂として定義される。 a)フォトレジスト組成物に有用な被膜形成樹脂、 b)同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類の樹脂の混合物を含 んでなり、同じ区域に正規化された(normalized)、2成分樹脂の分子量分布が 、少なくとも50%、好ましくは60〜100%、より好ましく は70〜95%、の重なりを示し、2成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0、 好ましくは2.0〜約6.0、最も好ましくは約2.5〜約4.5、のファクタ ーで異なっている。 本発明のBDR樹脂の配合では、BDR樹脂の基準に適合していない下記の2 種類またはそれより多い樹脂、すなわち1)1種またはそれより多いフェノール 性モノマーおよびホルムアルデヒドの重縮合反応生成物である樹脂、または2) その様な反応生成物の混合物、を使用することができる。上記の分子量および分 子量分布は、絶対値としてではなく、ポリスチレン標準に対するGPCにより測 定する。 フェノール性モノマー/ホルムアルデヒド樹脂の混合物により、より高い熱安 定性を有する成分樹脂だけを使用して配合したフォトレジスト組成物と比較して 、改良された、または少なくとも同等の熱安定性を示すフォトレジスト組成物を 配合することができる。その様なフォトレジスト組成物は、より低い熱安定性を 有する成分樹脂を使用して配合したフォトレジスト組成物と比較して、改良され た熱安定性を示す。 その様なフォトレジスト組成物により、パターン輪郭が非常に良く、浮きかす (scumming)の程度が低く、定常波がなく、焦点深度が非常に良い半導体デバイ スが得られる。これらのフォトレジスト組成物により、半導体 デバイスを製造する際の処理ウインドウ(processwindow)も広くなる。 本発明は、本質的に均一なフォトレジスト組成物の製造に使用できる、同じま たは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂の混合物を含 んでなり、同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50% の重なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なっ ている、水に不溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形成ノボラック樹脂を提 供する。 本発明は、本質的に均一なフォトレジスト組成物の製造に使用できる、水に不 溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形成ノボラック樹脂の製造法であって、 同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50%の重なりを 示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なっている、同 じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂を混合す ることを特徴とする方法を提供する。好ましい実施態様の詳細な説明 ノボラック樹脂は、“Chemistry and Application of Phenolic Resins”Knop A.およびScheib,W.;Springer Verlag,New York,1979、第4章に説明され ているように、フォトレジスト製造の分野で一般的に使用されている。同様に、 o−キノンジアジドも、 “Light Sensitive Systems”、Kosar,J.;John Willey & Sons,New York,1 965、第7.4章に記載されている様に、当業者には良く知られている。これら の樹脂は一般的に、酸触媒、例えばシュウ酸、の存在下でホルムアルデヒドおよ び1種またはそれより多い多置換フェノール間の縮合反応を行なうことにより製 造される。 適当な多置換フェノールは、先行技術で良く知られており、メタ−クレゾール 、パラ−クレゾール、3,5−キシレノールおよび3,5−ジメチルフェノール が含まれる。 フォトレジスト組成物の一成分を構成する増感剤は、例えばここに参考として 含める米国特許第3,106,465号および同第4,719,167号各明細 書に記載されている様な、多価フェノール性またはアルコール性化合物、例えば トリス−ヒドロキシフェニルエタンまたはヒドロキシベンゾフェノン、のエステ ル、およびスルホン酸またはスルホン酸誘導体、例えば塩化スルホニル、であり うる。 より好ましい実施態様では、光増感剤は、式Iのポリヒドロキシ置換された芳 香族化合物、または式Iの化合物の混合物である。 [式中、1、mおよびnは0〜3の数であり、n>0である場合、R=水素、ア ルキル(例えばC1〜C5アルキル)、アリール(例えばフェニル、ナフチル)ま たはアルキルアリール(例えばC1〜C5アルキル置換されたフェニルまたはナフ チル)であり、n=0である場合、R=水素、アルキル(例えばC1〜C5アルキ ル)、ヒドロキシアリール(例えばフェニル、ナフチル)、好ましくはモノヒド ロキシアリール、最も好ましくは4−ヒドロキシフェニル)、アルキルアリール (例えばC1〜C5アルキルフェニルまたはアルキルナフチル)、好ましくはヒド ロキシ置換され、メチレン、1−エチリデンまたは2−イソプロピリデンブリッ ジにより芳香族環に結合したもの、最も好ましくは4−ヒドロキシフェニル−2 −イソプロピリデン、−1−エチリデン、−メチレンであり、R′は水素、アル キル(例えばC1〜C5アルキル)、またはシクロアルキル(例えばC1〜C6アル キル、C1〜C5アルキル)である。] フォトレジスト組成物は、適当な溶剤中で各成分を混合することにより形成さ れる。一般的に、フォトレジスト中のノボラック樹脂の量は、固体、すなわちフ ォトレジストの非溶剤成分の重量に対して、好ましくは70%〜約90%、より 好ましくは約75%〜約85%、である。一般的に、光増感剤はフォトレジスト 中に、固体フォトレジスト成分の重量に対して約10%〜約30%、好ましくは 約15%〜約25%の量で存在する。 その様なフォトレジストに適当な溶剤としては、プロピレングリコールモノア ルキルエーテル、プロピレングリコールアルキル(例えばメチル)エーテルアセ テート、エチル−3−エトキシプロピオネート、乳酸エチル、エチル−3−エト キシプロピオネートと乳酸エチルの混合物、酢酸ブチル、キシレン、ジグライム 、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートがある。好ましい溶剤は、 プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)およびエチル− 3−エトキシプロピオネート(EEP)である。 フォトレジスト組成物を基材に塗布する前に、他の所望により使用する成分、 例えば着色剤、染料、縞防止剤、レベリング剤、可塑剤、接着促進剤、速度増加 剤、溶剤、および界面活性剤、例えば非イオン系界面活性剤、をノボラック樹脂 、増感剤および溶剤の溶液に加えてもよい。 当業者には公知の様に、一つまたはそれより多い平版 印刷工程で使用する光の波長に対応する、特に露光放射線の波長に対応する波長 で強く吸収する染料が選択されることが多い。 本発明のフォトレジスト組成物と共に使用できる染料添加剤の例は、メチルバ イオレット2B(C.I.No.42535)、クリスタルバイオレット(C.I .42555)、マラカイトグリーン(C.I.No.42000)、ビクトリア ブルーB(C.I.No.44045)、ニュートラルレッド(C.I.No.50 040)、スーダンオレンジ(C.I.11920)、クルクミン(C.A.S .Reg.No.458−37−7)、クマリン1(C.A.S.Reg.No.91−4 4−1)、クマリン7(C.A.S.Reg.No.27425−55−4)、クマ リン314(C.A.S.Reg.No.55804−66−5)、ディスパースイ エロー9(C.I.10375)、アリザリンイエローGG(C.I.1402 5)、アリザリンイエローR(C.I.14030)、ベーシックイエロー1( C.I.49005)、および3,3′−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ クマリン)(C.A.S.Reg.No.63226−13−1)であり、ノボラッ クおよび増感剤の合計重量に対して1〜10重量%の量で使用する。染料添加剤 は、基材による光の後方散乱を防止することにより、解像度を増加するのに役立 つ。 縞防止剤は、被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対して約5重量%まで使用す ることができる。使用可能な可塑剤には、例えば、リン酸トリ−(ベータ−クロ ロエチル)−エステル、ステアリン酸、ジカンファー、アセタール樹脂、フェノ キシ樹脂、およびアルキル樹脂があり、被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対し て約1〜10重量%の量で使用する。可塑剤は材料の被覆特性を改良し、平滑で 均一な厚さの被膜を基材に塗布できる様にする。使用可能な接着促進剤には、例 えばベータ−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)−エチルトリメトキシシラ ン、p−メチル−ジシラン−メチルメタクリル酸エステル、ビニルトリクロロシ ラン、およびガンマ−アミノ−プロピルトリエトキシシランがあり、被膜形成樹 脂と増感剤の合計重量に対して約4重量%までの量で使用する。使用可能な現像 速度増加剤には、例えばピクリン酸、ニコチン酸またはニトロケイ皮酸があり、 被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対して約20重量%までの量で使用する。こ れらの増加剤は、露光区域と非露光区域の両方でフォトレジスト被覆の溶解性を 増加する傾向があり、したがって、コントラストをある程度犠牲にしても現像速 度の方が重要である場合に使用され、すなわち現像剤により、フォトレジスト被 覆の露光区域がより急速に溶解するが、速度増加剤により、非露光区域からもフ ォトレジスト被覆が大量に失われる。 溶剤は組成物全体の中に、フォトレジスト組成物の95重量%までの量で存在 してもよい。溶剤は、無論、フォトレジストを基材上に塗布した後、乾燥により 実質的に除去される。 製造されたフォトレジスト組成物溶液は、ディップ、スプレー、ワーリング、 およびスピンコーティングを含む、フォトレジスト分野で使用される通常の方法 により、基材に塗布することができる。例えば、スピンコーティングする場合、 使用するスピニング装置の種類およびスピニング工程に許される時間に対して、 所望の厚さの被覆を得るために、レジスト溶液を固体含有量の百分率に関して調 整することができる。適当な基材には、シリコン、アルミニウム、重合体状樹脂 、二酸化ケイ素、ドーピングされた二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、銅、 ポリシリコン、セラミック、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウム、および他 の、III/V族化合物がある。 上記の手順により製造されたフォトレジスト組成物は、マイクロプロセッサー 、その他の小型集積回路部品の製造に使用されている様な、熱的に成長させたケ イ素/二酸化ケイ素被覆したウエハーの被覆に特に適当である。アルミニウム/ 酸化アルミニウムウエハーも使用できる。基材は、各種の重合体樹脂、特に透明 重合体、例えばポリエステル、でもよい。基材は適当な組成物、例えばヘキサ− アルキルジシラザンを含む組成物、の接着促進層 を有してもよい。 次いで、フォトレジスト組成物溶液を基材上に塗布し、基材を約70℃〜約1 20℃の温度で、ホットプレート上で約30秒間から約180秒間、あるいは対 流加熱炉中で約15〜約90分間処理する(軟焼付け)。この温度処理は、フォ トレジスト中の残留溶剤の濃度を下げるが、光増感剤の著しい熱劣化を引き起こ さない様に選択する。一般的に、溶剤の濃度を最少にすることが望ましく、この 最初の熱処理は、実質的にすべての溶剤が蒸発し、厚さ1ミクロンのオーダーの フォトレジスト組成物の薄い被覆が基材上に残るまで行なう。好ましい実施態様 では、処理温度は約90℃〜約120℃である。この処理は、溶剤除去の変化率 が比較的問題にならなくなるまで行なう。温度と時間の選択は、使用者が望むフ ォトレジストの特性、ならびに使用する装置および商業的に望ましい被覆時間に より異なる。次いで、被覆基材を化学放射線、例えば約300nm〜約450nmの 波長の紫外線、X線、電子線、イオン線またはレーザー放射線に、適当なマスク 、ネガ、ステンシル、テンプレート、等を使用して形成した所望のパターンで露 光することができる。 次いで、フォトレジストに所望により、現像の前または後に、露光後の第二焼 き付けまたは熱処理(PEB)を行なう。加熱温度は約80℃〜約120℃、よ り好ま しくは約90℃〜約120℃である。加熱はホットプレート上で約30秒間〜約 2分間、より好ましくは約60秒間〜約90秒間、または対流加熱炉中で約30 〜約45分間行なう。 露光したフォトレジスト被覆基材は、アルカリ性現像溶液に浸漬するか、ある いはスプレー現像工程で現像し、像様露光した区域を除去する。溶液は、例えば 窒素噴流攪拌により攪拌するのが好ましい。基材は、露光区域からすべての、ま たは本質的にすべてのフォトレジスト被覆が溶解するまで、現像剤中に入れてお く。現像剤は、アンモニウムまたはアルカリ金属の水酸化物の水溶液を含むこと ができる。好ましい水酸化物は、水酸化テトラメチルアンモニウムである。被覆 したウエハーを現像溶液から取り出した後、所望により現像後の熱処理または焼 き付けを行ない、被覆の密着性、およびエッチング溶液、その他の物質に対する 耐薬品性を向上させることができる。現像後の熱処理は、被覆の軟化点より低い 温度で被覆および基材を加熱炉焼付けすることができる。工業用途、特にケイ素 /二酸化ケイ素型基材上の微小回路装置の製造では、現像した基材を、緩衝した フッ化水素酸系のエッチング溶液で処理することができる。本発明のフォトレジ スト組成物は、酸を基剤とするエッチング溶液に耐性があり、基材の非露光フォ トレジスト被覆区域を効果的に保護する。 下記の具体例により、本発明の組成物を製造および使用する方法を詳細に説明 する。しかし、これらの例は、本発明の範囲を制限または限定するためものでは なく、本発明を実行するために必ず使用しなければならない条件、パラメータ、 または値を与えようとするものではない。 例1 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(6.23:3の比率)を使用する ノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた2リットルの4つ口フラスコ 中にメタクレゾール162.12グラム(1.5モル)、3,5−キシレノール 88.23グラム(0.722モル)、ジプロピレングリコールメチルエーテル (DPGME)溶剤170グラムおよびシュウ酸0.625グラム(フェノール 全体の約0.25重量%)を入れた。このフラスコを、サーモウォッチで制御す る加熱マントルを使用して室温から徐々に加熱した。フラスコの内容物を穏やか に攪拌した。反応内容物を95℃に加熱し、温度が95℃で安定してから、ホル ムアルデヒド溶液126グラム(37.28%)を滴下漏斗により90分間かけ て加えた。クレゾール:ホルムアルデヒドの比は1:0.7であった。次いで、 縮合を95℃で6時間行なった。95℃で縮合させた後、大気圧下で蒸留し、水 を除去した。 温度を200℃に上昇させ、過剰のクレゾールおよび溶剤を減圧(35mmHg)下 、温度200〜220℃で除去した。220℃で真空を解除し、溶融した樹脂を アルミニウムパン中に注ぎ込んだ。得られた樹脂は、粘度10.7(シクロヘキ サノン中7.0%溶液)、ガラス転移温度(Tg=105℃)、水酸化テトラメ チルアンモニウム(TMAH)AZ300MIF現像剤を使用する溶解速度1. 8〜2.7ミクロン/分、相対分子量(RMW)約10および図1に示すGPC 分子量分布を有する。 図1は、例1のノボラック樹脂に対するGPC分子量分布を示すグラフである 。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係を示す。 例2 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(10:3.35の比率)を使用す るノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた500mlの4つ口フラスコ中 にメタクレゾール115.35グラム(1.0667モル)、3,5−キシレノ ール43.6グラム(0.35699モル)、ジグライム溶剤76.13グラム および無水マレイン酸1.588グラム(フェノール全体の約2.0重量%)を 入れた。このフラスコを、サーモウォッチで制御する加熱マントルを使用して室 温から徐々に加熱した。フラスコの内容 物を穏やかに攪拌した。反応内容物を95℃に加熱した。温度が95℃で安定し てから、ホルムアルデヒド溶液87.9グラム(37.28%)を滴下漏斗によ り1時間かけて加えた。次いで、縮合を95℃で4時間行なった。95℃で縮合 させた後、大気圧下で蒸留し、水を除去した。温度を200℃に上昇させ、過剰 のクレゾールおよび溶剤を減圧(35mmHg)下、温度200〜220℃で除去し た。220℃で真空を解除し、溶融した樹脂をアルミニウムパン中に注ぎ込んだ 。得られた樹脂は、粘度8.4(シクロヘキサノン中7.0%溶液)、ガラス転 移温度(Tg=92℃)、AZ300MIF現像剤を使用する溶解速度6.0ミ クロン/分、RMW約10および図2に示すGPC分子量分布を有する。 図2は、例1のノボラック樹脂に対するGPC分子量分布を示すグラフである 。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係を示す。 例3 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(6.23:3の比率)を使用する ノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた2リットルの4つ口フラスコ 中にメタクレゾール162.12グラム(1.5モル)、3,5−キシレノール 88.08グラム(0.722モル)、DPGME溶剤170グラムおよびシュ ウ酸0.625グラム(フ ェノール全体の約0.25重量%)を入れた。このフラスコを、サーモウォッチ で制御する加熱マントルを使用して室温から徐々に加熱した。フラスコの内容物 を穏やかに攪拌した。反応内容物を95℃に加熱した。温度が95℃で安定して から、ホルムアルデヒド溶液121.6グラム(37.28%)を滴下漏斗によ り90分間かけて加えた。クレゾール:ホルムアルデヒドの比は1:0.7であ った。次いで、縮合を95℃で6時間行なった。95℃で縮合させた後、大気圧 下で蒸留し、水を除去した。温度を200℃に上昇させ、過剰のクレゾールおよ び溶剤を減圧(35mmHg)下、温度200〜220℃で除去した。220℃で真 空を解除し、溶融した樹脂をアルミニウムパン中に注ぎ込んだ。得られた樹脂は 、粘度9.0(シクロヘキサノン中7.0%溶液)、ガラス転移温度(Tg=9 0℃)、AZ300MIF現像剤を使用する溶解速度4.5〜6.0ミクロン/ 分、相対分子量(RMW)約8および図3に示すGPC分子量分布を有する。 図3は、例3のノボラック樹脂に対するGPC分子量分布を示すグラフである 。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係を示す。図1、2および3から、 例1および2のノボラック樹脂の組合せは分子量分布の重なりが約90%を超え ており、例1および3のノボラック樹脂の組合せは分子量分布の重なりが約85 %を超えてい る。例4 500mlフラスコに70%L−塩化スルホニル/30%F−塩化スルホニル( 70L/30F)トリヒドロキシフェニルエタン光増感剤(固体の18重量%) 4.5グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の、例1および2のノ ボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を製造した。混合物を 室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率はすべて固体の重量に 対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.500gm.(82%) −− B) 15.375gm.(61.5%) 5.125gm.(20.5%) C) 10.250gm.(41%) 10.250gm.(41%) D) 5.125gm.(20.5%) 15.375gm.(61.5%) E) −− 20.500gm.(82%) フォトレジスト溶液を、SVG coat-development track system上で、それぞれ 4”シリコンウエハー上に適当な速度で塗布し、次いで、ホットプレート上、9 5℃で60秒間露光前焼付けを行ない、0.975μm被膜を得た。被膜厚は、 ウエハー全体を横切って10点測定する自動フィルム厚さ測定機構のAutonanosp ec(NANOMETRICS,model 215)で測定する。次いでウエハーを、NIKON解像レチ クルを備えたNIKON i−ラインス テッパー(0.54NA)で露光した。11x21焦点/露光マトリックスを使 用してレジスト被膜上にパターンをプリンとした。露光したウエハーをホットプ レート上、110℃で60秒間露光後焼付け(PEB)した。続いてレジストを 、TMAH AZ300 MIF現像剤(Hoechst Celanese Corporation,米国ニュージャージ ー州ソマーヴィル)を使用し、23.5℃で45秒間スプレーパドル現像した。 現像したレジストパターンは、Hitachi S-4000電界放射走査電子顕微鏡により検 査した。試料の平版印刷結果を下記の表に示すが、ここで、 Enominal=レチクル上の様々な特徴サイズを1:1で複製するのに必要な最小 線量(ミリジュール/cm2) 解像度=妥当なパターン輪郭(パターン縁部の尖鋭度>80゜)で開いている最 小特徴サイズ(ミクロン) 焦点深度=レジストが妥当なパターン輪郭をEnominalで臨界寸法(CD)の± 10%内で維持できる、光学露光機構の脱焦点程度 浮きかす=現像後に露光区域に残されるレジスト残留物 試料Aは、最適な熱流動温度、露光寛容度、焦点深度またはEnominalを達成 するのに必要なプロセスウィンドウを有していない。 例5 500mlフラスコに70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタン光増感剤( 固体の20重量%)50グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の、 例1および2のノボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を製 造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率はす べて固体の重量に対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.00 gm.(80%) 0.00gm.(0%) B) 18.00gm.(72%) 2.00gm.(8%) C) 16.00gm.(64%) 4.00gm.(16%) D) 14.00gm.(56%) 6.00gm.(24%) E) 12.00gm.(48%) 8.00gm.(32%) F) 10.00gm.(40%) 10.00gm.(40%) 例5のフォトレジスト試料を、使用したレジスト厚さが1.185μmで、露 光後焼付け温度が95℃〜110℃である以外は、例4と同様に処理した。 Eclear=現像した時に露光区域におけるすべてのレジストを溶解させるのに必 要な最小線量(ミリジュール/cm2)、一般的にEnominalの一部(fraction) 露光寛容度=一定の特徴サイズのパターンをその臨界寸法の±10%以内でプリ ントするために、レジストにより許容される露光線量の百分率範囲 DOF(0.5μm)=例4に記載の方法により決定される、0.5μm特徴サイ ズに対する焦点深度 熱流動温度=レジストパターンが流動または変形し始める最低温度(℃) これらの結果(図4〜8等高線プロット参照)は、双峰溶解速度を有する樹脂 成分を含んでなるノボラック樹脂系、例えば例2のノボラックを例1のノボラッ クと様々な比率で混合することにより得られる系、を使用する利点を明確に示し ている。 図4は、露光後(P.E.)焼付け温度95〜110℃における、例5のフォ トレジストのEnominalの等高線プロットである。このプロットは、PEB温度 が低下する、または例2のノボラック濃度が0から50重量%に増加するにつれ てEnominalが減少する(すなわち、フォトレジストの感光性が増加する)こと を示している。 このプロットから、例1のノボラックを単独で使用すると、低いPEB温度でも 低いEnominalが得られないことが明らかであり、このために熱流動温度が下が ることが分かった。 図5は、PEB温度95℃〜110℃における例5のフォトレジストの露光( Expo.)寛容度の等高線プロットである。このプロットは、例2のノボラック含 有量が増加するにつれて露光寛容度が増加することを示している。例1のノボラ ックを100%使用すると、使用するPEB温度に関係なく、最適露光寛容度は 達成できない。 図6は、PEB温度95℃〜110℃において例5のフォトレジストを使用す る0.5μmフォトレジストパターンの焦点深度(DOF)の等高線プロットで ある。樹脂に例2のノボラックをある程度配合することにより、最良のDOFが 得られる。 図7は、PEB温度95℃〜110℃および軟焼付け(SB、すなわち露光前 焼付け)温度80℃〜120℃における、フォトレジスト組成物中の固体の80 重量%のノボラック樹脂含有量を有する、例5のフォトレジストのEclearの等 高線プロットである。現像時間は、AZ300MIF現像剤を使用して52秒間 であった。 図8は、PEB温度95℃〜110℃およびSB温度80℃〜120℃におけ る、フォトレジスト組成物中の固体の80重量%のノボラック樹脂含有量を有す る、例 5のフォトレジストの熱流動温度の等高線プロットである。現像時間は、AZ3 00MIF現像剤を使用して52秒間であった。このプロットに明確に示されて いる様に、SBおよびPEB温度が高い程、本フォトレジストのパターンの熱流 動温度が増加する。 例6 500mlフラスコに70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタン光増感剤( 固体の18重量%)5.0グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の 、例1および2のノボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を 製造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率は すべて固体の重量に対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.00gm.(82%) 0.00gm.(0%) B) 18.00gm.(73.8%) 2.00gm.(8.2%) C) 16.00gm.(65.6%) 4.00gm.(16.4%) D) 14.00gm.(57.4%) 6.00gm.(24.6%) E) 12.00gm.(49.2%) 8.00gm.(32.8%) F) 10.00gm.(41%) 10.00gm.(41%) 例6のフォトレジスト試料を、使用したレジスト厚さが1.185μmで、露 光後焼付け温度が95℃〜110℃である以外は、例4と同様に処理した。 図9は、PEB温度95℃〜110℃における例6のフォトレジストの露光( Expo.)寛容度の等高線プロットである。このプロットは、例5に関する図5に 見られる傾向と同じ傾向を示している。例2のノボラックをある程度配合するこ とにより、露光寛容度が改良される。この例におけるレジストは、例5における レジストと比較して、増感剤濃度が低い。 図10は、例6のフォトレジストを使用する0.5μmフォトレジストパター ンのDOFの等高線プロットである。例5で見られる結果と同様に、例2のノボ ラックをある程度配合することにより、DOFが改良される。 例7 500mlフラスコに、様々な量の70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタ ン光増感剤(固体の20重量%、19重量%、18重量%)、PGMEA溶剤7 5グラムおよび下記の量の、例1、2および3のノボラック樹脂を加えることに より、フォトレジスト組成物を製造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジス ト溶液を形成させた(百分率はすべて固体の重量に対して示す)。 例1 例2 例3 ノボラック ノボラック ノボラック PAC A) 20gm(80%) 0gm(0%) 0gm(0%) 5gm(20%) B) 0(0%) 20(80%) 0(0%) 5(20%) C) 10(40%) 0(0%) 10(40%) 5(20%) D) 10.125(40.5%) 0(0%) 10.125(40.5%) 4.75(19%) E) 10.25(41%) 0(0%) 10.25(41%) 4.5(18%) 溶液粘度−相対分子量(RMW) 粘度溶液は、100mlメスフラスコ中、ノボラック樹脂7グラムをシクロヘキ サノン溶剤に溶解させることにより調製した。この溶液を、5ミクロン加圧シリ ンジフィルターを使用して濾過した。粘度は、Cannon-fenske#200粘度系を使用 して25℃で測定した。相対分子量 (RMW)は、下記の式を使用して決定した。 M rel=[1/C log(n/no)]2 C=樹脂の濃度(g/ml) n=シクロヘキサノン中の樹脂の粘度 no=シクロヘキサノンの粘度溶解速度測定 配合 26%の樹脂固体をPGMEAに溶解させる。0.2μmの使い捨てAcrodisc フィルターを通して濾過する。比較基準 Hoechst Celanese Corporation製のS-Resin Stock#D9922A(PGMEA溶剤中 で供給される)。溶解速度測定の手順 1.各試料を、SVG coat-development track system上で、4”シリコンウエハ ー上に適当な速度で塗布し、次いで、ホットプレート上、90℃で60秒間焼き 付け、1.29μmの被膜を得た。 2.被膜厚は、ウエハー全体を横切って10点測定する自動フィルム厚さ測定機 構のAutonanospec(NANOMETRICS,model 215)で測定した。 3.溶解速度は、He−Neレーザー(634nm、3mW、ORIEL CORP.,Model 7 9202)および光ダイオードからなるレーザー終点検知システムを使用してフィル ム厚の経時変化を測定することにより決定した。現像はAZ300MIF TMAH現像剤を使用して23℃で行ない、溶解速度は式Δt=λ/2n (式中、λはレーザーの波長であり、nはその波長における被膜材料の反射率で あり、Δtは、溶解過程におけるフィルムの極大(または極小)干渉間の時間間 隔中に起こる厚さの変化である。) により計算した。分子量データ(MwおよびMn) 重合体の分子量は、重量平均分子量Mwであれ数平均分子量Mnであれ、重合 体のテトラヒドロフラン(THF)中希釈溶液に対して行なうゲル浸透クロマト グラフィー(GPC)により測定した。実際に使用した装置は、Waters(Millip ore Corp,)のプログラム可能な自動試料採取装置、真空ポンプ、ヒーターを備 えたクロマトグラフィーカラム、およびShimadzu CR 30Aデータ変換システムに 接続した示差屈折計および付随するソフトウェア(1.1版、Shimadzu part No .T/N 22301309-91)からなる。使用した屈折計はWaters model 410であり、4 本のクロマトグラフィーカラム、500オングストローム、1000オングスト ローム、10,000オングストロームおよび100,000オングストローム (Watersから入手可能)を直列に接続した。システムは、下記の分子量を有する 複数のポリスチレン標準を使用して校正した。 これらの標準は実質的に単分散であり、本質的に単一の分子量からなる。この 様に校正したシステムを使用し、各例で製造した重合体に関して重量平均分子量 (Mw)、数平均分子量(Mn)、および多分散性(Mw/Mn)を得た。ガラス転移温度(Tg) ガラス転移温度(Tg)は、20℃/分、60cc/分の窒素雰囲気で運転され るPerkin Elmer DSC-4熱量計を使用する示差走査熱量測定により測定した。この 方法によるガラス転移温度は一般的に、重合体の加熱曲線の最初の屈曲点におけ る接線の交差点として定義される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年9月15日 【補正内容】 明細書ノボラック樹脂混合物 発明の背景 本発明は、スペクトルのi線領域で特に感度が高いポジ型フォトレジスト組成 物に特に有用な、異なった溶解速度を有する、アルカリに可溶なノボラック樹脂 の混合物、およびその製造法に関する。 フォトレジスト組成物は、コンピュータチップや集積回路の製造における様な 、小型の電子部品を製造するためのマイクロ平版印刷法に使用される。一般的に これらの方法では、まず、集積回路の製造に使用するシリコンウエハーの様な基 材にフォトレジスト組成物の薄い被膜を施す。次いで被覆した基材を焼き付けて フォトレジスト組成物中の溶剤を蒸発させ、被覆を基材上に固定する。次に、基 材の焼き付けられた被覆表面を放射線で像様露光する。 この放射線露光により、被覆表面の露光区域が化学的に変換される。可視光線 、紫外(UV)光、電子線およびX線放射エネルギーが、マイクロ平版印刷で今 日一般的に使用されている種類の放射線である。この像様露光の後、被覆した基 材を現像溶液で処理し、基材の被覆表面の、放射線で露光した、または露光しな かった区域を 除去する。 ノボラック樹脂は、液体フォトレジスト配合物中の重合体状バインダーとして 使用されることが多い。これらの樹脂は一般的に、ホルムアルデヒドおよび1種 またはそれより多い多置換フェノールの縮合反応を、酸触媒、例えばシュウ酸、 の存在下で行なうことにより製造される。フォトレジスト組成物には、ネガ型と ポジ型の2種類がある。ネガ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると 、レジスト組成物の放射線に露出された区域が現像溶液に溶解し難くなる(例え ば架橋反応が起こる)が、フォトレジスト被覆の非露光区域はその様な溶液に対 して比較的溶解し易いままである。こうして、露光されたネガ型レジストを現像 剤で処理することにより、フォトレジスト被覆の非露光区域が除去され、被覆中 に陰画像が形成される。それによって、その下にある、フォトレジスト組成物が 堆積していた基材表面の所望の部分が表に出る。 他方、ポジ型フォトレジスト組成物を放射線で像様露光すると、フォトレジス ト組成物の放射線に露出された区域が現像剤に対してより可溶性になり(例えば 転位反応が起こる)、露光されなかった区域は現像剤溶液に対して比較的不溶性 のままである。この様に、露光されたポジ型フォトレジストを現像剤で処理する ことにより、被覆の露光された区域が除去され、フォトレジスト被覆 中に陽画像が形成される。やはり、その下にある基材表面の所望の部分が表に出 る。 この現像操作の後、部分的に保護されていない基材を基材エッチング剤溶液ま たはプラズマガスなどで処理することができる。エッチング剤溶液またはプラズ マガスは、基材の、現像の際にフォトレジスト被覆が除去された部分をエッチン グする。基材の、フォトレジスト被覆がまだ残っている区域は保護され、したが って基材に、放射線に対する画像露光に使用したフォトマスクに対応するエッチ ングパターンが形成される。その後、フォトレジスト被覆の残留区域を剥離工程 で除去し、清浄なエッチングされた基材表面を残すことができる。場合により、 現像工程の後で、エッチング工程の前に、残留するフォトレジスト層を熱処理し 、その下の基材に対する密着性およびエッチング溶液に対する耐性を強化するの が望ましい。 ポジ型フォトレジスト組成物は、一般的に解像力およびパターン転写特性がよ り優れているので、現在、ネガ型レジストよりも好まれている。フォトレジスト の解像度は、レジスト組成物が、露光および現像の後に、フォトマスクから基材 に高度の画像縁部の鋭さをもって転写できる最小の特徴として定義される。今日 の多くの製造用途には、1ミクロン未満のオーダーのレジスト解像度が必要であ る。さらに、現像されたフォトレジスト壁の 輪郭が基材に対して垂直に近いことが非常に望ましい。レジスト被覆の現像区域 と非現像区域の間がその様に区分けされていることにより、マスク画像が基材上 に精確にパターン転写される。発明の概要 先行技術には、組成は同じであるが、分子量が異なった2種類のノボラック樹 脂の混合物が記載されている。これらの樹脂の分子量分布は、2種類の異なった 分子量の準分布からなるので、その様な樹脂は双峰性(bimodal)として特徴付 けられている。 本発明は、類似した分子量および類似した分子量分布を有するが、それぞれが 異なった溶解速度を有する樹脂の混合物を使用することにより、フォトレジスト 組成物用の改良されたノボラック樹脂が得られる、という驚くべき発見に関連し ている。分子量分布に類似した様式における溶解速度分布を測定する方法は知ら れていないが、本発明の樹脂は双峰溶解速度(BDR)樹脂として特徴付けるこ とができよう。BDR樹脂は、下記の特徴を有する樹脂として定義される。 a)フォトレジスト組成物に有用な被膜形成樹脂、 b)同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類の樹脂の混合物を含 んでなり、同じ区域に正規化された(normalized)、2成分樹脂の分子量分布が 、少なくとも50%、好ましくは60〜100%、より好ましく は70〜95%、の重なりを示し、2成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0、 好ましくは2.0〜約6.0、最も好ましくは約2.5〜約4.5、のファクタ ーで異なっている。 本発明のBDR樹脂の配合では、BDR樹脂の基準に適合していない下記の2 種類またはそれより多い樹脂、すなわち1)1種またはそれより多いフェノール 性モノマーおよびホルムアルデヒドの重縮合反応生成物である樹脂、または2) その様な反応生成物の混合物、を使用することができる。上記の分子量および分 子量分布は、絶対値としてではなく、ポリスチレン標準に対するGPCにより測 定する。 フェノール性モノマー/ホルムアルデヒド樹脂の混合物により、より高い熱安 定性を有する成分樹脂だけを使用して配合したフォトレジスト組成物と比較して 、改良された、または少なくとも同等の熱安定性を示すフォトレジスト組成物を 配合することができる。その様なフォトレジスト組成物は、より低い熱安定性を 有する成分樹脂を使用して配合したフォトレジスト組成物と比較して、改良され た熱安定性を示す。 その様なフォトレジスト組成物により、パターン輪郭が非常に良く、浮きかす (scumming)の程度が低く、定常波がなく、焦点深度が非常に良い半導体デバイ スが得られる。これらのフォトレジスト組成物により、半導体デ バイスを製造する際の処理ウインドウ(process window)も広くなる。 本発明は、本質的に均一なフォトレジスト組成物の製造に使用できる、同じま たは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂の混合物を含 んでなり、同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50% の重なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なっ ている、水に不溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形成ノボラック樹脂を提 供する。 本発明は、本質的に均一なフォトレジスト組成物の製造に使用できる、水に不 溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形成ノボラック樹脂の製造法であって、 同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50%の重なりを 示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なっている、同 じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂を混合す ることを特徴とする方法を提供する。好ましい実施態様の詳細な説明 ノボラック樹脂は、“Chemistry and Application of Phenolic Resins”Knop A.およびScheib,W.;Springer Verlag,New York,1979、第4章に説明され ているように、フォトレジスト製造の分野で一般的に使用されている。同様に、 o−キノンジアジドも、 “Light Sensitive Systems”、Kosar,J.;John Willey & Sons,New York,1 965、第7.4章に記載されている様に、当業者には良く知られている。これら の樹脂は一般的に、酸触媒、例えばシュウ酸、の存在下でホルムアルデヒドおよ び1種またはそれより多い多置換フェノール間の縮合反応を行なうことにより製 造される。 適当な多置換フェノールは、先行技術で良く知られており、メタ−クレゾール 、パラ−クレゾール、3,5−キシレノールおよび3,5−ジメチルフェノール が含まれる。 フォトレジスト組成物の一成分を構成する増感剤は、例えばここに参考として 含める米国特許第3,106,465号および同第4,719,167号各明細 書に記載されている様な、多価フェノール性またはアルコール性化合物、例えば トリス−ヒドロキシフェニルエタンまたはヒドロキシベンゾフェノン、のエステ ル、およびスルホン酸またはスルホン酸誘導体、例えば塩化スルホニル、であり うる。 より好ましい実施態様では、光増感剤は、式Iのポリヒドロキシ置換された芳 香族化合物、または式Iの化合物の混合物である。 [式中、1、mおよびnは0〜3の数であり、n>0である場合、R=水素、ア ルキル(例えばC1〜C5アルキル)、アリール(例えばフェニル、ナフチル)ま たはアルキルアリール(例えばC1〜C5アルキル置換されたフェニルまたはナフ チル)であり、n=0である場合、R=水素、アルキル(例えばC1〜C5アルキ ル)、ヒドロキシアリール(例えばフェニル、ナフチル)、好ましくはモノヒド ロキシアリール、最も好ましくは4−ヒドロキシフェニル)、アルキルアリール (例えばC1〜C5アルキルフェニルまたはアルキルナフチル)、好ましくはヒド ロキシ置換され、メチレン、1−エチリデンまたは2−イソプロピリデンブリッ ジにより芳香族環に結合したもの、最も好ましくは4−ヒドロキシフェニル−2 −イソプロピリデン、−1−エチリデン、−メチレンであり、R′は水素、アル キル(例えばC1〜C5アルキル)、またはシクロアルキル(例えばC1〜C6アル キル、C1〜C5アルキル)である。] フォトレジスト組成物は、適当な溶剤中で各成分を混合することにより形成さ れる。一般的に、フォトレジス ト中のノボラック樹脂の量は、固体、すなわちフォトレジストの非溶剤成分の重 量に対して、好ましくは70%〜約90%、より好ましくは約75%〜約85% 、である。一般的に、光増感剤はフォトレジスト中に、固体フォトレジスト成分 の重量に対して約10%〜約30%、好ましくは約15%〜約25%の量で存在 する。 その様なフォトレジストに適当な溶剤としては、プロピレングリコールモノア ルキルエーテル、プロピレングリコールアルキル(例えばメチル)エーテルアセ テート、エチル−3−エトキシプロピオネート、乳酸エチル、エチル−3−エト キシプロピオネートと乳酸エチルの混合物、酢酸ブチル、キシレン、ジグライム 、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートがある。好ましい溶剤は、 プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)およびエチル− 3−エトキシプロピオネート(EEP)である。 フォトレジスト組成物を基材に塗布する前に、他の所望により使用する成分、 例えば着色剤、染料、縞防止剤、レベリング剤、可塑剤、接着促進剤、速度増加 剤、溶剤、および界面活性剤、例えば非イオン系界面活性剤、をノボラック樹脂 、増感剤および溶剤の溶液に加えてもよい。 当業者には公知の様に、一つまたはそれより多い平版印刷工程で使用する光の 波長に対応する、特に露光放射線の波長に対応する波長で強く吸収する染料が選 択され ることが多い。 本発明のフォトレジスト組成物と共に使用できる染料添加剤の例は、メチルバ イオレット2B(C.I.No.42535)、クリスタルバイオレット(C.I .42555)、マラカイトグリーン(C.I.No.42000)、ビクトリア ブルーB(C.I.No.44045)、ニュートラルレッド(C.I.No.50 040)、スーダンオレンジ(C.I.11920)、クルクミン(C.A.S .Reg.No.458−37−7)、クマリン1(C.A.S.Reg.No.91−4 4−1)、クマリン7(C.A.S.Reg.No.27425−55−4)、クマ リン314(C.A.S.Reg.No.55804−66−5)、ディスパースイ エロー9(C.I.10375)、アリザリンイエローGG(C.I.1402 5)、アリザリンイエローR(C.I.14030)、ベーシックイエロー1( C.I.49005)、および3,3′−カルボニルビス(7−ジエチルアミノ クマリン)(C.A.S.Reg.No.63226−13−1)であり、ノボラッ クおよび増感剤の合計重量に対して1〜10重量%の量で使用する。染料添加剤 は、基材による光の後方散乱を防止することにより、解像度を増加するのに役立 つ。 縞防止剤は、被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対して約5重量%まで使用す ることができる。使用可能な可 塑剤には、例えば、リン酸トリ−(ベータ−クロロエチル)−エステル、ステア リン酸、ジカンファー、アセタール樹脂、フェノキシ樹脂、およびアルキル樹脂 があり、被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対して約1〜10重量%の量で使用 する。可塑剤は材料の被覆特性を改良し、平滑で均一な厚さの被膜を基材に塗布 できる様にする。使用可能な接着促進剤には、例えばベータ−(3,4−エポキ シ−シクロヘキシル)−エチルトリメトキシシラン、p−メチル−ジシラン−メ チルメタクリル酸エステル、ビニルトリクロロシラン、およびガンマ−アミノ− プロピルトリエトキシシランがあり、被膜形成樹脂と増感剤の合計重量に対して 約4重量%までの量で使用する。使用可能な現像速度増加剤には、例えばピクリ ン酸、ニコチン酸またはニトロケイ皮酸があり、被膜形成樹脂と増感剤の合計重 量に対して約20重量%までの量で使用する。これらの増加剤は、露光区域と非 露光区域の両方でフォトレジスト被覆の溶解性を増加する傾向があり、したがっ て、コントラストをある程度犠牲にしても現像速度の方が重要である場合に使用 され、すなわち現像剤により、フォトレジスト被覆の露光区域がより急速に溶解 するが、速度増加剤により、非露光区域からもフォトレジスト被覆が大量に失わ れる。 溶剤は組成物全体の中に、フォトレジスト組成物の95重量%までの量で存在 してもよい。溶剤は、無論、 フォトレジストを基材上に塗布した後、乾燥により実質的に除去される。 製造されたフォトレジスト組成物溶液は、ディップ、スプレー、ワーリング、 およびスピンコーティングを含む、フォトレジスト分野で使用される通常の方法 により、基材に塗布することができる。例えば、スピンコーティングする場合、 使用するスピニング装置の種類およびスピニング工程に許される時間に対して、 所望の厚さの被覆を得るために、レジスト溶液を固体含有量の百分率に関して調 整することができる。適当な基材には、シリコン、アルミニウム、重合体状樹脂 、二酸化ケイ素、ドーピングされた二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、銅、 ポリシリコン、セラミック、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウム、および他 の、III/V族化合物がある。 上記の手順により製造されたフォトレジスト組成物は、マイクロプロセッサー 、その他の小型集積回路部品の製造に使用されている様な、熱的に成長させたケ イ素/二酸化ケイ素被覆したウエハーの被覆に特に適当である。アルミニウム/ 酸化アルミニウムウエハーも使用できる。基材は、各種の重合体樹脂、特に透明 重合体、例えばポリエステル、でもよい。基材は適当な組成物、例えばヘキサ− アルキルジシラザンを含む組成物、の接着促進層を有してもよい。 次いで、フォトレジスト組成物溶液を基材上に塗布し、 基材を約70℃〜約120℃の温度で、ホットプレート上で約30秒間から約1 80秒間、あるいは対流加熱炉中で約15〜約90分間処理する(軟焼付け)。 この温度処理は、フォトレジスト中の残留溶剤の濃度を下げるが、光増感剤の著 しい熱劣化を引き起こさない様に選択する。一般的に、溶剤の濃度を最少にする ことが望ましく、この最初の熱処理は、実質的にすべての溶剤が蒸発し、厚さ1 ミクロンのオーダーのフォトレジスト組成物の薄い被覆が基材上に残るまで行な う。好ましい実施態様では、処理温度は約90℃〜約120℃である。この処理 は、溶剤除去の変化率が比較的問題にならなくなるまで行なう。温度と時間の選 択は、使用者が望むフォトレジストの特性、ならびに使用する装置および商業的 に望ましい被覆時間により異なる。次いで、被覆基材を化学放射線、例えば約3 00nm〜約450nmの波長の紫外放射線、X線、電子線、イオン線またはレーザ ー放射線に、適当なマスク、ネガ、ステンシル、テンプレート、等を使用して形 成した所望のパターンで露光することができる。 次いで、フォトレジストに所望により、現像の前または後に、露光後の第二焼 き付けまたは熱処理(PEB)を行なう。加熱温度は約80℃〜約120℃、よ り好ましくは約90℃〜約120℃である。加熱はホットプレート上で約30秒 間〜約2分間、より好ましくは約60 秒間〜約90秒間、または対流加熱炉中で約30〜約45分間行なう。 露光したフォトレジスト被覆基材は、アルカリ性現像溶液に浸漬するか、ある いはスプレー現像工程で現像し、像様露光した区域を除去する。溶液は、例えば 窒素噴流攪拌により攪拌するのが好ましい。基材は、露光区域からすべての、ま たは本質的にすべてのフォトレジスト被覆が溶解するまで、現像剤中に入れてお く。現像剤は、アンモニウムまたはアルカリ金属の水酸化物の水溶液を含むこと ができる。好ましい水酸化物は、水酸化テトラメチルアンモニウムである。被覆 したウエハーを現像溶液から取り出した後、所望により現像後の熱処理または焼 き付けを行ない、被覆の密着性、およびエッチング溶液、その他の物質に対する 耐薬品性を向上させることができる。現像後の熱処理は、被覆の軟化点より低い 温度で被覆および基材を加熱炉焼付けすることができる。工業用途、特にケイ素 /二酸化ケイ素型基材上の微小回路装置の製造では、現像した基材を、緩衝した フッ化水素酸系のエッチング溶液で処理することができる。本発明のフォトレジ スト組成物は、酸を基剤とするエッチング溶液に耐性があり、基材の非露光フォ トレジスト被覆区域を効果的に保護する。 下記の具体例により、本発明の組成物を製造および使用する方法を詳細に説明 する。しかし、これらの例は、 本発明の範囲を制限または限定するためのものではなく、本発明を実行するため に必ず使用しなければならない条件、パラメータ、または値を与えようとするも のではない。 例1 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(6.23:3の比率)を使用する ノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた2リットルの4つ口フラスコ 中にメタクレゾール162.12グラム(1.5モル)、3,5−キシレノール 88.23グラム(0.722モル)、ジプロピレングリコールメチルエーテル (DPGME)溶剤170グラムおよびシュウ酸0.625グラム(フェノール 全体の約0.25重量%)を入れた。このフラスコを、サーモウォッチで制御す る加熱マントルを使用して室温から徐々に加熱した。フラスコの内容物を穏やか に攪拌した。反応内容物を95℃に加熱し、温度が95℃で安定してから、ホル ムアルデヒド溶液126グラム(37.28%)を滴下漏斗により90分間かけ て加えた。クレゾール:ホルムアルデヒドの比は1:0.7であった。次いで、 縮合を95℃で6時間行なった。95℃で縮合させた後、大気圧下で蒸留し、水 を除去した。温度を200℃に上昇させ、過剰のクレゾールおよび溶剤を減圧( 35PA(パスカル)下、温度200〜 220℃で除去した。220℃で真空を解除し、溶融した樹脂をアルミニウムパ ン中に注ぎ込んだ。得られた樹脂は、粘度10.7(シクロヘキサノン中7.0 %溶液)、ガラス転移温度(Tg=105℃)、水酸化テトラメチルアンモニウ ム(TMAH)AZ300MIF現像剤を使用する溶解速度1.8〜2.7ミク ロン/分、相対分子量(RMW)約10および図1に示すGPC分子量分布を有 する。 図1は、例1のノボラック樹脂に対するGPC分子量分布を示すグラフである 。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係を示す。 例2 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(10:3.35の比率)を使用す るノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた500mlの4つ口フラスコ 中にメタクレゾール115.35グラム(1.0667モル)、3,5−キシレ ノール43.6グラム(0.35699モル)、ジグライム溶剤76.13グラ ムおよび無水マレイン酸1.588グラム(フェノール全体の約2.0重量%) を入れた。このフラスコを、サーモウォッチで制御する加熱マントルを使用して 室温から徐々に加熱した。フラスコの内容物を穏やかに攪拌した。反応内容物を 95℃に加熱した。温度が95℃で安定してから、ホルムアル デヒド溶液 87.9グラム(37.28%)を滴下漏斗により1時間かけて加 えた。次いで、縮合を95℃で4時間行なった。95℃で縮合させた後、大気圧 下で蒸留し、水を除去した。温度を200℃に上昇させ、過剰のクレゾールおよ び溶剤を減圧(35PA(パスカル)下、温度200〜220℃で除去した。2 20℃で真空を解除し、溶融した樹脂をアルミニウムパン中に注ぎ込んだ。得ら れた樹脂は、粘度8.4(シクロヘキサノン中7.0%溶液)、ガラス転移温度 (Tg=92℃)、AZ300MIF現像剤を使用する溶解速度6.0ミクロン /分、RMW約10および図2に示すGPC分子量分布を有する。 図2は、例1のノボラック樹脂に対するGPC分子量分布を示すグラフである 。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係を示す。 例3 m−クレゾールおよび3,5−キシレノール(6.23:3の比率)を使用する ノボラック樹脂の合成 温度計、攪拌棒、冷却器および滴下漏斗を備えた2リットルの4つ口フラスコ 中にメタクレゾール162.12グラム(1.5モル)、3,5−キシレノール 88.08グラム(0.722モル)、DPGME溶剤170グラムおよびシュ ウ酸0.625グラム(フェノール全体の約0.25重量%)を入れた。このフ ラ スコを、サーモウォッチで制御する加熱マントルを使用して室温から徐々に加熱 した。フラスコの内容物を穏やかに攪拌した。反応内容物を95℃に加熱した。 温度が95℃で安定してから、ホルムアルデヒド溶液121.6グラム(37. 28%)を滴下漏斗により90分間かけて加えた。クレゾール:ホルムアルデヒ ドの比は1:0.7であった。次いで、縮合を95℃で6時間行なった。95℃ で縮合させた後、大気圧下で蒸留し、水を除去した。温度を200℃に上昇させ 、過剰のクレゾールおよび溶剤を減圧(35PA(パスカル)下、温度200〜 220℃で除去した。220℃で真空を解除し、溶融した樹脂をアルミニウムパ ン中に注ぎ込んだ。得られた樹脂は、粘度9.0(シクロヘキサノン中7.0% 溶液)、ガラス転移温度(Tg=90℃)、AZ300MIF現像剤を使用する 溶解速度4.5〜6.0ミクロン/分、相対分子量(RMW)約8および図3に 示すGPC分子量分布を有する。 図3は、例3のノボラック樹脂に対するGP C分子量分布を示すグラフである。このグラフはピーク強度と時間(分)の関係 を示す。図1、2および3から、例1および2のノボラック樹脂の組合せは分子 量分布の重なりが約90%を超えており、例1および3のノボラック樹脂の組合 せは分子量分布の重なりが約85%を超えている。 例4 500mlフラスコに70%L−塩化スルホニル/30%F−塩化スルホニル( 70L/30F)トリヒドロキシフェニルエタン光増感剤(固体の18重量%) 4.5グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の、例1および2のノ ボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を製造した。混合物を 室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率はすべて固体の重量に 対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.500 gm.(82%) −− B) 15.375 gm.(61.5%) 5.125 gm.(20.5%) C) 10.250 gm.(41%) 10.250 gm.(41%) D) 5.125 gm.(20.5%) 15.375 gm.(61,5%) E) −− 20.500 gm.(82%) フォトレジスト溶液を、SVG coat-development track system上で、それぞ れ4センチメートルのシリコンウエハー上に適当な速度で塗布し、次いで、ホッ トプレート上、95℃で60秒間露光前焼付けを行ない、0.975μm被膜を 得た。被膜厚は、ウエハー全体を横切って10点測定する自動フィルム厚さ測定 機構のAutonanospec(NANOMETRICS,model 215)で測定する。次いでウエハー を、NIKON 解像レチクルを備えたNIKONi−ラインステッパー(0.54NA) で露光した。 11x21焦点/露光マトリックスを使用してレジスト被膜上にパターンをプリ ンとした。露光したウエハーをホットプレート上、110℃で60秒間露光後焼 付け(PEB)した。続いてレジストを、TMAH AZ300 MIF現像剤(Hoechsi Cela nese Corporation,米国ニージージー州ソマーヴイル)を使用し、23.5℃ で45秒間スプレーパドル現像した。現像したレジストパターンは、Hitachi S- 4000電界放射走査電子顕微鏡により検査した。試料の平版印刷結果を下記の表に 示すが、ここで、 Enominal=レチクル上の様々な特徴サイズを1:1で複製するのに必要な最小 線量(ミリジュール/cm2) 解像度=妥当なパターン輪郭(パターン縁部の尖鋭度>80゜)で開いている最 小特徴サイズ(ミクロン) 焦点深度=レジストが妥当なパターン輪郭をE nominalで臨界寸法(CD)の± 10%内で維持できる、光学露光機構の脱焦点程度 浮きかす=現像後に露光区域に残されるレジスト残留物 試料Aは、最適な熱流動温度、露光寛容度、焦点深度またはE nominalを達成 するのに必要なプロセスウィンドウを有していない。 例5 500mlフラスコに70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタン光増感剤( 固体の20重量%)50グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の、 例1および2のノボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を製 造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率はす べて固体の重量に対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.00 gm.(80%) 0.00 gm.(0%) B) 18.00 gm.(72%) 2.00 gm.(8%) C) 16.00 gm.(64%) 4.00 gm.(16%) D) 14.00 gm.(56%) 6.00 gm.(24%) E) 12.00 gm.(48%) 8.00 gm.(32%) F) 10.00 gm.(40%) 10.00 gm.(40%) 例5のフォトレジスト試料を、使用したレジスト厚さが1.185μmで、露 光後焼付け温度が95℃〜110℃である以外は、例4と同様に処理した。 Eclear=現像した時に露光区域におけるすべてのレジストを溶解させるのに必 要な最小線量(ミリジュール/cm2)、一般的にEnominalの一部(fraction) 露光寛容度=一定の特徴サイズのパターンをその臨界寸法の±10%以内でプリ ントするために、レジストにより許容される露光線量の百分率範囲 DOF(0.5μm)=例4に記載の方法により決定される、0.5μm特徴サ イズに対する焦点深度 熱流動温度=レジストパターンが流動または変形し始める最低温度(℃) これらの結果(図4〜8等高線プロット参照)は、双峰溶解速度を有する樹脂 成分を含んでなるノボラック樹脂系、例えば例2のノボラックを例1のノボラッ クと様 々な比率で混合することにより得られる系、を使用する利点を明確に示している 。 図4は、露光後(P.E.)焼付け温度95〜110℃における、例5のフォ トレジストのEnominalの等高線プロットである。このプロットは、PEB温度 が低下する、または例2のノボラック濃度が0から50重量%に増加するにつれ てEnominalが減少する(すなわち、フォトレジストの感光性が増加する)こと を示している。このプロットから、例1のノボラックを単独で使用すると、低い PEB温度でも低いEnominalが得られないことが明らかであり、このために熱 流動温度が下がることが分かった。 図5は、PEB温度95℃〜110℃における例5のフォトレジストの露光( Expo.)寛容度の等高線プロットである。このプロットは、例2のノボラック含 有量が増加するにつれて露光寛容度が増加することを示している。例1のノボラ ックを100%使用すると、使用するPEB温度に関係なく、最適露光寛容度は 達成できない。 図6は、PEB温度95℃〜110℃において例5のフォトレジストを使用す る0.5μmフォトレジストパターンの焦点深度(DOF)の等高線プロットで ある。樹脂に例2のノボラックをある程度配合することにより、最良のDOFが 得られる。 図7は、PEB温度95℃〜110℃および軟焼付け (SB、すなわち露光前焼付け)温度80℃〜120℃における、フォトレジス ト組成物中の固体の80重量%のノボラック樹脂含有量を有する、例5のフォト レジストのEclearの等高線プロットである。現像時間は、AZ300MIF現 像剤を使用して52秒間であった。 図8は、PEB温度95℃〜110℃およびSB温度80℃〜120℃におけ る、フォトレジスト組成物中の固体の80重量%のノボラック樹脂含有量を有す る、例5のフォトレジストの熱流動温度の等高線プロットである。現像時間は、 AZ300MIF現像剤を使用して52秒間であった。このプロットに明確に示 されている様に、SBおよびPEB温度が高い程、本フォトレジストのパターン の熱流動温度が増加する。 例6 500mlフラスコに70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタン光増感剤( 固体の18重量%)5.0グラム、PGMEA溶剤75グラムおよび下記の量の 、例1および2のノボラック樹脂を加えることにより、フォトレジスト組成物を 製造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジスト溶液を形成させた(百分率は すべて固体の重量に対して示す)。 例1のノボラック 例2のノボラック A) 20.00 gm.(82%) 0.00 gm.(0%) B) 18.00 gm.(73.8%) 2.00 gm.(8.2%) C) 16.00 gm.(65.6%) 4.00 gm.(16.4%) D) 14.00 gm.(57.4%) 6.00 gm.(24.6%) E) 12.00 gm.(49.2%) 8.00 gm.(32.8%) F) 10.00 gm.(41%) 10.00 gm.(41%) 例6のフォトレジスト試料を、使用したレジスト厚さが1.185μmで、露 光後焼付け温度が95℃〜110℃である以外は、例4と同様に処理した。 図9は、PEB温度95℃〜110℃における例6のフォトレジストの露光( Expo.)寛容度の等高線プロットである。このプロットは、例5に関する図5に 見られる傾向と同じ傾向を示している。例2のノボラックをある程度配合するこ とにより、露光寛容度が改良される。この例におけるレジストは、例5における レジストと比較して、増感剤濃度が低い。 図10は、例6のフォトレジストを使用する0.5μmフォトレジストパター ンのDOFの等高線プロットである。例5で見られる結果と同様に、例2のノボ ラックをある程度配合することにより、DOFが改良される。 例7 500mlフラスコに、様々な量の70L/30Fトリヒドロキシフェニルエタ ン光増感剤(固体の20重量%、19重量%、18重量%)、PGMEA溶剤7 5グラムおよび下記の量の、例1、2および3のノボラック樹脂を加えることに より、フォトレジスト組成物を製造した。混合物を室温で攪拌し、フォトレジス ト溶液を形成させた(百分率はすべて固体の重量に対して示す)。 例1 例2 例3 ノボラック ノボラック ノボラック PAC A) 20 gm(80%) 0 gm(0%) 0 gm(0%) 5 gm(20%) B) 0 (0%) 20 (80%) 0 (0%) 5 (20%) C) 10 (40%) 0 (0%) 10 (40%) 5 (20%) D) 10.125(40.5%) 0 (0%) 10.125(40.5%) 4.75(19%) E) 10.25(41%) 0 (0%) 10.25(41%) 4.5(18%) 溶液粘度−相対分子量(RMW) 粘度溶液は、100mlメスフラスコ中、ノボラック樹脂7グラムをシクロヘキ サノン溶剤に溶解させることにより調製した。この溶液を、5ミクロン加圧シリ ンジフィルターを使用して濾過した。粘度は、Cannon-fenske#200粘度系を使用 して25℃で測定した。相対分子量(RMW)は、下記の式を使用して決定した 。 M rel=[1/C log(n/no)]2 C=樹脂の濃度(g/ml) n=シクロヘキサノン中の樹脂の粘度 no=シクロヘキサノンの粘度溶解速度測定 配合 26%の樹脂固体をPGMEAに溶解させる。0.2μmの使い捨てAcrodisc フィルターを通して濾過する。比較基準 Hoechst Celanese Corporation製のS-Resin Stock#D9922A(PGMEA溶剤中 で供給される)。溶解速度測定の手順 1.各試料を、SVG coat-development track system上で、4センチメートルの シリコンウエハー上に適当な速度で塗布し、次いで、ホットプレート上、90℃ で60秒間焼き付け、1.29μmの被膜を得た。 2.被膜厚は、ウエハー全体を横切って10点測定する 自動フィルム厚さ測定機構のAutonanospec(NANOMETRICS,model 215)で測定し た。 3.溶解速度は、He−Neレーザー(634nm、3mW、ORIEL CORP., Model 79202)および光ダイオードからなるレーザー終点検知システムを使用してフィ ルム厚の経時変化を測定することにより決定した。現像はAZ300MIF TMAH 現像 剤を使用して23℃で行ない、溶解速度は式 Δt=λ/2n (式中、λはレーザーの波長であり、nはその波長における被膜材料の反射率で あり、Δtは、溶解過程におけるフィルムの極大(または極小)干渉間の時間間 隔中に起こる厚さの変化である。) により計算した。分子量データ(MwおよびMn) 重合体の分子量は、重量平均分子量Mwであれ数平均分子量Mnであれ、重合 体のテトラヒドロフラン(THF)中希釈溶液に対して行なうゲル浸透クロマト グラフィー(GPC)により測定した。実際に使用した装置は、Waters(Millip ore Corp.)のプログラム可能な自動試料採取装置、真空ポンプ、ヒーターを備 えたクロマトグラフィーカラム、およびShimadzu CR 30Aデータ変換システムに 接続した示差屈折計および付随するソフトウェア(1.1版、Shimadzu part No .T/N 22301309-91)からなる。使用した屈折計はWaters model 410であり、4 本 のクロマトグラフィーカラム、500オングストローム、1000オングストロ ーム、10,000オングストロームおよび100,000オングストローム( Watersから入手可能)を直列に接続した。システムは、下記の分子量を有する複 数のポリスチレン標準を使用して校正した。 これらの標準は実質的に単分散であり、本質的に単一の分子量からなる。この 様に校正したシステムを使用し、各例で製造した重合体に関して重量平均分子量 (Mw)、数平均分子量(Mn)、および多分散性(Mw/Mn)を得た。ガラス転移温度(Tg) ガラス転移温度(Tg)は、20℃/分、60cc/分の窒素雰囲気で運転さ れるPerkin Elmer DSC-4熱量計を使用する示差走査熱量測定により測定した。こ の方法に よるガラス転移温度は一般的に、重合体の加熱曲線の最初の屈曲点における接線 の交差点として定義される。 請求の範囲 1. 同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹 脂の混合物を含んでなり、同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少 なくとも50%の重なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファ クターで異なっていることを特徴とする、水に不溶であるが、水性アルカリに可 溶な被膜形成ノボラック樹脂。 2. ノボラック樹脂が、60〜100%の分子量分布の重なりを示す、請求 項1に記載のノボラック樹脂混合物。 3. ノボラック樹脂が、70〜95%の分子量分布の重なりを示す、請求項 1に記載のノボラック樹脂混合物。 4. 同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50%の 重なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なって いる、同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂 を混合することを特徴とする、水に不溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形 成ノボラック樹脂の製造法。 5. ノボラック樹脂が、60〜100%の分子量分布の重なりを示す、請求 項6に記載の方法。 6. ノボラック樹脂が、70〜95%の分子量分布の重なりを示す、請求項 6に記載の方法。 8. ノボラック樹脂が、70〜95%の分子量分布の重なりを示す、請求項 6に記載の方法。 9. ノボラック樹脂の溶解速度が2.0〜約6.0のファクターで異なる、 請求項6に記載の方法。 10. ノボラック樹脂がそれぞれホルムアルデヒドおよび1種またはそれよ り多い多置換フェノールの反応生成物である、請求項6に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンナ,ディニシュ エヌ. アメリカ合衆国ロードアイランド州、イー スト、グリニチ、マルベリー、コート、4 (72)発明者 ラーマン,エム.ダリル アメリカ合衆国ロードアイランド州、ウォ ーリック、ウェルスプリング、ドライブ、 196

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂 の混合物を含んでなり、同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少な くとも50%の重なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファク ターで異なっていることを特徴とする、水に不溶であるが、水性アルカリに可溶 な被膜形成ノボラック樹脂。 2.ノボラック樹脂が、60〜100%の分子量分布の重なりを示す、請求項 1に記載のノボラック樹脂混合物。 3.ノボラック樹脂が、70〜95%の分子量分布の重なりを示す、請求項1 に記載のノボラック樹脂混合物。 4.ノボラック樹脂の溶解速度が2.0〜約6.0のファクターで異なる、請 求項1に記載のノボラック樹脂混合物。 5.ノボラック樹脂がそれぞれホルムアルデヒドおよび1種またはそれより多 い多置換フェノールの反応生成物である、請求項1に記載のノボラック樹脂混合 物。 6.同じ区域に正規化された、成分樹脂の分子量分布が少なくとも50%の重 なりを示し、成分樹脂の溶解速度が少なくとも2.0のファクターで異なってい る、 同じまたは異なった化学組成を有する少なくとも2種類のノボラック樹脂を混合 することを特徴とする、水に不溶であるが、水性アルカリに可溶な被膜形成ノボ ラック樹脂の製造法。 7.ノボラック樹脂が、60〜100%の分子量分布の重なりを示す、請求項 6に記載の方法。 8.ノボラック樹脂が、70〜95%の分子量分布の重なりを示す、請求項6 に記載の方法。 9.ノボラック樹脂の溶解速度が2.0〜約6.0のファクターで異なる、請 求項6に記載の方法。 10.ノボラック樹脂がそれぞれホルムアルデヒドおよび1種またはそれより 多い多置換フェノールの反応生成物である、請求項6に記載の方法。
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