JPH08502059A - 新規な17β−置換−4−アザアンドロスタン誘導体、それらを含む医薬組成物およびその製造方法 - Google Patents

新規な17β−置換−4−アザアンドロスタン誘導体、それらを含む医薬組成物およびその製造方法

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JPH08502059A JP6508878A JP50887894A JPH08502059A JP H08502059 A JPH08502059 A JP H08502059A JP 6508878 A JP6508878 A JP 6508878A JP 50887894 A JP50887894 A JP 50887894A JP H08502059 A JPH08502059 A JP H08502059A
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バログ、ガーボル
チェヒ、アッティラ
ヤーボル、アンドラーシュ
ハヨーシュ、ジョエルジ
スポルニュ、ラースロー
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リチュテル・ゲデオン・ヴェジェーセティ・ジャール・エルテー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I): [式中、Rは、水素またはC1-3アルキル基であり;R1およびR2は、同一または異なって、水素またはC1-4アルキル基を表す。ただし、nが5より大の場合のみ、両方とも水素を意味することができ;またはR1およびR2は、両方とも炭素原子5〜7個含むα,ω−アルキレン基を表し、上記アルキレン基の末端炭素原子は同じ環員炭素原子に結合しており、nは4,5,6または7であり;および−−−結合線は、単結合または二重結合を表す]で示される新規な17β−置換−4−アザアンドロスタン誘導体に関する。さらに、本発明はこれらの化合物を含む医薬組成物および一般式(I)で示される化合物の製造方法に関する。一般式(I)で示される化合物は、5α−レダクターゼ酵素阻害作用を示し、従って、その目的が組織のジヒドロテストステロン濃度を減少させることである良性の前立線肥大、座瘡、脂漏症、女性多毛症およびアンドロゲン性の脱毛症のようなあらゆる疾患の治療に有益である。

Description

【発明の詳細な説明】 新規な17β−置換−4−アザアンドロスタン誘導体、それらを含む医薬組成 物およびその製造方法 本発明は、一般式(I): [式中、Rは、水素またはC1-3アルキル基であり; R1およびR2は、同一または異なって、水素またはC1-4アルキル基を表す。 ただし、nが5より大の場合のみ、両方とも水素を意味することができ;または R1およびR2は、両方とも炭素原子5〜7個含むα,ω−アルキレン基を表し 、上記アルキレン基の末端炭素原子は同じ環員炭素原子に結合しており、 nは4,5,6または7であり; −−−結合線は、単結合または二重結合を表す]で示される新規な17β−置 換−4−アザアンドロスタン誘導体およびこれらの化合物を含む医薬組成物に関 する。 さらに、本発明は上記化合物および組成物の製造方法に関する。 本発明の一般式(I)で示される化合物は新規であり、貴重な生物活性を有す る。すなわち5α−レダクターゼ酵素機能を阻害することにより、テストステロ ンからジヒドロテストステロンへの転換を妨げる。 よって、本発明はまた、5α−レダクターゼ酵素を阻害するために、人を含む 処置されるべき患者に、一般式(I)で示される化合物の治療学的有効量を投与 することを含む治療法に関する。 ステロイドホルモンの中で、アンドロゲンは雄個体と雌個体を区別する全ての 身体的特徴の原因となっている。雄個体では、2つのステロイド、テストステロ ンおよびその還元された代謝物質、すなわち、ジヒドロテストステロン(略語: DHT)が、主としてアンドロゲン様作用の原因となっている。哺乳動物の組織 では、テストステロンからDHTへの転換は、ニコチンアミドアデニンジヌクレ オチドホスフェート(NADPH)の存在下でステロイド−5α−レダクターゼ 酵素により触媒される。雄個体では、テストステロンは、主として睾丸により合 成され、そこから血液流により種々の組織へ運ばれる。ステロイド−5α−レダ クターゼ酵素の顕著な活性が検出され得るアンドロゲン−感受性組織の一部、例 えば、前立線および皮膚組織では、アンドロゲン性作用の直接媒介物質はジヒド ロテストステロンであり、それは血液流動から取り込まれたテストステロンから 、必要な時に合成される。 組織中のDHT濃度の増加は、例えば、良性の前立線肥大、座瘡、脂漏症、女 性多毛症およびアンドロゲン性の脱毛症[ジャーナル・オブ・クリニカル・イン ベスティゲイション第49巻第1737頁(1970年);ジャーナル・オブ・ インベスティゲイティブ・デルマトロジー第56巻366頁(1971年);お よび同上:第75巻第83頁(1977年);およびClin.Dermatol.第6巻第 122頁(1988年)]のような多くのアンドロゲン−依存性疾患の発病およ び持続に関与している。ステロイド−5α−レダクターゼ酵素を阻害し、それに よる組織中のDHT濃度を減少させる全ての物質は、上記DHT−依存性疾患の 治療に有益であり得る。 このような知見に基づいて、5α−レダクターゼ酵素インヒビターの合成が研 究された。最近の15年間にステロイド骨格を含む多くの5α−レダクターゼ酵 素インヒビターが文献に記載された。 今日までに公知である最も数の多い5α−レダクターゼインヒビター群は、4 −アザ−17−カルバモイルステロイドにより代表される。 4−アザ構造部分を含む化合物はアメリカ特許明細書第4,377,584号 およびジャーナル・オブ・ステロイド・バイオケミストリー第19巻第385〜 390頁(1988年)に記載されている。 17β−(N,N−ジエチルカルバモイル)−4−メチル−4−アザ−5α− アンドロスタン−3−オンの合成はアメリカ特許明細書第4,220,775号 に説明されている。文献のデータに基づいて、この化合物が幅広い生物学的研究 に取り上げられた。 新規な17β−(N−モノ置換−カルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロ ステノン、例えば、17β−[N−(1,1−ジメチルエチル)カルバモイル] −3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン[コード番号MK−9 06の化合物、フィナステライドと称する]の合成は、ヨーロッパ特許明細書第 155,096号に記載されている。今日、上記化合物は治療的使用が容認され ている。 17β−(N−モノ置換−カルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスタン −3−オン誘導体の酸化類似体の合成は、ヨーロッパ特許明細書第271,22 0号に開示されている。化合物の特徴として、17β−(N−モノ置換−カルバ モイル)部分のアルキル置換基が、ヒドロキシル、カルボキシルまたはアルコキ シカルボニル基を有していてもよいことが記載されている。 17β−(N−モノ置換したカルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト −1−エン−3−オン誘導体の合成および脱毛症を治療するための用途は、ヨー ロッパ特許明細書第285,382号に記載されているが、前立線癌の治療のた めの上記化合物の使用は、ヨーロッパ特許明細書第285,383号に記載され ている。 適当なカルボン酸のイミダゾール誘導体のグリニャール反応を経て、17β− 置換−3−オキソ−4−アザステロイドの17位でのアミノカルボニル側鎖の合 成のための新規な方法は、ヨーロッパ特許明細書第367,502号に示されて いる。 ヨーロッパ特許明細書第462,662号は、17β−(N−モノ置換−アダ マンチルカルバモイル)−および(ノルボルニルカルバモイル)−4−アザ−5 α−アンドロスト−1−エン−3−オンおよび−4−アザ−5α−アンドロスタ ン−3−オンの合成を開示している。この特許明細書中、5β−レダクターゼ− 阻害化合物の使用の可能性も論じられている。 8(14)、7(8)または16(17)および/または1(2)位に二重結 合を含む4−アザステロイドの合成は、ヨーロッパ特許明細書第277,002 号に記載されている。C17−側鎖の特徴的な構造部分はアミノカルボニル基であ るが、酸素または窒素を含む他の側鎖が17位に存在していてもよい。 アロマターゼインヒビターと5β−レダクターゼインヒビターとの組み合わせ が、ドイツ特許明細書第3,607,651号で前立線肥大の治療についてを示 唆されている。アロマターゼインヒビターとして1−メチルアンドロスタ−1, 4−ジエン−3,17−ジオンおよび5α−レダクターゼインヒビターとして1 7β−(N,N−ジエチルカルバモイル)−4−メチル−4−アザ−5α−アン ドロスタン−3−オンが推奨されている。 5α−レダクターゼインヒビターの局所投与の可能性が、アメリカ特許明細書 第4,885,289号に示唆されている。 PCT特許出願公開WO91/12261号には、4−アザステロイドの合成 が開示され、そのC17−側鎖は前述のものと異なる。これらの化合物の特徴的な 例は、4−メチル−17β−[N−イソプロピル−N−(N,N−ジイソプロピ ルカルバモイル)カルバモイル]−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン である。 一般式−X−COZのC17−側鎖を有する新規な4−アザステロイドの合成は 、ヨーロッパ特許明細書第200,859号に開示されている。この式中、Xは 、化学結合または直鎖または分枝状のC1-6脂肪族鎖を意味し、Zは、アルコキ シ または置換アミノ基を表している。これらの化合物はまたステロイド骨格の12 位にオキソ基を含み得る。 ハンガリー特許出願第3396/91号(公開第T/59417号)は、芳香 族基により置換されているアルキル基を有するC17−アミノカルボニル側鎖を含 む4−アザステロイド誘導体の合成に関するものである。これらの化合物は前立 線肥大の治療および予防のために有益である。 主に5α−レダクターゼを阻害する種々の型のアザステロイドは、ジャーナル ・オブ・メディシナル・ケミストリー第27巻第1690〜1701頁(198 4年)に要約されている。この要約は生物学的データも含んでいる。 4−アザ構造部分を含む5α−レダクターゼインヒビターの構造−活性の関係 は、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー第29巻第2298〜23 15頁(1986年)に論じられている。 5α−レダクターゼ−阻害活性およびラットで観察された4−アザステロイド の抗アンドロゲン特性の生物学的作用は、ステロイズ第47/1巻第1〜19頁 (1986年)に要約されている。 アシルイミダゾール誘導体から、主としてカルボキサミド誘導体への転換は、 シンセティック・コミュニケイションズ第30(17)巻第2683〜2960 頁(1990年)に開示されている。 上記に引用した多数の文献および本明細書もまた5α−レダクターゼインヒビ ターの重要性を支持している。 本発明の目的は、先行技術から既知である化合物と比較してより高い生物学的 効果を示し、および/または5α−レダクターゼ酵素の活性により選択的な阻害 作用を及ぼす新規化合物を製造することである。すなわち、上述の特性は既知の 薬剤よりもさらに有利な治療的利用をもたらし得る。 驚くべきことに、5α−レダクターゼ−阻害作用は、本発明による一般式(I )で示される17β−置換−4−アザアンドロスタンおよび−アンドロスタン誘 導体の17位のアミノカルボニル置換基の特異的選択により著しく増強され得る こ とが判明した。 本発明による一般式(I)で示される新規な化合物の製造は、一般式(II): [式中、Rおよび−−−−結合線は上記と同じ意味であり、Xは、塩素、臭素ま たはヨウ素を表す]で示される17−ハロゲノ−4−アザアンドロステン誘導体 を、一般式(III): [式中、R1、R2およびnは上記と同じ意味である]で示される環状アミンと、 両性イオン非プロトン性溶媒中、パラジウム(II)塩、第三級アミン塩基および ホスフィンの存在下またはパラジウム(II)複合体および第三級アミン塩基の存 在下一酸化炭素雰囲気中で、35℃〜80℃間の温度で反応させ、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2、C5およびC6原子 間の−−−−結合線およびnは上記と同じ意味であり、C16とC17原子間に二重 結合およびC1とC2原子間に単結合を含む]で示される化合物を脱水素し、C1 とC2原子間およびC16とC17原子間に二重結合を含む一般式(I)[R、R1、 R2、C5およびC6原子間の−−−−結合線およびnは、上記と同じ意味である ] で示される化合物を得、および/または、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2、n、C5とC6原子 間およびC1とC2原子間の−−−−結合線と同じ意味であり、C16とC17原子間 に二重結合を含む]で示される化合物を接触水素化により転換し、−−−−結合 線として単結合を含む一般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上記と同 じ意味である]で示される化合物を得、および/または、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上記と 同じ意味であり、C1とC2原子間、C5とC6原子間およびC16とC17原子間に単 結合を含む]で示される化合物を脱水素し、C1とC2原子間に二重結合を含む一 般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上記と同じ意味であり、−−−− 結合線はC5とC6原子間およびC16とC17原子間の単結合を意味する]で示され る化合物を得ることを含む。 一般式(II)で示される化合物と、一般式(III)で示される化合物との反応 において、好ましくはパラジウム(II)塩としてパラジウム(II)ジアセテート またはジクロリド、第三級アミン塩基としてトリエチルアミン、ホスヒンとして トリフェニルホスヒン、1,4−ビス−(ジフェニルホスヒノ)ブタン、1,2 −ビス(ジフェニルホスヒノ)エタンまたは1,3−ビス(ジフェニルホスヒノ )プロパンを用いる。この反応はまた、パラジウム(II)塩およびホスヒンの代 わりにホスヒンとで形成されたパラジウム(II)塩の複合体、例えば[ビス(ト リフェニルホスヒノ)パラジウム(II)]ジクロリドまたはジアセテートを用い てもよい。 上記反応では、両性イオン非プロトン性溶媒を、好適にはジメチルホルムアミ ドまたはジメチルスルホキシドを溶媒として用いてもよい。 上記反応で得られた一般式(I)で示される化合物を、一般式(I)の範囲内 でさらに転換し得る。 すなわち、得られたC16とC17原子間に二重結合およびC1とC2原子間に単結 合を含む一般式(I)で示される化合物は、C1とC2原子およびC16とC17原子 間の両方に二重結合を含む一般式(I)で示される化合物に脱水素化され得る。 この脱水素は、好ましくは、キノン型物質、例えば、2,3−ジクロロ−5, 6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを使用することによって、ビス(トリメチ ルシリル)−トリフルオロアセトアミドのようなシリル化剤の存在下でまたはフ ェニルセレン酸無水物を用いて行ってもよい。 次の転換の他の可能性は、得られた化合物[式中、R、R1、R2およびC1と C2原子およびC5とC6原子間の−−−−結合線およびnは上記と同じ意味であ り、C16とC17原子間に二重結合を含む]を接触水素化により、−−−−結合線 としての単結合を含む一般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは上記と同じ 意味である]で示される化合物に転換し得ることにより行われる。 所望により、他のさらなる転換として、このようにして得られた化合物を上記 と同様に1−2位で脱水素してもよい。 本発明のより好ましい具体例によれば、一般式(II)で示される17−ハロゲ ノ−4−アザ−アンドロステン誘導体を、一般式(III)で示されるアミン、例 えば、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、4−メチル−ピペリジン 、3,3−ジメチルピペリジン、2,6−ジメチル−ピペリジン、2,5−ジメ チルピロリジンまたは3−アザスピロ−[5,5]ウンデカン、パラジウム(II )ジアセテート、トリフェニルホスホリンおよびトリエチルアミンの存在下ジメ チルホルムアミド中一酸化炭素雰囲気下60℃の温度で1.5〜2時間反応させ る。 反応が完全に終了後、アミン類およびジメチルホルムアミドを減圧下留去する 。残渣をクロロホルムに溶解し、水、塩酸水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、 および再度水で連続的に洗浄して中性にする。乾燥後、溶媒を留去し、残渣をク ロマトグラフィーまたは再結晶によりまたはその両方の方法を用いて精製する。 得られたC16とC17原子間に二重結合およびC5とC6原子間に単結合を含む一 般式(I)で示される4−アザ−17−カルボキサミド誘導体を、ステロイド骨 格の1−2位をシリル化剤の存在下キノンを用いるかまたは他の方法、例えば、 フェニルセレン酸無水物を用いて脱水素し得る。 本発明による以下の方法により好ましくは、次のように行われる。トルエン、 2,3−ジ−クロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン、ビス(トリメ チル−シリル)−トリフルオロアセトアミドおよびトリフルオロ酢酸の触媒量を 、脱水素されるべき一般式(I)で示される化合物に添加する。反応混合物を窒 素気流中室温にて18時間撹拌し、その間、反応の進行を液体クロマトグラフィ ーにより観察する。 出発物質の消失後、シクロヘキサン−1,3−ジオンを反応混合物に添加し、つ いで2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを過剰に分解 させるためにさらに3時間攪拌する。ついで反応混合物を還流下20時間静かに 沸騰させる。この間に、付加物が分解し、二重結合がステロイド骨格のC1とC2 原子間に形成される。冷却後、トルエン溶液に塩化メチレンを加え、混合物を炭 酸水素ナトリウム飽和溶液とともに攪拌する。分離後、有機層を再度炭酸水素ナ トリウム溶液で抽出する。乾燥後、溶媒を減圧下除去し、残渣を再結晶により精 製する。 一般式(I)で示される飽和化合物を得るため、得られた不飽和化合物を水素 化する。 接触水素化は、例えば、パラジウム炭素および水素ガスの存在下、アルコール 性溶液中;またはギ酸媒体中パラジウム担持炭素触媒の存在下で;または氷酢酸 媒体中酸化白金(IV)触媒および水素を用いることによって行ってもよい。 例えば、前者の場合には、一般式(I)で示される不飽和化合物をエタノール 中に溶解し、パラジウム担持炭素触媒および水素ガスの存在下大気圧下室温にて 水素化する。反応が完全に終了後、触媒を濾取し、触媒を蒸発させた後、残渣を 再結晶により精製する。 二重結合はまた、一般式(I)で示される不飽和化合物をギ酸に溶解し、つい で、パラジウム担持炭素触媒の存在下で水素化するか;または氷酢酸中に溶解後 、 不飽和化合物を水素雰囲気下酸化白金触媒を用いて水素化し得るという方法で飽 和することができる。触媒を濾取後、溶媒として用いたギ酸または酢酸を蒸留し 、残渣を再結晶またはクロマトグラフィーにより精製する。 適切な順序で水素化または脱水素工程を行うことにより、一般式(I)で示さ れる化合物が製造され得、これはC1とC2原子間でのみ二重結合を含む。この目 的のために、二重結合(複数もあり)を含む一般式(I)で示される化合物は、 一般式(II)および(III)で示される化合物の反応から得られ、上記のように 水素化により飽和され、ついで、得られた一般式(I)で示される飽和化合物を 上述と同様に1−2位で脱水素する。 一般式(I)で示される化合物の製造のために出発物質として用いられた一般 式(II)で示される17−ハロゲノ−4−アザアンドロステン誘導体は、以下の ようにして既知の4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン、4−ア ザ−アンドロスト−5−エン−3,17−ジオンまたはそれらのN−アルキル誘 導体を用いて合成し得る[ジャーナル・オブ・ファーマシウティカル・サイエン ス第63巻第19〜23頁(1974年)、ジャーナル・オブ・メディシナル・ ケミストリー第27巻第1690頁(1984年)およびジャーナル・オブ・オ ーカニック・ケミストリー第46巻第1442〜1446頁(1981年)]。 既知の4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン、4−アザ−アン ドロスト−5−エン−3,17−ジオンまたはそれらのN−アルキル誘導体をそ れぞれエタノール中に溶解後、トリエチルアミンおよびヒドラジン水和物を上記 溶液に加え、反応混合物を還流下沸騰させる。反応完了後、過剰のヒドラジン水 和物およびトリエチルアミンを留去し、残渣を水で沈殿させ、濾取した後、沈殿 物を中性になるまで水洗し、乾燥した。このようにして得られた粗17−ヒドラ ゾノ誘導体を精製後または精製せずに用い、一般式(II)で示される17−ハロ ゲノ−4−アザ−アンドロステン誘導体を製造する。 Xとしてヨウ素を含む一般式(II)で示される化合物は、前の工程で得られた 17−ヒドラゾノ誘導体を、ハロゲン化炭化水素および/または芳香族溶媒中 、ヨウ素と室温にて第三級アミン塩基の存在下反応させるという方法で製造する 。反応完了後、第三級アミン塩基および過剰のヨウ素を希塩酸水溶液、ついでチ オ硫酸ナトリウムで処理することにより除去する。溶媒を蒸発させた後、残渣を 再結晶またはクロマトグラフィーにより精製する。 Xとして塩素および臭素を含む一般式(II)で示される化合物は、17−ヒド ラゾノ誘導体から、17−ヒドラゾノ誘導体をピリジンに溶解し、N−クロロ− またはN−ブロモスクシンイミドを上記溶液に約−10℃の温度で滴下するとい う方法で製造する。反応完了後、粗生成物を水で沈殿させ、濾取する。沈殿物を ピリジンがなくなるまで水洗して、ついで乾燥し、最後に再結晶またはクロマト グラフィーにより精製する。 本発明の一般式(I)で示される4−アザ−5α−アンドロステン誘導体の5 α−レダクターゼ−阻害活性を以下のような標準化されたインビトロの方法を用 いて検討した。 ステロイド−5α−レダクターゼ酵素の製造 凍結ひと肥大前立線を酵素の製造のために用いた。低温凍結前立線320mM サッカロース、1mMジチオトレイトールおよび50μM NADPHを含む2 0mMリン酸カリウム緩衝液(pH=6.6)(溶液A)に0℃にて解かし、つ いで、精製し、剪断機により2〜3mm3切片に切断した。ついで、ウルトラ・ トゥラックス・ホモジナイザー(ヤンケおよびクンケル、Ika−Werk)中で前 立線の4〜5倍量を有する溶液A中に0℃にて切断した組織をホモジナイズし、 ついで、ホモジネートを0.5mm細孔径のプラスチックフィルター上にすりつ けた。このようにして得られた前立線懸濁液をスーパーサウンド(supersound) を用いて5分間さらにすり砕き、細胞の破片を2回超遠心分離(100000× g、0℃にて1時間)することにより精製した。2度目の遠心分離で沈澱した細 胞の破片を、グリセロール20%およびジチオトレイトール1mMを含む20m Mリン酸カリウム緩衝液(pH=6.6)の組織の2倍量に懸濁させた。続いて 懸濁液を0.5mm細孔径のプラスチックフイルター上で濾過し、分割して−7 0℃にて使用まで保存した。 5α−レダクターゼ阻害の測定 酵素阻害の常套の実験では、反応混合物は、0.5μM[3H]−テストステ ロン(2.7GBq/ミリモルの比活性を有する)、ジチオトレイトール1mM 、NADPH500μM、トリスクエン酸緩衝液(pH=5.1)40mMおよ び0.5ml量中蛋白質0.5〜0.6mgを含む酵素調製物を含有した。[「 トリス」とはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの略語である]エタノー ル5μl中に溶解した被験物質を反応混合物中10-6〜10-9Mの最終濃度に達 するに充分な量でインキュベーション系に添加した。対照試料もエタノール5μ lを含有した。試料を37℃で10分間(酵素反応は20分間直線的である)イ ンキュベートした後、酵素の活性を酢酸エチル2mlを加えることにより止めた 。続いて、ステロイド(テストステロン、DHT、アンドロスタンジオール)を 有機溶媒で抽出し、ついで、クロロホルム/メタノールの198:3混合物によ る2倍展開を用いてポリグラム・シルG/UV254(マチェリー・ナゲル)薄 層クロマトグラフィー(TLC)板上で分離した。TLC板上にステロイドのス ポットを視覚化するために、テストステロン12μg、DHT、アンドロスタン ジオールのそれぞれを抽出中の試料に添加した。TLC分離後、ステロイドのス ポットを切り取り、テストステロンのDHTおよびアンドロスタンジオール(後 者はDHTの主な代謝物質である)への転換パーセントを、液体シンチレーショ ン法により測定されたその放射能活性に基づいて決定した。被験物質の5α−レ ダクターゼ−阻害活性は、対照値と比較して、50%だけテストステロンの転換 パーセントを減少させる濃度(IC50値)によって示した。 これらの実験で、メルク・シャープおよびドウム・カンパニー(アメリカ合衆 国)により開発された17β−[N−(1,1−ジメチルエチル)カルバモイル ]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン(化合物MK−90 6、フィナステリド)を比較物質として使用した。比較実験の結果を以下の表に 示す。 本発明による一般式(I)で示される化合物は、比較に用いられた17β−[ N−(1,1−ジメチルエチル)カルバモイル]−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エンと比較してより強い5α−レダクターゼ−阻害活性を 有することがこのデータから読み取れる。 それらのステロイド−5α−レダクターゼ−阻害活性を基に、本発明の一般式 (I)で示される化合物はその治療目的がDHTの組織濃度を減少させることで ある全ての疾患の治療に有益である。このような種類の疾患は、例えば、良性の 前立線肥大、座瘡、脂漏症、女性多毛症およびアンドロゲン性の脱毛症である。 本発明の一般式(I)で示される化合物は、好ましくは良性の前立線肥大の治 療に使用され得る。この化合物は所望の効果を達成するために患者に種々の方法 で投与され得る。良性の前立線の肥大の治療に関連して、「患者」は雄犬および ひと男性のような温血の雄動物群である。 本発明の化合物は単独または他の化合物と組み合わせて投与され得る。好まし くは、化合物は、経口、または例えば、静脈内、腹腔内、筋肉内または前立線へ の活性剤の直接注入を含む皮下経路のような非経口的な医薬組成物の形態で投与 され得る。持続性放出を伴う埋め込みのような医薬組成物も採用され得る。化合 物の使用量は広範囲に変わり、有効量であればよい。治療されるべき患者、治療 される疾患の重さおよび投与経路により、化合物の有効量は体重に対して毎日約 0.001〜10mg/kgであり得る。 経口または非経口投与のために有益である医薬組成物には、例えば、本発明に よる化合物を0.1〜100mgを含み得る。本発明の化合物について決められ た投与量限度は、前立線の大きさを小さくするために有益である。すなわち、そ れらは良性の前立線肥大の治療のための効果量を表す本発明による化合物は発病 した疾患(良性の前立線肥大)の治療または疾患により誘発される症状の治療の それぞれ(こ有益である;しかしながら、予防学的療法にも使用され得る。 本発明による化合物はまた、座瘡、脂漏症、アンドロゲン性の脱毛症または女 性多毛症の治療にも使用され得る。これらの場合には、化合物は局所的、経口的 、非経口的、例えば、筋肉内または皮下内に投与され得る。局所的治療を採用す ることは好ましい。この点で、治療されるべき患者は、例えば、ひとおよび男性 または女性も含む霊長目の動物のようなすべての哺乳動物であり得る。化合物は 単独または好ましい医薬組成物の形で他の化合物と組み合わせて使用され得る。 活性物質の使用量は、治療方法、患者の病状および疾患(座瘡、脂漏症、アンド ロゲン性の脱毛症または女性多毛症)の度合による。経口および非経口投与のた めの化合物の効果量は体重に対して毎日約0.001〜10mg/kgであり得 る。これらの投与経路ては、医薬組成物は活性成分として本発明による化合物を 0.1〜100mgを含み得る。局所投与のための組成物の活性成分量は0.0 01%〜5%まで変わり得る。局所投与した場合、活性成分は治療されるべき部 位上にまたは経口または鼻粘膜上に直接適用されてもよい。 本発明はひとを含む哺乳動物中における5α−レダクターゼ酵素の活性を阻害 するための方法に関する。この方法は、一般式(I)で示される活性化合物の治 療学上有効量を患者に投与することを含む。 本発明を以下の実施例により詳細に説明するが、これに限定されるものでない 。 実施例1 17−ヒドラゾノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンの製造 エタノール100ml中4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン 10g(0.0346モル)の懸濁液に、トリエチルアミン14ml(0.1モ ル)およびヒドラジン水和物50ml(1.0モル)を加え、混合物を3時間還 流下沸騰させる。[反応の進行を薄層クロマトグラフィー(TLC)により観察 する。]反応完了後、混合物を冷却し、溶液を元の量の10分の1まで蒸発させ 、ついで、生成物を水約10倍量を加えて沈澱させる。圧縮後、沈澱物を濾過し 、中性になるまで水洗し、乾燥して、収率9.44g(90%)で標題化合物を 得た。m.p.:254−258℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.86(s,3H,18−C H3), 0.93(s,3H,19−CH3),2.41(m,2H,H−2),3. 07(dd,1H,H−5),4.77(br,2H,NH2),5.74(br,1 H,NH) 実施例2 17−ヒドラゾノ−4−アザアンドロスト−5−エン−3−オンの製造 出発化合物として4−アザアンドロスト−5−エン−3,17−ジオンを用い たこと以外は実施例1の方法に従い、収率35%で標題化合物を得た。m.p. :379−382℃ IR[KBr,ν(cm-1)]:1633(C=C),1661(C=N), 1693(C=O),3200(NH),3350(NH2) 実施例3 17−ヒドラゾノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン の製造 出発化合物として4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17− ジオンを用いたこと以外は実施例1の方法に従い、収率75%で標題化合物を得 た。m.p.:211−218℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.86(s,3H,18−C H3), 0.91(s,3H,19−CH3),2.93(s,3H,N−CH3),3 .05<dd(J=3.6;J=12.6)1H,H−5>,4.78(vbr,2 H,NH2) 実施例4 17−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3−オンの製造 A.) 17−ヒドラゾノ−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン 9.1g( 0.03モル)を1:1クロロホルム/ベンゼン混合物1200mlに溶解後、 ついで、トリエチルアミン90mlを加え、ベンゼン110mlに溶解したヨウ 素11.4g(0.045モル)を上記溶液に滴下し、ついで、室温にてさらに 60−90分攪拌する。[反応の進行をTLC方法により観察する。]反応が完 全に終了後、溶液をクロロホルム500mlで希釈し、10%塩酸水溶液、水、 5%チオ硫酸塩ナトリウム水溶液、水、最後に5%炭酸水素ナトリウム水溶液お よび水で連続的に洗浄し、ついで、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒 を蒸発させた後、溶出液としてクロロホルムおよびクロロホルム/アセトン混合 物を用いて、残渣をシリカゲルカラム上でクロマトグラフィにより精製する。得 られた生成物をエタノールから再結晶させ、収率5.9g(50%)で標題化合 物を得た。 B.) 塩基としてトリメチルアミンの代わりにテトラメチルグアニジンを用いた以外 は前記の方法に従う。この方法で標題化合物を65%の収率で得た。m.p.: 278−282℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.73(s,3H,18−C H3), 0.91(s,3H,19−CH3),3.1(dd,1H,H−5),6.1 8(m,1H,H−16),6.9(br,1H,NH) 実施例5 17−ヨード−4−アザアンドロスタ−5,16−ジエン−3−オンの製造 出発物質として17−ヒドラゾノ−4−アザアンドロスト−5−エン−3−オ ンを用いたこと以外は実施例4A.)の方法に従い、収率57%で標題化合物を 得た。m.p.:227−230℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.78(s,3H,18−C H3), 1.13(s,3H,19−CH3),4.9<dd(J=2.4;J=5.1 ), 1H,H−6>,6.15<dd(J=3.2;J=1.7),1H,H−1 6), 8.27(br,1H,NH) 実施例6 17−ヨード−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3 −オンの製造 出発物質として17−ヒドラゾノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス タン−3−オンを用いること以外は実施例4A.)の方法に従い、収率52%で 標題化合物を得た。m.p.:176−181℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.74(s,3H,18−C H3), 0.92(s,3H,19−CH3),2.94(s,3H,N−CH3), 3.07<dd(J=3.7;J=12.6),1H,H−5>, 6.13<dd(J=3.2;J=1.7),1H,H−16) 実施例7 17−クロロ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3 −オンの製造 17−ヒドラゾノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン 4g(0.0126モル)を無水ピリジン40mlに溶解後、その溶液を0℃ に冷却し、N−クロロースクシンイミド3.2g(0.024モル)をピリジン 40mlに溶解した溶液を激しく攪拌しながら滴下しつつ添加する。激しく窒素 ガスが発生した後、反応混合物をさらに15分間攪拌し、ついで水800mlに 滴下する。沈澱凝縮後、粗生成物を濾取し、中性になるまで水洗し、減圧下室温 にて五酸化リンで乾燥する。溶出液としてクロロホルムを用いて、得られた粗生 成物をシリカゲルカラム上でクロマトグラフィにより精製する。乾燥した残渣を 石油エーテルで再結晶させた後、収率2.15g(53%)で標題化合物を得た 。m.p.:139−140℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.88(s,3H,18−CH3 ), 0.93(s,3H,19−CH3),2.89(s,3H,N−CH3), 3.0(dd,1H,H−5),5.53(m,1H,H−16) 実施例8 17−ブロモ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3 −オンの製造 出発物質として17−ヒドラゾノ−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス タン−3−オンを、試剤としてN−ブロモースクシンイミドを用いたこと以外は 実施例7の方法に従い、収率55%で標題化合物を得た。m.p.:159−1 61℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.82(s,3H,18−CH3 ), 0.91(s,3H,19−CH3),2.86(s,3H,N−CH3), 3.0(dd,1H,H−5),5.68(m,1H,H−16) 実施例9 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−16−エンの製造 17−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3−オン 3. 99g(0.01モル)をジメチルホルムアミド150mlに溶解後、パラジウ ム(II)ジアセテート0.224g(0.001モル)、トリフェニルホスヒ ン0.524g(0.002モル)、トリエチルアミン10mlおよびシス−2 ,6−ジメチルピペリジン18.9ml(0.14モル)を上記溶液に加え、つ いで一酸化炭素雰囲気下で60℃にて1.5〜2時間維持する。(反応の進行を TLC方法およびガスクロマトグラフィーにより観察する。)反応が完全に進行 した後、アミン類およびジメチルホルムアミド(略語:DMF)を減圧下留去し 、残渣をクロロホルム150mlに溶解し、水、5%塩酸水溶液、炭酸水素ナト リウム飽和水溶液および最後は飽和食塩水で連続的に洗浄して中性にする。クロ ロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤で濾去した後、溶媒を蒸発 させ、溶出液として酢酸エチルを用いて、残渣をシリカゲルカラム上でクロマト グラフィにより精製し、収率3.50g(85%)で標題化合物を得た。m.p .:307−309℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.94(s,3H,19−CH3 ); 1.09(s,3H,18−CH3);1.24(d,6H,CH−CH3); 2.04および2.23(2*m,2H,H−15);2.40(m,2H, H−2); 3.07(dd,1H,H−5);3.95−5.05(vbr,2H,NCH −CH3); 5.70(m,1H,H−16);6.20(br,1H,NH) 実施例10 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−16−エンの製造 出発物質として17−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン− 3−オンを、および反応試剤として2,5−ジメチルピロリジンを用いたこと以 外は実施例9の方法に従い、収率95%で標題化合物を得た。m.p.:281 −286℃ 実施例11 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−16−エンの製造 出発物質として17−ヨード−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン− 3−オンを、および反応試剤としてヘプタメチレンイミンを用いたこと以外は実 施例9の方法に従い、収率88%で標題化合物を得た。m.p.:282−28 5℃ 実施例12 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタンの製造 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−16−エン 2g(0.0048モル)をギ酸80ml に溶解後、水12ml中パラジウム担持炭素触媒2g含む懸濁液を窒素気流中で 加え、不均一反応混合物を室温にて4〜5時間攪拌する。(反応の進行をTLC 方法により観察する。)反応の進行が完了後、触媒を濾取し、クロロホルムおよ びメタノールの1:1の混合物で濾取および洗浄する。一緒にした溶液を蒸発乾 固させた後、残渣を水を用いて完全に粉砕し、沈澱物を濾過、水で洗浄し、収率 1.74g(87%)で標題化合物を得た。m.p.:300−303℃ 標題化合物はまた、17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3 −オキソ−4−アザアンドロスタ−5,16−ジエンを上記と同様に水素化して 製造し、収率70%で得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.71(s,3H,18−C H3); 0.90(s,3H,19−CH3);1.18および1.20(2*d,6H , CH−CH3);2.40(m,2H,H−2),2.71(t,1H,H− 17); 3.04(dd,1H,H−5);4.28および4.73(2*m,2H, NCH−CH3);6.12(br,1H,NH) 実施例13 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタンの製造 エタノール140ml中17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル) −3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン 2g(0.005 モル)を含む溶液を、大気圧下5〜8時間パラジウム炭素触媒0.5gの存在下 で水素化する。(反応の進行をTLC方法により観察する。)水素化が完了後、 触媒を濾去し、溶液を蒸発させ、収率1.9g(95%)で標題化合物を得た。 m.p.:295−300℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.79(s,3H,18−C H3); 0.90(s,3H,19−CH3);1.18および1.31(2*d,6H ,CH−CH3);2.40(m,2H,H−2);2.53(t,1H,H−1 7); 3.05(dd,1H,H−5);4.11(m,2H,NCH−CH3); 6.27(br,1H,NH) 実施例14 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(ヘプタメチレンイミノカルホニル)−3−オキソ− 4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実施例13の方 法に従い、収率85%で標題化合物を得た。m.p.:256−266℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.82(s,3H,18−CH3 ); 0.91(s,3H,19−CH3);2.8−4.1(m,5H,H−5お よび NCH2);6.69(br,1H,NH) 実施例15 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ− 4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実施例13の方 法に従い、収率86%で標題化合物を得た。m.p.:276−281℃ 実施例16 17β−(4−メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4− アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実施例12の方法に 従い、収率83%で標題化合物を得た。m.p.:314−319℃ 実施例17 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エンの製造 トルエン24ml中17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3 −オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン 2.07g(0.005モル)を 含む懸濁液に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン 1 .25g(0.0055モル)を30分間少しずつ加え、ついで反応混合物を窒 素気流中でさらに30分攪拌する。続いて、ビス−(トリメチルシリル)−トリ フルオロアセトアミド5.5ml(0.021モル)を20〜30分間懸濁液に 滴下して加え、滴下が終わると、トリフルオロ酢酸2滴を加え、ついで混合物を 室温にて20時間攪拌する。(反応の進行をTLC方法により観察する。)反応 が完 全に終了後、1,3−シクロヘキサンジオン0.05g(0.005モル)を反 応混合物に加え、ついで、室温にてさらに3時間攪拌し、続いて、18〜20時 間還流下にて沸騰させる。塩化メチレン6mlで希釈後、反応混合物を炭酸水素 ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下除去す る。酢酸エチルから残渣を再結晶後、収率1.44g(70%)で標題化合物を 得た。m.p.:288−292℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.72(s,3H,18−C H3); 0.97(s,3H,19−CH3);1.19および1.21(2*d,6H ,CH−CH3);2.73(t,1H,H−17);3.32(m,1H,H− 5); 4.28および4.73(2*m,2H,NCH−CH3);5.80(dd, 1H,H−2);6.02(br,1H,NH);6.77(d,1H,H−1) 実施例18 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オ キソ−4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の方法に 従い、収率67%で標題化合物を得た。m.p.:291−295℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:0.80(s,3H,18−C H3); 0.97(s,3H,19−CH3);1.19および1.31(2*d,6H ,CH−CH3);2.54(t,1H,H−17);3.32(m,1H,H− 5); 4.12(m,2H,NCH−CH3);5.80(dd,1H,H−2); 6.03(br,1H,NH);6.77(d,1H,H−1) 実施例19 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ− 4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の方法に従い、 収率72%で標題化合物を得た。m.p.:278−281℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.82(s,3H,18−CH3 ); 0.98(s,3H,19−CH3);2.66(t,1H,H−17); 3.32(m,5H,H−5);3.07−3.3および 3.63−3.86(m,4H,NCH2);5.80(dd,1H,H−2) ; 6.02(br,1H,NH);6.78(d,1H,H−1) 実施例20 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ− 4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の方法に従い、 収率71%で標題化合物を得た。m.p.:270−273℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.81(s,3H,18−CH3 ); 0.98(s,3H,19−CH3);2.9−4.1(m,5H,H−5お よびNCH2);5.79(dd,1H,H−2);6.5(br,1H,NH); 6.79(d,1H,H−1) 実施例21 17β−(4−メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(4−メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ− 4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の方法に従い、 収率75%で標題化合物を得た。m.p.:318−324℃ 実施例22 17β−(3,3−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(3,3−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オ キソ−4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の方法に 従い、収率73%で標題化合物を得た。m.p.:278−282℃ 実施例23 17β−(4,4−ペンタメチレンピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスト−1−エンの製造 出発物質として17β−(4,4−ペンタメチレンピペリジノカルボニル)− 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタンを用いたこと以外は実施例17の 方法に従い、収率75%で標題化合物を得た。m.p.:308−311℃ 実施例24 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタ−1,16−ジエンの製造 出発物質として17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オ キソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実施例1 7の方法に従い、収率62%で標題化合物を得た。m.p.:288−290℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:1.01(s,3H,19−C H3); 1.10(s,3H,18−CH3);1.24および1.25(2*d,6H , CH−CH3);2.05および2.23(2*m,2H,H−15); 3.35(m,1H,H−5);4.00−5.1(vbr,2H,NCH−C H3); 5.71(m,1H,H−16);5.80(dd,1H,H−2); 6.19(br,1H,NH);6.80(d,1H,H−1) 実施例25 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタ−1,16−ジエンの製造 出発物質として17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オ キソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実施例1 7の方法に従い、収率57%で標題化合物を得た。m.p.:284−287℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:1.01(s,3H,19−C H3); 1.12(s,3H,18−CH3);1.22および1.29(2*d,6H , CH−CH3);2.05および2.24(m,2H,H−15); 3.35(m,1H,H−5);3.95−4.18(m,2H,NCH−C H3); 5.82(dd,1H,H−2);5.87(m,1H,H−16); 6.24(br,1H,NH);6.81(d,1H,H−1) 実施例26 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−4−メチル−3−オキ ソ−4−アザ−5α−アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−4−メ チル−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以 外は実施例13の方法に従い、収率88%で標題化合物を得た。m.p.:20 0−203℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.71(s,3H,18−CH3 ); 0.90(s,3H,19−CH3);1.21(d,6H,CH−CH3); 2.92(s,3H,NCH3);3.05(dd,1H,H−5); 4.0−5.0(2*vbr,2H,2*NCH−CH3);6.12(br,1H,N H) 実施例27 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−4−メチル−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−4−メチル− 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実 施例13の方法に従い、収率85%で標題化合物を得た。m.p.:126−1 29℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.83(s,3H,18−CH3 ); 0.91(s,3H,19−CH3);2.94(s,3H,NCH3); 2.8−4.1(m,5H,H−5およびNCH2) 実施例28 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−4−メチル−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスタンの製造 出発物質として17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−4−メチル− 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エンを用いたこと以外は実 施例13の方法に従い、収率87%で標題化合物を得た。m.p.:135−1 37℃1 H−NMR(60MHz,CDCl3)δppm:0.80(s,3H,18−CH3 ); 0.91(s,3H,19−CH3);2.94(s,3H,NCH3); 2.8−4.1(m,5H,H−5およびNCH2) 実施例29 油状注射液の製造 活性成分を注射液製造のための安息香酸ベンジルおよびひまし油の混合物に溶 解し、ついで溶液に所望量までひまし油を加える。続いて溶液をバクテリアおよ び異物質がなくなるまで濾過し、ついでアンプルに充填し、加熱滅菌する。 1ml量の組成物の成分は以下の通りである: 活性成分 50mg 安息香酸ベンジル 120mg ひまし油 1ml 同じ結果でひまし油の代わりにヒマワリ油を使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コルラール、ラースロー ハンガリー、ハー―8200ヴェスプレーム、 フンニャディ36番 (72)発明者 ロヴァシュネー、マルシャイ・マーリア ハンガリー、ハー―1145ブダペスト、ウィ ヴィデーク・テール5番 (72)発明者 バログ、ガーボル ハンガリー、ハー―1181ブダペスト、チョ ントヴァーリ・カー・テー・ウー18番 (72)発明者 チェヒ、アッティラ ハンガリー、ハー―2131ゴド、ラーンツィ ード・ウー7エ番 (72)発明者 ヤーボル、アンドラーシュ ハンガリー、ハー―1118ブダペスト、トル バージ・ウー8番 (72)発明者 ハヨーシュ、ジョエルジ ハンガリー、ハー―1026ブダペスト、ガー ボル・アーロン・ウー59番 (72)発明者 スポルニュ、ラースロー ハンガリー、ハー―1114ブダペスト、サボ ルチュカ・エム・ウー7番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I): [式中、Rは、水素またはC1-3アルキル基であり; R1およびR2は、同一または異なって、水素またはC1-4アルキル基を表す。 ただし、nが5より大の場合のみ、両方とも水素を意味することができ;または R1およびR2は、両方とも炭素原子5〜7個含むα,ω−アルキレン基を表し 、上記アルキレン基の末端炭素原子は同じ環員炭素原子に結合しており、 nは4,5,6または7であり; −−−結合線は、単結合または二重結合を表す]で示される新規な17β−置 換−4−アザアンドロスタン誘導体。 2.17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4− アザ−5α−アンドロスト−16−エン、 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−16−エン、 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−16−エン、 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタン、 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタン、 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタン、 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エン、 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エン、 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エン、 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エン、 17β−(4−メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスト−1−エン、 17β−(3,3−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスト−1−エン、 17β−(4,4−ペンタメチレンピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスト−1−エン、 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタ−1,16−ジエン、 17β−(2,5−ジメチルピロリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ −5α−アンドロスタ−1,16−ジエン、 17β−(2,6−ジメチルピペリジノカルボニル)−4−メチル−3−オキ ソ−4−アザ−5α−アンドロスタン、 17β−(ヘプタメチレンイミノカルボニル)−4−メチル−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスタン、 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−4−メチル−3−オキソ−4 −アザ−5α−アンドロスタン、 17β−(ヘキサメチレンイミノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタンおよび 17β−(4−メチルピペリジノカルボニル)−3−オキソ−4−アザ−5α −アンドロスタンからなる群から選ばれる化合物。 3.医薬産業において通常使用される充填、希釈、安定化、pH−および浸透 圧−調整および/または製剤化−促進添加剤との混合物中に、活性成分として1 種またはそれ以上の一般式(I)[式中、R、R1、R2、nおよび−−−−結合 線は請求項1と同じ意味である]で示される17β−置換−4−アザアンドロス タン誘導体の治療学的効果量を含む5α−レダクターゼ酵素−阻害作用を有する 医薬組成物。 4.一般式(I): [式中、Rは、水素またはC1-3アルキル基であり; R1およびR2は、同一または異なって、水素またはC1-4アルキル基を表す。 ただし、nが5より大の場合のみ、両方とも水素を意味することができ;または R1およびR2は、両方とも炭素原子5〜7個含むα,ω−アルキレン基を表し 、 上記アルキレン基の末端炭素原子は同じ環員炭素原子に結合しており、 nは4,5,6または7であり; −−−結合線は、単結合または二重結合を表す]で示される新規な17β−置 換−4−アザアンドロスタン誘導体の製造方法であって、一般式(II): [式中、Rおよび−−−−結合線は上記と同じ意味であり、Xは、塩素、臭素ま たはヨウ素を表す]で示される17−ハロゲノ−4−アザアンドロステン誘導体 を、一般式(III): [式中、R1、R2およびnは上記と同じ意味である]で示される環状アミンと、 両性イオン非プロトン性溶媒中、パラジウム(II)塩、第三級アミン塩基および ホスフィンの存在下またはパラジウム(II)複合体および第三級アミン塩基の存 在下、一酸化炭素雰囲気中で35℃〜80℃間の温度で反応させ、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2、C5とC6原子間の−−−− 結合線およびnは上記と同じ意味であり、C16とC17原子間に二重結合 およびC1とC2原子間に単結合を含む]で示される化合物を脱水素し、C1とC2 原子間およびC16とC17原子間に二重結合を含む一般式(I)[R、R1、R2、 C5とC6原子間の−−−−結合線およびnは、上記と同じ意味である]で示され る化合物を得、および/または、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2、n、C5とC6原子 間およびC1とC2原子間の−−−−結合線は上記と同じ意味であり、C16とC17 原子間に二重結合を含む]で示された化合物を接触水素化により転換し、−−− 結合線として単結合を含む一般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上 記と同じ意味である]で示される化合物を得、および/または、 所望により、得られた一般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上記と 同じ意味であり、C1とC2原子間、C5とC6原子間およびC16とC17原子間に単 結合を含む]で示される化合物を脱水素し、C1とC2原子間に二重結合を含む一 般式(I)[式中、R、R1、R2およびnは、上記と同じ意味であり、−−−− 結合線はC5とC6原子間およびC16とC17原子間の単結合を意味する]で示され る化合物を得ることを特徴とする方法。 5.パラジウム(II)塩としてパラジウム(II)ジアセテートまたはパラジウ ム(II)ジクロリド、第三級アミン塩基としてトリエチルアミンおよびホスヒン としてトリフェニルホスヒン、1,4−ビス−(ジフェニルホスヒノ)ブタン、 1,2−ビス(ジフェニルホスヒノ)エタンまたは1,3−ビス(ジフェニルホ スヒノ)プロパンを用いる、請求項4記載の方法。 6.パラジウム(II)塩とトリフェニルホスヒンの複合体、好ましくは、[ビ ス(トリフェニルホスヒノ)パラジウム(II)]−ジクロリドまたは−ジアセテ ートを用いる、請求項4記載の方法。 7.両性イオン非プロトン性溶媒としてジメチルホルムアミドまたはジメチル スルホキシドを用いる、請求項4記載の方法。 8.一般式(I)[式中、R、R1、R2、nおよびC5とC6原子およびC16と C17原子間の−−−−結合線は請求項1におけると同じ意味であり、C1とC2原 子間に単結合を含む]で示される化合物のC1とC2原子間の脱水素を、シリル化 剤、好ましくはビス(トリメチルシリル)−トリフルオロアセトアミドの存在下 、 キノン型物質、好ましくは、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベ ンゾキノンを用いることにより行うものである、請求項4記載の方法。 9.一般式(I)[式中、R、R1、R2、nおよびC5とC6原子およびC16と C17原子間の−−−−結合線は請求項1におけると同じ意味であり、C1とC2原 子間に単結合を含む]で示される化合物のC1とC2原子間の脱水素を、ベンゼン セレン酸無水物を用いることにより行うものである、請求項4記載の方法。 10.一般式(I)[式中、R、R1、R2、nおよびC1とC2原子およびC5 とC6原子間の−−−−結合線は上記と同じ意味であり、C16とC17原子間に二 重結合を含む]で示される化合物の接触水素化をアルコール性溶液中、水素ガス およびパラジウム炭素触媒の存在下;またはギ酸媒体中パラジウム炭素触媒の存 在下;または氷酢酸媒体中水素ガスおよび酸化白金触媒の存在下で行うものであ る、請求項4記載の方法。 11.活性成分としての1種またはそれ以上の一般式(I)[式中、R、R1 、R2、nおよび−−−−結合線は請求項1におけると同じ意味である]で示さ れる17β−置換−4−アザアンドロスタン誘導体の治療学的効果量と、医薬産 業において通常使用される充填、希釈、安定化、pH−および浸透圧−調整およ び/または製剤化−促進添加剤とを混合し、この混合物を医薬組成物に転換する ことを特徴とする5α−レダクターゼ酵素−阻害作用を有する医薬組成物の製造 方法。 12.一般式(I)[式中、R、R1、R2、nおよび−−−−結合線は請求項 1におけると同じ意味である]で示される17β−置換−4−アザアンドロスタ ン誘導体の治療学的効果量を単独または医薬組成物の形態で治療されるべき患者 に投与することを特徴とする、ひとを含む哺乳動物の5α−レダクターゼ酵素活 性阻害方法。
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