JPH08501779A - モルフォゲン誘導歯周組織再生 - Google Patents

モルフォゲン誘導歯周組織再生

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JPH08501779A JP6508301A JP50830194A JPH08501779A JP H08501779 A JPH08501779 A JP H08501779A JP 6508301 A JP6508301 A JP 6508301A JP 50830194 A JP50830194 A JP 50830194A JP H08501779 A JPH08501779 A JP H08501779A
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Abstract

(57)【要約】 治療的に有効な濃度のモルフォゲンからなる歯周組織形態形成を誘導する方法及び組成物が開示されている。本発明の方法及び組成物は歯槽内で移植歯の形成及び歯周病若しくは損傷と関連する組織損失を抑制するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 モルフォゲン誘導歯周組織再生 発明の背景 本発明は全般に歯科技術に関する、さらに具体的には歯周組織の治療及び再生 のための方法及び組成物に関する 歯周組織は歯槽に歯を固定することにより下顎あるいは上顎の顎骨に歯根を固 定する衝撃緩和組織である。歯周組織は歯周靭帯、骨組織と接触しているコラー ゲン含有組織、及び歯根表面を覆っている硬組織であるセメント質も含まれる。 これらの二つの硬組織は二つの表面に垂直方向に走っている歯周靭帯を通じて結 合されており、それによって、歯槽に歯を固定し、食物が噛まれたときに歯にか かる圧力に順応する歯と顎骨の間の衝撃吸収クッションを提供する。 歯周組織損失は感染症(例えば、細菌による歯肉炎)、栄養学的病気、例えば 、ビタミン不足からくる壊血病、白血病やリンパ腫を含む多くの腫瘍病等を含む 病気の結果、起こりうる。炎症、出血や潰瘍等に特徴づけられる病気である。歯 周組織の病気は、例えば、免疫機能低下した人の日和見感染の結果からおこりう る。治療しないで放置しておくと、これらの病気は歯を緩める著しい歯周組織損 失の原因になり、最終的には歯と歯槽骨の損失につながる(歯周炎)。慢性歯周 炎は成人の歯の損失の一番の原因である。現在の治療は歯苔や歯石を除去する技 術士による洗浄、経口抗感染症剤、局所、及び/あるいは全身性の抗生物質療法 、及び/あるいは歯周組織病変及び壊死から形成される歯周嚢を除去する外科的 手術が含まれる。典型的なものでは、歯が歯周炎の結果なくなったところでは、 義歯や取り外し可能なブリッジが生来の歯の代用になる。 歯周組織損失は組織、あるいは歯自身に対する、特に歯の損失につながるよう な機械的損傷の結果からもおこりうる。歯の損失は、また、多くの歯の病気例え ば、虫歯、歯髄炎、あるいは骨髄炎等の結果からもおこりうる。 活きた歯はもし損失直後に、例えば30分以内に、そしてもし歯槽内の歯周組 織がまだ健全であれば移植すれば、再移植できる。しかしながら、かなり長い時 間が経過してしまうと、歯槽に沿った活きている歯周組織は再吸収されるであろ う。さらに、歯自身が分解を始め、義歯や取り外し可能なブリッジが移植されな ければならなくなる。健全な歯周組織がない場合、義歯が、硬直(骨組織が象牙 質と直接接触している)と呼ばれる状況下で直接顎骨組織に移植される。そのよ うな義歯移植の寿命は歯の固定を昂進したり、義歯の咀嚼の衝撃を吸収する活き た歯周組織が無いためしばしば限度がある。 本発明の目的は、歯周組織損失を抑制する手段、及び損傷した歯周組織の再生 を誘導する手段を提供することにある。 他の目的は、歯周、及び他の歯肉の病気と関連する歯周組織損傷や歯の損失を 抑制する手段を提供することにある。 さらに他の目的は、歯槽内で、再移植された生来の歯あるいは義歯も含む移植 歯の形成を昂進することにある。 さらに他の目的は、移植歯の周囲で歯周組織の成長を促進することにある。 他の目的は、移植歯または義歯の骨性癒着を抑制することにある。 本発明の、これらや他の目的及び特徴については以下の如く明細書、図、請求 項より明らかである。 発明の要約 本発明は哺乳類の、特に人間の、損傷した組織の再生、及び/あるいはそれら の更なる損傷を抑制することも含め、歯周組織損失を抑制する方法、及び組成物 を提供する。本発明の方法や組成物は移植歯の形成を昂進すること、及び歯の損 失を予防、及び/あるいは抑制するのに使用される。 ここで用いられるように、”移植歯”は歯槽内で自然に成長してきた自然歯と 義歯を含み、歯根から除去され不活性の生体内適合性素材で置換された自然歯と 自然、あるいは合成の、象牙質の無い素材でできた”完全な”義歯も含む義歯が 含まれる。全ての場合、”歯”というと本質的に自然歯の形を特定し、歯冠と歯 根を含む固体の歯体を有する天然あるいは合成の組成物をいう。”再移植した自 然歯”は、例えば、歯のバンクから選ばれた同種異系の歯および抜けたり、打っ て抜けたり、若しくは現在再移植されている人からぬきとられたりした歯のよう な自系の歯も含まれる。”形成歯”とは、活きた、実質的に健全な、歯周靭帯や セメント質を含み、歯を顎骨に固定する歯周組織のある移植歯を意味する。”活 きた”組織とは生存している実質的に健全な組織を意味する。”活きた歯”とは 生存している歯根を有する移植自然歯をいう。”歯周組織”とは歯槽内の歯を囲 み、歯周靭帯やセメント質を含む組織を特定する。ここで用いられている、歯周 組織の”損失を抑制する”とは、損失、若しくは損傷した組織の再生、及び/あ るいはそれへの更なる損傷を抑制することも含み、歯周靭帯、及び/若しくはセ メント質を含む歯周組織への損傷、及び/あるいは損失を抑制することを意味す る。”症状軽減補助因子”とは、本発明の治療剤と共に投与でき、歯周組織損失 と関連する典型的な症状の一つ以上を軽減あるいは緩和する一つ以上の医薬品を いう。例示できる補助因子としては、抗生物質、抗感染症剤、非ステロイド系抗 炎症剤、麻酔剤及び鎮痛剤が挙げられる。 本発明の方法及び組成物には、ここで開示されるように、歯槽内の顎骨表面に 供給されたとき、歯周組織が損失、若しくは損傷されているところで、歯周組織 形成を誘導でき、それによって移植歯の形成を昂進できる形態形成性蛋白質(” モルフォゲン”)が含まれる。 一面では、本発明は、治療的に有効な濃度で、損傷した歯周組織を再生、及び /若しくはそれへの更なる損傷を抑制するのに十分な時間、モルフォゲンを人に 投与し哺乳類での歯周組織損失を抑制する治療処置方法と組成物を特徴とする。 他面では、本発明は、人に損傷した歯周組織の再生、及び/若しくはそれへの更 なる損傷を抑制するのに十分な哺乳類の生体の治療的に有効な濃度の内因性モル フォゲンの in vivo での産生を促進する化合物を投与することも含む 哺乳類での歯周組織損失を抑制する治療処置法及び組成物を特徴とする。これら の化合物は、ここではモルフォゲン産生促進剤といい、哺乳類に投与した際、通 常モルフォゲンを産生する、及び/もしくはモルフォゲンを分泌を果たす、ある いはでき、モルフォゲンの内因性のレベルを変化させる組織、若しくは器官の細 胞に作用する物質を含むと理解される。薬剤は、例えば、内因性のモルフォゲン の発現、及び/あるいは分泌を促進することによって作用することができる。好 ましい具体例は、薬剤が歯槽骨、歯周組織若しくはセメント質組織細胞のモルフ ォゲン量を増加させるように内因性モルフォゲンの発現,及び/あるいは分泌を 促進する。 他の面では、本発明は、特に活きた歯周組織で歯槽が実質的に減少するところ で、移植歯の形成を昂進するための方法と組成物を提供するものである。実際、 本発明の方法、及び組成物は歯槽が30−50%の歯周靭帯、そして50−10 0%の歯周靭帯を損失したとき効果が良い。方法及び組成物は歯や歯槽表面に、 歯周組織の形態形成を誘導するのに十分な治療的に有効な濃度のモルフォゲンあ るいはモルフォゲン産生促進剤を供給することからなる。移植歯は、歯槽内で成 長した移植歯、あるいは、例えば、機械的損傷、歯科若しくは歯周の病気により 、緩んだ移植歯であっても良い。別の選択では、移植歯は空の歯槽に再移植され た損失した歯、あるいは義歯であっても良い。義歯は損傷した、若しくは病気の 歯根から除去され生体内適合性の、歯根管法で作られる生物学的に不活性の素材 で置換された自然歯を含む。義歯は、また合成の、象牙質の無い素材から作るこ とができる。 モルフォゲンは移植されるべき歯の表面に、及び/あるいは歯が移植される歯 槽に直接供給することができる。モルフォゲンが組織層に移植されるところに歯 槽表面へ局所投与、あるいは槽と結合している歯周若しくは歯槽骨組織へ局所注 射により供給することが出来る。別の選択では、治療的に有効な濃度の内因性モ ルフォゲンの産生、及び/若しくは分泌を促進することができる薬剤を歯、若し くは歯槽に供給することができる。モルフォゲン、若しくはモルフオゲン産生促 進剤(ここでは集合的に”治療剤”という)が歯表面に供給されるところに好ま しくは、生体内適合性、若しくは生体内吸収性の坦体、さらに好ましくは組織表 面に治療剤を保持できる、及び/若しくは歯槽に薬剤の放出を調節できる坦体に 散布される。治療剤は、また好ましくは組織表面に治療剤を保持できる、及び/ 若しくは歯槽に薬剤の調節された放出を昂進できる坦体に結合して歯槽自身へ供 給することができる。有用な坦体としては、グリセリン等のようなものによって 供給される高粘度の組成物やラミニン、若しくはコラーゲンを含む細胞外基質か ら製剤化される坦体素材、及び/あるいはポリ酪酸、ポリ乳酸、ポリグリコール 酸及びそれらのコポリマーのような生体内適合性合成ポリマーが含まれる。さら に、あるいは別の選択では無細胞坦体素材は本質的に、本出願、及び/若しくは 国際出願 US92/01968(WO92/15323)で開示されているよ うに骨、象牙質、セメント質若しくは歯周組織を脱灰及び組織をグアニジン抽出 して製剤化される。特に有用な無細胞基質は象牙質由来の、歯周靭帯由来の及び セメント質由来の基質が含まれる。さらに移植される歯は、好ましくはそこに治 療剤を吸着でき、そしてセメント芽細胞の前駆細胞及び分化しつつあるセメント 芽細胞が浸潤し増殖できる多孔性の外部表面からなる。有用な表面は、コラーゲ ン、ラミニンのような基質素材、生体内適合性ポリマー、若しくは酸化チタンの ような金属類からなる表面も含み、天然歯根表面及び多孔性義歯表面が含まれる 。天然歯若しくは象牙質含有義歯が移植されるところで、例えば、一時的に酸に 曝され歯根表面の多孔性を昂進するなど、移植される表面を部分的に脱灰するこ とができる。 好ましくは、歯が歯槽内に移植されるべきところで、歯の損失や歯周組織の再 吸収により生成した繊維性組織が歯槽内にない方がよい。例えば、はん痕が傷を 覆って形成するなどのように、歯の損失や除去に伴って歯槽は数カ月の期間で治 癒していく。この場合、治癒される歯槽は、好ましくは、歯槽骨表面がでてくる ように、はん痕や他の望ましくない組織を除去するなどして歯の移植のため外科 的に調製した方がよい。 好ましくは、治療剤が移植歯の周囲の歯周組織の生存性を昂進するのに供給さ れるべきところでは、治療剤を歯と歯肉の間の組織表面に局所に供給する方がよ い。別の選択では、薬剤を局所に、例えば歯肉自身に注射することができる。 ここで開示されるモルフォゲンは歯周組織損失を抑制し、及び/あるいは歯周 病により損傷の恐れのある歯周組織の生存性を昂進することができる。歯周病は 細菌、真菌、若しくはウイルス等の感染性物質、あるいはビタミン不足も含む栄 養欠乏などによりおこりうる。モルフォゲンは扁平上皮癌、急性白血病、リンパ 腫及び転移性癌等を含む腫瘍性病気の結果損失した歯周組織損失を再生するのに 用いることが出来る。歯周組織の損傷若しくは破壊する病気について詳細な説明 は、例えば、 Harrison's Principles of Internal Medicine,243-248,(McG raw - Hill 12thed.1991)に記載されている。この開示は引用されることによ りここに組み込まれる。炎症反応の調節における本出願で開示するモルフォゲン の有効性は国際出願US92/07358(WO93/04692)に詳しく開 示されている。 全ての人が、特に成人では、歯周病により歯周組織損傷の恐れのある状態であ るが、特に最も危険な状態の人は、自已免疫疾患にかかっていたり、及び/若し くは臨床の処置や治療の一部として免疫系が抑制されている人である。このよう に、他の面では、本発明は免疫機能の低下したヒトの歯周組織の損失を抑制する ための方法及び組成物を提供する。 国際出願WO92/15323及び以下の実施例2に開示されているように本 出願で開示されるモルフォゲンは損傷した若しくは損失した象牙質組織の形成を 誘導することもできる。従って、天然歯若しくは象牙質含有義歯が移植されると ころで、モルフォゲン、若しくはモルフォゲン産生促進剤を損傷、若しくは損失 した象牙質組織の象牙質再生を誘導するのに歯の損傷した区域に供給することが できる。モルフォゲンを歯の組織へ局所的に、あるいは他の方法で投与すること ができる。例えば、モルフォゲンを、その後損傷した象牙質組織に局所的に供給 する生体内適合性で多孔性の坦体素材に分散することができる。有用な坦体とし ては、無細胞基質を作る組織を脱灰及びグアニジン抽出することにより象牙質か ら作ることができる。 モルフォゲン及びモルフォゲン産生促進剤を、損傷した歯周組織を治療するの に有効なことが知られている他の分子(”補助因子”)、特に歯周組織損傷、及 び/若しくは損失と関連する典型的な症状を緩和あるいは軽減することができる 補助因子と共に歯周組織へ供給することもできる。そのような補助因子として、 クロロヘキシジンやヨウ化チベゾニウムのような抗感染症剤、テトラサイクリン 、 アミノグリコシド、マクロライド、ペニシリンやセファロスポリン等の抗生物質 、麻酔剤や鎮痛剤や他の非ステロイド系抗炎症剤が含まれる。 本発明の有用なモルフォゲンの中でOP−1、OP−2、CBMP2蛋白質の ような骨形成蛋白(参考文献として引用して、ここに組み込まれる米国特許5、 011、691号を参照)や、DPP(猩々蝿から),Vgl(爪蛙から)、V gr−1(マウスから)、GDF−1(マウスから、Lee(1991)PNA S 88:4250−4254参照)(これらの全ては表IIと配列表番号5−1 4に示されている)、および、最近同定された60A蛋白(猩々蝿から、配列表 番号24、Whartonら(1991)PNAS 88:9214−9218 参照)のようなアミノ酸配列関連蛋白質として、もともと同定された蛋白質であ る。 このファミリーは、TGF−βスーパーファミリーのサブクラスであるが、C 末領域にかなりのアミノ酸配列のホモロジーを共有している。蛋白質はN末シグ ナルペプチド配列、典型的には約30以下の残基で、切断されて成熟型を生成さ せる”プロ”ドメインを有する前駆体として翻訳される。蛋白質の”プロ”型は 、プロドメインと成熟ドメインを含み培養哺乳動物細胞から分泌される一次型と 考えられる可溶型種を生成する。 シグナルペプチドはVon Heijne の方法((1986)Nucle ic Acids Research 14:4683−4691。)を用いて 、特定の配列中の予測される切断箇所で、翻訳時に、早く切断される。 下記の 表Iは、本出願で使用される命名法、配列表番号、配列リストに含ま れない蛋白質全長のアミノ酸配列の文献名について開示してある。これらの文献 の開示は参考に引用している。 表I ”OP−1” はそれらの対立形質や種の変種、例えばヒトOP−1(”hOP −1”配列表番号5、成熟蛋白質アミノ酸配列)、又はマウスOP−1(”mO P−1”配列表番号6、成熟蛋白質アミノ酸配列 )なども含むOP−1蛋白質をコードするDNA配列の、一部若しくは全部から 発現された形態形成活性を有する蛋白質の群を総称的に指して云う。保存された 7個のシステイン骨格は配列表番号5と6の残基38から139までで特定され る。蛋白質の全長をコードするcDNA及びアミノ酸配列は配列表番号16と1 7(hOP1)に、配列表番号18と19(mOP1)に示されている。当該蛋 白質のプロ領域は切断されて形態形成活性を有する成熟蛋白質を生じるが、本質 的に残基30−292(hOP1)と残基30−291(mOP1)により特定 される。 ”OP−2” はそれらの対立形質や種の変種、例えばヒトOP−2(”hOP −2”配列表番号7、成熟蛋白質アミノ酸配列)、又はマウスOP−2(”mO P−2”配列表番号8、成熟蛋白質アミノ酸配列)なども含むOP−2蛋白質を コードするDNA配列の一部、若しくは全部から発現された形態形成活性を有す る蛋白質の群を総称的に指して云う。保存された7個のシステイン骨格は配列表 番号7と8の残基38−139で特定される。蛋白質の全長は配列表番号20と 21(hOP2)に、配列表番号22と23(mOP2)に示されている。成熟 蛋白質は残基264−402(hOP2)と261−399(mOP2)に特定 されている。当該蛋白質のプロ領域は切断されて成熟で、形態形成活性を有する 蛋白質を生じるが、本質的に残基18−263(hOP2)と残基18−260 (mOP2)により特定される。 ”CBMP2”はそれらの対立形質や種の変種、例えばヒトCBMP2(”CB MP2A(fx)”配列表番号9、成熟蛋白質アミノ酸配列)、又はヒトCBM P2B DNA(”CBMP2B(fx)”配列表番号10、成熟蛋白質アミノ 酸配列)なども含むOP−2蛋白 質をコードするDNA配列の一部、若しくは全部から発現された形態形成活性を 有する蛋白質の群を総称的に指して云う。蛋白質全長のアミノ酸配列はBMP2 AやBMP2B、又はBMP4AやBMP4Bとして文献に言及されておりWo zneyら(1988)Science 242:1528−1534.に、そ れぞれ記載されている。BMP2(BMP2A)のプロドメインは残基25−2 48を含んでおり;成熟蛋白質は残基249−396を含む。BMP4(BMP 2B)のプロ領域は、残基25−256を含む;成熟蛋白質は残基257−40 8を含む。 ”DPP(fx)” は猩々蝿のDPP遺伝子をコードされ、保存された7個のシステイン骨格(配列 表番号11)を特定する蛋白質の配列を指して云う蛋白質全長のアミノ酸配列は Padgettら(1987)Nature 325:81−84に発表されて いる。プロドメインは、シグナルペプチド切断部位から残基456まで続いてい る。成熟蛋白質は、残基457−588で特定される。 ”Vgl(fx)” は爪蛙のVgl遺伝子によりコードされ、保存されたシステイン骨格(配列表番 号12)を特定する蛋白質配列を指して云う。蛋白質の全長のアミノ酸配列はW eeks(1987)Cell51:861−867に記載されている。プロド メインはシグナルペプチド切断部位から残基246まで続いている;成熟蛋白質 は残基247−360で特定できる特定する。 ”Vgr−1(fx)” はマウスVgr−1遺伝子によりコードされ、保存された7個の システイン骨格(配列表番号13)を特定する蛋白質配列を指して云う。蛋白質 の全長のアミノ酸配列はLyonsら(1989)PNAS 86:4554− 4558に記載されている。プロドメインはシグナルペプチド切断部位から残基 299まで続いている;成熟蛋白質は残基300−438で特定される。 ”GDF−1(fx)” はヒトGDF−1遺伝子によりコードされ、保存された7個のシステイン骨格( 配列表番号14)を特定するる蛋白質配列を指して云う。蛋白質の全長のアミノ 酸配列は配列表番号32に記載されている。プロドメインは、シグナルペプチド 切断部位から残基214まで続いている;成熟蛋白質は残基215−372で特 定される。 ”60A” は60A蛋白質(配列表番号24、そこには蛋白質全長のcDNA とアミノ酸配列が示されている)をコードするDNA配列(猩々蝿の60A遺伝 子)の一部、若しくは全部から発現された形態形成活性を有する蛋白質の群を総 称的に指して云う。”60A(fx)”とは保存された7個のシステイン骨格( 配列表番号24の残基354−455)で特定される蛋白質配列を云う。プロド メインはシグナルペプチド切断部位から残基324まで続いている;成熟型蛋白 質は残基325−455で特定される。 ”BMP3(fx)” はヒトBMP3遺伝子によりコードされ、保存された7個のシステイン骨格(配 列表番号26)を特定するる蛋白質配列を指して云う。蛋白質の全長のアミノ酸 配列はWozneyら(1988)242:1528−1534に記載されてい る。プロドメイ ンは、シグナルペプチド切断部位から残基290まで続いている;成熟蛋白質は 残基291−472で特定される。 ”BMP5(fx)” はヒトBMP5遺伝子によりコードされ、保存された7個のシステイン骨格(配 列表番号27)を特定する蛋白質配列を指して云う。蛋白質の全長のアミノ酸配 列はCelesteら(1990)PNAS 87:9843−9847に記載 されている。プロドメインはシグナルペプチド切断部位から残基316まで続い ている;成熟蛋白質は残基317−454で特定される。 ”BMP6(fx)” はヒトBMP6遺伝子によりコードされ、保存された7個のシステイン骨格を特 定する蛋白質配列を指して云う。蛋白質の全長のアミノ酸配列はClesteら (1990)PNAS 87:9843−9847に記載されている。プロドメ インはシグナルペプチド切断部位から残基374まで続いている;成熟蛋白質は 残基375−513で特定される。 OP−2蛋白質はこのファミリーの他の蛋白質と共通する保存されたシステイ ン骨格の他の保存された領域にもう一つのシステイン残基を有している(例えば 配列表番号7と8の残基41参照)。GDF−1蛋白質は保存された骨格に4個 のアミノ酸が挿入されている(配列表番号14の残基44−47)が、この挿入 は、おそらく折りたたまれた構造中のシステインとの関係に影響を与えないであ ろう。さらにCBMP2蛋白質はシステイン骨格の一アミノ酸残基を欠いている 。 モルフォゲン種は還元されると不活性であるが、酸化型ホモ2量体として、及 び本発明の他のモルフォゲンとの併用で酸化されると活性である。このように、 ここで特定されるように、可溶性モルフォゲン複合体に有用なモルフォゲンは一 対のポリペプチド鎖からなる2量体蛋白質であり、その各ポリペプチド鎖はこれ らのシステインと機能的に同等な配列(配列中のシステインの1次配列を変える アミノ酸の挿入や削除、しかし折りたたまれた構造の関係は変えない)も含む、 配列表番号5の残基43−139で特定される、少なくともC末の6個のシステ イン骨格からなる。そのようにして、ポリペプチド鎖が折りたたまれたとき一対 のボリペプチド鎖からなる2量体蛋白質種は、本発明で特定しているようにモル フォゲンとして作用する事が出来るように、適当な鎮内および鎖間のジスルフィ ド結合も含め、適当な3次元構造をとる。特にモルフォゲンは一般に形態学的に 許容しうる環境で以下の生物学的機能の全てが可能である:前駆体細胞の増殖を 促進する;前駆体細胞の分化を促進する;分化した細胞の増殖を促進する;分化 した細胞の成長と維持を助長する。さらに、これらのモルフォゲンは適当な環境 条件下で目的の細胞の再分化を誘導することができることもまた予測される。 一つの好ましい局面では、本発明のモルフォゲンは2種の一般アミノ酸配列の 一つからなる:一般配列1(配列表番号1)あるいは一般配列2(配列表番号2 );ここで、各Xaaは20の天然に生じるL−異性体、α−アミノ酸あるいは それらの誘導体の一つを示す。一般配列1は保存された6個のシステイン骨格か らなり、一般配列2は保存された6個のシステイン骨格と、OP−2(配列表番 号2の残基36)で同定されたさらに別のシステインからなる。他の好ましい局 面では、これらの配列は、さらに、それらのN末に以下の付随する配列からなる 。 前述の一般配列のうちの好ましいアミノ酸配列は以下のものを含む:一般配列 3(配列表番号3)、一般配列4(配列表番号4)、一般配列5(配列表番号3 0)一般配列6(配列表番号31)。これらの一般配列は表IIで特定されるこの モルフォゲンフアミリーの各種の好ましい一員の間で、それらのアミノ酸配列変 種と同様共有する相同性を含む。一般配列3と4は表IIで示され、特定的に、配 列表番号5−14で同定される蛋白質の混成アミノ酸配列である:ヒトOP−1 (hOP−1、配列表番号5、及び16−17)、マウスOP−1(mOP−1 、配列表番号6、及び18−19)、ヒト及びマウスOP−2(配列表番号7、 8、及び20−22)、CBMP2A(配列表番号9)、CBMP2B(配列表 番号10)、DPP(猩々蝿より、配列表番号11)、Vgl(爪蛙、配列表番 号12)、Vgr−1(マウスから、配列表番号13)、GDF−1(マウスか ら、配列表番号14)。一般配列は表IIの配列その配列のなかで変化させうる位 置仁別の残基のものと同様に共有するアミノ酸同一性を含む。これらの一般配列 は、一般配列3と4の41と46の位置に、それぞれさらにシステインを付加し 、分子間若しくは分子内ジスルフィド結合を形成できる適当なシステイン骨格を 供給し、そして蛋白質の3次構造に影響する一定の重要なアミノ酸を含む。 一般配列3 ここで各 Xaa は以下のように特定された一以上のアミノ酸からなる群か ら独立的に選択される:”Res”は”残基”を意味する。 残基4.のXaa=Ser,Asp または Glu);残基6.のXaa=( Arg、Gln,Ser,または Lys);残基7.のXaa=(Aspまた は Glu);残基8.のXaa=(Leu、または Val);残基11.の Xaa=(Gln,Leu,Asp,His,または Asn); 残基12. のXaa=(Asp,Arg,または Asn);残基14.のXaa=(Il e または Val);残基15.のXaa=(Ile または Val);残 基18.のXaa=(Glu,Gln,Leu,Lys,Pro または Ar g);残基20.のXaa=(Tyr または Phe);残基21.のXaa =(Ala、Ser,Asp,Met、His,Leu または Gln);残 基23.のXaa=(Tyr,Asn または Phe);残基26.のXaa =(Glu,His、Tyr,Asp,または Gln);残基28.のXaa =(Glu,Lys,Asp,または Gln);残基30.のXaa=(Al a,Ser、Pro,または Gln);残基31.のXaa=(Phe,Le u または Tyr);残基33.のXaa=(Leu、または Val);残 基34.のXaa=(Asn,Asp,Ala、または Thr);残 基35.のXaa=(Ser,Asp、Glu,Leu,または Ala);残 基36.のXaa=(Tyr,Cys,His,Ser または Ile);残 基37.のXaa=(Met、Phe,Gly または Leu);残基38. のXaa=(AsnNまたは Ser);残基39.のXaa=(Ala,Se r、または Gly);残基40.のXaa=(Thr、Leu または Se r);残基44.のXaa=(Ile,または Val);残基45.のXaa =(Val、または Leu);残基46.のXaa=(Gln または Ar g);残基47のXaa=(Thr,Ala またはSer);残基49.のX aa=(Val または Met);残基50のXaa=(His、または A sn);残基51.のXaa=(Phe,Leu,Asn,Ser,Ala ま たは Val); 残基52.のXaa=(Ile,Met、Asn、Ala、 または Val);残基53.のXaa=(Asn、Lys,Ala,またはG lu);残基54.のXaa=(Pro,または Ser);残基55.のXa a=(Glu,Asp,Asn,または Gly);残基56.のXaa=(T hr,Ala,Val,Lys,Asp,Tyr,Ser,または Ala); 残基57.のXaa=(Val,Ala または Ile);残基58.のXa a=(Pro または Asp);残基59.のXaa=(Lys,または l eu);残基60.のXaa=(Pro, または Ala);残基63.のX aa=(Ala または Val);残基65.のXaa=(Thr,または Ala);残基66.のXaa=(Gln,Lys,Arg または Glu) ;残基67.のXaa=(Leu、Met または Val);残基68.のX aa=(Asn,Ser,または Asp);残基69.のXaa=(Ala、 Pro または Ser);残基70.のXaa=(Ile、Thr,または Val);残基71.のXaa=(Ser、または Ala);残基72.のX aa=(Val,または Met);残基74.のXaa=(Tyr または Phe);残基75.のXaa=(Phe,Tyr,または Leu);残基7 6.のXaa=(Asp、または Asn);残基77.のXaa=(Asp、 Glu,Asn,または Ser);残基78.のXaa=(Ser、Gl n,Asn、または Tyr);残基79.のXaa=(Ser、Asn,As p、または Glu);残基80.のXaa=(Asn、Thr または Ly s);残基82.のXaa=(Ile,または Val);残基84.のXaa =(Lys または Arg);残基85.のXaa=(Lys,Asn,Gl n,またはHis);残基86.のXaa=(Tyr,または His);残基 87.のXaa=(Arg、Gln,または Glu);残基88.のXaa= (Asn、Glu,または Asp);残基90.のXaa=(Val、Thr ,または Ala);残基92.のXaa=(Arg、Lys,Val,Asp ,または Glu);残基93.のXaa=(Ala、Gly,または Glu );残基97.のXaa=(His または Arg) 一般配列4 ここで各 Xaa は以下のように特定された一以上のアミノ酸からなる群から 独立的に選択される:”Res”は”残基”を意味する。 残基.2のXaa=(Lys または Arg);残基.3のXaa=(Lys または Arg);残基.4のXaa=(His または Arg);残基5 .のXaa=(Glu、Ser、His、Gly、Arg、または Pro); 残基9.のXaa=(Ser、Asp、または Glu);残基11.のXaa =(Arg、Gln、Ser、または Lys);残基12.のXaa=(As p または Glu);残基13.のXaa=(Leu または Val);残 基16.のXaa=(Gln、Leu、Asp、His、または Asn);残 基17.のXaa=(Asp、Arg、または Asn);残基19.のXaa =(Ile または Val);残基20.のXaa=(Ile または Va l);残基23.のXaa=(Glu、Gln、Leu、Lys、Pro、また は Arg);残基25.のXaa=(Tyr または Phe);残基26. のXaa=(Ala、Ser、Asp、Met、His、Leu、または Gl n);残基28.のXaa=(Tyr、Asn、または Phe);残基31. のXaa=(Glu、His、Tyr、Asp、または Gln);残基33. のXaa=(Glu、Lys、Asp、または Gln);残基35.のXaa =(Ala、Ser、または Pro);残基36.のXaa=(Phe、Le u、または Tyr);残基38.のXaa=(Leu または Val);残 基39.のXaa=(Asn、Asp、Ala、または Thr);残基40. のXaa=(Ser、Asp、Glu、Leu、または Ala);残基41. のXaa=(Tyr、Cys、His、Ser、または Ile);残基42. のXaa=(Met、Phe、Gly、または Leu);残基44.のXaa =(Ala、Ser、または Gly);残基45.のXaa=(Thr、Le u、または Ser);残基49.のXaa=(Ile または Val);残 基50.のXaa=(Val または Leu);残基51.のXaa=(Gl n または Arg);残基52.のXaa=(Thr、Ala、または Se r);残基54.のXaa=(Val または Met):残基55.のXaa =(His または Asn);残基56.のXaa=(Phe、Leu、As n、Ser、Ala、または Val);残基57.のXaa=(Ile、Me t、Asn、Ala、または Val);残基58.のXaa=(Asn、Ly s、Ala、または Glu);残基59.のXaa=(Pro または Se r);残基60.のXaa=(Glu、Asp、または Gly);残基61. のXaa=(Thr、Ala、Val、Lys、Asp、Tyr、Ser、また は Ala);残基62.のXaa=(Val、Ala、または Ile);残 基63.のXaa=(Pro または Asp);残基64.のXaa=(Ly s または Leu);残基65.のXaa=(Pro または Ala);残 基68.のXaa=(Ala または Val);残基70.のXaa=(Th rまたは Ala);残基71.のXaa=(Gln、Lys、Arg、または Glu);残基72.のXaa=(Leu、Met、または Val);残基7 3.のXaa=(Asn、Ser、または Asp);残基74.のXaa=( Ala、Pro、または Ser);残基75.のXaa=(Ile、Thr、 または Val);残基76.のXaa=(Ser または Ala);残基7 7.のXaa=(Val または Met);残基79.のXaa=(Tyrま たは Phe);残基80.のXaa=(Phe、Tyr、または Leu); 残基81.のXaa=(Asp または Asn);残基82.のXaa=(A sp、Glu、Asn、または Ser);残基83.のXaa=(Ser、G ln、Asn、または Tyr);残基84.のXaa=(Ser、Asn、A sp、または Glu);残基85.のXaa=(Asn、Thr、または L ys);残基87.のXaa=(Ile または Val);残基89.のXa a=(Lys または Arg);残基90.のXaa=(Lys、Asn、G ln、または His);残基91.のXaa=(Tyr または His); 残基92.のXaa=(Arg、Gln、または Glu);残基93.のXa a=(Asn、Glu、または Asp);残基95.のXaa=(Val、T hr、または Ala);残基97のXaa=(Arg、Lys、Val、As p、またはGlu);残基98.のXaa=(Ala、Gly、または Glu );残基102.のXaa=(His または Arg). 同様に、一般配列5(配列表番号30)一般配列6(配列表番号31)。これ らの一般配列は表IIで同定されるこのモルフォゲンファミリーの各種の好ましい 一員の間で共有する相同性を含む。一般配列5と6は、特定的に、ヒトOP−1 (hOP−1、配列表番号5、及び16−17)、マウスOP−1(mOP−1 、配列表番号6、及び18−19)、ヒト及びマウスOP−2(配列表番号7、 8、及び20−22)、CBMP2A(配列表番号9)、CBMP2B(配列表 番号10)、DPP(猩々蝿より、配列表番号11)、Vgl(爪蛙、配列表番 号12)、Vgr−1(マウスから、配列表番号13)、GDF−1(マウスか ら、配列表番号14)、ヒトBMP3(配列表番号26、)ヒトBMP5(配列 表番号27)、ヒトBMP6(配列表番号28)及び60A(猩々蝿から、配列 表番号番号24−25)の複合のアミノ酸配列である。一般配列はC末ドメイン に6と7個のシステイン骨格(それぞれ一般配列5と6)にとって特定されるア ミノ酸の同一性とともに、その配列のなかで変化させうる位置に別の残基を含む 。これらの一般配列3と一般配列4の時と同じように、一般配列5と6の41( 一般配列5)と46(一般配列6)の位置に、それぞれさらにシステインを許容 し、分子間若しくは分子内ジスルフィド結合を形成できる適当なシステイン骨格 を供 給し、そして蛋白質の3次構造に影響する一定の重要なアミノ酸を含む。 一般配列5 ここで各 Xaa は以下のように特定された一以上のアミノ酸からなる群から 独立的に選択される:”Res”は”残基”を意味する。 :残基2.のXaa=(Tyr または Lys);残基3.のXaa=(Va 1 または Ile);残基4.のXaa=(Ser、Asp、または Glu );残基6.のXaa=(Arg、Gln、Ser、Lys、またはAla); 残基7.のXaa=(Asp、Glu、または Lys);残基8.のXaa= (Leu、Val、または Ile);残基11.のXaa=(Gln、Leu 、Asp、His、Asn、または Ser);残基12.のXaa=(Asp 、Arg、Asn、または Glu);残基14.のXaa=(Ile または Val);残基15.のXaa=(Ile または Val);残基16.の Xaa=(Ala または Ser);残基18.のXaa=(Glu、Gln 、Leu、Lys、Pro、または Arg);残基19.のXaa=(Gly または Ser);残基20.のXaa=(Tyr または Phe);残基 21.のXaa=(Ala、Ser、Asp、Met、His、Gln、Leu 、またはGly);残基23.のXaa=(Tyr、Asn、または Phe) ;残基26.のXaa=(Glu、His、Tyr、Asp、Gln、または Ser);残基28.のXaa=(Glu、Lys、Asp、Gln、または Ala);残基30.のXaa=(Ala、Ser、Pro、Gln、または Asn);残基31.のXaa=(Phe、Leu、または Tyr);残基3 3.のXaa=(Leu、Val、または Met);残基34.のXaa=( Asn、Asp、Ala、Thr、または Pro):残基35.のXaa=( Ser、Asp、Glu、Leu、Ala、または Lys);残基36.のX aa=(Tyr、Cys、His、Ser、または Ile);残基37.のX aa=(Met、Phe、Gly、または Leu);残基38.のXaa=( Asn、Ser、または Lys);残基39.のXaa=(Ala、Ser、 Gly、または Pro);残基40.のXaa=(Thr、Leu、または Ser);残基44.のXaa=(Ile、Val、または Thr);残基4 5.のXaa=(Val、Leu、または Ile);残基46.のXaa=( Gln または Arg);残基47.のXaa=(Thr、Ala、または Ser);残基48.のXaa=(Leu または Ile);残基49. のXaa=(Val または Met);残基50.のXaa=(His、As n、または Arg);残基51.のXaa=(Phe、Leu、Asn、Se r、Ala、または Val);残基52.のXaa=(Ile、Met、As n、Ala、Val、または Leu);残基53.のXaa=(Asn、Ly s、Ala、Glu、Gly、または Phe);残基54.のXaa=(Pr 0、Ser、または Val);残基55.のXaa=(Glu、Asp、As n、Gly、Val、または Lys);残基56.のXaa=(Thr、Al a、Val、Lys、Asp、Tyr、Ser、Ala、Pro、または Hi s);残基57.のXaa=(Val、Ala、または Ile);残基58. のXaa=(Pro または Asp);残基59.のXaa=(Lys、Le u、または Glu);残基60.のXaa=(Pro またはAla);残基 63.のXaa=(Ala または Val);残基65.のXaa=(Thr 、Ala、または Glu);残基66.のXaa=(Gln、Lys、Arg 、または Glu);残基67.のXaa=(Leu、Met、または Val );残基68.のXaa=(Asn、Ser、Asp、または Gly);残基 69.のXaa=(Ala、Pro、または Ser);残基70.のXaa= (Ile、Thr、Val、または Leu);残基71.のXaa=(Ser 、Ala、または Pro);残基72.のXaa=(Val、Met、または Ile);残基74.のXaa=(Tyr または Phe);残基75.のX aa=(Phe、Tyr、Leu、または His);残基76.のXaa=( Asp、Asn、または Leu);残基77.のXaa=(Asp、Glu、 Asn、または Ser);残基78.のXaa=(Ser、Gln、Asn、 Tyr、または Asp);残基79.のXaa=(Ser、Asn、Asp、 Glu、または Lys);残基80.のXaa=(Asn、Thr、またはL ys);残基82.のXaa=(Ile、Val、または Asn);残基84 .のXaa=(Lys または Arg);残基85.のXaa=(Lys、A sn、Gln、His、または Val);残基86.のXaa=(Tyrまた は His);残基87.のXaa=(Arg、Gln、Glu、または Pro);残基88.のXaa=(Asn、Glu、または Asp);残基9 0.のXaa=(Val、Thr、AlaNまたは Ile);残基92.のX aa=(Arg、Lys、Val、Asp、または Glu);残基93.のX aa=(Ala、Gly、Glu、または Ser);残基95.のXaa=( Gly または Ala);残基97.のXaa=(Hisまたは Arg) 一般配列6 ここで各 Xaa は以下のように特定された一以上のアミノ酸からなる群から 独立的に選択される:”Res”は”残基”を意味する。 :残基2.のXaa=(Lys、,Arg、Ala、または Gln);残基3 .のXaa=(Lys、Arg、または Met);残基4.のXaa=(Hi s、Arg、または Gln);残基5.のXaa=(Glu、Ser、His 、Gly、Arg、Pro、Thr、または Tyr);残基7.のXaa=( Tyr または Lys);残基8.のXaa=(Val または Ile); 残基9.のXaa= Ser、Asp、または Glu);残基11.のXaa =(Arg、Gln、Ser、Lys、または Ala);残基12.のXaa =(Asp、Glu、または Lys);残基13.のXaa=(Leu、Va l、または Ile);残基16.のXaa=(Gln、Leu、Asp、Hi s、Asn、または Ser);残基17のXaa=(Asp、Arg、Asn または Glu.);残基19.のXaa=(Ile または Val);残基 20.のXaa=(Ile または Val);残基21.のXaa=(Ala または Ser);残基23.のXaa=(Glu、Gln、Leu、Lys 、Pro、または Arg);残基24.のXaa=(Gly または Ser );残基25.のXaa=(Tyr または Phe);残基26.のXaa= (Ala、Ser、Asp、Met、His、Gln、Leu、または Gly );残基28.のXaa=(Tyr、Asn、または Phe);残基31.の Xaa=(Glu、His、Tyr、Asp、Gln、または Ala):残基 33.のXaa=(Glu、Lys、Asp、Gln、またはAla);残基3 5.のXaa=(Ala、Ser、Pro、Gln、または Asn);残基3 6.の Xaa=(Phe、Leu、または Tyr);残基38.のXaa=(Leu 、Val、または Met);残基39.のXaa=(Asn、Asp、Ala 、Thr、または Pro);残基40.のXaa=(Ser、Asp、Glu 、Leu、Ala、または Lys);残基41.のXaa=(Tyr、Cys 、His、Ser、または Ile);残基42.のXaa=(Met、Phe 、Gly、または Leu);残基43.のXaa=(Asn、Ser、または Lys);残基44.のXaa=(Ala、Ser、Gly、または Pro) ;残基45.のXaa=(Thr、Leu、または Ser);残基49.のX aa=(Ile、Val、または Thr);残基50.のXaa=(Val、 Leu、または Ile);残基51.のXaa=(Gln または Arg) ;残基52.のXaa=(Thr、Ala、または Ser);残基53.のX aa=(Leu または Ile);残基54.のXaa=(Val またはM et);残基55.のXaa=(His、Asn、または Arg);残基56 .のXaa=(Phe、Leu、Asn、Ser、Ala、または Val); 残基57.のXaa=(Ile、Met、Asn、Ala、Val、または L eu);残基58.のXaa=(Asn、Lys、Ala、Glu、Gly、ま たは Phe);残基59.のXaa=(Pro、Ser、または Val); 残基60.のXaa=(Glu、Asp、Gly、Val、または Lys); 残基61.のXaa=(Thr、Ala、Val、Lys、Asp、Tyr、S er、Ala、Pro、あるいは His);残基62.のXaa=(Val、 Ala、または Ile);残基63.のXaa=(Pro または Asp) ;残基64.のXaa=(Lys、Leu、または Glu);残基65.のX aa=(Pro または Ala);残基68.のXaa=(Ala または Val);残基70.のXaa=(Thr、Ala、または Glu);残基7 1.のXaa=(Gln、Lys、Arg、または Glu);残基72.のX aa=(Leu、Met、または Val);残基73.のXaa=(Asn、 Ser、Asp、または Gly);残基74.のXaa=(Ala、Pro、 または Ser);残基75.のXaa=(Ile、Thr、Val、また は Leu);残基76.のXaa=(Ser、Ala、または Pro);残 基77.のXaa=(Val、Met、または Ile);残基79.のXaa =(Tyr または Phe);残基80.のXaa=(Phe、Tyr、Le u、または His);残基81.のXaa=(Asp、Asn、または Le u);残基82.のXaa=(Asp、Glu、Asn、または Ser);残 基83.のXaa=(Ser、Gln、Asn、Tyrまたは Asp);残基 84.のXaa=(Ser、Asn、Asp、Glu または Lys);残基 85.のXaa=(Asn、Thr、または Lys);残基87.のXaa= (Ile、Val、または Asn);残基89.のXaa=(Lys または Arg);残基90.のXaa=(Lys、Asn、Gln、His、またはV al);残基91.のXaa=(Tyr または His);残基92.のXa a=(Arg、Gln、Glu、または Pro);残基93.のXaa=(A sn、Glu、または Asp);残基95.のXaa=(Val、Thr、A la、または Ile);残基97.のXaa=(Arg、Lys、Val、A sp、または Glu);残基98.のXaa=(Ala、Gly、Glu、ま たは Ser);残基100.のXaa=(Gly またはAla);残基10 2.のXaa=(His または Arg) 本発明のモルフォゲンとして特に有用な配列としては、C末ドメイン、例えば 、Vgl、Vgr−1、DPP、OP−1、OP−2、CBMP−2A、CBM P−2B、GDF−1(表II及び配列表番号5−14参照)のC末96−102 のアミノ酸残基や60A、BMP3、BMP5、BMP6(配列表番号24−2 8参照)のC末ドメインからなる蛋白質等を含み、これらの全ては少なくとも保 存された6か7個のシステイン骨格を有する。さらに米国特許5、011、69 1号に開示されているCOP−1,3−5,7,16のように一般配列からデザ インされた生物学的に合成された構築物もまた有用である。その他の配列はイン ヒビン/アクチビン蛋白質(例えば米国特許4,968,590号および5,0 11,691号参照)を含む。 従って、好ましい他の有用な配列は、上記一般的配列のいずれかと少なくとも 70%のアミノ酸配列相同性、又は類似性、そして好ましくは、80%の相同性 、又は類似性を共有するものである。これらには、対立形質の、種の及び他の変 種(例えば”ミューテイン”、又は”変異蛋白”)、天然に存在するか、生合成 されるかを問わずこの形態形成蛋白質ファミリーの稀少なものをも含むことが考 えられる。ここで用いられているように、”アミノ酸配列相同性”とは、アミノ 酸配列類似性という意味で理解され、相同性の配列は、同一、又は類似のアミノ 酸を共有している。ここで類似のアミノ酸とは、Dayoffら、Atlas of Protein Sequence and Structure;vo l.5、Suppl.3、pp.345−362(M.O.Dayoff、編、 Nat’l BioMed. Research Fdn.、Washingt onD.C. 1978)に特定されているように保存されたアミノ酸である。 このように、対照配列に70%のアミノ酸相同性を共有する候補配列は、対照配 列と候補配列を一緒に並べてみて、候補配列の70%のアミノ酸が、対照配列に 相当するアミノ酸と同一、又は、それらに保存されたアミノ酸変化を構成するこ とが必要である。”アミノ酸配列の同一性”とは、2つの並べられた配列間で、 同一のアミノ酸であることが必要であると理解される。このように対照配列と6 0%のアミノ酸同一性を共有する候補配列は、候補配列を対照配列と一緒に並べ てみて、候補配列の60%のアミノ酸が、対照配列の相当するアミノ酸と同一で あることが要求される。 ここで用いられるように、全ての相同性と同一性はOP−1を対照配列として 計算される。また、ここで用いられるように、配列はNeedlemannら( 1970)J.Mol.Biol.48:443−453の方法を用いて、相同 性及び同一性計算用に整列させ、同一性はAlignプログラム(DNAsta r,Inc.)により計算される。全ての場合について、並べられているままで 、候補配列の内部欠落やアミノ酸の挿入は相同性/同一性の計算時には無視され る。 現在のところ、本発明のモルフォゲンとして有用なもっとも好ましい蛋白質の は、hOP1の保存された6個のシステイン骨格を特定するアミノ酸配列(例え ば配列表番号5の残基43−139)と60%以上、好ましくは65%以上の同 一性を有するものである。これらのもっとも好ましい配列は握々蝿6OA蛋白質 も含み、OP−1、OP−2の対立形質や種の変種を含む。従って、本発明の他 の好ましい特徴では、有用なモルフォゲンは、7個のシステイン骨格を特定し、 いろいろな同定されたOP−1やOP−2の種間で相同性を持っている”OPX ”(配列表番号29)とここでは云われている一般的アミノ酸配列を有する各種 のポリペプチド鎖からなる活性蛋白質も含む。そこで説明されているように、与 えられた位置の各Xaaは独立的に、マウス、若しくはヒトのOP1、若しくは OP2(配列表番号5−8、及び/若しくは配列表番号16−23参照)のC末 の配列の相当する位置で生じうる残基から選択される。 本発明のさらに好ましい点は、有用なモルフォゲンがOP1、若しくはOP2 の保存された7個のシステインドメインを特定するC末の配列をコードするDN A、若しくはRNA配列と、例えば、それぞれ、配列表番号16と20のヌクレ オチド1036−134とヌクレオチド1390−1695で特定されるが、厳 密なハイブリダイゼイションの条件下でハイブリダイズする核酸によってコード されるアミノ酸配列からなる二量体蛋白質を含む。ここで用いられるように、厳 密なハイブリダイゼイションの条件とは37℃で一晩、40%ホルムアルデヒド 中で、5xSSPE,5xDenhardt溶液、0.1%SDSでハイブリダ イゼイションを行い50℃で0.1xSSPE,0.1%SDSで洗浄する条件 である。 本発明の方法、組成物、器具に有用なモルフォゲンは上述の、天然に存在する ものから単離されたものでも、組換DNAや他の合成技術によるものでも、ポリ ペプチド鎖のいずれからの蛋白質を含み、また、各種の短縮および融合構築物だ けでなく、それらの蛋白質の対立形質や種の変種も含む。欠失また付加変異体も 、活性を有するものと考えられるが、これらには保存れたC−末システイン骨格 を変更するようなものも、その変更が、折り畳まれた構造におけるこれらシステ インの関係を機能的に破壊しない限り含まれる。従って、そのような活性型は、 本発明で開示されている特定的に述べられている構築物と同等と考えられてる。 蛋白質は種々のグリコシル化パターン、種々のN末端を有する型や、アミノ酸配 列相同性の領域を有する一群の関連蛋白質や、天然の、若しくは宿主細胞の組み 換えDNAの発現により生産される生合成蛋白質の活性な短縮型または変異型も 含むことができる。 形態形成蛋白質は前核若しくは真核宿主細胞で、そのままの若しくは切断され たcDNA、または合成DNAから発現され、精製され、分解され、折り畳まれ 、2量化し形態形成活性を有する組成物を形成する。現在好ましい宿主細胞は大 腸菌、あるいはCHO、COS,若しくはBSC細胞のような哺乳動物細胞が含 まれる。本発明の方法、組成物、器具に有用なモルフォゲンの詳細な説明は共に 係属中の1991年8月30日に出願した米国出願番号752、764及び19 91年3月11日出願の米国出願番号667、724に開示され、この開示は参 照されるこのによりここに組み込まれる。 このように、本開示の観点より、熟練した遺伝子工学者は適当なアミノ酸配列 をコードする各種の異なる種類のcDNA、若しくはゲノムライブラリーから遺 伝子を単離し、オリゴヌクレオチドからDNAを構築し、前核、若しくは真核細 胞の両者を含む各種の宿主細胞でそれらを発現させ、歯周組織の形態形成を促進 し、及び/若しくは歯周組織損傷を抑制することのできる活性蛋白質を大量生産 することができる。 本発明の他の特長や利点は以下の好ましい実施例の開示や請求項から明らかに なるであろう。 図面の簡単な説明 本発明の前述及び他の目的及び特長は、本発明自身と同様、付随する図面と共 に読むことにより、以下の説明から、より完全に理解できる: 図1は歯槽の健全な歯の大要の図であり; 図2(AとB)は外科的に調製された犬の歯槽でのモルフォゲン(2A)、若 しくは担体単独(2B)の歯周組織再生に対する効果を示す光学顕微鏡写真であ る 図3(AとB)は外科的に曝された歯随実験における象牙質の再生に対するモル フォゲン(3A)あるいは担体単独の効果を示す光学顕微鏡写真である。 詳細な説明 本出願で開示されているモルフォゲンは損失、若しくは損傷した歯周靭帯、及 び/若しくはセメント質の再生も含む、歯周組織形成を促進することができるこ とが判明した。本発明は病気、若しくは機械的損傷による歯周組織損失を抑制、 及び/若しくは修復するだけでなく、歯移植形成に用いることができる。本発明 は、本発明で特定されるように、ここで開示される方法に従って、モルフォゲン 、あるいはモルフォゲン促進剤を使用して実施することができる。 実施例、限定する実施例ではなく、(1)本発明の方法でここで開示するモル フォゲンの適切性を示し、(2)候補モルフォゲンの効能を試験するアッセイを 提供するものである実験的、非限定的実施例と共に、歯の解剖学的構造及び有用 なモルフォゲンについて、それらの製造や製剤も含み以下に記述する。 I.歯の解剖学的構造 歯槽の歯の垂直切片は図1にその概要が示されている。歯の歯冠6はエナメル 8と象牙質22から構成される。歯髄腔12は歯冠6の内側と歯根10の中央に 見られる;それは骨領域14、16、18の方に下に拡がっており、根部歯髄1 0にある微小開口部、歯根尖孔20、により開いている。歯髄腔12は歯髄、歯 根尖孔20を通して入っている血管や神経により豊富に供給される軟結合組織で ある歯髄を含有する。髄質のいくつかの細胞は、即ち、象牙は芽細胞、象牙質前 駆体22、は歯髄腔12の壁面に層となって並んでいる。歯組織の発達の段階で 象牙芽細胞は柱状であるが、象牙質が完全に形成されると、それらは扁平になり 、骨芽細胞に類似する。 成熟歯の固体部分は象牙質22、エナメル質8、及びセメント質24の薄層か らなり、それは歯根25の表面に配列している。エナメル質8は歯組織の発達段 階でエナメル芽細胞から形成される。完全に発達した歯では、歯の主要な固形部 は象牙質22からなり、それはコラーゲン繊維の強力な網でおおわれたヒドロキ シアパタイトの結晶で作られている。象牙質は緻密な均一な物質、基質(細胞間 質)でおおわれ、象牙細管と呼ばれる多数の波状の分岐した細管がある。象牙細 管は相互に平行で、その内部終末で歯髄腔に開口している。象牙質の基質は半透 明で象牙質の無機質の殆どからなる。それは、多数の細かい繊維からなり、髄質 腔の繊維とつながっている。弱酸で歯をしたすことにより有機物質を除去すると 、残存する有機質を管の方向を横切って歯髄腔12と平行に走る層板に分けるこ とができる。 セメント質24は歯根をおおう薄い石灰化層として配列している。それは、エ ナメル質が終了するところから、通常非常に厚い各根尖まで伸びている。セメン ト質は構造及び化学組成で、それが僅かながら真の骨に特徴的な鞘や細管を有し ており、骨に類似している;セメント質のより厚い部分には、骨に特異な層板構 造やハーバース管が見られる。老化の結果セメント質は厚さが増加し、歯髄腔が 部分的に構造的に象牙質と骨の中間のような硬い物質で満たされるようになる。 それは、歯髄が小さくなり、若しくは消失さえするゆっくりした転化により形成 されるようである。 歯周靭帯、若しくは歯根膜26はセメント質24と骨14、16、18との間 のクッションを形成する歯周組織層である;顎骨の槽内にそれをかけることによ って、歯の位置を維持している。歯周靭帯は歯周繊維芽細胞から形成される高度 の組織化された組織である。それは、顎骨より直接セメント質に通っているコラ ーゲン繊維を組織化する。 II.有用なモルフォゲン ここで定義されるように、器官特異的な新しい組織の形成を促進する細胞若し くは分子レベルの進展的なカスケードを誘導することができ、そして、少なくと もC末の6個のシステイン骨格からなり、若しくは機能的に同等なものであるな らば、蛋白質は形態形成性である。特に、モルフォゲンは一般に、形態形成的に 許容しうる環境で以下の全ての生物学的機能を果たしうる:前駆体細胞の増殖を 促進する;分化細胞の増殖を促進する;分化細胞の成長と維持を支援する。本発 明の方法に有用なモルフォゲンがどうして最初に同定できるかの詳細は、どのよ うにして、それらの形態形成活性を起こし、使用し、試験するかの説明だけでな く国際出願(US92/01968,WO92/15323)に開示されており 、参考文献として引用している。この開示は引用することによりここの組み込ま れる。 そこで開示されるように、モルフォゲンは天然に発生しうる資源から、精製す ることができるし、そこで開示されている遺伝子配列を利用して、前核、若しく は真核宿主細胞から組換技術で生産することができる。また別の方法では、新規 なモルフォゲン配列は、そこで開示されている方法により同定しうる。 特に有用な蛋白質は表IIに開示されている天然物質由来の配列からなるものも 含む。他の有用な配列は米国特許5、011、691号で開示されているような 生物学的合成構築物も含むみ、その開示は参考文献として引用されている。(例 えば、COP−1、COP−3,COP−4,COP−5,COP−7,及びC OP−16) 従って、本発明の方法及び組成物に有用なモルフォゲンは”相同性”を上述の ように定義されているように、上述の配列のいずれとも70%、好ましくは80 %の相同性(類似性)を有するアミノ酸配列を有する形態形成活性を有する蛋白 質により説明することができる。 本発明の方法に有用なモルフォゲンは、また、本発明で開示されている6個の 一般配列(一般配列1、2、3、4、5、及び6)により説明することができる 。 一般配列1及び2は、また、それらのN末が配列 を含むことができる。 表II、以下に示されるが、モルフォゲンと同定された、ヒトOP−1、(hO P−1、配列表番号5及び16−17)、マウスOP−1(mOP−1、配列表 番号6及び18−19)、ヒト及びマウスOP−2(配列表番号7、8、及び2 0−23)、CBMP2A(配列表番号9)、CBMP2B(配列表番号10) 、BMP3(配列表番号26)、DPP(猩々蝿より、配列表番号11)、Vg l (爪蛙より、配列表番号12)、Vgr−1(マウスより、配列表番号13)、 GDF−1(マウスより、配列表番号14、32、及び33)、60A蛋白質( 猩々蝿より、配列表番号24、及び25)、BMP5(配列表番号27)、BM P6(配列表番号28)を含む、天然の蛋白質の活性領域のアミノ酸配列を比較 する。配列を本質的にNeedlemanらの方法((1970)J.Mol. Biol.、48:443−453)に従って並べ、整列プログラム(DNAs tar,Inc.)により計算した。表では、3個のドットは、その位置にhO P−1のアミノ酸と同じアミノ酸であることを示す。3個のダッシュはその位置 にアミノ酸が存在しないが相同性を示す目的で示されている。例えば、CBMP 2AとCBMP2Bの残基60のアミノ酸は欠失している。もちろん、この領域 の両者のアミノ酸配列は、残基58、59ではAsn、Serであるところを、 CBMP2AではLysとIleにCBMP2BではSerとIleからなる。 * BMP3の残基56と57の間にVal残基; GDF−1の残基43と44の間にアミノ酸配列 Gly−Gly−Pro−Proがある。 前述のアミノ酸配列比較から明らかなように、形態形成活性を維持しながら、 一般配列のなかで、重要なアミノ酸変化をさせることができる。例えば、表IIに 示されているGDF−1蛋白質配列はそこで開示されているhOP1と僅か50 %のアミノ酸の同一性しか有しないが、相同性若しくは類似性がDayoffら 、Atlas of Protein Sequence and Struc ture vol.5,supp.3,pp.345−362、(M.O.Da yoff,編、国立生物医学研究財団、ワシントン D.C.1979)に定義 される配列のなかで、許容しうる保存されたアミノ酸変化も含み、GDF−1配 列がhOP1配列と70%アミノ酸相同性若しくは類似性を有する。 現在のところ本発明のモルフォゲンとして、有用なもっとも好ましい蛋白質の 配列はhOP1(例えば配列表番号5の残基43−139)の保存された6個の システイン骨格を特定するアミノ酸配列と60%以上、好ましくは65%以上の 同一性を有する配列である。これらのもっとも好ましい配列は猩々蝿60A蛋白 質も含み、OP−1、OP−2の対立形質や種の変種を含む。従って、本発明の 他の好ましい点は、ここで“OPX”と呼ばれる一般アミノ酸配列を有するポリ ペプチド鎮を含有するモルフォゲンを含む。”OPX”は7個のシステイン骨格 を有し、種々の明らかにされたマウスおよびヒトのOP−1およびOP−2蛋白 質間の同一性有する。OPXは配列表番号29で示される。そこで表されている 独立して与えられている位置の各Xaaは、マウス若しくはヒトのOP1やOP 2(配列表番号5−8及び/そして配列表番号16−23)のC末配列から選択 される。 別の選択では、内因性モルフォゲンレベルの産生促進をすることができる有効 量の薬剤を以下に述べるいずれの経路でもよく投与できる。例えば、モルフォゲ ン産生,及び/または歯周組織細胞や、歯槽内の歯槽骨組織細胞からの分泌を促 進することができる薬剤を哺乳類に、例えば直接モルフォゲン促進剤を歯根、及 び/若しくは歯槽骨表面に投与して供給できる。また別の方法では、モルフォゲ ン産生促進剤は、歯周組織、歯組織、歯周骨組織より他の組織部位でのモルフォ ゲンの発現 及び/若しくは分泌を、発現したモルフォゲンを歯周組織へ標的化 して、誘導することができる。投与された組織の内因性のモルフォゲンのレベル を変動させることができる薬剤を同定及び試験する方法が実施例3で一般的に開 示されている。詳細は、1992年8月28日に出願した継続中のUSSN「代 理人名簿番号CRP−O58CP」1991年8月30日に出願したUSSN7 52、859に開示されており、それらを参考文献に引用することによりここに 組み込まれる。簡単にいうと、候補化合物は in vitro で化合物を試 験組織、またはそれらの細胞と共に、化合物の産生、即ち、その組織の細胞によ り産生されるモルフォゲンの発現及びまたは分泌に影響を及ぼすのに十分な時間 インキュベートすることにより、同定及び試験することができる。ここで適切な 組織、組織の培養細胞とは、好ましくは、歯周線維芽細胞、セメント芽細胞、象 牙芽細胞、あるいは骨芽細胞が含まれる。 III.投与のための剤型及び方法 1.治療薬に対する考察 モルフォゲンは、いずれかの適切な方法により、歯根、及び/または、歯槽表 面に供給することができる。好ましくは、モルフォゲン、あるいはモルフォゲン 産生促進剤(集合的に治療薬という)を局所投与することにより、組織表面に直 接供給される。別の方法では、治療剤は例えば、局所注射により、組織へ供給さ れる。現在のところでは、好ましくはないが、全身注射は、例えば、老人、若し くは、免疫機能の低下したヒト、若しくは慢性的に歯周組織の損失の恐れのある ヒトの歯周組織の維持のような、確実な投与のための生育可能な投与経路である ことができる。経口及び非経口を含み、全身投与の考察の詳細な説明は、例えば 、国際出願US92/07358(WO93/04692)に開示され、上記に 参考文献として引用することによりここに組み込まれる。 治療薬が直接歯槽に供給されるところで、治療薬は液体、ゲル、あるいは固体で もよく、生体適合性製剤の一部として、歯槽表面に直接供給することができる。 さらに、治療薬は、投与した部位にモルフォゲンを維持することができる担体に 散布したり、結合したりすることができる。有益な製剤は、粘性の組成物を含む 。製剤の粘度をあげる生体内適合性の組成物は、グリセリン、ポリエチレングリ コールのようなポリアルキレングリコール、植物起源の油、水素化ナフタレン等 のようなものを含む。 製剤は、また、in vivo で放出制御された放出剤として作用する生体 内吸収性担体素材を含むことができる。有用な担体としては、生体内適合性、好 ましくは、コラーゲン、ラミニン、ヒアルロン酸、のような細胞外基質、ポリ乳 酸、ポリ酪酸、ポリグリコール酸のような高分子材料からの生体内分解性の構造 成分を含むことができる。担体は、また、脱灰した、グアニジン抽出した象牙質 、歯周靭帯あるいはセメント基質のような非構造成分で実質的に消失した無細胞 組織基質を含むことができる。そのような基質を調製するための詳細は、国際出 願US92/01968(WO93/15323)に開示されている。 治療薬が分散される他の有用な放出制御担体は、米国特許4、975、526 号及び4、919、939号に開示されており、ここで参考文献として引用して いる。開示は引用することによりここに組み込まれる。 モルフォゲンが歯根表面に供給されるべきところでは、それは上記の如く放出 制御された組成物に成型することができ、以下に説明されるように、歯根表面に 局所的に投与することができる。または、さらに、別の方法では、治療薬は、少 なくとも、歯根表面が置かれる液剤に分散し、液を、治療薬が歯の表面に吸着さ れるよう凍結乾燥することができる。 薬剤を歯周組織損失を抑制、及び/若しくは、移植歯の周囲の歯周組織を再生 させるのに投与されるところで、薬剤は注射、局所投与により歯と歯肉の間の区 域に供給することができる。 モルフォゲンが直接(例えば、局所に、注射により、例えば、歯周あるいは歯 槽組織部位に)モルフォゲンは好ましくは、担体材料を含有する水溶液の一部を 含む。溶液は患者に望ましいモルフォゲンの放出の他に、溶液がそうでなければ 、患者の電解質や、体液量バランスに悪影響を与えないように生理的に許容し得 る。モルフォゲンの水性溶媒はこのように正常な生理食塩水(0.85 NaC l,0.15M)、pH7−7.4 からなる。モルフォゲン含有水溶液は例え ば蛋白質を、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、若しくは0.1%HCl中 にアセトニトリリルを含有する50%エタノールに溶解することによって調製す ることができる。そして、例えば、一容のその溶液を10容のリン酸生理食塩緩 衝液に添加し、さらにヒト血清アルブミンを含むことができる。得られた溶液は 好ましくはさらに撹拌する。望まれる場合は、投与されたモルフォゲンは適切な 分子と結合して溶液中ではより溶解性をあげることができる。例えば、形態形生 蛋白質のプロ型は生理溶液で溶解する種を含む。事実、内因性の蛋白質はこの形 で輸送(例えば、分泌及び循環)されると考えられている。この可溶性の蛋白質 はモルフォゲン分泌性哺乳動物細胞の培養液から得ることができる。別の方法で は、可溶性の種は成熟2量体(あるいは、その活性フラグメント)とプロドメイ ンの一部若しくは全部と複合体を形成することにより製剤することができる。各 種の血清蛋白質を含む、他の成分もまた有用である。可溶性モルフォゲン複合体 の製剤の更なる詳細な説明は以下の実施例4に開示されている。 最後に、本発明で提供されるモルフォゲン若しくはモルフォゲン促進剤は、単 独若しくは他の分子、特に、症状軽減補助因子との併用で投与することができる 。 有用な薬理学的補助因子としては、抗感染症剤、抗生物質、麻酔剤及び鎮痛剤が 含まれる。本発明の系で用いられる好ましい抗感染症剤としては、クロルヘキシ ジン、ヨウ化チベゾニウムが含まれる;好ましい抗生物質としては、テトラサイ クリン、ネオマイシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、トブラマイシン、ネチ ルマイシン、シソマイシン、アミカマイシン、それらの硫酸塩若しくはそれらの 誘導体のようなアミノグリコシド、エリスロマイシン、その塩及びその誘導体の ようなマクロライド、スピラマイシン、ジョサマイシン、ミオカマイシンヤ、ア ンピシリン、アモキシリン等のようなペニシリンや、例えば、セファクロル、セ ファドロキシル、セファゾリン、セフォペラゾン、セファトキシム、セファロシ ン、セファレキシン、セフォラニド、セフォニシド若しくはセフトリアクソンの ようなセファロスポリンがあげられる。好ましい麻酔剤/鎮痛剤は、リドカイン 、メピバカイン、ピロカイン、ブピバカイン、プリロカイン、エチドカインのよ うな、アミド型局所麻酔剤あるいは他の広く使用されているプロカインのような 麻酔剤があげられる。 他の補助因子としては、非ステロイド性の抗炎症剤があげられる。しかしなが ら、本発明で開示されるモルフォゲンは初期の組織損傷に対する生体の炎症/免 疫反応を調節する。特定的に、国際出願US92/07358(WO93・04 692)で開示されているように、モルフォゲンの存在下では、組織損傷部位に 移動するよう誘導された前駆体炎症性エフェクター細胞はそれほど活性化されな い。いかなる理論にも制限されずに、モルフォゲン存在下では、損傷した組織は 組織形態形成の発生反復されるよう誘導され、そこで、前駆体細胞が組織特異的 方法で増殖及び分化が誘導され、そして、崩壊した、線維化したはん痕より、損 傷若しくは損失した組織を置換するよう、新しい、機能的な、組織化された組織 が形成される。 製剤組成物は治療的に有効な量のモルフォゲン、例えば、歯周靭帯、セメント 質の形態形成を含み、歯周組織の成長、発達を促進、及び/若しくは実質的に歯 周組織損失の抑制するのに十分な時間歯表面に適切な濃度のモルフォゲンを供給 する量、を含有する。 当業者に理解できるように治療組成物に開示された化合物の濃度はいろいろな 因子、選択されたモルフォゲンの生物学的有効性、用いられる化学的特性(例え ば疎水性)や、投与経路や想定された処置により変化する。投与されるべき薬剤 の好ましい用量は、おそらく、歯槽内の組織の状況、歯若しくは歯槽の大きさ、 損失後の時間の長さ、歯周組織損失の程度、特定の患者の全体の健康状態のよう な変数に依存する。投与されるモルフォゲンの量は、また、歯の大きさに依存す る。一般に,0.1−1000μgのモルフォゲンが、好ましくは,0.1−1 00μgで十分である。例えば、大きな歯、例えば、切歯若しくは、大量の、約 10−100μg、好ましくは、50μgのモルフォゲンが有利に用いることが できる;中位の歯は約5−50μgで、好ましくは、25μgで、治療すること ができる;そして、小さい歯は約1−25μgで、好ましくは5−10μgのモ ルフォゲンで治療できる。成熟モルフォゲンが(例えば、OP−1、20μg) 連続21日間正常な生育期のラットに毎日投与されたとしても、モルフォゲン誘 導の病理学的病変は認められなかった。さらに、毎日10日間正常新生マウスに 10μgのモルフォゲンの全身注射(例えば、OP−1)をしても、おおきな異 常所見はみられなかった。 2.歯の調製 健全な歯根及び歯随系を有する生育可能な歯を移植するか、義歯を移植するこ とにより、歯の損失を修復することができる。義歯は歯根が除去され、生体内適 合性で、生物学的に不活性な材料、例えば、典型的なものとして、例えば、歯槽 内での歯の再生を昂進する多孔性材料にコートされた人工義歯で置換される。有 用な義歯塗布材料としては、コラーゲン線維、セラミックス及び酸化チタンのよ うな金属があげられる。移植歯の歯根を、まず、以下に説明されるように、部分 的に脱灰することができる。別の方法では、清浄な、脱灰した天然歯、象牙質含 有義歯を移植することができる。 最初に移植されるべき歯は、例えば、歯槽から天然歯を喪失させたり、除去し たりして、例えば、歯科技術に熟練した者にはよく知られている標準的な歯の抜 き取り方法などを利用して得られる。別の方法では、歯のバンクから同種異系の 歯を得ることができる。天然の、石灰化した歯、若しくは、歯根はモルフォゲン と共に塗布されたり、以下に説明するように移植することができる。別の方法で は、石灰化した、天然の歯はまた、薄い外部層を、例えば、歯の表面から、厚さ で、少なくとも、1−5個の細胞を除去するのに、簡単に酸性溶液(例えば、ク エン酸ナトリウム、約pH3.5)で処理することができる。 好ましい処理時間は、約0.5から5分である。処理された歯は好ましくは、 その後洗浄され、乾燥され、以下に述べるようモルフォゲンでコートされる。別 の選択では、歯根部分を移植前に、どのような従来の方法によってでも、少なく とも部分的に脱灰することができる。現在好ましい脱灰方法は、歯から少なくと も、いくつかの、ミネラル成分を除去するのに十分な時間、脱灰溶液に歯を浸漬 することである。例えば、少なくとも歯の歯根部分を、例えば,4℃、0.5− 0.6M HCl、で前述した分数、(例えば、好ましくは、約10−200分 の範囲で)部分的な脱灰を完遂するのに十分な時間、例えば,低温で、0.02 5−1Lの、塩酸(HCl)のような脱灰剤の中に置いておくことができる。本 質的に1−7日酸に曝すことにより完全な脱灰ができる。望む場合は、何回か、 脱灰剤を換えて行うことができる。部分脱灰歯は脱灰の前と同じ形をするであろ うが、ミネラル成分がないため、重量の減少がある。歯は、その後凍結乾燥で乾 燥することができる。 歯及び義歯を以下のように形態形成蛋白質で処理することができる。モルフォ ゲンを蛋白質を表面に吸着する従来知られている方法で歯、若しくは、義歯の歯 根表面に塗布することができる。現在、好ましい方法として、歯表面をおおうの に十分な小さい容積に、例えば、200−300μlの、モルフォゲンをいれて 、歯を溶液で凍結し、凍った液を凍結乾燥する。現在好ましい溶液は、エタノー ル(例えば、50%)若しくは、アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(TFA) 、で、他の溶液としては、HCl/TFA,生理食塩緩衝液、などがあげられる 。別のものでは、若しくはさらに、治療薬を上述した適切な担体材料に分散した 歯根表面に供給することができる。同様に、上述したように治療薬を歯槽表面及 びモルフォゲン組成物に包埋され、移植されるべき歯に供給することができる。 また、上述したようにモルフォゲンを一つ以上の補助因子と混合して歯根表面 に供給することができる。 歯はその後新鮮な若しくは外科的に調製した歯槽に移植することができる。外 科的に調製した表面は、歯を抜き出し、はん痕、若しくは歯槽内にできた望まし くない繊維性組織を外科及び歯科でよく知られている標準的な機械的、及び/若 しくは化学的方法で除去することで調製される。歯はその後標準的な歯科及び外 科的な方法を用いてその部位に移植される。 移植された歯は歯周組織が再生するのに十分な時間、例えば、1−7カ月の間 調製された歯槽で成長する。形成した歯の形成性や健全さをレントゲンや肉眼観 察で歯科医によって検査することができる。 実験的な目的で、モルフォゲン処理に続く移植歯の形成を、歯槽及び歯を含め 下顎骨全区域を除去し、下顎骨区域の横断切片を試験することにより形成性及び 健全さを検査することができる。5−10μmの横断切片を標準的は病理学的評 価、例えば、組織をホルマリンで固定し切片を調製し、エオシン−ヘマトキシリ ンで染色するなどのように、病理学的評価のために調製することができる。骨、 セメント質、象牙質のような、硬組織の成長及び形成もまた、レントゲンで評価 できる。 最後に、以下の実施例2で開示されているように、本発明のモルフォゲンは損 失若しくは損傷した象牙質の区域に投与された場合象牙質組織の形態形成を誘導 する。従って、本発明及び国際出願(US92/01968(WO92/153 23))に開示されている方法を用いて本発明で開示されているモルフォゲンを 移植した歯で、損傷、及び/若しくは損失した象牙質組織を修復及び再生するの に使用することができる。 IV.実施例 実施例1.犬モデルでの実験的歯周組織再生 以下の実験は哺乳動物における移植した脱灰、蛋白抽出モルフォゲン処置歯の 再生の成功例を示す。小臼歯を犬から抜き取り、3つの実験群に分けた;(a) 脱灰歯;(b)脱灰及びグアニジン抽出歯;(c)脱灰、グアニジン抽出、モル フォゲン処理歯。各群からの歯を、外科的に調製された歯槽、例えば、2カ月前 に抜き取られ、そこにはん痕組織が形成された歯からの歯槽のみならず、新鮮な 歯槽、例えば、ちょうど抜き取られたばかりの歯からの歯槽で試験された。これ らの治癒した歯槽は歯の移植のために、新鮮な歯槽骨に現れるはん痕組織を除去 (例えば掻き取り)することにより外科的に調製される。 3つの全ての群からの歯を4℃で、4Lの0.5MHClに5日間放置して完 全に脱灰した。0.5MHCl溶液は5日間、24時間毎に交換した。その後歯 を4Lの脱イオン化水で4℃で5日間洗浄した。水溶液は、5日間24時間毎に 交換した。群(a)からの歯はその後乾燥するまで凍結乾燥し、使用するまで4 ℃に保った。 群(b)と(c)からの歯は6MグアニジンHClで何回もの抽出で蛋白抽出 され、引き続き、蒸留水で洗浄された。特に、歯は、4℃で72時間、2−4L の6Mグアニジン−HCl/Tris HCl pH7.0 に放置され、洗浄 されさらに200mlのグアニジン−HCl溶液で4時間抽出された。歯は4L の蒸留水dH2Oで4℃で48時間、4LのdH2Oでさらに12時間、dH2O を3回交換して洗浄した。その後歯は乾くまで凍結乾燥された。群(b)からの 歯はその後、使用前まで4℃で保たれた。 群(c)からの歯は以下のようにモルフォゲンOP−1で処理された。1.1 5mgのOP−1を4mlの47.5%のエタノール溶液/0.09%のトリフ ルオロ酢酸(TFA)に再懸濁した。濃度は0.273mg/mlと測定された 。約50μgのOP−1(183μlのOP−1溶液)をエッペンドルフ試験管 に分配し全容量を300μlの47.5%エタノール/0.09%TFAにした 。各歯がOP−1溶液にちょうどつかるようにエッペンドルフ試験管に入れた。 試験管をOP−1溶液が凍るまで−70℃に置いて、乾くまで凍結乾燥した。凍 結乾燥中、試験管を冷却したままになるよう注意した。約50−70%のOP− 1が、凍結乾燥後に歯の中、若しくは上に残存することが期待できる。 (a)(b)及び(c)の各群からの歯は、従来技術で知られている標準的な 歯外科的方法を用いて新鮮に調製された歯槽若しくは外科的に調製された歯槽に 移植された。 3つの全ての群の移植歯は2カ月歯槽内に残された。犬はその後屠殺され、下 顎骨の横断切片を作成、X線撮影、病理学的検査がなされた。結果を以下に説明 する。 脱灰歯基質のみが移植された群(a)の移植歯に骨性癒着が見られた。群(a )の下顎骨の横断切片の観察から、脱灰歯が、歯根に、若しくは象牙質表面に直 接ついている骨に囲まれていることが明らかであった。さらに、歯と骨の間の新 しい組織の成長は殆どなかった。代表的な病理を図2Aの光学顕微鏡写真に示す が、そこには骨組織14が移植歯の歯組織22のところへ直接成長している示し ている。 群(b)移植歯の横断切片では、移植された脱灰、グアニジン抽出歯のまわり に器官形成されていない繊維性組織の形成が明らかであった。歯周靭帯は、まわ りの骨性組織のように、弛緩して組織化されていなかった。セメント質基質が正 常に見える歯根表面の試験では歯の上部冠表面でのセメント質の再吸収があきら かであった。病理学的切片でマクロファージの存在で証明されるように炎症が起 こっていることが明らかであった。 図2bより明らかなように、群(c)の移植歯横断切片では、モルフォゲン処 理された歯基質のまわりの新しく生成された、組織化されたセメント質24と歯 周靭帯26の形成と新しく形成した歯周組織を下顎骨に結合する新しい骨の成長 が明らかであった。歯は歯槽内でしっかりと固定されていた。歯のまわりの組織 、即ち、新しく形成された歯周靭帯に垂直に成長している新しく形成されたセメ ント質及び歯槽骨組織、全てが、図1に図式的に示される歯や歯槽のように健全 でよく組織化されていた。新しく形成されたセメント質は成熟セメント芽細胞に 変わりつつ平らになりつつある未成熟柱状細胞層からなり、新しく形成された歯 周靭帯は歯槽内に歯を固定し、クッションの役をしている薄層の組織からなる。 この実験の結果、モルフォゲンが歯槽内で歯の形成を促進すること、及び歯周組 織、新セメント質、歯周靭帯の再生と形成の形態形成を含む歯周組織の形態形成 を誘導することが判明した。 特定の理論に制限されることなく、モルフォゲンは歯槽環境内で歯槽表面上の 一次線維芽細胞の分化させ、他の一次繊維芽細胞を歯周靭帯に誘導するセメント 芽細胞に分化するのを誘導することにより作用をすることができる。 実施例2 モルフォゲン誘導象牙質形成 以下に示す実施例は動物モデルでの象牙質形態形成の誘導におけるモルフォゲ ンの有効性を示している。さらに、最初の実験や、モルフォゲンの生物学的意味 の詳細については、国際出願(US92/01968(WO92/15323) )に開示されている。 今日まで、歯髄組織が損傷に対してどう反応するか予期できないことが歯科分 野での基本的な臨床上の間題であった。カニクイ猿が以下に示す回復性象牙質/ 歯髄の覆随法の霊長類モデルとして選択された。 標準的な歯外科的方法により歯髄の小区域(例えば2mm)を、試料歯の歯髄 のすぐ上のエナメル質と象牙質とを除去し(ドリルで)、冠歯髄組織を部分的に 切断し、血流遮断を誘導し歯髄処置を施し、標準的な方法で孔を密封し充填する ことにより外科的にむき出した。 用いられた歯髄処置は:担体基質に分散されたOP−1;担体基質単独で無処 置。1動物につき12の歯(各処置に4個)が調製され、2頭の動物が使用され た。4週目に、歯は抜き取られ象牙質形成の分析のため病理標本の作成、及び/ 若しくは象牙質石灰化の分析のために研磨された。モルフォゲン処置が劇的な効 果を発現した:担体単独若しくは無処置(PBS)の対照処置では、損失組織の 回復は殆どあるいは全く認められなかった。これとは対照的に、モルフォゲン処 置歯は象牙質組織が外科的に除去された区域で象牙質組織の著しい形成が見られ た。実験結果はモルフォゲン処置が回復性の、若しくは外科的にむき出された健 全な歯髄の骨よう象牙質の形成を確実に誘導することが判明した。例えば、担体 (米国特許第4、975、526号に開示されているように調製された脱灰され た、グアニジン抽出された骨コラーゲン基質)に分散されたOP−1で歯髄処置 が構成される図3Aをみると、顕微鏡写真から明らかなように、新しい象牙質形 成が効果的に架橋したり、外科的にむき出された歯髄を覆髄し、歯髄組織の形成 や生存性を維持している。これとは対照的に、担体基質単独で処置されたり、無 処置の歯髄は、回復性の象牙質形成ができなかった。例えば、担体(米国特許4 、975、526号に開示されているように調製された脱灰された、グアニジン 抽出された骨コラーゲン基質)単独で歯髄処置が構成される図3Bを見ると、顕 微鏡写真から明らかなように、むき出された歯随組織を架橋するには不十分な僅 かな回復性の象牙質形成が見られたのみであった。さらに処置しないと、そのよ うなむき出された、保護されていない歯髄組織は感染して、死んでしまう。 補足的な実験で、モルフォゲンの濃度範囲の試験をした。全ての場合、試験 されたモリフォゲンは、Sampath らの(1992)J.Biol.Ch em.267:20352−20362、に開示されているように調製されたヒ トOP−1が用いられ、担体材料/放出媒体(”CM”)は米国特許4、975 、526号で開示されているように調製された骨コラーゲン基質であった。簡単 に説明すると、皮質骨粉は新鮮に得られたウシ大腿骨から調製された。骨端は、 付着している肉、骨髄が除去され、残っている脂質はヘキサン、イソプロパノー ル、エチルエーテルで抽出した。残った物は砕かれ、75−425μmの粒子径 に篩いにかけられた。皮質骨粉はその後酸で脱灰され、可溶性蛋白質は、グアニ ジン塩酸で抽出された。脱灰された、抽出された骨粉は温酸処理にかけられ、水 で洗浄され、凍結乾燥された。最終乾燥粉は425μmより大きな粒子は篩で除 去され、4℃で保存された。 hOP−1/CMのサンプルはhOP−1とCMを一緒にして真空で乾燥して 調製した。これらの実験で使用した群は2.5μgのhOP−1/mgCM を 含有していた。移植前に、サンプルは滅菌水溶液、好ましくは、食塩水、でペー スト状物質になるよう加湿された。CM対照は、同じ方法でモルフォゲンを除い て調製された。サンプルは使用されるまで−20℃で保存された。 歯髄の覆髄実験は4頭の約4kgの成熟、雌性非ヒト霊長類(赤毛ざる)を用 いて行われた。動物は標準的な方法、例えば、ケタミン(15mg/kg体重) 、アセプロマジン(0.55mg/kg体重)で、局所経口吸入麻酔で補助され て 鎮静化させた。 4動物の30の小臼歯と臼歯をゴム製ダムで分離し、標準的な歯科的方法で、 例えば滅菌冷却水スプレー付き高速回転切断機を用いて歯髄をむき出しにした。 歯髄のむき出しは、約1−1.5×2−2.5mmであった。部分的血流遮断を 滅菌綿ペレットで行い、しかし、歯は処置前にはあまり乾燥させないようにした 。むき出した歯髄を以下のように処置した:hOP−1/CM(2.5μg h OP−1/mgCM)を1.5,3.0 若しくは 6.0mg/歯;3個の対 照の一つ:Ca(OH)2ペースト、従来技術で用いられる標準的な歯髄覆髄剤 (”Dycal”);CM単独,3.0mg/歯;若しくは無処置材。歯はその 後標準的な接着剤で、例えば,Temp−Bond NE(Kerr 米国、R omulus、MI)でシールした。歯を6週間治癒させた。治癒期間中どの動 物にも特記すべき行動上の変化は認められなかった。 動物は術後6週で屠殺し、標準的な手法を用いて病理学的分析のための標本が 作成された。例えば、歯は10%ホルマリン燐酸緩衝生理食塩水(pH7.2) につけて固定し、室温で6−8日間、蟻酸/クエン酸ソーダで脱灰し、標本をパ ラフィン包埋し連続切片(5μm)を作成し染色した。 hOP−1/CMで処置された、かつ試験された全てのOP1濃度で、全ての 歯で、下にある歯髄組織をむき出しにした外科的に作られた間隙に架橋するのに 十分な回復性に象牙質組織が形成された。以前の実験のように、モルフォゲン/ CM器具が治癒した歯で吸収されており、回復性象牙質で置換され、むき出し部 位で切断された象牙質と完全に統合されていた。また、以前の実験のように、キ ャップの下の歯髄組織は外観上正常で歯髄槽に沿ってもとのままの象牙芽細胞が あった。新しい象牙質組織の量はサンプル中で供給したOP−1の量に従って増 加し、これは、形成される回復性象牙質の量が投与したOP1/CMの量に関連 するということを示している。CM単独の歯髄処置や無処置では、むき出し部位 には架橋が起こらずいくつかの場合に歯髄組織の壊死が見られた。Ca(OH)2 を用いた処置は間隙を架橋するのに成功したが、ペーストが残存し作られたブ リッジが歯髄槽自身の中に存在していた。 実施例3.内因性モルフォゲンレベルを変化させる候補化合物のスクリーニング アッセイ 投与したモルフォゲンのレベルに影響するように投与することができる候補化 合物(群)を以下のスクリーニングアッセイを用いて発見できる。そこでは、測 定可能なモルフォゲンを産生するタイプの細胞により産生するモルフォゲンのレ ベルが化合物の細胞に対する効果を評価するために化合物と一緒に細胞をインキ ュベートするか、しないで測定する。これは、蛋白質若しくはRNAレベルのい ずれかでモルフォゲンの検出ができる。さらに詳細については、ここで参考文献 として引用している国際出願US92/07359(WO93/05172)で も開示されている。 3.1 培養細胞の成長 腎臓、副腎、膀胱、脳、若しくは他の器官の細胞培養は文献に広く開示されて いるように調製することができる。例えば、腎臓は新生、若い、若しくは成熟齧 歯類(マウス、若しくはラット)から体外移植することができ、全体、若しくは 薄切(1−4mm)組織として器官培養に用いることができる。腎臓、副腎、膀 胱、脳、乳腺、若しくは他の組織由来の一次培養組織や樹立細胞株は従来の細胞 培養技術に従って、多穴プレート(6穴若しくは24穴)で樹立することができ 、期間中(1−7日)血清(例えば1−10%のウシ胎児血清、ゴブコ製)の存 在下若しくは不存在下で培養できる。細胞は、例えば、血清含有ダルベッコ修飾 イーグル培地(Gibco,Long Island、NY)で、若しくは望ま れる場合は血清フリーの培地で、若しくは特定の培地(例えば、インスリン、ト ランスフェリン、グルコース、アルブミン若しくは他の成長因子を含む)で培養 できる。 モルフオゲン産生のレベルを試験するサンプルは、周期的に採取した培養上清 、細胞分解物等を含み、OP−1産生をイムノブロット分析(Sambrook ら、編、1989、分子クローニング、コールド スプリング ハーバプレス、 コールド スプリング ハーバー、ニューヨーク)で評価し、あるいは細胞培養 自身の一部を周期的に採取して、RNA分析用にポリA+R NAを調製するのに 使用できる。いくつかの培養では新たなOP−1合成を追跡するのに従来技術に 従って、35S−メチオニン/35S−システインの混合物を6−24時間で標識化 した。そして、OP−1合成を従来方法に従って免疫沈降法で評価した。 3.2 形態形成蛋白質レベルの測定 細胞タイプにより、モルフォゲンの産生を定量するために、その蛋白質に特異 的なポリクロナル若しくはモノクロナル抗体を用いてモルフォゲンを検出するの にイムノアッセイを行うことができる。例えば、OP−1は、以下のように、E LISA法でOP−1に特異的なポリクロナル抗体を用いて検出できる。 1μg/100μlのアフィニティー精製したOP−1に特異的なポリクロナ ルウサギIgGを96穴プレートの各ウエルに加え、37Cで1時間インキュベ ートする。各ウエルを4回、pH8.2、Tween20を含む0.15M N ACl、0.167M ほう酸ナトリウム緩衝液(BSB)で洗浄する。非特異 的結合を最小限におさえるため、ウエルをBSB中1%牛血清アルブミン(BS A)で完全に満たしてブロックし37℃で1時間インキュベートする。ウエルは その後4回、0.1%のTween20含むBSBで洗浄する。培養上清の検査 サンプルの適当な希釈溶液の部分標本100μlを、各ウエルにn=3で加え、 37℃で30分インキュベートした。インキュベートした後、100μlのビオ チン化ウサギ抗OP−1血清(ストック溶液は約1mg/mlで使用前に1%B SAを含むBSBに1:400で希釈する)を各ウエルに加え37℃30分イン キュベートする。ウエルをその後4回、0.1%のTween20含むBSBで 洗浄する。100μlのストレパビディン−アルカリ(Southern Bi otechnology Associates,Inc.Birmingha m、Alabama、使用前に0.1%のTween20含むBSBで1:20 00に希釈する)を各ウエルに加え、37℃30分インキュベートする。プレー トを4回pH 7.2、0.5M トリス緩衝食塩水(TBS)で洗浄する。5 0μlの基質(ELISA増幅システムキット、Life Technolog ies、Inc.、Bethesda、MD)を各ウエルに加え、15分間、室 温でインキュベートする。その後、50μlの増幅剤(同じ増幅システムキット から)を加え、さらに15分間、室温でインキュベートした。反応は50μ1の 0.3M硫酸を加えて停止させた。各ウエルの溶液の490nmのOD値を記録 する。培養液中の可溶性OP−1のレベルを定量するのにテストサンプルと平行 して標準曲線を作成した。 ポリクロナル抗体は以下のように作られる。各ウサギに、500μlの完全フ ロインドアジュバントと混合した0.1%SDS中、100pg/500μlの 抗原で一次免疫した。抗原は動物の背中や脇腹の多数の箇所に皮下注射した。不 完全フロインドアジュバントをもちいて同様な方法で1カ月後、ウサギに追加免 疫した。検査用の血は7日後に耳静脈より採血する。追加免疫と検査をモルフォ ゲン抗原に対する抗体がELISA法で血清に検出できるまで、1カ月間隔で行 った。その後、ウサギは100μgの抗原で追加免疫し、追加免疫後7日と10 日に採血(1回15ml)した。 特定のモルフォゲンに特異的なモノクロナル抗体は以下のように調製出来る。 マウスには大腸菌産生のOP−1モノマーを2回注射する。最初の注射には完全 フロインドアジュバント中に100μgのOP−1を含有し皮下投与される。2 回目の注射は不完全アジュバントに50μgのOP−1を含有し腹腔内に投与す る。マウスはその後、8カ月間にわたり、いろいろな時間に4回の腹腔内注射で 全部で230μgのOP−1(配列表番号5のアミノ酸307−431)を投与 する。マウスには融合の1週間前に100μgのOP−1(307−431)と 30μgのSMCC架橋剤で牛血清アルブミンに付加システインを介して結合さ せたN末ペプチド(Ser293-Asn309-Cys)で腹腔内に追加免疫する。こ の追加免疫は、融合前5日間(IP)、4日間(IP)、3日間(IP)、1日 (IP)繰り返した。マウス脾細胞をミエローマ細胞(例えば653)とPEG 1500(ベーリンガーマンハイム)を使って1:1の比率で融合し、融合細 胞をプレートにのせ、抗原としてOP−1(307−431)を用いてOP−1 特異抗体についてスクーリニングする。細胞融合とモノクロナルのスクリーニン グの工程は従来技術で広く知られた標準的な本によく開示された標準的な操作で 行うことが出来る。 実施例4.可溶性モルフォゲン複合体 全身投与用の治療製剤に有用で、水溶液で改善された溶解性を有し、本質的に アミノ酸からなるモルフォゲンの現在好ましい型は、モルフォゲンファミリーに 特徴的な7個以上のシステイン残基を有し、モルフォゲンファミリーの一員のプ ロ領域の一部若しくは全部、あるいはそれらの対立形質の、種の、あるいは他の 配列変種からなるペプチドと複合体を形成している、少なくとも100アミノ酸 のペプチド配列からなる2量体形態形成蛋白質である。好ましくは、2量体形態 形成蛋白質が2個のペプチドと複合体形成している。また、2量体形態形成蛋白 質は好ましくは非共有結合でプロ領域ペプチド若しくはペプチドと複合体を形成 する。プロ領域ペプチドは、また好ましくは、与えられたモルフォゲンのプロ領 域を特定する少なくとN末の18アミノ酸からなる。さらに好ましい具体例とし ては、プロ領域全長を実質的に特定するペプチドが用いられる。 他の可溶性のモルフォゲンは、当該蛋白質の未切断のプロ型の2量体や、2量 体の一つのサブユニットが当該蛋白質の未切断プロ型であり、他のサブユニット が成熟型の蛋白質(その短縮型を含み、好ましくは切断プロドメインペプチドと 非共有結合的に結合している)である“ヘミ2量体を含む。 上述した如く、有用なプロドメインは全長のプロ領域の他、種々のその短縮型 、特に、Arg−Xaa−Xaa−Argの蛋白分解酵素の分解部位で切断され た短縮型を含む。例えば、OP−1では、可能なプロ配列は残基30−292( 全長型);48−292;158−292で特定される配列を含む。可溶性OP −1複合体の安定性はプロ領域が48−292 短縮型のような短縮型よりむし ろ全長型からなるときに昂進され、その残基30−47は、他のモルフォゲンの N末部分と相同性を有する配列を示し、全てのモルフォゲンに複合体安定性を昂 進するのに特に有用であると信じられている。従って、現在のところ、好ましい プロ配列は与えられたモルフォゲンのプロ領域の全長型をコードする配列である 。他の有用性を有すると期待されるプロ配列は生合成プロ配列、特に1以上のモ ルフォゲンプロ配列のN末部分由来の配列を含む配列を含むものである。 当業者には理解されるように、プロ領域をコードしている有用な配列は既知の モルフォゲンをコードする遺伝子配列よりうることができる。別に、キメラ型の プロ領域は1以上の既知のモルフォゲンの配列より構築できる。さらに他の選択 では、1以上の既知のプロ領域配列の合成配列変種を作ることである。 他の好ましい局面では、有用なプロ領域ペプチドは、OP−1またはOP−2 のプロ領域配列(例えば、配列表番号16及び20の、それぞれ、ヌクレオチド 136−192及び152−211)の少なくともN末の8アミノ酸をコードす るDNAまたはRNA配列と厳密な条件下でハイブリダイズする核酸によりコー ドされるアミノ酸配列からなるポリペプチド鎖を含む。 4.1.馴化培地や体液から可溶性モルフォゲン複合体の分離 モルフォゲンは哺乳動物細胞から可溶性複合体として発現する。一般に、しか しながら、複合体は精製過程で、一般的には精製溶液によく添加される変性剤、 例えば洗剤、アルコール、有機溶媒、水構造破壊剤や溶液のpHを下げるのに添 加される化合物などに曝された時に解離する。変性剤のない条件で行う、馴化培 地(別の選択では、血清、脳脊髄液、腹水などの体液)から精製する可溶性蛋白 質の現在もっとも好ましい精製プロトコルを下記する。この方法は迅速で、再現 性もよく実質的に純粋な形で可溶性モルフォゲン複合体が得られる。 可溶性モルフォゲン複合体は馴化培地から、変性剤なしで行われる、単純な3 工程のクロマトグラフィープロトコルを利用して分離することが出来る。このプ ロトコルは培地(あるいは体液)をアフィニティーカラムに通し、次いでイオン 交換クロマトグラフィーおよびゲル濾過クロマトグラフィーを実施する工程を含 む。以下に述べるアフィニティーカラムはZn−IMACである。このプロトコ ルは各種のモルフォゲンの精製に一般的な適用が可能であり、それらの全ては以 下に述べるプロトコルのほんの僅かの変更により単離可能であることが予測され る。別のプロトコルとしては、免疫アフィニティーカラムで、これは、標準的な 操作と、例えば、特定のモルフォゲンプロドメイン(例えば、蛋白A共役のセフ ァロースカラムに結合した)に特異な抗体を用いて創られる。免疫アフィニティ ーカラムの開発のプロトコルは従来技術に開示されている。(例えば,Guid e to Protein Purification、 M.Deutsch e r、編、Academic Press,San Diego、1990、特に 第VII章及び第XI章参照) 本実験ではOP−1は従来技術(国際出願US90/05903(WO91/ 05802)参照)に開示されているように哺乳動物のCHO(チャイニーズハ ムスター卵巣)細胞で発現された。0.5%FBSを含むCHO細胞馴化培地は 、最初に、固定化金属イオン・アフィニティークロマトグラフィー(IMAC) で精製された。馴化培地由来の可溶性OP−1複合体は選択的にZn−IMAC 樹脂に結合し、その結合した複合体を効果的に溶出させるには、高濃度のイミダ ゾール(50mM イミダゾール、pH 8)が必要である。Zn−IMAC段 階では、最初の流しの時及び35mMイミダゾール洗浄分画に溶出する多くのコ ンタミしている血清蛋白質から、可溶性OP−1を分離する。Zn−IMAC精 製可溶性OP−1は次に50mM NaClを含む20M NaPO4(pH7 .0)で平衡化されたS−セファロース・カチオン交換カラムに適用される。こ のS−セファロース段階ではさらに精製して、次のゲル濾過工程への調製のため に可溶性OP−1複合体を濃縮するのに役立っている。蛋白質はTBSで平衡化 されたセファクリル S−200HR カラムに載せられる。実質的に同じプロ トコルを利用して、可溶性モルフォゲンを血清、脳脊髄液、腹水を含む一つ以上 の体液から分離してもよい。 IMACはカラム容量の3倍量の0.2M ZnSO4でチャージしたキレー ティング・セファロース(ファルマシア)を用いて行われた。馴化培地はpH7 .0に滴定され、500mM NaCl、20mM HEPES(pH7.0) で平衡化した樹脂に直接適用した。Zn−IMAC樹脂には樹脂1mL当たり8 0mLの最初の馴化培地を負荷した。負荷のあとカラムは平衡化緩衝液で洗浄さ れ、殆どのコンタミ蛋白質は緩衝液中35mMイミダゾールで溶出した。可溶性 OP−1複合体は、その後、20mM HEPESN 500mM NaCl溶 液中、50mMイミダゾール(pH8.0)で溶出した。 可溶性OP−1複合体を含む50mMイミダゾール溶出画分は9倍量の20m M NaPO4で希釈し、50mM NaClを含む20mM NaPO4(p H7.0)で平衡化しているS−セファロースカラムに載せられた。S−セファ ロース樹脂に樹脂1mL当たり、800mLの最初の馴化培地を負荷した。負荷 後S−セファロースカラムは平衡化緩衝液で洗浄され、20mM NaPO4( pH 7.0)中の100mM NaClで、引き続き300mMと500mM NaClで溶出された。300mM NaCl 溶出分はさらにゲル濾過クロマ トグラフィーで精製された。50mlの300mM NaCl溶出分を、トリス 緩衝生理食塩水(TBS)、50mM トリス、150mM NaCl(pH7 .4)で平衡化されたセファクリル S−200HR(ファルマシア)に載せた 。カラムは10mLの分画で流速5mL/分で溶出した。可溶性OP−1の見か けの分子量は蛋白質分子量標準(アルコール脱水素酵素,(ADH、150kD a)、牛血清アルブミン(BSA,68kDa)炭酸脱水酵素(CA,30kD a)及びチトクロムC(cyt C,12.5 kDa))と比較して決定した 。S−200カラム分画の純度は、標準的なコマッシーブルーで染色したポリア クリルアミドSDSゲル上での分離により測定した。成熟OP−1とプロドメイ ンの同一性は、標準的な逆相 C18 HPLCを用いて成熟OP−1をプロド メインから分離した後に、N末配列分析で測定した。 可溶性OP−1複合体は見かけ110kDaの分子量で溶出している。このこ とは、二つのプロドメイン(各々、39kDa)と結合している一つの成熟OP −1 2量体(35−36kDa)と可溶性OP−1複合体の予測される組成と よく一致している。最終的な複合体の純度は、適切な分画について還元型15% ポリアクリルアミドゲル分析により証明する事が出来る。 複合体成分は、S−200、又はS−200HRカラムからの複合体を含む分 画を逆相C18 HPLCカラムにかけ、アセトニトリル・グラージエント(0 .1%TFA)で溶出することにより証明できる。この段階で複合体は解離し、 プロドメインと成熟種は分かれて溶出する。これらの分離した種はその後標準的 な操作を利用して(例えば,Guide to Protein Purifi cation、M.Deutscher、編、Academic Press, San Diego、1990、特にpp602−613参照)N末配列分析に か けられ、分離された36kDa、39kDaの蛋白の同一性について、それぞれ 成熟モルフォゲン、単離された切断プロドメインとして確認された。 哺乳動物細胞産生OP−1から分離されたプロドメインN末配列分析で2つの形 のプロ領域、即ち、インタクト型(配列表番号16の残基30から始まる)と短 縮型(配列表番号16の残基48から始まる)があることがわかった。単離した 成熟種のポリペプチドサブユニットのN末配列分析では配列表番号16の残基2 93、300、313、315、316及び318から始まる成熟配列の一連の N末があることが判明した。これらの全ては、標準的な骨誘導アッセイで示され るように活性である。 4.2 in vitro 可溶性モルフォゲン複合体形成 培養培地や体液から可溶性複合体を精製する別の方法として、可溶性複合体は 精製プロドメインや成熟2量体種からつくることもできる。複合体形成が成功す るにはジスルフィド結合に影響せず、これらの分子の折りたたまれた構造を緩和 するのに十分な変性条件下で成分の解離が必要である。好ましくは、変性条件が 、切断プロドメインが、緩和された折りたたみ状件下で、成熟2量体種と結合す る機会をもてるに十分な細胞内小孔の環境を擬似することである。そこで変性剤 の溶液中の濃度は、プロドメインが2量体と結合したままで、2量体とプロ領域 の適切なリフォールディングが許容できるように制御され、好ましくは、段階的 にに減少させる。有用な変性剤としては、pH 4−10、好ましくはpH6− 8の緩衝液中で、4−6Mの尿素、グアニジン塩酸塩(GuHCl)を含む。そ して、可溶性複合体は調節された透析か、変性剤の最終濃度が0.1−2M 以 下の尿素、又はGuHCl、好ましくは1−2M 以下の尿素、又はGuHCl の溶液に希釈することによって形成され、つづいて好ましくは生理緩衝液に、希 釈する事によって作られる。蛋白質精製や変性操作や考察については当該技術分 野によく開示されており、適切な変性プロトコルをすぐに開発するための詳細は 当業者によって容易に決められる。一つの有用なテキストは、例えば,Guid e to Protein Purification、M.Deutsche r、編、Academic Press,San Diego、1990、特に 第V 章。 複合体形成は一つ以上のシャペロン蛋白質を加えることにより支援される 。 4.3 可溶性モルフォゲン複合体の安定性 生理緩衝液中、例えば、トリス緩衝生理食塩水やリン酸緩衝生理食塩水など、 での高度に精製された可溶性モルフォゲンの安定性は、いろいろな手段で増強で きる。現在のところ、好ましくは、プロ配列(例えば、OP−1の配列表番号1 6の残基30−47)の少なくとも最初の18個のアミノ酸からなるプロ領域に よるものであり、好ましくはプロ領域の全長である。残基30−47は他のモル フォゲンのN末部分と配列相同性を示し、全てのモルフォゲンの複合体の安定性 を増強するのに特に有用と考えられている。可溶性モルフォゲン複合体の安定性 を増強させる他の有用な手段は、3つのクラスの添加剤を含む。これらの添加剤 は塩基性アミノ酸(例えば、L−アルギニン、リジンとベタイン);非イオン性 洗剤(例えば、Tween 80 又は NonIdet P−120);とキ ャリア蛋白質(例えば、血清アルブミンとカゼイン)を含む。これらの添加剤の 有用な濃度は、塩基性アミノ酸については1−100mM、好ましくは、10− 70mM(50mMを含む);非イオン性洗剤については0.01−1.0%、 好ましくは、0.05−0.2%,0.1%(容量/容量)(0.1%(容量/ 容量)を含む);キャリア蛋白質については0.01−1.0%、好ましくは0 .05−0.2%、0.1%(重量/容量)(0.1%(重量/容量)を含む) を含む。 のを含む。 本発明はそれらの精神若しくは本質的特徴から離れずに他の特定の型でも具体 化できる。本具体例は、従って、全ての点においてわかりやすく説明したものと 考えられ、前述の説明で限定されるものではなく、本発明の範囲は、これまでの 記述よりもむしろ付随する請求項で示される。また請求項と同等の意味及び範囲 内にはいる全ての変化は、従って本発明に包含されるものと意図されるものであ る。 配列表 (1)一般情報: (i)出願人: (A)名称:クリエイティブ バイオモレキュルズ,インコーポレイテッド (Creative Biomolecules、Inc.) (B)街:45 サウス ストリート(South Street) (C)市:ホプキントン(Hopkinton) (D)州:マサチューセッツ州(MA) (E)国:アメリカ合衆国(USA) (F)郵便コード(ZIP):01748 (G)電話:1-508-435-9001 (H)テレファックス:1-508-435-0454 (I)テレックス: (ii)発明の名称:モルフォゲン誘導歯周組織再生 (iii)配列の総数:33 (iv)郵便物の宛先: (A)あて先:クリエイティブ バイオモレキュルズ,インコーポレイテッ ド (Creative Biomolecules Inc.) (B)街:45 サウス ストリート(South Street) (C)市:ホプキントン(Hopkinton) (D)州:マサチューセッツ州(MA) (E)国:アメリカ合衆国(USA) (F)郵便コード(ZIP):01748 (v)コンピューター解読形式: (A)媒体型:フロッピーディスク (B)コンピューター:IBM PCコンパチブル (C)演算システム:PC-DOS/MS-DOS (D)ソフト:Patentln Release#1.0,バージョン#1.25 (vi)現在の出願状況: (A)出願番号: (B)出願日; (C)分類: (vii)これまでの出願状況 (A)出願番号: (B)出願日: (viii)代理人情報: (A)氏名:キリ−エスク,ロビンディ.(Kelley Esq,Robin D.) (B)登録番号:34,637 (C)リファレンス/ドケット番号:CRP-067 (ix)通信に関する情報: (A)電話:617/248-7477 (B)テレファックス:617/248-7100 (2)配列番号1の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:97アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴: (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..97 (D)他の情報:/標識=一般配列1 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に20個の天然に存在するL型異 性体、α−アミノ酸、またはその誘導体の1つを指す (xi)配列の記載:配列番号1: (2)配列番号2の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:97アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴: (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..97 (D)他の情報:/標識=一般配列2 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に20個の天然に存在するL型異 性体、α−アミノ酸、またはその誘導体の1つを指す (xi)配列の記載:配列番号2: (2)配列番号3の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:97アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴: (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..97 (D)他の情報:/標識=一般配列3 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に、明細書に規定された、1つ以 上の特定されたアミノ酸の群から選ばれる (xi)配列の記載:配列番号3: (2)配列番号4の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:102アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴 (A)名称/キー;蛋白質 (B)部位:1..102 (D)他の情報:/標識=一般配列4 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に、明細書に規定された、1つ以 上の特定されたアミノ酸の群から選ばれる (xi)配列の記載:配列番号4: (2)配列番号5の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:139アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:海馬 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..139 (D)他の情報:/標識=hOP1−成熟型 (xi)配列の記載:配列番号5: (2)配列番号6の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:139アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ネズミ科 (F)組織型:胎児 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..139 (D)他の情報:/標識=mOP1−成熟型 (xi)配列の記載:配列番号6: (2)配列番号7の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:139アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:海馬 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..139 (D)他の情報:/標識=h0P1−成熟型 (xi)配列の記載:配列番号7: (2)配列番号8の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:139アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ネズミ科 (F)組織型:胎児 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..139 (D)他の情報:/標識=mOP1−成熟型 (xi)配列の記載:配列番号8: (2)配列番号9の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:101アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ウシ科 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..101 (D)他の情報:/標識=CBMP−2A−FX (xi)配列の記載:配列番号9: (2)配列番号10の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:101アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:海馬 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..101 (D)他の情報:/標識=CBMP−2B−FX (xi)配列の記載:配列番号10: (2)配列番号11の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:102アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:キイロショウジョウバエ (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..101 (D)他の情報:/標識=DPP−FX (xi)配列の記載:配列番号11: (2)配列番号12の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:102アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:アフリカツメガエル (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..102 (D)他の情報:/標識=VGL−FX (xi)配列の記載:配列番号12: (2)配列番号13の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:102アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (vi)由来 (A)名称:ネズミ科 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..102 (D)他の情報:/標識=VGR−1−FX (xi)配列の記載:配列番号13: (2)配列番号14の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:106アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (iii)ハイポセチィカル:無し (iv)アンチセンス:無し (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:脳 (ix)特徴 (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..106 (D)他の情報:/付記=”GDF−1(fx)” (xi)配列の記載:配列番号14: (2)配列番号15の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:5アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:ペプチド (xi)配列の記載:配列番号15: (2)配列番号16の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:1822塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (iii)ハイポセチィカル:無し (iv)アンチセンス:無し (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:海馬 (ix)特徴 (A)名称/キー:CDS (B)部位:49..1341 (C)同定方法:実験による (D)他の情報:/機能=“骨形成蛋白質 /産物=“OPI” /証明=実験による /標準 名称=“OPI” (xi)配列の記載:配列番号16: (2)配列番号17の情報 (i)配列の性状: (A)長さ:431アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (xi)配列の記載:配列番号17: (2)配列番号18の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:1873塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (iii)ハイポセチィカル:無し (iv)アンチセンス:無し (vi)由来 (A)名称:ネズミ科 (F)組織型:胎児 (ix)特徴 (A)名称/キー:CDS (B)部位:104..1393 (D)他の情報:/機能=“骨形成蛋白質 /産物=“MOPl” /付記=MOPl(CDNA)” (xi)配列の記載:配列番号18: (2)配列番号19の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:430アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (xi)配列の記載:配列番号19: (2)配列番号20の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:1723塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (vi)由来 (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:海馬 (ix)特徴 (A)名称/キー:CDS (B)部位:490..1696 (D)他の情報:/機能=“骨形成蛋白質 /産物=”hOP2−PP” /付記=hOP2(cDNA)” (xi)配列の記載:配列番号20: (2)配列番号21の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:402アミノ酸 (B)型:アミノ酸: (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (xi)配列の記載:配列番号21: (2)配列番号22の情報 (i)配列の性状: (A)長さ:1926塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vi)由来 (A)名称:ネズミ科 (F)組織型:胎児 (ix)特徴 (A)名称/キー:CDS 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(A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..102 (D)他の情報:/標識=OPX /付記=各Xaaはそれぞれ別個に、明細書に規定された、1つ以 上の特定されたアミノ酸の群から選ばれる (xi)配列の記載:配列番号29: (2)配列番号30の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:97アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トボロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴: (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..97 (D)他の情報:/標識=一般配列5 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に、明細書に規定された、1つ以 上の特定されたアミノ酸の群から選ばれる (xi)配列の記載:配列番号30: (2)配列番号31の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:102アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (ix)特徴: (A)名称/キー:蛋白質 (B)部位:1..102 (D)他の情報:/標識=一般配列6 /付記=各Xaaはそれぞれ別個に、明細書に規定された、1つ以 上の特定されたアミノ酸の群から選ばれる (xi)配列の記載:配列番号31: (2)配列番号32の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:1247塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (vi)由来: (A)名称:ホモサピエンス (F)組織型:脳 (ix)特徴 (A)名称/キー:CDS (B)部位:84..1199 (D)他の情報:/産物=“GDF−1” /付記=゛GDF−1 CDNA” (xi)配列の記載:配列番号32: (2)配列番号33の情報: (i)配列の性状: (A)長さ:372アミノ酸 (B)型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:蛋白質 (xi)配列の記載:配列番号33:
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年9月15日 【補正内容】 英文明細書第2頁第8行から同頁第32行 (明細書翻訳文第1頁下から第4行から第2頁第9行) 歯周組織損失は組織、あるいは歯自身に対する、特に歯の損失につながるよう な機械的損傷の結果からもおこりうる。歯の損失は、また、多くの歯の病気例え ば、虫歯、歯髄炎、あるいは骨髄炎等の結果からもおこりうる。 活きた歯はもし損失直後に、例えば30分以内に、そしてもし歯槽内の歯周組 織がまだ健全であれば移植すれば、再移植できる。しかしながら、かなり長い時 間が経過してしまうと、歯槽に沿った活きている歯周組織は再吸収されるであろ う。さらに、歯自身が分解を始め、義歯や取り外し可能なブリッジが移植されな ければならなくなる。健全な歯周組織がない場合、義歯が、硬直(骨組織が象牙 質と直接接触している)と呼ばれる状況下で直接顎骨組織に移植される。そのよ うな義歯移植の寿命は歯の固定を昂進したり、義歯の咀嘔の衝撃を吸収する活き た歯周組織が無いためしばしば限度がある。 国際出願公開番号 WO88/00205(ワンら、発明者)は、軟骨および 硬骨の形成を誘導することができる4個の当該哺乳動物蛋白質のcDNA配列を 開示している。これらの3個の蛋白質、BMP−1,BMP−2クラスI(BM P−2)、BMP−2クラスII(BMP−4)をコードする核酸がヒト、及びウ シの発現ライブラリーから単離された。BMP−3をコードする核酸はウシの発 現ライブラリーから単離された。WO88/00205は、4個の蛋白質の各々 は骨折も含む骨欠損の治療、脳顔面頭蓋の欠損修復、人工関節の固定、歯周病の 治療、及び歯の修復過程の方法に用いることができること教示している。この公 報に示されているデータでは、精製された組み換えヒトBMP−1がラット基質 と混合し、サンパスとレディ(1983),Proc.Natl.Acad.S ci.USA、80:6591−6595、の方法に従って in vivoで 移植し、軟骨様結節の形成を誘導するのを示している。 国際出願公開番号WO90/10017号(テラノフ、発明者)に歯周靭帯細 胞誘引因子(PDL−CTX)が開示されており、これは人工基底膜上で歯周靭 帯細胞の移動と増殖を誘導することが判明している。従って,WO90/100 17はPDL−CTXは骨あるいは歯周組織の再生に有用である可能性を示唆し ている。その因子は、各々約12、500ダルトンの分子量を有するポリペプチ ドの4量体として特徴づけられている。この公報は、さらに歯周組織再生の方法 のガイドラインを示しており、そこでは、歯周靭帯細胞が患者より取り出され、 培養され、PDL−CTXに対する走化性の反応性より選択される。このように 、PDL−CTX溶液に選択された細胞を懸濁させ、患者の歯に投与し、その後 、処置された区域を人工基底膜で被覆する。しかしながら,WO90/1001 7はこの再生方法の結果を開示していない。 本発明の目的は損傷した歯周組織の再生を誘導する手段のみではなく歯周組織 損失を抑制する手段をも提供することにある。他の目的は歯周病や歯肉病と関連 する歯の損傷及び歯の損失を抑制する手段を提供することにある。 本発明の目的は、歯周組織損失を抑制する手段、及び損傷した歯周組織の再生 を誘導する手段を提供することにある。 請求の範囲 1.哺乳動物の歯槽において、歯の形成を昂進する方法で以下のステップからな る方法: 当該濃度が、当該歯槽内で歯周組織形態形成を誘導するのに十分である治療的 に有効な濃度のモルフォゲンを歯槽表面または歯根外部表面に供給する。 2.当該歯槽が、損失した、損傷した、若しくは生育不能の歯周組織からなる請 求項1記載の方法。 3.当該歯が移植歯で、当該モルフォゲンが当該歯槽にそれを移植する前に当該 歯根の外部表面に供給される請求項1記載の方法。 4.当該歯槽に当該歯を移植するための歯または哺乳動物の歯槽を調製する方法 で当該歯槽の生育可能な歯周組織が著しく減少しており、以下のステップからな る方法: (a)新鮮な歯槽骨の表面をそれに曝して当該歯を受ける当該歯槽を調製し; そして (b)当該濃度が当該表面で歯周組織の形態形成を誘導するのに十分なもので ある、治療的に有効な濃度のモルフォゲンを、当該調製された歯槽内の歯根の外 部表面及び新鮮な歯槽骨のむき出された表面から選択された表面に供給する。 5.当該歯槽の生育可能な歯周組織が著しく減少している哺乳動物の歯槽に歯を 移植する方法で以下のステップからなる方法。 (a)新鮮な歯槽骨表面をそれにむき出しにすることにより歯を受ける当該歯 槽を調製し;(b)当該濃度が当該表面で歯周組織の形態形成を誘導するのに十 分なものである、治療的に有効な濃度のモルフォゲンを、当該調製された歯槽内 の歯根の外部表面及び新鮮な歯槽骨のむき出された表面から選択された表面に供 給し;そして (c)当該調製された歯槽に当該歯を移植する。 6.当該歯根の外部表面が、当該モルフォゲンと接触する前に部分的に脱灰され ている請求項4あるいは5記載の方法。 7.当該歯が義歯である請求項1、3、4、あるいは5記載の方法。 8.当該歯が同種異系若しくは自系の歯である請求項1、3、4、5、あるいは 6記載の方法。 9.哺乳動物の歯槽内で歯周組織を再生する方法で以下のステップからなる方法 : 当該濃度が当該表面で歯周組織の形態形成を誘導するのに十分なものである、 治療的に有効な濃度のモルフォゲンを、当該歯槽へ供給する。 10.当該モルフォゲン治療濃度がセメント芽細胞若しくは歯周芽細胞の増殖及 び分化を誘導するのに十分なものである請求項1、4、5、あるいは9記載の方 法。 11.当該モルフォゲン治療濃度が歯周靭帯またはセメント質の形成を誘導する のに十分なものである請求項10記載の方法。 12.歯周病と関連する組織損傷を抑制する方法で以下のステップからなる方法 : 当該濃度が当該組織の炎症を抑制し、若しくは当該組織の分化した歯周組織の 表現型を維持するのに十分な治療的に有効なモルフォゲンを当該損傷の恐れのあ る歯周組織に供給する。 13.モルフォゲンを当該哺乳動物に投与することにより当該モルフォゲンを当 該組織に供給する請求項1、4、5、9、あるいは12記載の方法 14.当該モルフォゲンを局所投与、若しくは局注により当該組織へ直接投与す る方法。 15.当該モルフォゲンが、無細胞基質材に分散された当該哺乳動物に投与され る請求項14記載の方法。 16、当該基質材が、象牙質、歯周靭帯、骨、若しくはセメント質組織由来のも のである請求項15記載の方法。 17.当該モルフォゲン治療濃度が、約50μg以下である請求項14記載の方 法。 18.当該モルフォゲン治療濃度が、約25μg以下である請求項14記載の方 法。 19.当該モルフォゲンが、治療的に有効な濃度の内因性のモルフォゲンの産生 、若しくは発現を in vivo で促進する薬剤を当該哺乳動物に投与する ことにより当該組織に供給される請求項1、4、5、9、あるいは12記載の方 法。 20.当該薬剤が歯周組織、象牙質、若しくは歯槽骨以外の組織でモルフォゲン の発現を促進する請求項19記載の方法。 21.哺乳動物の歯周組織の損失抑制あるいは再生促進する組成物で、歯周病と 関連する症状を緩和する補助因子と共同して、当該モルフォゲン濃度が歯周組織 の形態形成を誘導するのに十分な治療濃度のモルフォゲンからなる組成物。 22.当該補助因子が、抗生物質、抗感染症剤、鎮痛剤、麻酔剤、若しくは非ス テロイド性抗炎症剤からなる請求項21記載の組成物。 23.当該モルフォゲンが無細胞基質に散布されている請求項21記載の組成物 。 24.当該無細胞基質が、象牙質、骨、歯周靭帯、若しくはセメント質組織であ る請求項23記載の組成物。 25.当該組成物が高粘度溶液からなる請求項21記載の組成物。 26.当該モルフォゲンが一対のポリペプチドからなる2量体蛋白質で、その各 々のアミノ酸配列が以下のものからなる請求項21記載の組成物: (a)配列表番号5の残基38−139のヒトOP−1のC末の7個のシステ インドメインと少なくとも70%の相同性を共有する配列; (b)配列表番号31、一般配列6て特定される配列;若しくは (c)配列表番号16のヌクレオチド1036−1341で特定されるDNA 配列と厳密な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる配列。 27.当該一対のポリペプチドのアミノ酸配列が配列表番号5の残基38−13 9のヒトOP−1のC末の7個のシステインドメインと少なくとも80%の相同 性を共有する配列からなる請求項26記載の組成物。 28.当該モルフォゲンポリペプチドのアミノ酸配列が配列表番号5の残基38 −139のヒトOP−1のC末の7個のシステインドメインと60%以上の アミノ酸同一性を有する配列からなる請求項27記載の組成物。 29.当該モルフォゲンポリペプチドのアミノ酸配列が配列表番号5の残基38 −139のヒトOP−1のC末システインドメインと65%以上のアミノ酸同一 性を有する配列からなる請求項28記載の組成物。 30.当該モルフォゲンポリペプチドの少なくとも一つのアミノ酸配列が、配列 表番号5の残基38−139のヒトOP−1のC末システインドメインおよびそ れらの対立形質及び種の変種から選択された配列からなる請求項29記載の組成 物。 31.当該モルフォゲンポリペプチドのアミノ酸が、OPX、配列表番号29で 特定される配列からなる請求項26記載の組成物。 32.当該モルフォゲンが、それらの対立形質の、種の、及び生物合成の配列変 種も含むモルフォゲンファミリーのプロドメインから選択され、さらに当該プロ ドメインペプチドは当該プロドメインの蛋白分解酵素分解フラグメントペプチド の全長型から選択される少なくとも一つのプロドメインペプチドと複合体を形成 する請求項26記載の組成物。 33.当該モルフォゲンが、それらの対立形質の、種の、及び生物合成の配列変 種も含むモルフォゲンファミリーのプロドメインN末の18のアミノ酸から選択 された少なくとも18のアミノ酸ペプチドからなる少なくとも一つのプロドメイ ンペプチドと複合体を形成する請求項26記載の組成物。 34.当該モルフォゲンが、配列表番号16のヌクレオチド136−192、若 しくは配列表番号20のヌクレオチド157−211の配列を有する核酸と厳密 な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる少なくとも一つのプロド メインペプチドと複合体を形成する請求項29記載の組成物。 35.当該モルフォゲンが、二つの当該ドメインペプチドと複合体を形成する請 求項32、33、あるいは34記載の組成物。 36.当該モルフォゲン種が、当該ぺプチドと非共有結合的に複合体を形成する 請求項32、33、あるいは34記載の組成物。 37さらに塩基性アミノ酸、界面活性剤、若しくは担体蛋白質からなる請求項3 2、33、あるいは34記載の組成物。 38.哺乳動物の歯周組織の形態形成を誘導する医薬品の製造におけるモルフォ ゲンの使用。 39.歯周病での組織損失を抑制する歯周組織の形態形成を誘導する目的での請 求項38記載による使用。 40.損失した、損傷した、若しくは生育不能な歯周組織を再生する歯周組織形 態形成を誘導する目的での請求項38記載による使用。 41.哺乳類の歯槽内で歯の形成を昂進する目的での請求項38記載による使用 。 42.当該医薬品がさらに歯周組織損傷と関連する症状緩和補助因子からなる請 求項38記載による使用。 43当該医薬品が歯周組織へ局所投与若しくは局所注射に適切である請求項42 記載による使用。 44.当該モルフォゲンが一対のポリペプチドからなる2量体蛋白質で、各々の アミノ酸配列が以下のものからなるものである請求項38、39、40、41、 42、あるいは43記載による使用: (a)配列表番号5の残基38−139のヒトOP−1のC末の7個のシステ インドメインと少なくとも70%の相同性を共有する配列; (b)配列表番号31、一般配列6で特定される配列;若しくは (c)配列表番号16のヌクレオチド1036−1341で特定されるDNA 配列と厳密な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる配列。 45.当該モルフォゲンポリペプチドのアミノ酸配列が、配列表番号5の残基3 8−139のヒトOP−1のC末の7個のシステインドメインと60%以上のア ミノ酸同一性を有する配列からなる請求項44記載による使用。 46.当該モルフォゲンポリペプチドの少なくとも一つのアミノ酸配列が、配列 表番号5の残基38−139のヒトOP−1のC末システインドメインおよびそ れらの対立形質及び種の変種から選択された配列からなる請求項45記載の使用 。 47.当該モルフォゲンポリペプチドのアミノ酸が、OPX、配列表番号29で 特定される配列からなる請求項44記載による使用。 48.当該モルフォゲンが、それらの対立形質の、種の、及び生物合成の配列変 種も含むモルフォゲンファミリーのプロドメインから選択され、当該プロドメイ ンはさらに当該プロドメインの蛋白分解酵素分解フラグメントペプチドの全長型 から選択される少なくとも一つのプロドメインペプチドと複合体を形成する請求 項44記載による使用。 49.当該モルフォゲンが、それらの対立形質の、種の、及び生物合成の配列変 種も含むモルフォゲンファミリーのプロドメインN末の18のアミノ酸から選択 された少なくとも18のアミノ酸ペプチドからなるプロドメインペプチドの少な くとも一つと複合体を形成する請求項48記載の組成物。 50.当該モルフォゲンが、配列表番号16のヌクレオチド136−192、若 しくは配列表番号20のヌクレオチド157−211の配列を有する核酸と厳密 な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされるプロドメインペプチドの 少なくとも一つと複合体を形成する請求項44記載の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI // C07K 14/435 14/495 14/51 8318−4H C12N 15/09 ZNA (31)優先権主張番号 040,510 (32)優先日 1993年3月31日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,CA, CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,HU,J P,KP,KR,LK,LU,MG,MN,MW,NL ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SK,UA (72)発明者 ルーガー,ディヴッド シー. アメリカ合衆国 01748 マサチューセッ ツ,ホプキントン,ダウネイ ストリート 19 (72)発明者 オパーマン,ハーマン アメリカ合衆国 02053 マサチューセッ ツ,メドウェイ,サマー ヒル ロード 25 (72)発明者 コーエン,チャールズ エム. アメリカ合衆国 02053 マサチューセッ ツ,メドウェイ,ウインスロプ ストリー ト 98 (72)発明者 パング,ロイ エッチ.エル. アメリカ合衆国 03750 ニュー ハンプ シャー,エトナ,パートリッジ ロード 15 (72)発明者 スマート,ジョン イー. アメリカ合衆国 02193 マサチューセッ ツ,ウエストン,メドウ ブルック ロー ド 50 (72)発明者 オズカイナック,エンジン アメリカ合衆国 01757 マサチューセッ ツ,ミルフォード,パーデュー ドライブ 44

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物の歯槽において、歯の形成を昂進する方法で以下のステップからな る方法: 当該濃度が、当該歯槽内で歯周組織形態形成を誘導するのに十分である治療的に 有効な濃度のモルフォゲンを歯槽表面に供給する。 2.治療的に有効な濃度のモルフォゲンを当該表面に供給する当該ステップが当 該哺乳動物に治療的に有効な濃度のモルフォゲンを投与するステップからなる請 求項1記載の方法。 3.治療的に有効な濃度のモルフォゲンを当該表面に供給する当該ステップが当 該哺乳動物にin vivoで治療的に有効な濃度の内因性のモルフォゲン産生 を促進する薬剤を投与するステップからなる請求項1記載の方法。 4.当該モルフォゲン若しくはモルフォゲン産生促進剤が当該歯槽内の当該歯の 移植に先だって歯根表面に散布されている請求項2あるいは3記載の方法。 5.当該モルフォゲン若しくはモルフォゲン産生促進剤が当該歯槽内の当該歯の 移植に先だって歯槽表面に散布されている請求項2あるいは3記載の方法。 6.当該歯根表面が部分的に脱灰されている請求項4記載の方法。 7.当該歯根表面が部分的に脱灰されている請求項5記載の方法。 8.当該歯が移植歯である請求項1記載の方法。 9.当該歯が義歯である請求項1記載の方法。 10.当該義歯が同種異系あるいは自系の歯である請求項9記載の方法。 11.当該治療的に有効な濃度がセメント芽細胞もしくは歯周芽細胞の分化及び 増殖を誘導するのに十分なものである請求項1記載の方法。 12.当該治療的に有効な濃度が歯周靭帯若しくはセメント質の形成を誘導する のに十分なものである請求項1記載の方法。 13.当該モルフォゲン若しくはモルフォゲン産生促進剤が無細胞基質材に分散 された当該哺乳動物に投与される請求項2あるいは3記載の方法。 14.当該基質材が象牙質、歯周靭帯、骨、若しくはセメント質組織由来のもの である請求項13記載の方法。 15.哺乳動物の歯槽において歯周組織を再生する方法で以下のステップからな る方法: 歯周靭帯若しくはセメント質の形成が誘導されるのに十分な治療的に有効な濃度 のモルフォゲンを歯槽部位に供給する。 16.歯周病と関連する組織損傷を抑制する方法で、以下のステップからなる方 法: 損傷の恐れのある歯周組織に治療的に有効な濃度のモルフォゲンを供給する。 17.哺乳動物での歯周組織損傷を抑制する方法で、当該濃度が損失若しくは損 傷した歯周組織の再生を誘導するのに十分である、治療的に有効な濃度のモルフ ォゲンを移植歯若しくは歯槽表面に供給するステップよりなる方法。 18.当該モルフォゲン治療濃度が50μ以下である請求項1、15、16ある いは17記載の方法。 19.当該モルフォゲン治療濃度が25μg以下である請求項18記載の方法。 20.当該治療的に有効な濃度が歯周靭帯若しくはセメント質の形成を誘導する のに十分なものである請求項1、15、16、あるいは17記載の方法。 21.当該治療的に有効な濃度がセメント芽細胞、若しくは歯周芽細胞の増殖及 び分化を誘導するのに十分なものである請求項1、15、16、あるいは17記 載の方法。 22.当該モルフォゲンが治療的に有効な濃度のモルフォゲンを当該哺乳動物に 投与することにより当該組織に供給される請求項15、16、あるいは17記載 の方法。 23.当該モルフォゲンが治療的に有効な濃度の内因性のモルフォゲンの産生を in vivoで促進する薬剤を当該哺乳動物に投与することにより当該組織に 供給される請求項15、16、あるいは17記載の方法。 24.哺乳動物の歯槽内に移植する歯を調整する方法で、当該歯槽が著しく生育 可能な歯周組織が減少しており、以下のステップからなる方法: (a)移植されるべき歯の外部表面の周囲に治療的に有効な濃度のモルフォゲン を散布し;(b)当該歯を受ける歯槽を調製し;そして (c)当該歯槽に当該歯を移植する。 25.当該表面に当該モルフォゲンを散布する前に、歯根表面を部分的に脱灰す る付加的なステップからなる請求項24の方法。 26.哺乳動物の歯を受ける歯槽を調整する方法で、当該歯槽が著しく生育可能 な歯周組織が減少しており、以下のステップからなる方法: (a)当該歯を受ける歯槽を調製し; (b)歯槽表面に治療的に有効な濃度のモルフォゲンを散布し;そして (c)当該歯槽に当該歯を移植する。 27.当該歯根表面が移植前に部分的に脱灰される請求項26記載の方法。 28.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、Vgl(fx)、 Vgr−1(fx)、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx )からなる群から選択された配列の一つと少なくとも70%以上の相同性を共有 するアミノ酸配列からなる請求項1、15、16、17、24、あるいは26記 載の方法。 29.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、BMP3(fx) 、BMP5(fx)、BMP6(fx)、Vgl(fx)、Vgr−1(fx) 、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx)からなる群から選 択された配列の一つと少なくとも80%以上の相同性を共有するアミノ酸配列か らなる請求項28記載の方法。 30.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と60%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 1、15、16、17、24、あるいは26記載の方法。 31.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と65%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 30記載の方法。 32.当該モルフォゲンが、それらの対立形質及び種の変種も含め、配列表番号 5(hOP1)の残基43−139で特定できるアミノ酸配列からなる請求項3 1記載の方法。 33.当該モルフォ・ゲンが一般配列1、2、3、4、5、若しくは6(配列表 番号1、2、3、4、30、若しくは31)で特定されるアミノ酸配列からなる 請求項1、15、16、17、24、あるいは26記載の方法。 34.当該モルフォゲンがOPX(配列表番号29)で特定されるアミノ酸配列 からなる請求項1、15、16、17、24、あるいは26記載の方法。 35.当該組成物が症状軽減補助因子と共同して治療的に有効な濃度のモルフォ ゲンからなる、哺乳動物での歯周組織損失を抑制する組成物。 36.当該治療的に有効な濃度が歯周組織形態形成を誘導するのに十分なもので ある請求項35記載の組成物。 37.当該治療的に有効な濃度が歯槽内での移植歯の形成が昂進されるのに十分 なものである請求項35記載の組成物。 38.当該補助因子が抗生物質からなる請求項35記載の組成物。 39.当該補助因子が抗感染症剤からなる請求項35記載の組成物。 40.当該補助因子が鎮痛剤若しくは麻酔剤からなる請求項35記載の組成物。 41.当該補助因子がテトラサイクリンである請求項38記載の組成物。 42.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、Vgl(fx)、 Vgr−1(fx)、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx )からなる群から選択された配列の一つと少なくとも70%以上の相同性を共有 するアミノ酸配列からなる請求項35記載の組成物。 43.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、BMP3(fx) 、BMP5(fx)、BMP6(fx)、Vgl(fx)、Vgr−1(fx) 、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx)からなる群から選 択された配列の一つと少なくとも80%以上の相同性を共有するアミノ酸配列か らなる請求項42記載の組成物。 44.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と60%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 43記載の組成物。 45.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と65%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 44記載の組成物。 46.当該モルフォゲンが、それらの対立形質及び種の変種も含め、配列表番号 5(hOP1)の残基43−139で特定できるアミノ酸配列からなる請求項4 5記載の組成物。 47.当該モルフォゲンが一般配列1、2、3、4、5、若しくは6(配列表番 号1、2、3、4、30、若しくは31)で特定されるアミノ酸配列からなる請 求項46記載の組成物。 48.当該モルフォゲンがOPX(配列表番号29)で特定されるアミノ酸配列 からなる請求項47記載の組成物。 49.当該モルフォゲンが無細胞基質に散布されている請求項35記載の組成物 。 50.当該無細胞基質が象牙質、骨、歯周靭帯、若しくはセメント質組織である 請求項49記載の組成物。 51.当該組成物が高粘度溶液からなる請求項35記載の組成物。 52.当該供給されるモルフォゲン種がプロ型からなる請求項1、15、16、 あるいは17記載の方法。 53.当該供給されるモルフォゲン種がプロ型からなる請求項32記載の方法。 54.当該モルフォゲンが対立形質及び種の変種も含み、配列表番号16(hO P1)の残基30−431で特定されるアミノ酸配列からなる請求項53記載の 方法。 55.当該供給されるモルフォゲン種がプロ型からなる請求項35の組成物。 56.当該供給されるモルフォゲン種がプロ型からなる請求項46の組成物。 57.当該モルフォゲンが対立形質及び種の変種も含み、配列表番号16(hO P1)の残基30−431で特定されるアミノ酸配列からなる請求項55記載の 組成物。 58.当該薬剤が歯周組織、象牙質、若しくは歯槽骨以外の組織でモルフォゲン の発現を促進する請求項3あるいは23記載の方法。 59.歯槽内で歯の形成を昂進する薬剤の製造におけるモルフォゲンの使用。 60.歯周組織を再生する、若しくは歯周病と関連する歯周組織損失、若しくは 損傷を抑制す医薬品の製造におけるモルフォゲンの使用。 61.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、Vgl(fx)、 Vgr−1(fx)、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx )からなる群から選択された配列の一つと少なくとも70%以上の相同性を共有 するアミノ酸配列からなる請求項59、あるいは60記載による使用。 62.当該モルフォゲンがOP−1、OP−2、CBMP2、BMP3(fx) 、BMP5(fx)、BMP6(fx)、Vgl(fx)、Vgr−1(fx) 、DPP(fx)、GDF−1(fx)、及び60A(fx)からなる群から選 択された配列の一つと少なくとも80%以上の相同性を共有するアミノ酸配列か らなる請求項61記載による使用。 63.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と60%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 59、あるいは60記載による使用。 64.当該モルフォゲンが配列表番号5(hOP1)の残基43−139で特定 される配列と65%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項 63記載による使用。 65.当該モルフォゲンが、それらの対立形質及び種の変種も含め、配列表番号 5(hOP1)の残基43−139で特定できるアミノ酸配列からなる請求項6 3記載による使用。 66.当該モルフォゲンが一般配列1、2、3、4、5、若しくは6(配列表番 号1、2、3、4、30、若しくは31)で特定されるアミノ酸配列からなる請 求項59、あるいは60記載による使用。 67.当該モルフォゲンがOPX(配列表番号29)で特定されるアミノ酸配列 からなる請求項59、あるいは60記載による使用。 68.当該モルフォゲンが配列表番号16のヌクレオチド1036−1341、 若しくは配列表番号20のヌクレオチド1390−1695で特定されるDN A配列と厳密な条件下でハイブリダイズする核酸がコードするポリペプチド鎖か らなる請求項1、15、16、17、35、59、あるいは60記載の発明。 69.当該モルフォゲンがモルフォゲンファミリーの一員、若しくはそれらの対 立形質、種、若しくは他の配列変種のプロ領域からなるペプチドと複合体を形成 した2量体蛋白質種からなる請求項1、15、16、17、35、59、あるい は60記載の発明。 70.当該2量体モルフォゲン種が当該ペプチドと非共有結合で複合体を形成し ている請求項69記載の発明。 71.当該2量体モルフォゲン種が当該ペプチドと複合体を形成している請求項 69記載の発明。 72.当該ペプチドが当該プロ領域を特定する配列の少なくとも最初の(N末か ら)18のアミノ酸からなる請求項69記載の発明。 73.当該ペプチドが当該プロ領域の全長型からなる請求項72の発明。 74.当該ペプチドが配列表番号16のヌクレオチド136−192、若しくは 配列表番号20のヌクレオチド157−211で特定されるDNAと厳密な条件 下でハイブリダイズする核酸からなる請求項69記載の発明。 75.当該複合体が塩基性アミノ酸、界面活性剤、若しくは担体蛋白質に曝され てさらに安定化される請求項69記載の発明。
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