JPH08501340A - 共触媒を含有する塗装性ユリア‐アルデヒド組成物,該組成物を用いて作製した塗装研磨材、および塗装研磨材の製造方法 - Google Patents

共触媒を含有する塗装性ユリア‐アルデヒド組成物,該組成物を用いて作製した塗装研磨材、および塗装研磨材の製造方法

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JPH08501340A JP6508077A JP50807794A JPH08501340A JP H08501340 A JPH08501340 A JP H08501340A JP 6508077 A JP6508077 A JP 6508077A JP 50807794 A JP50807794 A JP 50807794A JP H08501340 A JPH08501340 A JP H08501340A
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ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 ユリア-アルデヒド樹脂および共触媒を含む塗装性ユリア-アルデヒドバインダー前駆体組成物は、より一貫した品質の塗装研磨材を産生する。更に、該組成物は、長いポットライフを有し、低い温度で硬化され得る。該ユリア-アルデヒド樹脂のアルデヒド/尿素比は、約1.0以上であって、より好ましくは約1.0〜約2.0であり、遊離アルデヒド含量は、総アルデヒドの重量に対して、約0.1〜約3.0重量%の範囲である。共触媒は、基本的にルイス酸、およびアンモニウムイオン塩および有機アミン塩からなる群より選択される塩からなる。また、該組成物を用いる塗装およびその他の研磨用品の製造方法も記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 共触媒を含有する塗装性ユリア-アルデヒド組成物、該組成物を用いて作製し た塗装研磨材、および塗装研磨材の製造方法 本発明は、低遊離アルデヒド含量の塗装性ユリア-アルデヒドバインダー前駆 体組成物に関する。本組成物は、共触媒によって硬化バインダーに変化する。該 触媒は、「共触媒」と記載される。これは、2つの成分、すなわちアンモニウム 塩(例えば塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム等 )、およびルイス酸(例えば塩化アルミニウム、塩化第二鉄等)を有するからで ある。該共触媒は、特に塗装研磨用品の製造において有用である。 酸塩基反応をユリア-ホルムアルデヒド(UF)の付加および縮合反応の調整 に用いることは、ハンス・ジョン(Hanns John)の1918年の研究にまでさかのぼる 。(この論文は、ユリア-ホルムアルデヒドを単に好ましい樹脂として、および 説明のために用いている。)求核性の成分が、反応1〜3を経由するアミノ-カ ルボニル縮合に必要であることは、一般に知られている(全て水性): 付加反応(反応2)は酸および塩基の両方に促進されるが、縮合反応(反応4 )は専ら酸で促進される: アミノ-カルボニル縮合に必要な求核性成分は、種々のどんなプロトンドナー によっても提供され得る。最も一般的な種類は、無機酸、OH-酸性化合物、酸 性SH、NHおよびCH部分、およびいくつかのオレフィン類である。 UFを、塗装研磨材用の接着剤として使用することについては、ミネソタ・マ イニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining andManufacturing Company)(3M)より、1930年代の半ばに初めて特許化され ている(英国特許第419,812号)。それ以後、酸性触媒によって作用されるUF 樹脂を有する数多くの様々な塗装研磨製品が作製されてきた。今日では、UF樹 脂と共に用いる2つの最も一般的な触媒は、塩化アルミニウム(AlCl3)お よび塩化アンモニウム(NH4Cl)である。 塗装研磨材は、典型的には、多数の研磨粒子が(バインダーによって)付着し た裏地(例えば紙、クロス等)からなる。塗装研磨材に用いられる1つの典型的 なバインダーは、アルデヒドと尿素および/または尿素誘導体との縮合共重合反 応生成物である。ユリア-アルデヒドバンダーは、均一な物理的特性を有し、そ れによって、所望の程度の塗装研磨材の可撓性を保持しながら、所望の、予め決 められた厚さおよびカラーバインダーの程度を達成し得る。また、ユリア-アル デヒドバインダーは、研磨操作において使用する広い範囲の液体に耐性があり、 例えば、水、有機溶剤、または無機材料と共に、酸類またはアルカリ類にも耐性 がある。 ユリア-ホルムアルデヒド樹脂は、塗装研磨材において多くの成功を収めてき たが、溶剤の使用量、および揮発性有機炭化水素(VOC)を塗装研磨材の製造 過程において放出する未反応の反応体を削減する必要性、および性能のレベルを 保持または向上させつつ研磨材の品質を向上させる必要性が、当該産業における 課題である。 同時に、塗装研磨材のユーザーに対する外観も重要である。塩化アルミニウム を単独で触媒として用い、ユリア-アルデヒド樹脂を用いて作製した塗装研磨材 の研磨能力向上を試みたとき、普通よりも高い温度でユリア-アルデヒド樹脂を 硬化しなければならず、それによって、塗装研磨材の端部が巻き上げられるとい う興味深いことが分かった。(塗装研磨用品の製造において、塩化アルミニウム をユリアホルムアルデヒド樹脂の触媒として使用することは公知である。)従っ て、ユリア-アルデヒド樹脂を用いて作製した塗装研磨材の研磨能力が、外観を 犠牲にしたり、また塗装研磨材の廃物を増加させることなく向上し得るならば、 有益である。 AlCl3触媒を単独で用いる場合に、ゲル化時間、ポットライフおよびピー ク発熱温度は、全てAlCl3の濃度に依存する。従って、塗装研磨材の能力は AlCl3の濃度、および硬化条件(時間および温度)に依存する。 工業的硬化条件(即ち、約65℃〜約95℃の範囲の温度)を用いて良好な性能の 製品を得るためには、AlCl3の濃度が、バインダー前駆体の重量に対して、 1重量%に近いほうがよい。AlCl3の濃度が1重量%であることの欠点は、 ポットライフが短か過ぎて、アルデヒドの総重量に対して遊離アルデヒド含量が 低い(約0.1〜約1.0重量%)ユリア-アルデヒド樹脂を用いて工場で典型的に行 われるバッチ操作には適さないことである。 NH4Clを単独で触媒として用いる場合には、ゲル化時間、ポットライフお よびピーク発熱温度は、全てNH4Cl濃度とは無関係であり、ルイス酸触媒を 超える利点を呈する。しかしながら、NH4Clの活性(反応を促進する触媒能 力)は、バインダー前駆体組成物中の遊離ホルムアルデヒド含量に依存し、以下 の反応による: 例えば登録商標「AL3029」(ボーデン・ケミカル(Borden Chemical)より市販 )等で公知のような低含量の遊離アルデヒド樹脂では、NH4Clは、反応温度 が通常用いられる温度よりも上昇するまでは、縮合反応(4)を容易に活性化する ことはない。しかしながら、上記のように、温度の上昇は、塗装研磨材の端部を 巻き上げ、性能を改良しない。塗装研磨材の性能は、NH4Cl濃度には無関係 である。従って、このシステムの欠点は、長いゲル化時間と、典型的な工場硬化 条件によって中程度の性能しか得られないことである。 アンモニウム塩およびルイス酸を含む共触媒で、塗装研磨用品の製造に有用で あり、または様々な益をもたらす共触媒を使用することについて記載した技術文 献は、当発明者には全く知られていない。 したがって、ユリア-アルデヒド樹脂および共触媒系を含むバインダー前駆体 組成物(好ましくは溶液または分散体)および上記のような必要性に見合う塗装 研磨材を提供することは、当該技術分野において進歩性がある。本発明の第1の 目的は、硬化したときに、公知のように均一な物理的特性を有するバインダーを 提供するだけでなく、塗装研磨ウェブの端部を巻き上げることなく、塗装研磨材 の高い生産性を達成し、研磨性能を向上させる組成物を提供することにある。 本発明によれば、低遊離アルデヒド含量のユリア-アルデヒド樹脂および共触 媒を含む塗装性バインダー前駆体組成物は、改良されたポットライフ(ルイス酸 のみ、またはアンモニウムイオン塩のみを触媒としたユリア-アルデヒド樹脂と 比較して)を示し、樹脂の反応性を保持または向上させる。 さらに詳細には、本発明の1つの様相は、ユリア-アルデヒド樹脂および共触 媒を特徴とする塗装性ユリア-アルデヒドバインダー前駆体組成物である。ユリ ア-アルデヒド樹脂は、アルデヒド/尿素比が、約1.0以上、より好ましくは約1. 0〜約2.0であり、「遊離アルデヒド」含量が、元のアルデヒドの重量に対して、 約0.1〜約3.0重量%、より好ましくは約0.1〜約1.0重量%である。本明細書中で 用いる「遊離アルデヒド」の語は、尿素と反応しないアルデヒドの総重量の重量 %を意味する。 共触媒は、基本的にルイス酸、好ましくは塩化アルミニウム(AlCl3)、 および有機アミン塩またはアンモニウム塩からなる。アンモニウムイオン塩を用 いる場合には、塩化アンモニウム(NH4Cl)が好ましい。無機および有機塩 の混合物が、典型的に、および幾つかの場合には好ましく用いられる。 本発明において有用なユリア-アルデヒド樹脂は、「変性されている」もので も、または「変性されていない」ものでもよい。「変性」の語は、当該技術分野 においては公知で用いられている。「変性」の用語は、尿素がアルデヒドとの反 応の前またはその間に、フルフリルアルコール(フルフラール)および/または メラミンとの反応によって変性することを意味する。 研磨用品は、本発明のもうひとつの様相である。塗装研磨材で、多数の研磨粒 子を裏地に固定および順応させるメイクコーティング、および更に研磨粒子を支 持するサイズコーティングを含み、1以上のサイズおよびメイクコーティングが 本発明のバインダー前駆体組成物からなる塗装研磨材は、本発明の技術に従って 作製した研磨用品のタイプの1つである。 ユリア-アルデヒドバインダーによって裏地に固着させた多数の研磨粒子を有 する塗装研磨材の製造方法は、 (a)上記の本発明の塗装性ユリア-アルデヒドバインダー前駆体組成物を供給す る段階; (b)裏地に該組成物を塗布して、塗装裏地を形成する段階; (c)多数の研磨粒子を塗装裏地に付与する段階;および (d)(c)段階の製品をユリア-アルデヒド樹脂が硬化するように十分な条件にお く段階を含む。 不織布研磨材で、多数の箇所で結合した繊維の開放、カサ高、3次元ウェブの 形態であって、繊維が互いに硬化ユリア-アルデヒドバインダーによって接触し ているものも、本発明の範囲内であると考えられる。バインダーは、研磨粒子を ウェブの繊維に付着させる働きをし得る。 本発明のバインダー前駆体組成物は、適当なポットライフ、削減されたゲル化 時間、および向上した樹脂反応性を示し、これは適度な硬化条件につながる。結 果として硬化度が調整された塗装性ユリア-アルデヒドバインダー前駆体組成物 が得られ、研磨製品、特に塗装研磨材の性能および外観が改良される。本発明の その他の特徴および長所は、以下の記載によってより明白になるであろう。 図1および図2(実施例中で説明されている)には、バインダー前駆体溶液中 の様々な触媒の見掛けの触媒活性を示差走査熱量計によって測定したものをグラ フに示した。 本明細書中で用いる「塗装性」の用語は、本発明のバインダー前駆体組成物が 、基材の上に、研磨技術において従来使用されているコーティング装置(例えば ナ イフ塗布機、ロール塗布機、フロー・バー塗布機、電子スプレー塗布機等)を用 いて簡単に塗布またはスプレーされ得ることを意味する。またこの特徴は、バイ ンダー前駆体組成物の粘度によって表されることもある。塗装性バインダー前駆 体組成物の粘度は、約2000センチポイズ (cps) を超えないことが好ましい(ブ ロック・フィールド(Brookfield)粘度計を用いて、第3番スピンドル、30rpm、 室温(約25℃)での測定による)。より好ましくは、粘度は約70〜約900cpsであ ったほうがよい。本明細書中で用いる「塗装性バインダー前駆体組成物」の用語 は、未硬化ユリア-アルデヒド樹脂および水を含む塗装性均一混合物であって、 硬化によってバインダーになるものを意味する。「バインダー」の用語は、硬化 したバインダーを意味する。 「固形分割合」は、硬化条件を付与して残留した有機材料の重量割合を意味す る。約30%より低い固形分割合は、VOC放出のために、実際には用いられない が、約95%より高い固形分割合では、加熱した場合でさえ、バインダー前駆体組 成物を塗装性にすることは難しい。 ユリア-アルデヒド樹脂の反応性および硬化が、樹脂のアルデヒド/尿素比、 触媒の種類、触媒濃度、その他の添加剤を加えた後のバインダー前駆体組成物の pH(水素イオン濃度の負の底を10とする対数で定義される)、および硬化に用 いた時間および温度に依存することは重要である。上記のように、その他の重要 な要因は、「遊離」アルデヒドの量にも見られる。塗装性組成物において用いる ことが好ましいユリア-アルデヒド樹脂は、環境のために低遊離アルデヒド含量 であるため、このような樹脂と共に良好に機能する触媒を改良する必要がある。 本発明によるバインダー前駆体溶液は、共触媒系を用いる。共触媒は、基本的 にルイス酸、好ましくは塩化アルミニウム (AlCl3) 、および有機または無 機塩からなる。ルイス酸触媒は、単に電子対を受け入れる化合物として定義され 、好ましくは15℃において、約50g/cc以上の水溶性を有する。 好ましくは、これらのルイス酸類(またはルイス酸として機能する化合物)は 、塩化アルミニウム、塩化第3鉄、および塩化第2銅からなる群より選択される 。 非水和物型 (AlCl3) または6水和物型 (AlCl3・6H2O) の塩化アルミ ニウムのルイス酸が特に好ましい。 ルイス酸は、典型的には、そして好ましくはバインダー前駆体溶液中に、20〜 30%固形分水性溶液として、バインダー前駆体の総重量の約0.1〜約5.0重量%の 量で用いられる。塩化アルミニウムを用いるならば、AlCl3の28%固形分水 性溶液で0.6重量%が、良好な結果を生むことが分かってる。 本発明において有用な共触媒は、基本的にルイス酸、好ましくは塩化アルミニ ウム (AlCl3) 、および水性有機アミン塩またはアンモニウムイオン塩から なる。アンモニウムイオン塩を用いる場合には、アンモニウムイオン(NH4 +) とハロゲンイオン(例えば塩素イオン (C1-) 、フッ素イオン(F-)、臭素イ オン (Br-) 等)との塩が好ましい。特に好ましいアンモニウムイオン塩は、 塩化アンモニウム (NH4Cl) である。本発明のバインダー前駆体には、0℃ において約20g/cc以上の水溶性を有するアンモニウムイオン塩を使用することが 好ましい。 硫酸アンモニウム ((NH4)2SO4)、ペルオキゾニ硫酸アンモニウム((NH4)228) 、チオ硫酸アンモニウム ((NH4)223) 、および硝酸アンモニウ ム (NH4NO3) は、特に共触媒としてAlCl3と組み合わせて用いる場合に 有用なアンモニウムイオン塩として、本発明の範囲内にあると考えられる。特に 、共触媒AlCl3/(NH42SO4は、AlCl3を単独で使用した場合と比 較して、塗装研磨材の性能の上ではあまり改良がみられないが、この共触媒を用 いて作製した塗装研磨材は、かなり良好な性能を有することが分かった。 ルイス酸とアンモニウムイオン塩との重量比は、典型的および好ましくは乾燥 重量あたり、約0.6:1〜約0.15:1である。 アンモニウムイオン塩は、本発明のバインダー前駆体組成物中に、20〜30重量 %固形分水性溶液として、組成物の総固形分重量の約0.5〜約5.0重量%で用いら れる。塩化アンモニウムをアンモニウムイオン塩として用いるならば、25重量% 固形分水性溶液を2.0重量%(固形分総重量の百分率として)にすると、良好な 結果が得られる。 塩成分として、直鎖または分岐鎖の有機アミン塩で、末端アミン基を離す多数 のメチレン構成単位を有するタイプのアミン塩を使用することが望ましいかもし れない。有機アミン塩は、本発明の最終研磨用品に可撓性を与える。好ましい直 鎖有機アミン塩は、以下の一般式を有する化合物からなる群より選択される: (X-)+3N(CH2nNH3 +(Y-) 式中、XおよびYは、ハロゲン原子であり、同種であっても異種であってもよ く、nは約3〜約10の整数である。このような本発明において有用であることが 見いだされた直鎖有機アミン塩の例には、ヘキサメチレンジアミンの二塩化物塩 で、ヘキサメチレンジアミンの水性溶液を塩酸で酸性化することによって得られ るものが挙げられる。有用であることが見いだされた1つの分岐鎖有機アミン塩 は、登録商標「ジテック(Dytek)−A」(デュポン(du Pont)社より市販)で公知 であり、一般的には2-メチル-ペンタメチレンジアミンとして公知である。 アンモニウムイオン塩と有機アミン塩との混合物は、典型的、およびいくつか の場合には好ましく本発明のバインダー前駆体組成物中に用いられる。例えば、 共触媒の塩成分は、50重量%塩化アンモニウム、50重量%ヘキサメチレンジアミ ンの二塩化物塩を含んでいてもよい。 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物において使用されるユリア-アルデヒ ド樹脂は、尿素または尿素の誘導体およびアルデヒドを含み、塗装性になり得る もので、共触媒の存在下で速い速度で共に反応する能力を有し、使用に適した研 磨性能を有する研磨用品を提供する。樹脂は、アルデヒドと(更にここで定義し たような)「尿素」の反応生成物を含む。前記のように、ユリア-ホルムアルデ ヒド樹脂は、研磨業界において好ましい。これは、それらの熱特性、利用性、低 コストおよび扱い易さによる。ユリア-アルデヒド樹脂は、30〜95%固形分、よ り好ましくは60〜80%固形分であり、水および触媒を添加する前の粘度が約125 〜約1500cps(ブロック・フィールド(Brookfield)粘度計で、第3番スピンドル 、30rpm、25℃にて測定)であり、約200以上、好ましくは約200〜約700の分子量 (数 平均)を有する。 本発明において用いる特に好ましいユリア-アルデヒド樹脂は、登録商標「AL3 029」(ボーデン・ケミカル社)として公知のものである。これは、未変性(即 ちフルフラールを含有しない)ユリア-ホルムアルデヒド樹脂、65%固形分、325 cpSの粘度(ブロック・フィールド粘度計で、第3番スピンドル、30rpm、25℃に て測定)、0.1〜0.5%の遊離ホルムアルデヒド含量、およびホルムアルデヒド/ 尿素のモル比(F/U比)が約1.4〜約1.6である。 登録商標「AL3029」として公知のユリア-ホルムアルデヒド樹脂を使用する本 発明のバインダー前駆体の成分として好ましい、そして特に好ましい範囲を表A に示す。 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物において有用なユリア-アルデヒド樹 脂を形成するために有用なアルデヒド類には、環状および標準および分岐鎖アル キルおよびアルキレンアルデヒド類、および芳香族アルデヒド類が含まれる。好 ましくは、アルデヒド類は約300より少ない分子量を有し、低粘度のバインダー 前駆体組成物を提供する。適当なアルデヒド類の例には、ホルムアルデヒド、ベ ンズアルデヒド、プロパノール、ヘキサナール、シクロヘキサン、カルボキシア ルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、およびそ の他の低分子量のアルデヒド類が含まれる。利用性、低コスト、硬化樹脂の特性 、および低粘度のバインダー前駆体組成物を提供することからも、ホルムアルデ ヒ ドが好ましい。 本発明において用いる「尿素」は、尿素(H2NCONH2)に限定されないが 、チオ尿素類と同様に、直鎖および分岐鎖の尿素誘導体および環状尿素誘導体を を含むことを意味する。本発明において有用な尿素誘導体は、好ましくは1以上 の官能基でアルデヒドと反応し得る基を含む。研磨用品における上記の長所のた め、尿素が本発明の塗装性バインダー前駆体組成物において好ましいが、尿素誘 導体の尿素の位置を置換して、得られる研磨用品の物理的特性を変性、および/ またはVOC(例えば未反応遊離アルデヒド等)の放出を削減することも有効で あることがある。有用な尿素誘導体は、以下の一般式で表される化合物およびそ れらの混合物からなる群より選択してもよい: 式中、X=OまたはSであり、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ水素、1〜 約10の炭素原子を有するアルキル基、約2〜4の炭素原子および1以上のヒドロ キシル基を有するヒドロキシアルキル基、および1以上のヒドロキシル基を有す るヒドロキシポリアルキレンオキシ基からなる群より選択される1価のラジカル であり、但し: (i)該化合物は、1以上の-NHおよび1つの-OH基、または2以上の-OH基 または2以上の-NH基を有し、 (ii)R1およびR2またはR1およびR3は結合して、環状構造を形成し、かつ (iii)R1、R2、R3およびR4は、同時に水素になることは決してない。 好ましい尿素誘導体には(もし用いるならば)、R1が2-ヒドロキシエチル、 R2およびR3が結合してエチレン架橋しており、そしてR4が水素であって、ヒ ドロキシエチルエチレン尿素またはHEEUを形成するものが含まれる。その他 の一般式内の代表的な尿素誘導体には、N-2-ヒドロキシエチル-N'-ブチル尿素、 N,N'-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-N'-ブチル尿素、およびN,N'-ビス-(2-ヒドロ キシエチル)尿素が含まれる。本発明において有用なその他の尿素誘導体は、米 国特許第5,039,759号のカラム7に挙げられている。HEEUは、「UCAR RD-65- 2」の登録商標で、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide Corporation)より市 販されている。 本発明の実施において有用なチオ尿素類の代表例は、上記の一般式(I)で、 X=Sで表されるチオ尿素化合物である。 上記の尿素類およびチオ尿素類の調製は、当該技術分野において公知の方法に よって行われ得る。例えば、N-(2-ヒドロキシエチル)-N,N'-エチレン尿素の調 製は、アミノエチルエタノールアミンとジメチルカルバメートとの等モル混合物 を窒素パージ容器中で加熱(約80℃)して反応させることによって行ってもよい 。該混合物を約3時間撹拌して、一晩静置する。その後該混合物を再度加熱して メタノールおよびその他の揮発性材料を回収し、約195℃にする。容器中に残留 する材料を減圧蒸留して、尿素の留出物を製造する。この調製およびその他の尿 素類の調製方法についての詳細は、米国特許第5,039,759号、カラム9〜13に記 載されている。 典型的および好ましくは、溶剤を、本発明のバインダー前駆体組成物を塗装性 にするために必要な分加える。溶剤は、好ましくは水であるが、当業者には、コ ーティング方法、アルデヒド、尿素誘導体等によっては有機溶剤が必要になるか もしれないことが、最小の実験で分かるであろう。水を溶剤として単独で用いる 場合には、バインダー前駆体溶液の水許容量まで加えることが好ましいが、本発 明の組成物を塗装性にする必要はない。水許容量は約100%より多いことが好ま しく、約150%より多いことが特に好ましい。(「水許容量」は、水を撹拌した 未硬化樹脂に滴定によって加えて、樹脂/水混合物が水と有機層に明らかに層分 離(乳状の外観によって明らかになる)を始める量を、初期の樹脂重量に対する 蒸留水の最大重量%で測定した値として定義される。) 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物は、充填材、繊維類、光沢剤、研削助 剤、湿潤剤、およびその他の添加剤(例えば界面活性剤、顔料、染料、カップリ ング剤、可塑剤、および懸濁剤等)を含み得る。これらの材料の量は、所望の特 性を与える量から選択される。その代わりに、本発明のバインダー前駆体組成物 をこれらの添加剤なしに配合して、基材にコーティングする前にバインダー前駆 体にこれらの添加剤を混合してもよい。 充填材は、研磨用品において、コストを削減し、寸法安定性およびその他の物 理的特性を改良するためにしばしば用いられる。充填材は、バインダー前駆体の レオロジー的特性または得られる研磨用品の研磨能力に悪影響を及ぼさない充填 材料から選択され得る。好ましい充填材には、メタケイ酸カルシウム、硫酸アル ミニウム、アルミナ三水和物、氷晶石、マグネシア、カオリン、水晶、およびガ ラスが含まれる。研削助剤として機能する充填材には、氷晶石、フルオロホウ酸 カリウム、長石、および硫黄がある。充填材は、研磨用品が適度な機械特性(例 えば可撓性および強度)を保持する程度に、様々な量で用いてよい。 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物の硬化物を取り入れることによって作 製された塗装研磨用品は、典型的には、フレキシブル裏地、例えば紙シート、ク ロス、織物、不織布基材、バルカンファイバー、重合フィルム、およびそれらの 組み合わせ、および加工物を含む。未加工裏地を所望により、含浸剤、バックサ イズ、および/またはプレサイズコーティングで処理してもよい。加エクロス裏 地用には、典型的および好ましくは、含浸剤コーティング、バックサイズコーテ ィングおよびプレサイズコーティングの間の、これらのコーティングの樹脂を可 能な限り多く含浸したクロス裏地の内部に向いた場所には鮮明な境界線がない。 典型的な含浸コーティングは、アクリルラテックス類、天然ゴム、熱硬化性樹 脂、および本明細書中に記載したようなユリア-アルデヒド樹脂を含んでいても よい。バックサイズおよびプレサイズコーティングは、本明細書中に記載したユ リア-アルデヒド樹脂を含んでいてもよい。 メイクコーティングを未加工または加工裏地に塗布し、次いでメイクコーティ ングを硬化する前に、研磨粒子を堆積させる。典型的および好ましくは、研磨粒 子を付与した後、そしてサイズコーティングを塗布する前に、メイクコーティン グを部分的に硬化する。 不織布研磨材もまた本発明の範囲内にある。開放、カサ高繊維基材で、接触位 置で繊維を結合させるバインダーを有する基材を提供する。該バインダーは、本 発明のバインダー前駆体組成物から作製される。所望により、研磨粒子または非 研磨粒子(例えば充填材等)を所望によりバインダーで繊維に付着させてもよい 。不織布研磨材については、一般に米国特許第2,958,593号に記載されている。 本発明の硬化バインダー前駆体は、結合研磨製品の製造にも用い得る。結合研 磨製品は、典型的には個々の成形マスまたは有機またはセラミックバインダー材 料によって共に保持された凝集研磨グレインからなる。成形硬化マスは、好まし くは研削ホイールの形態である。しかしながら、バインダー前駆体組成物および 研磨グレインを、バインダー前駆体の硬化前に金型に置く必要はない。例えば、 バインダー前駆体および研磨グレインを表面に注いで、結合研磨材の平面シート 中で硬化してもよい。 本発明において有用な研磨粒子は、塗装および不織布研磨材の形成において従 来から利用されているどんなグレードのものであってもよく、例えば、フリント 、ザクロ石、酸化アルミニウム、セラミック酸化アルミニウム、アルミナジルコ ニア(溶融アルミナジルコニアを含み、例えば米国特許第3,781,172号、同3,891 ,408号、および同3,893,826号に開示されており、マサチューセッツ州、ウォル セスター(Worcester)のノートン社(Norton Company)より、「ノルゾン(NorZon) 」の登録商標で市販されている)、ダイアモンド、シリコンカーバイド(米国特 許第4,505,720号に開示のような、耐熱性塗装シリコンカーバイドを含む)、α −アルミナベースセラミック材料(ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファ クチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)よ り「キュビトロン(CUBITRON)」の登録商標で市販)から、米国特許第4,314,827 号、同4,518,397号、同4,574,003号、および同4,744,802号、同4,770,671号、同 4,881,951号に開示のように、またはそれらの混合物から形成し得る。研磨グレ インは、個々の研磨グレインであっても、また個々の研磨グレインの凝集体であ ってもよい。また裏地上の研磨グレインの頻度(濃度)も従来通りでよい。研磨 グレインを特 定の塗装研磨製品の必要性に応じて配向してもよく、または配向せずに裏地に付 与してもよい。 研磨粒子のタイプおよび粒径の選択は、幾分所望の表面仕上げによる。加工物 の表面仕上げは、プロファイロメーター装置(例えば英国レスターのランク・テ イラー-ホブソン社(Rank Taylor-Hobson)より市販の登録商標「ランク・サルト ロニック(Rank Surtronic)3」)の試料ホルダーに加工物を据え付けることによっ て研磨の後および前に測定してもよい。Runは、各5つのサンプリング長さによ る最大ピークから谷の値の平均であり、典型的にはそれぞれの試験ごとに記録さ れる。良好な加工物の表面仕上げをすると共に、カット量を増加させる塗装研磨 材を製造することが望ましい。 従来から公知のものを超える本発明の研磨用品を製造する方法の利点は、低遊 離アルデヒド樹脂を使用することによって、VOCの放出を削減することにある 。本明細書中に記載した塗装性バインダー前駆体中に尿素誘導体の反応体を含ま せることによって、バインダー前駆体組成物の硬化中のホルムアルデヒドの放出 が減少し、また未硬化バインダー前駆体組成物の水許容量を増加させるかもしれ ない。ユリア-アルデヒド樹脂を慎重に選択することによって、溶剤として水の みを含む塗装性の粘度のものが得られる。それによって、周囲のVOCを調節す る有機溶剤は、粘度の調整用に必要なくなる。 本発明の塗装研磨用品の製造において、本発明の塗装性バインダー前駆体組成 物を硬化時に裏地(例えばクロス、紙、またはプラスチックシート)の加工コー ティングとして用いて、裏面コーティング(バックサイズコーティング)、また は表面コーティング(プレサイズコーティング)を、研磨グレインが始めに固定 されるメイクコーティングとして、裏地に研磨グレインをしっかりと保持するた めのサイズコーティングとして、または上記のコーティングのいくつかの組み合 わせのために含浸させるか、または提供してもよい。更に、本発明の塗装性バイ ンダー前駆体組成物を硬化時に、単一コーティングバインダーのみが用いられる (即ち、単一コーティングバインダーがメイクコーティング/サイズコーティン グの組み合わせをなす)塗装研磨用品において用いてもよい。 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物を裏地に1以上の加工段階で塗布して 加工コーティングを形成する時に、加工裏地を加熱ドラムに通すことによって、 加工コーティングを熱硬化させてもよい。加工コーティングをセットするために 、裏地をフェストゥーン硬化する必要はない。裏地を加工コーティングで適正に 処理した後、メイクコーティングを塗布し得る。メイクコーティングを塗布した 後、研磨グレインをメイクコーティングの上に付与する。次に、研磨グレインを 有するメイクコーティングを熱源にさらして、一般に、裏地に研磨グレインを保 持するために十分であるようにバインダーを固化またはセットする。その後、サ イズコーティングを塗布して、サイズコーティング/研磨グレイン/メイクコー ティングの組み合わせを好ましくはドラム硬化によって熱源にさらす。この過程 では、塗装研磨構造物において用いられるメイクおよびサイズコーティングを実 質的に硬化またはセットする。 本発明の塗装性バインダー前駆体組成物は、硬化する時に、1以上のバインダ ー層、即ち塗装研磨用品に含まれる加工コーティング、メイクコーティング、サ イズコーティングにあることのみを必要とする。すべてのバインダーに存在する ことは必要ではない。その他のバインダー層には、当該技術分野において公知の 様々なその他のバインダー、例えばエポキシ樹脂ベースバインダー等を用い得る 。本発明のバインダーが1以上の層である場合には、硬化条件は塗装研磨材の各 層を硬化するために同一である必要はない。 また、本発明の塗装性バインダー前駆体組成物の硬化物は、不織布研磨製品の バインダーとしても使用し得ると考えられる。不織布研磨製品は、典型的には開 放、多孔性、カサ高、マットで、バインダーによって結合した研磨グレインを有 する繊維を含む。1つの好ましい態様において、この方法は、ユリア-アルデヒ ド樹脂の30〜95%固形分溶液と研磨グレインとを合わせて、塗装性熱硬化性バイ ンダースラリーを形成し、塗装性熱硬化性バインダースラリーをカサ高、開放繊 維状マットの少なくとも一部分にコーティングして、得られた構造物をバインダ ー前駆体組成物を硬化させるために十分な条件(好ましくは加熱空気またはその 他の流体を塗装ウェブに通す)におくことを含む。所望により、バインダー前駆 体溶液を硬化する前に研磨グレインを追加で付与してもよく、例えば静電気沈積 または電気スプレー等の方法がある。適当な電気スプレーコーティング方法につ いては、米国特許第4,748,043号に記載されている。 本発明のバインダー前駆体組成物の形成においては、樹脂エマルジョン中にブ レンドすることが望ましいことがあり、このブレンドは、合成糸を含むクロス裏 地用のクロス加工樹脂として使用され、またはメイクおよび/またはサイズコー ティングとして使用される。上記の特性を有するバインダー前駆体組成物は、樹 脂エマルジョンにかなり相溶性がある。「相溶性」バインダー前駆体/樹脂エマ ルジョン混合物は、必ずしも必要ではないが、乾燥させたときに、透明フィルム になる。この相溶性は、本発明において用いられるバインダー前駆体の組成物が 有機溶剤を含まず、上記の遊離アルデヒドレベルを有するためと考えられる。 本発明のバインダー前駆体組成物に含まれ得る樹脂エマルジョンの例には、ア クリロニトリルブタジエンエマルジョン、アクリルエマルジョン、ブタジエンエ マルジョン、ブタジエンスチレンエマルジョンおよびそれらの組み合わせが含ま れる。これらの樹脂エマルジョンは、様々な業者より市販されており、例えば登 録商標「ロープレックス(Rhoplex)」および「アクリルゾル(Acrylsol)」として 、ローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Company)より市販されているアク リル樹脂等が含まれる。樹脂エマルジョンは、典型的および好ましくは、100% 水ベースであり、本発明のためには有機溶剤を含有しない。しかしながら、いく つかの樹脂は、ごく少量、即ち20重量%より少なく、好ましくは10重量%より少 なく、および最も好ましくは5重量%より少ない有機溶剤を含有していてもよい 。 1以上の樹脂エマルジョンが本発明のバインダー前駆体中に含まれ得ることも 、本発明の範囲内である。固形分ベースの比は、約10〜99%ユリア-アルデヒド 樹脂/約1〜90%樹脂エマルジョン、好ましくは50〜95%ユリア-アルデヒド樹 脂/約5〜50%樹脂エマルジョン、最も好ましくは75〜95%ユリア-アルデヒド 樹脂/ 約5〜25%樹脂エマルジョンである。 本発明のバインダー前駆体組成物を塗装研磨材の上記のコーティングの全てに 加えないならば、その他の樹脂性接着剤を、ユリア-アルデヒドバインダー前駆 体を用いて作製したものではないコーティングに利用してもよい。その他の典型 的なおよび好ましい樹脂性接着剤には、酸および塩基硬化性フェノール樹脂、ア ミノプラスト樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、イソシア ヌレート樹脂、ユリア-ホルムアルデヒド樹脂、イソシアネート樹脂、放射線硬 化性樹脂(即ち、1以上の不飽和モノマーを用いて作製した樹脂)、例えばアク リル酸ウレタン樹脂、アクリル酸エポキシ樹脂等、上記の樹脂エマルジョン、お よびそれらの混合物が含まれる。 更に、本発明のバインダー前駆体のユリア-アルデヒド樹脂を1以上の樹脂性 接着剤(酸硬化性フェノール樹脂、メラミン樹脂、および上記の樹脂エマルジョ ン)とブレンドし、この混合物を1以上のコーティングに利用してもよい。ユリ ア-ホルムアルデヒド樹脂と一般的に混合される2つの樹脂は、1)「ビナック( VINAC)281」の登録商標で公知の化学種のポリビニルアセテートホモポリマー、 および2)「ビナック400」の登録商標で公知の化学種のビニルアセテート/エ チレンオキサイドコポリマーで、共にペンシルバニア州、アレンタウン(Allento wn)のエアー・プロダクツ(Air Products)より市販されている。 フェノール樹脂には、大きく2つのタイプがある。レゾールおよびノボラック である。レゾールフェノール樹脂は、ホルムアルデヒド/フェノールモル比が1 以上、典型的には1.0〜3.0であり、塩基によって活性化される。ノボラックフェ ノール樹脂は、ホルムアルデヒド/フェノールのモル比が1より小さく、典型的 には粉の形態であり、また典型的には酸で活性化される。液体レゾールフェノー ル樹脂をコーティング中に、本発明において用いられる酸活性化ユリア-ホルム アルデヒド樹脂から離して用いてもよく、その酸硬化性フェノール類を別のコー ティング中、または酸硬化性ユリア-ホルムアルデヒド樹脂と混合して用いても よい。 フェノール性バインダー前駆体は、もし本発明において用いるならば、基本的 にフェノールおよびホルムアルデヒドの反応生成物からなることが好ましい。本 発明において有用な特に好ましい塩基活性化フェノールバインダー前駆体は、ホ ルムアルデヒド/フェノールのモル比が1.50:1〜約2.5:1、好ましくは1.60 :1〜2.2:1、最も好ましくは約1.8:1〜約2.0:1である。 フェノールバインダー前駆体を本発明において用いる酸硬化性ユリア-アルデ ヒド樹脂と液体の状態で混合するならば、酸活性化フェノール樹脂を用いなけれ ばならない。この酸性触媒の存在は典型的および好ましくは尿素誘導体とバイン ダー前駆体のアルデヒドとの反応または重合速度を速める。バインダー前駆体の pHは約2〜7、より好ましくは約2〜5である。 酸性触媒の例には、塩酸、硝酸、蟻酸、p-トルエン-スルホン酸、およびそれ らの組み合わせが含まれる。好ましい酸性触媒は、塩酸である。 酸性触媒の量は、ユリア-アルデヒド樹脂の5重量%より少なく、好ましくは 2重量%より少なく、より好ましくは1重量%より少なく、最も好ましくは0.5 〜0.9重量%であったほうがよい。 以下の試験方法は、本発明の組成物および用品の特性を表すために用いた。ピーク発熱温度 バインダー前駆体溶液の試料の示差走査熱量計(DSC)のサーモグラムを、 デラウェア州、ウィルミントンのE.I.デュポン・ド・ネマース社(duPont de Nem ours & Co.)より市販の「シリーズ9990示差熱量分析計(Series 9990 Differenti alThermal Analyzer)」として公知のDSC機によって得た。該機械を10℃/分 の加熱速度で、20〜140℃の範囲の温度にわたって作動させた。供試バインダー 前駆体の重量を測定し、別々の容器中で混合した。試験を行うバインダー前駆体 少量(50〜90mg)を大容量の容器に入れ、該容器を直ちに密封シールした。試験 を行うバインダー前駆体を含むシールした容器を機械中に置き、上記の加熱速度 で加熱し、チャート読みだし装置において最大ピーク温度であるとみられたピー ク発熱温度を測定した。示差走査熱量計については、一般にワトソン(Watson)ら の 「質量示差熱分析のための示差走査熱量計(A Differential Scanning Calorimet er for Quantitative Differential Thermal Analysis)」、アナリティカル・ケ ミストリー、第36巻、第4号、第1233〜1238頁(1964年6月)に記載されている 。ポットライフ試験 バインダー前駆体溶液のポットライフ試験は、一般に、始めに触媒を樹脂成分 中に混合してから、バインダー前駆体溶液の粘度が増加して初期の粘度の2倍に なるまでの時間の長さであると考えられている。粘度は、ブロックフィールド粘 度計(第3番スピンドル、30rpm、約25℃)を用いて測定した。75℃におけるゲル化時間 ゲル化時間は、特定の触媒レベルにおける重合の度合を間接的に測定した値で ある。ゲル化時間が低い程、樹脂の分子量がより大きくなっていると考えられる 。市販のゲル化時間装置で、「サンシャイン・ゲルメーター(Sunshine Gelmeter )」の登録商標で公知のサンシャイン社(Sunshine Co.)より市販の装置をそれぞ れの測定において用いてもよい。ゲル化時間測定装置は、トーション装置であっ て、ガラスロッド(長さ168mm×直径6.35mm)が、チャックによってトーション ワイアー(直径0.254mmのピアノ線であり、サンシャイン社より市販)の一端に 接続しており、次に、トーションワイアーは運転機構に磁性カップリングによっ て接続しており、ワイアー/ガラスロッドの組み合わせが運転機構から垂直に下 がるようになっている。約2.81cmのワイアーが、チャックと磁性カップリングと の間にある。テストチューブ(150×18mm)に65mmの深さまで試験を行う樹脂( 約25±3℃)を充填し、チューブを75℃のウォーターバスに置いた。ガラスロッ ドを樹脂中に低く下げて、ガラスロッドの低いほうの端をチューブの底から約6. 35mm離し、チューブ中の樹脂レベルがウォーターバスのレベルより低くなるよう にする。ガラスロッド/トーションワイアーをバス中で運転機構により回転させ る。この組み合わせが回転するときに、ガラスロッドとトーションワイアーを接 続するチャックから伸びている突起も回転して、最終的に、機械から伸びた同様 の静止突起に接触する。突起の間のギャップは、各試験毎に始めに2.38mmにセッ トす る。突起を回転させて静止突起に接触させるために必要な時間を各樹脂のゲル化 時間として記録する。乾燥シファー試験(Dry Schiefer Test) 本試験においては、塗装研磨用品のカット量(加工物から除去された材料)お よび仕上がり(研磨表面の品質の比較)を乾燥状態(約22℃および約45%相対湿 度)において測定する。 直径10.16mmの円形試料を試験を行う研磨材料からカットし、感圧接着剤(3 M社のテープ442番両面接着テープ)によってバックアップパッドに固定した。 バックアップパッドをシファー研磨テスター(メリーランド州、ゲーテルスブル グ(Gaithersburg)のフラジア・プリサイション・カンパニー(Frazier Precision Company)より市販)の運転プレートに固定した。ドーナツ型のアクリルプラスチ ック加工物、外径10.16cm、内径5.24cm、厚み1.27cm(ミネソタ州、ブルーミン トン(Bloomington)のシーリー・プラスチックス(Sielye Plastics)より「ポリキ ャスト(POLYCAST)」の登録商標で市販のアクリルプラスチック)を加工物として 用いた。各加工物の初期重量を研磨テスターの加工物ホルダーに据え付ける前に 最も近いミリグラム単位で記録した。4.54kgの重りを研磨テスター重り台に置き 、研磨試料を加工物の上に低くして乗せ、機械を作動させた。機械を500サイク ル運転して、その後自動的に止まるようにセットした。各500サイクルのテスト 後に、加工物を拭いてくずを除き、重量を測定した。各500サイクル試験の累積 カット量は、初期の重量と各試験を行った後の重量との差とした。オフハンド(Off-hand)研磨試験 公知の塗料フィルムを有するスチール基材を各ケースごとに、本発明に従って 作製した塗装研磨材をランダムな軌道のサンダー(ナショナル・デトロイト社(N ational Detroit, Inc.)の「DAQ」の登録商標で公知)に接続して研磨した。 塗料フィルムを有するスチール基材をそれぞれのケースごとに、ミシガン州、ヒ ルスダール(Hillsdale)のACT社より購入した。それらは0.074mm〜0.127mmの厚さ の塗料を塗布したスチール基材からなる。塗料は、デュポン社のベースコート透 明塗装塗料で、[RK7103]の登録商標で公知であり、ACT社によって、ゼネラル ・モーターズ(General Motors)塗装仕様第998-4065号を用いて塗布されていた。 グラム単位のカット量は、それぞれのケースにおいて、研磨前および予め定めた 時間(例えば1、2、または3分)研磨した後に、塗料塗布基材を計量すること によって計算した。材料 以下の材料を実施例中に記載のように用いた(「」内は、登録商標を示す): 「AL3029」 はボーデン化学社(Borden Chemical)より市販で、未変性(即ちフル フラール非含有)ユリア-ホルムアルデヒド樹脂、65%固形分、325cps(ブロッ クフィールド粘度計、第3番スピンドル、30rpm、25℃において測定)、遊離ホ ルムアルデヒド含量0.1〜0.5%、およびF/U1.4〜1.6。 登録商標「テルギトール(TERGITOL)」として公知の化学種は、非イオン性界面 活性剤で、ユニオンカーバイド社(Union Carbide)より市販。 「P-320」 は、グレードP-320酸化アルミニウム研磨グレインであって、登録商 標 「ALODURFRPL」 として、オーストリア、トレイバッハ(Treibach)のトレイバッ ハー(Treibacher)より市販されている。 「AlCl3」は、AlCl3・6H2Oの28重量%水溶液で、ミシガン州、デ トロイトのPVSケミカルより市販されている。 「NH4Cl」は、多くの業者から得られ得る塩化アンモニウムであって、水 に約25重量%の濃度で溶解する。 「AMP」は、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールであって、コダック・ケミ カル社(Kodak, Chemicals)より市販されている。そして、 「A」重量紙は、80〜105g/m2の重量の紙であって、ラテクスバリアコートを 有し、メイクコーティング樹脂を塗布し得る。 「A3469」 は、ステアリン酸亜鉛の水中分散体を指し、セルロース性バインダー を含有する。 上記に加えて、グリセロールを実施例9において可塑剤として用いた。長石、 アルミノケイ酸塩を実施例9において充填材として用いた。実施例 以下の非限定的な実施例において、さらに本発明を詳細に説明する。全てのコ ーティング重量は、g/m2で示す。全ての樹脂配合比および百分率は、重量に基づ き、塗装性バインダー前駆体を作製するために用いるユリア-ホルムアルデヒド 樹脂中のホルムアルデヒド/尿素の重量比は、約1.4:1〜約1.6:1である(標 準ユリア-ホルムアルデヒド樹脂で、ボーデン化学社より市販の登録商標 「AL302 9」として公知)。比較実施例A〜Fおよび実施例1〜6 比較のためには、単一触媒系と組み合わせ触媒系を比較することが最もよい。 従って、単一触媒系の比較実施例を、本発明で用いる共触媒系と比較した。 実施例1〜6および比較実施例A〜Cにおいて、メイクコーティングを、「典 型的な工場の条件」を用いて、「A」重量紙裏地に塗布した。典型的な工場の条 件とは、8〜62g/m2湿潤重量(4.2〜32.2g/m2乾燥重量)のメイクコーティング にして、グレードP-320酸化アルミニウム研磨粒子を静電的にメイクコーティン グ上に塗布し、そしてその後メイクコーティングを60〜90℃において2〜45分間 硬化し、サイズコーティング(メイクコーティングと同様の組成)を湿潤重量29 〜124g/m2(16〜68g/m2乾燥重量)で塗布し、そして50〜90℃で2〜90分間硬化 させることを含む。実施例1〜6および比較実施例A〜Cでは、A3469をスーパ ーサイズコーティングとして使用した。 AlCl3を単独で触媒として使用したとき(比較実施例A〜C)、ゲル化時 間、ポットライフおよびピーク発熱温度は、全てAlCl3の濃度に依存した。 このデータを表1に示す。また比較実施例D〜F(AlCl3の濃度が僅かに異 なることを除けば、比較例A〜Cと同様)の塗装研磨材の性能も、AlCl3の 濃度および硬化条件(時間および温度)に依存した。この結果は表2に示す。 工場の条件(即ち、約80〜85℃の硬化温度、10〜100m/分のウェブ速度)を用 いて良好な性能の製品を得るためには、AlCl3の濃度を、溶液の重量に対し て、 1重量%近くにしなければならない。AlCl3の濃度を1重量%にすることの 欠点は、ポットライフが短か過ぎて、工場におけるバッチ操作に用いることがで きないことである。 NH4Clを単独で触媒として用いた時(比較実施例G〜I、表3)には、ゲ ル化時間、ポットライフおよびピーク発熱温度は、全てNH4Clとは無関係で あり、ルイス酸触媒を超える長所が得られる。しかしながら、NH4Clの活性 (反応を促進する触媒能力)は、以下の反応(5)のため、バインダー前駆体溶 液中の遊離ホルムアルデヒド濃度に依存することが分かった: 低遊離アルデヒド樹脂(例えばボーデン化学社より市販の登録商標「AL3029」 )では、NH4Clは、反応温度が普通に用いられる温度よりも上昇するまで、 簡単には縮合反応(4)を活性化しない。しかしながら、上記のように、温度上 昇によって、塗装研磨材の端が巻き上げることがあり、性能は改善されない。塗 装研磨材の性能は、NH4Clの濃度とは無関係である。従って、NH4Clを使 用することの欠点は、長いゲル化時間、および典型的な工場の硬化条件で中程度 の性能レベルしか得られないことにある。 実施例1〜6(表4および5)において、登録商標「AL3029」として公知のユ リア-ホルムアルデヒド樹脂は、x%AlCl3 + y%NH4Cl(共触媒) で活性化され、ゲル化時間、ポットライフおよびDSCピーク発熱温度は、Al Cl3濃度に依存し、NH4Cl濃度とは無関係である。DSCデータ(図1およ び図2)によれば、比較実施例A〜Fのバインダー前駆体溶液において用いたAL 3029+x%AlCl3触媒と、実施例4〜6において用いた共触媒AL3029+2% NH4Cl+x%AlCl3との間で得られる活性における違いはごく僅かである と思われる。しかしながら、実施例7と比較実施例J(表6)を比較して実験的 に観察したところ、これらの触媒をグレードP-320塗装研磨材用のサイズ樹脂で 比較したとき、共触媒をAL3029樹脂と共に用いた場合に、同様の硬化条件を用い て、AL3029+x%AlCl3バインダー前駆体溶液より20〜30%増加した性能( 表2で定義)が得 られた。 本発明のバインダー前駆体溶液中に共触媒系を用いたことによって活性が改良 された理由は、NH4Clが硬化反応の速度を速めるためと考えられる。また、 理論的には、より活性なAlCl3が反応を開始させ、遊離ホルムアルデヒドを 発生させ、順番に反応(5)によって追加のHClを産生し、pHを下げて、縮 合反応の速度を速めると考えられる。実施例8 共触媒を含有する本発明のバインダー前駆体溶液を、「A」重量紙の上に工場 条件で塗布した。表7の配合物をサイズ樹脂として、にかわメイク樹脂とグレー ドP-320酸化アルミニウム研磨グレインの上に塗布し、実施例8とした。比較例 Kは、ミネソタ州、セント・ポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュフ ァクチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company) より市販の登録商標「スティキット・ゴールド・ペーパー・Aウエイト(STIKIT GOLD PAPER A WEIGHT)」として公知の構造物を有する塗装研磨材とした。両者の サイズ樹脂を同様のメイクコーティングおよび研磨グレインの上に塗布し、同じ 重量とし、同じオーブン条件で硬化した。両方の試料をスーパーサイズコーティ ング「A3469」を用いてオフハンド研磨試験でテストした。オフハンド研磨試験 の結果を表8に示す。この場合、本発明のバインダー前駆体溶液で、共触媒系を 含むもの(実施例8)は、比較実施例Kを超える、かなりのカット量の増加を示 した。実施例9および比較実施例L 共触媒を用いてその他の工場実験を行い、粗いグレードのユリア-ホルムアル デヒドサイズコーティング/メイクコーティング構造物において(より硬化して )性能を改善する方法を決めた。比較実施例Lでは、サイズ樹脂システムを用い 、54%AL3029ユリア-ホルムアルデヒド樹脂、23.8%H2O、0.2%2-アミノ-2-メ チル-1-プロパノール(AMP)、5.2%グリセロール、9.9%長石、および触媒として 0.75%AlCl3を含有させ、工場硬化後に塗装研磨材を作製したところ、25〜3 0%硬化不足であった(乾燥シファー試験を用いた性能試験に基づき、「完全硬 化」 を表2において定義したように定めた)。また、実施例9の塗装研磨材を、54% AL3029、23.8%H2O、9,9%長石、5.2%グリセロール、6.3%NH4Cl、0.6% AlCl3、および0.16%AMPからなるサイズコート樹脂を用いて作製したと ころ、5〜11%のみ硬化不足であった。このシステムでは、コーティングをより 速いウェブ速度にした。 実施例10〜11および比較実施例M〜U 本実施例では、種々の酸触媒を使用して作製した塗装研磨材の研磨能力を比較 した。実施例10および11は、共触媒を用いた。実施例10〜11および比較 実施例M〜Uで用いた触媒を表9に示す。 実施例10〜11および全ての比較実施例M〜Uにおいて、メイクおよびサイ ズコーティングとして用いたユリア-ホルムアルデヒド樹脂はAL3029であり、メ イクコーティングの重量を約12g/m2(湿潤)、およびサイズコーティング重量を 約49g/m2(湿潤)として、P-320研磨グレインを約40g/m2で塗布した。サイズ樹 脂を各ケースごとに71℃にて10分間硬化させ、サイズ樹脂を71℃にて10分間硬化 させた各塗装研磨材の部分を更に113℃において60分間後硬化させた。また、表 9の各実施例(硬化および後硬化した試料)は、ステアリン酸カルシウムスーパ ーサイズコーティングを有し、約21g/m2(湿潤)で塗布し、91℃において1分間 硬化させた。 各例における触媒の量を調整して、バインダー前駆体のpHを約4.1〜4.3にし た。各ケースにおいて、AlCl3およびFeCl3は0.4重量%で用い、NH4C lおよび(NH4)2SO4は2.0重量%で用い、p-トルエンスルホン酸(PTSA )は0.65重量%で用い、蟻酸(FA)は0.25重量%で用いた(全てバインダー前 駆体溶液の総固形分重量に対する割合)。「カット量」は、上記のオフハンド研 磨試験を用いて、研磨時間を2分にして測定した。更に、「%硬化」(表2で定 義)を表9に示した。 表9から、共触媒AlCl3+NH4Clを用いる実施例10が、比較実施例よ りもかなり硬化した(17.8%以上)塗装研磨材を製造し、そして実施例10の塗 装研磨材が、AlCl3またはNH4Clを単独で用いるよりも優れた研磨能力を 示すことが明らかである。共触媒AlCl3+(NH4)2SO4を使用することによ って、全ての実施例の中で最も高い後硬化カット量が得られた。 上記の実施例は、本発明のバインダー前駆体溶液の能力が向上したことを示す (例えば十分な硬化が典型的な工場の条件で達成され、バインダー前駆体溶液の ポットライフは、工場での操作に適している)。 本実験は、更に本発明の塗装性バインダー前駆体溶液で作製した研磨用品が、 従来の研磨材と同様に良好またはそれより良好であり得ることを示す。上記の実 施例は、本発明の代表例を示すが、以下の請求の範囲を制限するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュー、エレン・ワイ アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番 (番地の表示なし) (72)発明者 ルード、ハロルド・イー アメリカ合衆国 55133―3427、ミネソタ 州、セント・ポール、ポスト・オフィス・ ボックス33427番 (番地の表示なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ユリア-アルデヒド樹脂および共触媒を含むことを特徴とする塗装性ユリ ア−アルデヒドバインダー前駆体組成物であって、ユリア-アルデヒド樹脂が約1 .0以上のアルデヒド/尿素比および総アルデヒド重量の約0.1〜約3.0重量%の遊 離アルデヒド含量を有し、共触媒が基本的にルイス酸および塩からなり、該塩が 有機アミン塩およびアンモニウムイオン塩からなる群より選択される、塗装性ユ リア-アルデヒドバインダー前駆体組成物。 2.ルイス酸が塩化アルミニウム、塩化第3鉄、および塩化第2銅からなる群 より選択されることを特徴とする請求項1記載のバインダー前駆体組成物。 3.アンモニウムイオン塩が塩化アンモニウムであることを特徴とする請求項 1記載のバインダー前駆体組成物。 4.有機アミン塩が以下の一般式: (X-+3N(CH2nNH3 +(Y-) (式中、XおよびYは、ハロゲン原子であり、同種であっても異種であっても よく、nは約3〜約10の整数である) を有する化合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載のバイ ンダー前駆体組成物。 5.ルイス酸が塩化アルミニウムであって、アンモニウムイオン塩が塩化アン モニウムであることを特徴とする請求項1記載のバインダー前駆体組成物。 6.研磨粒子を含むことを特徴とする、請求項1記載のバインダー前駆体組成 物。 7.アルデヒドがホルムアルデヒドであって、アルデヒド/尿素比が約1.0〜 約2.0の範囲であって、ルイス酸が塩化アルミニウムであって、該アンモニウム イオン塩が塩化アンモニウムであることを特徴とする請求項1記載のバインダー 前駆体組成物。 8.請求項1記載のバインダー前駆体組成物からなる硬化ユリア-アルデヒド バインダーを含むことを特徴とする層を1以上有する塗装研磨材。
JP6508077A 1992-09-15 1993-08-05 共触媒を含有する塗装性ユリア‐アルデヒド組成物,該組成物を用いて作製した塗装研磨材、および塗装研磨材の製造方法 Ceased JPH08501340A (ja)

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