JPH08501312A - 1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de,H)イソキノリン−1,3−ジオンおよびそれらの抗癌剤としての使用 - Google Patents

1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de,H)イソキノリン−1,3−ジオンおよびそれらの抗癌剤としての使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は式(I)を有する腫瘍の治療に有用な化合物に関するものである: 上記式中、R8、R6およびR10は独立して水素、低級アルキル・アリール・低級アルカノイル、ホルミル、ハロゲン、ヒドラジノ、ニトロ、NR23、OR1、若しくはSR1、メトキシ、ヒドロキシ、CO2H、SO2NR12またはCONR12であり;R1、R2およびR3は独立して水素、低級アルキル・アリール低級アルキル、アリール、ホルミルまたは低級アルカノイルであり;R9、R11およびR7は独立して水素若しくは低級アルキルであるか、またはR9とR11はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成するか、またはR9とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成するか、またはR7とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成し;Aは(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合であり;R4およびR5は各々独立して水素または低級アルキルであり;R12およびR13は独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、或いはR12とR13はそれらが結合している窒素と一緒になつて3〜6員複素環を形成し;Dは化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形成し;n1およびn2は独立して0、1または2であり;そしてn3は0、1、2、3、4または5である。

Description

【発明の詳細な説明】 1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de,H)イソキノリン−1,3−ジオンおよび それらの抗癌剤としての使用 発明の説明 本願発明は抗腫瘍活性が改善されているアゾナフィド誘導体に向けられている 。 発明の背景 抗腫瘍活性を示す化合物の最近の研究には、アントラセン誘導体のような融合 環構造、並びにイソキノリンおよびアクリジンのような複素環が含まれている。 有望性を示す第1のアントラセン誘導体は2,2'−(9,10−アントラセン−ジメチ レン)ビス−(2−チオプソイドウレア)−ジヒドロクロリドであり、この誘導 体は残念にも光毒性を有していた(米国特許第3,190,795号およびCater、Cancer Chemother.Rep.、1、153〜163、1968年)。フライ(Frei)E.III等、Cancer Chem other.Rep.、55、91〜97(1971年)も参照。更に、ブラナ(Brana)等はCancer Ch emother.Pharmacol.、4、61〜66(1980年)およびEur.J.Med.、16、207〜212(1 981年)に式: (式中、XはH、NO2、NH2、Cl、OH、NHCO2Et、OCH3、NHC OCH3またはt−Buであり、そしてYはジ置換アミン、OH、OCH3、CH (CH32、SHまたはNHCOCH3であり、そしてnは0から3までの範囲 の整数である)を有する2−および5−置換ベンズ[de]−イソキノリン−1, 3−]−ジオンを開示している。ここに開示された化合物はヒーラー細胞を阻害 すると主張されている ミラー(Miller)等は米国特許第4,108,896号に式: (式中、Aは1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分技アルキレン鎖であり; R1とR2はそれぞれ水素、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル、3〜6個 の炭素原子を有するシクロアルキルおよび3〜6個の炭素原子を有するアルケニ ル(不飽和はアルケニル基の1位以外の位置にある)からなる群から選択される かまたはR1とR2はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジニル 、ピペリジノまたはモルホリノ基を表わし;R3は水素および基、 からなる群から選択される、但し上記R基の1つはそして1つだけが水素である )を有する化合物を開示している。 これら化合物は抗ウイルス剤としての用途を有していると開示されている。 しかし乍ら、上記で考察した参照文献の教示はアントラセンおよびイソキノリ ン誘導体に限定されている。これら参照文献のいずれも本願発明のジベンズイソ キノリン1,3−ジオンが抗腫瘍剤として有用であることもまた有効であることも 示唆していない。 アモナフイド(NSC 308847)は抗腫瘍活性を有するイソキノリンジオン誘 導体である。更に詳細には、アモナフィド、アミノ−N−ジメチルアミノエチル ベンズ[de]−イソキノリンはその抗腫瘍活性について広範に試験されている 。米国立癌研究所は1984年にアモナフィドの抗腫瘍活性を要約したパンフレット を作成しそして配布した。アモナフィドに見い出された活性値は非常に重要であ ったしそして重要であり続けるが、この物質は重大な欠点を有しており、そして 薬 剤の特性が依然として改善されなければならないことを示している。先ず第1に 、アモナフィドはかなりの骨髄毒性をもたらし、該薬品の1日投与量を5回投与 すると患者によっては死に至ることがある。更に、この報告書はアモナフィドが マウスの白血病モデルで中程度の活性しか有していないことを示していた。また 、この報告書はアモナフィドがマウスにおける結腸、肺および乳癌のヒト腫瘍異 種移植片に活性を有していないことも示した。かくして、アモナフィドはかなり の活性を示したが、ネズミ腫瘍モデルでは実質的に広範囲の活性を有していない 。 他の研究グループは、インビトロで主要なヒト固形腫瘍で試験したときアモナ フィドまたはアゾナフィドの活性が少ないことを示した。アジャニ(Ajani)J.A .等、Invest New Drugs、6、79〜83(1988年)参照。 これまでに入手できたこれらの種々の薬品の欠陥を考慮して、本願発明者はよ り有効な抗癌剤である他の薬品を探索した。本願発明者は次の特性を有する化合 物を探索した: 1)腫瘍細胞に対する高い細胞毒性能力; 2)多剤耐性(MDR)腫瘍細胞に対して交差耐性が、あるとしても、最小 限; 3)正常な心臓細胞における細胞毒性能力との低い相関性; 4)悪性腫瘍、特に固形腫瘍、血液学的腫瘍および白血病で活性。 本願発明者の研究の結果、本願発明者はこれらの目的を満たす化合物を開発し た。本願発明者は、ナフタレンではなくてアントラセンに基づく化合物が驚くべ き抗腫瘍活性を示すことを見い出した。 発明の要約 本願発明は、抗腫瘍活性を示しそして抗癌剤として有用な1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズイソキノリン−1,3−ジオン誘導体に向けられている。 発明の簡単な要約 更に詳細には、本願発明は式: (式中、R8、R10およびR6は独立して水素、低級アルキル、アリール、低級ア ルカノイル、ホルミル、ハロゲン、ニトロ、複素環式低級アルキル、低級アルキ ルスルホニル、ヒドラジノ、NR23、OR1、アミノ低級アルキレンオキシ、 モノ低級アルキルアミノ−低級アルキレンオキシ、ジ低級アルキルアミノ低級ア ルキレンオキシ、 低級アルカノイルアミノ、シアノ、CO2H、CONR12、SO2NR12また はSR1であり; R1は水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリール、ホルミルまた は低級アルカノイルであり; R2とR3は独立して水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリール、 ホルミル、低級アルカノイル、モノアルキルアミノ低級アルキレン、ジアルキル アミノ低級アルキレンまたはヒドロキシ低級アルキルであり、 R9、R11およびR7は独立して水素若しくは低級アルキルであるか、または R9とR11はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル環を形成 するか、または R9とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル環を形成 するか、または R7とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル環を形成 し; Aは(CR45)n3、低級シクロアルキル、アリールまたは化学結合であり 、 R4およびR5は各々独立して水素または低級アルキルであり; R12およびR13は独立して水素または非置換若しくはヒドロキシ、メルカプト 、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ低 級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、またはR12とR13はそれらが 結合している窒素と一緒になって3〜6員複素環を形成し; R14およびR15は独立して水素または低級アルキルであり; Dは化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5または6員複素環を形成 し; n1およびn2は独立して0、1または2でありそして n3は0、1、2、3、4または5である) の化合物に向けられている。 これらの化合物は、該化合物の抗腫瘍有効投与量を哺乳動物を含む動物に投与 してこれら動物の癌を治療するのに有用である。 発明の詳細な説明 上記で示したように、本願発明は1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン誘導体に向けられている。環構造は種々の位置に置換 基を有することができるので、種々の誘導体の理解を助けるためにジベンズイソ キノリン構造に関する命名法を以下に示す: 本願明細書に使用するとき、「アルキル」の用語は、単独かまたは組み合わせ て使用するとき、1から6個の炭素原子を有する炭素鎖からなる。アルキル基は 直鎖または分枝鎖であることができる。これにはメチル、エチル、プロピル、イ ソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ペ ンチル、アミル、n−ヘキシル等のような基が含まれる。好ましいアルキル基は メチルである。 「アリール」の用語は、単独または組み合わせて使用するとき、6から10個の 環炭素原子を有しそして総計15個までの炭素原子を有する芳香族単環または二環 構造からなっている。これにはフェニル、α−ナフチルまたはβ−ナフチルのよ うな構造が含まれる。好ましいアリール基はフェニルである。 「アリール低級アルキル」の用語は、メチレン、エチレン、プロピレン等のよ うなアルキレン基によってジベンズイソキノリン環に結合したアリール基である 。これらの例にはベンジル、フェネチル等が含まれる。好ましいアリール低級ア ルキル基はベンジルである。 本願明細書に使用される「アルキレン」は、単独であれ組み合わせであれ、本 願発明の化合物の主鎖に2つの炭素結合によって結合したアルキル基である。こ の基は直鎖または分枝であることができる。これにはメチレン(−CH2−)、 エチレン(−CH2−CH2−)、プロピレン(−CH2−CH2−CH2−)、イ ソプロピレン イソブチレン、ブチレン、sec−ブチレン等のような基が含まれる。 本願明細書で使用するとき、「アルカノイル」の用語はオキソ基で置換された アルキル基である。任意の炭素原子をオキソ基で置換することができるが、1− 位、即ちジベンズイソキノリン環構造に直接結合している炭素原子が置換されて いることが好ましい。この基にはアセチル、プロパノイル、ブタノイル等が含ま れる。好ましい基はアセチルである。 本願明細書で使用するとき、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を言 う。 「低級シクロアルキル」の用語は、3から6個の環炭素を有しそして総計10個 までの炭素原子を有する単環アルキル基を言う。この基にはシクロプロピル、シ クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が含まれる。好ましいシクロア ルキル基はシクロペンチルおよびシクロヘキシルである。 「低級アルキルスルホニル」の用語は、本願明細書に定義するような、スルホ ニル(SO2)に結合した低級アルキル基を言う。これらの例にはメチルスルホ ニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、1−プロピルスルホニル等が含 まれる。好ましい低級アルキルスルホニルはメチルスルホニルである。 「モノアルキルアミノ」の用語は低級アルキル基で置換されたアミノ基を言い 、一方「ジ低級アルキルアミノ」の用語は2つの低級アルキル基で置換されたア ミノ基を言う。 「モノアルキルアミノ低級アルキレン」の用語は、本願明細書で定義するよう な、アルキルアミノ基が結合しているアルキレン基を言う。これらの例にはH3 CHNCH2CH2、CH3CH2NHCH2等が含まれる。 「ジアルキルアミノ低級アルキレン」は、本願明細書で定義するような、ジア ルキルアミノ基が結合しているアルキレン基、例えば−CH2CH2N(CH32 、−CH2N(CH32、−CH2CH2N(C252、−CH2CH2N(CH3 )(C25)等を言う。好ましい基はCH2CH2N(CH32である。 「ヒドロキシ低級アルキレンアミノ」は、本願明細書で定義するような、低級 アルキル基が結合しておりそしてヒドロキシ基でアルキル基が置換されているア ミノ基を言う。ヒドロキシ基がオメガ位に置換していることが好ましい。 「低級アルキレンオキシ」の用語は、多環塩基構造、例えばジベンズイソキノ リン構造に酸素元素によって結合した1〜6個の炭素原子を有するO−アルキレ ン基を言う。これらの例にはOCH2−、OCH2CH2−等が含まれる。 「アミノ低級アルキレンオキシ」の用語は、本願明細書で定義するような、ア ミノ基(NH2)を多環構造と架橋する低級O−アルキレン基を言う。これらの 例にはOCH2NH2、OCH2CH2NH2等が含まれる 「モノ低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシ」の用語は上記で定義される ような、低級アルキルアミノを多環構造と架橋する低級アルキレンオキシ基を言 う。これらの例には 等が含まれる。 「ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシ」の用語は上記で定義されるよ うな、低級アルキルアミノを多環構造と架橋する低級アルキレンオキシ基を言う 。これらの例には 等が含まれる。 「低級アルカノイルアミノ」の用語には、多環構造とアルキル基を架橋するア ミノカルボニルのような置換基が含まれる。これらの例にはアセトアミド、−N H−COC(CH33等が含まれる。 本願明細書で定義する複素環は、少なくとも1つの酸素、硫黄および窒素環原 子を有しそして総計4個までの環異種原子を有する3〜6員環である。しかし乍 ら、1個または2個の環異種原子が存在することが好ましい。1個の環異種原子 が特に好ましい。好ましい異種原子は窒素である。複素環は完全に飽和している か若しくは部分的に不飽和であることができるかまたは複素芳香族であることが できる。複素環が5個または6個の環原子を有していることが好ましい。これら の例にはチオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、 ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、イソチアゾール、フラザン、イ ソキサゾール、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、モ ルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラゾール等が含まれる。好ま しい複素環基はピペリジノ、ピロリジノ、モルホリノ、ピリジル、ピペラジノま たはイミダゾリル、ピリジルまたはアジリジニルである。特に好ましい複素環基 はピペリジノおよびピロリジノである。 上記式で示したように、側鎖「A−D−NR1213」はジベンズイソキノリン −1,3−ジオンの2位の窒素に結合している。この基は直鎖、例えば(CH2)n3 NR1213(式中、n3は1〜5であり、そしてR12とR13はそれぞれ低級アル キルまたは水素である)であることができる。或いは、R12とR13はそれらが結 合している窒素と一緒になって、3員から6員までの環、例えばピロリジンまた はピペリジンを形成することができる。 更に、NR12基はDと一緒になって、ピペリジンまたはピロリジンのような5 または6員の窒素複素環、例えば (式中、R13は上記で定義したとおりである)を形成することができる。 基、R9とR10は一緒になってアリール環を形成することができる。例えば、 R9とR10がフェニル環を形成する場合、式Iの化合物は次のようになる: 或いは、R11とR9は一緒になってアリール環、例えばフェニル環を形成する ことができる。その場合には、式Iの化合物は次のようになる: 更に、R7とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってアリール基 、 例えばフェニルを形成し、式Iの化合物は次のようになる: 上記したこれらの構造の全てにおいて、R11、R6、R9、R10、R7、R8、A 、D、R12、R13、n1およびn2は上記で定義したとおりである。 本願発明の好ましい実施態様は式: を有しており、式中、R6、R8、A、D、R12およびR13は上記で定義したとお りである。R6は水素、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、ハロ、スルホンアミド、 アミノ低級アルカノイル低級アルカノイルアミノ、低級アルキル、ジ低級アルキ ルトリアジノまたは低級アルコキシであることが好ましい。R6は水素、ニトロ 、アミノ、ヒドロキシ、ハロ、スルホンアミド、アミノ低級アルカノイルまたは 低級アルコキシであることが一層好ましい。nは1であることが好ましい。 R10は水素、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキ ルチオ、低級アルカノイルアミノ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ 、アミノまたはアジリジノ低級アルキレンであることが好ましい。 R8は水素、低級アルキル、低級アルカイノルアミノ、ジ低級アルキルアミノ 低級アルキレンアミノ、ニトロ、アミノ、ヒドラジノ、ハロ、ジ低級アルキルア ミノ、低級アルキルアミノ、アミノ低級アルキルヒドロキシ、低級アルコキシ、 低級アルキルチオまたは低級アルキルスルホニルであることが好ましい。R8が 低級 アルカノイルアミノおよびジ低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシであるこ とも好ましい。n2が1であることも好もしい。 好ましい実施態様では、R8、R6およびR10は全て水素であるかまたはR8、 R6およびR10の2つは水素である。 更に、R6は本願発明のジベンズイソキノリン−1,3−ジオンの8−、9−10 −または11−位に置換していることが好ましい。 好ましいR1、R2およびR3基は水素またはメチルである。それ故、NR23 、OR1およびSR1基はアミノ、ヒドロキシ、メトキシ、若しくはメルカプト、 またはメチルチオであることが好ましい。 Aは1〜4個の炭素原子を有するアルキレン、アリールまたは化学結合である ことが好ましい。アルキレン基が式(CH2)n3であり、その際n3が2〜3で あることが特に好ましい。好ましいアリール基はフェニルである。 最も好ましいR12およびR13基は低級アルキルまたはヒドロキシで置換した低 級アルキルである。NR12がDと共に環を形成しないとき、R12とR13基が同一 であるかまたはそれらの1つが水素でありそして他が低級アルキル、特にメチル であることが好ましい。最も好ましいR12およびR13基はメチルまたはCH2C H2OHである。ADNR1213がCH2CH2N(CH32であることが最も好 ましい。 R10は水素、メチル、アミノ、メトキシ、クロロ、ブロモまたはヒドロキシで あることが好ましい。 本願発明の特に好ましい実施態様は式: (式中R12、R13、n3、R6、R8およびR10は上記で定義したとおりであり、 そしてn4は0または1である)を有している。 本願発明の化合物は当該技術分野で知られている技術で製造することができる 。更に詳細には、本願発明の化合物は、下記で示したようにして式IIのアントラ セン−1,9−ジカルボン酸無水物、または対応するジカルボン酸と式NH2−A− D−NR1213(III)のアミンとの縮合によって製造することができる: 上記式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R1 2、R13、A、D、n1、n2およびn3は上記で定義したとおりである。 反応は、反応物質と生成物の両方に不活性の不活性溶媒中で実施され、そして 両反応物質は、例えばトルエン、ベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、塩化メチ レン、クロロホルム、四塩化炭素、アルコール、例えばメタノール、エタノール 等に溶解させる。反応は室温から溶媒の還流温度までの温度で行うことができる 。好ましい溶媒はトルエンであり、そして反応は還流温度で縮合が生起するのに 十分な時間、例えば2〜24時間実施することが好ましい。 R6、R8またはR10がハロゲンであるとき、R6、R8またはR10の代表的な他 の基は、R10の上記ハロゲンをヒドロキシドおよびメトキシドのような強い求核 試薬で求核置換して製造することができる。 R8またはR6に反応基、例えばNH2、OHまたはSR1がある場合、これらの 基は当該技術分野で既知の封鎖基で保護することができる。これらの封鎖基の多 くはT.W.グリーン(Greene)による「有機合成における保護基(Protective Group in Organic Synthesis)」、ジョーンウィリーアンドサンズ(John Wiley and Son s)、ニューヨーク州ニューヨーク(1981)に記載されており、該文献の内容は参照 として本願明細書に組み入れる。例えば、R8またはR6がNH2であるとき、N −ホルミルおよびN−アセチル等のような基で保護することができる。 或いは、これらの反応基は縮合が生じた後に環に入れることができる。以下の 図式は典型的なものである: この図式において、A、D、R12およびR13は上記で定義したとおりである。 アントラセン−1,9−ジカルボン酸無水物(IIA)を硝酸でニトロ化し、そし てその後これをアミンと縮合してニトロ化したジベンズ−イソキノリン−1,3− ジオン誘導体を形成させる。次に、ニトロ化した化合物をH2/PdまたはH2/ Pt等のような還元剤で還元して対応するアミンを形成させる。 もう1つの例として、式I(式中、A、D、R1、R2、R3、R4、R5、R7、 R8、R9、R10、R11、n1、n2およびn3は上記で定義したとおりでありそし てR6はSO2NH2である)の化合物は次のようにして形成することができる: 式I(式中、A、D、R8、R10、R1、R2、R3、R9、R11、R7、R4、R5 、R12およびR13は上記で定義したとおりでありそしてR6は水素である)の化 合物 をクロロスルホン酸(ClSO3H)と反応させ、続いてNR1213を単純に付 加させて上記化合物を形成させる。 アントラセン-1,9-ジカルボン酸無水物(II)はまた当該技術分野で知られて いる技術で製造することもできる。 典型的な方法を以下に示す: 上記方法において、R11、R6、R9、R10、R9、R8、n1およびn2は上記で 定義したとおりである。 アントラセン誘導体IIは、アントラセンを塩化オキサリルで処理し、続いてE. D.ベルグマン(Bergmann)およびR.イカン(Ikan)が記載した方法、J.Org.Ch em.、23、907 (1958年)に従って過酸化水素で酸化し;そしてその後無水酢酸で 還流して製造する。 R6、R8またはR10がアミノであるとき、これらの位置の代表的な他の基はア ミノ基をジアゾニウムイオンに変換しそしてこのイオンを適当な条件下で分解し て製造することができる。例えば、9−アミノアゾナフィドをジアゾ化し、続い て水中で塩化ジアゾニウムを加熱すると9−クロロアゾナフィドと9−ヒドロキ シアゾナフィドの混合物が得られる。 式Iの5−置換化合物は7−置換−1,2,3,4−テトラヒドロアントラセンから 製造することもできる。例えば、7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロアントラ センを対応するアミンに触媒還元し、そしてこれをピバロイル基で保護する。こ の生成物を塩化オキサリルおよび塩化アルミニウムで処理し、続いて2,3−ジ クロロ−5,6−ジシアノ−ベンゾキノン(DDQ)のようなもので脱水素し、 そしてその後アルカリ性過酸化水素で酸化するとジ酸が得られる。このジ酸をジ メチルエチレンジアミンのようなアミンと共に加熱しそしてその後酸加水分解に よって保護 基を除去すると所望の式Iの5−アミノ化合物が得られる。 塩基性窒素を有する本発明の化合物は有機および無機酸の両方の酸と塩を形成 する。特に水性系に基づく投与形態で製薬的に許容可能な酸との塩が特に重要で あり、その際塩の水溶解度が高いことが最も有利である。製薬的に許容できない 酸と形成した塩も本願発明の塩基性窒素含有新規化合物の単離および精製に有用 である。塩には、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、ベンゼンスルホン酸、トルエン スルホン酸、リン酸、酢酸、マレイン酸、マロン酸、酒石酸およびこれらに類似 する酸と形成した塩が含まれる。 本願発明の化合物は、選択した投与経路、即ち、経口、腹腔内、筋肉内または 皮下に適応させた種々の形態で宿主に投与することができる。 活性化合物は、例えば、不活性希釈剤または同化性食用担体を用いて経口投与 することができ、または硬質若しくは軟質外皮ゼラチンカプセルに封入すること ができ、または圧縮して錠剤にすることができ、または食餌の食品と共に直接加 えることができる。経口的治療用投与では、活性化合物を賦形剤と共に加えるこ とができ、そして経口摂取用錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセルの形態で使 用することができる。このような組成物および製剤は少なくとも0.1%の活性化 合物を含有していなければならない。勿論、組成物および製剤の割合は変動させ ることができ、そして好都合には単位重量の約2から約60%の間であることがで きる。このような治療的に有用な組成物中の活性化合物の量は適当な投与量が得 られるようなものである。本願発明に従う好ましい組成物または製剤は、経口投 与単位形態が約50から300mgの間の活性化合物を含有するように調製される 錠剤、トローチ、ピル、カプセル等は次のものも含有することができる:トラ ガカントゴム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤;リン 酸二カルシウムのような賦形剤;コーンスターチ、ジヤガイモ澱粉、アルギン酸 等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤;およびスクロー ス、ラクトースまたはサッカリンのような甘味剤を添加することができ、または ペパーミント、冬緑油またはチェリー風味のような香味剤を添加することができ る。投与単位形態がカプセルであるとき、カプセルは上記タイプの材料に加えて 液体担体を含有することができる。被覆物としてかまたはそうでない場合には投 与単位の物理的形態を修正するために他の種々の材料が存在することができる。 例えば、錠剤、ピルまたはカプセルをセラック、糖またはその両方で被覆するこ とができる。シロップまたはエリキシルは活性化合物、甘味剤としてのスクロー ス、保存剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、着色剤並びにチェリーまた はオレンジ風味のような香味剤を含有することができる。勿論、任意の投与単位 形態を製造する際に使川される材料は製薬的に純粋で且つ使用される量で実質的 に非毒性でなければならない。更に、活性化合物は放出持続製剤および処方剤中 に加えることができる。 活性化合物はまた非経口または腹腔内投与することもできる。遊離塩基または 製薬的に許容可能な塩としての活性化合物の溶液はヒドロキシプロピルセルロー スのような界面活性剤と適当に混合した水中で製造することができる。分散液は グリセリン、液体ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物中並びに油中で 製造することもできる。通常の貯蔵および使用条件下では、これらの製剤は微生 物の増殖を阻止するために保存剤を含有する。 注射用途に適する製薬形態には、注射用無菌溶液または分散液を即座に調製す るための無菌水溶液または分散液および無菌粉末が含まれる。全ての場合におい て、上記形態は無菌でなければならずそして容易に注射できる程度に流体でなけ ればならない。該形態は製造および貯蔵条件下で安定であり、そして細菌および 真菌のような微生物の汚染作用に対して保護されなければならない。担体は溶媒 または分散媒体であることができ、これらには例えば、水、エタノール、ポリオ ール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリ コール等)、それらの適当な混合物、並びに植物油が含まれる。適当な流動性は 例えば、レシチンのような被覆物を使用し、分散液の場合には必要な粒子サイズ を維持し、そして界面活性剤を使用して維持することができる。微生物の作用の 阻止は種々の抗細菌および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フ ェノール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらすことができる。多くの 場合に、等張剤、例えば糖または塩化ナトリウムを含有することが好ましい。注 射用組成物の長期吸収は、吸収を遅延させる物質、例えばモノステアリン酸アル ミニウムおよびゼラチンを組成物中に使用して生じさせることができる。 注射用無菌溶液は、必要に応じて、上記で明記した種々の他の成分と共に必要 量の活性化合物を適当な溶媒中に入れ、続いて無菌ろ過して調製する。一般に、 分散液は種々の無菌活性成分を、基本的な分散媒体および上記で明記した他の必 要成分を含有する無菌媒体中に入れて調製する。注射用無菌溶液調製用の無菌粉 末の場合には、好ましい調製方法は真空乾燥および凍結乾燥技術であり、そして これらの技術によって、活性成分に所望の追加的成分を加え予め無菌ろ過した溶 液からそれらの粉末が得られる。 以下の実施例は本発明を更に説明するものである。これらの実施例は単に説明 するためだけに提供するものであり;それ故、本願発明は下記実施例に限定され るものではない。 以下の実施例で、化合物の名称の後の番号は化合物番号である。 【実施例1】アントラセン−1,9−無水ジカルボン酸の作製 100mlの無水酢酸に溶かした6.5gのアントラセン-1,9-ジカルボン酸の懸濁液(E .D. BergmannとR.Ikan, J. Org. Chem.,23, 907(1958))を3時間還流加熱した。 混合物を冷却し、濾過してオレンジ色の沈澱物を採集し、エーテルで洗浄し、空 気中で乾燥して5.1g(68%)の標記化合物を得た。ジメチルスルホキシド又はト ルエンからの再結晶により融点289-290℃のオレンジ色の板状結晶を得た。 【実施例2】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリ ン-1,3-ジオン (1) 25mlのトルエンに溶かした248mg (1mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボン 酸の懸濁液を106mg (1.2mmol)のN,N-ジメチルエチレン-ジアミンで処理した。混 合物を4時間還流した。その透明の黄色反応液を、減圧下で、油性の残留物まで 濃縮し、溶媒としてクロロホルム−メタノール混合物(9.5-0.5又は9:1)を使うシ リカゲルカラムで分離して245mg(77%)の標記化合物を得、トルエンから結晶化し 融点126-128℃ と下記分析値を示した:1 H NMR (d6DMS0,TS),ppm.δ値 δ2.3 (s,6,N-CH3), 2.4-2.65 (t,2,N-CH2), 4.0-4.25(t,2,CON-CH2),7.55-7.9 (m,3,プロトン5+9+10),8.05-8.20(d,l,H-8),8.3-8.5(t<<d over d>>,2,H-4 + H-6),8.9(s,l,H-7),9.6-9.8(d,l,H-ll). 【実施例3】2-[2'-(N-ピロリジノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1 ,3-ジオン(8) 10mlのトルエンに溶かした500mg(2.02mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボ ン酸の懸濁液を250mg(2.20mmol)の1-(2-アミノエチル)-ピロリジンで処理した。 混合物を一晩還流した。その透明の反応液をデカンテーションにより樹脂から分 離した。次いで、室温まで冷却。堆積した結晶性黄色物質(640mg,92%)を採集し 、ヘキサンートルエン1:1から再結晶させて融点162-164℃を有し且つ下記分析値 を与える標記化合物の黄色結晶を得た:1 H NMR (CDCL3,TS),ppm.δ値 δ1.65-1.95(m,4,-CH2-),2.5-3.0 (m,6,N-CH2),4.35-4.55(t,2,CON-CH2),7.53-7 .9(m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.0-8.1(d,1,H-8),8.23-8.33(d,1,H-4),8.65-8.75(s overd,2,H-6 + H-7),9.9-10.0(d,1,H-11). 【実施例4】2-[2'-(N-ピペリジノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1 ,3-ジオン(7 ) 10mlのトルエンに溶かした500mg(2.O2mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボ ン酸の懸濁液を283mg (2.21mmol)の1-(2-アミノエチル)-ピペリジンで処理した 。混合物を窒素雰囲気下で一晩還流した。その透明の反応液をデカンテーション によりタール状物質から分離した。次いで、室温まで冷却。沈澱した暗黄色固形 物(715mg,99%)を採集し、ヘキサン−トルエンの混合物1:1から結晶化させて融点 171-173℃の黄色結晶を得且つ下記分析値を示した:1 H NMR (CDCL3,TS),ppm.δ値 δ1.1-1.8(m,6,-CH2-), 2.5-2.9(m,6,N-CH2), 4.35-4.55(t,2,CON-CH2), 7.55-7 .90 (m,3,H-5 + H-9 + H-10), 8.05-8.15(d,1,H-8), 8.25-8.35(d,1,H-4), 8.65 -8.75(s overd,2,H-6 + H-7),9.9-10.0(d,2,H-11) 【実施例5】2-1'-エチル-3'ピペリジニル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1, 3-ジオン(9 ) 10mlのトルエンに溶かした600mg(2.42mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボ ン酸の懸濁液を343mg(2.68mmol)の3-アミノ-1-エチルピペリジンで処理した。混 合物を窒素雰囲気下で一晩還流した。その透明の反応液をデカンテーションによ りタール状物質から分離した。トルエンを蒸発させて800mg(92%)の薄茶色の固形 物を得、標記化合物のバフ結晶としてヘキサンートルエンの混合物(2:1)から結 晶化させた。これは融点163-165℃を有し且つ下記分析値を示した:1 H NMR (CDCL3,TS),ppm.δ値 δ1.05-1.20 (t,3,CH3), 1.3-2.2 (m,4,-CH2-), 2.25-2.75(m,4,N-CH2環内), 2 .9-3.1 (m,2,N-CH2 外環),5.2-5.62 (m,1,CON-CH), 7.5-7.9 (m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.0-8.10 (d,1,H-8),8.25-8.35(d,1,H-4),8.65-8.75(s over d,2,H-6 + H-7),9.85-9.95(d,1,H-11) 【実施例6】2-[3'-(ジエタノールアミノプ)ロピル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソ キノリン-1,3-ジオン(12 ) 45mlの無水トルエンに溶かした248mg(lmmol)のアントラセン-1,9-無水ジカル ボン酸の懸濁液を1mlの無水エタノール中の194mg(1.2mmol)のN-(3-アミノプロピ ル)ジエタノールアミンで処理した。混合物を窒素雰囲気下で7時間還流した。 溶媒を蒸発させ、溶媒としてクロロホルム−メタノール混合物(8:2)を使うシリ カゲルカラムで残留物分離しこれをトルエンから結晶化させて融点139-141℃を 有し且つ下記分析値を示す黄色針状晶の311mg(79%)の標記化合物を得た: H1 NMR (CDCL3,TS),ppm.δ値 δ1.8-2.1 (quintuplet,2,-CH2-), 2.65-2.8 (m,6,N-CH2),3.68-3.78(t,4,CH2-O H), 3.0-3.3(br s,2,OH), 4.2-4.4(t,2,CON-CH2), 7.5-7.85 (m,3,H-5 + H-9 + H-10), 7.95-8.05 (d,1,H-8), 8.15-8.25 (d,1,H-4), 8.6-8.7 (s overd,2,H-6 + H-7), 9.75-9.85 (d,1,H-11). 【実施例7】2-[3'-(ジメチルアミノ)プロピル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリ ン-1,3-ジオン (11) 15mlのトルエンに溶かした600mg(2.42mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボ ン酸の懸濁液を280mg(2.75mmol)の3-ジメチル-アミノプロピルアミンで処理し た。混合物を窒素雰囲気下で一晩還流した。その透明の反応液をデカンテーショ ンによりタール状物質から分離した。溶媒の蒸発により715mg(89%)の標記化合物 を得、ヘキサン−トルエンの混合物(2:1)から結晶化させ融点111-113℃を有し且 つ下記分析値を示す黄色針状晶とした:1 H NMR (CDCL3,TS), ppm.δ値 δ1.9-2.15(quintuplet, 2, -CH2-), 2.3(s,6,N-CH3),2.4- 2.6(t,2,N-CH2), 4.2-4.4 (t,2,CON-CH2), 7.48-7.85(m,3,H-5 + H-9 + H-10), 7.95-8.05 (d,1,H-8),8.2-8.3(d,1,H-4), 8.60-8.70 (s over d,2,H-6 + H-7),9 .85-9.995(d,1,H-11) 【実施例8】2-(4'-ジメチルアミノフェニル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン- 1,3-ジオン(10 ) 40mlの無水エタノールに溶かした300mg(1.21mmol)のアントラセン-1,9-無水ジ カルボン酸の懸濁液を10mlの無水エタノール中の494mg(3.63mmol)のN,N-(ジメチ ル-p-フェニレンジアミンで処理した。混合物を窒素雰囲気下で24時間還流後、2 0mlの無水トルエンを加え、その混合物を更に72時間還流した。不溶性の黄色固 形物(340mg)を濾過して取り除き、空気中で乾燥した。それを100mlのジオキサン で煮沸し未反応無水物に相当する不溶性物質(110mg)を濾過により取り除いた。 蒸発により濾液から230mg(出発物質の反応量をベースとして82%)の標記化合物 を得、ジオキサンから結晶化させ融点332-334℃を有し且つ下記分析値を示す黄 色針状晶とした:1 H NMR (d6DMS0,TS),ppm.δ値 δ3.18 (s,6,N-CH3), 7.37-7.43 (t,l,H-9), 7.47-7.61 (m<<dover t>>,4,H-5 + H-10 + H-3'+ H-5'), 7.69-7.72(d,2,H-2'+ H-6'), 7.89-7.92 (d,1,H-8), 8-1 8-8.22 (d,1,H-4),8.41-8.44(d,1,H-6), 8.65 (s,1,H-7), 9.50-9.56(d,1,H-11) . 【実施例9】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-8-ニトロ-3H-ジペンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン(13 )及び2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒ ドロ-11-ニトロ-2H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオン(2 ) 25mlの濃硫酸に溶かした416mg(1.68mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボン 酸の撹はん溶液を、-10〜-12℃で、1mlの濃硫酸に溶かした155mgの70%硝酸(1.7m mol)の溶液で処理した。添加を終えた後撹はんを15分間続け、次いでその混合物 を氷水上に注いだ。得られた黄色の沈澱物、異性のモノニトロ誘導体の混合物、 を水でよく洗浄し、空気中で乾燥した。これを次の段階で直接用いた。 50mlの無水トルエン中の570mg(1.95mmol)のモノニトロ誘導体の混合物を15ml の無水エタノールに溶かした206mg(2.35mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミン で処理した。その混合物を4時間還流加熱し、その時間中、茶色がかった黄色の 溶液を生じた。溶媒を蒸発後、固形残留物を、溶媒としてクロロホルム−アセト ン(1:1)を使用するシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーにより、その成分 に分離した。最初の黄色の留分を濃縮して、247mg (35%)の2-[2'-(ジメチルアミ ノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-11-ニトロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオ ンを得、これをトルエンから結晶化させて融点238-240℃を有し且つ下記分析値 を示す黄色のフレークを得た:1 H NMR (d6DMS0,TS), ppm.δ値 δ2.99 (s,6,NCH3), 3.52-3.57 (t,2,NCH2), 4,49-4.53(t,2,C0NCH2), 7.79-7.8 6 (t,1,H-5), 7.92-7.98 (t,1,H-9),8.47-8.50(d,1,H-4), 8.59-8.67 [doublet over doublet(appears as triplet),2,H-6 + H-8], 8.75-8.77 (d,1,H−10), 9 .32 (s,1,H-7) 第二の黄色の留分を濃縮して、181mg(26%)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル ]-1,2-ジヒドロ-8-ニトロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンを得、 これをヘキサンートルエン(1:1)から結晶化させ融点210-212℃を有し且つ下記分 析値を示す茶色がかった黄色の立方体とした:1 H NMR (CDCl3, TS), ppm.δ値 δ2.40 (s,6,NCH3), 2.70-2.77 (t,2,NCH2), 4.39-4.45(t,2,CON-CH2), 7.77-7 .86 (m,2,H-5 + H-10), 8.27-8.30(d,1,H-4), 8.35-8.39 (d,l,H-6), 8.75-8.80 (d,1,H-9),9.42 (s,1,H-7), 10.34-10.38 (d,l,H-11) 【実施例10】8-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン(14 ) 100mlの無水エタノールに溶かした84mgの2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-8 -ニトロ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンを10mgのパ ラジウム−オン−カーボン(palladium-on-carbon)触媒で処理し、水素と共に42 p.s.i.で5時間振とうした。その混合物を濾過し、濾液を蒸発して165-168℃で 部分的に融け200-202℃で完全に融ける褐色の固形物として77mg(99.9%)の標記化 合物を得た(塩酸ジヒドロ塩の融点は300℃を上回った)。 【実施例11】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-6-エチル-3H-ジペンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン(15 ) 30mlの無水テトラヒドロフランに溶かした500mgの2-[2'-(ジメチルアミノ) エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンをテトラヒ ドロフラン中の4mlの臭化エチルマグネシウムの2M溶液で処理した。混合物を一 晩撹はんし、次いで飽和塩化アンモニウム液に注いだ。2層を分離し、水性層を クロロホルムで抽出した。連結有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで蒸発 して油性残留物を得、これを、溶媒としてアセトン−トルエン(2:8)を用いるシ リカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによりその成分に分離して、出発物質(9 4mg)、3成分を含有する極性褐色油(268mg)、及び(最小極性の)標記化合物(変 換した出発物質を基準として118mg,27%)を黄色固形物として得た。ヘキサン− トルエン(3:1)からの再結晶で標記化合物は融点148-150℃を有し且つ下記分析値 を示す黄色針状結晶を産した:1 H NMR (CDCl3, TS), ppm.δ値 δ1.37-1.43 (t,3,CH3), 2.42 (s,6,N-CH3), 2.69-2.75 (t,2,N-CH2), 3.44-3.5 3 (q,2,CH2), 4.39-4.44 (t,2,CON-CH2),7.46-7.49(d,1,H-5), 7.53-7.59 (t,1, H-9), 7.72-7.79 (t,1,H-10), 7.98-8.02(d,1,H-8),8.10-8.13(d,1,H-4),8.61 (s,1,H-7), 9.93- 9.97(d,1,H-11). 【実施例12】11-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル] -1,2-ジヒドロ-3H-ジペンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン(3 ) 100mlの無水エタノールに溶かした100mgの2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]- 11-ニトロ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンを12mgの パラジウム−オン−カーボンで処理し、水素と共に42 p.s.i.で5時間振とうした 。その混合物を濾過し、濾液を濃縮して融点150-152℃で下記分析値を示す褐色 の固形物として91mg(99%)の標記化合物を得た(塩酸ジヒドロ塩の融点は300℃を 上回った)。1 H NMR (d6DMS0,TS), ppm.δ値 δ2.94 (s,6,N-CH3), 3.30-3.60 (broad,2,NH2), 3.63-3.70(t,2,N-CH2), 4.50- 4.54 (t,2,CON-CH2), 7.81-7.87 (t,1,H-9), 7.93-8.02 (q<<d over t>>,2,H-5 + H-10), 8.37-8.41(d,1,H-8), 8.68-8.75 (t<<d over d>>,2,H-4 + H-6), 9.41 (s,1,H-7) 【実施例13】7-クロロアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸の作製 40mlのp-ジオキサンに溶かした2.0gの7-クロロ-1,9-オキサリルアントラセン[ LiebermannとButescu, Chem.Ber.,45,1213(1912)]の懸濁液を15mlの2N Na0H溶液 と12mlの30%過酸化水素で処理した。次の発熱反応は、氷水浴で冷却して制御し た。室渦で40分間浄止後、得られた液を希硫酸で酸性化し、生じた黄色の沈澱物 を濾過により採集し、水で洗浄し、空気中で乾燥して2.14g(95%)のジカルボン酸 を得た。p-ジオキサンとジメチルスルホキシド(4:1)から再結晶後は、325-327 ℃で融解した(加熱で形成された無水物)。 50mlの無水酢酸中の2.0gのジカルボン酸の懸濁液を還流下で48時間加熱し、次 いで室温まで冷却した。得られたオレンジ色の固形物は、エタノールで洗浄し乾 燥後、1.84g(97%)の標記化合物をもたらした。p-ジオキサンとジメチルスルホキ シド(4:1)からの再結晶によって融点325-327℃を有するオレンジ色の結晶を得た 。 【実施例14】10-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン(16 ) 70mlの無水トルエンに溶かした1g(3.6mmol)の7-クロロアントラセン-1,9-無水 ジカルボン酸と0.36g (4mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミンを還流下で8時間 加熱した。得られた溶液を減圧下で蒸発し、溶媒としてトルエン−メタノール(9 :1)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによってオレンジ色の残留物 を精製した。この手順により、1.23g(99%)の標記化合物を得、トルエンから結晶 化し、融点165-167℃及び下記分析値を示した:1 H NMR (d6DMS0,TS), ppm.δ値 δ2.4(s,6,N-CH3), 2.56-2.80 (t,2,NCH2),4.3-4.46(t,2,CON-CH2), 7.45-7.60 (t,1,H-5),7.68-7.78 (d,1,H-9), 7.87-7.97 (d,1,H-8), 8.19-8.29(d,l,H-4), 8.62 (s over d,1,H-7),8.62-8.72(d over s,1,H-6), 9.93 (s,1,H-11). あるいは、7-クロロアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、最終収量63%で、実施 例47に記載されている手順に従い、2-クロロアントラセンから作製した。それを 1,4-ジオキサンとメチルスルホキシドの混合物(4:1)から結晶化して融点325-327 ℃を有する黄色の板状結晶とした。70mlのトルエンに溶かしたこの二塩基酸1.06 g(3.53mmol)の懸濁液を360mg(4.1mmole)のN,N-ジメチルエチレンジアミンと8時 間還流した。減圧下でトルエンを取り除き、その残留物を溶媒としてトルエン− メタノール(9:1)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し 、1.23g(99%)の標記化合物を得、トルエンから結晶化し、融点165-167℃及び下 記分析値を示す黄色結晶を産した:1 H NMR (CDCl3,TS), ppm.δ値 δ 2.43 (s,6a,NCH3), 2.65-2.80(t,2,CH2-N), 4.32-4.47(t,2,C0NCH2), 7.43-7 .60 (t,l,H-5),7.70-7.77(d,l,H-9),7.90-7.98 (d,l,H-8), 8.19-8.30 (d,l,H-4 ) 8.64 (S,1,H-7),8.64-8.72 (d,1,H-6), 9.93 (s,l,H-11) 【実施例15】10-クロロアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸の作製 35mlの二硫化炭素に溶かした5.0g(23.5mmol)の9-クロロアントラセンと6.5ml の塩化オキサリルの冷却した(0℃)撹はん混合液に、4gの無水塩化アルミニウム を添加した。2時間後、さらに二硫化炭素(15ml)と塩化アルミニウム(4g)を添加 した。その混合物を0℃でさらに2時間、次いで室温で一晩撹はんした。希塩酸を 添加し、生じたオレンジ色の沈澱物を濾過して採集し、水で洗浄し、次いで100m lの5% NaOH溶液で十分温浸した。不溶性固形物を採集し、水で洗浄し、空気中で 乾燥して、小量のp-ジオキサンを含有するメタノールから結晶化後、4.16g(66%) の10-クロロ-1,9-オキサリルーアントラセン、融点255-258℃、を得た。 濾液を酸性化して1.83gの10-クロロ-9-アントロ酸を得た。 15℃で14mlの2N NaOHと120mlのp-ジオキサンに溶かした2g(7.5mmol)の10-クロ ロ-1,9-オキサリルアントラセンの懸濁液を一部分について振とうしながら14ml の30%過酸化水素で処理した。この添加を終了後、混合物を室温で1時間撹はんし 、次いで100mlの水で希釈した。希硫酸での酸性化により、空気中で乾燥後、1.9 5g(86%)の10-クロロアントラセン-1,9-ジカルボン酸の沈殿物を生じた。p-ジオ キサンからの結晶化後、融点269-271℃(加熱で生じた無水物)を示した。 50mlの無水酢酸に溶かした1.45g(4.8mmol)の10-クロロアントラセン-1,9-ジカ ルボン酸の懸濁液を還流しながら4時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。生 じた黄色の沈澱物を濾過で採集して冷メタノールで洗浄し、乾燥して0.83g(61%) の標記化合物、融点269-271℃を得た。 【実施例16】7-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イ ソキノリン-1,3-ジオン(17)及び2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-7-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチルアミノ]-1,2-ジヒドロ-3H-ジペンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジ オン(62 ) 10-クロロアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、全収量44%で、実施例47に記載 の手順に従い、9-クロロアントラセンから作製した。それを1,4-ジオキサンから 結晶化して融点269-271℃の黄色針状晶とした。50mlの無水トルエン中の875mg(2 .91mmol)の二塩基酸の懸濁液を295mg(3.35mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミ ンと共に8時間還流した。減圧下で溶媒を排除し、残留物を、溶媒としてトルエ ン−メタノール(8:2)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで分離して2 留分を得た。第一の留分(黄色)を濃縮して生成物を得、これを溶媒としてトル エン−メタノール(9:1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで再分 離して、ヘキサン−トルエンの混合物(4:1)から融点169-171℃の黄色針状晶に結 晶化した713mg(69.46%)の7-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒド ロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンを産し、下記分析値を与えた:1 H NMR (CDCl3, TS), ppm.δ値 δ p2.4 (S,6,NCH3), 2.65-2.80 (t,2,CH2N), 4.34-4.5(t,2,CONCH2), 7.55-7.8 8 (m,3,H-5 + H-9 +H-10), 8.50-8.62(d, 1, H-8), 8.70-8.75 (d,IH-4), 8.75- 8.80 (d,l,H-6),8.90-10.00(d,1,H-11). 第二の留分(ピンク)を濃縮し、トルエンから結晶化された100mg(8.5%)2-[2' -(ジメチルアミノ)エチル]-7-[2'-(ジメチルアミノ)エチルアミノ]-1,2-ジ ヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンを産し、下記分析値を与え た:1 H NMR (d6DMSO,TS), ppm.δ値 δ 2.16 (s,6,NH-C-C-NCH3), 2.24(S,6,CON-C-C-NCH3),2.502.55(t,2,CON-C-CH2 N), 2.59-2.64 (t,2,NHCCH2 N),3.89-3.94 (t,2,NHCH2 -N), 4.16-4.22(t,2,C0NCH2 ,7.46-7.52(t,1,H-9),7.52-7.58 (t,1,H-5), 7.71-7.76 (t,2H-10 + NH), 8.37-8.40 (d,1,H-8), 8.52-8.55(d,1,H-4), 8.70-8.74((d,1,H-6), 9.82- 9.86 (d,1,H-11).5 【実施例16A】 別法として、7-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジ ベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンは、次のように作製した: 50mlの無水トルエンに溶かした0.823g (2.9mmol)の10-クロロアントラセン-1, 9-無水ジカルボン酸と0.256g (3.0mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミンとの混 合液を還流しながら48時間加熱した。得られた溶液を乾燥するまで蒸発し、その 残留物を、溶媒としてトルエン−メタノール (8:2)を使うシリカゲルのカラムク ロマトグラフィーで分離して精製し黄色の固形物を得、これを溶媒としてトルエ ン−メタノール (9:1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで更に精 製した。この手順により0.71g (69%)の標記化合物を得、ヘキサン−トルエン(4: 1)から再結晶した後(分解)融点167-171℃を有し、下記分析値を与えた:1 H NMR (CDCl3,TS) ,ppm.δ値 δ2.4 (S,6,N-CH3), 2.65-2.78 (t,2,N-CH2), 4.3-4.46(t,2,CON-CH2), 7.5-7.8 2 (m,3,H-5 + H-9 + H-b), 8.44-8.54 (d,1,H-8), 8.65-8.7 (d,2,H-4 +H-6), 9 .88-9.98(d,1,H-11) 【実施例17】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-7-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) -イソキノリン-1,3-ジオン (21) 50mlのメタノールに溶かした50mg (0.142mmol)の7-クロロ-2-[2'-(ジメチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンの溶 液を2mlの水中の12 mg (0.3mmol)の水酸化ナトリウム溶液と共に室温で6時間撹 はんした。反応混合物を数滴の氷酢酸で処理し、次いで、その溶媒を減圧下で排 除した。その残留物は、溶媒としてトルエン−メタノール (9:1)を使うシリカゲ ルの分取薄層クロマトグラフィーで分離して、メタノールを小量含有するヘキサ ン− トルエン (1:1)の混合物から結晶化して30mg (63.3%)の標記化合物を得、融点16 2-165℃(分解)を有し、下記分析値を示した:1 H NMR (CDCl3,TS) ,ppm.δ値 δ2.40 (s,6,NCH3), 2.70-2.73 (t,2,CH2N), 4.40-4.43(t,1,CONCH2), 7.62-7.6 5 (t,1,H-9), 7.71-7.74 (t,1,H-5),7.80-7.83 (t,1,H-10), 8.42-8.44 (d,1,H- 8), 8.63-8.65(d,1,H-4), 8.74-8.76 (d,1,H-6), 10.03-10.05 (d,1,H-11). IR (KBrディスク) 3300-3400cm-1(OH伸縮)。 【実施例18】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-7-メトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)- イソキノリン-1,3-ジオン (20) 25mlの無水メタノールに溶かした50mg (0.142mmol)の7-クロロ-2-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン-1,3-ジオンと 16.2mg (0.3mmol)の新規作製のナトリウムメトキシドとの混合液を室温で24時間 撹はんした。反応混合物を数滴の氷酢酸で処理し、溶媒を40-50℃で蒸発乾燥さ せ、その残留物を溶媒としてトルエン−メタノール (9:1)混合物を使うシリカゲ ルの分取薄層クロマトグラフィーで分離して、トルエン−ヘキサン(1:5)の混合 物から結晶化し冷蔵庫で一晩冷却後、融点147-149℃(分解)の赤色の針状晶に 結晶化して43mg (87%)の標記化合物を得、下記分析値を示した:1 H NMR (CDCl3,TS) ,ppm.δ値 δ2.40 (s,6,NCH3), 2.62-2.78 (t,2,CH2N), 4.22 (s,3,OCH3),4.33-4.48(t,2, CONCH2), 7.50-8.85 (m,3,H-5 + H-9 +H-10),8.36-8.44 (d,1,H-8), 8.56-8.65 (d,1,H-4), 8.65-8.74(d,1,H-6), 9.95-10.05 (d,1,H-11) 【実施例19】10-メチルアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸の作製 35mlの二硫化炭素に溶かした5g (26mmol)の9-メチルアントラセンと6.5mlの塩 化オキサリルの冷却した(0℃)撹はん混合液に、4gの無水塩化アルミニウムを添 加した。2時間後、さらに4gの無水塩化アルミニウムと35mlの二硫化炭素を添加 し、0℃で撹はんを2時間継続した。混合物を室温で一晩保持し、希塩酸で処理し 、生じたオレンジ色の沈澱物を濾過して採集し、水で洗浄し、次いで100mlの5% NaOH溶液で十分温浸した。不溶性固形物を濾過で採集し、水で洗浄し、乾燥して 、p-ジオキサンから結晶化後、3.17g (50%)の10-メチル-1,9-オキサリルアント ラセン、融点266-268℃、を得た。 濾液を濃塩酸で酸性化して2.06gの10-メチル-9-アントロ酸を得た。 80mlのp-ジオキサンと15mlの2N NaOHとに溶かした2.0g (8.12mmol)の10-メチ ル-1,9-オキサリルアントラセンの冷却(10℃)懸濁液を一部分について振とうし ながら13mlの30%過酸化水素で処理した。発熱反応が続き、固形物は徐々に溶解 した。添加終了後、混合物を40分間撹はんし、次いで希硫酸で酸性化した。得ら れたオレンジ色の沈澱物を濾過して採集し、水で洗浄し、乾燥し、クロロホルム −p-ジオキサン(2:1)からの結晶化後、黄色結晶を形成した1.97g (87%)の10-メ チル-1,9-アントラセンジカルボン酸、融点275-280℃(加熱で生じた無水物)を 得た。 25mlの無水酢酸に溶かした1.82g (6.5mmol)のジカルボン酸の懸濁液を還流し ながら4時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。黄色の固形物をエーテルで洗 浄し、乾燥して1.04の標記化合物、融点275-280℃を得た。さらにこの化合物 0. 27g(全収量77%)を、濾液を蒸発し且つその残留物をn-ヘキサンで2回温浸して得 た。 【実施例20】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-7-メチル1-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)-イ ソキノリン-1,3-ジオン (19) 10-メチルアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸は、次のように作製した: 10-メチルアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸は、実施例47の手順に従い、最 終収量43%で9-メチルアントラセンから作製した。二塩基酸は、クロロホルム−1 ,4-ジオキサンの混合物(2:1)からの結晶化後、融点275-280℃を有した。1,820g の 二塩基酸を25mlの無水酢酸と共に4時間還流させ、次いでその反応混合物を室温 まで冷却すると、10-メチルアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸の結晶性黄色固 形物(1.044g)を得た。無水酢酸を濾過し、蒸発乾燥してその残留物をヘキサンで 処理すると、さらに追加量として270mgの無水物が得られた。無水物の全収量は1 .314g (77%)であり、クロロホルム−ジオキサンの混合物(3:1)から結晶化して、 融点278-280℃の赤色針状晶を得た。 50mlの無水トルエンに溶かした500mg (1.9mmolの10-メチルアントラセン-1,9- 無水ジカルボン酸と176mg (2.00mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミンとの混合 物を還流しながら5時間加熱した。溶媒を蒸発乾燥させ、その残留物を、溶媒系 としてクロロホルム−メタノール (9:1)の混合物を使うシリカゲルカラムのクロ マトグラフィーで分離して605mg (95%)の標記化合物を得、ヘキサン−トルエン( 3:1)から結晶化して、融融点155-157℃の金色の針状晶とし、下記分析値を示し た:1 H NMR (CDCl3,TS), ppm.δ値 δ2.41 (s,6,NCH3), 2.63-2.80 (t,2,CH2N), 3.06(s,3,CH3),4.30-4.44(t,2,CON CH2), 7.45-7.80 (m,3,H-5 + H-9 + H-10), 8.20-8.28 (d,1,H-8), 8.45-8.53 ( d,1,H-4), 8.59-9.65(d,1,H-6), 9.89-9.99 (d,1,H-11). 別法として、上で同定した化合物は、次のように作製した: 50mlの無水トルエンに溶かした500mg(1.91mmol)の10−メチルアントラセン-1, 9-無水ジカルボン酸と2.0mmolのN,N-ジメチルエチレンジアミンとの混合物を還 流しながら5時間加熱した。溶媒を蒸発させ、その残留物を、溶媒としてクロロ ホルムーメタノール(9:1)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで精製 した。この手順により605mg(95%)の標記化合物を得、ヘキサン−トルエン(3:1) から結晶化して、融融点155-157℃の金色の針状晶とし、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.4(s,6,N-CH3),2.63-2.80(t,2,NCH2),3.08(s,3,CH3)4.29-4.46(t,2,CON-CH2 ),7.47-7.82(m,3,H-5+H-9+H-10),8.20-8.30(d,1,H-8),8.48-8.58(d,1,H-4) ,8.59-8.69 (d,1,H-6),9.90-10.00(d,1,H-11) 【実施例21】1,2-ジヒドロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-3H-ジベンズ(deh)-イソキノリン -1,3-ジオン (22) 477mg(1.5mmol)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ (deh)-イソキノリン-1,3-ジオンと、240mg(1.5mmol)の臭素と、25mlの氷酢酸と の混合物を還流しながら24時間加熱し、室温まで冷却し、エーテルで希釈した。 分離した固形物をメタノールに溶解し、この溶液をわずかにアルカリ性になるま でメタンKOHで処理した。その後、濃縮してその残留物を、溶媒としてクロロホ ルム−メタノール(19:1、次いで9:1)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフ ィーでその成分に分離した。最初の留分(オレンジ色)は、400mg未反応の出発 物質を与えた。第二の留分(緑色)は、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9 :1)を使うシリカゲルの分取TLCで精製し固形物を与えた。この手順で39mgの 標記化合物を得、融点238-235℃(分解)の塩酸塩を形成した。標記化合物は下 記分析値を与えた。1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.22(S,1,HN),2.55(S,3NCH3),3.06-3.11(t,2,NCH2,),4.39-4.44(t,2,CON-CH2 ),7.52-7.66(m,2,H-5+H-9),7.72-7.79(t,1,H-10),7.98-8.01(d,1,H-8),8.21 -8.24(d,1,H-4),8.62-8.65(d,1,H-6),8.66(s,1,H-7),9.84-9.88(d,1,H-11). あるいは、標記化合物は、1.5当量のN-メチルエチレンジアミンを使い、クロ マトグラフィー溶媒がトルエン−メタノール(8.5:1.5)であったことを除けば、 収量30%で、実施例34に記載の手順で作製した。ヘキサン−トルエン(7:1)からの 結晶化により融点165-166℃を有する黄色結晶を得、下記分析値を示した。1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.22(S,1,NH),2.55(S,3,CH3),3.06-3.11(t,2,NCH2), 4.39-4.44(t,2,C0NCH2),7.52-7.66(t over t,2,H-5+H-9),7.72-7.78(t,1,H-10 ),7.98-8.01(d,l,H-8),8.21-8.24(d,2,H-4),8.62-8.65(d,1,H-6),8.66(S,1, H7),9.84-9.88(d,1,H-11) 【実施例22】1,2-ジヒドロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)-イソキノリン-1,3-ジオン-8-スルホンアミド 実施例1の生成物を、実施例2に記載の手順に従い、クロロスルホン酸と、続 いてアンモニアと、次いでジメチルエチレンジアミンと反応させて、上で同定し た生成物を作り出した。 【実施例23】2-,6-,及び7-アセトアミド-アントラセン-1,9-無水ジカルボン酸混合物の作製 2-アセトアミド−アントラセンは、無水テトラヒドロフラン中の1当量の2-ア ミノ−アントラセンと1.5当量の無水酢酸との溶液を室温で3時間撹はんすること により97%の収量で作製した。この生成物(2.9g)を35mlの二硫化炭素に溶解し、4 mlの塩化オキサリルを添加した。撹はん混合物を0℃に冷却し、2.5gの無水塩化 アルミニウムで処理した。2時間後、更に35mlの二硫化炭素と2.5gの塩化アルミ ニウムを添加した。混合物を、0℃で2時間及び室温で一晩撹はんし・次いで希 塩酸で処理した。生じた褐色の沈澱物を水洗し、その後5%NaOH溶液で十分温浸し た。採集後、不溶性固形物を水洗し、空気中で乾燥して2-,6-,と7-アセトアミド -1,9-オキサリル-アントラセンとの混合物1.25g(35%)を産した。 25mlのp-ジオキサンと8mlの5%NaOH中のアセトアミドオキサリルアントラセン の(1.24g,4.27mmol)懸濁液を15℃で8mlの30%過酸化水素で処理した。混合物を 室温で45分間撹はんし、50mlの水で希釈し、濾過した。透明の褐色の濾液を希硫 酸で酸性化し、生じた赤レンガ色の固形物を採集し、水で十分洗浄し、空気中で 乾燥して1.1g(80%)の標記化合物の混合物を得た。この混合物を実施例24に直接 用いた。 【実施例24】4-9,及び10-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3 H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(32,28,27) 2-,6-,及び7-アセチルアミノアントラセン-1,9-ジカルボン酸の混合物は、下 記のように作製した: 2.9g(12.33mmol)の2-アセチルアミノアントラセンと、35mlの無水二硫化炭素 と7mlの塩化オキサリル(80.2mmole)との冷却した(0℃)撹はん混合物に2.5g(18.7 5mmol)の無水塩化アルミニウムを一度に加えた。0℃で2時間撹はん後、更に35ml の二硫化炭素と2.5gの塩化アルミニウムを反応混合物に加え、撹はんを0℃でさ らに2時間及び次いで室温で一晩継続した。混合物を冷希塩酸で分解し、褐色の 沈澱物を濾過した。それを100mlの5%水酸化ナトリウム溶液で十分温浸し、2-,6- ,及び7-アセチルアミノ-1,9-オキサリルアントラセンの不溶性固形混合物(1.25g ,35%)を濾過した。25mlのジオキサンと8mlの2N水性水酸化ナトリウム溶液に溶 かした後者1.244(=4.3mmol)の冷却撹はん懸濁液に、8mlの30%過酸化水素溶液を 添加した。室温で45分間撹はん後、50mlの水を加え、その混合物を不溶性物質か ら濾過した。濾液を希硫酸で酸性化して2-,6-,及び7-アセチルアミノアントラセ ン-1,9-ジカルボン酸の固形混合物(オキサリルアントラセンから1.1g,80%)を赤 レンガ色の固形物として得た。 50mlのトルエンに溶かした2-,6-,及び7-アセチルアミノアントラセン-1,9-ジ カルボン酸の500mg(1.55mmol)の混合物の懸濁液を10mlのエタノール中の160mg(1 .82mmol)のN,N-ジメチルエチル-エンジアミン溶液と共に7時間還流した。溶媒を 蒸発乾燥し、残留物を、溶媒系としてトルエン−メタノール(8:2)、次いでクロ ロホルム−メタノール(8:2)、及び最後にクロロホルム−メタノール(1:1)を使う カラムクロマトグラフィーで分留し、3留分を産した。第一の留分の固形物をト ルエン−メタノール(9:1)によるシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによ って再度クロマトグラフ分離し、14mg(2.4%)の4-アセチルアミノ2-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを 黄色固形物 として得、次の分析値を示した:1 H NMR (CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.40(S,3,CH3C0),2.42(S,6,NCH3),2.68-2.74(t,2,CH2N)24.37-4.42(t,2,C0N CH2),7.53-7.59(t,l,H-9),7.74-7.81(t,l,H-10),7.96-7.99(d,1,H-8),8.08- 8.12(d,l,H-5),8.51(s,1,H-7),8.99-9.03(d,l,H-6),9.91-9.94(d,1,H-11)13, 32(s,1,NH) 第二の留分は、融点249-252℃を有する118mg(20.3%)の9-アセチルアミノ-2-[2 '-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジペンズ(deh)イソキノリン-1,3- ジオンを産した。 第三の留分は、367mgの2成分混合物を産した。この留分からの固形物をクロロ ホルムでよく温浸し、10-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2- ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンのケイ酸塩の不溶成分(51m g,8.8%)を濾過し、トルエンから結晶化して360℃を上回る融点を有する赤色の 結晶とし、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.23(s,3,C0CH3),2.78(s,6,NCH3),3.27-3.29(T,2,CH2-N),4.44-4.48(t,2,C 0NCH2),7.78-7.84(t,1,H-5),8.06-8.11(d,1,H-9),8.20-8.24(d,l,H-8),8.55 -8.58(d,1,H-4),8.61-8.63(d,l,H-6),9.08(s,1,H-7),10.12(s,1,H-11),10.8 4(s,1,NH) クロロホルム濾液の蒸発により320mg(55.1%)の10-アセチルアミノ-2-[2'-(ジ メチルアミノ)エチル]-1,3-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオ ンを得、トルエンから結晶化して融点197-199℃を有するオレンジ色の結晶とし 、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.28,(s,3,C0CH3),2.59(s,6,NCH3),3.06-3.11 (t,2,CH2N),4.35-4.40(t,2,C0NCH2),7.08-7.12(d,l,H-10),7.50-7.54(t,1,H- S),7.60-7.76(d,1,H-11),7.91-7.93(s over d,2,H-4+H-8),8.46-8.49(d,l,H- 6),8.79(s,1,H-7),9.23(s,l,NH) 別法として、標記化合物は下記のように作製した: 50mlの無水トルエンに溶かした2-,3-,6-,及び7-アセトアミド-1,9-ジカルボン 酸(1g, 3.09mmol)の混合物の懸濁液を310mg(3.52mmol)のN,N-ジメチルエチレン ジアミンと共に還流しながら15時間加熱した。無水エタノール(10ml)を添加し、 さらに5時間還流を継続した。混合物を減圧下で濃縮し、油性残留物を、溶媒と してトルエン−メタノール(8:2)を使うシリカゲルでクロマトグラフ分離した。 3留分が得られた。第一の留分をシリカゲルの分取TLCにより更に精製し、27 mg(2%)の4-アセトアミド-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジ ベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを黄色固形物として得た。第二の留分から は、それに対応する244mgの9-アセトアミド誘導体、融点249-252℃を得た。第三 の留分から得たオレンジ色の固形物(714mg)はクロロホルムで抽出した。不溶性 固形物をクロロホルムで洗浄し、空気中で乾燥して10-アセトアミド-2-[2'-(ジ メチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオ ンのケイ酸塩79mg(7%)を得、360℃未満の温度では融解しなかった。クロロホル ム抽出物の濃縮により、トルエンから結晶化後、632mg(55%)の10-アセトアミド- 2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン- 1,3-ジオン、融点197-199℃を得た。 【実施例25】10-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(27) 標記の化合物は、実施例24の手順によって、収量76%で、10-アセチルアミノ-2 -[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1 ,3-ジオンから作製した。トルエンから結晶化し、融点193-195℃と下記分析値を 示 した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.44(S,6,NCH3),2.75-2.80(t,2,CH2N),4.41-4.47(t,2,C0NCH2),4.72(s,2,N H2),6.92-6.97(dd,1,H-10,Jm=2.29),7.55-7.61(t,1,H-5),7.77-7.81(d,1,H-1 1)-8.20-8.23(d,1,H-4),8.49(s,1,H-7),8.68-8.71(d,1,H-6),9.096-9.104(d,l ,H-8,Jm=2.014). 別法として、その化合物は下記のように作製してよい: B.210.3mgの10-アセトアミド-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ -3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと、50mlのエタノールと5mlの37% H Clの混合物を還流しながら2時間加熱し、次いで濃縮乾燥した。残留物をメタノ ールで溶解し、この溶液をメタンKOHでアルカリ性にした。次いで、濃縮して、 残留物を溶媒としてトルエン−メタノール(9:1)を使うシリカゲルの分取TLCで精 製した。この手順で、トルエンから結晶化後融点143-145℃を有する赤レンガ色 の固形物として162mg(76%)の標記化合物を得た。 【実施例26】10-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(31) 標記の化合物は、エタノール対38%塩酸の比が3:1であること以外は実施例27の 手順に従って、収量10.4%で、10-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エ チル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンから作製した。 それは下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.46(s,6,NCH3),2.79-2.84(t,2,CH2N),4.42-4.47(t,2,C0NCH2),4.79(s bro ad,2,NH2),6.87-6.90(dd,1,H-9,Jortho 8.982,Jm 2.148),7.53-7.59(t,1,H-5, Jortho7.416 and 7.338),7.70-7.74(d,l,H-8,Jortho 09.034), 8.16-8.20(dd,1,H-4,Jortho 8.224,Jm 1.091),8.43(S,1,H-7),8.66-8.69(dd, 1,H-6,Jortho 7.181,Jm,1.255),9.04-9.05(d,l,H-11,Jm=1.986). 標記化合物は、また、実施例25Bの手順でも作製した。54mgの10-アセトアミド -2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリ ン-1,3-ジオンから5mg(10%)の標記化合物を得た。 【実施例27】4-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソ キノリン-1,3-ジオン(33) 15mg(0.04mmole)の4-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジ ヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと、25mlのエタノールと2.5m lの38%塩酸の混合物を還流しながら3時間加熱した。溶媒を排除後、残留物をメ タノールで溶解し、その溶液をメタン水酸化カリウムでややアルカリ性にした。 その溶液を25℃減圧下で濃縮し、その残留物を、トルエンーメタノール(8:2)に よるシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーで精製し、下記分析値を与える標記 化合物7mg(53%)を産した:1 H NMR(d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.49(s,6,NCH3),2.78-2.84(t,2,CH2N),4.33-4.38(t,2,C0NCH2),7.06-7.09( d,1,H-5),7.43-7.47(t,H-9),7.61-7.68(t,1,H-10),7.75-7.79(d,1,H-6),7.8 8-7.91(d,1,H-8),8.14(s broad,1,NH),8.31(s,1,H-7),9.76(sbroad,1,OH),9 .84-9.87(d,1,H-11) 標記化合物は、また、実施例25Bの手順でも作製した。15mgの4-アセトアミド- 2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン- 1,3-ジオンから7mg(53%)の標記化合物を得た。 【実施例28】2-[2'-ジメチルアミノ)エチル]-7-メチルチオ-12-ジヒドロ-3H-ジベンズdehイソ キノリン-1,3-ジオン(25) 30mlの無水メタノールに溶かした50mg(0.142mmol)の7-クロロ-2-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと 12mg(0.171mmol)のナトリウムチオメトキシドの混合液を室温で一晩撹はんした 。溶媒を排除後、その残留物を、溶媒としてトルエン−メタノールの混合物(9:1 )によるシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離し、下記 分析値を与える標記化合物34mg(66%)を産した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.28(S,6,NCH3),2.35(S,3,SCH3),2.56-2.73(t,2,CH2N),4.24-4.42(t,2,C0N CH2),7.53-7.81(m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.63-8.71 (d,1,H-8),8.93-9.03(d,1 ,H-4),9.17-9.27(d,1,H-6),9.89-9.99(d,1,H-11). 【実施例29】2-[2'-イミダゾリニル)メチル]-1 ,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン- 1,3-ジオン 実施例1で作った化合物を、実施例2で記載した手順に従い、アミノアセトニト リル、続いてエチレンジアミン塩酸ジヒドロで処理することにより、上に同定し た化合物を作製することができる。 【実施例30】 実施例1で作ったアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸と適当なアミンを用いて 、実施例2で記載した手順に従い、下記の化合物を作ることができる: 2-[2'-(1-ピペラジニル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン- 1,3-ジオン;2-[2'-(N-モルホリニル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン;2-[(1'-エチル-2-ピロリジニル)メチル]-1,2-ジヒ ドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン;2-[2'-(1-メチル)-2-ピロリ ジニル) エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン;2-[(3'-ピ ぺリジニル)メチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン ;2-(3'-ピリジル)-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン; 2-[2'-(2-ピリジル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3- ジオン;2-[(1'-アジリジニル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキ ノリン-1,3-ジオン。 【実施例31】 同様に、ここに説明した手順を使い、下記の2-(2’2’-(ジメチルアミノエチ ル)-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの誘導休を作るこ とができる: 4-OH,0CH3,N02,Cl,Br又はCF3; 5-OH,又はOCH3,Cl又はBr; 6-NHC0CH3,NH2,OH,OCH3,Cl,Br,CF3,NO2又はCH3; 7-NHC0CH3,NH2,Cl,Br又はCF3; 8-NHC0CH3,OH,OCH3,Cl,Br又はCF3; 9-OH,OCH3,Cl,Br,CF3又はNO2; 10-OH,OCH3,CF3,Cl,Br又はNO2; 11-NHC0CH3,Cl,OH又sはOCH3。 CF3誘導体は、当業者に周知の技術により、CF3C02Na及びCulで処理することに よってその対応するブロモもしくはクロロ置換基から作製される。 【実施例32】5-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソ キノリン-1,3-ジオン(87)、2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-トリメチルアセ チルアミノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(86)及び2 -[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-5-トリメチルアセチルアミノ-1,2-ジヒドロ-311 -ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(85) 3-トリメチルアセチルアミノアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、下記のよう に 作製した: 200mlのメタノールに溶かした4mg(17.62mmol)の1,2,3,4-テトラヒドロ-7-ニト ロアントラセン(John D.ScribnerとJames A.Miller; J.Chem.Soc.,5377(1965)) と0.5gのパラジウム−オン−カーボン(palladium-on-carbon)触媒の混合物を、 水素と共に50 p.s.i.で5時間振とうした。濾過により触媒を取り除き、濾液を濃 縮して3.4g(97%)の7-アミノ-1,2,3,4-テトラヒドロアントラセンを得た。3.2g(1 6.24mmol)の後者を50mlの無水テトラヒドロフランに溶かした溶液に、2.7g(26.7 mmol)のトリエチルアミン、続いて3g(24.9mmol)の塩化トリメチルアセチルを添 加した。室温で一晩撹はん後、溶媒を排除し、その残留物を温水で摩砕して4.52 g(99%)の7-トリメチルアセチルアミノ-1,2,3,4-テトラヒドロアントラセンを得 、メタノールから結晶化して融点202-204℃の無色結晶とし、下記分析値を示し た:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.35(s,9,CH3),1.81-1.87(m,4,H-2 + H-3),2.9-2.97(m,4,H-1 + H-4),7.31 -7.35(dd,1,H-6,Jortho=8.780,Jmeta=2.196),7.45(s broad,3,H-9 + H-10 + NH),7.62-7.65(d,1,H-5,Jortho=8.777),8.090-8.098(d,l,H-8,Jmeta = 2.17 6). 220mlの二硫化炭素中の4.52g(16.08mmole)の7-トリメチルアセチルアミノ-1, 2,3,4-テトラヒドロアントラセンの強撹はん冷却(-5℃)溶液に、15ml (170.76mm ol)の塩化オキサリル、続いて6g(45mmol)の塩化アルミニウムを添加した。その 混合液を-5〜0℃で6時間、続いて室温で一晩、強く撹はんした。その後、250ml の冷希塩酸で分解し、濾過して黄褐色の沈澱物を採集した。蒸発によって濾液か ら二硫化炭素を取り除き、沈澱物と結合した固形の残留物を得た。その結合した 固形物を100mlの5%水酸化ナトリウム溶液と共に半時間撹はんした。不溶性固形 物(2.1g)を採集し、溶媒としてクロロホルムを使うシリガゲルカラムでクロマト グラフ分離し、2つの留分を得た。第一の留分を淵縮して、メタノール−ジオキ サン(3:1)から結晶化し、232mg(4.3%)の8,9-オキサリル-7-トリメチルアセチル アミ ノ-1,2,3,4-テトラヒドロアントラセン、融点276-278℃、を得、下記分析値を示 した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.42(s,9,CH3),1.88-1.93(m,4,H-2 + H-3),3.03-3.10(m,2,H-4),3.40-3.47 (m,2,H-1),7.75(s,1,H-10),7.97-8.00(d,1,H-6),8.75-8.79(d,1,H-5),9.92(s ,1,NH). 第二の留分を濃縮して、エタノール−ジオキサン(3:1)から結晶化し、525mg(9 .7%)の8,9-オキサリル-6-トリメチルアセチルアミノ-1,2,3,4-テトラヒドロアン トラセン、融点337-339℃、を得、下記分析値を示した:1 H NMR(d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ1.30(s,9,CH3),1.81-1.83(m,4,H-2 + H-3),3.01-3.07(m,2,H-4),3.24-3.29 (m,2,H-1),7.92(s,1,H-10),8.152-8.158(d,l,H-7),Jmeta= 1.59),8.507-8.5 14(d,1,H-5,Jmeta= 1.164). 50mlの無水1,4-ジオキサンに溶かした405mg(1.21mmol)の8,9-オキサリル-6-ト リメチルアセチルアミノ-1,2,3,4-テトラヒドロアントラセンと1g(4.40mmol)の2 ,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノンの混合物を還流しながら108時間加 熱した。混合物を室温まで冷却し、不溶性物質を濾過した。濾液を濃縮乾燥し、 3-トリメチルアセチル1,9-オキサリルアントラセンを含有する残留物(400mg,99. 9%)を10mlの1,4-ジオキサンに溶解した。その溶液を15℃まで冷却し、その後、 撹はんしながら、4mlの1N水酸化ナトリウムと3mlの30%過酸化水素で処理した。 室温で1時間撹はん後、その混合物を30mlの水で希釈した。その黄色の溶液を希 硫酸で酸性化して220mg(50%)の3-トリメチルアセチルアミノアントラセン-1,9- ジカルボン酸を得、これを次の段階で直接用いた。 50mlのトルエンに溶かした220mg(0.6mmol)の3-トリメチルアセチルアミノアン トラセン-1,9-ジカルボン酸の懸濁液を20mlの無水エタノール中の84mg(0.95mmol )のN,N-ジメチルエチレンジアミンの溶液で処理した。その混合物を一晩還流加 熱した。溶媒を蒸発後、固形残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9 .5:0.5)を使うシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して二つの留分を得 た。第一の留分を濃縮して15mg(6%)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-トリメ チルアセチルアミノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.46(s,9,CH3),2.41 (s,6,NCH3),2.69-2.75(t,2,CH2N),4.43-4.49(t,2,C0N CH2),7.57-7.63(t,1,H-9),7.79-7.85(t,1,H-10),8.04-8.08(d,1,H-5),8.20- 8.24(d,1,H-8),8.65(s,1,H-7),9.15-9.19(d,1,H-6),10.00-10.04(d,1,H-11 ),13.65(s,1,NH). 第二の留分を濃縮して107mg(43%)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-5-トリ メチルアセチルアミノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオ ンを得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.43(s,9,CH3),2.40(s,6,NCH3),2.68-2.73(t,2,CH2N),4.36-4.41(t,2,C0NC H2),7.54-7.60(t,1,H-9),7.69-7.76(t,1,H-10),7.85(s,1,NH),7.97-8.00(d, 1,H-8),8.28-8.29(d,1,H-4,Jm=2.298),8.58(s,1,H-7),8.98-8.99(d,1,H-6,Jm =2.250),9.79,9.83(d,1,H-11). 25mg(0.06mmole)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-5-トリメチルアセチルア ミノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと、50mlのエタ ノールと、3mlの38%塩酸との混合物を24時間還流加熱した。溶媒排除後、残留物 をメタノールに溶解し、その溶液をメタン水酸化ナトリウムでややアルカリ性に した。溶液を25℃減圧下で濃縮し、その残留物を溶媒としてクロロホルム−メタ ノール(9.5:0.5)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで分離して10. 5mgの末反応の出発物質と11mg(反応物質を基として95%)の5-アミノ-2-[2'-(ジメ チ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジ オンを得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3+d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ 2.36(s,6,NCH3),2.63-2.69(t,2,CH2N),4.31-4.37(t,2,C0NCH2),5.38(s,2 ,NH2),7.36-7.37(d,1,H-4,Jm= 2.376),7.48-7.55(t,1,H-9),7.60-7.67(t,1,H -10),7.96-7・99(d,1,H-8),8.30-8.31 (d,1,H6,Jm=2.447),8.48(S,1,H-7)9.78 -9.82(d,1,H-11) 【実施例33】5-アセトアミド-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン−1,3-ジホン(105) 標記化合物は、実施例32で作製した対応する5-アミノ誘導体をピリジンに溶か した無水酢酸で処理して作る。 【実施例34】2-(3-ピリジルメチル)-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオ ン(38) トルエン−エタノールの混合物(4:1)中の1当量のアントラセン-1,9-ジカルボ ン酸の懸濁液を1.1当量の3-アミノメチルピリジンで処理した。その混合液を、T LC(クロロホルム−メタノール)が残留出発物質を示さなくなるまで、窒素雰囲 気下で還流した。混合液を濾過し、減圧下で淵縮して黄色の残留物を得、これを 溶媒としてクロロホルムを使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで精製 :この手順で、トルエンから結晶化した標記化合物(48%)、融点211-213℃、を得 、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ6.4S(s,2,CH2),7.23-7.28(t,1,H-5'),7.49-7.56(t,1,H-9),7.56-7.75(t,1, H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.94-8.20(d,1,H-4'over d,1,H-8),8.14-817(d,1 ,H-4),8.51-8.53(d,1,H-6'),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),8.93 (s,1,H-2'),9.6-9.8(d,1,H-11) 【実施例35】2-(2'-ピリジルメチル)-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1.3-ジオ ン(39) この化合物は、実施例34に記載した手順により、収量95%で作製した。トルエ ンから結晶化して融点230-232℃を有する黄色固形物を得、下記分析値を示した :1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ5.65(s,2,CH2),7.13-7.18(t,1,H-5'),7.36-7.40(d,1,H-3'),7.49-7.56(t,1 ,H-9),7.56-7.62(t,1,H-5),7.57-7.63(t,1,H-4'),7.69-7.75(t,1,H-10),7.9 2-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1,H-4),8.52-8.55(d,1,H-6'),8.58(s,1,H-7), 8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1,H-11). 【実施例36】2-[2'-(N-モルホリニル)エチル]-1 .2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリ ン-1,3-ジオン(40) この化合物は、クロマトグラフィー溶媒がクロロホルムに溶かした1.5%のトリ メチルアミンであること以外は実施例34に記載した手順に従い、アントラセン-1 ,9-ジカルボン酸と4-(2-アミノエチル)モルホリンから収量65%で作製した。ト ルエンもしくはメタノール−酢酸混合液(3:1)から結晶化して一定の融点をもた ない(加熱で分解)黄色固形物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(D6DMS0,TS),ppm.δ値 δ3.27-3.37(m,6,CH2N),3.53-3.63(t,4,CH2O),4.28-4.34(t,2,C0NCH2),7.49- 7.56(t,1,H-9),7.56-7.62(t・1・H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.92-7.95 (d,1,H -8),8.14-8.17(d,1,H-4),8.57(s,1,H-7)8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1, H-11) 【実施例37】2-[(N-エチル-2-ピロリジニル)メチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソ キノリン-1 ,3-ジオン(41) この化合物は、実施例34に記載した手順に従い、アミンとして2-(2-アミノメ チル)-1-エチルピロリジンを用いて収量99%で作製した。粗生成物をヘキサンか らの結晶化により精製し、融点128-130℃を有する黄色固形物を得、下記分析値 を示した:1 H NMR(CDCl3,+ d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ1.45-1.55(t,3,CH3),2.00-2.40(m,4,CCH2C),3.10-3.28(m,2,NCH2環外),3.70 -3.95(m,3,NCH2 環内+NCH),4.70-4.75(t,2,C0NH2),7.49-7.56(t,1,H-9),7.57 -7.62(t,1,H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1,H -4),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1,H-11). 【実施例38】2-[2'-(N-メチル-2-ピロリジニル)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(42) この化合物は、実施例34に記載した手順に従い、アミンとして2-(2-アミノエ チル)-1-メチルピロリジンとクロマトグラフィー溶媒としてクロロホルム−メ タノールの混合物(9:1)とを用いて収量86%で作製した。ヘキサンからの結晶化 により、融点119-122℃を有する黄色固形物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.8-2.15(m,4,CCH2C),2.2-2.4(m,2,C-CH2-C環外),2.4-2.75(s over m,5,NCH3 +NCH2),3.35-3.53(m,1,NCH),4.27-4.35(t,2,C0NCH2),7.49-7.56(t,1,H-9), 7.56-7.62(t,1,H-5),7.69-7.75(t,l,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d ,1,H-4),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1,H-11). 【実施例39】2-[2'-2''-ピリジル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1, 3-ジオン(43) 標記化合物は、溶媒としてトルエン−メタノール(8:2)を使うシリカゲルカラ ムクロマトグラフィー、続いてクロロホルムによるシリカゲル分取薄層クロマト グラフィーによって精製した以外は、実施例34に記載した手順に従い、アントラ セン-1,9-ジカルボン酸と2-(2'-アミノエチル)ピリジンから収量80%で作製した 。化合物は、トルエンーヘキサンの混合液(1:2)から結晶化し、融点167-169℃を 有する黄色固形物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ3.27-3.34(t,2,CCH2),4.63-4.69(t,2,C0NCH2),7.14-7.17(t,1,H-5'),7.30- 7.33(d,1,H-3'),7.49-7.56(t,1,H-9),7・57-7.65(t over t,2,H-4'+H-5),7.69 -7.75(t,1,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1,H-4),8.57(S,1,H-7),8 .57-8.59(d,1,H-6'),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.3(d,l,H-11) 【実施例40】2-(3'-ピリジル-12-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1.3-ジオン(44) 25mlのN,N-ジメチルホルムアミド中の100mg(0.4mmole)のアントラセン-1,9-無 水ジカルボン酸と350mg(3.72mmole)の3-アミノピリジンの混合物を還流しながら 48時間加熱した。溶媒を蒸発して乾燥し、その残留物を溶媒としてトルエン−メ タノール(8:2)を使うシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーによって精製した 。この手順で標記化合物(19%)を黄色の固形物として得、ヘキサン−トルエン(1: 1)から結晶化して融点290-291℃、及び下記分析値を示した:1 H MMR(d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ7.35-7.55(t,1,H-5'),7.49-7.56(t,1,H-9),7.56-7.62(t,1,H-5),7.69-7.75 (t,1,H-10),7.76-7.78(d,1,H-41) 7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1,H-4),8.57(S,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6 ),8.678-8.683(1,d,H-2'),8.74-8.76(d,1,H-6'),9.80-9.83(d,1,H-11). 【実施例41】2-[2'-(ピペラジニル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1 .3-ジオン(48) 248mg(1mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸と30mlのトルエンの懸濁 液を5mlの無水エタノール中の155mg(1.2mmol)のN-(2-アミノエチル)ピペラジン の溶液で処理した。その混合液を16時間還流し、冷却し、それから減圧下で淵縮 した。その残留物(286mg)を溶媒としてクロロホルム−メタノール(7:3)を使うシ リカゲルカラムでクロマトグラフ分離し、続いて溶媒としてクロロホルム−メタ ノールートリエチルアミン(9:1:0.2)によるシリカゲルプレートで再度クロマト グラフ分離し、沸騰するトルエンで抽出し黄色の固形物を得た。抽出物を蒸発し 、標記化合物(38%)を黄色の固形物として得、ヘキサン−トルエン(1:1)から結晶 化して融点181-183℃、及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.94(s,1,NH),2.75-2.83(m,6,axial H-NCH2環外),3.01-3.07(m,4,赤道H),4. 40-4.42(t,2,C0NCH2),7.49-7.56(t,1,H-9),7.56-7.62(t,1,H-5),7.69-7.75(t ,1,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1,H-4),8.57(s,1,H-7),8.57-8. 60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,l,H-11) 【実施例42】2-[2'-(ヒドロキシエチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-311-ジベンズ(deh)イソ キノリン-1,3-ジオン(66) この化合物は、アミンを2-(2-アミノエチルアミノ)エタノールで置換し且つク ロマトグラフィー溶媒がクロロホルム−メタノール(8.5:1.5)であること以外は 実 施例35に記載した手順に従い、収量16%で作製した。トルエンから結晶化して融 点160-162℃を有する黄色固形物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.57(s,1,NH),2.77-2.81 (t,2,N-CH2-C-0),2.96-3.02(t,2,N-C-CH2-N),3.1 8-3.33(br s,1,OH),3.55-3.6(t,2,CH20),4.31-4.37(t,2,C0NCH2),7.49-7.56(t ,1,H-9),7.56-7.62(t,1,H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8. 14-8.17(d,1,H-4),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1,H-11) . 【実施例43】2-(2'-アミノエチル)-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1.3-ジオン (67) この化合物は、2.2当量のエチレンジアミンを用い且つクロマトグラフィー溶 媒がトルエン−メタノール(8.5:1.5)であること以外は実施例34に記載した手順 に従い、収量9%で作製した。最小量のメタノールを含有しているエーテルから結 晶化して黄色固形物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.71-l.94(br s,2,NH2),3.11-3.16(t,2,NCH2),4.32-4.37(t,2,C0NCH2),7.4 9-7.56(t,1,H-9),7.56-7.62(t,l,H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.92-7.95(d,1, H-8),8.14-8.17(d,l,H-4),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d ,1,H-11) 【実施例44】2-[2-(1-アジリジニル)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン- 1.3-ジオン(68) トルエンに溶かした1当量のアントラセン-1,9-無水ジカルボン酸の懸濁液を1 .5当量の1-(アミノエチル)アジリジンで処理した。混合物を、TLCが出発物質の 残 留を示さなくなるまで窒素雰囲気下で還流した。それを濾過し、減圧下で黄色固 形物に濃縮し、溶媒としてクロロホルムを使う中性アルミナの分取薄層クロマト グラフィーで精製した。この操作で収量10%で標記化合物を得、ヘキサン−トル エン(1:1)から結晶化して、融点139-141℃、且つ下記分析値を示した。1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.26-1.28(d,2,H above aziridine ring),1.78-1.80(d,2,Hbelow aziridine ring),2.58-2.63(t,2,NCH2),4.35-4.55(t,2,C0NCH2)7.49-7.56(t,1,H-9),7.5 6-7.62(t,1,H-5),7.69-7.75(t,1,H-10),7.92-7.95(d,1,H-8),8.14-8.17(d,1, H-4),8.57(s,1,H-7),8.57-8.60(d,1,H-6),9.80-9.83(d,1,H-11). 【実施例45】6-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(82)及び8-アセチルアミノ-2-「2'-(ジメチルアミノ )エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(61) 4-及び5-アセチルアミノアントラセン-1,9-ジカルボン酸の混合物を、実施例2 4の手順に従い、1-アセチルアミノアントラセンから全収量41%で作製した。100m lのトルエンに溶かしたこの混合物2.27g(7mmol)の懸濁液を、10mlのエタノール 中の0.741gのN,N-ジメチルエチレンジアミンの溶液と共に一晩還流した。溶媒を 蒸発して2.6g(98%)の赤褐色の固形物を得た。この固形物のサンプル(120mg)を、 溶媒としてクロロホルム−アセトン−トリエチルアミン(50,50:1.5)の混合物を 使うシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーで分離して2バンドを得た。第一の バンド(Rf値の高い方)は18mg(15%)の6-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ) エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを産し、メ タノール−エーテルから結晶化し、融点253-255℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.32(s,3,CH3CO),2.82(S,6,NCH3),3.34-3.44(t,2,CH2N),4.43-4.48(t,2,CO NCH2),7.86-7.92(m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.66-8.69(d,2,H-4 + H-8),9.46(s,1,H-7),9.71-9.75(dd,1,H-11),10 .45(S,1,NH) 第二のバンドは、52mg(43%)の8-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エ チル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを産し、メタ ノール−エーテルから結晶化し、融点245-250℃及び下記分析値と化学特性を示 した:1 H NMR(d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.32(s,3,CH3CO),2.43(s,6,CH3N),2.80-2.84(t,2,CH2N),4.29-4.34(t,2,CO NCH2),7.84-7.90(m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.61-8.66(m,2,H-4 + H-6),9.39(s ,1,H-7),9.70-9.74(t,1,H-11),10.40(s,1,NH).化学特性 : エタノール-37%塩酸の還流混合物(10:1)にて4時間加熱すると、上記化合物 から8-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン-1,3-ジオン(実施例10)が収量88%で得られた。 【実施例46】11-アセチルアミノ-2-「2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベン ズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(52) 5mlの無水テトラヒドロフラン中の66mg(2 mmol)の11-アミノ-2-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン 溶液を45.4(4.45mmol)の無水酢酸と4滴のトリエチルアミンで処理した。室温 で15時間撹はん後、90mgの無水酢酸と12滴のトリエチルアミンを加え、その混合 物を24時間還流した。溶媒を蒸発して、残留物を20mlの温水で処理し、数時間静 止させた。減圧下で水を排除し、残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノー ル(9:1)を使うシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーで分離して18mgの未反 応の出発アミンと30mg(反応物質基準で55.5%)の標記化合物を得、エーテルか ら結晶化して融点156-158℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.24(s,3,COCH3),2.47(s,6,NCH3),2.82-2.87(t,2,CH2N),4.46-4.51(t,2,CO NCH2),7.67-7.75(m,2,H-5 + H-9),7.97-8.00(d,1,H-10),8.15-8.18(d,1,H-8) ,8.32-8.35(d,1.H-4),8.74-8.76(d,1,H-6),8.85(s,1,H-7),10.13(s,1,NH). 【実施例47】7-アセチルアミノ-2-[2'(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ (deh)イソキノリン-1,3-ジオン(34) 10-アセチルアミノアントラセン-1,9-ジカルボン酸は次のように作製した: 15mlの無水二硫化炭素中の1.665g(7.08mmol)の9-アセチルアミノアントラセン 冷却(0℃)撹はん懸濁液に、4ml(44.3mmole)の塩化オキサリル、続いて2g(1 5.33mmol)の無水塩化アルミニウムを添加した。0℃で2時間撹はん後、さらに2g の塩化アルミニウムと20mlの二硫化炭素をその反応混合物に追加し、0℃でさら に2時間、その後室温で一晩、撹はんを継続した。混合物を冷希塩酸で分解し、 黄色の沈澱物を採集し、70mlの5%,水性水酸化ナトリウム溶液で十分温浸させた 。不溶性固形物(0.587g,29%)を濾過し、そして50mlの1,4-ジオキサンと4mlの2N 水性水酸化ナトリウム溶液との混合液に懸濁した。その冷却撹はん懸濁液を4ml の30%過酸化水素溶液で処理し、混合物を室温で45分間撹はんした。続いて、100 mlの水で希釈し、希硫酸で酸性化して0.319g(49%)の10-アセチルアミノアント ラセン-1,9-ジカルボン酸を得、これは次の段階で精製しないで直接用いた。 25mlのトルエン中の10-アセチルアミノアントラセン-1,9-ジカルボン酸の懸濁 液を、10mlのエタノールに溶かした132mg(1.5mmol)のN,N-ジメチルエチレンジ アミン溶液で18時間還流した。この混合物を室渦まで冷やし、不溶性物質を濾過 した。濾液を蒸発乾燥し、その残留物を溶媒としてトルエン−メタノール(8:2 )を使うシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、130mg(35%)の標記化 合物を得、トルエンから結晶化、融点267-269℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3+d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.38(s,6,NCH3),2.45(s,3,COCH3),2.66-2.72(t,2,CH2N), 4.36-4.41(t,2,CONCH2),7.53-7.59(t,1,H-9),7.62-7.68(t,1,H-5),7.71-7.78 (t,1,H-10),8.15-8.19(d,l,H-8),8.34-8.38(d,1,H-4),8.63-8.65(d,1,H-6), 9.93-9.97(d,1,H-11),10.34(s,1,NH) 【実施例48】6-クロロ-2-[2'0(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(36) 4-クロロアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、実施例47記載の手順に従い、1- クロロアントラセンから最終収量57.8%で作製した。30mlのトルエン中のこの500 mg(1.66mmol)の二塩基酸の懸濁液を、5mlのエタノールに溶かした150mg(1.7m mole)のN,N-ジメチルエチレンジアミン溶液で4時間還流した。溶媒を減圧下で 排除し、その残留物を溶媒としてクロロホルム−メタノール(9:1)を使うシリ カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、503mg(85.8%)の標記化合物を得、 最小量のメタノールを含有するヘキサンから結晶化、融点160-162℃及び下記分 析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.39(s,6,NCH3),2.70-2.73(t,2,CH2N),4.40-4.43(t,2,CONCH2),7.66-7.69( t,1,H-9),7.79-7.81(d,1,H-5),7.85-7.88(t,1,H-10),8.16-8.18(d,l,H-8),8 .61-8.63(d,1,H-4),9.21(s,1,H-7),9.98-10.00(d,1,H-11) 【実施例49】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-ヨード-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(83) 7-ヨードアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、実施例47記載の手順に従い、2- ヨードアントラセンから全収量57%で作製した。 30mlのトルエン中のこの500mg(1.28mmol)の二塩基酸の懸濁液を、7mlのエタ ノールに溶かした124mg(1.41mmole)のN,N-ジメチルエチレンジアミン溶液で4 時間還流した。溶媒を減圧下で排除し、その残留物を溶媒としてクロロホルム− メタ ノール(9.5:0.5)を使うシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、485mg (86%)の標記化合物を得、トルエンから結晶化、融点190-192℃及び下記分析値 を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.41(s,6,NCH3),2.68-2.74(t,2,CH2N);4.35-4.40(t,2,CONCH2),7.65-7.72( dd over t,2,H-5 + H-9),7.76-7.80(dd,1,H-8),8.21-8.25(dd,1,H-4),8.61(s ,1,H-7),8.65-8.68(dd,1,H-6),10.34-10.35(t,1,H-11). 【実施例50】6,8-ジクロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(75)及び8-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エ チル]-6-[2'-(ジメチルアミノ)-エチルアミノ]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(76) 4,5-ジクロロアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、実施例47記載の手順に従い 、1,8-ジクロロ-アントラセンから全収量65%で作製した。 70mlのトルエン中のこの1.866g(5.57mmol)の二塩基酸の懸濁液を、10mlのエ タノールに溶かした510mg(5.8mmole)のN,N-ジメチルエチル-エンジアミン溶液 で18時間還流した。溶媒を減圧下で排除し、その残留物を溶媒としてクロロホル ム−メタノール(9:1)を使うシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離した 。第一の黄色留分を淵縮して1.55g(71%)の6,8-ジクロロ-2-[2'-(ジメチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを得 、トルエンから結晶化し、融点209-211℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.39(s,6,NCH3),2.69-2.72(t,2,CH2N),4.37-4.40(t,2,CONCH2),7.67-7.73( m,2,H-9 + H-10),7.80-7.82(d,1,H-5),8.58-8.60(d,1,H-4),9.58(s,1,H-7), 9.88-9.90(d,1,H-11) 第二のピンク色の留分を濃縮して固形物を得、クロロホルム−メタノール(8: 2)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで再度クロマトグラフ分離 し、融点200-202℃を有する17mg(0.7%)の8-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ) エチル]-6-[2'-(ジメチルアミノ)-エチルアミノ]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ (deh)イソキノリン-1,3-ジオンを得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2・40(s,6,NH-C-C-NCH 3),2.41(s,6,CO-N-C-C-NCH3),2.68-2.71(t,2,CON-C-CH2 -N),2.78-2.81(t,2,NH-C-CH 2-N),3.39-3.43(q,2,NHCH 2),4.37-4.40(t,2,CON CH2),6.52-6.54(d,1,H-5),6.73-6.75(t,1,NH),7.58-7.60(m,2,H-9 + H-10), 8.55-8.57(d,1,H-4),9.03(s,1,H-7),9.91-9.93(t,1,H-11),Jm = 5.07). 【実施例51】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-11-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ( deh)イソキノリン-1,3-ジオン(57) 2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-8-ニトロ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン及び2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-11-ニトロ-1 ,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの混合物は、実施例9 記載の手順で作製した。この混合物を実施例10又は実施例12記載の手順に従って 接触水素化して対応するアミノ誘導体の混合物を得、これを次の段階で直接用い た。 5mlの32%硫酸に溶かした1g(3mmol)のアミノ誘導体の混合物の冷却(-5-0℃ )撹はん溶液に1mlの水中の215mg(3.11mmol)の亜硝酸ナトリウムの冷却(0℃ )溶液を添加した。撹はんを、-5-0℃で45分間、次いで室温で一晩、継続した。 約50℃に20分間暖めた後、その混合物を室渦まで冷却し、固体炭酸ナトリウムで 中和し、クロロホルムで、続いてテトラヒドロフランで抽出した。結合した抽出 物を減圧下で蒸発し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−アセトン(1:1 )を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離した。 第一の赤みがかった褐色のバンドは、112mg(21.4%)の標記化合物を生じ、最小 量のトルエンを 含有するヘキサンから結晶化、融点132-133℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.38(s,6,NCH3),2.69-2.75(t,2,CH2N),4.42-4.47(t,2,CONCH2),7.32-7.36( d,1,H-10),7.52-7.71(m,3,H-5 + H-8 + H-9),8.24-8.28(d,1,H-4),8.71-8.74 (d,1,H-6),8.77(s,1,H-7),12.07(s,1,OH). 第二のバンドは黄色をしており、30mgの2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1, 2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(1)を産した。 【実施例52】11-クロロ-2-[2'0(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(58) 及び8-クロロ-2-[2'(ジメチルアミノ)エチ ル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン 2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-11-ニトロ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン-1,3-ジオンと2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-8-ニトロ-1,2- ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンとの混合物は、実施例9 記載の手順で作製した。この混合物を実施例10又は実施例12記載の手順に従って 接触水素化して対応する8-と11-アミノ誘導体の混合物を得、これを次の段階で 直接用いた。 28mlの4%塩酸に溶かした957mg(2.57mmol)のアミノ誘導体の混合物の冷却(0 ℃)撹はん溶液に2mlの水に溶かした260mg(3.77mmol)の亜硝酸ナトリウムの冷 却(0℃)溶液を一部分添加した。添加終了後、その混合物を0℃で2時間撹はん した。得られたジアゾニウム塩溶液を、室温で、27mlの11%塩酸中に新規に作っ た2.97g(30mmol)の塩化第一銅溶液に加えた。室渦で一晩、次いで70℃で1時 間、撹はん後、その混合物を二炭酸ナトリウムで中和し、その後、クロロホルム で抽出した。抽出物を減圧下で濃縮し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム −アセトン(1:1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマト グラフ分離した。第一のバンドは黄色で、200mg(42.3%)の11-クロロ-2-[2'-( ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3- ジオンを生じ、ヘキサン−ト ルエンの混合物(1:1)から結晶化し、融点214-216℃と下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.39(s,6,NCH3),2.75-2.81(t,2,CH2N),4.40-4.45(t,2,CONCH2),7.52-7.58( t,1,H-9),7.71-7.77(t,l,H-5),7.84-7.88(d,1,H-10),8.02-8.05(d,l,H-8),8 .29-8.32(d,1,H-4),8.67-8.70(d,1,H-6),8.75(s,1,H-7) 第二のバンドは、赤みがかった褐色で、12mgの2-[2'-(ジメチルアミノ)エチ ル]-11-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン を産した。 第三のバンドは黄色で、トルエン−メタノール(9:1)でのシリカゲル分取薄 層クロマトグラフィーで再度クロマトグラフ分離して31mg(8.7%)の8-クロロ-2- (ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1, 3-ジオンを生成し、下記分析値を与えた:1 HNMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.45(s,6,NCH3),2.73-2.81(t,2,CH2N),4.38-4.46(t,2,CONCH2),7.56-7.71( m,3,H-5 + H-9 + H-10),8.24-8.27(d,1,H-4),8.64-8.66(d,1,H-6),9.07(s,1, H-7),9.80-9.83(d,1,H-11). 第四のバンドは、未反応の8-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2- ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(実施例10)の赤紫色の 化合物33mgを産した。 【実施例53】6-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(37) 方法A 15mlの無水エタノール中の50mg(0.14mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチルア ミノ) エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと10mg(0. 15mmole)のアジ化ナトリウムとの混合物を48時間還流加熱した。溶媒を減圧下 で排除し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(8:2)を使う シリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、16.1mgの 未反応の出発物質と23mg(反応物質基準で72%)の標記化合物を得、トルエンか ら結晶化し、融点225-227℃、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3+d6DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.27(S,6,NCH3),2.52-2.58(t,2,CH2N),4.22-4.27(t,2,CONCH2),6.77-6.81( d,1,H-5),7.55-7.81(t,1,H-9),7.75-7.82(t,1,H-10),8.08-8.11(d,1,H-8),8 .22(s,2,NH2),8.35-8.38(d,1,H-4),9.34(s,1,H-7),9.91-9.94(d,1,H-11). ジメチルホルムアミドを溶媒として使用し、かつ還流時間を20分として、(反 応物質を基準として)収量76%で標記化合物を得た。方法B 標記化合物は、実施例27記載の手順に従い、6-アセトアミド-2-[2'-(ジメチ ルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン を加水分解して、ほとんど定量収量で得た。 【実施例54】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6{2'-(ジメチルアミノ)エチルアミノ]-1,2 -ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1、3-ジオン(47) 15mlの無水エタノール中の50mg(0.14mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと78 mg(0.89mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミンとの混合物を24時間還流加熱し た。溶媒を蒸発し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9:1 )を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、 15mgの未反応の出発物質と38.5mg(反応物質基準で96%)の標記化合物を得、ト ルエンから結晶化し、融点191-193℃及び下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),δ value in ppm. δ2.37(s,6,NH-C-C-NCH 3),2.42(s,6,CON-C-C-NCH3),2.68-2.78(m,4,CH2N),3. 33-3.39(q,2,CH 2NH),4.35-4.41(t,2,CONCH2),6.40-6.43(d,1,H-5),6.50-6.52 (t,1,NH),7.47-7.53(t,1,H-9),7.67-7.74(t,l,H-10),7.94-7.97(d,1,H-8),8 .45-8.48(s over d,2,H-4 + H-7),9.86-9.89(d,1,H-11) 【実施例55】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)-1,2-ジヒ ドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(89) 25mlの2-プロパノール中の50mg(0.14mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと13 mg(0.21mmol)のエタノールアミンとの混合物を120時間還流加熱した。溶媒を 蒸発後、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9.5:0.5)、次 いで(8:2)を使う中性アルミナのカラムクロマトグラフィーでクロマトグラフ 分離して、26mg(49%)の標記化合物を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3+d6 DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.43(s,6,NCH3),2.70-2.76(t,2,CH2N),3.53-3.63(q,3,NH-CH 2+OH),3.97-4. 01(t,2,CH2,OH),4.33-4.39(t,2,CONCH2),6.51-6.54(d,1,H-5),7.40-7.50(t,1 ,NH),7.52-7.55(t,1,H-9),7.71-7.76(t,1,H-10),8.00-8.03(d,1,H-8),8.41- 8.45(d,1,H-4),9.12(s,1,H-7),9.87-9.91(d,1,H-11) 【実施例56】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-ヒドラジノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(88) 25mlの無水エタノール中の100mg(0.28mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチルア ミ ノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと14mg (0.43mmol)のヒドラジンとの混合物を36時間還流加熱した。溶媒を蒸発後、そ の残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9:1)、次いで(8:2)を使 う中性アルミナのカラムクロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、37mg( 37%)の標記化合物を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(d6DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.66(s,6,NCH3),3.06-3.11(t,2,CH2N),4.33-4.38(t,2,CONCH2),4.90(s bro ad,2,NH2),7.16-7.20(d,1,H-5),7.63-7.69(t,1,H-9),7.82-7.89(t,1,H-10), 8.03-8.11(d,1,H-8),8.44-8.48(d,1,H-4),9.43(s,1,H-7),9.70(sbroad,1,NH) ,9.88-9.92(d,1,H-11). 【実施例57】7-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(35) 標記化合物は、エタノール対38%塩酸の比が5:1であったこと以外は実施例27記 載の手順に従い、7-アセチルアミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジ ヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンから収量36%(結晶後)で 得た。その化合物を最小量のメタノールを含有するトルエンから結晶化して融点 266-268℃の暗桃色の 結晶とし、下記分析値を与えた:1 H NMR(d6DMSO,TS),ppm.δ値 δ2.25(s,6,NCH3),2.49-2.57(t,2,CH2N),4.22-4.27(t,2,CONCH2),7.48-7.53( t,1,H-9),7.58-7.63(t,1,H-5),7.76-7.82(t,1,H-10),8.57-8.63(t,2,H-4 + H -8),8.70(s,2,NH2),8.93-8.97(d,1,H-6),9.94-9.99(d,1,H-11). 【実施例58】7-[2'-(N-エチレンイミノ)エチルアミノ]-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]- 1,2- ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(63) 20mlの無水メタノールと10mlの無水テトラヒドロフランとの混合液中の100mg (0.28mmol)の7-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジ ベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを120mg(1.4mmol)のN-(2-アミノエチ ル)エチレンイミンで処理した。その混合液を窒素雰囲気下で240時間撹はんし た。溶媒を排除後、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9:1 )を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、 23mg(20%)の標記化合物、融点116-118℃を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3 TS),ppm.δ値 δ1.29-1.31(t,2,α-CH2 aziridine),1.91-1.93(t,2,β-CH2aziridine),2.40( s,6,CH3),2.48-2.52(t,2,CH2-Naziridine),2.68-2.74(t,2,CH2N),3.89-3.95( q,2,NH-CH 2),4.40-4.45(t,2,CONCH2),6.72-6.76(t,1,NH),7.48-7.58(m,2,H-5 + H-9),7.73-7.80(t,1,H-10),8.27-8.30(d,1,H-8),8.56-8.60(d,1,H-4),8. 72-8.75(d,1,H-6),10.02-10.06(d,1,H-11) 【実施例59】10-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(60) 4mlの21%塩酸に溶かした100mg(0.3mmol)の10-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミ ノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの冷却 (0℃)撹はん溶液に、1mlの水中の25mg(0.36mmol)の亜硝酸ナトリウムの冷却 (0℃)溶液を加えた。その混合液を0℃で1時間撹はんした。得られた塩化ジア ゾニウム溶液を、室温で、3mlの14%塩酸中の新規作製の197mg(2mmol)の塩化 第一銅溶液に添加した。混合液を、室温で30分間、次いで-50℃でさらに30分間 、撹はんした。その後、室温まで冷却し、炭酸ナトリウム溶液で中和し、クロロ ホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムを完全に乾燥後、抽出物を減圧下で濃縮 し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−アセトンの混合物(1:1)を使う シリカゲルの分取薄層クロマト グラフィーでクロマトグラフ分離して、47mg(45%)の標記化合物を得、ヘキサ ン−トルエンの混合物(1:1)から結晶化し、融点215-216℃と下記分析値を与え た:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.41(s,6,NCH3),2.69-2.75(t,2,CH2N),4.37-4.43(t,2,CONCH2),7.50-7.55( d,1,H-10),7.68-7.75(t,1,H-5),7.97-8.00(d,1,H-11),8.28-8.31(d,1,H-4), 8.70-8.75(sover d,2,H-6 + H-8),10.06(5,1,11-7) 【実施例60】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(59)、2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-メ トキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(71)及び2 -[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-[2'(ジメチルアミノ)エチルアミノ]-1,2- ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(72) 2-メトキシアントラセン-1,9-ジカルボン酸は次のようにして作製した: 50mlの1,2-ジクロロエタン中の500mg(2.24mmol)の2'-メトキシアントラセン の冷却(-10℃)撹はん溶液に、2ml(22.2mmol)の塩化オキサリル、次いで500m g(3.75mmol)の無水塩化アルミニウムを添加した。-10℃で8.5時間撹はん後、 その混合物を50mlの希塩酸で分解した。有機層を分離し、水性層をクロロホルム で抽出した。抽出物を有機層と結合させ、溶媒を蒸発乾燥した。その残留物をシ リカゲルカラムで分離して226mgの未反応の2-メトキシアントラセンと、305mg( 反応物質基準で88.4%)の2-メトキシ-1,9-オキサリルアントラセンを得、1,4-ジ オキサンから結晶化し融点243-245℃を有する赤オレンジ色結晶とし、下記分析 値を与えた:1 H NMR(d6DMSO,TS),ppm.δ値 δ4.15(s,3,OCH3),7.59-7.62(m,2,H-3 + H-6),7.75-7.81(t,1,H-7),8.15-8.1 9(d,1,H-5),8.37-8.40(d,1,H-4),8.71-8.75(d,1,H-8),8.86(s,1,H-10) 25mlのジオキサンと6mlの2N水性水酸化ナトリウム溶液中の482mg(1.84mmol) の 2-メトキシ-1,9-オキサリルアントラセンの冷却(15℃)撹はん懸濁液に、6mlの 30%過酸化水素溶液を添加した。室温で45分間撹はん後、50mlの水を加えた。透 明の黄色溶液を希硫酸で酸性化して485mg(89.1%)の2-メトキシアントラセン-1 ,9ージカルボン酸をオレンジ色の固形物として得、これは次の段階で直接用いた 。 50mlのトルエン中の485mg(1.64mmol)の2-メトキシアントラセン-1,9-ジカル ボン酸の懸濁液を、30mlの無水エタノールに溶かした241mg(2.7mmol)のN,N-ジ メチルエチレンアミンで18時間還流した。溶液を蒸発乾燥し、その残留物を、溶 媒としてトルエン−メタノール(8:2)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグ ラフィーでクロマトグラフ分離して、3バンドを得た。第一のバンドは、244mg( 45%)の2-[2'-(ジメチルエチルアミノ)エチル]-4-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3 H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを与え、メタノールから結晶化して 、融点197-199℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.36(s,6,NCH3),2.66-2.71(t,2,CH2N),3.52-3.59(q,2,CONCH2),7.06-7.10( d,1,H-5),7.49-7.55(t,1,H-9),7.73-7.79(t,1,H-10) 7.88-7.92(d,2,H-6 + H- 8),8.30(s,1,H-7),9.59-9.62(d,1,H-11),9.99-10.03(t,1,OH,Jfor long rang e coupling with CONCH2=2.00) 第二のバンドは、10mg(2%)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-メトキシ -1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを与え、下記分析 値を示した:1 H NMR CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.43(s,6,NCH3),2.71-2.77(t,2,CH2N),4.25(s,3,OCH3),4.42-4.48(t,2,CON CH2),7.47-7.51(d,1,H-5),7.57-7.60(t,1,H-9),7.77-7.81(t,1,H-10),8.00- 8.04(d,1,H-8),8.26-8.29(d,1,H-6),8.64(s,1,H-7),10.02-10.06(d,1,H-11) . 第三のバンドは、33mg(5%)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-[2'-(ジメ チルアミノ)エチルアミノ]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン−1 ,3-ジオンを与え、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TE),ppm.δ値 δ2.36(s,6,NH-C-C-NCH 3),2.44(s,6,CON-C-C-NCH 3),2.652.75(m,4,CH2N),3.4 8-3.55(q,2,N11CH 2),4.40-4.46(t,2,CONCH2),6.96-7.00(d,1,H-5),7.44-7.05 (t,1,H-9),7.69-7.76(t,1,H-10),7.76-7.80(d,1,H-8),7.85-7.89(d,1,H-6), 8.23(s,1,H-7),9.99-10.03(d,1,H-11),10.97ー10.99(t,1,NH,JNH-CH2=5.091). 【実施例61】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-ヒドロキシ-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(53) 10mlのエタノール中の100mg(0.284mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミ ノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの溶液 を、1mlの水に溶かした30mg(0.74mmol)の水酸化ナトリウム溶液と共に30分間 還流しながら加熱した。溶媒を排除後、残留物をメタノールに溶解し、その溶液 のpHをメタノール塩化水素によって7に調節した。メタノールを蒸発させ、その 残留物を、溶媒としてトルエン−メタノール(9:1)を使うシリカゲルの分取薄 層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、13.6mgの未反応の6-クロロ-2 -[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリ ン-1,3-ジオンと43mg(反応物質基準で52.5%)の標記化合物を得、トルエン−ヘ キサンの混合物(1:4)から結晶化、融点137-139℃と下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TE),ppm.δ値 δ2.41(s,6,NCH3),2.69-2.75(t,2,CH2N),4.38-4.44(t,2,CONCH2),6.87-6.90( d,1,H-5),7.57-7.63(t,1,H-9),7.78-7.84(t,1,H-10),8.08-8.11(d,1,H-8),8 .62-8.65(d,1,H-4),9.13(s,1,H-7),9.96-9.99(d,1,H-11). 【実施例62】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]10-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(74) 4mlの濃塩酸と100mlの水の混合液に溶かした400mg(1.2mmol)の10-アミノ-2ー [2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリ ン-1,3-ジオンの冷却(0℃)撹はん溶液に、2mlの水に溶かした100mg(1.45mmol )の亜硝酸ナトリウムの冷却(0℃)溶液を加えた。その混合液を、0℃で2時間 、次いで室温で一晩、最後に50℃で20分間、撹はんした。反応混合物を二炭酸ナ トリウムで中性化し、その後、小量のメタノールを含有するクロロホルムで抽出 した。抽出物は、無水硫酸ナトリウムを完全に乾燥した後、減圧下で濃縮し、そ の残留物を、溶媒系としてクロロホルム−アセトン(4:6)、次いでクロロホル ム−メタノール(9.5:0.5)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで クロマトグラフ分離して、9-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジ ヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの黄色固形物30mgと、標記 化合物265mg(66%)を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3 + d6DMSO),ppm.δ値 δ2.32(s,6,NCH3),2.60-2.63(t,2,CH2N),4.24-4.26(t,2,CONCH2),6.91-6.93( d,1,H-10),7.56-7.59(t,1,H-5),7.72-7.72(d,1,H-4),7.86(s,1,H-8),8.22-8 .24(d,1,H-6),8.39(s,1,H-7),8.50-8.52(d,1,H-11) 【実施例63】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(54) 15mlの無水メタノール中の100mg(0.284mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチル アミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと 34mg(0.63mmol)の新たに作製したナトリウムメトキシドとの混合物を、還流下 で3時間加熱した。溶媒を蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてトルエン−メ タノール(9 :1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して 、18.2mgの未反応出発物質と54mg(反応物質基準で67%)の標記化合物を得、ト ルエン−ヘキサンの混合物(1:3)から結晶化し、融点192-193℃及び下記分析値 を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.41(s,6,NCH3),2.69-2.75(t,2,CH2N),4.15(s,3,OCH3),4.37-4.43(t,2,CON CH2),6.86-6.89(d,1,H-5),7.55-7.61(t,1,H-9),7.76-7.82(t,1,H-10),8.03- 8.07(d,1,H-8),8.59-8.62(d,1,H-4),9.06(s,1,H-7),9.92-9.96(d,1,H-11) 【実施例64】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-エトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(56) 33mlの無水エタノール中の150mg(0.425mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチル アミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと 63mg(0.926mmol)の新たに作製したナトリウムエトキシドとの混合物を、還流 下で6時間加熱した。溶媒を蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてトルエン− メタノール(9:1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマト グラフ分離して、93mg(60%)の標記化合物を得、ヘキサンから結晶化し、融点1 40-141℃及び下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ 1.64-1.70(t,3,CH3),2.41 (s,6,NCH3),2.68-2.74(t,2,CH2N),4.32-4.43(m ,4,CONCH2 + OCH2),6.84-6.87(d,1,H-5),7.56-7.62(t,1,H-9),7.76-7.83(t,1 ,H-10),8.06-8.09(d,1,H-8),8.59-8.62(d,1,H-4),9.08(S,1,H-7),9.94-9.98 (d,1,H-11) 【実施例65】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-メトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン-1,3-ジオン(70) 100mlのクロロホルム−メタノール混合液(1:1)に溶かした100mg(0.3mmol) の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-ヒドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ (deh)イソキノリン-1,3-ジオンの原料サンプル冷却(0℃)溶液に、20mlのエ ーテル中のジアゾメタン溶液(6.8mmol)を加えた。その混合物を0℃で2時間撹 はんし、続いて、4℃の冷蔵庫に7日間保存し、その後、密閉雰囲気中、室温で10 時間撹はんした。溶媒を蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてトルエン−メタ ノールの混合物(8.5:1.5)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでク ロマトグラフ分離して、8mg(8%)の標記化合物を得、下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.44(s,6,NCH3),2.76-2.78(t,2,CH2N),4.11(s,3,OCH3),4.43-4.46(t,2,CON CH2),7.27-7.29(d,1,H-10),7.65-7.68(t,1,H-5),7.95-7.97(d,1,H-11),8.28 -8.30(d,1,H-4),8.67(s,1,H-7),8.72-8.74(d,1,H-6),9.40(s,1,H-8). 【実施例66】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-メトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン-1,3-ジオン(55) 15mlの無水N,N-ジメチルホルムアミド中の50mg(0.142mmol)の10-クロロ-2-[ 2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン -1,3-ジオンと16.2mg(0.3mmol)の新たに作製したナトリウムメトキシドとの混 合物を、乾燥した窒素雰囲気下で、還流しながら3時間加熱した。反応混合物を 水に注ぎ、その後クロロホルムで十分抽出した。抽出物を、2回、水、次いでブ ラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムを完全に乾燥した。クロロホルムの蒸発後 、その残留物を、溶媒としてトルエン−メタノール(9:1)を使うシリカゲルの 分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して、9mgの未反応出発物質 と6.2mg(反応物質基準で15%)の標記化合物を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.25(s,6,NCH3),2.78-2.84(t,2,CH2N),4.12(s,3,OCH3),4.44-4.50(t,2,CON CH2),7.28-7.32(d,1,H-9),7.68-7.71(t,1,H-5),7.97-8.01(d,1,H-8),8.31-8. 34(d,1,H-4),8.72(s,1,H-7),8.74-8.77(d,1,H-6),9.43(S,1,H-11). 【実施例67】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチルチオ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(d eh)イソキノリン-1,3-ジオン(50) 50mlの無水エタノール中の150mg(0.426mmol)の6-クロロ-2-[2'-(ジメチル アミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと 36mg(0.514mmol)のナトリウムチオメトキシドとの混合物を、乾燥した窒素雰 囲気下で、還流しながら22時間加熱した。溶媒を排除後、その残留物を、溶媒と してクロロホルム−メタノール(9.5:0.5)を使うシリカゲルの分取薄層クロマ トグラフィーでクロマトグラフ分離して、110mg(71%)の標記化合物を得、ヘキ サン−トルエンの混合物(7:1)から結晶化し、融点130-132℃及び下記分析値を 与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ2.41(s,6,NCH3),2.67-2.73(s over t,5,CH2N + SCH3),4.35-4.41(t,2,CONCH2 ),6.79-6.82(d,1,H-5),7.53-7.60(t,1,H-9),7.74-7.81(t,1,H-10),8.02-8. 05(d,1,H-8),8.54-8.57(d,1,H-4),9.00(s,1,H-7),9.90-9.94(d,1,H-11). 【実施例68】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチルスルホニル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベ ンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(51) 5mlの氷酢酸中の50mg(0.137mmol)の2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチ ルチオ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンを、0.1mlの 30%水性過酸化水素溶液で処理した。混合物を蒸気浴で20分間加熱した。溶媒を 蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノールの混合物(8: 2又は7: 3)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーで精製して、38mg(70%)の 標記化合物を得、下記分析値を与えた:1 H NMR(d6DMS0,TS),ppm.δ値 δ3.28(s,3,S02CH3),3.32(s,6,NCH3),3.58-3.73(t,2,CH2N),4.48-4.49(t,2,C ONCH2),6.80-6.83(d,1,H-5),7.40-7.46(t,1,H-9),7.58-7.64(t,1,H-10),7.9 4-7.97(d,1,H-8),8.19-8.22(d,1,H-4),8.65(s,1,H-7),9.47-9.50(d,1,H-11) 【実施例69】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(46) 4-メチルアントラセン-1,9-ジカルボン酸は、実施例47記載の手順に従い、1- メチルアントラセンから全収量14%で作製した。トルエン(30ml)と無水エタノ ール(20ml)の混合液中の500mg(1.786mmol)の二塩基酸の懸濁液を、1mlの無 水エタノール中の194mg(2.2mmol)のN,N-ジメチルエチレンジアミンの溶液と共 に5時間還流した。溶媒を減圧下で排除後、その残留物を、溶媒としてクロロホ ルム−メタノールの混合物(185:15)を使うシリカゲルのカラムクロマトグラフ ィーで精製して、550mg(93%)の標記化合物を得、ヘキサンから結晶化し、融点 144-146℃及び下記分析値を与えた:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ 2.40(s,6,NCH3),2.66-2.72(t,2,CH2N),2.85(s,3,CH3),4.33-4.38(t,2,CON CH2),7.41-7.44(d,1,H-5),7.52-7.58(t,1,H-9),7.70-7.77(t,1,H-10),7.80- 7.86(d,1,H-4),8.70(s,1,H-7),9.83-9.87(d,1,H-11) 【実施例70】10-クロロ−2-[2'-(メチノレアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジペンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(73) 50mlのトルエン中の300mg(1.062mmol)の7-クロロアントラセン-1,9-無水ジ カルボン酸と95mg(1.284mmol)のN-メチルエチレンジアミンとの混合物を還流 しながら20時間加熱した。室温まで冷却後、不溶性物質を濾過し捨てた。濾液を 蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノールの混合物(9: 1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマトグラフ分離して 、151mg(42%)の標記化合物をオレンジ色の固形物として得、メタノールから結 晶化し、融点176-178℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS)ppm.δ値 δ1.45(s,broad,1,NH),2.52(s,3,CH3),3.02-3.06(t,2,CH2N),4.41-4.44(t,2, CONCH2),7.52-7.54(d,1,H-9),7.70-7.73(t,1,H-5),7.98-8.02(d,1,H-8),8.2 8-8.30(d,1,H-4),8.71-8.73(s over d,2,H-6 + H-7),10.01(s,1,H-11). 【実施例71】6−クロロ-2-[2'-メチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(80) 100mlの無水エタノール中の1g(3.54mmol)の4-クロロアントラセン-1,9-無水 ジカルボン酸と270mg(3.649mmol)のN-メチルエチレンジアミンとの混合物を、 室温で一晩撹はんし、次いで還流しながら3時間加熱した。室温まで冷却後、不 溶性物質を濾過し捨てた。濾液を蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒系としてクロ ロホルム−メタノールの混合物(8:2)を使うシリカゲルカラムでクロマトグラ フ分離して黄色がかった赤色の半固形物を得、これを溶媒としてジエチルエーテ ル−メタノールの混合物(6:4)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィ ーで再度クロマトグラフ分離して、270mg(23%)の標記化合物を得、下記分析値 を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ 1.78(s,broad,1,NH),2.51(s,3,CH3),3.02-3.04(t,2,CH2N),4.40-4.44(t,2 ,CONCH2),7.64-7.70(m,2,H-5 +H-9),7.73-7.76(t,1,H-10),8.35-8.37(d,1,H- 8),8.73- 8.74(d,1,H-4),9.24(s,1,H-7),9.91-9.93(d,1,H-11). 【実施例72】2-[2'-メチルアミノ)エチル]-6-メトキシ-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(81) 80mlの無水メタノール中の200mg(0.591mmol)の6-クロロ-2-[2'-(メチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンと新 規作製の70.4mg(1.304mmol)のナトリウムメトキシドとの混合物を、還流しな がら乾燥窒素雰囲気中で2時間加熱した。室温まで冷却後、不溶性物質を濾過し 捨てた。濾液を蒸発乾燥し、その残留物を、溶媒としてクロロホルム−メタノー ルの混合物(9:1)を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーでクロマト グラフ分離して、18mgの未反応出発物質と40mg(反応物質基準で22.3%)の標記 化合物を得、下記分析値を示した:1 HNMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ1.93(s,broad,1,NH),2.52(s,3,NCH3),3.01-3.03(t,2,CH2N),4.15(s,3,0CH3 ),4.40-4.42(t,2,CONCH2),6.86-6.88(d,1,H-5),7.57-7.60(t,1,H-9),7.77-7 .81(t,1,H-10),8.04-8.06(d,1,H-8),8.60-8.62(d,1,H-4),9.07(s,1,H-7),9. 92-9.94(d,1,H-11). 【実施例73】2-(ジメチルアミノ)-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1.3-ジ オン(84) 40mlの無水トルエン中の248mg(1mmol)のアントラセン-1,9-無水ジカルボン 酸の懸濁液を72mg(1.2mmol)のN,N-ジメチルヒドラジンの溶液と共に一晩還流 した。溶媒を排除後、その残留物を、溶媒としてクロロホルムを使うシリカゲル のカラムクロマトグラフィーで精製して215mg(82%)の標記化合物を得、ヘイキ サンートルエン(1:1)から結晶化し、融点198-200℃及び下記分析値を示した:1 H NMR(CDCl3,TS),ppm.δ値 δ3.2(s,6,CH3),7.60-7.67(t,1,H-9),7.70-7.76(t,1,H-5),7.80-7.87(t,1,H- 10),8.09-8.13(d,1,H-8),8.32-8.37(d,1,H-4),8.76-8.79(d,1,H-6),8.81(s, 1,H-7),9.94-9.98(d,1,H-11). 【実施例74】5,8-ジニトロアゾナフィド(24)、5.11-ジニトロアゾナフイド(18)及び7-ヒ ドロキシ-11-ニトロアゾナフィド(23) 上記化合物は、実施例9記載のニトロ化の手続きを1当量ではなく2当量の硝酸 を用いて実行するときに、8−ニトロアゾナフィド(13)と11-ニトロアゾナフィ ド(2)と共に単離された。クロマトグラフィーは、実施例9記載のように実行し 、標記化合物を分離し、採集した。 【実施例75】2-[2'-ジメチルエチル]-10-[(トリメチルアセチル)アミノ]-1.2-ジヒドロ-3H- ジベンズ(deh)イソキノリン-13-ジオン(96) 上記化合物は、実施例49に記載の手順により、2-[(トリメチルアセチル)ア ミノ]アントラセンから作製した。溶媒としてトルエン−メタノール(9:1)を 使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによる精製で、最小量のトルエン を含有するヘキサンから結晶化後、融点203-205℃を有する固形物を59%の収量で 得た。 【実施例76】8-クロロ-2-[2'-ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イ ソキノリン-1,3-ジオン(97) 及び2-[2'(ジメチルアミノ)チル]-8-ヒドロキシ -1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(100) 20mLの37%塩酸に溶かした405mg(1.22mmol)の8-アミノ-2-[2'-(ジメチルア ミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンの氷 冷却溶液を、3mlの水中の126mg(1.83mmol)の亜硝酸ナトリウムの氷冷却溶液で 処理した。その混合液を、0℃で1.5時間、次いで室温で一晩、さらに80℃で30分 間、撹はん した。その混合液を二炭酸ナトリウムで中和し、クロロホルムで抽出した。この 抽出物を減圧下で濃縮し、残留物を溶媒としてクロロホルムーメタノール(9:1 )を使うシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによりその成分に分離した。 第一の留分は、メタノールから結晶化後、一定の融点をもたない97を100mg(23% )産し、第二の留分は、最小量のメタノールを含有するトルエンから結晶化後、 一定の融点をもたない100を54mg(13%)産した。 【実施例77】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-4-メチル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(101) 及び2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-メ チル-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1 ,3-ジオン(102) 上記化合物は、実施例47記載の手順で、2-メチルアントラセンから1つの混合 物として作製した。この混合物を、溶媒としてトルエン−トリメチルアミン(25 0:2)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって分離して、最小量のメタ ノールを含有するトルエンからの結晶化の後明確な融点を有しない101を収量34% で、また、最小量のメタノールを含有するトルエンからの結晶化の後、融点110- 112℃を有する102を収量32%で得た。 【実施例78】6-[2-ジメチルアミノ)エトキシ]-2-「2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1.2-ジヒ ドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-13-ジオン(104) 上記化合物は、実施例64記載の手順で、2-(ジメチルアミノ)エタノール中の 6-クロロ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオンとナトリウム2-(ジメチルアミノ)エトキシドから作 製した。溶媒としてトルエン−メタノールを用いるシリカゲルの分取薄層クロマ トグラフイーによつて精製して、ヘキサンからの結晶化の後、融点140-142℃を 有する104を(反応した出発物質基準で)80%の収量で得た。 【実施例79】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-6-ヨード-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン106 及び2-[2'-ジメチルアミノ)エチル]-8-ヨード-1,2 -ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-13-ジオン(107) 上記化合物は、実施例49記載の手順で、1-ヨードアントラセンから1つの混 合物として得た。この混合物を、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9:1) を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって分離して、89%の収量の106(そ の塩酸塩はジエチルエーテルから結晶化の後、融点152-154℃を有していた)と2 %の収量の107を得た。107の質量スペクトルは、m/e 444(C20H17IN2O2)の分子 イオンを示した。 【実施例80】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-ニトロ-12-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(112) ニトロシル硫酸は、10-15℃に冷やした3mLの98%硫酸に165mg(2.4mmole)の亜 硝酸ナトリウムを溶解することにより作製した。その混合物を、亜硝酸が溶解す るまで撹はんし、次いでそれを10mlの氷酢酸中の300mg(0.9mmol)の10-アミン- 2ー[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノ リン-1,3-ジオンの強く撹はんした15℃の溶液に添加した。撹はんを5-10℃で1時 間続け、次ぎにその混合物を余剰のジエチルエーテルで希釈した。分離した黄色 の二硫酸ジアゾニウム塩を濾過して採集し、エーテルとメタノールの混合液(1: 1)で洗浄し、素早く5℃の10mLの水に溶解した。この溶液を、一部分、300mgの 銅粉を含有する亜硝酸ナトリウムの強撹はんした10℃の飽和溶液に添加した。混 合物を室渦で一晩撹はんし、次いで水で希釈した。得られた沈澱物を採集し、十 分乾燥し、それからジオキサンで抽出した。この抽出物を蒸発して、黄褐色の固 形物を得、溶媒としてクロロホルム−メタノール(9.5:0.5)を使うシリカゲル のカラムクロマトグラフィーで精製した。この操作で、小量のヘキサンを含有す るトルエンから再結晶化の後、融点240-242℃を有する標記化合物161mg(49%) を得た。 【実施例81】10-シアノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(113) 10-アミノ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(de h)イソキノリン-1,3-ジオン(200mg,0.6mmol)を、実施例80記載のようにして 、その硫酸ジアゾニウムに変換した。この塩を10mLの冷水に溶解し、その溶液を 氷浴で冷却した。シアン化第一銅は、20mLの水に亜硫酸ナトリウム(2.65g)、 重亜硫酸ナトリウム、及び1.75gの水酸化ナトリウムを含有する溶液を40mLの水 に溶かした硫酸第二銅五水化物と6.5gの塩化ナトリウムの強撹はん加熱溶液に加 えることにより作製した。沈澱した塩化第一銅を濾過して採集し、20mLの冷水に 懸濁し、撹はんしながら、10mLの水に溶かした6.5gのシアン化ナトリウム溶液で 処理した。得られたシアン化第一銅の溶液を0℃に冷却し、上記の硫酸ジアゾニ ウム溶液で強く撹はんしながら処理した。撹はんを、0℃で30分間、次いで室温 で一晩、続行した。得られた沈澱物を濾過して採集し、水洗し、沸騰クロロホル ムで抽出した。この抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮し、その残留物を 溶媒としてクロロホルム−メタノール(9.5:0.5)を用いるシリカゲルの分取薄 層クロマトグラフィーによって精製した。この操作により、第一留分で未確認の 化合物13mgと、第二の留分で、最小量のメタノールを含有するトルエンから結晶 化後、融点209-212℃を有する標記化合物を23mg(11%)得た。 【実施例82】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-ジメチルトリアジノ-1,2-ジヒドロ-3H-ジ ベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオン(114) 実施例80で説明したジアゾニウム塩は、200mgのアミンから作製した。それを2 0mLの冷水(5℃)に溶解し、一部分を、15mLの水に溶かした130mgの40%水性ジメ チルアミンと500mgの炭酸ナトリウムの高速撹はん溶液に加えた。0℃で20分間、 次いで室温で15分間、撹はん後、混合物をクロロホルムで抽出した。この抽出物 を濃縮し、その固形物を、溶媒としてクロロホルム−トリエチルアミン(300:8 )を使う中性アルミナのカラムクロマトグラフィーにより精製した。この操作で 収量24%の標記化合物を得た。二量体生成物も収穫した。 【実施例83】2-2'-(ジメチルアミノ)エチル]-10-フルオロ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(117) 標記化合物は、実施例49記載の手順により2-フルオロアントラセンから作製し た。融点173-175℃を有する収量81%の固形物は、溶媒としてクロロホルム−メタ ノール(9.5:0.5)を用いるシリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによる精 製及び最小量のトルエンを含有するヘキサンからの結晶化により得た。 【実施例84】7-ブロモ-2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh) イソキノリン-1,3-ジオン(119) 標記化合物は、実施例47記載の手順により9-ブロモアントラセンから作製し た。融点147-150℃を有する収量35%の固形物は、溶媒としてクロロホルムを用い るシリカゲルのクロマトグラフィーによる精製、続いてエーテルからの結晶化に より得た。 【実施例85】2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-8-メトキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh )イソキノリン-1,3-ジオン(103) 上記の化合物は、実施例76で作製した2-[2'-(ジメチルアミノ)エチル]-8-ヒ ドロキシ-1,2-ジヒドロ-3H-ジベンズ(deh)イソキノリン-1,3-ジオンをジアゾメ タンで処理して得た。 本願発明の化合物は抗腫瘍剤として有用である。例えば、本願発明の化合物は 、悪性腫瘍、特に固形腫瘍及び白血病に対して効き目がある。それらはまた、血 液腫瘍にも効果がある。本願発明の化合物は、乳癌、卵巣癌、黒色腫、結腸癌、 肺癌、悪性癌、肉腫、及び他の固形及び血液癌に効果がある。 本願発明の代表的化合物は、種々のモデル系において抗腫瘍活性について試験 した。 それらのモデルには下記のものが含まれる: 1) ネズミとヒトの腫瘍細胞系及び発生したばかりの(fresh)ヒトの腫瘍に 関するソフト寒天での生体外腫瘍コロニー形成検定。 2) MTT染料を使用する生体外腫瘍細胞の生存能力の検定。 3) SBS染料を使用する生体外腫瘍細胞の生存能力の検定。 4) 固形の側腹部腫瘍もしくは腹膜に血液の悪性疾患をもつマウスでの生体 内生 き残り調査。 例えば、本願発明の化合物は、クローン化したヒトの結腸悪性癌における細胞 毒活性について評価した。クローン原性の検定は、以降に記載の手順に従い実行 した: 1) ソフト寒天でのコロニー形成検定:ヒト又はネズミの発生したばかりの 腫瘍は、機械的、低浸透圧的及び/又は酵素的(トリプシン)方法を使って単一 の細胞懸濁に成分分けする。単一細胞(約5x104-105)は、5-10% vol/volの熱 不活性化したウシ胎児の血清、溶解した0.3%の寒天及び薬剤(100ug/mL)を含有 する成長培地に溶解した0.3%寒天の1mlの「支持細胞層」上の35mmプラスチック 製ペトリ皿で培養する。薬剤露出は、1時間もしくは連続的に実行してよい(薬 剤は最終培養培地に添加)。腫瘍細胞のコロニー(サイズ>60 uM)は、37℃に 維持され加湿された5-10%のCO2環境での10-20日の保温後、自動画像解析により 計数する。コロニー形成の阻害率は、コントロール(未処理の)プレート(ここ ではプレート当たり数百のコロニー成長が典型的である)との比較に基づいて計 算する。(Salmon SE,等、N Engl J Med 298(24):1321-1327,1978)。 その結果を下表に示す。 本願発明の化合物は、腫瘍細胞の感受性に関するそれらの生体外活性及び標準 抗癌剤に対する耐性について試験した。このプロトコルに用いた腫瘍細胞系は 、8226ヒト骨髄腫1;8226/Dox-402、L-1210/ネズミ白血病、多重薬剤耐性L-210/3 、2780ヒト卵巣癌及び2780/AD4。 これら耐性細胞系の各々は、多重薬剤耐性(multidrug resistant)の即ち"MD R"細胞系として知られている。これらの細胞系は、活性薬剤の流出ポンプとして 作用するP-糖タンパク質(P-glycoprotein)と呼ばれる分子量170,00の膜タンパ ク質を生成する。このように、細胞がp-糖タンパク質を一度生成してしまえば、 それは細胞から多種多様の関連のない天然生成物を排出する能力を持つことにな る。これらには、いくつかの我々の最も活性な標準抗腫瘍剤、例えば、ドキソル ビジ ン(アドリアマイシン)、ビンカアルカロイド(例えば、ビンクリスチンとビン ブラスチン)及びその他のDNA結合剤、例えば、アクチノマイシンDとダウノ マイシン、がある。本願発明の化合物の効き目を測定するプロトコルは、次の通 りである: 2)MTT染料を使用する生体外腫瘍細胞の生存能力の検定: 検定は、Heo等によってCancer Research1990,50,3681-3690に記述された 手順に従い実行する。腫瘍は、上述のように、単一の細胞懸濁に加工する。細胞 は、プラスチック製の96-ウエルのプレートに3-5 x 104/1mL wellの濃度でのせ る。5-10% vol/volの熱不活性化したウシ胎児の血清と薬剤(100ug/mL)を含有 する成長培地を添加して、37℃で6日間保渦する。その後、薬剤含有の培地を除 去し、その細胞を新規の培地もしくはリン酸塩緩衝塩水(pH7.4)で遠心分離し て”洗浄”する。次いで、テトラゾリウム染料(3,4,5-ジメチルチアゾール-2- イル)-2,5-ジフェニル テトラゾリウム臭化物(MTT)を添加する。この染料は 、生菌細胞中のミトコンドリアのレダクターゼによる活性化で着色したホルマザ ン生成物を形成する。典型的には、酸性プロパノールもしくはDMSOに可溶化され る。色の強さは、生存能力のある細胞数に比例し、これは、微小ELISAの1 Matsuoka,Y.等、Proc Soc Exptl.Biol.Med.,125,1246-1250(1967).2 Dalton,W.S.等、Cancer Research46,5125-5130(1986).3 Dorr,等、Biochem.Pharmacol.,36,3115-3120(1980).4 Rogan A.M.,等、Science,224,994-996(1984). プレートリーダ」二の分光測光吸光度(570nM)で定量化される。試験結果は、 未処理の腫瘍細胞によるコントロールの吸光度%で校正する(Mossman T: J.Imm unolMeth 65:55-63,1983)。 上記の手順を使って、化合物1は、種々の腫瘍細胞系に関する細胞毒活性につ いて試験した。その結果を下の表2に表示する。 表2は、これらの生体外多重薬剤耐性の腫瘍に対し化合物1は抗腫瘍活性を維 持したことを示している。化合物1がその活性を完全に維持していると思われな い唯一の例は、可能な3倍交差耐性が明白なDOX 40細胞系に対してであった。し かし、これは大いに人為的耐性レベルである(即ち、40倍耐性は、通常、臨床で はみられないものである)。従って、10倍ミトマイシンC耐性L1210及び10倍アド リアマイシン耐性2780卵巣癌のようなやや低レベルの耐性細胞系では、表2に示 すように化合物1はその完全な活性を維持した。 この検定を使って、本願発明のその他の化合物も、種々の腫瘍細胞系に関する 細胞毒活性について試験した。その結果を下表に表示する。 3)スルホルホダミンB(SBS)をしようする生体外腫瘍細胞の生存能力の検定 この検定は、Skehen等によってJ.Natl.Cancer Inst.,1990,82,1107-1112 に記述された手順に従って実行した(その内容は本明細書に引用)。この検定は 、関連した細胞系OVCAR 3及びUA375に対して、即ち、それぞれヒト卵巣の悪性癌 及びヒト悪性黒色腫の細胞系に対して用いられた。 検定は次のように実行した: 腫瘍細胞を単一の細胞懸濁に加工する。細胞は、プラスチツク製の96-ウエル のプレートに5-10 x 103/mL wellの濃度でのせる。37℃での保温に先立ち、グル タミン、重炭酸塩及び5%のウシ胎児の血清を含有する成長培地を添加する。8日 間の保温の後、洗浄の前に細胞をTCAで固定する。プラスチックの基層に付着さ せた細胞は、10%の最終TCA濃度をもたらすよう、各ウエルの成長培地の頂上面で 50uLの冷い(4℃の)50% TCAを徐々に層に積み重ねて固定する。培養細胞を4℃ で1時間保温し、次いで水で数回洗浄してTCA、成長培地及び低分子量の代謝生成 物及び血清タンパク質を除去する。 TCA固定の細胞は、1%の酢酸に溶解した0.4%(wt/vol)SRBで30分間染色する。 染色時間終了時に、SRBを除去し、培養細胞を4回10%酢酸で素早く濯ぎ未結合染 料を取り除く。濯いだ後、培養細胞をよどんだ湿気が見えなくなるまで空気乾燥 する。振とう機上で、結合染料を10nMの未緩衝トリス素地(pH10.5)で5分間可 溶化させる。 色の強さは、生存能力のある細胞数に比例し、564nMの分光測光吸光度もしく は微小ELISAのプレートリーダにより定量化される。 本願発明の代表的化合物は、この検定を使用して試験した。その試験結果を下 表に列挙する: マウスネスミモデルにおける本願発明の化合物の生体内抗腫瘍活性を検討した 。 4)腫瘍をもつマウスの生き残り調査: 3.1 P-388白血病モデル:最初は米国菌培養採集所(Rockville,MD)から入手し た1,000,000個の白血病細胞を成熟したDBA-2Jの雄のマウス(Jackson Laborator ies,Bar Harbor,ME)の腹膜に植え付ける。24時間後、生理的食塩水に希釈し た薬剤を10g体重当たり0.1mLの分量で腹膜腔内注射により注入する。その後、マ ウス(10匹/グループ)の生存数を毎日追跡し、腫瘍をもつ未処理のマウスと比 較する。生存数の結果は、未処理のコントロールに対する寿命増率に変換する( Geran RI等、Cancer Chemo Rep.,3,1-10,1972)。P-388/アドリアマイシン耐性細胞 :Dr.Randall Johnsonn(Johnson RK等、Can cer Treat Rep 62,1535-1547,1978)により生体内で発生させ且つ供給された 多重薬剤耐性のP-388細胞に対するこれらの調査に関しては、上記と同じプロト コルを用いた。コロン-38 :新たに得た生存能力のあるコロン-38の悪性腺癌の試験片20-30mgをC 57/B1の成熟マウスの左前側腹部に注入する。これらの腫瘍を3日間成長させる。 接種後3日と6日こ、薬剤を10g体重当たり0.1mLの分量で腹膜腔内注射により注入 する。腫瘍の垂直幅を1週間毎にカリパスでスライスして測定し、次式に従って 見積った腫瘍質量に変換する: 1 x W2/2=腫瘍質量、 ここで、 W=腫瘍幅 1=腫瘍の長さ。 腫瘍の成長遅延は、処理マウスの腫瘍が未処理のコントロールのそれに比べて見 積質量750mgもしくは1.5gに到達する日数差として計算する: 750mgに到達する]日数(処理済み−コントロール)=腫瘍成長遅延日数 Corbett、T.H.等、Cancer Chemo Rep.,5(1975)。乳腺の16-C悪性腺癌及びM 5-76肉腫 :腫瘍の塊(20-50mg)をB6C3F1の雌マウスの側腹部に植え付ける。薬 剤(10-45mg/kg)を塩水に溶解し、腫瘍植え付け後1日から出発して4日毎に3回 腹膜腔内注射により注入する。腫瘍は、上述のように2次元的に測定し、腫瘍成 長遅延は、 1.5と3.0gに到達する時間で計算する。 種々の生体内マウスモデルと上述の手順を使って、化合物1の抗腫瘍活性を試 験した。その結果を下の表3に示す。 表3 生体内マウスモデルにおける化合物1の抗腫瘍活性 ILS=寿命増パーセント TT=腫瘍成長遅延日数 ~~ 未知 ~~~TGI=胛瘍サイズ(L x W2)/2に基づく腫瘍成長阻害%腫瘍成長の評価 しきい寸法をもつ腫瘍の出現、及び5 x 106個のM5076悪性癌細胞を植え付けた 1グループ10匹(B6C3F0,18-22g)からなる複数グループにおけるこれらの腫瘍 の成長を、NSC308847及び化合物1で処理したサンプルにおける腫瘍の出現と成長 と比較して、表3に示す。数値はサンプルの中位の値であり、時間につれて変わ る腫瘍の重量を示している。 これらの検討によって、本願発明の化合物は、しきい値レベルの腫瘍の出現を コントロールよりも目に見えて遅らせ且つ同じ用量レベルの比較薬剤と比べても 同様に遅延させ、さらにより低い用量率で腫瘍の成長を顕著に減少させることが 確認される。 採取したばかりのヒトの腫瘍における本願発明の化合物の細胞毒活性も試験す る。そのプロトコルは次の通り: 採取したばかりのヒト腫瘍試料は単一の細胞懸濁に分解し、0.001 ug/mLの薬 剤に連続的に晒した。生き残り率は、薬剤処理後得た腫瘍コロニー(寸法>60 u M)の一部を同じ腫瘍の未処理細胞と比較して表示する。全感度は、コントロー ルのコロニー形成細胞の50%未満の腫瘍細胞の生き残りを示す。各腫瘍サンプル は、3つの別々のペトリ皿(即ち、各皿についてn=3)で分析する。 表4 新たなヒトの腫瘍における化合物1に関する細胞毒活性 1 採取したばかりのヒト腫瘍試料は単一の細胞懸濁に分解し、0.001 ug/mL の薬剤に連続的に晒した。生き残り率は、薬剤処理後得た腫瘍コロニー(寸法> 60 uM)の一部を同じ腫瘍の未処理細胞と比較して表示する。全感度は、コント ロールのコロニー形成細胞の50%未満の腫瘍細胞の生き残りを示す。各腫瘍サン プルは、3つの別々のペトリ皿(即ち、各皿についてn=3)で分析する。 2 ドキソルビジン腫瘍は別の患者に由来。 表4のデータは、1群のヒトの腫瘍、合計43個の別々のヒトの癌、についての試 験の結果である。これらの43個のサンプルにおける全応答率は、(.001ug/mL) という連続薬剤濃度を使って51%であった。これらのデータは、非常に高レベル の生体 外活性に該当するものである;いくつかの最高レベルの活性は、典型的にアドリ アマイシンに応答する腫瘍、例えば、乳癌及び卵巣癌に見られた。黒色腫に対す る化合物1の活性レベル(64%)は、予期しないものであった。黒色腫は、ほとん どの標準薬剤に関して極端に化学耐性のある疾病であることは公知である5。デ ータは、ドキソルビジン(全応答率20%)と比較して、化合物1は際立って優れて いたことを示している。 その他の化合物は、表2に関連して上述した手順に従い、生体外の細胞毒活性 について試験した。その結果を下の表5に示す。 上に示すように、本願発明の1つの目的は、正常な心細胞に相対細胞毒効果の 低いものを見出すことであった。本願発明の化合物の心臓毒性は、下記の検定を 使って評価した。生体外心臓毒性法 この検定は、Cancer Research1988,48,5222-5227に記載されたDorr等の方 法に従って実行する。1-2日老けたSprague-Dawleyラットからの心臓を、1mm2の 断片に細かく刻む。それから、0.24%トリプシンによる連続的な加水分解によっ て細胞懸濁を作製した。加水分解物を採集し、プールし、LiebovitzのM3培地で2 回洗浄し、高速繊維芽細胞付着用の150cm2培養フラスコ当たり3-4 x 107個の細 胞をプレートにのせた。2時間後、得られたミオサイトの富んだ懸濁液を洗い流 し、24ウエルのPrimariaプレートに約1 x 106細胞/ウエルの濃度でのせた。プ レーティング後3日は、M3培地にある薬剤をミオサイトの培養に0.1乃至10 ug/mL (0.18乃至18um)の濃度で6時間添加した。その時間の終了時、細胞をM3培地と 共に3回濯ぎ、遊離薬剤を除去する。新鮮な培地を細胞に添加し、5%のC02インキ ュベーター内で37℃−3日間保温する。 その後、単核細胞を収穫する。細胞をリン酸緩衝塩水で濯ぎ、5%トリクロロ酢 酸を各ウエルに添加して細胞を溶解しATPを抽出する。沈澱したタンパク質を0.5 N Na0Hに溶かした0.1%トリトンX-100で可溶化した。ATPのレベルは、標準のホタ ルルシフェリンールシフェラーゼの生物発光検定を使って、測光的に測定した。 タンパク質含有量は、標準として細胞可溶化溶液に溶解したウシの血清アルブ ミンを用いるBio-Rad法を使って決定した。 薬剤処理で生ずるATP/タンパク質比を計算し、未処理の(コントロール)プレ ートと比較した。ミオサイトの細胞毒性(心臓毒性)は、薬剤処理で生ずるATP/ タンパク質比についてのコントロールのパーセントと定義する。 その結果を下表に要約する: 種々の検定から得た細胞毒の結果を以下に要約する。 本願発明の代表的化合物についての付帯的検討は、次の3つの表に示す。試験 系には、ヒト・ネズミの腫瘍に関する成長阻害の検討(表6)並びにラット新生 児の心臓のミオサイトにおける心臓毒性評価(表7)が含まれる。抗腫瘍の調査 に関する方法は、L1210のネズミの白血病細胞に対するMTT染料検定(親子関係及 び多重薬剤耐性[MDR]、傍系、RL-1210)(参考方法:Alley MC等,:Cancer Re s 48:589-601,1988)及びヒト黒色腫細胞系、UACC 375、及びヒト卵巣癌細胞系 、OVCAR-3に対するスルホルホダミンBタンパク質検定(参考方法:Skehan P等 、:J.Natl.Cancer Inst.82:1107-1112,1990)を含み、これらの全ての内容 は参考としてここに引用している。 これらの知見に加えて、本願発明の代表的化合物は、また、さらに敏感で且つ 多重薬剤耐性のヒトの腫瘍細胞系、例えば、A549肺癌、MCF-7とMCF-7ドキソルビ シン耐性(MCF7/D40)の乳癌、に関して、J.Natl.Cancer Inst 1990.82(13) ,1107-1112に記載されたSkehan,P.等の方法に従い、ふるい分けした;これら の内容はここに引用。簡単に言えば、検定は、トリクロロ酢酸による1-5 x 106 細胞/ウエルの固定、続いて1%酢酸に溶かした0.4%(wt/vol)のスルホルホダミ ンBによる30分間染色を包含する。続いて、その細胞を1%酢酸で4回洗浄して未 結合染料を除去する。その後、タンパク質結合染料を10mMの非緩衝トリス[トリ ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン]基で抽出し、タンパク質の光学的濃度を 564nmで測定する。薬剤処理で生ずるタンパク質の量を未処理のコントロールウ エルのそれで割り、100を乗じて成長阻害パーセントを得る。本出願の代表例の 結果を表8に示す。 表6 生体外の化合物96〜119に関する抗腫瘍活性(IC50 ug.mL) 表7 代表的化合物の追加強心性毒性 表8 ヒトのA549肺およびMCF7胸部ガン細胞系における化合物96〜121に関する 抗腫瘍活性 上記の好ましい実施態様及び実施例は、本願発明の範囲と精神を説明するため に掲げたものである。これらの実施態様及び実施例によって、他の実施態様及び 実施例も当業者に明らかになろう。これらの他の実施態様及び実施例も本願発明 の意図する範囲内にあり、従って、本願発明は添付の特許請求の範囲によっての み限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドール,ロバート ティ アメリカ合衆国アリゾナ州 85718 タク ソン サウス アベンディア コナル 1130 (72)発明者 レマース,ウィリアム エイ アメリカ合衆国アリゾナ州 85718 タク ソン イースト カーレ ガバビ 5022 (72)発明者 サミ,サラ エム アメリカ合衆国アリゾナ州 85719 タク ソン イースト アルタラス 827

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: (式中、R8、R6およびR10は独立して水素、低級アルキル、アリール、低級ア ルカノイル、ホルミル、ハロ、ニトロ、NR23、複素環式低級アルキル、低級 アルキルスルホニル、ヒドラジノ、OR1、アミノ低級アルキレンオキシ、モノ 低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレ ンオキシ、低級アルカノイルアミノ、 SR1、ヒドロキシ、メトキシ、シアノ、CO2H、SO2NR12またはCON R12であり; R1は水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリール、ホルミルまた は低級アルカノイルであり; R2およびR3は独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキ ル、ホルミル、低級アルカノイル、モノ低級アルキルアミノ低級アルキレン、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンまたはヒドロキシ低級アルキルであり; R9、R11およびR7は独立して水素若しくは低級アルキルであるか、またはR9 とR11はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成する か、または R9とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 す るか、または R7とR10はそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 し; Aは(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合 であり; R4およびR5は各々独立して水素または低級アルキルであり; R12およびR13は独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプ ト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ 低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、或いはR12とR13はそれら が結合している窒素と一緒になって3〜6員複素環を形成し; R14およびR15は独立して水素または低級アルキルであり; Dは化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形 成し; n1およびn2は独立して0、1または2であり;そして n3は0、1、2、3、4または5である)の化合物。 2.R8、R6、R10が独立して水素、低級アルキル、アリール、低級アルカノ イル、ホルミル、ハロ、ニトロ、NR23、複素環式低級アルキル、低級アルキ ルスルホニル、ヒドラジノ、OR1,SR1,ヒドロキシ、メトキシ、シアノ、C O2H、SO2NR12またはCONR12であり; R1が水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリールホルミルまたは 低級アルカノイルであり; R2およびR3が独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキ ル、ホルミル、低級アルカノイル、モノ低級アルキルアミノ低級アルキレン、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンまたはヒドロキシ低級アルキルであり; R9、R11およびR7が独立して水素若しくは低級アルキルであるか、または R9とR11がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 するか、または R9とR10がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 す るか、または R7とR10がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 し; Aが(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合 であり; R4およびR5が各々独立して水素または低級アルキルであり; R12およびR13が独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプ ト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ 低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、またはR12とR13がそれら が結合している窒素と一緒になって3〜6員複素環を形成し; Dが化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形 成し; n1およびn2が独立して0、1または2であり;そして n3が0、1、2、3、4または5である、 請求項1に記載の化合物。 3.R9、R11、R10、R7およびR8が水素である請求項1に記載の化合物。 4.R6が水素、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、ジ低級アルキルトリア ジノ、低級アルカノイルアミノ、スルホンアミド、アミノ低級アルカノイルまた は低級アルコキシでありそしてnが1である請求項1に記載の化合物。 5.R8が水素、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキルまたはジ低級アルキルアミ ノ低級アルキレンオキシである請求項1に記載の化合物。 6.R6が水素である請求項1に記載の化合物。 7.R10が水素またはハロである請求項1に記載の化合物。 8.R8が水素である請求項1に記載の化合物。 9.R10が水素である請求項1に記載の化合物。 10.R8およびR10が水素である請求項1に記載の化合物。 11.R8およびR10が水素であり、R6が水素、ニトロ、アミノ、ヒドロキ シ、ハロ、スルホンアミド、ジ低級アルキルトリアジノ、低級アルカノイルアミ ノ、アミノ低級アルカノイルまたは低級アルコキシであり、そしてnが1である 請求 項1に記載の化合物。 12.R6が水素、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチ ル、t−ブチルカルボニルアミノ、ジメチルトリアジノ、アミノアセチル、フル オロ、t−ブチルカルボニルアミノ、メチル、シアノ、クロロまたはヨードであ る請求項11に記載の化合物。 13.R8およびR6が水素である請求項1に記載の化合物。 14.R10が水素、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級 アルキルチオ、低級アルカノイルアミノ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレン アミノ、アミノまたはアジリジノ低級アルキレンである請求項1に記載の化合物 。 15.R8およびR6が水素でありそしてR10が水素、低級アルキル、ハロ、ヒ ドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルカノイルアミノ、ジ低 級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ、アミノまたはアジリジノ低級アルキレ ンである請求項1に記載の化合物。 16.R10が水素、ヒドロキシ、メトキシ、メチル、クロロ、ブロモ、メチル チオ、アセチルアミノ、アジリジノエチレン、ジメチルアミノエチレンアミノで ある請求項15に記載の化合物。 17.R8が水素、低級アルキル、低級アルカノイルアミノ、ニトロ、アミノ 、ハロ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノまたはジ低級アルキルアミ ノ低級アルキレンオキシ、低級アルキルスルホニルであり、そしてn2が1であ る請求項1に記載の化合物。 18.R6およびR10が水素である請求項1に記載の化合物。 19.R6およびR10が水素でありそしてR8が水素、低級アルキル、低級アル カノイルアミノ、ニトロ、アミノ、ハロ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレン オキシ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノまたは低級アルキルスルホ ニルであり、そしてn2が1である請求項1に記載の化合物。 20.Aが(CR45)n3でありそしてDが化学結合である請求項1に記載 の化合物。 21.n3が2〜4である請求項20に記載の化合物。 22.R4およびR5が独立して水素でありそしてn3が2〜4である請求項2 0 に記載の化合物。 23.R12およびR13が水素または、非置換若しくはヒドロキシ置換低級アル キルである請求項1に記載の化合物。 24.R12とR13が同一である請求項1に記載の化合物。 25.DがNR12と一緒になって5または6員の窒素含有環を形成する請求項 1に記載の化合物。 26.ADNR1213ピリジル、ピリジル低級アルキレン、アジリジノ低級アルキレン、ピペラジノ低 級アルキレン、ピロリジル低級アルキレン、N−低級アルキルピロリジノ低級ア ルキレン、モルホリノ低級アルキレンである請求項1に記載の化合物。 27.アルキレンが1または2個の炭素原子を含有する請求項26に記載の化 合物。 28.ADNR1213がCH2CH2N(CH32、ピペリジノエチレン、ピロ リジノエチレン、N−エチル−3−ピペリジノ、2−ピリジルメチレン、3−ピ リジルメチレン、N−エチル−2−ピロリジノーメチレン、N−メチル−2−ピ ロリジノエチレン、2−N−ピペラジノ−エチレンまたはアジリジノエチレンで ある請求項1に記載の化合物。 29.ADNR1213がCH2CH2N(CH32である請求項1に記載の化合 物。 30.n1およびn2が1であり、R6が水素であり、R8が水素、ハロ、ヒドロ キシ、低級アルコキシ、低級アルキル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンオ キシまたはジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノであり、そしてR10が水 素、低級アルコキシ、ハロまたはアミノである請求項1に記載の化合物。 31.R8が水素、クロロ、ヒドロキシ、メトキシまたは(CH32N(CH22NHであり、そしてR10が水素、メトキシまたはアミノである請求項30に 記載 の化合物。 32.R8が5−または6−位に置換している請求項1に記載の化合物。 33.R8が6−ハロ、6−ヒドロキシ、6−低級アルコキシまたは6−ジ低 級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ、6−ジ低級アルキルアミノ低級アルキ レンオキシまたは5−アセトアミドである請求項30に記載の化合物。 34.R8が6−低級アルコキシである請求項33に記載の化合物。 35.R8が6−エトキシである請求項34に記載の化合物。 36.式: (式中、R8、R6およびR10は独立して水素、低級アルキル、アリール、低級ア ルカノイル、ホルミル、ハロゲン、ヒドラジノ、ニトロ、NR23、複素環式低 級アルキル、低級アルキルスルホニル、OR1、アミノ低級アルキレンオキシ、 モノ低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシ、ジ低級アルキルアミノ低級アル キレンオキシ、低級アルカノイルアミノ、 SR1、ヒドロキシ、メトキシ、シアノ、CO2H、SO2NR12またはCON R12であり; R1は水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリール、ホルミルまた は低級アルカノイルであり; R2およびR3は独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキ ル、ホルミル、低級アルカノイル、モノ低級アルキルアミノ低級アルキレン、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンまたはヒドロキシ低級アルキルアミノであり ; Aは(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合 であり; R4およびR5は各々独立して水素または低級アルキルであり; R14およびR15は独立して水素または低級アルキルであり; n3は0、1、2、3、4または5であり; R12およびR13は独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプ ト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ 低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、或いはR12とR13はそれら が結合している窒素と一緒になって3〜6員複素環を形成し;そして Dは化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形 成する) の化合物。 37.R8、R6およびR10が独立して水素、低級アルキル、アリール、低級ア ルカノイル、ホルミル、ハロゲン、ヒドラジノ、ニトロ、NR23、複素環式低 級アルキル、低級アルキルスルホニル、OR1、SR1、ヒドロキシ、メトキシ、 シアノ、CO2H、SO2NR12またはCONR12であり; R1が水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、アリール、ホルミルまた は低級アルカノイルであり; R2およびR3が独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキ ル、ホルミル、低級アルカノイル、モノ低級アルキルアミノ低級アルキレン、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンまたはヒドロキシ低級アルキルアミノであり ; Aが(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合 であり; R4およびR5が各々独立して水素または低級アルキルであり; n3が0、1、2、3、4または5であり; R12およびR13が独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプ ト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ 低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、或いはR12とR13がそれら が結合している窒素と一緒になって3〜6員複素環を形成し;そして Dが化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形 成する、 請求項36に記載の化合物。 38.R6が水素、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、ハロ、スルホンアミド、ア ミノ低級アルカノイル、ジ低級アルキルトリアジノまたは低級アルコキシであり そしてnが1である請求項36に記載の化合物。 39.R8が水素である請求項36に記載の化合物。 40.R6が水素である請求項36に記載の化合物。 41.R10が水素である請求項36に記載の化合物。 42.R8およびR10が水素である請求項36に記載の化合物。 43.R8およびR10が水素であり、R6が水素、ニトロ、アミノ、低級アルキ ル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロ、スルホンアミド、アミノ低級アルカノ イル、ジ低級アルキルトリアジノ、低級アルカノイルアミノまたは低級アルコキ シであり、そしてnが1である請求項36に記載の化合物。 44.R6が水素、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アセ トアミド、フルオロ、t−ブチルカルボニルアミノ、メチル、クロロまたはヨー ドある請求項43に記載の化合物。 45.R8およびR6が水素である請求項36に記載の化合物。 46.R10が水素、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級 アルキルチオ、低級アルカノイルアミノ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレン アミノ、アミノまたはアジリジノ低級アルキレンである請求項36に記載の化合 物。 47.R8およびR6が水素であり、そしてR10が水素、低級アルキル、ハロ、 ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルカノイルアミノ、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ、アミノまたはアジリジノ低級アルキ レンである請求項36に記載の化合物。 48.R10が水素、ヒドロキシ、メトキシ、メチル、クロロ、ブロモ、メチル チオ、アセチルアミノ、アジリジノ、エチレン、ジメチルアミノエチレンアミノ である請求項47に記載の化合物。 49.R8が水素、低級アルキル、低級アルカノイルアミノ、ジ低級アルキル アミノ低級アルキレンオキシ、低級アルカノイルアミノ、ニトロ、アミノ、ハロ 、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノまたは低級アルキルスルホニルで ある請求項36に記載の化合物。 50.R6およびR10が水素である請求項36に記載の化合物。 51.R6およびR10が水素であり、そしてR8が水素、低級アルキル、低級ア ルカノイルアミノ、ニトロ、アミノ、ハロ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレ ンオキシ、ジ低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノまたは低級アルキルスル ホニルである請求項36に記載の化合物。 52.Aが(CR45)n3でありそしてDが化学結合である請求項36に記 載の化合物。 53.n3が2〜4である請求項52に記載の化合物。 54.R4およびR5が独立して水素でありそしてn3が2〜4であり請求項5 2に記載の化合物。 55.R12およびR13が水素または、非置換若しくはヒドロキシ置換低級アル キルである請求項36に記載の化合物。 56.R12とR13が同一である請求項36に記載の化合物。 57.DがNR12と一緒になって5または6員の窒素含有環を形成する詰求項 36に記載の化合物。 58.ADNR1213ピリジル、ピリジル低級アルキレン、アジリジノ低級アルキレン、ピラジノ低級 アルキレン、ピロリジル低級アルキレン、N−低級アルキルピロリジノ低級アル キレン、モルホリノ低級アルキレンである請求項36に記載の化合物。 59.アルキレンが1または2個の炭素原子を含有している請求項58に記載 の化合物。 60.ADNR1213がCH2CH2N(CH32、ピペリジノエチレン、ピロ リジノエチレン、N−エチル−3−ピペリジノ、2−ピリジルメチレン、3−ピ リジルメチレン、N−エチル−2−ピロリジノメチレン、N−メチル−2−ピロ リジノエチレン、2−N−ピペラジノエチレンまたはアジリジノエチレンである 請求項36に記載の化合物。 61.ADNR1213がCH2CH2N(CH32である請求項37に記載の化 合物。 62.R6が水素であり、R8が水素、ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ジ 低級アルキルアミノ低級アルキレンオキシ、低級アルカノイルアミノまたはジ低 級アルキルアミノ低級アルキレンアミノであり、そしてR10が水素、低級アルコ キシ、ハロまたはアミノである請求項36に記載の化合物。 63.R8が水素、クロロ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アセトアミド または(CH32N(CH22NHであり、そしてR10が水素、メトキシまたは アミノである請求項62に記載の化合物。 64.R8が6位で置換している請求項36に記載の化合物。 65.R8が6−ハロ、6−ヒドロキシ、6−低級アルコキシまたは6−ジ低 級アルキルアミノ低級アルキレンアミノである請求項62に記載の化合物。 66.R8が6−低級アルコキシである請求項65に記載の化合物。 67.R8が6−エトキシである請求項66に記載の化合物。 68.2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、[2'−(ジメチルアミノ)エチル] −1,2−ジヒドロ−8−ニトロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジ オン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−6−エチル−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、10−クロロ−2−[2'−(ジ メチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリ ン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−7− ヒドロキシ−3H−ジベ ンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチ ル]−1,2−ジヒドロ−7−メトキシ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1 ,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−7−メチ ル−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオンまたは1,2−ジヒドロ −2−[2'−メチルアミノエチル]−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1, 3−ジオンである請求項1に記載の化合物。 69.2−[2'−(N−ピロリジノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(N−ピペリジノ)エチル ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2− [1'−エチル−3'−ピペリジニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh) イソキノリン−1,3−ジオン、2−[3'−(ビス−2−ヒドロキシエチル)アミノ プロピル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジ オン、2−[3'−(ジメチルアミノ)プロピル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−(4'−ジメチルアミノフェニル) −1,2−ジヒドロ−3H−ジペンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[ 2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−11−ニトロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオン、8−アミノ−2−[2'−ジメチルアミノ エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジペンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオ ン、11−アミノ−2−[2'−(ジメチルアミノエチル]−1,2−ジヒドロ−3H− ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ) エチル]−6−エチル−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン −1,3−ジオン8−スルホンアミド、7−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エ チル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、2−[2'−(1−ピペラジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(d eh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(N−モルホリニル)エチル]− 1,2−ジヒドロ−3H−ジペンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[( 1'−エチル−2−ピロリジニル)メチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(d eh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(1−メチル)−2−ピロリジニ ル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3− ジオン、2−[(2'−イミダゾリニル)メチル]−1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−(3'−ピリジル)−1,2 −ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'− (2−ピリジル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノ リン−1,3−ジオンおよび2−[(1'−アジリジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオンである請求項1に記載の 化合物。 70.4−アセトアミド−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒ ドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、4−アミノ−2−[ (2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン、4−ヒドロキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチ ル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、4 −メトキシ−2−[(2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H− ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、4−クロロ−2−[(2'−ジメ チルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン −1,3−ジオン、4−トリ−フルオロメチル−2−[(2’−ジメチルアミノ)エチ ル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、5 −アセトアミド−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、5−アミノ−2−[(2'−ジ メチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリ ン−1,3−ジオン、5−メトキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2− ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、5−ニトロ−2 −[(2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de h)イソキノリン−1,3−ジオン、6−アセトアミド−2−[(2'−ジメチルアミ ノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3− ジオン、6−アミノ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3 H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−ヒドロキシ−2−[(2 '−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソ キノリン−1,3−ジオン、6−メトキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル] −1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−ク ロロ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−トリフルオロメ チル−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−ニトロ−2−[(2'−ジメチルアミ ノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3− ジオン、6−メチル−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ− 3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、7−アセトアミド−2− [(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh )イソキノリン−1,3−ジオン、7−アミノ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチ ル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、7 −トリフルオロメチル−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、7−メチルチオ−2−[ (2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン、8−アセトアミド−2−[(2'−ジメチルアミノ)エ チル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、8−ヒドロキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、8−メトキシ−2−[(2'− ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノ リン−1,3−ジオン、8−クロロ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2− ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、8−トリフル オロメチル−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジ ベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、9−アセトアミド−2−[(2'− ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノ リン−1,3−ジオン、9−アミノ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2− ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、9−ヒドロキ シ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ( deh)イソキノリン−1,3−ジオン、9−メトキシ−2−[(2'−ジメチルアミ ノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3− ジオン、9−クロロ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3 H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、9−トリフルオロメチル− 2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de h)イソキノリン−1,3−ジオン、9−ニトロ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エ チル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、10−アセチルアミノ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、10−アミノ−2−[(2 '−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソ キノリン−1,3−ジオン、10−ヒドロキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、10 −メトキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジ ベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、10−トリフルオロメチル−2−[ (2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン、10−ニトロ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル] −1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、11− アセトアミド−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H− ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、11−ヒドロキシ−2−[(2'− ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノ リン−1,3−ジオン、11−メトキシ−2−[(2'−ジメチルアミノ)エチル]−1, 2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオンまたは2−[ (2'−ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−5−ニトロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオンである請求項1に記載の化合物。 71.化合物が6−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)]−1,2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチル アミノ)エチルアミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリ ン−1,3−ジオン、7−アミノ−2−[2'−ジメチルアミノ)エチル−1,2−ジヒド ロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチ ルアミノ)エチル]−6−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh )イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−メ トキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン または2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3 H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオンである請求項1に記載の化 合物。 72.化合物が2−(3−ピリジルメチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−(2−ピリジルメチル)−1,2−ジヒ ドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2−(N−モ ルホリニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン −1,3−ジオン、2−[(N−エチル−2−ピロリジニル)メチル]−1,2−ジヒド ロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(N−メ チル−2−ピロリジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh) イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2−(2'−(ピリジル)エチル]−1,2−ジヒ ドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−(3−ピリジル )−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2− [2−(N−ピペラジノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh) イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル] −1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−( 2−アミノエチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1 ,3−ジオン、2−[2−(1−アジリジニル)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジ ベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2−(メチルアミノ)エチ ル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)−イソキノリン−1,3−ジオン 、4−,9−,10−アセチルアミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2− ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−アセチル アミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、8−アセチルアミノ−2−[2'−(ジ メチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリ ン−1,3−ジオン、11−アセチルアミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル] −1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、7−ア セチルアミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H− ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、7−クロロ−2−[2'−(ジメ チルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン −1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−7−[2'−(ジメチル アミノ)エチルアミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリ ン−1,3−ジオン、10−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2− ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−( ジメチルアミノ)エ チル]−10−ヨード−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン− 1,3−ジオン、6,8−ジクロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジ ヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、8−クロロ−2− [2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−[2'−(ジメチルアミノ)エチルアミ ノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2 −[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−11−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H− ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、11−クロロ−2−[2'−(ジメ チルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン −1,3−ジオン、8−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒ ドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、4−アミノ−2−[ 2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−4−トリメ チルアセチルアミノ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン− 1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−5−トリメチルアセチル アミノ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、6−アミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジ ベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エ チル]−6−(2'−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ (deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル] −6−ヒドラジノ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3 −ジオン、7−[2'−(N−エチレンイミノ)エチル]−2−[2'−(ジメチルア ミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3 −ジオン、9−アミノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1.2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、10−アミノ−2−[2' −(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソ キノリン−1,3−ジオン、10−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]− 1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2' −(ジメチルアミノ)エチル]−4−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル ]−4−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3 −ジオン、2 −[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[2'−(ジメチルアミノ)エチルア ミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ )エチル]−9−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキ ノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−エトキシ−1 ,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2' −(ジメチルアミノ)エチル]−10−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベン ズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル ]−10−メトキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1, 3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル−6−メチルチオ−1,2−ジヒド ロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチ ルアミノ)エチル]−7−メチルチオ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh )イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−メ チルスルホニル−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3 −ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−メチル−1,2−ジヒドロ −3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチル アミノ)エチル]−7−メチル−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソ キノリン−1,3−ジオン、10−クロロ−2−[2'−(メチルアミノ)エチル]−1, 2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、6−クロロ −2−[2'−(メチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(de h)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(メチルアミノ)エチル]−6−メ トキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、2−(ジメチルアミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノ リン−1,3−ジオンである請求項1に記載の化合物。 73.化合物が2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−10−[(トリメチル アセチル)アミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン− 1,3−ジオン、8−クロロ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒド ロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチ ルアミノ)エチル]−8−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh )イソキノリン −1,3−ジオン、2−(2'−ジメチルアミノ)エチル]−4−メチル−1,2−ジヒド ロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチ ルアミノ)エチル]−10−メチル−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオン、6−[2−(ジメチル(アミノ)エトキシ]−2−[2' −(ジメチルアミノエチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキ ノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−6−ヨード−1,2 −ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'− (ジメチルアミノ)エチル]−8−ヨード−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(d eh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−10 −ニトロ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオ ン、10−シアノ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H −ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ )エチル]−10−ジメチルトリアジノ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh )イソキノリン−1,3−ジオン、2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−10−フ ルオロ−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオン 、7−ブロモ−2−[2'−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジ ベンズ(deh)イソキノリン−1,3−ジオンまたは9−アセチルアミノ−2−[2 '−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2−ジヒドロ−3H−ジベンズ(deh)イ ソキノリン−1,3−ジオンである請求項1に記載の化合物。 74.抗腫瘍有効量の請求項1に記載の化合物およびその製薬的担体を含む腫 瘍治療用製薬組成物。 75.腫瘍の治療が必要な動物に、抗腫瘍有効量の請求項1に記載の化合物を 投与することからなる動物の腫瘍の治療方法。 76.R8、R6およびR10が独立して水素、低級アルキル、アリール、低級ア ルカノイル、ホルミル、ハロ、ニトロ、NR23、OR1、SR1、ヒドロキシ、 メトキシ、シアノ、CO2H、SO2NR12またはCONR12であり; R1、R2およびR3が独立して水素、低級アルキル、アリール、アリール低級 アルキル、ホルミルまたは低級アルカノイルであり、 R9、R11、R10およびR7が独立して水素若しくは低級アルキルであるか、ま たは R9とR11がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 するか、または R9とR10がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 するか、または R7とR10がそれらが結合している炭素原子と一緒になってフェニル基を形成 し; Aが(CR45)n3、低級シクロアルキル若しくはアリールまたは化学結合 であり; R4およびR5が各々独立して水素または低級アルキルであり; R12およびR13が独立して水素または、非置換若しくはヒドロキシ、メルカプ ト、低級アルコキシ、低級アルキルカルボニロキシ、カルボキシ若しくはカルボ 低級アルコキシで置換された低級アルキルであるか、或いはR12とR13はそれら が結合している窒素原子と一緒になって3〜6員複素環を形成し; Dが化学結合であるかまたはNR12と一緒になって5若しくは6員複素環を形 成し; n1とn2が独立して0、1または2であり、そしてn3が0、1、2、3、4 または5である、 請求項1に記載の化合物。 77.R6が水素、アミノ、ニトロ、ヒドロキシまたはハロであり、そしてn が1である請求項76に記載の化合物。 78.R6が水素、ニトロまたはアミノである請求項77に記載の化合物。 79.Aが(CR45)n3でありそしてDが化学結合である請求項76に記 載の化合物。 80.n3が2〜4である請求項76に記載の化合物。 81.R4およびR5が独立して水素である請求項76に記載の化合物。
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