JPH08500639A - 走行する糸用の調節可能な加熱装置 - Google Patents

走行する糸用の調節可能な加熱装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は走行する熱可塑性の糸用の加熱装置に関し、前記糸が加熱表面に沿って加熱ウエブを介して案内される。特に加熱ウェブの高さ及び幅を変えることによって及び/又は糸との接触長さを変えることによって、糸に対する熱流を可変にすることが重要である。この場合、加熱ウェブは調節可能であり及び/又は糸経路は糸ガイドによって可変に設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】 走行する糸用の調節可能な加熱装置 【技術分野】 本発明は、加熱装置、例えば走行する糸を加熱するための加熱管のような縦長 の部体に関する。 【背景技術】 このような加熱装置は例えば仮燃りけん縮機において使用される。 仮燃りけん縮プロセス中に走行する化学糸を加熱するための装置は公知である 。一般的に前記装置はレールを有していて、このレールは所定の温度で加熱可能 な縦長の加熱室内に位置していて、かつ、前記レールにより糸は糸支持体、いわ ゆるウェブを介して案内され、これにより加熱される。 合成糸を延伸及び熱的に固定するために、糸を巻き掛けられる管状の糸移送体 が公知である(例えば西ドイツ国特許出願公告第1303384号明細書)。前 記糸移送体は回転対称的な形状を有しかつ糸流入端部で隆起部を備えかつ糸流入 端部から糸流出端部まで糸延伸温度から糸固定温度まで連続的に増大するように 加熱される。更に糸移送体は、急勾配のねじ山の形状で糸を巻き掛けられるよう に、形成されかつ配置されている。前記糸移送体は構造が複雑でかつ製作のため に多数の高価な作業ステップを必要とする。更に、糸移送体は最新の高速度法に 課せられた確実性をもって作業することができない。 最新の仮燃りけん縮法では糸は高速で走行する。従ってこれに相応して加熱室 内で支配する温度は高く、これによって、糸が加熱装置の加熱表面に接触した場 合には、糸は損傷するようになる。更に、特に湾曲した加熱室においては、走行 する糸を損傷することなく加熱するのに必要であるように加熱表面から均一な高 さを有する糸走行路を得ることは、困難である。更に公知の加熱装置によって、 糸走行路の長さ及び所定の湾曲度を難なく変えることができない。 このような加熱装置はフィルムストリップ(Folienband)及びフィラメントを 処理する場合にも使用されるので、以下に糸についで言及される場合には常にフ ィルムストリップ及びフィラメントを含む。 糸用の熱可塑性の材料として特にポリアミド又はポリエチレンテレフタラート (PA6,PA6.6)が使用されるが、この材料に制限されるものではない 。 【発明の開示】 本発明の課題は、特に加熱装置の温度を変えることなしに糸に対する熱伝達作 用を簡単に変化させることができるような加熱装置を提供し、かつ、所要の熱伝 達条件に応じた広範囲の温度プロフィルを可能にできる糸加熱装置を提供し、か つ、特に糸走行路の長さ及 び湾曲度並びに糸移送もしくは接触長さを変化させることのできる加熱装置を提 供し、かつ、特に全ての構成部材の温度が高い場合でも運転できる、自己浄化作 用を効果的に利用できる加熱装置を提供することにある。 前記課題は請求項1記載の本発明の構成によって解決された。有利な構成はそ の他の請求項に記載されている。 糸走行路の入口及び出口に設けられた糸ガイド相互の相対運動によって糸走行 路の長さばかりでなく、加熱表面上で糸支持体として作用する縦範囲の高さ及び /又は幅を変ることができると同時に、糸に作用する熱伝達の温度プロフィルを 制御可能に変えることができる。 幅を可変な糸移送ウェブによって加熱表面上での糸の滞留時間を変えることが できる。即ち、糸が接触する加熱表面の大きさが可変であることによって、糸に 伝達される熱を変化させることができる。更に、ウェブ間に位置する無接触帯域 を適当に変えることによって、熱伝達のプロフィルを調整することができる。別 の可変性は、高さの可変なウェブによって得られ、このウェブによって、加熱表 面自体と糸走行路との間の間隔を一様に又は可変に調節できる。 有利な構成では、加熱体が管として構成されていて、この管上には糸移送ウェ ブとしてリングまたはディス クが被せられる。リングの周面は糸接触面もしくは糸移送面として用いられ、か つリングを介して走行する糸に熱を伝達する。リングは周方向で一様に又は連続 的に又は段階的に変化する幅及び/又は高さを有している。リング間の軸方向間 隔は一定で不変であるか、又は、糸走行方向で増大又は減少するか又は何等かの 形式で可変である。 例えば管として形成された加熱表面の形状はそれぞれの要求に適合させること ができる。従って本発明はレベル形加熱装置(Ebenenheizer)又は溝形加熱装置 (Rillenheizer)に関連しても使用される。 この場合リングは加熱体の表面内に切り込まれた溝を介して互いに間隔をおい て位置するか又は表面上に定置に又は調節可能に配置される。 糸移送長さは、糸移送方向でみて加熱体の直前及び直後に糸ガイドが設けられ ていて、この糸ガイドの位置が加熱体に対して及び/又は互いに相対的に調節可 能であることによって、変化させることができる。場合によっては前記糸ガイド を加熱体自体の入口及び出口に設けることもできる。 更に、例えば糸支持体の形状及び調節性に関しては明細書を参照されたい。 特に、本発明による加熱装置は加熱表面の自已浄化温度に相応する温度範囲で 運転される。加熱装置の固有の加熱表面を適当に構成することによって及び加熱 表面に熱工学的に密に結合することによつて、加熱表面及び糸支持体は運転中に 高温度に維持され、特に、糸を損傷することなしに、自己浄化作用のために必要 な温度以上の温度に維持される。 更に、高温度及び細い糸の場合の糸の燃焼の危険は、本発明の有利な構成によ り糸支持体の高さがほぼ0.1mm乃至5mm、有利には0.5mm乃至3mm に選ばれる場合には、生じない。下限は、加熱表面の湾曲度及び糸を案内する螺 線の勾配もしくは加熱表面の湾曲度の勾配及び連続する糸支持体間の間隔によっ て予め規定されかつ糸が加熱表面自体に接触しないように選ばれねばならない。 糸支持体及び加熱表面が特に良好に熱接触するという事実、並びに、ウェブが 加熱表面に対して僅かな高さのみを有するという事実は、それぞれ単独で並びに 協働して、従来技術に対して重要な改善を成す。この改善は、糸が湾曲した糸ラ インで加熱表面に沿って案内されるあらゆる形式の高温度加熱装置の場合に有利 に適用される。特に良好な熱接触は加熱表面と糸支持体との一体の構成によって 又は熱伝導の良い被せられる糸支持体によって実現される。 本発明の付加的な課題は、それぞれの使用ケースのために走行する糸に対する 本発明による熱伝達作用に付加的に上述の自己浄化特性を得ることのできる糸加 熱装置を提供することにある。 この場合本発明は、自己浄化温度がほぼ摂氏430度でありかつ加熱表面から 加熱される糸への熱伝達作用によって糸が例えば摂氏330度の僅かな温度にさ らされるという認識を利用する。 この措置は特に、例えば20デニール(den.)の細い番手の熱可塑性の糸が 分当りほぼ1000メータの糸速度で本発明による加熱装置を通過する場合に、 有利である。 この措置によって事実上自動的に、加熱表面が通過する糸の持続的に生ずる堆 積物によって徐々に成長しすることが、阻止されるので、走行する糸用の加熱条 件は糸長さ全体に亘ってほぼコンスタントに維持できる。 特にこの可能性は、加熱される多数の糸のために1つの加熱装置が設けられる 場合に提供される。この場合糸加熱帯域の1つの浄化過程中に別の糸が所属の糸 加熱帯域内で連続的に走行する。この場合第1の糸加熱帯域の自己浄化作用が第 2の糸加熱帯域内で引続き走行する糸の品質に不都合な影響を及ぼすることはな い。 更に、糸加熱帯域の規則的な自己浄化作用を得るために、糸加熱帯域が所定の 時間間隔で走行する糸の下を通過して回転もしくは運動すると有利である。 次に、仮燃りけん縮機用の加熱装置として使用される本発明の特別な構成につ いて説明する。 この加熱装置はヨーロッパ特許公開第0412429号明細書に記載されてい る。この加熱装置の利点は一方では、糸に伝達可能でかつ加熱体長さの短縮を可 能にする高い加熱出力にある。別の利点は自己浄化作用にある。 更に、自己浄化作用は加熱体の長さに亘って異なっている。 特別な構成に関する本発明の付加的な課題は、熱可塑性の糸材料の焼付く又は 分離した残さから加熱体を浄化する必要がないように、公知の加熱体を改良する ことにある。 本発明の特別な構成では、加熱体は、糸と糸支持体とが僅かにのみ接触するか 又は接触しない入口範囲を有している。この場合、入口範囲では糸支持体は大き な間隔をおいて配置されている。有利には入口範囲は入口糸ガイドのみをかつ出 口範囲は出口糸ガイドのみを備えている。更に、入口糸ガイドが冷たく維持され ると有利である。この理由から、入口糸ガイドは加熱表面とは熱接触しないよう に形成される。これによって糸ガイドはほぼ冷たく維持されるので、熱可塑性材 料の分離物は生じない。これに対して出口側の糸ガイドは自己浄化特性を有して いる。従って有利には糸ガイドは加熱表面と直接接続されかつ入口範囲に続くい わゆる調整区分の始端に接続される。 調整区分は糸が目標温度を得る区分である。調整区 分においては多数の糸支持体が配置される。この糸支持体は互いに同じか又はヨ ーロッパ特許公開第0412429号明細書に開示されているように可変な間隔 を有している。 調整区分内で糸支持体を使用することによって、糸は加熱表面から正確に規定 された間隔をおいて案内される。更に糸が入口区分で加熱表面と接触しないよう にするために、加熱装置は入口区分と調整区分との間で段部を有していて、これ により糸走行路からの入口区分における加熱表面の間隔は大きく形成される、有 利には、糸走行路が調整区分において加熱表面から有する間隔の数倍の大きさで 形成される。 更に自己浄化作用を改善するために、糸支持体はウェブとして加熱表面に固定 されていてかつ良好な熱伝導接触を生ぜしめる。更に、ウェブ及び加熱表面は一 体に製作される、即ち、加熱表面はウェブと、ウェブと交互に設けられる凹所と から形成される。この措置は、ウェブが加熱表面と同じ高温度に、即ち300度 C乃至350度C以上の温度に加熱されるようにするのに、役立ちかつ使用され る。 糸支持体の本発明の配置によって、一方では糸の得られた温度並びに他方では 加熱体温度が自己浄化作用を保証するような帯域にのみ糸支持体が配置されるよ うになる。調整区分においては、有利には調整によって、加熱装置の正確な温度 案内が行われる。加熱装置 に対して相対的な糸の正確なガイドによって、糸は予め規定された目標温度を採 ることができる。この場合、可動な糸支持体の場合走行する糸に対して糸支持体 の幅が可変であることによっていわゆる糸の滞留時間を広範囲に可変に維持する ことができる、即ち、糸と糸支持体と間の接触面は糸又は加熱体において測定さ れた温度に関連して調節される。入口区分では糸の正確なガイドは放棄される。 この場合、入口区分では糸の加熱は加熱装置と糸との間の大きな温度勾配をもっ て行われひいては糸の温度案内が所望されないか又は不可能であるという認識を 使用する。 調整区分における糸の加熱によって、まず糸の外層が所望の温度を採る。しか し横断面全体に亘つて糸を均一に加熱する必要がある。この目的は、調整区分に 端部区分が後置され、この端部区分内には矢張り大きな間隔をおいて糸支持体が 配置されるか又は糸支持体が配置されない。糸が加熱装置の加熱表面と接触する ことを回避するために、有利には糸走行路と加熱表面との間の間隔は大きく、有 利には調整区分において糸走行路と加熱表面とが有する間隔の数倍に形成される 。端部区分のこの配置によって、僅かな熱伝達の場合に熱損失が避けられかつ調 整区分内に供給される熱を糸横断面に亘って均一に分配するとができる。 入口区分では支持されない大きな糸長さが生ずる。即ち、入口区分においては 糸の振動傾向は僅かである。 400mm乃至500mmの長さが可能である。しかしながら長さは費用を制限 するために、糸の所望の予熱を得るため必要な程度に延長される。 いずれにせよ端部区分は入口区分よりも短い。入口区分の長さは有利には30 0mm、特に一層短く制限される。 端部区分及び入口区分における糸走行路と加熱表面との間隔は大きく、有利に は調整区分における間隔の数倍に形成されるが、有利には5mm、特に3mmに 制限される。 糸支持体の接触長さが熱伝達作用に影響を及ぼすという事実から、本発明にお いて特に有利な使用が得られる。 糸の品質及び仮燃りけん縮機におけるテクスチュアのために糸に対する加熱作 用を最良化することが特に重要である。この理由から、糸支持体の接触長さが調 節可能である。これによってそれぞれ所望の糸走行速度及び糸直径(番手)に加 熱作用を最良に調節することができる。このために、加熱装置及び糸支持体は糸 支持体が交換可能であるように構成される。 加熱作用を最良にするために並びに糸走行速度及び番手に適合させるために有 利には、加熱装置の無接触長さに対する糸ガイドの接触長さの比は特に調整区分 の範囲で調節可能に形成される。加熱装置は例えば管の形状を有し、この管の周 面には周方向でみて軸方向 に拡大された多数のウェブが設けられている。このウェブは順次ずらされて周面 に配置される。これによって、管を螺旋状に取り囲む糸が順次、ウェブがほぼ同 じ接触長さを有する範囲でウェブに接触する。 何時でも特別なプロセスパラメータ、特に番手及び走行速度に対する加熱作用 の適合を可能にする別の構成は、組み合わされた区分によってその長さを可変な 加熱体から構成される。 本発明の別の構成では、ほぼ滑らかな表面を備えた加熱管にスリーブもしくは ケージが被せられていて、このスリーブもしくはケージの内径が加熱管の外径に 相応していてかつ周面が同じ形状の列状の互いに並べられた切欠きによって中断 されている。有利にはスリーブ内には同じ形式の切欠き列が直径方向で対置して いて、この場合有利には、列を成す前記切欠きに隣接して別の形状の切欠き列が 位置している。有利には列は軸平行に延びている。互いに列を成す切欠きの間に は切欠きの形状に相応する同じ形式の周方向に延びるウェブが位置している。ス リーブは加熱管上で軸方向の移動を阻止されているが、回動可能である。更に、 一方では管上でスリーブを徐々に回動することによって糸が常時ウェブの浄化さ れた移送個所を介して案内されるという利点が得られ、かつ、他方ではウェブの 異なる構成によって糸が広い温度範囲で加熱されるという利点が得られる。スリ ーブ内では同じ形状のウェ ブもしくは切欠きが直径方向で対置しているかもしくは所定の角度間隔で反復し ているので、2本以上の糸のための移送路が得られる。更に、列間でスリーブの 長手方向に延びるウェブは本発明では差ほど重要ではない。 【図面の簡単な説明】 次ぎに図示の実施例につき本発明を説明する。この場合、第1図は、本発明に よる、糸をガイドするのに適したディスクの平面図、第2図は、第3図II−I I線に沿った断面図、第3図は、本発明による加熱装置の側面図、第4図は、本 発明の別の実施例の側面図、第5図は、本発明の第3実施例の側面図、第6図は 、調節可能な糸ガイドを有する第4実施例の側面図、第7図は、周方向で高さを 可変なリングを有する加熱装置の側面図、第8図は、互いに相対的に回動可能な 糸ガイドを有する第7図の加熱装置の斜視図、第9図は、周方向でウェブ幅及び ウェブ高さを可変な加熱装置の平面図、第10図は、本発明の加熱装置を軸方向 でみた図、第11図は、仮撚りけん縮機における使用例を示す図、第12図は、 2つの同じ形式の糸加熱帯域を有する本発明の実施例図、第13図は、調節不能 な糸加熱帯域及び調節可能な糸加熱帯域を有する本発明の別の実施例図、第14 図は、2つの異なる調節可能な糸加熱帯域を有する本発明の別の実施例図、第1 5図は、それぞれ2つの糸加熱帯域及び楕円形のリング乃 至偏心的なリングを有する加熱装置を軸方向でみた図、第16図は、別の縦断面 図、第17図は、管状の加熱体を示す図、第18図は、管状の加熱体の変化実施 例図、第19図は、展伸状態で示した3つの互いに異なる糸移送ウェブを有する 糸移送スリーブの素材の平面図、第20図は、スリーブを被せられた加熱管の縮 小斜視図、第21図は、多数の互いに調節可能な区分から成る加熱管の縦断面図 、第22図は、多数の区分から形成された別の加熱管の縦断面図である。 【発明を実施するための最良の形態】 以下に記載の本発明の種種の実施例では同じ構成部材には同じ符号が付されて いる。 第3図で図示の加熱装置は以後加熱管と呼ぶ管1を有している。加熱管1の内 部には互いに平行に延びる2つの加熱抵抗6が設けられていて、これら加熱抵抗 は有利には互いに及び加熱管1の内周面から、例えば酸化マグネシウム又はマグ ネシウムシリカート粉末のような適当な絶縁材料によって、分離されている。加 熱管1は熱伝導性の良い金属、例えば鋼又は有利には銅・アルニミウム合金から 形成されている。 加熱管1には多数のリングもしくはディスク2が被せられる。第1図及び第2 図で詳細に図示されたディスク2は円形に形成されかつ半径方向のスリット5を 備えていて、このスリットの内径はほぼ加熱管1の直径に等しくかつスリットの 互いに向き合う縁部は互い に平行に位置している。ディスク2の外縁は球形に形成されている。ディスクの 端面内には、互いに等間隔をおいて及びディスクの軸線から等間隔をおいて位置 する多数の凹所又は切欠き4が設けられている。ディスクの反対側の端面からは スペーサとして用いられるピン3が突出していて、このピンとディスクの軸線と の間隔はディスクの軸線と切欠き4との間隔に等しい゜ ディスク2から突出するピン3が隣接するディスクの切欠き4内に突入するよ うに、ディスク2は加熱管1に被せられる。この場合、ディスク2は規則的に角 度的に互いにずらされて加熱管1に被せられるので、スリット5の開口及びピン 3は螺旋状に加熱管1を取り囲むかもしくは加熱管1の軸線方向で網目状に重ね 合わされる。加熱管1上でリング2を固定するために、スリット5内には必要で あればU字形ばね10が押し込まれ、このU字形ばねの脚部は向かい合って位置 するスリット縁部に接触しかつU字形ばねの先端は加熱管1に接触する。 ディスクの球形の縁部は糸7をガイドするのに用いられ、この糸は入口糸ガイ ド8を介して加熱装置の、ディスクの球形の縁部によって形成された糸移送面に 接触しかつこの糸移送面から入口糸ガイドに対して角度的にかつ軸方向でずらさ れた出口糸ガイド9を介して流出する。即ち、糸7は螺旋状に装置に巻き付けら れ、この螺旋のピッチは糸ガイド8, 9相互のずれに関連している。糸ガイド の少なくとも一方は他方に対して相対的に加熱管1の軸線を中心として旋回可能 であるので、ディスク2を介した糸走行路の長さは糸によって形成された螺旋の ピッチを変えることによって可変である。糸ガイド8,9はスリット5の両側に 位置しかつ糸7の螺旋はスリット5の外部に位置するディスク範囲に位置してい る。 有利にはディスク2は耐熱性でスケールを発生させない材料、例えば酸化アル ミニウムまたは酸化チタンから形成される。ディスク縁部の耐摩耗性を増大させ るために、ディスク縁部を場合によっては適当な材料で被覆することができ、か つ、ディスク縁部の糸親密性を増大させるために、ディスク縁部を研磨又はポリ シング加工することができる。 第4図で図示の本発明の実施例は電気的な加熱抵抗線6を備えた加熱管1から 形成されていて、この加熱管は多数のリング2によって取り囲まれている。リン グは例えばろう接によって加熱管1に不動に結合されかつ互いに等間隔をおいて 位置している。更にリング2を、等間隔をおいてリング内に据込まれる隆起部に よって形成することもできる。リング2は、加熱管1の外周面に設けられた溝に よって互いに間隔をおいて配置することもできる。リング2の半径方向に突出す る周面は球形に形成されかつ糸を損傷しないように形 成されている。リング2は、糸7を加熱された加熱管1の周面から間隔をおいて ガイドするのに用いられる。この場合、糸走行路は加熱管の周りで螺旋状に延び る。概略的に図示されているように、加熱管1の両端には糸ガイド8,9が設け られていて、糸ガイド相互のずれが糸走行路のピッチ及び長さを規定する。両糸 ガイドの少なくとも一方は他方の糸ガイドに対して調節可能である。この糸ガイ ドを調節するために必要な手段は周知あり、従って詳述しない。 第5図で図示の本発明の実施例は、内部に電気的な加熱抵抗線6を有しかつ全 長に亘って螺旋状の糸支持体2によって取り囲まれた加熱管1を有している。螺 旋状の支持体は例えばろう接によって加熱管1に不動に結合されている。糸支持 体の外向きの面は球形に形成されていてかつ糸を損傷しないように形成されてい る、即ち、移送される糸にできるだけ僅かな摩擦しか及ぼさないように形成され ている。糸7は糸支持体の巻条とは逆向きの螺旋でガイドされる。糸は加熱管1 の流入端部及び流出端部に設けられたアイ状の糸ガイド8,9を介して螺旋状の 糸支持体に接触する。上述の実施例の場合のように、糸ガイド8,9は互いに相 対的に調節することができる。 第6図では本発明の第4実施例が図示されている。この場合、加熱抵抗6によ って加熱される加熱管1が使用される。この場合、加熱管1は可とう性でできる だけ弾性的な材料から成る螺旋状の糸支持体2によって取り囲まれている。糸支 持体2は例えば、加熱管に面した面を平面加工された金属小管から形成でき、従 って、加熱管1と糸支持体との間で密な熱接触が得られる。加熱管1の周面と糸 支持体との間の結合は摩擦接続式に行われるので、加熱管1の周りに螺旋状に位 置する糸支持体2のピッチを変えることができる。それというのも、糸支持体の 一方の端部を他方の端部に対して周面上で押しずらすことができるからであり、 これによって糸支持体巻条の長さ及びピッチを変えることができる。この場合、 螺旋の長さ変化によって生ぜしめられる拡大又は収縮は加熱管1の周面の始端で 螺旋端部を調節することによって加熱管の直径に適合させることができる。 第6図では螺旋状の糸支持体2を実線で引伸ばし位置でかつ一点鎖線2aで押 し込み位置で図示している。この場合、螺旋の長さ変化によって生ぜしめられる 拡大又は収縮は加熱管1の周面の始端で螺旋端部を調節することによって加熱管 の直径に適当に適合させることができる。 このようにして加熱管上の糸走行路の長さを変えることができる。加熱管の流 入及び送出端部に設けられた糸ガイド8,9が調節可能であることによって付加 的に糸走行路の勾配を変えることができる。 既述の糸移送加熱装置の利点は、広範囲に糸走行路 を変化させることができるということにある。多数の異なって加熱される糸支持 体を連続して保持することによって糸走行路の長さに亘って可変な温度プロフィ ルを実現できる。 第7図乃至第9図及び第11図乃至第15図で図示の加熱装置では、加熱管の 糸入口及び糸出口に入口糸ガイド及び出口糸ガイド9が設けられていて、かつ、 糸ガイド8,9及び加熱管1は加熱管の周方向で互いに相対的に回動可能である 。 このことは、定置の加熱管1と協働する回転可能に配置された入口及び/又は 出口糸ガイド8,9によって得られるか又は縦軸線を中心として回転可能な加熱 管1と協働する定置に配置された入口及び/又は出口糸ガイド8,9によって又 は回転可能な加熱管1と協働する回転可能な入口及び/又は出口糸ガイド8,9 によって得られる。 第7図の実施例では出口糸ガイド9のみが加熱管に対して相対的に回転可能で あるのに対して、入口糸ガイド8は定置に配置されている。 第7図の実施例では切込み部16によって形成された出口糸ガイド9は同軸的 にかつ回転可能に加熱管1の下側端部に係合しかつ回転範囲15で加熱管に対し て相対的に回動可能である。 加熱管1に対して相対的に出口糸ガイド9が回動した場合には走行する糸7は リング2上で螺旋を描き、 この螺旋の幾何学形状(巻条、ピッチ)は出口糸ガイド9の切込み部16の回動 位置に関連している。 更に、加熱管1は、電気的なリード線6aを介して加熱電流を供給される電気 的な加熱抵抗を有している。 更に第7図乃至第9図及び第11図乃至第14図で図示されているように、加 熱装置は加熱管1の入口及び/又は加熱管1の出口でそれぞれ1つの入口区分1 1もしくは端部区分12を有することができ、この区分によって通過する糸7は 加熱管1の周面から大きな半径方向間隔をとることができる。 入口区分11と端部区分12との間には、本実施例において別の特殊性を有す る調整区分13が設けられている。 このために特に第9図から明らかなように、入口糸ガイド9と出口糸ガイド9 とは加熱管1に対して相対的に回動可能であり、これによって、リング2の表面 に角度範囲が形成され、この角度範囲は回転範囲15に基づき糸7によって擦過 される。これによって、糸とリングとの間で可能な接触面範囲が形成される。 従って糸は所定の角度範囲内で任意の個所に沿って走行する、つまり糸ガイド 8,9及び加熱管1相互の相対的なその都度の回動位置に関連して走行する。 糸7によって摩過される角度範囲においてはリングは周方向で変化するリング 幅を有している。このこと は、それぞれ予め規定される関数B(u)に従ってリングの幅Bが周方向座標( Umfangskoordinate) uに関連して変化するということを意味する。この場合 、関数は一次関数である。 更に第9図から明らかなように、リング2は糸との可能な接触範囲で周方向で 変化する高さHを有している。このことは、高さHがH(u)で示された周方向 座標uの関数であることを意味している。 第9図の実施例では、リングの幅Bはリングの高さHを減少させるような周方 向で増大している。それ故、リング幅Bが増大するためリングに対する糸7の接 触時間が増大するにつれて、リング間の無接触縦範囲でも、同時に糸と管周面と の間の間隔が狭くなるために糸に対する熱流が増大する。 このために第7図及び第8図から明らかなように、リング2の幅、つまりウェ ブ幅が周方向で変化しない場合でも、リング2は糸7によって擦過される角度範 囲で周方向で変化する高さを有することができる。 本発明の上記両実施例は互いに組み合わせてまた互いに別個に実施可能である 。 更に、糸7が走行する本発明によるリングが残されるように管周面内に環状の 溝を加工することによって、リングを形成することもできる。 機能のために: 加熱管1から糸への熱伝達は一方ではリング2と糸 7とが形成する接触帯域で行われる。 更に、糸に対する熱流はリング2間の糸が接触しない縦範囲でも生ずる。リン グ間の環状溝の底部は走行する糸に対して数ミリメータの間隔を有するので、例 えばほぼ0.5mmで始まってほぼ3mmにまで達する間隔を有するので、摂氏 ほぼ300度以上の加熱管1の加熱温度に基づき、特に自己浄化温度程度の温度 に基づき、無接触縦範囲でも著しい熱流が生ずるということから出発する。 従って全体的に糸に作用する熱流は管幾何学形状に関連したそれぞれ調節され た糸走行路幾何学形状の関数である。それというのも、接触長さ及び無接触縦範 囲はリング高さと同様に、加熱管1に対する入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイ ド9の相対位置に関連しているからである。 これによって、それぞれ伝達される熱流は極めて精密に調節される。互いに相 対的な回動位置の極めて僅かな変化によるだけで、全体的に所定の長さの糸片に 作用する熱を申し分なく改善することができる。 このような認識は冒頭に述べた仮燃り機械において利用される。 更に第10図で図示されているように、それぞれ多数の本発明によるリング2 は管軸線17に対して偏心的に位置することができる。この場合有利には、リン グはそれぞれ対で180度だけ互いにずらされている。 この本発明の実施例の付加的な利点は、加熱装置が管軸線17に対して対称的 であり、これによって、加熱装置がそれぞれ対で歩行する糸7.1,7.2を処 理するのに適するということにある。 更に第11図では、デリベリ機構18を前置されかつ冷却レール19として構 成された冷却帯域、仮燃り発生器20及びデリベリ機構21を後置された加熱装 置13が図示されている。 更に第11図で図示されているように、入口糸ガイド8及び出口糸ガイド9は 互いに相対的に又は加熱管1に対して相対的に加熱装置13の出口で測定された 糸温度に関連して調節可能である。このために、加熱管の出口範囲に配置された 、出力信号を供給する温度センサ22が、例えばそれぞれ1つのステップモータ 23を介して入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9を温度に関連して調節する ために、用いられる。更に、温度センサ22の測定信号には、加熱装置の後方の 引張り力測定装置24によって生ぜしめられる糸張力信号を重畳することができ る。 特に本発明の主要の利点は、加熱装置から糸へのそれぞれ効果的な熱伝達がプ ロセスを最良化にするために極めて精密に調節され、かつ、糸走行路長さ全体に 亘って最良の糸特性を得るために糸温度を極めて正確に調整できるということに ある。 第12図乃至第14図では本発明の補足的な実施例 が図示されている。 この場合、本発明を制限することなしにこの実施例においては、それぞれ1つ の加熱装置1にそれぞれ2つの糸加熱帯域25が配置される。 糸加熱帯域25のそれぞれ1つ内には多数のウェブ2が糸走行方向に対して横 方向で加熱表面上に固定されており、この場合、ウェブの高さは加熱表面を少な くとも0.1mm上回っているが、5mmを上回ることはない。 つまり、加熱装置の本発明の利点、特に自己浄化作用及び精密な調整性を個々 に又は同時に利用できるようにするために、加熱表面を越えるウェブの高さはほ ぼ5mmを上回らないことが重要である。 いずれの場合でも糸加熱帯域は糸の方向に凸面状に湾曲しており、これによっ て、糸は螺線で糸加熱帯域を介して案内される。 管は、簡単な形式で螺線に沿った糸走行路を得るために、回転体、回転体区分 又は回転体セグメントとして構成できる。 本発明においては糸加熱帯域とは、加熱装置から糸への最良の熱伝達が行われ る加熱装置範囲を意味する。 第13の実施例によれば左側の糸加熱帯域は、例えば加熱表面に対して相対的 な糸走行路の調節性が与えられていない場合には、単一の糸ラインであってよい 。 第12図及び第14図で図示されているように及び第13図右側の糸加熱帯域 は、加熱表面に対して相対的に糸を案内する角度範囲であってもよい。 第12図で図示されているように、両糸加熱帯域25a,25bは合致して構 成できる。この場合、本発明を制限することなしにこの変化実施例において、リ ング2の幅Bを周方向で変化させることもできる。このことは本発明によれば、 単独で又はリングの周方向で変化する高さHに関連して利点をもたらす。 更に第13図で図示されているように、糸加熱帯域の1つだけに、リングの幅 B並びに高さHが前述の実施例に相応して周方向で変化するリングを備えるのに 対して、両糸加熱帯域の他方においてリング幅Bがコンスタントに維持されると 、有利である。 この場合、入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9及び糸加熱帯域25の間で 相対的な調節性を与える必要はない。それというのも、加熱表面から糸7への熱 伝達が糸加熱帯域の全範囲においてコンスタントであるということから出発する からである。 しかしながら、所定の使用ケースのためにはリングの高さが周方向で変化し、 かつ、この場合当然加熱表面と走行する糸との間で相対的な調節が行われると、 有利である。 第12図で図示されているように、特に同じ形式の 糸加熱帯域の場合、糸加熱帯域にそれぞれ同期的に運動可能な入口糸ガイド8も しくは出口糸ガイド9が配属され、これら糸ガイド8,9が端部範囲で回動可能 な糸支持レバー26に係合していると、有利である。 同期的な運動性は適当な伝動装置を介して簡単に実現される。しかしながらこ のような伝動装置は公知であり、それ故詳述しない。 このようにして簡単に、加熱装置を介して走行する2本の糸の糸品質を互いに 合致させることができる。 更に第15a図乃至第15e図で図示されているように、それぞれ2つの糸加 熱帯域25a,25bを互いに直径方向で配置し、かつ、この場合糸が同じ運転 条件で直ちに走行するように入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9をそれぞれ の糸支持レバー26に配置することができる。 更に容易に推測されるように、本発明の範囲内でリングの幅Bを段階的に変え ることもできる。このことは、幅Bが部分的にコンスタントでありかつ所定の周 方向座標において段階的に、例えば最小幅から最大幅まで増大することを意味す る。 同じことはリングの高さHを変えるためにも当てはまる。即ち本発明によって 、例えば糸走行範囲を維持するために高さHを周方向で段階的に変えることがで き、この糸走行範囲内では糸とリングとの間の接触帯域の僅かな側方の変動はほ ぼ加熱表面と糸との間の熱 伝達に影響を及ぼすことはない。 このために有利には、幅及び/又は高さの可変なリングは、不時の糸走行を予 期してそれぞれ有効な接触帯域がほぼ同じ接触時間もしくは管外周面に対して同 じ糸間隔を有することができるように、互いにずらされている。 このことは当然、高さHが段階的に変化するリングにも該当する。 特に、段階的に変化するリング高さHは、セクタ毎それぞれコンスタントな半 径を有するセクタが備えられるリングが提示される場合には、簡単に実現できる 。この場合半径の異なる隣接する2つのセクタの間の移行範囲は糸を損傷しない ように形成される、即ち、糸の損傷を回避するために、隣接するリング半径に対 するそれぞれのリング半径の複雑な又はエッジを生ぜしめる移行範囲は適当に周 方向で丸く面取りされる。 更に第15a図乃至第15c図で図示されているように、リング2の外郭が少 なくとも部分的にほぼ楕円形に形成されると有利である。この場合付加的に、2 本の糸は楕円の互いに対置する個所を走行するようにする。 この個所は第15a図及び第15b図で図示されているように楕円の長軸並び に短軸に対して対置している。 糸走行路の調節を改善する可能性は第15c図で図 示されており、この場合、それぞれ1本の糸は楕円の長半軸及び短半軸の間に位 置する四分円弧内でのみ走行する。 この場合、加熱管1から糸への熱伝達は入口糸ガイド8と出口糸ガイド9との 間の糸長さ全体に亘つて連続的に増大するか又は減少する。この実施例では入口 糸ガイド8における糸と加熱管1との間で極めて大きな間隔が形成され、この間 隔は糸走行中出口糸ガイドの方向で減少しかつ出口糸ガイド9において最小の値 をとるので、入口糸ガイド8から出口糸ガイド9に向けて熱伝達は連続的に増大 する。 従って、入口糸ガイド8と出口糸ガイド9との間の糸長さ全体に亘って極めて 効果的に調整可能な熱伝達作用が得られる。それというのも、ウェブ2の全範囲 は楕円の短半軸範囲の最小間隔と楕円の長半軸範囲の最大間隔との間で与えられ るからである。 それ故この糸接触ライン内では入口糸ガイド8と出口糸ガイド9との間の所定 の相対調節において最良の熱伝達を得ることができ、この場合、加熱管から糸へ の連続的に増大する熱伝達が可能にされる。 従ってこの実施例では楕円の互いに対置する2個所とは楕円の2つの周方向範 囲を意味し、この周方向範囲は楕円の長軸と短軸の交点に関して直径方向で対置 している。 更に第15d図及び第15c図では編心的に配置さ れたウェブ2が図示されている。ウェブ2は円形に形成され、この場合、ウェブ の円中心点は加熱管1の円中心点に対して偏心率27だけずらされている。 入口糸ガイド8及び出口糸ガイド9はそれぞれの糸のために別個にそれぞれ1 つの糸支持レバー26に配置されていてかつ加熱された糸に同じ作用を及ぼすた めにリング2の中心点に関し周方向で回動可能である。 このようにして、入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9を調節した場合同じ 値で両糸に熱流を作用させることができる。 更に第15d図に対して180度だけ回動して図示した第15e図で図示され ているように、このようにして加熱管1から糸7への熱伝達作用に最良の影響が 及ぼされる。 第15d図の場合流入する糸は入口糸ガイド8の範囲で加熱管1の加熱表面に 対して比較的大きな間隔を有しかつこれに対して流出する糸は比較的僅かな間隔 を有しているのに対して、第15e図の場合この関係は全く逆である。 この場合、流入する糸は入口糸ガイド8の範囲で比較的強く加熱される。それ というのも、糸は加熱管1の加熱表面から極めて僅かな間隔を有しているからで ある。これに対して、流出する糸は出口糸ガイド9の範囲で加熱表面から比較的 大きな間隔を有している。 更に、加熱表面から糸への熱伝達のために加熱装置の入口と出口との間の糸行 程に沿った加熱表面と糸との間の平均間隔が重要であるばかりでなく、加熱表面 から糸への熱伝達は加熱表面に糸が近づくにつれて超比例的に上昇することが重 要である。 この理由から本発明によるリングによって加熱表面に難なく自己浄化温度が生 ぜしめられ、他面糸に作用する温度は糸を損傷させずに加熱することができる。 更に本発明によって、走行する糸と加熱表面との間の相対位置が適当に調節さ れる場合には異なる番手、例えば20もしくは40デニールのフイラメントヤー ンを同じ加熱装置によってかつ同時に処理することができる。 このことは、多数の糸加熱帯域を有する加熱装置の場合1つの糸加熱帯域が運 転中断されかつ別の糸加熱帯域が運転されることを意味する。 従つて同一の加熱装置によって加熱表面の温度を変化又は調節することなしに 、糸走行と加熱装置との間の相対位置を選択するだけで異なる糸品質に関する異 なる熱流を実現できる。 以下に第16図乃至第18図に関連して説明する。 加熱装置は仮燃りけん縮機において使用される。このような仮燃りけん縮機は 例えば西ドイツ国特許第3719050号明細書で記載されていてかつ多数の供 給ボビン、加熱装置、冷却装置、仮燃り発生器及び入 口及び出口デリベリ機構から形成されている。この場合、供給ボビンから多数の 糸が引き出され、加熱装置及び冷却装置を介してそれぞれの糸が案内され、仮燃 り発生器を介してそれぞれの糸が仮り燃りされ、入口及び出口デリベリ機構は糸 を供給ボビンから引出すかしもしくは仮燃り発生器から引き出す。次いでそれぞ れの糸は巻取りボビンに巻き取られる。図示の加熱装置は仮燃り区域に配置され た前述の加熱装置に該当する。 図示の加熱装置30は管状に形成されている。糸7はまず入口糸ガイド8を介 して案内されかつ次いで管の周面に達する。糸は軸方向及び周方向成分をもって 管を介して出口糸ガイド9を通して案内される。この場合、出口糸ガイド9は糸 案内切欠き16を有する管軸線を中心として回転可能なディスクとして構成され ている。第16図及び第18図では簡単に入口糸ガイド8と糸案内切欠き16と の整合位置を図示している。第17図で図示されているように、既述のごとく糸 が軸方向及び周方向成分をもって管を介して案内されかっこれによって急勾配な 螺線が描かれるように、ディスク9は回動させられる。これは第18図の実施例 の場合にも適用される。ディスク9の調節によつて周方向での管への糸の巻掛け が調節される。この巻掛けは糸の湾曲を意味する。従って巻掛けによって管もし くは管に固定された糸支持体に対する糸の全体的な接触 が得られる。前記糸支持体に関しては以下に詳述する。 加熱装置は3つの区分、つまり入口区分11、調整区分13及び端部区分12 から形成されている。入口区分11を介して糸は入口糸ガイド8並びに調整区分 13の糸支持体31.1を介して案内される。この場合、糸に面した加熱表面、 即ち、入口区分11の周面は糸から、糸と加熱表面、即ち、糸支持体31間に位 置する調整区分周面範囲とが有する間隔の数倍である間隔を有する。調整区分1 3の第1の糸支持体31.1と糸ガイド8との間隔は同様に調整区分における糸 支持体の間隔の数倍である。この場合、500mmまでの長さが受け入れられる 。この長さは著しく振動傾向に関連している。有利には入口区分11の長さは短 く選ばれる、つまり糸の効率の良い予熱が可能にされるように、選ばれる。 加熱装置は加熱管の形式の加熱抵抗である。符号6aで加熱抵抗の電気的なリ ード線が図示されている。加熱抵抗は加熱カートリッジ1として構成されかつ加 熱装置の全長に亘って、つまり入口区分11、調整区分13及び端部区分12に 亘って延びている。 加熱装置の温度調整機構は調整区分13の有効な実際値・温度を検出する温度 センサを有している。この温度は調整される。従って調整区分は極めて正確な温 度案内を行う。 調整区分13では多数の糸支持体31が配置されている。この糸支持体の全て は(第1の糸支持体31.1を含めて)調整区分の周方向に亘って延びるウェブ として構成されている。このウェブは規定の所定間隔を有しかつ調整区分13の その他の周面範囲から規定の高さを有している。糸支持体の数は糸の振動傾向並 びに熱伝達によって規定される。調整区分の周面に対するウェブの高さは有利に は小さく選ばれ、最大3mmであるが、有利には特に1.5mm以下である。 糸は糸支持体の外周面を介して案内される。この場合、糸は所定の長さで外周 面に接触する。この長さは同様に熱伝達の基準となる。 糸を防護するために接触長さは短く選ばれ、この場合、熱伝達要求との妥協が 必要である。糸支持体の軸方向間隔は同様に熱伝達作用に影響を及ぼす。全体と してほぼ1対5の糸支持体間隔に対する接触長さの比が使用されるが、有利には この比は小さく、特に1対10以下である。 加熱表面、即ち入口区分の周面の間隔は調整区分の周面に対してウェブ31の 高さの3倍乃至10倍であるが、有利には10倍以下である。この点に関しては 図面は寸法的に正確ではない。 出口区分においては糸は再び若干の糸支持体を介してのみ案内される、つまり この場合調整区分の糸支持体31.3並びに冒頭の述べたディスク9の糸案内切 欠き16を介して案内される。糸走行路と端部区分12の周面との間の間隔は調 整区分の周面に対する糸案内ウェブ31の高さよりも数倍大きい。この場合、入 口区分11と同じ寸法規則が当てはまる。しかしながら全体的にみて端部区分に おける糸支持体の間隔は入口区分におけるよりも小さい。糸支持体間隔は300 mmでありかつ有利にはこれより小さい。更に、図示の加熱装置は実地において 絶縁ケージ内に包囲され、この絶縁ケージは糸挿入のために半径方向のスリット を有しかつ加熱管の調整区分に対して周方向ギャップを形成する。この周方向ギ ャップ内では糸が案内される。更に、それぞれ1対の入口糸ガイド8及びディス ク9内の糸案内切欠き16の配置によって加熱装置で2本の糸を加熱することが できる。 入口糸ガイド8はできる限り加熱装置には接触しない。これによって、入口糸 ガイドは加熱されない。従って入口糸ガイド8には、加熱された糸の場合に生ず るような堆積物は生じない。入口区分11の出口糸ガイドは、既に述べたように 、調整区分13の第1の糸支持体31.1として構成されている。調整部区分の その他の糸支持体31.1,31.2,31.3は既述のようにウェブとして形 成されている。このウェブは調整区分の周面から加工される。従って糸支持体は 加熱装置と良好に熱伝導接触する。糸支持体の高さが僅かであることによって、 接触面においても調整温度 が支配するようになる。これによって、300度C以上でありかつ引掛かった糸 残さの分解及び焼滅を生ぜしめるように高く選ばれる加熱温度はウェブ31.1 ,31.2,31.3の接触面においても生ずる。従って糸支持体は良好な自己 浄化特性を有する。 出口側の糸ガイド、即ち、糸案内切欠き16を有するディスク9は加熱装置の 加熱管に回転可能に配置される。これによって、加熱管1の温度はディスク9に も伝達されるので、この場合にも良好な自己浄化特性が得られる。 第18図の実施例は糸支持体として用いられるウェブ31.1,31.31. 3の周方向の構成に特殊性を有している。ウェブは周方向で増大する軸方向の延 びを有している。この場合最も狭い個所は、第18図から推測されるように、正 確に母線上ではなく、糸の移送ラインに対してほぼ平行であるライン上に位置し ている。この場合、糸の移送ラインは変えることができる。この場合正規の運転 条件に相応する移送ラインが選ばれねばならない。更に第18図では糸案内切欠 き16を有するディスク9としての出口糸ガイドのみならず、入口糸ガイド8も 加熱装置の軸線を中心として回転可能である。これによって、加熱装置の周面上 の糸走行路は、糸案内ウェブ31の接触長さが所望の値を有する範囲にずらされ 、この範囲ではウェブ間の自由案内長さに対する接触長さの所望の比が得られる 。 これによって熱伝達作用並びに糸のスムースな走行に影響が及ぼされる。他面、 過度の接触長さは高い糸摩擦を生ぜしめ、これは糸を保護するためには望まれな い。 第19図では、互いに列を成して配置された切欠き35,36,34’,35 ’,36’を有するスリーブ33の素材32を展開図で図示している。それぞれ の列の切欠きは同じ形状で互いに同じ間隔を有している。切欠きの間には素材に 対して横方向に延びる結合ウェブ37,38,39,37’,38’,39’が 設けられていて、これら結合ウェブに関しては以下に詳述する。素材32の長手 方向に延びる、それぞれの切欠き列の間の結合ウェブは本発明では差ほど重要で はない。 第20図で図示されているように、第19図の素材32は中空円筒体に変形さ れかつ自体加熱管1上に引き込まれる。この場合、中空円筒体の内径は加熱管の 外径に相応する。以後スリーブ33と呼ぶ円筒体は軸方向の移動に抗して加熱管 上に確保されているが、この加熱管上で回動可能であり、この場合、場合によっ ては回転運動によって自体公知の掛止部材(図示せず)から解離される。図示の 実施例では切欠き34は加熱管1の軸線に対して平行に位置する列で配置されか つ切欠き間で同じ幅のウェブ37を形成する。ウェブは(螺旋状に円筒体の周り を延びる)糸7用の移送ウェ ブとして用いられかつ同じ幅を有している。加熱管1上でスリーブが回動させら れることによって、糸7をウェブ32の周方向で延びる範囲においてそれぞれ浄 化された個所を介して走行させるとこができ、これによって、上述の温度の規定 によってウェブの所定の自己浄化作用が高められる。第19図で図示の切欠き列 34’は切欠き34に直径方向で対置していてかつ第2の糸7’用の糸走行路と して用いられる。 切欠き列34の横には台形状の別の切欠き列35が設けられていて、この切欠 き列の間にはくさび状のウェブ38が設けられている。この切欠き列に直径方向 で対置して、同じ台形状の切欠き列35’もしくはくさび状のウェブ38’が配 置されている。これによって、糸と接触する加熱表面の長さは加熱管1上でのス リーブの簡単な回動によって変えることができる。 更に、スリーブ33の図示の実施例では別の形式の互いに列を成して配置され た切欠き36が設けられている。この場合、軸方向で比較的狭幅な切欠きが使用 され、このために、切欠きの間には移送ウェブとして糸に大きな加熱表面を提供 する広幅なウェブ39が残される。異なる切欠きに相応して切欠き36において は、第2の糸走行路を成す適当なウェブ39’を有する、切欠き36に直径方向 で対置する切欠き列36’が設けられている。 加熱管1の周面とウェブの表面との間の半径方向の間隔は上述の寸法に相応し ている、つまり有利には0.5乃至5mm、有利には0.5乃至3mmである。 スリーブはその都度の作業条件に適した別の形状の切欠きを備えることができ る。 本発明の別の実施例は第21図及び第22図で図示されている。この実施例は 、糸移送ウェブもしくはリング2を支持する管1が管区分から構成されているこ とが共通している。 第21図による実施例の場合管区分はそれぞれ大径の部分1a’と小径の部分 1b’とから構成されている。この場合小径の部分1b’は大径の部分1a’の 内径に相応している。有利には大径の部分1a’の内周面内及び小径の部分1b ’の外周面内には、個々の管区分を互いに結合するねじ山Gが切り込まれている 。場合によってはねじ結合部を止めナットKによって確保することができ、これ によって管区分相互の位置を正確に調節することができる。 大径の部分1a’の外周面には、前述の実施例の基準に従って構成されるそれ ぞれ1つの糸支持体2が設けられているが、第21図では概略的に簡単なリング 2として図示されている。リング2は大径の部分1a’を同軸的に取り囲んでい るが、偏心的に配置されてもよい。この場合、リングは周方向全体に亘って統一 的な幅を有するか又は徐々に又は段階的に増大する幅を 有することができる。リング2の外面は少なくとも1つの軸方向溝によって中断 されていて、これによってリング2の適当な調節によってリング間の間隔に付加 的に加熱管上に、走行する糸に接触しない帯域が形成される。 リング2を適当に構成した場合この実施例によって、管区分の回動によって個 々のリング2の幅に応じて及びリング相互の間隔に応じて糸接触長さ及び無接触 帯域を広範囲に変えることができるという利点が得られる。 更にこの実施例によって、糸7を管区分の周面から可変な間隔をおいて案内す るために、リングの周面を管区分の軸線に対して偏心的に設定するか又は周面を 段階的に設けることができるという別の可能性が得られる。その他の点は第1図 乃至第20図の実施例を参照されたい。 第22図で図示の実施例は第21図で図示の実施例とは、段状の管区分の代わ りに内側及び外側のスリーブ1a’,1b’が設けられていて、このスリーブが 外ねじ山もしくは内ねじ山Gを介して互いにねじ結合されていてかつ場合によっ ては止めナットKによって互いに所定の位置で確保されているということが、異 なっている。外側のスリーブ1a’周面にはそれぞれ糸支持体として用いられる リング2が設けられていて、この場合、リング2はスリーブから形成された管の 長 手方向で例えば幅が不変に増大するように図示されている。 更に、加熱装置及び糸支持体の前記実施例のためにその構成に関しその他の実 施例に関連した説明が当てはまる。 本発明によって、特に仮燃りけん縮機において良好な加熱挙動を利用できると 同時に自己浄化特性を最良に利用できるようになる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.加熱体(1)が糸経路に沿って延びていてかつ加熱体の加熱表面から間隔を おいて糸(7)が案内され、この場合、加熱表面に糸支持体として作用する多数 の縦範囲(2)が設けられていて、この縦範囲の長さ及び加熱表面からの高さが 加熱表面から糸への熱伝達作用を規定しており、糸支持体(2)と糸経路との間 の相対位置を調節することによって熱伝達作用が可変であることを特徴とする、 特に仮燃りけん縮機用の、糸(7)を加熱するための加熱装置。 2.個々の糸支持体(2)、糸支持体グループ又は糸支持体全体のために加熱表 面と糸経路との間の間隔が加熱体(1)と糸経路との間の相対位置を調節するこ とによって糸経路に対して横方向で可変である、請求項1記載の加熱装置。 3.個々の糸支持体(2)、糸支持体グループ又は糸支持体全体と糸(7)との 間の接触長さが加熱体(1)と糸経路との間の相対位置を調節することによって 糸経路に対して横方向で可変である、請求項1又は2記載の加熱装置。 4.加熱装置における無接触長さに対する糸支持体(2の接触長さの比が可変 である、請求項1又は3記載の加熱装置。 5.糸支持体(2)が糸走行方向に対して横方向で糸 直径の数倍の作業幅を有しており、それぞれの糸経路における糸支持体(2)の 接触長さが作業幅に亘って異なっており、糸経路が糸支持体(2)の作業幅に対 して相対的に可変である、請求項3記載の加熱装置。 6.糸支持体相互の軸方向間隔が調節可能である、請求項1から5までのいずれ か1項記載の加熱装置。 7.糸走行方向でみて加熱表面の入口端部及び出口端部に互いに調節可能な糸ガ イド(8,9)が設けられている、請求項1から6までのいずれか1項記載の加 熱装置。 8.糸支持体(2)が糸走行路に対して横方向で可変な幅を有している、請求項 1から7までのいずれか1項記載の加熱装置。 9.糸支持体相互の間隔が糸走行路に対して横方向での調節によって可変である 、請求項1から8までのいずれか1項記載の加熱装置。 10.加熱表面が軸線を中心として回転可能な管(1)の周面によって形成されて いる、請求項1から9までのいずれか1項記載の加熱装置。 11.糸経路と加熱体(1)との間の相対位置が加熱体(1)において測定される 温度に関連して調節可能である、請求項1から10までのいずれか1項記載の加 熱装置。 12.糸経路と加熱体(1)との間の相対位置が糸走行 方向でみて加熱体(1)の後方で測定される糸張力に関連して調節可能である、 請求項1から11までのいずれか1項記載の加熱装置。 13.糸経路と加熱体(1)との間の相対位置が加熱体(1)の後方で測定される 糸温度に関連して調節可能である、請求項1から12までのいずれか1項記載の 加熱装置。 14.縦範囲が運転中に加熱表面の温度を得るように、有利には自己浄化作用のた めに十分な高い温度を得るように、糸支持体として作用する縦範囲(2)が形成 され及び/又は熱工学的に加熱表面に接続されている、請求項1から13までの いずれか1項記載の加熱装置。 15.糸支持体(2)が加熱表面に対して5mm以下の高さ(H)を有していてか つ加熱表面に良好に熱伝導接触している、請求項1から14までのいずれか1項 記載の加熱装置。 16.糸支持体(2)の高さ(H)が0.5乃至3mmである、請求項1から15 までのいずれか1項記載の加熱装置。 17.糸支持体(2)が加熱表面内に加工された溝によって互いに間隔をおいて配 置されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の加熱装置。 18.加熱装置(1)が互いに間隔をおいて配置された糸支持体(2)を有してい て、この糸支持体が糸 (7)を加熱表面に対して間隔を置いて支持していて、糸支持体(2)が加熱表 面に対して5mm以下の高さ (H)を有していてかつ加熱表面に良好に熱伝導 接触している、請求項1から17までのいずれか1項記載の加熱装置。 19.入口区分(11)において糸支持体が比較的大きな間隔をかつ端部区分(1 2)において糸支持体が小さな間隔を有する2つの縦区分(11,13)が設け られている、請求項1から18までのいずれか1項記載の加熱装置。 20.入口区分(11)において糸支持体が大きな間隔をかつ中央区分(13)に おいて糸支持体が小さな間隔をかつ端部区分(12)において糸支持体が大きな 間隔を有する3つの縦区分(11,13,12)が設けられている、請求項1か ら19までのいずれか1項記載の加熱装置。 21.糸支持体(2)の高さ(H)が糸経路に対して横方向で異なっている、請求 項1から20までのいずれか1項記載の加熱装置。 22.糸支持体(2)が加熱表面に不動に結合、特に一体に結合されている、請求 項1から21までのいずれか1項記載の加熱装置。 23.糸支持体(2)が加熱表面に対して相対的に糸(7)に対して横方向で調節 可能である、請求項1から21までのいずれか1項記載の加熱装置。 24.糸支持体(2)が加熱表面に対して相対的に糸(7)の縦方向で調節可能で ある、請求項1から21までのいずれか1項又は23項記載の加熱装置。 25.加熱表面が管の周面によって形成されている、請求項1から24までのいず れか1項記載の加熱装置。 26.管(1)が軸線(17)を中心として回転可能である、請求項25記載の加 熱装置。 27.糸支持体(2)の周面が管(1)の軸線に対して偏心的に位置している、請 求項1から26までのいずれか1項記載の加熱装置。 28.糸支持体(2)が環状に形成されていてかつ管(1)上に回転可能に配置さ れている、請求項27記載の加熱装置。 29.糸支持体(2)が管(1)上に軸方向で調節可能に配置されている、請求項 25から28までのいずれか1項記載の加熱装置。 30.糸支持体(2)が管(1)に被せられる穿孔されたスリーブ(33)によっ て形成されている、請求項1から29までのいずれか1項記載の加熱装置。 31.穿孔がスリーブ(33)の軸方向で一定の列をかつ周方向で異なる列を成し ている、請求項30記載の加熱装置。
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