JP3440272B2 - 走行する糸用の調節可能な加熱装置 - Google Patents
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Classifications
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- D—TEXTILES; PAPER
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
めの加熱管のような縦長の部体に関する。
使用される。
ための装置は公知である。一般的に前記装置はレールを
有していて、このレールは所定の温度で加熱可能な縦長
の加熱室内に位置していて、かつ、前記レールにより糸
は糸支持体、いわゆるウェブを介して案内され、これに
より加熱される。
けられる管状の糸移送体が公知である(例えば西ドイツ
国特許出願公告第1303384号明細書)。前記糸移送体は
回転対称的な形状を有しかつ糸流入端部で隆起部を備え
かつ糸流入端部から糸流出端部まで糸延伸温度から糸固
定温度まで連続的に増大するように加熱される。更に糸
移送体は、急勾配のねじ山の形状で糸を巻き掛けられる
ように、形成されかつ配置されている。前記糸移送体は
構造が複雑でかつ製作のために多数の高価な作業ステッ
プを必要とする、更に、糸移送体は最新の高速度法に課
せられた確実性をもって作業することができない。
てこれに相応して加熱室内で支配する温度は高く、これ
によって、糸が加熱装置の加熱表面に接触した場合に
は、糸は損傷するようになる。更に、特に湾曲した加熱
室においては、走行する糸を損傷することなく加熱する
のに必要であるように加熱表面から均一な高さを有する
糸走行路を得ることは、困難である。更に公知の加熱装
置によって、糸走行路の長さ及び所定の湾曲度を難なく
変えることができない。
nd)及びフィラメントを処理する場合にも使用されるの
で、以下の糸についで言及される場合には常にフィルム
ストリップ及びフィラメントを含む。
エチレンテレフタレート(ポリアミド6,ポリアミド6.
6)が使用されるが、この材料に制限されるものではな
い。
しに糸に対する熱伝達作用を簡単に変化させることがで
きるような加熱装置を提供し、かつ、所要の熱伝達条件
に応じた広範囲の温度プロフィルを可能にできる糸加熱
装置を提供し、かつ、特に糸走行路の長さ及び湾曲度並
びに糸移送もしくは接触長さを変化させることのできる
加熱装置を提供し、かつ、特に全ての構成部材の温度が
高い場合でも運転できる、自己浄化作用を効果的に利用
できる加熱装置を提供することにある。
された。有利な構成はその他の請求項に記載されてい
る。
相対運動によって糸走行路の長さばかりでなく、加熱表
面上で糸支持体として作用する長手方向範囲の高さ及び
/又は幅を変ることができると同時に、糸に作用する熱
伝達の温度プロフィルを制御可能に変えることができ
る。
滞留時間を変えることができる。即ち、糸が接触する加
熱表面の大きさが可変であることによって、糸に伝達さ
れる熱を変化させることができる。更に、ウェブ間に位
置する無接触帯域を適当に変えることによって、熱伝達
のプロフィルを調整することができる。別の可変性は、
高さの可変なウェブによって得られ、このウェブによっ
て、加熱表面自体と糸走行路との間の間隔を一様に又は
可変に調節できる。
この管上には糸移送ウェブとしてリングまたはディスク
が被せられる。リングの周面は糸接触面もしくは糸移送
面として用いられ、かつリングを介して走行する糸に熱
を伝達する。リングは周方向で一様に又は連続的に又は
段階的に変化する幅及び/又は高さを有している。リン
グ間の軸方向間隔は一定で不変であるか、又は、糸走行
方向で増大又は減少するか又は何等かの形式で可変であ
る。
の要求に適合させることができる。従って本発明はレベ
ル形加熱装置(Ebenenheizer)又は溝形加熱装置(Rill
enheizer)に関連しても使用される。
介して互いに間隔をおいて位置するか又は表面上に定置
に又は調節可能に配置される。
後に糸ガイドが設けられていて、この糸ガイドの位置が
加熱体に対して及び/又は互いに相対的に調節可能であ
ることによって、変化させることができる。場合によっ
ては前記糸ガイドを加熱体自体の入口及び出口に設ける
こともできる。
細書を参照されたい。
度に相応する温度範囲で運転される。加熱装置の固有の
加熱表面を適当に構成することによって及び加熱表面に
熱工学的に密に結合することによって、加熱表面及び糸
支持体は運転中に高温度に維持され、特に、糸を損傷す
ることなしに、自己浄化作用のために必要な温度以上の
温度に維持される。
本発明の有利な構成により糸支持体の高さがほぼ0.1mm
乃至5mm、有利には0.5mm乃至3mmに選ばれる場合には、
生じない。下限は、加熱表面の湾曲度及び糸を案内する
螺旋の勾配もしくは加熱表面の湾曲度の勾配及び連続す
る糸支持体間の間隔によって予め規定されかつ糸が加熱
表面自体に接触しないように選ばれねばならない。
事実、並びに、ウェブが加熱表面に対して僅かな高さの
みを有するという事実は、それぞれ単独で並びに協働し
て、従来技術に対して重要な改善を成す。この改善は、
糸が湾曲した糸ラインで加熱表面に沿って案内されるあ
らゆる形式の高温度加熱装置の場合に有利に適用され
る。特に良好な熱接触は加熱表面と糸支持体との一体の
構成によって又は熱伝導の良い被せられる糸支持体によ
って実現される。
めに走行する糸に対する本発明による熱伝達作用に付加
的に上述の自己浄化特性を得ることのできる糸加熱装置
を提供することにある。
ありかつ加熱表面から加熱される糸への熱伝達作用によ
って糸が例えば摂氏330度で僅かな温度にさらされると
いう認識を利用する。
手の熱可塑性の糸が分当りほぼ1000メータの糸速度で本
発明による加熱装置を通過する場合に、有利である。
が、傍らを通過する糸の持続的に生ずる堆積物によって
徐々に増大してゆくことを阻止することができるので、
走行する糸用の加熱条件は糸長さ全体に亘ってほぼコン
スタントに維持できる。
の加熱装置が設けられる場合に提供される。この場合糸
加熱帯域の1つの浄化過程中に別の糸が所属の糸加熱帯
域内で連続的に走行する。この場合第1の糸加熱帯域の
自己浄化作用が第2の糸加熱帯域内で引続き走行する糸
の品質に不都合な影響を及ぼすることはない。
に、糸加熱帯域が所定の時間間隔で走行する糸の下を通
過して回転もしくは運動すると有利である。
本発明の特別な構成について説明する。
書に記載されている。この加熱装置の利点は一方では、
糸に伝達可能でかつ加熱体長さの短縮を可能にする高い
加熱出力にある。別の利点は自己浄化作用にある。
いる。
性の糸材料の焼付く又は分離した残さから加熱体を浄化
する必要がないように、公知の加熱体を改良することに
ある。
が僅かにのみ接触するか又は接触しない入口範囲を有し
ている、この場合、入口範囲では糸支持体は大きな間隔
をおいて配置されている。有利には入口範囲は入口糸ガ
イドのみをかつ出口範囲は出口糸ガイドのみを備えてい
る。更に、入口糸ガイドが冷たく維持されると有利であ
る。この理由から、入口糸ガイドは加熱表面とは熱接触
しないように形成される。これによって糸ガイドはほぼ
冷たく維持されるので、熱可塑性材料の分離物は生じな
い。これに対して出口側の糸ガイドは自己浄化特性を有
している。従って有利には糸ガイドは加熱表面と直接接
続されかつ入口範囲に続くいわゆる調整区分の始端に接
続される。
においては多数の糸支持体が配置される。この糸支持体
は互いに同じか又はヨーロッパ特許公開第0412429号明
細書に開示されているように可変な間隔を有している。
加熱表面から正確に規定された間隔をおいて案内され
る。更に糸が入口区分で加熱表面と接触しないようにす
るために、加熱装置は入口区分と調整区分との間で段部
を有していて、これにより糸走行路からの入口区分にお
ける加熱表面の間隔は大きく形成される、有利には、糸
走行路が調整区分において加熱表面から有する間隔の数
倍の大きさで形成される。
ブとして加熱表面に固定されていてかつ良好な熱伝導接
触を生ぜしめる。更に、ウェブ及び加熱表面は一体に製
作される、即ち、加熱表面はウェブと、ウェブと交互に
設けられる凹所とから形成される。この措置は、ウェブ
が加熱表面と同じ高温度に、即ち300度C乃至350度C以
上の温度に加熱されるようにするのに、役立ちかつ使用
される。
れた温度並びに他方では加熱体温度が自己浄化作用を保
証するような帯域にのみ糸支持体が配置されるようにな
る。調整区分においては、有利には調整によって、加熱
装置の正確の温度案内が行われる。加熱装置に対して相
対的な糸の正確なガイドによって、糸は予め規定された
目標温度を採ることができる。この場合、可動な糸支持
体の場合走行する糸に対して糸支持体の幅が可変である
ことによっていわゆる糸の滞留時間を広範囲に可変に維
持することができる、即ち、糸と糸支持体と間の接触面
は糸又は加熱体において測定された温度に関連して調節
される。入口区分では糸の正確なガイドは放棄される。
この場合、入口区分では糸の加熱は加熱装置と糸との間
の大きな温度勾配をもって行われひいては糸の温度案内
が所望されないか又は不可能であるという認識を使用す
る。
所望の温度を採る。しかし横断面全体に亘って糸を均一
に加熱する必要がある。この目的は、調整区分に端部区
分が後置され、この端部区分内には矢張り大きな間隔を
おいて糸支持体が配置されるか又は糸支持体が配置され
ない。糸が加熱装置の加熱表面と接触することを回避す
るために、有利には糸走行路と加熱表面との間の間隔は
大きく、有利には調整区分において糸走行路と加熱表面
とが有する間隔の数倍に形成される。端部区分のこの配
置によって、僅かな熱伝達の場合に熱損失が避けられか
つ調整区分内に供給される熱を糸横断面に亘って均一に
分配することができる。
ち、入口区分においては糸の振動傾向は僅かである。40
0mm乃至500mmの長さが可能である。しかしながら長さは
費用を制限するために、糸の所望の予熱を得るため必要
な程度に延長される。
分の長さは有利には300mm、特に一層短く制限される。
の間隔は大きく、有利には調整区分における間隔の数倍
に形成されるが、有利には5mm、特に3mmに制限される。
う事実から、本発明において特に有利な使用が得られ
る。
ために糸に対する加熱作用を最良化することが特に重要
である。この理由から、糸支持体の接触長さが調節可能
である。これによってそれぞれ所望の糸走行速度及び糸
直径(番手)に加熱作用を最良に調整することができ
る。このために、加熱装置及び糸支持体は糸支持体が交
換可能であるように構成される。
手に適合させるために有利には、加熱装置の無接触長さ
に対する糸ガイドの接触長さの比は特に調整区分の範囲
で調節可能に形成される。加熱装置は例えば管の形状を
有し、この管の周面には周方向で見て軸方向に拡大され
た多数のウェブが設けられている。このウェブは順次ず
らされて周面に配置される。これによって、管を螺旋状
に取り囲む糸が順次、ウェブがほぼ同じ接触長さを有す
る範囲でウェブに接触する。
行速度に対する加熱作用の適合を可能にする別の構成
は、組み合わされた区分によってその長さを可変な加熱
体から構成される。
熱管にスリーブもしくはケージが被せられていて、この
スリーブもしくはケージの内径が加熱管の外径に相応し
ていてかつ周面が同じ形状の列状の互いに並べられた切
欠きによって中断されている。有利にはスリーブ内には
同じ形式の切欠き列が直径方向で対置していて、この場
合有利には、列を成す前記切欠きに隣接して別の形状の
切欠き列が位置している。有利には列は軸平行に延びて
いる。互いに列を成す切欠きの間には切欠きの形状に相
応する同じ形式の周方向に延びるウェブが位置してい
る。スリーブは加熱管上で軸方向の移動を阻止されてい
るが、回動可能である。更に、一方では管上でスリーブ
を徐々に回動することによって糸が常時ウェブの浄化さ
れた移送個所を介して案内されるという利点が得られ、
かつ、他方ではウェブの異なる構成によって糸が広い温
度範囲で加熱されるという利点が得られる。スリーブ内
では同じ形状のウェブもしくは切欠きが直径方向で対置
しているかもしくは所定の角度間隔で反復しているの
で、2本以上の糸のための移送路が得られる。更に、列
間でスリーブの長手方向に延びるウェブは本発明ではそ
れほど重要ではない。
合、第1図は、本発明による、糸をガイドするのに適し
たディスクの平面図、第2図は、第3図II−II線に沿っ
た断面図、第3図は、本発明による加熱装置の側面図、
第4図は、本発明の別の実施例の側面図、第5図は、本
発明の第3実施例の側面図、第6図は、調節可能な糸ガ
イドを有する第4実施例の側面図、第7図は、周方向で
高さを可変なリングを有する加熱装置の側面図、第8図
は、互いに相対的に回動可能な糸ガイドを有する第7図
の加熱装置の斜視図、第9図は、周方向でウェブ幅及び
ウェブ高さを可変な加熱装置の平面図、第10図は、本発
明の加熱装置を軸方向でみた図、第11図は、仮撚りけん
縮機における使用例を示す図、第12図は、2つの同じ形
式の糸加熱帯域を有する本発明の実施例図、第13図は、
調節不能な糸加熱帯域及び調節可能な糸加熱帯域を有す
る本発明の別の実施例図、第14図は、2つの異なる調節
可能な糸加熱帯域を有する本発明の別の実施例図、第15
図は、それぞれ2つの糸加熱帯域及び楕円形のリング乃
至偏心的なリングを有する加熱装置を軸方向でみた図、
第16図は、別の縦断面図、第17図は、管状の加熱体を示
す図、第18図は、管状の加熱体の変化実施例図、第19図
は、展伸状態で示した3つの互いに異なる糸移送ウェブ
を有する糸移送スリーブの素材の平面図、第20図は、ス
リーブを被せられた加熱管の縮小斜視図、第21図は、多
数の互いに調節可能な区分から成る加熱管の縦断面図、
第22図は、多数の区分から形成された別の加熱管の縦断
面図である。
には同じ符号が付されている。
している。加熱管1の内部には互いに平行に延びる2つ
の加熱抵抗6が設けられていて、これら加熱抵抗は有利
には互いに及び加熱管1の内周面から、例えば酸化マグ
ネシウム又はマグネシウムシリケート粉末のような適当
な絶縁材料によって、分離されている。加熱管1は熱伝
導性の良い金属、例えば鋼又は有利には銅・アルミニウ
ム合金から形成されている。
られる。第1図及び第2図で詳細に図示されたディスク
2は円形に形成されかつ半径方向のスリット5を備えて
いて、このスリットの内径はほぼ加熱管1の直径に等し
くかつスリットの互いに向き合う縁部は互いに平行に位
置している。ディスク2の外縁は球形に形成されてい
る。ディスクの端面内には、互いに等間隔をおいて及び
ディスクの軸線から等間隔をおいて位置する多数の凹所
又は切欠き4が設けられている。ディスクの反対側の端
面からはスペーサとして用いられるピン3が突出してい
て、このピンとディスクの軸線との間隔はディスクの軸
線と切欠き4との間隔に等しい。
切欠き4内に突入するように、ディスク2は加熱管1に
被せられる。この場合、ディスク2は規則的に角度的に
互いにずらされて加熱管1に被せられるので、スリット
5の開口及びピン3は螺旋状に加熱管1を取り囲むかも
しくは加熱管1の軸線方向で網目状に重ね合わされる。
加熱管1上でリング2を固定するために、スリット5内
には必要であればU字形ばね10が押し込まれ、このU字
形ばねの脚部は向かい合って位置するスリット縁部に接
触しかつU字形ばねの先端は加熱管1に接触する。
れ、この糸は入口糸ガイド8を介して加熱装置の、ディ
スクの球形の縁部によって形成された糸移送面に接触し
かつこの糸移送面から入口糸ガイドに対して角度的にか
つ軸方向でずらされた出口糸ガイド9を介して流出す
る。即ち、糸7は螺旋状に装置に巻き付けられ、この螺
旋のピッチは糸ガイド8,9相互のずれに関連している。
糸ガイドの少なくとも一方は他方に対して相対的に加熱
管1の軸線を中心として旋回可能であるので、ディスク
2を介した糸走行路の長さは糸によって形成された螺旋
のピッチを変えることによって可変である。糸ガイド8,
9はスリット5の両側に位置しかつ糸7の螺旋はスリッ
ト5の外部に位置するディスク範囲に位置している。
い材料、例えば酸化アルミニウムまたは酸化チタンから
形成される。ディスク縁部の耐摩耗性を増大させるため
に、ディスク縁部を場合によっては適当な材料で被覆す
ることができ、かつ、ディスク縁部の糸親密性を増大さ
せるために、ディスク縁部を研磨又はポリシング加工す
ることができる。
6を備えた加熱管1から形成されていて、この加熱管は
多数のリング2によって取り囲まれている。リングは例
えばろう接によって加熱管1に不動に結合されかつ互い
に等間隔をおいて位置している。更にリング2を、等間
隔においてリング内に据込まれる隆起部によって形成す
ることもできる。リング2は、加熱管1の外周面に設け
られた溝によって互いに間隔をおいて配置することもで
きる。リング2の半径方向に突出する周面は球形に形成
されかつ糸を損傷しないように形成されている。リング
2は、糸7を加熱された加熱管1の周面から間隔をおい
てガイドするのに用いられる。この場合、糸走行路は加
熱管の周りで螺旋状に延びる。概略的に図示されている
ように、加熱管1の両端には糸ガイド8,9が設けられて
いて、糸ガイド相互のずれが糸走行路のピッチ及び長さ
を規定する。両糸ガイドの少なくとも一方は他方の糸ガ
イドに対して調節可能である。この糸ガイドを調節する
ために必要な手段は周知であり、従って詳述しない。
熱抵抗線6を有しかつ全長に亘って螺旋状の糸支持体2
によって取り囲まれた加熱管1を有している。螺旋状の
支持体は例えばろう接によって加熱管1に不動に結合さ
れている。糸支持体の外向きの面は球形に形成されてい
てかつ糸を損傷しないように形成されている、即ち、移
送される糸にできるだけ僅かな摩擦しか及ぼさないよう
に形成されている。糸7は糸支持体の巻条とは逆向きの
螺旋でガイドされる。糸は加熱管1の流入端部及び流出
端部に設けられたアイ状の糸ガイド8,9を介して螺旋状
の糸支持体に接触する。上述の実施例の場合のように、
糸ガイド8,9は互いに相対的に調節することができる。
の場合、加熱抵抗6によって加熱される加熱管1が使用
される。この場合、加熱管1は可とう性でできるだけ弾
性的な材料から成る螺旋状の糸支持体2によって取り囲
まれている。糸支持体2は例えば、加熱管に面した面を
平面加工された金属小管から形成でき、従って、加熱管
1と糸支持体との間で密な熱接触が得られる。加熱管1
の周面と糸支持体との間の結合は摩擦接続式に行われる
ので、加熱管1の周りに螺旋状に位置する糸支持体2の
ピッチを変えることができる。それというのも、糸支持
体の一方の端部を他方の端部に対して周面上で押しずら
すことができるからであり、これによって糸支持体巻条
の長さ及びピッチを変えることができる。この場合、螺
旋の長さ変化によって生ぜしめられる拡大又は収縮は加
熱管1の周面の始端で螺旋端部を調節することによって
加熱管の直径に適合させることができる。
でかつ一点鎖線2aで押し込み位置で図示している。この
場合、螺旋の長さ変化によって生ぜしめられる拡大又は
収縮は加熱管1の周面の始端で螺旋端部を調節すること
によって加熱管の直径に適当に適合させることができ
る。
とができる。加熱管の流入及び送出端部に設けられた糸
ガイド8,9が調節可能であることによって付加的に糸走
行路の勾配を変えることができる。
変化させることができるということである。多数の異な
って加熱される糸支持体を連続して保持することによっ
て糸走行路の長さに亘って可変な温度プロフィルを実現
できる。
装置では、加熱管の糸入口及び糸出口に入口糸ガイド及
び出口糸ガイド9が設けられていて、かつ、糸ガイド8,
9及び加熱管1は加熱管の周方向で互いに相対的に回動
可能である。
置された入口及び/又は出口糸ガイド8,9によって得ら
れるか又は長手方向軸線を中心として回転可能な加熱管
1と協働する定置に配置された入口及び/又は出口糸ガ
イド8,9によって又は回転可能な加熱管1と協働する回
転可能な入口及び/又は出口糸ガイド8,9によって得ら
れる。
して相対的に回転可能であるのに対して、入口糸ガイド
8は定置に配置されている。
口糸ガイド9は同軸的にかつ回転可能に加熱管1の下側
端部に係合しかつ回転範囲15で加熱管に対して相対的に
回動可能である。
場合には走行する糸7はリング2上で螺旋を描き、 この螺旋の幾何学形状(巻条、ピッチ)は出口糸ガイド
9の切込み部16の回動位置に関連している。
電流を供給される電気的な加熱抵抗を有している。
れているように、加熱装置は加熱管1の入口及び/又は
加熱管1の出口でそれぞれ1つの入口区分11もしくは端
部区分12を有することができ、この区分によって通過す
る糸7は加熱管1の周面から大きな半径方向間隔をとる
ことができる。
て別の特殊性を有する調整区分13が設けられている。
イド8と出口糸ガイド9とは加熱管1に対して相対的に
回動可能であり、これによって、リング2の表面に角度
範囲が形成され、この角度範囲は回転範囲15に基づき糸
7によって擦過される。これによって、糸とリングとの
間で可能な接触面範囲が形成される。
行する、つまり糸ガイド8,9及び加熱管1相互の相対的
なその都度の回動位置に関連して走行する。
周方向で変化するリング幅を有している。このことは、
それぞれ予め規定される関数B(u)に従ってリングの
幅Bが周方向座標(Umfangskoordinate)uに関連して
変化するということを意味する。この場合、関数は一次
関数である。
能な接触範囲で周方向で変化する高さHを有している。
このことは、高さHがH(u)で示された周方向座標u
の関数であることを意味している。
を減少させるような周方向で増大している。それ故、リ
ング幅Bが増大するためリングに対する糸7の接触時間
が増大するにつれて、リング間の無接触長手方向範囲で
も、同時に糸と管周面との間の間隔が狭くなるために糸
に対する熱流が増大する。
ング2の幅、つまりウェブ幅が周方向で変化しない場合
でも、リング2は糸7によって擦過される角度範囲で周
方向で変化する高さを有することができる。
に別個に実施可能である。
ように管周面内に環状の溝を加工することによって、リ
ングを形成することもできる。
とが形成する接触帯域で行われる。
長手方向範囲でも生ずる。リング間の環状溝の底部は走
行する糸に対して数ミリメータの間隔を有するので、例
えばほぼ0.5mmで始まってほぼ3mmにまで達する間隔を有
するので、摂氏ほぼ300度以上の加熱管1の加熱温度に
基づき、特に自己浄化温度程度の温度に基づき、無接触
長手方向範囲でも著しい熱流が生ずるということから出
発する。
連したそれぞれ調節された糸走行路幾何学形状の関数で
ある。それというのも、接触長さ及び無接触長手方向範
囲はリング高さと同様に、加熱管1に対する入口糸ガイ
ド8もしくは出口糸ガイド9の相対位置に関連している
からである。
に調節される。互いに相対的な回動位置の極めて僅かな
変化によるだけで、全体的に所定の長さの糸片に作用す
る熱を申し分なく改善することができる。
用される。
本発明によるリング2は管軸線17に対して偏心的に位置
することができる。この場合有利には、リングはそれぞ
れ対で180度だけ互いにずらされている。
軸線17に対して対称的であり、これによって、加熱装置
がそれぞれ対で走行する糸7.1,7.2を処理するのに適す
るということにある。
レール19として構成された冷却帯域、仮撚り発生器20及
びデリベリ機構21を後置された加熱装置13が図示されて
いる。
及び入口糸ガイド9は互いに相対的に又は加熱管1に対
して相対的に加熱装置13の出口で測定された糸温度に関
連して調節可能である。このために、加熱管の出口範囲
に配置された、出力信号を供給する温度センサ22が、例
えばそれぞれ1つのステップモータ23を介して入口糸ガ
イド8もしくは出口糸ガイド9を温度に関連して調節す
るために、用いられる。更に、温度センサ22の測定信号
には、加熱装置の後方の引張り力測定装置24によって生
ぜしめられる糸張力信号を重畳することができる。
ぞれ効果的な熱伝達がプロセスを最良化にするために極
めて精密に調節され、かつ、糸走行路長さ全体に亘って
最良の糸特性を得るために糸温度を極めて正確に調整で
きるということにある。
されている。
おいては、それぞれ1つの加熱装置1にそれぞれ2つの
糸加熱帯域25が配置される。
くはリング2が糸走行方向に対して横方向で加熱表面上
に固定されており、この場合、ウェブの高さは加熱表面
を少なくとも0.1mm上回っているが、5mmを上回ることは
ない。
及び精密な調整性を個々に又は同時に利用できるように
するために、加熱表面を越えるウェブの高さはほぼ5mm
を上回らないことが重要である。
曲しており、これによって、糸は螺線で糸加熱帯域を介
して案内される。
に、回転体、回転体区分又は回転体セグメントとして構
成できる。
の最良の熱伝達が行われる加熱装置範囲を意味する。
熱表面に対して相対的な糸走行路の調節性が与えられて
いない場合には、単一の糸ラインであってよい。
右側の糸加熱帯域は、加熱表面に対して相対的に糸を案
内する角度範囲であってもよい。
bは合致して構成できる。この場合、本発明を制限する
ことなしにこの変化実施例において、リング2の幅Bを
周方向で変化させることもできる。このことは本発明に
よれば、単独で又はリングの周方向で変化する高さHに
関連して利点をもたらす。
つだけに、リングの幅B並びに高さHが前述の実施例に
相応して周方向で変化するリングを備えるのに対して、
両糸加熱帯域の他方においてリング幅Bがコンスタント
に維持されると、有利である。
び糸加熱帯域25の間で相対的な調節性を与える必要はな
い。それというのも、加熱表面から糸7への熱伝達が糸
加熱帯域の全範囲においてコンスタントであるというこ
とから出発するからである。
高さが周方向で変化し、かつ、この場合当然加熱表面と
走行する糸との間で相対的な調節が行われると、有利で
ある。
熱帯域の場合、糸加熱帯域にそれぞれ同期的に運動可能
な入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9が配属され、
これら糸ガイド8,9が端部範囲で回動可能な糸支持レバ
ー26に係合していると、有利である。
される。しかしながらこのような伝動装置は公知であ
り、それ故詳述しない。
本の糸の糸品質を互いに合致させることができる。
れぞれ2つの糸加熱帯域25a,25bを互いに直径方向で配
置し、かつ、この場合糸が同じ運転条件で直ちに走行す
るように入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9をそれ
ぞれの糸支持レバー26に配置することができる。
グの幅Bを段階的に変えることもできる。このことは、
幅Bが部分的にコンスタントでありかつ所定の周方向座
標において段階的に、例えば最小幅から最大幅まで増大
することを意味する。
る。即ち本発明によって、例えば糸走行範囲を維持する
ために高さHを周方向で段階的に変えることができ、こ
の糸走行範囲内では糸とリングとの間の接触帯域の僅か
な側方の変動はほぼ加熱表面と糸との間の熱伝達に影響
を及ぼすことはない。
グは、不時の糸走行を予期してそれぞれ有用な接触帯域
がほぼ同じ接触時間もしくは管外周面に対して同じ糸間
隔を有することができるように、互いにずらされてい
る。
も該当する。
れぞれコンスタントな半径を有するセクタが備えられる
リングが提示される場合には、簡単に実現できる。この
場合半径の異なる隣接する2つのセクタの間の移行範囲
は糸を損傷しないように形成される。即ち、糸の損傷を
回避するために、隣接するリング半径に対するそれぞれ
のリング半径の複雑な又はエッジを生ぜしめる移行範囲
は適当に周方向で丸く面取りされる。
ング2の外郭が少なくとも部分的にほぼ楕円形に形成さ
れると有利である。この場合付加的に、2本の糸は楕円
の互いに対置する個所を走行するようにする。
に楕円の長軸並びに短軸に対して対置している。
れており、この場合、それぞれ1本の糸は楕円の長半軸
及び短半軸の間に位置する四分円弧内でのみ走行する。
8と出口糸ガイド9との間の糸長さ全体に亘って連続的
に増大するか又は減少する。この実施例では入口糸ガイ
ド8における糸と加熱管1との間で極めて大きな間隔が
形成され、この間隔は糸走行中出口糸ガイドの方向で減
少しかつ出口糸ガイド9において最小の値をとるので、
入口糸ガイド8から出口糸ガイド9に向けて熱伝達は連
続的に増大する。
長さ全体に亘って極めて効果的に調整可能な熱伝達作用
が得られる。それというのも、ウェブもしくはリング2
の全範囲は楕円の短半軸範囲の最小間隔と楕円の長半軸
範囲の最大間隔との間で与えられるからである。
糸ガイド9との間の所定の相対調節において最良の熱伝
達を得ることができ、この場合、加熱管から糸への連続
的に増大する熱伝達が可能にされる。
は楕円の2つの周方向範囲を意味し、この周方向範囲は
楕円の長軸と短軸の交点に関して直径方向で対置してい
る。
ブもしくはリング2が図示されている。ウェブもしくは
リング2は円形に形成され、この場合、ウェブの円中心
点は加熱管1の円中心点に対して偏心率27だけずらされ
ている。
ために別個にそれぞれ1つの糸支持レバー26に配置され
ていてかつ加熱された糸に同じ作用を及ぼすためにリン
グ2の中心点に関し周方向で回動可能である。
ド9を調節した場合同じ値で両糸に熱流を作用させるこ
とができる。
e図で図示されているように、このようにして加熱管1
から糸7への熱伝達作用に最良の影響が及ぼされる。
加熱管1の加熱表面に対して比較的大きな間隔を有しか
つこれに対して流出する糸は比較的僅かな間隔を有して
いるのに対して、第15e図の場合この関係は全く逆であ
る。
的強く加熱される。それというのも、糸は加熱管1の加
熱表面から極めて僅かな間隔を有しているからである。
これに対して、流出する糸は出口糸ガイド9の範囲で加
熱表面から比較的大きな問題を有している。
入口と出口との間の糸行程に沿った加熱表面と糸との間
の平均間隔が重要であるばかりでなく、加熱表面から糸
への熱伝達は加熱表面に糸が近づくにつれて超比例的に
上昇することが重要である。
難なく自己浄化温度が生ぜしめられ、他面糸に作用する
温度は糸を損傷させずに加熱することができる。
相対位置が適当に調節される場合には異なる番手、例え
ば20もしくは40デニールのフィラメントヤーンを同じ加
熱装置によってかつ同時に処理することができる。
合1つの糸加熱帯域が運転中断されかつ別の糸加熱帯域
が運転されることを意味する。
又は調節することなしに、糸走行と加熱装置との間の相
対位置を選択するだけで異なる糸品質に関する異なる熱
流を実現できる。
ように仮撚りけん縮機は例えば西ドイツ国特許第371905
0号明細書で記載されていてかつ多数の供給ボビン、加
熱装置、冷却装置、仮撚り発生器及び入口及び出口デリ
ベル機構から形成されている。この場合、供給ボビンか
ら多数の糸が引き出され、加熱装置及び冷却装置を介し
てそれぞれの糸が案内され、仮撚り発生器を介してそれ
ぞれの糸が仮り撚りされ、入口及び出口デリベリ機構は
糸を供給ボビンから引出すかしもしくは仮撚り発生器か
ら引き出す。次いでそれぞれの糸は巻取りボビンに巻き
取られる。図示の加熱装置は仮撚り区域に配置された前
述の加熱装置に該当する。
ず入口糸ガイド8を介して案内されかつ次いで管の周面
に達する。糸は軸方向及び周方向成分をもって管を介し
て出口糸ガイド9を通して案内される。この場合、出口
糸ガイド9は糸案内切欠き16を有する管軸線を中心とし
て回転可能なディスクとして構成されている。第16図及
び第18図では簡単に入口糸ガイド8と糸案内切欠き16と
の整合位置を図示している。第17図で図示されているよ
うに、既述のごとく糸が軸方向及び周方向成分をもって
管を介して案内されかつこれによって急勾配な螺線が描
かれるように、ディスク9は回動させられる。これは第
18図の実施例の場合にも適用される。ディスク9の調節
によって周方向での管への糸の巻掛けが調節される。こ
の巻掛けは糸の湾曲を意味する。従って巻掛けによって
管もしくは管に固定された糸支持体に対する糸の全体的
な接触が得られる。前記糸支持体に関しては以下に詳述
する。
13及び端部区分12から形成されている。入口区分11を介
して糸は入口糸ガイド8並びに調整区分13の糸支持体3
1.1を介して案内される。この場合、糸に面した加熱表
面、即ち、入口区分11の周面は糸から、糸と加熱表面、
即ち、糸支持体31間に位置する調整区分周面範囲とが有
する間隔の数倍である間隔を有する。調整区分13の第1
の糸支持体31.1と糸ガイド8との間隔は同様に調整区分
における糸支持体の間隔の数倍である。この場合、500m
mまでの長さが受け入れられる。この長さは著しく振動
傾向に関連している。有利には入口区分11の長さは短く
選ばれる。つまり糸の効率の良い予熱が可能にされるよ
うに、選ばれる。
加熱抵抗の電気的なリード線が図示されている。加熱抵
抗は加熱カートリッジ1として構成されかつ加熱装置の
全長に亘って、つまり入口区分11、調整区分13及び端部
区分12に亘って延びている。
・温度を検出する温度センサを有している。この温度は
調整される。従って調整区分は極めて正確な温度案内を
行う。
この糸支持体の全ては(第1の糸支持体31.1を含めて)
調整区分の周方向に亘って延びるウェブとして構成され
ている。このウェブは規定の所定間隔を有しかつ調整区
分13のその他の周面範囲から規定の高さを有している。
糸支持体の数は糸の振動傾向並びに熱伝達によって規定
される。調整区分の周面に対するウェブの高さは有利に
は小さく選ばれ、最大3mmであるが、有利には特に1.5mm
以下である。
合、糸は所定の長さで外周面に接触する。この長さは同
様の熱伝達の基準となる。
合、熱伝達要求との妥協が必要である。糸支持体の軸方
向間隔は同様に熱伝達作用に影響を及ぼす。全体として
ほぼ1対5の糸支持体間隔に対する接触長さの比が使用
されるが、有利にはこの比は小さく、特に1対10以下で
ある。
面に対してウェブ31の高さの3倍乃至10倍であるが、有
利には10倍以下である。この点に関しては図面は寸法的
に正確ではない。
のみ案内される、つまりこの場合調整区分の糸支持体3
1.3並びに冒頭の述べたディスク9の糸案内切欠き16を
介して案内される。糸走行路と端部区分12の周面との間
の間隔は調整区分の周面に対する糸案内ウェブ31の高さ
よりも数倍大きい。この場合、入口区分11と同じ寸法規
則が当てはまる。しかしながら全体的に見て端部区分に
おける糸支持体の間隔は入口区分におけるよりも小さ
い。糸支持体間隔は300mmでありかつ有利にはこれより
小さい。更に、図示の加熱装置は実地において絶縁ケー
ジ内に包囲され、この絶縁ケージは糸挿入のために半径
方向のスリットを有しかつ加熱管の調整区分に対して周
方向ギャップを形成する。この周方向ギャップ内では糸
が案内される。更に、それぞれ1対の入口糸ガイド8及
びディスク9内の糸案内切欠き16の配置によって加熱装
置で2本の糸を加熱することができる。
い。これによって、入口糸ガイドは加熱されない。従っ
て入口糸ガイド8には、加熱された糸の場合に生ずるよ
うな堆積物は生じない。入口区分11の出口糸ガイドは、
既に述べたように、調整区分13の第1の糸支持体31.1と
して構成されている。調整部区分のその他の糸支持体3
1.1,31.2,31.3は既述のようにウェブとして形成されて
いる。このウェブは調整区分の周面から加工される。従
って糸支持体は加熱装置と良好に熱伝導接触する。糸支
持体の高さが僅かであることによって、接触面において
も調整温度が支配するようになる。これによって、300
度C以上でありかつ引掛かった糸残さの分解及び焼滅を
生ぜしめるように高く選ばれる加熱温度はウェブ31.1,3
1.2,31.3の接触面においても生ずる。従って糸支持体は
良好な自己浄化特性を有する。
ィスク9は加熱装置の加熱管に回転可能に配置される。
これによって、加熱管1の温度はディスク9にも伝達さ
れるので、この場合にも良好な自己浄化特性が得られ
る。
1.1,31.31.3の周方向の構成に特殊性を有している。ウ
ェブは周方向で増大する軸方向の延びを有している。こ
の場合最も狭い個所は、第18図から推測されるように、
正確に母線上ではなく、糸の移送ラインに対してほぼ平
行であるライン上に位置している。この場合、糸の移送
ラインは変えることができる。この場合正規の運転条件
に相応する移送ラインが選ばれねばならない。更に第18
図では糸案内切欠き16を有するディスク9としての出口
糸ガイドのみならず、入口糸ガイド8も加熱装置の軸線
を中心として回転可能である。これによって、加熱装置
の周面上の糸走行路は、糸案内ウェブ31の接触長さが所
望の値を有する範囲にずらされ、この範囲ではウェブ間
の自由案内長さに対する接触長さの所望の比が得られ
る。これによって熱伝達作用並びに糸のスムースな走行
に影響が及ぼされる。他面、過度の接触長さは高い糸摩
擦を生ぜしめ、これは糸を保護するためには望まれな
い。
6,34',35',36'を有するスリーブ33の素材32を展開図で
図示している。それぞれの列の切欠きは同じ形状で互い
に同じ間隔を有している。切欠きの間には素材に対して
横方向に延びる結合ウェブ37,38,39,37',38',39'が設け
られていて、これら結合ウェブに関しては以下に詳述す
る。素材32の長手方向に延びる、それぞれの切欠き列の
間の結合ウェブは本発明ではそれほど重要ではない。
空円筒体に変形されかつ自体加熱管1上に引き込まれ
る。この場合、中空円筒体の内径は加熱管の外径に相応
する。以後スリーブ33と呼ぶ円筒体は軸方向の移動に抗
して加熱管上に確保されているが、この加熱管上で回動
可能であり、この場合、場合によっては回転運動によっ
て自体公知の掛止部材(図示せず)から解離される。図
示の実施例では切欠き34は加熱管1の軸線に対して平行
に位置する列で配置されかつ切欠き間で同じ幅のウェブ
37を形成する。ウェブは(螺旋状に円筒体の周りに延び
る)糸7用の移送ウェブとして用いられかつ同じ幅を有
している。加熱管1上でスリーブが回動させられること
によって、糸7をウェブ32の周方向で延びる範囲におい
てそれぞれ浄化された個所を介して走行させることがで
き、これによって、上述の温度の規定によってウェブの
所定の自己浄化作用が高められる。第19図で図示の切欠
き列34'は切欠き34に直径方向で対置していてかつ第2
の糸7'用の糸走行路として用いられる。
れていて、この切欠き列の間にはくさび状のウェブ38が
設けられている。この切欠き列に直径方向で対置して、
同じ台形状の切欠き列35'もしくはくさび状のウェブ38'
が配置されている。これによって、糸と接触する加熱表
面の長さは加熱管1上でのスリーブの簡単な回動によっ
て変えることができる。
に列を成して配置された切欠き36が設けられている。こ
の場合、軸方向で比較的狭幅な切欠きが使用され、この
ために、切欠きの間には移送ウェブとして糸に大きな加
熱表面を提供する広幅なウェブ39が残される。異なる切
欠きに相応して切欠き36においては、第2の糸走行路を
成す適当なウェブ39'を有する、切欠き36に直径方向で
対置する切欠き列36'が設けられている。
隔は上述の寸法に相応している、つまり有利には0.5乃
至5mm、有利には0.5乃至3mmである。
欠きを備えることができる。
いる。この実施例は、糸移送ウェブもしくはリング2を
支持する管1が管区分から構成されていることが共通し
ている。
分1a'と小径の部分1b'とから構成されている。この場合
小径の部分1b'は大径の部分1a'の内径に相応している。
有利には大径の部分1a'の内周面内及び小径の部分1b'の
外周面内には、個々の管区分を互いに結合するねじ山G
が切り込まれている。場合によってはねじ結合部を止め
ナットKによって確保することができ、これによって管
区分相互の位置を正確に調節することができる。
従って構成されるそれぞれ1つの糸支持体2が設けられ
ているが、第21図では概略的に簡単なリング2として図
示されている。リング2は大径の部分1a'を同軸的に取
り囲んでいるが、偏心的に配置されてもよい。この場
合、リングは周方向全体に亘って統一的な幅を有するか
又は徐々に又は段階的に増大する幅を有することができ
る。リング2の外面は少なくとも1つの軸方向溝によっ
て中断されていて、これによってリング2の適当な調節
によってリング間の間隔に付加的に加熱管上に、走行す
る糸に接触しない帯域が形成される。
管区分の回動によって個々のリング2の幅に応じて及び
リング相互の間隔に応じて糸接触長さ及び無接触帯域を
広範囲に変えることができるという利点が得られる。
変な間隔をおいて案内するために、リングの周面を管区
分の軸線に対して偏心的に設定するか又は周面を段階的
に設けることができるという別の可能性が得られる。そ
の他の点は第1図乃至第20図の実施例を参照されたい。
段状の管区分の代わりに内側及び外側のスリーブ1a',1
b'が設けられていて、このスリーブが外ねじ山もしくは
内ねじ山Gを介して互いにねじ結合されていてかつ場合
によっては止めナットKによって互いに所定の位置で確
保されているということが、異なっている。外側のスリ
ーブ1a'周面にはそれぞれ糸支持体として用いられるリ
ング2が設けられていて、この場合、リング2はスリー
ブから形成された管の長手方向で例えば幅が不変に増大
するように図示されている。
の構成に関しその他の実施例に関連した説明が当てはま
る。
加熱挙動を利用できると同時に自己浄化特性を最良に利
用できるようになる。
Claims (30)
- 【請求項1】特に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加熱
するための加熱装置であって、加熱体(1)が設けられ
ており、該加熱体(1)が、長手方向で糸経路に沿って
延びており、該加熱体(1)の加熱表面を介して糸
(7)が、間隔をおいて案内されており、加熱表面に、
糸支持体(2)として作用する多数の長手方向範囲が設
けられており、糸経路と糸支持体との間の相対位置が、
熱伝達作用を変化させるために調節可能である形式のも
のにおいて、1つの糸支持体、糸支持体の所定のグルー
プ又は全ての糸支持体の、糸走行路に対して直交する横
方向で見た幅(B)が、長手方向で増大しており、該幅
(B)が、可変の接触長さを決定しており、糸走行路に
対して直交する横方向で加熱表面に沿って糸経路を無段
階に移動させることにより、糸支持体と糸との間の接触
長さが可変であることを特徴とする、特に仮撚りけん縮
機用の、糸(7)を加熱するための加熱装置。 - 【請求項2】糸支持体が、前記相対位置を変化させる方
向で、加熱表面に対して変化する高さ(H)と、糸走行
方向で変化する幅(B)とを有している、請求項1記載
の加熱装置。 - 【請求項3】当該加熱装置における無接触長さに対する
糸支持体(2)の接触長さの比が可変である、請求項1
又は2記載の加熱装置。 - 【請求項4】糸支持体(2)が、糸走行方向に対して直
交する横方向で、糸直径の数倍のオーダの幅(B)を有
しており、それぞれの糸経路における糸支持体(2)の
接触長さが、前記幅(B)に亘って互いに異なってお
り、糸経路が糸支持体(2)の前記幅(B)に対して相
対的に可変である、請求項1、2又は3記載の加熱装
置。 - 【請求項5】糸支持体(2)の、当該加熱装置の長手方
向における相互間隔が調節可能である、請求項1から4
までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項6】糸走行方向で見て加熱表面の入口端部及び
出口端部に互いに調節可能な糸ガイド(8,9)が設けら
れている、請求項1から5までのいずれか1項記載の加
熱装置。 - 【請求項7】糸支持体(2)の相互間隔が、糸走行路に
対して直交する横方向での調節によって可変である、請
求項1から6までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項8】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
が、加熱体(1)において測定される温度に関連して調
節可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載
の加熱装置。 - 【請求項9】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
糸張力に関連して調節可能である、請求項1から8まで
のいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項10】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
が、加熱体(1)の後方で測定される糸温度に関連して
調節可能である、請求項1から9までのいずれか1項記
載の加熱装置。 - 【請求項11】糸支持体として作用する長手方向範囲が
運転中にほぼ加熱表面の温度をとるように、有利には自
己浄化作用のために十分な高い温度をとるように、前記
長手方向範囲が形成され且つ/又は熱工学的に加熱表面
に接続されている、請求項1から10までのいずれか1項
記載の加熱装置。 - 【請求項12】糸支持体(2)が、加熱表面に対して5m
m以下の高さ(H)を有していて、加熱表面に良好に熱
伝導接触している、請求項1から11までのいずれか1項
記載の加熱装置。 - 【請求項13】糸支持体(2)が、0.5乃至3mmの範囲の
高さ(H)を有している、請求項1から12までのいずれ
か1項記載の加熱装置。 - 【請求項14】糸支持体(2)が、加熱表面内に加工さ
れた溝によって互いに間隔をおいて配置されている、請
求項1から13までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項15】加熱装置(1)が、互いに間隔をおいて
配置された糸支持体(2)を有しており、該糸支持体
が、糸(7)を加熱表面に対して間隔を置いて支持して
おり、糸支持体(2)が、加熱表面に対して5mm以下の
高さ(H)を有していて、加熱表面に良好に熱伝導接触
している、請求項1から14までのいずれか1項記載の加
熱装置。 - 【請求項16】2つの長手方向区分(11,13)が設けら
れていて、該長手方向区分の入口区分(11)では糸支持
体(2)が大きな間隔を有しており、端部区分(13)で
は糸支持体(2)が小さな間隔を有している、請求項1
から15までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項17】3つの長手方向区分(11,13,12)が設け
られていて、該長手方向区分の入口区分(11)では糸支
持体(2)が大きな間隔を有しており、中央区分(13)
では糸支持体(2)が小さな間隔を有しており、端部区
分(12)では糸支持体(2)が大きな間隔を有してい
る、請求項1から16までのいずれか1項記載の加熱装
置。 - 【請求項18】糸支持体(2)が、長手方向に対して直
交する横方向で、増大する高さ(H)を有している、請
求項1から17までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項19】糸支持体(2)が加熱表面に不動に結合
されており、特に一体に結合されている、請求項1から
18までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項20】糸支持体(2)が、加熱表面に対して相
対的に、糸(7)に対して直交する横方向で調節可能で
ある、請求項1から19までのいずれか1項記載の加熱装
置。 - 【請求項21】糸支持体(2)が、加熱表面に対して相
対的に、糸(7)の長手方向方向で調節可能である、請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
2、13、14、15、16、17、18又は20記載の加熱装置。 - 【請求項22】加熱表面が、その軸線を中心として回転
可能な管の周面によって形成されている、請求項1から
21までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項23】管(1)が軸線(17)を中心として回転
可能である、請求項22記載の加熱装置。 - 【請求項24】糸支持体(2)の周面が、管(1)の軸
線(17)に対して偏心的に位置している、請求項22また
は23記載の加熱装置。 - 【請求項25】糸支持体(2)が、環状に形成されてい
てかつ管(1)上に回転可能に配置されている、請求項
24記載の加熱装置。 - 【請求項26】糸支持体(2)が、管(1)上に長手方
向で調節可能に配置されている、請求項22から25までの
いずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項27】糸支持体(2)が、管(1)に被せられ
る穿孔されたスリーブ(33)によって形成されている、
請求項22から26までのいずれか1項記載の加熱装置。 - 【請求項28】穿孔が、スリーブ(33)の長手方向では
一定の列を形成していて、周方向では種々異なる列を形
成している、請求項27記載の加熱装置。 - 【請求項29】特に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加
熱するための加熱装置であって、加熱体(1)が設けら
れており、該加熱体(1)が、長手方向で糸経路に沿っ
て延びており、該加熱体(1)の加熱表面を介して糸
(7)が、間隔をおいて案内されており、加熱表面に、
糸支持体(2)として作用する多数の長手方向範囲が設
けられており、糸経路と糸支持体との間の相対位置が、
熱伝達作用を変化させるために調節可能である形式のも
のにおいて、糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
糸温度に関連して、糸走行路に対して直交する横方向で
加熱表面に沿って糸経路を無段階に移動させることによ
り可変であり、糸支持体が、前記相対位置を変化させる
方向で、加熱表面に対して増大する高さ(H)及び/又
は当該加熱装置の長手方向で、可変の接触長さを決定す
る増大する幅(B)を有していることを特徴とする、特
に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加熱するための加熱
装置。 - 【請求項30】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
糸張力に関連して、糸走行路に対して直交する横方向で
加熱表面に沿って糸経路を無段階に移動させることによ
り可変であり、糸支持体が、前記相対位置を変化させる
方向で、加熱表面に対して増大する高さ(H)及び/又
は当該加熱装置の長手方向で、可変の接触長さを決定す
る増大する幅(B)を有している、請求項29記載の加熱
装置。
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