JP3440272B2 - 走行する糸用の調節可能な加熱装置 - Google Patents

走行する糸用の調節可能な加熱装置

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JP3440272B2 JP50592194A JP50592194A JP3440272B2 JP 3440272 B2 JP3440272 B2 JP 3440272B2 JP 50592194 A JP50592194 A JP 50592194A JP 50592194 A JP50592194 A JP 50592194A JP 3440272 B2 JP3440272 B2 JP 3440272B2
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    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02JFINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
    • D02J13/00Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、加熱装置、例えば走行する糸を加熱するた
めの加熱管のような縦長の部体に関する。
背景技術 このような加熱装置は例えば仮撚りけん縮機において
使用される。
仮撚りけん縮プロセス中に走行する化学糸を加熱する
ための装置は公知である。一般的に前記装置はレールを
有していて、このレールは所定の温度で加熱可能な縦長
の加熱室内に位置していて、かつ、前記レールにより糸
は糸支持体、いわゆるウェブを介して案内され、これに
より加熱される。
合成糸を延伸及び熱的に固定するために、糸を巻き掛
けられる管状の糸移送体が公知である(例えば西ドイツ
国特許出願公告第1303384号明細書)。前記糸移送体は
回転対称的な形状を有しかつ糸流入端部で隆起部を備え
かつ糸流入端部から糸流出端部まで糸延伸温度から糸固
定温度まで連続的に増大するように加熱される。更に糸
移送体は、急勾配のねじ山の形状で糸を巻き掛けられる
ように、形成されかつ配置されている。前記糸移送体は
構造が複雑でかつ製作のために多数の高価な作業ステッ
プを必要とする、更に、糸移送体は最新の高速度法に課
せられた確実性をもって作業することができない。
最新の仮撚りけん縮法では糸は高速で走行する。従っ
てこれに相応して加熱室内で支配する温度は高く、これ
によって、糸が加熱装置の加熱表面に接触した場合に
は、糸は損傷するようになる。更に、特に湾曲した加熱
室においては、走行する糸を損傷することなく加熱する
のに必要であるように加熱表面から均一な高さを有する
糸走行路を得ることは、困難である。更に公知の加熱装
置によって、糸走行路の長さ及び所定の湾曲度を難なく
変えることができない。
このような加熱装置はフィルムストリップ(Folienba
nd)及びフィラメントを処理する場合にも使用されるの
で、以下の糸についで言及される場合には常にフィルム
ストリップ及びフィラメントを含む。
糸用の熱可塑性の材料として特にポリアミド又はポリ
エチレンテレフタレート(ポリアミド6,ポリアミド6.
6)が使用されるが、この材料に制限されるものではな
い。
発明の開示 本発明の課題は、特に加熱装置の温度を変えることな
しに糸に対する熱伝達作用を簡単に変化させることがで
きるような加熱装置を提供し、かつ、所要の熱伝達条件
に応じた広範囲の温度プロフィルを可能にできる糸加熱
装置を提供し、かつ、特に糸走行路の長さ及び湾曲度並
びに糸移送もしくは接触長さを変化させることのできる
加熱装置を提供し、かつ、特に全ての構成部材の温度が
高い場合でも運転できる、自己浄化作用を効果的に利用
できる加熱装置を提供することにある。
前記課題は請求項1記載の本発明の構成によって解決
された。有利な構成はその他の請求項に記載されてい
る。
糸走行路の入口及び出口に設けられた糸ガイド相互の
相対運動によって糸走行路の長さばかりでなく、加熱表
面上で糸支持体として作用する長手方向範囲の高さ及び
/又は幅を変ることができると同時に、糸に作用する熱
伝達の温度プロフィルを制御可能に変えることができ
る。
幅を可変な糸移送ウェブによって加熱表面上での糸の
滞留時間を変えることができる。即ち、糸が接触する加
熱表面の大きさが可変であることによって、糸に伝達さ
れる熱を変化させることができる。更に、ウェブ間に位
置する無接触帯域を適当に変えることによって、熱伝達
のプロフィルを調整することができる。別の可変性は、
高さの可変なウェブによって得られ、このウェブによっ
て、加熱表面自体と糸走行路との間の間隔を一様に又は
可変に調節できる。
有利な構成では、加熱体が管として構成されていて、
この管上には糸移送ウェブとしてリングまたはディスク
が被せられる。リングの周面は糸接触面もしくは糸移送
面として用いられ、かつリングを介して走行する糸に熱
を伝達する。リングは周方向で一様に又は連続的に又は
段階的に変化する幅及び/又は高さを有している。リン
グ間の軸方向間隔は一定で不変であるか、又は、糸走行
方向で増大又は減少するか又は何等かの形式で可変であ
る。
例えば管として形成された加熱表面の形状はそれぞれ
の要求に適合させることができる。従って本発明はレベ
ル形加熱装置(Ebenenheizer)又は溝形加熱装置(Rill
enheizer)に関連しても使用される。
この場合リングは加熱体の表面内に切り込まれた溝を
介して互いに間隔をおいて位置するか又は表面上に定置
に又は調節可能に配置される。
糸移送長さは、糸移送方向で見て加熱体の直前及び直
後に糸ガイドが設けられていて、この糸ガイドの位置が
加熱体に対して及び/又は互いに相対的に調節可能であ
ることによって、変化させることができる。場合によっ
ては前記糸ガイドを加熱体自体の入口及び出口に設ける
こともできる。
更に、例えば糸支持体の形状及び調節性に関しては明
細書を参照されたい。
特に、本発明による加熱装置は加熱表面の自己浄化温
度に相応する温度範囲で運転される。加熱装置の固有の
加熱表面を適当に構成することによって及び加熱表面に
熱工学的に密に結合することによって、加熱表面及び糸
支持体は運転中に高温度に維持され、特に、糸を損傷す
ることなしに、自己浄化作用のために必要な温度以上の
温度に維持される。
更に、高温度及び細い糸の場合の糸の燃焼の危険は、
本発明の有利な構成により糸支持体の高さがほぼ0.1mm
乃至5mm、有利には0.5mm乃至3mmに選ばれる場合には、
生じない。下限は、加熱表面の湾曲度及び糸を案内する
螺旋の勾配もしくは加熱表面の湾曲度の勾配及び連続す
る糸支持体間の間隔によって予め規定されかつ糸が加熱
表面自体に接触しないように選ばれねばならない。
糸支持体及び加熱表面が特に良好に熱接触するという
事実、並びに、ウェブが加熱表面に対して僅かな高さの
みを有するという事実は、それぞれ単独で並びに協働し
て、従来技術に対して重要な改善を成す。この改善は、
糸が湾曲した糸ラインで加熱表面に沿って案内されるあ
らゆる形式の高温度加熱装置の場合に有利に適用され
る。特に良好な熱接触は加熱表面と糸支持体との一体の
構成によって又は熱伝導の良い被せられる糸支持体によ
って実現される。
本発明の付加的な課題は、それぞれの使用ケースのた
めに走行する糸に対する本発明による熱伝達作用に付加
的に上述の自己浄化特性を得ることのできる糸加熱装置
を提供することにある。
この場合本発明は、自己浄化温度がほぼ摂氏430度で
ありかつ加熱表面から加熱される糸への熱伝達作用によ
って糸が例えば摂氏330度で僅かな温度にさらされると
いう認識を利用する。
この措置は特に、例えば20デニール(den.)の細い番
手の熱可塑性の糸が分当りほぼ1000メータの糸速度で本
発明による加熱装置を通過する場合に、有利である。
この措置によって事実上自動的に、加熱された表面
が、傍らを通過する糸の持続的に生ずる堆積物によって
徐々に増大してゆくことを阻止することができるので、
走行する糸用の加熱条件は糸長さ全体に亘ってほぼコン
スタントに維持できる。
特にこの可能性は、加熱される多数の糸のために1つ
の加熱装置が設けられる場合に提供される。この場合糸
加熱帯域の1つの浄化過程中に別の糸が所属の糸加熱帯
域内で連続的に走行する。この場合第1の糸加熱帯域の
自己浄化作用が第2の糸加熱帯域内で引続き走行する糸
の品質に不都合な影響を及ぼすることはない。
更に、糸加熱帯域の規則的な自己浄化作用を得るため
に、糸加熱帯域が所定の時間間隔で走行する糸の下を通
過して回転もしくは運動すると有利である。
次に、仮撚りけん縮機用の加熱装置として使用される
本発明の特別な構成について説明する。
この加熱装置はヨーロッパ特許公開第0412429号明細
書に記載されている。この加熱装置の利点は一方では、
糸に伝達可能でかつ加熱体長さの短縮を可能にする高い
加熱出力にある。別の利点は自己浄化作用にある。
更に、自己浄化作用は加熱体の長さに亘って異なって
いる。
特別な構成に関する本発明の付加的な課題は、熱可塑
性の糸材料の焼付く又は分離した残さから加熱体を浄化
する必要がないように、公知の加熱体を改良することに
ある。
本発明の特別な構成では、加熱体は、糸と糸支持体と
が僅かにのみ接触するか又は接触しない入口範囲を有し
ている、この場合、入口範囲では糸支持体は大きな間隔
をおいて配置されている。有利には入口範囲は入口糸ガ
イドのみをかつ出口範囲は出口糸ガイドのみを備えてい
る。更に、入口糸ガイドが冷たく維持されると有利であ
る。この理由から、入口糸ガイドは加熱表面とは熱接触
しないように形成される。これによって糸ガイドはほぼ
冷たく維持されるので、熱可塑性材料の分離物は生じな
い。これに対して出口側の糸ガイドは自己浄化特性を有
している。従って有利には糸ガイドは加熱表面と直接接
続されかつ入口範囲に続くいわゆる調整区分の始端に接
続される。
調整区分は糸が目標温度を得る区分である。調整区分
においては多数の糸支持体が配置される。この糸支持体
は互いに同じか又はヨーロッパ特許公開第0412429号明
細書に開示されているように可変な間隔を有している。
調整区分内で糸支持体を使用することによって、糸は
加熱表面から正確に規定された間隔をおいて案内され
る。更に糸が入口区分で加熱表面と接触しないようにす
るために、加熱装置は入口区分と調整区分との間で段部
を有していて、これにより糸走行路からの入口区分にお
ける加熱表面の間隔は大きく形成される、有利には、糸
走行路が調整区分において加熱表面から有する間隔の数
倍の大きさで形成される。
更に自己浄化作用を改善するために、糸支持体はウェ
ブとして加熱表面に固定されていてかつ良好な熱伝導接
触を生ぜしめる。更に、ウェブ及び加熱表面は一体に製
作される、即ち、加熱表面はウェブと、ウェブと交互に
設けられる凹所とから形成される。この措置は、ウェブ
が加熱表面と同じ高温度に、即ち300度C乃至350度C以
上の温度に加熱されるようにするのに、役立ちかつ使用
される。
糸支持体の本発明の配置によって、一方では糸の得ら
れた温度並びに他方では加熱体温度が自己浄化作用を保
証するような帯域にのみ糸支持体が配置されるようにな
る。調整区分においては、有利には調整によって、加熱
装置の正確の温度案内が行われる。加熱装置に対して相
対的な糸の正確なガイドによって、糸は予め規定された
目標温度を採ることができる。この場合、可動な糸支持
体の場合走行する糸に対して糸支持体の幅が可変である
ことによっていわゆる糸の滞留時間を広範囲に可変に維
持することができる、即ち、糸と糸支持体と間の接触面
は糸又は加熱体において測定された温度に関連して調節
される。入口区分では糸の正確なガイドは放棄される。
この場合、入口区分では糸の加熱は加熱装置と糸との間
の大きな温度勾配をもって行われひいては糸の温度案内
が所望されないか又は不可能であるという認識を使用す
る。
調整区分における糸の加熱によって、まず糸の外層が
所望の温度を採る。しかし横断面全体に亘って糸を均一
に加熱する必要がある。この目的は、調整区分に端部区
分が後置され、この端部区分内には矢張り大きな間隔を
おいて糸支持体が配置されるか又は糸支持体が配置され
ない。糸が加熱装置の加熱表面と接触することを回避す
るために、有利には糸走行路と加熱表面との間の間隔は
大きく、有利には調整区分において糸走行路と加熱表面
とが有する間隔の数倍に形成される。端部区分のこの配
置によって、僅かな熱伝達の場合に熱損失が避けられか
つ調整区分内に供給される熱を糸横断面に亘って均一に
分配することができる。
入口区分では支持されない大きな糸長さが生ずる。即
ち、入口区分においては糸の振動傾向は僅かである。40
0mm乃至500mmの長さが可能である。しかしながら長さは
費用を制限するために、糸の所望の予熱を得るため必要
な程度に延長される。
いずれにせよ端部区分は入口区分よりも短い。入口区
分の長さは有利には300mm、特に一層短く制限される。
端部区分及び入口区分における糸走行路と加熱表面と
の間隔は大きく、有利には調整区分における間隔の数倍
に形成されるが、有利には5mm、特に3mmに制限される。
糸支持体の接触長さが熱伝達作用に影響を及ぼすとい
う事実から、本発明において特に有利な使用が得られ
る。
糸の品質及び仮撚りけん縮機におけるテクスチュアの
ために糸に対する加熱作用を最良化することが特に重要
である。この理由から、糸支持体の接触長さが調節可能
である。これによってそれぞれ所望の糸走行速度及び糸
直径(番手)に加熱作用を最良に調整することができ
る。このために、加熱装置及び糸支持体は糸支持体が交
換可能であるように構成される。
加熱作用を最良にするために並びに糸走行速度及び番
手に適合させるために有利には、加熱装置の無接触長さ
に対する糸ガイドの接触長さの比は特に調整区分の範囲
で調節可能に形成される。加熱装置は例えば管の形状を
有し、この管の周面には周方向で見て軸方向に拡大され
た多数のウェブが設けられている。このウェブは順次ず
らされて周面に配置される。これによって、管を螺旋状
に取り囲む糸が順次、ウェブがほぼ同じ接触長さを有す
る範囲でウェブに接触する。
何時でも特別なプロセスパラメータ、特に番手及び走
行速度に対する加熱作用の適合を可能にする別の構成
は、組み合わされた区分によってその長さを可変な加熱
体から構成される。
本発明の別の構成では、ほぼ滑らかな表面を備えた加
熱管にスリーブもしくはケージが被せられていて、この
スリーブもしくはケージの内径が加熱管の外径に相応し
ていてかつ周面が同じ形状の列状の互いに並べられた切
欠きによって中断されている。有利にはスリーブ内には
同じ形式の切欠き列が直径方向で対置していて、この場
合有利には、列を成す前記切欠きに隣接して別の形状の
切欠き列が位置している。有利には列は軸平行に延びて
いる。互いに列を成す切欠きの間には切欠きの形状に相
応する同じ形式の周方向に延びるウェブが位置してい
る。スリーブは加熱管上で軸方向の移動を阻止されてい
るが、回動可能である。更に、一方では管上でスリーブ
を徐々に回動することによって糸が常時ウェブの浄化さ
れた移送個所を介して案内されるという利点が得られ、
かつ、他方ではウェブの異なる構成によって糸が広い温
度範囲で加熱されるという利点が得られる。スリーブ内
では同じ形状のウェブもしくは切欠きが直径方向で対置
しているかもしくは所定の角度間隔で反復しているの
で、2本以上の糸のための移送路が得られる。更に、列
間でスリーブの長手方向に延びるウェブは本発明ではそ
れほど重要ではない。
図面の簡単な説明 次ぎに図示の実施例につき本発明を説明する。この場
合、第1図は、本発明による、糸をガイドするのに適し
たディスクの平面図、第2図は、第3図II−II線に沿っ
た断面図、第3図は、本発明による加熱装置の側面図、
第4図は、本発明の別の実施例の側面図、第5図は、本
発明の第3実施例の側面図、第6図は、調節可能な糸ガ
イドを有する第4実施例の側面図、第7図は、周方向で
高さを可変なリングを有する加熱装置の側面図、第8図
は、互いに相対的に回動可能な糸ガイドを有する第7図
の加熱装置の斜視図、第9図は、周方向でウェブ幅及び
ウェブ高さを可変な加熱装置の平面図、第10図は、本発
明の加熱装置を軸方向でみた図、第11図は、仮撚りけん
縮機における使用例を示す図、第12図は、2つの同じ形
式の糸加熱帯域を有する本発明の実施例図、第13図は、
調節不能な糸加熱帯域及び調節可能な糸加熱帯域を有す
る本発明の別の実施例図、第14図は、2つの異なる調節
可能な糸加熱帯域を有する本発明の別の実施例図、第15
図は、それぞれ2つの糸加熱帯域及び楕円形のリング乃
至偏心的なリングを有する加熱装置を軸方向でみた図、
第16図は、別の縦断面図、第17図は、管状の加熱体を示
す図、第18図は、管状の加熱体の変化実施例図、第19図
は、展伸状態で示した3つの互いに異なる糸移送ウェブ
を有する糸移送スリーブの素材の平面図、第20図は、ス
リーブを被せられた加熱管の縮小斜視図、第21図は、多
数の互いに調節可能な区分から成る加熱管の縦断面図、
第22図は、多数の区分から形成された別の加熱管の縦断
面図である。
発明を実施するための最良の形態 以下に記載の本発明の種種の実施例では同じ構成部材
には同じ符号が付されている。
第3図で図示の加熱装置は以後加熱管と呼ぶ管1を有
している。加熱管1の内部には互いに平行に延びる2つ
の加熱抵抗6が設けられていて、これら加熱抵抗は有利
には互いに及び加熱管1の内周面から、例えば酸化マグ
ネシウム又はマグネシウムシリケート粉末のような適当
な絶縁材料によって、分離されている。加熱管1は熱伝
導性の良い金属、例えば鋼又は有利には銅・アルミニウ
ム合金から形成されている。
加熱管1には多数のリングもしくはディスク2が被せ
られる。第1図及び第2図で詳細に図示されたディスク
2は円形に形成されかつ半径方向のスリット5を備えて
いて、このスリットの内径はほぼ加熱管1の直径に等し
くかつスリットの互いに向き合う縁部は互いに平行に位
置している。ディスク2の外縁は球形に形成されてい
る。ディスクの端面内には、互いに等間隔をおいて及び
ディスクの軸線から等間隔をおいて位置する多数の凹所
又は切欠き4が設けられている。ディスクの反対側の端
面からはスペーサとして用いられるピン3が突出してい
て、このピンとディスクの軸線との間隔はディスクの軸
線と切欠き4との間隔に等しい。
ディスク2から突出するピン3が隣接するディスクの
切欠き4内に突入するように、ディスク2は加熱管1に
被せられる。この場合、ディスク2は規則的に角度的に
互いにずらされて加熱管1に被せられるので、スリット
5の開口及びピン3は螺旋状に加熱管1を取り囲むかも
しくは加熱管1の軸線方向で網目状に重ね合わされる。
加熱管1上でリング2を固定するために、スリット5内
には必要であればU字形ばね10が押し込まれ、このU字
形ばねの脚部は向かい合って位置するスリット縁部に接
触しかつU字形ばねの先端は加熱管1に接触する。
ディスクの球形の縁部は糸7をガイドするのに用いら
れ、この糸は入口糸ガイド8を介して加熱装置の、ディ
スクの球形の縁部によって形成された糸移送面に接触し
かつこの糸移送面から入口糸ガイドに対して角度的にか
つ軸方向でずらされた出口糸ガイド9を介して流出す
る。即ち、糸7は螺旋状に装置に巻き付けられ、この螺
旋のピッチは糸ガイド8,9相互のずれに関連している。
糸ガイドの少なくとも一方は他方に対して相対的に加熱
管1の軸線を中心として旋回可能であるので、ディスク
2を介した糸走行路の長さは糸によって形成された螺旋
のピッチを変えることによって可変である。糸ガイド8,
9はスリット5の両側に位置しかつ糸7の螺旋はスリッ
ト5の外部に位置するディスク範囲に位置している。
有利にはディスク2は耐熱性でスケールを発生させな
い材料、例えば酸化アルミニウムまたは酸化チタンから
形成される。ディスク縁部の耐摩耗性を増大させるため
に、ディスク縁部を場合によっては適当な材料で被覆す
ることができ、かつ、ディスク縁部の糸親密性を増大さ
せるために、ディスク縁部を研磨又はポリシング加工す
ることができる。
第4図で図示の本発明の実施例は電気的な加熱抵抗線
6を備えた加熱管1から形成されていて、この加熱管は
多数のリング2によって取り囲まれている。リングは例
えばろう接によって加熱管1に不動に結合されかつ互い
に等間隔をおいて位置している。更にリング2を、等間
隔においてリング内に据込まれる隆起部によって形成す
ることもできる。リング2は、加熱管1の外周面に設け
られた溝によって互いに間隔をおいて配置することもで
きる。リング2の半径方向に突出する周面は球形に形成
されかつ糸を損傷しないように形成されている。リング
2は、糸7を加熱された加熱管1の周面から間隔をおい
てガイドするのに用いられる。この場合、糸走行路は加
熱管の周りで螺旋状に延びる。概略的に図示されている
ように、加熱管1の両端には糸ガイド8,9が設けられて
いて、糸ガイド相互のずれが糸走行路のピッチ及び長さ
を規定する。両糸ガイドの少なくとも一方は他方の糸ガ
イドに対して調節可能である。この糸ガイドを調節する
ために必要な手段は周知であり、従って詳述しない。
第5図で図示の本発明の実施例は、内部に電気的な加
熱抵抗線6を有しかつ全長に亘って螺旋状の糸支持体2
によって取り囲まれた加熱管1を有している。螺旋状の
支持体は例えばろう接によって加熱管1に不動に結合さ
れている。糸支持体の外向きの面は球形に形成されてい
てかつ糸を損傷しないように形成されている、即ち、移
送される糸にできるだけ僅かな摩擦しか及ぼさないよう
に形成されている。糸7は糸支持体の巻条とは逆向きの
螺旋でガイドされる。糸は加熱管1の流入端部及び流出
端部に設けられたアイ状の糸ガイド8,9を介して螺旋状
の糸支持体に接触する。上述の実施例の場合のように、
糸ガイド8,9は互いに相対的に調節することができる。
第6図では本発明の第4実施例が図示されている。こ
の場合、加熱抵抗6によって加熱される加熱管1が使用
される。この場合、加熱管1は可とう性でできるだけ弾
性的な材料から成る螺旋状の糸支持体2によって取り囲
まれている。糸支持体2は例えば、加熱管に面した面を
平面加工された金属小管から形成でき、従って、加熱管
1と糸支持体との間で密な熱接触が得られる。加熱管1
の周面と糸支持体との間の結合は摩擦接続式に行われる
ので、加熱管1の周りに螺旋状に位置する糸支持体2の
ピッチを変えることができる。それというのも、糸支持
体の一方の端部を他方の端部に対して周面上で押しずら
すことができるからであり、これによって糸支持体巻条
の長さ及びピッチを変えることができる。この場合、螺
旋の長さ変化によって生ぜしめられる拡大又は収縮は加
熱管1の周面の始端で螺旋端部を調節することによって
加熱管の直径に適合させることができる。
第6図では螺旋状の糸支持体2を実線で引伸ばし位置
でかつ一点鎖線2aで押し込み位置で図示している。この
場合、螺旋の長さ変化によって生ぜしめられる拡大又は
収縮は加熱管1の周面の始端で螺旋端部を調節すること
によって加熱管の直径に適当に適合させることができ
る。
このようにして加熱管上の糸走行路の長さを変えるこ
とができる。加熱管の流入及び送出端部に設けられた糸
ガイド8,9が調節可能であることによって付加的に糸走
行路の勾配を変えることができる。
既述の糸移送加熱装置の利点は、広範囲に糸走行路を
変化させることができるということである。多数の異な
って加熱される糸支持体を連続して保持することによっ
て糸走行路の長さに亘って可変な温度プロフィルを実現
できる。
第7図乃至第9図及び第11図乃至第15図で図示の加熱
装置では、加熱管の糸入口及び糸出口に入口糸ガイド及
び出口糸ガイド9が設けられていて、かつ、糸ガイド8,
9及び加熱管1は加熱管の周方向で互いに相対的に回動
可能である。
このことは、定置の加熱管1と協働する回転可能に配
置された入口及び/又は出口糸ガイド8,9によって得ら
れるか又は長手方向軸線を中心として回転可能な加熱管
1と協働する定置に配置された入口及び/又は出口糸ガ
イド8,9によって又は回転可能な加熱管1と協働する回
転可能な入口及び/又は出口糸ガイド8,9によって得ら
れる。
第7図の実施例では出口糸ガイド9のみが加熱管に対
して相対的に回転可能であるのに対して、入口糸ガイド
8は定置に配置されている。
第7図の実施例では切込み部16によって形成された出
口糸ガイド9は同軸的にかつ回転可能に加熱管1の下側
端部に係合しかつ回転範囲15で加熱管に対して相対的に
回動可能である。
加熱管1に対して相対的に出口糸ガイド9が回動した
場合には走行する糸7はリング2上で螺旋を描き、 この螺旋の幾何学形状(巻条、ピッチ)は出口糸ガイド
9の切込み部16の回動位置に関連している。
更に、加熱管1は、電気的なリード線6aを介して加熱
電流を供給される電気的な加熱抵抗を有している。
更に第7図乃至第9図及び第11図乃至第14図で図示さ
れているように、加熱装置は加熱管1の入口及び/又は
加熱管1の出口でそれぞれ1つの入口区分11もしくは端
部区分12を有することができ、この区分によって通過す
る糸7は加熱管1の周面から大きな半径方向間隔をとる
ことができる。
入口区分11と端部区分12との間には、本実施例におい
て別の特殊性を有する調整区分13が設けられている。
このために特に第9図から明らかなように、入口糸ガ
イド8と出口糸ガイド9とは加熱管1に対して相対的に
回動可能であり、これによって、リング2の表面に角度
範囲が形成され、この角度範囲は回転範囲15に基づき糸
7によって擦過される。これによって、糸とリングとの
間で可能な接触面範囲が形成される。
従って糸は所定の角度範囲内で任意の個所に沿って走
行する、つまり糸ガイド8,9及び加熱管1相互の相対的
なその都度の回動位置に関連して走行する。
糸7によって摩過される角度範囲においてはリングは
周方向で変化するリング幅を有している。このことは、
それぞれ予め規定される関数B(u)に従ってリングの
幅Bが周方向座標(Umfangskoordinate)uに関連して
変化するということを意味する。この場合、関数は一次
関数である。
更に第9図から明らかなように、リング2は糸との可
能な接触範囲で周方向で変化する高さHを有している。
このことは、高さHがH(u)で示された周方向座標u
の関数であることを意味している。
第9図の実施例では、リングの幅Bはリングの高さH
を減少させるような周方向で増大している。それ故、リ
ング幅Bが増大するためリングに対する糸7の接触時間
が増大するにつれて、リング間の無接触長手方向範囲で
も、同時に糸と管周面との間の間隔が狭くなるために糸
に対する熱流が増大する。
このために第7図及び第8図から明らかなように、リ
ング2の幅、つまりウェブ幅が周方向で変化しない場合
でも、リング2は糸7によって擦過される角度範囲で周
方向で変化する高さを有することができる。
本発明の上記両実施例は互いに組み合わせてまた互い
に別個に実施可能である。
更に、糸7が走行する本発明によるリングが残される
ように管周面内に環状の溝を加工することによって、リ
ングを形成することもできる。
機能のために: 加熱管1から糸への熱伝達は一方ではリング2と糸7
とが形成する接触帯域で行われる。
更に、糸に対する熱流はリング2間の糸が接触しない
長手方向範囲でも生ずる。リング間の環状溝の底部は走
行する糸に対して数ミリメータの間隔を有するので、例
えばほぼ0.5mmで始まってほぼ3mmにまで達する間隔を有
するので、摂氏ほぼ300度以上の加熱管1の加熱温度に
基づき、特に自己浄化温度程度の温度に基づき、無接触
長手方向範囲でも著しい熱流が生ずるということから出
発する。
従って全体的に糸に作用する熱流は管幾何学形状に関
連したそれぞれ調節された糸走行路幾何学形状の関数で
ある。それというのも、接触長さ及び無接触長手方向範
囲はリング高さと同様に、加熱管1に対する入口糸ガイ
ド8もしくは出口糸ガイド9の相対位置に関連している
からである。
これによって、それぞれ伝達される熱流は極めて精密
に調節される。互いに相対的な回動位置の極めて僅かな
変化によるだけで、全体的に所定の長さの糸片に作用す
る熱を申し分なく改善することができる。
このような認識は冒頭に述べた仮撚り機械において利
用される。
更に第10図で図示されているように、それぞれ多数の
本発明によるリング2は管軸線17に対して偏心的に位置
することができる。この場合有利には、リングはそれぞ
れ対で180度だけ互いにずらされている。
この本発明の実施例の付加的な利点は、加熱装置が管
軸線17に対して対称的であり、これによって、加熱装置
がそれぞれ対で走行する糸7.1,7.2を処理するのに適す
るということにある。
更に第11図では、デリベリ機構18を前置されかつ冷却
レール19として構成された冷却帯域、仮撚り発生器20及
びデリベリ機構21を後置された加熱装置13が図示されて
いる。
更に第11図で図示されているように、入口糸ガイド8
及び入口糸ガイド9は互いに相対的に又は加熱管1に対
して相対的に加熱装置13の出口で測定された糸温度に関
連して調節可能である。このために、加熱管の出口範囲
に配置された、出力信号を供給する温度センサ22が、例
えばそれぞれ1つのステップモータ23を介して入口糸ガ
イド8もしくは出口糸ガイド9を温度に関連して調節す
るために、用いられる。更に、温度センサ22の測定信号
には、加熱装置の後方の引張り力測定装置24によって生
ぜしめられる糸張力信号を重畳することができる。
特に本発明の主要の利点は、加熱装置から糸へのそれ
ぞれ効果的な熱伝達がプロセスを最良化にするために極
めて精密に調節され、かつ、糸走行路長さ全体に亘って
最良の糸特性を得るために糸温度を極めて正確に調整で
きるということにある。
第12図乃至第14図では本発明の補足的な実施例が図示
されている。
この場合、本発明を制限することなしにこの実施例に
おいては、それぞれ1つの加熱装置1にそれぞれ2つの
糸加熱帯域25が配置される。
糸加熱帯域25のそれぞれ1つ内には多数のウェブもし
くはリング2が糸走行方向に対して横方向で加熱表面上
に固定されており、この場合、ウェブの高さは加熱表面
を少なくとも0.1mm上回っているが、5mmを上回ることは
ない。
つまり、加熱装置の本発明の利点、特に自己浄化作用
及び精密な調整性を個々に又は同時に利用できるように
するために、加熱表面を越えるウェブの高さはほぼ5mm
を上回らないことが重要である。
いずれの場合でも糸加熱帯域は糸の方向に凸面状に湾
曲しており、これによって、糸は螺線で糸加熱帯域を介
して案内される。
管は、簡単な形式で螺線に沿った糸走行路を得るため
に、回転体、回転体区分又は回転体セグメントとして構
成できる。
本発明においては糸加熱帯域とは、加熱装置から糸へ
の最良の熱伝達が行われる加熱装置範囲を意味する。
第13の実施例によれば左側の糸加熱帯域は、例えば加
熱表面に対して相対的な糸走行路の調節性が与えられて
いない場合には、単一の糸ラインであってよい。
第12図及び第14図で図示されているように及び第13図
右側の糸加熱帯域は、加熱表面に対して相対的に糸を案
内する角度範囲であってもよい。
第12図で図示されているように、両糸加熱帯域25a,25
bは合致して構成できる。この場合、本発明を制限する
ことなしにこの変化実施例において、リング2の幅Bを
周方向で変化させることもできる。このことは本発明に
よれば、単独で又はリングの周方向で変化する高さHに
関連して利点をもたらす。
更に第13図で図示されているように、糸加熱帯域の1
つだけに、リングの幅B並びに高さHが前述の実施例に
相応して周方向で変化するリングを備えるのに対して、
両糸加熱帯域の他方においてリング幅Bがコンスタント
に維持されると、有利である。
この場合、入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9及
び糸加熱帯域25の間で相対的な調節性を与える必要はな
い。それというのも、加熱表面から糸7への熱伝達が糸
加熱帯域の全範囲においてコンスタントであるというこ
とから出発するからである。
しかしながら、所定の使用ケースのためにはリングの
高さが周方向で変化し、かつ、この場合当然加熱表面と
走行する糸との間で相対的な調節が行われると、有利で
ある。
第12図で図示されているように、特に同じ形式の糸加
熱帯域の場合、糸加熱帯域にそれぞれ同期的に運動可能
な入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9が配属され、
これら糸ガイド8,9が端部範囲で回動可能な糸支持レバ
ー26に係合していると、有利である。
同期的な運動性は適当な伝動装置を介して簡単に実現
される。しかしながらこのような伝動装置は公知であ
り、それ故詳述しない。
このようにして簡単に、加熱装置を介して走行する2
本の糸の糸品質を互いに合致させることができる。
更に第15a図乃至第15e図で図示されているように、そ
れぞれ2つの糸加熱帯域25a,25bを互いに直径方向で配
置し、かつ、この場合糸が同じ運転条件で直ちに走行す
るように入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイド9をそれ
ぞれの糸支持レバー26に配置することができる。
更に容易に推測されるように、本発明の範囲内でリン
グの幅Bを段階的に変えることもできる。このことは、
幅Bが部分的にコンスタントでありかつ所定の周方向座
標において段階的に、例えば最小幅から最大幅まで増大
することを意味する。
同じことはリングの高さHを変えるためにも当てはま
る。即ち本発明によって、例えば糸走行範囲を維持する
ために高さHを周方向で段階的に変えることができ、こ
の糸走行範囲内では糸とリングとの間の接触帯域の僅か
な側方の変動はほぼ加熱表面と糸との間の熱伝達に影響
を及ぼすことはない。
このために有利には、幅及び/又は高さの可変なリン
グは、不時の糸走行を予期してそれぞれ有用な接触帯域
がほぼ同じ接触時間もしくは管外周面に対して同じ糸間
隔を有することができるように、互いにずらされてい
る。
このことは当然、高さHが段階的に変化するリングに
も該当する。
特に、段階的に変化するリング高さHは、セクタ毎そ
れぞれコンスタントな半径を有するセクタが備えられる
リングが提示される場合には、簡単に実現できる。この
場合半径の異なる隣接する2つのセクタの間の移行範囲
は糸を損傷しないように形成される。即ち、糸の損傷を
回避するために、隣接するリング半径に対するそれぞれ
のリング半径の複雑な又はエッジを生ぜしめる移行範囲
は適当に周方向で丸く面取りされる。
更に第15a図乃至第15c図で図示されているように、リ
ング2の外郭が少なくとも部分的にほぼ楕円形に形成さ
れると有利である。この場合付加的に、2本の糸は楕円
の互いに対置する個所を走行するようにする。
この個所は第15a図及び第15b図で図示されているよう
に楕円の長軸並びに短軸に対して対置している。
糸走行路の調節を改善する可能性は第15c図で図示さ
れており、この場合、それぞれ1本の糸は楕円の長半軸
及び短半軸の間に位置する四分円弧内でのみ走行する。
この場合、加熱管1から糸への熱伝達は入口糸ガイド
8と出口糸ガイド9との間の糸長さ全体に亘って連続的
に増大するか又は減少する。この実施例では入口糸ガイ
ド8における糸と加熱管1との間で極めて大きな間隔が
形成され、この間隔は糸走行中出口糸ガイドの方向で減
少しかつ出口糸ガイド9において最小の値をとるので、
入口糸ガイド8から出口糸ガイド9に向けて熱伝達は連
続的に増大する。
従って、入口糸ガイド8と出口糸ガイド9との間の糸
長さ全体に亘って極めて効果的に調整可能な熱伝達作用
が得られる。それというのも、ウェブもしくはリング2
の全範囲は楕円の短半軸範囲の最小間隔と楕円の長半軸
範囲の最大間隔との間で与えられるからである。
それ故この糸接触ライン内では入口糸ガイド8と出口
糸ガイド9との間の所定の相対調節において最良の熱伝
達を得ることができ、この場合、加熱管から糸への連続
的に増大する熱伝達が可能にされる。
従ってこの実施例では楕円の互いに対置する2個所と
は楕円の2つの周方向範囲を意味し、この周方向範囲は
楕円の長軸と短軸の交点に関して直径方向で対置してい
る。
更に第15d図及び第15e図では偏心的に配置されたウェ
ブもしくはリング2が図示されている。ウェブもしくは
リング2は円形に形成され、この場合、ウェブの円中心
点は加熱管1の円中心点に対して偏心率27だけずらされ
ている。
入口糸ガイド8及び出口糸ガイド9はそれぞれの糸の
ために別個にそれぞれ1つの糸支持レバー26に配置され
ていてかつ加熱された糸に同じ作用を及ぼすためにリン
グ2の中心点に関し周方向で回動可能である。
このようにして、入口糸ガイド8もしくは出口糸ガイ
ド9を調節した場合同じ値で両糸に熱流を作用させるこ
とができる。
更に第15d図に対して180度だけ回動して図示した第15
e図で図示されているように、このようにして加熱管1
から糸7への熱伝達作用に最良の影響が及ぼされる。
第15d図の場合流入する糸は入口糸ガイド8の範囲で
加熱管1の加熱表面に対して比較的大きな間隔を有しか
つこれに対して流出する糸は比較的僅かな間隔を有して
いるのに対して、第15e図の場合この関係は全く逆であ
る。
この場合、流入する糸は入口糸ガイド8の範囲で比較
的強く加熱される。それというのも、糸は加熱管1の加
熱表面から極めて僅かな間隔を有しているからである。
これに対して、流出する糸は出口糸ガイド9の範囲で加
熱表面から比較的大きな問題を有している。
更に、加熱表面から糸への熱伝達のために加熱装置の
入口と出口との間の糸行程に沿った加熱表面と糸との間
の平均間隔が重要であるばかりでなく、加熱表面から糸
への熱伝達は加熱表面に糸が近づくにつれて超比例的に
上昇することが重要である。
この理由から本発明によるリングによって加熱表面に
難なく自己浄化温度が生ぜしめられ、他面糸に作用する
温度は糸を損傷させずに加熱することができる。
更に本発明によって、走行する糸と加熱表面との間の
相対位置が適当に調節される場合には異なる番手、例え
ば20もしくは40デニールのフィラメントヤーンを同じ加
熱装置によってかつ同時に処理することができる。
このことは、多数の糸加熱帯域を有する加熱装置の場
合1つの糸加熱帯域が運転中断されかつ別の糸加熱帯域
が運転されることを意味する。
従って同一の加熱装置によって加熱表面の温度を変化
又は調節することなしに、糸走行と加熱装置との間の相
対位置を選択するだけで異なる糸品質に関する異なる熱
流を実現できる。
以下に第16図乃至第18図に関連して説明する。
加熱装置は仮撚りけん縮機において使用される。この
ように仮撚りけん縮機は例えば西ドイツ国特許第371905
0号明細書で記載されていてかつ多数の供給ボビン、加
熱装置、冷却装置、仮撚り発生器及び入口及び出口デリ
ベル機構から形成されている。この場合、供給ボビンか
ら多数の糸が引き出され、加熱装置及び冷却装置を介し
てそれぞれの糸が案内され、仮撚り発生器を介してそれ
ぞれの糸が仮り撚りされ、入口及び出口デリベリ機構は
糸を供給ボビンから引出すかしもしくは仮撚り発生器か
ら引き出す。次いでそれぞれの糸は巻取りボビンに巻き
取られる。図示の加熱装置は仮撚り区域に配置された前
述の加熱装置に該当する。
図示の加熱装置30は管状に形成されている。糸7はま
ず入口糸ガイド8を介して案内されかつ次いで管の周面
に達する。糸は軸方向及び周方向成分をもって管を介し
て出口糸ガイド9を通して案内される。この場合、出口
糸ガイド9は糸案内切欠き16を有する管軸線を中心とし
て回転可能なディスクとして構成されている。第16図及
び第18図では簡単に入口糸ガイド8と糸案内切欠き16と
の整合位置を図示している。第17図で図示されているよ
うに、既述のごとく糸が軸方向及び周方向成分をもって
管を介して案内されかつこれによって急勾配な螺線が描
かれるように、ディスク9は回動させられる。これは第
18図の実施例の場合にも適用される。ディスク9の調節
によって周方向での管への糸の巻掛けが調節される。こ
の巻掛けは糸の湾曲を意味する。従って巻掛けによって
管もしくは管に固定された糸支持体に対する糸の全体的
な接触が得られる。前記糸支持体に関しては以下に詳述
する。
加熱装置は3つの区分、つまり入口区分11、調整区分
13及び端部区分12から形成されている。入口区分11を介
して糸は入口糸ガイド8並びに調整区分13の糸支持体3
1.1を介して案内される。この場合、糸に面した加熱表
面、即ち、入口区分11の周面は糸から、糸と加熱表面、
即ち、糸支持体31間に位置する調整区分周面範囲とが有
する間隔の数倍である間隔を有する。調整区分13の第1
の糸支持体31.1と糸ガイド8との間隔は同様に調整区分
における糸支持体の間隔の数倍である。この場合、500m
mまでの長さが受け入れられる。この長さは著しく振動
傾向に関連している。有利には入口区分11の長さは短く
選ばれる。つまり糸の効率の良い予熱が可能にされるよ
うに、選ばれる。
加熱装置は加熱管の形式の加熱抵抗である。符号6aで
加熱抵抗の電気的なリード線が図示されている。加熱抵
抗は加熱カートリッジ1として構成されかつ加熱装置の
全長に亘って、つまり入口区分11、調整区分13及び端部
区分12に亘って延びている。
加熱装置の温度調整機構は調整区分13の有効な実際値
・温度を検出する温度センサを有している。この温度は
調整される。従って調整区分は極めて正確な温度案内を
行う。
調整区分13では多数の糸支持体31が配置されている。
この糸支持体の全ては(第1の糸支持体31.1を含めて)
調整区分の周方向に亘って延びるウェブとして構成され
ている。このウェブは規定の所定間隔を有しかつ調整区
分13のその他の周面範囲から規定の高さを有している。
糸支持体の数は糸の振動傾向並びに熱伝達によって規定
される。調整区分の周面に対するウェブの高さは有利に
は小さく選ばれ、最大3mmであるが、有利には特に1.5mm
以下である。
糸は糸支持体の外周面を介して案内される。この場
合、糸は所定の長さで外周面に接触する。この長さは同
様の熱伝達の基準となる。
糸を防護するために接触長さは短く選ばれ、この場
合、熱伝達要求との妥協が必要である。糸支持体の軸方
向間隔は同様に熱伝達作用に影響を及ぼす。全体として
ほぼ1対5の糸支持体間隔に対する接触長さの比が使用
されるが、有利にはこの比は小さく、特に1対10以下で
ある。
加熱表面、即ち入口区分の周面の間隔は調整区分の周
面に対してウェブ31の高さの3倍乃至10倍であるが、有
利には10倍以下である。この点に関しては図面は寸法的
に正確ではない。
出口区分においては糸は再び若干の糸支持体を介して
のみ案内される、つまりこの場合調整区分の糸支持体3
1.3並びに冒頭の述べたディスク9の糸案内切欠き16を
介して案内される。糸走行路と端部区分12の周面との間
の間隔は調整区分の周面に対する糸案内ウェブ31の高さ
よりも数倍大きい。この場合、入口区分11と同じ寸法規
則が当てはまる。しかしながら全体的に見て端部区分に
おける糸支持体の間隔は入口区分におけるよりも小さ
い。糸支持体間隔は300mmでありかつ有利にはこれより
小さい。更に、図示の加熱装置は実地において絶縁ケー
ジ内に包囲され、この絶縁ケージは糸挿入のために半径
方向のスリットを有しかつ加熱管の調整区分に対して周
方向ギャップを形成する。この周方向ギャップ内では糸
が案内される。更に、それぞれ1対の入口糸ガイド8及
びディスク9内の糸案内切欠き16の配置によって加熱装
置で2本の糸を加熱することができる。
入口糸ガイド8はできる限り加熱装置には接触しな
い。これによって、入口糸ガイドは加熱されない。従っ
て入口糸ガイド8には、加熱された糸の場合に生ずるよ
うな堆積物は生じない。入口区分11の出口糸ガイドは、
既に述べたように、調整区分13の第1の糸支持体31.1と
して構成されている。調整部区分のその他の糸支持体3
1.1,31.2,31.3は既述のようにウェブとして形成されて
いる。このウェブは調整区分の周面から加工される。従
って糸支持体は加熱装置と良好に熱伝導接触する。糸支
持体の高さが僅かであることによって、接触面において
も調整温度が支配するようになる。これによって、300
度C以上でありかつ引掛かった糸残さの分解及び焼滅を
生ぜしめるように高く選ばれる加熱温度はウェブ31.1,3
1.2,31.3の接触面においても生ずる。従って糸支持体は
良好な自己浄化特性を有する。
出口側の糸ガイド、即ち、糸案内切欠き16を有するデ
ィスク9は加熱装置の加熱管に回転可能に配置される。
これによって、加熱管1の温度はディスク9にも伝達さ
れるので、この場合にも良好な自己浄化特性が得られ
る。
第18図の実施例は糸支持体として用いられるウェブ3
1.1,31.31.3の周方向の構成に特殊性を有している。ウ
ェブは周方向で増大する軸方向の延びを有している。こ
の場合最も狭い個所は、第18図から推測されるように、
正確に母線上ではなく、糸の移送ラインに対してほぼ平
行であるライン上に位置している。この場合、糸の移送
ラインは変えることができる。この場合正規の運転条件
に相応する移送ラインが選ばれねばならない。更に第18
図では糸案内切欠き16を有するディスク9としての出口
糸ガイドのみならず、入口糸ガイド8も加熱装置の軸線
を中心として回転可能である。これによって、加熱装置
の周面上の糸走行路は、糸案内ウェブ31の接触長さが所
望の値を有する範囲にずらされ、この範囲ではウェブ間
の自由案内長さに対する接触長さの所望の比が得られ
る。これによって熱伝達作用並びに糸のスムースな走行
に影響が及ぼされる。他面、過度の接触長さは高い糸摩
擦を生ぜしめ、これは糸を保護するためには望まれな
い。
第19図では、互いに列を成して配置された切欠き35,3
6,34',35',36'を有するスリーブ33の素材32を展開図で
図示している。それぞれの列の切欠きは同じ形状で互い
に同じ間隔を有している。切欠きの間には素材に対して
横方向に延びる結合ウェブ37,38,39,37',38',39'が設け
られていて、これら結合ウェブに関しては以下に詳述す
る。素材32の長手方向に延びる、それぞれの切欠き列の
間の結合ウェブは本発明ではそれほど重要ではない。
第20図で図示されているように、第19図の素材32は中
空円筒体に変形されかつ自体加熱管1上に引き込まれ
る。この場合、中空円筒体の内径は加熱管の外径に相応
する。以後スリーブ33と呼ぶ円筒体は軸方向の移動に抗
して加熱管上に確保されているが、この加熱管上で回動
可能であり、この場合、場合によっては回転運動によっ
て自体公知の掛止部材(図示せず)から解離される。図
示の実施例では切欠き34は加熱管1の軸線に対して平行
に位置する列で配置されかつ切欠き間で同じ幅のウェブ
37を形成する。ウェブは(螺旋状に円筒体の周りに延び
る)糸7用の移送ウェブとして用いられかつ同じ幅を有
している。加熱管1上でスリーブが回動させられること
によって、糸7をウェブ32の周方向で延びる範囲におい
てそれぞれ浄化された個所を介して走行させることがで
き、これによって、上述の温度の規定によってウェブの
所定の自己浄化作用が高められる。第19図で図示の切欠
き列34'は切欠き34に直径方向で対置していてかつ第2
の糸7'用の糸走行路として用いられる。
切欠き列34の横には台形状の別の切欠き列35が設けら
れていて、この切欠き列の間にはくさび状のウェブ38が
設けられている。この切欠き列に直径方向で対置して、
同じ台形状の切欠き列35'もしくはくさび状のウェブ38'
が配置されている。これによって、糸と接触する加熱表
面の長さは加熱管1上でのスリーブの簡単な回動によっ
て変えることができる。
更に、スリーブ33の図示の実施例では別の形式の互い
に列を成して配置された切欠き36が設けられている。こ
の場合、軸方向で比較的狭幅な切欠きが使用され、この
ために、切欠きの間には移送ウェブとして糸に大きな加
熱表面を提供する広幅なウェブ39が残される。異なる切
欠きに相応して切欠き36においては、第2の糸走行路を
成す適当なウェブ39'を有する、切欠き36に直径方向で
対置する切欠き列36'が設けられている。
加熱管1の周面とウェブの表面との間の半径方向の間
隔は上述の寸法に相応している、つまり有利には0.5乃
至5mm、有利には0.5乃至3mmである。
スリーブはその都度の作業条件に適した別の形状の切
欠きを備えることができる。
本発明の別の実施例は第21図及び第22図で図示されて
いる。この実施例は、糸移送ウェブもしくはリング2を
支持する管1が管区分から構成されていることが共通し
ている。
第21図による実施例の場合管区分はそれぞれ大径の部
分1a'と小径の部分1b'とから構成されている。この場合
小径の部分1b'は大径の部分1a'の内径に相応している。
有利には大径の部分1a'の内周面内及び小径の部分1b'の
外周面内には、個々の管区分を互いに結合するねじ山G
が切り込まれている。場合によってはねじ結合部を止め
ナットKによって確保することができ、これによって管
区分相互の位置を正確に調節することができる。
大径の部分1a'の外周面には、前述の実施例の基準に
従って構成されるそれぞれ1つの糸支持体2が設けられ
ているが、第21図では概略的に簡単なリング2として図
示されている。リング2は大径の部分1a'を同軸的に取
り囲んでいるが、偏心的に配置されてもよい。この場
合、リングは周方向全体に亘って統一的な幅を有するか
又は徐々に又は段階的に増大する幅を有することができ
る。リング2の外面は少なくとも1つの軸方向溝によっ
て中断されていて、これによってリング2の適当な調節
によってリング間の間隔に付加的に加熱管上に、走行す
る糸に接触しない帯域が形成される。
リング2を適当に構成した場合この実施例によって、
管区分の回動によって個々のリング2の幅に応じて及び
リング相互の間隔に応じて糸接触長さ及び無接触帯域を
広範囲に変えることができるという利点が得られる。
更にこの実施例によって、糸7を管区分の周面から可
変な間隔をおいて案内するために、リングの周面を管区
分の軸線に対して偏心的に設定するか又は周面を段階的
に設けることができるという別の可能性が得られる。そ
の他の点は第1図乃至第20図の実施例を参照されたい。
第22図で図示の実施例は第21図で図示の実施例とは、
段状の管区分の代わりに内側及び外側のスリーブ1a',1
b'が設けられていて、このスリーブが外ねじ山もしくは
内ねじ山Gを介して互いにねじ結合されていてかつ場合
によっては止めナットKによって互いに所定の位置で確
保されているということが、異なっている。外側のスリ
ーブ1a'周面にはそれぞれ糸支持体として用いられるリ
ング2が設けられていて、この場合、リング2はスリー
ブから形成された管の長手方向で例えば幅が不変に増大
するように図示されている。
更に、加熱装置及び糸支持体の前記実施例のためにそ
の構成に関しその他の実施例に関連した説明が当てはま
る。
本発明によって、特に仮撚りけん縮機において良好な
加熱挙動を利用できると同時に自己浄化特性を最良に利
用できるようになる。

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加熱
    するための加熱装置であって、加熱体(1)が設けられ
    ており、該加熱体(1)が、長手方向で糸経路に沿って
    延びており、該加熱体(1)の加熱表面を介して糸
    (7)が、間隔をおいて案内されており、加熱表面に、
    糸支持体(2)として作用する多数の長手方向範囲が設
    けられており、糸経路と糸支持体との間の相対位置が、
    熱伝達作用を変化させるために調節可能である形式のも
    のにおいて、1つの糸支持体、糸支持体の所定のグルー
    プ又は全ての糸支持体の、糸走行路に対して直交する横
    方向で見た幅(B)が、長手方向で増大しており、該幅
    (B)が、可変の接触長さを決定しており、糸走行路に
    対して直交する横方向で加熱表面に沿って糸経路を無段
    階に移動させることにより、糸支持体と糸との間の接触
    長さが可変であることを特徴とする、特に仮撚りけん縮
    機用の、糸(7)を加熱するための加熱装置。
  2. 【請求項2】糸支持体が、前記相対位置を変化させる方
    向で、加熱表面に対して変化する高さ(H)と、糸走行
    方向で変化する幅(B)とを有している、請求項1記載
    の加熱装置。
  3. 【請求項3】当該加熱装置における無接触長さに対する
    糸支持体(2)の接触長さの比が可変である、請求項1
    又は2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】糸支持体(2)が、糸走行方向に対して直
    交する横方向で、糸直径の数倍のオーダの幅(B)を有
    しており、それぞれの糸経路における糸支持体(2)の
    接触長さが、前記幅(B)に亘って互いに異なってお
    り、糸経路が糸支持体(2)の前記幅(B)に対して相
    対的に可変である、請求項1、2又は3記載の加熱装
    置。
  5. 【請求項5】糸支持体(2)の、当該加熱装置の長手方
    向における相互間隔が調節可能である、請求項1から4
    までのいずれか1項記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】糸走行方向で見て加熱表面の入口端部及び
    出口端部に互いに調節可能な糸ガイド(8,9)が設けら
    れている、請求項1から5までのいずれか1項記載の加
    熱装置。
  7. 【請求項7】糸支持体(2)の相互間隔が、糸走行路に
    対して直交する横方向での調節によって可変である、請
    求項1から6までのいずれか1項記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
    が、加熱体(1)において測定される温度に関連して調
    節可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載
    の加熱装置。
  9. 【請求項9】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
    が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
    糸張力に関連して調節可能である、請求項1から8まで
    のいずれか1項記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
    が、加熱体(1)の後方で測定される糸温度に関連して
    調節可能である、請求項1から9までのいずれか1項記
    載の加熱装置。
  11. 【請求項11】糸支持体として作用する長手方向範囲が
    運転中にほぼ加熱表面の温度をとるように、有利には自
    己浄化作用のために十分な高い温度をとるように、前記
    長手方向範囲が形成され且つ/又は熱工学的に加熱表面
    に接続されている、請求項1から10までのいずれか1項
    記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】糸支持体(2)が、加熱表面に対して5m
    m以下の高さ(H)を有していて、加熱表面に良好に熱
    伝導接触している、請求項1から11までのいずれか1項
    記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】糸支持体(2)が、0.5乃至3mmの範囲の
    高さ(H)を有している、請求項1から12までのいずれ
    か1項記載の加熱装置。
  14. 【請求項14】糸支持体(2)が、加熱表面内に加工さ
    れた溝によって互いに間隔をおいて配置されている、請
    求項1から13までのいずれか1項記載の加熱装置。
  15. 【請求項15】加熱装置(1)が、互いに間隔をおいて
    配置された糸支持体(2)を有しており、該糸支持体
    が、糸(7)を加熱表面に対して間隔を置いて支持して
    おり、糸支持体(2)が、加熱表面に対して5mm以下の
    高さ(H)を有していて、加熱表面に良好に熱伝導接触
    している、請求項1から14までのいずれか1項記載の加
    熱装置。
  16. 【請求項16】2つの長手方向区分(11,13)が設けら
    れていて、該長手方向区分の入口区分(11)では糸支持
    体(2)が大きな間隔を有しており、端部区分(13)で
    は糸支持体(2)が小さな間隔を有している、請求項1
    から15までのいずれか1項記載の加熱装置。
  17. 【請求項17】3つの長手方向区分(11,13,12)が設け
    られていて、該長手方向区分の入口区分(11)では糸支
    持体(2)が大きな間隔を有しており、中央区分(13)
    では糸支持体(2)が小さな間隔を有しており、端部区
    分(12)では糸支持体(2)が大きな間隔を有してい
    る、請求項1から16までのいずれか1項記載の加熱装
    置。
  18. 【請求項18】糸支持体(2)が、長手方向に対して直
    交する横方向で、増大する高さ(H)を有している、請
    求項1から17までのいずれか1項記載の加熱装置。
  19. 【請求項19】糸支持体(2)が加熱表面に不動に結合
    されており、特に一体に結合されている、請求項1から
    18までのいずれか1項記載の加熱装置。
  20. 【請求項20】糸支持体(2)が、加熱表面に対して相
    対的に、糸(7)に対して直交する横方向で調節可能で
    ある、請求項1から19までのいずれか1項記載の加熱装
    置。
  21. 【請求項21】糸支持体(2)が、加熱表面に対して相
    対的に、糸(7)の長手方向方向で調節可能である、請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16、17、18又は20記載の加熱装置。
  22. 【請求項22】加熱表面が、その軸線を中心として回転
    可能な管の周面によって形成されている、請求項1から
    21までのいずれか1項記載の加熱装置。
  23. 【請求項23】管(1)が軸線(17)を中心として回転
    可能である、請求項22記載の加熱装置。
  24. 【請求項24】糸支持体(2)の周面が、管(1)の軸
    線(17)に対して偏心的に位置している、請求項22また
    は23記載の加熱装置。
  25. 【請求項25】糸支持体(2)が、環状に形成されてい
    てかつ管(1)上に回転可能に配置されている、請求項
    24記載の加熱装置。
  26. 【請求項26】糸支持体(2)が、管(1)上に長手方
    向で調節可能に配置されている、請求項22から25までの
    いずれか1項記載の加熱装置。
  27. 【請求項27】糸支持体(2)が、管(1)に被せられ
    る穿孔されたスリーブ(33)によって形成されている、
    請求項22から26までのいずれか1項記載の加熱装置。
  28. 【請求項28】穿孔が、スリーブ(33)の長手方向では
    一定の列を形成していて、周方向では種々異なる列を形
    成している、請求項27記載の加熱装置。
  29. 【請求項29】特に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加
    熱するための加熱装置であって、加熱体(1)が設けら
    れており、該加熱体(1)が、長手方向で糸経路に沿っ
    て延びており、該加熱体(1)の加熱表面を介して糸
    (7)が、間隔をおいて案内されており、加熱表面に、
    糸支持体(2)として作用する多数の長手方向範囲が設
    けられており、糸経路と糸支持体との間の相対位置が、
    熱伝達作用を変化させるために調節可能である形式のも
    のにおいて、糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
    が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
    糸温度に関連して、糸走行路に対して直交する横方向で
    加熱表面に沿って糸経路を無段階に移動させることによ
    り可変であり、糸支持体が、前記相対位置を変化させる
    方向で、加熱表面に対して増大する高さ(H)及び/又
    は当該加熱装置の長手方向で、可変の接触長さを決定す
    る増大する幅(B)を有していることを特徴とする、特
    に仮撚りけん縮機用の、糸(7)を加熱するための加熱
    装置。
  30. 【請求項30】糸経路と加熱体(1)との間の相対位置
    が、糸走行方向で見て加熱体(1)の後方で測定される
    糸張力に関連して、糸走行路に対して直交する横方向で
    加熱表面に沿って糸経路を無段階に移動させることによ
    り可変であり、糸支持体が、前記相対位置を変化させる
    方向で、加熱表面に対して増大する高さ(H)及び/又
    は当該加熱装置の長手方向で、可変の接触長さを決定す
    る増大する幅(B)を有している、請求項29記載の加熱
    装置。
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