JPH08500634A - 自己補強ベーター窒化ケイ素を含んでいるサーメットまたはセラミック/ガラス複合体およびそれらの製造方法 - Google Patents
自己補強ベーター窒化ケイ素を含んでいるサーメットまたはセラミック/ガラス複合体およびそれらの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
自己補強された多孔質のβ−Si3N4荒地に金属または結晶化し得るガラスを浸透させることによって複合体材料を生じさせる。この荒地に含まれているガラス相は少なく、そしてこれの密度は理論密度の50から70パーセントである。α−Si3N4粉末組成物から生じさせた多孔質素地に逐次的2度の熱処理を受けさせることによって上記β−Si3N4荒地を製造する。この1度目の熱処理を、αからβへの変換が生じる温度よりも低い温度で行い、その結果として、機械加工可能な強化素地を生じさせる。2度目の熱処理を、上記温度よりも高い温度で行い、それによって上記自己補強されたβ−Si3N4荒地を生じさせる。金属またはガラスである浸透剤を用いた通常の浸透操作を行う結果として、体積の50から70パーセントをβ−Si3N4ホイスカが占めているSi3N4/金属またはSi3N4/ガラス複合体材料を生じさせる。
Description
【発明の詳細な説明】
自己補強ベータ−窒化ケイ素を含んでいるサーメットまたはセラミック/ガラス
複合体およびそれらの製造方法技術分野
本発明は、一般的には、サーメット(セラミック/金属複合体)およびセラミ
ック/ガラス複合体に関係している。本発明は、より詳細には、主要セラミック
相として窒化ケイ素を含んでいるサーメットおよびセラミック/ガラス組成物に
関係している。背景技術
窒化ケイ素(Si3N4)セラミックは、多様な摩擦工学および高温用途でそれ
らを用いることを有効にしている物性を数多く有している。これらの特性には、
耐摩耗性が良好なこと、熱膨張率が低いこと、熱衝撃抵抗力が良好なこと、耐ク
リープ性が高いこと、電気抵抗が高いこと、化学品攻撃に抵抗力を示すこと、並
びに便利に正味形状に近い形状に製造されることなどが含まれる。窒化ケイ素セ
ラミックが有する数多くの用途の2つは、切削工具としてとポンプおよびエンジ
ンのための部品としてである。
不幸なことには、Si3N4セラミックは特定の欠点を有している。しばしばこ
れらは脆い。また、これらは種々の用途で望まれるであろうよりも低い破壊じん
性と強度を示す。これは、通常の製造技術を用いたのでは構造的な欠陥が持ち込
まれてしまうことが原因となっている可能性がある。
これらの欠点に打ち勝つべきアプローチが数多く知られているが、これらは完
全な成功に到達していない。1つのアプローチは、多孔質(高
密度化させたものでなく)粒子状のSi 3 N4荒地(perform)に別の材料
、例えば金属またはガラスなどを圧力で浸透させるアプローチである。このアプ
ローチでは、典型的に、物性を改良する代わりに長い工程時間を必要としている
が、その物性は望まれている所まで到達していない。
2番目のアプローチは、Si 3 N4粉末ではなくSi 3 N4ホイスカから荒地を
生じさせることを伴っている。このアプローチでは、密度が30から40%のみ
である荒地を生じさせる。言い換えれば、その荒地の体積を占めているのはホイ
スカのみである。荒地に加工した後のホイスカは典型的に低いアスペクト比を示
す。混合時間が短すぎると、その荒地のホイスカ分布が不均一になると共に密度
が不均一になる傾向を示す。加うるに、ホイスカは、浸透を行っている間に互い
に関して動かされ易い。このアプローチはまた、通常、特別な装置を用いること
と、荒地製造中に小さいホイスカを取り扱う操作を厳守することを要求している
。加うるに、Si3N4ホイスカは高価である。
3番目のアプローチは、ずっと微細なウィスカの代わりに細断したSi3N4繊
維を用いるアプローチである。このアプローチは本質的にコスト低下に失敗して
おり、そして等方均一性が不足することおよび補強材含有量が低くなることなど
のさらなる制限を持ち込んでいる。加うるに、多結晶性繊維はホイスカと同じほ
ど高い強度特性を示さない。発明の開示
本発明の1つの面は、Si3N4/金属またはSi 3 N4/ガラス複合体を製造す
る方法であり、これは、(a)脆い多孔質のα−Si3N4荒地を、崩壊を生じさ
せることなく機械加工、成形もしくは穴開けを行うこ
とができる多孔質構造物に変化させるに充分な温度と時間、この荒地を加熱し、
(b)上記多孔質構造物を、このα−Si3N4を本質的に全部β−Si3N4に変
化させるに充分な温度に加熱する結果として、自己補強された多孔質のβ−Si3
N4荒地を生じさせ、そして(c)このβ−Si3N4荒地に金属またはガラスを
浸透させる、段階を含んでいる。
本発明の2番目の面は、上記方法で製造されるSi3N4/金属またはSi 3 N4
/ガラス複合体である。この複合体は、ランダムに配向しているβ−Si3N4ホ
イスカを50から70体積パーセント(体積%)含んでいると共に、金属または
結晶化し得るガラスである連続相材料を50から30体積%含んでおり、ここで
、全ての体積パーセントは複合体の体積を基準にしている。詳細な説明
本発明で用いるSi3N4荒地を製造する目的で使用する出発材料は、粉末重量
を基準にして50重量パーセント(重量%)を越えるα−Si3N4含有量を示す
如何なるSi3N4粉末であってもよい。このSi3N4粉末はまたβ−Si3N4、
非晶質Si3N4またはそれらの混合物を含んでいてもよい。望ましくは、この出
発Si3N4に含まれているβ相に対するα相の重量比は高い。この出発Si3N4
は、好適には、等軸結晶性α−Si3N4を>80重量%そしてβ−Si3N4を<
20重量%含んでいる。個々のα−およびβ−Si3N4含有量は、より好適には
>90重量%および<10重量%、最も好適には>94重量%および<6重量%
である。
望ましくは、この出発Si3N4はできるだけ高い純度のものである。純度が高
いと、その得られる複合体の物性が最適になると考える。しか
しながら、不純物が若干存在していても許容され得る。シリカ(SiO2)の形
態の酸素が典型的な不純物である。この酸素含有量は、好適には、粉末重量を基
準にして≦2.0重量%である。酸素含有量が2.0重量%を越えると、その荒
地の中に望まれないガラス相の生成がもたらされ得る。
Si3N4粉末は、時には、不純物として非金属を含んでいる。粉末重量を基準
にして0.5重量%以下の少ない量の場合、有害でなく許容され得る。炭素が典
型的に存在している上記非金属の1つである。炭素はこのSi3N 4 複合体にとっ
て望ましくない汚染物である炭化ケイ素(SiC)を生じ得ることから、できる
だけこれの量を少なくする必要がある。
典型的なSi3N4出発材料はまた鉄またはアルミニウムの如き金属で汚染され
ている可能性がある。これらの金属は反応して低融点の粒子間相を生じる可能性
がある。このような低融点の相は、その結果として得られる複合体の高温特性を
低くする傾向を示すことから、望ましくない。浸透剤がガラスである場合特に高
温特性が低くなる可能性がある。存在している金属汚染物の全量を、Si3N4粉
末重量を基準にして、好適には≦0.5重量%、より好適には≦0.1重量%に
する。鉄は脆いケイ化鉄を生じ、これが、その得られる複合体の強度を低くし得
ることから、鉄は特に望ましくない。このSi3N4出発粉末に含まれている鉄の
量を好適には<1000ppm、より好適には<250ppmの鉄にする。
このSi3N4粉末は、本発明に従う自己補強された多孔質のβ−Si3N4荒地
に変化し得ることを条件として、如何なるサイズおよび表面積を有していてもよ
い。適当な添加剤、例えば本明細書に記述する多様な
酸化物の如き添加剤を用いることによって、その変換が助長される。Si3N4の
大きな粒子、即ち15ミクロメートル(μm)から50μmの範囲内の平均直径
を有する粒子は、壊すのが容易でない堅い凝集物の形態で存在している可能性が
ある。粉末にこのような凝集物が入っていると、劣った荒地および複合体がもた
らされる。他方、非常に微細な粉末、即ち平均直径が<0.2μmである粉末は
、しばしば加工するのが困難であり、典型的に劣った均質性を示す。従って、こ
のSi3N4粉末の平均直径を好適には0.2から10.0μm、より好適には0
.5から3.0μmの範囲内にする。
このSi3N4出発材料を用いて自己補強された多孔質のβ−Si3N4荒地を生
じさせる必要がある。これを行うに好適な方法は、この出発Si3N4粉末に特定
の金属および非金属酸化物を添加することを伴っている。これらの酸化物を全体
で、全出発材料重量を基準にして好適には≦10重量%、より好適には≦5重量
%、最も好適には≦3重量%の量で存在させる。本発明の実施で特に有効である
ことを確認した酸化物の1つの組み合わせには、酸化イットリウム(Y2O3)と
酸化マグネシウム(MgO)とシリカ(SiO2)と酸化ジルコニウム(ZrO2
)と酸化タンタル(Ta2O5)が含まれる。
酸化マグネシウムは、多孔質荒地を1600℃未満の温度に加熱する時、その
荒地の強化を助長する。これはまた、圧力をかけないで荒地を1600℃以上に
加熱する時、その荒地内に存在している個々のSi3N4粒子が細長いβ−Si3
N4粒子に変化している間、これらの粒子が高密度化するのを助長する。セラミ
ック粉末を熱プレス加工して高密度化した素地を生じさせる時の高密度化助剤と
して酸化マグネシウムを用
いる。これは1300℃から1500℃で液相を生じ、この中にα−Si3N4が
溶解する。このα−Si3N4が液相またはガラス相に質量移動する率は、MgO
含有量に依存していると共にMgO対Y2O3比に依存している。ある種の組成物
では、MgOをSrOに置き換えることができる。自己補強されたβ−Si3N4
荒地の生成を助長する如何なる量のMgOまたはSrOも許容される。この量は
、好適には0.5から2重量%、より好適には0.5から1重量%、最も好適に
は0.5から0.86重量%の範囲内である。この量はSi3N4出発材料の重量
を基準にしている。
この自己補強されたβ−Si3N4荒地を生じさせている間に過剰な収縮が起こ
るのは望ましくない。粒子成長またはホイスカ生成の速度が高密度化速度よりも
速いことを条件として、この収縮はある程度制御可能である。この収縮の度合は
、この脆い多孔質のα−Si3N4荒地を加熱することで生じる多孔質構造物の体
積を基準にして好適には<10体積%である。この収縮の度合はより好適には<
5体積%である。
Y2O3は、Si3N4と一緒に加熱するとガラス相を生じ、これを通って移動す
るSi3N4の質量移動は、MgOを通って移動する質量移動よりもかなり遅い。
Y2O3は、高密度化助剤として働く代わりに、α−Si3N4粉末粒子から細長い
β−Si3N4粒子への迅速な変換およびそれの本質的に完全な変換が生じるのを
助長する。この細長いβ−Si 3 N4粒子が、その自己補強されたβ−Si3N4荒
地およびそれから製造される複合体に、高い破壊じん性と強度を与える。
この出発粉末の中に入れるY2O3の量は、この出発窒化ケイ素粉末を細長いβ
−Si3N4粒子に本質的に完全に変化させるに充分な量でなく
てはならない。この量はまた、本発明の方法の一部として生じさせる自己補強β
−Si3N4荒地をもたらすに充分な量でなくてはならない。このY2O3の量は、
Si3N4出発材料の重量を基準にして望ましくは1から3.5重量%、好適には
1から2重量%、最も好適には1から1.74重量%である。
SiO2の量は、Si3N4出発材料の重量を基準にして望ましくは0.5から
3.5重量%の範囲内である。この量は好適には0.8から2.5重量%、最も
好適には1.5から2.0重量%である。このようなSiO2の量は、β−Si3
N4粒子のサイズ分布を調節する補助となる。多い量でSiO2を存在させると、
小さい粒子が取り除かれて、その平均直径がより大きな粒子サイズの方にシフト
する。
酸化ジルコニウム(ZrO2)を、Si3N4出発材料の重量を基準にして望ま
しくは0.1から1.0重量%の範囲の量で存在させる。この量は好適には0.
4から0.7重量%である。この量が1.0重量%を越えるとZrNの生成がも
たらされることから、このような量は望ましくない。この量が上述した範囲内の
場合、α−Si3N4からβ−Si3N4への変換速度が加速されるか或は向上する
。しかしながら、ZrO2を存在させなくても、上記変換はより遅い速度である
が生じることから、これを削除することも可能である。
このSi3N4出発材料にはまた、望ましくは、Ta2O5、酸化カルシウム(C
aO)、酸化ランタン(La2O3)、酸化ガドリニウム(Gd2O3)、酸化イン
ジウム(In2O3)および二酸化チタン(TiO2)から選択される酸化物を少
なくとも1種含有させる。この酸化物の代替として、本発明の方法を実施してい
る間に上記酸化物に変化する特定の化
合物または材料をこの出発材料に含有させてもよい。この出発材料にMgOを含
める場合、SrOが追加的に可能な酸化物材料である。酸化物(類)の全量は、
望ましくは0.1から0.5重量%、好適には0.2から0.5重量%の範囲内
である。この酸化物(類)は、均一な大きさを有する、高いアスペクト比を示す
ホイスカの生成を向上させる。
酸化物の粉末に関しては、通常その粒子サイズを小さくすればするほど粒子分
布が向上することから、この粉末の粒子サイズは比較的小さい方が好ましい。S
i3N4出発粒子のサイズが好適であると仮定すると、その酸化物粉末の平均直径
は望ましくは≦5μmである。この平均直径は好適には0.5から1.0μmで
ある。
これらの酸化物粉末とSi3N4粉末との混合は、通常の如何なる操作および装
置を用いることでも実施可能である。上記装置の1つはボールミルである。好適
な操作では、ボールミルを用い、担体媒体の中に細かく分割された粉末が入って
いる懸濁液を生じさせる。この懸濁液は、乾燥後、本発明に従うさらなる処理を
行うに適切な粉末化した混和物を生じる。これらの粉末をその担体媒体に加える
順は、何らかの特別な順である必要はないが、好適には、担体媒体の中に酸化物
粉末が入っているコロイド状懸濁液にSi3N4粉末を加える。これらの成分の1
種以上が凝固または凝集を生じる可能性のある、成分の同時添加を避けるように
、充分な注意を払う必要がある。
この担体媒体は、自己補強された多孔質β−Si3N4荒地を製造する目的で用
いる粉末材料と反応せずそして室温(21℃として理解する)および大気圧下で
液状である、如何なる有機もしくは無機化合物であってもよい。適切な担体媒体
には、水、アルコール類、例えばメタノール、
エタノールまたはイソプロパノールなど、ケトン類、例えばアセトンまたはメチ
ルエチルケトンなど、脂肪族炭化水素類、例えばぺンタンまたはへキサンなど、
並びに芳香族炭化水素類、例えばベンゼンまたはトルエンなどが含まれる。この
担体媒体は好適には極性を示す媒体であり、より好適には水である。
この出発材料の粉末成分を混合するに適切な粘度を与えるに充分な量でこの担
体媒体を用いる。この量は、好適には、その懸濁液の重量を基準にして20から
40重量%の固体含有量をもたらす量である。固体含有量が20重量%未満の場
合、典型的に、その粉末成分の不適当な脱凝集(deagglomeratio
n)がもたらされると共に、望ましくなく低い粘度が生じる。逆に、固体含有量
が40重量%以上の場合、通常、不適当な混合と過剰に高い粘度がもたらされる
。
この懸濁液を製造するための助剤として通常の界面活性剤または分散剤を1種
以上用いることができる。満足される界面活性剤および分散剤の選択は過度の実
験を必要としない。
界面活性剤として働く水溶性塩基には、アンモニア、アルカリ金属の水酸化物
、アルカリ金属のアルコキサイド、アルキルアミン類、第四級アンモニウムの水
酸化物および金属のケイ酸塩などが含まれる。この塩基は好適にはケイ酸ナトリ
ウムの如き金属のケイ酸塩である。
この懸濁液の中に入っている固体成分の分散を改良するに充分な量でその界面
活性剤を用いる必要がある。界面活性剤として強塩基を用いる場合、その量は、
望ましくは、その水系懸濁液のpHを約10、より好適には≧11.0のレベル
であるが≦11.5のレベルにまで上昇させるに充分な量である。pH値が<1
0.0または>11.5であると凝
集が起こる可能性がある。この量は、粉末混合物の重量を基準にして望ましくは
0.01から1.0重量%の範囲内である。
通常の装置を用い、その担体媒体の中に粉末成分が一般に均一に分散している
分散液を入手した後、この分散液を、望ましくはフィルターまたはふるいに通す
。これにより、その生じる複合体の特性に悪影響を与える程の大きさを有する、
残存している如何なる凝集物も有効に除去される。このふるいまたはフィルター
は、好適には、直径が≧100μmの凝集物を除去するに充分な開口部を有して
いる。
この濾過した分散液からなま生地荒地への変換は、多様な通常の技術いずれか
を用いて実施可能である。例えば、この分散液を乾燥させて粉末を生じさせた後
、これの粉砕を行って、これを冷プレス加工操作で用いることができる。望まれ
るならば、この粉末を冷プレス加工してなま生地荒地を生じさせるに先立って、
上記分散液の濾過で用いた如きふるいにこの粉末を通してもよい。通常の装置、
例えばグラファイト製ダイスとそれと平行に向かい合うグラファイト製プレート
が備わっている冷均衡プレスなどを用いて、この荒地を製造することができる。
代替として、スリップキャスティング(slip casting)でこのなま
生地荒地を製造することも可能である。この個々の技術は決定的でない。このな
ま生地は、これをどのように成形するかに拘らず、望ましくは、その得られる複
合体に望まれている形状に近い形状を有している。これにより、この複合体を生
じさせた後の機械加工操作が最小限になる。
このなま生地を生じさせた後、これに、≧1400℃から<1600℃の範囲
内の温度で熱処理を≧30分から≦4時間受けさせる。この温度は好適には≧1
500から≦1550℃である。この段階における温
度は、細長いβ−Si3N4粒子を本質的に成長させないように、1600℃未満
に保たれる必要がある。この時間は好適には≧30分から≦120分、より好適
には≧30分から≦60分である。この熱処理を行う時、そのなま生地の収縮が
いくらか引き起こされる。これによってまた多孔質構造物がもたらされ、これは
、周囲温度にまで冷却した後、崩壊を生じことなく機械加工、穴開けまたは成形
可能である。
この熱処理を行いそして所望の機械加工、成形または穴開け操作いずれかを受
けさせた後の多孔質構造物に、高温熱処理を受けさせる。望ましくは≧1600
から≦1800℃の範囲内の温度の窒素雰囲気下でこの高温熱処理を行う。10
0MPaを越える圧力をかける場合、≧1800から≦2000℃の範囲内の温
度の気体状窒素雰囲気中でこれを行うことも可能である。この高温熱処理により
、α−Si2N4がβ−Si2N4に変化し、そして自己補強された多孔質のβ−S
i2N4荒地が生じる。この高温熱処理の温度および時間は、Si3N4粉末および
それに添加する酸化物の性質に依存している。この高温熱処理の温度を調節する
ことにより、逆に、細長いβ−Si3N4ホイスカのサイズ調節がもたらされる。
例えば、Ta2O5を0.1重量%、SiO2を0.83重量%、MgOを0.8
6重量%そしてY2O3を1.74重量%含んでおり、その残りがSi3N4である
好適な組成物では、好適には、≧1600から≦1750℃の範囲内の温度の窒
素雰囲気内でこの高温熱処理を行う。この範囲は、より好適には≧1650から
≦1700℃である。この温度はこの高温熱処理の測定で用いる装置に応じて変
化し得る。この装置には、好適にはタングステン−レニウム熱電対が含まれる。
α−Si3N4から細長いβ−Si3N4ホイスカへの変換を本質的に完
了させるに充分な時間、この高温熱処理を継続する必要がある。この時間は好適
には≧6から≦12時間である。この窒化ケイ素の酸化または分解を避けるには
、不活性雰囲気、例えば窒素雰囲気下でこの高温熱処理を実施すべきである。こ
の高温熱処理を行った後その荒地を冷却させている間、その結果として得られる
荒地の回りに不活性雰囲気を維持する必要がある。
その結果として生じる自己補強されたβ−Si3N4荒地は、典型的に、≧50
から≦70%密度の位である。この荒地の密度は、部分的に、上記懸濁液からな
ま生地荒地を生じさせる目的で選択した個々の方法に依存することになるであろ
う。例えば、この懸濁液のスリップキャスティングを行う場合、理論密度の35
から50%の範囲の荒地密度が得られることになろう。乾燥させた粉末を乾燥プ
レス加工または均衡プレス加工すると、理論密度の名目上50から60%の範囲
の密度が得られる。
その結果として得られる荒地は、本質的に、自己補強されたβ−Si3N4の単
一相で構成されている。これには本質的に如何なる二次ガラス相も含まれていな
い。例えば、上に開示した好適な組成物から荒地を製造すると、この荒地に含ま
れている残存ガラスは1重量%未満である。その残りはSi3N4である。
この自己補強されたβ−Si3N4荒地が示すこのような密度は、この荒地に金
属または結晶化し得るガラスが浸透するのを妨げるものではない。実際、低密度
Si3N4荒地への浸透で用いられている多様な通常方法のいずれか1つを用いる
ことでも、浸透は予想外に迅速である。好適には、低密度Si3N4荒地の浸透で
用いられている圧力と時間に匹敵する圧力と時間を用い、加圧浸透で浸透を実施
する。
浸透を進行させるには、この金属またはガラスを溶融形態にする必要がある。
この金属は、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、コバルト、並びに上記
金属の少なくとも1種を含んでいる合金から選択される。このガラスは好適には
結晶化させたガラスである。
結果として得られるSi3N4/金属またはSi3N4/ガラス複合体もまた本発
明の一部である。これらの複合体は、ランダムに配向しているβ−Si3N4ホイ
スカを≧50から≦70体積%そして連続相材料を≦50から≧30体積%含ん
でいる。この体積%は全複合体体積を基準にしたパーセントである。この連続相
材料は金属、金属合金またはガラスであり、これらの各々は本明細書の中に開示
するものである。これらのβ−Si3N4ホイスカに含まれているか或はその中に
組み込まれているガラス相は、1重量%未満である。
以下に示す実施例を用いて、この自己補強されたβ−Si3N4荒地の製造方法
、この荒地を複合体に組み込む方法、並びにその結果として得られる複合体を説
明する。しかしながら、これらの実施例は本発明の範囲を制限するものでない。
全ての部およびパーセントは特に明記しない限り重量である。実施例1
80ミリリットル(mL)の水の中に酸化マグネシウム(0.86グラム(g
))、シリカ(0.83g)および酸化タンタル(0.10g)の粉末を懸濁さ
せた後、機械撹拌機を用い、周囲空気下室温(約21℃)で撹拌を行った。これ
らの粉末各々に含まれている鉄、鉛、ナトリウム、ホウ素および亜鉛は20pp
m未満であった。これらの粒子サイズは1μmの位であった。ケイ酸ナトリウム
水溶液を添加することによってこ
の懸濁液のpHを約11.35に調整した。この懸濁液に超音波を30秒間かけ
ることによって、この懸濁液内に残存している微細な凝集物を壊した。超音波を
かけることによって、この懸濁液のpHが降下した。5Mの水酸化ナトリウムを
添加することによってそのpHを11.5に上昇させた。この懸濁液を30分間
混合した後、Y2O3(平均粒子サイズ2から5μm)を1.74g加えた。この
Y2O3の純度は他の酸化物粉末の純度に匹敵していた。この懸濁液に超音波を3
0秒間かけた後更に30分間撹拌することによって、酸化物の懸濁液が得られた
。
この酸化物の懸濁液に等軸α−Si3N4粉末(96.37g)を加えた。次に
、粉砕ミキサー内でこの懸濁液を30分間混合した。このα―Si3N4粉末の平
均粒子サイズは約1μmであり、そしてこれに含まれている酸素は1.23重量
%であり、鉄は<1000ppmであり、アルミニウムは<500ppmであり
、そしてチタンは<50ppmであった。
その結果として得られる懸濁液をナイロン製の100メッシュ(150μmの
開口部)ふるいに通した。50%硝酸を添加することによってこの懸濁液のpH
を9.8に調整した。このpHが変化することによって、この懸濁液の凝集度合
が増大した。次に、90℃の温度に設定したオーブンの中で12時間、この懸濁
液を窒素ガス流れ下で乾燥させた。その結果として得られる粉末を冷却し、ふる
いに通すことにより、直径が100μm以上の粒子を除去した。
そのふるいにかけた粉末の一部をグラファイト製ダイス内で冷プレス加工する
ことにより、なま生地荒地を生じさせた。この荒地を1550℃で2時間加熱す
ることにより、それらの機械強度を改良すると共に、
それらに含まれているガラス相の均質化を行った。この生じる荒地を機械加工し
て直径が1インチ(2.54cm)であり厚さが0.25インチ(0.64cm
)である多孔質盤を生じさせた。この盤に、1650℃の窒素雰囲気下で12時
間、高温熱処理を受けさせた後、周囲温度にまで冷却した。この生じる熱処理さ
れた多孔質盤は、ほとんど全体が、自己補強されたβ−Si3N4ホイスカで構成
されており、ガラス含有量は<1重量%であった。これらの密度は理論値の62
%であった。このβ−Si3N4ホイスカの直径は0.3から0.7μmの範囲内
であり、その長さは25から50μmの範囲内であった。
次に、これらの盤に、溶融させた銅、溶融させたアルミニウム、或は溶融させ
たPYREX(商標)ブランド番号7740ガラス(Corning Glas
s Works)の1つを加圧浸透させた。各盤を容器内に入れて、これを浸透
用材料で取り巻いた。銅およびアルミニウム用の容器はステンレス鋼製缶であり
、そしてPYREX(商標)ブランドガラス用の容器は石英管であった。次に、
これらの容器とその内容物を適切な温度にまで加熱した後、Rapid Omn
idirectional Compaction(ROC)で用いられている
ような機械的鍛造プレスを用い、830MPaの圧力を10秒間受けさせた。銅
、アルミニウムおよびPYREX(商標)ブランドガラスで用いた温度はそれぞ
れ1200℃、800℃および1600℃であった。次に、これらの容器および
それの内容物を周囲温度にまで冷却し、そしてその浸透を受けさせた盤を回収し
た。全ての盤が示す密度は理論値の98%以上であった。
この実施例は、窒化ケイ素/金属または窒化ケイ素/ガラス複合体の
体積の50から70パーセントを占めるに充分な量でホイスカ形態のβ−Si3
N4を含んでいる上記複合体を製造することができることを示している。これら
の複合体の製造は、ばらばらになっているβ−Si3N4ホイスカを取り扱うこと
を伴う個別の操作を少しも用いることなく実施される。この実施例はまた、その
初期熱処理を行った後α−Si3N4からβ−Si3N4への変換を始めるに先立っ
て、この多孔質の荒地を機械加工することができることも示している。これによ
りまた、ばらばらになったα−Si3N4ホイスカの発生が回避される。他の浸透
剤、Si3N4組成物および高温熱処理した荒地の密度(これらは全部本明細書に
開示したものである)を用いることでも同様な結果が得られる。実施例2
高温熱処理温度を1650℃から1750℃に上昇させる以外は実施例1の操
作を反復することにより、異なる2つの組成物の変換を行うことで自己補強され
た多孔質のβ−Si3N4荒地を生じさせた。1つの組成物(組成物A)にはSi3
N4を97%、Y2O3を1.7%、MgOを0.7%、ZrO2を0.4%そし
てCaOを0.2%含有させた。これのなま密度は54%であり、高温熱処理後
の密度は62%であり、ガラス含有量は<1%であり、そしてSi3N4は全部、
平均直径が0.3μmであり長さが20から30μmの範囲内であるβ−Si3
N4ホイスカの形態であった。2番目の組成物(組成物B)にはSi3N4を98
%、Y2O3を1.2%、SrOを0.4%、ZrO2を0.3%そしてTiO2を
0.1%含有させた。これのなま密度は49%であり、高温熱処理後の密度は5
3%であり、ガラス含有量は<1%であり、そしてSi3N4は全部、平均直径が
0.3μmであり長さが15から20μmの範
囲内であるβ−Si3N4ホイスカの形態であった。これらの荒地を分析走査電子
顕微鏡(ASEM)および分析透過電子顕微鏡(ATEM)で分析した結果、表
面酸素は少しも確認されなかった。その密度は理論密度に基づく密度であった。
この実施例は、過剰な収縮を生じさせないで多孔質荒地の成形を行うことがで
きることを示している。本明細書に開示する他のSi3N4組成物を用いることで
も同様な結果が得られると期待される。実施例3
α−Si3N4を91.5%、SiO2を3.3%、Y2O3を2.9%、MgO
を1.6%、ZrO2を0.5%そしてTa2O5を0.2%含有させた粉末混合
物を、プラスチック製ボトルの中で1時間乾燥ブレンドした。これによって、直
径が10−25μmである小さい球形の凝集物を含んでいる粉末ブレンド物が得
られた。この粉末ブレンド物をグラファイト製ダイスの中に流し込むのは容易で
あった。この粉末を軽くたたいてその密度を理論値の48%にした。この軽くた
たいた粉末を1400℃の温度に1時間加熱することによって荒地を生じさせた
が、望まれるならば、実施例1の荒地と同様な様式でこれの機械加工を行うこと
も可能である。この荒地をグラファイト製るつぼ内で1750℃の温度に12時
間加熱した後、冷却を行う。全Si3N4がβ−Si3N4に変化しており、実施例
2と同様な分析を行った結果、表面酸素は全く確認されなかった。その密度は理
論値の59%であった。
この荒地を銅と一緒にステンレス鋼製缶の中に入れた。この缶とその内容物を
、実施例1と同様に1100℃の温度にまで加熱した後、830MPaの圧力を
10秒間受けさせた。この得られる部品の密度は理論
値の98.9%であり、その硬度は1120kg/mm2であった。
この実施例は、粉末を乾燥ブレンドすることでも満足される部品が得られるこ
とを示している。他の浸透剤、Si3N4組成物および高温熱処理した荒地の密度
(これらは全部本明細書に開示したものである)を用いることでも同様な結果が
得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 窒化ケイ素/金属または窒化ケイ素/ガラス複合体の製造方法において 、 (a)脆い多孔質のアルファ−窒化ケイ素荒地を、崩壊を生じさせることなく機 械加工、成形もしくは穴開けを行うことができる多孔質構造物に変化させるに充 分な温度と時間、この荒地を加熱し、 (b)上記多孔質構造物を、このアルファ−窒化ケイ素を本質的に全部ベータ− 窒化ケイ素に変化させるに充分な温度に加熱する結果として、自己補強された多 孔質のベータ−窒化ケイ素荒地を生じさせ、そして (c)上記ベータ−窒化ケイ素荒地に金属またはガラスを浸透させる、段階を含 む方法。 2. 該多孔質構造物にこの構造物に望まれている形状を与えるに充分な機械 成形操作を受けさせる、段階(a)と段階(b)との中間にある段階を更に含ん でいる請求の範囲1記載の方法。 3. 該脆い多孔質のアルファ−窒化ケイ素荒地の体積の約40から約65パ ーセントをアルファ−窒化ケイ素が占めている請求の範囲1記載の方法。 4. 該自己補強されたベータ−窒化ケイ素荒地がこの荒地の体積の約50か ら約70パーセントを占めるに充分なベータ−窒化ケイ素を有している請求の範 囲1記載の方法。 5. 段階(a)における温度と時間がそれぞれ≧1400℃から≦1600 ℃および≦1時間である請求の範囲1記載の方法。 6. 段階(b)における温度が≧1600℃から≦2000℃である請求の 範囲1記載の方法。 7. 五酸化タンタル、酸化カルシウム、酸化ガドリニウム、酸化ランタン、 酸化インジウム、二酸化チタンおよび酸化ストロンチウムの少なくとも1種;ア ルファ−窒化ケイ素;酸化イットリウム:二酸化ケイ素;酸化マグネシウム;お よび任意の酸化ジルコニウムを含んでいる組成物から該アルファ−窒化ケイ素荒 地を製造する請求の範囲1記載の方法。 8. 五酸化タンタル、酸化カルシウム、酸化ガドリニウム、酸化ランタン、 酸化インジウムおよび二酸化チタンの少なくとも1種;アルファ−窒化ケイ素: 酸化イットリウム;二酸化ケイ素;酸化ジルコニウム;および酸化ストロンチウ ムを含んでいる組成物から該アルファ−窒化ケイ素荒地を製造する請求の範囲1 記載の方法。 9. 該金属が銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、コバルト、または これらの少なくとも1種を含んでいる合金である請求の範囲1記載の方法。 10. 該ベータ−窒化ケイ素が、≧0.3μmから≦0.7μmの範囲の直 径および≧25μmから≦50pmの範囲の長さを有するホイスカの形態である 請求の範囲1記載の方法。 11. 請求の範囲1−10いずれかの方法で製造される窒化ケイ素/金属ま たは窒化ケイ素/ガラス複合体材料。
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