JPH08500544A - 実質上増大された弾性をウェブに与える変形セクションを有する高分子ウェブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性物品上のトッブシートとして使用するための弾性三次元流体浸透性高分子ウェブ（８０）を提供する。ウェブは、互いに連結してウェブに開口部（８２）を形成する複数のビーム様エレメント（８１）を有する。複数のビーム様エレメントは、ウェブを張力に付す時にウェブを延長させる永久変形セクション（９５）を有していて増大された弾性をウェブに与える。

Description

【発明の詳細な説明】 実質上増大された弾性をウェブに与える変形セクションを有する高分子ウェブ技術分野 本発明は、ウェブに開口部を形成するように互いに連結された複数のビーム状 エレメントからなる弾性三次元流体浸透性高分子ウェブに関し、より詳細には、 複数のビーム様エレメントが実質上増大された弾性をウェブに与える変形セクシ ョンを有するこのようなウェブに関する。背景技術 着心地を改善し且つバンデージ内に吸収された水分への長期暴露のための望ま しくない皮膚状態の発生を最小限にするために乾燥した表面感を使用者に与える 使い捨ておむつ、生理用パッド、生理用ナプキン、失禁用物品などの吸収性デバ イスを作ることが極めて望ましいことは、使い捨て吸収性バンデージ技術で以前 から既知である。 前記問題に対する実行可能な従来技術の解決法は、開口化成形フィルムトップ シートを有する吸収性物品である。開口化成形フィルムトップシートにおいては 、体滲出物に対して浸透性であり且つ更に非吸収性であり且つ 液体を通過し戻し且つ着用者の皮膚を再湿潤させる傾向が減少している。このよ うに、体と接触している成形フィルムの表面は、乾いたままであり、それによっ て体汚れを減少し且つ着用者により心地よい感じを生じさせる。開口化成形フィ ルムトップシートは、通常の不織繊維状トップシートと対比した時に使用中のき れいな乾いた外観のため吸収性物品上で広い商業的な成功を享受してきた。 吸収性物品の心地よさおよびフィットを改善する別の方法は、ガーメント様特 性を与えるように伸長自在にさせることである。伸長自在の物品は、改善された 心地よさおよびフィット感を有するが、このような物品を作るために使用する材 料は、使い捨て吸収性物品にはコスト上使用することができないものである。例 えば、トップシートを伸長自在にさせるためには、エラストマー材料が使用され ている。 従って、本発明の目的は、特に好ましい態様においては、増大された弾性を有 する流体浸透性高分子ウェブを提供することにある。 本発明の別の目的は、特に好ましい態様においては、増大された弾性を有する 流体浸透性高分子トップシートを有する延長自在な物品を提供することにある。 本発明の別の目的は、特に好ましい態様においては、最小のコストで増大され た弾性を有する流体浸透性高分 子ウェブを提供することにある。発明の開示 本発明は、好ましい態様においては、第一方向およびそれに垂直な第二方向を 有する弾性三次元流体浸透性高分子ウェブに関する。ウェブは、ウェブに開口部 を形成するように互いに連結された複数のビーム様エレメントを有する。ビーム 様エレメントは、最上平面におけるべース部分およびベース部分から垂れ下がる 一対の側壁部分を有する。複数のビーム様エレメントは、ウェブが実質上張力の ない状態にある際に変形セクションのベース部分が最上平面以下であるように永 久変形セクションを有する。永久変形セクションのベース部分は、ウェブを第一 方向の張力に付してウェブを第一方向に延長させる時に最上平面に向けて上昇し 且つ永久変形セクションのベース部分は、ウェブにおける張力を解除する時に最 上平面以下の張力のない位置に戻る。 別の好ましい態様においては、本発明は、着用者接触トップシートおよび体液 を吸収するための吸収性エレメントを具備する吸収性バンデージを提供する。ト ップシートは、第一方向およびそれに垂直な第二方向を有する弾性三次元流体浸 透性高分子ウェブからなる。ウェブは、互いに連結されてウェブに開口部を形成 する複数のビーム様エレメントを有する。ビーム様エレメントは、最上平面にお けるベース部分およびベース部分から垂れ下が り且つ吸収性エレメントと接触する一対の側壁部分を有する。複数のビーム様エ レメントは、ウェブが実質上張力のない状態にある際に永久変形セクションのベ ース部分が最上平面以下であるように永久変形セクションを有する。変形セクシ ョンのベース部分は、ウェブを第一方向の張力に付してウェブを第一方向に延長 させる時に最上平面に向けて上昇し且つ永久変形セクションのベース部分は、ウ ェブにおける張力を解除する時に最上平面以下の張力のない位置に戻る。図面の簡単な説明 明細書は本発明を特に指摘し且つ明確に請求する請求の範囲で結論づけるが、 本発明は、添付図面（同様の参照番号は同一のエレメントを同定する）と共に下 記の説明からより良く理解されるであろうと考えられる： 第１図は、本発明の好ましい生理用ナプキン態様の平面図であり； 第２図は、セクション線２−２に沿って取られた第１図の生理用ナプキンの単 純化断面図であり； 第３図は、同一人に譲渡された米国特許第４，３４２，３１４号明細書に一般 に開示の種類の従来技術のプラスチックウェブ（該ウェブは可視表面上に同一人 に譲渡された米国特許第４，４６３，０４５号明細書に一般に開示の種類の表面 収差の微視的パターンを更に示す）の拡大部分セグメント化斜視図であり； 第４図は、第３図に一般に図示の種類のプラスチックウェブを形成するために 使用する種類のフォトエッチング化ラミネート構造物の拡大部分セグメント化斜 視図であり； 第５図は、第４図に一般に図示の種類の平らなラミネート構造物を所望の曲率 半径にロール化し、自由端を互いに接合することによって形成されるチューブラ ー部材の斜視図であり； 第６図は、プラスチックフィルムをデボス加工し且つ／または穿孔するための 好ましい方法および装置の単純化概略図であり； 第７図は、着用者または体接触表面から見た時の本発明の好ましいウェブの約 ２０倍拡大した平面図写真であり； 第８図は、ガーメントに面する表面またはパッド接触表面から見た時の第７図 のウェブの約２０倍拡大した平面図写真であり； 第９図は、着用者または体接触表面から見た時の実質上張力のない状態の本発 明の別のウェブの約２０倍拡大した平面図写真であり； 第１０図は、着用者または体接触表面から見た時の実質上張力をかけた状態の 第９図のウェブの約２０倍拡大した平面図写真であり； 第１１Ａ図〜第１１Ｄ図は、本発明の各種の好ましい ビーム様エレメントの拡大断面図であり； 第１２図は、リングローリング装置、例えば、本発明の三次元流体浸透性開口 化ウェブをリングローリングするために使用するものの概略図であり； 第１３図は、０．１００インチのピッチローラー上で係合深さ０．０５０、０ ．０７５、０．１００、０．１２５、０．１４０および０．１５０インチにリン グローリングしたウェブ試料上で行われた一連の引張試験からのデータの力−伸 びグラフであり； 第１４図は、各種のウェブの場合の延伸比ｖｓ係合深さのグラフである。発明を実施するための最良の形態 ここで使用する「吸収性物品」なる用語は、体滲出物を吸収し且つ封じ込める デバイスを意味し、より詳細には、体から排泄された各種の滲出物を吸収し且つ 封じ込めるために着用者の体に対してまたはその付近に置かれるデバイスを意味 する。「吸収性物品」なる用語は、おむつ、生理用パッド、生理用ナプキン、パ ンティーライナー、失禁用パッドなどを包含しようとする。「使い捨て」なる用 語は、洗濯したり、他の方法で元通りにしたり吸収性物品として再使用したりし ない（即ち、１回使用後に捨て且つ好ましくはリサイクルし、堆肥化し、さもな ければ環境上適合する方法で処分しようとする）吸収性物品を記載するためにこ こで使用される。「単一」 吸収性物品は、別個のホルダー、パッドなどの別個の操縦部品を必要としないよ うに整合エンティティーを形成するために一緒に一体にされた別個の部品から形 成する吸収性物品を意味する。 本発明の単一使い捨て吸収性物品の好ましい態様は、第１図に示す生理用パッ ド、生理用ナプキン２０である。ここで使用する「生理用ナプキン」なる用語は 、一般に尿生殖器領域に対して外部の外陰部に隣接して女性によって着用され且 つ着用者の体からの経血流体および他の腟排泄物（例えば、血液、経血、および 尿）を吸収し且つ封じ込めようとする吸収性物品を意味する。着用者の前庭内に 部分的にあり且つその外部に部分的にある陰唇間デバイスも、本発明の範囲内で ある。ここで使用する「外陰部」なる用語は、外部的に可視の女性の性器を意味 する。しかしながら、本発明は、他の女性の衛生または生理用パッド、例えば、 パンティーライナー、または他の吸収性物品、例えば、失禁用パッドなどにも適 用できることを理解すべきである。 生理用ナプキン２０は、２つの表面、体接触表面または「体表面」２０ａおよ びガーメント表面２０ｂを有する。生理用ナプキン２０は、体表面２０ａから見 た時に第１図に示す。体表面２０ａは、着用者の体に隣接して着用しようとする 。生理用ナプキン２０のガーメント表面２０ｂ（第２図に示す）は、反対側にあ り且つ生理用 ナプキン２０を着用する時に着用者の下着に隣接して置こうとする。 生理用ナプキン２０は、２つの中心線、縦方向中心線「１」および横方向中心 線「ｔ」を有する。ここで使用する「縦方向」なる用語は、生理用ナプキン２０ を着用する時に立っている着用者を左および右の体半分に二等分する垂直平面と 一般に整列された（例えば、大体平行に）生理用ナプキン２０の平面における線 、軸または方向を意味する。ここで使用する「横断方向」または「横方向」なる 用語は、互換性であり且つ縦方向に一般に垂直である生理用ナプキン２０の平面 内にある線、軸または方向を意味する。第１図は、生理用ナプキン２０が２個の 離間された縦方向縁または側縁２２および２個の離間された横方向縁または端縁 （または「端」）２４も有し、それらは一緒に生理用ナプキン２０の周辺２６を 形成することを示す。 生理用ナプキン２０は、比較的厚いか比較的薄いことを含めて、いかなる厚さも 有することができる。第１図〜第２図に示す生理用ナプキン２０の態様は、比較 的薄い生理用ナプキンの一例であることが意図される。しかしながら、これらの 図を見る時に、図示の材料の層の数は、生理用ナプキン２０を実際よりはるかに 厚く見せることを理解すべきである。「薄い」生理用ナプキン２０は、好ましく は、約３mm以下のカリパー （ｃａｌｉｐｅｒ）を有 する。図示の薄い生理用ナプキン２０も、比較的可撓性であるべきであり、それ ゆえ着用者に心地よい。 好ましくは、生理用ナプキン２０は、延長自在または伸長自在である。延長自 在または伸長自在の生理用ナプキンの例は、オズボーン等の氏名で１９９２年７ 月２３日出願の米国特許出願第０７／９１５，１３３号明細書およびオズボーン 等の氏名で１９９２年７月２３日出願の米国特許出願第０７／９１３，２０４号 明細書に開示されている。 第２図は、第１図のセクション線２−２に沿って取られた生理用ナプキン２０ の断面図である。第２図は、生理用ナプキン２０の個々の部品を示す。本発明の 生理用ナプキンは、一般に、少なくとも３種の一次部品からなる。これらは、液 体浸透性トップシート２８、液体不浸透性バックシート（または「バリヤー手段 」）３０、および吸収性芯３２を包含する。吸収性芯３２は、トップシート２８ とバックシート３０との間に配置する。生理用ナプキン２０は、好ましくは、着 用者のパンティーの股部分の回りに折り重ねられる任意のサイドフラップまたは 「ウイング」３６を包含する。図示の生理用ナプキン２０は、生理用ナプキン２ ０を着用者の下着に取り付けるための接着剤締結手段３８も有する。取り外し自 在の剥離ライナー３９は、接着剤締結手段３８を覆って、接着剤が使用前に下着 の股部分以外の表面に粘着しない ようにする。 吸収性芯３２は、液体（例えば、経血および／または尿）を吸収または保持す ることができるいかなる吸収手段であってもよい。第２図に示すように、吸収性 芯３２は、体表面、ガーメント表面、側縁、および端縁を有する。吸収性芯３２ は、各種の大きさおよび形状（例えば、長方形、長円形、砂時計状、ドッグボー ン、非対称など）で且つ生理用ナプキンおよび他の吸収性物品で常用されている 各種の液体吸収性材料、例えば、一般にエアフェルトと称される細分化木材パル プから作ってもよい。他の好適な吸収性材料の例としては、しぼ寄せセルロース ワディング；化学剛性化、変性または架橋セルロース系繊維；毛管チャンネル繊 維；捲縮ポリエステル繊維などの合成繊維；ピートモス；ティッシュラップおよ びティッシュラミネートを含めたティッシュ；吸収性フォーム；吸収性スポンジ ；超吸収性重合体；吸収性ゲル化性物質；または均等材料または材料の組み合わ せ、またはこれらの混合物が挙げられる。 吸収性芯の形状および構造は、変更してもよく （例えば、吸収性芯３２は変 化するカリパーゾーン（例えば、中心がより厚いようなプロフィールとする）、 親水性勾配、超吸収性勾配、または低密度および低い平均坪量獲得ゾーンを有し ていてもよく、または１個以上の層または構造を具備してもよい）。しかしなが ら、吸収性芯 ３２の全吸収能力は、生理用ナプキン２０のデザイン負荷および所期の用途と適 合すべきである。更に、吸収性芯３２の大きさおよび吸収能力は、異なる用途、 例えば、失禁用パッド、パンティーライナー、レギュラー生理用ナプキン、また はオーバーナイト生理用ナプキンに適応するように変更してもよい。加えて、吸 収性芯３２は、そのように望むならば可撓性を与えるために或る材料または形状 からなっていてもよい。 本発明の吸収性芯３２として使用するための例示の吸収性構造物は、オズボー ンに１９９０年８月２１日に発行の米国特許第４，９５０，２６４号明細書、ワ イスマン等に１９８６年９月９日に発行の米国特許第４，６１０，６７８号明細 書、アレメニー等に１９８９年５月３０日に発行の米国特許第４，８３４，７３ ５号明細書およびデュエンク等の氏名で１９８６年１０月２２日公告のザ・プロ クター・エンド・ギャンブル・カンパニの欧州特許出願第０ １９８ ６８３号 明細書に記載されている。これらの特許の各々は、ここに参考文献として編入す る。 バックシート３０およびトップシート２８は、吸収性芯３２のそれぞれガーメ ント表面および体表面に隣接して配置され且つ好ましくは結合手段（図示せず） 、例えば、技術上周知のものによってそれらに、そして互いに接合される。例え ば、バックシート３０および／または トップート２８は、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン化層、または接着 剤の一連の別個の線、螺旋または点によって吸収性芯３２に、または互いに固着 してもよい。満足であることが見出された接着剤は、ミネソタ州セントポールの Ｈ．Ｂ．フラー・カンパニーによって呼称ＨＬ−１２５８またはＨ−２０３１で 生産されている。結合手段は、好ましくは、ミネトラ等に１９８６年３月４日に 発行の米国特許第４，５７３，９８６号明細書（ここに参考文献として編入）に 開示のような接着剤のフィラメントの開口パターン網目からなるであろう。フィ ラメントの開ロパターン網目の例示の結合手段は、螺旋パターン、例えば、スプ ラグ・ジュニアに１９７５年１０月７日に発行の米国特許第３，９１１，１７３ 号明細書、ジーカー等に１９７８年１１月２２日に発行の米国特許第４，７８５ ，９９６号明細書およびウェレニックスに１９８９年６月２７日に発行の米国特 許第４，８４２，６６６号明細書に示す装置および方法によって例示されるもの に渦巻かれた接着剤フィラメントの数個の線からなる。これらの特許の各々は、 ここに参考文献として編入する。或いは、結合手段は、技術上既知のような熱結 合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、または他の好適な結合手段または これらの結合手段の組み合わせからなっていてもよい。 バックシート３０は、液体（例えば、経血および／ま たは尿）に対して不浸透性であり、且つ他の可撓性液体不浸透性物質も使用して もよいが、好ましくはプラスチック薄膜から作る。ここで使用する「可撓性」な る用語は、迎合的（compliant）であり且つ人体の一般的な形状および輪郭と容 易に同じものになるであろう材料を意味する。バックシート３０は、吸収性芯３ ２に吸収され且つ封じ込められた滲出物が生理用ナプキン２０と接触する物品、 例えば、パンツ、パジャマおよび下着をぬらすのを防止する。バックシート３０ は、このように、織成または不織材料、ポリエチレンまたはプロピレンの熱可塑 性フィルムなどの高分子フィルム、またはフィルム被覆不織材料などの複合材料 からなっていてもよい。好ましくは、バックシート３０は、厚さ約０．０１２mm （０．５ミル）〜約０．０５１mm（２．０ミル）を有するポリエチレンフィルム である。例示のポリエチレンフィルムは、オハイオ州シンシナティのクロペイ・ コーポレーションによって呼称Ｐ１８−０４０１、インディアナ州テレ・ホーテ のエチル・コーポレーションのビスクイーン・デビジョンによって呼称ＸＰ−３ ９３８５で生産されている。バックシート３０は、好ましくは、より布様の外観 を与えるためにエンボス加工および／または艶消仕上を施す。更に、バックシー ト３０は、依然として滲出物がバックシート３０を通過するのを防止しながら、 蒸気を吸収性芯３２から逃がしてもよい（即ち、通 気性）。 トップシート２８は、流体浸透性であって液体（例えば、経血および／または 尿）をその厚さを通して容易に浸透させ且つ生理用ナプキン２０が使用中である 時に、トップシート２８は、使用者の皮膚に極めて接近している。トップシート ３８は、迎合的であり、軟質感があり、着用者の皮膚を刺激しない。 トップシート２８は、体に面するサイド２８ａおよびガーメントに面するサイ ド（または芯に面するサイド）２８ｂを含めて２個のサイド（または面または表 面）を有する。トップシート２８の体に面するサイド２８ａは、一般に、生理用 ナプキン２０の体接触表面（「体表面」）２０ａの少なくとも一部分を構成する 。 第３図は、生理用ナプキン２０用トップシート２８として使用するのに高度に 好適であることが見出された従来技術の三次元ビーム様流体浸透性プラスチック ウェブ４０の拡大部分セグメント化斜視図である。従来技術のウェブ４０は、一 般に、ラーデル等に１９８２年８月３日に発行の同一人に譲渡された米国特許第 ４，３４２，３１４号明細書（ここに参考文献として編入）の教示に従う。第３ 図に図示の流体浸透性プラスチックウェブ４０は、多数の交差ビーム様エレメン ト、例えば、ウェブの第一表面５０で互いに相互連結されたエレメント４２、４ ３、４４、４５および４６によって形成される多数の 開口部、例えば、開口部４１を示す。各ビーム様エレメントは、最上平面５２に 配置されたベース部分、例えば、ベース部分５１を具備する。各ベース部分は、 それらの各縁に取り付けられた側壁部分、例えば、側壁部分５３を有する。側壁 部分は、一般に、ウェブの第二表面５５の方向に延出する。ビーム様エレメント の交差側壁部分は、ウェブの第一表面と第二表面との間で互いに相互連結し且つ 第二表面５５の最下平面５６で互いに実質上同時に終わる。 特に好ましい態様においては、従来技術のウェブ４０のベース部分５１は、一 般にアール等に１９８４年７月３１日発行の同一人に譲渡された米国特許第４， ４６３，０４５号明細書（ここに参考文献として編入）の教示に従って表面収差 ５８の微視的パターンを包含する。表面収差５８の微視的パターンは、ウェブ４ ０に入射光線を当てる時に実質上非光沢可視表面を与える。 特に好ましい態様においては、相互連結側壁部分は、第二表面５５の最下平面 で互いに実質上同時に終わってウェブ４０の第二表面５５に開口部４８を形成す る。相互連結側壁部分によって形成される開口部は、隣接開口部間の流体の横方 向伝達なしにウェブの第一表面からウェブの第二表面までの流体の自由移動を可 能にする。 第３図に図示の従来技術のウェブ４０は、より普通に、成形フィルムと称する 。開口化成形フィルムは、しばし ば、吸収性物品上のトップシートに使用される。その理由は、それらが体滲出物 に対して浸透性であり且つ更に非吸収性であり且つ液体が通過し戻り且つ着用者 の皮膚を再湿潤させる傾向を減少するからである。このように、体と接触してい る成形フィルムの表面は、乾燥したままであり、それによって体汚れを減少し且 つ着用者により心地よい感じを生ずる。成形フィルムの例は、トンプソンに１９ ７５年１２月３０日に発行の米国特許第３，９２９，１３５号明細書、ミュラン 等に１９８２年４月１３日に発行の米国特許第４，３２４，２４６号明細書、ア ール等に１９８４年７月３１日に発行の米国特許第４，４６３，０４５号明細書 、キュロ等に１９８６年１２月１６日に発行の米国特許第４，６２９，６４３号 明細書、オウエレッテ等に１９８７年１月２０日に発行の米国特許第４，６３７ ，８１９号明細書、キュロ等に１９８９年６月１３日に発行の米国特許第４，８ ３９，２１６号明細書、およびバードに１９９１年４月９日に発行の米国特許第 ５，００６，３９４号明細書に記載されている。これらの特許の各々は、ここに 参考文献として編入する。 第４図は、第３図に一般に図示の種類の従来技術の流体浸透性ビーム様ウェブ ４０を製造するために最初に不浸透性の実質上平らな加熱プラスチックフィルム を真空成形するために利用するフォトエッチング化ラミネート構造物６０の拡大 部分セグメント化斜視図である。ラミ ネート構造物６０は、好ましくは、ラーデル等に１９８２年８月３日発行の同一 人に譲渡された米国特許第４，３４２，３１４号明細書（ここに参考文献として 編入）の教示に従って作る。ラミネート構造物６０は、個々の薄層６１、６２お よび６３からなる。個々の薄層中の開口部パターンは、互いに同一である。第４ 図と第３図に示すビーム様プラスチックウェブ４０との比較は、フォトエッチン グ化ラミネート構造物６０の最上平面６６における最上開口部６５に対するプラ スチックウェブ４０の最上平面５２中の開口部４１の対応を示す。同様に、プラ スチックウェブ４０の最下平面５６における開口部４８は、フォトエッチング化 ラミネート構造物６０の最下平面６７における最下開口部６９に対応する。 最上平面６６に配置されたフォトエッチング化ラミネート構造物６０の最上表 面６４は、突起６８の微視的パターンを備えている。このことは、好ましくは、 表面収差の所望の微視的パターンに対応するレジストコーティングを平らなフォ トエッチング化薄層６１のトップサイドに適用した後、第二フォトエッチング法 を開始することによって達成される。第二フォトエッチング法は、五角形開口部 、例えば、開口部６５を規定する相亙連結ビーム様エレメントの最上表面６４上 に突起６８の微視的パターンを有する薄層６１を製造する。最上層上に突起６８ のこのようなパターンを使用したラミネート構造物 の製造は、一般に、アール等に１９８４年７月３１日に発行の同一人に譲渡され た米国特許第４，４６３，０４５号明細書（ここに参考文献として編入）に開示 されている。 ラミネート構造物を製造した後、次いで、一般に米国特許第４，３４２，３１ ４号明細書の教示に従って、通常に技術によってロール化して第５図に一般に図 示するようなチューブラーフォーミング部材５２０とし、反対端を接合して、第 ５図に一般に示すような継目なしチューブラーフォーミング部材５２０を製造す る。 チューブラーフォーミング部材５２０の最外表面５２４は、チューブラー部材 の最内表面５２２が一般にフォーミング操作時にプラスチックウェブと接触しな いようにしながら、それと接触されたブラスチックウェブを形成するために利用 される。チューブラー部材は、第６図に一般に図示し且つルーカス等に１９７９ 年４月２４日に発行の米国特許第４，１５１，２４０号明細書に詳述の種類の方 法でデボス加工／穿孔シリンダー５５５上でフォーミング表面として使用しても よい（前記特許をここに参考文献として編入する）。前記特許に開示の種類の特 に好ましい装置５４０は、第６図に概略的に示す。それは、一定張カフィルム供 給装置５４１、デボス加工／穿孔装置５４３、および一定張力フィルム前進／巻 取装置５４５を包含する。装置５４０の機能部 材に関して必ず設けなければならないフレーム、ベアリング、支持体などは、装 置を単純化し且つより明らかに示し且つ開示するために詳細には示さないか記載 せず、このような詳細はプラスチックフィルム変換機械類を設計する当業者に自 明であろうことが理解される。 簡潔に、装置５４０は、真空をフィルムの反対表面に隣接して適用しながら且 つしわ形成および／またはフィルムを巨視的に広げることを実質上未然に防ぐの に十分なフィルム５５０制御を維持しながら、熱風ジェットをフィルムの一面に 向けることによって、熱可塑性フィルム５５０のリボンをデボス加工／穿孔フィ ルム５５１に連続的に変換するための装置を具備する。このように、以下により 十分に記載するであろうように、装置５４０は、温度がフィルムの熱可塑性温度 より高いゾーン（しかし、そのゾーンにおいてはフィルムを巨視的に広げる傾向 がある実質上零の縦方向および横方向張力がある）の上流と下流との両方でフィ ルムにおける一定の縦方向張力を維持する装置を具備する。張力は、熱可塑性フ ィルムの走行リボンを制御し且つ平滑化するのに必要とされる。零張力ゾーンは 、デボス加工することを可能にし且つ所望ならば熱および真空の使用によって穿 孔することを可能にするのに十分な程高い温度にあるゾーンにおけるフィルムか ら生ずる。第６図は、以下により十分に記載するように無孔フィルム５５０とデ ボス加工／穿孔 フィルム５５１との間の差の特性を目視的に知覚することを可能にするためにフ ィルム５５１における拡大スケールのパーホレーションも示す。 第６図からわかるように、デボス加工／穿孔装置５４３は、密閉端５８０、非 回転三重真空マニホールド組立体５５６および熱風ジェット装置５５９を有する 回転自在に装着されたデボス加工穿孔シリンダー５５５を包含する。三重真空マ ニホールド組立体５５６は、５６１、５６２および５６３と示される３個のマニ ホールドを具備する。自由に回転自在の送りアイドラーロール５６５、動力回転 リードオフ／チルロール５６６およびチルロールで駆動する軟質面（例えば、低 密度ネオプレン）ロール５６７も、第６図に示される。簡潔に、３個のマニホー ルドにおいて真空度を独立に制御するための装置（図示せず）を設けることによ って、デボス加工／穿孔シリンダー５５５の一部分の回りを周方向に走行するフ ィルムの熱可塑性リボンは、マニホールド５６１による第一水準の真空、マニホ ールド５６２による第二水準の真空、およびマニホールド５６３による第三水準 の真空に逐次付す。以下により十分に記載するであろうように、マニホールド５ ６１によってフィルムに適用される真空はフィルムにおける上流張力を維持する ことを可能にし、マニホールド５６２によって適用される真空は熱風をフィルム に対して径方向に内方に向ける時にフ ィルムを穿孔することを可能にし、且つマニホールド５６３によって適用される 真空はフィルムを熱可塑性温度以下に冷却することを可能にし且つその中に下流 張力を確立することを可能にする。所望ならば、デボス加工／穿孔シリンダー５ ５５のフィルム接触表面は、真空マニホールド５６２に達する前に、デボス加工 操作時に流れ抵抗性重合体からなるプラスチックフィルムのより良い形通り性を 容易にするために技術上周知の装置（それゆえ図示せず）によって予熱してもよ い。チルロール５６６と軟質面ロール５６７との間のニップ５７０は、公称上負 荷するだけである。その理由は、高圧が前記方法でフィルムに形成される三次元 デボスをきちんと伸ばすであろうからである。しかしながら、ニップ５７０にお ける公称圧力さえ、マニホールド５６３によって適用された真空がデボス加工／ 穿孔シリンダー５５５のデボス加工／穿孔部分から下流張力（即ち、ロール巻取 張力）を隔てることを助長し且つニップ５７０がデボス加工／穿孔フィルムをデ ボス加工／穿孔シリンダー５５５から剥離するのを可能にする。更に、フィルム を通過してマニホールド５６３に入る真空を引く周囲空気は、通常、フィルムを 熱可塑性温度以下に冷却するであろうが、第６図に矢印５６３、５７４で示すよ うなチルロールを通しての冷却液の通過は、装置がより厚いフィルムを取り扱う か高速で操作することを可能にするであろう。 総括すると、デボス加工／穿孔シリンダー５５５内に配置された第一真空マニ ホールド５６１、および第三真空マニホールド５６３は、フィルムの走行リボン においてそれぞれ実質上一定の上流張力および実質上一定の下流張力を維持する ことを可能にする一方、デボス加工／穿孔シリンダー５５５内の第二真空マニホ ールド５６２に隣接するフィルムの中間部分は、張力を低下する熱／真空に付し て、フィルムのデボス加工および穿孔を行う。 第６図を再度参照すると、一定張力フィルム供給装置５４１および一定張力フ ィルム前進／巻取装置５４５は、所望ならば、リーマースマに１９７２年７月４ 日に発行の米国特許第３，６７４，２２１号明細書（ここに参考文献として編入 ）に示され且つ記載された装置の対応部分と実質上同一であり且つ実質上同一に 機能してもよい。デボス加工／穿孔装置５４３は、回転自在に装着されたデボス 加工／穿孔シリンダー５５５、シリンダー５５５を制御された周速度で回転する ための装置（図示せず）、デボス加工／穿孔シリンダー５５５内の非回転三重真 空マニホールド組立体５５６、制御された水準の真空を三重真空マニホールド組 立体５５６を構成する３個の真空マニホールド５６１、５６２および５６３に適 用するために装置（図示せず）、および熱風ジェット装置５５９を具備する。 デボス加工／穿孔シリンダー５５５は、一般に、ル カス等に１９７９年４月２４日に発行の米国特許第４，１５１，２４０号明細書 （ここに参考文献として編入）の教示に従うが、そこに開示の穿孔チューブラー フォーミング表面の代わりに本発明のチューブラーラミネートフォーミング表面 を使用することによって作ってもよい。 開示のフォトエッチング化ラミネート構造物の好ましい応用は、ルーカス等の 前記特許出願に一般に概説のような真空フィルムフォーミング操作においてであ るが、フォトエッチング化ラミネートフォーミング構造物は、三次元プラスチッ ク構造物を直接形成するために同等の容易さで使用できると予測される。このよ うな方法は、加熱流動ブラスチック材料、典型的には熱可塑性樹脂をフォーミン グ表面に直接適用し、前記材料を穿孔ラミネートフォーミング表面の画像と同じ 形にさせるのに十分な程大きい空気差圧を加熱流動プラスチック材料に適用し、 流動材料を凝固させた後、三次元プラスチック構造物をフォーミング表面から取 り外すことを包含するであろう。ただロールが最後に付されるであろうエンボス 加工圧力がラミネートエンボス加工表面によって示される特定の三次元パターン を破壊する程大きくないならば、本テクノロジーは、所望ならば、適宜補強され たフィルムエンボス加工ロールなどに組み込むことができると更に予測される。 弾性バックアップロールは、所望ならば、ラミネートエンボス加工表面を損傷す るのを回避するた めに、このようなエンボス加工操作で利用できる。本発明のラミネートフォーミ ング表面は、プラスチックフィルムフォーミング以外の応用での実用性を見出す ことがあることが一層予測される。 熱可塑性フィルムのリボンを三次元構造物に変換するのに好ましい別の方法は 、高圧流体をフィルムの一面に対して適用する一方、その上に水からなるジェッ トがフィルムの反対表面に隣接して真空を適用する方法である。このような方法 は、キュロ等に１９８６年９月２日に発行の米国特許第４，６０９，５１８号明 細書、キュロ等に１９８６年１２月１６日に発行の米国特許第４，６２９，６４ ３号明細書、オウエレッテ等に１９８７年１月２０日に発行の米国特許第４，６ ３７，８１９号明細書、キュロ等に１９８７年９月２２日に発行の米国特許第４ ，６９５，４２２号明細書、およびキュロ等に１９８９年６月１３日に発行の米 国特許第４，８３９，２１６号明細書により詳細に記載されている。前記特許の 各々は、ここに参考文献として編入する。 第７図および第８図には、本発明の三次元流体浸透性プラスチックウェブ８０ の好ましい態様の実際の大きさの約２０倍に拡大した平面図写真が示される。ウ ェブ８０は、第１図および第２図に一般に図示の種類の生理用ナプキン２０上の トップシート２８として使用するのに特に適している。第７図は、ウェブ８０の 着用者また は体接触表面８０ａの平面図である一方、第８図は、ウェブ８０のガーメントに 面する表面またはパッド接触表面８０ｂの平面図である。第７図および第８図か らわかるように、ウェブ８０は、ウェブに開口部８２を形成するように互いに相 互連結された複数のビーム様エレメント８１からなる。ここで使用する「ビーム 様」なる用語は、三次元成形フィルムにおける隣接開口部を分離する三次元構造 物を意味するように使用される。複数のビーム様エレメント８１は、永久変形セ クション９５を有する。ビーム様エレメント８１の永久変形セクション９５は、 特定の方向、好ましくは横方向に細長いか増分的に実質上伸長されているセクシ ョンである。横方向「ｔ」は、以下に詳述のように、縦方向「１」または機械方 向に垂直である方向である。ビーム様エレメント８１の永久変形セクション９５ は、若干サドル状形状を示す。 第９図を今や参照すると、ウェブ１００のビーム様エレメント１０１の永久変 形セクション１０５は、第７図および第８図のウェブ８０のビーム様エレメント ８１の永久変形セクション９５より大きい程度で変形していることがわかる。ビ ーム様エレメントの永久変形セクションのベース部分はウェブが実質上張力のな い状態または緩和状態にある際にウェブの最上平面以下にあることが、ウェブ８ ０とウェブ１００との両方に共通である。しかしながら、ウェブを横方向の張力 に付す時に、ビーム様 エレメントの永久変形セクションのベース部分は、第１０図に示すように最上平 面に向けて上昇する。ウェブを横方向の張力に付す際のウェブの最上平面に向け ての永久変形セクションの上昇は、ウェブを横方向に延長することを可能にする 。張力の解除時に、ビーム様エレメントの永久変形セクションは、第９図に示す ように張力のない状態または緩和状態に戻るか収縮し、このようにして永久変形 セクションを有するビーム様エレメントを有していない同一のウェブと比較して 実質上増大された弾性をウェブに横方向で与える。 簡潔に述べると、ビーム様エレメントの永久変形セクションは、バネのように 挙動する。ここで使用する「バネ」なる用語は、ひずみ後に解除した時に元の形 状を回復する弾性体またはデバイスを意味する。横方向の張力に付す時に、ビー ム様エレメントの永久変形セクションは、適用された張力の方向に延長するか、 ひずみ且つ適用された張力の解除後に元の形状に戻る。このように、ビーム様エ レメントの永久変形セクションは、実質上増大された弾性をウェブに与える。 第３図の従来技術のウェブは、実質上非弾性である。しかしながら、その幾何 学的形状を変化または変更することによって、従来技術のウェブは、実質上弾性 にさせることができる。前記方法に従って作られた三次元流体浸透性ポリオレフ ィン開口化ウェブは、第１２図に図示 のリングローリング装置４５０のロール４６０に縦方向に通過して、本発明のウ ェブを作る。ロール４６０は、均一な距離ｐ（より普通にピッチとして既知）に よって分離された歯４７０からなる。各ロール４６０の歯４７０は、互いに距離 Ｐ／２によって相殺される。ロール４６０の外周４９０間の距離は、かみ合い距 離Ｅ（より普通に係合と既知）によって変化できる。 従来技術のウェブ４０のリングローリングは、増分的に延伸し、それによって 複数のビーム様エレメント８１を横方向に塑性変形する。ビーム様エレメントの 延伸は、フィルムを歯４７０の先端で拘束し且つビッチおよび係合に比例する量 で延伸する時にウェブの幅（横方向）を横切って増分的に生ずる。ロール４６０ の係合深さを増大すると、ビーム様エレメント８１の増分的延伸および塑性変形 が、増大される。第７図および第８図は、係合０．０７５インチおよびピッチ０ ．１００インチでリングローリングされた弾性三次元開口化ウエブ８０を示す。 第９図および第１０図は、係合０．１５０インチおよびピッチ０．１００インチ でリングローリングされた弾性次元開口化ウェブ１００を示す。 本発明の特に好ましい三次元流体浸透性開口化ウェブは、インディアナ州テレ ・ホーテのトレデガー・フィルム・プロダクツから呼称Ｘ−５６５４で入手でき る低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）フィルムから作り且つ米国 特許第４，３４２，３１４号明細書および第４，４６３，０４５号明細書により 詳細に記載の前記方法によって形成する。幅１０インチであり且つ可変長さを有 するウェブは、手動クランクによって操作されるリングローリング装置を機械方 向または縦方向に通過する。ウェブの各開口部の直径は約０．０３５インチであ り且つ各ビーム様エレメントの幅は約０．００７インチである。数種のウェブを ピッチ０．１００インチ、係合０．０５０、０．０７５、０．１００、０．１２ ５、０．１４０および０．１５０インチでリングローリングした。 ウェブに付与された延伸度は、引張試験をインストロンモデル１１２５試験ス タンド上で行うことによって実験的に測定する。試験用試料は、三次元開口化リ ングローリング化ウェブから３インチ×１インチのストリップに切断する（３イ ンチ寸法はウェブの横方向である）。これらの試料は、インストロン上の油圧グ リップに装着する〔グリップ間の距離（ゲージ長さとして既知）は２インチであ る〕。各試料は、破壊するまで、５．０インチ／分の速度で引く。データは、シ ンテクの試験ワークス・ソフトウェアを使用してＩＢＭ３８６パーソナル・コン ピューター上にプロットする。数種の試料の力ｖｓ伸び挙動のグラフは、第１３ 図に示す。リングローリング化ウェブの低い力弾性挙動は、所定の係合深さでリ ングローリングされたウェブの延伸比によって定量化する。 延伸比は、最大延長でのフィルムの長さ÷ウェブの元のゲージ長さと定義される 。最大延長は、先ず、力−伸びグラフ上に１００ｇでの等値線を引き、次いで、 タンジェントを１００ｇの線の上の各曲線に引くことによって求められる。１０ ０ｇの力を選んだ。その理由は、１００ｇより大きい力がウェブのビーム様エレ メントの増大された塑性変形を生ずることがあるからである。これらの２つの線 が交わる点は、最大延長と呼ばれる。この量は、元のゲージ長さに加えて試料の 最終長さを得、この和は下記の式 に示すように試料の元もゲージ長さで割る。各係合深さの場合に計算された延伸 比は、係合深さの関数として延伸比のグラフ上にプロットする。第１４図参照。 このことは、係合深さを変化することによってリングローリング化ウェブで得ら れる延伸度を予め決定することを可能にする。第１４図は、リングローリング化 開口化ウェブと同じ組成のリングローリング化非開口化ウェブの場合の延伸比ｖ ｓ係合深さのプロットも包含する。このプロットは、リングローリング化三次元 開口化ウェブの方法と 同じ方法で得られた。リングローリング化二次元開口化ウェブおよび軽くから高 度までのエンボス加エウェブの延伸比ｖｓ係合深さプロットは、実質上リングロ ーリング化非開口化ウェブの挙動に従う。このことは、ここに記載の低い力弾性 挙動がリングローリング化された各種の三次元開口化ウェブの場合に保持し且つ 非開口化フィルムの場合またはリングローリング化された二次元開口化フィルム の場合に保持しないことを示す。 構造物が三次元であるならば、ビーム様エレメントの全形状は、臨界的ではな い。第１１Ａ図〜第１１Ｄ図は、各種のビーム様幾何学的形状の断面図である。 第１１Ａ図は、本発明の好ましいビーム様エレメントの断面図である。ビーム様 エレメント８１は、第一表面または着用者接触表面８０ａの最上平面８５に配置 されたベース部分８４を有する。ここで使用する「ベース部分」なる用語は、吸 収性物品を使用する時に着用者の皮膚と接触するビーム様エレメント８１の部分 を意味するために使用される。一対の側壁部分８７は、ベース部分８４から垂れ 下がり且つ最下平面９０に配置された第二表面８０ｂの方向に一般に延長する。 第１１Ｂ図は、本発明の別のビーム様エレメント１６１の断面図である。第１ １Ｂ図からわかるように、ビーム様エレメント１６１は、第一表面または着用者 接触表面１６６の最上平面１６５におけるベース部分 １６４を具備する。一対の側壁部分１６７は、ベース部分１６４から垂れ下がり 且つ最下平面１７０に配置された第二表面１６８の方向に一般に延長する。 第１１Ｃ図は、本発明の別のビーム様エレメント２６１の断面図である。第１ １Ｃ図からわかるように、ビーム様エレメント２６１は、第一表面または着用者 接触表面２６６の最上平面２６５におけるベース部分２６４を具備する。一対の 側壁部分２６７は、ベース部分２６４から垂れ下がり且つ最下平面２７０に配置 された第二表面２６８の方向に一般に延長する。 第１１Ｄ図は、本発明の別のビーム様エレメント３６１の断面図である。第１ １Ｄ図からわかるように、ビーム様エレメント３６１は、第一表面または着用者 接触表面３６６の最上平面３６５におけるベース部分３６４を具備する。一対の 側壁部分３６７は、ベース部分３６４から垂れ下がり且つ最下平面３７０に配置 された第二表面３６８の方向に一般に延長する。 各種の断面幾何学的形状を有することに加えて、ビーム様エレメントの断面は 、この長さに沿って実質上均一または不均一であってもよい。長さに沿って実質 上均一な断面を有するビーム様エレメントの一例は、ラーデル等に発行の米国特 許第４，３４２，３１４号明細書に図示されている。長さに沿って不均一な断面 を有するビーム様エレメントの一例は、トンプソン等に発行の米国特 許第３，９２９，１３５号明細書に図示されている。前記特許は、ここに参考文 献として編入する。 本発明は、全ウェブを１つの特定の方向のリングローリングに付すと記載した が、本発明は、このような応用には決して限定されない。本発明は、ウェブの所 定の個別の（discrete）部分のみをリングローリングに付すことによって実施し てもよい。例えば、吸収性物品上のトップシートとして使用する時に吸収性物品 の中心部分に対応するウェブの個別の部分をリングローリングすることが望まし いことがある。本発明は、増大された弾性を１より多い方向でウェブに付与する ためにウェブを１より多い方向でリングローリングすることによって実施しても よい。 実質上増大された弾性をウェブに与えることに加えて、従来技術のウェブのリ ングローリングは、ウェブの他の得られる性質も変化する。リングローリング化 ウェブのドレープ性、延伸開口面積および極限引張強さは、典型的には、増大す る。更に、リングローリング化ウェブの光沢および有効な延伸坪量は、典型的に は、減少する。 本発明の好ましい態様においては、成形フィルムトップシートの体表面は、体 表面が経血流体が吸収性芯内に流入し且つ吸収されるよりもむしろトップシーチ を流れ去るであろう可能性を減少するように親水性ではなかった場合より液体が 迅速にトップシートを通して移動する のを助長するように親水性である。好ましい態様においては、界面活性剤は、成 形フィルムトップシートの高分子材料、例えば、アジズ等によって１９９１年１ １月１９日に出願の米国特許出願第０７／７９４，７４５号明細書「不織開口化 フィルムカバーシートを有する吸収性物品」に記載のものに配合する。或いは、 トップシートの体表面は、界面活性剤、例えば、オズボーンに発行の前記米国特 許第４，９５０，２５４号明細書に記載のもので処理することによって親水性に させることができる。 使用中、生理用ナプキン２０は、このような目的で周知の支持手段または結合 手段によって所定位置に保持できる。好ましくは、生理用ナプキン２０は、使用 者の下着またはパンティーに置き、ファスナー、例えば、第２図に示す接着剤３ ８によって、それに固着する。接着剤３８は、パンティーの股部分に生理用ナプ キン２０を固着するための手段を与える。このような目的で技術上使用されてい るいかなる接着剤も、ここで接着剤に使用でき、感圧接着剤が好ましい。好適な 接着剤は、オハイオ州コロンブスのセンチュリー・アドヘシブズ・コーポレショ ンによって生産されているセンチュリー（Century）Ａ−３０５−IV;およびニュ ージャージー州ブリッジウォターのナショナル・スターチ・エンド・ケミカル・ カンパニーによって生産されているインスタン ト・ロック（lnstant Lock）３４−２８２３である。好適な接着剤ファスナーも 、米国特許第４，９１７，６９７号明細書に記載されている。生理用ナプキンを 使用中置く前に、感圧接着剤は、典型的には、取り外し自在の剥離ライナ−３９ で覆って、接着剤が使用前に乾燥したりパンティーの股部分以外の表面に接着し たりしないようにする。好適な剥離ライナーも、前記米国特許第４，９１７，６ ９７号明細書に記載されている。この目的で常用されているいかなる市販の剥離 ライナーも、ここで利用できる。好適な剥離ライナーの非限定例は、ウィスコン シン州メナシャのアクロシル・コーポレーションによって生産されているＢＬ３ ０ＭＧ−Ａシロックス（Ｓｉｌｏｘ）Ｅ１／０およびＢＬ３０ＭＧ−Ａシロック ス４Ｐ／０である。本発明の生理用ナプキン２０は、剥離ライナー３９を取り外 した後、接着剤がパンティーと接触するように生理用ナプキンをパンティーに入 れることによって使用される。接着剤３８は、生理用ナプキン２０を使用時にパ ンティー内に所定位置に維持する。 本発明の特定の態様を図示し且つ説明したが、本発明の精神および範囲から逸 脱せずに各種の他の変更および修正を施すことができることは当業者に自明であ ろう。それゆえ、本発明の範囲内であるすべてのこのような変更および修正を添 付請求の範囲でカバーしようとする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ // Ｂ２９Ｋ 105:04 Ｂ２９Ｌ 31:00 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 第一方向およびそれに垂直な第二方向を有する弾性三次元流体浸透性高 分子ウェブであって、互いに連結して前記ウェブに開口部を形成する複数のビー ム様エレメントを具備し、前記ビーム様エレメントは最上平面におけるベース部 分および前記ベース部分から垂れ下がる一対の側壁部分を有し、複数の前記ビー ム様エレメントは前記ウェブが実質上張力のない状態にある際に永久変形セクシ ョンの前記ベース部分が前記最上平面以下であるように永久変形セクションを有 し、前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブを第一方向の張力に 付して前記ウェブを第一方向に延長させた時に前記最上平面に向けて上昇し且つ 前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブにおける張力を解除した 時に前記最上平面以下の張力のない位置に戻るように形成されてなることを特徴 とする、弾性三次元流体浸透性高分子ウェブ。 ２． 前記ビーム様エレメントの少なくとも一部分がそれらの長さの一部分に 沿って実質上直線である、請求項１に記載の弾性三次元ウェブ。 ３． 前記開口部がそれらの長さに沿って不均一断面を有する、請求項１また は請求項２に記載の弾性三次元ウェブ。 ４． 永久変形セクションを有する複数の前記ビーム様エレメントが前記ウェ ブの所定の個別の部分に配置されてなる、前の請求項のいずれか１項に記載の弾 性三次元ウェブ。 ５． 前記永久変形セクションの前記ベース部分は前 記ウェブを第二方向の張 力に付して前記ウェブを第二方向に延長させる時に前記最上平面に向けて上昇し 且つ前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブにおける張力を解除 する時に前記最上平面以下の張力のない部分に戻る、前の請求項のいずれか１項 に記載の弾性三次元ウェブ。 ６． 着用者接触トップシートおよび体液を吸収するための吸収性エレメント を具備する吸収性物品であって、前記トップシートは第一方向およびそれに垂直 な第二方向を有する弾性三次元流体浸透性高分子ウェブからなり、前記ウェブは 互いに連結して前記ウェブに開口部を形成する複数のビーム様エレメントを具備 し、前記ビーム様エレメントは最上平面におけるベース部分および前記ベース部 分から垂れ下がり且つ前記吸収性エレメントと接触する一対の側壁部分を有し、 複数の前記ビーム様エレメントは前記ウェブが実質上張力のない状態にある際に 永久変形セクションの前記ベース部分が前記最上平面以下であるように永久変形 セクションを有し、前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブを第 一方向 の張力に付して前記ウェブを第一方向に延長させた時に前記最上平面に向けて上 昇し且つ前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブにおける張力を 解除させた時に前記最上平面以下の張力のない位置に戻るように形成されてなる ことを特徴とする、吸収性物品。 ７． 前記トップシートと反対の前記吸収性エレメントの表面に隣接して前記 吸収性物品と重ねられた関係で固着された水性流体の通過に抵抗性のバックシー トを包含する、請求項６に記載の吸収性物品。 ８． 前記吸収性物品が延長自在または伸長自在の生理用品からなる、請求項 ６または請求項７に記載の構造物。 ９． 永久変形セクションを有する複数の前記ビーム様エレメントが前記ウェ ブの所定の個別の部分に配置されてなる、請求項６、７または８のいずれか１項 に記載の構造物。 １０． 前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブを第二方向の 張力に付して前記ウェブを第二方向に延長させる時に前記最上平面に向けて上昇 し且つ前記永久変形セクションの前記ベース部分は前記ウェブにおける張力を解 除する時に前記最上平面以下の張力のない部分に戻る、請求項６、７、８または ９のいずれか１項に記載の構造物。