JPH08500394A - 電解酸化器 - Google Patents

電解酸化器

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JPH08500394A
JPH08500394A JP6505690A JP50569094A JPH08500394A JP H08500394 A JPH08500394 A JP H08500394A JP 6505690 A JP6505690 A JP 6505690A JP 50569094 A JP50569094 A JP 50569094A JP H08500394 A JPH08500394 A JP H08500394A
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バー、ニール
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals

Abstract

(57)【要約】 本発明は(a)第1鉄イオン含有溶液を陽極および陰極を備えた電解槽中に導入し、(b)ヒドロキシルイオンの存在下で第1鉄イオンを、好適には電解槽中で電解的に生成した塩素の存在下で電解酸化して水酸化第2鉄を生成させ、(c)電解槽から溶液を取り出す工程を包含し、且つ液体の乱流を陽極の少なくとも表面の一部もしくは表面の近傍において誘起させ、それにより機械的に安定で非樹脂状晶水酸化第2鉄の沈殿を陽極上またはその近傍に生長させることからなる、溶液から第1鉄イオンを除去する方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】電解酸化発明の分野 本発明は第1鉄イオンの第2鉄イオンへの電解酸化に関し、更に詳しくは、溶 液中の第1鉄イオンを電解酸化して水酸化第2鉄を沈殿させる方法に関するもの である。背景技術 本発明は、特に、亜鉛メッキのために鋼の表面準備用の前置融剤浴として塩化 アンモニウム溶液及び/又は塩化亜鉛アンモニウム溶液を使用する溶融亜鉛メッ キ工業に使用される。融剤(フラックス)塗布前に鋼を酸洗いし、酸洗い浴から 前置融剤浴へ運ばれた鋼はしばしば若干の酸洗い液を同伴しているから、前置融 剤浴は酸洗い液で汚染されて溶解した第1鉄イオンの形態の鉄分が前置融剤浴中 に蓄積するようになる。前置融剤浴溶液の品質を維持するためには前記鉄分を周 期的に、または連続的に、除去しなければならない。前記鉄分除去の標準の工業 的方法は前置融剤浴溶液を過酸化水素で処理して第1鉄イオンを第2鉄イオンに 酸化すると共に、アンモニアを添加して該溶液のpHを調整して鉄分を水酸化第2 鉄として沈殿させるにある。この処理は通常バッチ式に行われ、水酸化第2鉄の 沈殿は1日か2日間に亘り沈降させ透明液を傾瀉した後でスラッジとして除去さ れる。 この方法はスラッジ中に融剤浴溶液が同伴されるためにかなりの量の溶液が廃 棄される難点がある。また前置融剤浴は処理間に時間の経過と共に組成と品質と の変化を受け、各沈殿処理のためにかなり浴休止時間が必要となる。更に、かく して造られた不純なスラッジを処分しなければならず、不純な水酸化鉄の廃棄は 困難であり、並びに濃厚な過酸化水素溶液のような危険な化学薬品を取扱うとい う固有の危険がある。 現在まで使用されている前置融剤浴の汚染を減少される1つの手段は酸洗い浴 浸漬処理と前置融剤浴浸漬処理との間に洗浄浴を設置することであった。しかし 、これは汚染された洗浄水に関連する処分問題を解決しなければならず、前置融 剤浴溶液中に鉄濃度が上昇することは直接的には矯正し得ないから、部分的な解 決 方法でしかない。 ドイツ特許第3630157号では汚染された前置融剤浴液を別の容器中で電解処理 することが提唱されている。この処理は陰極が鉄板またはアルミニウム板で造ら れ、陽極が黒鉛板で造られた1対の電極板が解放電解浴(この場合には汚染され た前置融剤浴液)中に設置された簡単な電解槽に直流を通して水酸化第2鉄を沈 殿させることからなる。この種の電解槽の電流効率は極めて低く、特に電流密度 が陽極での鉄の酸化に必要な電流密度を越えると効率は特に低くなる。操作に際 しては、泥状沈殿を液流により電解槽から連続的に除去して電解槽から濾過装置 中へ掃去することにより融剤容器の底に第1鉄泥状物が沈着するのを阻止してい る。このドイツ特許は主として濾過装置の設置に関するものである。電解槽中を 流通する液流は第2鉄泥状物が濾過装置中に捕捉されるのに充分であることだけ が必要であり、従って陽極への鉄の輸送は充分でない。このドイツ特許は直流に 交流を重畳することが必要であり、それにより電極上に樹脂状晶析出物が生成す るのを阻止することを必要としている。 本発明は陽極で、もしくは陽極の近傍で乱流を誘起させて陽極への物質移動を 増進させ、それにより陽極上または陽極近傍で機械的に安定な非樹脂状晶水酸化 第2鉄の沈殿を成長させる方法を提供するものである。陽極上の沈殿は陽極から 徐々に洗い落されて良好な沈降性をもつ粒状沈殿として電解槽から運出される。発明の開示 本発明は、広義の一面においては、本発明は(a)第1鉄含有溶液を陽極及び 陰極を備えた電解槽に導入し、 (b)ヒドロキシルイオンの存在下で第1鉄イオンを電解酸化して水酸化第2 鉄を生成させ、 (c)電解槽から前記溶液を取出す工程を包含し、且つ液体乱流を少なくとも 陽極の表面の少なくとも一部で、またはその近傍で、誘起させ、それにより陽極 上または陽極近傍で機械的に安定な非樹脂状晶水酸化第2鉄の沈殿を成長させる ことからなる溶液から第1鉄イオンを除去する方法にある。 液体乱流は、好適には、電解槽の物理的構造及び/又は電解槽を貫流して移動 する溶液の流れ特性により誘起される。 更に好適には、液体乱流は溶液が高速度で陽極上を流れるときに陽極表面また は陽極上の沈殿の表面との接触により誘起される。 溶液をプラグ流(押出し流)または旋回流で電解槽中を移動させるのが有利で ある。 更に好適には、pHを3.5〜5.5の範囲に維持する。 本発明の特に好適な一実施態様では、第1鉄イオンは塩素の存在下で酸化され る。 塩素は電解により反応現場で生成されるのが有利である。 電解槽は溶液を導入する導入口及び溶液を排出する排出口を備えた密閉式電解 槽であるのが好ましい。 本発明の一実施態様では電解槽は断面が正方形であるか長方形であり、陽極は 電解槽の一方の側壁を構成し、陰極は電解槽の対向する側壁を構成する。前記導 入口は電解槽の一端に設置され排出口は他端に設置される。 或はまた、電解槽は管状陽極を備え、この管状陽極中に同軸に設置された棒状 陰極を備えたものでもよい。 代表的には、管状陽極の外側表面は電解槽の外壁を形成し、導入口は管状陽極 の一端の導入キャップに設置され、排出口は管状陽極の他端の排出キャップに設 置される。 本発明の一形態では、導入口と排出口と導入口と陰極と電解槽の軸方向に一線 に設置され、それにより溶液の押出し流が誘起される。 或はまた、導入口と排出口とが電解槽の軸に実質上直角に設置され、それによ り溶液の旋回流を誘発させてもよい。 溶液の流速は0.2〜5m/秒であるのが好適であり、0.2〜2m/秒である のが更に好適である。 本発明の一形態では、陰極を陽極からバリヤにより隔離して陰極上に金属が析 出するのを最少となすことができる。 バリヤはカチオン交換膜であるのが好適である。 或はまた、乱流を陰極の表面の少なくとも一部上またはその近傍に誘起させて 陰極上での反応を促進してもよい。密実で非樹脂状晶亜鉛メッキを行うために直 流(DC)に交流(AC)を重畳させることは必要ではない。 代表的には、陰極上の反応は亜鉛の還元であり、それにより陰極上に亜鉛板が 生成される。 電解槽から排出された溶液は電解槽を通してリサイクルするのが好ましい。 電解槽に導入される代表的溶液は塩化アンモニウム溶液または塩化亜鉛アンモ ニウム溶液で汚染されているが、しかしこの装置は任意の鉄(II)含有溶液、特 に溶解した鉄汚染物含有溶液から鉄を除去するのに適する。これらの溶液はアン モニウム塩の溶液、特に硫酸塩または塩化物の溶液、例えば前置融剤浴に使用さ れる塩化亜鉛アンモニウムの溶液であることができる。本発明を使用すれば酸洗 い浸漬処理と前置融剤浸漬処理との中間に洗浄浴を使用する必要がなく、連続ベ ースで亜鉛メッキ前置融剤浴は溶解鉄含量が少ない良好な操作条件に保つことが できる。しかし、処理プラントの大きさを小さくするための静電リンス浴の設置 は経済的に有利である。図面の簡単な説明 本発明の好適な実施態様を以下に記載するが、本発明は添付図面を参照するこ とにより容易に理解されよう。 第1図は本発明による電解槽の縦断面図、 第2図は本発明に導入口と排出口との配列関係を示す排出口での頂端部キャッ プを通る平断面図、 第3図は本発明の他の実施態様を示す第1図と同様な図、 第4図は本発明による反応装置の透視図である。 第1図を参照すると、鉄で汚染された前置融剤浴溶液処理用の電解槽は管状陽 極11と該陽極に囲まれた棒状陰極12とを備え、陽極11と陰極12とは同心 関係に配置されて端部キャップ(13,14)により保持されていることが分か る。陽極11はチタン製管でその内面は金属酸化物の皮膜で被覆され、この皮膜 は塩素製造に使用する種類のものからなる。陰極12は軟鋼、不銹鋼、ニッケル 、亜鉛、カーボンまたは亜鉛合金等の適当な材料から造られた棒状物である。 陽極11は電解槽の外壁を形成し、槽の底部で陽極11は下端部キャップ14 から内側に延びるリブ13上に着座し陽極は直立配置を保つ。陽極11の周りに 配置されて下端部キャップ14にボルト17により固定された圧縮リング16は 緊締されると陽極を所定に位置に固定し、O−リング15が電解槽を封止する。 電解槽の上部においては上端部キャップ18はリブ19を備え、このリブは陽極 11の上端部に着座する。上端部キャップ18は陽極を囲繞する圧縮リング19 により陽極に固定される。ボルト21は圧縮リング23を上端部キャップ18に 固定し、O−リング26により上端部キャップ18と陽極11との間が封止され る。陰極12は先端22を備え、この先端22は圧縮リング24中の穴に固定さ れている。陰極12はまた陰極の周縁に延びる突起25(これは陰極と一体に造 られたものでも陰極に結合したプラスチック製の別の部片であってもよい)をも 備え、この突起25は圧縮リング24と上端部キャップ18の上部表面との間に 挟持される。ボルト21は圧縮リング24を貫通して延び該圧縮リング24を上 端部キャップ18にネジ止めし、突起25と上端部キャップ18との間はO−リ ング27により封止される。こうして、陰極12は上端部キャップ18から陽極 11により囲まれた領域に懸垂され、陽極を通り越して延び、上端部と下端部と が上端部キャップ18から懸垂されて下端部キャップ14中の凹部28に静止す る。両端部キャップを陽極に固定する別途手段としてために、これら両端部キャ ップの内面上にネジ切りされたネジ山を陽極の上下両端部上のネジ山と係合させ てそれら両端部キャップを陽極に固定させる別途手段とすることができる。電解 槽は所望により導入口に隣接して流れ沈静部分を備えることができる。 電解槽の底部にある導入口29はは下端部キャップ14を貫通して電解槽の円 形断面に接線方向に導入される。電解槽の上部にある排出口30も同様に電解槽 の円形断面に接線方法に上端部キャップ18を貫通する。これは第2図に最の良 く示されている。溶液が電解槽に接線方向に導入口29を通つて導入されること は液に接線方向の速度を付与し電解槽を通つて排出口30に至る渦巻き(旋回) 上昇流を生成させる。かくして排出口30は、該旋回流への妨害を最小にして流 体が排出口を経て掃去されるように設置されている。こうして、導入口と排出口 とは協働する。電解槽内の旋回流は固形物を陽極の方向へ遠心分離する傾向があ る。 電解槽を通る流体の速度は陽極上に乱流を誘起させるのに充分な速度である。 通常、液は導入口29を経て約2.0m/秒の速度で電解槽に入る。こうして、 液は陽極及び陰極の両者の近傍に乱流が誘起されるのに充分な高速度で陽極11 上および陰極12上を昇流する。陽極に隣接した乱流は陽極への質量移動を増進 し、それにより陽極への第1鉄イオンの移動を助勢し、他方では陰極に隣接した 乱流は良好な亜鉛メッキを確保する。良好な亜鉛メッキは、亜鉛の樹脂状晶析出 物を陰極から清掃(この清掃なくしては樹脂状晶が薄片状にはがれ落ちて両電極 間を埋めて短絡を生ずることがある)するために頻繁に電解を停止する必要をな くすから、工業的に有利である。 電解槽中の液のpHは3.5〜5.5の範囲に保つのが好適である。3.5より低 いpHでは水酸化第2鉄の沈殿に都合がよくない。5.5より高いpHでは陽極上で の塩素の発生に都合がわるい。塩素の存在は、陽極に隣接した溶液中で第1鉄イ オンの第2鉄イオンへの化学酸化が起こり、これにより水酸化第2鉄沈殿を徐々 に生長させるから、有利であると信じられる。水酸化第2鉄層が蓄積しても陽極 での効率は外見上低下はしない。その理由はこの反応は陽極上の沈殿表面上およ び陽極から液流で洗い落とされた沈殿粒子上でも継続されるからである。 pHを3.5〜5.5に保っていれば、陽極上の主たる二次反応は塩素の発生である から鉄の酸化についてはほぼ100%の電流効率で操作は稼働する。 生成した沈殿は機械的に安定で非樹脂状晶である。しかし、陽極からの沈殿の 連続した剥離があるから、密実で密集した水酸化第2鉄の粒子が電解槽から掃去 される。従来既知の方法では、水酸化第2鉄を泥状またはスラッジ状で電解槽か ら取り出さなければならなかった。排出口30から出て来た液は沈殿の生長を更 に増進するために電解槽を通るようにリサイクルすることができる。別法として 、多数の電解槽を直列、並列または直−並列に配置することもできる。しかし並 流配置が特に高電流密度の場合には好適である。 陰極上で金属メッキを回避したい場合には、槽分離具すなわち膜を陰極の周り に置くことができる。膜としては陰極へ水素イオンを移動させるカチオン交換膜 が好適である。 第3図は第1図に示す電解槽と類似の電解槽の縦断面であるが、電解槽への導 入口および電解槽からの排出口が電解槽の軸方向に配置されていて、接線方法で はない点で第1図のものと異なる。この電解槽は同心状配置に固定された陽極3 1および陰極32を備える。下端部キャップ33および上端部キャップ34はそ れら両端部キャップ上に造られたネジ山と係合するネジ山をもつ陽極31にそれ ぞれネジ止めされている。第1図と同じように、陽極31は下端部キャップ33 から内側に延びるリブ42上に着座し、上端部キャップ34上のリブ43は陽極 31の上端部上に着座する。電解槽はO−リング38、39、40および41に より封止されている。汚染された前置融剤浴液は軸方向導入口35を経て該導入 口にある電解槽への流出口37から電解槽に入り、液は約2.0m/秒の速度で 押出し流として電解槽中を昇流し、排出口36のオリフィス44を経て排出口か ら排出される。 第4図は第1図/第2図に関して記載の、及び第3図に関して記載の電解槽( 反応器)のいずれをも使用できる反応系を示すが、ここでは第1図/第2図に示 した型式の電解槽を使用する場合について説明する。この反応器系は12個の電 解槽を備え、各隣接する電解槽、例えば電解槽45と46とは電解槽45からの 排出部47が電解槽46への導入部をなし、これらの電解槽を水流的に直列に連 結している。こうして、6組の電解槽並列対が設けられ、これら電解槽の各対に は(供給)マニホルド56からの導入部、例えば電解槽45への導入部48、お よびマニホルド50への排出部、例えば電解槽46からの排出部49をそれぞれ 備える。マニホルド56は再循環タンク51の上端部近くの供給口に接続し、マ ニホルド50は再循環タンクの下端部近くの受入口に接続する。再循環タンク5 1は前置融剤浴から液を供給される。こうして、新鮮な液とリサイクルされた液 との混合物が再循環タンク51の上端部近くから電解槽へ向けられ、処理された 液は再度再循環タンク51に供給マニホルドの位置の下の位置で還流される。化 学反応、例えば水酸化第2鉄粒子の表面上での継続した化学酸化反応が排出部4 9および再循環タンク51中でも継続され得る。 再循環タンク51内の液レベルが上昇すると、液はマニホルド56中に入るか 、或は溢流管52中に入り、この溢流管52は液を沈降タンク53へそらし流さ せる。平均して、溢流管52へ流入する液は溶解鉄含量が顕著に減少し、液の電 解処理の結果水酸化第2鉄沈殿を含むものとなる。液は必ずしも全部を処理する 必 要はないから、少量の溶解鉄分が残り得るであろう。沈降タンク53では、水酸 化第2鉄の大部分が沈降するから、溶液は管54を経て沈降タンク55へ通され 、ここで残りの水酸化第2鉄の沈殿が更に沈降される。比較的純粋な前置融剤浴 溶液が前置融剤浴へ戻される。 前置融剤浴溶液は代表的には塩化アンモニウムまた塩化亜鉛アンモニウムであ るが、不純物として鉄を含有する。電解槽に電圧を印加すると、亜鉛イオンは( 及び水素イオン)は陰極へ向けて移動し、塩素イオン(及びヒドロキシルイオン )は陽極へ向けて移動する。鉄イオンは電解槽の領域中での乱流の結果として強 制対流下で陽極へ移動する。 亜鉛が陰極上へメッキされる。尤も、これは陰極の周りにバリヤを置くことに より阻止でき、もし陽極上の電流密度が鉄(II)を鉄(III)に酸化するのに必要な 電流密度を越えると塩素ガスが陽極で発生する。鉄(III)イオンが生成されると 、それは速やかに溶液中のヒドロキシルイオンと反応して水酸化第2鉄(III)を 沈殿させる。この沈殿は電極上で生長できるが、電解液の乱流により沈殿の連続 した削落が行われる。水酸化鉄(III)の小粒子は電解液中に放出され、陽極上の 水酸化鉄(III)はそれらが塩素と、次いで溶液中の鉄(II)と接触して鉄(II)の酸 化が起って更に水酸化鉄(III)の沈殿が生成するので生長する傾向がある。こう して、沈殿が形成され、この沈殿は陽極から洗い落とされると迅速に沈降するか ら、前置融剤浴溶液から容易に除くことができる。本発明を実施する態様 例 1 1l当たり3.7gの溶解鉄鉄を含有する前置融剤浴溶液5lを処理中pH5.0に 保った。電解槽は被覆されたチタン陽極管(長さ500mm、内径24mm)と陽極 管の中央に配置されたニッケル陰極棒(直径15mm)を備えたものであった。前 記溶液を電解槽を通して8l/分の流速で電解槽を通し、電流(12アンペア) を2700秒にわたって電解槽に通した。この期間中に溶解鉄分は直線的に減少 してゼロになった。製造された水酸化鉄の沈降速度は8.1×10-4m/秒であ った。例 2 電解装置は4個の電解槽からなり、合計陽極面積が0.3m2で、陰極は直径1 5mmの軟鋼棒で合計動作面積が0.1m2の装置を使用し、150アンペアまでで 装置を運転し、洗浄浴を使用しないでも0.6〜1.3g/lの鉄分濃度の30, 000lの前置融剤浴を維持できた。維持された鉄濃度レベルは浸漬した1日当 りの浸漬鋼工片0〜80トンに亘って変化する処理速度によって変化する。前置 融剤浴からの液供給速度は4個の電解槽の各々について2〜10l/分で再循環 速度は20l/分であった。陰極を代えて毎日2回ずつ脱鉄処理した。1ヶ月に 亘る酸化性能は鉄の酸化基準で100%程度の電解効率を示した。沈殿の沈降処 理を2m3容量の沈降装置を使用して連続式に行った。例 3 6個の電解槽(これらの電解槽はそれぞれ2個ずつの電解槽を直列配列とした 3個の並列配列からなるものであった)からなる反応器を、1個の電解槽当り平 均8アンペアの電流を流して運転して亜鉛メッキプラントの前置融剤浴を処理す るために1年間使用した。1年につき11,000トンの溶融メッキプラントで ある亜鉛メッキプラントの酸洗い浴と前置融剤浴との間に静止洗浄浴を使用した 。前置融剤浴溶液中の鉄の濃度は、プラント内の酸洗浴の補完のために洗浄浴溶 液を取り出した以外は洗浄浴および前置融剤浴からの液を放出しないで、この期 間中1〜1.8g/lに維持された。反応器を上述のように運転し、この場合前置 融剤浴溶液を各電解槽に20l/分の流速で通した。陰極上に1m2当り10kg〜 30kgの板状亜鉛が定常的に電着された。この亜鉛はリサイクル品質(99%ま たはそれ以上)のものであった。工業的用途 本発明方法は任意の第1鉄含有溶液から鉄を除去するのに適し、亜鉛メッキに 使用した前置融剤浴溶液から鉄を除くのに特に使用するのに適するものである。 図中、11‥陽極 12‥陰極 14‥下端部キャップ 18…上端部キャッ プ 29‥(液)導入口 30‥排出口 31‥陽極 32‥陰極 33‥下端部 キャップ 34‥上端部キャップ 35‥導入口 36‥排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶液から第1鉄イオンを除去する方法において、 (a)該溶液を陽極および陰極を備えた電解槽中に導入し、 (b)ヒドロキシルイオンの存在下で第1鉄イオンを電解酸化して水酸化第2 鉄を生成させ、 (c)電解槽から溶液を取り出す工程を包含し、且つ液体の乱流を陽極の表面 の少なくとも一部もしくはその近傍において誘起させ、それにより機械的に安定 で非樹脂状晶水酸化第2鉄の沈殿を陽極上またはその近傍に生長させることから なる、溶液から第1鉄イオンを除去する方法。 2.液体の乱流が電解槽の物理的構造及び/又は電解槽を通って移動する溶液の 流れ特性により誘起される、請求項1記載の方法。 3.液体の乱流が溶液が陽極上を高速度で流れるときに陽極の表面もしくは陽極 上の沈殿の表面との接触により誘発起される、請求項2記載の方法。 4.溶液が電解槽中を押出し流または旋回流として流れる、請求項3記載の方法 。 5.pHを3.5〜5.5の範囲に維持する、請求項1ないし4のいずれかに記載の 方法。 6.第1鉄イオンを塩素の存在において酸化する、請求項1ないし5のいずれか に記載の方法。 7.塩素が電解現場で電解的に生成される、請求項6記載の除去方法。 8.電解槽が密閉電解槽で、溶液を導入する導入口と溶液を排出する排出口とを 備える、請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。 9.電解槽が正方形の断面または長方形の断面をもち、陽極が電解槽の一つの側 壁を構成し、陰極が電解槽の対向する側壁を構成してなり、溶液導入口が電解槽 の一端に位置し、溶液排出口が電解槽の他端に位置する、請求項8記載の除去方 法。 10.電解槽が管状陽極と、管状陽極内に同軸に配置された棒状陰極とを備える 、請求項8記載の方法。 11.管状陽極の外側表面が電解槽の外壁を形成し、導入口が管状陽極の一端の 導入キャップに位置し、排出口が管状陽極の他端の排出キャップに位置する、請 求項10記載の方法。 12.導入口、排出口および陰極が軸方向に一線に配列され、それにより溶液の 押出し流が誘起される、請求項11記載の方法。 13.導入口および排出口が電解槽の軸に実質上直角に配置され、それにより溶 液の旋回流が誘起される、請求項11記載の方法。 14.溶液の流速が0.2〜5m/秒、好適には0.2〜2m/秒である、請求項 10ないし13のいずれかに記載の方法。 15.陰極が陽極からバリヤにより隔離されて陰極上での金属の析出を最少とな す、請求項1ないし14のいずれかに記載の方法。 16.バリヤがカチオン交換膜である、請求項15記載の方法。 17.乱流が陰極の表面の少なくとも一部もしくはその近傍で誘起されて陰極上 での反応を促進させる、請求項1ないし14のいずれかに記載の方法。 18.陰極上の反応が亜鉛の還元で、陰極上に亜鉛板を生成させる、請求項17 記載の方法。 19.電解槽から排出した溶液を電解槽を通してリサイクルする、請求項1ない し18のいずれかに記載の方法。 20.電解槽に導入された溶液が汚染された塩化アンモニウム溶液または塩化亜 鉛アンモニウム溶液である、請求項1ないし19のいずれかに記載の方法。
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