JP2014088599A - 金属水酸化物の製造装置及び金属水酸化物の製造方法、並びにスパッタリングターゲット - Google Patents
金属水酸化物の製造装置及び金属水酸化物の製造方法、並びにスパッタリングターゲット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】電解液3中に、円柱状の陰極4の中心と同心円上に金属水酸化物の金属からなる陽極5を配置した金属水酸化物製造装置1を用いて、電解法により金属水酸化物を生成する。
【選択図】図1
Description
1.金属水酸化物
2.金属水酸化物の製造装置及び製造方法
3.金属酸化物の製造方法
4.スパッタリングターゲット
金属水酸化物は、樹脂混練用導電性フィラー、導電性ペースト、透明導電膜塗料、透明導電性薄膜作製用のターゲット材に使用される。金属水酸化物としては、不純物が少なく、均一で粒径が微小のものが好ましい。このような均一で粒径が微小の金属水酸化物は、高密度のスパッタリングターゲットを得ることができる。
金属水酸化物は、例えば図1に示す金属水酸化物の製造装置1を用いて製造することができる。金属水酸化物の製造装置1は、電解槽2が電解液3である程度満たされ、電解液3中に円柱状の陰極4の中心と同心円上に陽極5が配置され、陰極4及び陽極5はそれぞれ直流電源6に電気的に接続されている。また、金属水酸化物の製造装置1は、陽極5の内側の電解液3を陽極5の外側へと排出し、電解液3を陽極5の内側と外側とで循環させる循環ポンプ7が設けられている。このような構成の金属水酸化物の製造装置1では、陰極4及び陽極5に電圧をかけると、陽極5から金属イオンが溶出し、水酸化物となって析出し、金属水酸化物を製造する。
上述して得られた金属水酸化物は、乾燥し、仮焼して金属酸化物とする。この金属酸化物がスパッタリングターゲットの原料となる。
スパッタリングターゲットは、上述した金属水酸化物の製造方法により製造された金属水酸化物を乾燥し、所定の温度で仮焼して得られた金属酸化物を原料に用いる。
実施例1では、幅40cm、奥行40cm、深さ50cmの80L電解槽に、50Lの2.0mol/L硝酸アンモニウム水溶液を張った。電解液の温度を60℃に恒温し、1N硝酸及び24%アンモニア水を使用して電解液pHを5.5に維持した。このpHは、金属水酸化物を沈殿するpH域の下限値は4.0であり、下限値から+1.5である。
実施例2では、実施例1と同じ装置を使用し、電解槽に2.0mol/L硝酸アンモニウム水溶液を50L張った。そして、電解液の温度を45℃に恒温し、1N硝酸及び24%アンモニア水を使用して電解液pH4.0を維持した。このpHは、金属水酸化物を沈殿するpH域の下限値2.5から+1.5である。
比較例1では、陽極として厚み2cm、幅30cm、高さ10cmの板状の銅板を10枚用意した。各銅板は、5364kgである。陰極には厚み0.2cm、幅30cm、高さ10cmのメッシュ状のチタン板を準備した。
比較例2では、陽極として厚み約2cm、幅が30cm、高さ10cmの板状のインジウム板を10枚用意した。各インジウム板は、各4386gである。陰極は、比較例1と同じメッシュ状のチタン板を用意した。陽極と陰極の配置は、比較例1と同様に陰極と陽極とを交互に2.0cmの間隔で配置したサンドイッチ型とした。それら以外は、実施例2と同様に電解を開始した。
Claims (9)
- 電解法により金属水酸化物を製造する金属水酸化物の製造装置において、
電解液中に、円柱状の陰極の中心と同心円上に上記金属水酸化物の金属からなる陽極を配置したことを特徴とする金属水酸化物の製造装置。 - 上記陽極は、管状であり、電解槽の底面に対して垂直に設けられていることを特徴とする請求項1項記載の金属水酸化物の製造装置。
- 上記電解液のpHは、上記金属水酸化物が沈殿するpH域の下限値から下限値+1.5までの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金属水酸化物の製造装置。
- 上記陽極の内側の上記電解液を下方から上方に向って流し、該陽極の上端から該陽極の外側に溢流して該電解液を循環させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の金属水酸化物の製造装置。
- 電解法により金属水酸化物を製造する金属水酸化物の製造方法において、
電解液中に、円柱状の陰極の中心と同心円上に上記金属水酸化物の金属からなる陽極を配置した金属水酸化物の製造装置にて電解を行い、上記金属水酸化物を析出することを特徴とする金属水酸化物の製造方法。 - 上記陽極は、管状であり、電解槽の底面に対して垂直に設けられていることを特徴とする請求項5記載の金属水酸化物の製造方法。
- 上記電解液のpHを上記金属水酸化物が沈殿するpH域の下限値から下限値+1.5までの範囲内に設定して電解を行うことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の金属水酸化物の製造方法。
- 上記陽極の内側の上記電解液を下方から上方に向って流し、該陽極の上端から該陽極の外側に溢流して該電解液を循環させることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項記載の金属水酸化物の製造方法。
- 上記請求項5乃至請求項8の金属水酸化物の製造方法により製造された金属水酸化物を用いて得られたことを特徴とするスパッタリングターゲット。
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JP2016037633A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 住友金属鉱山株式会社 | 水酸化インジウム粉又は水酸化スズ粉の電解装置、水酸化インジウム粉又は水酸化スズ粉の製造方法、及びスパッタリングターゲットの製造方法 |
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2012
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