JPH0849234A - 地盤アンカー用パッカー - Google Patents

地盤アンカー用パッカー

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JPH0849234A
JPH0849234A JP20594994A JP20594994A JPH0849234A JP H0849234 A JPH0849234 A JP H0849234A JP 20594994 A JP20594994 A JP 20594994A JP 20594994 A JP20594994 A JP 20594994A JP H0849234 A JPH0849234 A JP H0849234A
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JP
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JP20594994A
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Inventor
Fumi Hirata
文 平田
Tomoshi Yuki
知史 結城
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Penta Ocean Construction Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 設置が簡単で、内外に同時に膨張して削孔内
壁及びアンカー体の外周を同時にシールできるようにす
る。 【構成】 上下に所定間隔をおいて配置した剛体製の固
定スリーブ2,3と、それらと接続して内外に重ねて取
付けたゴムスリーブからなる外側パッカー4及び内側パ
ッカー5とから構成され、固定スリーブ2,3はその中
空部にアンカー体12を近接して挿通できるような内径
をもった筒状に形成され、後端側の外周部2b,3bに
は外側パッカー4の各端部が嵌挿されて、その外側から
圧着した押さえリング金物6により挟着固定されてお
り、また先端側の外周部2a,3aには内側パッカー5
の各端部が嵌挿されて、押さえリング金物7により挟着
固定されている。流入孔8から流出孔9にかけて通気路
10が設けられ、流入孔9には送気パイプ11が接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地盤に建物基礎等の
構造体を支持するための地盤アンカーに用いるパッカー
及びその施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来多数の鋼より線を束ねた引張鋼材の
定着部の周囲にステンレスシースを装着すると共に、自
由長部に合成樹脂シースを装着したアンカー体を、削孔
内に挿入し、アンカー体の定着部と自由長部の境界部に
取付けた袋状のパッカーにCBモルタルを注入して削孔
内壁に圧着するまで膨張させることによりシールし、こ
の状態でステンレスシースの内外にグラウトを注入充填
するようにした地盤アンカー工法が知られている。
【0003】また、地盤注入に用いる注入パイプのパッ
カーとして、スリーブ状の膨張体の前後端を上下に配し
た環状の金物に取付けたパッカー体を用い、この上下の
金物及び膨張体に注入パイプを挿嵌して上下の金物と注
入パイプとを一方は固定して他方はパッキングを介して
スライド自在に密着シールし、膨張体の内部に窒素ガス
を圧入することにより膨張体を膨張させるようにしたパ
ッカー及びその施工法も知られている(特開平2−88
880号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記地盤アンカー工法
に用いる従来のパッカーは強靱な布で袋状に形成したも
のを用い、これを現場作業でアンカー体に取付けてお
り、その取付けに際しては定着部と自由長部の境界部の
合成樹脂シースを剥がして露出した鋼より線群の間に袋
体の一部を挟み込んで取付けるため、取付け作業が極め
て面倒で手間がかかるという施工性と、作業員毎に取付
けの仕上がり具合が微妙に異なり、取付けの均一性と信
頼性に欠けるという問題があった。
【0005】また上記従来のスリーブ状の膨張体の前後
端を上下に配した環状の金物に取付けた注入パイプ用の
パッカー体では、真円断面の注入パイプに環状の金物を
固定またはスライド自在にシールすることはできるが、
鋼より線を束ねたアンカー体のような外形に凹凸のある
ものに対しては密着シールができず、取付けが不可能で
あるが、不十分でった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記従来の課
題を解決するために、上下に所定間隔をおいて配置した
剛体製の固定スリーブ2,3と、それらと接続して内外
に重ねて取付けたゴムスリーブからなる外側パッカー4
及び内側パッカー5とから構成され、上部側の固定スリ
ーブ2に外側パッカー4と内側パッカー5との間に気体
を導入する通気路10を設け、この通気路10に送気パ
イプ11を接続してなる地盤アンカー用パッカーを提案
するものである。
【0007】またこの発明は、上下に所定間隔をおいて
配置した剛体製の固定スリーブ2,3と、それらと接続
して内外に重ねて取付けたゴムスリーブからなる外側パ
ッカー4及び内側パッカー5とから構成され、固定スリ
ーブ2,3はその中空部にアンカー体12を近接して挿
通できるような内径をもった筒状に形成され、それぞれ
互いに相対する先端側の外周部2a,3aの外径よりも
その後端側の外周部2b,3bの外径が大きく形成され
て前後部に段差がつけられており、この後端側の外周部
2b,3bには外側パッカー4の各端部が嵌挿されて、
その外側から圧着した押さえリング金物6により挟着固
定されており、また先端側の外周部2a,3aには内側
パッカー5の各端部が嵌挿されて、その外側から圧着し
た押さえリング金物7により挟着固定されており、上部
側の固定スリーブ2には、その後端面に設けた流入孔8
から先端側の外周部2a,3aと後端側の外周部2b,
3bとの境界部の外周側に開けた流出孔9にかけて通気
路10が設けられ、流入孔9には送気パイプ11が接続
されている地盤アンカー用パッカーを提案するものであ
る。
【0008】さらにこの発明は、上下に所定間隔をおい
て配置した剛体製の固定スリーブ2,3と、それらと接
続して内外に重ねて取付けたゴムスリーブからなる外側
パッカー4及び内側パッカー5とから構成され、上部側
の固定スリーブ2に外側パッカー4と内側パッカー5と
の間に気体を導入する通気路10を設け、この通気路に
送気パイプ11を接続してなる地盤アンカー用パッカー
1を用い、固定スリーブ2,3内にアンカー体12をそ
の固定端側から嵌挿して定着部12aと自由長部12b
の境界部に設置し、アンカー体12をパッカー体1と共
に削孔13内に挿入した後、地表部において送気パイプ
11及び通気路10を通して窒素ガスを外側パッカー4
と内側パッカー5との隙間に圧送し、これによって外側
パッカー4と内側パッカー5をそれぞれ外側及び内側に
膨張させ、外側パッカー4は削孔13の内壁に圧着して
この部分をシールし、また内側パッカー5はアンカー体
1の外周に圧着してこの部分をシールするようにした地
盤アンカーにおけるパッカーの施工法を提案するもので
ある。
【0009】
【作用】パッカー体1は工場で製造するため、現場で加
工することなく均一で信頼性のある品質のものが得られ
ると共に、固定スリーブ2,3内にアンカー体12をそ
の固定端側から嵌挿することにより、アンカー体12の
定着部12aと自由長部12bの境界部に極めて簡単か
つ迅速に設置することができる。
【0010】アンカー体の施工に際しては、地表部にお
いて送気パイプ11及び通気路10を通して窒素ガスを
外側パッカー4と内側パッカー5との隙間に圧送し、こ
れによって外側パッカー4と内側パッカー5をそれぞれ
外側及び内側に同時にしかも確実に膨張させ、これによ
って外側パッカー4は削孔の内壁に圧着してこの部分を
シールし、また内側パッカー5はアンカー体の外周に圧
着してこの部分を同時にシールすることができる。
【0011】
【実施例】図1に示すようにパッカー体1は、上下に所
定間隔をおいて配置した金属等の剛体製の固定スリーブ
2,3と、それらと接続して内外に重ねて取付けたゴム
スリーブからなる外側パッカー4及び内側パッカー5と
から構成されている。
【0012】固定スリーブ2,3はその中空部にアンカ
ー体を近接して挿通できるような内径をもった筒状に形
成され、それぞれ互いに相対する先端側の外周部2a,
3aの外径よりもその後端側の外周部2b,3bの外径
が大きく形成されて前後部に段差がつけられており、こ
の後端側の外周部2b,3bには外側パッカー4の各端
部が嵌挿されて、その外側から圧着した押さえリング金
物6により挟着固定されており、また先端側の外周部2
a,3aには内側パッカー5の各端部が嵌挿されて、そ
の外側から圧着した押さえリング金物7により挟着固定
されている。
【0013】パッカー体1の上部側に位置する固定スリ
ーブ2には、その後端面に設けた流入孔8から先端側の
外周部2aと後端側の外周部2bとの境界部の外周側に
開けた流出孔9にかけて通気路10が設けられ、流入孔
8には送気パイプ11が接続されている。
【0014】なお、外側パッカー4及び内側パッカー5
の端部を挟着する外周部2a,3a,2b,3bと押さ
えリング金物6,7の各圧接面にはゴムに食い込んで抜
けに抵抗させるための凹凸が形成されている。
【0015】上記のように構成されたパッカー体1は、
図2に示すように外側パッカー4及び内側パッカー5を
収縮させた状態で固定スリーブ2,3内にアンカー体1
2をその固定端側から嵌挿してステンレスシースで被覆
された定着部12aと合成樹脂シースで被覆された自由
長部12bの境界部(熱収縮合成樹脂チューブが被覆さ
れている)に設置する。
【0016】そしてこのアンカー体12をパッカー体1
と共に削孔13内に挿入した後、地表部において送気パ
イプ11を通して窒素ガスを圧送し、これを通気路10
を通って流出孔9から噴出させる。
【0017】これによって、窒素ガスは外側パッカー4
と内側パッカー5との隙間に流入して、これらを外側及
び内側にそれぞれ膨張させ、図3に示すように外側パッ
カー4は削孔13の内壁に圧着してこの部分をシール
し、また内側パッカー5はアンカー体1の外周に圧着し
てこの部分をシールする。
【0018】従って、図4に示すように内外に膨張した
パッカー体1により、削孔13内の湧水やアンカー体1
2の定着部12aの周囲に注入充填したグラウトの削孔
13外への流出が確実に防止されることになる。
【0019】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、パッカー
体は工場で製造するので、現場で加工することなく均一
で信頼性のある品質のものが得られると共に、固定スリ
ーブ内にアンカー体をその固定端側から嵌挿することに
より、アンカー体の定着部と自由長部の境界部に極めて
簡単かつ迅速に設置することができる。
【0020】アンカー体の施工に際しては、地表部にお
いて送気パイプ及び通気路を通して窒素ガスを外側パッ
カーと内側パッカーとの隙間に圧送し、これによって外
側パッカーと内側パッカーをそれぞれ外側及び内側に同
時にしかも確実に膨張させ、外側パッカーを削孔の内壁
に圧着させてこの部分をシールし、また内側パッカーを
アンカー体の外周に圧着させてこの部分を同時にシール
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパッカー体の縦断側面図。
【図2】この発明に係るパッカー体をアンカー体に設置
して削孔内に挿入した未膨張状態を示す縦断側面図。
【図3】この発明に係るパッカー体をアンカー体に設置
して削孔内に挿入した後に膨張させた状態を示す縦断側
面図。
【図4】この発明に係るパッカーの膨張した状態におけ
るアンカー体の施工状態を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 パッカー体 2 固定スリーブ 2a 先端側外周部 2b 後端側外周部 3 固定スリーブ 3a 先端側外周部 3b 後端側外周部 4 外側パッカー 5 内側パッカー 6 押さえリング金物 7 押さえリング金物 8 流入孔 9 流出孔 10 通気路 11 送気パイプ 12 アンカー体 12a 定着部 12b 自由長部 13 削孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に所定間隔をおいて配置した剛体製
    の固定スリーブと、それらと接続して内外に重ねて取付
    けたゴムスリーブからなる外側パッカー及び内側パッカ
    ーとから構成され、前記上部側の固定スリーブに前記外
    側パッカーと内側パッカーとの間に気体を導入する通気
    路を設け、この通気路に送気パイプを接続してなること
    を特徴とする地盤アンカー用パッカー。
  2. 【請求項2】 上下に所定間隔をおいて配置した剛体製
    の固定スリーブと、それらと接続して内外に重ねて取付
    けたゴムスリーブからなる外側パッカー及び内側パッカ
    ーとから構成され、前記固定スリーブはその中空部にア
    ンカー体を近接して挿通できるような内径をもった筒状
    に形成され、それぞれ互いに相対する先端側の外周部の
    外径よりもその後端側の外周部の外径が大きく形成され
    て前後部に段差がつけられており、この後端側の外周部
    には外側パッカーの各端部が嵌挿されて、その外側から
    圧着した押さえリング金物により挟着固定されており、
    また先端側の外周部には内側パッカーの各端部が嵌挿さ
    れて、その外側から圧着した押さえリング金物により挟
    着固定されており、上部側の固定スリーブには、その後
    端面に設けた流入孔から先端側の外周部と後端側の外周
    部との境界部の外周側に開けた流出孔にかけて通気路が
    設けられ、前記流入孔には送気パイプが接続されている
    ことを特徴とする地盤アンカー用パッカー。
  3. 【請求項3】 上下に所定間隔をおいて配置した剛体製
    の固定スリーブと、それらと接続して内外に重ねて取付
    けたゴムスリーブからなる外側パッカー及び内側パッカ
    ーとから構成され、前記上部側の固定スリーブに前記外
    側パッカーと内側パッカーとの間に気体を導入する通気
    路を設け、この通気路に送気パイプを接続してなる地盤
    アンカー用パッカーを用い、前記固定スリーブ内にアン
    カー体をその固定端側から嵌挿して定着部と自由長部の
    境界部に設置し、前記アンカー体をパッカー体と共に削
    孔内に挿入した後、地表部において前記送気パイプ及び
    前記通気路を通して窒素ガスを前記外側パッカーと内側
    パッカーとの隙間に圧送し、これによって外側パッカー
    と内側パッカーをそれぞれ外側及び内側に膨張させ、前
    記外側パッカーは削孔の内壁に圧着してこの部分をシー
    ルし、また前記内側パッカーはアンカー体の外周に圧着
    してこの部分をシールすることを特徴とする地盤アンカ
    ーにおけるパッカーの施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160016117A (ko) * 2014-08-04 2016-02-15 최낙영 해안 세굴보수보강장치

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KR20160016117A (ko) * 2014-08-04 2016-02-15 최낙영 해안 세굴보수보강장치

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