JPH0848056A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0848056A
JPH0848056A JP6203067A JP20306794A JPH0848056A JP H0848056 A JPH0848056 A JP H0848056A JP 6203067 A JP6203067 A JP 6203067A JP 20306794 A JP20306794 A JP 20306794A JP H0848056 A JPH0848056 A JP H0848056A
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JP
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JP6203067A
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English (en)
Inventor
Takeo Ohashi
威夫 大橋
Yasunori Tsukioka
康訓 月岡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副走査移動を極力空白ラインのあるところで
行うことにより、印字画像間の空白ライン部分で記録体
の移動によるずれを吸収し、より良好な記録を容易かつ
安価に行うことができる記録装置を提供する。 【構成】 記録体の先頭記録素子に対応するラインデー
タから順に空白ラインを検出していって、非空白ライン
が検出されたときには、それまでに検出した空白ライン
数分の副走査を行わせる。また、非空白ラインを検出し
ていって、空白ラインが検出されるか、または非空白ラ
イン数が記録体の記録素子数に達したときには、それま
でに検出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非
空白ライン数分の副走査を行わせる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置やデ
ータ通信装置などに適用される記録装置に係り、特に、
副走査方向に複数個の記録素子が配置された記録体を用
い、1回の主走査で複数ラインの記録が行える記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、主走査方向に複数ラインを一度
にドット印字して行く記録体で画データを印字した場
合、副走査移動が印字すべき画像、特に文字の途中で生
じると、図10の(a)で示すように主走査ブロックA
とB間の副走査量が規定より多くなって印字画像に隙間
が生じたり、図10の(b)に示すように主走査ブロッ
クAとB間の副走査量が規定より小さくなって、印字画
像が重なり濃度ムラや画像歪みが発生する。
【0003】また、この種の記録装置においては、副走
査方向の記録素子の数を増やし、1回の主走査による印
字幅を大きくすることにより、印字速度の高速化を図る
傾向にある。このため、図11の(a)のような印字画
像の場合、例えば図11の(b)に示すように、印字画
像FとGが主走査ブロックAとBとに分断されてしま
い、印字画像に隙間があいてしまう。
【0004】このような不具合を解消するものとして、
例えば特開昭64−73962号公報に示されたような
記録装置が提案されている。この記録装置では、記録画
像間の隙間、重なりや濃度ムラを補正するため、副走査
方向の移動量のずれを検出して、その補正量を設定し移
動量を補正する回路を追加している。そして、記録体が
主走査方向へ1回移動して複数ライン分の画像を記録す
る毎に行われる副走査方向への移動量を補正することに
より、記録される画像の間に部分的な重なり、あるいは
記録抜けが生じないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
この種の記録装置においては、副走査方向に複数個の記
録素子が配置された記録体の副走査方向への移動量のず
れにより、印字画像の重なりや記録抜けの白ラインが発
生するという不具合が有り、画像品質が悪くなる問題点
があった。これに対して、上述したように副走査移動量
のずれを補正するようにしたものが提案されているが、
副走査移動量のずれを正確に補正することは極めて困難
で、そのための回路も複雑で高価なものとなる問題があ
った。
【0006】また、図12に示すような有効印字領域に
おいても、複数ラインまとめてドット印字するような記
録体の場合、印字開始のフィード誤差により、有効印字
領域の後端で画像が欠落するおそれがあった。
【0007】更に、1枚の記録紙に印字しきれない画像
データラインを印字する場合で、ページ分割印字を行う
場合、分割位置に印字画像がくると、印字画像が2ペー
ジに分割されて認識しにくくなる問題がある。
【0008】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、その第1の目的は、副
走査移動を極力空白ラインのあるところで行うことによ
り、印字画像間の空白ライン部分で記録体の移動による
ずれを吸収し、より良好な記録を容易かつ安価に行うこ
とができる記録装置を提供することにある。
【0009】また、第2の目的は、有効印字領域が設定
された記録紙の後端で印字画像が欠落しないようにする
ことにある。
【0010】更に、第3の目的は、1枚の記録紙に印字
しきれない画像データラインを印字する場合で、ページ
分割印字を行うとき、分割前ページの最終ラインを空白
ラインのところで終了して、分割位置に印字画像が来な
いようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項5
に記載の発明は、記録紙の副走査方向に複数個の記録素
子が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査
方向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時
に各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータ
を記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対
移動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置におい
て、それぞれ以下に示す手段を備えたものである。
【0012】すなわち、請求項1に記載の発明は、記録
体の先頭記録素子に対応するラインデータから順に空白
ラインを検出していき、非空白ラインが検出されたとき
には、それまでに検出した空白ライン数分の副走査を行
わせる第1の制御手段と、記録体の先頭記録素子に対応
するラインデータから順に非空白ラインを検出してい
き、空白ラインが検出されるか、または非空白ライン数
が記録体の記録素子数に達したときには、検出した非空
白ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の
副走査を行わせる第2の制御手段とを備えたものであ
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、記録体の先頭記
録素子に対応するラインデータから順に空白ラインを検
出していき、非空白ラインが検出されたときには、それ
までに検出した空白ライン数分の副走査を行わせる第1
の制御手段と、記録体の末尾記録素子に対応するライン
データから逆順に非空白ラインを検出していき、空白ラ
インが検出されたときは先頭ラインから当該空白ライン
までの主走査記録後に、記録したライン数分の副走査を
行わせ、または非空白ライン数が記録素子数に達したと
きには、検出した非空白ラインの主走査記録後、記録し
た非空白ライン数分の副走査を行わせる第2の制御手段
とを備えたものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、記録体の先頭記
録素子に対応するラインデータから順に空白ラインを検
出していき、非空白ラインが検出されたときには、それ
までに検出した空白ライン数分の副走査を行わせる第1
の制御手段と、記録体の末尾記録素子に対応するライン
データから逆順に非空白ラインを検出していき、空白ラ
インが検出されたときは今度は空白ラインを検出してい
き、非空白ラインが検出されたときは、先頭ラインから
当該非空白ラインまでの主走査記録後に、記録したライ
ン数分の副走査を行わせ、または非空白ライン数が記録
素子数に達したときには、検出した非空白ラインの主走
査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査を行わせ
る第2の制御手段とを備えたものである。
【0015】請求項4に記載の発明は、記録体の先頭記
録素子に対応するラインデータから順に空白ラインを検
出していき、非空白ラインが検出されたときには、検出
した空白ライン数分の副走査を行わせる第1の制御手段
と、記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
れるか、または記録紙の副走査方向終端までに記録体幅
分のラインを残すのみとなったときは、検出した非空白
ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副
走査を行わせる第2の制御手段と、記録紙の副走査方向
終端までに記録体幅分のラインを残すのみとなったとき
に、当該記録体幅の間に空白ラインを検出できなかった
ときは当該記録紙への記録を終了する第3の制御手段と
を備えたものである。
【0016】請求項5に記載の発明は、記録体の先頭記
録素子に対応するラインデータから順に空白ラインを検
出していき、非空白ラインが検出されたときには、検出
した空白ライン数分の副走査を行わせる第1の制御手段
と、記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
れるか、または記録紙の副走査方向終端までに記録体幅
分のラインを残すのみとなったときは、検出した非空白
ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副
走査を行わせる第2の制御手段と、記録紙の副走査方向
終端までに記録体幅分のラインを残すのみとなったとき
に、非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
れたときは、検出した非空白ラインの主走査記録後に当
該記録紙への記録を終了する第3の制御手段とを備えた
ものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の構成によれば、記録体の先頭記
録素子に対応するラインデータから順に空白ラインを検
出していって、非空白ラインが検出されたときには、そ
れまでに検出した空白ライン数分の副走査を行わせる。
次に、非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出
されるか、または非空白ライン数が記録体の記録素子数
に達したときには、それまでに検出した非空白ラインの
主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査を行
わせる。これにより、副走査移動がでるだけ空白ライン
のところで行われるようになり、印字画像の重なりや記
録抜けが減少する。
【0018】請求項2記載の構成によれば、前記請求項
1と同様に空白ラインを検出していって、非空白ライン
が検出されたときには、それまでに検出した空白ライン
数分の副走査を行わせる。次に、記録体の末尾記録素子
に対応するラインデータから逆順に非空白ラインを検出
していって、空白ラインが検出されたときは先頭ライン
から当該空白ラインまでの主走査記録後に、記録したラ
イン数分の副走査を行わせる。また、非空白ライン数が
記録素子数に達したときには、検出した非空白ラインの
主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査を行
わせる。これにより、上記請求項1と同様の作用を有す
るとともに、記録体の印字幅を有効利用して、主走査印
字回数を減らすことにより、印字速度を向上する。
【0019】請求項3記載の構成によれば、前記請求項
1と同様に空白ラインを検出していって、非空白ライン
が検出されたときには、それまでに検出した空白ライン
数分の副走査を行わせる。次に、記録体の末尾記録素子
に対応するラインデータから逆順に非空白ラインを検出
していって、空白ラインが検出されたときは今度は空白
ラインを検出していく。ここで、非空白ラインが検出さ
れたときは先頭ラインから当該非空白ラインまでの主走
査記録後に、記録したライン数分の副走査を行わせる。
また、非空白ライン数が記録素子数に達したときには、
検出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白
ライン数分の副走査を行わせる。これにより、上記請求
項2と同様の作用を有するとともに、不要な空白ライン
のデータ転送がより少なくなる。
【0020】請求項4記載の構成によれば、前記請求項
1と同様に空白ラインを検出していって、非空白ライン
が検出されたときには、検出した空白ライン数分の副走
査を行わせる。次に、非空白ラインを検出していき、空
白ラインが検出されるか、または記録紙の副走査方向終
端までに記録体幅分のラインを残すのみとなったとき
は、検出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非
空白ライン数分の副走査を行わせる。また、記録紙の副
走査方向終端までに記録体幅分のラインを残すのみとな
ったときに、当該記録体幅の間に空白ラインを検出でき
なかったときは当該記録紙への記録を終了する。これに
より、前記請求項1と同様の作用を有するとともに、記
録紙の後端で印字画像が欠落することがなくなる。
【0021】請求項5記載の構成によれば、前記請求項
1と同様に空白ラインを検出していって、非空白ライン
が検出されたときには、検出した空白ライン数分の副走
査を行わせる。次に、非空白ラインを検出していき、空
白ラインが検出されるか、または記録紙の副走査方向終
端までに記録体幅分のラインを残すのみとなったとき
は、検出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非
空白ライン数分の副走査を行わせる。また、記録紙の副
走査方向終端までに記録体幅分のラインを残すのみとな
ったときに、非空白ラインを検出していき、空白ライン
が検出されたときは、検出した非空白ラインの主走査記
録後に当該記録紙への記録を終了する。これにより、前
記請求項1と同様の作用を有するとともに、1枚の記録
紙に印字しきれないデータラインを印字する場合で、ペ
ージ分割印字を行うとき、分割前ページの最終ラインを
空白ラインのところで終了して、分割位置に印字画像が
来ないようにする。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る記録装置が適
用されるファクシミリ装置を示すブロック図、図2はそ
の記録動作を示すフローチャートである。
【0023】図1に示すように、このファクシミリ装置
は、記録部1、NCU(網制御装置)2、モデム3、C
PU(中央処理装置)4、操作表示部5、システム記憶
部6、読取部7及びデータ記憶部8がシステムバス9を
介して互いに接続されて構成されている。
【0024】記録部1は、記録紙の副走査方向に複数個
の記録素子が配置された記録体(記録ヘッド)11と、
この記録体11を記録紙の主走査方向に相対移動させる
主走査駆動手段12と、この主走査時に各記録素子によ
って記録紙に記録する各ラインデータを記憶する記憶手
段としてのn行のラインメモリ13と、記録紙を副走査
方向に相対移動させる副走査駆動手段14と、上記記録
体11〜副走査駆動手段14を制御する記録制御回路1
5とからなる。なお、記録体11に配置される記録素子
数としては、例えば64個のものも実用化されている
が、ここでは単にn個と記する。
【0025】NCU2は、このファクシミリ装置を公衆
回線網に接続するためのものであり、公衆回線網との間
で所定の回線制御を行い、自動発着信機能等を備えてい
る。モデム3は、送受信データの変復調を行うものであ
り、伝送手順信号をやり取りするための低速モデム機能
(V.21モデム)と、主に画情報をやり取りするため
の高速モデム機能(V.33モデム、V.29モデム、
V.27terモデムなで)を備えている。
【0026】CPU4には、読み出し専用のROM及び
読み書き可能なRAMが内蔵され、所定のプログラムに
従って当該ファクシミリ装置全体の制御を行うととも
に、本発明において特徴的な後述する記録制御を行うも
のである。
【0027】操作表示部5には、オペレータが必要に応
じて操作するための各種操作キーや、ファクシミリ装置
からオペレータへのメッセージ等を表示する表示器が設
けられている。
【0028】システム記憶部6には、通信及びシステム
制御プログラムや後述するフローチャートで示す制御プ
ログラムが記憶され、前記CPU4により読み出されて
実行される。読取部7は、原稿上の画像を所定の解像度
でビデオ信号として取り込み、ビデオデータとしての補
正を行ってから、各画素信号をデジタルデータに変換す
るものであり、変換されたデジタルデータは、公衆回線
網へのインタフェース回路であるモデム3及びNUC2
を介し、画信号として所定の伝送手順に従ってファクシ
ミリ伝送される。データ記憶部7は、受信したデータや
読み取ったデータを一旦保持するためのものである。
【0029】次に、このように構成されたファクシミリ
装置における本実施例の記録動作について、図2のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0030】NCU2を介して受信したデータをモデム
3で復調し、一旦データ記憶部8に蓄積した後、図2の
フローチャートの制御に移る。先ず、受信データの1ラ
イン目から、全白のデータ,すなわち空白ラインか否か
をチェックし、全白なら次のラインデータのチェックを
行う。受信1ライン目から全白でないデータが現れるま
で、そのライン数をカウントして、記録部1の副走査駆
動手段14によりそのライン数分記録紙を搬送する。次
に、全白でないラインの数をカウントしながら1主走査
動作で記録体11が印字できるnライン数まで受信デー
タを記録部1に転送し、nラインになった時点で副走査
方向の移動量がnラインであることを設定して印字させ
る。
【0031】一方、nラインに満たない場合は、そのラ
イン数を副走査方向の移動量として設定し、それまでに
転送された受信データを印字させる。
【0032】次に再度全白データのチェックを行い、全
白のライン数をカウントし、上記の動作を繰り返す。こ
のように、空白ライン部分での記録体の副走査移動を多
くして、印字部分のずれを極力減らすことにより、より
良好な印字品質が得られる。
【0033】すなわち、図2のフローチャートがスター
トすると、全データ転送終了か否かを判定する(判断1
01)。まだデータの転送は終了していないので、ここ
では処理102に進んでラインカウンタをリセットし、
0をセットする。次に、このラインカウンタをインクリ
メント(+1)し(処理103)、ラインカウンタの示
す画データが全白か否かを判定する(判断104)。全
白であれば、処理103に戻ってラインカウンタをイン
クリメントし、全白が続く間、このループを繰り返す。
判断104において、全白でないラインデータが現れる
と、処理105に進んで、ラインカウンタの示すステッ
プ数分の副走査移動を記録部1に指示する。なお、ライ
ンカウンタは、CPU4のRAM領域等に設けられてい
る。
【0034】このように、本フローチャートの処理10
2〜処理105をCPU4が実行することにより、検出
した空白ライン数分の副走査を記録部1の副走査駆動手
段14に行わせる請求項1に記載した第1の制御手段が
実現される。
【0035】次に、処理106に進んで、ラインカウン
タをリセットし、0をセットする。次の判断107で
は、ラインカウンタの値は未だnに達していないので、
処理108に進み、ラインカウンタをインクリメント
(+1)する。そして、このラインカウンタの示す転送
画データが全白か否かを判定し(判断109)、上記の
流れから全白ではないので、処理110に進んで当該ラ
インの画データを記録部1へ転送し、判断107へ戻
る。
【0036】全白でないラインが続く間、上記ループを
繰返し、判断109で全白と判定されるか、または判断
107でラインカウンタがnに達した場合には処理11
1に進む。この処理111では、主走査記録後の副走査
移動量を指示する。すなわち、CPU4は副走査移動量
としてラインカウンタの示すステップ数分を指定して記
録部1に指示することになる。
【0037】このように、本フローチャートの処理10
6〜処理111をCPU4が実行することにより、空白
ラインが検出されるまでの非空白ラインの主走査記録、
また、空白ラインが検出されない場合は、記録体11に
設けられる副走査方向記録素子数分の非空白ラインの主
走査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査を行わ
せる請求項1に記載した第2の制御手段が実現される。
【0038】上記処理102から処理111までの一連
の処理は、全データの転送が終了し、判断101でその
旨の判定がなされるまで繰り返される。このような記録
制御が行われることにより、図11の(a)に示したよ
うな印字画像を従来と同じ記録素子数の記録体で印字し
た場合にも、図11の(b)のようにはならず、図3に
示すように、印字は副走査方向文字分の幅、すなわち空
白ラインが存在するまでの画像単位で印字及び副走査送
りが行われ、画像の記録抜けによる白ラインや画像の重
なりによるムラが発生せず、より良好な印字品質を得る
ことができる。
【0039】ところで、副走査方向の記録素子の数を増
やし、1回の主走査による印字幅を大きくすることによ
り、印字速度の高速化を図ることができるが、本実施例
によると、図3に示したものより記録素子数を増やした
図4の場合でも印字速度は同様のものとなってしまい、
記録素子の増加による印字速度の高速化が余り図れな
い。
【0040】図5はこのような不具合を解消した本発明
の第2の実施例を示すフローチャートである。なお、装
置構成は図1に示したものと同じであり、CPU4の処
理が異なるのみである。前記実施例と本実施例の違い
は、図4に示したように記録体の1走査あたりの印字ラ
イン数nが通常の文字の大きさより十分に大きい場合
に、本来は高速印字が可能であるのに、前記実施例の制
御の場合、図4の主走査A,B,Cと印字回数が多くな
り、本来の印字速度が出せなくなる。本実施例の制御
は、1主走査で記録できる幅を最大限に生かして印字す
るもので、主走査駆動回数を極力減らすため、1主走査
幅のnライン近傍の空白ラインを検出して、その位置ま
で一度に印字しようとするものである。
【0041】すなわち、図5のフローチャートがスター
トすると、全データ転送終了か否かを判定する(判断2
01)。まだデータの転送は終了していないので、ここ
では処理202に進んでラインカウンタをリセットし、
0をセットする。次に、このラインカウンタをインクリ
メント(+1)し(処理203)、ラインカウンタの示
す画データが全白か否かを判定する(判断204)。全
白であれば、処理203に戻ってラインカウンタをイン
クリメントし、全白が続く間、このループを繰り返す。
【0042】判断204で全白でないラインデータが現
れると、処理205に進んで、ラインカウンタの示すス
テップ数分の副走査移動を記録部1に指示する。ここま
では、前記第1の実施例と同じ制御であり、このよう
に、本フローチャートの処理202〜処理205をCP
U4が実行することにより、検出した空白ライン数分の
副走査を記録部1の副走査駆動手段14に行わせる請求
項2に記載した第1の制御手段が実現される。
【0043】次に、処理206に進んで、ラインカウン
タをリセットし、記録体11の記録素子数であるnをセ
ットする。次の判断207では、ラインカウンタの値は
未だ0に達していないので、処理208に進み、ライン
カウンタをディクリメント(−1)する。そして、この
ラインカウンタの示すライン画データが全白か否かを判
定し(判断209)、全白でなければ判断207へ戻
る。
【0044】全白でないラインが続く間、上記ループを
繰り返し、判断209で全白と判定されると、処理21
0に進む。この処理210では、ラインカウンタの示す
ラインまでの画データを記録部1へ転送し、主走査記録
後、ラインカウンタの示すステップ数分の副走査移動を
指示する。また、判断207でラインカウンタが0に達
した場合には処理211に進む。この処理211では、
nラインまで画データを記録部1へ転送し、主走査記録
後、nステップ数分副走査移動を指示する。
【0045】このように、本フローチャートの処理20
6〜処理211をCPU4が実行することにより、記録
体11の末尾記録素子に対応するラインデータから逆順
に非空白ラインを検出していって、空白ラインが検出さ
れたときは先頭ラインから当該空白ラインまでの主走査
記録後にそのライン数分の副走査を行わせ、また、非空
白ライン数が記録素子数に達したときには、検出した非
空白ラインの主走査記録後、記録素子数分の副走査を行
わせる請求項2に記載した第2の制御手段が実現され
る。
【0046】上記処理202から処理211までの一連
の処理は、全データの転送が終了し、判断201でその
旨の判定がなされるまで繰り返される。このような記録
制御が行われることにより、図11の(a)に示したよ
うな画データを、図6に示すように、印字は副走査方向
2文字分の幅の画像単位で印字及び副走査送りが行わ
れ、画像の記録抜けによる白ラインや画像の重なりによ
る濃度ムラが発生せず、より良好な印字品質を得ること
ができる。しかも、前記実施例よりも印字処理速度が速
いという利点がある。
【0047】次に、本発明の第3の実施例として、上記
第2の実施例の変形例を図7のフローチャートを参照し
て説明する。なお、装置構成は図1に示したものと同じ
であり、CPU4の処理が異なるのみである。
【0048】すなわち、図7のフローチャートがスター
トすると、全データ転送終了か否かを判定する(判断3
01)。まだデータの転送は終了していないので、ここ
では処理302に進んでラインカウンタをリセットし、
0をセットする。次に、このラインカウンタをインクリ
メント(+1)し(処理303)、ラインカウンタの示
す画データが全白か否かを判定する(判断304)。全
白であれば、処理303に戻ってラインカウンタをイン
クリメントし、全白が続く間、このループを繰り返す。
【0049】判断304で全白でないラインデータが現
れると、処理305に進んで、ラインカウンタの示すス
テップ数分の副走査移動を記録部1に指示する。このよ
うに、本フローチャートの処理302〜処理305をC
PU4が実行することにより、検出した空白ライン数分
の副走査を記録部1の副走査駆動手段14に行わせる請
求項3に記載した第1の制御手段が実現される。
【0050】次に、処理306に進んで、ラインカウン
タをリセットし、記録体11の記録素子数であるnをセ
ットする。次の判断307では、ラインカウンタの値は
未だ0に達していないので、処理308に進み、ライン
カウンタをディクリメント(−1)する。そして、この
ラインカウンタの示すライン画データが全白か否かを判
定し(判断309)、全白でなければ判断307へ戻
る。全白でないラインが続く間、前記第2の実施例と同
様に上記ループを繰り返すが、判断309で全白と判定
されると、処理310に進む。
【0051】この処理310ではラインカウンタをディ
クリメントし、次の判断311で当該ラインカウンタの
示すライン画データが全白か否かを判定する。全白であ
れば処理310に戻って、このループを繰り返すが、判
断311で全白でないと判定されると、処理312に進
む。処理312では、ラインカウンタの示すラインまで
の画データを記録部1へ転送し、主走査記録後、ライン
カウンタの示すステップ数分の副走査移動を指示する。
また、判断307でラインカウンタが0に達した場合に
は処理313に進む。この処理313では、nラインま
で画データを記録部1へ転送し、主走査記録後、nステ
ップ数分副走査移動を指示する。
【0052】このように、本フローチャートの処理30
6〜処理313をCPU4が実行することにより、記録
体11の末尾記録素子に対応するラインデータから逆順
に非空白ラインを検出していくとともに、空白ラインが
検出されたときは今度は空白ラインを検出していって、
非空白ラインが検出されたときは先頭ラインから当該非
空白ラインまでの主走査記録後に、記録したライン数分
の副走査を行わせ、また、非空白ライン数が記録素子数
に達したときには、検出した非空白ラインの主走査記録
後、記録素子数分の副走査を行わせる請求項3に記載し
た第2の制御手段が実現される。
【0053】上記処理302から処理313までの一連
の処理は、全データの転送が終了し、判断301でその
旨の判定がなされるまで繰り返される。このような記録
制御が行われることにより、前記第2の実施例と同様な
効果が得られるとともに、不要な空白ラインのデータ転
送が第2の実施例より少なくなる効果がある。
【0054】次に、本発明の第4の実施例を図8,図9
に分割図示したフローチャートに基づき説明する。な
お、前記各実施例では、ラインカウンタが1つで済んだ
が、本実施例では3つ必要となるので、それらについて
簡単に説明する。nラインカウンタは1回の主走査によ
って印字されるライン数を示し、その数nは記録体11
の副走査方向の記録素子数に相当する。SHラインカウ
ンタは、上記主走査を繰り返す回数をカウントするもの
である。例えばA4サイズの記録紙の長さを297mm
とすると、そのライン数は、1ライン=1/15.4m
mとして、297÷(1/15.4)=4573.8≒
4570ラインとなる。従って、例えば、記録体の記録
素子数を10個とすると、SHラインカウンタの最大値
(Max)=4570/10=457となる。また、K
ラインカウンタは、副走査移動量をカウントするカウン
タである。これらのカウンタは、CPU4のRAM領域
等に設けられている。
【0055】さて、このフローチャートがスタートする
と、先ず図8の処理401において、SHラインカウン
タ,nラインカウンタ,Kラインカウンタがリセットさ
れる。次に、nラインカウンタの示すラインが空白ライ
ンか否かを判定し(判断402)、通常、記録紙の先頭
ラインは空白であるので、判断403に進む。この判断
403では、SHラインカウンタが最大値(Max)よ
り1つ手前であるか否かを判定する。すなわち記録体1
1が記録紙の記録体幅1つ手前にあるか否かを判定す
る。未だ、そうではないので、処理404に進み、Kラ
インカウンタ及びnラインカウンタをそれぞれインクリ
メントする。次に、nラインカウンタが最大値に達した
か否かを判定し、未だ達していないので、判断402に
戻り、このループを繰り返す。そして、判断405でn
ラインカウンタが最大値に達すると、処理406に進
み、SHラインカウンタをインクリメントするととも
に、nラインカウンタをリセットする。そして、この処
理406から判断402に戻り、このループを繰り返
す。判断402で空白ラインでないと判定されると、図
9の判断407に進み、Kラインカウンタが0か否かを
判定する。記録紙の先頭ラインが空白ラインでないかぎ
り、Kラインカウンタは0ではないので、処理408に
進み、Kラインカウンタ分副走査方向に記録体11を移
動させるとともに、Kラインカウンタをリセットする。
【0056】このように、本フローチャートの処理40
1〜処理408をCPU4が実行することにより、検出
した空白ライン数分の副走査を記録部1の副走査駆動手
段14に行わせる請求項4と請求項5に記載した第1の
制御手段が実現される。
【0057】次に、判断409において、空白ラインで
はないので、判断410に進む。この判断410では、
前記同様SHラインカウンタが最大値(Max)より1
つ手前であるか否かを判定する。未だ、そうではないの
で、処理411に進み、Kラインカウンタ及びnライン
カウンタをそれぞれインクリメントする。次に、nライ
ンカウンタが最大値に達したか否かを判定し、未だ達し
ていないので、判断409に戻り、このループを繰り返
す。そして、判断412でnラインカウンタが最大値に
達すると、処理413に進み、SHラインカウンタをイ
ンクリメントするとともに、nラインカウンタをリセッ
トする。そして、この処理413から判断409に戻
り。このループを繰り返す。
【0058】判断409で空白ラインと判定されると、
判断414に進み、Kラインカウンタが0か否かを判定
する。前記判断407でKラインカウンタが0、又は処
理408でKラインカウンタがリセットされてから、初
めて判断409で空白ラインと判定されない限り、Kラ
インカウンタは0でないので、処理415に進む。処理
415では、Kラインカウンタ分、記録部1にデータ転
送して主走査記録後、副走査方向に記録体11を移動さ
せるとともに、Kラインカウンタをリセットする。そし
て、次の判断416で全データ転送終了か否かを判定
し、転送終了であれば、処理を終了する。未だ転送デー
タがあれば、図8の判断402に戻って、上記の処理を
繰り返す。
【0059】上記の処理の繰り返しにおいて、図8の判
断403でSHラインカウンタが最大値の1つ手前に達
したと判定されると、判断417に分岐し、全データ転
送終了か否かを判定する。この判断417で未だ転送終
了でないと判定されると、空白ラインか否かを判定する
(判断418)。ここでは、前記判断402で空白ライ
ンと判定されているので、処理419に進み、Kライン
カウンタ及びnラインカウンタをそれぞれインクリメン
トする。次に、nラインカウンタが最大値に達したか否
かを判定し、未だ達していないので、判断417に戻
り、このループを繰り返す。そして、判断417で全デ
ータ転送終了と判定されるか、又は判断420でnライ
ンカウンタが最大値に達すると、処理421に進み、K
ラインカウンタ分副走査方向に記録体を移動させて、処
理を終了する。なお、判断418で空白ラインでないと
判定された場合は、当該ページの処理はそのまま終了
し、次ページに記録することにより、印字データが分割
されるのを防いでいる。
【0060】また、図9の判断410でSHラインカウ
ンタが最大値の1つ手前に達したと判定されると、処理
422に分岐し、Kラインカウンタ分、記録部1にデー
タ転送して主走査記録後、副走査方向に記録体11を移
動させるとともに、Kラインカウンタをリセットする。
【0061】このように、本フローチャートの判断40
9〜処理415及び処理422をCPU4が実行するこ
とにより、非空白ラインを検出していき、空白ラインが
検出されるか、または記録紙の副走査方向終端までに記
録体幅分のラインを残すのみとなったときは、検出した
非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数
分の副走査を行わせる請求項4と請求項5に記載した第
2の制御手段が実現される。
【0062】次に、判断423で全データ転送終了か否
かを判定する。この判断423で未だ転送終了でないと
判定されると、空白ラインか否かを判定する(判断42
4)。ここでは、前記判断409で空白ラインでないと
判定されているので、処理425に進み、Kラインカウ
ンタ及びnラインカウンタをそれぞれインクリメントす
る。次に、nラインカウンタが最大値に達したか否かを
判定し(判断426)、未だ達していないので、判断4
23に戻り、このループを繰り返す。そして、判断42
3で全データ転送終了と判定されるか、又は判断424
で空白ラインと判定されると、処理427に進んで、K
ラインカウンタ分、記録部1にデータ転送して主走査記
録後、副走査方向に記録体11を移動させ、処理を終了
する。
【0063】以上のように、本フローチャートの判断4
24〜判断426及び処理427をCPU4が実行する
ことにより、記録紙の副走査方向終端までに記録体幅分
のラインを残すのみとなったときに、非空白ラインを検
出していき、空白ラインが検出されたときは、検出した
非空白ラインの主走査記録後に当該記録紙への記録を終
了する請求項5に記載した第3の制御手段が実現されて
いる。このように、文字データなどの記録画データ部分
で分割印字しないようにすることにより、印字受信デー
タが認識しやすくなる。
【0064】一方、全データ転送終了もせず、空白ライ
ンもなくて、判断426でnラインカウンタが最大値に
達すると、当該ページの処理はそのまま終了させ、次ペ
ージに記録することにより、記録紙の後端で記録画デー
タが欠落するのを防いでいる。これは、本フローチャー
トの判断424〜判断426をCPU4が実行すること
により、記録紙の副走査方向終端までに記録体幅分のラ
インを残すのみとなったときに、当該記録体幅の間に空
白ラインを検出できなかったときは当該記録紙への記録
を終了する請求項4に記載した第3の制御手段が実現さ
れることによって可能となっている。
【0065】以上、本発明による記録装置をファクシミ
リ装置に適用した場合について説明してきた。複数ライ
ンを一度に印字する記録装置をファクシミリ装置に適用
した場合、データがコードデータでないため、一般のコ
ンピュータのプリンタとして使用した場合より印字デー
タの隙間、重なりやムラが特に顕著に感じられる。ファ
クシミリ装置に使用される原稿は、図形の原稿だけでな
く、多くは文字原稿である。この文字原稿も主走査方向
の読み取りにより、データを文字と図形に識別すること
なく送受信するのでやむを得ないこととなって、文字部
で記録体が移動され、文字部で隙間やムラのある記録が
行われる結果となっている。従って、上述した如く、本
発明による記録装置をファクシミリ装置に適用すること
は特に効果的であるが、その他のデータ通信装置や、コ
ンピュータのプリンタとして、コードデータ以外の画像
データ等を扱う場合に適用することも有効である。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、記録体の
先頭記録素子に対応するラインデータから順に空白ライ
ンを検出していって、非空白ラインが検出されたときに
は、それまでに検出した空白ライン数分の副走査を行わ
せ、また非空白ラインを検出していって、空白ラインが
検出されるか、または非空白ライン数が記録体の記録素
子数に達したときには、それまでに検出した非空白ライ
ンの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査
を行わせる構成としたので、副走査移動ができるだけ空
白ラインのところで行われるようになり、印字画像の重
なりや記録抜けが減少し、良好な記録画像が容易かつ安
価に得られる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、前記請求項
1と同様に空白ライン数分の副走査を行わせるととも
に、記録体の末尾記録素子に対応するラインデータから
逆順に非空白ラインを検出していって、空白ラインが検
出されたときは先頭ラインから当該空白ラインまでの主
走査記録後に、記録したライン数分の副走査を行わせ、
また、非空白ライン数が記録素子数に達したときには、
検出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白
ライン数分の副走査を行わせる構成としたので、上記請
求項1と同様の効果が得られるとともに、記録体の印字
幅を有効利用して、主走査印字回数を減らすことによ
り、印字速度が向上する。
【0068】請求項3記載の発明によれば、前記請求項
2と同様に空白ライン数分の副走査を行わせ、記録体の
末尾記録素子に対応するラインデータから逆順に非空白
ラインを検出していくとともに、空白ラインが検出され
たときは今度は空白ラインを検出していって、非空白ラ
インが検出されたときは先頭ラインから当該非空白ライ
ンまでの主走査記録後に、記録したライン数分の副走査
を行わせ、また、非空白ライン数が記録素子数に達した
ときには、検出した非空白ラインの主走査記録後、記録
した非空白ライン数分の副走査を行わせる構成としたの
で、上記請求項2と同様な効果が得られるとともに、不
要な空白ラインのデータ転送がより少なくなる効果があ
る。
【0069】請求項4記載の発明によれば、前記請求項
1と同様に空白ライン数分の副走査を行わせるととも
に、非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
れるか、または記録紙の副走査方向終端までに記録体幅
分のラインを残すのみとなったときは、検出した非空白
ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副
走査を行わせ、また、記録紙の副走査方向終端までに記
録体幅分のラインを残すのみとなったときに、当該記録
体幅の間に空白ラインを検出できなかったときは当該記
録紙への記録を終了する構成としたので、前記請求項1
と同様な効果が得られるとともに、記録紙の後端で印字
画像が欠落することがなくなる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、前記請求項
1と同様に空白ライン数分の副走査を行わせるととも
に、非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
れるか、または記録紙の副走査方向終端までに記録体幅
分のラインを残すのみとなったときは、検出した非空白
ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン数分の副
走査を行わせ、また、記録紙の副走査方向終端までに記
録体幅分のラインを残すのみとなったときに、非空白ラ
インを検出していき、空白ラインが検出されたときは、
検出した非空白ラインの主走査記録後に当該記録紙への
記録を終了する構成としたので、前記請求項1と同様な
効果が得られるとともに、1枚の記録紙に印字しきれな
いデータラインを印字する場合で、ページ分割印字を行
うとき、分割前ページの最終ラインを空白ラインのとこ
ろで終了して、分割位置に印字画像が来ないようにする
ことができ、画像データが認識しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置が適用された
ファクシミリ装置のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例を示すフローチャート。
【図3】上記第1の実施例の作用を示す説明図。
【図4】上記第1の実施例の他の作用を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施例を示すフローチャート。
【図6】上記第2の実施例の作用を示す説明図。
【図7】本発明の第3の実施例を示すフローチャート。
【図8】本発明の第4の実施例を示すフローチャート。
【図9】本発明の第4の実施例を示すフローチャート。
【図10】従来の技術の問題点を示す説明図。
【図11】従来の技術の問題点を示す説明図。
【図12】従来の技術の問題点を示す説明図。
【符号の説明】 1 記録部 2 NCU 3 モデム 4 CPU 5 操作表示部 6 システム記憶部 7 読取部 8 データ記憶部 11 記録体 12 主走査駆動手段 13 n行のラインメモリ 14 副走査駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙の副走査方向に複数個の記録素子
    が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査方
    向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時に
    各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータを
    記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対移
    動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置において、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に空白ラインを検出していき、非空白ラインが検出さ
    れたときには、それまでに検出した空白ライン数分の副
    走査を行わせる第1の制御手段と、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
    れるか、または非空白ライン数が記録体の記録素子数に
    達したときには、それまでに検出した非空白ラインの主
    走査記録後、記録した非空白ライン数分の副走査を行わ
    せる第2の制御手段とを備えたことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 記録紙の副走査方向に複数個の記録素子
    が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査方
    向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時に
    各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータを
    記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対移
    動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置において、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に空白ラインを検出していき、非空白ラインが検出さ
    れたときには、それまでに検出した空白ライン数分の副
    走査を行わせる第1の制御手段と、 上記記録体の末尾記録素子に対応するラインデータから
    逆順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出
    されたときは先頭ラインから当該空白ラインまでの主走
    査記録後に、記録したライン数分の副走査を行わせ、ま
    たは非空白ライン数が記録素子数に達したときには、検
    出した非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白ラ
    イン数分の副走査を行わせる第2の制御手段とを備えた
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 記録紙の副走査方向に複数個の記録素子
    が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査方
    向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時に
    各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータを
    記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対移
    動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置において、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に空白ラインを検出していき、非空白ラインが検出さ
    れたときには、それまでに検出した空白ライン数分の副
    走査を行わせる第1の制御手段と、 上記記録体の末尾記録素子に対応するラインデータから
    逆順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出
    されたときは今度は空白ラインを検出していき、非空白
    ラインが検出されたときは、先頭ラインから当該非空白
    ラインまでの主走査記録後に、記録したライン数分の副
    走査を行わせ、または非空白ライン数が記録素子数に達
    したときには、検出した非空白ラインの主走査記録後、
    記録した非空白ライン数分の副走査を行わせる第2の制
    御手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 記録紙の副走査方向に複数個の記録素子
    が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査方
    向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時に
    各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータを
    記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対移
    動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置において、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に空白ラインを検出していき、非空白ラインが検出さ
    れたときには、検出した空白ライン数分の副走査を行わ
    せる第1の制御手段と、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
    れるか、または上記記録紙の副走査方向終端までに上記
    記録体幅分のラインを残すのみとなったときは、検出し
    た非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン
    数分の副走査を行わせる第2の制御手段と、 上記記録紙の副走査方向終端までに記録体幅分のライン
    を残すのみとなったときに、当該記録体幅の間に空白ラ
    インを検出できなかったときは当該記録紙への記録を終
    了する第3の制御手段とを備えたことを特徴とする記録
    装置。
  5. 【請求項5】 記録紙の副走査方向に複数個の記録素子
    が配置された記録体と、この記録体を記録紙の主走査方
    向に相対移動させる主走査駆動手段と、この主走査時に
    各記録素子によって記録紙に記録する各ラインデータを
    記憶する記憶手段と、上記記録紙を副走査方向に相対移
    動させる副走査駆動手段とを備えた記録装置において、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に空白ラインを検出していき、非空白ラインが検出さ
    れたときには、検出した空白ライン数分の副走査を行わ
    せる第1の制御手段と、 上記記録体の先頭記録素子に対応するラインデータから
    順に非空白ラインを検出していき、空白ラインが検出さ
    れるか、または上記記録紙の副走査方向終端までに上記
    記録体幅分のラインを残すのみとなったときは、検出し
    た非空白ラインの主走査記録後、記録した非空白ライン
    数分の副走査を行わせる第2の制御手段と、 上記記録紙の副走査方向終端までに記録体幅分のライン
    を残すのみとなったときに、非空白ラインを検出してい
    き、空白ラインが検出されたときは、検出した非空白ラ
    インの主走査記録後に当該記録紙への記録を終了する第
    3の制御手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
JP6203067A 1994-08-05 1994-08-05 記録装置 Pending JPH0848056A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064433A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064433A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体

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