JPH0847648A - 竪型粉砕機 - Google Patents

竪型粉砕機

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JPH0847648A
JPH0847648A JP6184716A JP18471694A JPH0847648A JP H0847648 A JPH0847648 A JP H0847648A JP 6184716 A JP6184716 A JP 6184716A JP 18471694 A JP18471694 A JP 18471694A JP H0847648 A JPH0847648 A JP H0847648A
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rotary table
crushing
static pressure
vertical
bearing
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Hajime Asakawa
肇 浅川
Katsuhide Fujita
活秀 藤田
Hisao Yamane
久雄 山根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速機の小型化を図り、振動トラブルを防止
するとともに、静圧軸受に対する回転テーブルの熱変形
による悪影響を防止した竪型粉砕機を提供するものであ
る。 【構成】 回転テーブル3Aに負荷される鉛直荷重を支
承する静圧軸受30aを回転テーブル3A外周部下端に
配設するとともに、静圧軸受30aの直上の回転テーブ
ル3Aまたは回転テーブル3Aに接合されるフランジシ
ュー3Bに外側に拡大する楔形状のスリット50を設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転テーブルと粉砕ロ
ーラとの協働により、セメント原料、スラグ、クリンカ
やセラミックス、化学品などの原料を粉砕する竪型粉砕
機に係り、特に回転テーブルに負荷される鉛直荷重は回
転テーブルに回転力を付与する減速機でなく別個に回転
テーブル外周部下方に設置した静圧軸受に支承させ、減
速機の小型化を図り減速機の振動トラブルを防止し、か
つ、静圧軸受部の熱変形を配慮した竪型粉砕機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石灰石やスラグ、セメント原料などの原
料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として、図6
に示すように、回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪
型粉砕機1が広く用いられている。この種の粉砕機は、
円筒状ケーシング15の下部において電動機2Bにより
減速機2を介して駆動されて低速回転する円盤状の回転
テーブル3Aと、その上面外周部を円周方向へ等分する
箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕
ローラ4とを備えている。
【0003】粉砕ローラ4はケーシング15に軸6によ
って揺動自在に軸支されたアーム5とアーム7A、7B
を介して油圧シリンダ9のピストンロッド10に連結さ
れており、油圧シリンダ9を作動させることにより、粉
砕ローラ4を回転テーブル3A上に押圧して原料への粉
砕圧力を与えている。3Sは回転テーブル3Aの外周縁
に設けられ原料層厚を調整するダムリング、14は回転
テーブル3Aをオーバフローした粉砕産物の環状空間通
路、17は原料投入シュート、18は環状空間通路14
に落下した粉砕産物を掻き寄せるスクレーパである。ス
クレーパ18で掻き寄せられた粉砕産物は、図6に示す
ように、排出シュート19を介して機外へ排出される。
【0004】このような竪型粉砕機において、回転テー
ブルの中央部へ原料投入シュート17で供給された原料
は、回転テーブル3Aの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル3A上を滑る時に回転テー
ブル3Aにより回転方向の力を受け、回転テーブル3A
との間で滑って回転テーブル3Aの回転数よりいくらか
遅い回転を行う。以上2つの力、すなわち、半径方向と
回転方向の力とが合成され、原料は回転テーブル3A上
を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル3Aの外周部へ移
動する。この外周部には、ローラが圧接されて回転して
いるので、渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ4と回転テ
ーブル3Aとの間へローラ軸方向とある角度をなす方向
から進入して噛込まれて粉砕される。
【0005】一方、回転テーブル3Aの直下に配設され
た遊星減速機2では、頂部に突出した出力軸に取り付け
た水平円板に回転テーブル3Aが載置され連結されてお
り、減速機は回転テーブル3Aを介して伝達される全荷
重を負荷させながら回転テーブル3Aに回転力を与える
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように、従
来の竪型粉砕機1は、回転テーブル3Aが回転テーブル
3Aの直下に同芯状に配設した減速機2の出力軸に直結
され、回転テーブル3Aや粉砕ローラ4の自重ばかりで
なく、油圧シリンダ9に付勢された粉砕力をも常時減速
機2が支承することになり、このため、減速機2は非常
に大きな剛性を保持する必要があり、サイズの大型化に
よるコストアップの要因となっていた。そのうえ、粉砕
時の変動荷重に起因する振動が常時伝達され、減速機内
部の歯車を始めとする動力伝達部に損傷を与える原因と
なり、減速機トラブルの発生による寿命の低下やメンテ
ナンスに多大の費用と労力の費消を余儀なくさせられて
いた。また、例えば、高温クリンカ(常温80℃〜15
0℃、最大200℃)などの高温原料に粉砕熱が加わっ
て、回転テーブルは温度上昇し、そのため回転テーブル
はお碗を伏せたような熱変形をするために、静圧軸受は
摺動面が片当りして偏心荷重を受け損傷を受けたり寿命
を短くするなどの問題が生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
して、トラブルフリーな動力伝達機構を備えた竪型粉砕
機とするために、本発明では、回転テーブルの外周部上
面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配設し、回転テー
ブル上に供給された原料を粉砕ローラに所定の圧力を与
えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕す
る竪型粉砕機において、該回転テーブルに回転力を付与
する減速機を該回転テーブル直下の中央部に配設すると
ともに、該回転テーブルに負荷される自重ならびに粉砕
力などの鉛直荷重を支承する静圧軸受を該回転テーブル
外周部の粉砕ローラ押圧領域の直下に配設し、該静圧軸
受を支承する柱脚を該減速機とは別体に設け、該回転テ
ーブルのうち該静圧軸受の上面に積載される部分に外側
に向かって拡大する楔形状のスリットを形成するか、あ
るいは該回転テーブルの下端にボルト結合を介して接合
されるドーナツ形状のフランジシューに外側に向かって
拡大する楔形状のスリットを形成した。
【0008】
【作用】本発明における回転テーブルは直下の減速機に
より回転駆動されるが、回転テーブルの自重と粉砕ロー
ラの押圧力などの鉛直荷重は回転テーブル外周部で粉砕
ローラの押圧領域の直下に配設された静圧軸受で支承さ
れる。また、回転テーブルが熱変形を受けてお碗を伏せ
たような変形をしても、回転テーブル外周部下端やこれ
に接合されるフランジシュー上面に設けた楔形状のスリ
ットがあるため、静圧軸受の摺動する上下両面はともに
水平に保持され鉛直荷重が軸受面全体で均等に伝達され
るから、軸受の損傷もなく長寿命が達成される。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図5は本発明の実施例に係り、
図1は竪型粉砕機の全体縦断面図、図2は竪型粉砕機の
要部縦断面図、図3は図2のA−A視の平面図、図4は
図3のB−B視の縦断面図、図5は他の実施例を示す竪
型粉砕機の要部縦断面図である。図1〜図4に示すよう
に、本発明の竪型粉砕機1においては、直立円筒状のケ
ーシング15の内部にケーシング15と同軸状に回転テ
ーブル3Aが竪軸回りに回転自在に配設され、回転テー
ブル3Aの外周部直上には複数個(図1〜図3の実施例
では4個)の粉砕ローラ4が載置され、二重円筒で形成
されるスタンド40の頂上に設置される軸受6Aの回転
軸6回りに揺動自在なアーム5およびアーム7A、7B
を介して油圧シリンダ9により回転テーブル3A上に押
圧され、従動される。回転テーブル3Aの外周部下端
は、図4に示すように、外側に向かって順次空隙の大き
くなる楔形状のスリット50が設けられる。回転テーブ
ル3Aの外周部下側にはドーナツ円板状のフランジシュ
ー3Bが固設されるとともに、図4に示すように、スタ
ンド40の内側に配設された柱脚30の頂部の支持板3
0P上に載置された静圧軸受(スラストパッド)30a
上に積載され、回転テーブル3Aに負荷される自重なら
びに粉砕力などの鉛直荷重を支承する。静圧軸受(スラ
ストパッド)30aのベースメタル31の上面には摺動
面となる軸受メタル32が貼設され、フランジシュー3
Bの下面と静圧軸受(スラストパッド)30aの軸受メ
タル32上面は回転テーブル3A回転時の摺動面とな
り、ベースメタル31に穿設した潤滑給油口33および
給油路33aを介して潤滑給油される。以上のように構
成された静圧軸受(スラストパッド)30aは、回転テ
ーブル3Aより負荷される自重ならびに粉砕力(粉砕ロ
ーラ押圧力)などの鉛直荷重を支承し、柱脚30を通じ
て基礎に伝達するとともに、高温原料の粉砕時や大きな
粉砕熱を受けて回転テーブル3Aが碗状変形しても、回
転テーブル3Aの外周部下端に設けた楔形状のスリット
50がこの変形を吸収して熱変形に起因する片当りを防
止し、静圧軸受を保護する。図5は、スリット50を回
転テーブル3A外周部下端でなく、これに接合されるフ
ランジシュー3Bの上面に設けた実施例であり、図4と
同様に熱変形を吸収する。
【0010】本発明においては、図4や図5に示すよう
に、回転テーブル3Aの外周部下端やこれと接合される
フランジュー3B上面に楔形状のスリット50を設けて
静圧軸受30aへの熱変形の悪影響を防止したが、この
ようなスリット50を設けた場合と設けない場合を実際
に比較してみると、スリット50を設けない場合には回
転テーブル3Aの表面温度が170℃になるとフランジ
シュー3Bの内周点Pに比べて外周点Qの高低差は13
00μmとなる。この時回転テーブル3Aとフランジシ
ュー3Bとの接合ボルトのサイズを、M48よりM36
に細くすると高低差は1300μmより1200μmに
低下するが、逆に接合ボルトの応力値は5.1kg/m
2 から8.1kg/mm2 に上昇した。これに対し
て、図4や図5のようなスリット50を設けた場合に
は、内周点Pと外周点Qの高低差は300μmへ激減し
た。また、接合ボルトをM36としても応力値は5.1
kg/mm2 であり低い値を保つことが分かった。以上
のことから、スリット装置の有効性が明らかとなった。
なお、スリット50の形状はスリット範囲l=195m
m(水平距離)に対して最大高さh=0.6mmとし
た。静圧軸受30aは、図3に示すように、回転テーブ
ル3A上に積載される複数個(図1〜図4の実施例では
4個)の粉砕ローラ4の直下に、粉砕ローラ1個当り3
つが配置される。また、図2に示すように、回転テーブ
ル3Aの内周部下側には頂部にフランジを有する円筒状
の回転筒3Cが回転テーブル3Aと一体的に突設され、
柱脚30より斜め上方内側に延在する円周複数本のステ
ー30Aによって支持された円筒状の固定リング30B
の中に固設された支持環30bに嵌装され、回転筒3C
と支持環30bの間の摺動面には、静圧軸受(スラスト
パッド)30a上面と同様に潤滑給油される。これら2
つの摺動面を形成する静圧軸受(スラストパッド)30
a上面と支持環30b内面の役割は、静圧軸受(スラス
トパッド)30a上面が主として鉛直荷重を支持するの
に対して、支持環30b内面は回転テーブル3Aに負荷
される偏心荷重により回転テーブル3Aが傾斜したり、
あるいは水平移動するのを防止し、鉛直荷重を円周均等
化することである。なお、静圧軸受(スラストパッド)
30aはドーナツ円板状に形成してもよいが、通常は前
述したように各粉砕ローラ4の直下に局部的に配設する
ようにしている。スラストパッド30aは、静圧軸受と
も呼ばれ、軸受メタル32は支持環30b内面と同様に
その材質はホワイトメタル(WJ2)やりん青銅、鉛青
銅、カドミウム合金などを採用し得る。
【0011】一方、回転テーブル3Aの回転駆動は、回
転テーブル3Aの中心直下に配設した減速機(本実施例
では遊星減速機)2の出力軸2aの頂部外周に螺設した
平歯車と回転筒3Cの内周面に取り付けた内歯歯車との
噛合により実施され、減速機2には回転テーブル3Aに
負荷される鉛直荷重が伝達されることはない。以上のよ
うに構成された本発明の竪型粉砕機1では、回転テーブ
ル3Aは電動機2B、遊星減速機2を介して回転駆動さ
れ、原料は原料投入シュート17および分岐管17Aを
経由して各粉砕ローラ4の直前に落下され、回転テーブ
ル3Aと粉砕ローラ4との間で粉砕され、回転テーブル
3Aをオーバフローして環状空間通路14へ落下し、ス
クレーパ18によって掻き寄せられ原料排出口より機外
へ排出される。なお、分岐管17Aはクリンカなど摩耗
性の強い原料に対する摩耗防止のため、下半分に堰板1
7Bを複数個配設して原料を貯め、マテリアル・クッシ
ョンを形成する。このように、本発明における竪型粉砕
機1においては、従来構造のように減速機2に鉛直荷重
を与えることなく、熱変形から保護された静圧軸受によ
って減速機2とは別途に回転テーブル3Aの自重や油圧
シリンダ9によって付与される粉砕力などの鉛直荷重を
支持する機構としている。したがって、減速機2は回転
駆動のための回転トルクの伝達だけの機能があればよ
く、それだけ小型化できるとともに、粉砕仕事中の負荷
変動に伴う振動現象の影響を受けることが少なく、振動
トラブルによる損傷が軽減され長寿命が達成される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば減
速機の小型軽量化が実現され、設備費が低減されるとと
もに、粉砕中の異常振動に伴う減速機トラブルが回避さ
れ、メンテナンス性が向上する。また、回転テーブルの
熱変形が静圧軸受に及ばないように配慮されているの
で、静圧軸受が損傷されることなく長寿命を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る竪型粉砕機の全体縦断面
図である。
【図2】本発明の実施例に係る竪型粉砕機の要部縦断面
図である。
【図3】図2のA−A視の断面平面図である。
【図4】図3のB−B視の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る竪型粉砕機の要部縦
断面図である。
【図6】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 竪型粉砕機 2 減速機(遊星減速機) 2A 寸動電動機 2B 電動機 2a 出力軸 3A 回転テーブル 3B フランジシュー 3C 回転筒 3S ダムリング 4 粉砕ローラ 5 アーム 6 軸(回転軸) 7 アーム 7A アーム 7B アーム 9 油圧シリンダ 14 環状空間通路 15 ケーシング 16 排出口 17 原料投入シュート 17A 分岐管 17B 堰板 18 スクレーパ 19 排出シュート 30 柱脚 30A ステー 30B 固定リング 30P 支持板 30a 静圧軸受(スラストパッド) 30b 支持環 31 ベースメタル 32 軸受メタル 33 潤滑給油口 34 給油路 40 スタンド 50 スリット P 内周点 Q 外周点 l スリット水平長さ h スリット最大高さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルの外周部上面に複数個の回
    転自在な粉砕ローラを配設し、回転テーブル上に供給さ
    れた原料を粉砕ローラに所定の圧力を与えて回転テーブ
    ル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕する竪型粉砕機に
    おいて、該回転テーブルに回転力を付与する減速機を該
    回転テーブル直下の中央部に配設するとともに、該回転
    テーブルに負荷される自重ならびに粉砕力などの鉛直荷
    重を支承する静圧軸受を該回転テーブル外周部の粉砕ロ
    ーラ押圧領域の直下に配設し、該静圧軸受を支承する柱
    脚を該減速機とは別体に設け、該回転テーブルのうち該
    静圧軸受の上面に積載される部分に外側に向かって拡大
    する楔形状のスリットを形成するか、あるいは該回転テ
    ーブルの下端にボルト結合を介して接合されるドーナツ
    形状のフランジシューに外側に向かって拡大する楔形状
    のスリットを形成したことを特徴とする竪型粉砕機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112317057A (zh) * 2020-11-10 2021-02-05 南京凯盛国际工程有限公司 一种辊压机辊子与减速机的离合装置及其安装方法

Cited By (2)

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CN112317057A (zh) * 2020-11-10 2021-02-05 南京凯盛国际工程有限公司 一种辊压机辊子与减速机的离合装置及其安装方法
CN112317057B (zh) * 2020-11-10 2024-04-12 中材国际智能科技有限公司 一种辊压机辊子与减速机的离合装置及其安装方法

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