JPH0847506A - 体液吸収用当て材 - Google Patents

体液吸収用当て材

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JPH0847506A
JPH0847506A JP6187561A JP18756194A JPH0847506A JP H0847506 A JPH0847506 A JP H0847506A JP 6187561 A JP6187561 A JP 6187561A JP 18756194 A JP18756194 A JP 18756194A JP H0847506 A JPH0847506 A JP H0847506A
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thermoplastic resin
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Nobuko Kimura
暢子 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 袋体を開封して取出すという重複した手間を
軽減し得る体液吸収用当て材を提供しようとするもの。 【構成】 この発明の体液吸収用当て材は、当て材本体
1と剥離部材2とが貼着されて成り、前記剥離部材2
は、当て材本体1に貼着すべき側とされる熱可塑性樹脂
層21と不織布層20とが積層され且つ当て材本体1よりも
幅広に形成されると共に、前記熱可塑性樹脂層21には剥
離層22が形成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、体液吸収用当て材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、下着に貼付して使用すること
により、汗や経血やおりもの等或いは失禁尿などの体液
(この明細書では、体液吸収用当て材に吸収させるべき
ものを、体液と総称する)を吸収させる体液吸収用当て
材が知られている。
【0003】図5に示すように、この体液吸収用当て材
は体液を吸収すべき領域を有する当て材本体1と剥離紙
5とが貼着されて成り、図6に示すように、袋体7内に
1個づつ個別に収容されていた。
【0004】しかし、上記従来の体液吸収用当て材は、
袋体7を開封してこの袋体7から体液吸収用当て材を取
出すという重複した手間が必要であり、面倒であるとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
袋体を開封して取出すという重複した手間を軽減し得る
体液吸収用当て材を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。
【0007】この発明の体液吸収用当て材は、当て材本
体1と剥離部材2とが貼着されて成り、前記剥離部材2
は、当て材本体1に貼着すべき側とされる熱可塑性樹脂
層21と不織布層20とが積層され且つ当て材本体1よりも
幅広に形成されると共に、前記熱可塑性樹脂層21には剥
離層22が形成されたことを特徴とする。
【0008】また、前記熱可塑性樹脂21として、ポリエ
チレンフィルムを用いたこととして実施することができ
る。また、剥離層22を形成するために剥離剤が塗布され
ると共に、前記剥離剤としてシリコン樹脂を用いたこと
として実施することができる。また、前記不織布層20側
の面にも、熱可塑性樹脂層が積層されたこととして実施
することができる。また、前記剥離部材2に凹凸が形成
されたこととして実施することができる。
【0009】
【作用】上記の手段を採用した結果、この発明は以下の
ような作用を有する。
【0010】この発明の体液吸収用当て材によると、剥
離部材2は熱可塑性樹脂層21と不織布層20とが積層され
且つ当て材本体1よりも幅広に形成されたので、当て材
本体1に剥離部材2を貼着した状態で当て材本体1を折
り畳み、幅広に形成された剥離部材2のはみ出し領域相
互を熱圧着などで接着することにより、剥離部材2を包
装材として機能させることができる。
【0011】なお、剥離部材2は当て材本体1に貼着す
べき側とされる熱可塑性樹脂層21に剥離層22が形成され
たので、当て材本体1との剥離性を有する。
【0012】熱可塑性樹脂21としてポリエチレンフィル
ムを用いると、コスト面に優れるとともにその軟化温度
が比較的に低いので加工性に優れる。
【0013】剥離層22を形成するために塗布する剥離剤
としてシリコン樹脂を用いると、コスト面及び剥離性に
優れる。
【0014】不織布層20側の面に熱可塑性樹脂21を積層
しても、当て材本体1を折り畳んで剥離部材2のはみ出
し領域相互を接着することにより、剥離部材2を剥離紙
としてのみならず包装材としても機能させることができ
る。
【0015】剥離部材2に凹凸を形成すると、使用時、
当て材本体1から剥離部材2を剥がす際により風合いが
良いものとなる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面を参照して説明する。
【0017】図1乃至図4に示すように、この実施例の
体液吸収用当て材は、汗や経血やおりもの等或いは失禁
尿などの体液を吸収すべき領域を有する当て材本体1と
剥離部材2とを具備する。そして、下着に貼付するため
の粘着部を形成すべく、粘着剤が当て材本体1の裏面に
塗布されている。前記粘着剤として、この実施例では公
知のホット・メルト型のものを使用した。粘着部として
は、粘着剤の他に両面テープなども利用できる。
【0018】当て材本体1は、合成樹脂製の不織布で形
成している。その他、化学繊維製や天然繊維製のもの、
若しくはこれらを混合したもので形成してもよい。ま
た、当て材本体1は、略陸上競技のトラック形状に形成
している。他に、バイオリン形状や長円形状などの適宜
の形状を採用できる。
【0019】図2に示すように、前記剥離部材2は、不
織布層20と熱可塑性樹脂層21たるポリエチレンフィルム
とを重層固着(所謂ラミネート処理)により積層して形
成するとともに、前記ポリエチレンフィルム21には剥離
剤たるシリコン樹脂を塗布することにより剥離層22を形
成している。シリコン樹脂は加熱してポリエチレンフィ
ルム21に塗布し、その後乾燥している。ポリエチレンフ
ィルム21には不織布層20がラミネートされているので、
乾燥時の熱の作用によりフィルムがクシャクシャになる
ことはない。また、剥離部材2の幅は、当て材本体1の
左右方向の幅より広く形成している。
【0020】不織布層20として、レーヨン繊維の湿式不
織布を用いている。不織布層20としては、湿式により形
成されるもの、乾式により形成されるもののいずれも選
択することができる。また、不織布層20の態様として、
紙の如き抄紙により形成されたものを選択することがで
きる。すなわち、この明細書において不織布とは紙をも
含むものである。
【0021】熱可塑性樹脂層21としては前記ポリエチレ
ンフィルムの他に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、ナイロン、ポリプロピレン、塩化ビニール、ポリ
ブチレン・テレフタレート(PBT)などの材質を用い
ることができる。ポリエチレンフィルムには、コスト面
に優れるとともに比較的に軟化温度が低いので加工性に
優れるという利点がある。
【0022】また、剥離剤としては、前記シリコン樹脂
の他にアクリル系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素樹脂な
どを用いることができる。シリコン樹脂には、コスト面
及び剥離性に優れるという利点がある。
【0023】前記剥離部材2には公知のエンボス処理に
より、凹凸を形成した。エンボス処理の他にコロナ放電
処理、薬品処理などによっても凹凸を形成できる。凹凸
が形成された剥離部材2は風合いがよいという利点があ
る。凹凸は形成してもしなくてもよい。
【0024】上記当て材本体1と剥離部材2とにより、
次のようにして体液吸収用当て材を形成した。剥離部材
2のポリエチレンフィルム21側の面(表面3)と当て材
本体1との間にホット・メルト型の粘着剤層を形成し、
双方を貼着した状態とする。こうして、当て材本体1に
粘着部を形成する。この貼着された状態で、当て材本体
1を内方側として折り畳む。図3乃至図5に示すよう
に、この実施例では両端のそれぞれからその全長の略3
分の1程度の領域を交互に折り畳んでいる。そして、図
4に示すように、当て材本体1の左右方向にはみ出した
前記剥離部材2の周辺領域23の相互間を熱圧着する(説
明のため片側のみを熱圧着した状態を図示する)。この
実施例では市販の熱シール機を用い、約180℃で熱圧
着した。
【0025】熱圧着する態様として剥離部材2の表面3
同士及び剥離部材2の表面3と裏面4との相互間とがあ
る。剥離部材2の表面3には不織布層20と重層固着され
たポリエチレンフィルム21にシリコン樹脂が塗布されて
いるが、ポリエチレンフィルム21が介在するのでこの面
同士の熱圧着が可能である。前記表面3と剥離部材2の
裏面4の不織布層20とも、表面3のポリエチレンフィル
ム21が介在するので熱圧着が可能である。
【0026】なお、剥離部材2を形成するポリエチレン
フィルム21にはシリコン樹脂が塗布されているので、こ
の剥離部材2は従来の剥離紙5と同様に当て材本体1に
形成された粘着部との剥離性を有している。
【0027】次に、この実施例の体液吸収用当て材の使
用状態を説明する。この実施例の体液吸収用当て材によ
ると、剥離部材2は熱可塑性樹脂層21と不織布層20とが
積層され且つ当て材本体1よりも幅広に形成されたの
で、当て材本体1に剥離部材2を貼着した状態で当て材
本体1を折り畳み、幅広に形成された剥離部材2のはみ
出し領域相互を熱圧着などで接着することにより、剥離
部材2を包装材として機能させることができる。
【0028】したがって、使用時には剥離部材2の接着
されたはみ出し領域相互を単に引き剥がすだけで足り、
従来のような袋体の必要がない。つまり、袋体を開封し
て取出すという重複した手間を軽減し得る。
【0029】要約すると、剥離部材2に従来の袋体の機
能を併有させ、使用時には折り畳まれた当て材を拡げて
剥離部材2を剥がすだけの手間で済み重複した手間を軽
減できるという利点がある。
【0030】また、剥離部材2のポリエチレンフィルム
21側の面(表面3)が当て材本体1に形成された前記粘
着部に貼着された状態で、当て材本体1を内方側として
折り畳んでいるので、従来、袋体7に1個づつ個別に収
容していた場合と同様に当て材本体1へのゴミの侵入を
防止でき衛生的である。さらに、従来のものは下着への
貼付時に廃棄すべきゴミとして袋体7と剥離紙5(図5
及び図6参照)との双方が出てしまっていたが、この実
施例のものによると剥離部材2しかでず、ゴミの数及び
捨てる際の煩わしさを軽減できるという利点がある。
【0031】上記実施例では不織布層20とポリエチレン
フィルム21とを1層づつ合計2層を重層固着して積層し
ているが、前記不織布層20とポリエチレンフィルム21が
重層固着された剥離部材2の不織布層20側の面にもポリ
エチレンフィルム21を重層固着して3層構造としてもよ
い(図示せず)。
【0032】この場合も、上記実施例の場合と同様にポ
リエチレンフィルム21の介在により、剥離部材2の表面
3同士及び剥離部材2の表面3と裏面4との相互間の熱
圧着が可能である。また、このように形成すると、剥離
部材2の表裏両面をポリエチレンフィルム21で被覆した
状態となり、光沢があるので外観がより優れるという利
点がある。
【0033】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであり、次の効果を奏する。
【0034】当て材本体1を折り畳んで剥離部材2のは
み出し領域相互を熱圧着などで接着することにより、剥
離部材2を剥離紙としてのみならず包装材としても機能
させることができるので、使用時には剥離部材2の接着
されたはみ出し領域相互を単に引き剥がすだけで足り、
従来のような袋体の必要がない。
【0035】つまり、袋体を開封して取出すという重複
した手間を軽減し得る体液吸収用当て材を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の体液吸収用当て材の実施例を説明す
る斜視図。
【図2】図1の体液吸収用当て材の断面図。
【図3】図1の体液吸収用当て材を一端側から折り畳ん
だ状態を説明する斜視図。
【図4】図3の体液吸収用当て材の剥離部材のはみ出し
領域が熱圧着された状態を説明する斜視図。
【図5】従来の体液吸収用当て材を説明する斜視図。
【図6】図5の体液吸収用当て材の袋体からの取出し方
を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 当て材本体 2 剥離部材 20 不織布層 21 熱可塑性樹脂層 22 剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当て材本体(1)と剥離部材(2)とが
    貼着されて成り、前記剥離部材(2)は、当て材本体
    (1)に貼着すべき側とされる熱可塑性樹脂層(21)と
    不織布層(20)とが積層され且つ当て材本体(1)より
    も幅広に形成されると共に、前記熱可塑性樹脂層(21)
    には剥離層(22)が形成されたことを特徴とする体液吸
    収用当て材。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂(21)として、ポリエ
    チレンフィルムを用いた請求項1記載の体液吸収用当て
    材。
  3. 【請求項3】 剥離層(22)を形成するために剥離剤が
    塗布されると共に、前記剥離剤としてシリコン樹脂を用
    いた請求項1又は2記載の体液吸収用当て材。
  4. 【請求項4】 前記不織布層(20)側の面にも、熱可塑
    性樹脂層が積層された請求項1乃至3のいずれかに記載
    の体液吸収用当て材。
  5. 【請求項5】 前記剥離部材(2)に凹凸が形成された
    請求項1乃至4のいずれかに記載の体液吸収用当て材。
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