JPH0847182A - 無停電電源装置の電源切換回路 - Google Patents

無停電電源装置の電源切換回路

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JPH0847182A
JPH0847182A JP6176771A JP17677194A JPH0847182A JP H0847182 A JPH0847182 A JP H0847182A JP 6176771 A JP6176771 A JP 6176771A JP 17677194 A JP17677194 A JP 17677194A JP H0847182 A JPH0847182 A JP H0847182A
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power supply
switch
circuit
load
power
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JP6176771A
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Masashi Toyoda
昌司 豊田
Takahiro Yamamoto
孝弘 山本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過電流耐量大きな半導体スイッチを使用する
ことなく、負荷短絡などによる過電流切換時でも、半導
体スイッチの破損が充分に防止できるようにした無停電
電源装置の電源切換回路を提供すること。 【構成】 電源切換スイッチ2で、負荷4に対する電力
の供給を、インバータ1からなる無停電電源装置Aから
バイパス交流電源Bに切換える際、まず半導体スイッチ
3で負荷4をバイパス交流電源Bに接続するようにした
無停電電源装置の電源切換回路において、半導体スイッ
チ3を強制遮断が可能なGTO3A、3Bで構成し、負
荷電流Iが過大になったときには、一旦オンにしたGT
O3A、3Bを、電源切換スイッチ2がB側に切換わる
前に、強制遮断させるようにしたもの。 【効果】 過電流耐量の大きな半導体スイッチを使用す
ることなく、半導体スイッチの破損を確実に防止するこ
とできるので、電源切換回路の小形化、低コスト化を充
分に図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷に対する電源供給
を、通常は無停電電源装置から行ない、異常発生時、他
の商用交流電源系統などのバイパス電源系統に切換える
ようにした無停電電源装置の電源切換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無停電電源装置(UPS:Uninterruptab
le Power Supply)の電源切換の一方式として、商用電源
などの電力系統から受電して、これにより浮動充電状態
にしてあるバッテリ(2次電池)と、このバッテリを電源
とするインバータ(直交変換装置)を用い、常時は、この
インバータから負荷に給電しているが、このインバータ
による電力供給に不具合が生じたり、負荷の電流が過大
になったりしたときなどの異常発生時には、バックアッ
プ用の別の無停電電源装置や商用交流電源系統などのバ
イパス電源系統からの受電に切換える方式の装置があ
り、その従来例としては、例えば実開平5−43740
号公報の開示を挙げることができる。
【0003】この従来技術は、瞬時切換が可能な電源切
換回路として、電磁接触器などの接点機構による電源切
換スイッチと、半導体スイッチであるサイリスタスイッ
チとを並列に接続したハイブリッド切換回路を用いたも
のであるが、以下、この従来技術について、図2により
説明する。
【0004】この図2の従来技術は、インバータ1を有
する無停電電源装置Aを備え、これと、バイパス交流電
源Bとを、電磁接触器などの接点機構によるスイッチか
らなる電源切換スイッチ2の可動接点cで切換えられる
ようにしたものである。そして、インバ−タ1は、常
時、バイパス交流電源Bと同期した出力を発生するよう
に運転しておき、通常は、電源切換スイッチ2の接点a
を介してインバータ1から所定の周波数で所定の電圧の
交流電力を負荷4に供給して、この負荷4を動作させる
ようになっている。しかして、インバータ1の故障など
により無停電電源装置Aから所定の電力が供給できなく
なったり、負荷4の短絡などの故障により、過大な電流
がインバータ1から負荷4に流れるようになってしまう
などの異常時には、電源切換スイッチ2に動作電流を供
給し、その可動接点cを接点b側に切換え、バイパス交
流電源Bから負荷4に電力を供給するようにしたもので
ある。
【0005】そして、この従来技術では、さらに2個の
サイリスタの逆並列接続回路からなるサイリスタスイッ
チ3を、電源切換スイッチ2の常開接点bと並列に設け
たものであり、上記したように、インバ−タ1の故障
時、及び過電流検出時などの異常時には、電源切換スイ
ッチ2を動作させ、可動接点cをA側からB側へ切換る
ようにするのであるが、このとき、同時にサイリスタス
イッチ3もオン(導通状態)に制御して、まず、このサイ
リスタスイッチ3が瞬時にオンされるようにしてやるの
である。
【0006】なお、この図2の従来例において、5は保
護用の遮断器であり、その他、電源切換スイッチ2と、
サイリスタスイッチ3の制御回路については、図示を省
略してある。
【0007】この結果、切換時には、まず、このサイリ
スタスイッチ3により、負荷4は瞬時にしてバイパス交
流電源Bに接続されるようになり、これにより、次いで
電源切換スイッチ2の可動接点cが接点aから接点bに
切換わって、切換動作が完了するまでの電源切換スイッ
チ2の動作遅れを補い、負荷4に対する無瞬断での電源
切換を可能にしているのである。
【0008】従って、この従来技術では、オン状態にあ
るサイリスタスイッチ3に負荷電流が流れている時間
が、電源切換スイッチ2が動作を開始してから接点b側
に完全に閉じるまでの期間に限られるので、このサイリ
スタスイッチ3としては、比較的小容量のもので済み、
小形化が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、負荷
の短絡などにより、切換時での負荷電流が過大になって
しまう場合がある点について配慮がされておらず、サイ
リスタスイッチが破壊されてしまう虞れが生じ、サイリ
スタスイッチの容量が少なくて済むという利点を充分に
活かすことができないという問題があった。すなわち、
特に、バイパス交流電源の内部インピ−ダンスが小さな
場合には、電流の立上りが速く、電源切換スイッチがバ
イパス交流電源側に切換わるまで間に、過電流でサイリ
スタスイッチが破損されてしまうので、過電流耐量が大
きなサイリスタスイッチが必要になってしまうのであ
る。
【0010】さらに、従来技術では、負荷短絡による切
換に際しては、バイパス交流電源から過大電流が流れ出
してしまうので、電圧変動や遮断器の動作が引き起こさ
れ、バイパス交流電源に接続された他の負荷にも影響を
及ぼしてしまうという問題があった。
【0011】本発明の目的は、過電流耐量大きな半導体
スイッチを使用することなく、負荷短絡などによる過電
流切換時でも、半導体スイッチの破損が充分に防止でき
るようにした無停電電源装置の電源切換回路を提供する
ことにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、負荷短絡など
による過電流切換時でのバイパス交流電源に流れる過大
電流の抑制が可能な無停電電源装置の電源切換回路を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体スイ
ッチを、強制遮断機能を有する半導体スイッチで構成
し、負荷に流れている電流のレベルが予め設定してある
第1の電流レベルを越えたとき、上記半導体スイッチを
強制遮断する制御手段を設けることにより達成される。
【0014】また、上記本発明の他の目的は、半導体ス
イッチを、強制遮断機能を有する半導体スイッチで構成
し、負荷に流れている電流のレベルが予め設定してある
第1の電流レベルを越えたとき、上記半導体スイッチを
強制遮断する制御手段と、電源切換用のスイッチの切換
動作を無効にする制御手段とを設けることにより達成さ
れる。
【0015】
【作用】上記半導体スイッチを強制遮断する制御手段
は、切換時に過大電流が流れた場合は、半導体スイッチ
が破損する前に、この半導体スイッチを強制的に遮断す
るように働く。従って、負荷が短絡した場合でも、半導
体スイッチが破壊される虞れは生じない。
【0016】また、上記電源切換用のスイッチの切換動
作を無効にする制御手段は、半導体スイッチが強制遮断
されたあと、電源切換用のスイッチがバイパス交流電源
側へ切換えられるのを禁止するので、バイパス交流電源
から過大な電流が流れ出すことはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明による無停電電源装置の電源切
換回路について、図示の実施例により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例で、図において、6は電流検
出器、7は整流回路、8A、8Bは比較回路、9A、9
Bは基準電圧源、10はスイッチ動作回路、そして11
はゲート制御回路であり、その他、インバータ1を有す
る無停電電源装置Aと、バイパス交流電源B、電磁スイ
ッチからなる電源切換スイッチ2、それに負荷4につい
ては、図2の従来例と同じである。
【0018】しかして、この図1の実施例における半導
体スイッチ3は、図示のように、2個のGTO(ゲ−ト
タ−ンオフサイリスタ)3A、3Bを逆並列接続した回
路で構成されており、ゲ−ト制御回路11により、オン
制御はもとより、オフ制御(強制遮断制御)も可能なスイ
ッチング回路になっている。
【0019】電流検出器6は、負荷4に流れる電流、す
なわち、負荷電流Iを検出する働きをし、これにより検
出された負荷電流Iは抵抗器6aにより電圧に変換さ
れ、整流回路7に供給される。整流回路7は、入力され
た信号を絶対値に変換する働きをし、電流検出器6から
抵抗器6aにより電圧に変換されて供給された電流の絶
対値を、負荷電流Iの検出値IABとして出力する。
【0020】比較回路8Aは、整流回路7から入力され
る負荷電流の検出値IABを、基準電圧源9Aから与えら
れている第1の基準電圧Vref1と比較し、 IAB ≧Vref1 となったとき、過電流切換信号Sを発生する働きをす
る。比較回路8Bは、整流回路7から入力される負荷電
流の検出値IABを、基準電圧源9Bから与えられている
第2の基準電圧Vref2と比較し、 IAB ≧Vref2 となったとき、過電流遮断信号GOFFを発生する働きを
する。ここで、これら第1の基準電圧Vref1と第2の
基準電圧Vref2との間には、〔Vref1<Vref2〕と
いう関係が持たせてある。
【0021】スイッチ動作回路10は、過電流切換信号
Sに応じて電源切換スイッチ2を動作制御する働きをす
るもので、過電流切換信号Sが入力されたとき、電源切
換スイッチ2に動作電流を供給し、その可動接点cを、
接点a側から接点b側に切換えるようにする。
【0022】ゲート制御回路11は、過電流切換信号S
と過電流遮断信号GOFFに応じてGTO3A、3Bのオ
ンオフを制御する働きをするもので、過電流切換信号S
が入力されたときにはゲートオン信号を発生させて、G
TO3A、3Bをオン(導通)させ、過電流遮断信号G
OFFが入力されたときにはゲートオフ信号を発生して、
オン状態にあるGTO3A、3Bをオフ(強制遮断)させ
るようにする。
【0023】次に、この実施例の動作について、図3に
より説明する。まず、図3の時刻t0以前の時点で示さ
れているように、負荷4に短絡などの異常が発生してお
らず、負荷電流Iが通常のレベルにある通常の動作状態
では、負荷電流の検出値IABのレベルが基準電圧Vref
1に達していないので、比較回路8A、8Bの何れから
も信号は発生していない。従って、このときは、電源切
換スイッチ2の可動接点cは、接点a側に閉じており、
その接点bと、半導体スイッチ3は、共にオフしたまま
にある。
【0024】また、このとき、インバ−タ1は、バイパ
ス交流電源Bの出力と同期した出力を発生するように同
期制御され、この状態のままで、負荷4には規定の電圧
での交流電力が安定して供給されている。
【0025】しかして、いま、時刻t0で負荷4側で短
絡などの異常が発生したとすると、図示のように、この
時刻t0から負荷電流Iが急激に増加し始める。そし
て、この時刻t0以後の時刻t1になったとき、負荷電流
Iの検出値IABのレベルが基準電圧Vref1に達したと
すると、この時刻t1で比較回路8Aから過電流切換信
号Sが発生される。
【0026】そこで、この過電流切換信号Sに応じてス
イッチ動作回路10とゲート制御回路11が動作し、ス
イッチ動作回路10は電源切換スイッチ2に動作電流を
供給し、その可動接点cを接点a側から接点b側に切換
えると共に、ゲート制御回路11はゲートオン信号を発
生させ、GTO3A、3Bをオン(導通)させる。
【0027】この結果、切換時には、まず半導体スイッ
チ3が瞬時にオンし、これにより負荷4をバイパス交流
電源Bに接続し、その後、電源切換スイッチ2の接点c
が接点a側から離れ、接点b側に切換えられる動作が得
られるので、負荷4に対する電力の供給は、瞬断される
ことなく連続したままで、無停電電源装置Aからバイパ
ス交流電源Bに切換えられることになる。
【0028】そして、このときの負荷側での異常が、変
圧器の突入電流のような一過性のレベルの低い過電流時
による異常であったときには、時刻t1以後での負荷電
流Iの増加は収まってしまう。そこで、このときには、
この後の所定の時点で、電源切換スイッチ2の可動接点
cが接点b側に切換え完了したことにより、半導体スイ
ッチ3のGTO3A、3Bに流れていた電流は、全て電
源切換スイッチ2の接点に分流されてしまうので、これ
らGTO3A、3Bは、時刻t1以降、GTOの電流は
0となり、無停電電源装置Aからバイパス交流電源Bへ
の切換動作が完了し、無停電電源装置としての連続的な
電力供給機能が得られることになる。
【0029】しかして、いま、このときの異常が負荷短
絡などで、半永久的な、しかも過大電流を伴う異常であ
ったとすると、負荷電流Iは、この時刻t1後も急激な
上昇を続け、そのまま放置していれば、図3に示すよう
に、やがて時刻t2以後の所定の時点で、GTO3A、
3Bに破壊をもたらしてしまうであろう電流レベルに達
してしまうことになる。
【0030】しかしながら、この実施例では、時刻t1
以降負荷電流Iが増加してゆき、時刻t2で、その検出
値IABのレベルが基準電圧Vref2に達したとすると、
この時刻t2で、今度は比較回路8Bから過電流遮断信
号GOFFが発生され、それがゲート制御回路11に供給
されるようになっており、ゲート制御回路11は、この
時刻t2でゲートオフ信号を発生して、オン状態にある
GTO3A、3Bをオフ(強制遮断)させてしまう。
【0031】この結果、これらGTO3A、3Bに流れ
ていた電流は、この時刻t2で消滅してしまうことにな
り、従って、これらGTO3A、3Bの破壊を未然に抑
えることができる。
【0032】そして、この後、電源切換スイッチ2の接
点が接点b側に切換えられることにより、バイパス交流
電源Bに過大電流が流れることになるが、このときに
は、遮断器5が開いて保護動作が得られることになる。
【0033】従って、この図1の実施例によれば、負荷
短絡などの異常に際しても、半導体スイッチの破損を確
実に防止することができ、この結果、過電流耐量の大き
な半導体スイッチ素子を使用する必要がなくなり、半導
体スイッチの小形化、低コスト化を充分に図ることがで
きる。
【0034】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図4は、本発明の他の一実施例で、この実施例が図
1の実施例と異なる点は、スイッチ動作回路10の構成
が異なっているだけであり、その他の構成は同じであ
る。また、この図4の実施例は、バイパス交流電源Bに
も負荷が接続されている場合についてのものであり、こ
のため、無停電電源装置Aの負荷を4Aで表わし、バイ
パス交流電源Bの負荷を4Bで表わしてある。
【0035】そして、この図4の実施例では、図1の実
施例と同じ動作に加えて、半導体スイッチ3が強制遮断
されたあと、さらに過大電流が流れた場合は、電源切換
スイッチ2によるバイパス交流電源B側への切換えが禁
止される動作が得られるようにしたものであり、このた
め、スイッチ動作回路10と電源切換スイッチ2の双方
は、その接点cをA側からB側に切換制御することがで
きるように構成されていると共に、接点cをA側とB側
の何れからも離れていて、両方共オフになるようにし、
負荷4を、無停電電源装置Aとバイパス交流電源Bの何
れからも切り離された状態にすることができるように、
構成されている。
【0036】図4において、比較回路8Aから出力され
る過電流遮断指令(信号)Sは、スイッチ動作回路10及
びゲ−ト制御回路11に供給され、過電流遮断レベル検
出時は半導体スイッチ3を遮断するのであるが、この実
施例では、これと共に、電源切換スイッチ2のB側への
切換指令を解除するようになっている。
【0037】そして、このため、比較回路8Bの基準電
圧9Bは、半導体スイッチ3の半導体スイッチ素子破損
レベルよりも低く設定してあるのは勿論、さらに加え
て、過電流によりバイパス交流電源Bの出力電圧が低下
し、負荷4Bに影響を与えてしまう電流レベルよりも低
いレベルに設定してある。
【0038】上記したように、この図4の実施例は、図
1の実施例とはスイッチ動作回路10の構成が異なるだ
けなので、次に、図5に、このスイッチ動作回路10に
ついて詳細に示してある。
【0039】この図5は、スイッチ動作回路10と、ゲ
ート制御回路11の切換シ−ケンス回路を示したもの
で、図のシ−ケンスは全て正論理で表現してある。な
お、この図5では、ゲ−ト制御回路11についても併せ
て示してある。
【0040】そして、通常の動作状態では、A側オン指
令により電源切換スイッチ2のA側のオン操作信号、B
側のオフ操作信号、半導体スイッチ3のオフ操作信号が
出力されている。
【0041】次に、この図4の実施例の動作について、
図1の実施例の場合と同じく、負荷短絡時の動作を例に
して、図6により説明する。まず、負荷短絡が発生し、
半導体スイッチ3をオフ(強制遮断)するまでの動作は、
図1の実施例の場合と同じである。ここで、電源切換ス
イッチ2は、接点機構を有するスイッチであるため、実
際にそれらの接点がオンオフを完了するまでには、オン
オフ指令からそれぞれ時間tA、tBの遅れを生じる。そ
して、この遅れは、実際には10〜60ms程度であ
る。
【0042】そこで、この実施例では、図6から明らか
なように、電源切換スイッチ2のB側のオン指令は、A
側とのラップを避けるため、A側の接点aが実際にオフ
した時点taで発生されるようにしてあり、このため、
スイッチ動作回路10を、図5に示すように構成してあ
る。
【0043】既に、図1の実施例でも説明したように、
負荷短絡時は電流の立上りが速く、短絡発生後、数ms
程度経過した時点t2で比較回路8Bが動作し、半導体
スイッチ3が強制遮断する。しかして、この半導体スイ
ッチ3が強制遮断される時点t2では、電源切換スイッ
チ2のB側は、まだオンしていない。
【0044】そこで、この実施例では、スイッチ動作回
路10を図5に示すように構成し、これによって、図6
に示すように、比較回路8Bが動作すると同時に、この
時点t2で、さらに電源切換スイッチ2のB側のオン指
令が解除されるようにしてある。この結果、時刻ta
発生されたB側のオン指令により、B側に切換られよう
としていた電源切換スイッチ2の接点cは、その実際の
動作時間tBが経過する前の時点t3で、そのB側のオン
指令が解除されてしまうので、電源切換スイッチ2の接
点cは、接点aと接点bの何れにも接触していないでオ
フになっている状態に制御されることになり、従って、
この実施例によれば、短絡した負荷4Aは、バイパス交
流電源Bからも分離された状態にされるので、負荷4A
の異常による負荷4Bへの影響を最小限にすることがで
きる。
【0045】次に、図7は、本発明のさらに別の一実施
例で、この実施例は、半導体スイッチ3を、トランジス
タ3Cと、4個のダイオ−ド3D1〜3D4からなるダ
イオードブリッジ3Dの組合せで構成したもので、トラ
ンジスタ3Cをオンすることにより、ダイオードブリッ
ジ3Dは双方向スイッチとして動作し、他方、トランジ
スタ3Cをオフにすることにより、ダイオードブリッジ
3Dは双方向に遮断されるので、これにより、強制遮断
が可能な半導体スイッチ3が得られるようにしたもので
ある。
【0046】また、この図7の実施例では、過電流切換
レベルの検出は、図4の実施例と同じであるが、過電流
遮断レベルの検出は、過電流遮断レベル検出回路12で
行なうように構成してある。そして、その他の構成およ
び動作シ−ケンスは図4、図5で説明した実施例と同じ
である。
【0047】この実施例における過電流遮断レベル検出
回路12は、アンド回路12Bにより、トランジスタ3
Cがオンしていることを条件とし、このときのコレクタ
−エミッタ間の飽和電圧レベルを比較器12Aで基準電
圧12Cと比較することにより、過電流遮断レベルの検
出を行なうようにしたものである。
【0048】これは、トランジスタの動作状態が、過電
流の流通により飽和領域を外れ、活性化領域に入ったと
きでの急激な飽和電圧の上昇を利用したものであり、こ
の結果、この実施例によれば、図1及び図4の実施例と
は異なり、過電流検出器6の飽和を考慮することなく、
過電流遮断レベルを確実に検出することができる。
【0049】なお、上記した図1、図4、それに図7の
各実施例において、電流検出器6による電流の検出点を
インバ−タ1の出力になるようにしてもよい。また、半
導体スイッチ3のスイッチ素子としても、上記実施例に
限らず、転流回路付サイリスタスイッチやトランジス
タ、MOSFET、IGBT(絶縁ゲ−トバイポ−ラト
ランジスタ)など、強制遮断が可能な素子なら、何を用
いてもよい。さらに、図7の半導体スイッチ3のトラン
ジスタ3Cとしても、MOSFETやIGBTを用いて
もよく、さらに、これらを2個、逆並列接続して構成し
ても良い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、過電流耐量の大きな半
導体スイッチを使用することなく、半導体スイッチの破
損を確実に防止することできるので、電源切換回路の小
形化、低コスト化を充分に図ることができるという効果
がある。また、本発明によれば、負荷短絡によるバイパ
ス交流電源切換時、バイパス交流電源に接続された他の
負荷への影響を最小限に抑えることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無停電電源装置の電源切換回路の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】無停電電源装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するための特性
図である。
【図4】本発明の他の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】図4の実施例におけるスイッチ動作回路の詳細
説明図である。
【図6】図4の実施例の動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【図7】本発明のさらに別の一実施例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
A 無停電電源装置 B バイパス交流電源 1 インバ−タ 2 電源切換スイッチ 3 半導体スイッチ 4、4A、4B 負荷 5 遮断器 6 電流検出器 7 整流回路 8A、8B 比較回路 9A、9B 基準電圧源 10 スイッチ動作回路 11 ゲ−ト制御回路 12 過電流遮断レベル検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切換接点型の電源切換スイッチと、該電
    源切換スイッチの常開接点間に並列接続した半導体スイ
    ッチ回路とを備え、負荷に対する電力供給を無停電電源
    装置からバイパス用電源系統に切換える際、上記電源切
    換スイッチと半導体スイッチ回路の双方を作動させるよ
    うにした無停電電源装置の電源切換回路において、 上記半導体スイッチ回路が強制遮断機能を有する半導体
    スイッチ回路で構成され、 上記負荷に流れている電流のレベルが予め設定してある
    第1の電流レベルを越えたとき、上記半導体スイッチ回
    路を強制遮断する制御手段が設けられていることを特徴
    とする無停電電源装置。
  2. 【請求項2】 切換接点型の電源切換スイッチと、該電
    源切換スイッチの常開接点間に並列接続した半導体スイ
    ッチ回路とを備え、負荷に対する電力供給を無停電電源
    装置からバイパス用電源系統に切換える際、上記電源切
    換スイッチと半導体スイッチ回路とを同時に作動させる
    ようにした無停電電源装置の電源切換回路において、 上記半導体スイッチ回路として強制遮断機能を有する半
    導体スイッチ回路で構成され、 上記負荷に流れている電流のレベルが予め設定してある
    第1の電流レベルを越えたとき、上記半導体スイッチ回
    路を強制遮断する制御手段と、上記電源切換スイッチの
    切換動作を無効にする制御手段とが設けられていること
    を特徴とする無停電電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の発明において、
    上記半導体スイッチ回路が、逆並列接続されたGTO及
    びブリッジ接続ダイオードとトランジスタの組合回路の
    少なくとも一方で構成されていることを特徴とする無停
    電電源装置の電源切換回路。
JP6176771A 1994-07-28 1994-07-28 無停電電源装置の電源切換回路 Pending JPH0847182A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003088000A (ja) * 2001-09-17 2003-03-20 Toshiba Corp 電源切換装置

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