JPH0846852A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法

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JPH0846852A
JPH0846852A JP6197223A JP19722394A JPH0846852A JP H0846852 A JPH0846852 A JP H0846852A JP 6197223 A JP6197223 A JP 6197223A JP 19722394 A JP19722394 A JP 19722394A JP H0846852 A JPH0846852 A JP H0846852A
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area
image pickup
imaging
sight
line
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JP6197223A
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Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Original Assignee
Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

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  • Viewfinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体を大型化するようなパンニングセンサを
具備することなく、視線検出などの外部入力位置限定測
距方式でピントを主被写体に対して適切に調節できるA
F性能を備えた撮像装置および撮像方法を提供する。 【構成】 ビデオ一体型カメラは、眼球101が見てい
る画面上の注視点の座標を検出する視線検出部、眼球1
01の視線位置および動き情報からAFの測距領域を設
定する測距領域設定部から構成される。カメラ本体の動
き量に応じて測距領域の大きさや位置を変化させたり、
その変化を禁止させたりして動きによるAF評価値の変
動を抑制することによりAFの誤動作を防止でき、被写
体が捕まえ易くなり、視線AF性能を向上できる。視線
AFでのパンニング時、人の注視点はパンニングで動か
そうとしている方向の画面の端を見る傾向があること、
パンニング時のAF評価値レベルは動き量に応じて変動
する傾向があることに基づき、その2つの傾向からカメ
ラの動きを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影された画像の画面
内の点や面を指定することにより指定された箇所の焦点
調節や露出調節を行なう撮像装置および撮像方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオ一体型カメラを始めとする
民生用撮像機器の分野では、より簡単に且つより高品位
な画像を得るために様々な工夫が為されている。近年で
は、標準的に装備されているオートフォーカス(AF)
や自動露出制御(AE)は、焦点や露出を撮影の度に調
節するという煩わしさを排除するためのものであって、
簡単に良い画像を得るという目的を果たす機能の端的な
例である。
【0003】ところで、AFやAEは、カメラなどの撮
像装置がいわば「勝手に」撮影状況を判断し、その状況
に適するである状態にレンズ位置や絞りを調節する機構
であるから、撮影者の撮影意図が映像に反映されない場
合も発生する。例えば、遠くの被写体と近くの被写体が
撮像画面内に共存している場合、撮像画面全体の情報で
AF動作を実行すると、上記複数の被写体の内のいずれ
かには合焦するであろうが、撮像装置にはそれが果たし
てピントを合わせたい主被写体であるかどうかの判断が
つかない。また、同様に明るい空を背景として主被写体
を撮影する場合、画面全体の情報でAE動作を実行する
と、空の明るさに合わせて絞りを調節するので、主被写
体が黒くつぶれてしまう結果となる。
【0004】このような状況をできるだけ回避するため
に、撮像画面の中央にある被写体について重点的に測
距、測光し、その結果をもとにAFおよびAEを実行す
る手法をとるのが一般的である。これは撮影者が撮影す
るとき、主被写体を画面中央に据える場合が多いことを
根拠としている。そして、この手法は、主被写体を画面
中央以外の場所に置いた場合、ピントや露出を主被写体
に対して適切に調節できない場合があるという問題があ
った。
【0005】これに対して、本出願人は先に主被写体が
撮像画面内のどこにあってもそれに最適なピントや露出
が得られるようにファインダを見ている撮影者が視線で
主被写体を選択することができる撮像装置を提案した
(特願平4−154165号)。この撮像装置によれ
ば、測距・測光領域を限定しながら主被写体の位置を自
由に変更することができる。また、主被写体を選択する
ための位置指定手段は視線検出手段に限らず、例えばジ
ョイスティックやマウスなど、2軸上の移動量を合成し
て移動方向と移動位置を決定する手段によっても良い。
【0006】中央固定測距方式と視線位置検出測距方式
では、最適な画面内の測距エリア設定が異なる。つま
り、中央固定測距方式では被写体を画面中央以外の場所
に置いた場合、ピントを主被写体に対して適切に調節で
きない問題が発生するので、これを軽減するために測距
エリアを画面に対して大きめに設定しておき、一方、視
線位置検出測距方式では主被写体か撮像画面内のどこに
あっても、そこに移動でき、それに最適なピントが得ら
れるように測距エリアを画面に対して小さめに設定して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では視線用の測距エリアか小さいためにそこから得
られるAF評価値は変動し易く、被写体の出入り等の外
乱に対して弱くなってしまう。したがって、AF評価値
が変化した際、それが主被写体の距離が変化したことに
起因しているのか、パンニングなどのカメラ操作に起因
し、被写体距離は変化していない状態なのか、つまりフ
ォーカスレンズを動かすべきなのか動かさないべきなの
かが分からないために外乱によって誤動作を起こしてし
まい、ボケを誘発するという問題があった。
【0008】これに対し、カメラの姿勢や位置を検出す
る位置センサを設けたり、あるいは撮影された被写体の
動きを検出したりしてカメラの動きを検出する、いわゆ
るパンニングセンサを具備し、急激なパンニング時には
不用意にフォーカスレンズを動かさず、ある程度カメラ
の動きが安定したところでピント合わせ動作を実行する
ということも本願出願人は提案しているが、カメラの姿
勢や位置を検出する位置センサを設けたり、あるいは撮
影された被写体の動きを検出したりしてカメラの動きを
検出するようなパンニングセンサを具備すると撮像装置
本体が大きくなったり、回路規模が増えたり、コストが
高くなったり、カメラあるいは撮影された被写体の動き
を検出するのに複雑な制御が必要となる問題があった。
【0009】そこで、本発明は本体を大型化するような
パンニングセンサを具備することなく、視線検出などの
外部入力位置限定測距方式でピントを主被写体に対して
適切に調節できるAF性能を備えた撮像装置および撮像
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る撮像装置は、撮像手段から
出力された撮像信号の撮影位置を指示する指示手段と、
前記撮像信号から所定の周波数成分を抽出する信号抽出
手段と、該信号抽出手段によって抽出された前記撮像信
号から前記指示手段に基づいて決定された画面内の領域
を取り出す領域抽出手段と、該領域抽出手段の出力に基
づいて焦点調節を行なう焦点調節制御手段と、前記領域
抽出手段の出力と前記指示手段により指示される撮影位
置とに基づいて、前記撮像手段の動きを検出する動き検
出手段と、該動き検出手段によって検出される動きに応
じて、前記取り出される領域を変化させる領域変化手段
とを備える。
【0011】請求項2に係る撮像装置では、請求項1に
係る撮像装置において前記指示手段は、前記撮像手段か
ら出力された撮像信号をファインダに映し出す映写手段
と、撮影者が見る前記ファインダ上の視点を検出する検
出手段とを備える。
【0012】請求項3に係る撮像方法は、撮像手段から
出力された撮像信号の撮影位置を指示し、前記撮像信号
から所定の周波数成分を抽出し、該抽出された前記撮像
信号から前記指示された撮影位置に基づいて決定された
画面内の領域を取り出し、該取り出された領域の出力に
基づいて焦点調節を行ない、前記取り出された領域の出
力と前記指示される撮影位置とに基づいて、前記撮像手
段の動きを検出し、該検出される動きに応じて、前記取
り出される領域を変化させる。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係る撮像装置では、指示手
段により撮像手段から出力された撮像信号の撮影位置を
指示し、信号抽出手段により前記撮像信号から所定の周
波数成分を抽出し、該信号抽出手段によって抽出された
前記撮像信号から前記指示手段に基づいて決定された画
面内の領域を領域抽出手段により取り出し、焦点調節制
御手段により該領域抽出手段の出力に基づいて焦点調節
を行ない、前記領域抽出手段の出力と前記指示手段によ
り指示される撮影位置とに基づいて、動き検出手段によ
り前記撮像手段の動きを検出し、該動き検出手段によっ
て検出される動きに応じて、領域変化手段により前記取
り出される領域を変化させる。
【0014】請求項2に係る撮像装置では、映写手段に
より前記撮像手段から出力された撮像信号をファインダ
に映し出し、検出手段により撮影者が見る前記ファイン
ダ上の視点を検出する。
【0015】
【実施例】つぎに、本発明の撮像装置の実施例について
説明する。本実施例の撮像装置はビデオ一体型カメラに
適用される。
【0016】[第1実施例]図1は第1実施例のビデオ
一体型カメラの構成を示すブロック図である。図におい
て、101はビデオ一体型カメラのファインダを除く眼
球、102は眼球101の視線位置を検出するために赤
外線を照射する赤外線発光ダイオード、103は眼球1
01で反射した赤外線を受光するセンサ(CCD)、1
25はセンサ103を駆動するドライバ、104は赤外
線発光ダイオード102を駆動するドライバ、105は
増幅器、106は増幅器105の出力信号によって眼球
101の視線位置を解析する視線検出回路である。
【0017】107は被写体、108は固定の第1群レ
ンズ、109は変倍レンズ、110は絞り、111は固
定の第3群レンズ、112は焦点調節と変倍時のピント
面移動補正機能を兼ね備えたフォーカスコンペレンズ、
113はCCDからなる撮像素子、114は増幅器、1
15は増幅器114の出力信号を処理し、テレビジョン
信号を構成するカメラ信号処理ブロック、116は増幅
器、117はファインダ内の液晶モニタを駆動するLC
D表示回路、118はファインダに撮影画像を表示する
液晶モニタ、119は増幅器114の出力信号から絞り
110を調節し、撮像光量を適切に保つための絞り制御
回路であって、枠生成回路124で設定される映像信号
の所定部分のみをサンプリングするゲート回路である。
【0018】120はIGメータ駆動回路、121は絞
りを駆動するIGメータ、122は増幅器114の出力
信号から焦点評価用の信号を生成するためのAF評価値
処理回路であって、評価値を生成するために枠生成回路
124で設定される映像信号の所定部分のみをサンプリ
ングするゲート回路やフィルタを含んでいる。123は
AF評価値処理回路122の出力信号に基づいた焦点調
節、変倍時のピント補正、絞り制御回路の制御、取り込
み枠の制御を実行するAF用マイクロコンピュータ(以
下、AFマイコンという)、124はAFマイコン12
3からの出力に応じてAF評価値処理回路122や絞り
制御回路119で撮像画面の映像情報を取り込むときの
取り込み領域を定義し、AF評価値処理回路122や絞
り制御回路119にゲート信号を出力する枠生成回路で
あって、LCD表示回路117に取り込み領域表示のた
めの表示信号を出力している。
【0019】LCD表示回路117では枠生成回路12
4からの表示信号を増幅器116からの映像信号と重畳
して液晶モニタ118に出力する。126はフォーカス
レンズモータ駆動回路、127はフォーカスレンズモー
タ、128は変倍レンズモータ駆動回路、129は変倍
レンズモータである。AFマイコン123は視線検出回
路106と通信して、撮影者の注視点情報を得ている。
【0020】図2は視線検出部の構成を示すブロック図
である。図において、ドライバ104は視線検出回路1
06からの制御信号にしたがって発光ダイオード102
を駆動する。発光ダイオード102から発せられた赤外
光は眼球101で反射し、その反射赤外光は赤外光だけ
を反射するダイクロイックミラー201に至る。ダイク
ロイックミラー201で結像レンズ202に向けて光路
か変更された反射赤外光は、結像レンズ202を経てイ
メージセンサ103に至る。
【0021】125はCCDからなるイメージセンサ1
03を駆動する駆動回路であり、眼球101で反射され
た赤外光はイメージセンサ103によって電気信号に変
換され、変換された電気信号は増幅器105を介して視
線検出回路106に至る。眼球101は撮像画面を表示
している液晶モニタ118を見ており、眼球101が液
晶モニタ118上のどの箇所を見ているのかを検出でき
る。視線検出回路106は増幅器105の出力信号から
視線位置座標を検出する。一旦、検出された視線位置座
標の情報は視線検出回路106からAFマイコン123
に伝送される。
【0022】本実施例のビデオ一体型カメラでは自動焦
点方式としてTVAF方式が採用されている。すなわ
ち、TVAF方式は撮像信号の高周波成分をAF評価値
処理回路122で取り出し、この高周波成分レベルが極
大になるようにAFマイコン123はフォーカスレンズ
モータ駆動回路126、フォーカスレンズモータ127
を介してフォーカスコンペレンズ112を光軸へと移行
して移動させるピント合わせ方式である。
【0023】この自動焦点方式では、上に述べたように
映像信号に含まれる高周波成分を検出するので、AF評
価値処理回路122に取り込まれる映像信号にはエッジ
部分(レベル変化部分)が含まれていなければならな
い。即ち、最低でも1水平走査線分の映像信号を用いな
ければならないが、実用上は所定面積の取り込み領域を
必要とする。
【0024】図3はAFマイコン123によって取り込
み領域が定義された後、映像信号を取り込むためのゲー
ト処理を行なう部分を示すブロック図である。まず、枠
生成回路124内部のゲートタイミング発生回路309
にAFマイコン123から取り込み領域の大きさと位置
に関する情報が伝送される。ここで、AFマイコン12
3は視線検出回路106からの画面内の位置情報にした
がって、枠生成の指示を出している。ゲートタイミング
発生回路309では、AFマイコン123からの指示情
報に基づいて、枠信号発生回路306にゲートタイミン
グ信号を出力し、前記取り込み領域を表示するための枠
信号をLCD表示回路117に伝送し、一方、AF用取
り込み領域に相当するゲートパルスを発生するAFゲー
トパルス発生回路307と、AE用取り込み領域に相当
するゲートパルスを発生するAEゲートパルス発生回路
308にもAF用/AE用ゲートタイミング信号を出力
する。
【0025】AF評価値処理回路122内部は、基本的
にゲート回路301とバンドパスフィルタ302と検波
回路303で構成されていて、ゲート回路301がAF
ゲートパルス発生回路307の出力信号によって閉じて
いる間だけ撮像信号が増幅器114からバンドパスフィ
ルタ302に供給される。絞り制御回路119の内部は
基本的にゲート回路304と絞り制御回路305で構成
されていて、ゲート回路304がAEゲートパルス発生
回路308の出力信号によって閉じている間だけ撮像信
号が増幅器114から絞り制御回路305に供給され
る。
【0026】図4はAF評価値取り込み領域を示す説明
図である。同図(B)は従来から用いられているAF評
価値取り込み領域の一例を示す。図において、401は
撮影画面、404はAF評価値取り込み領域、撮影者は
主として撮影したい被写体(主被写体)を画面中央に置
いて撮影する機会が多い。また、主被写体を撮影すると
きに別の被写体の影響を受けにくくするため、評価値取
り込み領域は全撮影画面よりは狭いが、主被写体の移動
や撮影動作の影響を受けにくくするため、ある程度の面
積を持っているのが一般的である。このような理由によ
り、上記取り込み領域はAF取り込み領域404に示さ
れる位置に固定される。
【0027】一方、視線位置検出測距時のAF評価値取
り込み領域は同図(A)に示すように設定されている。
図において、403は現在の撮影者の視点のある位置で
ある。この位置を中心としてAF評価値取り込み領域4
02を設定し、AFマイコン123から枠生成回路12
4を経てゲート回路122を操作し、AF評価値取り込
み領域402内のAF評価値を生成すると共に、その領
域を同図(A)に示すように表示する。
【0028】つぎに、例えば撮影者が405に示す位置
に視点を移したとすると、位置405を中心とするAF
評価値取り込み領域406を設定し、その表示を402
から406に移動する。
【0029】このような方法によって、撮影者が見てい
る被写体にピントを合わせることが可能なるが、この場
合にピントだけでなく露出調整も撮影者が見ている被写
体について適切な調節を行なう方が望ましい。そこで、
枠生成回路124から絞り制御回路119に取り込み領
域を設定する信号を送出する。従って、AFと同時にA
Eについても、撮影者が見ている位置に測光情報の取り
込み領域を移動してその部分の測光情報に基づいた露出
調整を行なうことが可能になる。
【0030】つぎに、視線位置検出測距方式のとき、中
央固定測距方式に較べてAF性能劣化が起こらないよう
にするためのAF制御方法について説明する。図5はA
F制御処理ルーチンを示すフローチャートである。視線
モード時の測距領域が小さいために、特にパンニング等
のカメラ操作に敏感に反応し、AF評価値が大きく変動
することによるAF動作の弊害を補うアルゴリズムの一
例であり、AFマイコン123で処理される。
【0031】まず、本ルーチンを開始すると(ステップ
S501)、視線検出回路106から撮影者の注視点情
報を視線座標(X、Y)として取り込む(ステップS5
02)。ここで、視線座標の座標軸は図4(A)に示す
ように画面の左上端を原点として垂直方向にX軸、水平
方向にY軸をとって示される。
【0032】ステップS503はカメラの動き状態を判
断するサブルーチンである。図6はステップS503の
サブルーチンを示すフローチャートである。まず、現在
のAF評価値レベルを取り込む処理を行なう(ステップ
S601)。AF評価値は過去の所定期間分を記憶して
おり、取り込んだ評価値レベルの現在値も記憶する。ス
テップS502で取り込んだ視線検出座標(X,Y)が
画面の端にあるかどうかを判別する(ステップS60
2)。ここで、画面の端とは図7の斜線部分の領域を示
す。図7はLCDモニタ画面を座標軸として表わす説明
図である。図において、401は画面の大きさである。
画面の端とは領域701で示されるような範囲であり、
X<X0、X>X1、Y<Y0、Y>Y1のいずれかが満た
されれば領域701にあり、そうでなければ領域702
に注視点が存在することになる。つまり、ステップS6
02では、視線検出座標が領域701に存在するのか、
領域702に存在するのかを判別する。
【0033】領域702に存在すると判別されれば、ス
テップS607に移行してカメラの動き状態を静止と判
断して本ルーチンを終了し、ステップS504の処理に
移行する。
【0034】一方、ステップS602で視線検出座標が
領域701に存在すると判別されれば、過去、所定期間
内のAF評価値レベルの変動量がノイズ以下であるのか
を判別する(ステップS603)。それがノイズレベル
以下であるときはステップS607に移行し、ノイズレ
ベル以上であるときは評価値レベルの変動量が大きいか
どうかを判別する(ステップS604)。
【0035】ステップS604で変動量が大きいとき、
カメラは急激に動かされていると判断し、変動量が大き
くないときはカメラはゆっくりとパンニングされている
と判断して本ルーチンを終了してステップS504の処
理に移行する。
【0036】図6に示した処理では、視線AFでのパン
ニング時、人の注視点はパンニングで動かそうとしてい
る方向の画面の端を見る傾向があること、パンニング時
のAF評価値レベルは動き量に応じて変動する傾向があ
ることに基づいており、その2つの傾向からカメラの動
き判断をしている。
【0037】つづいて、ステップS503の処理で得ら
れた動き情報を基にして、カメラ本体が静止状態にある
のか、動いているのかを判別し(ステップS504)、
動いているのなら、その動きが急激な動きなのかを判別
する(ステップS505)。急なパンニング動作である
と判別されたとき、AF動作を禁止し(ステップS50
9)、ステップS502に戻る。
【0038】ステップS505でゆっくりとしたパンニ
ングと判別されたときには視線座標(X、Y)を中心に
AF用測距取り込み領域を大きさBで設定して(ステッ
プS507)、AF動作を行なう(ステップS50
8)。
【0039】また、ステップS504で静止状態と判別
された場合には視線座標(X、Y)を中心にAF用測距
取り込み領域を大きさAで設定し(ステップS50
6)、AF動作を行なう(ステップS508)。この
後、再びステップS502から処理を実行する。ここ
で、ステップS506、S507で決定される測距領域
の大きさA、Bは図4(A)で示した視線枠の大きさが
測距領域A、図4(B)で示した固定測距枠の大きさが
測距領域Bの大きさに対応しており、AよりもBの方が
測距取り込み領域面積を大きくとっている。
【0040】これは、測距領域を大きくした方がカメラ
の動きに対して測距領域内での被写体の出入り等の影響
を受けにくくなるので、AF評価値の変動量の低減に効
くからである。ただし、視線位置表示用の視線枠の大き
さも、カメラの動きに応じて変化させると撮影者が混乱
するので、大きさを変えず一定としている。表示用の視
線枠の大きさの設定は本処理とは別の処理で、視線座標
を中心に所定の大きさの表示枠領域を設定し、その情報
を枠生成回路124内のタイミング発生回路三09に出
力することによりなされている。
【0041】図5のフローチャートに示すように、カメ
ラ本体の動き量に応じて測距領域の大きさを変化させ
て、動きによるAF評価値の変動を抑制することによ
り、AFの誤動作防止が行なえると共に、被写体が捕ま
え易くなるので視線AF性能の向上が図れる。図6に示
すような動き検出を行なうことにより、カメラ本体に取
り付ける位置センサや撮影された被写体の動きベクトル
を検出してカメラの動作を検出する検出回路等を具備す
ることなく、視線検出システムを応用した小型で簡素な
パンニングセンサを得ることができる。
【0042】[第2実施例]つぎに、第3実施例のビデ
オ一体型カメラについて説明する。図8は第2実施例の
ビデオ一体型カメラの構成を示すブロック図である。本
実施例では、視線入力の代わりに外部入力手段で映像情
報取り込み領域を決定する。映像情報取り込み領域位置
設定装置801で取り込まれた映像情報取り込み領域
は、映像情報取り込み領域検出設定回路802で処理さ
れ、AFマイコン123に伝達される。AFマイコン1
23は枠生成回路124に枠の位置/大きさ情報を送出
し、第1実施例と同等の制御を行なう。
【0043】このとき、視線検出座標は取込み領域位置
座標になるが、被写体を追いかけて、追従仕切れなくな
ったときにパンニングすると考えると、パンニング時の
取込み領域位置座標は画面の端にいる傾向があるので、
図5、図6のアルゴリズムを変更する必要はない。
【0044】映像情報取り込み領域位置設定装置801
としては、例えばコンピュータの入力装置としての一般
的なキーボードでもよいし、マウスでもよいし、トラッ
クボールでもよいし、ジョイスティックでもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る撮像装置によれ
ば、指示手段により撮像手段から出力された撮像信号の
撮影位置を指示し、信号抽出手段により前記撮像信号か
ら所定の周波数成分を抽出し、該信号抽出手段によって
抽出された前記撮像信号から前記指示手段に基づいて決
定された画面内の領域を領域抽出手段により取り出し、
焦点調節制御手段により該領域抽出手段の出力に基づい
て焦点調節を行ない、前記領域抽出手段の出力と前記指
示手段により指示される撮影位置とに基づいて、動き検
出手段により前記撮像手段の動きを検出し、該動き検出
手段によって検出される動きに応じて、領域変化手段に
より前記取り出される領域を変化させるので、動き検出
手段から得られる撮像手段の動き量に応じて測距領域の
大きさを変化させることにより動きによる自動焦点(A
F)評価値の変動抑制、AFの誤動作を防止できると共
に、被写体が捕まえ易くなり、視線AF性能を向上でき
る。しかも、撮像手段本体に取り付ける位置センサや撮
影された被写体の動きベクトルを検出して撮像手段の動
作を検出する検出回路等を具備しておらず、撮像装置本
体を小型化でき、回路規模およびコストを抑えることが
できる。
【0046】請求項2に係る撮像装置によれば、映写手
段により前記撮像手段から出力された撮像信号をファイ
ンダに映し出し、検出手段により撮影者が見る前記ファ
インダ上の視点を検出するので、撮影者が意図する主被
写体に合致した焦点調節を行なうことができる。
【0047】請求項3に係る撮像方法によれば、撮像手
段から出力された撮像信号の撮影位置を指示し、前記撮
像信号から所定の周波数成分を抽出し、該抽出された前
記撮像信号から前記指示された撮影位置に基づいて決定
された画面内の領域を取り出し、該取り出された領域の
出力に基づいて焦点調節を行ない、前記取り出された領
域の出力と前記指示される撮影位置とに基づいて、前記
撮像手段の動きを検出し、該検出される動きに応じて、
前記取り出される領域を変化させるので、動き検出手段
から得られる撮像手段の動き量に応じて測距領域の大き
さを変化させることにより動きによる自動焦点(AF)
評価値の変動抑制、AFの誤動作を防止できると共に、
被写体が捕まえ易くなり、視線AF性能を向上できる。
しかも、撮像手段本体に取り付ける位置センサや撮影さ
れた被写体の動きベクトルを検出して撮像手段の動作を
検出する検出回路等を具備しておらず、撮像装置本体を
小型化でき、回路規模およびコストを抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のビデオ一体型カメラの構成を示す
ブロック図である。
【図2】視線検出部の構成を示すブロック図である。
【図3】AFマイコン123によって取り込み領域が定
義された後、映像信号を取り込むためのゲート処理を行
なう部分を示すブロック図である。
【図4】AF評価値取り込み領域を示す説明図である。
【図5】AF制御処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】ステップS503のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図7】LCDモニタ画面を座標軸として表わす説明図
である。
【図8】第2実施例のビデオ一体型カメラの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
106 … 視線検出回路 113 … センサ 115 … カメラ信号処理ブロック 117 … LCD表示回路 119 … 絞り制御回路 122 … AF評価値処理回路 123 … AFマイコン 124 … 枠生成回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段から出力された撮像信号の撮影
    位置を指示する指示手段と、 前記撮像信号から所定の周波数成分を抽出する信号抽出
    手段と、 該信号抽出手段によって抽出された前記撮像信号から前
    記指示手段に基づいて決定された画面内の領域を取り出
    す領域抽出手段と、 該領域抽出手段の出力に基づいて焦点調節を行なう焦点
    調節制御手段と、 前記領域抽出手段の出力と前記指示手段により指示され
    る撮影位置とに基づいて、前記撮像手段の動きを検出す
    る動き検出手段と、 該動き検出手段によって検出される動きに応じて、前記
    取り出される領域を変化させる領域変化手段とを備えた
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記指示手段は、 前記撮像手段から出力された撮像信号をファインダに映
    し出す映写手段と、 撮影者が見る前記ファインダ上の視点を検出する検出手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 撮像手段から出力された撮像信号の撮影
    位置を指示し、 前記撮像信号から所定の周波数成分を抽出し、 該抽出された前記撮像信号から前記指示された撮影位置
    に基づいて決定された画面内の領域を取り出し、 該取り出された領域の出力に基づいて焦点調節を行な
    い、 前記取り出された領域の出力と前記指示される撮影位置
    とに基づいて、前記撮像手段の動きを検出し、 該検出される動きに応じて、前記取り出される領域を変
    化させることを特徴とする撮像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009251658A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Fujifilm Corp 携帯型電子装置及びその制御方法
JP2017175507A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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