JPH086538A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

Info

Publication number
JPH086538A
JPH086538A JP6135667A JP13566794A JPH086538A JP H086538 A JPH086538 A JP H086538A JP 6135667 A JP6135667 A JP 6135667A JP 13566794 A JP13566794 A JP 13566794A JP H086538 A JPH086538 A JP H086538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
screen
area
circuit
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6135667A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yasuda
仁志 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6135667A priority Critical patent/JPH086538A/ja
Publication of JPH086538A publication Critical patent/JPH086538A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域の
画面内における位置の設定、更新を円滑にかつ安定に行
い得るようにすることにある。 【構成】 画面に映像信号を表示する電子ボユーフアイ
ンダ24と、前記画面内の所定の範囲内に相当する映像
信号を取り込む絞り制御回路25内のゲート回路251
及びAF評価値処理回路26内のゲート回路261と、
と、前記画面内において前記範囲を変更する枠生成回路
27と、前記画面内における前記範囲の変更を指示する
視線検出回路6と、前記視線検出回路6より出力された
前記範囲の変更情報に基づいて前記範囲設定手段を制御
し、前記指示手段より出力された前記範囲の変更情報が
所定回数連続して同一でないときには、前記範囲設定手
段による前記領域の変更を禁止するマイコン29とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面内において映像信
号を取り込むための範囲を変更可能な映像信号処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ一体型カメラをはじめとする民生
用撮像機器の分野では、より簡単により高品位な画像を
得る為、様々な工夫が為されてきている。近年では標準
的に装備されているオートフォーカス(AF)や自動露
出調節(AE)は、焦点や露出を撮影の度に調節すると
いう煩わしさを排除する為のものであって、簡単に良い
画像を得るという目的を果たす機能の端的な例であると
言える。
【0003】ところでAFやAEは、カメラ等の撮像機
器が云わば「勝手に」撮影状況を判断し、その状況に適
するであろう状態にレンズ位置や絞りを調節する機構で
あるから、撮影者の撮影意図が映像に反映されない場合
も発生する。
【0004】例えば、遠くの被写体と近くの被写体が撮
像画面内に共存している場合、撮像画面全体の情報でA
F動作を実行すると、上記複数の被写体の内の何れかに
は合焦するであろうが、撮像機器にはそれが果たしてピ
ントを合わせたい主被写体であるかどうかの判断がつか
ない。
【0005】また同様に明るい空を背景として主被写体
を撮影する場合、画面全体の情報でAE動作を実行する
と、空の明るさに合わせて絞りを調節するので、主被写
体が黒くつぶれてしまう結果になる。
【0006】このような状況を出来るだけ回避する為、
撮像画面の中央にある被写体について重点的に測距・測
光し、その結果をもとにAF及びAEを実行する手法を
とるのが一般的である。これは撮影者が撮影するとき、
主被写体を画面中央に据える場合が多いことを根拠とし
ている。
【0007】しかしながらこの手法は、主被写体を画面
中央以外の場所に置いた場合、ピントや露出を主被写体
に対して適切に調節できない場合があるという欠点を有
している。
【0008】これに対して本出願人は、主被写体が撮像
画面内のどこにあってもそれに最適なピントや露出が得
られる様、特願平4−154165号等により、ファイ
ンダを見ている撮影者が、視線で主被写体を選択するこ
とが出来る撮影装置を提案した。この撮影装置によれ
ば、測距・測光領域を限定しながら、主被写体の位置を
自由に変更することが出来る。
【0009】この場合、撮影装置が撮影者の視線位置を
検出し、その検出位置に対応させて測距・測光範囲を直
ちに移動させるようになつている。
【0010】そして撮影装置においては、撮影者の視線
位置検出結果によって移動した測距・測光領域を撮影者
に知らせ、撮影者自身でその結果の確認ができる様にし
た方が正確かつ便利である。そこで本発明の出願人は特
願平3−218574号により、視線位置検出結果をフ
ァインダ画面上にス−パ−インポ−ズする手段を有する
ビデオカメラを提案した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で説明した
様に、測距・測光領域等の映像信号の取り込み範囲につ
いては、変更情報入力手段で該領域を変更する映像信号
取り込み装置において、使用者が一点を指定している時
には取り込み領域は一定の位置で安定し、かつ使用者が
異なる点を指定した時には速やかにその位置ヘ取り込み
領域を移動することが望ましい。
【0012】しかしながら上記従来例に従うと、以下の
様な欠点を有することになる。
【0013】すなわち撮影者が一点に注目しているにも
かかわらず、瞬き、無意識の視線の動き等により視線検
出位置が変動してしまう事がある。
【0014】その結果、撮影者は一点を指定しているつ
もりにもかかわらず、取り込み領域が絶えず移動を繰り
返し安定しないことになる。これは、ファインダを覗い
ている撮影者にとり非常に不快であり、かつ常に取り込
み範囲を安定させようと緊張を強いることになる。
【0015】そこで本発明は、上記欠点を解消する為に
なされたものであって、その課題は、特に前記映像情報
取り込み範囲が、映像信号取り込み範囲を変更するため
の変更情報入力手段によって変更可能な映像信号取り込
み装置に於いて、取り込み範囲の安定性を向上させるこ
とにある。
【0016】
【課題を解決する為の手段及び作用】上記課題を解決す
るために、本願の請求項1に記載の発明によれば、画面
に映像信号を表示する表示手段(実施例ではLCD表示
回路23,電子ボユーフアインダ24に相当する)と、
前記画面内の所定の範囲内に相当する映像信号を取り込
む映像取り込み手段(実施例では絞り制御回路25内の
ゲート回路251,AF評価値処理回路26内のゲート
回路261に相当する)と、前記画面内において前記範
囲を変更する範囲設定手段(実施例では枠生成回路27
に相当する)と、前記画面内における前記範囲の変更を
指示する指示手段(視線検出回路6に相当する)と、前
記指示手段より出力された前記範囲の変更情報に基づい
て前記範囲設定手段を制御し、前記指示手段より出力さ
れた前記範囲の変更情報が所定回数連続して同一でない
ときには、前記範囲設定手段による前記領域の変更を禁
止する制御手段(実施例ではマイコン29に相当する)
とを備えた構成を用いる。
【0017】これによつて、前記領域の画面内における
設定位置を変更する変更情報が、所定回数連続して同一
でない時には映像取り込み領域の変更を禁止することに
より、変更情報を入力する手段のばらつきや、ノイズに
よる取り込み領域の誤設定,振動を防止でき、取り込み
領域の設定,更新動作が安定化される。
【0018】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、さらに前記範囲を前記画面内において、前記表示手
段による表示と重畳して表示する範囲表示手段(実施例
では枠生成回路27,LCD表示回路23,電子ビユー
フアインダに相当する)を備えた構成を用いる。
【0019】これによつて、さらに画面内に焦点検出領
域,測光領域等の取り込み領域を表示することにより、
取り込み領域の確認を容易にするとともに、その表示の
振動を防止し、安定化を図ることができる。
【0020】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、前記指示手段に、前記画面内における操作者の注視
点の位置を検出する視線検出手段(視線検出回路6に相
当する)を用い、前記制御手段は前記視線検出手段によ
つて検出された注視点に前記範囲を設定するごとく、前
記範囲設定手段を制御するように構成する。
【0021】これによつて、撮影者の視線のばらつき、
まばたき、ノイズ等による誤検出である可能性が高く信
頼性がない場合には、現在の中心座標位置の更新を禁止
するものであり、撮影者の視線のばらつき、まばたき、
ノイズ等に焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域の
不要な移動を防止でき、焦点制御及び露出制御、さらに
画面内の領域表示を安定化することができる。
【0022】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、画面に映像信号を表示する表示手段(実施例ではL
CD表示回路23,電子ボユーフアインダ24に相当す
る)と、前記画面内の所定の範囲内に相当する映像信号
を取り込む映像取り込み手段(実施例では絞り制御回路
25内のゲート回路251,AF評価値処理回路26内
のゲート回路261に相当する)と、前記画面内におい
て前記範囲を変更する範囲設定手段(実施例では枠生成
回路27に相当する)と、前記画面内における前記範囲
の変更を指示する指示手段(視線検出回路6に相当す
る)と、前記指示手段より出力された前記範囲の変更情
報に基づいて前記範囲設定手段を制御し、前記指示手段
より出力された前記範囲の変更情報が所定期間内におい
て所定回数以上同一でないときには、前記範囲設定手段
による前記領域の変更を禁止する制御手段(実施例では
マイコン29に相当する)とを備えた構成を用いる。
【0023】これによつて、前記領域の画面内における
設定位置を変更する変更情報が、所定回数連続して同一
でない時には映像取り込み領域の変更が禁止され、変更
情報を入力する手段のばらつきや、ノイズによる取り込
み領域の誤設定,振動が防止される。また所定期間内に
所定回数以上という更新条件としたので、さらに複数回
のサンプリングの間にノイズが入った場合のように、連
続しなくてもその情報を受けつけるため、ノイズの影響
を受けにくく、安定化に大きな効果を有する。
【0024】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、さらに前記範囲を前記画面内において、前記表示手
段による表示と重畳して表示する範囲表示手段(実施例
では枠生成回路27,LCD表示回路23,電子ビユー
フアインダに相当する)を備えた構成を用いる。
【0025】これによつて、さらに画面内に焦点検出領
域,測光領域等の取り込み領域を表示することにより、
取り込み領域の確認を容易にするとともに、その表示の
振動を防止し、安定化を図ることができる。
【0026】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、前記指示手段に、前記画面内における操作者の注視
点の位置を検出する視線検出手段(実施例では視線検出
回路6に相当する)を用い、前記制御手段は前記視線検
出手段によつて検出された注視点に前記範囲を設定する
ごとく、前記範囲設定手段を制御するように構成する。
【0027】これによつて、撮影者の視線のばらつき、
まばたき、ノイズ等による誤検出である可能性が高く信
頼性がない場合には、現在の中心座標位置の更新を禁止
するものであり、撮影者の視線のばらつき、まばたき、
ノイズ等に焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域の
不要な移動を防止でき、焦点制御及び露出制御、さらに
画面内の領域表示を安定化することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明における映像信号処理装置を、
その実施例について詳細に説明する。
【0029】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例の基本構成ブロツク図である。本実施例ではビデオ
一体型カメラに本発明を用いた場合について説明を行
う。
【0030】第1の実施例は、焦点検出領域の設定位置
を移動している間は、AF動作を禁止して、意図しない
被写体像に合焦することによつてAFに誤動作を生じる
ことを防止するものである。
【0031】同図に於いてEYEは操作者のビデオ一体
型カメラのフアインダを除く眼球を示し、1は視線検出
装置ブロツクを示す。2は操作者のフアインダ画面内の
視線位置を検出する為、眼球に赤外線を照射する赤外発
光ダイオード(IRED)、3は赤外発光ダイオードを
駆動するドライバ、4は眼球EYEで反射した赤外発光
ダイオード2からの赤外線を受光する受光センサでたと
えばCCDが用いられる。5は受光センサ4の出力信号
を増幅する増幅器、6は増幅器5の出力信号に基づいて
操作者の眼球EYEの視線位置を解析する視線検出回路
である。
【0032】そしてこの視線検出装置は、操作者の眼球
にIRED2より赤外線を照射し、その反射光をCCD
3で受光し、その眼球像を視線検出回路6で解析するこ
とによつてフアインダ画面内における注視点を検出する
ものである。
【0033】またこの視線検出装置は、本実施例では、
ビデオ一体型カメラのフアインダ内にユニツト化されて
配されている。したがつて視線検出装置付きビユーフア
インダユニツトとして、フアインダ画面に表示された画
像を注視することにより、各種制御を行うことができ、
汎用性も高く、ビデオカメラ以外の分野でも、制御、選
択に用いる画像を表示する表示画面と、その画面内にお
ける注視点を検出する視線検出装置を備えた視線検出ユ
ニツトとして広く応用できる。
【0034】OBは被写体、7は撮影レンズ光学系、8
は固定の第1群レンズ、9は変倍レンズ、10は絞り、
11は固定の第3群レンズ、12は焦点調節を行うとと
もに変倍動作時のピント面移動を補正する補正機能を兼
ね備えたフォーカスコンペレンズであり、これらによつ
て撮影レンズ光学系が構成されている。
【0035】また13は変倍レンズ9を移動する変倍レ
ンズモータ、14は変倍レンズモータ9を駆動する変倍
レンズドライバ、15は絞り10を駆動して開口量を制
御するIGメータ、16はIGメータを駆動するIGド
ライバ、17はフオーカスコンペレンズを移動するフオ
ーカスコンペレンズモータ、18はフオーカスコンペレ
ンズモータを駆動するフオーカスコンペレンズドライバ
である。
【0036】19はCCD等の撮像素子、20は撮像素
子19より出力された撮像信号を所定のレベルに増幅す
る増幅器、21は増幅器20の出力信号より輝度信号と
色信号を生成するとともに、ブランキング処理,同期信
号の付加,ガンマ補正等の信号処理を施して規格化され
たテレビジヨン信号に変換するカメラ信号処理ブロツ
ク、22は増幅器、23は増幅器22より出力されたテ
レビジヨン信号を液晶モニタ等で構成された電子ビユー
フアインダを駆動して表示するためのLCD表示回路、
24液晶モニタによる電子ビユーフアインダである。電
子ビユーフアインダ24はたとえばCRTでもよい。
【0037】またカメラ信号処理ブロツク21より出力
されたテレビジヨン信号は、図示しないビデオテープレ
コーダへと供給され、磁気テープ等に記録される。また
VTRによつて再生された画像情報をLCD表示回路2
3へと供給することにより、電子ビユーフアインダ24
にて再生することができる。
【0038】25は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号に対して、後述の枠生成回路27
の指令に基づいて画面内に設定された所定の測光領域内
に相当する撮像信号をサンプリングするゲート回路を有
し、その測光領域内の映像信号の輝度レベルが一定とな
るようにIGドライバ16を制御してIGメータ15を
駆動し、絞り10の開口量を調節して撮像光量を適切に
保つ為の絞り制御回路である。
【0039】尚、絞り制御回路25内には、前記測光領
域内に相当する撮像信号をサンプリングするためのゲー
ト回路、測光領域内の撮像信号の輝度レベルの平均値を
求めるための積分回路等が含まれている。また絞り制御
は、測光領域内の撮像信号のみを用いれば、部分測光あ
るいはスポツト測光となり、測光領域内の信号の重み付
けを大きくし、測光領域以外の領域の重みを小さくして
平均する方法をとれば、中央重点測光となる。さらに画
面内に複数の測光領域を設定し、それぞれに複数の重み
付けを施せば所謂の多分割測光となる。
【0040】26は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号中より例えば焦点状態に応じてレ
ベルが変化する高周波成分等の焦点評価用の信号を生成
する為のAF評価値処理回路である。このAF評価値処
理回路26内には、撮像信号中の前記高周波成分を抽出
するバンドパスフイルタ,後述の枠生成回路の指令に基
づいて画面内に設定された焦点検出に用いる所定の領域
すなわち焦点検出領域(測距領域)内に相当する撮像信
号のみを通過させてサンプリングするゲート回路が設け
られている。
【0041】27はAF評価値処理回路26や絞り制御
回路25内に設けられた、それぞれ焦点検出領域,測光
領域を設定するためのゲート回路の開閉タイミングを制
御するゲート信号を発生するための枠生成回路で、前記
各ゲート回路の開閉タイミングを制御することにより、
撮像画面の映像情報を取り込むときの取り込み領域の位
置及び大きさを自在に設定することができる。
【0042】また枠生成回路27は焦点検出領域や測光
領域をフアインダ画面内に表示するため、LCD表示回
路23に領域表示信号を出力しており、これによつて増
幅器22からの映像信号に焦点検出領域や測光領域の表
示信号を重畳して電子ビユーフアインダ24の画面に表
示することができる。
【0043】29はAF評価値処理回路26の出力信号
や変倍レンズ9の駆動に基づいてフオーカスコンペレン
ズを制御してフオーカシングや変倍時のピント補正を実
行するとともに、後述の視線検出情報に基づいて焦点検
出領域や測光領域の画面内における位置を変更すべく枠
生成回路27を制御する制御用マイクロコンピユータ
(以下マイコンと称す)である。
【0044】またマイコン29は、視線検出回路6を制
御するとともに、視線検出回路6より操作者の視線位置
の情報を受け取り、焦点検出領域や測光領域の移動や、
その他の視線検出を用いた制御を行う。
【0045】また28は視線検出用のセンサであるCC
Dを駆動するドライバである。
【0046】図2は図1の視線検出装置ブロツク1の詳
細な構成図である。同図に於いて、図1と同等の機能を
有するブロツクには図1と同じ番号を付して説明する。
【0047】IREDドライバ3は視線検出回路6から
の制御信号によってIRED2を駆動して発光させる。
IREDは2個設けられている。IRED2から発せら
れた赤外光は眼球EYEで反射し、その反射赤外光は接
眼レンズ101を介して赤外光だけを反射し、可視光は
透過させるダイクロイツクミラー102に至る。
【0048】ダイクロイツクミラー202で反射され光
路を変更された反射赤外光は、結像レンズ103を介し
て視線検出センサとしてのCCDイメージセンサ4の撮
像面に結像される。28は視線検出回路6の指令により
イメージセンサであるところのCCDを駆動する回路で
ある。
【0049】CCD4に入射された眼球反射光は、電気
信号に変換され、増幅器5を介して視線検出回路6へと
供給される。眼球EYEは電子ビユーフアインダ24の
表示画面を見ており、CCD4の撮像画面と電子ビユー
フアインダ24の画面とは互いに対応しており、CCD
4の撮像画面内における注視点を求めれば、電子ビユー
フアインダ24の表示画面内における注視点を検出する
ことができる。
【0050】この視線検出置ブロツクの構成により、視
線検出回路6では、増幅器5の出力信号から電子ビユー
フアインダの表示画面内における視線位置座標を所定の
サンプリング周期で検出する。そして検出された視線位
置座標情報は、マイコン29へと伝送される。
【0051】尚、視線CCD4の出力に基づいて、視線
位置座標を演算する手段としては種々の方式があるが、
たとえば本出願人によつて出願された特願平3−218
574号、特願平4−154165号に開示した方式を
用いることができる。
【0052】図1の構成によるビデオ一体型カメラは、
そのAF方式として所謂テレビジヨンAF方式(TV−
AF方式と称す)すなわち撮像信号中のAF評価値処理
回路26内のバンドパスフイルタによつて高周波成分を
取り出し、この高周波成分レベルが極大になるようにマ
イコンで29でフオーカスモータ駆動方向及び駆動速度
を演算し、フオーカスコンペレンズドライバ18を介し
てフオーカスコンペレンズモータ17を駆動し、フォー
カスコンペレンズ12を光軸方向に移動させる焦点調節
方式を用いている。
【0053】このAF方式では、上述のように映像信号
に含まれる高周波成分を検出するため、AF評価値処理
回路26に取り込む映像信号にはエツジ部分(レベル変
化部分)が含まれていなければならない。即ち最低でも
1水平走査線分の映像信号を用いなければならないが、
実用上は所定面積の取り込み領域を必要とする。この領
域は焦点検出領域(測距領域)である。
【0054】図3はAF評価値処理回路26,絞り制御
回路25,枠生成回路27内部の構成及びそれらの接続
関係を示す図で、マイコン29によって取り込み領域た
とえば焦点検出領域が定義された後、映像信号を取り込
む為のゲート処理を行うための回路構成を示すものであ
る。同図において、図1と同一構成部分には、同一符号
を付して説明する。
【0055】図3において、枠生成回路27内部のゲー
トタイミング発生回路274に、マイコン29から取り
込み領域の大きさと位置に関する情報が伝送される。ゲ
ートタイミング発生回路274は、この情報に基づい
て、前記取り込み領域を表示する為の枠信号を枠信号発
生回路273、焦点検出領域に相当するゲートパルスを
発生するAFゲートパルス発生回路271、測光領域に
相当するゲートパルスを発生するAEゲートパルス発生
回路272にそれぞれ領域を形成するためのゲートタイ
ミング信号を出力する。
【0056】一方、AF評価値処理回路26内部は、基
本的にゲート回路261とバンドパスフィルタ262と
検波回路263で構成されており、ゲート回路261が
枠生成回路27内のAFゲートパルス発生回路271の
出力信号によって閉じている間だけ、撮像信号が増幅器
20からBPF262に供給され、検波回路263で検
波されて直流レベルに変換され、焦点状態に応じた焦点
電圧が出力される。
【0057】絞り制御回路25の内部は、基本的に測光
領域を形成するゲート回路251とアイリスコントロー
ラ252で構成されており、ゲート回路251が枠生成
回路27内のAEゲートパルス発生回路272の出力信
号によって閉じている間だけ、撮像信号が増幅器20か
らアイリスコントローラ252に供給されて検波されて
直流レベルに変換され、絞り制御電圧が出力される。
【0058】図4(b)は、一般に用いられているAF
評価値取り込み領域の一例を示す図面である。同図にお
いて、401は撮像画面、404はAF評価値取り込み
用の焦点検出領域である(測光領域でもよい)。
【0059】撮影者は主として撮影したい被写体(主被
写体)を画面中央に置いて撮影する機会が多い。また
「従来の技術」の部分で説明したように、主被写体を撮
影するときに別の被写体の影響を受けにくくする為、評
価値取り込み領域は全撮影画面よりも狭くなっているの
が一般的である。このような理由により、上記取り込み
領域は404に示されるような画面中央位置に固定され
ている。
【0060】しかしながら撮影者は主被写体を常に画面
中央に固定して撮影するとは限らず、画面中央にない主
被写体を撮影する為には、上記取り込み領域を撮影画面
上で移動させなくてはならない。
【0061】そこで図1において、視線検出回路6から
マイコン29へと伝送された視線位置座標情報をもと
に、マイコン29では画面内において撮影者が見ている
位置に上記取り込み領域を移動させるべく、枠生成回路
27に対して取り込み領域位置座標を伝送する。
【0062】枠生成回路27では指定された位置に取り
込み領域を移動させるべく、AF評価値処理回路26内
のゲート回路の開閉タイミングを操作するとともに、取
り込み領域に相当する部分を電子ビユーフアインダ24
に表示させる為、取り込み領域を示す表示信号をLCD
表示回路23に送る。
【0063】LCD表示回路27では、増幅器22から
の撮像信号と枠生成回路27からの領域表示信号を重畳
して電子ビユーフアインダ24に映像信号を送る。この
時、電子ビユーフアインダ24に映し出される映像の様
子を図4(a)に示す。
【0064】図4(a)において、403は現在の撮影
者の視点の位置である。この位置を中心として402の
様な取り込み領域を設定し、マイコン29から枠生成回
路27を経てAF評価値処理回路26のゲート回路26
1,絞り制御回路25内のゲート回路251を操作する
と共に、その取り込み領域図4(a)の402の様に表
示する。
【0065】次に例えば撮影者が画面内の405の位置
に視点を移したとすると、同様の方法により視点405
を中心として、取り込み領域403が設定され、取り込
み領域402の表示を視点405を中心とする領域40
3の位置に移動する。
【0066】上述のような方法をとることによって撮影
者が見ている被写体にピントを合わせることが可能にな
るが、この場合ピントだけではなく露出調整も撮影者が
見ている被写体について適切な調節を行う方が望まし
い。
【0067】本発明によれば、図1,図2に示すよう
に、枠生成回路27から絞り制御回路25へも取り込み
領域を設定する信号を伝送しているわけである。こうす
ることにより、AFと同時にAEについても、撮影者が
見ている位置に測光情報取り込み領域(測光領域)を移
動してその部分の測光情報に基づいた露出調整を行うこ
とが可能になる。
【0068】ここで、本発明の特徴を説明する。前述の
ように、視線検出回路6で検出された視線位置は、マイ
コン29へと供給され、その注視点位置座標に基づいて
焦点検出領域,測光領域を形成するための中心位置座標
及び領域の大きさ(幅)の情報が枠生成回路27へと供
給される。
【0069】ここで、本発明によれば、視線検出回路6
によつて検出された注視点位置座標の情報をそのまま枠
生成回路27へと供給せず、視線検出回路6より所定の
視線検出周期で出力される注視点位置座標に対し、以下
に示すような、ばらつき、ノイズ等の誤動作の要因を除
去するための演算処理を行うことによつて取り込み領域
を決定し、枠生成回路27へと出力する。この演算処理
を図5,図6を用いて説明する。
【0070】図5(a)に電子ビユーフアインダ24の
表示画面を示す。視線検出回路6はこの画面上における
操作者の注視点すなわち視線の位置を検出する訳である
が、その位置は画面左上を原点とし、右側を正として水
平方向の位置座標をX軸で示し、下側を正として垂直方
向の位置座標をY軸で示し、これらによつて座標501
(X,Y)が設定されている。
【0071】マイコン29は、枠生成回路27につい
て、取り込み領域を設定するが、その中心もこの画面上
の座標501(X,Y)で示される。
【0072】マイコン29は、図5の正方形502のよ
うに座標501(X,Y)と所定の取り込み領域の大き
さを示す『幅』の情報を送り、枠生成回路27に取り込
み領域の設定を行わせる。
【0073】一方、枠生成回路27からは、LCD表示
回路23にも、この正方形502の外枠を取り込み領域
として表示させる表示信号が供給され、電子ビユーフア
インダ24に表示される。これによつて焦点検出領域,
測光回路等の取り込み領域が映像信号に重畳されて表示
され、撮影者が目視することができる。
【0074】ここで本発明の特徴を図5(b)を用いて
さらに説明する。
【0075】図5(b)は、図5(a)と同じく電子ビ
ユーフアインダ24の表示画面であり、同じ座標系であ
る。本発明においては、図5(a)のように視線検出位
置をそのまま取り込み領域の中心にするのではなく、図
5(b)のように、視線検出回路6によつて検出された
座標501(X,Y)にマイコン29で後述の処理を加
え、結果的に座標501(X,Y)と異なる位置503
(Xg,Yg)を中心に取り込み領域を設定し、枠生成
回路27に取り込み領域の設定をさせることも可能にな
る。なおこの処理は、マイコン29ではなく視線検出回
路6で行っても構わない。
【0076】図6は、視線検出回路6によつて検出され
た視線位置の情報に基づいて、マイコン29において実
行される取り込み領域を決定するための処理を示すフロ
−チャ−トである。このフローチヤートの処理は、視線
検出のサンプリング周期ごとに1回、繰り返し行われ
る。
【0077】同図において、処理をスタートすると、ス
テツプ601では、前回の視線検出座標(X,Y)を変
数(X1,Y1)へと格納する。
【0078】ステツプ602では、視線検出回路6から
出力された視線検出座標(X,Y)を取り込む。
【0079】ステツプ603では、今回の視線検出座標
Xおよび前回の視線検出座標X1が現在の取り込み領域
中心座標Xgより大きいかどうか判別する。
【0080】ステツプ603の判別の結果、真(Ye
s)なら、ステツプ605の処理を実行して取り込み領
域中心座標Xgに今回の視線検出座標Xを設定した後、
ステツプ606へと移行する。偽(No)なら、ステツ
プ604へと移行し、今回の視線検出座標Xおよび前回
の視線検出座標X1が取り込み領域中心座標Xgより小
さいかどうか判別する。
【0081】ステツプ604の判別の結果、真(Ye
s)なら、ステツプ605で取り込み領域中心座標Xg
に視線検出座標Xを設定した後、ステツプ606へ行
く。
【0082】ステツプ604の判別結果が偽(No)な
ら、ステツプ606へと移行する。
【0083】ステツプ606では、今回の視線検出座標
Yおよび前回の視線検出座標Y1がともに現在の取り込
み領域中心座標Ygより大きいかどうかを判別する。
【0084】ステツプ606の判別の結果、真(Ye
s)なら、ステツプ608へと移行して、取り込み領域
中心座標Ygに今回の視線検出座標Yを設定した後、ス
テツプ609へ行く。
【0085】ステツプ606の判別の結果、偽(No)
なら、ステツプ607へと移行して、今回の視線検出座
標Yおよび前回の視線検出座標Y1が、現在の取り込み
領域中心座標Ygより小さいかどうか判別する。
【0086】ステツプ607の判別の結果、真(Ye
s)なら、ステツプ608で取り込み領域中心座標Yg
に今回の視線検出座標Yを設定した後、ステツプ609
へと移行し、偽(No)なら、ステツプ609へと進
む。
【0087】その後、ステツプ609では取り込み領域
中心座標(Xg,Yg)と取り込み領域の幅すなわち大
きさの情報を枠生成回路27へと供給する。
【0088】そして枠生成回路27では、取り込みゲー
トタイミング信号を生成し、それぞれAF評価値処理回
路26内のゲート回路261を制御して焦点検出領域内
に相当する焦点信号を、絞り制御回路25内のゲート回
路251を制御して測光領域内に相当する測光信号をそ
れぞれ取り込むとともに、LCD表示回路23を駆動し
て、電子ビユーフアインダ24の画面に、取り込み領域
すなわち焦点検出領域及び測光領域の表示を行う。
【0089】以上の処理から明らかなように、取り込み
領域の中心座標(Xg,Yg)を設定するにあたり、そ
のX座標,Y座標とも、前回と今回の2回の視線検出位
置がともに現在の取り込み領域の中心座標(Xg,Y
g)よりも大きいか、小さい場合のみ、取り込み領域の
中心座標(Xg,Yg)を更新し、前回の視線検出位置
と今回の視線検出位置とが、それぞれ異なる方向であつ
た場合には、現在の取り込み領域の中心座標(Xg,Y
g)を更新しないように制御している。
【0090】すなわち視線検出位置座標が、現在の取り
込み領域の中心座標に対して、2回連続して同じ方向へ
の変更を示している場合のみ、その変更の指示が正しい
として取り込み領域の中心座標(Xg,Yg)を更新
し、2回連続しない場合には、撮影者の視線のばらつ
き、まばたき、ノイズ等による誤検出である可能性が高
く信頼性がないと判断し、現在の中心座標位置の更新を
禁止するものである。
【0091】これによつて撮影者の視線のばらつき、ま
ばたき、ノイズ等に焦点検出領域,測光領域等の取り込
み領域の不要な移動を防止でき、焦点制御及び露出制
御、さらに画面内の領域表示を安定化することができ
る。
【0092】尚、本実施例では、取り込み領域の中心座
標を変更するために必要な視線検出位置の連続回数を2
回としたが、もちろん2回に限定されるものではなく、
視線検出回路6の視線検出サンプリング周期、フアイン
ダ画面の画角等、設計に応じて適宜変更することができ
る。
【0093】(第2の実施例)次に本発明の第2の実施
例について説明する。構成は前記第1の実施例と同じで
あり、異なるのはマイコン29内において処理が行われ
る、視線検出回路6より出力される視線検出位置座標に
基づいて取り込み領域の中心座標を変更する際のアルゴ
リズムにある。
【0094】図7に、視線検出回路6より出力された複
数の視線位置座標をもとに、マイコン29により取り込
み領域中心座標を変更する処理のフロ−チャ−トを示
す。このフローチヤートの処理は、視線検出のサンプリ
ング周期ごとに1回、繰り返し行われる。
【0095】同図において、処理を開始すると、ステツ
プ701では、前々回の視線検出座標(X1,Y1)を
変数(X2,Y2)へ、前回の視線検出座標(X,Y)
を変数(X1,Y1)へそれぞれ保存する。
【0096】ステツプ702では、視線検出回路6から
視線検出座標(X,Y)を取り込み、ステツプ703で
は、今回の視線検出座標X、前回の視線検出座標X1お
よび前々回の視線検出座標X2の内2つ以上が現在の取
り込み領域中心座標Xgより大きいかどうかを判別す
る。
【0097】ステツプ703の判別の結果、真(Ye
s)なら、ステツプ705で取り込み領域中心座標Xg
に、今回の視線検出座標Xを設定して更新した後、ステ
ツプ706へと移行する。
【0098】ステツプ703の判別の結果、偽(No)
なら、ステツプ704へと移行し、今回の視線検出座標
X、前回の視線検出座標X1および前々回の視線検出座
標X2の内、2つ以上が取り込み領域中心座標Xgより
小さいかどうか判別する。
【0099】ステツプ704の判別の結果が真(Ye
s)なら、ステツプ705で取り込み領域中心座標Xg
に今回の視線検出座標Xを設定して更新した後、ステツ
プ706へと移行する。
【0100】ステツプ704の判別の結果が、偽(N
o)なら、ステツプ706へと移行する。
【0101】ステツプ706では、今回の視線検出座標
Y、前回の視線検出座標Y1および前々回の視線検出座
標Y2の内、2つ以上が現在の取り込み領域中心座標Y
gより大きいかどうかを判別する。
【0102】ステツプ706の判別結果が真(Yes)
なら、ステツプ708へと移行して取り込み領域中心座
標Ygに今回の視線検出座標Yを設定して更新した後、
ステツプ709へと移行する。
【0103】ステツプ706の判別結果が偽(No)な
ら、ステツプ707へと移行し、今回の視線検出座標
Y、前回の視線検出座標Y1および前々回の視線検出座
標Y2の内2つ以上が取り込み領域中心座標Ygより小
さいかどうかを判別する。
【0104】ステツプ707の判別結果が真なら、ステ
ツプ708で取り込み領域中心座標Ygに視線検出座標
Yを設定して更新した後、ステツプ709へと移行す
る。
【0105】ステツプ707の判別結果が偽(No)な
ら、ステツプ709へと移行する。その後、ステツプ7
08では、決定された取り込み領域中心座標(Xg,Y
g)と取り込み領域の大きさ(幅)の情報を枠生成回路
27に伝送する。
【0106】枠生成回路27では、取り込みゲートタイ
ミング信号を生成し、それぞれAF評価値処理回路26
内のゲート回路261を制御して焦点検出領域内に相当
する焦点信号を、絞り制御回路25内のゲート回路25
1を制御して測光領域内に相当する測光信号をそれぞれ
取り込むとともに、LCD表示回路23を駆動して、電
子ビユーフアインダ24の画面に、取り込み領域すなわ
ち焦点検出領域及び測光領域の表示を行う。
【0107】以上の処理から明らかなように、取り込み
領域の中心座標(Xg,Yg)を設定するにあたり、そ
のX座標,Y座標とも、フローチヤートの処理期間で3
周期期間中、2回以上、視線検出位置が現在の取り込み
領域の中心座標(Xg,Yg)よりも大きいか、小さい
かした場合のみ、その2回以上検出された方向の最新位
置に取り込み領域の中心座標(Xg,Yg)を更新する
ようになつている。
【0108】すなわち3周期期間中2回以上検出された
情報を信頼するものであり、多数決のアルゴリズムが用
いられている。
【0109】すなわち視線検出位置座標が、現在の取り
込み領域の中心座標に対して、所定期間内に2回同じ方
向への変更を示している場合のみ、その変更の指示が正
しいとして取り込み領域の中心座標(Xg,Yg)を更
新し、2回未満の場合には、撮影者の視線のばらつき、
まばたき、ノイズ等による誤検出である可能性が高く信
頼性がないと判断し、現在の中心座標位置の更新を禁止
するものである。
【0110】これによつて撮影者の視線のばらつき、ま
ばたき、ノイズ等に焦点検出領域,測光領域等の取り込
み領域の不要な移動を防止でき、焦点制御及び露出制
御、さらに画面内の領域表示を安定化することができ
る。
【0111】尚、本実施例では、取り込み領域の中心座
標を変更するために必要な視線検出位置の同一結果の回
数を、フローチヤートの処理の実行周期で3周期期間中
に2回以上としたが、もちろん2回に限定されるもので
はなく、視線検出回路6の視線検出サンプリング周期、
フアインダ画面の画角等、設計に応じて適宜変更するこ
とができる。
【0112】尚、上述の実施例によれば、焦点検出領域
と測光領域とを共通のゲートパルスによつて形成してい
るが、それぞれ別個にゲートパルスを供給して、大きさ
及び位置を独立して設定するようにしてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
記載の発明によれば、映像情報取り込み領域について
は、前記領域の画面内における設定位置を変更する変更
情報が、所定回数連続して同一でない時には映像取り込
み領域の変更を禁止することにより、変更情報を入力す
る手段のばらつきや、ノイズによる取り込み領域の誤設
定,振動を防止でき、取り込み領域の設定,更新動作の
安定性を実現することができる。
【0114】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、さらに画面内に焦点検出領域,測光領域等の取り込
み領域を表示することにより、取り込み領域の確認を容
易にするとともに、その表示の振動を防止し、安定化を
図ることができる。
【0115】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、撮影者の視線のばらつき、まばたき、ノイズ等によ
る誤検出である可能性が高く信頼性がない場合には、現
在の中心座標位置の更新を禁止するものであり、撮影者
の視線のばらつき、まばたき、ノイズ等に焦点検出領
域,測光領域等の取り込み領域の不要な移動を防止で
き、焦点制御及び露出制御、さらに画面内の領域表示を
安定化することができる。
【0116】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、映像情報取り込み領域については、前記領域の画面
内における設定位置を変更する変更情報が、所定回数連
続して同一でない時には映像取り込み領域の変更を禁止
することにより、変更情報を入力する手段のばらつき
や、ノイズによる取り込み領域の誤設定,振動を防止で
き、取り込み領域の設定,更新動作の安定性を実現する
ことができる。また所定期間内に所定回数以上という更
新条件としたので、さらに複数回のサンプリングの間に
ノイズが入った場合のように、連続しなくてもその情報
を受けつけるため、よりノイズの影響を受けにくく、安
定化に大きな効果を有する。
【0117】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、さらに画面内に焦点検出領域,測光領域等の取り込
み領域を表示することにより、取り込み領域の確認を容
易にするとともに、その表示の振動を防止し、安定化を
図ることができる。
【0118】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、撮影者の視線のばらつき、まばたき、ノイズ等によ
る誤検出である可能性が高く信頼性がない場合には、現
在の中心座標位置の更新を禁止するものであり、撮影者
の視線のばらつき、まばたき、ノイズ等に焦点検出領
域,測光領域等の取り込み領域の不要な移動を防止で
き、焦点制御及び露出制御、さらに画面内の領域表示を
安定化することができる。取り込み領域の安定性を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロツク図
である。
【図2】図1において、視線検出ブロツク1の構成を示
すブロツク図である。
【図3】図1において、絞り制御回路25,AF評価値
処理回路26,枠生成回路27の構成及び動作を説明す
るためのブロツク図である。
【図4】焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域の表
示を説明するための図である。
【図5】視線検出座標、焦点検出領域,測光領域等の取
り込み領域の中心座標、取り込み領域の設定を説明する
ための図である。
【図6】第1の実施例における処理を説明するフロ−チ
ャ−トである。
【図7】第2の実施例における処理を説明するフロ−チ
ャ−トである。
【符号の説明】
1 視線検出ブロツク 6 視線検出回路 7 レンズユニツト 23 LCD表示回路 24 電子ビユーフアインダ 25 絞り制御回路 26 AF評価値処理回路 27 枠生成回路 29 マイコン 251 絞り制御回路25内のゲート回路 261 AF評価値処理回路26内のゲート回路 271 AFゲートパルス発生回路 272 AEゲートパルス発生回路 273 枠発生回路 274 領域設定用ゲートタイミングパルス発生手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 7/28 H04N 5/225 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面に映像信号を表示する表示手段と、 前記画面内の所定の範囲内に相当する映像信号を取り込
    む映像取り込み手段と、 前記画面内において前記範囲を変更する範囲設定手段
    と、 前記画面内における前記範囲の変更を指示する指示手段
    と、 前記指示手段より出力された前記範囲の変更情報に基づ
    いて前記範囲設定手段を制御し、前記指示手段より出力
    された前記範囲の変更情報が所定回数連続して同一でな
    いときには、前記範囲設定手段による前記領域の変更を
    禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする映像信
    号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに前記範囲を前
    記画面内において、前記表示手段による表示と重畳して
    表示する範囲表示手段を備えたことを特徴とする映像信
    号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記指示手段は、前
    記画面内における操作者の注視点の位置を検出する視線
    検出手段を有し、前記制御手段は前記視線検出手段によ
    つて検出された注視点に前記範囲を設定するごとく、前
    記範囲設定手段を制御するように構成されていることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 画面に映像信号を表示する表示手段と、 前記画面内の所定の範囲内に相当する映像信号を取り込
    む映像取り込み手段と、 前記画面内において前記範囲を変更する範囲設定手段
    と、 前記表示手段によって表示される映像に前記分割範囲を
    示す表示を重畳させる第2の表示手段と、 前記画面内における前記範囲の変更を指示する指示手段
    と、 前記指示手段より出力された前記範囲の変更情報に基づ
    いて前記範囲設定手段を制御し、前記指示手段より出力
    された前記範囲の変更情報が所定期間内において所定回
    数以上同一でないときには、前記範囲設定手段による前
    記領域の変更を禁止する制御手段と、を備えたことを特
    徴とする映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、さらに前記範囲を前
    記画面内において、前記表示手段による表示と重畳して
    表示する範囲表示手段を備えたことを特徴とする映像信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記指示手段は、前
    記画面内における操作者の注視点の位置を検出する視線
    検出手段を有し、前記制御手段は前記視線検出手段によ
    つて検出された注視点に前記範囲を設定するごとく、前
    記範囲設定手段を制御するように構成されていることを
    特徴とする映像信号処理装置。
JP6135667A 1994-06-17 1994-06-17 映像信号処理装置 Withdrawn JPH086538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135667A JPH086538A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 映像信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6135667A JPH086538A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 映像信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH086538A true JPH086538A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15157125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6135667A Withdrawn JPH086538A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 映像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086538A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209478A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209478A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6388707B1 (en) Image pickup apparatus having means for appointing an arbitrary position on the display frame and performing a predetermined signal process thereon
JP2018129659A (ja) 画像処理装置、撮像装置および制御方法
JP2013186293A (ja) 画像生成装置および画像表示方法
JP2002214659A (ja) ぶれ補正機能付きカメラ
US6980251B1 (en) Image sensing apparatus which carries out optimum exposure control of subject
JPH089237A (ja) 画像信号処理装置
JPH05304631A (ja) 撮像装置
JPH085896A (ja) 撮像装置
JP2021131441A (ja) 電子機器
JPH086538A (ja) 映像信号処理装置
JPH07283993A (ja) 映像情報処理装置
US6473127B1 (en) Image pickup apparatus
JPH089235A (ja) 映像信号処理装置
JPH0993481A (ja) 交換レンズ式カメラシステム
JPH089236A (ja) 撮像装置
JP2943862B2 (ja) カメラ
JPH089220A (ja) 撮像装置
JP3024628B2 (ja) 視線検出装置及びカメラ
JPH0846852A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2956543B2 (ja) 視線検出機能を備えたカメラ
JPH07283994A (ja) 撮像装置
JPH07284003A (ja) 撮像装置
JPH09189851A (ja) 撮像装置および方法
JPS6138918A (ja) カメラ
JPH089232A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904