JPH0845928A - SiON系材料膜の成膜方法 - Google Patents
SiON系材料膜の成膜方法Info
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- JPH0845928A JPH0845928A JP17705494A JP17705494A JPH0845928A JP H0845928 A JPH0845928 A JP H0845928A JP 17705494 A JP17705494 A JP 17705494A JP 17705494 A JP17705494 A JP 17705494A JP H0845928 A JPH0845928 A JP H0845928A
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Landscapes
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学定数及び膜厚の基板面内均一性に優れた
SiON系材料膜の成膜方法を提供する。 【構成】 成膜室2内に配される基板載置電極4と、成
膜ガス供給路を兼ね基板対向面に多数のガス噴出孔5を
有する対向電極7との間で発生させたプラズマを用いて
CVDを行うことにより、基板9上にSiON系材料膜
10を成膜するSiON系材料膜の成膜方法において、
成膜ガスが成膜室2内に均一に供給されるようにするた
めに、前記対向電極7の内部に成膜ガス分散用の多孔板
8を配して成膜を行う。なお、前記成膜ガスには、不活
性ガスを添加してもよい。 【効果】 プラズマ初期放電が安定なものとなり、薄く
ても均一なSiON系材料膜を成膜できる。その結果、
後工程においてフォトリソグラフィのプロセスマージン
が拡大する。
SiON系材料膜の成膜方法を提供する。 【構成】 成膜室2内に配される基板載置電極4と、成
膜ガス供給路を兼ね基板対向面に多数のガス噴出孔5を
有する対向電極7との間で発生させたプラズマを用いて
CVDを行うことにより、基板9上にSiON系材料膜
10を成膜するSiON系材料膜の成膜方法において、
成膜ガスが成膜室2内に均一に供給されるようにするた
めに、前記対向電極7の内部に成膜ガス分散用の多孔板
8を配して成膜を行う。なお、前記成膜ガスには、不活
性ガスを添加してもよい。 【効果】 プラズマ初期放電が安定なものとなり、薄く
ても均一なSiON系材料膜を成膜できる。その結果、
後工程においてフォトリソグラフィのプロセスマージン
が拡大する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置等に用いら
れるSiON系材料膜の成膜方法に関し、特にSiON
系材料膜の基板面内均一性の向上に関する。
れるSiON系材料膜の成膜方法に関し、特にSiON
系材料膜の基板面内均一性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴い、フォトレジ
ストを露光する露光光の短波長化が進んでおり、0.3
5μm世代及びそれ以降の世代の半導体装置の製造に
は、露光光にエキシマレーザが用いられるようになって
いる。
ストを露光する露光光の短波長化が進んでおり、0.3
5μm世代及びそれ以降の世代の半導体装置の製造に
は、露光光にエキシマレーザが用いられるようになって
いる。
【0003】このような半導体装置の製造において、露
光光が基板等から反射するとフォトレジストを良好にパ
ターニングすることができない。すなわち、基板等から
の反射光によりフォトレジストの一部分に光が集中し
て、いわゆるハレーションによりレジストパターンの寸
法にばらつきが生じてしまったり、あるいは、基板等か
らの反射光によりフォトレジスト内で光干渉が生じてフ
ォトレジストの高さ方向に光強度分布が生じて、いわゆ
る定在波効果により露光後に得られるレジストパターン
の断面形状が波状に劣化してしまう。
光光が基板等から反射するとフォトレジストを良好にパ
ターニングすることができない。すなわち、基板等から
の反射光によりフォトレジストの一部分に光が集中し
て、いわゆるハレーションによりレジストパターンの寸
法にばらつきが生じてしまったり、あるいは、基板等か
らの反射光によりフォトレジスト内で光干渉が生じてフ
ォトレジストの高さ方向に光強度分布が生じて、いわゆ
る定在波効果により露光後に得られるレジストパターン
の断面形状が波状に劣化してしまう。
【0004】そこで、基板等の上に、露光光の反射を防
止する反射防止膜を形成した上でフォトレジストのパタ
ーニングを行うことが検討されており、エキシマレーザ
の波長域においてはSiON系材料膜が反射防止膜とし
て有望視されている。そして、このSiON系材料膜よ
りなる反射防止膜は、通常は平行平板型プラズマCVD
装置を用いて成膜される。
止する反射防止膜を形成した上でフォトレジストのパタ
ーニングを行うことが検討されており、エキシマレーザ
の波長域においてはSiON系材料膜が反射防止膜とし
て有望視されている。そして、このSiON系材料膜よ
りなる反射防止膜は、通常は平行平板型プラズマCVD
装置を用いて成膜される。
【0005】上記平行平板型プラズマCVD装置は、図
4に示すように、排気孔11を備えた成膜室12と、前
記成膜室12内に配され、基板加熱用のヒーター13を
備えた基板載置電極14と、前記成膜室12内に前記基
板載置電極14と対向するように配され、成膜ガス供給
路を兼ね基板対向面に多数のガス噴出孔15を有し、プ
ラズマ励起用のRF電源16と接続された対向電極17
から成る。そして、前記対向電極17の内部には、成膜
ガスを分散させるために前記ガス噴出孔15の上流側に
円盤状のガス分散板18が配される。そして、成膜ガス
は、図中矢印Nで示すように、前記ガス分散板18によ
って対向電極17の内部において周辺方向に分散された
後、対向電極17の基板対向面に平行に周辺から中心に
向かって、ガス噴出孔15より成膜室12内に供給され
る。
4に示すように、排気孔11を備えた成膜室12と、前
記成膜室12内に配され、基板加熱用のヒーター13を
備えた基板載置電極14と、前記成膜室12内に前記基
板載置電極14と対向するように配され、成膜ガス供給
路を兼ね基板対向面に多数のガス噴出孔15を有し、プ
ラズマ励起用のRF電源16と接続された対向電極17
から成る。そして、前記対向電極17の内部には、成膜
ガスを分散させるために前記ガス噴出孔15の上流側に
円盤状のガス分散板18が配される。そして、成膜ガス
は、図中矢印Nで示すように、前記ガス分散板18によ
って対向電極17の内部において周辺方向に分散された
後、対向電極17の基板対向面に平行に周辺から中心に
向かって、ガス噴出孔15より成膜室12内に供給され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SiON系
材料膜よりなる反射防止膜は、基板面内の表面段差の増
加を抑え、かつ高い反射防止効果を得るために、膜厚が
20〜40nmとなるように非常に薄く形成される。し
たがって、平行平板型プラズマCVD装置によるSiO
N系材料膜の成膜は、数秒程度の短い時間で行われる。
ところが、このように短い時間で成膜すると、プラズマ
が不安定な状態であるプラズマ初期放電の間に成膜が行
われることとなる。
材料膜よりなる反射防止膜は、基板面内の表面段差の増
加を抑え、かつ高い反射防止効果を得るために、膜厚が
20〜40nmとなるように非常に薄く形成される。し
たがって、平行平板型プラズマCVD装置によるSiO
N系材料膜の成膜は、数秒程度の短い時間で行われる。
ところが、このように短い時間で成膜すると、プラズマ
が不安定な状態であるプラズマ初期放電の間に成膜が行
われることとなる。
【0007】このプラズマ初期放電に関しては、例え
ば、応用物理学,第62巻,第7号(1993),69
9〜702頁に、HeとSiH4 よりなる材料ガスを電
極面と平行に周辺から中心に向かって供給して、RFシ
ランプラズマ中で堆積種(パウダー)を形成した場合、
電極の周辺部から堆積種が形成されることが記載されて
いる。すなわち、電極面に平行に周辺から成膜ガスを流
した場合は、電極の周辺部から放電が開始される。
ば、応用物理学,第62巻,第7号(1993),69
9〜702頁に、HeとSiH4 よりなる材料ガスを電
極面と平行に周辺から中心に向かって供給して、RFシ
ランプラズマ中で堆積種(パウダー)を形成した場合、
電極の周辺部から堆積種が形成されることが記載されて
いる。すなわち、電極面に平行に周辺から成膜ガスを流
した場合は、電極の周辺部から放電が開始される。
【0008】そして、上述のような平行平板型プラズマ
CVD装置でSiON系材料膜を成膜する場合も、電極
面に平行に周辺から中心に向かって成膜ガスを流すた
め、電極の周辺部から放電が開始され、プラズマ初期放
電時においては堆積種の空間分布にばらつきが生じてい
ると考えられる。そして、このプラズマ初期放電時の堆
積種の空間分布のばらつきのために、前記堆積種が堆積
して形成されるSiON系材料膜の基板面内均一性は劣
ったものとなってしまい、基板の周辺部ほど膜厚が厚
く、かつ光学定数が大きなものとなってしまう。
CVD装置でSiON系材料膜を成膜する場合も、電極
面に平行に周辺から中心に向かって成膜ガスを流すた
め、電極の周辺部から放電が開始され、プラズマ初期放
電時においては堆積種の空間分布にばらつきが生じてい
ると考えられる。そして、このプラズマ初期放電時の堆
積種の空間分布のばらつきのために、前記堆積種が堆積
して形成されるSiON系材料膜の基板面内均一性は劣
ったものとなってしまい、基板の周辺部ほど膜厚が厚
く、かつ光学定数が大きなものとなってしまう。
【0009】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、基板面内均一性に優れた
SiON系材料膜の成膜方法を提供することを目的とす
る。
鑑みて提案されたものであり、基板面内均一性に優れた
SiON系材料膜の成膜方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明のSiON系材料膜の成膜方法は、成膜室内
に配される基板載置電極と、成膜ガス供給路を兼ね基板
対向面に多数のガス噴出孔を有する対向電極との間で発
生させたプラズマを用いてCVDを行うことにより、基
板上にSiON系材料膜を成膜するSiON系材料膜の
成膜方法において、前記対向電極の内部に成膜ガス分散
用の多孔板を配して前記成膜を行うものである。
めに本発明のSiON系材料膜の成膜方法は、成膜室内
に配される基板載置電極と、成膜ガス供給路を兼ね基板
対向面に多数のガス噴出孔を有する対向電極との間で発
生させたプラズマを用いてCVDを行うことにより、基
板上にSiON系材料膜を成膜するSiON系材料膜の
成膜方法において、前記対向電極の内部に成膜ガス分散
用の多孔板を配して前記成膜を行うものである。
【0011】上記SiON系材料膜の成膜方法において
は、前記成膜ガスとして不活性ガスを含むガスを用いる
ことが好ましい。前記不活性ガスとしては、例えば、H
e、Ne、Ar、Kr、Xe等が挙げられる。
は、前記成膜ガスとして不活性ガスを含むガスを用いる
ことが好ましい。前記不活性ガスとしては、例えば、H
e、Ne、Ar、Kr、Xe等が挙げられる。
【0012】
【作用】前記対向電極の内部に配された成膜ガス分散用
の多孔板により、中心部と周辺部の成膜ガスの濃度分布
が均一化された上で、成膜ガスがガス噴出孔から成膜室
内に供給される。したがって、初期プラズマ放電時の周
辺部と中心部のプラズマの空間分布が均一化される。そ
の結果、成膜されたSiON系材料膜の基板面内均一
性、すなわち膜厚の分布及び光学定数の分布の均一性が
向上する。
の多孔板により、中心部と周辺部の成膜ガスの濃度分布
が均一化された上で、成膜ガスがガス噴出孔から成膜室
内に供給される。したがって、初期プラズマ放電時の周
辺部と中心部のプラズマの空間分布が均一化される。そ
の結果、成膜されたSiON系材料膜の基板面内均一
性、すなわち膜厚の分布及び光学定数の分布の均一性が
向上する。
【0013】また、成膜ガスに不活性ガスを添加するこ
とより、成膜室内の成膜ガス濃度が下がるため、SiO
N系材料膜の成膜速度が低下する。したがって、成膜時
間が長くなり、プラズマ初期放電だけでなく、安定した
プラズマ状態の下でも成膜できるようになるため、Si
ON系材料膜の基板面内均一性が向上する。さらに、成
膜ガスに不活性ガスを添加した場合、圧力条件を不変と
すると、成膜ガスの流速は必然的に高くなるので、成膜
プロセスがガス供給律速よりも反応律速に支配されるよ
うになり、面内均一性が向上する。
とより、成膜室内の成膜ガス濃度が下がるため、SiO
N系材料膜の成膜速度が低下する。したがって、成膜時
間が長くなり、プラズマ初期放電だけでなく、安定した
プラズマ状態の下でも成膜できるようになるため、Si
ON系材料膜の基板面内均一性が向上する。さらに、成
膜ガスに不活性ガスを添加した場合、圧力条件を不変と
すると、成膜ガスの流速は必然的に高くなるので、成膜
プロセスがガス供給律速よりも反応律速に支配されるよ
うになり、面内均一性が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。なお、当然のことながら本発明は下記の
実施例により限定を受けるものではない。
いて説明する。なお、当然のことながら本発明は下記の
実施例により限定を受けるものではない。
【0015】実施例1 本実施例では、平行平板型プラズマCVD装置を用い
て、ポリサイド膜が形成された5インチ径の基板上に、
反射防止膜としてSiON系材料膜を成膜した。
て、ポリサイド膜が形成された5インチ径の基板上に、
反射防止膜としてSiON系材料膜を成膜した。
【0016】上記平行平板型プラズマCVD装置は、図
1に示すように、排気孔1を備えた成膜室2と、前記成
膜室2内に配され、基板加熱用のヒーター3を備えた基
板載置電極4と、前記成膜室2内に前記基板載置電極4
と対向するように配され、成膜ガス供給路を兼ね基板対
向面に多数のガス噴出孔5を有し、プラズマ励起用のR
F電源6と接続された対向電極7から成る。
1に示すように、排気孔1を備えた成膜室2と、前記成
膜室2内に配され、基板加熱用のヒーター3を備えた基
板載置電極4と、前記成膜室2内に前記基板載置電極4
と対向するように配され、成膜ガス供給路を兼ね基板対
向面に多数のガス噴出孔5を有し、プラズマ励起用のR
F電源6と接続された対向電極7から成る。
【0017】そして、前記対向電極7の内部には、成膜
ガスを分散させるために前記ガス噴出孔5の上流側に円
盤状のガス分散板用の多孔板8が配される。この多孔板
8は図2に示すように、円盤状の板8aに多数の孔8b
をあけたものである。そして、成膜ガスは、図中矢印M
で示すように、前記多孔板7によって対向電極7の内部
において均一に分散された後、ガス噴出孔5より成膜室
2内に均一に供給される。なお、前記多孔板8の孔8b
の開口位置と、前記ガス噴出孔5の開口位置とは、より
効率よく成膜ガスを分散させるためには、必ずしも一致
していないほうが好ましい。
ガスを分散させるために前記ガス噴出孔5の上流側に円
盤状のガス分散板用の多孔板8が配される。この多孔板
8は図2に示すように、円盤状の板8aに多数の孔8b
をあけたものである。そして、成膜ガスは、図中矢印M
で示すように、前記多孔板7によって対向電極7の内部
において均一に分散された後、ガス噴出孔5より成膜室
2内に均一に供給される。なお、前記多孔板8の孔8b
の開口位置と、前記ガス噴出孔5の開口位置とは、より
効率よく成膜ガスを分散させるためには、必ずしも一致
していないほうが好ましい。
【0018】上記のような平行平板型プラズマCVD装
置にて、基板載置電極4上に基板9を配して、この基板
9上にSiON系材料膜10を以下の条件で成膜した。
置にて、基板載置電極4上に基板9を配して、この基板
9上にSiON系材料膜10を以下の条件で成膜した。
【0019】 成膜装置 :平行平板型枚葉式プラズマCVD装置 成膜ガス :SiH4=50SCCM、N2O=44SCCM RFパワー :190W(周波数=13.56MHz) 圧力 :2.5Torr(約333Pa) 基板温度 :360℃ 電極間距離 :400mils(約1cm) 成膜時間 :4.4秒比較例1 本比較例では、図4に示すような、従来の平行平板型プ
ラズマCVD装置を用いて、実施例1と同様にSiON
系材料膜を成膜した。すなわち、本比較例では、対向電
極の内部に孔のあいていない円盤状のガス分散板が配さ
れた平行平板型プラズマCVD装置を用いてSiON系
材料膜を成膜した。
ラズマCVD装置を用いて、実施例1と同様にSiON
系材料膜を成膜した。すなわち、本比較例では、対向電
極の内部に孔のあいていない円盤状のガス分散板が配さ
れた平行平板型プラズマCVD装置を用いてSiON系
材料膜を成膜した。
【0020】基板面内均一性の評価 実施例1及び比較例1で成膜したSiON系材料膜につ
いて、基板中心の位置A、基板中心から半径方向に19
mmの位置B、基板中心から半径方向に38mmの位置
C、基板中心から半径方向に57mmの位置Dの4点に
おける、光学定数と膜厚dを測定した。なお、光学定数
としては波長248nmにおける複素振幅屈折率の実数
部n及び虚数部係数kを測定した。表1に測定結果、及
び各測定結果の基板面内均一性を示す。
いて、基板中心の位置A、基板中心から半径方向に19
mmの位置B、基板中心から半径方向に38mmの位置
C、基板中心から半径方向に57mmの位置Dの4点に
おける、光学定数と膜厚dを測定した。なお、光学定数
としては波長248nmにおける複素振幅屈折率の実数
部n及び虚数部係数kを測定した。表1に測定結果、及
び各測定結果の基板面内均一性を示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、実施例1で成膜
したSiON系材料膜は、比較例1で成膜したSiON
系材料膜に比べて、光学定数及び膜厚ともに、基板面内
均一性に優れている。
したSiON系材料膜は、比較例1で成膜したSiON
系材料膜に比べて、光学定数及び膜厚ともに、基板面内
均一性に優れている。
【0023】さらに、実施例1及び比較例1で成膜した
SiON系材料膜について、スイングレシオを求めた。
なお、スイングレシオとは、図3に示すように、フォト
レジストの膜厚に対してフォトレジスト中の光吸収量を
プロットして得られる曲線(スイング・カーブ)におい
て、任意の膜厚dにおける該スイング・カーブの振幅Δ
Aと、図中に破線で示される該スイング・カーブの振幅
の中心線までの高さA(すなわち定在波効果が全く無い
場合の光吸収量)との比として定義され、このスイング
レシオの値は小さい方が反射防止効果に優れている。そ
して、このスイングレシオを求めた結果、実施例1で成
膜したSiON系材料膜のスイングレシオは±1.7%
であり、比較例1で成膜したSiON系材料膜のスイン
グレシオは±5.7%であった。したがって、実施例で
成膜したSiON系材料膜は、比較例で成膜したSiO
N系材料膜に比べて、反射防止効果に優れている。
SiON系材料膜について、スイングレシオを求めた。
なお、スイングレシオとは、図3に示すように、フォト
レジストの膜厚に対してフォトレジスト中の光吸収量を
プロットして得られる曲線(スイング・カーブ)におい
て、任意の膜厚dにおける該スイング・カーブの振幅Δ
Aと、図中に破線で示される該スイング・カーブの振幅
の中心線までの高さA(すなわち定在波効果が全く無い
場合の光吸収量)との比として定義され、このスイング
レシオの値は小さい方が反射防止効果に優れている。そ
して、このスイングレシオを求めた結果、実施例1で成
膜したSiON系材料膜のスイングレシオは±1.7%
であり、比較例1で成膜したSiON系材料膜のスイン
グレシオは±5.7%であった。したがって、実施例で
成膜したSiON系材料膜は、比較例で成膜したSiO
N系材料膜に比べて、反射防止効果に優れている。
【0024】実施例2 本実施例では、シリコン基板上に、ゲート酸化膜、Pド
ープトポリシリコン、及びWSix を積層し、この上に
反射防止膜としてSiON系材料膜を、実施例1と同様
な平行平板型プラズマCVD装置にて、成膜ガスに不活
性ガスを添加して成膜した。
ープトポリシリコン、及びWSix を積層し、この上に
反射防止膜としてSiON系材料膜を、実施例1と同様
な平行平板型プラズマCVD装置にて、成膜ガスに不活
性ガスを添加して成膜した。
【0025】SiON系材料膜は、膜厚dが約29n
m、複素振幅屈折率の実数部nが約2.12、複素振幅
屈折率の虚数部kが約0.54となるように、以下のよ
うな条件で成膜した。
m、複素振幅屈折率の実数部nが約2.12、複素振幅
屈折率の虚数部kが約0.54となるように、以下のよ
うな条件で成膜した。
【0026】 成膜装置 :平行平板型枚葉式プラズマCVD装置 成膜ガス :SiH4= 50SCCM N2O = 50SCCM He =500SCCM RFパワー :190W(周波数=13.56MHz) 圧力 :2.5Torr(約333Pa) 基板温度 :360℃ 電極間距離 :400mils(約1cm) 成膜時間 :20秒 以上のように成膜したSiON系材料膜の膜厚均一性を
測定したところ、±3%であり均一性に優れていた。
測定したところ、±3%であり均一性に優れていた。
【0027】次に、上記SiON系材料膜上にオフセッ
ト酸化膜を形成した上で、実際にフォトレジストのパタ
ーニングを行った。
ト酸化膜を形成した上で、実際にフォトレジストのパタ
ーニングを行った。
【0028】前記オフセット酸化膜は、例えば、SiH
4/O2系の減圧CVDで基板温度約400℃にて、膜厚
約170nmとなるように成膜する。そして、前記オフ
セット酸化膜上に、化学増幅型のポジ型フォトレジスト
(和光純薬社製、商品名:WKR−PT1)を形成し
て、コーティングを施した後、KrFエキシマステッパ
ーにて露光し、さらにフォトレジストに現像工程を施し
てパターニングを行った。
4/O2系の減圧CVDで基板温度約400℃にて、膜厚
約170nmとなるように成膜する。そして、前記オフ
セット酸化膜上に、化学増幅型のポジ型フォトレジスト
(和光純薬社製、商品名:WKR−PT1)を形成し
て、コーティングを施した後、KrFエキシマステッパ
ーにて露光し、さらにフォトレジストに現像工程を施し
てパターニングを行った。
【0029】このようにフォトレジストのパターニング
を行ったところ、スイングレシオは±2%にまで改善さ
れ、非常に良好なパターニングが行えた。
を行ったところ、スイングレシオは±2%にまで改善さ
れ、非常に良好なパターニングが行えた。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、SiON系材料膜を薄くても均一に成膜するこ
とができるため、SiON系材料膜で反射防止膜を形成
した場合、高い反射防止効果を得ることができる。しか
も、SiON系材料膜の膜厚分布が均一となるので、基
板面内の表面段差も減少する。
よれば、SiON系材料膜を薄くても均一に成膜するこ
とができるため、SiON系材料膜で反射防止膜を形成
した場合、高い反射防止効果を得ることができる。しか
も、SiON系材料膜の膜厚分布が均一となるので、基
板面内の表面段差も減少する。
【0031】したがって、エキシマレーザのような短波
長の露光光を用いても、フォトレジストのパターニング
を良好に行うことができる。その結果、フォトリソグラ
フィのプロセスマージンが広がり、特に0.35μm世
代及びそれ以降の世代のSRAMやASICをはじめと
する半導体装置の歩止まりが向上する。
長の露光光を用いても、フォトレジストのパターニング
を良好に行うことができる。その結果、フォトリソグラ
フィのプロセスマージンが広がり、特に0.35μm世
代及びそれ以降の世代のSRAMやASICをはじめと
する半導体装置の歩止まりが向上する。
【図1】 本発明に用いられる平行平板型プラズマCV
D装置の一構成例を示す要部側面図である。
D装置の一構成例を示す要部側面図である。
【図2】 図1に示す平行平板型プラズマCVD装置の
成膜ガス分散用の多孔板の一例を示す上面図である。
成膜ガス分散用の多孔板の一例を示す上面図である。
【図3】 フォトレジストの膜厚とフォトレジスト中の
光吸収量の関係を示す特性図である。
光吸収量の関係を示す特性図である。
【図4】 従来の平行平板型プラズマCVD装置の一構
成例を示す要部側面図である。
成例を示す要部側面図である。
1 排気孔 2 成膜室 3 ヒーター 4 基板載置電極 5 ガス噴出孔 6 RF電源 7 対向電極 8 多孔板 9 基板 10 SiON系材料膜
Claims (2)
- 【請求項1】 成膜室内に配される基板載置電極と、成
膜ガス供給路を兼ね基板対向面に多数のガス噴出孔を有
する対向電極との間で発生させたプラズマを用いてCV
Dを行うことにより、基板上にSiON系材料膜を成膜
するSiON系材料膜の成膜方法において、 前記対向電極の内部に成膜ガス分散用の多孔板を配して
前記成膜を行うことを特徴とするSiON系材料膜の成
膜方法。 - 【請求項2】 前記成膜ガスとして不活性ガスを含むガ
スを用いることを特徴とする請求項1記載のSiON系
材料膜の成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17705494A JPH0845928A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | SiON系材料膜の成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17705494A JPH0845928A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | SiON系材料膜の成膜方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845928A true JPH0845928A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16024331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17705494A Pending JPH0845928A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | SiON系材料膜の成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0845928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1154502A (ja) * | 1997-05-07 | 1999-02-26 | Applied Materials Inc | エッチング停止層の堆積方法及び装置 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP17705494A patent/JPH0845928A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1154502A (ja) * | 1997-05-07 | 1999-02-26 | Applied Materials Inc | エッチング停止層の堆積方法及び装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011218 |