JPH084543B2 - 背もたれ付椅子 - Google Patents

背もたれ付椅子

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JPH084543B2
JPH084543B2 JP21578188A JP21578188A JPH084543B2 JP H084543 B2 JPH084543 B2 JP H084543B2 JP 21578188 A JP21578188 A JP 21578188A JP 21578188 A JP21578188 A JP 21578188A JP H084543 B2 JPH084543 B2 JP H084543B2
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JP
Japan
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inner shell
shell
outer shell
seat
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信一 金田
陽一 鈴木
隆夫 菅野
正光 宮下
恒太郎 伊藤
美義 片桐
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インナーシェルとアウターシェルとを用い
て座と背もたれとを一体に構成してなる背もたれ付椅子
に関するものである。
[従来の技術] 従来、座と背もたれとを一体に構成してなる椅子とし
て、例えば、座対応部分と背もたれ対応部分とを有した
側面視L字形のインナーシェルを備え、このインナーシ
ェルの下面及び背面にアウターシェルを装着したものが
知られている。
ところで、従来のものは、インナーシェルの座対応部
分の下面を覆う下面側のアウターシェルと、インナーシ
ェルの背もたれ対応部分の背面を覆う背面側のアウター
シェルとを、それぞれ別体品として備えている。そし
て、クッション材と外装材とを枠材により補強してなる
クッションユニットを前記インナーシェルの上面及び前
面側に装着しており、そのクッションユニットのインナ
ーシェルの外周縁よりも外方へはみ出した部分に、板状
をなすアウターシェルの外周縁を弾設させているのが通
常である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、このような構成のものでは、アウターシェ
ルを座対応部分と背もたれ対応部分とを有した側面視L
字形の一体成形品にした場合に、特に不具合が生じ易
い。すなわち、共に側面視L字形をなすインナーシェル
とアウターシェルとの組み合わせにより、座及び背もた
れの構造材を構成する場合には、椅子としての必要な強
度や変形特性を確保するために、前記両シェルを、限ら
れた一定の範囲内で相互に位置ずれし得るように結合す
ることが重要となる。しかるに、このようにした場合に
は、その位置ずれのしわよせが、いずれかの部分に作用
し、アウターシェルが外方に膨らんで、インナーシェル
及びクッションユニットとの間に隙間が形成されるとい
う不具合を招き易い。例えば、背もたれを後方に倒すこ
とができるようにした椅子においては、背もたれを後方
に傾動させる際に、アウターシェルの背もたれ対応部分
がインナーシェルの背もたれ対応部分に対して、一定の
範囲内で下方に位置ずれを起こすようにしておくのが望
ましいが、このようにすると、背もたれ後傾時に、アウ
ターシェルの座対応部分と背もたれ対応部分との境界部
分が後方に膨出することになり、この部分で隙間が発生
し易くなる。
また、従来と構造では、アウターシェル自体に寸法誤
差や反り等の不測の変形が生じた場合、あるいは、クッ
ション材が経年変化により変形した場合等にも、アウタ
ーシェルとクッション材との間に隙間が生じ、その部分
が見苦しくなるという不具合がある。
本発明は、このような課題を解消することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために。次の
ような構成を採用したものである。
すなわち、本発明にかかる背もたれ付椅子は、第1図
及び第2図に示すように、弾性変形可能な側面視L字形
のインナーシェル(2)と、弾性変形可能な側面視L字
形のアウターシェル(3)を用いて座(4)と背もたれ
(5)とを一体に構成してなるものであって、インナー
シェル(2)の外周縁(21a、21b、22a、22c、28a)に
下方及び後方に延出する突条(210)を連続的に突設す
るとともに、アウターシェル(3)の外周縁(31a、31
b、32a、32b、34a)に、上方及び前方に延出する突条
(310)を連続的に突設し、アウターシェル(3)の突
条(310)を、インナーシェル(2)の突条(210)の内
側に、略平行に位置させていることを特徴とする。
外装材(8)の周縁部(8a)を外部に露出しないよう
に確実に隠しておくには、インナーシェル(2)の上面
(2a)及び前面(2d)にクッション材(7)を介して外
装材(8)を被装し、その外装材(8)の周縁部(8a)
をインナーシェル(2)の突条(210)とアウターシェ
ル(3)の突条(310)との間を通過させて、該インナ
ーシェル(2)の下面(2b)及び背面(2c)側に導き、
そのインナーシェル(2)に止着するのがよい。
背もたれ(5)を後方に傾動させる際に、アウターシ
ェル(3)の背もたれ対応部分(32)がインナーシェル
(2)の背もたれ対応部分(22)に対して、一定の範囲
内で下方に位置ずれを起こすようにした椅子に適用する
場合には、特に、座(4)と背もたれ(5)との境界部
分(28)におけるインナーシェル(2)の突条(210)
の延出方法(W)を、他の部分の延出寸法よりも大きく
しておくのが望ましい。
[作用] このような構成によれば、アウターシェル(3)が外
方に膨出するように変形した場合には、アウターシェル
(3)の突条(310)と、インナーシェル(2)の突条
(210)とは面滑り的に相対変位するのみであり、その
突条(210)の延出長さを予め適切な値に設定しておき
さえすれば、シェル(2,3)相互間に隙間が形成される
ことがない。アウターシェル(3)自体の寸法誤差や反
り等の不測の変形等に対しても、相互に重合する突条
(210、310)の働きにより、隙間が生じるのを防止する
ことができる。
そして、外装材(8)の周縁部(8a)を前記突条(21
0、310)間を通過させてインナーシェル(2)に止着し
ておけば、その止着箇所が外部に露出するのを確実に防
止することが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第3図〜第10図を参照して
説明する。
この実施例の背もたれ付椅子は、第3図に示すよう
に、支持ユニット1上に、インナーシェル2とアウター
シェル3を用いて一体に構成した座4及び背もたれ5を
配設してなる。
支持ユニット1は、第3図に示すように、脚羽根を放
射状に突設してなるベース11と、このベース11の中心に
立設した脚柱12と、この脚柱12の上端に立設した支持基
部13とを具備している。そして、この支持基部13の両側
に天秤部材101をそれぞれ軸着している。天秤部材101
は、第4図及び第5図に示すように、前後に伸びる細長
板状のもので、その中間部を軸102を介して前記支持基
部13に回動可能に軸着している。そして、左右の天秤部
材101の後端同士は連結金具103により剛着されており、
その連結部分から背支杆104を後上方に向けて延出させ
ている。また、前記支持基部13の上には、座受枠105が
配設してある。そして座受枠105の前端部を、前リンク
メンバ106を介して前記支持基部13の前端部に連結する
とともに、その後端部を後リンクメンバ107を介して前
記両天秤部材101の後端部に接続している。すなわち、
座受枠105の前端部に左右の前リンクメンバ106の上枢着
端を軸108を介して枢着するとともに、これら両前リン
クメンバ106の下枢着端を前記支持基部13に、軸109を介
して枢着している。また、座受枠105の後端部に左右の
後リンクメンバ107の上枢着端を軸111を介して枢着する
とともに、これら両後リンクメンバ107の下枢着端を前
記天秤部材101の後端部に軸112を介して枢着している。
そして、前記両天秤部材101の前端部に前後に伸びる長
孔113をそれぞれ設け、その長孔113を前記前リンクメン
バ106の後枢着点に設けた軸110に摺回動可能に連設して
いる。なお、前記支持基部13の側壁中間部には中間軸11
4を架設し、この中間軸114と前記軸108との間に主スプ
リング115を張設して、前記座受枠105を後方に弾性付勢
している。また、前記軸109には補助スプリング116を巻
装し、この補助スプリング116により前記座受枠105を同
一方向に付勢し得るようにしている。補助スプリング11
6の一端は、スプリング力調節機構117により係止されて
おり、その係止位置を変更することによって、前記補助
スプリング116による付勢力を調節することができるよ
うにしている。
そして、前記座受枠105の前端部及び前記背支杆104の
上端に、第4図及び第5図に示すように、それぞれ横長
ブラケット118、119を固設し、その横長ブラケット11
8、119に前記インナーシェル2を取着している。
インナーシェル2は、第4図〜第10図に示すように、
座対応部分21と、背もたれ対応部分22とを一体に成形し
てなる側面視L字形のもので、ポリプロピレン等の弾性
変形可能な合成樹脂により作られている。座対応部分21
は、左右両側縁21b及び中央部分が若干持ち上がった形
状をなしており、両側縁近傍部21sの前寄り部分にナッ
ト23を固設してある。そして、前記横長ブラケット118
の両端近傍部を貫通させて前記ナット23に螺着した図示
しないボルトにより、このインナーシェル2を座受枠10
5に取着している。なおこの実施例のものは、インナー
シェル2の中央部前寄り部分にもナット25が固設してあ
り、座受枠105の前端部を貫通させてそのナット25に螺
着した図示しない補助ボルトによりインナーシェル2の
取付強度を高めている。背もたれ対応部分22は、左右両
側縁22aが前出する方向に若干湾曲した形状をなしてお
り、いわゆる背もたれ点と略同一高さ位置における両側
縁近傍部22dにナット26を固設してある。そして、前記
横長ブラケット119の両端近傍部を貫通させたボルト27
を前記ナット26に螺着することにより、このインナーシ
ェル2を背支杆104に接続している。なお、このインナ
ーシェル2の座対応部分21と背もたれ対応部分22との境
界部分28は、左右両側縁28aが前出する方向の湾曲度合
を略零に設定してあり、側面視半円弧状をなして後方に
膨出するように湾曲させてある。そして、この境界部分
28に、上下に伸びる2本の平行なスリット29を設けてい
る。これら両スリット29の下端29a側は座対応部分21の
後部にまで伸びているとともに、上端29b側は背もたれ
対応部分22の背もたれ点よりも高い位置にまで延出して
おり、これら両スリット29間に位置する部分22bは前方
へせり出している。
このインナーシェル2の外周縁に下方及び後方に延出
する突条210を連続的に突設している。すなわち、イン
ナーシェル2における座対応部分21の前縁21a(第7図
参照)、座対応部分21の左右両側縁21b(第8図参
照)、境界部分28の左右両側縁28a(第9図参照)、背
もたれ対応部分22の左右両側縁22a(第10図参照)、及
び、背もたれ対応部分22の上縁22c(第4図参照)に、
前記突条210を連続させて一体に形成している。そし
て、境界部分28における突条210の延出寸法Wを、該突
条210の他の部分の延出寸法よりも大きくしている。
そして、このインナーシェル2の上面2a側に、クッシ
ョン材7を介して外装材8を張設している。クッション
材7は、例えば、ウレタン樹脂等による成形品であり、
外装材8は、布の内面にウレタンシート等を貼着してな
る。クッション材7は、インナーシェル2に直接添接さ
せてある。外装材8の周縁部8aは、第7図〜第10図に示
すように、インナーシェル2の下面2b及び背面2c側に導
いてあり、該外装材8全体に所定の張力を付与した状態
で、多数のタッカ81を用いて該インナーシェル2に止着
してある。
一方、アウターシェル3は、第4図〜第10図に示すよ
うに、座対応部分31と、背もたれ対応部分32とを一体に
成形してなる側面視L字形のもので、ポリプロピレン等
の弾性変形可能な合成樹脂により作られている。座対応
部分31は、球面的に下方に膨出する形状をなしており、
その中央部には前後に長い矩形の開口部33を備えてい
る。背もたれ対応部分32は、左右両側縁32aが前出する
方向に湾曲した形状をなしており、その上縁32bから背
もたれ点に近づくにしたがって、その湾曲度合が大きく
なるように設定してある。そして、アウターシェル3の
背もたれ点付近の湾曲度合は、同一横断面位置における
インナーシェル2の湾曲度合よりも大きくしてある。な
お、このアウターシェル3の座対応部分31と背もたれ対
応部分32との境界部分34は、左右両側縁34aが前出する
方向の湾曲度合は略零に設定してあり、側面視半円弧状
をなして後方に膨出するように湾曲させてある。そし
て、このアウターシェル3における背もたれ対応部分32
の基端近傍部分、すなわち、前記境界部分34の上部を、
インナーシェル2における背もたれ対応部分22の基端近
傍部分、すなわち、前記境界部分28の上部に接近させて
いる。
このアウターシェル3の外周縁に上方及び前方に延出
する突条310を連続的に突設している。すなわち、アウ
ターシェル3における座対応部分31の前縁31b(第7図
参照)、座対応部分31の左右両側縁31a(第8図参
照)、境界部分34の左右両側縁34a(第9図参照)、背
もたれ対応部分32の左右両側縁32a(第10図参照)、及
び、背もたれ対応部分32の上縁32b(第4図参照)に、
前記突条310を連続させて一体に形成している。
なお、前記アウターシェル3をインナーシェル2に取
付けた状態においては、アウターシェル3の突条310
が、インナーシェル2の突条210の内側に、略平行に位
置するようにしてある。そして、外装材8の外周縁8a
は、前記両突条210、310間を通過させてインナーシェル
2の下面2b及び背面2c側に導いてある。
アウターシェル3のインナーシェル2に対する取付構
造は次のようである。まず、アウターシェル3の座対応
部分31の前縁部31f及び側縁近傍部31sは、インナーシェ
ル2の座対応部分21の前縁部21f及び側縁近傍部21sにね
じ止めしてある。すなわち、インナーシェル2の下面2
b、詳しくは、座対応部分21における前縁部21fの下面及
び側縁近傍部21sの下面に、第7図に示すように、複数
のピン251、252、253、254を、その軸線を平行に揃えて
突設するとともに、前記アウターシェル3の上面3a、詳
しくは、座対応部分31における前縁部31fの上面及び側
縁近傍部31sの上面に、第6図及び第7図に示すよう
に、筒部351、352、353、354を、その軸線を前記ピン25
1、252、253、254の軸線にそれぞれ一致させて突設し、
それら各筒部351、352、353、354に前記各ピン251、25
2、253、254を嵌合させて前記アウターシェル3を前記
インナーシェル2に装着している。そして、前記軸線と
合致する方向から螺装したボルト355によりそのアウタ
ーシェル3の座対応部分31をインナーシェル2の座対応
部分21に止着している。具体的には、特定のピン251、2
54の先端面に軸線に沿ったねじ孔251a、254aを設けると
ともに、そのピン251、254に嵌合する筒部351、354の外
方縁にアウターシェル3の下面3b側に開口するボルト挿
通孔351a、354aを穿設し、そのボルト挿通孔351a、354a
を通して前記ピン251、254のねじ孔251a、254aに螺着し
たボルト355によりアウターシェル3の座相当部分31を
インナーシェル2の座対応部分21に止着している。
一方、アウターシェル3の境界部分34はインナーシェ
ル2の境界部分28に接続していない。
また、アウターシェル3の背もたれ対応部分32の側縁
近傍部32c及び上縁近傍部32dは、爪による係合構造を採
っている。具体的には、第6図に示すように、アウター
シェル3の側縁近傍部32cに側面視L字形に屈曲する上
向爪301と、内側にアンダーカット部を有した第1の内
向爪302と、同じく内側にアンダーカット部を有した第
2の内向爪303とを、下から順に所定間隔で突設すると
ともに、上縁近傍部32dに下側にアンダーカット部を有
した下向爪304を一体に突設している。また、インナー
シェル2の前記各爪301、302、303、304に対応する部位
に、係合孔201、202、203、204を穿設している。そし
て、前記上向爪301を対応する係合孔201の上縁部に所要
量上下方向に移動可能に係合させるとともに、前記両内
向爪302、303を対応する係合孔202、203の開口縁内寄部
分202a、203aに、また、前記下向爪304を対応する係合
孔204の開口縁下寄部分204aにそれぞれ部材の弾性変形
を利用して係合させている。なお、第1の内向爪302
は、上下方向に伸びる直壁状のもので、それに対応する
係合孔202の開口縁内寄部分202aは、直線状に形成して
あり、係合状態においても、前記内向爪302が係合孔202
に対して上下方向に摺動し得るようにしてある。そし
て、前記係合孔202の開口縁外寄部分から厚み方向に変
形可能な舌片202cを一体に突設し、その舌片202cの自由
端を開口縁内寄部分202aに係合する前記内向爪302の外
面に当接させるようにしている。第2の内向爪303は、
下向爪304と同様な半月形をなすものであるが、この第
2の内向爪303も係合状態において、若干上下方向に移
動し得るように係合孔203の寸法が設定してある。これ
らの爪301、302、303、304と対応する各係合孔201、20
2、203、204との係合深さ及び係合方向は、通常の使用
状態においては外れることがないように設定してある。
以上のようにしてインナーシェル2にアウターシェル
3を取着しているが、このアウターシェル3の開口部33
を閉塞する位置には、第3図、第4図及び第6図に示す
ように、固定シェル6を配設している。しかして、この
固定シェル6は、ボルトを用いて、支持ユニット1の支
持基部13の下面に着脱可能に取着してある。
次いで、この椅子の作動を説明する。
第3図及び第4図の実線に示す基準姿勢においては、
背もたれ5が起立し、且つ、座4が最後退位置に保持さ
れている。この基準姿勢は、執務等を行うのに適してい
る。この基準姿勢から使用者が、その背中で前記背もた
れ5を後方に押圧操作すると、この背もたれ5ととも
に、天秤部材101が支点をなす軸102を中心にして後方に
回動する。その結果、その天秤部材101の前端部が上動
し、前リンクメンバ106が前方へ回動させられる。それ
により座受枠105が前動し、天秤部材101の後端に支持さ
れた後リンクメンバ107も前方へ回動する。この際、後
リンクメンバ107の回動によりその上枢着点の軸111が上
昇する度合いよりも、後リンクメンバ107全体が天秤部
材101の回動に伴って降下する度合いが大きく設定して
あるので、座4は見掛上、後端部を徐々に沈下させつつ
前動して、第4図に想像線で示す休息姿勢に至ることに
なる。
このように作動させて使用することができるが、背も
たれ5に後方への力を作用させて、休息姿勢にまで傾動
させる過程においては、アウターシェル3の背もたれ対
応部分32が、インナーシェル2の背もたれ対応部分22に
対して下方に位置ずれを起こすことになり、アウターシ
ェル3の境界部分34は、後方に膨出してインナーシェル
から離れるように変形する。その際、アウターシェル3
の突条310と、インナーシェル2の突条210とは面滑り的
に相対変位するのみであり、シェル2、3相互間に隙間
が形成されることがない。特に、インナーシェル2の境
界部分28において前記突条210を延出寸法Wを大きくし
てあるので、この部分28にアウターシェル3の外方への
変形がしわよせ的に集中しても、シェル2、3間に隙間
が生じるのを有効に防止することができる。また、他の
部分にも突条210、310が設けてあるので、アウターシシ
ェル3自体に寸法誤差や反り等の不測の変形が生じた
り、あるいは、アウターシェル3の取り付けに誤差が発
生したような場合でも、その突条210、310により、隙間
の発生を防止することができる。
そして、外装材8の周縁部8aを前記突条210、310間を
通過させてインナーシェル2に止着しておけば、その止
着箇所が外部に露出するのを確実に防止することがで
き、また、仮に、クッション材7が変形するようなこと
があっても、隙間の発生には何等の影響も与えない。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、支持ユニットに対して座が単に揺
動するだけの椅子や、背支杆が支持ユニットに後傾可能
に枢着されただけの椅子、或いは、背支杆を有しない椅
子等にも適用が可能である。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、シェル相互
間の位置ずれに基づくアウターシェルの膨出変形や、ア
ウターシェル自体の不測の変形、或いは、シェルの取付
誤差等が発生しても、アウターシェルの外周縁部分に隙
間が形成される虞がなく、また、クッション材の変形に
よっても、アウターシェルと外装材との境界が見苦しく
なるような不具合の生じない背もたれ付椅子を提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の構成を明示するための図面
であり、第1図は模式的な側断面図、第2図(a)、
(b)、(c)はアウターシェルとインナーシェルの側
縁近傍を示す模式的な横断面図である。第3図〜第10図
は本発明の一実施例を示し、第3図は一部切欠した側面
図、第4図は内部を示す側断面図、第5図は一部を省略
した平断面図、第6図は分解斜視図、第7図はインナー
シェルの座対応部分とアウターシェルの座対応部分との
接合構造を示す側断面図、第8図はインナーシェルとア
ウターシェルの座対応部分における側縁近傍を示す部分
横断面図、第9図はインナーシェルとアウターシェルの
境界部分における側縁近傍を示す部分横断面図、第10図
はインナーシェルとアウターシェルの背もたれ対応部分
における側縁近傍を示す部分横断面図である。 2……インナーシェル、2a……上面 2b……下面、2c……背面 2d……前面、3……アウターシェル 4……座、5……背もたれ 7……クッション材、8……外装材 8a……周縁部、21……座対応部分 22……背もたれ対応部分 31……座対応部分 32……背もたれ対応部分 210……突条、310……突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 正光 長野県上伊那郡宮田村137番地 タカノ株 式会社内 (72)発明者 伊藤 恒太郎 長野県上伊那郡宮田村137番地 タカノ株 式会社内 (72)発明者 片桐 美義 長野県上伊那郡宮田村137番地 タカノ株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性変形可能な側面視L字形のインナーシ
    ェルと、弾性変形可能な側面視L字形のアウターシェル
    を用いて座と背もたれとを一体に構成してなる背もたれ
    付椅子であって、インナーシェルの外周縁に、下方及び
    後方に延出する突条を連続的に突設するとともに、アウ
    ターシェルの外周縁に、上方及び前方に延出する突条を
    連続的に突設し、アウターシェルの突条を、インナーシ
    ェルの突条の内側に、略平行に位置させていることを特
    徴とする背もたれ付椅子。
  2. 【請求項2】請求項1の背もたれ付椅子において、イン
    ナーシェルの上面及び前面にクッション材を介して外装
    材を被装し、その外装材の周縁部をインナーシェルの突
    条とアウターシェルの突条との間を通過させて、該イン
    ナーシェルの下面及び背面側に導き、そのインナーシェ
    ルに止着していることを特徴とする背もたれ付椅子。
  3. 【請求項3】座と背もたれとの境界部分におけるインナ
    ーシェルの突条の延出寸法を、他の部分の延出寸法より
    も大きくしていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の背もたれ付椅子。
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