JPH0844658A - 転送制御回路 - Google Patents

転送制御回路

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JPH0844658A
JPH0844658A JP17883194A JP17883194A JPH0844658A JP H0844658 A JPH0844658 A JP H0844658A JP 17883194 A JP17883194 A JP 17883194A JP 17883194 A JP17883194 A JP 17883194A JP H0844658 A JPH0844658 A JP H0844658A
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JP17883194A
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Inventor
Takahiro Maeno
隆宏 前野
Akihiko Sugisawa
彰彦 杉沢
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置間のデータ転送において、トランザクシ
ョン毎のオーバーヘッド量を最小限にしてバスのスルー
プットを改善する。 【構成】 この転送制御回路300は、マスタ側のDM
A装置に設けられ、状態制御部100からの信号MORQに
よってメモリ6に対する読出しの制御を開始する。出力
制御回路330中の複数のFE行回路は、制御過程でメ
モリ6或いは非同期式バス1に対して制御信号MRSTB ,
MORDY を送出し、読出しに対する制御動作をそれぞれ行
うと共に各制御動作の終了に伴う応答信号をそれぞれ出
力する。出力制御回路330中のSC回路は各FE回路
の出力の応答信号の状態をそれぞれ検出してFE回路の
順序制御を行うと共に該順序制御の終了に伴う応答信号
をそれぞれ出力する。信号MRSTB ,MORDY によって、D
MA装置はメモリ6から能動的にデータ読出し、スレー
ブ側にデータを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
等における2つの装置間のデータ転送に用いられるイン
ターフェース機構であり、中央演算処理装置(以下、C
PUという)に代ってデータ転送のための入出力処理を
実行するダイレクトメモリアクセス(以下、DMAとい
う)装置を、改善するための転送制御回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;特公平5−77103号公報 文献2;特開平5−197677号公報 コンピュータシステムにおいては、システムの構成装置
間でデータ転送を実行するための通信路が必要である。
この通信路として一般に使用されるのがバスであり、バ
スには同期式のものと非同期式のものとがある。同期式
バスでは、バスの動作を順次定める回路が簡素化できる
という長所がある一方、クロック・スキューの問題やバ
ス上の全ての装置が同一のクロック周波数に基づいて動
作する必要がある等の短所を有している。例えば、上記
文献1には同期式バスで使用するインタフェース機構が
示されている。非同期式バスでは、クロック線を用いる
代わりにバス上の送り手と受け手の間にハンドシェーク
・プロトコルに従ったデータ通信を行う。一般に非同期
式バスでは、クロック・スキューの問題を回避できる長
所がある一方、送り手と受け手の同期化にかかるトラン
ザクション毎のオーバヘッドの問題が短所として存在す
る。しかしながら、非同期式バスは、技術の変化に対応
する柔軟性が同期式バスにくらべて優れているので、例
えば、バスの標準規格のひとつであるFuturebus+には、
非同期式バスが採用されている。上記文献2には、Futu
rebus+のためのインタフェースが記載されている。この
インタフェースには、非同期式バスとメモリとを接続す
る経路上に、複数段の記憶素子(ラッチ或いはフリップ
フロップ)をバス幅分だけ備え、非同期バス制御装置と
同期バス制御装置とを設けている。非同期バス制御装置
は、単純なメモリ・インタフェースに適合するメモリ制
御機能を有し、同期バス制御装置に、非同期バス制御装
置を1回の転送毎に同期化させて、転送を実行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンピュータ・システムでは、次のような課題があっ
た。同期式バスでデータ転送を行う場合、クロック・ス
キューの問題やバス上の全ての装置が同一のクロック周
波数に基づいて動作する必要がある等の短所があり、非
同期式バスでデータ転送を行う場合、送り手と受け手の
同期化にかかるトランザクション毎のオーバヘッドの問
題が短所としてある。本発明は、上記課題を解決し、ト
ランザクションごとのオーバヘッドが最小限であり、装
置間のデータ転送に使用されるバスのスループットを改
善することを目的とし、さらに、非同期式バスとメモリ
とを接続する経路上の素子数が最小限のものであり、複
雑なメモリ・インタフェースにも無駄なく柔軟に適合す
るメモリ制御機能と、ハンドシェーク・プロトコルを高
速かつ確実に実行するバス制御機能を備えた転送制御回
路を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、記憶部に記憶されたデータを能動的
に読出して非同期バスを介して転送する転送制御回路に
おいて、次のような構成としている。即ち、前記記憶部
或いは非同期バスに対して制御信号を送出し前記読出し
に対する制御動作をそれぞれ行うと共に該各制御動作の
終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する1つまたは複数
の機能実行回路と、該各制御動作の終了に伴う応答信号
の状態をそれぞれ検出し該機能実行回路を選択して該読
出しに対する制御動作の順序制御を行うと共に該順序制
御の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する複数の順序
制御回路とを有し、前記読出しに対して競争の条件を回
避したハザードフリーな非同期回路で構成した出力制御
回路を備えている。そして、前記機能実行回路の内の1
つ以上は、遅延要素を有し前記記憶部を参照するための
時間を保証した前記制御動作の終了に伴う応答信号を発
生する構成としている。また、前記複数の順序制御回路
は、所要時間の異なる独立した前記応答信号を待ち合わ
せる構成とし、該複数の順序制御回路の内の1つ以上は
前記時間を保証した前記制御動作の終了に伴う応答信号
の状態を検出する構成とし、該複数の順序制御回路は前
記機能実行回路の動作終了を検出した後、該機能実行回
路が発生する応答信号の状態に関わらず順序制御を進め
る構成としている。
【0005】第2の発明は、非同期バスを介してデータ
を記憶部に能動的に書込む転送制御回路を次のように構
成している。即ち、前記記憶部或いは非同期バスに対し
て制御信号を送出し前記書込みに対する制御動作をそれ
ぞれ行うと共に該各制御動作の終了に伴う応答信号をそ
れぞれ出力する1つまたは複数の機能実行回路と、該各
制御動作の終了に伴う応答信号の状態をそれぞれ検出し
該機能実行回路を選択して該書込みに対する制御動作の
順序制御を行うと共に該順序制御の終了に伴う応答信号
をそれぞれ出力する複数の順序制御回路とを有し、前記
書込みに対して競争の条件を回避したハザードフリーな
非同期回路で構成した入力制御回路を備えている。そし
て、前記機能実行回路の内の1つ以上は、遅延要素を有
し前記記憶部を参照するための時間を保証した前記制御
動作の終了に伴う応答信号を発生する構成としている。
また、前記複数の順序制御回路は、所要時間の異なる独
立した前記各応答信号を待ち合わせる構成とし、該複数
の順序制御回路の内の1つ以上は前記時間を保証した前
記制御動作の終了に伴う応答信号の状態を検出する構成
とし、該複数の順序制御回路の内の1つ以上は前記機能
実行回路の動作終了を検出した後、該機能実行回路が発
生する応答信号の状態に関わらず順序制御を進める構成
としている。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のように転送制御回
路を構成したので、データを能動的に読出して非同期バ
スを介して転送する制御を行う転送制御回路において、
出力制御回路における機能実行回路は、記憶部或いは非
同期バスに対して制御信号を送出し、その制御信号によ
って読出しに対する制御動作が行われる。機能実行回路
は制御信号を送出すると共に、各制御動作の終了に伴う
応答信号をそれぞれ出力する。順序制御回路は、各制御
動作の終了に伴う応答信号の状態をそれぞれ検出し、機
能実行回路を選択して読出しに対する制御動作の順序制
御を行うと共に、個々の順序制御の終了に伴う応答信号
をそれぞれ出力する。ここで、機能実行回路の内の1つ
以上は遅延要素を有し、記憶部を参照するための時間を
保証した制御動作の終了に伴う応答信号を発生し、複数
の順序制御回路は、所要時間の異なる独立した応答信号
を待ち合わせる。また、複数の順序制御回路の内の1つ
以上は時間を保証した制御動作の終了に伴う応答信号の
状態を検出して動作を確実なものにし、複数の順序制御
回路は前記機能実行回路の動作終了を検出した後、機能
実行回路が発生する応答信号の状態に関わらず順序制御
を進める。第2の発明によれば、非同期バスを介してデ
ータを記憶部に能動的に書込む制御を行う転送制御回路
において、機能実行回路が記憶部或いは非同期バスに対
して制御信号を送出し、書込みに対する制御動作をそれ
ぞれ行うと共に、各制御動作の終了に伴う応答信号をそ
れぞれ出力する。順序制御回路は、各制御動作の終了に
伴う応答信号の状態をそれぞれ検出し、機能実行回路を
選択して書込みに対する制御動作の順序制御を行うと共
に順序制御の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する。
ここで、機能実行回路の内の1つ以上は、遅延要素を有
し記憶部を参照するための時間を保証した制御動作の終
了に伴う応答信号を発生する。複数の順序制御回路は、
所要時間の異なる独立した各応答信号を待ち合わせる。
複数の順序制御回路の内の1つ以上は時間を保証した制
御動作の終了に伴う応答信号の状態を検出する。複数の
順序制御回路の内の1つ以上は機能実行回路の動作終了
を検出し、機能実行回路が発生する応答信号の状態に関
わらず順序制御を進める。従って、前記課題を解決でき
るのである。
【0007】
【実施例】図2は、コンピュータシステムを示す図であ
る。このコンピュータシステムでは、非同期式バス1を
介して接続されたマスタ側の情報処理装置2とスレーブ
側の情報処理装置3を備えている。情報処理装置2はC
PU4を有し、このCPU4がDMA装置(DMA)5
及び記憶部であるメモリ6に接続されている。DMA装
置5及びメモリ6が、非同期式バス1に接続されてい
る。同様に、情報処理装置3はCPU7を有し、このC
PU7がDMA装置(DMA)8及びメモリ9に接続さ
れている。DMA装置8及びメモリ9が、非同期式バス
1に接続されている。DMA装置5は、メモリ6と情報
処理装置3との転送を能動的に制御する機能を備えてい
る。図3は、図2中のDMA装置の概略を説明する図で
ある。図2におけるDMA装置5は本発明の転送制御回
路を応用可能なマスタ側の装置であり、状態制御部10
0とアドレス制御部200とデータ制御部300とを備
えている。状態制御部100の出力側はメモリ6に接続
され、アドレス制御部200はメモリ6と非同期式バス
1に接続されている。データ制御部300は、メモリ6
と非同期式バス1に接続されている。DMA装置5は、
アイドル・フェーズとアドレス・フェーズとデータフェ
ーズの3つの状態があり、状態制御部100がこれらの
状態の遷移を制御する機能を果たし、かつメモリ6に対
して読出し或いは書込みを示す方向制御信号を与える機
能を有している。アドレス制御部200はアドレスの転
送に関わるハンドシェーク・プロトコルに従ってバス制
御信号の状態を順次定めて、非同期式バス1を介してア
ドレスを転送するものである。また、アドレス制御部2
00は、メモリ6に対する記憶位置を示す選択信号を送
出する機能を有している。データ制御部300はデータ
転送に関わるハンドシェーク・プロトコルに従ってバス
制御信号の状態を順次定めてバス1に送出すると共に、
メモリ6の交流特性に合わせて、メモリ制御信号を順次
定めて非同期式バスを介してメモリ6のデータを転送す
る機能を有している。本発明の転送制御回路は、予め定
めた順序に基づいて転送に対する制御を行う機能を有し
ているので、状態制御部100、アドレス制御部200
或いはデータ制御部300のいずれにも適用可能であ
る。
【0008】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例の転送制御回路を示す図
である。本実施例の転送制御回路は、図3のデータ制御
部300を構成し、この転送制御回路は出力制御回路を
設けている。このデータ制御部300はメモリ6からデ
ータを読出して非同期にバス1に直接出力する制御を行
うものであり、非同期式バス1に接続されたレシーバ3
10とドライバ320とを有している。レシーバ310
とドライバ320の間に出力制御回路330が接続され
ている。出力制御回路330には、状態制御部100か
ら出力開始要求信号MORQが与えられ、出力制御回路から
は状態制御部100に対して出力終了応答信号MOAKを送
出する構成である。また、出力制御回路330は読出し
ストローブ信号MRSTB とデータ有効信号MORDY とを送出
する機能を有し、それらの信号MRSTB ,MORDY を入力す
るドライバ320は、信号MRSTB に対応するストローブ
信号STB を例えばFIFO(First in First out) 型の
メモリ6に供給し、信号MORDY に対応するデータ転送許
諾信号DRDYを非同期式バス1を介して他の情報処理装置
3に供給する構成である。また、データ転送応答信号DA
CKが情報処理装置3から非同期式バス1を介してレシー
バ310に与えられると、レシーバ310は信号DACKに
対応するデータ出力応答信号MOACK を出力制御回路33
0に与える構成である。図4は、図1の出力制御回路を
示す構成ブロック図である。
【0009】出力制御回路330は、信号MORQを一方の
入力とする2入力のANDゲート331と、そのAND
ゲート331の出力側に設けられた4段の順序制御回路
(以下、SC回路という)332〜335と、機能実行
をする2個の機能実行回路(以下、FE回路という)3
36,337とを、有している。SC回路332には複
数の入力端子fki0,fki1,sqi ,ski と、出力端子sq
o,sko とが備えられ、入力端子sqi にはANDゲート
331の出力線S331が接続されている。SC回路3
33には複数の入力端子fki ,sqi ,ski と、出力端子
sqo ,sko ,fqo とが備えられ、入力端子sqi にはSC
回路332の出力端子sqo からの出力線S332aが接
続されている。SC回路334には複数の入力端子fki
,sqi ,ski と、出力端子sqo ,sko ,fqo とが備え
られ、その入力端子sqi にはSC回路333の出力端子
sqo からの出力線S333aが接続されている。SC回
路335には複数の入力端子fki ,sqi ,ski0〜ski2
と、出力端子sqo ,sko とが備えられ、入力端子sqi に
はSC回路334の出力端子sqo からの出力線S334
aが接続されている。また、SC回路335の各入力端
子ski0〜ski2には、SC回路332〜334の出力端子
sko からの出力線S332b〜S334bがそれぞれ接
続され、SC回路335の出力端子sqo からの出力線S
335aはANDゲート331の他方の入力端子に接続
されている。SC回路332の入力端子ski には出力線
S333bが接続され、SC回路333の入力端子ski
には出力線S334bが接続されている。また、SC回
路S334の入力端子ski にはインバータ338を介し
て信号MORQが入力される接続である。FE回路336は
2個の入力端子fqi0,fqi1と3個の出力端子out ,fko
0,fko1とを備え、入力端子fqi0にはANDゲート33
1の出力線S331が接続されている。FE回路336
の入力端子fqi1にはSC回路334の出力端子fqo から
の出力線S334cが接続され、出力端子out から線S
336aを介して信号MRSTB を送出する機能を有してい
る。また、FE回路336の出力端子fko0に接続された
出力線S336bは、SC回路332の入力端子fki0に
接続されると共に、インバータ339を介してSC回路
333の入力端子fki に接続されている。FE回路33
6の出力端子fko1に接続された出力線S336cは、イ
ンバータ340を介してSC回路332の入力端子fki1
に接続されると共に、SC回路335の入力端子fki に
接続されている。
【0010】FE回路337は入力端子in,fqi と出力
端子out ,fko を有し、入力端子inから信号MOACK を入
力すると共に出力端子out から信号MORDY を送出す機能
を有している。FE回路337における入力端子fqi に
はSC回路333の出力端子fqo からの出力線S333
cが接続され、FE回路337の出力端子fko からの出
力線S337bは、SC回路334の入力端子fki に接
続されている。ANDゲート331と各インバータ33
8〜340とSC回路332〜335とは、FE回路3
36及び337の備える機能を逐次的に実行するための
回路を構成する。図5は、図4中のSC回路の構成を説
明する図である。SC回路としては、順序制御のための
開始要求がそれぞれ与えられる1つ以上の入力端子sqi
(または、sqi0,sqi1…)及び終了応答の与えられる1
つ以上の入力端子ski (または、ski0,ski1…)と、開
始要求を示す1つ以上の出力端子sqo (または、sqo0,
sqo1…)と、終了応答を示す1つ以上の出力端子sko
(または、sko0,sko1…)とを、備えるものである。ま
た、各SC回路には、制御する機能数つまりプロトコル
に応じて、終了応答が与えられる入力端子fki (または
fki0,fki1…)と開始要求を示す出力端子fqo (または
fqo0,fqo1…)を設けている。図4中の各SC回路33
2〜334においては、機能制御のための終了応答が与
えられる入力端子fki (またはfki0,fki1)と開始要求
を示す出力端子fqo (またはfqo0,fqo1)の数が異なる
だけであるので、ここではSC回路332を、例にとっ
て構成例を説明する。SC回路332は、ANDゲート
332−1とNORゲート332−2とラッチ332−
3を有している。ANDゲート332−1の入力側に
は、入力端子fki0,fki1,sqi が接続され、ANDゲー
ト332−1の出力側はNORゲート332−2の入力
側とラッチ332−3のセット端子Sに接続されてい
る。ラッチ332−3のリセット端子には入力端子ski
が接続され、ラッチの正相出力端子Q及び逆相出力端子
Q/は、出力端子sko とNORゲート332−2の入力
側にそれぞれ接続されている。NORゲート332−2
の出力側が出力端子sqo に接続されている。
【0011】SC回路335はANDゲート335−1
とNORゲート335−2を備えている。ANDゲート
335−1の入力側には入力端子fki,sqiが接続され、
ANDゲート335−1の出力側は、入力端子ski0,sk
i1,ski2と共にNORゲート335−2の入力側に接続
されている。また、ANDゲート335−1の出力側は
出力端子sko にも接続され、NORゲート335−2の
出力側が出力端子sqoに接続されている。図6は、図4
中のFE回路の構成を説明する図である。FE回路は、
機能実行のための開始要求が与えられる1つ以上の入力
端子fqi(またはfqi1,fqi1…)と、終了応答を示す1
つ以上の出力端子fko (またはfko0,fko1…)を備えて
いる。また、FE回路は実行する機能に応じた入力端子
in(またはin0 ,in1 …)と出力out (またはout0,ou
t1…)を設けている。図4中のFE回路336は図6の
ように、ラッチ336−1と遅延要素336−2,33
6−3とを備えている。ラッチ336−1のセット端子
Sが入力端子fqi0に、リセット端子Rが入力端子fqi1に
それぞれ接続され、出力端子Qが端子out に接続されて
いる。また、例えば、遅延線で構成された各遅延要素3
36−2,336−3の入力側は入力端子fqi0,fqi1に
それぞれ接続され、出力側は出力端子fko0,fko1に接続
されている。ここで、各遅延要素336−2,336−
3は、遅延線でなくても他の要素の、例えば記憶素子を
用いた論理で構成してもよい。FE回路337では、入
力端子inが出力端子fko に直接接続され、入力端子fqi
が出力端子out に接続されている。図7は、図1の動作
を説明するタイムチャートであり、この図を参照しつつ
図1の転送制御回路の動作を説明する。出力制御回路3
30に備えられた全てのラッチのQ端子がネゲート、Q
/端子がアサートの定常状態にあるものとする。また、
受動的にデータを受け、受動的にハンドシェークプロト
コルを実行するスレーブ側の他の情報処理装置3が、非
同期式バス1上に任意の構成で存在することを想定す
る。状態制御回路100が「データ・フェーズの開始」
を要求するためアサート状態の信号MORQを出力制御回路
330のANDゲート331に供給する。一方、SC回
路335の出力端子sqo が、アサート状態であるので線
S331がアサート状態となり、SC回路332に対す
る順序制御の開始と、FE回路336に対する制御動作
の開始が要求されたことになる。
【0012】線S331がアサート状態になると、FE
回路336は線S336aをアサート状態にし、メモリ
6に対する読出しに対応した参照動作を開始する。ま
た、FE回路336は遅延要素336−2によって定ま
る時間の経過後に、線S336bをアサート状態にす
る。線S336bの状態遷移はメモリ6の参照に必要な
交流特性の1つであるアクセスタイムを保証するものと
なる。SC回路332は線S331がアサート状態とな
っても、線S336bのアサート状態と、線S336c
のネゲート状態を共に検出するまで、次の動作の実行を
待ち合わせる。SC回路332は、線S331,S33
6b,S336cの各条件が揃うと、線S332bをア
サート状態として、順序制御の終了をSC回路335へ
応答する。線S332bがアサート状態となると、SC
回路335の出力端子sqo の状態がネゲート状態とさ
れ、これにより線S331がネゲート状態となる。線S
331がネゲート状態となると、直ちにSC回路332
は線S332aをアサート状態にして、SC回路333
に対して次の順序制御の開始を要求する。また、線S3
31がネゲート状態になると、FE回路336は定めた
時間経過後に、線S336bをネゲート状態にする。こ
の時点で、メモリ6の読出しに必要なアクセスタイムが
保証され、メモリ6から読み出されたデータが非同期式
バス1上で確定状態となる。SC回路333は線S33
2aがアサート状態になっても、線S336bのネゲー
ト状態を検出するまで、次の動作を待ち合わせる。この
条件が揃うとSC回路333は線S333bをアサート
状態にし、順序制御の終了の応答する。線S333bが
アサート状態になることにより、SC回路332は定常
状態に戻ると共に、線S332a,S332bをネゲー
ト状態にする。
【0013】SC回路333は線S332aがネゲート
状態になると直ちに、線S333a,S333cをアサ
ート状態にする。これにより、SC回路334に対する
順序制御の開始と、FE回路337に対する機能実行の
開始が要求される。FE回路337は線S333cがア
サート状態となると、「出力データ有効」を表すために
出力端子out からの信号MORDY をアサート状態にする。
信号MORDY がアサート状態になると、図1におけるドラ
イバ320は「データ転送許諾」を示すために信号DRDY
を活性化する。これに基づき非同期バス上の装置3か
ら、「データ転送応答」を示す信号DACKが活性化されて
レシーバ310に与えられたとすると、レシーバ310
から、「データ出力応答」を表すための信号MOACK が活
性されてFE回路337の入力端子inに入力される。F
E回路337は活性した信号MOACKを入力することによ
り、線S337bのレベルをアサート状態にする。SC
回路334は線S337bがアサート状態となることを
検出するまでは次の動作を待ち合わせ、条件が揃うと線
S334bをアサートとして順序制御の終了を応答す
る。線S334bの状態からSC回路334の順序制御
の終了を検知したSC回路333は定常状態に戻ると共
に、各線S333a,S333b,S333cをネゲー
ト状態にする。線S333aがネゲート状態になると、
SC回路334は直ちに線S334a,S334cをア
サート状態にする。これにより、SC回路335に対す
る順序制御の開始とFE回路336に対する機能実行の
開始とが、要求される。線S334cがアサート状態に
なると、FE回路336は線S336aをネゲート状態
にしてメモリ6に対する参照を終了する。この時点か
ら、非同期式バス1のデータ線が不定状態となる。ま
た、FE回路336は定めた時間経過後に線S336c
をアサート状態とする。線S336cの状態の遷移はメ
モリ6の参照に必要な交流特性の1つであるリカバリ・
タイムを保証するめために用いられる。線S336cが
アサート状態に遷移した時点で、メモリ6の参照に必要
なリカバリ・タイムが保証されることになる。SC回路
335は線S334aがアサートとなっても、線S33
6cがアサート状態となるのを検出するまでは次の動作
を待ち合わせ、条件が揃うと、「データ・フェーズの終
了」を応答するために、信号MOAKをアサート状態とす
る。信号MOAKがアサート状態となると、状態制御回路1
00はANDゲート331の入力端子に対する信号MORQ
をネゲート状態にする。信号MORQがネゲート状態になる
ことにより、順序制御の終了が示されたSC回路334
は定常状態に戻ると共に、線S334a,S334b,
S334cをネゲート状態にする。線S334aがネゲ
ート状態となることにより、SC回路335は直ちに定
常状態に戻り、出力端子sqo をアサート状態、出力端子
sko をネゲート状態にする。
【0014】ここで、各SC回路332,333,33
4の動作について、図5を参照しつつ、SC回路S33
3を例にとって説明する。ANDゲート333−1の出
力は、入力端子sqi がアサート状態となっても、入力端
子fki がアサート状態となるまでネゲート状態のままで
ある。このとき、SC回路333は次の動作を待ち合わ
せている状態にある。入力端子fki がアサート状態とな
り、ANDゲート333−1の出力がアサート状態にな
ると、出力端子sko がアサート状態及びラッチのQ/端
子の状態がネゲート状態になる。このとき、SC回路3
33は順序制御の終了を応答している状態となる。この
状態で、入力端子ski がネゲート状態になると、AND
ゲート333−1の出力がネゲート状態になり、続いて
出力端子sqo とfqo がアサート状態となる。よって、S
C回路333はSC回路334に対する順序制御の開始
と、FE回路337に対する機能実行の開始を供給する
ことになる。次に、SC回路335の動作を説明する。
SC回路335における出力端子sqo の状態は、SC回
路332が順序制御の終了を応答してから全てのSC回
路332,333,334が定常状態に戻るまで、ネゲ
ート状態になる。一方、出力端子sko の状態は入力端子
sqi がアサート状態になっても、入力端子fki がアサー
ト状態となるまで、ネゲート状態のままである。このと
き、SC回路335は次の動作を待ち合わせている状態
にある。入力端子fki がアサート状態に変化すると、出
力端子sko がアサート状態になり、SC回路335は順
序制御の終了を応答している状態となる。FE回路33
6における動作は次のようになる。入力端子fqi0がアサ
ート状態になると、出力端子out がアサート状態にな
る。このとき、FE回路336はメモリ6に対する機能
を実行を開始した状態にある。入力端子fqi0がアサート
状態になってから、遅延要素336−2により定まる時
間経過後に、出力端子fko0がアサート状態になる。入力
端子fqi0がネゲート状態になると、遅延要素336−2
によって定まる時間経過後に、出力端子fko0がネゲート
状態になる。
【0015】入力端子fqi1がアサート状態になると出力
端子out がネゲート状態となる。このとき、FE回路3
36はメモリ6に対する機能実行を終了した状態にあ
る。入力端子fqi1がアサート状態になってから、遅延要
素336−3によって定まる時間経過後に、出力端子fk
o1がアサート状態になる。入力端子fqi1がネゲート状態
になると、遅延要素336−3によって定まる時間経過
後に、出力端子fko1がネゲート状態になる。以上のよう
に、本実施例では、次のような利点を有している。 (1)DMA装置5のデータ制御回路300に、メモリ
6あるいは非同期式バス1に対して制御信号を送出する
FE回路336,337と順序制御を行うSC回路33
2〜335を非同期回路で構成しているので、FE回路
336,337における制御動作を定める過程におい
て、バスに対する制御信号を同期化する必要がない。そ
のため、メモリ6を参照するために他の回路に同調する
必要がなくなり、トランザクション毎のオーバヘッドが
最小となり、バスのスループットを改善できる。 (2)個々の動作終了にあたり応答信号を発生する構成
のFE回路336,337とSC回路332〜335と
で出力制御回路を構成し、それらの応答信号に基づいて
制御動作を順次進めるので次のような利点が得られる。
即ち、競争の条件をつけるための信号遅延素子等を別段
設けなくともハザード発生を防止した非同期回路で構成
できるので、読出し速度を低下させる事なく確実にメモ
リ6に対するデータ読出しの制御を行うことができる。
また、個々の回路の動作速度が変化しても、各SC回路
332〜335は所要の動作を確実に実行するので、各
FE回路336,337の動作に変動が生じた場合に
も、誤動作が発生しない。さらに、各FE回路336,
337とSC回路332〜335とは、応答信号を検出
して制御動作をする構成なので、いずれかの回路で障害
が発生しても、制御動作が停止されるので誤動作が波及
せず障害の検出が容易である。 (3)各SC回路332〜335は所要時間の異なる独
立した応答を待ち合わせる構成であり、非同期回路であ
っても、スレーブ側の装置3の動作速度あるいはメモリ
6の動作速度に関係なく順序制御を行え、使用される装
置の自由度が上がる。
【0016】(4)各SC回路332〜335はFE回
路336,337の動作終了を検出した後、FE回路3
36,337の発生する応答信号の状態にかかわらず順
序制御動作を進めるので、高速な制御動作が可能とな
る。 (5)メモリ6を参照するためのセットアップ・タイム
とリカバリ・タイムを保証するための遅延要素336−
2,336−3を設け、SC回路332〜335は保証
の動作を待ち合わせる構成としているので、複雑なメモ
リ・インタフェースにも対応が可能となる。また、各遅
延要素336−2,336−3が定める遅延時間を変更
するだけで、様々なメモリの交流特性に対して無駄なく
適応できるデータ制御回路となる。第2の実施例 本実施例の転送制御回路は、図2におけるDMA装置5
中のデータ制御部300中に出力制御回路の代わり入力
制御回路を設け、非同期式バス1からデータを能動的に
直接メモリ6に書込む制御を行うものである。図8は、
本発明の第2の実施例を示す転送制御回路の構成ブロッ
ク図である。データ制御部300は、メモリ6に対して
非同期式バス1から直接データ書込む制御を行うもので
あり、第1実施例と同様にレシーバ350とドライバ3
60とを有している。レシーバ350とドライバ360
の間に入力制御回路370が接続されている。入力制御
回路370には、状態制御部100からデータフェーズ
開始要求信号MIRQが与えられ、入力制御回路からは状態
制御部100に対してデータフェーズ終了応答信号MIAK
を送出する構成である。また、入力制御回路370は書
込みストローブ信号MWSTB とデータ入力許諾信号MIRDY
とを送出する機能を有し、それらの信号MWSTB ,MIRDY
を入力するドライバ360は、信号MWSTB に対応するス
トローブ信号STB をメモリ6に供給し、信号MIRDY に対
応するデータ転送許諾信号DRDYを非同期式バス1へ出力
する構成であり、また、データ転送応答信号DACKが情報
処理装置3から非同期式バス1を介してレシーバ350
に与えられると、レシーバ350は信号DACKに対応する
データ書込み応答信号MIACK を入力制御回路370に与
える構成である。図9は、図8中の入力制御回路を示す
構成ブロック図である。
【0017】入力制御回路370は、信号MIRQを一方の
入力とする2入力のANDゲート371と、そのAND
ゲート371の出力側に設けられた4段のSC回路37
2〜375と、2個のFE回路376,377とを、有
している。SC回路372には複数の入力端子fki ,sq
i ,ski と、出力端子sqo ,sko ,fqo とが備えられ、
入力端子sqi にはANDゲート371の出力線S371
が接続されている。SC回路373には入力端子fki0,
fki1,sqi ,ski と、出力端子sqo ,sko とが備えら
れ、入力端子sqi にはSC回路372の出力端子sqo か
らの出力線S372aが接続されている。SC回路37
4には入力端子fki0,fki1,sqi ,ski と、出力端子sq
o ,sko ,fqo とが備えられ、入力端子sqi にはSC回
路373の出力端子sqo の出力線S373aが接続され
ている。SC回路375には入力端子fki0,fki1,sqi
,ski0〜ski2と、出力端子sqo ,sko とが備えられ、
入力端子sqi にはSC回路374の出力端子sqo の出力
線S374aが接続されている。また、SC回路375
の各入力端子ski0〜ski2には、SC回路374,37
3,372の出力端子sko からの出力線S374b,S
373b,S372bがそれぞれ接続され、SC回路3
75の出力端子sqo からの出力線S375aはANDゲ
ート371の他方の入力端子に接続されている。SC回
路372の入力端子ski には出力線S373bが接続さ
れ、SC回路373の入力端子ski には出力線S374
bが接続されている。また、SC回路S374の入力端
子ski にはインバータ378を介して信号MIRQが入力さ
れる接続である。FE回路376は3個の入力端子in,
fqi0,fqi1と3個の出力端子out ,fko0,fko1とを備
え、入力端子fqi0にはANDゲート371の出力線S3
71が接続されて入力端子inには信号MIACKが入力され
る。FE回路376の入力端子fqi1にはSC回路374
の出力端子fqo からの出力線S374cが接続され、出
力端子out から信号MIRDY を送出する。また、FE回路
376の出力端子fko0に接続された出力線S376bは
SC回路372の入力端子fki に接続されると共に、イ
ンバータ379を介してSC回路375の入力端子fki1
に接続されている。FE回路376の出力端子fko1に接
続された出力線S376cはインバータ380を介して
SC回路374の入力端子fki1に接続されている。
【0018】FE回路377は2個の入力端子fqi0,fq
i1と3個の出力端子out ,fko0,fko1を有し、入力端子
fqi0にはSC回路の出力端子fqo からの出力線S372
cが接続され、入力端子fqi1にはSC回路374の出力
線S374cが接続されている。また、FE回路377
の出力端子out から信号MWSTBを送出し、出力端子fko0
からの出力線S377bはSC回路373の入力端子fk
i0に接続されると共にインバータ381を介してSC回
路374の入力端子fki0に接続されている。また、FE
回路377の出力端子fko1の出力線S377cはインバ
ータ382を介してSC回路373の入力端子fki1に接
続されるともに、SC回路375の入力端子fki0に接続
されている。図10は、図9中のSC回路とFE回路の
構成を説明する図である。図9の入力制御回路は、実行
する機能の一部と順序が異なるだけで第1の実施例にお
ける出力制御回路と大きな差異はない。図9におけるS
C回路372は第1の実施例のSC回路333と同様の
構成であり、SC回路373はSC回路332と同様の
構成である。SC回路374も各SC回路372,37
3と同様に、ANDゲート374−1とNORゲート3
74−2とラッチ374−3を有し、ANDゲート37
4−1の入力側には入力端子fki0,fki1,sqi,が接続さ
れている。ANDゲート374−1の出力側はNORゲ
ート374−2の入力側とラッチ374−3のセット端
子Sに接続されている。ラッチ374−3のリセット端
子Rには入力端子ski が接続され、ラッチの正相出力端
子Q及び逆相出力端子Q/は、出力端子sko とNORゲ
ート374−2の入力側にそれぞれ接続されている。N
ORゲート374−2の出力側が出力端子sqo ,fqo に
接続されている。SC回路375はANDゲート375
−1とNORゲート375−2を備えている。ANDゲ
ート375−1の入力側には、入力端子fki0,fki1,sq
i が接続され、ANDゲート375−1の出力側は入力
端子ski0,ski1,ski2と共にNORゲート375−2の
入力側に接続されている。また、ANDゲート375−
1の出力側は出力端子sko にも接続され、NORゲート
375−2の出力側が出力端子sqo に接続されている。
【0019】FE回路377はFE回路336と同様で
あるが、FE回路376はラッチ376−1と例えば遅
延線で構成された遅延要素376−2とを有している。
ラッチ376−1のセット端子Sには入力端子fqi0が接
続され、リセット端子Rには入力端子fqi1が接続されて
いる。ラッチ376−1の正相出力端子Qは出力端子ou
t およびfko0に接続されている。遅延要素376−2の
入力側は入力端子inが接続され、この遅延要素376−
2出力側は出力端子fko1に接続されている。図11は図
9の動作を説明するタイムチャートであり、入力制御回
路370を備えたデータ制御回路の制御動作を示してい
る。入力制御回路370中に備えられた全てのラッチの
Q端子がネゲート、Q/端子がアサートの定常状態にあ
るものとし、受動的にデータを送出し受動的にハンドシ
ェーク・プロトコルを実行する他の情報処理装置3が、
非同期式バス1上に任意の構成で存在することを想定す
る。状態制御回路100が、「データ・フェーズの開
始」を要求するために、信号MIRQを図11のように、活
性化するものとする。図9の入力制御回路においては、
FE回路376の実行する機能の一部と順序が異なるだ
けで第1の実施例における出力制御回路と大きな差異は
ない。FE回路376では、線S371がアサート状態
になると、「データ入力許諾」を表すため線S376a
をアサート状態にする、即ち、信号MIRDY をアサート状
態にする。信号MIRDY がアサート状態になるとドライバ
360は「データ転送許諾」を表すために信号DRDYをア
サート状態にする。続いて、メモリ6に対する書込みの
ための参照の開始に制御が進む。順序制御の進行過程
で、信号DRDYがアサート状態となったことに基づき、装
置3から「データ転送応答」を表すために信号DACKがア
サート状態となる。信号DACKに対応して信号MIACK がア
サート状態となると、FE回路376は、遅延要素37
6−2によって定まる時間経過後に、線S376cをア
サート状態にする。この線S376cの状態遷移はメモ
リ6に参照に必要な交流特性の1つであるセットアップ
・タイムを保証するために用いられる。線S376cが
アサート状態に遷移した時点で、メモリ6の参照に必要
なセットアップ・タイムが保証される。SC回路372
はFE回路376からの応答を入力し、順序制御の終了
応答をSC回路375に送出する。SC回路373は線
S373b,S373cの状態を条件として待ち合せ、
順序制御の終了応答をSC回路375に送出する。SC
回路374では、FE回路377からのパルス幅を保証
する応答とセットアップ・タイムを保証する応答とを待
ち合わせて、各次のメモリ参照の終了へと制御を進め
る。即ち、各SC回路372〜375は、第1の実施例
と同様に各部の応答の待ち合わせと順序制御とを行い、
図9の入力制御回路370はメモリ6に対する能動的な
データ書込みを制御する。
【0020】以上のように、本実施例では、次のような
利点を有している。 (1)DMA装置5のデータ制御回路300に、メモリ
6あるいは非同期式バス1に対して制御信号を送出する
FE回路376,377と順序制御を行うSC回路37
2〜375を非同期回路で構成しているので、FE回路
376,377における制御動作を定める過程におい
て、バスに対する制御信号を同期化する必要がない。そ
のため、メモリ6を参照するために他の回路に同調する
必要がなくなり、トランザクション毎のオーバヘッドが
最小となり、バスのスループットを改善できる。 (2)個々の動作終了にあたり応答信号を発生する構成
のFE回路376,377とSC回路372〜375と
で、入力制御回路を構成し、それらの応答信号に基づい
て制御動作を順次進めるので、次のような利点が得られ
る。即ち、競争の条件をつけるための信号遅延素子等を
別段設けなくともハザード発生を防止した非同期回路で
構成できるので、書込み速度を低下させる事なく確実に
メモリ6に対するデータ書込み制御を行うことができ
る。また、個々の回路の動作速度が変化しても、各SC
回路372〜375は、所要の動作を確実に実行するの
で、各FE回路376,377の動作に変動が生じた場
合にも、誤動作が発生しない。さらに、各FE回路37
6,377とSC回路372〜375とは、応答信号を
検出して制御動作をする構成なので、いずれかの回路で
障害が発生しても、制御動作が停止されるので誤動作が
波及せず障害の検出が容易である。 (3)各SC回路372〜375は所要時間の異なる独
立した応答を待ち合わせる構成であり、非同期回路であ
ってもスレーブ側の装置3の動作速度、あるいはメモリ
6の動作速度に関係なく順序制御を行え、使用される装
置の自由度が上がる。 (4)各SC回路372〜375はFE回路376,3
77の動作終了を検出した後、FE回路376,377
の発生する応答信号の状態にかかわらず順序制御動作を
進めるので、高速な制御動作が可能となる。 (5)メモリ6を参照するためのパルス幅とセットアッ
プ・タイムとリカバリ・タイムを保証するための遅延要
素を設け、SC回路372〜375は保証の動作を待ち
合わせる構成としているので、複雑なメモリ・インタフ
ェースにも対応が可能となる。また、各遅延要素が定め
る遅延時間を変更するだけで、様々なメモリの交流特性
に対して無駄なく適応できるデータ制御回路となる。
【0021】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (i) 第1,第2の実施例では、データ制御部300
に対応する実施例であるが、メモリ6をアドレスを格納
したレジスタとすれば、アドレス制御部200に対応す
る転送制御回路とすることもできる。また、アドレス制
御部とデータ制御部を適宜組み合わせ、アドレスとデー
タの制御を連続して実行する転送制御回路とすることも
可能であり、状態制御機能を含むDMA装置全体に、利
用を広げることができる。 (ii) 第1,第2の実施例における入力制御回路及び
出力制御回路の構成は、ハンドシェーク・プロトコルに
応じて変更することができ、ハンドシェーク・プロトコ
ルをFuturebus+とすることもできるし、他のプロトコル
を用いるシステムに応用することもできる。 (iii) 第1,第2の実施例では、メモリ6,9をFI
FO型のメモリとしているが、種々のメモリでも対応が
可能であり、例えばRAM、レジスタファイル等が考え
られ、入力制御回路及び出力制御回路の構成をそれぞれ
のハンドシェーク・プロトコルに対応して構成すれば、
上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、記憶部から能動的に読出して非同期バスに出
力する制御を行う転送制御回路において、下記の効果を
得ることができる。 (a)記憶部あるいは非同期バスに対して制御信号を送
出するFE回路と順序制御を行うSC回路を非同期回路
で構成しているので、各FE回路における制御動作を定
める過程において、非同期に対する制御信号を同期化す
る必要がない。そのため、記憶部を参照するために他の
回路に同調する必要がなくなり、トランザクション毎の
オーバヘッドが最小となり、転送におけるスループット
を改善できる。 (b)FE回路とSC回路とで、出力制御回路を構成
し、それらの応答信号に基づいて制御動作を順次進める
ので、次のような利点が得られる。即ち、競争の条件を
つけるための信号遅延素子等を別段設けなくともハザー
ド発生を防止した非同期回路で構成できるので、読出し
速度を低下させる事なく確実に出力制御を行うことがで
きる。また、個々の回路の動作速度が変化しても、SC
回路は所要の動作を確実に実行するので、FE回路の動
作に変動が生じた場合にも、誤動作が発生しない。さら
に、FE回路とSC回路とは、応答信号を検出して制御
動作をする構成なので、いずれかの回路で障害が発生し
ても、制御動作が停止されるので誤動作が波及せず障害
の検出が容易となる。 (c)SC回路は所要時間の異なる独立した応答を待ち
合わせる構成とすることができ、非同期回路であっても
順序制御を行え、使用される装置の自由度が上がる。 (d)SC回路の1つ以上はFE回路の動作終了を検出
した後、FE回路の発生する応答信号の状態にかかわら
ず、順序制御動作を進めるので、高速な制御動作が可能
となる。 (e)記憶部を参照するための保証時間を確保する遅延
要素を設け、SC回路は保証の動作を待ち合わせる構成
としているので、動作時間の保証ができ、複雑なインタ
フェースにも対応が可能となる。このことにより、様々
な記憶部の交流特性に対して無駄なく適応できる転送制
御回路を構成できるようになる。第2の発明によれば、
非同期バスを介して能動的に記憶部に対する書込みの制
御を行う転送制御回路において、下記の効果を得ること
ができる。
【0023】(f)記憶部あるいは非同期バスに対して
制御信号を送出するFE回路と順序制御を行うSC回路
を非同期回路で構成しているので、各FE回路における
制御動作を定める過程において、非同期に対する制御信
号を同期化する必要がない。そのため、記憶部を参照す
るために他の回路に同調する必要がなくなり、トランザ
クション毎のオーバヘッドが最小となり、転送における
スループットを改善できる。 (g)FE回路とSC回路とで、入力制御回路を構成
し、それらの応答信号に基づいて制御動作を順次進める
ので、次のような利点が得られる。即ち、競争の条件を
つけるための信号遅延素子等を別段設けなくともハザー
ド発生を防止した非同期回路で構成できるので、書込み
速度を低下させる事なく確実に入力制御を行うことがで
きる。また、個々の回路の動作速度が変化しても、SC
回路は所要の動作を確実に実行するので、FE回路の動
作に変動が生じた場合にも、誤動作が発生しない。さら
に、FE回路とSC回路とは応答信号を検出して制御動
作をする構成なので、いずれかの回路で障害が発生して
も、制御動作が停止されるので誤動作が波及せず障害の
検出が容易である。 (h)SC回路は所要時間の異なる独立した応答を待ち
合わせる構成とすることができ、非同期回路であっても
順序制御を行え、使用される装置の自由度が上がる。 (i)SC回路の1つ以上はFE回路の動作終了を検出
した後、FE回路の発生する応答信号の状態にかかわら
ず順序制御動作を進めるので、高速な制御動作が可能と
なる。 (j)記憶部を参照するための保証時間を確保する遅延
要素を設け、SC回路は保証の動作を待ち合わせる構成
としているので、複雑なインタフェースにも対応が可能
となる。このことにより、様々な記憶部の交流特性に対
して無駄なく適応できる転送制御回路を構成できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の転送制御回路を示す図
である。
【図2】コンピュータシステムを示す図である。
【図3】図2のDMA装置の概略を説明する図である。
【図4】図1中の出力制御回路を示す構成ブロック図で
ある。
【図5】図4中のSC回路の構成を説明する図である。
【図6】図4中のFE回路の構成を説明する図である。
【図7】図1の動作を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例を示す転送制御回路の構
成ブロック図である。
【図9】図8中の入力制御回路を示す構成ブロック図で
ある。
【図10】図9中のSC回路とFE回路の構成を説明す
る図である。
【図11】図9の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
330 出力制御回路 332〜335,372〜375 SC回路 336,337,376,377 FE回路 336−2,336−3,376−2 遅延要素 370 入力制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶部に記憶されたデータを能動的に読
    出して非同期バスを介して転送する転送制御回路におい
    て、 前記記憶部或いは非同期バスに対して制御信号を送出し
    前記読出しに対する制御動作をそれぞれ行うと共に該各
    制御動作の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する1つ
    または複数の機能実行回路と、該各制御動作の終了に伴
    う応答信号の状態をそれぞれ検出し該機能実行回路を選
    択して該読出しに対する制御動作の順序制御を行うと共
    に該順序制御の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する
    複数の順序制御回路とを有し、前記読出しに対して競争
    の条件を回避したハザードフリーな非同期回路で構成し
    た出力制御回路を備え、 前記機能実行回路の内の1つ以上は、遅延要素を有し前
    記記憶部を参照するための時間を保証した前記制御動作
    の終了に伴う応答信号を発生する構成とし、 前記複数の順序制御回路は、所要時間の異なる独立した
    前記応答信号を待ち合わせる構成とし、該複数の順序制
    御回路の内の1つ以上は前記時間を保証した前記制御動
    作の終了に伴う応答信号の状態を検出する構成とし、該
    複数の順序制御回路の内の1つ以上は前記機能実行回路
    の動作終了を検出した後、該機能実行回路が発生する応
    答信号の状態に関わらず順序制御を進める構成とした、 ことを特徴とする転送制御回路。
  2. 【請求項2】 非同期バスを介してデータを記憶部に能
    動的に書込む転送制御回路において、 前記記憶部或いは非同期バスに対して制御信号を送出し
    前記書込みに対する制御動作をそれぞれ行うと共に該各
    制御動作の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する1つ
    または複数の機能実行回路と、該各制御動作の終了に伴
    う応答信号の状態をそれぞれ検出し該機能実行回路を選
    択して該書込みに対する制御動作の順序制御を行うと共
    に該順序制御の終了に伴う応答信号をそれぞれ出力する
    複数の順序制御回路とを有し、前記書込みに対して競争
    の条件を回避したハザードフリーな非同期回路で構成し
    た入力制御回路を備え、 前記機能実行回路の内の1つ以上は、遅延要素を有し前
    記記憶部を参照するための時間を保証した前記制御動作
    の終了に伴う応答信号を発生する構成とし、 前記複数の順序制御回路は、所要時間の異なる独立した
    前記各応答信号を待ち合わせる構成とし、該複数の順序
    制御回路の内の1つ以上は前記時間を保証した前記制御
    動作の終了に伴う応答信号の状態を検出する構成とし、
    該複数の順序制御回路の内の1つ以上は前記機能実行回
    路の動作終了を検出した後、該機能実行回路が発生する
    応答信号の状態に関わらず順序制御を進める構成とし
    た、 ことを特徴とする転送制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6985448B2 (en) 2000-02-28 2006-01-10 Nec Corporation Data transfer system capable of avoiding double reception of same data

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6985448B2 (en) 2000-02-28 2006-01-10 Nec Corporation Data transfer system capable of avoiding double reception of same data

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