JPH084438B2 - 延 縄 - Google Patents

延 縄

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Publication number
JPH084438B2
JPH084438B2 JP5329459A JP32945993A JPH084438B2 JP H084438 B2 JPH084438 B2 JP H084438B2 JP 5329459 A JP5329459 A JP 5329459A JP 32945993 A JP32945993 A JP 32945993A JP H084438 B2 JPH084438 B2 JP H084438B2
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JP
Japan
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trunk
rope
trunk rope
yarns
specific gravity
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5329459A
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English (en)
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JPH07184519A (ja
Inventor
滋 中西
均 中西
Original Assignee
有限会社よつあみ
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Publication date
Application filed by 有限会社よつあみ filed Critical 有限会社よつあみ
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  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、まぐろなどの大型の魚
を釣るのに使用される延縄に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からまぐろなどの大型の魚を釣るの
に使用される延縄の幹縄は合成繊維のマルチフィラメン
ト糸の複数本からなる束に撚りを加えたものが使用され
ている。
【0003】しかしながら、漁法が高度化するにつれ
て、より一層の高性能化が求められて、釣果を高めるた
めに、合成繊維を漁法に応じて開発してきた。まぐろな
どの大型の魚を釣る場合、図5に示すように延縄の幹縄
1に数多くの枝ハリス2を取り付け、漁場で幹縄1に目
印用のブイ3を連結して設置される延縄による漁法が多
く用いられている。
【0004】この漁法には、幹縄を構成する糸条とし
て、ナイロン(比重1.14)、ビニロン(比重1.3
0)およびポリエステル(比重1.38)などが用いら
れてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記幹縄を構成するナ
イロン、ビニロン、ポリエステルなどは海水の比重1.
04よりも大きな比重を有しており、また幹縄に連結さ
れるブイ間に多数の枝ハリスが装着されることにより一
層重くなり、図5に示すようにブイ3間の幹縄1が沈み
込み、ブイ3間が引き寄せられて、ブイ3間の距離が著
しく狭くなり、まぐろなどの魚の捕獲効率が低下すると
いう問題があった。
【0006】また、前記合成繊維のマルチフィラメント
糸の複数本からなる束に撚りを掛けた幹縄は、硬くなり
すぎ、作業中にキンクが入りやすく、幹縄のからまりが
発生しやすいという問題があった。
【0007】さらに、上記ナイロン、ビニロン、ポリエ
ステルなどからなる幹縄は延縄の投入、巻き上げ時に、
幹縄が船体に触れることにより切断しやすいなど、耐摩
耗性に問題があった。
【0008】次いで、100〜160kmにも亘って延
縄を設置する作業は、船尾で幹縄に餌を付けながら、順
次海中に投入していくのであるが、投入スピードを操舵
室でコントロールしながら投入していく際、幹縄の各ス
パーンの金具、つまり幹縄ロックや前記キンク部分が作
業員の手に絡み付き、投入される幹縄とともに作業員が
海中に投げ出されるという危険性があった。
【0009】本発明はこのような課題を解決するもの
で、まぐろなどの魚の捕獲効率の向上を図るとともに、
前記キンクの発生をなくし、切断しにくく、船上で作業
を安全に行なえるようにすることを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この課題を解
決するために本発明は、引張強度10g/d以上、破断
伸度が11〜19%の範囲にあるポリオレフィン系の合
成繊維からなる糸条を製紐して比重1.04以下に構成
された幹縄を備えてなるものである。また本発明は、上
記幹縄と幹縄との連結部を中心に、各幹縄の端部を構成
する糸条が着色されてなるものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明すると、ポリオ
レフィン系の合成繊維とは、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどからなる比重1.00以下の繊維であって、特
に好ましくは重量平均分子量が10万以上の超高分子量
ポリエチレンよりなる繊維である。このポリオレフィン
系の合成繊維を100%使用する場合、合成繊維の引張
強度が10g/d以上で、破断伸度が11〜19%の範
囲にあることが必要である。前記引張強度が10g/d
未満であると、延縄漁法に耐えうる力が得られないとい
う問題があり、また破断伸度が11%未満であると、シ
ョック切れのトラブルが発生するという問題があり、破
断伸度が19%を超えると、巻き上げ時に伸びて作業性
が悪いという問題がある。上記の合成繊維からなる糸条
を製紐することによって、前記従来のようなキンクの発
生がなくなり、幹縄のからまりなどもなくなる。
【0012】本発明にかかる幹縄はポリオレフィン系の
合成繊維からなる糸条を100%用いて製紐されたもの
であっても良く、あるいはこのポリオレフィン系の合成
繊維からなる糸条とナイロン系あるいはポリエステル系
の合成繊維からなる糸条とを用いて製紐されたものであ
っても良い。
【0013】ところで、前記ポリオレフィン系の合成繊
維からなる糸条およびナイロン系あるいはポリエステル
系の合成繊維からなる糸条は、モノフィラメントもしく
はマルチフィラメントの何れでも良い。
【0014】さらに、本発明において、ポリオレフィン
系の合成繊維を100%使用する場合の幹縄の比重は
1.00以下で、ポリオレフィン系の合成繊維からなる
糸条とナイロン系あるいはポリエステル系の合成繊維か
らなる糸条とを使用する場合の幹縄の比重は1.04以
下にする必要があり、これらはともに海水の比重1.0
4以下であり、図1に示すように幹縄11に数多くの枝ハ
リス12を取り付け、漁場で幹縄11に目印用のブイ13を連
結して設置したとき、前記従来のようにブイ間の幹縄が
沈み込み、ブイ間が引き寄せられて、ブイ間の距離が短
くなるということがなく、図1に示すように殆ど弛みの
ない状態で幹縄11を張ることができ、海上に幅広く設置
できる。なお、図2および図3にそれぞれ幹縄11を断面
にて示し、図2に示す幹縄11は中心に芯糸14を用い、そ
の芯糸14の周りを多数本の糸条15で取り巻くように製紐
されており、図3に示す幹縄11は同じ太さの糸条16を多
数本用いて製紐されている。
【0015】さらに、本発明の特徴は、操業上の安全に
留意し、図4に示すように幹縄11と幹縄11とを連結する
幹縄ロック17を中心に、各幹縄11の両端に好ましくは1
〜10mの長さ範囲に亘って幹縄11を構成する糸条を着
色している点にある。この着色は全ての糸条に施しても
良く、あるいは任意の1本もしくは複数本の糸条に施し
ても良い。図4において、前記着色部分を斜線で示して
いる。
【0016】幹縄11を構成する糸条の全てに着色する方
法としては、蛍光顔料や蓄光顔料などの顔料を、接着用
樹脂、例えばポリウレタン、アクリル、エポキシ、エチ
レン−酢酸ビニールなどを溶解した樹脂液に均一に分散
せしめて、この液中に前記幹縄11の端部から所定のm数
を浸漬して着色し、その後、乾燥する方法が用いられ
る。また、幹縄11を構成する糸条の少なくとも1本もし
くは複数本に着色する方法としては、製紐する前に任意
の糸条に蛍光顔料や蓄光顔料を用いて着色する方法があ
る。例えば幹縄11を構成する糸条の1本に着色するに際
し、図2に示すように中心に芯糸14を用いた幹縄11の場
合は、この芯糸14に蛍光顔料もしくは蓄光顔料を含有さ
せて着色し、この着色された幹縄11の周りを着色されて
いない多数本の糸条15で取り巻くように製紐すれば良
い。この場合、周りの多数本の糸条15をモノフィラメン
ト糸とすることにより、このモノフィラメント糸のプリ
ズム効果により外側からも十分に着色された芯糸14の存
在を確認できる。
【0017】このように幹縄11と幹縄11とを連結する幹
縄ロック17を中心に、各幹縄11の両端に適当長さ範囲に
亘って幹縄11を構成する糸条を着色することにより、夜
間での作業中に着色による幹縄11の確認が可能となり、
安全に作業が行なえる。特に、100〜160kmにも
亘って延縄を設置する作業において、船尾で枝ハリスに
餌を付けながら、次々と海中に投入していく際、幹縄ロ
ックがあとどの位の長さで作業員の手元に来るかを容易
に判断できるため、幹縄ロックによる怪我を未然に防止
できる。特にスパーン間の短い幹縄を使用するとき、幹
縄ロックの使用数が増えるので、本発明の効果が大き
い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 直径0.91mm、比重0.92のポリプロピレン糸
(6000d/1f)12本を用いて製紐し、幹縄を作
製した。この製紐された幹縄を1スパーン600mとし
て、10スパーンを幹縄ロックで順次連結した。この幹
縄に1000m毎にブイを装着し、枝ハリスを50m毎
に装着して海に設置した。
【0019】実施例2 直径0.91mm、比重1.14のナイロンモノフィラ
メント糸(6700d)4本と、直径0.91mm、比
重0.92の超高分子量ポリエチレン糸(6000d/
30f)8本とを、交互に配列して製紐し、幹縄を作製
した。この製紐された幹縄を1スパーン600mとし
て、10スパーンを幹縄ロックで順次連結した。この幹
縄に1000m毎にブイを装着し、枝ハリスを50m毎
に装着して海に設置した。
【0020】比較例 比較例として、ナイロンモノフィラメント糸を用いて本
実施例の幹縄と同じ太さになるように製紐し、幹縄を作
製した。この製紐された幹縄を本実施例と同じ長さに連
結し、この幹縄に本実施例と同じ間隔でブイと枝ハリス
を装着して海に設置した。
【0021】その結果、本実施例のブイ間の幹縄は沈下
せず、海上に浮いており、ブイ間の長さは設置時とほぼ
同じ970mであったが、比較例のブイ間の長さは80
0mであった。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の延縄を構成する
幹縄は製紐されていることによって、従来のようなキン
クの発生がなくなり、幹縄のからまりなどもなく、取り
扱いがスムーズに行なえ、しかもポリオレフィン系の合
成繊維からなる糸条を用いて比重が1.04以下に構成
されているので、ブイ間の幹縄は沈下せず、まぐろなど
の魚の捕獲効率の向上を図るとともに、切断しにくく、
さらに幹縄と幹縄との連結部を中心に、各幹縄の端部を
構成する糸条を着色することによって船上での作業を安
全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延縄の設置状態を示す説明図である。
【図2】本発明による幹縄の断面図である。
【図3】本発明による幹縄の他の例の断面図である。
【図4】本発明による幹縄と幹縄との連結部の拡大図で
ある。
【図5】従来の延縄の設置状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 幹縄 12 枝ハリス 13 ブイ 14 芯糸 15 糸条 16 糸条 17 幹縄ロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強度10g/d以上、破断伸度が1
    1〜19%の範囲にあるポリオレフィン系の合成繊維か
    らなる糸条を用いて製紐して比重1.04以下に構成さ
    れた幹縄を備えてなることを特徴とする延縄。
  2. 【請求項2】 幹縄と幹縄との連結部を中心に、各幹縄
    の端部を構成する糸条が着色されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の延縄。
JP5329459A 1993-12-27 1993-12-27 延 縄 Expired - Lifetime JPH084438B2 (ja)

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JP5329459A JPH084438B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 延 縄

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JP5329459A JPH084438B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 延 縄

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Publication Number Publication Date
JPH07184519A JPH07184519A (ja) 1995-07-25
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ID=18221618

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JP5329459A Expired - Lifetime JPH084438B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 延 縄

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JPH07184519A (ja) 1995-07-25

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