JPH0844249A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0844249A
JPH0844249A JP20137194A JP20137194A JPH0844249A JP H0844249 A JPH0844249 A JP H0844249A JP 20137194 A JP20137194 A JP 20137194A JP 20137194 A JP20137194 A JP 20137194A JP H0844249 A JPH0844249 A JP H0844249A
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JP
Japan
Prior art keywords
filling member
electrophotographic photosensitive
filling
cylindrical substrate
wedge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20137194A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriji Umehara
規司 梅原
Maki Kuramoto
眞樹 蔵本
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Publication of JPH0844249A publication Critical patent/JPH0844249A/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造により共鳴を確実に低減すること
が出来、特に、交流電圧成分を含む電圧が印加される接
触帯電方式の画像形成装置に好適な電子写真感光体を提
供する。 【構成】 円筒状基体(1)の外周面に感光層が形成さ
れた電子写真感光体において、円筒状基体(1)の内部
には充填部材(2)が挿入され、充填部材(2)は、円
筒状に形成され且つ軸線方向に沿ってスリット(21)
が設けられ、しかも、少なくともその一端に楔部材
(3)が圧入されて円筒状基体(1)内に固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関す
るものであり、詳しくは、簡単な構造により共鳴を確実
に低減することが出来、特に、交流電圧成分を含む電圧
が印加される接触帯電方式の画像形成装置に好適な電子
写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置において、導電性
の帯電ローラーを用いた接触帯電方式は、オゾンの発生
が少なく且つ小型化が可能であることから広く採用され
ているが、斯かる接触帯電方式の装置では、直流電圧に
交流電圧を重畳させた電圧を帯電ローラーに印加するこ
とにより、電子写真感光体(ドラム)の表面を均一に帯
電させ得ることが知られている(電子写真学会誌、Vo
l.30、No.3、第302〜305頁)。
【0003】ところで、上記の接触帯電方式は、静電変
換方式のスピーカと同等の回路構成となるため、帯電ロ
ーラーに印加した所定周波数の交流電圧により、電子写
真感光体が振動板として作用し、騒音を発生する場合が
ある。この騒音を防止する方法としては、帯電ローラー
に印加する電圧・周波数、帯電ローラーの表面材質・性
状・硬度・押し付け圧力などの条件設定や電子写真感光
体の支持機構の改善などが考えられるが、最も簡単な騒
音防止策は、電子写真感光体の質量を大きくすることで
あり、例えば、アルミニウム合金からなる電子写真感光
体自体の肉厚を厚くしたり、各種のウェイトを挿入して
接着剤で固定するなどの方法が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子写
真感光体の肉厚を厚くする方法は、材料費および加工費
用の増加を惹起し、また、ウェイトを挿入して接着剤で
固定する方法は、作業性に劣る上、接着剤による表面の
汚れを招く恐れもある。本発明は、斯かる実情に鑑みな
されたものであり、その目的は、簡単な構造により共鳴
を確実に低減することが出来、特に、交流電圧成分を含
む電圧が印加される接触帯電方式の画像形成装置に好適
な電子写真感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、円筒状基体の外周面に感光層が形成され、内部に充
填部材が挿入された電子写真感光体において、前記充填
部材は、円筒状に形成され且つ軸線方向に沿ってスリッ
トが設けられ、しかも、少なくともその一端に楔部材が
圧入されて前記円筒状基体内に固定されていることを特
徴とする電子写真感光体に存する。
【0006】
【作用】本発明の電子写真感光体において、スリットが
設けられた充填部材は、少なくともその一端に圧入され
た楔部材により拡径されて円筒状基体内に固定される。
そして、当該基体の見かけ質量を増大させるため、当該
基体に発生する振動を防止する様に作用すると共に、発
生した振動を減衰させる。
【0007】
【実施例】本発明に係る電子写真感光体の実施例を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る電子写真感
光体の構造の一例を示す斜視図である。図2〜図4は、
各々、充填部材の構成例を示す正面図および矢視図であ
る。図5及び図6は、各々、楔部材の構成例を示す正面
図および矢視図である。
【0008】本発明の電子写真感光体は、図1に示す様
に、その外周面に感光層が形成された円筒状基体(1)
に充填部材(2)を挿入して構成され、充填部材(2)
は、円筒状に形成され且つ軸線方向に沿ってスリット
(21)が設けられ、しかも、少なくともその一端に楔
部材(3)が圧入されて当該基体内に固定されている。
【0009】円筒状基体(1)は、従来と同様に、平滑
化加工を施したアルミニウム合金から形成され、その両
端には、その形状を保持し且つ複写機などの装置内に配
置するため、外周に駆動用歯車が設けられたフランジ
(4)、(4)が装着される。充填部材(2)は、円筒
状基体(1)の見かけ質量を増加させるために挿入され
るウェイトである。斯かる充填部材(2)は、図2に示
す様に、円筒状に形成され、かつ、円筒状基体(1)内
において容易に拡径させ得る様に、その軸線に沿ってス
リット(21)が設けられる。充填部材(2)の材料と
しては、各種の金属、合成樹脂、紙などの適宜の材料を
利用することが出来るが、加工コスト、挿入時の作業性
などの点からは合成樹脂が適している。
【0010】充填部材(2)に使用される合成樹脂とし
ては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂が挙げられる。更に、
質量を増加させるという観点からは、密度が高い材料ほ
ど好ましく、また、楔部材(3)で固定した後の使用時
における応力緩和による固定力の低下防止という観点か
らは、荷重たわみ温度が高い材料ほど好ましい。すなわ
ち、電子写真感光体におけるヒートストレス試験が60
℃で行なわれることから、例えば、荷重たわみ温度が7
0℃以上の材料であれば問題はない。しかも、低コスト
であって且つ廃棄時に有害ガス等を発生することのない
材料が好ましい。そして、これらの条件を勘案した場合
には、上記の樹脂材料の中、ポリスチレンが特に好まし
い。
【0011】上記の樹脂材料からなる充填部材(2)
は、通常、押し出し成形や射出成形によって容易に製造
することが出来、斯かる方法にて多数製造した場合に
は、そのコストを一層低減することが可能である。ま
た、充填部材(2)を上記の樹脂材料にて形成した場合
には、金属材料などに比べて弾性係数が小さいため、円
筒状基体(1)内径と当該充填部材外径との差が比較的
大きくとも小さな力で所定の外径に拡径することが出
来、作業性に優れている。
【0012】充填部材(2)の外径は、抵抗なくスムー
ズに挿入できる様に、円筒状基体(1)の内径よりも小
さいことが望ましい。円筒状基体(1)の内径と充填部
材(2)の外径との差は、充填部材(2)の変形量や円
筒状基体(1)との摩擦係数などを勘案して設定され、
斯かる差は、例えば、0〜500μm、好ましくは0〜
200μm程度とされる。すなわち、挿入前の充填部材
(2)の外径は、円筒状基体(1)の内径よりも0〜5
00μm小さくなされている。
【0013】充填部材(2)の外径を上記の様に設定す
る理由は、充填部材(2)の外径が円筒状基体(1)の
内径よりも大きい場合には、充填部材(2)を挟んでそ
の外径を縮めなければ挿入が困難であり、反面、小さ過
ぎる場合には、一層大きな外径の楔部材(3)を使用し
て当該楔部材を大きな力で打ち込む必要があり、何れの
場合にも作業性に欠けるためである。なお、充填部材
(2)の端部をテーパーに形成した場合には、円筒状基
体(1)に対して一層スムーズに挿入でき、また、自動
機械による挿入も容易である。
【0014】上記の充填部材(2)の形状は、図3又は
図4に示す様な形状とすることも出来る。すなわち、図
3に示す充填部材(2)は、外観は図2に示すものと同
様に、円筒状に形成され且つ軸線方向に沿ってスリット
(21)が設けられる。そして、その内周面には、軸線
方向に沿った溝(22)がスリット(21)に対向して
設けられる。充填部材(2)に上記の溝(22)が設け
られている場合には、楔部材(3)を圧入した際に一層
容易に拡径するため、作業性を向上させることが出来
る。
【0015】また、図4に示す充填部材(2)は、円筒
状に形成され且つ軸線方向に沿ってスリット(21)が
設けられ、しかも、軸線方向に沿った断続的な第2のス
リット(23)がスリット(21)に対向して設けられ
る。充填部材(2)に第2のスリット(23)が設けら
れている場合には、作業性を一層向上させることが出来
る。
【0016】楔部材(3)としては、十分な剛性があり
且つ応力緩和が小さい材料を使用するのが好ましく、例
えば、汎用樹脂、金属、紙製などの材料を使用すること
が出来る。楔部材(3)は、充填部材(2)の端部に挿
入し易く且つ楔効果を発揮し得る形状であれば種々の形
状とすることが出来る。その形状は、例えば、図5に示
す様に、軸線に垂直な断面が十字状とされ、かつ、軸線
と平行な先端近傍の稜線部が先端に向かうに従い軸線側
に傾斜する形状とされる。斯かる楔部材(3)の外径
は、円筒状基体(1)内の充填部材(2)に圧入した
際、円筒状基体(1)を約1μm〜十数μm膨張させる程
度に充填部材(2)を拡径させ得る大きさとされるのが
よい。
【0017】また、楔部材(3)は、図6に示す様に、
略円柱体とされ、かつ、先端近傍が先端に向かうに従い
縮径するテーパーとされていてもよい。斯かる楔部材
(3)は、形状が複雑でないため製造が容易である。な
お、図示しないが、楔部材(3)は、各部材をリサイク
ルするために取り外し易い形状とすることが好ましい。
【0018】本発明の電子写真感光体は、図1に示す様
に、従来公知の方法により表面に感光層が形成された上
記の円筒状基体(1)に充填部材(2)を挿入した後、
通常、充填部材(2)の両端から楔部材(3)、(3)
を圧入し、そして、円筒状基体(1)の両端をフランジ
(4)、(4)によって封止することにより製造され
る。従って、本発明の電子写真感光体は、その組立作業
が簡単であり、安価に製造することが出来る上、接着剤
などによって表面が汚れることもない。また、上記の楔
部材(3)の圧入作業においては、手作業にて行っても
良いが、楔部材(3)を先端に保持可能な棒状治具を利
用して押し込むことにより、作業性を更に向上し得ると
共に、容易に自動化することが出来る。
【0019】上記の様に製造される本発明の電子写真感
光体において、スリット(21)が設けられた充填部材
(2)は、少なくともその一端に圧入された楔部材
(3)により拡径されて円筒状基体(1)内に固定され
る。そして、複写機・プリンター等の画像形成装置に使
用した場合、充填部材(2)は、円筒状基体(1)の見
かけ質量を増大させるため、当該基体に発生する振動を
防止する様に作用し、また、当該基体に発生した振動を
減衰させる。換言すれば、本発明の電子写真感光体は、
極めて簡便な構造でありながら共鳴を確実に低減するこ
とが出来、特に、接触帯電方式の画像形成装置に好適で
ある。
【0020】因に、本発明の電子写真感光体を表1に示
す部材を使用して製造し、帯電ローラーによる接触帯電
方式のレーザープリンター(HP LaserJet
4)に搭載したところ、騒音の発生はなく、画像の乱れ
も検出されなかった。
【0021】
【表1】円筒状基体 寸法:30mm(外径)×28.5mm(内径)×253mm
(全長) 充填部材 寸法:28.4mm(外径)×10mm(内径)×233mm
(全長) スリット幅:1mm 形状:図2に示す形状 材質:ポリスチレン 楔部材 寸法:10.2mm(外径)×30mm(全長) 稜線部:幅3mm×長20mm×4面 形状:図5に示す形状 材質:ABS樹脂
【0022】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の電子写真感
光体によれば、簡便な構造により共鳴を確実に低減する
ことが出来、特に、交流電圧成分を含む電圧が印加され
る接触帯電方式の画像形成装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真感光体の一例の構造を示
す斜視図である。
【図2】充填部材の構成例を示す正面図および矢視図で
ある。
【図3】充填部材の構成例を示す正面図および矢視図で
ある。
【図4】充填部材の構成例を示す正面図および矢視図で
ある。
【図5】楔部材の構成例を示す正面図および矢視図であ
る。
【図6】楔部材の構成例を示す正面図および矢視図であ
る。
【符号の説明】
1 :円筒状基体 2 :充填部材 21:スリット 3 :楔部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基体の外周面に感光層が形成さ
    れ、内部に充填部材が挿入された電子写真感光体におい
    て、前記充填部材は、円筒状に形成され且つ軸線方向に
    沿ってスリットが設けられ、しかも、少なくともその一
    端に楔部材が圧入されて前記円筒状基体内に固定されて
    いることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記充填部材がポリスチレンにて形成さ
    れている請求項1に記載の電子写真感光体。
JP20137194A 1994-08-03 1994-08-03 電子写真感光体 Withdrawn JPH0844249A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20137194A JPH0844249A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

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JP20137194A JPH0844249A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 電子写真感光体

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JPH0844249A true JPH0844249A (ja) 1996-02-16

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JP20137194A Withdrawn JPH0844249A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 電子写真感光体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5737463B1 (ja) * 2014-06-20 2015-06-17 富士ゼロックス株式会社 接触部材、像保持体、画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5737463B1 (ja) * 2014-06-20 2015-06-17 富士ゼロックス株式会社 接触部材、像保持体、画像形成装置
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Effective date: 20011106