JPH0844021A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH0844021A
JPH0844021A JP22719794A JP22719794A JPH0844021A JP H0844021 A JPH0844021 A JP H0844021A JP 22719794 A JP22719794 A JP 22719794A JP 22719794 A JP22719794 A JP 22719794A JP H0844021 A JPH0844021 A JP H0844021A
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JP
Japan
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carbon atoms
silver halide
layer
sensitive material
color photographic
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Application number
JP22719794A
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English (en)
Inventor
Hiroo Takizawa
裕雄 滝沢
Yasuhiro Yoshioka
康弘 吉岡
Masakazu Morigaki
政和 森垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱、湿度、光に対して安定な色画像を与え、
ステインを少なくする。 【構成】 支持体上の少なくとも一層が下記一般式
(I)で表される化合物を含有する。 【化1】 [式中、R1は炭素原子数1 〜20のアルキル基、炭素原子
数3 〜20のシクロアルキル基又はm価のアルキレン基を
表し、R2 は炭素原子数2 〜30の直鎖又は分岐鎖状の無
置換アルケニル基を表し、mは1〜4の整数を表し、m
が2以上の場合にはR2 同士は同一でも異なってもよ
い]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料に関するものであり、詳しくは、色画像堅牢
性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、水に難溶性の写真有用試薬{例え
ば、油溶性カプラー、褪色、色カブリ又は混色の防止に
用いる酸化防止剤(例えば、アルキルハイドロキノン
類、アルキルフェノール類、クロマン類、クマロン
類)、硬膜剤、油溶性フィルター染料、油溶性紫外線吸
収剤、油溶性蛍光増白剤、DIR化合物(例えば、DI
Rハイドロキノン類、無呈色DIRカプラー類)、現像
薬、色素現像薬、DDRレドックス化合物、DDRカプ
ラー}は、適切なオイル形成剤すなわち、高沸点溶媒に
溶解し、親水性有機コロイド、特にゼラチンの溶液中に
界面活性剤の存在のもとに分散した状態で親水性有機コ
ロイド層(例えば、感光性乳剤層、フィルター層、バッ
ク層、アンチハレーション層、中間層、保護層)に含有
させて用いられる。高沸点有機溶媒としては、フタル酸
エステル系化合物、リン酸エステル系化合物又は脂肪酸
エステル系化合物が一般的に用いられている。
【0003】高沸点有機溶媒であるフタル酸エステル系
化合物やリン酸エステル系化合物は、カプラーの分散
性、ゼラチン等のコロイドとの親和性、発色色像の安定
性への影響、発色色像の色相への影響、感光材料中での
化学的安定性及び安価に入手できること等の点で優れて
おり、多く用いられてきた。
【0004】しかしながら、これらの公知の高沸点有機
溶媒(例えば、フタル酸エステル系化合物やリン酸エス
テル系化合物)は、高性能を求められている最近の感光
材料にとって色像の光、熱、湿度に因る褪色及びステイ
ン発生の防止効果の点で未だ不十分であった。例えば、
特開昭62−184458号には、不飽和結合を有する
脂肪酸エステル系化合物が開示されているが、色像の
光、熱、湿度に因る退色及びステイン発生の防止効果の
点で未だ不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱、
湿度、光に対して安定な色画像を与え、ステインの少な
いハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにあ
る。また、本発明の目的は発色性に優れたハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することにある。さらに、本
発明の目的は、色素形成カプラー等の有機素材を溶解す
る能力が大きく、芳香族第1級アミン現像薬の酸化体と
カップリング反応して形成される色素の退色を防止する
効果に優れた高沸点有機溶媒を含有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に、芳香族第1級アミン現像薬の酸化体とカップリン
グ反応して色素を形成し得る耐拡散性カプラーを少なく
とも1種含む感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料において、支持体上の少なく
とも一層が下記一般式(I)で表される化合物を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料に
よって達成された。
【0007】
【化3】
【0008】式中、R1 は炭素原子数1〜20のアルキ
ル基、炭素原子数3〜20のシクロアルキル基又はm価
のアルキレン基を表し、R2 は炭素原子数2〜30の直
鎖又は分岐鎖状の無置換アルケニル基を表し、mは1〜
4の整数を表し、mが2以上の場合にはR2 同士は同一
でも異なってもよい。
【0009】以下に本発明の化合物について詳細に説明
する。本発明の化合物にトランス−シス、エンド−エキ
ソ等の幾何異性体が存在する場合は、本発明の化合物
は、いずれをも含み、その単一成分であっても、その混
合物であってもよい。
【0010】一般式(I)におけるR2 は炭素原子数2
〜30の直鎖又は分岐鎖状の無置換アルケニル基を表
し、より好ましくは、炭素原子数2〜12のアルケニル
基を表す。
【0011】一般式(I)におけるR2 の具体例は以下
に示すアルケニル基が挙げられる。
【0012】
【化4】
【0013】本発明では、R2 が下記一般式(II)で
表される炭素原子数2〜30の直鎖又は分岐鎖状の無置
換のアルケニル基であれば、なお好ましい。
【0014】
【化5】
【0015】式中、R3 は水素原子又は炭素原子数1〜
20のアルキル基(例えば、メチルエチル、イソプロピ
ル、t−ブチル、オクチル)を表し、より好ましくは、
水素原子又はメチル基を表す。Aは炭素原子と水素原子
のみで構成された炭素原子数1〜28のアルキレン基又
は炭素原子数2〜28のアルケニレン基を表す。一般式
(II)で表されるようなアルケニル基を、以後「末端
アルケニル基」と総称する。なかでも、下記一般式(I
II)が好ましい。
【0016】
【化6】
【0017】R5 及びR6 は水素原子、炭素原子数1〜
4の無置換のアルキル基又は炭素原子数2〜4の無置換
のアルケニル基を表す。A1 は単結合、炭素原子数1〜
10の無置換のアルキレン基又は炭素原子数2〜10の
アルケニレン基を表す。R4は一般式(II)における
3 と同義である。R5 及びR6 は好ましくは、水素原
子、メチル基、エチル基又はビニル基であり、特に好ま
しくは水素原子である。
【0018】R2 がアルケニル基であるとき、具体的に
はa)、b)、c)、d)、e)、g)、h)、i)、
l)、p)、q)、r)が好ましく、より好ましくは
a)、c)、d)、e)、h)、l)、p)、q)、
r)の「末端アルケニル基」であり、さらに好ましくは
a)、d)、l)、n)、q)の「末端アルケニル基」
である。
【0019】一般式(I)にてmは1〜4の整数を表
し、好ましくはmは1又は2であり、より好ましくはm
は2である。R1 は炭素原子数1〜20のアルキル基
(例えば、メチル、エチル、t−ブチル、n−ブチル、
2−エチルヘキシル)、炭素原子数3〜20のシクロア
ルキル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル)
又はm価のアルキレン基を表す。mが2のときR1 は直
鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜20の無置換のアルキレン
基が好ましく、なかでも−CH2 −、−C2 4 −、−
CH(C1837)CH2−、−C4 9 −、−C8 17
−のいずれかが好ましく、−C2 4 −、−C4
8 −、−C8 17−がさらに好ましい。なお、mが2以
上の場合には、R2 同士は同一でも異なってもよい。m
が2のときは同じであることが好ましい。mが1のとき
1 は炭素原子数1〜20の無置換のアルキル基である
ことが好ましい。以下に本発明の具体例を示すが本発明
はこれに限定されるものではない。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】本発明の化合物は市販されているものも多
く、またそれ以外の化合物でも、カルボン酸とアルコー
ルの酸触媒等を用いたエステル化反応、カルボン酸無水
物、カルボン酸クロライドとアルコールとのエステル化
反応等の既知反応(例えば、丸善「新実験化学講座」1
4II、1002〜1062頁)により容易に好収率に
て合成することができる。
【0025】本発明の化合物は、支持体上の少なくとも
1層に含有されるが、親水性コロイド層であればよく、
前記色素形成耐拡散性カプラーを少なくとも1種含有す
るハロゲン化銀乳剤層に含有せしめることが好ましい。
【0026】本発明の一般式(I)で表される化合物は
主として高沸点有機溶媒として機能するものである。こ
こで、高沸点とは常圧で175℃以上の沸点をいう。一
般式(I)で表される化合物の使用量は、目的に応じて
変化させることができ、特に限定されない。使用量とし
ては、感光材料1m2 当たり、0.0002g〜20g
が好ましく、0.001g〜5gがより好ましく、通
常、カプラー等の写真有用試薬に対して、重量比で、
0.01〜8の範囲が一般的であり、0.01〜4の範
囲が好ましく、0.05〜2の範囲がさらに好ましい。
【0027】本発明の一般式(I)で表される化合物と
カプラー等の写真有用試薬とからなる分散物の分散媒体
に対する使用量は、重量比で分散媒体1に対して2〜
0.1、好ましくは、1.0〜0.2の範囲とする。こ
こで分散媒体としては、例えばゼラチンが代表的であ
り、ポリビニルアルコール等の親水性ポリマーが挙げら
れる。本発明の分散物は、本発明の化合物及び写真有用
試薬の他、目的に応じて種々の化合物を含有することが
できる。
【0028】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、従来公知の高沸点有機溶媒と併用しうる。これら公
知の高沸点有機溶媒を併用する場合、高沸点有機溶媒の
全量に対して、本発明の化合物は、重量比で、好ましく
は5〜100%、より好ましくは20〜90%、さらに
好ましくは20〜80%で使用する。
【0029】本発明の化合物と併用しうる高沸点溶媒の
例は、米国特許第 2,322,027号等に記載されている。常
圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶媒の具体例と
しては、フタル酸エステル類(例えば、ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−
t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−ジ−t−
アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチル
プロピル)フタレート)、リン酸又はホスホン酸のエス
テル類(例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホス
フェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2
−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェ
ート、トリブトキシエチルホスフェート、トリクロロプ
ロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニル
ホスホネート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エ
チルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2
−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、ア
ミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、
N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピ
ロリドン)、スルホンアミド類(例えば、N−ブチルベ
ンゼンスルホンアミド)、アルコール類又はフェノール
類(イソステアリルアルコール、 2,4−ジ−t−アミル
フェノール)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えば、
ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルア
ゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステアリ
ルラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘
導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t−オク
チルアニリン等)、炭化水素類(例えば、パラフィン、
ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン)、塩素
化パラフィン類等が挙げられる。また、補助溶媒として
は、沸点が30℃以上、好ましくは50℃以上約160
℃以下の有機溶剤等が使用でき、典型例としては、例え
ば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエ
チルアセテート、ジメチルホルムアミドが挙げられる。
本発明に用いうる感光材料及び色素形成カプラーについ
ては、特開昭62-215272 号、特開平2-23144 号、EPO 03
55660A2 等に記載のものが挙げられる。
【0030】
【実施例】以下に、実施例を使って本発明を具体的に説
明するが、もちろん本発明はこれに限定されるものでは
ない。 実施例1 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して、以下に示す層構成の多層カラー印
画紙(101)を作製した。塗布液は下記のようにして
調製した。
【0031】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY−1)122.0g、色像安
定剤(Cpd−1)30.8g、色像安定剤(Cpd−
2)7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.7g
を、溶媒(Solv−1)44g及び酢酸エチル180
mlに溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム86mlを含む10%ゼラチン水溶液
1000gに乳化分散させて乳化分散物Aを調製した。
一方、塩臭化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.8
8μmの大サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤
Aとの3:7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変
動係数はそれぞれ0.08と0.10。各サイズ乳剤と
も臭化銀0.3モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面
の一部に局在含有させた)を調製した。この乳剤には下
記に示す青感性増感色素A、B及びCが銀1モル当り大
サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ8.0×10-5
ル、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ1.0×
10-4モル添加されている。また、この乳剤の化学熟成
は硫黄増感剤と金増感剤が添加して行われた。前記の乳
化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解し、以下
に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤
塗布量は銀量換算塗布量を示す。
【0032】第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナ
トリウム塩を用いた。また、各層にCpd−12、Cp
d−13、Cpd−14及びCpd−15をそれぞれ全
量が15.0mg/m2 、60.0mg/m2 、5.0
mg/m2 及び10.0mg/m2 となるように添加し
た。各感光性乳剤層の塩臭化銀乳剤には下記の分光増感
色素をそれぞれ用いた。 青感性乳剤層
【0033】
【化11】
【0034】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤に対しては、それぞれ1.4×10-4モル、また小サ
イズ乳剤に対しては、それぞれ1.7×10-4モル添加
した。) 緑感性乳剤層
【0035】
【化12】
【0036】(増感色素Dをハロゲン化銀1モル当た
り、大サイズ乳剤に対しては3.0×10-4モル、また
小サイズ乳剤に対しては3.6×10-4モル、また、増
感色素Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に
対しては4.0×10-5モル、また小サイズ乳剤に対し
ては7.0×10-5モル、また、増感色素Fをハロゲン
化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては2.0×1
-4モル、また小サイズ乳剤に対しては2.8×10-4
モル添加した。) 赤感性乳剤層
【0037】
【化13】
【0038】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤に対しては、それぞれ5.0×10-5モル、また小サ
イズ乳剤に対しては、それぞれ8.0×10-5モル添加
した。)
【0039】更に、下記の化合物をハロゲン化銀1モル
当たり2.6×10-3モル添加した。
【0040】
【化14】
【0041】また青感性乳剤層、緑感性乳剤層及び赤感
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メチルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化
銀1モル当たり3.3×10-4モル、1.0×10-3
ル及び5.9×10-4モル添加した。さらに、第二層、
第四層、第六層及び第七層にもそれぞれ0.2mg/m
2 、0.2mg/m2 、0.6mg/m2 、0.1mg
/m2 となるよう添加した。また、青感性乳剤層と緑感
性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲン化
銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル添加
した。また、イラジエーション防止のために、乳剤層に
下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0042】
【化15】
【0043】(層構成)以下に各層の層構成を示す。数
字は塗布量(g/m2 )を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀
換算塗布量を表す。
【0044】支持体 ポリエチレンラミネート紙〔第一層側のポリエチレンに
白色顔料(TiO2;含有率15重量%)と青味染料(群青)
を含む〕
【0045】 第一層(青感性乳剤層) 前記塩臭化銀乳剤A 0.27 ゼラチン 1.60 イエローカプラー(ExY−1) 0.61 色像安定剤(Cpd−1) 0.16 色像安定剤(Cpd−2) 0.04 色像安定剤(Cpd−3) 0.08 溶媒(Solv−1) 0.22
【0046】 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−4) 0.10 溶媒(Solv−1) 0.07 溶媒(Solv−2) 0.20 溶媒(Solv−3) 0.15 溶媒(Solv−7) 0.12
【0047】 第三層(緑感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤(立方体、平均粒子サイズ0.55μmの大サイズ乳剤Bと0. 39μmの小サイズ乳剤Bとの1:3混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変 動係数はそれぞれ0.10と0.08。各サイズ乳剤とも臭化銀0.8モル%を 塩化銀を基体とする粒子表面の一部に局在含有させた) 0.13 ゼラチン 1.35 マゼンタカプラー(ExM−1) 0.12 紫外線吸収剤(UV−1) 0.12 色像安定剤(Cpd−2) 0.01 色像安定剤(Cpd−5) 0.01 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−7) 0.08 色像安定剤(Cpd−8) 0.01 溶媒(Solv−4) 0.30 溶媒(Solv−5) 0.15
【0048】 第四層(混色防止層) ゼラチン 0.72 混色防止剤(Cpd−4) 0.07 溶媒(Solv−1) 0.05 溶媒(Solv−2) 0.15 溶媒(Solv−3) 0.12 溶媒(Solv−7) 0.09
【0049】 第五層(赤感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤(立方体、平均粒子サイズ0.50μmの大サイズ乳剤Cと0. 41μmの小サイズ乳剤Cとの1:4混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変 動係数はそれぞれ0.09と0.11。各サイズ乳剤とも臭化銀0.8モル%を 塩化銀を基体とする粒子表面の一部に局在含有させた) 0.18 ゼラチン 0.80 シアンカプラー(ExC−1) 0.28 紫外線吸収剤(UV−3) 0.19 色像安定剤(Cpd−1) 0.24 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−8) 0.01 色像安定剤(Cpd−9) 0.04 色像安定剤(Cpd−10) 0.01 溶媒(Solv−1) 0.01 溶媒(Solv−6) 0.21
【0050】 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.64 紫外線吸収剤(UV−2) 0.39 色像安定剤(Cpd−7) 0.05 溶媒(Solv−8) 0.05
【0051】 第七層(保護層) ゼラチン 1.01 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−11) 0.01
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】
【化22】
【0059】
【化23】
【0060】
【化24】
【0061】
【化25】
【0062】
【化26】
【0063】
【化27】
【0064】
【化28】
【0065】
【化29】
【0066】以上のように作製した試料101に対して
第1層の高沸点溶媒を比較用のR−1又はR−2に同重
量で置き換えた試料102、103を作製した。次に試
料102に対してイエローカプラー及び高沸点溶媒の一
部を表Aに示したように変更した他は試料102とまっ
たく同様にして試料104〜112を作製した。このと
き本発明の高沸点溶媒は表A中の( )内に示した重量
%だけR−1に対して置き換えた。さらに試料101に
対してカプラー及び高沸点溶媒をExY−2及びR−6
に置き換えた他は試料101とまったく同様にして試料
113を作製した。次に試料113の高沸点溶媒の一部
又は全部をS−19に同重量で置き換えた試料114、
115を作製した。各試料に対して感光計(富士フイル
ム製FWH型光源の色温度3200K)を使用して塗布
銀量の約35%が現像されグレイを与えるような露光を
行った。上記試料をペーパー処理機を用いて下記の処理
工程で各50m2 連続処理を行った。
【0067】 処理工程 温度 時間 補充液* タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161 ml 10 リットル 漂白定着 35℃ 45秒 218 ml 10 リットル リンス (1) 35℃ 30秒 ―― 5 リットル リンス (2) 35℃ 30秒 ―― 5 リットル リンス (3) 35℃ 30秒 360 ml 5 リットル 乾 燥 80℃ 60秒 *感光材料1m2当りの補充量 (リンスは(3)から(1)への3タンク向流方式とした)
【0068】各処理液の組成は以下の通りである。 カラー現像液 タンク液 補充液 水 800ml 800ml エチレンジアミン四酢酸 3.0g 3.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3 −ジスルホン酸2ナトリウム塩 0.5g 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 12.0g 塩化カリウム 2.5g ── 臭化カリウム 0.01g ── 炭酸カリウム 27.0g 27.0g 蛍光増白剤(WHITEX 4、住友化学製) 1.0g 2.5g 亜硫酸ナトリウム 0.1g 0.2g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 5.0g 8.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン ・3/2硫酸・1水塩 5.0g 7.1g 水を加えて 1000ml 1000ml pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて) 10.05 10.45
【0069】 漂白定着液(タンク液と補充液は同じ) 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸アンモニウム 40g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸鉄 5g 臭化アンモニウム 40g 硫酸(67%) 30g 水を加えて 1000ml pH(25℃/酢酸及びアンモニア水にて) 5.8
【0070】 リンス液(タンク液と補充液は同じ) 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μS/cm以下) 1000ml pH 6.5
【0071】次に各試料に青色光で階調露光を行い前記
ランニング処理液にて処理を行った。処理後の試料の発
色濃度を青色光で測定し、イエロー最大発色濃度Dma
xを求めた。次に各試料を10万ルクスXe光(5時間
明/1時間暗の間欠照射)照射下及び80℃−70%下
にそれぞれ20日間保管し、初濃度1.0における色像
残存率を求めた。
【0072】
【表1】
【0073】表Aより明らかなように本発明の高沸点溶
媒を使用することで高い発色性と画像堅牢性を同時に実
現することができる。 実施例2 実施例1の試料113に対して第3層のカプラーExM
−1及び高沸点溶媒(R−3、即ち、Solv−5)を
表Bに示したカプラー及び本発明の高沸点溶媒に置き換
えた他は試料113とまったく同様にして試料201〜
214を作製した。このとき(R−4、即ち、Solv
−4)は変更しておらず各高沸点溶媒の塗布量(g/m
2 )は表Bの( )内に示した。これらの試料に対して
緑色光で階調露光を行い、実施例1と同様に処理を行っ
た。各試料を緑色光で濃度測定し最大発色濃度を求め
た。また各試料を10万ルクスXe光(5時間明/1時
間暗の間欠照射)で3週間照射し濃度0.5における色
像の残存率及び青色光で測定した白地部の濃度を測定し
た。結果を表Bに示した。
【0074】
【表2】
【0075】表BよりカプラーExM−1又はExM−
2に対して本発明の高沸点溶媒を併用することで、低発
色濃度域(初濃度0.5)での光堅牢性が大きく改良さ
れることがわかる。また、本発明の高沸点溶媒を併用す
ることで、白地部の光照射による着色(ステイン)が低
減されることがわかる。 実施例3 実施例1の試料113に対して第1層の高沸点溶媒をs
olv−9に変更し、かつ、第5層のカプラー及び高沸
点溶媒を表Cに示したように変更した他は試料113と
まったく同様にして試料301〜314を作製した。こ
れらの試料に対して赤色光で階調露光した後、実施例1
と同様に処理を行った。各試料を赤色光で濃度測定し、
最大発色濃度を求めた。次に各試料を80℃の条件下で
2週間保存した後の色像残存率を初濃度2.0について
求めた。
【0076】
【表3】
【0077】表Cより明らかなようにカプラーExC−
1又はExC−2に対して本発明の高沸点溶媒を併用す
ることで高発色で熱堅牢性に優れた感光材料を得ること
ができる。
【0078】
【発明の効果】本発明は、熱、湿度、光に対して安定な
色画像を与え、ステインの少ないハロゲン化銀カラー写
真感光材料を提供できるという優れた効果を奏する。ま
た、本発明は発色性に優れたハロゲン化銀カラー写真感
光材料を提供できるという優れた効果を奏する。さら
に、本発明は、色素形成カプラー等の有機素材を溶解す
る能力が大きく、芳香族第1級アミン現像薬の酸化体と
カップリング反応して形成される色素の退色を防止する
効果に優れた高沸点有機溶媒を含有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を提供できるという優れた効果を奏す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、芳香族第1級アミン現像薬
    の酸化体とカップリング反応して色素を形成し得る耐拡
    散性カプラーを少なくとも1種含む感光性ハロゲン化銀
    乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
    て、支持体上の少なくとも一層が下記一般式(I)で表
    される化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀
    カラー写真感光材料。 【化1】 [式中、R1 は炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素
    原子数3〜20のシクロアルキル基又はm価のアルキレ
    ン基を表し、R2 は炭素原子数2〜30の直鎖又は分岐
    鎖状の無置換アルケニル基を表し、mは1〜4の整数を
    表し、mが2以上の場合にはR2 同士は同一でも異なっ
    てもよい]
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)のR2 が下記一般式
    (II)で表される炭素原子数2〜30の直鎖又は分岐
    鎖状の無置換アルケニル基であることを特徴とする請求
    項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化2】 [式中、R3 は水素原子又は炭素原子数1〜20のアル
    キル基を表し、Aは炭素原子と水素原子のみで構成され
    た炭素原子数1〜28のアルキレン基又は炭素原子数2
    〜28のアルケニレン基を表す]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068969A (en) * 1998-01-23 2000-05-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material and method for forming an image using the same
FR2865473A1 (fr) * 2004-01-23 2005-07-29 Isochem Sa Esters insatures pour modification hydrophobe de carbohydrates et de polymeres

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