JPH0843537A - 放射能汚染拭取り検査用器具 - Google Patents

放射能汚染拭取り検査用器具

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JPH0843537A
JPH0843537A JP20008194A JP20008194A JPH0843537A JP H0843537 A JPH0843537 A JP H0843537A JP 20008194 A JP20008194 A JP 20008194A JP 20008194 A JP20008194 A JP 20008194A JP H0843537 A JPH0843537 A JP H0843537A
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JP
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tape
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wiping
side rotating
rotating body
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JP20008194A
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Haruo Fujii
張生 藤井
Makoto Takigami
誠 瀧上
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SHIYOUJIMISAO SEISAKUSHO KK
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SHIYOUJIMISAO SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】巻取り濾紙を使用することにより簡便に試料を
採取し手間を省くことができ、濾紙に的確に試料を採取
することができ、採取した試料を簡便に測定可能状態に
することができること。 【構成】手持ち式の本体1に設けられ繊維質テープ3が
巻回されているテープ供給側回転体2と、本体1に回転
自在に設けられ繊維質テープ3を巻取るためのテープ巻
取側回転体5と、テープ巻取側回転体5を駆動するため
の駆動用モータ30と、テープ供給側回転体2からテー
プ巻取側回転体5に至る間の繊維質テープ3の1部面を
拭取り面として検査対象面に擦りつけるために本体1外
に拭き取り面を露出させて本体1に支持するための拭取
面露出用支持手段16,18とからなり、一定間隔ごと
の領域の前後関係を識別するための識別手段40が繊維
質テープ3に表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手持ちタイプの放射能
汚染拭取り検査用器具に関する。更に詳しくいうと、研
究室、診療室の机、壁、床に付着し、さらに研究室、診
療室の外へ漏洩して廊下の壁、床に付着している放射性
物質を定期的に定量測定し汚染度を検査するために汚染
物質を濾紙で拭き取るための放射能汚染拭取り検査用器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】薬学、農学、工学、ライフサイエンスな
ど広範囲の分野で利用され今日の技術の発展に役立てら
れており、今後とも基礎研究に貢献する放射性同位元素
は、トレーサーとして用いる場合にすぐれた物理的性質
を示し、他の分析技術、定量技術とは比較にならないほ
どの鋭敏な感度と簡便性を有している。特に、非密封放
射性同位元素をトレーサーとして利用する分析、定量技
術は、生体代謝機能の解析、生体関連物質の分子構造の
決定、ホルモン、酵素など微量代謝物の定量、遺伝子情
報の解析、薬物残存量の定量、薬物の有効性と適量判定
などを行う薬学、生物学の分野において、日常的に用い
られる必要不可欠な手段として定着している。
【0003】このように日常化された分析定量手段とし
て用いられている非密封放射性同位元素で構成される化
学物質が使用時に気化し、また、器具、施設の壁面へ付
着して環境に漏洩して行くことが社会問題になってい
る。このように漏洩した放射性元素が生体特に人体組織
に取り込まれた場合の影響の大きさを考慮すると、まず
第1に環境への拡散を最小限に抑える手段を講じるとと
もに環境への拡散をコントロールしなければならない。
【0004】法律は、使用施設の机面、壁面、床面など
に付着している表面放射能汚染を必要時にまた定期的に
測定することを義務づけている。汚染面に放射線検出器
を近づけて直接に表面汚染物質を検出する直接測定法
は、すべての汚染物質を測定できる手段ではない。利用
形態が多様である放射性核種の検出を直接測定法で行う
ことは、核種の種類、汚染場所、汚染内容によっては、
不可能な場合が多い。
【0005】このような場合、検出は間接測定法である
拭取り法(スミヤ法)により行われている。拭取り法に
よる検出は、非密封放射性同位元素使用施設で日常的に
行われている。特に、使用量が最も多くエネルギーが小
さい軟ベータ線放出核種を多く利用するライフサイエン
スの分野では、直接測定が不可能な場合が多く、拭取り
法が主な検査手段になっている。
【0006】拭取り法は、図4に示すような拭取り用濾
紙であるスミヤ濾紙を用いることが多い。図4に示すコ
イン形濾紙01を用いる場合は、中央の円形部02の両
側の両耳部を180度折り返し、図5に示すように、さ
らに両耳部の外側部分03を立てて突き合わせ、立ち上
がった手持ち部分04を指で持ち、円形部02の裏面を
検査面に押し当てこすりつけて何回か往復運動させる。
図6に示すスプーン形濾紙01を用いる場合は、円形部
02をの柄の部分05を片方の手の指で検査面に押さえ
つけ、柄の部分05をもう一方の指で引っ張るようにし
て円形部02の裏面を検査面に押し当てこすりつける。
【0007】このように検査面にこすりつけ検査面に付
着している物質を拭き取った円形部02をミシン目のと
ころでちぎり取り、ちぎり取った円形部を測定器に入れ
て放射能量を測定する。ベータ線のエネルギーが大きい
場合は、GMカウンター、ガスフローカウンタ等で、ま
た、ベータ線のエネルギーが小さい場合は、液体シンチ
レーションカウンタで測定する。ガンマー線放出核種を
用いている場合は、NaIシンチレーションカウンタを
用いる。
【0008】測定に必要な濃度(Bg/平方cm)の放
射能を得るために広い拭取り面積が必要となる場合に大
変な手間をかけている現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
技術的背景のもとで発明されたものであり、次のような
目的を達成する。
【0010】この発明の目的は、巻取り濾紙を使用する
ことにより簡便に汚染放射能を採取し手間を省くことが
できる放射能汚染拭取り検査用器具を提供することにあ
る。
【0011】この発明の他の目的は、使用する巻取り濾
紙に適確に汚染放射能を採取することができる放射能汚
染拭取り検査用器具を提供することにある。
【0012】この発明のさらに他の目的は、採取した汚
染放射能を簡便に測定可能状態にすることができる放射
能汚染拭取り検査用器具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明1の放射能汚染
拭取り検査用器具は、手持ち式の本体(1)と、前記本
体(1)に回転自在に設けられ繊維質テープ(3)が巻
回されているテープ供給側回転体(2)と、前記本体
(1)に回転自在に設けられ前記繊維質テープ(3)を
巻取るためのテープ巻取側回転体(5)と、前記テープ
巻取側回転体(5)を駆動するための駆動用モータ(3
0)と、前記テープ供給側回転体(2)から前記テープ
巻取側回転体(5)に至る間の前記繊維質テープ(3)
の1部面を拭取り面として検査対象面に擦りつけるため
に前記本体(1)外に前記拭き取り面を露出させて前記
本体(1)に支持するための拭取面露出用支持手段(1
6,18)とからなることを特徴としている。
【0014】この発明2の放射能汚染拭取り検査用器具
は、前記発明1において、前記テープ供給側回転体
(2)から前記テープ巻取側回転体(5)に至る間の前
記繊維質テープ(3)に液化シンチレータを塗布するた
めのシンチレータ塗布手段(35)とからなることを特
徴としている。
【0015】この発明3の放射能汚染拭取り検査用器具
は、前記発明1において、前記繊維質テープ(3)の一
定間隔ごとの領域の前後関係を識別するための識別手段
(40)が前記繊維質テープ(3)に表示されているこ
とを特徴としている。
【0016】この発明4の放射能汚染拭取り検査用器具
は、前記発明1において、前記本体(1)を前記拭き取
り面で移動したとき拭き取り面積が一定となるよう本体
に具備した支持レール7と揺動アーム8でセットするこ
とができることを特徴としている。
【0017】なお、前記で参照番号を併記したのは、実
施例との対応関係を明確にする便宜のためであり、本発
明を実施例に限定するためではない。
【0018】
【作用】この発明の放射能汚染拭取り検査用器具は、繊
維質テープの1部が検査対象面に押しつけられこすられ
る。繊維質テープの1部で試料を拭き取る。汚染放射能
を拭き取ったテープは、巻取られる。
【0019】この発明の放射能汚染拭取り検査用器具
は、繊維質テープの1部が検査対象面に押しつけられこ
すられる。繊維質テープの1部で汚染放射能を拭き取
る。汚染放射能を拭き取ったテープは、巻取られる。巻
取り途中でシンチレータが塗布される。
【0020】この発明の放射能汚染拭取り検査用器具
は、繊維質テープの1部が検査対象面に押しつけられこ
すられる。繊維質テープの1部で汚染放射能を拭き取
る。汚染放射能を拭き取ったテープは、巻取られる。前
後関係が表示された繊維質テープを一定間隔ごとに連続
使用する。拭取りテープと拭き取り位置の対応がつけら
れている。
【0021】
【実施例】
(実施例1)次に本発明の実施例を説明する。図1,2
は、本発明の放射能汚染拭取り検査用器具の実施例1を
示している。ケースである本体1内にテープ供給側回転
体である繰出側巻取芯2が回転自在に支持されている。
本体1は、手持ち式に形成されている。本体の4周の壁
を片手で持つことができるようにデザインされている。
繰出側巻取芯2は、本体1に着脱自在に装填する。繰出
側巻取芯2に繊維質テープ3が巻回されている。繊維質
テープ3は、長尺の濾紙である。本体1の側壁にテープ
繰出側窓4が開けられている。
【0022】本体1に、テープ巻取側回転体である巻取
側巻取芯5が回転自在に支持されている。巻取側巻取芯
5は、本体1に着脱自在に装填する。巻取側巻取芯5に
繊維質テープ3が巻取られる。本体1の側壁にテープ巻
取側窓6が開けられている(この機構により拭取り面を
一定にする)。
【0023】本体1と独立にまたは結合部材を介し連結
してローラ支持レール7を用いる。結合部材を介してロ
ーラ支持レール7を用いる場合は、揺動アーム8により
本体1に揺動可能に連結するとよい。この場合は図1に
点線で示すように、揺動アーム8は一端が本体1に回転
自在に取り付けられ他端がローラ支持レール7の端部に
回転自在に取り付けられている。
【0024】本体1に、振動可能に磁性体である振動体
10が設けられている。振動体10の上端が本体1に対
して振動可能に支持されている。振動体10を振動方向
に挟むように一対の磁極板11が対面して設けられてい
る。磁極板11には一対の鉄心12が一直線上に対向し
て固定されている。両鉄心12に電磁コイル13が巻か
れている。一対の電磁コイル13に交流の電流が同一方
向に流される。一対の磁極板11は交番的に磁化され
る。
【0025】振動体10の下方部は、円柱部15に形成
されている。円柱部15に下方から拭取面露出用支持手
段としてのテープ押圧体16が昇降自在に挿入されてい
る。テープ押圧体16は円柱部15から抜け出さないよ
うに設けられている。円柱部15の上方部は、鍔部17
に形成されている。鍔部17とテープ押圧体16との間
に非円筒状圧縮スプリング18が介設されている。テー
プ押圧体16の下端面を繊維質テープ3が摺動して繞る
ように、テープ押圧体16の下端面は滑らかな形状に形
成されている。テープ押圧体16の下端面を繞る繊維質
テープ3の表面(図で下方面)は、本体1及び本体に設
けられている部材から露出している。
【0026】円柱部15には、一対のテープ抑え用部材
19が開閉自在に設けられている。2体のテープ抑え用
部材19は、それぞれにピン20により回転自在に円柱
部15に対して支持されている。閉じたときのテープ抑
え用部材19により繊維質テープ3は、本体1特に本体
1に対して設けられているテープ押圧体16に対して固
定状態になる。
【0027】振動体10の下方部にローラ21が回転自
在に設けられている。図2に示すように、ローラ21は
左右の転輪22と車軸23とから構成されている。車軸
23が振動体10に軸受けされている。左右のローラ2
1をローラ支持レール7で支持する。
【0028】本体1に、巻取側巻取芯5を回転駆動する
ための駆動用モータ30及び逆転巻きを可能にするため
に繰り出側巻取芯2を逆転駆動するための逆転駆動用モ
ータ31が設けられている。駆動用モータ30を動作さ
せるときは逆転駆動用モータ31がブレーキとして働
く。逆転駆動用モータ31を動作させるときは駆動用モ
ータ30がブレーキとして働く。駆動用モータ30は、
たとえばステッピング・モータである。
【0029】本体1の上方部は、シンチレータ供給部3
2に形成されている。シンチレータ供給部32の頂部に
シンチレータ投入部蓋33がねじ込まれている。シンチ
レータ供給部32内に固形のシンチレータが投入され
る。シンチレータ供給部32は、底部にヒーター34を
備えている。シンチレータ供給部32の底部の一部に液
化したシンチレータを吐出させるシンチレータ塗布手段
としてのノズル35が設けられている。ノズル35の開
口形状は細長く、繊維質テープ3の横幅よりやや狭い開
口幅を有している。
【0030】シンチレータは、ガンマ線、ベータ線、ア
ルファ線から刺激を受けて蛍光を発する蛍光物質と有機
溶媒と固化物質とその他の添加剤から構成されている。
有機溶媒として各種が知られているが、たとえばイソプ
ロピルナフタリンである。固化物質は各種が知られてい
るが、たとえばパラフィンである。このような混合物
は、固層−液層可逆型であり、固化物質と有機溶媒の混
合比率を変えることにより、氷点降下現象により融点を
さまざまに変えることができるシンチレータとして知ら
れている。実際の使用は、室温で固体であり室温以上で
液体であるように、たとえば融点は40℃に設定され
る。使用場所、季節により異なった融点のものを使用す
る。電熱ヒーターを用いる場合は、高い目の融点たとえ
ば50℃以上の融点に設定して用いる。
【0031】本体1の周壁の外側面上に繊維質テープ3
を案内して繰出側巻取芯2から巻取側巻取芯5へ転送す
る。繰出側巻取芯2から繰り出される繊維質テープ3
は、1つの外側面を滑りテープ押圧体16とテープ抑え
用部材19との間を通りテープ押圧体16の下端面を摺
動して繞り、他の1つの外側面を滑り、シンチレータ供
給部32の下方に設けられているシンチレータ塗布用通
路37を繞り、巻取側巻取芯5に巻取られる。シンチレ
ータ塗布が必要でない場合は、短絡用窓36を通過させ
て巻取側巻取芯5に巻取らせる。
【0032】繊維質テープ3には一定間隔ごとの領域の
前後関係を識別するための識別手段40が表示されてい
る。識別手段40は、試料を拭き取らせる領域の境界を
示す2本の線41とその領域の順番を示す連続番号42
たとえば「17」とから構成されている。巻取り方向に
隣り合う領域には、連続番号「1」,「2」,…,「1
7」,「18」…,「99」,「100」が表示されて
いる。隣り合う領域間の長さLは、テープ押圧体16に
接している繊維質テープ3の部分の後端が進んでノズル
35を通過するまでの距離又はそれ以上の長さである。
このような領域表示は間隔をあけて行っているが、間隔
をあけずに連続番号を表示してもよい。
【0033】次に前記実施例の動作・作用を説明する。
繰出側巻取芯2に巻取られた状態で濾紙は供給される。
繰出側巻取芯2を本体1にセットする。繊維質テープ3
の端をテープ押圧体16とテープ抑え用部材19との間
に通し、本体の外側面に案内してシンチレータ塗布用通
路37を繞らせ巻取側巻取芯5の巻取り用差し込み口に
差し込む。
【0034】駆動用モータ30を少し駆動すると、逆転
駆動用モータ31のブレーキ作用のためある程度の張力
が繊維質テープ3に生じる。このように張力を与えられ
た繊維質テープ3により、テープ押圧体16は圧縮スプ
リング18を僅かに圧縮して円柱部15の方に近づいて
いる。しかし、圧縮スプリング18の圧縮力の方が繊維
質テープ3の張力よりも大きいので、テープ押圧体16
の下端はローラ支持レール7の下端よりも下方に突出し
ている。
【0035】検査対象面を床面50とする。駆動用モー
タ30を動作させ繊維質テープ3の1番目の領域をテー
プ押圧体16の下端面まで案内する。テープ抑え用部材
19を閉じて繊維質テープ3をテープ押圧体16の下端
面に接触させ固定する。繊維質テープ3の番号付き領域
すなわち拭取り面を床面50に押し当てる。手で持つ本
体1を下方に押す繊維質テープ3を介してテープ押圧体
16が床面から押し返される。
【0036】テープ押圧体16は圧縮スプリング18の
圧縮力に抗して本体1側に後退するが、拭取り面は床面
に圧接したままである。テープ押圧体16の後退により
ローラ支持レール7の下端面が、床面50に圧接する。
【0037】このような圧接状態を維持しながら、電磁
コイル13を動作させる。電磁コイル13に交番電流が
流れ、一対の磁極板11が交互に磁極の正負を変える。
磁極板11の間の振動体10が振動する。振動する振動
体10は、ローラ21を介してローラ支持レール7上で
案内されて1mmほどの振幅で振動する。振動体10と
ほぼ同体にテープ押圧体16が振動する。この振動の方
向は、繊維質テープ3の巻取り方向である。振動幅は一
定であるので、拭き取り面積が一定に維持される。
【0038】圧縮スプリング18によりほぼ一定の圧接
力で床面に圧接する繊維質テープ3の拭き取り面は、床
面を往復しこするようにして床面付着物を剥がし取る。
拭き取り面の繊維に床面付着物が付着する。圧縮スプリ
ング18が縮む距離(ローラ支持レール7の下端面と自
然状態の拭き取り面との間の落差)が一定であるので、
圧接力は一定である。
【0039】一定回数振動させて床面付着物を拭き取っ
た繊維質テープ3の番号付き領域は、再度駆動用モータ
30を動作させて一定距離前進させる。番号付き領域
は、ノズル35の所を通過する際に、ヒーター34によ
り液化されているシンチレータを塗布される。番号付き
領域を順送りし、他の場所の検査対象面の付着物を拭き
取り必要個所の試料取りを行う。
【0040】このように複数の試料を拭き取った繊維質
テープ3を巻取側巻取芯5に全て巻き取る。繊維質テー
プ3を巻取った巻取側巻取芯5をシンチレーションカウ
ンターにセットし、繊維質テープ3を別の巻取り軸に巻
取りながら、領域ごとに放射線強度を測定する。このよ
うに測定するためのシンチレーションカウンターの詳し
い説明は省略する。
【0041】シンチレータの塗布を後日に行うような場
合は、繊維質テープ3はシンチレータ塗布用通路37に
通さないで短絡用窓36に通して巻取側巻取芯5に巻取
らせる。シンチレータ塗布用通路37を通してノズル3
5によりシンチレータを塗布しただちに放射線量を測定
する必要がある場合は、シンチレータ塗布用通路37の
出口付近にカッタ40を設けておけば、シンチレータ塗
布用通路37を通過させた繊維質テープ3を巻取側巻取
芯5に巻取らせることなく、切断するようにすることが
できる。
【0042】(その他の実施例)本発明は、上記実施例
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
変更が行われる。たとえば、振動体を振動させるための
手段は、電磁的な手段に限られない。たとえば、モータ
回転軸に偏心輪を取りつけて回転運動を直線運動に変え
るような各種公知手段を用いることができる。モータ駆
動源は、内蔵させた電池でもよく商用電源から取っても
よい。本体を持ちやすいようにするためのハンドル部を
設けることがある。振動板の振動のためにローラを床面
から浮かせる手段を別に用意したが、ローラを床面に接
触させて用いることもできる。
【0043】
【発明の効果】この発明の放射能汚染拭取り検査用器具
によると下記効果が奏される。試料作成が容易である。
また、作成した試料を自動分析器にセットして効率よく
測定できる。試料の管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の放射能汚染拭取り検査用器具
の実施例1を示し、正面断面図である。
【図2】図2は、図1の側面図である。
【図3】図3は、繊維質テープ3の実施例を示す平面図
である。
【図4】図4は、従来の検査用器具を示す平面図であ
る。
【図5】図5は、図4の器具の使用態様を示す正面図で
ある。
【図6】図6は、従来の他の検査用器具を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1…本体 2…繰出側巻取芯 3…繊維質テープ 5…巻取側巻取芯 10…振動体 16…テープ押圧体 18…圧縮スプリング 30…駆動用モータ 31…逆転駆動用モータ 32…シンチレータ供給部 34…ヒーター 35…ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手持ち式の本体(1)と、 前記本体(1)に回転自在に設けられ繊維質テープ
    (3)が巻回されているテープ供給側回転体(2)と、 前記本体(1)に回転自在に設けられ前記繊維質テープ
    (3)を巻取るためのテープ巻取側回転体(5)と、 前記テープ巻取側回転体(5)を駆動するための駆動用
    モータ(30)と、 前記テープ供給側回転体(2)から前記テープ巻取側回
    転体(5)に至る間の前記繊維質テープ(3)の1部面
    を拭取り面として検査対象面に擦りつけるために前記本
    体(1)外に前記拭き取り面を露出させて前記本体
    (1)に支持するための拭取面露出用支持手段(16,
    18)とからなることを特徴とする放射能汚染拭取り検
    査用器具。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記テープ供給側回転体(2)から前記テープ巻取側回
    転体(5)に至る間の前記繊維質テープ(3)に液化シ
    ンチレータを塗布するためのシンチレータ塗布手段(3
    5)とからなることを特徴とする放射能汚染拭取り検査
    用器具。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記繊維質テープ(3)の一定間隔ごとの領域の前後関
    係を識別するための識別手段(40)が前記繊維質テー
    プ(3)に表示されていることを特徴とする放射能汚染
    拭取り検査用器具。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記本体(1)を前記拭き取り面で移動したとき拭き取
    り面積が一定となるよう本体に具備した支持レール7と
    揺動アーム8でセットすることができることを特徴とす
    る放射能汚染拭取り検査用器具。
JP20008194A 1994-08-02 1994-08-02 放射能汚染拭取り検査用器具 Pending JPH0843537A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012184008A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 容器内充填物検査装置、充填物充填装置および容器内充填物検査方法

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