JPH0843356A - 金属管探傷センサ及び金属管探傷方法 - Google Patents
金属管探傷センサ及び金属管探傷方法Info
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- JPH0843356A JPH0843356A JP6180108A JP18010894A JPH0843356A JP H0843356 A JPH0843356 A JP H0843356A JP 6180108 A JP6180108 A JP 6180108A JP 18010894 A JP18010894 A JP 18010894A JP H0843356 A JPH0843356 A JP H0843356A
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- G01N27/72—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables
- G01N27/82—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating magnetic variables for investigating the presence of flaws
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- G01N27/902—Arrangements for scanning by moving the sensors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】1度の走査で効率よく、正確に金属管内壁の探
傷を行なう。 【構成】金属管探傷センサ7は励磁信号が印加されてリ
モートフィールド渦流による磁場を発生する励磁コイル
8と、励磁コイル8から発生され金属管肉厚を通過する
磁場を受信し、検知信号を出力する第1の受信コイル群
9、第2の受信コイル群10が管内周に所定間隔で配設
さられる。第1の受信コイル9aと、第2の受信コイル
10aと千鳥の位置に配設され、更に後方に第3の受信
コイル11が設けられる。第1の受信コイル9a、第2
の受信コイル10aのコイル軸は管軸に垂直に設けら
れ、第3の受信コイルのコイル軸は管軸と平行に設け
る。 【効果】第3の受信コイルで金属管の磁性特性を検出
し、第1の受信コイル9a、第2の受信コイル10aで
欠陥部の有無、傷の深さを精密に検知できる。
傷を行なう。 【構成】金属管探傷センサ7は励磁信号が印加されてリ
モートフィールド渦流による磁場を発生する励磁コイル
8と、励磁コイル8から発生され金属管肉厚を通過する
磁場を受信し、検知信号を出力する第1の受信コイル群
9、第2の受信コイル群10が管内周に所定間隔で配設
さられる。第1の受信コイル9aと、第2の受信コイル
10aと千鳥の位置に配設され、更に後方に第3の受信
コイル11が設けられる。第1の受信コイル9a、第2
の受信コイル10aのコイル軸は管軸に垂直に設けら
れ、第3の受信コイルのコイル軸は管軸と平行に設け
る。 【効果】第3の受信コイルで金属管の磁性特性を検出
し、第1の受信コイル9a、第2の受信コイル10aで
欠陥部の有無、傷の深さを精密に検知できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管探傷装置及び金
属管探傷方法に係わり、特に埋設ガス配管、化学プラン
ト配管、熱交換器配管等の保守管理をリモートフィール
ド渦流法で行う金属管探傷装置及び金属管探傷方法に関
する。
属管探傷方法に係わり、特に埋設ガス配管、化学プラン
ト配管、熱交換器配管等の保守管理をリモートフィール
ド渦流法で行う金属管探傷装置及び金属管探傷方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、埋設ガス配管、化学プラント配管、熱交換器配管等
の金属管内外壁の腐食有無等を検出するには、リモート
フィールド渦流法を用いたリモートフィールド渦流セン
サが知られている。リモートフィールド渦流センサ1
は、図8に示すように、励磁コイル2と、励磁コイル2
から管径の2倍程度はなして管軸方向に配置される1つ
または、それ以上の受信コイル3を有し、信号伝達用ケ
ーブル4に取り付けられて管5内に挿入され、管外から
操作される駆動機構により管内を走行可能とされるもの
である。リモートフィールド渦流センサ1は、信号伝達
用ケーブル4を介して管外からリモートフィールド渦流
センサ1の励磁コイル2に励磁信号を印加する励磁信号
発生手段と、リモートフィールド渦流センサ1の受信コ
イル3からの測定信号を信号伝達用ケーブル4を介して
受取り探傷データを形成する探傷データ生成手段と共に
金属管探傷装置を構成する。
ら、埋設ガス配管、化学プラント配管、熱交換器配管等
の金属管内外壁の腐食有無等を検出するには、リモート
フィールド渦流法を用いたリモートフィールド渦流セン
サが知られている。リモートフィールド渦流センサ1
は、図8に示すように、励磁コイル2と、励磁コイル2
から管径の2倍程度はなして管軸方向に配置される1つ
または、それ以上の受信コイル3を有し、信号伝達用ケ
ーブル4に取り付けられて管5内に挿入され、管外から
操作される駆動機構により管内を走行可能とされるもの
である。リモートフィールド渦流センサ1は、信号伝達
用ケーブル4を介して管外からリモートフィールド渦流
センサ1の励磁コイル2に励磁信号を印加する励磁信号
発生手段と、リモートフィールド渦流センサ1の受信コ
イル3からの測定信号を信号伝達用ケーブル4を介して
受取り探傷データを形成する探傷データ生成手段と共に
金属管探傷装置を構成する。
【0003】このようなリモートフィールド渦流センサ
1の励磁コイル2には、数V〜数10Vの励磁電圧が印
加され、励磁コイル2に印加される励磁信号は通常数1
0Hz〜数100Hzの比較的低い周波数の電磁波が利
用されている。このような励磁信号を入力した励磁コイ
ル2から発生されるリモートフィールド渦流による電磁
波は、金属管の肉厚を通過する間接伝播か、あるいは管
路を導波管として伝搬する直接伝播により伝播される。
しかし、直接伝搬の場合、リモートフィールド渦流によ
る電磁波は管路の周波数より遥かに低い周波数であるた
め、急激に減衰しほとんど伝搬されない。一方、間接伝
搬の場合、リモートフィールド渦流による電磁波は金属
管肉厚をゆっくり減衰して伝播し、同時に一部は金属管
肉厚に再度浸透して通過し、受信コイル3により受信さ
れる。受信コイル3に受信される受信信号は非常に微弱
(数μV〜数10μV)であるが、金属管の肉厚通過に
よる表皮効果の影響で位相変化を受ける。この位相変化
は金属管の肉厚に対しリニアリティーよく比例するた
め、励磁信号と測定信号の位相差を検出することによ
り、金属管の肉厚の減少を精度よく検出することがで
き、金属管の内外壁面の腐食の有無や傷の深さを的確に
検出できるものである。
1の励磁コイル2には、数V〜数10Vの励磁電圧が印
加され、励磁コイル2に印加される励磁信号は通常数1
0Hz〜数100Hzの比較的低い周波数の電磁波が利
用されている。このような励磁信号を入力した励磁コイ
ル2から発生されるリモートフィールド渦流による電磁
波は、金属管の肉厚を通過する間接伝播か、あるいは管
路を導波管として伝搬する直接伝播により伝播される。
しかし、直接伝搬の場合、リモートフィールド渦流によ
る電磁波は管路の周波数より遥かに低い周波数であるた
め、急激に減衰しほとんど伝搬されない。一方、間接伝
搬の場合、リモートフィールド渦流による電磁波は金属
管肉厚をゆっくり減衰して伝播し、同時に一部は金属管
肉厚に再度浸透して通過し、受信コイル3により受信さ
れる。受信コイル3に受信される受信信号は非常に微弱
(数μV〜数10μV)であるが、金属管の肉厚通過に
よる表皮効果の影響で位相変化を受ける。この位相変化
は金属管の肉厚に対しリニアリティーよく比例するた
め、励磁信号と測定信号の位相差を検出することによ
り、金属管の肉厚の減少を精度よく検出することがで
き、金属管の内外壁面の腐食の有無や傷の深さを的確に
検出できるものである。
【0004】しかしながら、腐食のない健全な金属管肉
厚を伝送されるリモートフィールド渦流による電磁波は
主として金属管の管軸に平行に伝送され、金属管と同軸
状に設けられた受信コイルで良好に受信できるが、傷部
分では管の内壁に垂直方向の電磁波が発生し、金属管の
軸と同軸状に設けられた受信コイルではこの金属管の管
軸方向と垂直方向の電磁波は受信されにくく、位相変化
を精度よく検出できないという欠点があった。
厚を伝送されるリモートフィールド渦流による電磁波は
主として金属管の管軸に平行に伝送され、金属管と同軸
状に設けられた受信コイルで良好に受信できるが、傷部
分では管の内壁に垂直方向の電磁波が発生し、金属管の
軸と同軸状に設けられた受信コイルではこの金属管の管
軸方向と垂直方向の電磁波は受信されにくく、位相変化
を精度よく検出できないという欠点があった。
【0005】また、金属管肉厚を伝送されるリモートフ
ィールド渦流による電磁波は金属管の材質の透磁率、電
気伝導度及び励磁信号の周波数等の条件により影響を受
け、このため、励磁コイルに同じ励磁電圧を印加しても
材質の異なる管では、受信コイルから出力される測定信
号は位相差にバラツキが生じてしまう。このため、異な
る材質の管の傷の深さは一定の位相差と肉厚の関係から
は精度よく評価できないという難点があった。
ィールド渦流による電磁波は金属管の材質の透磁率、電
気伝導度及び励磁信号の周波数等の条件により影響を受
け、このため、励磁コイルに同じ励磁電圧を印加しても
材質の異なる管では、受信コイルから出力される測定信
号は位相差にバラツキが生じてしまう。このため、異な
る材質の管の傷の深さは一定の位相差と肉厚の関係から
は精度よく評価できないという難点があった。
【0006】また、比較的大口径(例えば200A)の
管の検査をリモートフィールド渦流センサで行う場合に
は、例えば管内周に1循の受信コイルを設けたもので
は、1度の走査で欠陥を検知することは困難であり、何
度も反復して行なわなければならないという難点があっ
た。
管の検査をリモートフィールド渦流センサで行う場合に
は、例えば管内周に1循の受信コイルを設けたもので
は、1度の走査で欠陥を検知することは困難であり、何
度も反復して行なわなければならないという難点があっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上述した難点に鑑みなされた
もので、金属管の管軸方向に対しコイル軸線が直角に配
設され、管の周方向に複数設けた受信コイルにより欠陥
部に発生する磁場を効率よく受信し、しかも、1回の走
査により金属管の全内周面を探傷可能な金属管探傷セン
サを提供することを目的とする。
もので、金属管の管軸方向に対しコイル軸線が直角に配
設され、管の周方向に複数設けた受信コイルにより欠陥
部に発生する磁場を効率よく受信し、しかも、1回の走
査により金属管の全内周面を探傷可能な金属管探傷セン
サを提供することを目的とする。
【0008】また、金属管と同軸に設けられた受信コイ
ルを用いて、金属管の材質の違いから磁気的特性により
変化する位相差を検出し、金属管の材質に対応して金属
管に生じた腐食の有無、傷の深さを、精度よく評価でき
る金属管探傷方法を提供することを目的とする。
ルを用いて、金属管の材質の違いから磁気的特性により
変化する位相差を検出し、金属管の材質に対応して金属
管に生じた腐食の有無、傷の深さを、精度よく評価でき
る金属管探傷方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の金属管探傷センサは、励磁信号が印加されるこ
とにより金属管にリモートフィールド渦流を発生させる
励磁コイルと、励磁コイルから管軸方向に所定距離隔置
され、金属管の管軸方向に対してコイル軸線が直角に且
つ金属管の周方向に所定距離隔置して配設されリモート
フィールド渦流による受信信号を受信する複数の第1の
受信コイルを備えた第1の受信コイル群と、第1の受信
コイル群と所定距離隔置され、金属管の管軸方向に対し
てコイル軸線が直角に且つ第1の受信コイルと互いに千
鳥状に配設されリモートフィールド渦流による受信信号
を受信する複数の第2の受信コイルを備えた第2の受信
コイル群と、金属管の管軸方向とコイル軸線が同軸状に
配設された第3の受信コイルとを備えたものである。
本発明の金属管探傷センサは、励磁信号が印加されるこ
とにより金属管にリモートフィールド渦流を発生させる
励磁コイルと、励磁コイルから管軸方向に所定距離隔置
され、金属管の管軸方向に対してコイル軸線が直角に且
つ金属管の周方向に所定距離隔置して配設されリモート
フィールド渦流による受信信号を受信する複数の第1の
受信コイルを備えた第1の受信コイル群と、第1の受信
コイル群と所定距離隔置され、金属管の管軸方向に対し
てコイル軸線が直角に且つ第1の受信コイルと互いに千
鳥状に配設されリモートフィールド渦流による受信信号
を受信する複数の第2の受信コイルを備えた第2の受信
コイル群と、金属管の管軸方向とコイル軸線が同軸状に
配設された第3の受信コイルとを備えたものである。
【0010】また、本発明の金属管探傷方法は、励磁信
号を励磁コイルに印加して健全な金属管にリモートフィ
ールド渦流を発生させ、リモートフィールド渦流による
受信信号を受信した受信コイルからの検知信号と励磁信
号の位相差を検出し、予め測定された基準金属管の基準
位相差と比較して金属管の補正係数を検出した後、金属
管の欠陥部の検出に際し、受信コイルからの測定信号の
位相差を補正係数により基準金属管に相当する位相差と
し、基準金属管の基準位相差と肉厚の関係から金属管の
欠陥部の肉厚を検出するものである。
号を励磁コイルに印加して健全な金属管にリモートフィ
ールド渦流を発生させ、リモートフィールド渦流による
受信信号を受信した受信コイルからの検知信号と励磁信
号の位相差を検出し、予め測定された基準金属管の基準
位相差と比較して金属管の補正係数を検出した後、金属
管の欠陥部の検出に際し、受信コイルからの測定信号の
位相差を補正係数により基準金属管に相当する位相差と
し、基準金属管の基準位相差と肉厚の関係から金属管の
欠陥部の肉厚を検出するものである。
【0011】また、本発明の金属管探傷方法は、励磁信
号を励磁コイルに印加して金属管にリモートフィールド
渦流を発生させ、金属管の管軸方向とコイル軸線が同軸
状に配設された第3の受信コイルでリモートフィールド
渦流による受信信号を受信し、第3の受信コイルからの
測定信号の位相差を金属管の特定位相差として検出し、
予め測定された基準金属管の基準位相差と比較して金属
管の補正係数を検出した後、励磁コイルから所定距離隔
置され且つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角に配設
され、金属管の周方向に所定距離隔置されて複数設けら
れた第1の受信コイル及び/または第1の受信コイルと
所定距離隔置され且つ金属管の管軸方向に直角にコイル
軸線が配設され、第1の受信コイルと互いに千鳥状に複
数設けられた第2の受信コイルで、リモートフィールド
渦流による受信信号を受信し、第1の受信コイル及び/
または第2の受信コイルからの測定信号の位相差を検出
し補正係数により基準金属管に相当する位相差とし、基
準金属管の基準位相差と肉厚の関係から金属管の欠陥部
の肉厚を検出するものであってもよい。
号を励磁コイルに印加して金属管にリモートフィールド
渦流を発生させ、金属管の管軸方向とコイル軸線が同軸
状に配設された第3の受信コイルでリモートフィールド
渦流による受信信号を受信し、第3の受信コイルからの
測定信号の位相差を金属管の特定位相差として検出し、
予め測定された基準金属管の基準位相差と比較して金属
管の補正係数を検出した後、励磁コイルから所定距離隔
置され且つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角に配設
され、金属管の周方向に所定距離隔置されて複数設けら
れた第1の受信コイル及び/または第1の受信コイルと
所定距離隔置され且つ金属管の管軸方向に直角にコイル
軸線が配設され、第1の受信コイルと互いに千鳥状に複
数設けられた第2の受信コイルで、リモートフィールド
渦流による受信信号を受信し、第1の受信コイル及び/
または第2の受信コイルからの測定信号の位相差を検出
し補正係数により基準金属管に相当する位相差とし、基
準金属管の基準位相差と肉厚の関係から金属管の欠陥部
の肉厚を検出するものであってもよい。
【0012】
【作用】励磁電圧を励磁コイルに印加して金属管にリモ
ートフィールド渦流を発生させる。励磁コイルから所定
距離隔置され且つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角
になるように配設される第1の受信コイルを、金属管の
周方向に所定距離隔置して設け第1の受信コイル群を形
成し、更に、第1の受信コイル群と所定距離隔置され且
つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角になるように配
設される第2の受信コイルを、第1の受信コイルと互い
に千鳥の位置に配置して第2の受信コイル群を形成す
る。更に、金属管の管軸方向とコイル軸線が平行に配設
された第3の受信コイルを設ける。欠陥部がない健全な
金属管の場合は、リモートフィールド渦流による磁場は
金属管軸に平行方向な磁路となるため、健全な金属管に
形成される磁場を第3の受信コイルで確実に検出し、健
全な金属管の特定位相差を検出する。金属管の肉厚に欠
損部がある場合は、磁場は金属管の管軸に直角方向にも
形成されるため、欠損部に発生する磁場が微弱であって
も、コイル軸線が磁場と平行に配設される第1の受信コ
イル、第2の受信コイルにより確実に検出される。
ートフィールド渦流を発生させる。励磁コイルから所定
距離隔置され且つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角
になるように配設される第1の受信コイルを、金属管の
周方向に所定距離隔置して設け第1の受信コイル群を形
成し、更に、第1の受信コイル群と所定距離隔置され且
つ金属管の管軸方向にコイル軸線が直角になるように配
設される第2の受信コイルを、第1の受信コイルと互い
に千鳥の位置に配置して第2の受信コイル群を形成す
る。更に、金属管の管軸方向とコイル軸線が平行に配設
された第3の受信コイルを設ける。欠陥部がない健全な
金属管の場合は、リモートフィールド渦流による磁場は
金属管軸に平行方向な磁路となるため、健全な金属管に
形成される磁場を第3の受信コイルで確実に検出し、健
全な金属管の特定位相差を検出する。金属管の肉厚に欠
損部がある場合は、磁場は金属管の管軸に直角方向にも
形成されるため、欠損部に発生する磁場が微弱であって
も、コイル軸線が磁場と平行に配設される第1の受信コ
イル、第2の受信コイルにより確実に検出される。
【0013】しかも、第2の受信コイルと第1の受信コ
イルは互いに千鳥状に配置され、管内周を網羅して受信
コイルが設けられるため、第1の受信コイル間を通過し
たため第1の受信コイル群では検出されなかった傷があ
っても、必ず第2の受信コイル群で検出されるため、1
度の走査により管内全周に亘って傷の有無を検出でき
る。
イルは互いに千鳥状に配置され、管内周を網羅して受信
コイルが設けられるため、第1の受信コイル間を通過し
たため第1の受信コイル群では検出されなかった傷があ
っても、必ず第2の受信コイル群で検出されるため、1
度の走査により管内全周に亘って傷の有無を検出でき
る。
【0014】更に、金属管の探傷に先立ち、基準となる
基準金属管の種々の肉厚に対して基準位相差を測定し、
基準金属管の肉厚と基準位相差の関係を求め、探傷を行
なう金属管にリモートフィールド渦流を発生させ、第3
の受信コイルで健全な金属管の特定位相差を検出し、同
じ肉厚の基準金属管の基準位相差と比較して金属管の材
質に対応した補正係数を得る。その後、金属管の探傷を
行なう。第1の受信コイル、第2の受信コイルにより検
出される磁場の位相変化を、補正係数により補正し基準
金属管の基準位相差に変換し、基準金属管の基準位相差
と肉厚の関係から金属管の肉厚を検出する。このため、
金属管の材質の違いに追従して傷の有無、傷の深さを精
密に検出することができる。
基準金属管の種々の肉厚に対して基準位相差を測定し、
基準金属管の肉厚と基準位相差の関係を求め、探傷を行
なう金属管にリモートフィールド渦流を発生させ、第3
の受信コイルで健全な金属管の特定位相差を検出し、同
じ肉厚の基準金属管の基準位相差と比較して金属管の材
質に対応した補正係数を得る。その後、金属管の探傷を
行なう。第1の受信コイル、第2の受信コイルにより検
出される磁場の位相変化を、補正係数により補正し基準
金属管の基準位相差に変換し、基準金属管の基準位相差
と肉厚の関係から金属管の肉厚を検出する。このため、
金属管の材質の違いに追従して傷の有無、傷の深さを精
密に検出することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の金属管探傷センサの一実施例
を図面を参照しながら説明する。図1に示すように、金
属管6内に挿入され金属管6内外壁について探傷を行な
う金属管探傷センサであるリモートフィールド渦流セン
サ7には、金属管6の管軸と同軸のコイル軸線を有する
励磁コイル8と、励磁コイル8から所定距離、管径の2
倍程度の距離を保持して設けられる第1の受信コイル群
9と、第1の受信コイル群9の後方に第1の受信コイル
群9に近接して設けられる第2の受信コイル群10と、
第2の受信コイル群10の更に後方に第3の受信コイル
11とが備えられている。リモートフィールド渦流セン
サ7は信号伝達用ケーブル12に取り付けられ、信号伝
達用ケーブル12を介して金属管外の装置(図4)と信
号が送受されて探傷データを得るようになっている。更
に、リモートフィールド渦流センサ7には、金属管6内
壁にバネ等で押圧され、管外の駆動装置(図示せず)に
より操作される駆動輪13が管内周に亘って例えば3方
向に設けられ、リモートフィールド渦流センサ7が保持
されつつ、駆動輪13の方向及び回転が制御されモニタ
ーされつつ金属管内を走行可能とされるものである。
を図面を参照しながら説明する。図1に示すように、金
属管6内に挿入され金属管6内外壁について探傷を行な
う金属管探傷センサであるリモートフィールド渦流セン
サ7には、金属管6の管軸と同軸のコイル軸線を有する
励磁コイル8と、励磁コイル8から所定距離、管径の2
倍程度の距離を保持して設けられる第1の受信コイル群
9と、第1の受信コイル群9の後方に第1の受信コイル
群9に近接して設けられる第2の受信コイル群10と、
第2の受信コイル群10の更に後方に第3の受信コイル
11とが備えられている。リモートフィールド渦流セン
サ7は信号伝達用ケーブル12に取り付けられ、信号伝
達用ケーブル12を介して金属管外の装置(図4)と信
号が送受されて探傷データを得るようになっている。更
に、リモートフィールド渦流センサ7には、金属管6内
壁にバネ等で押圧され、管外の駆動装置(図示せず)に
より操作される駆動輪13が管内周に亘って例えば3方
向に設けられ、リモートフィールド渦流センサ7が保持
されつつ、駆動輪13の方向及び回転が制御されモニタ
ーされつつ金属管内を走行可能とされるものである。
【0016】このような、リモートフィールド渦流セン
サ7の励磁コイル8は金属管6の管軸と同軸のコイル軸
線を有し、車輪14により金属管6内で保持される。励
磁コイル8には所望の励磁電圧、例えば数V〜数10V
の電圧で、通常、数10Hz〜数100Hzの比較的低
い周波数の励磁信号が信号伝達用ケーブル12を介して
印加されるようになっており、励磁信号が印加された励
磁コイル8からリモートフィールド渦流による磁場が発
生される。発生された磁場の一部は管路内を伝搬し急激
に減衰され、一部は金属管の肉厚をゆっくり減衰されて
通過し、欠陥のない金属管の健全部では管軸に平行に伝
播される。
サ7の励磁コイル8は金属管6の管軸と同軸のコイル軸
線を有し、車輪14により金属管6内で保持される。励
磁コイル8には所望の励磁電圧、例えば数V〜数10V
の電圧で、通常、数10Hz〜数100Hzの比較的低
い周波数の励磁信号が信号伝達用ケーブル12を介して
印加されるようになっており、励磁信号が印加された励
磁コイル8からリモートフィールド渦流による磁場が発
生される。発生された磁場の一部は管路内を伝搬し急激
に減衰され、一部は金属管の肉厚をゆっくり減衰されて
通過し、欠陥のない金属管の健全部では管軸に平行に伝
播される。
【0017】第1の受信コイル群9は、第1の受信コイ
ル9aを、励磁コイル8から一定距離の管内周に亘って
所定の間隔、例えば、30゜毎に12個備えたものであ
る。第1の受信コイル9aは、図2に示すように、金属
管6の管軸6aに直角なコイル軸線を有するものであ
る。ここで、励磁コイル8に交流電力を供給すると、励
磁コイル8の周辺に磁場が発生し、発生した磁場は、金
属管6の管肉厚内に伝搬され、受信信号として伝送され
る。金属管6に欠陥が存在しない場合には、管肉厚内を
伝搬する受信信号は、管軸に平行であり、管軸に直交す
る管径方向の成分はほとんど存在しない。一方、金属管
6に欠陥がある場合には、欠陥により磁場の流れが乱さ
れ、管径方向の成分が現れる。
ル9aを、励磁コイル8から一定距離の管内周に亘って
所定の間隔、例えば、30゜毎に12個備えたものであ
る。第1の受信コイル9aは、図2に示すように、金属
管6の管軸6aに直角なコイル軸線を有するものであ
る。ここで、励磁コイル8に交流電力を供給すると、励
磁コイル8の周辺に磁場が発生し、発生した磁場は、金
属管6の管肉厚内に伝搬され、受信信号として伝送され
る。金属管6に欠陥が存在しない場合には、管肉厚内を
伝搬する受信信号は、管軸に平行であり、管軸に直交す
る管径方向の成分はほとんど存在しない。一方、金属管
6に欠陥がある場合には、欠陥により磁場の流れが乱さ
れ、管径方向の成分が現れる。
【0018】このため、金属管6に欠陥がない場合は、
第1の受信コイル9aは、コイル軸線が金属管の肉厚を
通過して伝播される磁場に対して直角となっているた
め、第1の受信コイル9aに受信される受信信号は殆ど
ゼロとなる。これに対し、金属管6に欠陥がある場合
は、第1の受信コイル9aは、コイル軸線が欠陥部で生
じる磁場と平行なため、欠陥部に生じる受信信号を得る
ことができ、極小な欠損部における微弱な磁場であって
も確実に検知することができる。このため、金属管に発
生した欠損部を効率よく検出するものである。
第1の受信コイル9aは、コイル軸線が金属管の肉厚を
通過して伝播される磁場に対して直角となっているた
め、第1の受信コイル9aに受信される受信信号は殆ど
ゼロとなる。これに対し、金属管6に欠陥がある場合
は、第1の受信コイル9aは、コイル軸線が欠陥部で生
じる磁場と平行なため、欠陥部に生じる受信信号を得る
ことができ、極小な欠損部における微弱な磁場であって
も確実に検知することができる。このため、金属管に発
生した欠損部を効率よく検出するものである。
【0019】また、第2の受信コイル群10は、第1の
受信コイル9aと同様に金属管6の管軸6aに直角なコ
イル軸線を有し、金属管6の欠陥部で生じる磁場を確実
に受信する第2の受信コイル10a(図2)の複数から
構成される。第2の受信コイル群10は第1の受信コイ
ル群9から所定の距離に設けられ、第2の受信コイル1
0aは管内周に亘って所定の間隔、例えば、30゜毎に
12個備えられる。第2の受信コイル10aは、図3に
示すように、第1の受信コイル9aと管周方向に所定の
角度(この場合15゜)ずらした位置、所謂千鳥の位置
に配設される。このため、第1の受信コイル9aと第2
の受信コイル10aは管周方向に管全周に亘って15゜
毎に配設されることになる。このため、金属管管壁の傷
が第1の受信コイル群9の第1の受信コイル9a間を通
過して、第1の受信コイル群9では欠陥を検知されない
場合であっても、第2の受信コイル群10の第2の受信
コイル10aが傷の真上を通過することになり、第1の
受信コイル群9の不検出帯を第2の受信コイル群10に
より検出することができ、1回の走査で金属管管壁全周
を探傷可能とすることができる。
受信コイル9aと同様に金属管6の管軸6aに直角なコ
イル軸線を有し、金属管6の欠陥部で生じる磁場を確実
に受信する第2の受信コイル10a(図2)の複数から
構成される。第2の受信コイル群10は第1の受信コイ
ル群9から所定の距離に設けられ、第2の受信コイル1
0aは管内周に亘って所定の間隔、例えば、30゜毎に
12個備えられる。第2の受信コイル10aは、図3に
示すように、第1の受信コイル9aと管周方向に所定の
角度(この場合15゜)ずらした位置、所謂千鳥の位置
に配設される。このため、第1の受信コイル9aと第2
の受信コイル10aは管周方向に管全周に亘って15゜
毎に配設されることになる。このため、金属管管壁の傷
が第1の受信コイル群9の第1の受信コイル9a間を通
過して、第1の受信コイル群9では欠陥を検知されない
場合であっても、第2の受信コイル群10の第2の受信
コイル10aが傷の真上を通過することになり、第1の
受信コイル群9の不検出帯を第2の受信コイル群10に
より検出することができ、1回の走査で金属管管壁全周
を探傷可能とすることができる。
【0020】第3の受信コイル11は、励磁コイル8か
ら所定の距離を隔てて配設され、管軸と同軸状に1つ設
けられる。このため、健全部を伝播される管軸と平行方
向の磁場について十分な受信信号を得るものである。し
かし、金属管に欠陥がある場合に生じる管軸と直角方向
に磁場については、コイル軸線が平行でないため、ま
た、1つのコイルで構成されるため、第3の受信コイル
11には殆ど受信されない。従って、第3の受信コイル
11は金属管の欠陥部の有無には殆ど影響を受けず、励
磁コイル8から発生し金属管6の管肉厚内に伝搬した磁
場について欠陥部の有無に拘らずほぼ一定の受信信号を
受信するものである。
ら所定の距離を隔てて配設され、管軸と同軸状に1つ設
けられる。このため、健全部を伝播される管軸と平行方
向の磁場について十分な受信信号を得るものである。し
かし、金属管に欠陥がある場合に生じる管軸と直角方向
に磁場については、コイル軸線が平行でないため、ま
た、1つのコイルで構成されるため、第3の受信コイル
11には殆ど受信されない。従って、第3の受信コイル
11は金属管の欠陥部の有無には殆ど影響を受けず、励
磁コイル8から発生し金属管6の管肉厚内に伝搬した磁
場について欠陥部の有無に拘らずほぼ一定の受信信号を
受信するものである。
【0021】このようなリモートフィールド渦流センサ
7は、金属管探傷装置に適用されて金属管の探傷が行な
われる。図4に示すように、金属管探傷装置15は、リ
モートフィールド渦流センサ7の励磁コイル8に励磁信
号を印加する励磁信号送出回路16と、リモートフィー
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10a、第3の受信コイル11それぞれからの測
定信号を受信する測定信号処理回路17と、測定信号処
理回路17の出力から探傷データを形成する探傷データ
形成回路18とを有する。更に、金属管探傷装置15に
は、リモートフィールド渦流センサ7をモニターする図
示しないモニター機構及びリモートフィールド渦流セン
サ7をモニターしつつ管内を走行可能とする図示しない
駆動装置が備えられている。
7は、金属管探傷装置に適用されて金属管の探傷が行な
われる。図4に示すように、金属管探傷装置15は、リ
モートフィールド渦流センサ7の励磁コイル8に励磁信
号を印加する励磁信号送出回路16と、リモートフィー
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10a、第3の受信コイル11それぞれからの測
定信号を受信する測定信号処理回路17と、測定信号処
理回路17の出力から探傷データを形成する探傷データ
形成回路18とを有する。更に、金属管探傷装置15に
は、リモートフィールド渦流センサ7をモニターする図
示しないモニター機構及びリモートフィールド渦流セン
サ7をモニターしつつ管内を走行可能とする図示しない
駆動装置が備えられている。
【0022】尚、図では第1の受信コイル9a、第2の
受信コイル10aはそれぞれ1のみ表示するが、それぞ
れ12個設けられ、第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10aからの測定信号を処理する測定信号処理回
路17の測定モジュール17a1、17a2は各々受信コ
イルに対応して設けられるものであるが、これらの図示
も1のみを表示し、他は省略してある。
受信コイル10aはそれぞれ1のみ表示するが、それぞ
れ12個設けられ、第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10aからの測定信号を処理する測定信号処理回
路17の測定モジュール17a1、17a2は各々受信コ
イルに対応して設けられるものであるが、これらの図示
も1のみを表示し、他は省略してある。
【0023】励磁信号送出回路16は、励磁信号f0を
発信する基準発信器19及び、基準発信器19で発信さ
れた励磁信号f0を増幅して送出する励磁信号出力増幅
器20が設けられる。励磁信号出力増幅器20は励磁側
端子T0を介してペア心線P0で励磁コイル8に接続され
る。更に、励磁信号送出回路16には基準発信器19か
ら送出される励磁信号f0を短形波に波形変換する波形
整形回路21が備えられ、波形整形回路21からの短形
波を2倍の周波数に変換する周波数逓倍器22が設けら
れる。更に、周波数逓倍器22からの出力がそれぞれ入
力されるフリップフロップ23、24が設けられる。フ
リップフロップ24に入力される信号はインバータ25
を介して入力され、反転されるようになっている。フリ
ップフロップ23、24でそれぞれ元の周波数に戻され
た参照信号FC1、FC2、FC3と参照信号FS1、FS
2、FS3とは位相が90度ずれたものとなり、励磁側端
子T1、T2、T3、T4、T5、T6を介してそれぞれ測定
信号処理回路17に送出される。参照信号FC1、F
C2、FC3、FS1、FS2、FS3は、リモートフィー
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10a、第3の受信コイル11から測定信号処理
回路17にそれぞれ送出される測定信号f1、f2、f3
の励磁信号f0からの位相遅れをそれぞれ補正した信号
である。尚、励磁信号f0、測定信号f1、f2、f3を伝
送するペア心線P0、P1、P2、P3にシールドした特別
のケーブルを用いたときは、参照信号F1は励磁信号f0
と同相としてもよい。
発信する基準発信器19及び、基準発信器19で発信さ
れた励磁信号f0を増幅して送出する励磁信号出力増幅
器20が設けられる。励磁信号出力増幅器20は励磁側
端子T0を介してペア心線P0で励磁コイル8に接続され
る。更に、励磁信号送出回路16には基準発信器19か
ら送出される励磁信号f0を短形波に波形変換する波形
整形回路21が備えられ、波形整形回路21からの短形
波を2倍の周波数に変換する周波数逓倍器22が設けら
れる。更に、周波数逓倍器22からの出力がそれぞれ入
力されるフリップフロップ23、24が設けられる。フ
リップフロップ24に入力される信号はインバータ25
を介して入力され、反転されるようになっている。フリ
ップフロップ23、24でそれぞれ元の周波数に戻され
た参照信号FC1、FC2、FC3と参照信号FS1、FS
2、FS3とは位相が90度ずれたものとなり、励磁側端
子T1、T2、T3、T4、T5、T6を介してそれぞれ測定
信号処理回路17に送出される。参照信号FC1、F
C2、FC3、FS1、FS2、FS3は、リモートフィー
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9a、第2の受信
コイル10a、第3の受信コイル11から測定信号処理
回路17にそれぞれ送出される測定信号f1、f2、f3
の励磁信号f0からの位相遅れをそれぞれ補正した信号
である。尚、励磁信号f0、測定信号f1、f2、f3を伝
送するペア心線P0、P1、P2、P3にシールドした特別
のケーブルを用いたときは、参照信号F1は励磁信号f0
と同相としてもよい。
【0024】測定信号処理回路17は、リモートフィー
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9aとペア心線P
1により測定側端子RT1、RT2を介して接続される測
定信号処理モジュール17a1、第2の受信コイル10
aとペア心線P2により測定側端子RT1、RT2を介し
て接続される測定信号処理モジュール17a2、第3の
受信コイル11とペア心線P3により測定側端子RT1、
RT2を介して接続される測定信号処理モジュール17
a3を有する。測定信号処理モジュール17a1、17a
2、17a3にはそれぞれ測定側端子RT1、RT2を介し
て伝送される受信コイルからの測定信号を入力する測定
信号インターフェース26が設けられる。測定信号イン
ターフェース26には、ペア心線P1等に発生した同極
性の雑音を除去する差動増幅器27、高周波成分を除去
するローパスフィルタ28、ローパスフィルタ28から
の信号を増幅する受信アンプ29、一定領域以外の周波
数成分を除去するバンドパスフィルタ30が順次備えら
れ、入力した測定信号を所定の範囲の周波数信号とす
る。更に、測定信号インターフェース26の出力側には
2の同期検波器31、32が設けられ、同期検波器31
のもう一方の入力側には励磁信号送出回路16の励磁側
端子T4と接続される測定側端子RT4が接続され、参照
信号FS1を入力するようになっている。同様に、同期
検波器32のもう一方の入力側には励磁信号送出回路1
6の励磁側端子T1と接続される測定側端子RT3が接続
され、参照信号FC1を入力するようになっている。同
期検波器31、32の出力側にはそれぞれ波形整形回路
33、34が接続され、直流に全波整流され探傷データ
形成回路18に送出されるようになっている。一方、測
定信号インターフェース26の出力側には入力した信号
を一定の波形に整形する波形整形回路35が備えられ、
受信コイルからの測定信号は所定の周波数、所定の振
幅、一定の波形に変換される。波形整形回路35の出力
側には位相検波回路36が設けられ、もう一方の入力側
は測定側端子RT3を介して励磁信号送出回路16の励
磁側端子T1が接続され、参照信号FC1を入力し測定信
号f1の位相と比較し、測定信号f1と励磁信号f0の位
相差がそれぞれ検出される。位相検波回路36の出力側
は探傷データ形成回路18に接続され、検出された位相
差は波形整形回路33、34からの信号と共に探傷デー
タ形成回路18に送出されるようになっている。
ルド渦流センサ7の第1の受信コイル9aとペア心線P
1により測定側端子RT1、RT2を介して接続される測
定信号処理モジュール17a1、第2の受信コイル10
aとペア心線P2により測定側端子RT1、RT2を介し
て接続される測定信号処理モジュール17a2、第3の
受信コイル11とペア心線P3により測定側端子RT1、
RT2を介して接続される測定信号処理モジュール17
a3を有する。測定信号処理モジュール17a1、17a
2、17a3にはそれぞれ測定側端子RT1、RT2を介し
て伝送される受信コイルからの測定信号を入力する測定
信号インターフェース26が設けられる。測定信号イン
ターフェース26には、ペア心線P1等に発生した同極
性の雑音を除去する差動増幅器27、高周波成分を除去
するローパスフィルタ28、ローパスフィルタ28から
の信号を増幅する受信アンプ29、一定領域以外の周波
数成分を除去するバンドパスフィルタ30が順次備えら
れ、入力した測定信号を所定の範囲の周波数信号とす
る。更に、測定信号インターフェース26の出力側には
2の同期検波器31、32が設けられ、同期検波器31
のもう一方の入力側には励磁信号送出回路16の励磁側
端子T4と接続される測定側端子RT4が接続され、参照
信号FS1を入力するようになっている。同様に、同期
検波器32のもう一方の入力側には励磁信号送出回路1
6の励磁側端子T1と接続される測定側端子RT3が接続
され、参照信号FC1を入力するようになっている。同
期検波器31、32の出力側にはそれぞれ波形整形回路
33、34が接続され、直流に全波整流され探傷データ
形成回路18に送出されるようになっている。一方、測
定信号インターフェース26の出力側には入力した信号
を一定の波形に整形する波形整形回路35が備えられ、
受信コイルからの測定信号は所定の周波数、所定の振
幅、一定の波形に変換される。波形整形回路35の出力
側には位相検波回路36が設けられ、もう一方の入力側
は測定側端子RT3を介して励磁信号送出回路16の励
磁側端子T1が接続され、参照信号FC1を入力し測定信
号f1の位相と比較し、測定信号f1と励磁信号f0の位
相差がそれぞれ検出される。位相検波回路36の出力側
は探傷データ形成回路18に接続され、検出された位相
差は波形整形回路33、34からの信号と共に探傷デー
タ形成回路18に送出されるようになっている。
【0025】測定信号処理モジュール17a2、17a3
はそれぞれ測定信号処理モジュール17a1と同様の構
成を有し、第2の受信コイル10a及び第3の受信コイ
ル11からの測定信号f2、f3を入力し、同様に処理さ
れ探傷データ形成回路18に送出されるようになってい
る。探傷データ形成回路18には、入力した位相差から
金属管の肉厚を演算し、欠陥部の有無、傷の深さを検出
する演算器30、演算器30で演算された肉厚減少率を
表示する表示部31が備えられる。
はそれぞれ測定信号処理モジュール17a1と同様の構
成を有し、第2の受信コイル10a及び第3の受信コイ
ル11からの測定信号f2、f3を入力し、同様に処理さ
れ探傷データ形成回路18に送出されるようになってい
る。探傷データ形成回路18には、入力した位相差から
金属管の肉厚を演算し、欠陥部の有無、傷の深さを検出
する演算器30、演算器30で演算された肉厚減少率を
表示する表示部31が備えられる。
【0026】ここで、励磁コイルに印加される励磁信号
と受信コイルから得られる測定信号の位相差は、以下の
式(1)で示される。 θ=k√πfμσ ‥‥‥ (1) ここで、θは位相差、kは比例定数、πは円周率、fは
励磁信号の周波数、μは金属管の透磁率、σは金属管の
導電率を表す。
と受信コイルから得られる測定信号の位相差は、以下の
式(1)で示される。 θ=k√πfμσ ‥‥‥ (1) ここで、θは位相差、kは比例定数、πは円周率、fは
励磁信号の周波数、μは金属管の透磁率、σは金属管の
導電率を表す。
【0027】式(1)からも明らかなように、測定信号
の位相差は、金属管の透磁率μ・導電率σ及び励磁コイ
ルに印加される励磁信号の周波数により変化を受ける。
このうち、透磁率μ・導電率σは管の材質の固有のもの
である。このため、受信コイルの測定信号の位相差が管
肉厚と比例するからといって、得られた位相差を基に一
律に管肉厚を導き出すと誤った検出となってしまう。図
5に、同一形状、同一厚さであって、透磁率μ・導電率
σの積の値が異なる数種類の金属管61、62、63、
64、65について、測定信号の位相差を基に検出され
た傷部分の管肉厚(減肉率)と実際の管肉厚(減肉率)
との関係を示す。図からも明らかなように、同一形状、
同一厚さの金属管を使用したにも拘らず、検出された肉
厚は実際の肉厚から異なるものとなっている。
の位相差は、金属管の透磁率μ・導電率σ及び励磁コイ
ルに印加される励磁信号の周波数により変化を受ける。
このうち、透磁率μ・導電率σは管の材質の固有のもの
である。このため、受信コイルの測定信号の位相差が管
肉厚と比例するからといって、得られた位相差を基に一
律に管肉厚を導き出すと誤った検出となってしまう。図
5に、同一形状、同一厚さであって、透磁率μ・導電率
σの積の値が異なる数種類の金属管61、62、63、
64、65について、測定信号の位相差を基に検出され
た傷部分の管肉厚(減肉率)と実際の管肉厚(減肉率)
との関係を示す。図からも明らかなように、同一形状、
同一厚さの金属管を使用したにも拘らず、検出された肉
厚は実際の肉厚から異なるものとなっている。
【0028】このような同一肉厚の金属管であっても材
質の違いにより生じる測定信号の位相差を相殺し、検出
される位相差を基に一律に管肉厚を導き出すには、以下
の方法によることができる。検出を行なう金属管から検
出される位相差が、同一の肉厚の基準金属管で検出され
る測定信号の位相差と同一となるよう、即ち式(1)の
位相差θが基準金属管の位相差値となるように、金属管
の材質によって励磁コイルに印加する励磁信号の周波数
を変えて探傷することができる。探傷を行なう金属管と
同質で基準金属管と同一の肉厚の供試金属管に、周波数
を変えて励磁信号を印加することにより磁場を発生さ
せ、測定信号の位相差を変化させ、基準金属管について
の測定信号の位相差と同一の位相差が得られるときの特
定周波数を予め検出する。特定周波数の励磁信号により
金属管の探傷を行なう。測定される測定信号の位相差θ
は基準金属管の肉厚に対応した位相差θとなる。このた
め、予め測定した基準金属管の位相差と肉厚の関係か
ら、肉厚を求めることにより、透磁率μ・導電率σの異
なる金属管であっても、正確な探傷データを得ることが
できる。
質の違いにより生じる測定信号の位相差を相殺し、検出
される位相差を基に一律に管肉厚を導き出すには、以下
の方法によることができる。検出を行なう金属管から検
出される位相差が、同一の肉厚の基準金属管で検出され
る測定信号の位相差と同一となるよう、即ち式(1)の
位相差θが基準金属管の位相差値となるように、金属管
の材質によって励磁コイルに印加する励磁信号の周波数
を変えて探傷することができる。探傷を行なう金属管と
同質で基準金属管と同一の肉厚の供試金属管に、周波数
を変えて励磁信号を印加することにより磁場を発生さ
せ、測定信号の位相差を変化させ、基準金属管について
の測定信号の位相差と同一の位相差が得られるときの特
定周波数を予め検出する。特定周波数の励磁信号により
金属管の探傷を行なう。測定される測定信号の位相差θ
は基準金属管の肉厚に対応した位相差θとなる。このた
め、予め測定した基準金属管の位相差と肉厚の関係か
ら、肉厚を求めることにより、透磁率μ・導電率σの異
なる金属管であっても、正確な探傷データを得ることが
できる。
【0029】また、他の方法としては、励磁コイルに印
加する励磁信号の周波数は一定の周波数Hとして、以下
のような補正を行なって探傷する。図6に示すように、
基準となる一定肉厚の基準金属管61について、励磁コ
イルに印加する励磁信号の周波数と測定信号の位相差
(基準位相差)の関係を予め検出しておく。そして、探
傷を行なう金属管62について、予め欠陥部のない健全
な供試金属管(肉厚(d))に、一定の周波数H(図で
は40Hz)の励磁信号を印加し、その際得られる受信
コイルの測定信号の位相差を特定位相差(約−60゜)
として検出する。そして、基準となる基準金属管につい
ての励磁信号の周波数と基準位相差との関係から、特定
位相差と同様な基準位相差が得られるときの基準金属管
に印加される周波数Ha(約44Hz)を求め、その周
波数Haと一定周波数Hの比として補正係数H/Haを
算出する。この補正係数から、金属管の探傷を行なった
際に得られる測定信号の位相差を補正し、即ち測定位相
差に補正係数H/Haを乗ずることにより基準金属管の
肉厚に対応した位相差とし、予め求めておいた基準金属
管の基準位相差と肉厚の関係より、探傷されている金属
管の肉厚を求める。このような補正を行なうことによ
り、透磁率μ・導電率σの異なる金属管であっても、基
準金属管の基準位相差と肉厚に相当する関係に補正し、
一律に正確な探傷データを得ることができる。他の金属
管63、64、65についても同様に、補正係数を検出
し、補正係数により補正された位相差から肉厚を検出し
た結果、検出された肉厚と実際の肉厚の関係は図7に示
すものとなった。図からも、実際の肉厚とほぼ一致した
肉厚が検出されることが明らかにされた。
加する励磁信号の周波数は一定の周波数Hとして、以下
のような補正を行なって探傷する。図6に示すように、
基準となる一定肉厚の基準金属管61について、励磁コ
イルに印加する励磁信号の周波数と測定信号の位相差
(基準位相差)の関係を予め検出しておく。そして、探
傷を行なう金属管62について、予め欠陥部のない健全
な供試金属管(肉厚(d))に、一定の周波数H(図で
は40Hz)の励磁信号を印加し、その際得られる受信
コイルの測定信号の位相差を特定位相差(約−60゜)
として検出する。そして、基準となる基準金属管につい
ての励磁信号の周波数と基準位相差との関係から、特定
位相差と同様な基準位相差が得られるときの基準金属管
に印加される周波数Ha(約44Hz)を求め、その周
波数Haと一定周波数Hの比として補正係数H/Haを
算出する。この補正係数から、金属管の探傷を行なった
際に得られる測定信号の位相差を補正し、即ち測定位相
差に補正係数H/Haを乗ずることにより基準金属管の
肉厚に対応した位相差とし、予め求めておいた基準金属
管の基準位相差と肉厚の関係より、探傷されている金属
管の肉厚を求める。このような補正を行なうことによ
り、透磁率μ・導電率σの異なる金属管であっても、基
準金属管の基準位相差と肉厚に相当する関係に補正し、
一律に正確な探傷データを得ることができる。他の金属
管63、64、65についても同様に、補正係数を検出
し、補正係数により補正された位相差から肉厚を検出し
た結果、検出された肉厚と実際の肉厚の関係は図7に示
すものとなった。図からも、実際の肉厚とほぼ一致した
肉厚が検出されることが明らかにされた。
【0030】上述のような材質の違いにより生じる測定
信号の位相差を相殺し、検出される位相差を基に一律に
管肉厚を導き出す方法を行なう、金属管単層装置15の
動作を説明する。まず、探傷データ形成回路18には、
予め、基準金属管について、励磁コイルに印加される励
磁信号の周波数と測定信号の位相差、位相差と肉厚の関
係を入力しておく。そして、探傷を行なう金属管6にリ
モートフィールド渦流センサ7を駆動装置により挿入す
る。そして、基準発信器19から周波数Hの励磁信号f
0を発生させ、励磁側端子T0を介して励磁信号f0を励
磁コイル8に印加すると共に、励磁信号f0を波形整形
回路21を介して周波数逓倍器22に送出され、2倍の
周波数に変換された後、再びフリップフロップ23、2
4で元の周波数に変換されて、それぞれ励磁側端子T1
〜T6を介して測定信号処理モジュール17a1、17a
2、17a3に送出される。このとき、フリップフロップ
24に入力される信号はインバータ25で反転されるた
め、フリップフロップ24から出力される参照信号FS
1、FS2、FS3はフリップフロップ23から出力され
る参照信号FC1、FC2、FC3と位相が90度ずれた
ものとされる。
信号の位相差を相殺し、検出される位相差を基に一律に
管肉厚を導き出す方法を行なう、金属管単層装置15の
動作を説明する。まず、探傷データ形成回路18には、
予め、基準金属管について、励磁コイルに印加される励
磁信号の周波数と測定信号の位相差、位相差と肉厚の関
係を入力しておく。そして、探傷を行なう金属管6にリ
モートフィールド渦流センサ7を駆動装置により挿入す
る。そして、基準発信器19から周波数Hの励磁信号f
0を発生させ、励磁側端子T0を介して励磁信号f0を励
磁コイル8に印加すると共に、励磁信号f0を波形整形
回路21を介して周波数逓倍器22に送出され、2倍の
周波数に変換された後、再びフリップフロップ23、2
4で元の周波数に変換されて、それぞれ励磁側端子T1
〜T6を介して測定信号処理モジュール17a1、17a
2、17a3に送出される。このとき、フリップフロップ
24に入力される信号はインバータ25で反転されるた
め、フリップフロップ24から出力される参照信号FS
1、FS2、FS3はフリップフロップ23から出力され
る参照信号FC1、FC2、FC3と位相が90度ずれた
ものとされる。
【0031】励磁コイル8に印加された励磁信号f0に
より金属管に発生されたリモートフィールド渦流による
磁場を入力した第1の受信コイル9a、第2の受信コイ
ル10a、第3の受信コイル11それぞれからの測定信
号f1、f2、f3が出力される。測定信号処理モジュー
ル17a1、17a2、17a3に測定信号が入力される
と、測定信号インターフェース26で所定の範囲の周波
数信号に整形され、2の同期検波器31、32に入力さ
れ、位相の異なる参照信号FC1、FC2及びFS1、F
S2で検波する。金属管の健全部において第1の受信コ
イル9a、第2の受信コイル10aに受信される磁場が
殆どゼロとなった場合であっても、位相が90度異なる
参照信号FC1、FC2及び参照信号FS1、FS2により
同期検波することで、出力が不定とならず、測定信号が
ゼロの場合は出力がゼロとなり、あるレベルの測定信号
が存在すれば対応する出力が得られる。同様に、金属管
の欠陥部において第3の受信コイル11に受信される磁
場が殆どゼロとなった場合であっても、参照信号FC3
及びFS3で同期検波することで、出力が不定となら
ず、測定信号がゼロの場合は出力がゼロとなり、あるレ
ベルの測定信号が存在すれば対応する出力が得られる。
同期検波器31、32からの出力はそれぞれ波形整形回
路33、34で直流に全波整流され探傷データ形成回路
18に送出される。
より金属管に発生されたリモートフィールド渦流による
磁場を入力した第1の受信コイル9a、第2の受信コイ
ル10a、第3の受信コイル11それぞれからの測定信
号f1、f2、f3が出力される。測定信号処理モジュー
ル17a1、17a2、17a3に測定信号が入力される
と、測定信号インターフェース26で所定の範囲の周波
数信号に整形され、2の同期検波器31、32に入力さ
れ、位相の異なる参照信号FC1、FC2及びFS1、F
S2で検波する。金属管の健全部において第1の受信コ
イル9a、第2の受信コイル10aに受信される磁場が
殆どゼロとなった場合であっても、位相が90度異なる
参照信号FC1、FC2及び参照信号FS1、FS2により
同期検波することで、出力が不定とならず、測定信号が
ゼロの場合は出力がゼロとなり、あるレベルの測定信号
が存在すれば対応する出力が得られる。同様に、金属管
の欠陥部において第3の受信コイル11に受信される磁
場が殆どゼロとなった場合であっても、参照信号FC3
及びFS3で同期検波することで、出力が不定となら
ず、測定信号がゼロの場合は出力がゼロとなり、あるレ
ベルの測定信号が存在すれば対応する出力が得られる。
同期検波器31、32からの出力はそれぞれ波形整形回
路33、34で直流に全波整流され探傷データ形成回路
18に送出される。
【0032】一方、第1、第2、第3の受信コイルから
の測定信号は波形整形回路35で所定の周波数、所定の
振幅の一定の波形に整形され、位相検波回路36で、参
照信号FC1と位相が比較され、測定信号f1と励磁信号
f0の位相差がそれぞれ検出された後、探傷データ形成
回路18に出力され波形整形回路33、34から全波整
流された信号と共に処理される。
の測定信号は波形整形回路35で所定の周波数、所定の
振幅の一定の波形に整形され、位相検波回路36で、参
照信号FC1と位相が比較され、測定信号f1と励磁信号
f0の位相差がそれぞれ検出された後、探傷データ形成
回路18に出力され波形整形回路33、34から全波整
流された信号と共に処理される。
【0033】探傷データ形成回路18においては、ま
ず、測定信号処理モジュール17a3からの入力信号を
演算器30で処理して金属管の特定位相差を検出する。
特定位相差から予め入力されている基準位相差と比較し
て補正係数を演算する。金属管6の管壁に傷がない場合
は、測定信号処理モジュール17a1、17a2からの出
力はゼロとなり、探傷データ形成回路18の表示部31
には何等表示がなされない。金属管6の管壁に傷があっ
た場合、測定信号処理モジュール17a1、17a2から
の位相差が検出される。位相差は探傷データ形成回路1
8の演算器30に入力され、補正係数を乗じられ基準位
相差に補正され、予め入力されている基準位相差と肉厚
の関係からその際の肉厚が検出され、表示部31に表示
される。このため、金属管の材質がどのようなものであ
れ、正確な肉厚が検出される。
ず、測定信号処理モジュール17a3からの入力信号を
演算器30で処理して金属管の特定位相差を検出する。
特定位相差から予め入力されている基準位相差と比較し
て補正係数を演算する。金属管6の管壁に傷がない場合
は、測定信号処理モジュール17a1、17a2からの出
力はゼロとなり、探傷データ形成回路18の表示部31
には何等表示がなされない。金属管6の管壁に傷があっ
た場合、測定信号処理モジュール17a1、17a2から
の位相差が検出される。位相差は探傷データ形成回路1
8の演算器30に入力され、補正係数を乗じられ基準位
相差に補正され、予め入力されている基準位相差と肉厚
の関係からその際の肉厚が検出され、表示部31に表示
される。このため、金属管の材質がどのようなものであ
れ、正確な肉厚が検出される。
【0034】以上の説明は本発明の一実施例の説明であ
って、本発明はこれに限定されない。即ち、第1の受信
コイル、第2の受信コイル、第3の受信コイルはそれぞ
れ絶対値系として表示しているが、これらはそれぞれ前
後2対から構成される差動系であってもよい。
って、本発明はこれに限定されない。即ち、第1の受信
コイル、第2の受信コイル、第3の受信コイルはそれぞ
れ絶対値系として表示しているが、これらはそれぞれ前
後2対から構成される差動系であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の金属管探傷センサによれば、金属管の管軸に対しコ
イル軸線が直角に配設される第1の受信コイル、第2の
受信コイルを設け、金属管の管軸に対しコイル軸線が平
行に配設される第3の受信コイルを設けたため、第3の
受信コイルで金属管の健全部に生じる磁場を受信し、第
1の受信コイル及び第2の受信コイルで欠陥部に発生す
る磁場の乱れを効率よく受信することができる。更に、
第1の受信コイルと千鳥の位置に第2の受信コイルを設
けたため、管内周の全周に亘って受信コイルが設けら
れ、1度の走査により傷の有無を検知できる。
明の金属管探傷センサによれば、金属管の管軸に対しコ
イル軸線が直角に配設される第1の受信コイル、第2の
受信コイルを設け、金属管の管軸に対しコイル軸線が平
行に配設される第3の受信コイルを設けたため、第3の
受信コイルで金属管の健全部に生じる磁場を受信し、第
1の受信コイル及び第2の受信コイルで欠陥部に発生す
る磁場の乱れを効率よく受信することができる。更に、
第1の受信コイルと千鳥の位置に第2の受信コイルを設
けたため、管内周の全周に亘って受信コイルが設けら
れ、1度の走査により傷の有無を検知できる。
【0036】また、本発明の金属管探傷方法によれば、
金属管について得られる測定信号の位相差を基準金属管
について得られる測定信号の位相差に相当するような補
正を行ない、基準金属管についての測定信号の位相差と
肉厚の関係から、金属管の肉厚を検出することにより、
金属管の材質の違いから磁気的特性により変化する位相
差から生じる検出誤差を排除して、金属管の材質に対応
して金属管に生じた腐食の有無、傷の深さを、精度よく
評価できる。
金属管について得られる測定信号の位相差を基準金属管
について得られる測定信号の位相差に相当するような補
正を行ない、基準金属管についての測定信号の位相差と
肉厚の関係から、金属管の肉厚を検出することにより、
金属管の材質の違いから磁気的特性により変化する位相
差から生じる検出誤差を排除して、金属管の材質に対応
して金属管に生じた腐食の有無、傷の深さを、精度よく
評価できる。
【図1】本発明の金属管探傷センサの一実施例を示す側
面図。
面図。
【図2】図1に示す一実施例の要部を示す図。
【図3】図1に示す一実施例の要部を示す図。
【図4】図1に示す一実施例を適用した金属管探傷装置
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図5】金属管磁性特性の違いによる検出肉厚の誤差を
示す図。
示す図。
【図6】本発明の金属管探傷方法を実践するための説明
図。
図。
【図7】本発明の金属管探傷方法による検出値の誤差を
示す図。
示す図。
【図8】従来例のリモートフィールド渦流センサを示す
図。
図。
6、62、63、64、65‥‥‥金属管 61‥‥‥基準金属管 6a‥‥‥金属管の管軸 7‥‥‥リモートフィールド渦流センサ(金属管探傷セ
ンサ) 8‥‥‥励磁コイル 9‥‥‥第1の受信コイル群 9a‥‥‥第1の受信コイル 10‥‥‥第2の受信コイル群 10a‥‥‥第2の受信コイル 11‥‥‥第3の受信コイル f0‥‥‥励磁信号 d‥‥‥肉厚 f1、f2、f3‥‥‥測定信号
ンサ) 8‥‥‥励磁コイル 9‥‥‥第1の受信コイル群 9a‥‥‥第1の受信コイル 10‥‥‥第2の受信コイル群 10a‥‥‥第2の受信コイル 11‥‥‥第3の受信コイル f0‥‥‥励磁信号 d‥‥‥肉厚 f1、f2、f3‥‥‥測定信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細原 靖治 神奈川県横浜市金沢区釜利谷南3丁目21番 4−2号 (72)発明者 千葉 義一 茨城県取手市井野1丁目7番14号 (72)発明者 木下 明 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 秋田 政則 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 鷲見 隆 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 河部 俊英 広島県呉市西中央2丁目1番12号 株式会 社シーエックスアール内
Claims (3)
- 【請求項1】励磁信号が印加されることにより金属管に
リモートフィールド渦流を発生させる励磁コイルと、前
記励磁コイルから管軸方向に所定距離隔置され、前記金
属管の管軸方向に対してコイル軸線が直角に且つ前記金
属管の周方向に所定距離隔置して配設され前記リモート
フィールド渦流による受信信号を受信する複数の第1の
受信コイルを備えた第1の受信コイル群と、前記第1の
受信コイル群と所定距離隔置され、前記金属管の管軸方
向に対してコイル軸線が直角に且つ前記第1の受信コイ
ルと互いに千鳥状に配設され前記リモートフィールド渦
流による受信信号を受信する複数の第2の受信コイルを
備えた第2の受信コイル群と、前記金属管の管軸方向と
コイル軸線が同軸状に配設された第3の受信コイルとを
備えたことを特徴とする金属管探傷センサ。 - 【請求項2】励磁信号を励磁コイルに印加して健全な金
属管にリモートフィールド渦流を発生させ、前記リモー
トフィールド渦流による受信信号をコイル軸線が前記金
属管の管軸方向と同軸状に配設された第3の受信コイル
により受信し、前記第3の受信コイルからの検知信号と
前記励磁信号から特定位相差を予め検出し、前記金属管
の欠陥部の検出に際し、コイル軸線が前記金属管の管軸
方向に直角に配設された第1の受信コイル及び/または
第2の受信コイルで前記リモートフィールド渦流により
前記金属管の欠陥部に発生する前記金属管の管軸方向に
直角な受信信号を受信し、前記第1の受信コイル及び/
または第2の受信コイルからの測定信号と前記励磁信号
の位相差を検出し、前記位相差と前記特定位相差から前
記金属管の欠陥部の肉厚を検出することを特徴する金属
管探傷方法。 - 【請求項3】前記励磁信号を前記励磁コイルに印加して
種々の肉厚の基準金属管に前記リモートフィールド渦流
を発生させ、前記第3の受信コイルで前記リモートフィ
ールド渦流による受信信号を受信し、前記第3の受信コ
イルからの検知信号と前記励磁信号から前記基準金属管
の肉厚と基準位相差の関係を検出した後、前記基準金属
管の所定の肉厚と同じ肉厚の前記金属管の特定位相差を
検出し、前記特定位相差と前記基準位相差から前記金属
管の補正係数を検出した後、前記金属管の欠陥部の検出
を行ない、検出された位相差を前記補正係数で補正して
前記基準位相差に変換し、前記基準金属管の肉厚と基準
位相差の関係から前記金属管の欠陥部の肉厚を検出する
ことを特徴する請求項2記載の金属管探傷方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18010894A JP3428734B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 金属管探傷装置及び金属管探傷方法 |
US08/506,759 US5623203A (en) | 1994-08-01 | 1995-07-26 | Remote field flaw sensor including an energizing coil, first and second receiving coil groups oriented perpendicular and a third receiving coil oriented parallel to pipe |
CA002154905A CA2154905A1 (en) | 1994-08-01 | 1995-07-28 | Flaw sensor and flaw detection method for metal pipes |
DE19528003A DE19528003A1 (de) | 1994-08-01 | 1995-07-31 | Schadstellendetektor für Metallrohre |
FR9509294A FR2723170B1 (fr) | 1994-08-01 | 1995-07-31 | Detecteur et procede de detection de defauts pour des tuyaux en metal |
GB9515678A GB2291975B (en) | 1994-08-01 | 1995-07-31 | Flaw detector and flaw detection method for metal pipes |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18010894A JP3428734B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 金属管探傷装置及び金属管探傷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843356A true JPH0843356A (ja) | 1996-02-16 |
JP3428734B2 JP3428734B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=16077569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18010894A Expired - Fee Related JP3428734B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 金属管探傷装置及び金属管探傷方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5623203A (ja) |
JP (1) | JP3428734B2 (ja) |
CA (1) | CA2154905A1 (ja) |
DE (1) | DE19528003A1 (ja) |
FR (1) | FR2723170B1 (ja) |
GB (1) | GB2291975B (ja) |
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