JPH0842602A - 電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法 - Google Patents

電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法

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JPH0842602A
JPH0842602A JP6183230A JP18323094A JPH0842602A JP H0842602 A JPH0842602 A JP H0842602A JP 6183230 A JP6183230 A JP 6183230A JP 18323094 A JP18323094 A JP 18323094A JP H0842602 A JPH0842602 A JP H0842602A
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wall
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JP6183230A
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Junichi Oguchi
純一 大口
Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Shigeo Matsui
茂王 松井
Yoichi Murakami
洋一 村上
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着材を用いず、摩擦部材と摩擦面との間に
隙間が生じない電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法を提
供することを目的とする。 【構成】 摩擦壁10の摩擦面10a側にて、全周にい
たってプレス加工により溝31を形成する。このプレス
加工と同時あるいは加工後、プレス打抜加工により溝3
1を深くするように、溝31に沿って等間隔に、長穴3
3aを形成する。そして、溝31および長穴33a内に
粉末状の摩擦部材13を配置する。次に摩擦壁10の両
側から加熱しながらプレスし、摩擦部材13を溝31お
よび長穴33a内に密着固定させる。次に摩擦壁10の
摩擦面10a側を摩擦部材13が10μm〜100μm
突出するように切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁クラッチのロータ
またはアーマチャの摩擦面に配設される摩擦部材に関す
るものであって、特に車両用空気調和装置に用いられる
電磁クラッチの摩擦部材の固定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】図14に従来の電磁クラッチの全体断面図
を示す。また図13に図14中Xに示す範囲の拡大図を
示す。図14に示すように従来の電磁クラッチは、第1
の摩擦面を有するリング状のロータ100と、この第2
の摩擦面と吸着する第2の摩擦面を有するリング状のア
ーマチャ101とを備えている。そして、ロータ100
の摩擦面にはその全周にわたって溝103が形成されて
いる。この溝103には、第1の摩擦面と第2の摩擦面
とが吸着した際の伝達トルクを向上させるための摩擦部
材102が配設されている。そして、この摩擦部材10
2と溝103との接合方法は、摩擦部材102をリング
状に仮成形しておき、この仮成形された摩擦部材102
を溝103内に配設し、接着材104にて接着してい
る。また、溝103は、摩擦部材102を溝103内に
接着する際、接着しやすいように、また溝103および
摩擦部材102の製造公差などを考慮して、図13に示
すように溝103の径方向の幅が摩擦部材102に比
べ、若干大きくしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溝10
3の径方向の幅が摩擦部材102の径方向の幅より大き
くなっているため、溝103と摩擦部材102との間に
隙間ができてしまい、この隙間に埃や塵が堆積し、伝達
トルクを低下させる原因となっている。また、埃や塵が
堆積しなくとも、この隙間により摩擦面の面積を最大限
有効に使うことができなく、伝達トルクを低下させる原
因となっている。
【0004】また、摩擦部材102を溝103に接着さ
せるため、接着材を用いていることから、コストを高く
しているという問題がある。本発明は上記の問題点に鑑
みて、接着材を用いないことで低コストで、摩擦部材と
溝との間に隙間がなくすことで伝達トルクを向上させる
ことができる電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、2つのリング状の板材が吸着する電磁クラ
ッチの少なくとも一方の吸着面に配設される電磁クラッ
チ用摩擦部材の固定方法であって、少なくとも一方のリ
ング状板材の吸着面側に、全周にわたって少なくとも1
つの溝を形成する溝形成工程と、この溝形成工程の後
に、リング状の溝のそれぞれに、全周にわたって摩擦部
材を設置する摩擦部材設置工程と、この摩擦部材配置工
程の後に、少なくとも前記リング状の板材の吸着面側か
ら前記摩擦部材を加熱しながらプレスし、前記摩擦部材
を前記溝内に結合させる加熱プレス工程と、この加熱プ
レス工程の後、前記摩擦部材を含む前記リング状板材の
吸着面側を切削することにより、前記摩擦部材だけを所
定量、吸着面側に突出させる切削工程とを技術的手段と
して採用する。
【0006】また、前記所定範囲量を10μm〜100
μmにするような構成としても良い。また、前記所定量
を0にするような構成としても良い。また、前記溝形成
工程と同時、あるいは前記溝形成工程後、前記リング状
の溝をさらに前記反吸着面側、かつリング状に沿って等
間隔に長穴を形成する長穴形成工程を有する構成として
も良い。
【0007】
【作用および発明の効果】以上に述べた発明の構成によ
ると、まず、溝形成工程において、磁性材のリング状板
材の吸着面に、全周にわたって少なくとも1つの溝を形
成する。この加工工程を行った後、摩擦部材設置工程に
おいて、このリング状の溝のそれぞれに全周わたって摩
擦部材を設置する。この加工を行った後に、加熱プレス
工程において、少なくとも前記リング状の板材の吸着面
側から前記摩擦部材を加熱しながらプレスする。そし
て、この加熱プレス工程の後、切削工程において、摩擦
部材を含むリング状板材の吸着面側を切削することによ
り、摩擦部材だけを所定範囲量、吸着面側に突出させ
る。
【0008】つまり、リング状の溝のそれぞれに全周に
わたって設置された摩擦部材が、加熱しながらプレスさ
れることで、この溝内全面と摩擦部材が密着する。そし
て、摩擦部材を含むリング状板材の吸着面側を前記摩擦
部材だけを所定量、吸着面側に突出させるように切削す
ることで、余分な摩擦部材が排除され、この状態での摩
擦面側は、リング状部材と摩擦部材との間に隙間が無く
なり、伝達トルクを向上させることができる。
【0009】また、加熱プレス工程において、摩擦部材
が溝に結合されるため、接着材を不要となり、低コスト
な電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法を提供できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例における電磁クラ
ッチを図1ないし図9に基づいて説明する。図1に電磁
クラッチの全体断面図を示す。本実施例の電磁クラッチ
1は、車両用空気調和装置(以下、空調装置)に用いら
れているものであり、具体的には、エンジンの駆動力を
空調装置の冷媒圧縮機の駆動軸に伝達または断続するも
のである。
【0011】電磁クラッチ1は、大別してエンジンによ
って駆動回転されるプーリ2を有するロータ3と、この
ロータ3と摩擦係合するアーマチャ4を備えた回転被動
体5と、通電されることにより磁力を発生してアーマチ
ャ4をロータ3に吸着させる電磁コイル6とからなる。
電磁コイル6は、磁性材よりなるリング状の心材(図示
しない)に、例えば銅線などが巻かれて形成されてお
り、この銅線に通電が施されると、心材が磁化され、磁
力を発生する。
【0012】電磁コイル6は、樹脂性の巻枠6aを介し
て磁性材(例えば、SPCC、SPHC等の低炭素鋼)
よりなるリング状、かつ断面がコの字状のステータ6b
に固定されており、さらにステータ6bは円盤状のステ
ー6cを介して冷媒圧縮機のハウジング(図示しない)
に固定されている。プーリ2は、円筒状に形成されてお
り、その外周面には多段ベルト(図示しない)との摩擦
抵抗を増加させるための波状の摺動面が形成されてい
る。
【0013】そして、プーリ2は、ロータ3の外周面に
溶接によって接合されており、上述した多段Vベルトが
掛け渡されることにより、多段Vベルトを介してエンジ
ンの駆動力がプーリ2に伝わりロータ3が回転する。ロ
ータ3は、内周のベアリング7を介して回転自在に支持
されるもので、ベアリング7の内周は、冷媒圧縮機のハ
ウジングに支持されている。
【0014】ロータ3は、軟鉄などの磁性材を加工して
設けたもので、電磁コイル6の内周側に位置する内周壁
8、電磁コイル6の外周側に位置する外周壁9、および
アマーチャに摩擦係合する摩擦面10aを有する摩擦壁
10からなる断面コの字型のリング状部材を形成してい
る。なお、摩擦面10aにて吸着面を構成する。摩擦壁
10の内周側には、そのリング状に沿って等間隔で長穴
形状の長穴22が形成されている。そして、この隣合う
長穴22間のブリッジ部(図示しない)にて、内周壁8
と摩擦壁10とが連結されている。長穴22は、内周壁
8と底部11との間で磁路が形成されるのを阻止するも
のである。
【0015】また、摩擦壁10の摩擦面10aの外周側
には、アーマチャ4との係合力を高める樹脂材よりなる
摩擦部材13が嵌め込まれている。この摩擦部材13も
長穴22と同様に、内周壁8と摩擦壁10、摩擦壁10
と外周壁9との間で磁路が形成されるのを阻止するもの
である。この摩擦部材13と摩擦壁10との結合方法
は、後で詳しく説明する。
【0016】回転被動体5は、電磁コイル6の銅線に通
電が施されると、アーマチャ4の回転を受けて一体に回
転し、冷媒圧縮機の駆動軸を駆動するもので、アーマチ
ャ4、アウターリング16、弾性部材17、インナーハ
ブ18とを備えている。アーマチャ4は、ロータ3の摩
擦面10aに間隔を隔てて対向配置されるもので、ロー
タ3の摩擦面10aに係合する摩擦面4aを備える。
【0017】アーマチャ4は、鉄などの磁性材よりなる
リング状をしており、中間部にスリットによるリング状
の磁気遮断溝14が形成されている。また、磁気遮断溝
14は、対向するロータ3の摩擦壁10のほぼ中央に位
置する。アウターリング16は、磁性材(例えば、SP
CC、SPHC)などにて筒状に形成されており、その
端面には、この端面に沿い外径方向に突出した第1フラ
ンジ部16aを有している。
【0018】第1フランジ部16aには、アーマチャ4
とアウターリング16とを固定するための連結穴が数カ
所に形成されており、また、アーマチャ4にも同様な連
結穴が形成されていることから、この2つの連結穴に固
定部材であるリベット20が挿入されてアーマチャ4と
アウターリング16とが固定される。弾性部材17は、
ゴムなどの弾性体によりリング状に形成されており、そ
の外周面とアウターリング16の内周面とが焼付固着さ
れることで弾性部材17と固定される。
【0019】インナーハブ18は、磁性材(例えば、S
PCC、SPHCなどの低炭素鋼)により、筒状に形成
されており、その外周面が弾性部材17の内周面と焼付
固着する第1円筒部18a、第1円筒部18aよりその
外径が小さい第2円筒部18b、第1円筒部18aと第
2円筒部18bとを連結させる連結壁18cを備えてい
る。
【0020】第2円筒部18bは、第2円筒部18b内
に空調装置の冷媒圧縮機の駆動軸が嵌め込められること
で、冷媒圧縮機の駆動軸と固定されている。これによっ
て、インナーハブ18が回転、すなわち回転被動体5が
回転すると冷媒圧縮機の駆動軸が回転し、冷媒圧縮機内
の冷媒が圧縮される。以下、本発明の要部である摩擦部
材13と摩擦壁10との固定方法を図2ないし図11に
基づいて説明する。
【0021】先ず、ロータ3の摩擦壁10とほぼ同じ板
厚の磁性体金属板(例えば、SPCC、SPHC等の低
炭素鋼)をプレス打抜加工によって打ち抜き、円形の円
形材を形成する。そして、円板状の中心部を、プレス打
抜加工によって打ち抜き、リング状板材(図示しない)
を形成する。次に、塑性加工である冷間鍛造によってリ
ング状板材の内周側と外周側の中間部を全周にわたって
凹ませ、図2に示すような内周壁8、外周壁9、および
内周壁8と外周壁9とを繋ぐ摩擦壁10からなる断面コ
の字形のリング状部材19を形成する。
【0022】次に、図3に示すように摩擦壁10の外周
側にて、その先端に突起状の突起部30aを有するリン
グ状金型30を、摩擦壁10の摩擦面10a側からプレ
スする。これによって、摩擦壁10には、全周にわたっ
て溝31が形成される。そして、溝31の断面形状は、
リング状金型30の突起部30aの形状がアーマチャ4
側に広がっているため、アーマチャ4側に広がっている
(溝形成工程)。
【0023】次に、図4に示すようにリング状で等間隔
に切り込まれた切込部32bが形成されることで、円弧
状の突起部32aが複数形成された金型32を、溝31
をさらに深くするように、摩擦壁10の摩擦面10a側
からプレス打抜加工する。また、摩擦壁10の内周側に
も、金型32と同様な構成で、その外径が少し小さい金
型(図示しない)を、摩擦壁10の摩擦面10a側から
プレス打抜加工する。
【0024】これによって、図6(図5を摩擦面10a
側から見た図)に示すように、摩擦壁10の内周側およ
び外周側には、リング状に沿って等間隔に、外周壁9と
摩擦壁10とを連結させるブリッジ部34a、内周壁8
と摩擦壁10とを連結させるブリッジ部34bとが形成
され、また、隣合うブリッジ部34a、34b間には、
円弧状の突起部32aにて打ち抜かれた長穴33a、2
2が形成される(長穴形成工程)。
【0025】次に、図7に示すように内周壁8、外周壁
9、および摩擦壁10とに囲まれる空間に、金型34を
挿入する。この金型34は長穴33aを電磁コイル6側
を塞ぐように配置され、図7に示す状態では、溝31と
この溝31と連通した長穴33aはリング状の容器とな
る。そして、この溝31および長穴33a内に摩擦部材
13を配置する。ここで、摩擦部材13は、粉末状で主
成分として有機バインダーにフエノール樹脂などが混入
されたものを使用する。また、摩擦部材13の量は、こ
の長穴33aおよび溝31内に充分にいきわたり、かつ
摩擦壁10の摩擦面10a側に盛り上がるように設定さ
れている(摩擦部材設置工程)。
【0026】次に、図8に示すように摩擦壁10の摩擦
面10a側から、金型35をプレスする。金型35は、
内部にヒータ(図示しない)などの加熱手段が配設され
ている。このプレス条件は、ヒータによって約170〜
210℃に加熱された状態で、圧力150〜500kg
/cm2 、1〜10分間加熱プレスされ、摩擦部材13
が焼成される。(プレス加熱工程)。
【0027】これによって、摩擦部材13は溝31およ
び長穴33aの構成面と熱的結合し、摩擦部材13が、
溝31および長穴33a内に完全に密着固定される。ま
た、このプレス加熱工程後の摩擦部材13は、図9に示
すように摩擦面10a側に盛り上がっている。次に、図
10に示すように摩擦壁10の摩擦面10a側を全周に
わたって切削加工により、摩擦面10a側に盛り上がっ
た摩擦部材13を削除するように、かつ摩擦部材13だ
けが摩擦面10a側に所定範囲量突出させるように切削
する。なお、本実施例では、この切削加工にて最終的な
摩擦面10aを形成しても良いし、この後、さらに摩擦
面10aを切削したり、摩擦面10aをコーティングし
ても良い。また、図面上では分かりにくいが、この切削
工程により摩擦部材13は、摩擦壁10の摩擦面10a
に対し、10μm〜100μm突出している。
【0028】また、この摩擦面10a側を切削する切削
量は、摩擦壁10の板厚などを考慮して、磁気回路上、
良好に機能するように決められている。これによって、
図11に示すように摩擦部材13は溝31および長穴3
3a内に、隙間なく完全に埋め込まれる。この結果、摩
擦面10aを最大限有効に使うことができ、摩擦面10
aと摩擦面4aとの間の伝達トルクを向上させることが
できる。
【0029】また、従来は仮成形された摩擦部材13を
接着材にて溝31内に接着していたが、摩擦部材13を
仮成形する必要もなく、ロータ9に形成する磁気遮断溝
を型として利用することができ、また、接着材も不必要
となり、低コストな摩擦部材の固定方法を提供できる。
また、摩擦面10aと摩擦面4aとが吸着時(回転時)
において、摩擦部材13には、摩擦壁10に対し相対移
動する力が働くが、長穴33a内には焼成された摩擦部
材13が埋め込まれているため、この長穴33aと長穴
33a内に埋め込まれた摩擦部材13とによって、相対
移動しないようにが規制される。これによって、摩擦部
材13だけが相対移動(回転)することを防止すること
ができる。
【0030】なお、上記実施例では、摩擦壁10に4つ
の磁極を有する構成としたが、例えば、図12に示すよ
うに摩擦壁10に2つの磁極を有するものにおいても適
用できる。すなわち、上記実施例では、摩擦部材13
は、摩擦壁10と外周壁9との間で、磁路が形成される
のを阻止する役割を果たしているため、摩擦壁10を貫
通するように摩擦部材13が埋め込まれていたが、この
場合は、磁路が形成されること阻止する必要がないた
め、長穴を形成してもしなくても良い。なお、長穴を形
成する際には、摩擦部材13が摩擦壁10を貫通させな
いようにする。
【0031】また、磁路が形成されることを阻止するた
めに、非磁性材、例えば銅よりなる結合部材を摩擦壁1
0に配設した場合には、長穴を形成しても良いし、しな
くても良い。また、上記実施例では、摩擦部材13を摩
擦面10aに対し、10μm〜100μm突出させた
が、突出させない、すなわち摩擦面10aを平面として
も良い。
【0032】また、上記実施例では、長穴22、33a
を形成する際に、リング状の金型32を用いたが、どの
ような金型で長穴22、33aを形成しても良い。ま
た、上記実施例では、リング状の摩擦部材13を1つ摩
擦壁10に配設したが、2重、3重といったように、複
数配設しても良い。また、上記実施例では、粉末状の摩
擦部材13を使用したが、リング状に仮成形(焼成形
成)された摩擦部材13を溝31内に設置し、加熱プレ
スしても良い。
【0033】また、本実施例では、摩擦部材13を摩擦
壁10に配設したが、アーマチャ4に摩擦部材13を固
定しても良い。また、溝31の断面形状は、図11に示
す溝31の外径Aφ、内径Bφが所定の寸法が得られれ
ばどのような形状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における電磁クラッチの全
体断面図である。
【図2】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図3】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図4】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図5】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図6】摩擦壁の要部詳細図である。
【図7】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図8】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁との
固定方法を示す工程図である。
【図9】摩擦部材の状態を示す要部詳細図である。
【図10】上記第1実施例における摩擦部材と摩擦壁と
の固定方法を示す工程図である。
【図11】摩擦部材と摩擦壁との状態を示す要部詳細図
である。
【図12】その他の例を示す図である。
【図13】従来の摩擦部材の固定方法を示す図である。
【図14】従来の電磁クラッチの全体断面図である。
【符号の説明】
13 摩擦部材 10a 摩擦面10a(吸着面) 33a 長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 洋一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのリング状の板材が吸着する電磁ク
    ラッチの少なくとも一方の吸着面に配設される電磁クラ
    ッチ用摩擦部材の固定方法であって、 少なくとも一方のリング状板材の吸着面側に、全周にわ
    たって少なくとも1つの溝を形成する溝形成工程と、 この溝形成工程の後に、リング状の溝のそれぞれに、全
    周にわたって摩擦部材を設置する摩擦部材設置工程と、 この摩擦部材配置工程の後に、少なくとも前記リング状
    の板材の吸着面側から前記摩擦部材を加熱しながらプレ
    スし、前記摩擦部材を前記溝内に結合させる加熱プレス
    工程と、 この加熱プレス工程の後、前記摩擦部材を含む前記リン
    グ状板材の吸着面側を切削することにより、前記摩擦部
    材だけを所定量、吸着面側に突出させる切削工程とから
    なる電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法。
  2. 【請求項2】 前記所定量は、10μm〜100μmで
    あることを特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ用摩
    擦部材の固定方法。
  3. 【請求項3】 前記所定量は、0であることを特徴とす
    る請求項1記載の電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法。
  4. 【請求項4】 前記溝形成工程と同時、あるいは前記溝
    形成工程後、前記リング状の溝をさらに前記反吸着面
    側、かつリング状に沿って等間隔に長穴を形成する長穴
    形成工程を有することを特徴とする請求項1記載の電磁
    クラッチ用摩擦部材の固定方法。
JP6183230A 1994-08-04 1994-08-04 電磁クラッチ用摩擦部材の固定方法 Withdrawn JPH0842602A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019138323A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 株式会社デンソー 電磁クラッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019138323A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 株式会社デンソー 電磁クラッチ

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