JPH0842109A - 金属下地パネル - Google Patents

金属下地パネル

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Publication number
JPH0842109A
JPH0842109A JP21166794A JP21166794A JPH0842109A JP H0842109 A JPH0842109 A JP H0842109A JP 21166794 A JP21166794 A JP 21166794A JP 21166794 A JP21166794 A JP 21166794A JP H0842109 A JPH0842109 A JP H0842109A
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JP
Japan
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reinforcing material
metal substrate
panel
base material
heat insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP21166794A
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English (en)
Inventor
Michiyuki Takeuchi
道幸 竹内
Katsutoshi Koizumi
勝利 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下地材に金属基板を用いて且つ断熱性を備え
たパネルを提供する。 【構成】 パネルPは、金属製の下地材4とその表面に
取着したタイル等の表面材5とから成り、下地材4は、
軽量型鋼を枠組み構成したフレームから成る補強材1、
鋼板又はステンレス鋼板等から成る金属基板3、及び金
属基板3の裏面に取着した発泡プラスチックから成る断
熱材7より構成される。 【効果】 下地材を金属基板と補強材との組合せで構成
したから軽量である。また、金属基板と補強材との間で
伸縮量に差異が生ずるおそれがない。金属基板の裏面側
に断熱材を取着したから、金属製下地でありながら保温
性・保冷性を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイル等の表面材を下
地材に取着してなるパネルに関し、前記下地材を金属製
としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】タイルパネルに代表される表面材を下地
表面に貼着して成るパネルは、通常、タイル等の表面材
と、下地材と、フレーム等の補強材とを構成要素として
いる。表面材にはタイルのほか、ガラス材や石材も利用
されている。下地材としては、一般に、珪酸カルシウム
板,スレート板等の無機質ボードが用いられる。補強材
は、通常、鉄又はアルミニウム製の軽量型鋼を枠組み構
成したフレームが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のパネルは、
下地材が無機質ボードであり、補強材は金属製の軽量型
鋼フレームである。そして無機質ボードは、乾湿差に基
づく寸法変化率が大きいので吸湿・乾燥によって伸び縮
みを起こし易いのに対し、軽量型鋼製フレームは乾湿差
による膨張・収縮を殆ど起こさない。このため、下地材
と補強材との間で伸縮量に差異が生ずるという問題があ
る。
【0004】下地材と補強材との伸縮差に対抗するに
は、下地材の厚みを大きくして強度を高めることが考え
られるが、この場合、パネル重量の増加およびコストの
上昇等の弊害をもたらす。
【0005】また、ビニロン等を配合した繊維強化無機
質ボードを下地材とすることにより強度向上を図ること
も提案されている。しかしビニロン等の有機繊維は、下
地材の主成分であるセメント系無機質材料との馴染みが
悪いため、強度の実質的な向上があまり得られないとい
う問題があり、実用的ではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題に鑑み、下地材と補強材との間で寸法変化量に差異が
無いか又はきわめて少なく且つ断熱性能を有するパネル
を提供することを目的とする。本発明がかかる目的を達
成するために採用したパネルの特徴とするところは、タ
イル等の表面材を下地材に取着して成るパネルにおい
て、前記下地材を金属基板と金属製の補強材とから構成
し、前記金属基板の裏面に断熱材を配設した点にある。
【0007】
【作用】本発明に係るパネルは、タイル等の表面材が取
着される下地材を金属基板と金属製補強材とで構成した
ものであり、従って、金属基板と補強材との間には温度
差,湿度差に基づく寸法変化率の違いは無いか又は有っ
ても僅かである。このため、金属基板と補強材との伸縮
量に差異が生ずるおそれがなく、依って、強度確保のた
めに下地材の厚みを大きくする必要がなくなるので、パ
ネルの軽量化がもたらされる。
【0008】ところで、下地材を構成する金属基板と補
強材とをいずれも金属製としたことにより、前述の利点
が得られる反面、熱伝導性が良くなり、その結果、本発
明パネルを壁材や仕切り材に使用した場合に、室内外間
で熱が容易に流通することとなり、保温・保冷性が悪く
なるという問題をきたす。そこで本発明では、金属基板
の裏面に断熱材を配設することにより熱の流通を極力阻
止し、かかる問題点の解消を図っている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べる。図1
は本発明に係るパネルPの一例を示すものであって、該
パネルPは、金属製の下地材4とその表面に取着したタ
イル等の表面材5とから成っており、下地材4は、軽量
型鋼を枠組み構成したフレームから成る補強材1、鋼板
又はステンレス鋼板等から成る金属基板3、及び金属基
板3の裏面に取着された発泡プラスチックから成る断熱
材7より構成されている。
【0010】前記パネルPを製作するには、まず下地材
を準備する。これは、図2に示す如く、加熱手段を内蔵
又は付設した熱盤10の上へ金属基板3を載置し、その
上へ、軽量型鋼フレームから成る補強材1とほぼ同じ平
面形状に成形したホットメルト接着剤シート2を重ね置
く。次いで熱盤10を加熱し、金属基板3を介して、ホ
ットメルト接着剤シート2をその軟化点(約150°C
程度)に達するまで昇温させる。接着剤シート2が軟化
したならば、その上に補強材1を積層する。接着剤シー
ト2と補強材1とはほぼ同形状なので、両者をぴったり
重ね合わせることができる。
【0011】引き続き、熱盤10による加熱を続行しつ
つ、補強材1の上方に配した押さえ型20で補強材1、
接着剤シート2及び金属基板3からなる積層物を加圧す
る。この加熱加圧状態を所定時間保持すれば、ホットメ
ルト接着剤シート2が溶融して均一に広がり、金属基板
3とフレーム1との間に、両者間を隙間無く充填する接
着剤層が形成される。
【0012】なお、金属基板3及び金属製補強材1はい
ずれも熱伝導性が良いから、上述の加熱加圧時間は短く
て済み、依って、製造時間の短縮化を図れる。
【0013】しかるのち、前記積層物を冷間プレスへ移
行して放置するか、又は適宜の冷却手段を用いて常温ま
で温度降下させ、金属基板3と補強材1とをホットメル
ト接着剤により一体化する。次いで、金属基板3の裏面
に発泡スチロールや発泡ウレタン等のプラスチック発泡
体から成る断熱材7を取着することにより、下地材4が
得られる。そして、かかる下地材4の表面に、タイル等
の適宜表面材5を取着することにより、図1に示す如き
パネルPを製造することができる。
【0014】このようにして得られた本発明に係るパネ
ルPは、下地材4を金属基板3と金属製補強材1とで製
作したから、両者の間で、温度変化や湿度変化に基づく
寸法変化率にほとんど違いがなく、それ故、伸縮量に差
異が生ずるという問題をきたさない。
【0015】また、図3に拡大してパネルPの一部を拡
大してして示すように、金属基板3と補強材1との間に
均一なホットメルト接着剤層2aが形成され、これによ
り金属基板3と補強材1とが電気的に絶縁される。金属
基板3と補強材1とが異種金属の場合、両者が接触して
いると電位差が発生して電食を来すが、前記パネルPで
は両者を絶縁してあるので、異種金属を用いても、電食
を発生させることがないという利点を有する。
【0016】さらに、ホットメルト接着剤層2aは、金
属基板3と補強材1との間を隙間無く充填しているか
ら、ステンレス鋼において発生し易い隙間腐食の防止機
能も発揮する。
【0017】本発明の実施例は、前記以外に種々の応用
・変更が可能である。まず構成部材について見ると、下
地材4を構成する補強材1は、鉄又はアルミニウム製の
16mm角程度の軽量型鋼で製作するのが一般的である
が、決して限定的なものではない。金属基板3の材質に
はステンレス鋼板のほか、鋼板,アルミニウム板等が用
いられる。断熱材7の素材についても特に制限はない
が、発泡スチロールや発泡ウレタン等の発泡プラスチッ
ク以外に、発泡ガラスや発泡コンクリート等の発泡セラ
ミックを用いることも考えられる。発泡セラミックを用
いた場合は、断熱性と共に剛性も付与することができ
る。但し、前者の発泡プラスチックを用いる場合より
も、若干重量を増加させる傾向にある。表面材5の種類
としては、図示するタイルの他にガラス材や石材も使用
可能である。このように、パネルPを構成する各部材の
材質,形状,寸法等は、実施の条件に応じて適宜変更可
能である。
【0018】下地材4の具体的構造についても様々な応
用例が考えられる。これを図4乃至図7に示す。図4
は、金属基板3の端縁3aを直角に折り曲げたものであ
り、かかる構成により、剛性の向上がもたらされる。
【0019】また、図5に示す如く、金属基板3の裏面
側の適当位置に桟木6を取着することにより、剛性を付
与することも考えられる。この場合、断熱材7は、適当
にべ分割して、金属基板3の裏面に取着される。
【0020】さらに図6に示す如く、剛性を向上させる
ため、裏打ち材8を裏面側へ取着することができる。裏
打ち材8は、表面材と同じく、鋼板,ステンレス鋼板,
アルミニウム板等の金属板を用いてもよいが、タイル等
の表面材を取着するものではないから、合成樹脂,紙,
セラミック等の非金属製素材からなる板体を使用しても
よい。あるいは、裏打ち材8を表面側の金属基板3と同
じものとしこれに表面材を取着することにより、両表面
のパネルを製造することもできる。
【0021】前記の如く裏打ち材8を装着する場合、図
7のように、裏打ち材8の端縁部8aを折り曲げて剛性
を持たせることにより、補強材1の代わりとする構成も
考えられる。すなわち、裏打ち材8が補強材1を兼ねる
ことになる。この実施例では、フレームを省略できるか
ら、パネルの軽量化の効果が大きい。
【0022】また図示の例では、下地材4の上下端部に
は断熱材7が充填されていないが、表面側の金属基板3
と裏打ち材8とを接合したのち、両者間の空隙に発泡性
プラスチックを注入する等の手法により、下地材4内部
を断熱材7で隙間無く充填する構造も可能である。
【0023】次に、パネルの製造方法に関する応用例に
ついて考える。下地材4の製作にあたり、補強材1と金
属基板3との間へホットメルト接着剤シート2を介装す
るのに代え、補強材1にホットメルト接着剤を塗布して
おくか、あるいは金属基板3の裏面に補強材1の平面形
状に合わせてホットメルト接着剤をプリントしておくと
いう手法が採用可能である。
【0024】また、前記実施例では下地材4を予め準備
してからこれに表面材5を貼着してパネルを製造した
が、これに代え、以下に述べるような手法によりパネル
を製造することもできる。すなわち図示は省略したが、
金属基板3の表裏面それぞれにホットメルト接着剤を介
装させてタイル等の表面材5と補強材1とを配置して積
層物を製作し、この積層物をホットメルト接着剤の軟化
点以上に加熱し、必要に応じて同時に加圧を行い、次い
で冷却することにより、前記表面材,金属基板及び補強
材を一体化させて目的とするパネルを製造するという手
法である。
【0025】なお、下地材4を構成する補強材1と金属
基板3との一体化手段としては、前述のホットメルト接
着剤のほか、熱硬化型接着剤や溶剤揮発型接着剤等を使
用することもできる。この場合、接着剤が硬化して強度
を発現させるまでに要する時間がホットメルト接着剤よ
りも長いのが普通なので、製造工程における加圧保持時
間を長目に設定する必要がある。また、接着剤が十分に
強度を発現するまでの間、補強材1と金属基板3との接
合状態を保持する手段として、両面粘着テープを併用し
てもよい。
【0026】さらに、スポット溶接等の溶接手段によ
り、補強材と金属基板とを一体化させることも可能であ
る。
【0027】その他、本発明は、実施の状況に応じた種
々の変更を妨げるものではない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、パネルを構成する下地材を金
属基板と補強材とを一体化したもので製作したから、下
地材が環境変化に基づき伸縮するという不具合を起こす
おそれがない。従って、強度確保のために下地材や表面
材の厚みを大きくする必要がなくなるので、パネルの軽
量化、コストの低減化がもたらされる。
【0029】また、金属基板の裏面に断熱材を取着した
ので、下地材を金属製としたにもかかわらず、保温性・
保冷性を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネルの一実施例を示す側面断面
図である。
【図2】本発明に係るパネルの下地材の製造要領を説明
する分解斜視図である。
【図3】本発明に係るパネルの一部を示す側面断面図で
ある。
【図4】本発明に係るパネルの下地材に関する変形実施
例を示す側面断面図である。
【図5】本発明に係るパネルの下地材に関する変形実施
例を示す側面断面図である。
【図6】本発明に係るパネルの下地材に関する変形実施
例を示す側面断面図である。
【図7】本発明に係るパネルの下地材に関する変形実施
例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 補強材 2 ホットメルト接着剤シート 2a ホットメルト接着剤層 3 金属基板 4 下地材 5 表面材 6 桟木 7 断熱材 8 裏打ち材 P パネル 10 熱盤 20 押さえ型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル等の表面材を下地材に取着して成
    るパネルにおいて、前記下地材が、金属基板と金属製の
    補強材とから構成され、前記金属基板の裏面に断熱材が
    配設されていることを特徴とする金属下地パネル。
JP21166794A 1994-08-01 1994-08-01 金属下地パネル Pending JPH0842109A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21166794A JPH0842109A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 金属下地パネル

Applications Claiming Priority (1)

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JP21166794A JPH0842109A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 金属下地パネル

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JPH0842109A true JPH0842109A (ja) 1996-02-13

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ID=16609607

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JP21166794A Pending JPH0842109A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 金属下地パネル

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JP (1) JPH0842109A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310991A (ja) * 1998-04-30 1999-11-09 Okubo Seibinsho:Kk 発泡セラミック複合ボード
JP2009101097A (ja) * 2007-10-01 2009-05-14 Kokuyo Co Ltd 家具及び家具の製造方法
JP2023055337A (ja) * 2021-10-06 2023-04-18 勇人 村上 金属パネル、金属パネルの製造方法及び内壁構造

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