JPH0841917A - 含浸体によるマンホール築造工法 - Google Patents

含浸体によるマンホール築造工法

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JPH0841917A
JPH0841917A JP6181540A JP18154094A JPH0841917A JP H0841917 A JPH0841917 A JP H0841917A JP 6181540 A JP6181540 A JP 6181540A JP 18154094 A JP18154094 A JP 18154094A JP H0841917 A JPH0841917 A JP H0841917A
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manhole
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recess
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Motoyuki Koga
基之 古賀
Nobukatsu Ike
宣勝 池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートブロック同士を傾けて接合する
場合に、接着樹脂がマンホールの内壁及び外壁に垂れ流
れないようにする含浸体によるマンホール築造工法を提
供することを目的とする。 【構成】 含浸体35を、縦断面を略四角形状に形成
し、該含浸体35の両側面上部にシート状の遮液部材3
6を固着して該両側面全域を覆うようにし、接着樹脂が
含浸されている前記含浸体35を押しつぶす際に、樹脂
の滲み出し力により前記遮液部材36が外方向に広がっ
て樹脂が凹部32内から合わせ面に流出し、その後遮液
部材36により凹部32内に滞留する樹脂の流動を規制
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含浸体によるマンホー
ル築造工法に関し、特に傾斜等による接着樹脂の垂れ流
れを防止するマンホール築造工法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道施設を含む各種の敷設管路の経路
上には、その管路の維持管理のためにマンホールが不可
欠であり、下水道施設用のマンホールには一般にコンク
リート製のものが多用されている。
【0003】コンクリート製のマンホールは、築造箇所
において、複数のコンクリートブロックを下から順に積
み上げ、調整リング等で路面に対して高さ調整されて築
造されている。また、コンクリートブロック同士の接合
方法として、図2(a)に示すように、該コンクリート
ブロック3の合わせ面の上面31に凹部32を、また下
面33に凸部34を該合わせ面の中央付近に環状に形成
し、前記凹部32内にエポキシ樹脂等の接着樹脂を含浸
させた含浸体35を配設し、凹部と凸部との嵌合で前記
含浸体35を押しつぶしてコンクリートブロック3同士
を樹脂接着する。その際、図2(b)に示すように、接
着樹脂は押しつぶしにより凹部32内からコンクリート
ブロック3の内外周方向へ滲み出し、合わせ面全域に均
等に流出して、コンクリートブロック3同士は強固に接
着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、傾斜地にマ
ンホールを築造する場合等で、コンクリートブロックを
傾けた状態で積み上げてマンホールを築造することがあ
る。この場合、含浸体の押しつぶしによって一旦は凹部
内からコンクリートブロックの内外周方向(傾斜上部方
向、傾斜下部方向)へ滲み出した樹脂は、傾斜下部方向
へ流動する。そのため、傾斜上部方向へ滲み出した樹脂
も再び含浸体を通過して傾斜下部方向へ流れ出てしま
い、その結果、合わせ面から樹脂がマンホールの内壁及
び外壁に垂れ流れてしまう。さらには、傾斜上部方向の
合わせ面には接着樹脂が行き渡らないため、コンクリー
トブロック同士の接合強度が低下してしまう問題点が派
生する。
【0005】本発明は、これらの問題を解決すべく発明
されたものであり、コンクリートブロック同士を傾けて
接合する場合に、接着樹脂がマンホールの内壁及び外壁
に垂れ流れないようにする含浸体によるマンホール築造
工法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、合わせ面の上面に凹部、下面に凸部が環
状に形成される複数のコンクリートブロックを、前記凹
部内に接着樹脂が含浸されている含浸体を配設して該含
浸体を凸部で押しつぶすことで接着樹脂を合わせ面に流
出させて、互いに含浸接合して構成されるマンホール築
造工法において、前記含浸体は、縦断面を略四角形状に
形成し、含浸体の両側面上部にシート状の遮液部材を固
着して該両側面全域を覆うように構成してなり、接着樹
脂が含浸されている前記含浸体を押しつぶす際に、樹脂
の滲み出し力により前記遮液部材が外方向に広がって樹
脂が凹部内から合わせ面に流出し、その後遮液部材によ
り凹部内に滞留する樹脂の流動を規制したことを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、含浸体を押しつぶすと接着
樹脂はコンクリートブロックの凹部から内外周方向へ滲
み出し、その滲み出し力により該含浸体の両側面に設け
られている遮液部材が外方向に広がる。そして滲み出し
が完了すると前記遮液部材の自由側の端部は凹部の内壁
に当接する状態になり、遮液部材の内外間の樹脂の通過
が遮断される。そのため、該遮液部材により凹部内に滞
留する樹脂の流動が規制されるため、含浸体より滲み出
た樹脂が含浸体を通過して反対方向に流れ出ることが防
止されるようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は道路下に築造されるマンホールの概略図
で、該マンホール1は、底部に底板2と、該底板2に積
み上げられるコンクリートブロック3と、図示しないが
路面との高さ調整を行うための調整リングと、マンホー
ル上段に配設される斜壁ブロック4とで構成されてい
る。また、最下段のコンクリートブロック3には下水管
路等と接続される流入管および流出管が設けられてい
る。
【0009】前記コンクリートブロック3は、従来周知
のコンクリート遠心力成型法またはロール転圧成型法等
により十分に締め固めることで高強度、高水蜜性に成型
され、また図2(a)に示すように、該コンクリートブ
ロック3の上面31中央付近には凹部32が、下面33
中央付近には凸部34がそれぞれ環状に形成され、合わ
せ面において凹部と凸部とが嵌合することでコンクリー
トブロック3同士はずれることなく接合される。また、
コンクリートブロック3同士の接着方法として、エポキ
シ樹脂等の接着樹脂が含浸されている含浸体35を前記
凹部32内の全周に亘って配設し、該含浸体35を凹部
と凸部との嵌合で押しつぶすことで接着樹脂を合わせ面
に流出させて接着する。
【0010】本発明に係る含浸体35は、図3に示すよ
うに、ウレタンスポンジをその材質とし、縦断面が略四
角形状に形成されている。また含浸体35の両側面に
は、接着樹脂が通過しないフィルム等の遮液部材36が
該両側面全域を覆うように設けられており、該遮液部材
36の上部のみを含浸体35の上部に固着することで一
体になっている。換言すると、遮液部材36の上端は固
定され、下端は自由になっており、左右外側に羽根のよ
うに広がることができるようになっている。
【0011】次に本発明の作用を図4を用いて説明す
る。図4に示すものは、傾斜地にマンホールを築造する
場合等で、コンクリートブロック3が傾いた状態で接合
されるものを示している。図4(a)に示すように、コ
ンクリートブロック3の凹部32内に遮液部材36を備
えて接着樹脂を含浸させた含浸体35を環状の全周に亘
って配設する。そしてコンクリートブロック3同士を凹
部32に凸部34を嵌合させることで接合する。
【0012】すると図4(b)に示すように、含浸体3
5の押しつぶしにより接着樹脂はコンクリートブロック
の凹部32から内外周方向(図面上では左右)へ滲み出
し、その滲み出し力により該含浸体35の両側面に設け
られている遮液部材36が外方向(左右方向)に広が
る。この際、コンクリートブロック3は傾いた状態にあ
るが、含浸体35の押しつぶしによって、接着樹脂は傾
斜上部方向(図面上で左方向)と傾斜下部方向(図面上
で右方向)とに滲み出る。
【0013】そして樹脂の滲み出しが完了すると前記遮
液部材36の自由側の端部は凹部32の内壁に当接する
状態になり、遮液部材36の内外間の樹脂の通過が遮断
される。そのため凹部32内において接着樹脂は傾斜上
部方向から傾斜下部方向への流動が規制されるようにな
り、一旦含浸体35より傾斜上部方向へ滲み出た樹脂が
再び含浸体35を通過して、傾斜下部方向へ流れ出るこ
とが防止されるようになる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、含
浸体に設けられた遮液部材によって該含浸体を押しつぶ
した際にコンクリートブロックの凹部内に滲み出た樹脂
の流動を規制できるようになるため、傾斜地にマンホー
ルを築造する場合等でコンクリートブロックを傾けて接
合する時にマンホールの内外壁に樹脂が垂れ流れること
が防止できるようになり、さらにはコンクリートブロッ
クの合わせ面に接着樹脂が行き渡らないことがなくな
る。その結果、適正な接着強度を有するマンホールを築
造することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マンホールの概略図
【図2】コンクリートブロックの説明図
【図3】含浸体の説明図
【図4】本発明の作用説明図
【符号の説明】
1 マンホール 2 底板 3 コンクリートブロック 31 上面 32 凹部 33 下面 34 凸部 35 含浸体 36 遮液部材 4 斜壁ブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合わせ面の上面に凹部、下面に凸部が環
    状に形成される複数のコンクリートブロックを、前記凹
    部内に接着樹脂が含浸されている含浸体を配設して該含
    浸体を凸部で押しつぶすことで接着樹脂を合わせ面に流
    出させて、互いに含浸接合して構成されるマンホール築
    造工法において、 前記含浸体は、縦断面を略四角形状に形成し、含浸体の
    両側面上部にシート状の遮液部材を固着して該両側面全
    域を覆うように構成してなり、 接着樹脂が含浸されている前記含浸体を押しつぶす際
    に、樹脂の滲み出し力により前記遮液部材が外方向に広
    がって樹脂が凹部内から合わせ面に流出し、その後遮液
    部材により凹部内に滞留する樹脂の流動を規制したこと
    を特徴とする含浸体によるマンホール築造工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010016306A (ko) * 2000-12-01 2001-03-05 양학래 조립식 맨홀의 시공방법
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