JPH0841002A - N−アシル−ザルコシンの非水性中和方法 - Google Patents
N−アシル−ザルコシンの非水性中和方法Info
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- JPH0841002A JPH0841002A JP7140749A JP14074995A JPH0841002A JP H0841002 A JPH0841002 A JP H0841002A JP 7140749 A JP7140749 A JP 7140749A JP 14074995 A JP14074995 A JP 14074995A JP H0841002 A JPH0841002 A JP H0841002A
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- Japan
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- sarcosine
- product
- solution
- acyl
- sodium hydroxide
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C231/00—Preparation of carboxylic acid amides
- C07C231/12—Preparation of carboxylic acid amides by reactions not involving the formation of carboxamide groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/01—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
- C07C233/45—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
- C07C233/46—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by an acyclic carbon atom
- C07C233/47—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by an acyclic carbon atom having the carbon atom of the carboxamide group bound to a hydrogen atom or to a carbon atom of an acyclic saturated carbon skeleton
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- Cephalosporin Compounds (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】N−アシル−ザルコシンを非水性で中和する方
法を提供する。 【構成】N−アシル−ザルコシンは、高い剪断力を使用
して、無水水酸化物または理想的には含水量20%未満
の低含水量の水酸化物により中和される。 【効果】本方法は、100%活性の製品を得る道程で、
従来必要とされた多くの工程を排除する。加えて、本方
法はゲル相または液晶が形成するpH範囲を回避して、
例えば30%溶液を製造することができる利点を有す
る。
法を提供する。 【構成】N−アシル−ザルコシンは、高い剪断力を使用
して、無水水酸化物または理想的には含水量20%未満
の低含水量の水酸化物により中和される。 【効果】本方法は、100%活性の製品を得る道程で、
従来必要とされた多くの工程を排除する。加えて、本方
法はゲル相または液晶が形成するpH範囲を回避して、
例えば30%溶液を製造することができる利点を有す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はザルコシンの中和方法に
関し、詳しくはN−アシル−ザルコシンの非水性中和方
法に関する。
関し、詳しくはN−アシル−ザルコシンの非水性中和方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ザルコシンの塩を界面活性剤として使用
すること、とくにN−アシル−ザルコシン塩を石鹸およ
び他のパーソナル・ケア製品の製造および工業用に使用
することは、よく知られている。通常ザルコシン塩は、
ザルコシン塩のナトリウム塩、カリウム塩またはアンモ
ニウム塩溶液の形で使用される。工業的にN−アシル−
ザルコシン塩は、ザルコシンのナトリウム塩と適当な脂
肪酸塩化物を、注意深く調節された条件の下で、ショッ
テン−バウマン反応(Schotten−Bauman
n reaction)させることによって製造され
る。
すること、とくにN−アシル−ザルコシン塩を石鹸およ
び他のパーソナル・ケア製品の製造および工業用に使用
することは、よく知られている。通常ザルコシン塩は、
ザルコシン塩のナトリウム塩、カリウム塩またはアンモ
ニウム塩溶液の形で使用される。工業的にN−アシル−
ザルコシン塩は、ザルコシンのナトリウム塩と適当な脂
肪酸塩化物を、注意深く調節された条件の下で、ショッ
テン−バウマン反応(Schotten−Bauman
n reaction)させることによって製造され
る。
【0003】
【化1】 ここで、Rは、通常鎖長C10からC18の脂肪酸で、一般
にラウリン酸、ココナッツ酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、またはオレイン酸から製造される。反応が完結し
たのち、粗製ナトリウム塩を酸性にして遊離の脂肪性−
ザルコシンを遊離させ、それを水性副生物から分離す
る。ついで脂肪性−ザルコシンを中和して塩の形態にす
る。ラウロイル−ザルコシンナトリウム、ココイル−ザ
ルコシンナトリウムおよびミリストイル−ザルコシンナ
トリウムのようなザルコシン塩は、30%活性水溶液と
して、ハンポシル(HAMPOSYL)の商品名で、ハ
ンプシャー・ケミカル社(Hampshire Che
mical Corp.)から商業的に入手可能であ
る。石鹸の棒状塊を製造するためには、大部分の水分を
除去しなければならない。このため混合物を150°C
近くまでの加熱を必要とすることがある。前記30%溶
液は荷造りおよび輸送する費用が高くつき、また段々と
精密な監視を受けるようになっている防腐剤を必要とす
る。あるものは有毒、潜在的発ガン物質または感光剤で
ある。従来ザルコシン塩の保存に使用されたホルムアル
デヒドは、もはや使用できない。顧客はそれぞれ異なっ
た保護システムを好むので、保存剤を使用しない原材料
を輸送し、最終製品を自分の希望するように顧客に保護
させることが、さらに好ましい。水溶液と異なり、固体
生成物は生物分解を受け難い。
にラウリン酸、ココナッツ酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、またはオレイン酸から製造される。反応が完結し
たのち、粗製ナトリウム塩を酸性にして遊離の脂肪性−
ザルコシンを遊離させ、それを水性副生物から分離す
る。ついで脂肪性−ザルコシンを中和して塩の形態にす
る。ラウロイル−ザルコシンナトリウム、ココイル−ザ
ルコシンナトリウムおよびミリストイル−ザルコシンナ
トリウムのようなザルコシン塩は、30%活性水溶液と
して、ハンポシル(HAMPOSYL)の商品名で、ハ
ンプシャー・ケミカル社(Hampshire Che
mical Corp.)から商業的に入手可能であ
る。石鹸の棒状塊を製造するためには、大部分の水分を
除去しなければならない。このため混合物を150°C
近くまでの加熱を必要とすることがある。前記30%溶
液は荷造りおよび輸送する費用が高くつき、また段々と
精密な監視を受けるようになっている防腐剤を必要とす
る。あるものは有毒、潜在的発ガン物質または感光剤で
ある。従来ザルコシン塩の保存に使用されたホルムアル
デヒドは、もはや使用できない。顧客はそれぞれ異なっ
た保護システムを好むので、保存剤を使用しない原材料
を輸送し、最終製品を自分の希望するように顧客に保護
させることが、さらに好ましい。水溶液と異なり、固体
生成物は生物分解を受け難い。
【0004】粘度が高いため、より濃厚なザルコシン塩
溶液を製造することは困難である。さらに、N−アシル
−ザルコシンのpHが、pH2からpH5に増加する
と、30%未満の溶液であっても、しばしば高粘度のゲ
ル相に遭遇し(とくにミリストイル−およびオレイル−
ザルコシン)、このゲル相は一様かつ均一な製品の製造
を困難かつ時間を要するものにする。30%以上の溶液
は、どのようなpHであっても粘稠過ぎて取り扱いが困
難である。このため溶液は30%の濃度で提供される
(オレイル−ザルコシン塩は、15%以上の活性では粘
稠過ぎて取り扱いが困難であるので、溶液としては提供
されない)。その結果、ほぼ100%活性の製品を必要
とするとき、前記30%溶液をスプレー乾燥しなければ
ならないが、これは困難かつ費用のかかる方法である。
溶液を製造することは困難である。さらに、N−アシル
−ザルコシンのpHが、pH2からpH5に増加する
と、30%未満の溶液であっても、しばしば高粘度のゲ
ル相に遭遇し(とくにミリストイル−およびオレイル−
ザルコシン)、このゲル相は一様かつ均一な製品の製造
を困難かつ時間を要するものにする。30%以上の溶液
は、どのようなpHであっても粘稠過ぎて取り扱いが困
難である。このため溶液は30%の濃度で提供される
(オレイル−ザルコシン塩は、15%以上の活性では粘
稠過ぎて取り扱いが困難であるので、溶液としては提供
されない)。その結果、ほぼ100%活性の製品を必要
とするとき、前記30%溶液をスプレー乾燥しなければ
ならないが、これは困難かつ費用のかかる方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、従来技術による方法では、通常遭遇する粘稠なゲル
相を回避した、濃厚ザルコシン塩溶液の製造方法を提供
することにある。濃厚製品の利点は輸送費用が低減さ
れ、防腐剤を必要としないことである。
は、従来技術による方法では、通常遭遇する粘稠なゲル
相を回避した、濃厚ザルコシン塩溶液の製造方法を提供
することにある。濃厚製品の利点は輸送費用が低減さ
れ、防腐剤を必要としないことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来技術における諸問題
は、本発明により解決された。すなわち本発明は、N−
アシル−ザルコシンの非水性中和方法を提供する。一般
に本発明の方法は、N−アシル−ザルコシンを無水水酸
化物または低含水量の、理想的には水分20%未満の水
酸化物により、高い剪断力を使用して中和することを包
含する。本発明の方法は、従来100%活性生成物を得
る途上必要とされた多くの工程を排除する。加えて本発
明の方法によれば、ゲル相または液晶が生成するpH範
囲を回避して30%溶液を製造することが可能である。
は、本発明により解決された。すなわち本発明は、N−
アシル−ザルコシンの非水性中和方法を提供する。一般
に本発明の方法は、N−アシル−ザルコシンを無水水酸
化物または低含水量の、理想的には水分20%未満の水
酸化物により、高い剪断力を使用して中和することを包
含する。本発明の方法は、従来100%活性生成物を得
る途上必要とされた多くの工程を排除する。加えて本発
明の方法によれば、ゲル相または液晶が生成するpH範
囲を回避して30%溶液を製造することが可能である。
【0007】本発明に好適なザルコシンには、ミリスト
イル−ザルコシン、オレイル−ザルコシン、ココイル−
ザルコシン、ラウロイル−ザルコシン、ステアロイル−
ザルコシンおよびパームカーネル−ザルコシン(pal
m kernel sarcosine)が含まれる。
純粋のN−アシル−ザルコシンは、塩基、好ましくはア
ルカリ金属水酸化物、最も好ましくは水酸化ナトリウム
または水酸化カリウムのペレットを使用して容易に中和
することができる。通常水酸化ナトリウムのペレット
は、約4%の水分を含有する。50%または80%水酸
化ナトリウムのように、含水量の高いアルカリを使用す
る場合、高温(100−150°C)に保持した系に、
アルカリを徐々に添加する必要がある。このようにする
と含水量が系をゲル化するのに十分な量まで上昇するこ
とを防止することができる。その理由は、このような高
められた温度で、長時間十分な量の水分が存在するとア
シル−ザルコシンの一部が加水分解し、その結果系中に
脂肪酸および他の残留物が増加するからである。製品の
溶液の色もまた増加する。
イル−ザルコシン、オレイル−ザルコシン、ココイル−
ザルコシン、ラウロイル−ザルコシン、ステアロイル−
ザルコシンおよびパームカーネル−ザルコシン(pal
m kernel sarcosine)が含まれる。
純粋のN−アシル−ザルコシンは、塩基、好ましくはア
ルカリ金属水酸化物、最も好ましくは水酸化ナトリウム
または水酸化カリウムのペレットを使用して容易に中和
することができる。通常水酸化ナトリウムのペレット
は、約4%の水分を含有する。50%または80%水酸
化ナトリウムのように、含水量の高いアルカリを使用す
る場合、高温(100−150°C)に保持した系に、
アルカリを徐々に添加する必要がある。このようにする
と含水量が系をゲル化するのに十分な量まで上昇するこ
とを防止することができる。その理由は、このような高
められた温度で、長時間十分な量の水分が存在するとア
シル−ザルコシンの一部が加水分解し、その結果系中に
脂肪酸および他の残留物が増加するからである。製品の
溶液の色もまた増加する。
【0008】高い剪断力を受けると、透明で、純粋な液
状のN−アシル−ザルコシンが生成し、それは冷却する
と急速に凝固して脆い固体となる。この固体は水に容易
に溶解し、pH約7の透明な溶液となる。本発明の方法
は、ゲル相の発生するpH範囲を回避するので、ゲル相
との遭遇はない。N−アシル−ザルコシンナトリウムも
また、商業的仕様と合致したpH7.5−8.5を有す
る10%溶液として製造することができる。
状のN−アシル−ザルコシンが生成し、それは冷却する
と急速に凝固して脆い固体となる。この固体は水に容易
に溶解し、pH約7の透明な溶液となる。本発明の方法
は、ゲル相の発生するpH範囲を回避するので、ゲル相
との遭遇はない。N−アシル−ザルコシンナトリウムも
また、商業的仕様と合致したpH7.5−8.5を有す
る10%溶液として製造することができる。
【0009】好ましくは、ザルコシンを60−80°C
またはそれ以上に加熱し、そして水に溶解したときpH
約7を有する生成物を得るのに十分な量の固体塩基を添
加する(約7から8のpH値は、大略モル比1:1を必
要とする)。ついで、この混合物を強力に攪拌してペレ
ットを溶解し、反応させる。冷却により生成物は凝固
し、希望すれば超微粉砕して微粉を得ることができる。
混合を極度に困難にする液晶またはゲル相を形成するの
に十分な水分は存在しない。存在する水分の量がこれら
粘稠相の基本的特性である。残存する水分が多いほど、
粘度が増加し、生成物が加水分解する傾向がより増大す
る。
またはそれ以上に加熱し、そして水に溶解したときpH
約7を有する生成物を得るのに十分な量の固体塩基を添
加する(約7から8のpH値は、大略モル比1:1を必
要とする)。ついで、この混合物を強力に攪拌してペレ
ットを溶解し、反応させる。冷却により生成物は凝固
し、希望すれば超微粉砕して微粉を得ることができる。
混合を極度に困難にする液晶またはゲル相を形成するの
に十分な水分は存在しない。存在する水分の量がこれら
粘稠相の基本的特性である。残存する水分が多いほど、
粘度が増加し、生成物が加水分解する傾向がより増大す
る。
【0010】本発明の実施に必要な高い剪断力を得るた
めには、チョッパーまたは通常“C”ブレード(“C”
blade)と呼ばれる部品を使用したときは、出力
85w、モータ速度10,000rpmまでのバミック
ス・バイオミキサ・ホモジナイザ(Bamix Bio
mixer Homogenizer)のような混合機
が試験室用に好適であることが見出された。プラント操
業に好適な、他の高剪断力混合機には、シルバーソン
マシンズ社(Silverson Machines
Limited)から入手可能なイン・ライン高剪断力
混合機が包含される。苛性アルカリのペレットはアキュ
レイト社(AccuRate,Inc.)から入手可能
なような減量フィーダ(loss−in−weight
feeders)を経て、0.4%の精度で連続的に
系に供給することができる。
めには、チョッパーまたは通常“C”ブレード(“C”
blade)と呼ばれる部品を使用したときは、出力
85w、モータ速度10,000rpmまでのバミック
ス・バイオミキサ・ホモジナイザ(Bamix Bio
mixer Homogenizer)のような混合機
が試験室用に好適であることが見出された。プラント操
業に好適な、他の高剪断力混合機には、シルバーソン
マシンズ社(Silverson Machines
Limited)から入手可能なイン・ライン高剪断力
混合機が包含される。苛性アルカリのペレットはアキュ
レイト社(AccuRate,Inc.)から入手可能
なような減量フィーダ(loss−in−weight
feeders)を経て、0.4%の精度で連続的に
系に供給することができる。
【0011】本発明は、以下に示す実施例を参照するこ
とによって、よりよく理解されるが、これらの実施例は
本発明を制限するものではない。本発明は単に説明のた
めに提出されたこれらの手順によって限定されるもので
はないことが理解できる。また本発明の範囲および精神
から離れることなく、改良を成し得ることもまた理解で
きる。
とによって、よりよく理解されるが、これらの実施例は
本発明を制限するものではない。本発明は単に説明のた
めに提出されたこれらの手順によって限定されるもので
はないことが理解できる。また本発明の範囲および精神
から離れることなく、改良を成し得ることもまた理解で
きる。
【0012】
(実施例1)ココイル−ザルコシン280gをパイレッ
クスのビーカー中で約70°Cに加熱し、40gの水酸
化ナトリウムのペレットを添加した。クイシナート・ク
イック・プレップ・ミキサ(Cuisinart qu
ick prep mixer)を使用して、混合物を
強力に攪拌した。ペレットは急速に溶解し、発熱を伴っ
て反応した。混合物の温度は120°C以上に達した。
混合物から水蒸気の気泡が発生した。
クスのビーカー中で約70°Cに加熱し、40gの水酸
化ナトリウムのペレットを添加した。クイシナート・ク
イック・プレップ・ミキサ(Cuisinart qu
ick prep mixer)を使用して、混合物を
強力に攪拌した。ペレットは急速に溶解し、発熱を伴っ
て反応した。混合物の温度は120°C以上に達した。
混合物から水蒸気の気泡が発生した。
【0013】透明で熱い均質な液体を5リットルのビー
カーの内側に注ぐと急速に凝固して白色の脆い固体にな
った。この固体はガラスの表面から容易に剥離すること
ができ、ワーリング・ブレンダ(Wahring bl
ender)を使用して容易に超微粒化して微粉とする
ことができた。生成物は200メッシュの篩を通過し
た。この粉末の10%溶液のpHは7.85であった。
カーの内側に注ぐと急速に凝固して白色の脆い固体にな
った。この固体はガラスの表面から容易に剥離すること
ができ、ワーリング・ブレンダ(Wahring bl
ender)を使用して容易に超微粒化して微粉とする
ことができた。生成物は200メッシュの篩を通過し
た。この粉末の10%溶液のpHは7.85であった。
【0014】(実施例2)オレイル−ザルコシン349
gと水酸化ナトリウムのペレット40gを実施例1と同
様に反応させた。この液体を冷却したガラス表面に注ぐ
と、前掲の実施例ほど急速ではないが、凝固した。冷却
された固体をガラスから剥離したところ、脆いことが確
認された。生成物を前掲のようにワーリング・ブレンダ
で微粉化したところ、実施例1の生成物より柔らかであ
ったが、ジッパー付きのプラスチック製袋に保存したと
きケーキ化する傾向を示さなかった。この生成物の10
%溶液のpHは8.75であった。
gと水酸化ナトリウムのペレット40gを実施例1と同
様に反応させた。この液体を冷却したガラス表面に注ぐ
と、前掲の実施例ほど急速ではないが、凝固した。冷却
された固体をガラスから剥離したところ、脆いことが確
認された。生成物を前掲のようにワーリング・ブレンダ
で微粉化したところ、実施例1の生成物より柔らかであ
ったが、ジッパー付きのプラスチック製袋に保存したと
きケーキ化する傾向を示さなかった。この生成物の10
%溶液のpHは8.75であった。
【0015】(実施例3)ラウロイル−ザルコシン27
0gのバッチ3個とa)39.4g、b)40.0g、
およびc)40.6gの水酸化ナトリウムのペレットを
前掲の実施例と同様に反応させた。3個の生成物の10
%溶液のpHは、a)7.40、b)7.72、および
c)8.40であった。この3バッチの凝固温度は、そ
れぞれ a)104°C、b)120°C、およびc)
114°Cであった。各バッチの約40gをガラス・ジ
ャーに入れ、蓋をして130°Cのオーブン中に一夜放
置した。各サンプルの色は非常に淡い黄色のままであっ
た。L.C.によって定量した各サンプルの遊離脂肪酸
含有量は、a)2.0、b)1.8、およびc)1.5
であった。これは、生成物が熱分解を非常に受け易いも
のではないことを示している。
0gのバッチ3個とa)39.4g、b)40.0g、
およびc)40.6gの水酸化ナトリウムのペレットを
前掲の実施例と同様に反応させた。3個の生成物の10
%溶液のpHは、a)7.40、b)7.72、および
c)8.40であった。この3バッチの凝固温度は、そ
れぞれ a)104°C、b)120°C、およびc)
114°Cであった。各バッチの約40gをガラス・ジ
ャーに入れ、蓋をして130°Cのオーブン中に一夜放
置した。各サンプルの色は非常に淡い黄色のままであっ
た。L.C.によって定量した各サンプルの遊離脂肪酸
含有量は、a)2.0、b)1.8、およびc)1.5
であった。これは、生成物が熱分解を非常に受け易いも
のではないことを示している。
【0016】(実施例4)ステアロイル−ザルコシン3
38gと40gの水酸化ナトリウムを前掲の実施例と同
様に反応させた。生成物は放冷すると急速に凝固して脆
い固体となった。この固体はワーリング・ブレンダーを
使用して容易に微粉化され、生成物は200メッシュの
篩を通過した。10%溶液のpHは7.25であった。
38gと40gの水酸化ナトリウムを前掲の実施例と同
様に反応させた。生成物は放冷すると急速に凝固して脆
い固体となった。この固体はワーリング・ブレンダーを
使用して容易に微粉化され、生成物は200メッシュの
篩を通過した。10%溶液のpHは7.25であった。
【0017】(実施例5)ミリストイル−ザルコシン1
20gを250mlのビーカーに入れ、熱板上で70−
80°Cに加熱し、16gの水酸化ナトリウムを添加し
た。混合物をクイシナート・クイック・プレップ・ミキ
サで攪拌した。ペレットは発熱しながら、約1分間で完
全に混合し溶解した。ゲル相の形成は認められなかっ
た。系は同伴空気を急速に放散した。透明な生成物中に
残存するペレットの破片は認められなかった。
20gを250mlのビーカーに入れ、熱板上で70−
80°Cに加熱し、16gの水酸化ナトリウムを添加し
た。混合物をクイシナート・クイック・プレップ・ミキ
サで攪拌した。ペレットは発熱しながら、約1分間で完
全に混合し溶解した。ゲル相の形成は認められなかっ
た。系は同伴空気を急速に放散した。透明な生成物中に
残存するペレットの破片は認められなかった。
【0018】系を100°Cに加熱すると反応水の放散
を開始し、加熱により同伴水の全てを除去することが可
能なはずである。透明な熱い流動性の流体を冷たいガラ
ス上に注ぐと1分以内に急速に凝固し、容易に砕ける固
体になった。30gの生成物を70mlの水道水に添加
し、クイシナート・ミキサーを使用して分散させた。容
易に均質な溶液が得られた。この溶液の一部を水道水に
添加したとき、そのpHは約7であった。
を開始し、加熱により同伴水の全てを除去することが可
能なはずである。透明な熱い流動性の流体を冷たいガラ
ス上に注ぐと1分以内に急速に凝固し、容易に砕ける固
体になった。30gの生成物を70mlの水道水に添加
し、クイシナート・ミキサーを使用して分散させた。容
易に均質な溶液が得られた。この溶液の一部を水道水に
添加したとき、そのpHは約7であった。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、100%活性の製品を
得る道程で、従来必要とされた多くの工程を排除する。
加えて、本方法はゲル相または液晶が形成するpH範囲
を回避して、例えば30%溶液を製造することができる
利点を有する。
得る道程で、従来必要とされた多くの工程を排除する。
加えて、本方法はゲル相または液晶が形成するpH範囲
を回避して、例えば30%溶液を製造することができる
利点を有する。
Claims (5)
- 【請求項1】高い剪断力を適用して、N−アシル−ザル
コシンを苛性アルカリで中和することを含むN−アシル
−ザルコシンの非水性中和方法。 - 【請求項2】前記苛性アルカリは、水酸化ナトリウムお
よび水酸化カリウムからなる群から選ばれる請求項1の
方法。 - 【請求項3】前記苛性アルカリは、無水水酸化ナトリウ
ムである請求項1の方法。 - 【請求項4】前記苛性アルカリは、含水量約20%未満
の水酸化ナトリウムである請求項1の方法。 - 【請求項5】前記苛性アルカリは、含水量約4%の水酸
化ナトリウムである請求項1の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/255,183 US5386043A (en) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | Non-aqueous neutralization of N-acyl sarcosines |
US08/255183 | 1994-06-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841002A true JPH0841002A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=22967205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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