JPH0840918A - 抗炎症性腸疾患剤 - Google Patents

抗炎症性腸疾患剤

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JPH0840918A
JPH0840918A JP7120924A JP12092495A JPH0840918A JP H0840918 A JPH0840918 A JP H0840918A JP 7120924 A JP7120924 A JP 7120924A JP 12092495 A JP12092495 A JP 12092495A JP H0840918 A JPH0840918 A JP H0840918A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】便秘を引き起こすなどの特別な副作用がなく、
炎症性腸疾患および人工肛門周辺部の皮膚の炎症に対し
て優れた治療効果を有する抗炎症性腸疾患剤および抗人
工肛門炎症剤を提供する。 【構成】粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭を有効
成分とする抗炎症性腸疾患剤及び抗人工肛門炎症剤。 【効果】上記の球形活性炭を経口薬として服用すること
により、便秘などの副作用を引き起こすことなく、炎症
性腸疾患であるクローン病と潰瘍性大腸炎の治療(特に
クローン病の治療)及び人工肛門周辺部の皮膚の炎症の
治療に優れた効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球形活性炭を有効成分
とする抗炎症性腸疾患剤および抗人工肛門炎症剤に関す
るものであり、詳しくは、便秘を引き起こすなどの特別
な副作用もなく、抗炎症性腸疾患であるクローン病と潰
瘍性大腸炎の治療および人工肛門周辺部の皮膚の炎症に
対して優れた治療効果を有する抗炎症性腸疾患剤および
抗人工肛門炎症剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炎症性腸疾患(Inflammator
y Bowel Disease;IBD)は、炎症を
伴う腸疾患の総称であるが、その主要な疾患としては潰
瘍性大腸炎および原因不明のクローン病が挙げられ、両
者には何れも有効な治療方法が提供されていない。
【0003】潰瘍性大腸炎は、主として粘膜を侵し、し
ばしば、びらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびま
ん性非特異性炎症である。病変は粘膜下層に主に生じ
る。臨床症状は、粘血便、腹痛、血便、水様便、発熱、
食欲不振、悪心、嘔吐などである。更に、潰瘍性大腸炎
は、関節炎、大腸狭窄、大出血などの症状を同時に引き
起こすことがあるが、これらの発症率は余り高くない。
潰瘍性大腸炎の治療用薬剤として、サラゾスルファピリ
ジン「サラゾピリン(登録商標)」、副腎皮質ステロイ
ド、免疫抑制剤などが挙げられるが、これらの薬剤の投
与によっても、潰瘍性大腸炎の治療が十分であるとは言
えない。
【0004】クローン病は、原因不明の特発性の慢性腸
炎であり、20才台に多発して慢性化する。そして、繊
維化や潰瘍を伴う肉芽腫性病変から成り、口腔から肛門
まで全消化管に発症の可能性がある。クローン病の臨床
症状は、腹痛、全身倦怠、下痢、下血・潜血陽性、発
熱、体重減少、貧血、イレウス症状、腹部腫瘤、悪心、
嘔吐、腹膜炎症状などである。
【0005】クローン病は、経過中に栄養障害の他、種
々の消化器および腸管外症状、例えば、腸管狭窄、腸穿
孔、腹部濃瘍、大出血などの重篤な症状を同時に引き起
こし、腸手術などに至ることが多いが、術後の再発が高
率である疾患でもある。従って、非可逆性の閉塞を合併
しない限り又は切除が必要とならない限り、外科的療法
は行わない。そこで、主として薬剤による治療が試みら
れている。治療用薬剤としてはサラゾスルファピリジン
「サラゾピリン(登録商標)」、メトロニダゾール「フ
ラジール(登録商標)」、副腎皮質ステロイド、免疫抑
制剤などが挙げられる。しかしながら、これらの薬剤の
投与によっても、クローン病の治療は不十分である。
【0006】クローン病に対しては、現在、栄養療法を
主流とする治療法が行われており、その目的は、患者の
家庭復帰および社会復帰を含む「Quality of
Life」(QOL)を高め、緩解を維持することに
ある。
【0007】人工肛門(ストーマ)周辺部の皮膚の炎症
は、潰瘍性大腸炎やクローン病などの腸管病変部の上部
を切りまたは腸管病変部を切除して人工肛門を造設した
後に生ずる症状である。人工肛門は、括約筋が無いた
め、人間の肛門の様に括約筋をゆるめて排便をすること
が出来ない。そのため、自分の意志とは無関係に便が排
泄される。したがって、排便回数の多いこと、便の漏
れ、飛散などによる汚れのため、また、採便袋を皮膚に
接着するため、人工肛門周辺部の皮膚に、かぶれ、そう
痒、発赤、びらん等、すなわち、炎症が生じる。
【0008】人工肛門は、直腸・肛門癌、直腸潰瘍、直
腸ポリープ、膀胱癌や子宮癌が直腸に浸潤した癌、脊髄
損傷、潰瘍性大腸炎、クローン病、家族性ポリポージ
ス、直腸の炎症、腸閉塞、鎖肛、巨大結腸症などの疾患
において、造設される場合が多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】炎症性腸疾患の治療用
薬剤として使用されるサラゾスルファピリジンは、腹部
膨満感、頭痛、発疹、肝障害、白血球減少、無顆粒細胞
症、男性不妊などの副作用が見られることがある。ま
た、腸管切除後の患者や緩解中の患者に対し再発抑制効
果が十分であるかは明らかでない。メトロニダゾール
は、対照試験の報告では炎症の指標となるデータの改善
は見られるものの、臨床的改善に対する有用性は明確で
ない。
【0010】副腎皮質ステロイドは、短期間の効果が認
められるが長期予後を改善することが出来ず、副腎皮質
ステロイドによる誘発感染症、続発性副腎皮質機能不
全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害、ステロイド腎症な
どの副作用を考えると活動期のみに投与すべきと考えら
れている。
【0011】また、瘻孔や濃瘍を有する患者に副腎皮質
ステロイドを投与すると、感染の増悪や局所の治癒を遅
延させて重篤化を招く危険が大きい。免疫抑制剤は副腎
皮質ステロイドの副作用が見られた症例などに使用され
るが、その効果は疑問視されており、発癌という重大な
副作用の懸念もある。
【0012】上述の様に、炎症性腸疾患には的確な治療
方法が未だなく、有効な治療剤の開発が長い間待たれて
いた。特に、クローン病の発症早期より生じ且つ長い経
過中のQOLを損なう合併症としての肛門部病変は、発
生頻度も高く(約90%)、内科的治療が役に立たない
ため、ともすれば頻回の外科的治療が必要となることが
あり、患者の苦痛は大きい。
【0013】人工肛門造設患者は、自分の意志で排便を
調節できないため、便秘になった場合には大きな負担を
強いられている。また、採便袋を皮膚に接着するため、
接着剤の刺激を受けてその部分がかぶれる。更に、回数
の多い排便、便の漏れ、飛散などによる汚れのため、人
工肛門周辺部の皮膚に炎症を多発して患者に大きな苦痛
を与えている。
【0014】人工肛門周辺部の皮膚の炎症に対して皮膚
保護剤、乳剤・クリーム、抗炎症剤、抗生物質などが使
用されているが、人工肛門周辺部の皮膚の炎症を根本的
に治療することは出来ない。
【0015】本発明は、斯かる実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、便秘を引き起こすなどの特別な副
作用がなく、炎症性腸疾患、特に、クローン病に対し
て、優れた治療効果を有する抗炎症性腸疾患剤を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、人工肛門周辺部の
皮膚の炎症に対しても、便秘を引き起こすなどの特別な
副作用がなく、優れた治療効果を発現する抗人工肛門炎
症剤を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、炎症性腸疾患、特に、クローン病、お
よび、人工肛門周辺部の皮膚の炎症に対する従来の薬剤
とは別異の有効成分について鋭意研究した結果、球形活
性炭の経口投与により、優れた効果が現れることを見い
出した。従来、球形活性炭製剤は、経口解毒剤として使
われているものの、炎症性腸疾患、特に、クローン病、
および、人工肛門周辺部の皮膚の炎症の治療薬としての
使用事実は全くない。斯かる状況からすれば、本発明者
等による上記の知見は、斬新的な発想に基づく意外な事
実であると言える。
【0017】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものである。すなわち、本発明の第一の要旨は、粒径
0.05〜2.0mmの球形活性炭を有効成分とする抗
炎症性腸疾患剤、特に、抗クローン病剤であり、第二の
要旨は、粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭を有効
成分とする抗人工肛門炎症剤に存する。
【0018】以下、本発明を詳述する。本発明の炎症性
腸疾患を治療する薬剤および抗人工肛門炎症剤の有効成
分である球形活性炭としては、医療用に内服使用し得る
粒径が通常0.05〜2.0mm、好ましくは0.1〜
1.0mmの球形活性炭が使用される。粒径が0.05
mm未満の場合は、便秘などの副作用が発生することが
あり、2.0mmを超える場合は、服用し難いだけでな
く、目的とする薬理効果も迅速に発現されない。
【0019】本発明で使用される球形活性炭は、吸着能
に優れていることが好ましく、市販の比表面積測定装置
による比表面積が500〜2,000m2 /gの球形活
性炭が好ましい。
【0020】球形活性炭の製造には、任意の原料、例え
ば、オガ屑、石炭、ヤシ殻、石油系もしくは石炭系の各
種ピッチ類および/または有機合成高分子を使用するこ
とが出来る。球形活性炭は、原料を造粒し且つ炭化した
後に活性化する方法によって製造される。活性化の方法
としては、水蒸気賦活、薬品賦活、空気賦活または炭酸
ガス賦活などの種々の方法を使用することが出来る。
【0021】球形活性炭の例としては、炭素質粉末から
の造粒球形活性炭、有機合成高分子由来の球形活性炭お
よび石油系炭化水素(石油系ピッチ)由来の球形活性炭
などが挙げられる。球形活性炭は、粉末活性炭に比し、
服用時に飛散せず、しかも、連続使用しても便秘を惹起
しない利点を有し、本発明の抗炎症性腸疾患剤および抗
人工肛門炎症剤の有効成分として好ましい。
【0022】炭素質粉末由来の造粒球形活性炭は、例え
ば、タール、ピッチ等のバインダーで炭素質原料を小粒
球形に造粒した後、不活性雰囲気中で600〜1,00
0℃の温度に加熱焼成して炭化し、次いで、賦活する方
法により得られる。賦活方法としては、水蒸気賦活、薬
品賦活、空気賦活、炭酸ガス賦活などの種々の方法を使
用することが出来る。水蒸気賦活は、例えば、水蒸気雰
囲気中で800〜1,100℃の温度に加熱して行われ
る。
【0023】有機合成高分子由来の球形活性炭は、例え
ば、特公昭61−1366号公報に開示されている方法
により製造される。具体的には、縮合型または重付加型
の熱硬化性プレポリマーに、硬化剤、硬化触媒、乳化剤
などを混合し、攪拌下水中に乳化させ、室温または加熱
下で攪拌を続けながら反応させる。
【0024】反応系は、先ず、懸濁状態になり、更に、
攪拌することにより熱硬化性樹脂球状物が出現する。こ
れを不活性雰囲気中で500℃以上の温度に加熱して炭
化し、前記の様に賦活処理をして有機合成高分子由来の
球形活性炭を得る。
【0025】石油系炭化水素(石油系ピッチ)由来の球
形活性炭は、例えば、以下の方法で製造することが出来
る。第一の方法は、例えば、特公昭51−76号公報
(米国特許第3,917,806号明細書)及び特開昭
54−89010号公報(米国特許第4,761,28
4号明細書)に記載された方法であり、流動点50〜3
00℃の石油ピッチ類を溶融状態で小粒球形状とし、酸
素により不融化した後、不活性雰囲気中で600〜1,
000℃の温度に加熱焼成して炭化し、次いで、水蒸気
雰囲気中で850〜1,000℃の温度で賦活する方法
である。雰囲気の選択によっては、炭化賦活を同時に行
うことが出来る。
【0026】第二の方法は、例えば、特公昭59−10
930号公報(米国特許第4,420,443号明細
書)に記載された方法であり、流動点160℃以上の石
油系ピッチを紐状とし、破砕した後、熱水中に投入して
球状化し、次いで、酸素により不融化した後、上記の第
一の方法と同様な条件下で炭化および賦活する方法であ
る。
【0027】第一及び第二の方法で得られる球形活性炭
の粒径は、通常0.05〜2.0mm、好ましくは0.
1〜1.0mm、比表面積は、通常500〜2,000
2/g、好ましくは1,000〜2,000m2 /g
の範囲とされる。
【0028】更に、本発明の有効成分の球形活性炭とし
て、球形活性炭に高温で酸化・還元処理などを施して得
られた球形活性炭も使用することが出来る。酸化・還元
処理を施す球形活性炭(前駆体)としては、前記した石
油系ピッチ由来の球形活性炭、炭素質粉末の造粒球形活
性炭、有機合成高分子由来の球形活性炭の何れであって
もよいが、石油系ピッチ由来の球形多孔質炭素(球形活
性炭)を原料として製造したものが好ましい。高温での
酸化・還元処理の方法としては特公昭62−11611
号公報(米国特許第4,681,764号明細書)に記
載されている方法を例示することが出来る。
【0029】高温での酸化処理とは、酸素を含む酸化雰
囲気中で高温熱処理を行うことを意味し、酸素源として
は、純粋な酸素、酸化窒素または空気などを使用するこ
とが出来る。また、高温での還元処理とは、炭素に対し
て不活性な雰囲気中で高温熱処理を行うことを意味し、
炭素に対して不活性な雰囲気は、窒素、アルゴン若しく
はヘリウム又はそれらの混合ガスを使用して形成するこ
とが出来る。
【0030】酸化処理は、通常酸素含有量0.5〜25
容量%、好ましくは3〜10容量%の雰囲気中、通常3
00〜700℃、好ましくは400〜600℃の温度で
行われる。還元処理は、不活性雰囲気中、通常700〜
1,100℃、好ましくは800〜1,000℃の温度
で行われる。
【0031】石油系炭化水素由来の球形多孔質炭素(球
形活性炭)の場合は、酸素含有の雰囲気下、350〜7
00℃の温度で処理し、更に、炭素に対して不活性な雰
囲気下、800〜1,000℃の温度で加熱反応を行う
のが好ましい。以下、石油系炭化水素由来の球形多孔質
炭素(球形活性炭)の場合の高温での酸化・還元処理の
方法を詳しく述べる。
【0032】H/C原子比0.45〜0.80、流動点
100〜300℃、偏向顕微鏡下の異方性領域が偏在し
ていない石油系炭化水素を原料とし、この原料にベンゼ
ン、ナフタレン等の芳香族炭化水素よりなる添加剤を加
え、得られた石油系炭化水素と添加剤の混合物を界面活
性剤を含む100〜180℃の熱水中において、攪拌下
で分散造粒して微小球化する。冷却後、この微小球を分
離し、ヘキサン及びメタノール等の有機溶媒を使用して
微小球体中の芳香族炭化水素を抽出除去する。得られた
微小球体を加熱酸化性気流中において酸化処理(不融化
処理)する。
【0033】酸化処理した小球体を、更に、炭素と反応
性を有するガス、例えばスチームまたは炭酸ガス中、8
00〜1,000℃の温度で処理(炭化賦活処理)し
て、球形多孔質炭素を得る。得られた球形多孔質炭素
を、酸素含有量0.5〜20容積%の雰囲気下、350
〜700℃の温度で処理(高温酸化処理)し、更に、炭
素に対して不活性な雰囲気下、800〜1,000℃の
温度で加熱(高温還元処理)することにより、石油系炭
化水素由来の球形多孔質炭素に酸化・還元処理を施した
球形活性炭を得ることが出来る。
【0034】酸化・還元処理が施された球形活性炭の粒
径は、通常0.05〜2.0mm、好ましくは0.1〜
1.0mm、比表面積は、通常500〜2,000m2
/g、好ましくは1,000〜2,000m2 /g、細
孔半径80Å以下の空隙量は通常0.2〜2.0ml/
gの範囲とされる。
【0035】前述の石油系炭化水素由来の球形多孔質炭
素に酸化・還元処理を施した球形活性炭の医療用途の従
来例としては、「クレメジン(登録商標)」(呉羽化学
工業株式会社製商品)が挙げられる。なお、クレメジン
は粒径約0.2〜0.4mmの単一球形微粒子状活性炭
を有効成分とする慢性腎不全治療薬である。
【0036】クローン病患者および人工肛門周辺部の皮
膚の炎症患者にクレメジン(登録商標)を経口投与した
ところ、驚くべきことに、優れた治療効果が現れて病態
の顕著な改善が認められた。しかも、便秘を引き起こす
などの副作用も見られなかった。斯かる事実により、球
形活性炭を有効成分として含有する製剤は、炎症性腸疾
患(クローン病や潰瘍性大腸炎)および人工肛門周辺部
の皮膚の炎症の治療に有効であり、特に、クローン病の
治療に有効であることが判明した。
【0037】更に、痔瘻を併発したクローン病患者、お
よび、人工肛門周辺部の皮膚に炎症を有するクローン病
患者にクレメジン(登録商標)を経口投与したところ、
驚くべきことに、痔瘻とクローン病および人肛門周辺部
の皮膚の炎症とクローン病に対して明確な治療効果が現
れ病態の顕著な改善があった。
【0038】本発明で使用される球形活性炭は、その急
性毒性試験により、LD50が5,000mg/kg以上
であって、2週間後の解剖の結果、外観および内臓観察
によっても特記すべき異常所見を認めず、また、特記す
べき中毒症状も認められず、更に、亜急性毒性試験によ
り、試料の投与に起因する特記すべき異常所見、中毒症
状は認められず、安全性が極めて高いと言える。
【0039】本発明の抗炎症性腸疾患剤および抗人工肛
門炎症剤の適用対象は、ヒトおよび哺乳動物であり、経
口的に投与される。そして、その投与量は、対象(ヒト
または哺乳動物)、年齢、個人差、病状などに依存す
る。例えば、ヒトの場合の1日当たりの投与量は、球形
活性炭量として、通常0.2〜20g、好ましくは1〜
10gであるが、症状により、投与量を適宜増減しても
よい。また、投与は、1回または数回に分けて行っても
よい。
【0040】球形活性炭は、そのまま投与してもよい
し、球形活性炭製剤として投与してもよい。球形活性炭
をそのまま投与する場合、球形活性炭を飲料水などに懸
濁したスラリーとして投与することも出来る。
【0041】球形活性炭製剤における剤形としては、顆
粒、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、スティック剤、分包包
装体または懸濁剤などの任意の剤形を採用することが出
来る。カプセル剤の場合、通常のゼラチンカプセルの
他、必要に応じ、腸溶解性のカプセルを使用することも
出来る。錠剤、糖衣剤にして使用する場合は、体内で元
の球形活性炭に解錠されることが好ましい。
【0042】製剤中の球形活性炭の含有量は、通常、1
%以上100%以下である。本発明において、好ましい
球形活性炭製剤は、カプセル剤、スティック剤、分包包
装体である。これらの製剤の場合、球形活性炭はそのま
ま容器に封入される。
【0043】カプセル剤は、例えば、ゼラチンカプセル
に球形活性炭200mgを封入することにより調製する
ことが出来る。スティック剤は、例えば、積層フイルム
製スティックに球形活性炭2gを充填した後、ヒートシ
ールすることにより調製することが出来る。
【0044】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
【0045】製造例(球形活性炭の調製):偏向顕微鏡
下の異方性領域が偏在しない石油系炭化水素(水素原子
/炭素原子比=0.55、流動点=220℃)300g
及びナフタレン100gを攪拌機付きオートクレーブに
仕込み、180℃で溶解混合し、ポリビニルアルコール
の0.5%水溶液1,200gを加え、次いで、140
℃で30分間激しく攪拌した後、攪拌下で室温まで冷却
して球形粒子を得た。
【0046】水を濾別した後、得られた球形粒子を抽出
器に入れ、ヘキサンでナフタレンを抽出除去し、通風乾
燥した。次いで、流動床を使用し、加熱空気を流通し
て、1時間につき25℃の温度で300℃まで昇温し、
更に、300℃に2時間保持して不融化した。続いて、
水蒸気中で900℃まで昇温し、900℃で2時間保持
して炭化賦活を行い、球形多孔質炭素を得た。
【0047】この球形多孔質炭素を、610℃で酸素濃
度3容積%の雰囲気下で3時間処理した後、窒素雰囲気
下で940℃まで昇温し、940℃で30分間保持して
球形活性炭を得た。すなわち、石油系炭化水素由来の球
形微粒状多孔質炭素を高温にて酸化・還元処理し、粒径
約0.2〜0.4mmの球形微粒子状活性炭を得た。
【0048】得られた球形活性炭は、単一球であり、粒
径が約0.2〜0.4mm、比表面積が1,520m2
/g及び細孔半径80Å以下の空隙量が0.72ml/
gであった。
【0049】毒性試験(製造例で得られた球形活性炭の
毒性試験):製造例で得られた球形活性炭のラット(C
pb:WU;ウイスターランダム)への経口投与による
急性毒性試験の結果、毒性試験法ガイドライン(薬審第
118号)による最大投与量(雌雄ラット5,000m
g/kg)においても異常は観察されなかった。
【0050】実施例1(小腸型クローン病の場合):患
者は、小腸型クローン病発症後5年の男性(26才)で
あり、過去において在宅経腸栄養法(Home Ele
mental Enteral Nutrition;
HEEN)を続けていたが病態は不良であった。その
後、1年4カ月間、中心静脈栄養法(IVH)を行い入
院退院を3回繰り返した。
【0051】しかし、再発を繰り返し、再度入院し、入
院直後からIVHによる治療を開始した。2カ月を経過
しても、病変が改善せず、抗生剤などを投与したが効果
がなかった。
【0052】そこで、製造例で得られた球形活性炭(石
油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭素を高温にて酸
化・還元処理して得た、粒径約0.2〜0.4mmの球
形微粒子状活性炭)の200mg入りカプセルを30カ
プセル/日の割合で投与したところ、便秘もみられず、
投与開始後4日目頃より膿の分泌排泄の激減などの病態
の改善が認められた。また、WBC(白血球数)の検査
値は11,200/mm3 から6,800/mm3 へと
改善された。そして、投与1カ月後、HEENに移行し
て約3カ月間投与を続けた。その結果、小腸型クローン
病の再発はなく退院することが出来、経過は極めて良好
であった。
【0053】実施例2(直腸瘻と膣瘻を合併した小腸・
大腸型クローン病の場合):患者は、発病後15年の経
過を有する小腸・大腸型クローン病の女性(32才)で
あり、2年前頃より直腸瘻と膣瘻が出現した。この患者
に対して在宅中心静脈栄養法を行ったが、1カ月経過し
ても病変は改善しなかった。
【0054】そこで、製造例で得られた球形活性炭(石
油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭素を高温にて酸
化・還元処理して得た、粒径約0.2〜0.4mmの球
形微粒子状活性炭)の200mg入りカプセルを30カ
プセル/日の割合で投与したところ、便秘もみられず、
投与開始後4日目頃より膿の分泌排出の激減などの病態
の改善が認められ、投与開始後約6週間で、更に、膣お
よび膣周囲の発赤、腫張、膣および肛門部からの膿の排
出、肛門部から陰部の痛みが消失し、座れる様になっ
た。従来、上記の様な症状に対しては、体力をつけるた
めに栄養摂取を行なう以外に根本的治療法がなかった
が、球形活性炭の投与により、直腸瘻と膣瘻を併発した
小腸・大腸型クローン病に対して顕著な治療効果が得ら
れた。
【0055】実施例3(回腸ストーマ周辺の皮膚に炎症
を呈したクローン病の場合):患者は、クローン病の男
性(26才)であり、4年前、回腸末端部の狭窄と一部
腹腔内膿瘍を呈したため、回腸ストーマを造設した。回
腸ストーマ周辺の皮膚に、発赤、びらんが頻発し、各種
の処置によっても効果が見られなかった。この患者に、
製造例で得られた球形活性炭(石油系炭化水素由来の球
形微粒状多孔質炭素を高温にて酸化・還元処理して得
た、粒径約0.2〜0.4mmの球形微粒子状活性炭)
の200mg入りカプセルを30カプセル/日の割合で
投与したところ、便秘もみられず、投与開始4日目から
膿の分泌排出の激減など病態が改善され、更に、ストー
マ周辺の皮膚病変は改善傾向を示し、7日目にはストー
マ周辺の皮膚病変は完全に消失した。すなわち、球形活
性炭の投与により、回腸ストーマ周囲の皮膚びらんを呈
した小腸型クローン病に対して顕著な治療効果が得られ
た。
【0056】実施例4(腸管部と肛門部とに瘻孔を併発
した小腸・大腸型クローン病の場合):患者は長期にわ
たって下痢、腹痛を繰り返し腸管瘻孔と肛門部瘻孔を併
発した小腸・大腸型クローン病の男性(22才)であ
り、入院加療により食事療法、ステロイド薬物療法を行
ったが、治療効果がなく、経過が思わしくなく下痢が継
続し体重減少を呈した。
【0057】そこで、製造例で得られた球形活性炭(石
油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭素を高温にて酸
化・還元処理して得た、粒径約0.2〜0.4mmの球
形微粒子状活性炭)の200mg入りカプセルを21カ
プセル/日の割合で投与したところ、便秘もみられず、
投与開始後4日目頃より下痢および腹痛等のクローン病
の病態の改善を示し、投与を開始してから約2週間後に
病状は軽快した。
【0058】更に、投与開始後3週間目より、投与量を
30カプセル/日に増量して当該球形活性炭を服用した
ところ、腸管瘻孔症状と肛門瘻孔症状が改善され、4週
間後には瘻孔が快癒した。従来、上記の様な瘻孔を併発
したクローン病症状に対して有効な治療法がなかった
が、球形活性炭の投与により、腸管瘻孔と肛門瘻孔を併
発した小腸・大腸型クローン病に対しても顕著な治療効
果が得られた。
【0059】実施例5(ストーマ周辺の皮膚びらんを呈
したクローン病の場合):患者は少腸・大腸型クローン
病の男性(28才)であり、成分栄養療法で継続治療し
ていたが、S状結腸の腸間狭窄と肛門部痔瘻を呈したた
め、ストーマを造設した。その後、原疾患であるクロー
ン病が再発し悪心、嘔吐、腹痛、発熱を示すと同時に造
設したストーマ周辺の皮膚に発赤、びらん、腫張が頻発
し、ステロイド等の薬物投与にも抵抗性を示し入院治療
が必要となった。この患者に製造例で得られた球形活性
炭(石油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭素を高温
にて酸化・還元処理して得た、粒径約0.2〜0.4m
mの球形微粒子状活性炭)の200mg入りカプセルを
30カプセル/日の割合で投与したところ、便秘もみら
れず、投与開始3〜4日後ストーマ周囲のびらん等の炎
症が改善され、2週間服用を継続すると再発した悪心、
嘔吐、腹痛、発熱などのクローン病の自他覚症状も軽快
し退院が可能となった。すなわち、球形活性炭の投与に
よりストーマ周辺の皮膚びらんを呈した少腸型クローン
病に対して顕著な治療効果が得られた。
【0060】実施例6(回腸ストーマ周辺の皮膚に炎症
を呈した場合):患者(26才)は、クローン病にかか
り、4年前、回腸末端部の狭窄と一部腹腔内膿瘍を呈し
たため、回腸ストーマを造設した。回腸ストーマ周辺の
皮膚に、発赤、びらんが頻発し、各種の処置によっても
効果が見られなかった。この患者に、製造例で得られた
球形活性炭(石油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭
素を高温にて酸化・還元処理して得た、粒径約0.2〜
0.4mmの球形微粒子状活性炭)の200mg入りカ
プセルを30カプセル/日の割合で投与したところ、便
秘も見られず、投与開始4日目からストーマ周辺の皮膚
病変は改善傾向を示し、7日目には回腸ストーマ周囲の
皮膚病変は完全に消失した。
【0061】実施例7(回腸・結腸ストーマ周辺の皮膚
に炎症を呈した場合):患者は、イレウスにより回腸ス
トーマを造設した3人の男性、および、直腸狭窄により
結腸ストーマを造設した2人の男性と1人の女性であ
り、ストーマケアに細心の注意を払ったが、皮膚過敏状
態が改善されなかった。何れの人もストーマ周辺の皮膚
に皮膚びらん、発赤などを呈していた。
【0062】これらの患者に、製造例で得られた球形活
性炭(石油系炭化水素由来の球形微粒状多孔質炭素を高
温にて酸化・還元処理して得た、粒径約0.2〜0.4
mmの球形微粒子状活性炭)の200mg入りカプセル
を30カプセル/日の割合で投与したところ、便秘もみ
られず、ストーマ周辺の皮膚びらん、発赤、自覚症状な
どが改善された。また、ストーマのパック(パウチ)装
着が不完全な状態であっても、次のパック(パウチ)交
換までの2〜3日間は皮膚障害が発生せず、パック(パ
ウチ)装着も円滑に行える様になった。その後、問題な
く良好に経過した。球形活性炭は、ストーマ造設後に生
じ易いストーマ周辺の皮膚障害のスキンケアに、極めて
有効であることが判明した。
【0063】
【発明の効果】以上、説明した通り、粒径0.05 〜
2.0mmの球形活性炭を経口薬として服用することに
より、便秘を引き起こすなどの特別な副作用がなく、炎
症性腸疾患であるクローン病および潰瘍性大腸炎の治
療、ならびに、人工肛門周辺部の皮膚の炎症の治療に有
効であり、特に、クローン病の治療および人工肛門周辺
部の皮膚の炎症の治療に優れた効果を有する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭
    を有効成分とすることを特徴とする抗炎症性腸疾患剤。
  2. 【請求項2】 球形活性炭の比表面積が500〜2,0
    00m2 /gである請求項1に記載の抗炎症性腸疾患
    剤。
  3. 【請求項3】 球形活性炭が、石油系炭化水素由来の球
    形活性炭であり且つ酸化および還元処理の施されたもの
    である請求項1に記載の抗炎症性腸疾患剤。
  4. 【請求項4】 抗炎症性腸疾患剤が抗クローン病剤であ
    る請求項1〜3の何れかに記載の抗炎症性腸疾患剤。
  5. 【請求項5】 粒径0.05〜2.0mmの球形活性炭
    を有効成分とすることを特徴とする抗人工肛門炎症剤。
  6. 【請求項6】 球形活性炭の比表面積が500〜2,0
    00m2 /gである請求項5に記載の抗人工肛門炎症
    剤。
  7. 【請求項7】 球形活性炭が、石油系炭化水素由来の球
    形活性炭であり且つ酸化および還元処理の施されたもの
    である請求項5に記載の抗人工肛門炎症剤。
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