JPH0840792A - 堆肥・飼料製造方法およびその装置 - Google Patents

堆肥・飼料製造方法およびその装置

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JPH0840792A
JPH0840792A JP19746394A JP19746394A JPH0840792A JP H0840792 A JPH0840792 A JP H0840792A JP 19746394 A JP19746394 A JP 19746394A JP 19746394 A JP19746394 A JP 19746394A JP H0840792 A JPH0840792 A JP H0840792A
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JP
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compost
feed
fermentation
fermented
hopper
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JP19746394A
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Kunikazu Aragata
国和 荒ケ田
Masanori Gongen
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Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F17/00Preparation of fertilisers characterised by biological or biochemical treatment steps, e.g. composting or fermentation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/141Feedstock
    • Y02P20/145Feedstock the feedstock being materials of biological origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 規模の大きな嫌気性発酵装置を利用して堆肥
を製造すると共に、その過程において飼料を製造する。 【構成】 予め堆肥・飼料の材料を機械的に脱水した後
に、加熱して乾燥させ、密閉した容器内において嫌気的
に発酵させ、通風により乾燥させた。嫌気的に発酵させ
たことにより、悪臭の拡散を防ぐことができ、温度によ
る反応の制御も可能であるので乾燥装置6、発酵槽10
等を大きくすることができる。また、堆肥製造において
使用する培養液の代わりに尿素等の薬液を使用して簡単
に飼料を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、嫌気的な発酵を利用し
た堆肥または飼料の製造方法とその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来においては、水稲はアンモニア態窒
素、畑作物は硝酸態窒素を吸収するものと考えられてい
たために、極力、無機物に分解された完熟堆肥が使用さ
れていた。このため、堆肥には殆ど飼料となるような栄
養がなく、したがって堆肥と飼料は全く別個に取り扱わ
れて来た。最近、作物がアミノ酸、糖類、ビタミン等の
有機物を吸収する事が発見され、また堆肥の製造方法
も、分解が嫌気的な発酵の段階で留められるようにな
り、堆肥の成分も、前記のアミノ酸、糖類、ビタミン等
の有機物に変わって来た。
【0003】ところで、前記の作物が吸収する成分を考
察すれば、いずれも栄養価が高く、特にアミノ酸は動物
の基本的な構成単位であり、消化の負担が少ないので、
飼料としての価値が高い。また、嫌気性微生物の一種で
ある酵母は、硫酸アンモニアや尿素から蛋白質を合成で
きるので、栄養価の低い野菜、豆殻、ほていあおい、雑
木等の廃棄物や藁、ソルガム等の粗飼料を硫酸アンモニ
アを添加して発酵させて、栄養価の高い濃厚飼料に変え
ることができる。
【0004】後述する(実施例で説明する)ように、堆
肥と飼料の両方の製造方法は殆ど変わらないが、廃棄物
や粗飼料を濃厚飼料に変える従来技術はないので、従来
技術については、堆肥製造に限定して説明する。
【0005】数十年以前の堆肥製造においては、殆どの
農家に家畜が飼育されており、また堆肥の腐植や緑肥の
膠質が土壌の団粒構造化に不可欠であることが深く認識
されていたので、堆肥や緑肥が十分に施されていた。そ
の後、耕耘機が普及して堆肥作りが困難となるにつれ
て、地力の保持に不可欠な堆肥や緑肥の重要性が忘れら
れ、専ら農薬と金肥に依存して栽培するようになり、そ
の結果、家畜の糞尿は畜産廃棄物と見なされ、また堆肥
材料として貴重な稲藁が焼き捨てられるようになって来
た。
【0006】近年、残留農薬、地力の減退、農産物の品
質に対する反省から、無農薬有機農業が見直され、堆肥
を施して農薬の使用量の減少を図るとともに、木酢等が
農薬として見直されるようになって来た。しかし、堆肥
の製造方法は従前と変わりはなく、頻繁に切替えたり、
或いは絶え間なく通風して、極力、分解された完熟堆肥
が理想とされていた。このように完熟堆肥が理想とされ
た原因は、未熟な堆肥を施用すると実際に窒素飢餓や根
腐れ等の不都合が起り、また病原菌が残ることが懸念さ
れたためでもあるが、学理上も水稲はアンモニア態窒素
を吸収し、畑作物は硝酸態の窒素を吸収すると考えられ
ていたためである。
【0007】完熟堆肥を作るには、堆肥を空気に晒す必
要があるが、畜舎の洗浄水等の影響もあって堆肥材料の
含水率が極めて高いので、何回か切替えして、或る程
度、含水率が低くならなければ通風ができない。したが
って、切り返しのために多大の労力を要し、或いは図2
に示すような複雑な装置が必要となる。この装置は堆肥
を製造するためのものであり、原料の脱水ケーキは解砕
混合造粒機20により適度の大きさで発酵槽21に入れ
られ、通風される。また、仕上げを良くするため、切り
返し機22によって堆肥材料(砕いた脱水ケーキ)を動
かす。仕上がった全量は篩分け機23によって選別さ
れ、返送品ホッパ24と製品ホッパ25とに送られ、一
部は還元され残りは製品として出荷される。
【0008】完熟堆肥を作る段階で発酵槽内においては
通気性が悪いので、嫌気的な腐敗が起り悪臭が発生する
ことは避けられない。しかも、非常に永い間(数年単
位)、発酵を続けなければならない。実際には早いサイ
クルで製品にしているが、無農薬有機農業を続けるには
これらの解決を待つことになる。
【0009】最近、植物がアミノ酸、糖類、ビタミン等
の有機物を吸収することが確認され、農産物の品質と収
量を向上させるために、嫌気的に発酵させた堆肥を施す
ことが提唱されている。また、提唱された嫌気的な発酵
方法においては、堆肥を切替えたり通風する必要がな
く、また悪臭がない。したがって、小規模の場合には、
極めて簡単に生ごみを堆肥にできるので、堆肥の発酵の
ための嫌気性微生物および嫌気性微生物と光合成細菌が
市販され、一般家庭において、生ごみを堆肥にするとい
うことができる。
【0010】その方法は、ぼかしと称する培養物を作る
段階と、堆肥材料にぼかしを混ぜて堆肥を発酵させる段
階に別れる。まず、糠、油粕、魚粕、糖蜜等の混合物に
水を加えて適当な含水率にして、嫌気性微生物または嫌
気性微生物と光合成細菌を混ぜてビニール袋やごみバケ
ツ内に密封し、発生したガスを抜きながら発酵させ、日
陰の床に広げて乾燥・保存する。この反応においては温
度を調節し、加温(保温)または通風(空冷)する。次
の段階として、ぼかしを生ごみ等の堆肥材料に混ぜて、
ビニール袋やごみバケツ等の中に密封して堆肥を発酵さ
せる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】課題の説明に先立っ
て、嫌気的な発酵を利用した堆肥製造の重要性について
説明する。前述の通り嫌気的に発酵させるので、第一に
堆肥製造の段階においては頻繁な切り返しや通風が要ら
ず悪臭もない。また、後に改めて詳述するが、前記のよ
うなアミノ酸、糖類、ビタミン等は、極めて高カロリー
の有機物であるので、第二にこれらの有機物を作物に吸
収させることにより、作物の光合成の負担が著しく軽減
され、農産物の品質と収量が向上する。第三に、嫌気的
に発酵させた堆肥に含まれた乳酸等の抗酸化物質によっ
て、土壌中の病原菌の増殖が抑制されるので、作物が病
虫害に罹り難くなり、健全に成長する。
【0012】したがって、前述の無農薬有機農業の行き
詰まりを打開するためには、極めて小規模に行われてい
る段階から、本格的な堆肥製造方法を確立する必要があ
るが、次の課題を解決する必要がある。
【0013】即ち、発酵の場合には極めて発熱量が少な
く、厳寒期になると温度が十分に上昇し難いので、従来
においては湯たんぽ等で暖めていたが、第一に本格的に
堆肥を作るためには、保温のために余りに手間が罹り過
ぎると言う課題があった。
【0014】また発酵の場合には強制的に通風が行われ
ず、また発熱量が少ないので、発熱に伴う水分の発散が
少ない。したがって、従来においては発酵が終わってか
ら堆肥を床に広げて乾燥させ、放熱させていたが、第二
に、本格的に堆肥を作る場合には、余りに乾燥と放熱に
手間と場所が罹り過ぎると言う課題があった。
【0015】また、従来技術においては前記の通り、毎
回、新たに購入した微生物を用いて、予め、ぼかしを作
っておいて堆肥材料に混合すると言う方法が行われてい
たが、微生物が違う種類に変化するのを防止するため、
極めて小規模な装置で行わざるをえなかった。しかし、
本格的に堆肥を作る場合には、第三に、予め培養物を作
ること自体が繁雑であり、特に切替えして放熱させる作
業が必要があるので、なおさら繁雑であると言う課題が
あった。
【0016】また、家庭内の生ごみの場合には、悪臭が
発生する前に発酵させる事ができ、また発酵後に自然乾
燥させるので絞り汁は出ない。しかし、家畜の糞尿や敷
き藁等を材料にして本格的に堆肥を作るとなると、畜舎
内で糞尿や敷き藁の腐敗が或る程度、進んでおり、また
堆肥材料を投入するためのホッパーは大気中に露出せざ
るを得ない。また、本格的に堆肥を作るためには、極
力、機械的に含水率を低下させなければならないので、
堆肥材料を絞った絞り汁が残り、しかも追肥として使用
する時期まで、長期間、保存せざるを得ない。したがっ
て、第四に、ホッパーや絞り汁の貯蔵池から、悪臭が発
生すると言う課題がある。
【0017】また第五の課題として、藁、牧草等の粗飼
料には、可消化粗蛋白質の含有量が少ないので、別に濃
厚飼料を与える必要があり、また豆殻、泥炭、雑木、野
菜、ほていあおい等は、栄養価が低い他に、余りに固す
ぎるか或いは、水分が多すぎるために、未利用のまま放
置されていると言う課題があった。
【0018】以上のように、肥料製造のうえで温度の制
御が難しいものであり、悪臭のため換気手段が難しく、
また、栄養価が低いことから放置されやすく衛生上の問
題も発生する。そこで、本発明はこれらの課題を解消す
るための堆肥・飼料製造方法およびその装置を提供す
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前記
の従来技術の第一と第二の課題を総括して解決するため
に、第一に堆肥材料を加熱して乾燥させ、密閉した容器
内において嫌気的に発酵させた後に、通風により乾燥さ
せることを特徴とする。
【0020】また第三の課題を解決するために、第二
に、発酵済みの堆肥を還流させ堆肥材料に混合して発酵
させることを特徴とする。
【0021】また、第四の課題を解決するために、第三
に、ホッパー内に、嫌気性微生物または嫌気性微生物と
光合成細菌の培養物の抽出液を散布することを特徴とす
る。
【0022】また、従来技術の第五の課題を解決するた
めに、第四に、第一の手段の発酵に先だって、粗飼料や
未利用の材料に尿素または硫酸アンモニアを添加するこ
とを特徴とする。
【0023】また、上記発明方法を達成するための装置
の構成は、堆肥・飼料材料の荷受け装置に、該堆肥・飼
料材料に培養液、薬液等を噴霧する噴霧装置を設け、薬
液が噴霧された堆肥・飼料材料を乾燥させるドラム型の
加熱乾燥装置を傾斜して設け、該加熱乾燥装置に乾燥廃
棄ガスの熱回収装置を並設し、加熱乾燥装置を通った堆
肥・飼料材料を前記熱回収装置の暖気・冷気を利用して
発酵させる発酵槽を設けたことを特徴とする。
【0024】
【作用】先ず、堆肥の作用から説明を始める。第一の手
段において、加熱乾燥装置内に送る空気の温度を適当に
選択すれば、堆肥材料の温度が適当に上昇する。また、
発酵中においては送風がなされないので放熱することが
ない。したがって、機械的に温度を上昇させ保温するこ
とができる。
【0025】また、加熱乾燥装置内に送る空気量と湿度
を加減すれば、乾燥後における堆肥の含水率は調節自在
であるので、加熱乾燥装置内において十分に乾燥させ、
発酵を終えた後に、貯蔵タンク内に収納された堆肥内に
通風すれば、機械的に乾燥させ放熱させる事ができる。
また、一旦、嫌気的に発酵を終えた堆肥を好気的な環境
におけば、好気的な酸化分解が起るかどうかと言うこと
が一応考えられるが、従来から床に広げて乾燥させ放熱
させ、また好気的な環境の耕地に施す事が行われていた
ことからも理解し得るように、通風によって堆肥が変質
することはない。したがって、堆肥を広げる労力と広げ
る場所が要らない。
【0026】従来技術においては、極めて小規模の場合
を想定していたので、微生物の遷移に対抗するために、
毎回、新たに購入した微生物を用いていたが、本発明に
おいては、本格的な堆肥製造を想定しており、微生物の
管理は十分にできるので、発酵済みの堆肥の中の嫌気性
微生物を利用できる。したがって、予め嫌気性微生物の
培養物を作る必要は全くない。
【0027】また従来技術のように、毎回、新たに嫌気
性微生物の培養物を作る場合には、乳酸、酢酸、アルコ
ール等の腐敗を防止する物質が全く含まれていないの
で、腐敗が起る可能性が非常に高い。したがって、激し
く発熱して、温度が上昇することがあるので、切替えて
放熱させる必要が生ずることがあったが、本発明におい
ては、混合される発酵済みの堆肥の中に、腐敗を防止す
るために広く利用されている乳酸、酢酸、アルコール等
の抗酸化物質が含まれているので、腐敗を防止できる。
【0028】また、堆肥材料に付着して持ち込まれる腐
敗を起す微生物に負けないように、発酵済みの堆肥内に
十分な量の発酵を起す嫌気性微生物が含まれているの
で、発酵が始まれば、続々と乳酸、酢酸、アルコール等
の抗酸化物質が生成され、益々、腐敗が阻止される。し
たがって、腐敗に伴う激しい発熱がないので、切替えし
て放熱させる必要もない。
【0029】悪臭の発生は蛋白質が分解して、アマイ
ド、アンモニア、硫化水素等の有毒ガスが発生するため
に起るが、嫌気性微生物の培養物の抽出液の中に、乳酸
等の抗酸化物質が含まれている。また培養物の抽出液が
散布され、堆肥材料の表面が完全に乳酸等の抗酸化物質
によって被覆されるために、好気的な酸化分解や嫌気的
な腐敗は起らないので悪臭は発生しない。また、光合成
細菌を含んだ培養物を使用すれば、万一、有毒ガスが発
生しても、有毒ガスを表面付近の光合成細菌が吸収し
て、再び有機物に合成するので、悪臭は外にでない。
【0030】市販の嫌気性微生物には酵母が入っている
が、酵母は尿素および硫酸アンモニアから蛋白質を合成
することが広く知られているので、粗飼料や未利用の材
料に尿素や硫酸アンモニアを添加して発酵させれば、可
消化粗蛋白質の含有量が高くなる。したがって、栄養の
面において濃厚飼料を与える必要がない。また発酵によ
って柔らかくなるので、豆殻、泥炭、雑木等の固い材料
が飼料となる。なお、水分が多くても、第一の手段によ
り機械的に脱水された後に、加熱と通風によって乾燥さ
れるので、野菜やほていあおい等の水分の多い材料も飼
料として利用できる。
【0031】熱回収装置の効率は、凝縮器と蒸発器の温
度差が小さいほど高いが、堆肥材料の表面が濡れている
ので、廃棄ガスの湿度は100%に近い。したがって、
熱回収装置の蒸発器により僅かに廃棄ガスの温度を低下
させれば、直ちに大量の水蒸気が凝縮して、気化の潜熱
が冷媒に吸収される。また、熱源となる廃棄ガスの量を
加減すれば、凝縮器における加熱温度がいたずらに高く
なることもない。したがって、凝縮器と蒸発器の温度差
が小さく、極めて高い効率が得られる。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を図1に基づいて説明する。
まず、堆肥製造について説明する。堆肥材料には籾殻、
バーク、おが屑等の比較的に分解し難い材料と、藁、
糠、生ごみ、等の分解しやすい材料が混じっている。ま
た糞尿等の窒素含有物に比して、分解しやすい炭水化物
の量が十分に多く混入されている。ダンプトラックによ
って運搬されてきた堆肥材料を受けるために、藁用荷受
け装置1のホッパー1a、おが屑用荷受け装置2のホッ
パー2aおよび尿荷受け装置3のホッパー3aが併設さ
れている。
【0033】藁用荷受け装置1のホッパー1aの下方に
ベルトフィーダー1bが設けられ、その下流にシュート
1cが設けられているが、シュート1cの途中に裁断機
1dが設けられている。シュート1cの末端にローラー
プレッサー1eが設けられ、その下流にシュート1fが
設けられている。おが屑用荷受け装置2のホッパー2a
の下方にベルトフィーダー2bが設けられ、その先にシ
ュート2cとベルトプレッサー2dが設けられ、さらに
その先にシュート2eが設けられている。
【0034】シュート1fとシュート2eの上流端は、
それぞれ、ローラープレッサー1eおよびベルトプレッ
サー2dから適当な間隔をもって離れており、その高さ
は、ローラープレッサー1eおよびベルトプレッサー2
dの中心よりも十分に低くされている。また、シュート
1fとシュート2eの勾配は十分に大きくされ、途中で
切断されて上下流に分割され、上下流のシュートが適当
な間隔をもって向かい合っている(図1においては別箇
所に図示)が、上流側のシュートの下流端は鉛直に下方
に向けて折り曲げられ、下流側のシュートの高さは、上
流側のシュートよりも十分に低くされている。また、尿
荷受け装置3のホッパー3aの下端に流量調節弁3bが
設けられている。ローラープレッサー1eおよびベルト
プレッサー2dにより絞り出された液体を排出する構成
については、後に改めて説明する。
【0035】嫌気性微生物と光合成細菌の培養物から抽
出した液体が噴霧装置4の高架タンク4aに貯蔵され、
その底面に開口する送水管4bから、電磁弁4cを介し
て3本の配水管4dが分岐し、それぞれの配水管4dの
ホッパー1a、2aおよび3a上の部分に満遍なくノズ
ル4eが取り付けられ、電磁弁4cは、トラックが来て
から去った後に、一定時間だけ開くようになっている。
【0036】シュート1fとシュート2eの下流端に、
それぞれ、一対のスクイズポンプ5のホッパー5aが開
口しているが、両方のスクイズポンプ5のホースの先端
は一本化され、ドラム乾燥機からなる加熱乾燥装置6の
固定された上流蓋6aを貫通して、上流蓋6aに続くド
ラム6b内に開口している。ドラム6bは回転自在に支
持され、堆肥材料の滞留時間が適当になるように、適当
な傾斜が付けられている。ドラム6bの中に無数の掻き
上げ爪6cが設けられ、ドラム6bの下流端に固定され
た下流蓋6dが設けられ、その下方に排出口6eが設け
られている。
【0037】乾燥装置6の上流蓋6a内に熱回収装置7
の排気管7aが開口し、その他端は冷却室7b内の上端
に開口し、冷却室7b内にヒートポンプの蒸発器7cが
内蔵されている。冷却室7bの下方が除湿室7dに連通
され、除湿室7dの天井と底面から交互にフィン7eが
突き出している。また、除湿室7dと加熱室7f内が連
通管7gにより連通され、加熱室7f内にヒートポンプ
の凝縮器7hが収納され、連通管7gに他端が大気中に
開口する第一排気ブロア7iが装着され、加熱室7fの
下端に減圧弁からなる吸気弁7jが装着され、その他端
が大気中に開口している。
【0038】また排気管7aから、分流量調節弁7kを
介してバイパス管7lが分岐され、その途中に他端が大
気中に開口する第二排気ブロア7mが装着され、バイパ
ス管7lの他端は加熱室7fの下端に開口し、第一排気
ブロアと第二排気ブロアの風量は加変となっており、バ
イパス管7lの分岐点の直下流の排気管7a内とバイパ
ス管7l内に、分流量調節弁7kの弁体が装着され、一
方が全開すれば、片方が全閉するようになっている。ま
た、加熱室7fの下端に、減圧弁からなる吸気弁7lが
開口し、その他端は大気中に開口し、加熱室7fの上端
に送気管7nが開口し、その途中の送気ブロア7oを介
して、その他端は密閉された下流蓋6d内の下端に開口
している。また、乾燥装置6の下流蓋6dの下端近くに
バーナー7pが開口している。除湿室7d内の排水につ
いては、後に改めて説明する。
【0039】乾燥装置6の排出口6eに、その下方の混
合機8のホッパー8aの上端が密着され、混合機8の他
端の排出口8bに、その下方のスクイズポンプ9のホッ
パー9aの上端が密着され、スクイズポンプ9の他端
は、発酵槽10内の上端近くに開口している。発酵槽1
0の上端に設けられた排気管10aに通気調節弁10b
が装着され、排気管10aの上に遮蔽蓋10cが設けら
れ、発酵槽10の下端の周囲に設けられた吸気管10c
が下向きに大気中に開口している。発酵槽10の下端の
中心にスクイズポンプ11のホッパー11aが設けら
れ、スクイズポンプ11の一端は貯蔵槽12の上端近く
に開口しているが、その途中から分岐したホースの一端
が、分流量調節弁11bを介して、前記混合機8のホッ
パー8a内に開口している。
【0040】貯蔵槽12の上端に、それぞれ排気管11
aが設けられ、その上に遮蔽蓋11bが被せてある。貯
蔵槽12の下端に、ホッパーゲート11bが設けられ、
これを開けば、収納された堆肥が落下するようになって
いる。また、大気中に開口する送風装置12の送風機1
2aに送風管12bが接続され、その他端は貯蔵槽11
の円筒部分の下端の周囲に開口するリング12c内に開
口している。
【0041】前記のローラープレッサー1eとシュート
1fおよびベルトプレッサー2dとシュートB2eの下
方に、それぞれ、排水装置14のホッパー14aとホッ
パー14bが設けられている。前記二つのホッパー、尿
荷受け装置3のホッパー3aおよび熱回収装置7の除湿
室7dの底面に排水管14cが開口し、その他端は一本
に合流して消化池14d内の一辺の中央部の底面近くに
開口している。消化池14d内の排水管14cの開口部
の反対側の底面に汚泥溝14eが設けられ、その一端の
底面に吸水管14fが開口し、これに返送ポンプ14g
を介して接続された返送管14hの他端に数個のノズル
14iが設けられて、おが屑荷受け装置2のホッパー2
a内に汚泥を散布するようになっている。
【0042】また、消化池14dの底面に接して大スク
レーパー14jが設けられ、汚泥溝14eの底面に接し
て小スクレーパー14kが設けられている。なお、消化
池14dの中央の水面付近に曝気装置14lが設けら
れ、消化池14dの汚泥溝14eに接して設けられた越
流堰14mを介して、消化池14dの上澄み液が貯溜池
14n内に流入するようになっている。消化池14dと
貯溜池14nの上方には、透明な屋根14oが掛けられ
ている。
【0043】次は、作用について説明する。先ず、嫌気
性微生物の発酵を利用した堆肥の必要性と農業上の意義
について説明する。従来のように、作物にアンモニアや
硝酸等の無機物を吸収させて蛋白質を合成させるために
は、多量の糖類が必要となるので、作物の光合成の負担
が非常に大きい。発酵堆肥によって生成される有機物の
熱量について補足説明する。山口辰良著「一般微生物
学」によれば、炭水化物が発酵する過程において失われ
る熱量は僅かに7・6%に過ぎないので、発酵による最
終代謝物の熱量は、炭水化物の92・4%となる。さら
に、前記の糖類等は発酵途中の代謝産物であるので、な
おさら熱量が高い。したがって、有機物を作物に吸収さ
せれば、光合成の負担が著しく軽減する。
【0044】また既に説明した通り、嫌気性微生物の培
養物には抗酸化物質が含まれており、したがって、嫌気
的に発酵させた堆肥を施用し続けると、土壌中の病原菌
の増殖が抗酸化物質によって抑制される。
【0045】また、発酵の場合には、堆肥の製造方法自
体にも多々利点があり、通風が要らず発酵期間が短く悪
臭もない。また従来に完熟堆肥を利用する場合と異な
り、発酵過程において生成される代謝物を利用するの
で、比較的に分解し難い、籾殻、おが屑、バーク等が利
用できると言う利点もある。
【0046】次は、具体的な作用について説明する。畜
舎からダンプトラック等に搬出された固形物の中の、
藁、バーク等の切断を要する材料は、ホッパーA1a内
に投入され、堆肥材料は、ベルトフィーダー1bによっ
て引き出されてシュート1c上に乗せられ、裁断機1d
によって適当な長さに裁断され、ローラープレッサー1
eにより圧縮されて水分が絞り出される。その際には、
固形物が藁やバーク等の長い材料に包み込まれているの
で、ホッパー14a上にこぼれ落ちる固形物の量は少な
い。
【0047】また、おが屑、糠、生ごみ等の切断を要し
ない材料はホッパー2a内に投入され、ベルトフィーダ
ー2bに引き出されてシュート2cに乗せられて、ベル
トプレッサー2cに送られ、圧縮されて水分が絞り出さ
れるが、おが屑、糠、生ごみ等の固形物が、ベルトプレ
ッサー2cのベルトに包み込まれて絞られるので、固形
物はホッパー14b上にこぼれ落ちない。また、シュー
ト1fおよびシュート2eの上流端が、適当な間隔をも
って離れているので、ローラープレッサー1eおよびベ
ルトプレッサー2dにより絞り出された水分は、シュー
ト1fおよびシュート2e上に乗る事はなく、それぞ
れ、ローラーとベルトに付着してローラーとベルトの下
端から、排水装置14のホッパー14aおよびホッパー
14b上に落下する。前記のホッパー3a、ホッパー1
4aおよびホッパー14bに入れられた液体は、排水管
14cを介して、消化池14d内に送られる。
【0048】また、シュート1fおよびシュート2eの
上流端が、それぞれ、ロラープレッサー1eとおよびベ
ルトプレッサー2dから離れているが、シュート1fお
よびシュート2eの上流端の高さが、ロラープレッサー
1fおよびベルトプレッサー2eの中心よりも十分に低
くされているので、ローラープレッサー1eおよびベル
トプレッサー2dから吐き出された固形物は、それぞ
れ、シュート1eおよびシュート2e上に乗る。また、
シュート1eおよびシュート2d上に流れ落ちた水は、
上流側のシュートの下方に折り曲げられた部分に誘導さ
れてホッパー14aおよびホッパー14b上に流れ落ち
るので、スクイズポンプ5のホッパー5a内に入る水分
が少なくなる。また、シュート1fとシュート2eの勾
配が十分に大きく、下流のシュートの高さが十分に低く
されているので、固形物はシュートの間隙の上を飛び越
えて下流側のシュート上に乗り、スクイズポンプ5を介
して、加熱乾燥装置6に送られる。
【0049】トラックからホッパー1a、ホッパー2a
およびホッパー3a内に投入された堆肥材料は、空中に
露出し、また既に畜舎内において腐敗が或る程度、進ん
でおり、何らかの処置がなければ、ホッパー内において
好気的な酸化分解や嫌気的な腐敗が起り、アマイド、ア
ンモノア、硫化水素等の有毒ガスが発生し、悪臭を放つ
おそれがある。しかし、ホッパー1a、ホッパー2aお
よびホッパー3a内に堆肥材料が持ち込まれる度に電磁
弁4cが開いて、正常に発酵された嫌気性微生物と光合
成細菌の培養物を抽出した液体が散布され、その中に含
まれた乳酸等の抗酸化物質に堆肥材料が完全に覆われて
いるために、好気的な酸化分解や嫌気的な腐敗が起らな
いので悪臭は発生しない。
【0050】その事例について補足説明する。発酵中の
味噌には黴が生えるが、発酵を終えた味噌は変質しな
い。また、昔から味噌が変質しないことを利用し、握り
飯に味噌を付けて焼いて腐敗を防止することが行われて
来た。また現に、嫌気性微生物の培養物を便所、下水、
畜舎等の悪臭を抑えることに利用することが行われてい
る。また万一、酸化分解によって、アマイド、アンモニ
ア、硫化水素等の異臭を放つガスが発生しても、堆肥材
料の表面の光合成細菌によって、これらの悪臭を放つガ
スが吸収されるので、外に漏れる悪臭は少ない。また、
電磁弁4cが間欠的に開くが、嫌気性微生物と光合成菌
の培養液が高架タンク4a内に蓄えられているので、電
磁弁4cが閉じている間に、いたずらに動力が浪費され
ることがない。
【0051】藁用荷受け装置1のシュート1fとおが屑
用荷受け装置2のシュート2eから、一対のスクイズポ
ンプ5を介して加熱乾燥装置6内に送られた材料の含水
率は非常に高いので、通風性が全くないが、ドラム5b
が回転して、掻き上げ爪5cによって堆肥材料が掻き上
げられて落下し、落下中に熱風に接触する。また、ドラ
ム6bに適当な傾斜が付けられているので、堆肥材料が
適当な時間だけドラム6b内に滞留して温度上昇と乾燥
が進む。
【0052】運転開始時においては、バーナー7pによ
り加熱する必要があるが、一旦、順調に乾燥が進むよう
になれば、バーナー7pは消されて、熱回収装置7の運
転が開始される。ヒートポンプの蒸発器7c内において
は、冷媒が減圧されて蒸発するので、冷却室7b内の廃
棄ガスが熱を奪われて冷却するが、加熱乾燥装置6内に
おいては、空気と堆肥材料が対面して流れており、ドラ
ム6bから排出される直前の空気が、ドラム6b内に入
ったばかりの濡れた堆肥材料に接触するので、熱回収装
置7の冷却室7b内の廃棄ガスの湿度は100%に近
い。したがって、廃棄ガスの温度が僅かに低くなれば、
直ちに大量の水蒸気が凝縮して大量の熱が放出され冷媒
に吸収される。
【0053】また、水蒸気の凝縮によって生じた水滴
は、除湿室7d内の天井、壁、床およびフィン7eに衝
突して大きく成長して床面に落下して、排水管14cを
介して、消化池14d内に送られる。一方、除湿された
廃棄ガスが、第一排気ブロア7iから大気中に捨てら
れ、或いは加熱室7f内に送られ、また冷却室7bに送
られた残りの廃棄ガスがバイパス管7lを通り、第二排
気ブロア7mから大気中に捨てられ、或いは加熱室7f
内に送られるが、第一排気ブロア7iおよび第二排気ブ
ロア7mから捨てられた廃棄ガスと同量の外気が、吸気
弁7jから吸入され、加熱室7f内に送られる。また、
除湿された廃棄ガスと除湿されない廃棄ガスを捨てるべ
きかどうかと言う問題については、後に改めて説明す
る。
【0054】また、凝縮器7h内においては、冷媒が加
圧され凝縮し、蒸発熱が放出されるので、縮加熱室7f
内の空気が加熱される。加熱された空気は、送風機7o
を介して、前記の加熱乾燥装置6内に送られる。冷却さ
れ除湿された廃棄ガスを再利用するか、或いは新しく取
り入れた外気を利用するかどうかと言う事は、外気の温
度と湿度によって決まり、外気の温度が高く湿度が低け
れば、外気を利用した方が有利である。また、外気を取
り入れる場合には、加熱室7f内において上昇させるべ
き温度が外気温に左右されるが、分流量調節弁7kを操
作すれば、加熱後における空気の温度、ひいては加熱乾
燥装置6により加熱した後における堆肥材料の温度を自
在に調節できる。
【0055】次は、堆肥材料の含水率と加熱乾燥装置6
に送る空気の量と湿度の関係について説明する。通風量
が十分であれば、堆肥の含水率は専ら、送られる空気の
湿度に左右される。したがって、除湿がなされていない
湿度が100%近い廃棄ガスと比較的に乾いた空気との
割合を調節すれば、加熱乾燥装置6に送られる空気の湿
度と堆肥材料の含水率を加減するすることができる。
【0056】次は、ヒートポンプの効率について説明す
る。凝縮器7h内と蒸発器7c内の冷媒の温度差が小さ
いほど、ヒートポンプの効率が高くなるが、既に説明し
た通り、凝縮器7h内の冷媒の温度は、不必要に高くな
らない。また前記の通り、廃棄ガスの湿度が100%に
近く、廃棄ガスの温度が僅かに低くなった段階において
大量の水蒸気が凝縮するから、蒸発器7c内の冷媒の温
度が比較的に高いので、ヒートポンプの効率が高く、経
済的である。また、吸気弁7jが減圧弁からなっている
ので、加熱室7e内が負圧になり、加熱乾燥装置6内が
大気圧となるので、前後のスクイズポンプに異常な負荷
がかからない。
【0057】加熱乾燥装置6のドラム6b内を通過した
堆肥材料は、下流蓋6dの下部の排出口6eから、混合
機8のホッパー8a内に落下し、同じくホッパー8a内
にスクイズポンプ11を介して返送された発酵済みの堆
肥と混合機8内で撹拌されて混合される。混合された堆
肥材料は、スクイズポンプ9のホッパー9a内に落下
し、スクイズポンプ9によって発酵槽10内に、その上
端近くから放出される。
【0058】次は、発酵槽10内における作用について
説明する。発酵槽10内に入れる堆肥量と発酵槽10か
ら出される堆肥量が等しくされ、通気調節弁10bの開
度が嫌気的条件を損なわないように適当に調節されてい
ることは勿論である。したがって、吸気管10cから吸
入され、排気管10aから排出される空気量は、外気と
の温度差のために、下方の吸気管10cから入って上昇
し、上方の排気管10aから排出される僅かな量に過ぎ
ないので、発酵槽10内は比較的に嫌気的な環境が保た
れる。前記の山口辰良著「一般微生物学」によれば、炭
水化物1モルの熱エネルギーは、686Kcalである
が、発酵による発熱量は僅かに52Kcalに過ぎない
ので、厳寒期においては極めて温度が上昇し難い。しか
し、既に説明を了した通り、加熱乾燥装置6内に送る空
気の温度を加減すれば、発酵槽10内に送られる堆肥材
料の温度を自在に調節できる。
【0059】また、発酵槽10内の上部の未発酵の比較
的に温度の低い部分に、下方の盛んな発酵中の温度の高
い堆肥中を通過した温かい空気が上昇してくるので、厳
寒期においても温度を十分に高く保てる。また一方、温
度が過度に上昇すると腐敗が起るが、堆肥材料に混合さ
れた発酵済みの堆肥の中に、発酵によって生じた乳酸、
酢酸、アルコール等が混じっているが、これらはいずれ
も、腐敗を防止するために広く利用されている抗酸化物
質であるので腐敗は起り難い。したがって、発熱量が少
なく、温度が著しく上昇することがないので、従来技術
の、いわゆるぼかしの場合のように、切替えして放熱さ
せる必要がない。また多少、温度が上昇し過ぎれば、対
流によって冷却されるので、従来技術のぼかしの発酵段
階のように、腐敗が起き温度が上昇し過ぎて、腐敗が助
長されると言う悪循環に陥ることがない。
【0060】また、従来技術のぼかしの発酵段階におい
ては、堆肥材料の含水率が高すぎれば、腐敗するおそれ
があったが、前述の通り、発酵済みのぼかしは、下水の
臭気を除去し、或いは池の水を浄化することに利用され
ていた。したがって、新たに発酵させる段階において
は、含水率の制約を強く受けるが、相当に発酵が進んだ
後においては、含水率の制約が弱いと言う事が示されて
いるが、その原因は発酵過程において代謝される乳酸、
酢酸、アルコール等の影響と考えざるを得ない。また、
本実施例においては、発酵済みの堆肥が還流されて堆肥
材料に混合されており、その中に乳酸、酢酸、アルコー
ル等の抗酸化物質が十分に含まれているので、多少、含
水率が高くも腐敗は起らないので、加熱乾燥装置6内に
おける乾燥過程の経費が少なくて済む。しかし、加熱乾
燥装置6に送る空気の湿度を調節すれば、発酵槽10内
に送られる堆肥材料の含水率を自在に加減できる事は言
うまでもない。
【0061】次は、材料と発酵の関係について説明す
る。腐敗と発酵の生物学的な定義によれば、窒素含有物
の嫌気的な分解が腐敗であり、炭水化物の嫌気的な分解
が発酵と定義されている。したがって堆肥材料が、窒素
化合物であれば腐敗し、炭水化物であれば発酵すること
になるが、押し鮨の例に見られるように、窒素含有物が
炭水化物に被覆されておれば、窒素化合物も腐敗しな
い。また本実施例においても同じように、糞、尿等の窒
素化合物が、十分な量の藁、糠、生ごみ等の分解しやす
い炭水化物に包まれており、また混合された発酵済みの
堆肥内に嫌気性微生物が十分に含まれているので、堆肥
は腐敗せずに発酵する。堆肥材料に含まれた糞尿は、酵
母によって蛋白質に変えられるが、再び分解されればア
ミノ酸に変わるが、嫌気的な発酵であるので、それ以上
分解されることはない。
【0062】また、発酵済みの堆肥を循環させているの
で、発酵槽10内に送られる堆肥材料量が多くなるが、
初期における微生物の個体数が多く、微生物の増殖回数
が少なくて済むので、逆に発酵槽10が小さくなる。ま
た、従来の完熟堆肥を作る場合には、十分に無機化させ
るために日数がかかり、そのために大きな発酵槽10が
必要であったが、嫌気性発酵の場合には、発酵過程にお
ける代謝物を利用するから、発酵が始まれば、それ以上
発酵させる必要がないので、発酵に要する日数が短く、
発酵槽10が小さくて済む。
【0063】次は、貯蔵槽12内における作用について
説明する。前記の通り、発酵に伴う発熱量は極めて少な
いが、発酵槽10内からの熱の発散が殆どないので、発
酵槽10内に堆肥を長期間放置すれば、温度が上昇し過
ぎて微生物が死滅する恐れがあるが、嫌気性微生物を利
用した堆肥においては、微生物が死滅すれば耕地内にお
ける発酵が止まり、作物に吸収させる代謝物が生成され
なくなるので、発酵済みの堆肥は遅滞なくスクイズポン
プ11を介して貯蔵槽12内に移される。
【0064】また前記の通り、加熱乾燥装置6内に送る
空気量と湿度を加減すれば、自在に含水率を調節できる
ので、貯蔵槽12内の堆肥内に満遍なく、通風すること
ができる。したがって、送風装置13を運転して堆肥内
に空気を送れば、堆肥内の水分が蒸発して乾燥すると同
時に、蒸発熱を奪われて温度が低下し、長期間の保存に
耐えられるようになる。また、発酵に先立って乾燥が行
われており、発散すべき水分量が少ないので、従来の完
熟堆肥の場合に比して、風量と送風時間が著しく少なく
て済む。また、既に繰り返して説明した通り、通風して
も急速な酸化分解は起らない。
【0065】次は、耕地に施した後における作用につい
て補足説明する。ホッパーゲート12bを開けば、貯蔵
槽12内の堆肥がトラックの荷台に落下する。耕地内に
搬入されて堆肥は、スプレッダー等により耕地内に散布
される。また耕地内は、作物の根の酸素呼吸のために、
好気的な条件が保たれる必要がされて堆肥は、スプレッ
ダー等により耕地内に散布される。
【0066】また耕地内は、作物の根の酸素呼吸のため
に、好気的な条件が保たれる必要があるが、既に繰り返
し説明した通り、発酵済みの堆肥は急速に酸化分解され
る事はなく、発酵により徐々に分解される。また土壌中
に残存する既存の好気性微生物によって酸化分解されれ
ば有毒ガスが発生するが、有毒ガスが光合成細菌によっ
て吸収されて有機物に変換されるので根腐れが起らな
い。また、発酵によって生成された高カロリーのアミノ
酸、糖類、ビタミン等が作物に吸収され、炭水化物や蛋
白質が合成されるので、作物の光合成の負担が著しく軽
減され、農産物の品質と増収が向上する。
【0067】次は、発酵により製造された堆肥と病虫害
の関係について説明する。また前記の通り、発酵堆肥を
施用すれば、光合成に余裕があるので、例えばクチクラ
層等が厚くなる等、第一に、作物が健全になって病害虫
に掛かり難くなる。また最近、農薬公害や残留農薬が社
会的な問題となっているので、農薬は病原菌の微妙な生
理の違いを利用して、特定の病原菌に対して影響のない
浸透性の農薬の開発に重点がおかれて来たが、耐性菌の
出現等のために、効果が薄れて来たので、既に説明した
通り、農薬の使用量の減少を図るために、堆肥を使用す
る事が行われており、また病虫害の予防のために、米酢
等や、酢酸とアルコールの混合物を作物に塗布し、或い
は耕地に散布する事が行われ、さらに嫌気性微生物やそ
の培養物が農薬として利用されているが、嫌気性発酵を
させた堆肥内には、乳酸、酢酸、アルコール等が含まれ
ているので、嫌気性の発酵によって作られた堆肥を施用
し続けると、土壌中において嫌気性微生物が優勢とな
り、土壌中の病原菌の増殖が抑制される事が知られてい
る。
【0068】また、農薬の使用量の減少を図るために、
堆肥を施す事が行われた経緯から判断すると、病原菌に
よる作物の代謝阻害が病気の原因ではないかと言うこと
が予想されるが、現実に植物病理学の分野において、次
のような事例が知られている。即ち、いんげんかさ枯れ
病菌の毒素、ファゼオロトキシンにより、いんげんのア
ミノ酸代謝が阻害された場合には、アミノ酸のチトルリ
ンやアルギリンが欠乏するが、毒素によって形成された
かさの部分に前記のアミノ酸を塗ると48時間以内にか
さが消失する事等が知られている。これは、アミノ酸を
直接、吸収させることによって病原菌によるアミノ酸代
謝の妨害を排除できるということである。
【0069】次は、肥切れの問題について説明する。従
来の完熟堆肥の場合には、分解し尽くされた無機物を作
物に吸収させていたので、基肥として多量の堆肥を施用
すれば、長期間、肥効があった。しかし、発酵させた堆
肥の場合には、発酵過程において生成される物質を作物
に吸収させる必要があるので、嫌気性微生物が優勢な状
態を保持しなければならないが、堆肥材料に籾殻、バー
ク、おが屑等の分解し難い材料が含まれているので、嫌
気性微生物は増殖を続けられ、したがって病原菌の増殖
が抑えられる。また、蛋白質は比較的に分解しやすいの
で、蛋白質が分解して生成されたアミノ酸は、早いうち
に吸収され尽くすが、籾殻、バーク、おが屑等の分解し
難い有機物が残っているから、硫酸アンモニアや尿素を
施せば、酵母が蛋白質を作るので、果樹園等の長期の肥
効が要求される場合においても肥切れすることがない。
【0070】曝気装置14lの運転を止めた状態におい
ては、消化池14d内は嫌気的な状態にあるので、嫌気
的な腐敗が起るかどうかが問題となるが、従来から、い
わゆるぼかしは池等の水の浄化に利用されてきた。ま
た、本実施例においても、糞尿等の窒素化合物に比し
て、分解しやすい藁、糠、生ごみ等を絞った多量の液体
が混ざっており、また噴霧装置4によって、ホッパー1
a、ホッパー2aおよびホッパー3a内に噴霧された嫌
気性微生物と光合成細菌の培養物の抽出液が混ざってお
り、その中に腐敗を防止する乳酸、酢酸、アルコール等
の抗酸化物質と発酵を司る菌が含まれているので、既に
繰り返して説明したように、腐敗は起らずに嫌気的な発
酵が進むので悪臭は起らない。
【0071】また、曝気装置の14lを一日に数時間運
転すれば、消化池14d内の溶存酸素量が増加して、微
生物が自己消化を起すので汚泥量が少なくなる。また、
その際に酸化的な分解が起れば、アマイド、アンモニ
ア、硫化水素等の有毒ガスが発生するが、屋根14oが
透明であり、光合成細菌がこれらの有毒ガスを吸収して
有機物に変換するので異臭は少ない。このようにして有
機物の分解が進んで汚泥が沈殿し、新たに入ってくる水
に押されて、消化池14d内の上澄み液が越流堰14m
の上を超えて貯蔵池14n内へ流入する。
【0072】また沈殿した汚泥は、大スクレーパー14
jにより汚泥溝14e内に集められ、さらに小スクレー
パー14kにより汚泥溝14e内の一端に集められて、
吸水管14f、返送ポンプ14g、返送管14hおよび
ノズル14iを介して、おが屑用荷受け装置2のホッパ
ー2a内に散布され、他の材料に付着して、再びベルト
プレッサー2dのベルトに漉され、発酵槽10に送られ
て堆肥となる。また、貯蔵池14n内においても、抗酸
化物質によって腐敗が防止され、また屋根14oが透明
であり、万一、有毒ガスが発生しても、光合成細菌によ
って有毒ガスが有機物に変えられるので、悪臭は発生し
ない。
【0073】また、作物の生育状況を見ながら施肥量を
加減するためには、追肥を施す事が不可欠であり、また
追肥は量を自在に加減できる液肥が適しているが、貯蔵
池14n内に貯蔵された液体は肥効が極めて高く、また
乳酸、酢酸、アルコール等の抗酸化物質を豊富に含んで
おり、病害虫の予防にもなるので、堆肥として最適であ
る。
【0074】次に、他の実施例を説明する。本発明で
は、肥料製造の延長上に飼料製造を行うことができるの
でこのことについて説明する。異なる点は溶液噴霧装置
4内に、硫酸アンモニアまたは尿素を溶いた溶液をいれ
ることである。その他の構成は、肥料製造と変わらな
い。
【0075】次は、飼料製造における作用について説明
する。嫌気性微生物の中に、酵母が入っているが、平凡
社発行 国民百科事典の酵母の項に示されているよう
に、酵母は尿素や硫酸アンモニアから蛋白質を合成す
る。したがって、溶液噴霧装置4によって噴霧され、飼
料材料に付着した尿素や硫酸アンモニアが、発酵層10
内において、蛋白質に変わるので、藁、ソルガム等の粗
飼料の栄養価が濃厚飼料並みに高くなる。また、豆殻、
泥炭、雑木等は栄養が低いとともに余りに固いので未利
用のまま放置されていたが、発酵によって柔らかくなる
ので、従来利用されていなかった材料を飼料として利用
できる。
【0076】なお、暴落した時の野菜や水質浄化に利用
されたほていあおいは、水分が多すぎて家畜の飼料摂取
量が少なくなるために、飼料としては不適当であったの
で、始末に困っていたが、ベルトプレッサー2dによっ
て機械的に脱水され、また加熱乾燥装置6内において加
熱乾燥され、さらに貯蔵槽12内において通風により乾
燥させられるので、野菜やほていあおいも飼料となる。
ほていあおいが、富栄養化の防止に役立つ事は広く知ら
れているが、そのためには、成長したほていあおいを、
水域外に搬出する必要がある。しかし従来においては、
ほていあおいは全く利用価値がなかったので、ほていあ
おいの利用は、試験的な段階に留まっていたが、今後は
水質の浄化と水面の生産力の活用の両面に利用できる。
【0077】
【発明の効果】本発明に掛かる方法および装置は、堆肥
と飼料の両方に利用できるが、先ず、堆肥の場合の効果
について説明する。堆肥を嫌気的な発酵を利用して製造
することは通風機構を要しないので、臭気の問題が解決
され、嫌気的に発酵させた堆肥は極めて高カロリーの有
機物であり、これを作物に吸収させると、著しく光合成
N負担を軽減することになり、飛躍的な品質と収量の向
上がもたらされる。
【0078】次は、飼料製造の効果について説明する。
従来、栄養価の低かった粗飼料の栄養価が濃厚飼料並み
に高くなり、また従来、全く利用できなかった豆殻、泥
炭、雑木、野菜、ほていあおい等を飼料として利用でき
る。また、本発明により従来技術の全ての課題が解決さ
れ、本発明にかかる方法と装置を利用すれば、全く人力
を要せずに、機械的に堆肥および飼料が製造でき、また
従来、畜産公害として問題になっていた悪臭も発生しな
いので、本発明の社会に益するところは極めて大きいと
考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる堆肥製造方法と装置の
概要を示すための系統図である。
【図2】図2は、完熟堆肥を作る従来技術を示すための
模式図である。
【符号の説明】
1 荷受け装置 4 噴霧装置 6 加熱乾燥装置 7 熱回収装置 10 発酵槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め堆肥・飼料の材料を機械的に脱水し
    た後に、加熱して乾燥させ、密閉した容器内において嫌
    気的に発酵させ、通風により乾燥させたことを特徴とす
    る堆肥・飼料製造方法。
  2. 【請求項2】 発酵済みの堆肥・飼料を還流させ、堆肥
    ・飼料材料に混合して嫌気的に発酵させたことを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 嫌気性微生物または嫌気性微生物と光合
    成細菌の培養物の抽出液を堆肥材料に散布したことを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 発酵に先だって、栄養価の低い材料に尿
    素または硫酸アンモニアを添加したことを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 堆肥・飼料材料の荷受け装置に、該堆肥
    ・飼料材料に培養液、薬液等を噴霧する噴霧装置を設
    け、薬液が噴霧された堆肥・飼料材料を乾燥させるドラ
    ム型の加熱乾燥装置を傾斜して設け、該加熱乾燥装置に
    乾燥廃棄ガスの熱回収装置を並設し、加熱乾燥装置を通
    った堆肥・飼料材料を前記熱回収装置の暖気・冷気を利
    用して発酵させる発酵槽を設けたことを特徴とする堆肥
    ・飼料製造装置。
JP19746394A 1994-07-30 1994-07-30 堆肥・飼料製造方法およびその装置 Pending JPH0840792A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013534139A (ja) * 2010-08-03 2013-09-02 ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド 抗菌活性を有するペットフード組成物

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JP2013534139A (ja) * 2010-08-03 2013-09-02 ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド 抗菌活性を有するペットフード組成物

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