JPH0840783A - 電気化学的処理を利用したコンクリートの処理方法 - Google Patents
電気化学的処理を利用したコンクリートの処理方法Info
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- JPH0840783A JPH0840783A JP6177194A JP17719494A JPH0840783A JP H0840783 A JPH0840783 A JP H0840783A JP 6177194 A JP6177194 A JP 6177194A JP 17719494 A JP17719494 A JP 17719494A JP H0840783 A JPH0840783 A JP H0840783A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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- C04B41/53—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone involving the removal of at least part of the materials of the treated article, e.g. etching, drying of hardened concrete
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Abstract
コンクリート内部の鋼材を内部電極とし、該外部電極
間、及び/又は外部電極と内部電極間に、コンクリート
表面に保持された電解質溶液を介して電流を印加する方
法において、保持材によって保持された電解質溶液と外
部電極の表面をシートにて保護することを特徴とするコ
ンクリートの処理方法。 【効果】 複雑な形状のコンクリート構造物において
も、より簡便な方法にて外部電極の取り付けが可能とな
り、又、電解質保持材中の電解質溶液の蒸発を防ぎ、大
幅な工数低減が可能となる。更にシート取り付けによ
り、コンクリート表面の電解質溶液及び電極を含む外部
通電体全体を補強することができ、電解質保持材の脱落
が避けられる。
Description
クリートの電気化学的処理方法に関し、特にコンクリー
ト中の塩分を電気化学的に除去する方法、及び、中性化
したコンクリートにアルカリ性溶液を供給する方法に関
する。
種々の環境に対する抵抗性が強く、又、強アルカリ性で
あるので、その内部にある鋼材は、鋼材表面に不動態被
膜を形成して腐食から保護され、その為に、コンクリー
ト構造物は耐久性の有る永久構造物で有ると考えられて
きた。しかしながら、この永久構造物と考えられてきた
コンクリート構造物も、中性化や塩害などの原因によ
り、その耐久性が低下し、構造物としての寿命に疑問が
投げかけられるようになってきた。
補修する方法として、コンクリート構造物中の鉄筋をマ
イナス極とし、コンクリート表面に電解質溶液を含浸さ
せた電解質保持材を被覆し、この電解質保持材にチタン
等を用いた網目状の電極をプラス極にして埋設し、両極
間に電流を流し、コンクリート中の塩素イオンを除去す
る脱塩処理又は、中性化を受けたコンクリート内を再度
アルカリ化する再アルカリ化処理と言う電気化学的な手
法を用いた補修工法が開示されている(特開平1ー17
6287号公報,特開平2ー302384公報)。
クリートの通電処理を行なう場合、全面均一な電流密度
に保つ目的で、電解質保持材と外部電極との密着性確保
が必要となる。例えば、細かな間隔で電解質保持材と外
部電極を押さえつける作業、及び電解質保持材中の電解
質溶液の経時的な蒸発分又は、それ以上の電解質溶液の
定期的な再供給作業等が必要となる。その結果、工数ア
ップの一因となり、更に各構造物に応じた作業足場を密
に組み立てる必要があり、コストアップの原因となって
いる。
リート構造物への対応が困難であり、部分的に処理不可
能な部位が生じることにより全面均一な電気化学的処理
が実施することができず、補修効果が現われない結果と
なる。又、電解質保持材に外部電極を均一に取り付ける
為に、保持材膜厚を均一にする必要が有り、部分的に厚
い箇所が有れば、電解質溶液を含んだ電解質保持材の脱
落等の安全上の課題を有する。
した結果、電気化学的処理方法において、保持材によっ
て保持された電解質溶液と外部電極の表面をシートにて
保護することにより、上記課題を解決できる知見を得
て、本発明を完成するに至った。
ンクリートの表面部に外部電極を設置し、コンクリート
内部の鋼材を内部電極とし、該外部電極間、及び/又は
外部電極と内部電極間に、コンクリート表面に保持され
た電解質溶液を介して電流を印加する方法において、保
持材によって保持された電解質溶液と外部電極の表面を
シートにて保護することを特徴とするコンクリートの処
理方法、(2)シートの周囲、及び/又はシート表面の
一部を所定の間隔でコンクリートの表面と固定すること
を特徴とする(1)記載のコンクリートの処理方法、
(3)シートの外部、及び/又はシートの内部を補強体
にて囲うことを特徴とする(1)乃至(2)記載のコン
クリートの処理方法である。
よって保持された電解質溶液と外部電極(以下、外部通
電体という)の表面を保護するシートとしては、密閉性
を有した剛体、及び/又はフレキシブル体で有れば良
く、特に限定されるものではない。剛体の場合は、平
面、曲面等のコンクリート面に対し、適用でき、外部通
電体補強の効果も有しているものを用いる。剛体の材質
としては、電気的な腐食を起こさない非金属材料であれ
ば良く、例えば、塩化ビニル、アクリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の有機材料、FRP、FRC等の
複合材料が挙げられる。剛体の厚みとしては、安全性又
は作業性を考慮し、0.5mm以上、20mm以下が好
ましい。剛体自体の幅、長さについては全く制限はな
い。
複雑な形状の部位にも対応できる利点を有している。フ
レキシブル体の材質としては、一般的なシート状のもの
で良く、特に限定されるものでは無いが、密閉性の高い
有機材料の使用が好ましい。例えば、塩化ビニル、クロ
ロプレン、ブチルゴム、エチレン・酢ビ共重合体、塩素
化ポリエチレン、及びニトリルゴム等が挙げられる。フ
レキシブル体の厚みとしては、安全性又は作業性を考慮
し、0.05mm以上、10mm以下が好ましい。フレ
キシブル体自体の幅、長さについては全く制限はない。
体としては、電気的な腐食を起こさない非金属材料であ
れば良い。例えば、ポリエチレン又は、ポリプロピレン
等の有機材料を使用したプラスチックネット、又はプラ
スチック板又はメッシュ布、不織布等の繊維状材料、F
RP、FRC等の複合材料が挙げられる。
有している材質、及び/又は再使用が可能なものであれ
ば良く、特に限定されるものではない。具体的には、パ
ルプ、布及び不織布等の繊維状物質、ゼオライト、シラ
スバルーン及び発泡ビーズ等の無機、有機の多孔質材
料、並びに、吸水性の有機高分子等が挙げられる。更
に、それらの組み合わせ又は、成形物の使用が好まし
い。
せ、外部電極とコンクリート内部の鋼材との間の電流を
流し易くする為に、外部電極とコンクリート表面の両者
に接する状態にて設置しなけらばならない。但し、本発
明において、外部通電体表面のシートと外部電極が接す
ることによるシートの破損等を防止する目的で、外部電
極とシートの両者に接する状態にて、電解質保持材を設
置することも可能である。
は、外部通電体全部でもよいし、一定間隔毎に部分的な
保護でもかまわないが、好ましくは、外部通電体全部で
ある。一定間隔毎に部分的に保護する場合、外部通電体
を保護しない部分の間隔については、特に限定はない
が、外部通電体をシートにより保護する効果を維持する
為に、0.05m以上、5m以下の間隔を有しているこ
とが好ましい。
部をコンクリート表面に固定する際の固定方法として
は、コンクリート表面との固定が少なくとも通電処理期
間中、はずれない状態で有れば良く、特に限定されない
が、作業性等を考慮しプラスチック製のピン、アンカー
等にて直接固定する方法、角材等の上部よりプラスチッ
ク製のピン、アンカー等を使用し固定する方法、シート
の内側に接着シート等の接着剤を貼り付け、コンクリー
ト面と直接接着する方法、又は、これらの組み合わせに
よる方法が好ましい。固定する間隔については、特に限
定は無いが、高さ方向の電解質溶液のヘッド圧の影響に
よる重量保持の都合上、0.3m以上、10m以下の間
隔にて固定するのが好ましい。又、横方向に関してもシ
ートの固定強化、たるみ防止の目的で0.5m以上、2
0m以下の間隔にて固定するのが好ましい。
明する。図1は、電解質溶液を含浸した電解質保持材1
が、コンクリート表面6と外部電極2に接している。そ
の表面を塩ビシート3にて覆い、角材4とプラスチック
アンカー5にて固定することにより、コンクリート表面
の外部通電体を保護するシートの取り付けができる。こ
の方法にて外部通電体の簡易的で且つ、安全な取り付け
を図ることができる。通電処理は、外部電極2をプラス
極、内部鉄筋7をマイナス極とし、リード線8を介し、
直流電源装置9にて通電処理可能である。
チックボタン10にて取り付けることにより、より簡易
的な取り付けを図ることができる。又、塩ビシート3の
外側を補強体として、プラスチックネット11にて囲う
ことにより、コンクリート表面の外部通電体と、外部通
電体を保護するシート全体の更なる補強を図ることがで
きる。プラスチックネットの固定は、塩ビシート3と同
じくプラスチックボタン10にて固定が可能である。
側に補強体である、プラスチックネット11を設置する
ことにより、電解質保持材1と外部電極2の補強を図る
ことができる。又、該ネットを用いて、電解質保持材設
置の位置固定を行うことができる。コンクリート表面の
外部通電体の補強に使用したプラスチックネット11の
外側には、塩ビシート3を設置する。
12を使用した実施例であり、固定は角材4とプラスチ
ックアンカー5にて実施する。コンクリート表面の外部
通電体の、より強固な補強が図ることができる。そし
て、保持材の落下等の問題を解消できる。
ート13を使用し、コンクリート面とシートとを固定す
る方法であり、より簡便な方法にてシートの取り付けを
図ることができる。又、外部電極2の外側に、更に電解
質保持材1を設置することにより、外部電極2と、塩ビ
シート3が直接接する事が無くなり、塩ビシート3の破
損防止を図ることができる。
を含む外部通電体表面を、シートにて保護することによ
り、複雑な形状のコンクリート構造物においても、より
簡便な方法にて外部通電体の取り付けが可能となり、
又、電解質保持材中の電解質溶液の蒸発を防ぎ、大幅な
工数低減が可能となる効果を有する。更にシート取り付
けにより、コンクリート表面の電解質溶液及び電極を含
む外部通電体全体を補強することができ、電解質保持材
の脱落が避けられるという効果を有する。
概略図である。
の概略図である。
の概略図である。
る。
の概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 コンクリートの表面部に外部電極を設置
し、コンクリート内部の鋼材を内部電極とし、該外部電
極間、及び/又は外部電極と内部電極間に、コンクリー
ト表面に保持された電解質溶液を介して電流を印加する
方法において、保持材によって保持された電解質溶液と
外部電極の表面をシートにて保護することを特徴とする
コンクリートの処理方法。 - 【請求項2】 シートの周囲、及び/又はシート表面の
一部を所定の間隔でコンクリートの表面と固定すること
を特徴とする請求項1記載のコンクリートの処理方法。 - 【請求項3】 シートの外部、及び/又はシートの内部
を補強体にて囲うことを特徴とする請求項1乃至2記載
のコンクリートの処理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177194A JPH0840783A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 電気化学的処理を利用したコンクリートの処理方法 |
TW084104829A TW374804B (en) | 1994-05-26 | 1995-05-16 | A method for electrochemically treating concrete |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177194A JPH0840783A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 電気化学的処理を利用したコンクリートの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0840783A true JPH0840783A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16026828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6177194A Pending JPH0840783A (ja) | 1994-05-26 | 1994-07-28 | 電気化学的処理を利用したコンクリートの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0840783A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6398945B1 (en) | 1999-07-22 | 2002-06-04 | Infrastructure Repair Technologies, Inc. | Method of treating corrosion in reinforced concrete structures by providing a uniform surface potential |
JP2006327905A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Fuji Ps Corp | コンクリート構造物の脱塩方法 |
JP2016003904A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社安藤・間 | 放射能汚染コンクリートの除染方法及びシステム |
JP2021116219A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | デンカ株式会社 | 電気化学的処理工法及び電極用ユニットパネル |
JP2022088156A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | デンカ株式会社 | 電気化学的処理システム及び電極用ユニットパネル |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP6177194A patent/JPH0840783A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6398945B1 (en) | 1999-07-22 | 2002-06-04 | Infrastructure Repair Technologies, Inc. | Method of treating corrosion in reinforced concrete structures by providing a uniform surface potential |
JP2006327905A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Fuji Ps Corp | コンクリート構造物の脱塩方法 |
JP2016003904A (ja) * | 2014-06-16 | 2016-01-12 | 株式会社安藤・間 | 放射能汚染コンクリートの除染方法及びシステム |
JP2021116219A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | デンカ株式会社 | 電気化学的処理工法及び電極用ユニットパネル |
JP2022088156A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | デンカ株式会社 | 電気化学的処理システム及び電極用ユニットパネル |
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