JPH0840095A - 独立懸架アクスルの構造 - Google Patents
独立懸架アクスルの構造Info
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- JPH0840095A JPH0840095A JP2457895A JP2457895A JPH0840095A JP H0840095 A JPH0840095 A JP H0840095A JP 2457895 A JP2457895 A JP 2457895A JP 2457895 A JP2457895 A JP 2457895A JP H0840095 A JPH0840095 A JP H0840095A
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- shaft
- drive shaft
- gear shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 独立懸架式のアウトボード遊星歯車式終減速
装置を備えたホイール式車両のアクスルにおいて、サン
ギヤの歯当たりを良好にする。 【構成】 駆動軸１０を車軸５にころ軸受１１と円筒ブ
シュ１２とで２点支持し、端部の外歯スプライン１０ａ
と、サンギヤ軸１４の端部の外歯スプライン１４ａとに
嵌合可能な内歯スプライン１５ａを有する円筒形継手１
５を結合する。円筒形継手１５の内側、長手方向中央部
に凹溝１６を設け、ワッシャ１７を挿入して駆動軸１０
にボルト１８で締着する。サンギヤ１３はユニバーサル
ジョイント７に加わる半径方向の力の影響を受けず、ま
た浮動しているので遊星ギヤ２０との歯当たりは良好と
なる。
装置を備えたホイール式車両のアクスルにおいて、サン
ギヤの歯当たりを良好にする。 【構成】 駆動軸１０を車軸５にころ軸受１１と円筒ブ
シュ１２とで２点支持し、端部の外歯スプライン１０ａ
と、サンギヤ軸１４の端部の外歯スプライン１４ａとに
嵌合可能な内歯スプライン１５ａを有する円筒形継手１
５を結合する。円筒形継手１５の内側、長手方向中央部
に凹溝１６を設け、ワッシャ１７を挿入して駆動軸１０
にボルト１８で締着する。サンギヤ１３はユニバーサル
ジョイント７に加わる半径方向の力の影響を受けず、ま
た浮動しているので遊星ギヤ２０との歯当たりは良好と
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はホイール式車両の、アウ
トボード遊星歯車式終減速装置を有する独立懸架アクス
ル装置の、アウトボード遊星歯車式終減速装置の構造に
関する。
トボード遊星歯車式終減速装置を有する独立懸架アクス
ル装置の、アウトボード遊星歯車式終減速装置の構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図１はアウトボード遊星歯車式終減速装
置を備えた独立懸架式のホイール車両のアクスルの図面
である。フレーム１の中央下部には左右に駆動軸３、３
を突出させた減速装置２が装着され、左右にはアウトボ
ード遊星歯車式終減速装置４、４の車軸５、５が、サス
・シリンダ６、６を介してそれぞれ独立して装着されて
いる。減速装置２の駆動軸３とアウトボード遊星歯車式
終減速装置４とは両端にユニバーサルジョイント７、７
を介した連結軸８により連結されている。アウトボード
遊星歯車式終減速装置４の出力側には車輪９が装着され
ており、駆動軸３の回転はそのまま車輪９には伝わら
ず、アウトボード遊星歯車式減速装置４を介して減速さ
れて車輪９を回転するようになっている。
置を備えた独立懸架式のホイール車両のアクスルの図面
である。フレーム１の中央下部には左右に駆動軸３、３
を突出させた減速装置２が装着され、左右にはアウトボ
ード遊星歯車式終減速装置４、４の車軸５、５が、サス
・シリンダ６、６を介してそれぞれ独立して装着されて
いる。減速装置２の駆動軸３とアウトボード遊星歯車式
終減速装置４とは両端にユニバーサルジョイント７、７
を介した連結軸８により連結されている。アウトボード
遊星歯車式終減速装置４の出力側には車輪９が装着され
ており、駆動軸３の回転はそのまま車輪９には伝わら
ず、アウトボード遊星歯車式減速装置４を介して減速さ
れて車輪９を回転するようになっている。
【０００３】一般にアウトボードに遊星歯車式終減速装
置を有する独立懸架アクスルは稀であるが、その遊星歯
車式終減速装置の駆動軸とサンギヤの連結部の一例とし
て図６に示すようなものがある。前述の減速装置２の駆
動軸３にユニバーサルジョイント６０を介して連結され
た駆動軸６１は、車体に支持される車軸６２にころ軸受
６３により支持されている。駆動軸６１の先端部には外
歯スプライン６４が設けられ、遊星歯車装置のサンギヤ
６５を備えたサンギヤ軸６６の先端に設けられた奥止ま
りの内歯スプライン６７に嵌入し、サンギヤ軸６６の軸
芯を貫通するボルト６８により締着されている。６９は
遊星ギヤである。
置を有する独立懸架アクスルは稀であるが、その遊星歯
車式終減速装置の駆動軸とサンギヤの連結部の一例とし
て図６に示すようなものがある。前述の減速装置２の駆
動軸３にユニバーサルジョイント６０を介して連結され
た駆動軸６１は、車体に支持される車軸６２にころ軸受
６３により支持されている。駆動軸６１の先端部には外
歯スプライン６４が設けられ、遊星歯車装置のサンギヤ
６５を備えたサンギヤ軸６６の先端に設けられた奥止ま
りの内歯スプライン６７に嵌入し、サンギヤ軸６６の軸
芯を貫通するボルト６８により締着されている。６９は
遊星ギヤである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては、本来、遊星歯車装置内で浮動し、自動調
芯可能な状態であるべきサンギヤが駆動軸にボルトで固
着されているため、以下のような問題がある。 （１）サンギヤと遊星ギヤとの歯当たりの上から好まし
くない。 （２）ボルトに無理な曲げモーメントを発生させ、ボル
トの破損や弛みの原因となり易く、ころ軸受に対しても
悪い影響を与える。 （３）ユニバーサルジョイントに半径方向の力が加わっ
た場合、ピニオンが振られて歯当たり不良の原因とな
る。 また、サンギヤ軸の奥止まりの内歯スプラインを加工す
る際には、ブローチ加工ができないため、スロッタ加工
か、あるいはブローチ加工した軸をサンギヤに電子ビー
ム溶接等により固着する後加工が必要となり、生産性が
悪くコストも高くなる。
成においては、本来、遊星歯車装置内で浮動し、自動調
芯可能な状態であるべきサンギヤが駆動軸にボルトで固
着されているため、以下のような問題がある。 （１）サンギヤと遊星ギヤとの歯当たりの上から好まし
くない。 （２）ボルトに無理な曲げモーメントを発生させ、ボル
トの破損や弛みの原因となり易く、ころ軸受に対しても
悪い影響を与える。 （３）ユニバーサルジョイントに半径方向の力が加わっ
た場合、ピニオンが振られて歯当たり不良の原因とな
る。 また、サンギヤ軸の奥止まりの内歯スプラインを加工す
る際には、ブローチ加工ができないため、スロッタ加工
か、あるいはブローチ加工した軸をサンギヤに電子ビー
ム溶接等により固着する後加工が必要となり、生産性が
悪くコストも高くなる。
【０００５】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、独立懸架式のアウトボード遊星歯車式終減速装
置において、各部に悪影響を与えることなく、歯当たり
の良好な独立懸架アクスルの構造を提供することを目的
としている。
もので、独立懸架式のアウトボード遊星歯車式終減速装
置において、各部に悪影響を与えることなく、歯当たり
の良好な独立懸架アクスルの構造を提供することを目的
としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る独立懸架アクスルの構造においては、
車体の内方にユニバーサルジョイントを備え、車体の外
方に遊星歯車装置を備えた独立懸架式のアウトボード遊
星歯車式終減速装置において、所定量離間した軸受で支
持される駆動軸と、該駆動軸から分離されるとともに、
サンギヤ軸が該駆動軸に直列に継手で連結された遊星歯
車装置とから構成している。
め、本発明に係る独立懸架アクスルの構造においては、
車体の内方にユニバーサルジョイントを備え、車体の外
方に遊星歯車装置を備えた独立懸架式のアウトボード遊
星歯車式終減速装置において、所定量離間した軸受で支
持される駆動軸と、該駆動軸から分離されるとともに、
サンギヤ軸が該駆動軸に直列に継手で連結された遊星歯
車装置とから構成している。
【０００７】上記構成において、前記遊星歯車装置のサ
ンギヤが浮動している構成としている。
ンギヤが浮動している構成としている。
【０００８】前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合するとともに、該円筒形継手の内方
の長手方向中間部に所定の幅の凹溝を形成し、この凹溝
に前記内歯スプラインの内径より大径のワッシャを挿入
し、前記駆動軸端面にボルトにより締着した構成として
いる。
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合するとともに、該円筒形継手の内方
の長手方向中間部に所定の幅の凹溝を形成し、この凹溝
に前記内歯スプラインの内径より大径のワッシャを挿入
し、前記駆動軸端面にボルトにより締着した構成として
いる。
【０００９】前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、両端におねじを有するスタッドを前記サン
ギヤ軸の穴に遊嵌させるとともに、一端のおねじを前記
駆動軸の端面に設けられためねじに締着し、他端のおね
じに前記サンギヤ軸の穴径より大径のワッシャをナット
により締着し、該ワッシャと前記サンギヤ軸の端面との
間に所定の隙間を設けた構成としている。
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、両端におねじを有するスタッドを前記サン
ギヤ軸の穴に遊嵌させるとともに、一端のおねじを前記
駆動軸の端面に設けられためねじに締着し、他端のおね
じに前記サンギヤ軸の穴径より大径のワッシャをナット
により締着し、該ワッシャと前記サンギヤ軸の端面との
間に所定の隙間を設けた構成としている。
【００１０】前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、前記駆動軸の軸端に段付き部を形成して設
けた細径軸を前記サンギヤ軸の穴に遊嵌し、前記細径軸
の先端に設けたおねじに前記サンギヤ軸の穴径より大径
のワッシャをナットにより締着し、該ワッシャと前記サ
ンギヤ軸の端面との間に所定の隙間を設けた構成として
いる。
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、前記駆動軸の軸端に段付き部を形成して設
けた細径軸を前記サンギヤ軸の穴に遊嵌し、前記細径軸
の先端に設けたおねじに前記サンギヤ軸の穴径より大径
のワッシャをナットにより締着し、該ワッシャと前記サ
ンギヤ軸の端面との間に所定の隙間を設けた構成として
いる。
【００１１】
【作用】上記のような構成としたため、サンギヤがユニ
バーサルジョイントに加わる半径方向の力の影響を受け
ることはなく、また、サンギヤは駆動軸に対して浮動し
た状態で連結されているため、遊星ギヤとの間に良好な
歯当たりが得られる。
バーサルジョイントに加わる半径方向の力の影響を受け
ることはなく、また、サンギヤは駆動軸に対して浮動し
た状態で連結されているため、遊星ギヤとの間に良好な
歯当たりが得られる。
【００１２】
【実施例】以下に本発明に係る独立懸架のアクスル装置
の実施例について、図面を参照して詳述する。
の実施例について、図面を参照して詳述する。
【００１３】図２はアウトボード遊星歯車式終減速装置
の第１実施例の断面図である。図１に示すように車体フ
レームに独立して懸架されている車軸５には、一端がユ
ニバーサルジョイント７に連結している駆動軸１０が、
ころ軸受１１および円筒ブシュ１２により２点で支持さ
れている。ころ軸受１１および円筒ブシュ１２はころ軸
受であっても円筒ブシュであっても差し支えない。駆動
軸１０の他端およびサンギヤ１３を有するサンギヤ軸１
４の軸端にはそれぞれ外歯スプライン１０ａ、１４ａが
設けられ、内歯スプライン１５ａを有する円筒形継手１
５により結合されている。円筒形継手１５の内方の長手
方向中間部には内歯スプライン１５ａの内径より大径の
所定の幅の凹溝１６が設けられ、内歯スプライン１５ａ
の内径より大径のワッシャ１７をこの凹溝１６に挿入
し、ボルト１８により駆動軸１０に締着して円筒形継手
１５の抜け止めとしている。
の第１実施例の断面図である。図１に示すように車体フ
レームに独立して懸架されている車軸５には、一端がユ
ニバーサルジョイント７に連結している駆動軸１０が、
ころ軸受１１および円筒ブシュ１２により２点で支持さ
れている。ころ軸受１１および円筒ブシュ１２はころ軸
受であっても円筒ブシュであっても差し支えない。駆動
軸１０の他端およびサンギヤ１３を有するサンギヤ軸１
４の軸端にはそれぞれ外歯スプライン１０ａ、１４ａが
設けられ、内歯スプライン１５ａを有する円筒形継手１
５により結合されている。円筒形継手１５の内方の長手
方向中間部には内歯スプライン１５ａの内径より大径の
所定の幅の凹溝１６が設けられ、内歯スプライン１５ａ
の内径より大径のワッシャ１７をこの凹溝１６に挿入
し、ボルト１８により駆動軸１０に締着して円筒形継手
１５の抜け止めとしている。
【００１４】ワッシャ１７は図３の一実施例（ａ）、他
の実施例（ｂ）に示すように、長径Ｄは内歯スプライン
１５ａの内径より大きく、２面幅Ｂは長径Ｄより小さく
形成されており、円筒形継手１５の内歯スプライン１５
ａ内に斜めにして挿入できる大きさとなっている。
の実施例（ｂ）に示すように、長径Ｄは内歯スプライン
１５ａの内径より大きく、２面幅Ｂは長径Ｄより小さく
形成されており、円筒形継手１５の内歯スプライン１５
ａ内に斜めにして挿入できる大きさとなっている。
【００１５】サンギヤ１３は遊星ギヤ２０に噛合してお
り、遊星ギヤ２０はキャリヤ２１に支承された遊星ギヤ
軸２２に軸支されている。遊星ギヤ２０は車軸５に固着
されたリングギヤ２３に噛合しており、キャリヤ２１は
車軸５に回転可能に装着されたホイールハブ２４と結合
している。ホイールハブ２４には図１に示す車輪９が装
着され、サンギヤ１３が回転すると車輪９は減速されて
回転するようになっている。
り、遊星ギヤ２０はキャリヤ２１に支承された遊星ギヤ
軸２２に軸支されている。遊星ギヤ２０は車軸５に固着
されたリングギヤ２３に噛合しており、キャリヤ２１は
車軸５に回転可能に装着されたホイールハブ２４と結合
している。ホイールハブ２４には図１に示す車輪９が装
着され、サンギヤ１３が回転すると車輪９は減速されて
回転するようになっている。
【００１６】駆動軸１０は２点で支持されているためユ
ニバーサルジョイント７に半径方向の力が加わってもサ
ンギヤ軸１４はその影響を受けることはなく、またサン
ギヤ軸１４は駆動軸１０に円筒形継手１５を介してスプ
ラインで係合しているためサンギヤ１３は浮動した状態
となり、遊星ギヤ２０との歯当たりは良好である。
ニバーサルジョイント７に半径方向の力が加わってもサ
ンギヤ軸１４はその影響を受けることはなく、またサン
ギヤ軸１４は駆動軸１０に円筒形継手１５を介してスプ
ラインで係合しているためサンギヤ１３は浮動した状態
となり、遊星ギヤ２０との歯当たりは良好である。
【００１７】図４はアウトボート遊星歯車式終減速装置
の第２実施例の断面図である。車軸５には一端がユニバ
ーサルジョイント７に連結している駆動軸３０が円筒ブ
シュ３１、３２により２点で支持されており、駆動軸３
０の他端には外歯スプライン３３およびめねじ３４が設
けられている。円筒ブシュ３１、３２はころ軸受であっ
ても差し支えない。駆動軸３０のめねじ３４には一端に
おねじ３６を有するスタッド３５が締着され、これにサ
ンギヤ１３を備え、軸芯に貫通する穴４１を有するサン
ギヤ軸４０が遊嵌している。スタッド３５の他端に設け
られたおねじ３７にはサンギヤ軸４０の穴４１の穴径よ
り大径のワッシャ３８がナット３９により締着されてお
り、サンギヤ軸４０の抜け止めとなっている。ワッシャ
３８とサンギヤ軸４０の軸端との間には所定の隙間Ｓが
設けられている。サンギヤ軸４０の一端には外歯スプラ
イン４２を設け、駆動軸３０の外歯スプライン３３と内
歯スプライン４４を有する円筒形継手４３で結合する。
これによりサンギヤ軸４０は浮動状態で駆動軸３０と連
結する。遊星ギヤ、リングギヤ等の部品および構成、お
よび本構成の効果は第１実施例と同一なので説明は省略
する。
の第２実施例の断面図である。車軸５には一端がユニバ
ーサルジョイント７に連結している駆動軸３０が円筒ブ
シュ３１、３２により２点で支持されており、駆動軸３
０の他端には外歯スプライン３３およびめねじ３４が設
けられている。円筒ブシュ３１、３２はころ軸受であっ
ても差し支えない。駆動軸３０のめねじ３４には一端に
おねじ３６を有するスタッド３５が締着され、これにサ
ンギヤ１３を備え、軸芯に貫通する穴４１を有するサン
ギヤ軸４０が遊嵌している。スタッド３５の他端に設け
られたおねじ３７にはサンギヤ軸４０の穴４１の穴径よ
り大径のワッシャ３８がナット３９により締着されてお
り、サンギヤ軸４０の抜け止めとなっている。ワッシャ
３８とサンギヤ軸４０の軸端との間には所定の隙間Ｓが
設けられている。サンギヤ軸４０の一端には外歯スプラ
イン４２を設け、駆動軸３０の外歯スプライン３３と内
歯スプライン４４を有する円筒形継手４３で結合する。
これによりサンギヤ軸４０は浮動状態で駆動軸３０と連
結する。遊星ギヤ、リングギヤ等の部品および構成、お
よび本構成の効果は第１実施例と同一なので説明は省略
する。
【００１８】図５はアウトボード遊星歯車式終減速装置
の第３実施例の断面図である。駆動軸以外の部品番号、
名称および構成は第２実施例と同一なので説明は省略
し、異なる部分についてのみ説明する。一端がユニバー
サルジョイント７に連結している駆動軸５０の他端に
は、段付き部５１を形成して細径軸５２が設けられてお
り、サンギヤ軸４０の穴４１に遊嵌している。細径軸５
２の先端に設けられたおねじ５３にはワッシャ３８がナ
ット３９により締着されており、ワッシャ３８とサンギ
ヤ軸４０の軸端との間には所定の隙間Ｓが設けられてい
ることは実施例２と同一である。また、駆動軸５０の先
端には外歯スプライン５４が設けられ、円筒形継手４３
の内歯スプライン４４と歯合する。
の第３実施例の断面図である。駆動軸以外の部品番号、
名称および構成は第２実施例と同一なので説明は省略
し、異なる部分についてのみ説明する。一端がユニバー
サルジョイント７に連結している駆動軸５０の他端に
は、段付き部５１を形成して細径軸５２が設けられてお
り、サンギヤ軸４０の穴４１に遊嵌している。細径軸５
２の先端に設けられたおねじ５３にはワッシャ３８がナ
ット３９により締着されており、ワッシャ３８とサンギ
ヤ軸４０の軸端との間には所定の隙間Ｓが設けられてい
ることは実施例２と同一である。また、駆動軸５０の先
端には外歯スプライン５４が設けられ、円筒形継手４３
の内歯スプライン４４と歯合する。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上詳述したような構成とした
ため以下のような効果を奏する （１）駆動軸が２点で安定的に支持されているため、ユ
ニバーサルジョイントに加わる半径方向の荷重によりサ
ンギヤが影響を受けることはない。 （２）サンギヤは浮動状態であるため遊星ギヤとの歯当
たりは良好である。 （３）円筒形継手の内歯スプラインはブローチ加工が可
能なため、生産性が良く、コストも安い。
ため以下のような効果を奏する （１）駆動軸が２点で安定的に支持されているため、ユ
ニバーサルジョイントに加わる半径方向の荷重によりサ
ンギヤが影響を受けることはない。 （２）サンギヤは浮動状態であるため遊星ギヤとの歯当
たりは良好である。 （３）円筒形継手の内歯スプラインはブローチ加工が可
能なため、生産性が良く、コストも安い。
【図面の簡単な説明】
【図１】アウトボード遊星歯車式終減速装置を備えた独
立懸架式アクスルの構成を示す正面図である。
立懸架式アクスルの構成を示す正面図である。
【図２】本発明のアウトボード遊星歯車式終減速装置の
第１実施例の断面図である。
第１実施例の断面図である。
【図３】図２に示すワッシャの正面図であり、（ａ）は
一実施例、（ｂ）は他の実施例である。
一実施例、（ｂ）は他の実施例である。
【図４】本発明のアウトボード遊星歯車式終減速装置の
第２実施例の断面図である。
第２実施例の断面図である。
【図５】同、第３実施例の断面図である。
【図６】従来のアウトボード遊星歯車式終減速装置の駆
動軸とサンギヤ軸との結合方法を示す断面図である。
動軸とサンギヤ軸との結合方法を示す断面図である。
５・・・・車軸 ７・・・・ユニバーサルジョイント １０・・駆動軸 １１・・ころ軸受 １２・・円筒ブシュ １３・・サンギヤ １４・・サンギヤ軸 １５・・円筒形継手 １６・・凹溝 １７・・ワッシャ。
Claims (5)
- 【請求項１】 車体の内方にユニバーサルジョイントを
備え、車体の外方に遊星歯車装置を備えた独立懸架式の
アウトボード遊星歯車式終減速装置において、所定量離
間した軸受で支持される駆動軸と、該駆動軸から分離さ
れるとともに、サンギヤ軸が該駆動軸に直列に継手で連
結された遊星歯車装置とからなることを特徴とする独立
懸架アクスルの構造。 - 【請求項２】 前記遊星歯車装置のサンギヤが浮動して
いることを特徴とする請求項１の独立懸架アクスルの構
造。 - 【請求項３】 前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合するとともに、該円筒形継手の内方
の長手方向中間部に所定の幅の凹溝を形成し、この凹溝
に前記内歯スプラインの内径よりも大径のワッシャを挿
入し、前記駆動軸端面にボルトにより締着したことを特
徴とする請求項１の独立懸架アクスルの構造。 - 【請求項４】 前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、両端におねじを有するスタッドを前記サン
ギヤ軸の穴に遊嵌させるとともに、一端のおねじを前記
駆動軸の端面に設けられためねじに締着し、他端のおね
じに前記サンギヤ軸の穴径より大径のワッシャをナット
により締着し、該ワッシャと前記サンギヤ軸の端面との
間に所定の隙間を設けたことを特徴とする独立懸架のア
クスル装置。 - 【請求項５】 前記駆動軸とサンギヤ軸との結合におい
て、該駆動軸の端部とサンギヤ軸の端部とにそれぞれ設
けた外歯スプラインに嵌合可能な内歯スプラインを有す
る円筒形継手を結合し、前記サンギヤ軸の軸芯に貫通す
る穴を設け、前記駆動軸の軸端に段付き部を形成して設
けた細径軸を前記サンギヤ軸の穴に遊嵌し、前記細径軸
の先端に設けたおねじに前記サンギヤ軸の穴径より大径
のワッシャをナットにより締着し、該ワッシャと前記サ
ンギヤ軸の端面との間に所定の隙間を設けたことを特徴
とする独立懸架アクスルの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2457895A JPH0840095A (ja) | 1994-01-25 | 1995-01-20 | 独立懸架アクスルの構造 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-23682 | 1994-01-25 | ||
| JP2368294 | 1994-01-25 | ||
| JP2457895A JPH0840095A (ja) | 1994-01-25 | 1995-01-20 | 独立懸架アクスルの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0840095A true JPH0840095A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=26361092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2457895A Pending JPH0840095A (ja) | 1994-01-25 | 1995-01-20 | 独立懸架アクスルの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0840095A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2269859A1 (en) * | 2009-07-02 | 2011-01-05 | ArvinMeritor Technology, LLC | Planetary wheel end assembly |
| WO2020067269A1 (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP2457895A patent/JPH0840095A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2269859A1 (en) * | 2009-07-02 | 2011-01-05 | ArvinMeritor Technology, LLC | Planetary wheel end assembly |
| WO2020067269A1 (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
| CN112770968A (zh) * | 2018-09-27 | 2021-05-07 | 本田技研工业株式会社 | 电动车辆 |
| JPWO2020067269A1 (ja) * | 2018-09-27 | 2021-08-30 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
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