JPH0840090A - 燃料用部品 - Google Patents

燃料用部品

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JPH0840090A
JPH0840090A JP17701394A JP17701394A JPH0840090A JP H0840090 A JPH0840090 A JP H0840090A JP 17701394 A JP17701394 A JP 17701394A JP 17701394 A JP17701394 A JP 17701394A JP H0840090 A JPH0840090 A JP H0840090A
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JP
Japan
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fuel
fuel tank
tank
canister
sealed
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JP17701394A
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English (en)
Inventor
Yozo Nagai
洋三 永井
Kazuaki Naito
和明 内藤
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃料タンク本体だけでなく付属部品からの燃
料も含めて、燃料系全体からの燃料の揮散量を低減化す
る。 【構成】 燃料タンク1及び/または付属部品を燃料に
対してバリア性を有する材料3で実質的に包んで密封し
た燃料用部品である。 【効果】 燃料系全体からの燃料の揮散量を大幅に低減
化する事ができる。また、低コストで燃料の揮散防止を
達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料用部品に関し、さら
に詳しくは燃料用部品からの燃料の揮散防止技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、安全及び環境対策のために燃
料タンクまたは付属部品等の器壁や接続部分からの燃料
の揮散量を低減化することが要求されている。例えば、
自動車分野においては、自動車の燃料タンク本体は金属
あるいは樹脂により製造され、樹脂製燃料タンクの場合
はタンク本体からの燃料の透過量を減らすため樹脂をス
ルホン化処理する方法(SO3 処理、特公昭46−23
914号公報)、フッ素処理する方法(F2 処理)、バ
リア性樹脂との多層構造を有する中空成形製品とする方
法(特公昭55−49989号公報)、ポリエチレンの
連続マトリックス相中にポリアミド等のバリア性樹脂を
薄片状に分散させる方法(特公昭60−14695号公
報)等が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法等
により燃料タンク本体からの燃料の透過量を低減化して
も、実際には燃料タンクに付属する各種の部品(例えば
ホース類等)からの透過量が多く、燃料用部品全体から
の揮散量を低減化するための障害となっている。本発明
は、燃料タンクだけでなく付属部品からの燃料の揮散量
を低減化させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題について鋭意検
討した結果、本発明者らは、燃料タンク及び/または付
属部品を燃料に対してバリア性を有する材料で実質的に
包んで密閉した燃料用部品によって燃料系全体からの燃
料の揮散量を大幅に低減化できることを見出した。
【0005】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明において燃料用部品とは燃料を用いる装置におけ
る燃料に関わる部品をいい、燃料タンクまたは付属部品
を含むものであり、特に自動車に搭載されるものを含
む。燃料タンクとは燃料を入れておく容器をいい、付属
部品とは燃料タンクに付属する部品をいう。自動車用燃
料用部品の場合、燃料タンクの材質は金属でも樹脂でも
よい。樹脂製燃料タンクの場合、燃料タンク本体は単層
のポリエチレン製であってもよいし、先に述べたような
各種の透過防止処理が施されたものでもよい。自動車用
燃料用部品の場合の付属部品としては、燃料注入用パイ
プ、息継ぎ用ホース、セパレーター、チェックバルブ等
が挙げられる。これらの各種付属部品を取り付けた燃料
タンクをアッセンブルタンクという。
【0006】本発明における燃料に対してバリア性を有
する材料(以下、バリア性材料という)とは、ガソリン
等の燃料に対してバリア性を有するフィルムまたはシー
ト状の材料であれば何でもよく、各種ポリアミド類、エ
チレンビニルアルコール共重合体類、ポリアクリロニト
リル系材料、ポリビニリデンジクロライド、ポリビニリ
デンジフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、各
種ポリエステル類等の素材やそれらの素材をベースとし
た各種のブレンド物やフィラー等の充填物をフィルムま
たはシート状に加工したもの、各種金属箔、これらの素
材どうし及びこれらの素材とポリエチレンやポリプロピ
レン等とを多層にしてフィルムまたはシート状にしたも
の、アルミ箔等の金属箔と樹脂とを貼り合わせフィルム
またはシート状にしたもの、また各種のフィルム及びシ
ート状材料にアルミニウムや酸化ケイ素等を蒸着させた
もの、これらの蒸着物を更に各種の樹脂と多層構造にし
たもの等があげられる。これらのフィルムまたはシート
の厚さに関しては、目標とするバリア性が得られれば特
に限定するものではないが、10μm〜1mm程度の厚
さが望ましい。極端に薄い場合にはシールが行いにく
い、袋自身の強度が弱いといった問題があり、また極端
に厚い場合にはコストが高くなるといった問題がある。
【0007】本発明において燃料タンク及び/または付
属部品をバリア性材料で実質的に包んで密閉するには各
種の方法を採用できる。例えば燃料タンク及び/または
付属品の大部分をバリア性材料で包んだ包装体とし、バ
リア性材料同士、または該材料と燃料タンク及び/また
は付属部品とを密着させてシールすることにより燃料タ
ンク及び/または付属品を該包装体の外側の雰囲気と実
質的に遮断することができる。バリア性材料同士、また
は該材料と燃料タンク及び/または付属部品とを密着さ
せてシールする方法は燃料が洩れないようにシールでき
る方法であれば特に限定するものではなく、熱板、高周
波、超音波、振動等の各種の溶着方法や接着剤等による
接着方法、機械的締め付け具等による方法等が挙げられ
る。この中でもヒートシールする方法が密閉性が良いの
で好ましい。また、ヒートシールする場合、バリア性材
料は低密度ポリエチレン等との多層フィルムの使用が好
ましい。
【0008】本発明の燃料用部品は、燃料タンク及び付
属部品の大部分、燃料タンクのみの大部分、または付属
部品のみの大部分をバリア性材料で包んで密閉したもの
であり、特に燃料タンクと付属部品との接続部または付
属部品と付属部品との接続部を密閉するように包むと燃
料の揮散量を大幅に低減化させることができるので好ま
しい。また、バリア性材料で包む場合に燃料用部品以外
の部品もいっしょに包んでも差し支えない。
【0009】本発明の密閉した燃料用部品においては燃
料タンク及び/または付属部品の器壁や接続部分から揮
散した燃料は密閉体内に留まり、ほとんど外部には洩れ
ない。そのため密閉体内にたまった燃料を取り除くこと
が好ましく、たまった燃料を外気に出さないで抜き取る
装置または方法であればいずれも採用できるが、その例
としては密閉体の一部に燃料抜き出し用の口及びその栓
を設けそこから燃料を時々抜き出す方式や、キャニスタ
ーと呼ばれる、燃料タンクからの蒸発ガスをこの中に一
時蓄えておきエンジン等が始動すると外気とともにエン
ジン等に吸入させる装置であって内部には活性炭等が入
っている装置を密閉体と接続する方式等が挙げられ、特
に後者の方式が簡便であり好ましい。これらの方式を採
用すると燃料による密閉体内の圧力の上昇を抑えること
ができるので好ましい。また、密閉体に接続するキャニ
スターは、通常のガソリンタンク等の燃料タンクに接続
しているキャニスターを併用して用いることもできる。
【0010】以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は本発明の燃料用部品の一例の斜視図である。燃料
タンク1には、燃料送出用パイプ10、息継ぎ用ホース
11、チェックバルブ12、セパレーター13、フィラ
ーチューブ14等の付属部品が接続部5で接続してい
る。そして、燃料タンク1及び付属部品の大部分がバリ
ア性材料3で包まれ密閉されている。密閉体6にはキャ
ニスター接続用ノズル7が取り付けられ、密閉体6とキ
ャニスター4とはキャニスター接続用ノズル7及びホー
ス8を通じて接続している。燃料タンク1内の燃料は燃
料タンク1及び付属部品の器壁や接続部5から揮散する
が、バリア性材料3をほとんど透過しないので密閉体6
内に留まる。しかし、密閉体6の内部はキャニスター4
につながっているため、揮散した燃料はキャニスター4
内に蓄えられる。そのため、密閉体6は揮散した燃料ガ
スによる内圧上昇がなく膨らむことがない。こうして本
発明の燃料用部品によると燃料系全体からの燃料の揮散
量を大幅に低減化することができる。
【0011】図2は本発明の付属部品とバリア性材料と
のシール部分の一例を示す断面図である。キャニスター
接続用ノズル7はバリア性材料3とヒーター加熱による
溶着により、溶着面15で接着している。そしてキャニ
スター接続用ノズル7にはホース8がはめ込まれてい
る。
【0012】
【実施例】以下、実施例で本発明を説明する。 (実施例1)容量50リットル、本体重量8kgのアッ
センブル状態のポリエチレン製燃料タンクにガソリン2
5リットルを入れて密封し、該タンクを厚さ50ミクロ
ン、1000mm×1200mmの大きさの、キャニス
ターとの接続用ノズルを取り付けたポリビニリデンジク
ロライド製の袋に入れてシールし、接続用ノズルとキャ
ニスターを燃料タンク用のゴムホースで接続した。次に
このものを容量1450リットルのシールドルームに入
れ、23℃の温度で保持し、48時間後のシルドルーム
内のガソリン濃度をガスクロマトグラムにて測定した。
また、同時に袋の膨らみ状態を目視にて観察した。ガソ
リン濃度の測定結果は20ppm であり、袋の膨らみは認
められなかった。
【0013】(実施例2)実施例1で用いたのと同形状
の、バリア性樹脂として6−ナイロンを使用した多層ポ
リエチレン製燃料タンクを用いた他は実施例1と全く同
じ条件での実験を行った。ガソリン濃度の測定結果は1
2ppm であり、袋の膨らみは認められなかった。
【0014】(比較例1)実施例1において使用したガ
ソリンを入れて密封したタンクを、バリア性のフィルム
で包まず直接シールドルームに入れ、実施例1と同様の
方法で48時間後のガソリン濃度測定を行った。ガソリ
ン濃度の測定結果は205ppm であった。
【0015】(比較例2)実施例1においてキャニスタ
ーとの接続を行わず、接続用ノズルの先端を密封して、
実施例1と同様のテストを行った。ガソリン濃度の測定
結果は22ppm であり、袋には膨らみが認められた。
【0016】(比較例3)実施例2において使用したガ
ソリンを入れて密封したタンクを、バリア性のフィルム
で包まず直接シールドルームに入れ、実施例1と同様の
方法で48時間後のガソリン濃度測定を行った。ガソリ
ン濃度の測定結果は126ppm であった。
【0017】(比較例4)実施例2においてキャニスタ
ーとの接続を行わず、接続用ノズルの先端を密封して、
実施例2と同様のテストを行った。ガソリン濃度の測定
結果は14ppm であり、袋には膨らみが認められた。
【0018】
【発明の効果】本発明の燃料用部品によれば燃料系全体
からの燃料の揮散量を大幅に低減化することができる。
また、低コストで燃料の揮散防止を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料用部品の一例の斜視図である。
【図2】本発明の付属部品とバリア性材料とのシール部
分の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料タンクと接続したキャニスター 3 バリア性材料 4 密閉体と接続したキャニスター 5 接続部 6 密閉体 7 キャニスター接続用ノズル 8 ホース 9 燃料注入口 10 燃料送出用パイプ 11 息継ぎ用ホース 12 チェックバルブ 13 セパレーター 14 フィラーチューブ 15 溶着面 16 シール部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク及び/または付属部品を燃料
    に対してバリア性を有する材料で実質的に包んで密閉し
    た燃料用部品。
  2. 【請求項2】 燃料タンク及び/または付属部品を燃料
    に対してバリア性を有する材料で実質的に包んだ密閉体
    とキャニスターとを接続した請求項1記載の燃料用部
    品。
  3. 【請求項3】 燃料に対してバリア性を有する材料で包
    んだ密閉体の中に付属部品の接続部を含むことを特徴と
    する請求項1,2記載の燃料用部品。
  4. 【請求項4】 自動車に用いられる請求項1,2,3記
    載の燃料用部品。
JP17701394A 1994-07-28 1994-07-28 燃料用部品 Pending JPH0840090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000051907A1 (fr) * 1999-03-04 2000-09-08 Kuraray Co. Ltd. Reservoir a combustible
KR100786535B1 (ko) * 2007-05-07 2007-12-17 정호순 자동차의 필러 튜브 조립체
JP2011071119A (ja) * 2003-10-06 2011-04-07 Soc Bic 燃料電池用燃料カートリッジおよびその製造方法

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