JPH0840033A - 車体傾動防止装置付き車輌 - Google Patents

車体傾動防止装置付き車輌

Info

Publication number
JPH0840033A
JPH0840033A JP18034094A JP18034094A JPH0840033A JP H0840033 A JPH0840033 A JP H0840033A JP 18034094 A JP18034094 A JP 18034094A JP 18034094 A JP18034094 A JP 18034094A JP H0840033 A JPH0840033 A JP H0840033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
piston cylinder
vehicle body
vehicle
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18034094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3513220B2 (ja
Inventor
Hideo Fujino
英雄 藤野
Shunji Fujino
俊二 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAISHO KOGYO KK
Original Assignee
TAISHO KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAISHO KOGYO KK filed Critical TAISHO KOGYO KK
Priority to JP18034094A priority Critical patent/JP3513220B2/ja
Publication of JPH0840033A publication Critical patent/JPH0840033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3513220B2 publication Critical patent/JP3513220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/46Means for locking the suspension
    • B60G2204/4604Means for locking the suspension mechanically, e.g. using a hook as anticreep mechanism
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/46Means for locking the suspension
    • B60G2204/4605Means for locking the suspension hydraulically, e.g. interrupting communication between the chambers of a hydraulic cylinder

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輌の大型化、嵩高化を招くことがなく、比
較的安価に装備でき、操作上安全な車体傾動防止装置を
備えた車輌を提供する。 【構成】 車体フレーム18のうち荷台フレーム部分1
81と差動歯車装置15から延びる後輪駆動軸141の
リアアクスルハウジング17との間に介装された各緩衝
用バネ20をフレーム18を支えとして上方から下方へ
押圧できるピストンシリンダ装置31と、装置31によ
り押圧されるバネ20をフレーム18を支えとして下方
からフレーム18に対し定位置に支持し、ピストンシリ
ンダ装置31との間に抑え込み挟持するための係合アー
ム33とを備えた車体傾動防止装置Aを有する車輌C。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体傾動防止装置付き車
輌に関する。
【0002】
【従来の技術】各種杭、ガードレール支柱のような杭或
いは柱状物の打ち込み機を搭載した車輌、さく井工事に
おける地盤掘削、建築土木工事における基礎杭孔の掘
削、鉱山・採石・土木現場における発破孔の掘削等を行
うためのボーリングマシンを搭載した車輌のように現場
作業機を搭載した車輌においては、それら打ち込み機、
ボーリングマシン等の現場作業機の一部を車体のいずれ
かの部位まで突出させたり、車体外へ突出させて操作す
ることが多々ある。このような用い方をすると車輌に偏
り荷重やモーメントが加わる。この場合、車輌には通常
車体フレームと車輪部との間に緩衝用のバネが介装され
ているので、該バネがこの偏り荷重やモーメントのため
撓む、伸縮する等して車体が傾動し、円滑な打ち込み作
業、ボーリング作業等の妨げとなる。
【0003】また、以上説明した現場作業機搭載車輌の
場合だけでなく、重量物を搬送する車輌では、その積み
降ろしに際し、やはり偏り荷動やモーメントが作用して
車体が傾動することがある。そこでこのような車体の傾
動を防止するための手段が従来から採用されており、そ
れは車体フレームに搭載された通常ピストンシリンダ装
置からなる伸縮可能の支持装置であり、これを伸長させ
ることにより車体をバネの影響が無いように持ち上げ支
持する。極端な場合は車体を車輪ごと持ち上げ支持す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の支持装置は、きわめて大がかりであり、装備
コストが高くつく上、車輌全体が嵩高くなり、車輌移動
の自由度が低下する。また、車輪以外の部位から地上へ
向け該支持装置が伸長するので危険でもあり、操作に十
分な注意を要する。
【0005】そこで本発明は、車輌の大型化、嵩高化を
招くことがなく、比較的安価に装備でき、操作上安全な
車体傾動防止装置を備えた車輌を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の車体傾動防止装置付き車輌は、車体フレームに連結
されるとともに車輪部に連結されて該車体フレームと車
輪部との間に介装された緩衝用バネを前記車体フレーム
を支えとして上方から下方へ押圧するピストンシリンダ
装置と、前記車体フレームに揺動可能に連結され、前記
ピストンシリンダ装置により押圧される前記緩衝用バネ
を前記車体フレームを支えとして下方から該車体フレー
ムに対し定位置に支持して前記ピストンシリンダ装置と
の間に抑え込み挟持するための該緩衝用バネへの係合位
置、又は該係合位置から離脱した退避位置を選択的にと
ることができる係合アームと、前記ピストンシリンダ装
置の緩衝用バネ押圧動作にともなって前記係合アームを
前記緩衝用バネへの係合位置へ移動させ、該ピストンシ
リンダ装置の緩衝用バネ押圧解除動作にともなって該係
合アームを前記退避位置へ移動させるように、該ピスト
ンシリンダ装置動作に前記係合アームを連動揺動させる
ための連動機構とを備えている車体傾動防止装置を有し
ている。
【0007】前記ピストンシリンダ装置及び係合アーム
は、車輌におけるすべての緩衝用バネに対して設ける必
要はなく、車輌の用途等に応じて、車体の傾動を防止す
るに要求される、抑え込み挟持対象である1又は2以上
の緩衝用バネのそれぞれについて設けるだけでもよい。
また、係合アームの緩衝用バネへの係合は、該バネに対
し直接的に行われても、関節的に行われてもよい。後者
の例として、緩衝用バネの下に設置したバネ支持部材、
例えば被係合ピンのような、係合アームが係合できる被
係合部を有する支持部材に係合することでバネに係合す
る場合を挙げることができる。また、このようなバネ支
持部材は、バネに直接接触する態様で設置しても、或い
は他の部材、例えば差動歯車装置ケーシングから延び
る、後輪駆動軸を囲繞するリアアクスルハウジングを介
して支持するように設置してもよい。
【0008】前記連動機構は、緩衝用バネの抑え込み挟
持のために互いに対をなしているピストンシリンダ装置
及び係合アームの組のそれぞれに対して設けてもよい
が、抑え込み挟持対象である緩衝用バネが複数あり、該
各バネに対し前記ピストンシリンダ装置及び前記係合ア
ームが設けられているときは、構造の簡素化のために、
一箇所の緩衝用バネに対して設けられた前記ピストンシ
リンダ装置の動作に該バネに対して設けられた前記係合
アームを連動揺動させる第1連動機構と、該係合アーム
の揺動に他の箇所の緩衝用バネに対して設けられた前記
係合アームを連動揺動させる第2連動機構とを含むもの
としてもよい。
【0009】この場合、構造の簡素化を達成する1例と
して、前記第1連動機構は、前記一箇所の緩衝用バネに
対して設けられたピストンシリンダ装置の伸縮動作にと
もなって上下動するカムと、前記車体フレームに揺動可
能に連結され、前記カムに係合するカム従動部を有する
従動レバーと、該従動レバーと該一箇所の緩衝用バネに
対して設けられた係合アームとを連結する連結部とを含
むものとし、前記第2連動機構は、前記従動レバーに連
結された係合アームと他の係合アームとを連結して該従
動レバーに連結された係合アームの揺動に該他の係合ア
ームを連動揺動させるプッシュプルケーブル装置を含む
ものとすることが考えられる。
【0010】なお、第1連動機構としては、前記のほ
か、歯車伝動機構を利用したもの等も考えられるし、第
2連動機構としては、アーム、ロッド、レバー等のリン
クの組み合わせからなる機構の採用も考えられる。前記
プッシュプルケーブル装置は、構造が簡単で、車輌にコ
ンパクトに装着できる点で有利である。
【0011】
【作用】本発明の車輌によると、車体フレームと車輪部
との間に介装された緩衝用バネを車体傾動防止装置にお
けるピストンシリンダ装置により上方から下方へ押圧す
るとともに該押圧される該バネを係合アームにより下方
から車体フレームに対し定位置に支持して前記ピストン
シリンダ装置との間に抑え込み挟持することで、該バネ
の動作が封じられ、車体に偏り荷重やモーメントが作用
するときでも該バネが撓んだり、伸縮したりせず、該バ
ネの撓みや伸縮による車体の傾動が防止される。
【0012】係合アームは、ピストンシリンダ装置にて
緩衝用バネを押圧するとき、前記連動機構の作用で該ピ
ストンシリンダ装置の押圧動作に連動揺動して該バネを
下方から支持するように該バネへの係合位置をとる。ま
た、該ピストンシリンダ装置の緩衝用バネ押圧解除動作
(押圧動作とは反対方向の動作)にともなって該係合ア
ームはバネから脱離して退避位置へ移動し、これにより
緩衝用バネは本来の緩衝機能を発揮できるようになる。
【0013】前記連動機構が、一箇所の緩衝用バネに対
して設けられたピストンシリンダ装置の動作に該バネに
対して設けられた係合アームを連動揺動させる第1連動
機構と、該係合アームの揺動に他の箇所の緩衝用バネに
対して設けられた係合アームを連動揺動させる第2連動
機構とを含むものであるときは、該一箇所の緩衝用バネ
に対して設けられたピストンシリンダ装置が動作をする
と、そのバネに対して設けられた係合アームが、第1連
動機構の作用で、該バネへの係合位置又は該位置から退
避した位置をとり、かかる係合アームの動作に応じ、第
2の連動機構の作用で、該アームに関連する他の係合ア
ームも同様に対応するバネへの係合位置又は該位置から
退避した位置をとる。
【0014】また、第1連動機構が、前記一箇所の緩衝
用バネに対して設けられたピストンシリンダ装置の伸縮
動作にともなって上下動するカムと、車体フレームに揺
動可能に連結され、該カムに係合するカム従動部を有す
る従動レバーと、該従動レバーと該一箇所の緩衝用バネ
に対して設けられた係合アームとを連結する連結部とを
含み、第2連動機構が、前記従動レバーに連結された係
合アームと他の係合アームとを連結して該従動レバーに
連結された係合アームの揺動に該他の係合アームを連動
揺動させるプッシュプルケーブル装置を含んでいるとき
は、該一箇所の緩衝用バネに対して設けられたピストン
シリンダ装置が伸縮動作をすると、前記カムが上下動作
し、それにともなって従動レバーが揺動し、その動作が
連結部を介して係合アームに伝達され、かくして該係合
アームが該バネへの係合位置又は該位置から退避した位
置をとり、さらに、かかる係合アームの動作に応じ、第
2の連動機構を構成するプッシュプルケーブル装置の働
きで、該アームに関連する他の係合アームも同様に対応
するバネへの係合位置又は該位置から退避した位置をと
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は車体傾動防止装置A及び現場作業機の1例
であるガードレール支柱の打ち込み機Bを搭載した自走
可能の車輌Cの側面図であり、左後輪を省略して示した
ものである。図2は同装置Aの全体構成の説明図であ
り、図3は同装置A中の第1連動機構3A1の説明図で
ある。図4は図1のX−X線に沿う概略断面図であり、
打ち込み機Bを作業位置へ旋回させた状態で示すもので
ある。図5はガードレール支柱打ち込み作業中の車輌の
側面図であり、左後輪を省略して示すものである。
【0016】図示の車輌Cは運転席部分11、その下の
一対の前輪12、12、運転席部分11に続く荷台13
及びその下の一対の後輪14、14を含んでいる。後輪
14、14は荷台13中央部下方の差動歯車装置15か
ら左右に延びる後輪駆動軸141、141に連結されて
いる。差動歯車装置15はエンジン部16から延びるド
ライブシャフト161に連結されている。差動歯車装置
15からは後輪駆動軸141、141を囲む筒状のリア
アクスルハウジング17、17が左右に延びている。後
輪14、14及びそれに関連するこれら部分は車輌後部
の車輪部を構成している。図には示していないが後輪用
のシッョクアブソーバ等も設けられている。
【0017】車体フレーム18のうち荷台フレーム18
1の部分にはそれぞれが複数枚の板バネを重ねてなる一
対の緩衝用バネ20、20が配置されている。緩衝用バ
ネ20、20は差動歯車装置15から左右へ延びるリア
アクスルハウジング17、17上方に配置され、各バネ
20は両端が荷台フレーム181に連結されるとともに
中央部がハウジング17前後に配置したUボルトを含む
留め具21、21にてハウジング17に連結されてい
る。このようにして車体フレーム18と後部の車輪部と
の間に一対の緩衝用バネ20、20が介装され、車輪走
行中、道路の凹凸等から受ける衝撃が緩和されるように
なっている。この他、図には示していないが前輪12、
12に対しても緩衝装置が設けられている。
【0018】以上説明した車輌構成、作用は従来車輌に
おけるものと同じである。車体傾動防止装置Aは、各緩
衝用バネ20に対しそれぞれ配置された油圧作動のピス
トンシリンダ装置31、各緩衝用バネ20のリアアクス
ルハウジング17への連結位置で該フレーム下面に当て
がわれた支持部材32、及び各支持部材32に対しそれ
ぞれ設けた係合アーム33を含んでいる。
【0019】各ピストンシリンダ装置31はそのシリン
ダ部311が荷台フレーム181に支持され、ピストン
ロッド312が緩衝用バネ20の中央部上面に向けられ
ている。ピストンロッド312はその先端にバネ押圧部
材313及び後述するカム34を支持している。各支持
部材32は、リアアクスルハウジング17下面に当てが
われた板状部分321と該部分から突出するピン322
とからなっている。板状部分321はバネ20をハウジ
ング17に留めている前記留め具21によりハウジング
17に当てがわれ、支持されている。ピン322は車輌
進行方向に対し横を向いている。
【0020】各係合アーム33は下端にピン322に係
脱する爪部分331を有する、全体形状が略L字形のも
ので、上端部からやや下がった部分で軸332にて荷台
フレーム181に回動可能に連結され、それによってピ
ン322から脱離した位置P1(図1及び図2参照)又
は該ピンに係合する位置P2(図5参照)をとることが
できる。各係合アーム33は、該アームと荷台フレーム
181とに連結された引張バネ333にて常時位置P1
の方へ後退する力を受けている。
【0021】図1中に現れている一方の緩衝用バネ20
に対して設けられた一方の係合アーム33は、第1連動
機構3A1により、同バネに対して設けられたピストン
シリンダ装置31の伸縮動作に連動して揺動する。第1
連動機構3A1は、図1から図3に示すように、ピスト
ンシリンダ装置31のピストンロッド312に連結支持
されて該ロッドの上下動作(出没伸縮動作)に伴い上下
動するカム34と、該カム34に当接従動する従動レバ
ー35(図2、図3参照)と、該レバー35と係合アー
ム33の上端部とを連結する連結部37とを含んでい
る。
【0022】従動レバー35は、図3に示すように、上
端部で互いに連結固定されて山形状を呈するレバー部材
351、352を含み、レバー部材351はその下端に
前記カム34のカム面に当接転動するカム従動ローラ3
53を支持している。また、レバー部材351、352
の互いに連結された上端部は軸36にて荷台フレーム1
81に回動可能に連結支持されている。
【0023】かくして、ピストンロッド312の上下動
によるカム34の上下動作に伴い、カム面に当接したカ
ム従動ローラ353が前後に動くことで、両レバー部材
351、352は軸36を中心に一体的に前後に揺動で
きる。連結部37は、レバー部材352の自由下端部に
支持された球体371、この球体に外嵌して該球体に対
し相対的に自在に回動できるケース372、ケース37
2に突設された雌ネジ筒部373、前記係合レバー33
の自由上端部に支持された球体374、この球体に外嵌
して該球体に対し相対的に自在に回動できるケース37
5、ケース375に突設されたボルト376を含み、ボ
ルト376は雌ネジ筒部373に螺合しており、筒部3
73からのボルト376突出量を調節することで全体の
長さを調節できる。なお、ポルト376には回り止め用
のナット377を螺合してある。
【0024】以上説明した連結部37は、旭精工
(株)、(株)テー・エチ・ケー等からジョイントボー
ル、ピローボールとかの名称で販売されているいわゆる
ロッドエンド軸受の構造と同種のものであるが、連結部
はこれに限定されるものではなく、第1連動機構3A1
に求められる機能を有するものであればよい。以上説明
した第1連動機構3A1によると、ピストンシリンダ装
置31を運転して、そのピストンロッド31を緩衝用バ
ネ20の上面へ向け突出させ、ロッド先端のバネ押圧部
材313にてバネ20を上方から押圧すると、これに伴
いカム34が下降し、それによりカム面に当接している
従動ローラ353が前方へ(運転席の方へ)押され、従
動レバー35全体が前方へ揺動する。さらに該従動レバ
ーの揺動により連結部37を介して係合アーム33の上
端部が前方へ揺動せしめられる。この係合アームの揺動
は前記の引張バネ333に抗して行われる。
【0025】その結果、係合アーム33の爪部分331
が後方へ揺動して位置P2をとり、前記の支持部材32
におけるピン322に係合し、バネ20はリアアクスル
ハウジング17を介して下方から、且つ車体フレーム1
8に対して定位置に支持される。図5はこの状態を示し
ている。かくして、第1連動機構3A1を設けた方の緩
衝用バネ20は、ピストンシリンダ装置31により下方
へ押圧され、且つ、係合アーム33にて、リアアクスル
ハウジング17を介して支持部材32との間に抑え込み
挟持され、その動作が封じられる。
【0026】バネ20を抑え込み挟持している状態から
ピストンシリンダ装置31を逆に動作させてピストンロ
ッド312及びバネ押圧部材313を上昇させると、こ
れにともないカム34も上昇し、これにより従動レバー
35及び連結部37が当初位置へ復帰できるようにな
り、従って引張バネ333の弾性復元力で係合アーム3
3が位置P2から離脱して後退し、当初位置P1へ戻
る。かくしてバネ20は本来の機能を発揮できるように
なる。この場合、バネ333は第1連動機構3A1の一
部を構成している。
【0027】また、もう一つの係合アーム33、すなわ
ち、図2において上側に、図4において左側に示されて
いる係合アーム33は、第2の連動機構3A2により前
記の係合アーム33に連動して揺動する。第2連動機構
3A2は、図2及び図4に示すように、いわゆるプッシ
ュプルケーブル装置38を含んでいる。プッシュプルケ
ーブル装置38は可撓性のあるチューブ381内にケー
ブル382を往復動可能に挿通させた構造のもので、チ
ューブ381は図4に示すように、リアアクスルハウジ
ング17、17に沿わせて配置され、数箇所で該ハウジ
ングに留められている。
【0028】ケーブル382はこのチューブ内を往復動
作でき、ケーブル382の一端は、第1連動機構3A1
に連結されている一方の係合アーム33の、該アーム回
動のための支持軸332より所定長さL下がった部分に
連結され、ケーブル382の他端は、他方の係合アーム
33の、該アーム回動のための支持軸332より長さL
上がった部分に連結されている。なお、両係合アーム3
3、33は同形状、同寸法であり、荷台フレーム181
に対し、左右対称位置にて前記の軸332により支持さ
れている。
【0029】このプッシュプルケーブル装置38による
と、第1連動機構3A1に連結された一方の係合アーム
33がピストンシリンダ装置31のバネ押圧動作にとも
ない図2中矢印a方向に位置P1から位置P2へ揺動し
てピン322に係合すると、そのアーム動作によりケー
ブル382が引っ張られ、それによって他方の係合アー
ム33の軸332より上側部分が図2中矢印b方向に前
方へ引かれるとともに該他方のアームの爪部分331が
引張バネ333に抗して矢印a方向に後方へ移動する。
かくして該他方の係合アーム33も位置P1から位置P
2へ揺動して対応するピン322に係合し、他方の緩衝
用バネ20を下方から車体フレーム18に対し定位置に
支持する。そしてこの係合アーム動作とともに該バネ上
方のピストンシリンダ装置31に該バネ20を下方へ押
圧させることで、該バネ20も車体フレーム18に対し
定位置で上下から抑え込み挟持され、その動きが封じら
れる。
【0030】一方、第1連動機構3A1に連結された係
合アーム33がピン係合位置P2から離脱位置P1へ揺
動後退すると、プッシュプルケーブル装置38のケーブ
ル382が前記と逆方向に動作し、前記他方の係合アー
ム33もバネ333の弾性復元力に助けられて位置P2
から位置P1へ後退する。そしてこのアーム動作と共に
ピストンシリンダ装置31のピストンロッド312及び
バネ押圧部材313を上昇させることで、他方のバネ2
0は挟持状態から解放され、本来のバネ機能を発揮でき
るようになる。この場合、他方の係合アーム33のため
のバネ333は第2連動機構3A2の一部を構成する。
【0031】なお、第1連動機構3A1は、以上説明し
たものに限定されることはない。例えば、カム34に代
えて、カム従動部がカムの動作に常時追随する確動カム
を採用することも考えられる。確動カムを採用するとき
は前記の引張バネ333は無くてもよい。図6は確動カ
ム340を採用した第1連動機構3A1を示している。
引張バネ333は省略されている。カム340はこの例
では、カム従動ローラ353が嵌まって転動できるカム
溝341を備えている。
【0032】従動ローラ353はこのカム溝341に嵌
まって、カム340の昇降に伴い前後に揺動でき、それ
によって、係合アーム33が位置P1から位置P2へ、
またその逆に揺動できる。ガードレール支柱打ち込み機
Bはそれ自体既に知られているものであり、荷台13上
に搭載されている。この打ち込み機Bは、油圧回路、空
気回路等を含み、図示しない駆動機構にて荷台13上で
旋回できる本体部41、本体部41と共に旋回する水平
アーム42、アーム42の先端部に下端部が回動可能に
連結されたハンマ支持レール部43、該レール部に、そ
れに沿って可動に取り付けられたエアハンマ44、レー
ル部43に搭載され、エアハンマ44の該レール部上の
位置を調整するハンマ移動部441、レール部43及び
それに支持されたエアハンマ44を図4に二点鎖線で、
図5に実線で示す打ち込み作業位置へ立ち上げる油圧ピ
ストンシリンダ装置45等を含んでいる。このピストン
シリンダ装置45及び前述の傾動防止装置Aにおける油
圧ピストンシリンダ装置31は装置Bの本体部41から
作動油を供給される。また、エアハンマ44は本体部4
1から作動圧縮空気を供給される。
【0033】以上説明した車輌Cは、傾動防止装置Aに
おける各ピストンシリンダ装置31のピストンロッド3
12を上昇後退させるとともに各係合アーム33を対応
する支持部材ピン322から脱離させ、打ち込み機Bを
図1に示す姿勢に納めた状態でガードレール支柱打ち込
み現場に自走させる。該現場では、傾動防止装置Aにお
ける各ピストンシリンダ装置31にてそれに対応する緩
衝用バネ20を上方から押圧するとともに、一方のピス
トンシリンダ装置31の押圧動作に連動させて各係合ア
ーム33を位置P1からP2へ揺動させ、対応する支持
部材ピン322に係合させる。このようにして各バネ2
0を上下から抑え込み挟持し、その動作を封じる。この
状態で打ち込み機Bを図4に示すようにガードレール支
柱打ち込み位置へ向け旋回させ、ハンマ支持レール部4
3を立ち上げ、図5に示すようにガードレール支柱Gを
ハンマ44にて地盤へ打ち込む。 この打ち込み操作
中、車輌Cの各緩衝用バネ20はピストンシリンダ装置
31とバネ支持部材32のピン322に係合したアーム
33とにより上下から挟持されるとともに車体フレーム
18に対し定位置に維持され、その動作が封じられてい
るので、ハンマ支持レール部43及びハンマ44が荷台
13の片側へ片寄り突出しているにも拘らず、バネ2
0、20が撓む等して車体が傾動することが防止され、
車体姿勢は略当初状態に維持されてハンマ44の姿勢も
実質上正規の姿勢をとることができ、円滑な打ち込み作
業を実施できる。
【0034】なお、以上説明した車体傾動防止装置A
は、ガードレール支柱打ち込み機B以外の現場作業機を
搭載した車輌にも適用でき、現場作業機を搭載していな
い車輌にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、車輌の大型化、嵩高化
を招くことがなく、比較的安価に装備でき、操作上安全
な車体傾動防止装置を備えた車輌を提供することができ
る。車体傾動防止装置においてピストンシリンダ装置に
係合アームを連動させる連動機構が、一箇所の緩衝用バ
ネに対して設けられたピストンシリンダ装置の動作に該
バネに対して設けられた係合アームを連動揺動させる第
1連動機構と、該係合アームの揺動に他の箇所の緩衝用
バネに対して設けられた係合アームを連動揺動させる第
2連動機構とを含むものであるときは、車体傾動防止装
置の構造が簡素化される。
【0036】また、かかる第1連動機構が、前記一箇所
の緩衝用バネに対して設けられたピストンシリンダ装置
の伸縮動作にともなって上下動するカムと、車体フレー
ムに揺動可能に連結され、該カムに係合するカム従動部
を有する従動レバーと、該従動レバーと該一箇所の緩衝
用バネに対して設けられた係合アームとを連結する連結
部とを含み、第2連動機構が、前記従動レバーに連結さ
れた係合アームと他の係合アームとを連結して該従動レ
バーに連結された係合アームの揺動に該他の係合アーム
を連動揺動させるプッシュプルケーブル装置を含んでい
るときは、とりわけ車体傾動防止装置の構造の簡素化が
達成される。
【0037】車輌が現場作業機を搭載しているときは、
前記車体傾動防止装置により車体の傾動を防止して円滑
な現場作業を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例車輌の側面図であり、左後輪
を省略して示すものである。
【図2】車体傾動防止装置の全体構成の説明図である。
【図3】車体傾動防止装置中の第1連動機構の説明図で
ある。
【図4】図1のX−X線に沿う概略断面図であり、ガー
ドレール支柱打ち込み機を作業位置へ旋回させた状態で
示すものである。
【図5】ガードレール支柱打ち込み作業中の車輌の側面
図であり、左後輪を省略して示すものである。
【図6】第1連動機構の他の例を示す図である。
【符号の説明】
A 車体傾動防止装置 31 ピストンシリンダ装置 311 装置31のシリンダ部 312 装置31のピストンロッド 313 バネ押圧部材 32 バネ支持部材 321 部材32の板状部 322 部材32の被係合ピン 33 係合アーム 331 係合アーム33の爪部分 332 係合アーム33の揺動軸 3A1 第1連動機構 34、340 カム 341 カム溝 35 従動レバー 351、352 レバー部材 353 カム従動ローラ 36 軸 37 連結部 333 引張バネ P1 係合アーム33の退避位置 P2 係合アーム33のピン係合位置 3A2 第2連動機構 38 プッシュプルケーブル装置 381 チューブ 382 ケーブル B ガイドレール支柱打ち込み機 C 車輌 11 運転席部 12 前輪 13 荷台 14 後輪 141 後輪駆動軸 15 差動歯車装置 17 リアアクスルハウジング 18 車体フレーム 181 フレーム18の荷台フレーム部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに連結されるとともに車輪
    部に連結されて該車体フレームと車輪部との間に介装さ
    れた緩衝用バネを前記車体フレームを支えとして上方か
    ら下方へ押圧するピストンシリンダ装置と、 前記車体フレームに揺動可能に連結され、前記ピストン
    シリンダ装置により押圧される前記緩衝用バネを前記車
    体フレームを支えとして下方から該車体フレームに対し
    定位置に支持して前記ピストンシリンダ装置との間に抑
    え込み挟持するための該緩衝用バネへの係合位置、又は
    該係合位置から離脱した退避位置を選択的にとることが
    できる係合アームと、 前記ピストンシリンダ装置の緩衝用バネ押圧動作にとも
    なって前記係合アームを前記緩衝用バネへの係合位置へ
    移動させ、該ピストンシリンダ装置の緩衝用バネ押圧解
    除動作にともなって該係合アームを前記退避位置へ移動
    させるように、該ピストンシリンダ装置動作に前記係合
    アームを連動揺動させるための連動機構とを備えている
    車体傾動防止装置を有する車体傾動防止装置付き車輌。
  2. 【請求項2】 抑え込み挟持対象である緩衝用バネが複
    数あり、該各バネに対し前記ピストンシリンダ装置及び
    前記係合アームが設けられており、前記連動機構は、一
    箇所の緩衝用バネに対して設けられた前記ピストンシリ
    ンダ装置の動作に該バネに対して設けられた前記係合ア
    ームを連動揺動させる第1連動機構と、該係合アームの
    揺動に他の箇所の緩衝用バネに対して設けられた前記係
    合アームを連動揺動させる第2連動機構とを含んでいる
    請求項1記載の車体傾動防止装置付き車輌。
  3. 【請求項3】 前記第1連動機構は、前記一箇所の緩衝
    用バネに対して設けられたピストンシリンダ装置の伸縮
    動作にともなって上下動するカムと、前記車体フレーム
    に揺動可能に連結され、前記カムに係合するカム従動部
    を有する従動レバーと、該従動レバーと該一箇所の緩衝
    用バネに対して設けられた係合アームとを連結する連結
    部とを含んでおり、前記第2連動機構は、前記従動レバ
    ーに連結された係合アームと他の係合アームとを連結し
    て該従動レバーに連結された係合アームの揺動に該他の
    係合アームを連動揺動させるプッシュプルケーブル装置
    を含んでいる請求項2記載の車体傾動防止装置付き車
    輌。
JP18034094A 1994-08-01 1994-08-01 車体傾動防止装置付き車輌 Expired - Fee Related JP3513220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18034094A JP3513220B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 車体傾動防止装置付き車輌

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18034094A JP3513220B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 車体傾動防止装置付き車輌

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0840033A true JPH0840033A (ja) 1996-02-13
JP3513220B2 JP3513220B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=16081518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18034094A Expired - Fee Related JP3513220B2 (ja) 1994-08-01 1994-08-01 車体傾動防止装置付き車輌

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3513220B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023887A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Taisho Kogyo Co Ltd 柱状物立設機及び自走式柱状物立設装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023887A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Taisho Kogyo Co Ltd 柱状物立設機及び自走式柱状物立設装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3513220B2 (ja) 2004-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0603394A1 (en) Suspension system for work vehicle
US7828328B2 (en) System and method for a forwarder headboard
EP1844199A1 (en) Quick coupling device for a work tool
CN113235683B (zh) 一种挖掘机蓄能平推连杆式自锁加强快换器
KR101119894B1 (ko) 진동 파일 드라이버 장치
US8191928B2 (en) Stabilizing assembly for a forwarder headboard and method
US11401683B2 (en) Bucket actuator assembly with resilient bump stop
US2672995A (en) Load handling apparatus
JP3513220B2 (ja) 車体傾動防止装置付き車輌
US4239444A (en) Power shovel
CN112177069A (zh) 一种双锁快换连接器
JP4772841B2 (ja) ローダ作業機の作業具装着装置
AU2012201264B2 (en) A safety mechanism for a coupler for coupling an accessory to a dipper arm
US3018573A (en) Tilting bulldozer blade
JPH0782741A (ja) 車体傾動防止装置付き車輌
US4088340A (en) Impact absorbing vehicle coupling system
EP1867792B1 (en) Stabilizer
JP3759521B2 (ja) 作業車両のアクスルシャーシ連結構造
JP3759522B2 (ja) 作業車両のシリンダ取付構造
US4088341A (en) Vehicle coupling system
JP4859199B2 (ja) バンパー装置
KR100222310B1 (ko) 작업차량의 현가장치
JP2001048469A (ja) 自走式クレーン
JP2588253Y2 (ja) メインフレ−ムの緩衝装置
CN219056428U (zh) 变轨式底盘及作业机械

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040109

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees