JPH0839372A - トリマ調整方法及びその装置 - Google Patents

トリマ調整方法及びその装置

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JPH0839372A
JPH0839372A JP17409794A JP17409794A JPH0839372A JP H0839372 A JPH0839372 A JP H0839372A JP 17409794 A JP17409794 A JP 17409794A JP 17409794 A JP17409794 A JP 17409794A JP H0839372 A JPH0839372 A JP H0839372A
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angle
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Setsuji Nakatsuka
節治 中塚
Michio Otsuka
倫生 大塚
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調整の対象となる特性値あるいは回路基板の種
類に容易に対応でき、調整にかかる時間を短縮する。 【構成】CCDカメラ12によりトリマ1を撮像し、制
御装置22の画像認識部22aにおいてねじ溝1aの中
心位置及び溝角度を認識する。制御装置22は、認識結
果に基づいてビット15をトリマ1の上方に移動させ、
ビット15の先端がトリマ1の上面に当接するまでビッ
ト15を下降させる。ビット15がトリマ1の上面に当
接したことを位置検出センサ19にて検出し、ビット1
5の下降を停止させる。これにより、トリマ1の高さ位
置が検出できる。一旦ビット15を上昇させてビット1
5をねじ溝1aの角度に合わせて再度ビット15を下降
させる。このとき、トリマ1の高さ位置からねじ溝1a
の深さよりも若干小さい分だけビット15を下降させ、
トリマ1を押圧せずにねじ溝1aに係合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調整用のねじ溝を有す
るトリマをドライバのビットにて調整する調整方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、調整用のねじ溝を有するトリマを
ドライバのビットにて調整する調整方法及びその装置と
して、特開昭57−66382号公報に記載されたよう
なものがある。図8は上記トリマの調整装置を示す構成
図である。このトリマ調整装置においては、アーム34
によってX−Yテーブル32に固定されたテレビカメラ
35で、照明装置33により照明された回路基板31に
実装されたトリマコンデンサ30を撮像して、トリマコ
ンデンサ30の位置及びトリマコンデンサ30のねじ溝
30aの角度を画像認識し、その画像認識の結果からト
リマコンデンサ30を調整するためのドライバ36の位
置と角度をトリマコンデンサ30の位置及びねじ溝30
aの角度に合うように調整している。次に、ドライバ3
6を下降させてドライバ36のビット37をトリマコン
デンサ30のねじ溝30aに係合し、トリマコンデンサ
30にかかる押圧によって変化する特性値(この場合は
歩度)に変化が生じた位置でドライバ36を一旦停止さ
せる。それから、ドライバ36を徐々に上昇させながら
上記特性値の変化がなくなった時点でドライバ36の上
昇を停止してビット37とトリマコンデンサ30のねじ
溝30aとの係合を完了する。そして、ドライバ36を
微小角度で回転させながら上記特性値を設定目標値に調
整するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の調整方法においては、特性値(いまの場合は歩
度)がトリマコンデンサ30にかかる押圧により変化す
ることを前提としているため、調整を行う対象の回路基
板に対して個別に特性値を検出する検出手段が必要とな
るという問題がある。また、ドライバ36のビット37
がトリマコンデンサ30のねじ溝30aと係合したか否
かは、実際にドライバ36を回動させて調整を開始する
まで判別できないので、結果的に調整にかかる時間が増
えてしまうという問題がある。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、調整の対象となる特性
値あるいは回路基板の種類に容易に対応でき、しかも調
整にかかる時間を短縮することができるトリマの調整方
法及びその装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、トリマのねじ溝にビットを係合
し、ビットによりトリマを調整するトリマ調整方法にお
いて、画像認識手段によりトリマのねじ溝の位置及び角
度を検出し、トリマの上方においてビットの中心位置を
画像認識手段にて検出した検出位置に合わせた後にビッ
トを下降させ、ビット先端の上下方向の位置変化を検出
することによってトリマの高さ位置を検出した上で一旦
ビットを上昇させ、ビットの角度を画像認識手段により
認識したトリマのねじ溝の検出角度に一致させ、検出し
たトリマの高さ位置から所定のねじ溝深さよりも深くな
い位置までビットを下降させてビットとトリマのねじ溝
とを係合させ、トリマの回動に応じて変化する特性値を
計測しながらその特性値を目標値に近づけるようにビッ
トによりトリマを回動させることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、トリマの高さ位置を検出する際に、ビットが所定の
位置を過ぎた後の下降速度を所定位置を過ぎるまでの下
降速度よりも低速にしたことを特徴とする。請求項3の
発明は、請求項2の発明において、ビットを上昇及び下
降させる手段としてパルスモータを用い、パルスモータ
の位置と速度を制御してビットの下降速度を下降途中で
切り換えることを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、トリマのねじ溝の位置及び角度を画像
認識手段により画像認識する際に、上方からトリマを照
明するとともに照明光をトリマの手前の位置に集光させ
ることを特徴とする。請求項5の発明は、上記目的を達
成するために、トリマのねじ溝を撮像してねじ溝の位置
及び角度を検出する画像認識手段と、水平面内において
ビットを移動させる水平移動手段と、ビットを上下方向
に移動させる上下方向移動手段と、ビットを回動させる
ビット回動手段と、ビットの上下方向の位置を検出する
位置検出手段と、ビットによる特性値の変化を計測する
計測手段と、画像認識手段により得られるトリマのねじ
溝の検出位置及び検出角度に基づき、水平移動手段と上
下方向移動手段とビット回動手段を制御してビットの先
端とトリマのねじ溝との位置及び角度合わせを行うとと
もに計測手段にて計測する特性値を目標値に近づけるよ
うにビット回動手段を制御してトリマのねじ溝に係合し
たビットを回動させる制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】請求項1の発明の構成では、トリマのねじ溝に
ビットを係合し、ビットによりトリマを調整するトリマ
調整方法において、画像認識手段によりトリマのねじ溝
の位置及び角度を検出し、トリマの上方においてビット
の中心位置を画像認識手段にて検出した検出位置に合わ
せた後にビットを下降させ、ビット先端の上下方向の位
置変化を検出することによってトリマの高さ位置を検出
した上で一旦ビットを上昇させ、ビットの角度を画像認
識手段により認識したトリマのねじ溝の検出角度に一致
させ、検出したトリマの高さ位置から所定のねじ溝深さ
よりも深くない位置までビットを下降させてビットとト
リマのねじ溝とを係合させ、トリマの回動に応じて変化
する特性値を計測しながらその特性値を目標値に近づけ
るようにビットによりトリマを回動させるので、トリマ
の特性値を計測することなく、実際の調整前にトリマの
ねじ溝にビットを確実に係合させることができ、調整の
対象となる特性値や回路基板の種類に容易に対応するこ
とができる。さらに、ビットがトリマのねじ溝に係合し
たか否かを判別するためにビットを回動させる必要がな
く、調整にかかる時間を短縮することができる。
【0009】請求項2の発明の構成では、トリマの高さ
位置を検出する際に、ビットが所定の位置を過ぎた後の
下降速度を所定位置を過ぎるまでの下降速度よりも低速
にしたので、トリマの高さ位置を検出するのに要する時
間を短縮し、結果的に調整にかかる全体の時間を短縮す
ることができる。請求項3の発明の構成では、ビットを
上昇及び下降させる手段としてパルスモータを用い、パ
ルスモータの位置と速度を制御してビットの下降速度を
下降途中で切り換えるので、ビットの下降速度を細かく
制御することができ、ビットが誤ってトリマと衝突して
しまうことを防止できる。
【0010】請求項4の発明の構成では、トリマのねじ
溝の位置及び角度を画像認識手段により画像認識する際
に、上方からトリマを照明するとともに照明光をトリマ
の手前の位置に集光させるので、トリマが内装されたケ
ーシング等に設けられた調整孔からケーシング内部のト
リマを調整するような場合に、調整孔からのトリマのね
じ溝の見通しが悪い状況にあっても、トリマを照明する
照明光をトリマの上方に集光させることによって、調整
孔を通過する光量を増やすことができ、トリマのねじ溝
を充分な明るさで照明して画像認識手段の誤認識を防ぐ
ことができる。
【0011】請求項5の発明の構成では、トリマのねじ
溝を撮像してねじ溝の位置及び角度を検出する画像認識
手段と、水平面内においてビットを移動させる水平移動
手段と、ビットを上下方向に移動させる上下方向移動手
段と、ビットを回動させるビット回動手段と、ビットの
上下方向の位置を検出する位置検出手段と、ビットによ
る特性値の変化を計測する計測手段と、画像認識手段に
より得られるトリマのねじ溝の検出位置及び検出角度に
基づき、水平移動手段と上下方向移動手段とビット回動
手段を制御してビットの先端とトリマのねじ溝との位置
及び角度合わせを行うとともに計測手段にて計測する特
性値を目標値に近づけるようにビット回動手段を制御し
てトリマのねじ溝に係合したビットを回動させる制御手
段とを備えたので、トリマの特性値を計測することな
く、位置検出手段によって実際の調整前にトリマのねじ
溝にビットを確実に係合させることができ、調整の対象
となる特性値や回路基板の種類に容易に対応することが
できる。さらに、ビットがトリマのねじ溝に係合したか
否かを判別するためにビットを回動させる必要がなく、
調整にかかる時間を短縮することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、以下の説明におけるトリマとは、コ
イル、コンデンサあるいは可変抵抗(ボリューム)等の
回路部品であって、調整用のねじ溝を有するものの総称
である。図1は本実施例のトリマ調整装置の概略ブロッ
ク図を、図2は全体構成をそれぞれ示す図である。この
トリマ調整装置は、スタンド20が取り付けられたX−
Yテーブル11と、トリマ1のねじ溝1aを撮像するC
CDカメラ12と、このCCDカメラ12をスタンド2
0に沿って上下方向に移動させるカメラ上下駆動装置1
3と、CCDカメラ12のレンズの周囲に近接して配置
されてトリマ1のねじ溝1aを照明するリング状の照明
装置14と、下端にビット15を備えてスタンド20に
上下動自在に取り付けられたドライバ16と、ドライバ
16をスタンド20に沿って上下動させる上下駆動装置
17と、ドライバ16の上端部に配設されてビット15
を回動させるパルスモータPMを有するビット回動装置
18と、ビット15の上下位置を検出する位置検出セン
サ19と、後述する調整用計測ランド3間の電圧を計測
することで間接的にトリマ1の特性値(静電容量や抵抗
値など)を計測する計測装置21と、さらに全体の制御
を行う制御装置22とを備えている。
【0013】制御装置22には、CCDカメラ12によ
り撮像されたトリマ1の画像に基づいて、トリマ1のね
じ溝1aの位置及び角度を画像認識する画像認識部22
aと、画像認識部22aにおいて得られたねじ溝1aの
位置及び角度の情報に基づいて、上下駆動装置17、ビ
ット回動装置18、位置検出センサ19及び計測装置2
1を制御してトリマ1の調整を行うとともに、X−Yテ
ーブル11、CCDカメラ12、カメラ上下駆動装置1
3及び照明装置14の制御を行う制御部22bとを備え
ている。
【0014】図2に示すように、制御装置22を除く各
装置はX−Yテーブル11上に取り付けられたスタンド
20に取着されており、各装置は、このX−Yテーブル
11によりスタンド20と一体に水平面内を移動可能と
なっている。照明装置14は、図3に示すように、CC
Dカメラ12の下端近傍に配設されて下方を照明するリ
ング状の照明部14aと、ハロゲンランプLaが納装さ
れた光源部14bと、照明部14aと光源部14bの内
部に連通して配設された複数の光ファイバ14cとを備
え、光ファイバ14cの一端からハロゲンランプLaの
光を入射し、照明部14aの下面に露出された光ファイ
バ14cの他端から光を照射して照明を行うものであ
る。ここで、各光ファイバ14cの光軸は、鉛直方向に
対して約15°の傾きを持たせてある。
【0015】ドライバ16をスタンド20に沿って上下
に移動させる上下駆動装置17は、鉛直方向に沿ってス
タンド20に並行に配設されたボールねじ17aと、ボ
ールねじ17aの上端に取着されてこのボールねじ17
aを回動させるパルスモータ17bと、ドライバ16に
固定されるとともにボールねじ17aに挿通された駆動
部17cとを備え、パルスモータ17bを駆動すること
によってボールねじ17aが回動し、それに伴って駆動
部17cがボールねじ17aに沿って上下に移動するも
のである。
【0016】ドライバ16は、上端にビット回動装置1
8のパルスモータPMが取り付けてあり、下端にはスプ
リング16aを介してビット15が取着してあり、スタ
ンド20に対して回動自在に取着されている。すなわ
ち、パルスモータPMによってドライバ16を回動させ
ることができ、ドライバ16の回動に伴ってビット15
も一体に回動するのである。
【0017】ビット15の胴部15aには円形の外鍔状
の検出板15bが形成してある。この検出板15bは、
ドライバ16の下端部に取り付けられている位置検出セ
ンサ19により位置検出センサ19と検出板15bとの
距離変化を検出するためのものである。なお、この位置
検出センサ19には周知の構成の変位センサを用いてい
るが、これに限定するものではなく、位置検出センサ1
9の構成は本発明の要旨ではない。
【0018】また、ドライバ16にはビット15と並行
して計測装置21のプローブ21aが取り付けられてお
り、ドライバ16と一体に上下に移動できるようにして
ある。そして、ドライバ16を下降させてビット15を
トリマ1のねじ溝1aに係合させたときに、プローブ2
1aの先端を後述する調整用計測ランド3に接触させ、
プローブ21aを介してトリマ1の特性値を計測するこ
とができる。
【0019】次に、本実施例のトリマ調整装置を用いた
トリマ調整方法について説明する。以下の説明において
調整の対象となるトリマ1は可変抵抗であって、図4に
示すように、基板2に実装されているものである。さら
に、この基板2上のトリマ1の近傍には上述した調整用
計測ランド3が設けてあり、この基板2をシールド板4
及びカバー5が組み立てられた完成品状態のワークWに
おいてトリマ1の調整を行う。なお、ワークWの上部の
シールド板4及びカバー5には、トリマ1及び調整用計
測ランド3が外部に臨むような調整孔6を開口させてあ
り、後述の図5(e)に示す通り、この調整孔6を通し
てトリマ1のねじ溝1aにビット15を係合させるとと
もに、プローブ21aの先端を調整用計測ランド3に接
触させるのである。
【0020】まず、ワークWを図示しない治具に固定し
(図6のステップ1)、制御装置22がX−Yテーブル
11を制御してCCDカメラ12をワークWの調整孔6
の上に移動させる(図6のステップ2)。そして、制御
装置22によりカメラ上下駆動装置13が制御され、C
CDカメラ12が下降されてトリマ1にピントを合わ
せ、照明装置14により照明しトリマ1のねじ溝1aを
撮像する(図6のステップ3)。
【0021】CCDカメラ11により撮像されたトリマ
1のねじ溝1aの画像は、制御装置22の画像認識部2
2aに入力される。画像認識部22aでは、図7に示す
ようにCCDカメラ11より得られたトリマ1のねじ溝
1aの画像から、ねじ溝1aの最外郭のエッジ部分の点
1 〜P4 の座標を演算し、点P1 と点P2 とを結ぶ直
線と、点P3 と点P4 とを結ぶ直線との交点の座標を求
めてこれをねじ溝1aの中心位置Oとする。さらに、点
1 と点P3 とを結ぶ直線と、点P2 と点P4とを結ぶ
直線とがそれぞれ上記中心位置Oを通る基準線Mとなす
角度を各々θ1,θ2 とし、これらの平均値を上記基準
線Mからみたねじ溝1aの溝角度θ0 とする。画像認識
部22aにより得られたトリマ1のねじ溝1aの中心位
置O及び溝角度θ0 の検出データは制御部22bに送ら
れる。
【0022】画像認識部22aにてトリマ1のねじ溝1
aの中心位置O及び溝角度θ0 の認識が完了すれば、制
御装置22はカメラ上下駆動装置13を制御してCCD
カメラ12を上方に移動させる。引続き、上記検出デー
タに基づき、X−Yテーブル11を制御し、図5の
(b)に示すようにビット15のセンター位置がトリマ
1のねじ溝1aの中心位置Oに略一致するようにビット
15をトリマ1の真上に移動させる(図6のステップ
4)。
【0023】次に、ビット15とトリマ1のねじ溝1a
の溝角度θ0 とをずらした状態で、制御装置22により
上下駆動装置17を制御してビット15を下降させる。
ここで、制御装置22においては、上下駆動装置17の
パルスモータ17bに制御パルスを与えることでパルス
モータ17bを駆動させるとともに、パルスモータ17
bの駆動と連動して上下するビット15の上下位置をパ
ルスモータ17bの回転位置により常に検出することが
できる。本実施例においては、ビット15がトリマ1の
上面より約10mm程度の位置に到達するまでは、上下
駆動装置17のパルスモータ17bを制御してビット1
5を高速に下降させ(図6のステップ5)、ビット15
が上記位置(トリマ1の上面より約10mm程度の位
置)に到達すれば、ビット15の下降速度を減速して微
小量づつビット15の先端がトリマ1の上面に当接する
まで下降させるようにしている(図6のステップ6)。
そして、ビット15の先端がトリマ1に当接すると、ス
プリング16aによって支持されているビット15が上
方に僅かに移動し、ビット15の検出板15bと位置検
出センサ19との距離が微小量変化するので、図5の
(c)に示すように、位置検出センサ19によってこの
微小量の変化を検出し、制御装置22が上下駆動装置1
7を制御してビット15の下降を停止する(図6のステ
ップ7)。ここで、パルスモータ17bによってビット
15を上下に移動させているから、位置検出センサ19
にて検出した時点のパルスモータ17bの回転位置によ
って制御装置22の制御部22bにおいてトリマ1の高
さ位置を検出することができる。
【0024】それから、一旦ビット15を数mm程度僅
かに上昇させて、溝角度θ0 の検出データに基づいてビ
ット回動装置18を制御装置22により制御し、図5
(d)に示すように、ビット15をトリマ1のねじ溝1
aの溝角度θ0 に一致させる(図6のステップ8)。そ
して、先に得られたビット15の高さ位置に基づいて、
制御装置22は再度上下駆動装置17を制御し、先程ビ
ット15が下降停止した位置(ビット15の高さ位置)
から、予め明らかになっているトリマ1のねじ溝1aの
深さ寸法よりも僅かに少ない分だけビット15を下降さ
せ、図5(e)に示すように、ビット15をトリマ1の
ねじ溝1aに係合させる(図6のステップ9)。このと
き、ドライバ16に取り付けられたプローブ21aが基
板2上に複数設けてある調整用計測ランド3に当接す
る。そして、このプローブ21aにより調整用計測ラン
ド3間に発生する電圧を計測する。なお、ビット15を
ねじ溝1aに係合させたときに、位置検出センサ19が
ビット15の検出板15bとの距離変化を検出しなけれ
ば、ビット15は正しくねじ溝1aに係合したことにな
る。
【0025】そして、プローブ21aを介して計測装置
21により、調整用計測ランド3間の電圧を計測しなが
らビット15を回動させ、調整用計測ランド3間の電圧
が設定された目標値に近づくように制御装置22により
ビット回動装置18を制御するのである(図6のステッ
プ10)。調整が完了すればビット15を上昇させて定
位置に戻して調整動作を終了する(図6のステップ1
1)。
【0026】上記のような構成及び方法では、ビット1
5をトリマ1のねじ溝1aに係合させる前にビット1の
高さ位置を検出しているから、実際にビット15をねじ
溝1aに係合させる際には、検出した高さ位置から予め
判明しているねじ溝1aの深さ寸法分よりも僅かに少な
い分だけを余分にビット15を下降させれば、従来例の
ようにトリマ1とビット15とを係合させる場合にトリ
マ1の特性値を計測する必要はなく、実際の調整前にト
リマ1のねじ溝1aにビット15を確実に係合させるこ
とができる。したがって、調整の対象となる特性値や回
路基板の種類に容易に対応することができるのである。
さらに、ビット15がトリマ1のねじ溝1aに係合した
か否かを判別するためにビット15を回動させる必要が
なく、調整にかかる時間を短縮することができる。
【0027】ところで、図3に示すように、ワークWの
カバー5に設けた調整孔6とトリマ1との距離が若干大
きく、しかも、調整孔6の内径が比較的小さいような場
合でも、本実施例においては、光ファイバ14cの光軸
を鉛直方向に対して15°だけ傾けることにより、光フ
ァイバ14cの先端から照射される光をトリマ1の手前
であって調整孔6の外側に集光させており、その結果、
調整孔6の内部に届いてトリマ1に当たる光の径を大き
くしてトリマ1の上面全体を照明することができる。し
たがって、種々の状況においてトリマ1を充分に照明し
てトリマ1のねじ溝1aの画像認識を確実に行うことが
できるのである。なお、図3には各部の寸法や距離関係
を数値で示しているが、これは例示的に示したものであ
って、これらの数値に限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、トリマのねじ溝にビ
ットを係合し、ビットによりトリマを調整するトリマ調
整方法において、画像認識手段によりトリマのねじ溝の
位置及び角度を検出し、トリマの上方においてビットの
中心位置を画像認識手段にて検出した検出位置に合わせ
た後にビットを下降させ、ビット先端の上下方向の位置
変化を検出することによってトリマの高さ位置を検出し
た上で一旦ビットを上昇させ、ビットの角度を画像認識
手段により認識したトリマのねじ溝の検出角度に一致さ
せ、検出したトリマの高さ位置から所定のねじ溝深さよ
りも深くない位置までビットを下降させてビットとトリ
マのねじ溝とを係合させ、トリマの回動に応じて変化す
る特性値を計測しながらその特性値を目標値に近づける
ようにビットによりトリマを回動させるので、トリマの
特性値を計測することなく、実際の調整前にトリマのね
じ溝にビットを確実に係合させることができ、調整の対
象となる特性値や回路基板の種類に容易に対応すること
ができるという効果がある。さらに、ビットがトリマの
ねじ溝に係合したか否かを判別するためにビットを回動
させる必要がなく、調整にかかる時間を短縮することが
できるという効果がある。
【0029】請求項2の発明は、トリマの高さ位置を検
出する際に、ビットが所定の位置を過ぎた後の下降速度
を所定位置を過ぎるまでの下降速度よりも低速にしたの
で、トリマの高さ位置を検出するのに要する時間を短縮
し、結果的に調整にかかる全体の時間を短縮することが
できるという効果がある。請求項3の発明は、ビットを
上昇及び下降させる手段としてパルスモータを用い、パ
ルスモータの位置と速度を制御してビットの下降速度を
下降途中で切り換えるので、ビットの下降速度を細かく
制御することができ、ビットが誤ってトリマと衝突して
しまうことを防止できるという効果がある。
【0030】請求項4の発明は、トリマのねじ溝の位置
及び角度を画像認識手段により画像認識する際に、上方
からトリマを照明するとともに照明光をトリマの手前の
位置に集光させるので、トリマが内装されたケーシング
等に設けられた調整孔からケーシング内部のトリマを調
整するような場合に、調整孔からのトリマのねじ溝の見
通しが悪い状況にあっても、トリマを照明する照明光を
トリマの上方に集光させることによって、調整孔を通過
する光量を増やすことができ、トリマのねじ溝を充分な
明るさで照明して画像認識手段の誤認識を防ぐことがで
きるという効果がある。
【0031】請求項5の発明は、トリマのねじ溝を撮像
してねじ溝の位置及び角度を検出する画像認識手段と、
水平面内においてビットを移動させる水平移動手段と、
ビットを上下方向に移動させる上下方向移動手段と、ビ
ットを回動させるビット回動手段と、ビットの上下方向
の位置を検出する位置検出手段と、ビットによる特性値
の変化を計測する計測手段と、画像認識手段により得ら
れるトリマのねじ溝の検出位置及び検出角度に基づき、
水平移動手段と上下方向移動手段とビット回動手段を制
御してビットの先端とトリマのねじ溝との位置及び角度
合わせを行うとともに計測手段にて計測する特性値を目
標値に近づけるようにビット回動手段を制御してトリマ
のねじ溝に係合したビットを回動させる制御手段とを備
えたので、位置検出手段によってトリマの高さ位置を実
際の調整前に検出することにより、トリマの特性値を計
測することなく実際の調整前にトリマのねじ溝にビット
を確実に係合させることができ、調整の対象となる特性
値や回路基板の種類に容易に対応することができ、しか
も、ビットがトリマのねじ溝に係合したか否かを判別す
るためにビットを回動させる必要がなく、調整にかかる
時間を短縮することができるトリマ調整装置を実現する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す概略ブロック図である。
【図2】同上を示す平面断面図である。
【図3】同上の要部を示す平面断面図である。
【図4】同上における調整対象のワークを示す平面断面
図である。
【図5】(a)〜(e)は同上の動作を説明する図であ
る。
【図6】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図7】同上の動作を説明する説明図である。
【図8】従来例を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 トリマ 1a ねじ溝 11 X−Yテーブル 12 CCDカメラ 13 カメラ上下駆動装置 14 照明装置 15 ビット 16 ドライバ 17 上下駆動装置 18 ビット回動装置 19 位置検出センサ 21 計測装置 22 制御装置 22a 画像認識部 22b 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリマのねじ溝にビットを係合し、ビッ
    トによりトリマを調整するトリマ調整方法において、画
    像認識手段によりトリマのねじ溝の位置及び角度を検出
    し、トリマの上方においてビットの中心位置を画像認識
    手段にて検出した検出位置に合わせた後にビットを下降
    させ、ビット先端の上下方向の位置変化を検出すること
    によってトリマの高さ位置を検出した上で一旦ビットを
    上昇させ、ビットの角度を画像認識手段により認識した
    トリマのねじ溝の検出角度に一致させ、検出したトリマ
    の高さ位置から所定のねじ溝深さよりも深くない位置ま
    でビットを下降させてビットとトリマのねじ溝とを係合
    させ、トリマの回動に応じて変化する特性値を計測しな
    がらその特性値を目標値に近づけるようにビットにより
    トリマを回動させることを特徴とするトリマ調整方法。
  2. 【請求項2】 トリマの高さ位置を検出する際に、ビッ
    トが所定の位置を過ぎた後の下降速度を所定位置を過ぎ
    るまでの下降速度よりも低速にしたことを特徴とする請
    求項1記載のトリマ調整方法。
  3. 【請求項3】 ビットを上昇及び下降させる手段として
    パルスモータを用い、パルスモータの位置と速度を制御
    してビットの下降速度を下降途中で切り換えることを特
    徴とする請求項2記載のトリマ調整方法。
  4. 【請求項4】 トリマのねじ溝の位置及び角度を画像認
    識手段により画像認識する際に、上方からトリマを照明
    するとともに照明光をトリマの手前の位置に集光させる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のトリマ調
    整方法。
  5. 【請求項5】 トリマのねじ溝を撮像してねじ溝の位置
    及び角度を検出する画像認識手段と、水平面内において
    ビットを移動させる水平移動手段と、ビットを上下方向
    に移動させる上下方向移動手段と、ビットを回動させる
    ビット回動手段と、ビットの上下方向の位置を検出する
    位置検出手段と、ビットによる特性値の変化を計測する
    計測手段と、画像認識手段により得られるトリマのねじ
    溝の検出位置及び検出角度に基づき、水平移動手段と上
    下方向移動手段とビット回動手段を制御してビットの先
    端とトリマのねじ溝との位置及び角度合わせを行うとと
    もに計測手段にて計測する特性値を目標値に近づけるよ
    うにビット回動手段を制御してトリマのねじ溝に係合し
    たビットを回動させる制御手段とを備えたことを特徴と
    するトリマ調整装置。
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