JPH0839126A - スリットラミナーフロー冷却設備 - Google Patents
スリットラミナーフロー冷却設備Info
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- JPH0839126A JPH0839126A JP17844794A JP17844794A JPH0839126A JP H0839126 A JPH0839126 A JP H0839126A JP 17844794 A JP17844794 A JP 17844794A JP 17844794 A JP17844794 A JP 17844794A JP H0839126 A JPH0839126 A JP H0839126A
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- JP
- Japan
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- laminar flow
- slit laminar
- flow cooling
- slit
- cooling device
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 均一な厚みと水量密度のラミナーフローを長
い距離にわたって形成する。 【構成】 複数のスリットラミナーフロー冷却装置11
を一定の間隔を存して直列配置する。これら各スリット
ラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11b内に、各
スリットラミナーフロー冷却装置11からのラミナーフ
ローが当たらない接続部分に別途ラミナーフローを供給
する小容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置12
を配置した。
い距離にわたって形成する。 【構成】 複数のスリットラミナーフロー冷却装置11
を一定の間隔を存して直列配置する。これら各スリット
ラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11b内に、各
スリットラミナーフロー冷却装置11からのラミナーフ
ローが当たらない接続部分に別途ラミナーフローを供給
する小容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置12
を配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺な鋼材等であって
も均一に冷却できるスリットラミナーフロー冷却設備に
関するものである。
も均一に冷却できるスリットラミナーフロー冷却設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷却水を用いて鋼管等の鋼材を冷却する
手段としては、スプレー冷却,浸漬冷却,ミスト冷却,
ラミナー冷却等がある。これらのうち、ラミナー冷却
は、鋼材の0.5〜2.5m上方から冷却水を層流(ラ
ミナーフロー)状態で流下させることで強冷却を可能と
することから、厚板冷却,熱間圧延におけるホットラン
冷却,鋼管の冷却等に使用されている。
手段としては、スプレー冷却,浸漬冷却,ミスト冷却,
ラミナー冷却等がある。これらのうち、ラミナー冷却
は、鋼材の0.5〜2.5m上方から冷却水を層流(ラ
ミナーフロー)状態で流下させることで強冷却を可能と
することから、厚板冷却,熱間圧延におけるホットラン
冷却,鋼管の冷却等に使用されている。
【0003】近年、鋼管の品質向上のためのダイレクト
・クエンチング等において、長さ方向における均一冷却
のニーズが高まっている。また、より長い鋼管に対する
ニーズも高まっており、その長さが30mに及ぶものも
ある。
・クエンチング等において、長さ方向における均一冷却
のニーズが高まっている。また、より長い鋼管に対する
ニーズも高まっており、その長さが30mに及ぶものも
ある。
【0004】これらのニーズを満足するための手段とし
て、外面スリットラミナーフロー内面高速通水冷却設備
が「鉄鋼製造プロセスにおける冷却技術」日本鉄鋼協
会,S63年8月,159〜160頁で提案されてい
る。しかしながら、この外面スリットラミナーフロー内
面高速通水冷却設備は、全長にわたっての均一な給水
と、冷却水のONN−OFFを一斉に行う必要があるの
で、冷却すべき鋼管の長さが長くなると、このような装
置を一体で製作することは困難である。
て、外面スリットラミナーフロー内面高速通水冷却設備
が「鉄鋼製造プロセスにおける冷却技術」日本鉄鋼協
会,S63年8月,159〜160頁で提案されてい
る。しかしながら、この外面スリットラミナーフロー内
面高速通水冷却設備は、全長にわたっての均一な給水
と、冷却水のONN−OFFを一斉に行う必要があるの
で、冷却すべき鋼管の長さが長くなると、このような装
置を一体で製作することは困難である。
【0005】そこで、適当な長さのスリットラミナーフ
ロー装置を製作し、これらスリットラミナーフロー装置
を一列に並べて配置することで対処しているが、このよ
うな方法ではスリットラミナーフロー装置3からのスリ
ットラミナーフロー1の両側に、図16に示すような縮
流が発生して鋼管2にスリットラミナーフロー1が当た
らない部分2aができるため、均一な冷却が行えない。
ロー装置を製作し、これらスリットラミナーフロー装置
を一列に並べて配置することで対処しているが、このよ
うな方法ではスリットラミナーフロー装置3からのスリ
ットラミナーフロー1の両側に、図16に示すような縮
流が発生して鋼管2にスリットラミナーフロー1が当た
らない部分2aができるため、均一な冷却が行えない。
【0006】従って、このスリットラミナーフロー1が
当たらない部分をなくするために、図17に示すように
隣接するスリットラミナーフロー1の端部同士を重ねる
か、もしくは接するようにスリットラミナーフロー装置
3を設置している。なお、図17(c)の斜線部分はス
リットラミナーフロー1の衝突範囲を示している。
当たらない部分をなくするために、図17に示すように
隣接するスリットラミナーフロー1の端部同士を重ねる
か、もしくは接するようにスリットラミナーフロー装置
3を設置している。なお、図17(c)の斜線部分はス
リットラミナーフロー1の衝突範囲を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縮流部
の水量密度は非常に大きいので、前記したような方法で
は図18に示すように前記重なったもしくは接したスリ
ットラミナーフロー1の端部が当たる鋼管部分が極度に
過冷却されるという問題がある。
の水量密度は非常に大きいので、前記したような方法で
は図18に示すように前記重なったもしくは接したスリ
ットラミナーフロー1の端部が当たる鋼管部分が極度に
過冷却されるという問題がある。
【0008】また、スリットラミナーフロー装置3のノ
ズル形状を、図19に示すような末広がり状となし、ス
リットラミナーフロー1を広げて互いに合流させる方法
が考えられるが、各スリットラミナーフロー1の端部に
は縮流が発生しており、かつ合流部の水流が互いに重な
り合うので、合流部では図20に示すように水量密度が
過大になって鋼管を部分的に過冷却するという問題があ
る。
ズル形状を、図19に示すような末広がり状となし、ス
リットラミナーフロー1を広げて互いに合流させる方法
が考えられるが、各スリットラミナーフロー1の端部に
は縮流が発生しており、かつ合流部の水流が互いに重な
り合うので、合流部では図20に示すように水量密度が
過大になって鋼管を部分的に過冷却するという問題があ
る。
【0009】また、実公昭61−2671号では、隣合
うノズルの互いに近接する端部間に導水器を介設する装
置が提案されているが、この装置を使用した場合には、
図21に示すようにスリットラミナーフロー1の接続部
における水膜の厚みが極端に薄くなり、均一な冷却は得
られない。このような問題に対してはノズルの端部幅を
広げることで対処できる旨記載されているが、この方法
ではある一定流量ではほぼ均一な水膜厚さとなっても流
量を変化させると均一性がなくなるので、修正加工には
試行錯誤が必要であり簡便な手段とは言えない。
うノズルの互いに近接する端部間に導水器を介設する装
置が提案されているが、この装置を使用した場合には、
図21に示すようにスリットラミナーフロー1の接続部
における水膜の厚みが極端に薄くなり、均一な冷却は得
られない。このような問題に対してはノズルの端部幅を
広げることで対処できる旨記載されているが、この方法
ではある一定流量ではほぼ均一な水膜厚さとなっても流
量を変化させると均一性がなくなるので、修正加工には
試行錯誤が必要であり簡便な手段とは言えない。
【0010】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その全長にわたって1枚板状の均
一な厚みと水量密度のスリットラミナーフローを形成で
き、しかも、通水・止水・水量密度変更時にも均一な厚
みと水量密度のスリットラミナーフローを維持できるス
リットラミナーフロー冷却設備を提供することを目的と
している。
なされたものであり、その全長にわたって1枚板状の均
一な厚みと水量密度のスリットラミナーフローを形成で
き、しかも、通水・止水・水量密度変更時にも均一な厚
みと水量密度のスリットラミナーフローを維持できるス
リットラミナーフロー冷却設備を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のスリットラミナーフロー冷却設備は、
複数のスリットラミナーフロー冷却装置を一定の間隔を
存して直列配置するとともに、これら各スリットラミナ
ーフロー冷却装置の内部空間の一部もしくは外部に、各
スリットラミナーフロー冷却装置からのラミナーフロー
が当たらない接続部分に別途ラミナーフローを供給する
小容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置を配置し
た構成としているのである。
ために、本発明のスリットラミナーフロー冷却設備は、
複数のスリットラミナーフロー冷却装置を一定の間隔を
存して直列配置するとともに、これら各スリットラミナ
ーフロー冷却装置の内部空間の一部もしくは外部に、各
スリットラミナーフロー冷却装置からのラミナーフロー
が当たらない接続部分に別途ラミナーフローを供給する
小容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置を配置し
た構成としているのである。
【0012】
【作用】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備は、
複数のスリットラミナーフロー冷却装置を一定の間隔を
存して直列配置するとともに、これら各スリットラミナ
ーフロー冷却装置の内部空間の一部もしくは外部に、小
容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置を配置した
構成としているので、各スリットラミナーフロー冷却装
置からのラミナーフローが当たらない接続部分にも別途
ラミナーフローを供給でき、その全長にわたって均一な
厚みと水量密度のラミナーフローが形成できる。
複数のスリットラミナーフロー冷却装置を一定の間隔を
存して直列配置するとともに、これら各スリットラミナ
ーフロー冷却装置の内部空間の一部もしくは外部に、小
容量のサブスリットラミナーフロー冷却装置を配置した
構成としているので、各スリットラミナーフロー冷却装
置からのラミナーフローが当たらない接続部分にも別途
ラミナーフローを供給でき、その全長にわたって均一な
厚みと水量密度のラミナーフローが形成できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のスリットラミナーフロー冷却
設備を、図1〜図15に示す実施例に基づいて説明す
る。図1は本発明のスリットラミナーフロー冷却設備を
構成する各スリットラミナーフロー冷却装置とその内部
に配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の1例
を示した図であり、(a)は内部構造を断面して示す
図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)の
B−B矢視図、図2は図1の冷却装置を直列配置した本
発明のスリットラミナーフロー冷却設備の全体構成図、
図3は図1に示した各スリットラミナーフロー冷却装置
とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置のそれぞれのノズルの配置関係を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C矢視図、
(c)は(b)のD−D断面図、図4は異なる構成のス
リットラミナーフロー冷却装置とその内部に配置したサ
ブスリットラミナーフロー冷却装置の例を示した図1と
同様の図で、(a)は内部構造を断面して示す図、
(b)は(a)のE−E断面図、(c)は(a)のF−
F矢視図、図5は異なる構成のスリットラミナーフロー
冷却装置とその外部に配置したサブスリットラミナーフ
ロー冷却装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は
内部構造を断面して示す図、(b)は(a)のG−G矢
視図、(c)は(a)のH−H矢視図、(d)は斜視
図、図6は図5の冷却装置を直列配置した本発明のスリ
ットラミナーフロー冷却設備の全体構成図、図7は異な
る構成のスリットラミナーフロー冷却装置とその外部に
配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の内部構
造を断面して示す図、図8〜14は本発明のスリットラ
ミナーフロー冷却設備に適用するスリットラミナーフロ
ー冷却装置の内部構造の1例を示す図、図15は本発明
のスリットラミナーフロー冷却設備を使用した場合のラ
ミナーフローの断面形状を示す図である。
設備を、図1〜図15に示す実施例に基づいて説明す
る。図1は本発明のスリットラミナーフロー冷却設備を
構成する各スリットラミナーフロー冷却装置とその内部
に配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の1例
を示した図であり、(a)は内部構造を断面して示す
図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)の
B−B矢視図、図2は図1の冷却装置を直列配置した本
発明のスリットラミナーフロー冷却設備の全体構成図、
図3は図1に示した各スリットラミナーフロー冷却装置
とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置のそれぞれのノズルの配置関係を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C矢視図、
(c)は(b)のD−D断面図、図4は異なる構成のス
リットラミナーフロー冷却装置とその内部に配置したサ
ブスリットラミナーフロー冷却装置の例を示した図1と
同様の図で、(a)は内部構造を断面して示す図、
(b)は(a)のE−E断面図、(c)は(a)のF−
F矢視図、図5は異なる構成のスリットラミナーフロー
冷却装置とその外部に配置したサブスリットラミナーフ
ロー冷却装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は
内部構造を断面して示す図、(b)は(a)のG−G矢
視図、(c)は(a)のH−H矢視図、(d)は斜視
図、図6は図5の冷却装置を直列配置した本発明のスリ
ットラミナーフロー冷却設備の全体構成図、図7は異な
る構成のスリットラミナーフロー冷却装置とその外部に
配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の内部構
造を断面して示す図、図8〜14は本発明のスリットラ
ミナーフロー冷却設備に適用するスリットラミナーフロ
ー冷却装置の内部構造の1例を示す図、図15は本発明
のスリットラミナーフロー冷却設備を使用した場合のラ
ミナーフローの断面形状を示す図である。
【0014】図8〜図14は現在一般的に使用されてい
たり、また従来より提案されているスリットラミナーフ
ロー冷却装置の断面構造の1例を示す図面であり、これ
らのスリットラミナーフロー冷却装置11では、ノズル
部11aでスリットラミナーフローを形成させるため
に、ヘッダー11b内に堰板,邪魔板,仕切り板,多孔
板,整流板等を設置したり、あるいはこれらを組み合わ
せたりしてヘッダー11b内における全体的な冷却水の
流れや圧力の均一化を図った後、最後にオーバーフロー
させてノズル部11aに供給している。
たり、また従来より提案されているスリットラミナーフ
ロー冷却装置の断面構造の1例を示す図面であり、これ
らのスリットラミナーフロー冷却装置11では、ノズル
部11aでスリットラミナーフローを形成させるため
に、ヘッダー11b内に堰板,邪魔板,仕切り板,多孔
板,整流板等を設置したり、あるいはこれらを組み合わ
せたりしてヘッダー11b内における全体的な冷却水の
流れや圧力の均一化を図った後、最後にオーバーフロー
させてノズル部11aに供給している。
【0015】これら従来のスリットラミナーフロー冷却
装置11のノズル部11aで形成されるスリットラミナ
ーフローでは、その水平方向長さは通常2〜4mである
ので、冷却すべき鋼材が長尺である場合は、ただ単にこ
れらスリットラミナーフロー冷却装置11を一列に直列
配置しただけでは先に説明したように水膜の均一性が得
られない。
装置11のノズル部11aで形成されるスリットラミナ
ーフローでは、その水平方向長さは通常2〜4mである
ので、冷却すべき鋼材が長尺である場合は、ただ単にこ
れらスリットラミナーフロー冷却装置11を一列に直列
配置しただけでは先に説明したように水膜の均一性が得
られない。
【0016】そこで、本発明では例えば図8〜図14に
示すような従来のスリットラミナーフロー冷却装置11
の内部空間の一部あるいは外部に、小容量のサブスリッ
トラミナーフロー冷却装置12を設置し、これらを組み
合わせることで全体として長大で均一な水膜のスリット
ラミナーフローの形成を可能としているのである。
示すような従来のスリットラミナーフロー冷却装置11
の内部空間の一部あるいは外部に、小容量のサブスリッ
トラミナーフロー冷却装置12を設置し、これらを組み
合わせることで全体として長大で均一な水膜のスリット
ラミナーフローの形成を可能としているのである。
【0017】以下、本発明のスリットラミナーフロー冷
却設備について説明する。図1は図9に示したような、
ヘッダー11b内に半円筒部11dを設け、給水管11
c群から給水された冷却水を半円筒部11dの下方に設
けた入口11eから半円筒部11d内に導いた後、上方
の堰11fをオーバーフローしてノズル部11aを流下
するような断面構造を有するスリットラミナーフロー冷
却装置11のヘッダー11b内の一方端部に、前記半円
筒部11dと同形状で入口12cの面積のみ縮小された
ヘッダー12aとノズル部12bからなるサブスリット
ラミナーフロー冷却装置12を設置した構成である。
却設備について説明する。図1は図9に示したような、
ヘッダー11b内に半円筒部11dを設け、給水管11
c群から給水された冷却水を半円筒部11dの下方に設
けた入口11eから半円筒部11d内に導いた後、上方
の堰11fをオーバーフローしてノズル部11aを流下
するような断面構造を有するスリットラミナーフロー冷
却装置11のヘッダー11b内の一方端部に、前記半円
筒部11dと同形状で入口12cの面積のみ縮小された
ヘッダー12aとノズル部12bからなるサブスリット
ラミナーフロー冷却装置12を設置した構成である。
【0018】この図1に示す構成では、給水管11c群
を通って供給された冷却水はヘッダー11b内を満たす
とともに、ヘッダー11b内に設けられた半円筒部11
dとヘッダー12aのそれぞれの入口11eと12cに
よって流速分布が均一化されて半円筒部11dとヘッダ
ー12a内に導かれる。半円筒部11dとヘッダー12
a内に導かれた冷却水は、ヘッダー12aと半円筒部1
1dの全長にわたってほぼ同一レベルで水位が上昇し、
堰11fと12dをオーバーフローしラミナーフローと
なってノズル部11aと12bを流下し排出されてそれ
ぞれ1枚板状の水膜を形成する。
を通って供給された冷却水はヘッダー11b内を満たす
とともに、ヘッダー11b内に設けられた半円筒部11
dとヘッダー12aのそれぞれの入口11eと12cに
よって流速分布が均一化されて半円筒部11dとヘッダ
ー12a内に導かれる。半円筒部11dとヘッダー12
a内に導かれた冷却水は、ヘッダー12aと半円筒部1
1dの全長にわたってほぼ同一レベルで水位が上昇し、
堰11fと12dをオーバーフローしラミナーフローと
なってノズル部11aと12bを流下し排出されてそれ
ぞれ1枚板状の水膜を形成する。
【0019】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備
は、サブスリットラミナーフロー冷却装置12をヘッダ
ー11b内の一方端部に設置したスリットラミナーフロ
ー冷却装置11を一列に直列配置し、全体として長大な
スリットラミナーフロー冷却設備を構成したもので、こ
れらノズル部11aと12bからの冷却水の排出時、サ
ブスリットラミナーフロー冷却装置12のノズル部12
bを、図2に示すように、スリットラミナーフロー冷却
装置11を複数、直列配置した際の継ぎ目部分に相当す
る箇所に合流するように配置しておくのである。この
時、各スリットラミナーフロー冷却装置11の配置位置
調整については、第1に各装置の水平度、第2に段差を
生じないように注意する。
は、サブスリットラミナーフロー冷却装置12をヘッダ
ー11b内の一方端部に設置したスリットラミナーフロ
ー冷却装置11を一列に直列配置し、全体として長大な
スリットラミナーフロー冷却設備を構成したもので、こ
れらノズル部11aと12bからの冷却水の排出時、サ
ブスリットラミナーフロー冷却装置12のノズル部12
bを、図2に示すように、スリットラミナーフロー冷却
装置11を複数、直列配置した際の継ぎ目部分に相当す
る箇所に合流するように配置しておくのである。この
時、各スリットラミナーフロー冷却装置11の配置位置
調整については、第1に各装置の水平度、第2に段差を
生じないように注意する。
【0020】例えば、図3に示すように、ノズル部11
aの一方側板11aaを一部切り欠いた部分にノズル部
12bの他方側板12baを嵌装して一方側板11aa
の内面と他方側板12baの外面が一平面となるように
接合し、これら両者の隙間がなくなるように溶接等でシ
ールする。なお、このことは、ノズル部11aの他方側
板とノズル部12bの一方側板についても同様である。
aの一方側板11aaを一部切り欠いた部分にノズル部
12bの他方側板12baを嵌装して一方側板11aa
の内面と他方側板12baの外面が一平面となるように
接合し、これら両者の隙間がなくなるように溶接等でシ
ールする。なお、このことは、ノズル部11aの他方側
板とノズル部12bの一方側板についても同様である。
【0021】このように、サブスリットラミナーフロー
冷却装置12のノズル部12bにおける吐出口部の幅
を、図3(b)に示すように、隣接するスリットラミナ
ーフロー冷却装置11のノズル部11aの吐出口部間隔
と略同一となすことで、ノズル部11a内を流れるラミ
ナーフローは、側板部分に限定すれば、はじめは側板1
1aaの内面に沿って流れ、ノズル部11aの先端部に
至ると側板12baの外面に沿って流れることになる。
このことは、側板12ba近傍についても同様である。
冷却装置12のノズル部12bにおける吐出口部の幅
を、図3(b)に示すように、隣接するスリットラミナ
ーフロー冷却装置11のノズル部11aの吐出口部間隔
と略同一となすことで、ノズル部11a内を流れるラミ
ナーフローは、側板部分に限定すれば、はじめは側板1
1aaの内面に沿って流れ、ノズル部11aの先端部に
至ると側板12baの外面に沿って流れることになる。
このことは、側板12ba近傍についても同様である。
【0022】ところで、ノズル部11aは水平方向の長
さが2〜4mと長いので、ラミナーフローによるノズル
部11a内の負圧によって変形が生じないように、ノズ
ル部11aにはかなりの剛性が求められるが、ノズル部
12bの水平方向の長さはせいぜい20〜100mm程
度であるので、剛性はそれほど必要とされない。従っ
て、ノズル部11aは厚手の鋼板等で製作する必要があ
るが、ノズル部12bは例えば厚さが1〜3mm程度の
薄手の鋼板等で製作しても剛性の点で問題はない。
さが2〜4mと長いので、ラミナーフローによるノズル
部11a内の負圧によって変形が生じないように、ノズ
ル部11aにはかなりの剛性が求められるが、ノズル部
12bの水平方向の長さはせいぜい20〜100mm程
度であるので、剛性はそれほど必要とされない。従っ
て、ノズル部11aは厚手の鋼板等で製作する必要があ
るが、ノズル部12bは例えば厚さが1〜3mm程度の
薄手の鋼板等で製作しても剛性の点で問題はない。
【0023】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備
は、上記したように、サブスリットラミナーフロー冷却
装置12のノズル部12bを薄手の鋼板等で製作できる
ので、図3(c)に示すように、ノズル部12bの吐出
口の両側を鋭く尖らせることができ、両ノズル部11a
と12bからの各ラミナーフローは互いにスムーズに同
じ流速、同じスリット幅で合流し、水流に乱れを生じさ
せることなく、全く1枚板のようなラミナーフローとな
って鋼材を冷却する。
は、上記したように、サブスリットラミナーフロー冷却
装置12のノズル部12bを薄手の鋼板等で製作できる
ので、図3(c)に示すように、ノズル部12bの吐出
口の両側を鋭く尖らせることができ、両ノズル部11a
と12bからの各ラミナーフローは互いにスムーズに同
じ流速、同じスリット幅で合流し、水流に乱れを生じさ
せることなく、全く1枚板のようなラミナーフローとな
って鋼材を冷却する。
【0024】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備
において、スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッ
ダー11b内に設置するサブスリットラミナーフロー冷
却装置12は、極力スリットラミナーフロー冷却装置1
1のノズル部11aへの冷却水の均一な流れを阻害しな
い場所に設置し、かつその流路面積は各スリットラミナ
ーフロー冷却装置11間の継ぎ目間隔に相当する流量を
確保できる程度でよい。
において、スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッ
ダー11b内に設置するサブスリットラミナーフロー冷
却装置12は、極力スリットラミナーフロー冷却装置1
1のノズル部11aへの冷却水の均一な流れを阻害しな
い場所に設置し、かつその流路面積は各スリットラミナ
ーフロー冷却装置11間の継ぎ目間隔に相当する流量を
確保できる程度でよい。
【0025】また、本発明のスリットラミナーフロー冷
却設備において、スリットラミナーフロー冷却装置11
の内部構造は、図9に示したものに限らず、図8や図1
0あるいは図11に示すようなものであってもよい。例
えば図4はヘッダー11b内の給水管11c群側からノ
ズル部11aに向けて、多孔板11g・堰11f・邪魔
板11h・堰11fの順に配置した図11に示す構造の
スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11b
内の一方端部に、同様の構成のサブスリットラミナーフ
ロー冷却装置12を設けたものである。そして、この図
4に示すスリットラミナーフロー冷却設備では、給水管
11c群から供給された冷却水は多孔板11gで整流さ
れた後、さらに堰板11fや邪魔板11hによってさら
に整流されてノズル部11aへオーバーフローし、ラミ
ナーフローとなって排出され水膜を形成する。給水管1
1c群から供給された冷却水の一部は、同時に流路面積
のみ縮小されたヘッダー12aを介して同様に多孔板1
2h、堰12iや邪魔板12jによって整流され、ラミ
ナーフローとなってノズル部12bから排出され水膜を
形成する。
却設備において、スリットラミナーフロー冷却装置11
の内部構造は、図9に示したものに限らず、図8や図1
0あるいは図11に示すようなものであってもよい。例
えば図4はヘッダー11b内の給水管11c群側からノ
ズル部11aに向けて、多孔板11g・堰11f・邪魔
板11h・堰11fの順に配置した図11に示す構造の
スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11b
内の一方端部に、同様の構成のサブスリットラミナーフ
ロー冷却装置12を設けたものである。そして、この図
4に示すスリットラミナーフロー冷却設備では、給水管
11c群から供給された冷却水は多孔板11gで整流さ
れた後、さらに堰板11fや邪魔板11hによってさら
に整流されてノズル部11aへオーバーフローし、ラミ
ナーフローとなって排出され水膜を形成する。給水管1
1c群から供給された冷却水の一部は、同時に流路面積
のみ縮小されたヘッダー12aを介して同様に多孔板1
2h、堰12iや邪魔板12jによって整流され、ラミ
ナーフローとなってノズル部12bから排出され水膜を
形成する。
【0026】また、サブスリットラミナーフロー冷却装
置12の構造も、各スリットラミナーフロー冷却装置1
1のヘッダー11b内に設置できるものであり、かつ設
置するスリットラミナーフロー冷却装置11のノズル部
11aからのラミナーフローと同等の流速で、ON−O
FFのタイミングもほぼ同等にとれるものであればいか
なるもの、すなわちスリットラミナーフロー冷却装置1
1の構造と異なる構造のものであってもよい。
置12の構造も、各スリットラミナーフロー冷却装置1
1のヘッダー11b内に設置できるものであり、かつ設
置するスリットラミナーフロー冷却装置11のノズル部
11aからのラミナーフローと同等の流速で、ON−O
FFのタイミングもほぼ同等にとれるものであればいか
なるもの、すなわちスリットラミナーフロー冷却装置1
1の構造と異なる構造のものであってもよい。
【0027】以上はスリットラミナーフロー冷却装置1
1のヘッダー11bの一部にサブスリットラミナーフロ
ー冷却装置12を配置したものについて説明したが、ス
リットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11bの
構造、例えば図12〜14に示す構造のものではサブス
リットラミナーフロー冷却装置12をヘッダー11bの
内部に配置することが困難な場合がある。従って、この
ような場合にはスリットラミナーフロー冷却装置11の
ヘッダー11bの外部にサブスリットラミナーフロー冷
却装置12を設置することになる。以下、外部に設置す
る場合について説明する。
1のヘッダー11bの一部にサブスリットラミナーフロ
ー冷却装置12を配置したものについて説明したが、ス
リットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー11bの
構造、例えば図12〜14に示す構造のものではサブス
リットラミナーフロー冷却装置12をヘッダー11bの
内部に配置することが困難な場合がある。従って、この
ような場合にはスリットラミナーフロー冷却装置11の
ヘッダー11bの外部にサブスリットラミナーフロー冷
却装置12を設置することになる。以下、外部に設置す
る場合について説明する。
【0028】図5は図14に示したような、ヘッダー1
1bを内筒11iと外筒11jの二重管構成し、弁11
kを介して給水管11c群から内筒11i内に給水され
た冷却水を、内筒11iにおけるノズル部11a入口か
ら最も遠い位置に設けた平行隙間又は複数の孔11mで
整流して内筒11iと外筒11jとで形成される環状空
間に導いた後、さらにこの環状空間内に設けた多孔板1
1gで整流し、最高高さ位置Aをオーバーフローさせて
からノズル部11aをラミナーフローとして流下するよ
うな断面構造を有するスリットラミナーフロー冷却装置
11であり、このヘッダー11bの外部にサブスリット
ラミナーフロー冷却装置12を設置し、前記平行隙間又
は複数の孔11mで整流された冷却水の一部を配管12
e及び弁12fを介してヘッダー12aに導いた後、ノ
ズル部12bを上昇させながら整流し、最高高さ位置B
をオーバーフローさせてからラミナーフローとして流下
させる構成である。
1bを内筒11iと外筒11jの二重管構成し、弁11
kを介して給水管11c群から内筒11i内に給水され
た冷却水を、内筒11iにおけるノズル部11a入口か
ら最も遠い位置に設けた平行隙間又は複数の孔11mで
整流して内筒11iと外筒11jとで形成される環状空
間に導いた後、さらにこの環状空間内に設けた多孔板1
1gで整流し、最高高さ位置Aをオーバーフローさせて
からノズル部11aをラミナーフローとして流下するよ
うな断面構造を有するスリットラミナーフロー冷却装置
11であり、このヘッダー11bの外部にサブスリット
ラミナーフロー冷却装置12を設置し、前記平行隙間又
は複数の孔11mで整流された冷却水の一部を配管12
e及び弁12fを介してヘッダー12aに導いた後、ノ
ズル部12bを上昇させながら整流し、最高高さ位置B
をオーバーフローさせてからラミナーフローとして流下
させる構成である。
【0029】この図5に示す構成では、給水管11c群
を通って供給された冷却水は内筒11i内を満たすとと
もに、平行隙間又は複数の孔11mと多孔板11gある
いはノズル部12bによって流速分布が均一化されて内
筒11iと外筒11jとで形成される環状空間及びノズ
ル部12b内を上昇し、これらの内部をヘッダー11b
の全長にわたってほぼ同一レベルで水位が上昇し、それ
ぞれの最高高さ位置A,Bをオーバーフローしラミナー
フローとなってノズル部11aと12bを流下し排出さ
れてそれぞれ1枚板状の水膜を形成する。
を通って供給された冷却水は内筒11i内を満たすとと
もに、平行隙間又は複数の孔11mと多孔板11gある
いはノズル部12bによって流速分布が均一化されて内
筒11iと外筒11jとで形成される環状空間及びノズ
ル部12b内を上昇し、これらの内部をヘッダー11b
の全長にわたってほぼ同一レベルで水位が上昇し、それ
ぞれの最高高さ位置A,Bをオーバーフローしラミナー
フローとなってノズル部11aと12bを流下し排出さ
れてそれぞれ1枚板状の水膜を形成する。
【0030】この図5に示すスリットラミナーフロー冷
却設備でも、このノズル部11aと12bからの冷却水
の排出時、サブスリットラミナーフロー冷却装置12の
ノズル部12bを、図6に示すように、スリットラミナ
ーフロー冷却装置11を複数、直列配置した際の継ぎ目
部分に相当する箇所に合流するように配置しておくこと
は言うまでもない。
却設備でも、このノズル部11aと12bからの冷却水
の排出時、サブスリットラミナーフロー冷却装置12の
ノズル部12bを、図6に示すように、スリットラミナ
ーフロー冷却装置11を複数、直列配置した際の継ぎ目
部分に相当する箇所に合流するように配置しておくこと
は言うまでもない。
【0031】また、サブスリットラミナーフロー冷却装
置12のノズル部12bにおける吐出口部の幅は、図1
〜図4に示す実施例の場合と同様に、隣接するスリット
ラミナーフロー冷却装置11のノズル部11aの吐出口
部間隔と略同一となるようにし〔図6参照〕、これら両
ノズル部11aと12bの接合部はその隙間部分から冷
却水が漏れないように、溶接等でシールしておくことも
同様である。
置12のノズル部12bにおける吐出口部の幅は、図1
〜図4に示す実施例の場合と同様に、隣接するスリット
ラミナーフロー冷却装置11のノズル部11aの吐出口
部間隔と略同一となるようにし〔図6参照〕、これら両
ノズル部11aと12bの接合部はその隙間部分から冷
却水が漏れないように、溶接等でシールしておくことも
同様である。
【0032】ところで、この図5に示す実施例におい
て、スリットラミナーフロー冷却装置11のノズル部1
1aからのラミナーフローと、サブスリットラミナーフ
ロー冷却装置12のノズル部12bからのラミナーフロ
ーのON−OFFのタイミングをほぼ同等にするために
は、それぞれの冷却水がオーバーフローを開始する位置
AとBから各ノズル部11aと12bの先端CとDまで
の距離がほぼ等しいことが必要である。そして、これら
の距離がほぼ等しければ、各弁11kと12fを同じタ
イミングで開閉させれば両ラミナーフローは同調するこ
とになる。
て、スリットラミナーフロー冷却装置11のノズル部1
1aからのラミナーフローと、サブスリットラミナーフ
ロー冷却装置12のノズル部12bからのラミナーフロ
ーのON−OFFのタイミングをほぼ同等にするために
は、それぞれの冷却水がオーバーフローを開始する位置
AとBから各ノズル部11aと12bの先端CとDまで
の距離がほぼ等しいことが必要である。そして、これら
の距離がほぼ等しければ、各弁11kと12fを同じタ
イミングで開閉させれば両ラミナーフローは同調するこ
とになる。
【0033】また、サブスリットラミナーフロー冷却装
置12への冷却水の取り出し用配管12eは、スリット
ラミナーフロー冷却装置11のノズル部11aにおいて
水流の乱れが生じないように、できるだけ上流側の位置
に取り付けた方がよい。さらに、サブスリットラミナー
フロー冷却装置12への給水をスリットラミナーフロー
冷却装置11のヘッダー11bから行わずに、全く別の
給水源から給水し、各個別の弁によってON−OFFを
同時に行うようにしてもよい。
置12への冷却水の取り出し用配管12eは、スリット
ラミナーフロー冷却装置11のノズル部11aにおいて
水流の乱れが生じないように、できるだけ上流側の位置
に取り付けた方がよい。さらに、サブスリットラミナー
フロー冷却装置12への給水をスリットラミナーフロー
冷却装置11のヘッダー11bから行わずに、全く別の
給水源から給水し、各個別の弁によってON−OFFを
同時に行うようにしてもよい。
【0034】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備
を構成するサブスリットラミナーフロー冷却装置12
は、水平方向の長さが短いので、図5に示す実施例のよ
うに、スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー
11bの構造よりも簡易な構造であっても、ノズル部1
2bに冷却水が一度上昇する部分さえ設けておけば、良
好なラミナーフローを得ることができる。
を構成するサブスリットラミナーフロー冷却装置12
は、水平方向の長さが短いので、図5に示す実施例のよ
うに、スリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダー
11bの構造よりも簡易な構造であっても、ノズル部1
2bに冷却水が一度上昇する部分さえ設けておけば、良
好なラミナーフローを得ることができる。
【0035】また、サブスリットラミナーフロー冷却装
置12をスリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダ
ー11bの外部に設置する本発明のスリットラミナーフ
ロー冷却設備において、サブスリットラミナーフロー冷
却装置12の設置位置は、スペース的に余裕があれば、
図7に示すように、ヘッダー11bと相対するようにヘ
ッダー12aを配置し、それぞれのオーバーフロー位置
AとBを同じ高さ位置にすれば、それぞれの弁11kと
12gの開閉を同調させることで両者のON−OFFを
ほぼ同タイミングにする事ができる。
置12をスリットラミナーフロー冷却装置11のヘッダ
ー11bの外部に設置する本発明のスリットラミナーフ
ロー冷却設備において、サブスリットラミナーフロー冷
却装置12の設置位置は、スペース的に余裕があれば、
図7に示すように、ヘッダー11bと相対するようにヘ
ッダー12aを配置し、それぞれのオーバーフロー位置
AとBを同じ高さ位置にすれば、それぞれの弁11kと
12gの開閉を同調させることで両者のON−OFFを
ほぼ同タイミングにする事ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスリット
ラミナーフロー冷却設備は、複数のスリットラミナーフ
ロー冷却装置を一定の間隔を存して直列配置するととも
に、これら各スリットラミナーフロー冷却装置の内部空
間の一部もしくは外部に、小容量のサブスリットラミナ
ーフロー冷却装置を配置した構成としているので、各ス
リットラミナーフロー冷却装置からのラミナーフローが
当たらない接続部分にも別途ラミナーフローを供給で
き、図15に示すように、均一厚み・水量密度のラミナ
ーフローが長い距離にわたって形成できる。なお、本発
明のスリットラミナーフロー冷却設備であってもその両
端部には縮流が生じるが、スリットラミナーフロー長よ
り若干短い範囲を水冷ゾーンとして用いればその影響は
全くない。また、本発明のスリットラミナーフロー冷却
設備では、水量の変化やラミナーフロー供給のON−O
FFのタイミングも全長にわたってほぼ同じタイミング
で行うことができる。
ラミナーフロー冷却設備は、複数のスリットラミナーフ
ロー冷却装置を一定の間隔を存して直列配置するととも
に、これら各スリットラミナーフロー冷却装置の内部空
間の一部もしくは外部に、小容量のサブスリットラミナ
ーフロー冷却装置を配置した構成としているので、各ス
リットラミナーフロー冷却装置からのラミナーフローが
当たらない接続部分にも別途ラミナーフローを供給で
き、図15に示すように、均一厚み・水量密度のラミナ
ーフローが長い距離にわたって形成できる。なお、本発
明のスリットラミナーフロー冷却設備であってもその両
端部には縮流が生じるが、スリットラミナーフロー長よ
り若干短い範囲を水冷ゾーンとして用いればその影響は
全くない。また、本発明のスリットラミナーフロー冷却
設備では、水量の変化やラミナーフロー供給のON−O
FFのタイミングも全長にわたってほぼ同じタイミング
で行うことができる。
【図1】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備を構
成する各スリットラミナーフロー冷却装置とその内部に
配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の1例を
示した図であり、(a)は内部構造を断面して示す図、
(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−
B矢視図である。
成する各スリットラミナーフロー冷却装置とその内部に
配置したサブスリットラミナーフロー冷却装置の1例を
示した図であり、(a)は内部構造を断面して示す図、
(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−
B矢視図である。
【図2】図1の冷却装置を直列配置した本発明のスリッ
トラミナーフロー冷却設備の全体構成図である。
トラミナーフロー冷却設備の全体構成図である。
【図3】図1に示した各スリットラミナーフロー冷却装
置とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷
却装置のそれぞれのノズルの配置関係を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C矢視図、
(c)は(b)のD−D断面図である。
置とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷
却装置のそれぞれのノズルの配置関係を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C矢視図、
(c)は(b)のD−D断面図である。
【図4】異なる構成のスリットラミナーフロー冷却装置
とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は内部構造
を断面して示す図、(b)は(a)のE−E断面図、
(c)は(a)のF−F矢視図である。
とその内部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は内部構造
を断面して示す図、(b)は(a)のE−E断面図、
(c)は(a)のF−F矢視図である。
【図5】異なる構成のスリットラミナーフロー冷却装置
とその外部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は内部構造
を断面して示す図、(b)は(a)のG−G矢視図、
(c)は(a)のH−H矢視図、(d)は斜視図であ
る。
とその外部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の例を示した図1と同様の図で、(a)は内部構造
を断面して示す図、(b)は(a)のG−G矢視図、
(c)は(a)のH−H矢視図、(d)は斜視図であ
る。
【図6】図5の冷却装置を直列配置した本発明のスリッ
トラミナーフロー冷却設備の全体構成図である。
トラミナーフロー冷却設備の全体構成図である。
【図7】異なる構成のスリットラミナーフロー冷却装置
とその外部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の内部構造を断面して示す図である。
とその外部に配置したサブスリットラミナーフロー冷却
装置の内部構造を断面して示す図である。
【図8】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に適
用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の1
例を示す図である。
用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の1
例を示す図である。
【図9】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に適
用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の1
例を示す図である。
用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の1
例を示す図である。
【図10】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
【図11】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
【図12】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
【図13】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
【図14】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備に
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
適用するスリットラミナーフロー冷却装置の内部構造の
1例を示す図である。
【図15】本発明のスリットラミナーフロー冷却設備を
使用した場合のラミナーフローの断面形状を示す図であ
る。
使用した場合のラミナーフローの断面形状を示す図であ
る。
【図16】スリットラミナーフローにおける縮流の説明
図である。
図である。
【図17】従来のスリットラミナーフロー冷却設備の説
明図で、(a)は正面図、(b)は(a)の側面図、
(c)は(a)のI−I矢視図である。
明図で、(a)は正面図、(b)は(a)の側面図、
(c)は(a)のI−I矢視図である。
【図18】図17(c)におけるJ部の拡大図であり、
スリットラミナーフローの衝突範囲を示したものであ
る。
スリットラミナーフローの衝突範囲を示したものであ
る。
【図19】末広型ノズルを使用したスリットラミナーフ
ロー冷却設備の正面図である。
ロー冷却設備の正面図である。
【図20】図19の末広型ノズルを使用したスリットラ
ミナーフロー冷却設備を用いた場合のスリットラミナー
フローの合流部以降の断面図である。
ミナーフロー冷却設備を用いた場合のスリットラミナー
フローの合流部以降の断面図である。
【図21】実公昭61−2671号で提案されたラミナ
ーフロー冷却装置を使用した場合のスリットラミナーフ
ローの断面図である。
ーフロー冷却装置を使用した場合のスリットラミナーフ
ローの断面図である。
11 スリットラミナーフロー冷却装置 11a ノズル部 11b ヘッダー 12 サブスリットラミナーフロー冷却装置 12a ヘッダー 12b ノズル部
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のスリットラミナーフロー冷却装置
を一定の間隔を存して直列配置するとともに、これら各
スリットラミナーフロー冷却装置の内部空間の一部もし
くは外部に、各スリットラミナーフロー冷却装置からの
ラミナーフローが当たらない接続部分に別途ラミナーフ
ローを供給する小容量のサブスリットラミナーフロー冷
却装置を配置したことを特徴とするスリットラミナーフ
ロー冷却設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17844794A JPH0839126A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スリットラミナーフロー冷却設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17844794A JPH0839126A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スリットラミナーフロー冷却設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839126A true JPH0839126A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16048685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17844794A Pending JPH0839126A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スリットラミナーフロー冷却設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0839126A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7690215B2 (en) | 2004-03-29 | 2010-04-06 | Sms Siemag Aktiengesellschaft | Device for cooling metal sheets and strips |
JP2018123354A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | Jfeスチール株式会社 | 鋼材の冷却装置 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17844794A patent/JPH0839126A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7690215B2 (en) | 2004-03-29 | 2010-04-06 | Sms Siemag Aktiengesellschaft | Device for cooling metal sheets and strips |
JP2018123354A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | Jfeスチール株式会社 | 鋼材の冷却装置 |
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